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  • 2010⁄11⁄04(Thu)
  • 02:52

サトシ

ロケット団ボス、サカキに己のポケモンが捕まり、一人で助けに向かうサトシ
「俺のポケモン達を返せ!」
「遠い所からはるばるようこそ…待っていたぞ」
暗闇から現われたのは幹部でも手下でもなく、サカキ本人だった
「来たくて来た訳じゃない!!お前らの勝手にはさせないぞ!」
「ふふ…随分と威勢の良い子供だ」
パチン、と指が鳴る
どこからともなく“つるのムチ”がサトシに絡み付いた
「な…何するんだ!」
ゆっくり近付いてくるサカキに少なからず動揺する
「そうだな…何をしようか?」
くい、と顎を持ち上げると、サトシの唇をペロリと舐めた
「!!」
「威勢が良いのは結構…では、見せて貰おうか!」
サカキは勢いよくサトシの服を破り捨てた
「…っ!?」
「…君の怯え、快楽に溺れて行く表情を」

突然の行為に呆然とし、漸く気付くとつるを解こうともがく
しかしそれは固く動かず、逆に締め付けられてしまう
「俺をどうする気だ…」
「今に分かるさ」
もう一度パチン、と指が鳴ると、サトシの足が浮き、地面に倒されてしまった
ヒヤリとした床に一瞬息が詰まる
「!!…何…!」
突然ヌメ…とした感覚がサトシを襲う
その方向に目を向けると、脇腹から首筋へ舌を這わせているサカキの姿が写った
「っ…何するんだ!やめろ!やめろってば!!」
スルリと下腹部を撫で、もみほぐしながらサカキはニヤリと笑う
「…は……この、変態…!」
「くくく…そうだな」
そしてズボンに手を掛け、下着諸共ズリ降ろした

抵抗する間も無く脱がされ、流石に焦り始める
「うわっ…!?ちょ…!!」
「無駄だ、私に身を委ねておけ」
「ふざけるな!何でこんな事…離せ!!」
暴れるサトシを眺めるとフと笑い、首筋に吸い付く
「全く…ムサシとコジロウがてこずるトレーナーがどんな者かと思っていたが…ただのワンパク小僧じゃないか」
「何だと!?元々はお前達が悪いんじゃないか!人のポケモンを奪って悪い事に…っ!?」
突然サトシの体がビクンと跳ねる
「そう、君の言う通りだ」
サカキの手にはサトシ自身が握られ、ゆっくりゆっくり上下させる
「…っ…………」
その何とも言えない初めての感覚に息を飲む
「強いポケモンは欲しいさ
だが私が今一番奪いたいのは、他でも無いお前なんだ…」
「…ぅ…………お、れ…?」
「ロケット団に入れサトシ」
徐々に扱く手が早くなってゆく
「ん…ぅぅっ…!」
「君程のトレーナーならば、幹部にだってなれるぞ」
段々と沸き上がってくる得体の知れない感覚
「手…離せっ…」
「君が望む全ての物をあげよう」
広がっていく淫音
「ふっ……はな…せ…」
「…気持ち良いか…?なんだったら毎日してやっても良いぞ…?」
「や…やめ、ろ…!もう…やめてくれぇぇっ…!!」

暫くすると何度も痙攣し、サカキの手を濡らした

部屋がサトシの荒い息遣いと静寂に包まれる

(頭がボーッとする
何でこんな事になってるんだろう…
俺はただ、皆を取り返しに来ただけなのに…)

「どうだ?ロケット団になって私の直属の部下にならないか?」
「………断る」
「…そうか、残念だよ」
「っ…?」
腕に痛みが走った
小さな注射器が刺さっている
「…な…?」
「これか?これはな、私が頑固な奴に入団して貰う最終手段だよ」
カサ…
「…?…ううっ…!!」
ポケットから袋を出し、中身をサトシの敏感になったそこに塗りたくる
ヌルヌルと扱かれる度に、サトシの体がビクビクと痙攣する
「はあっ、は、ぁっ…っ!」
サカキは漸くそこから手を離すと軽く息を吐いた
「これは正直になる薬とでも言っておこうか」
徐々にサトシの顔は赤く染まり、瞳が潤んでいく
(………あちぃ…)
苦しそうに喘ぎ始めたサトシを楽しそうに見詰めるサカキ
「そろそろ良いか」
サトシの足を開き、膝を立たせると、その間に入り込んだ

「頼む…皆を…返し…」
「まだそんな事を言っているのか…ふふ、可愛い奴だ」
「!」
そっとサトシの後口に指を押し当て、グッ、と進入させる
「う…ぐっ…嫌だぁ…!」
少しずつ少しずつサカキの指が入っていく
「痛くないだろう?…気持ち良いんじゃ、ないか?」
「く………ぁ、っ」
あっさり指の侵入を許してしまったサトシは、抵抗出来ない自分自身に悔しさを感じる
そして律動が始まる
「んんっ…!」
「君のここは正直だな、ロケット団に入りたいと言っているぞ?」
「ぅぐっ…ん、んッ…」
「…声を殺すな…君の、いやらしく喘ぐ声を聞きたい」
「ぁ…あっ…!!」
クイ、とシコリに指を擦られると自分だとは思えない声が出、急いで唇を噛み締めた
「そうだ、良い声じゃないか」
「ふっ…ふ、あ…くっそ、ォ…!やめろ…!」
「もう一度アレを味わってみるか?」
抜き差しする手はそのままに、勃ち上がりつつあるそれに手を伸ばした

「嫌だ…やめてくれ!」
軽く握り、何度か扱くと呆気なく果てる
もはや抵抗する力も無くなってしまった
「なかなか面白い奴だな」
「………」
サカキはズボンから自分自身を取り出す
「…」
「これから君自身はどうなると思う?」
「…」

―体が熱い―
―意識が遠のく―
―どうにかしてほしい…―

「くくっ…薬が効いているのか…では…コレをどうして欲しい?」
「…」
「苦しいだろう…正直に言ってみろ…」
「…ぁ」
つぷ、と再び後口へ指を突きいれる
「…ぃっ…はぁっ…」
シコリを擦ると顔を逸せ、快楽に溺れる
「………カ…キ…」
潤んだ瞳と目が会うと思わず息を飲み込む
「それで良い…」
サトシの後口へ自身を当てる
その熱と押し広げられる感覚にサトシの表情が強張る
「く、ぅ………や、やっぱ…やめ「もう遅い」
言葉を遮り、ズッ!とサトシを貫いた

「いっ…!!あああ!!」
身を裂かれる程の痛みと圧迫感がサトシを襲う
「…流石に、キツいな…」
痛みに悶えるサトシを気にも止めず、腰を動かし始めた
「い、痛っ!痛い…って…!」
「すぐに悦くなる…」
床が血で汚れる
まだ10歳の少年に絶え切れる筈も無く、ボロボロと涙を流し始めた
「…いっ…あぁっ…!」
「ヌメりで少しは楽になったな…」
「なら、な…あ!!?」
“つるのムチ”がサトシ自身に絡み付いた
「やだ、もう嫌だ!離してくれっ!うあああっ!!」
サトシの腰を掴み、一気に最奥まで貫き、激しく揺さぶる
「ふっ、あっ、んん!!」
「はあっ…汚れ無き君達を汚すのは、やめられんな…!」
「ううっ…ん、ぐぅっ!…君っ、た、ち…?」
「ああ…あの少年…シゲル、と言ったか」
「!!!!?」

シゲル
そう言ったか…今…!?
こいつ…シゲルにもこんな事を…!!!!

「………ぃ」
「ん?」
「…許さない!」
「…」
サトシがギロリと睨み付けると同時に、つるの動きが早くなる
「あっ、あ…ゅ、許さない…お前、なんか…ぁ…!」
「そろそろ終わりにしようか…」
サカキは強く腰を叩き付けた

白濁をサトシの中へ出し終わり、漸く自身を抜き出す
「…ぅっ…うう………」
「ふぅ…彼の事がそんなに許せないか?」
「お前…シゲルにも…」
「最初は冷静を装っていたがな…薬を打った瞬間崩れ落ちたよ」
サトシの中で何かが切れた
いつの間にか拘束が解かれていた腕で、サカキに殴りかかった
しかし直ぐさま捕らわれてしまう
「く…!」
「元気なものだなサトシ」
「畜生…!なれなれしく俺の名前を呼…ぐッ!!」
突然体に激痛が走る
「無理をするな、これから慣れて行けば良い」
「…こ、これから…だと?」
「ロケット団に入ってこれからも私と共に生きてゆこう」
首筋をペロリと舐められ、ぞくりと肌が粟だった
「サトシ…」
この低い声に先程の快楽を思い出し息を飲む
「……………」
「入れば、先程よりももっと気持ち良い事をしてやろう…」

「…へっ…」
「!」
最後の力を振り絞り手を振り解くと、サカキの頬を殴った
「お断りだ!」
「…チッ」
苛立たしげに舌打ちし、再びサトシの腕を捉えると、床に押し付けた
「礼儀を教えてやらねばならんな」
「う…」
突然轟音と地響きが起こった
「…!?」
「な、何事だ!!」
ビーッ、ビーッ
『サカキ様、ミュウツーが暴れ始めました!』
「何だと…!?…直ぐに向かう」
サカキはサトシを一瞥し、身を整え終えると部屋を出て行った
「っ痛…くそ…この痛みさえ無きゃ…!」
シュン、と入口が開き、人物が一人入ってくる
(!サカキか…!?)
目を凝らすと、その人物の姿が見えた
「サトシ!!」
「…!タケシ…!?」
素早くサトシに駆け寄ると、サトシの異様な姿に顔を歪めた
「何で…」
「話は後だ、ほら動けるか?」
「ぅ…あ、ああ…」
ハンカチである程度の汚れを拭き、着替えを手伝い終えるとサトシを抱えて出口へ向かった

「サトシ!?」
タケシに支えられ、ボロボロになっているサトシを見、血相を変えて駆け寄るもう一人の仲間カスミ
「どうしたの!?何が有ったのよ、大丈夫?」
「カスミ話は後だ
サトシのポケモンは取り返したか?」
「あ、ごめん…うん、皆平気よ」
足元でピカチュウが心配そうな表情をしている
「いつ奴らが戻ってくるか分からない…急ぐぞ」
三人は辺りを警戒しながらアジトを抜け出し、ポケモンセンターへ向かった


サカキは急いでミュウツーの元へ向かった
「どう言う事だ!奴は眠らせていた筈だ!」
「申し訳ありません!妙な子供に強制的に解除されまして…」
「言い訳は聞かん!早く止めろ!!」

(もう少し時間が有ればあいつを私の物に出来たというのに…!
…まあ良い、チャンスはまだまだ有る
次に会う時は必ず…)

二人は疲れきっているサトシをベッドにそっと寝かせた
「二人共、ありがとな」
「もう…そんな事より自分の体の心配しなさいよ」
ポケモンを診終わったジョーイが入って来る
「サトシ君、具合はどう?」
「だいぶ良くなりました、ありがとうございます…」
「うん、顔色も良くなって来「ジョーイさん!僕は病気かもしれません!あなたを見ていると何故か顔が紅潮して胸が高鳴るんです…」
カスミに摘み出され、すっかり落ち込むタケシ
「何が有ったかは聞かないけど、ゆっくり休んでいってね
具合が悪くなったら教えて」ニッコリ笑い、再び仕事場へ戻って行った
「ポケモンは皆無事だし、安心して寝なさいよ」
おやすみ、と言い残して、カスミも部屋を出て行った
「………」
静かになった部屋の中、先程自分がされた行為を思い出し、シーツを固く握り締めながら眠りに就いた

『ロケット団に入れ』
『なかなか面白い奴だな』
『薬が効いているのか』
『礼儀を教えてやらねばならんな』
「………ぅ…」
『サトシ』
「っは…!!」
声が聞こえた気がし、サトシは飛び起きた
頭の中で繰り返される地獄の様な場面…早く忘れたい…
「はっ…はあっ…」
額に浮かんだ汗を拭い、時計を見ると、一人になってから一時間と経っていなかった
「………はぁ…」
窓の外は暗闇
早く朝になって欲しい…
「…うぇ…っ」
やはりダルさが抜けず、吐き気を催してしまう
「…」
ふいにドアをノックされた
反射的に構え、息を潜める
「…サトシ、起きてるか?」
聞き慣れた声に安堵し、体の力を抜いた
「…タケシ…」
「入るぞ………まだ、辛そうだな…」
「…もう平気だよ、直ぐに忘れるさ」
無言でサトシに近付き、目線を合わせてやる
「あの時のお前を見れば何があったのか分かる」
「…!」
「傷を癒すには時間がかかるものだ
ゆっくりで良い、無理するなサトシ」
「…タケシ…っ」
じわりと目頭が熱くなるのを感じ、慌てて顔を逸らす
「誰にも言わないよ
…もう大丈夫だからな」
ポン、と頭を撫でられると、抑えていた涙が零れ落ちた
「うぅっ…」
「サトシ…」
ガッシリと抱き締めてやると、サトシは手を伸ばし、タケシの胸に顔を埋めてボロボロと涙を流した

「ポッポー!」
「…ふがっ」
あれからぐっすり眠ったサトシは、ポッポの声で目覚めた
「んー…」
体も軽くなり、皆の元へ向かった


「おはよサトシ、動いて平気なの?」
「ああ、よく寝たし、だいぶ楽になったよ」
カスミはニコッと笑い、食事を運ぶ
「おはよう」
「おはようタケシ
昨日悪かったな…ありがとう」
「どう致しまして」
準備が終わり、三人は朝食を食べ始めた
ピカチュウはサトシから離れようとせず、すぐ隣りでポケモンフーズを食べている
「ところでさ、昨日どうやってポケモンを取り返してくれたんだ?」
「…あ、ああ…実は…」
キョロキョロと辺りを見回し、小さな声で囁いた
「教えてくれたんだよ」
「へ?」
「ムサシとコジロウとニャースよ…あんたが何されるか分からないからって…
ポケモンが捕まってる場所も、サトシが居る場所も」
二人は『ロケット団』『サカキ』のワードを出さないように話す
「あいつら割りと良い奴らなのかもねっ」
カスミがニヤリと笑うと遠くから「黙りなさいジャリガール!あたし達は悪なのよ!」という声が聞こえたような気がする

「ふうん、そっか…あいつらが…」
サトシは僅かに微笑んだ
「んじゃコレ食べたら出発しようぜ!」
「え?ちょ、あんたまだ…」
「サトシが言うならそうしよう」
最後のコロッケを食べ終え、同じく食べ終えたピカチュウを連れて外へ飛び出した
「待ってよサトシー!」
追いかけるカスミにジョーイが気付く
「あら?もう行くの?もっとゆっくりしていけば良いのに」
「はは…あいついつもああなんですよ…それではまた会いましょう!荒野に咲いた薔薇の様に美しいジョーイさん!」
まるで嵐が去った様である
ジョーイはクスリと笑い、次の仕事へ向かった
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