- 2023⁄04⁄21(Fri)
- 23:18
小学校時代の恥ずかしい思い出
小学五年生だった。なんとか忘却のかなたに追いやっていた思い出なのに、昨日の夜の出来事のせいで鮮やかによみがえってしまった。
3時間目が終わった中休み、Y美が僕のところに来て、「今から身体検査があるみたいだから、保健室まで行くよ」と言った。身体検査の日に僕は家の事情で学校を休んだのだった。身体検査の日に休んだ人は、保健委員の指示に従って別の日に身体検査を受けることになっていた。僕は椅子から立ち上がり、Y美と一緒に保健室に行こうとした。すると、「保健室には服を脱いで、すぐ身体検査が受けられるようにして行くんだよ」
「脱ぐって、今、ここで?保健室で脱げばいいんじゃないの?」
「駄目だよ。ここに書いてあるでしょ」と、Y美は「身体検査の心得」とプリントされた紙を僕に見せた。そこには、
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- CFNM
- 2023⁄04⁄21(Fri)
- 22:40
小学5年生の水泳の授業
小学5年生の水泳の授業は、男子は、教室で女子は、更衣室で着替えでした。ある水泳の授業の時にイジメグループ女子3人が、ふざけて男子1人の海パンを破いてしまいました。その男子が、泣いていると担任の女性教師が、「女子3人とも悪気があった訳ではないから○○君も災難だと思って許してあげなさい!」と言ったのでした。仕方なくその男子は、全裸で、水泳の授業を受けたのでした。イジメグループの女子3人は、クスクス笑って見ているのでした。
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- CFNM
- 2015⁄10⁄17(Sat)
- 23:00
二人の運動会
ここは、とある田舎の小さな村。過疎化が進むこの村では年々子供の数が減り、外で元気に遊ぶ子供の姿がほとんど見られないことを大人達は残念がっていますが、そんな村の小さな希望が、もうすぐ中学生になる二人の美少年です。
「川ノ原健一(かわのはら・けんいち)」君と「水村久斗(みずむら・ひさと)」君の二人は、幼稚園から小学校までずっと二人きりのクラスで過ごし、その結び付きはほとんど家族も同然のものでした。
得意な科目も嫌いな科目も一緒なら、好きな遊びも常に一緒。大人しいけど明るく元気な性格までもが一緒の二人は、喧嘩なんて一度もしたことが無いぐらいの仲良し。二人が一人で居るところを見たことがないと言われるぐらい、何をするのも一緒の二人でした。
「うん!僕たち将来結婚するんだよ!」
「いつも仲が良いねえ。二人は将来結婚するのかな」と村の人達にからかわれても、そう答えるぐらいとても仲良しな美少年二人の姿は村を明るくし、みんなが過疎に負けずに元気になれる希望なのです。
このまま二人がずっと一緒に、仲良くいられるようにというのが村の人達の願いでしたが、二人が小学校の卒業を目前にした時、村に悲しい出来事が続くのです。
二人が卒業することで児童がいなくなる小学校が、ついに廃校の日を迎えてしまうことで、村の人達は仕方がないと諦めつつも、みんなで子供時代を過ごしてきた思い出の場所が無くなることに悲しみを隠せませんでした。
児童がいなければ、小学校は存在している意義がありません。それが分かっているから、村の人達は悲しくても、最後の卒業生となる健一君と久斗君が、中学生になっても元気に育ってくれるように見守り、応援することで前向きになろうとしたのです。
それなのに、二人が卒業する直前になって小学校だけではなく、二人が通うはずだった村の中学校まで廃校が決まってしまうのでした。
村の中学校もやはり生徒数が少なく、今回卒業生を送り出したら生徒数が0になってしまうのです。そこに二人が入学しても、全校生徒がたった二人という状況になってしまうことで、色々な問題があって廃校を決められてしまうのでした。
一応配慮はしているつもりなのです。在校生が存在する内に廃校になると、在学中の転校で戸惑う事になる在校生が可哀想ですし、健一君と久斗君は新入生として新しい学校を選べば良いのですから、新生活への抵抗も少ないでしょう。
費用の問題があっても、ちょうど在校生が0になるまで、廃校は止められていたのです。それを聞かされると、二人が卒業するまで廃校を待ってほしいと抗議した村の人達も、引き下がらざるを得ませんでした。
小さな村の希望だった、仲良しな二人の美少年が通う学校が、小中共に廃校を迎えてしまうという悲しい出来事。村の人達は、せめて二人が村から中学校に通えるように、送り迎えを協力することに決めたのです。
その事が小さいながらもニュースで取り上げられると、ニュースを見た人達から二人に同情する声も出て来ました。そして、その同情がある女性の元に届くと、二人や村の人達にとって、思いも寄らない幸運が舞い込んでくることになりました。
二人に注目した女性「宮代富菜(みやしろ・とみな)」さんは、教育に関する研究と実践に取り組んでいる人物で、その世界においては大きな権力を持っています。
この女性がある計画を元に多額の寄付金を募り、なんと二人が中学校に通う三年間だけ、廃校になる中学校を私立中学として運営してくれるという、救いの手を差し伸べてくれたのです。
願ってもない幸運に、健一君と久斗君の家族だけではなく、村の人達も大喜びでしたが、それには様々な条件を受け入れる必要がありました。
これは二人の美少年を救うための単なる善意ではなく、新しい教育の実験の場として中学校を運営することに納得しなければいけません。
授業の方針、科目など、従来の中学とは違う新しいやり方を二人に課すこともあれば、開発中の教材や設備などを二人に使ってもらって、効果を計ったりすることもあるでしょう。
いわば二人は、新しい教育の実験台としての生徒にならなくてはいけないのです。それでも、村に費用を求めずに学校を運営してくれるのですから、みんなは文句を言わずに条件を受け入れました。
中学の校舎は、基本的にはそのまま利用するものの、村の中学が廃校になることには変わりがなく、そこはまったく新しい学校として取り扱われて、制服や名称も新しく生まれ変わってしまうことだけは残念そうでしたが、そこに通うのはあくまで健一君と久斗君なのですから、みんな涙を飲んで我慢しました。
そして二人が中学校入学の日を迎えました。小学校での涙の卒業式を終えた健一君と久斗君の新しい学校での生活が、いよいよ始まろうとしているのです。
「私がこの学校で目指しているのは、今までの学校とは違う、美少年のための学校を作ることです。美少年のための教育、美少年のための環境。美少年が美少年らしく成長できるような学校作りを、村の皆さんと共に進めていきましょう」
特別に校長に就任した宮代さんが、体育館の壇上で大勢集まった村の人達に向けて学校の理念を説明しています。美少年のための学校という響きには期待が膨らみますが、宮代校長がここで公開した「ひまわり中学校」という名称には反応は様々でした。
「太陽に向かってすくすく育つ美少年の明るさと逞しさ、そして何よりも美少年の可愛らしさをもっとも良く表現するのは、難しい漢字や形式張った名称ではなく、平仮名を使った子供らしさこそが相応しいと、私は思っています」
始めは冗談だと思っていた村の人達も、確かにいつまでも子供のままでいてほしい美少年には、幼稚園のような名称がピッタリなのではないかと次第に納得していきました。
二人のお母さんも、ここに通う自分の息子のことを思えば恥ずかしいと思いましたが、息子がいつまでも幼稚園児のように可愛らしくて仕方がない本音では、ちょっぴり喜んでいたのです。
結局、恥ずかしそうにしているのは健一君と久斗君だけという微笑ましい空気の中、中学での新しい制服が支給されることになりました。校長先生に呼ばれて二人が舞台に上がります。
入学という晴れの舞台に、一張羅を着込んだ健一君と久斗君が舞台の上でモジモジしていると、演壇の上に箱が運ばれてきました。おそらくこの中に、「美少年にもっとも似合う」という結論が出された制服が入っているのでしょう。
「二人とも手を出してください。…はい、川ノ原健一君。はい、水村久斗君。これが君たち二人の制服になります」
両手を前に出した二人に、校長先生がそれぞれ両手を差し出します。ですが、健一君も久斗君もどうして良いのか分からずにキョトンとしています。なぜなら、校長先生は何も持たない手を二人に差し出しただけではなく、箱の中も空っぽだったのですから。
「どうしましたか、二人とも?さっそくここで着替えて、みんなに晴れの姿を見せてあげましょう」
二人の戸惑った視線を気にすることもなく、校長先生はここで制服に着替えることを促しますが、そもそも何も渡されてないのですから、着替えようがありません。
「あのう、これ…何も貰っていませんけど…」
恐る恐る二人が尋ねると、校長先生はニッコリと微笑みながら「既に制服は渡していますよ」の一点張りでしたが、困り果てた二人を見かねて、ようやく何も持たない手を差し出した意味を語り始めます。
「何もありません。ですから、これが君達二人の制服なのです。美少年にもっとも良く似合う制服、それは…フルチンです!」
大きな声でフルチン姿が制服だと告げられてしまった健一君と久斗君は、耳を疑いました。今度こそ冗談だろうと思いたかったのですが、それもまったく冗談ではなかったのです。
「川ノ原健一(かわのはら・けんいち)」君と「水村久斗(みずむら・ひさと)」君の二人は、幼稚園から小学校までずっと二人きりのクラスで過ごし、その結び付きはほとんど家族も同然のものでした。
得意な科目も嫌いな科目も一緒なら、好きな遊びも常に一緒。大人しいけど明るく元気な性格までもが一緒の二人は、喧嘩なんて一度もしたことが無いぐらいの仲良し。二人が一人で居るところを見たことがないと言われるぐらい、何をするのも一緒の二人でした。
「うん!僕たち将来結婚するんだよ!」
「いつも仲が良いねえ。二人は将来結婚するのかな」と村の人達にからかわれても、そう答えるぐらいとても仲良しな美少年二人の姿は村を明るくし、みんなが過疎に負けずに元気になれる希望なのです。
このまま二人がずっと一緒に、仲良くいられるようにというのが村の人達の願いでしたが、二人が小学校の卒業を目前にした時、村に悲しい出来事が続くのです。
二人が卒業することで児童がいなくなる小学校が、ついに廃校の日を迎えてしまうことで、村の人達は仕方がないと諦めつつも、みんなで子供時代を過ごしてきた思い出の場所が無くなることに悲しみを隠せませんでした。
児童がいなければ、小学校は存在している意義がありません。それが分かっているから、村の人達は悲しくても、最後の卒業生となる健一君と久斗君が、中学生になっても元気に育ってくれるように見守り、応援することで前向きになろうとしたのです。
それなのに、二人が卒業する直前になって小学校だけではなく、二人が通うはずだった村の中学校まで廃校が決まってしまうのでした。
村の中学校もやはり生徒数が少なく、今回卒業生を送り出したら生徒数が0になってしまうのです。そこに二人が入学しても、全校生徒がたった二人という状況になってしまうことで、色々な問題があって廃校を決められてしまうのでした。
一応配慮はしているつもりなのです。在校生が存在する内に廃校になると、在学中の転校で戸惑う事になる在校生が可哀想ですし、健一君と久斗君は新入生として新しい学校を選べば良いのですから、新生活への抵抗も少ないでしょう。
費用の問題があっても、ちょうど在校生が0になるまで、廃校は止められていたのです。それを聞かされると、二人が卒業するまで廃校を待ってほしいと抗議した村の人達も、引き下がらざるを得ませんでした。
小さな村の希望だった、仲良しな二人の美少年が通う学校が、小中共に廃校を迎えてしまうという悲しい出来事。村の人達は、せめて二人が村から中学校に通えるように、送り迎えを協力することに決めたのです。
その事が小さいながらもニュースで取り上げられると、ニュースを見た人達から二人に同情する声も出て来ました。そして、その同情がある女性の元に届くと、二人や村の人達にとって、思いも寄らない幸運が舞い込んでくることになりました。
二人に注目した女性「宮代富菜(みやしろ・とみな)」さんは、教育に関する研究と実践に取り組んでいる人物で、その世界においては大きな権力を持っています。
この女性がある計画を元に多額の寄付金を募り、なんと二人が中学校に通う三年間だけ、廃校になる中学校を私立中学として運営してくれるという、救いの手を差し伸べてくれたのです。
願ってもない幸運に、健一君と久斗君の家族だけではなく、村の人達も大喜びでしたが、それには様々な条件を受け入れる必要がありました。
これは二人の美少年を救うための単なる善意ではなく、新しい教育の実験の場として中学校を運営することに納得しなければいけません。
授業の方針、科目など、従来の中学とは違う新しいやり方を二人に課すこともあれば、開発中の教材や設備などを二人に使ってもらって、効果を計ったりすることもあるでしょう。
いわば二人は、新しい教育の実験台としての生徒にならなくてはいけないのです。それでも、村に費用を求めずに学校を運営してくれるのですから、みんなは文句を言わずに条件を受け入れました。
中学の校舎は、基本的にはそのまま利用するものの、村の中学が廃校になることには変わりがなく、そこはまったく新しい学校として取り扱われて、制服や名称も新しく生まれ変わってしまうことだけは残念そうでしたが、そこに通うのはあくまで健一君と久斗君なのですから、みんな涙を飲んで我慢しました。
そして二人が中学校入学の日を迎えました。小学校での涙の卒業式を終えた健一君と久斗君の新しい学校での生活が、いよいよ始まろうとしているのです。
「私がこの学校で目指しているのは、今までの学校とは違う、美少年のための学校を作ることです。美少年のための教育、美少年のための環境。美少年が美少年らしく成長できるような学校作りを、村の皆さんと共に進めていきましょう」
特別に校長に就任した宮代さんが、体育館の壇上で大勢集まった村の人達に向けて学校の理念を説明しています。美少年のための学校という響きには期待が膨らみますが、宮代校長がここで公開した「ひまわり中学校」という名称には反応は様々でした。
「太陽に向かってすくすく育つ美少年の明るさと逞しさ、そして何よりも美少年の可愛らしさをもっとも良く表現するのは、難しい漢字や形式張った名称ではなく、平仮名を使った子供らしさこそが相応しいと、私は思っています」
始めは冗談だと思っていた村の人達も、確かにいつまでも子供のままでいてほしい美少年には、幼稚園のような名称がピッタリなのではないかと次第に納得していきました。
二人のお母さんも、ここに通う自分の息子のことを思えば恥ずかしいと思いましたが、息子がいつまでも幼稚園児のように可愛らしくて仕方がない本音では、ちょっぴり喜んでいたのです。
結局、恥ずかしそうにしているのは健一君と久斗君だけという微笑ましい空気の中、中学での新しい制服が支給されることになりました。校長先生に呼ばれて二人が舞台に上がります。
入学という晴れの舞台に、一張羅を着込んだ健一君と久斗君が舞台の上でモジモジしていると、演壇の上に箱が運ばれてきました。おそらくこの中に、「美少年にもっとも似合う」という結論が出された制服が入っているのでしょう。
「二人とも手を出してください。…はい、川ノ原健一君。はい、水村久斗君。これが君たち二人の制服になります」
両手を前に出した二人に、校長先生がそれぞれ両手を差し出します。ですが、健一君も久斗君もどうして良いのか分からずにキョトンとしています。なぜなら、校長先生は何も持たない手を二人に差し出しただけではなく、箱の中も空っぽだったのですから。
「どうしましたか、二人とも?さっそくここで着替えて、みんなに晴れの姿を見せてあげましょう」
二人の戸惑った視線を気にすることもなく、校長先生はここで制服に着替えることを促しますが、そもそも何も渡されてないのですから、着替えようがありません。
「あのう、これ…何も貰っていませんけど…」
恐る恐る二人が尋ねると、校長先生はニッコリと微笑みながら「既に制服は渡していますよ」の一点張りでしたが、困り果てた二人を見かねて、ようやく何も持たない手を差し出した意味を語り始めます。
「何もありません。ですから、これが君達二人の制服なのです。美少年にもっとも良く似合う制服、それは…フルチンです!」
大きな声でフルチン姿が制服だと告げられてしまった健一君と久斗君は、耳を疑いました。今度こそ冗談だろうと思いたかったのですが、それもまったく冗談ではなかったのです。
- category
- CFNM
- 2015⁄10⁄17(Sat)
- 22:50
奉納オチンチン相撲
期末テストも終わり、学校ももうすぐ夏休みを迎えようかという頃の
土曜の短い授業を終えて下校する光君と洋助君。
この年代の少年は大抵仲良しグループの中で適当に違う顔ぶれで騒ぎながら
下校するのが普通ですが、光君と洋助君だけは常に二人っきりで
他の男子達とは帰ることのない、まるでカップルのような下校をしていました。
自分でウンチを拭くことができない光君を支えてあげるという
普通の少年だったら絶対嫌がりそうなことを頼まれたのに、今では喜んで
光君を支え、唯一無二の親友になっている洋助君と、自分の恥ずかしい姿を
晒すことに悩みながらも今ではすっかり洋助君の優しさを信頼しきっている光君。
そんな二人だからこそ結びつきも強いのでしょうし、他に友達がいなくても
二人っきりの方が良いという思いになっているのかもしれません。
ましてや、実は光君も洋助君も相手に対してお互いに性的な気持ちの
芽生えすら感じているのですから、二人の関係に
他の誰も入ってほしくないとすら無意識に思っているのでしょうか。
女子への興味が異様に高まる年頃の男子が、学校でも外でもいつも二人っきりの
男同士で行動していれば妙な噂が立ってもおかしくはないのですが
二人が美少年として国に指定されているぐらい可愛いことと
もともと大人しくあまり集団にならないという美少年のイメージが二人を守っているのかもしれません。
心は深く繋がっていても口下手な二人は、一緒に下校をしていても
ただ黙々と歩くのみであまり会話はなく、やっと口を開いたと思ったら
お別れの挨拶だったということも珍しくありません。
今日も特に話すことはなく、黙々と歩くだけの二人ですが
その沈黙を二人が気まずく思っているということもなく、それが普通の感覚なのです。
信頼しあっているからこそ、二人っきりで歩くだけで充分嬉しく
毎日の下校も二人にとっては時間の短いデートのような気持ちなのでした。
そんな時、光君が道端の壁に貼ってある貼り紙を目にしました。
そこには町内の神社による夏祭り、奉納祭の一環として恒例になっている
奉納相撲の日程が予告されています。
光君達の町内の奉納相撲は特に力が入っていることで有名で
奉納相撲といってもただの相撲ばかりではなく、赤ん坊の反応を競う泣き相撲や
笑い声と表情を競う笑い相撲、不満を大声で叫び飛ばしてスッキリする叫び相撲など
様々な相撲が数日にわたって行われる行事になっているのです。
もちろん一般的な少年相撲も行われており、少年達が見よう見まねで
土俵の上で相撲を取るほのぼのとした光景も立派な町内の風物詩になっています。
勝ち負けを競うよりも少年の元気を神様に奉納するという意味で
あえて相撲部などの経験者を除いて普通の少年のみの参加に限定することで
細身の少年達が一生懸命頑張り、一方的な相撲にならないように工夫がされています。
美少年の積極的な参加を推奨するなど、単なる力自慢のための行事ではなく
頑張ることが大事という理念を大切にしていますが、一方で大勢の美少年を
半裸という見せ物にすることによって他地域からの見学や支援を増やし、
寄付金を必要以上に稼ぎたいのではという一面も指摘されています。
「洋助君は今年も相撲に出るの?」
光君の質問に、洋助君はそうだよと頷きました。
光君よりも運動が得意な洋助君は、同じ細身でありながら体格は良く、
少年相撲の参加者の中では充分に優勝候補でもありました。
色黒でクールな顔立ちと真面目な性格もあって、町内のお母さん達の中でも
一番応援されています。
光君も運動音痴というわけではありませんが、臆病な性格のため
相撲も痛くて怖いスポーツという印象を持って参加したがらず
さらに過保護な光君のママがそれを後押ししているので、まだ一回も参加したことはありません。
少年相撲で賞状をもらったマワシ姿の洋助君と、私服姿の光君が並んで撮った写真が
夏祭りの思い出の一枚になっているのがいつもの事でした。
その頃、光君のママと洋助君のママは共に町内会の集まりに参加していました。
集まりの内容はもちろん夏祭りの日程のことですが、特に奉納相撲の事が
話題の中心になっています。その話題とは、今年から新たに
相撲の種類を増やそうということでした。
「あくまで実験レベルではありますが、今年の奉納祭に新たに加える相撲の一つとして
『オチンチン相撲』を提案させていただきたいと思います」
町内会長の口から堂々と宣言された思わぬ単語に、集まったお母さん達は目を丸くします。
光君のママと洋助君のママも目を合わせて何かの間違いではないかと確認し合いますが
それは聞き間違いでも何でもありません。本当にオチンチン相撲なのです。
オチンチンと言えば、それは男の子のオチンチン以外の何物でもありません。
もしかしたら他に何か意味があるのか、それとも奉納行事に関係のある言葉なのか
集まったお母さん達は顔を赤くしながらヒソヒソと相談しあっています。
「ちょっと…よろしいでしょうか?」
一人のお母さんが、恐る恐る質問をするために手を上げると
町内会長は笑顔でそのお母さんの言葉を遮り、全てお見通しと言った表情で
オチンチン相撲の説明を始めました。
「分かっています。オチンチン相撲と言われただけでは混乱して当然でしょう。
単刀直入に言えば、美少年の元気に勃ったオチンチンで相撲を取るものです」
「元気に勃った」の一言で、またお母さん達は困ったように顔を赤くしています。
オチンチンというだけで恥ずかしいのに、勃起まで付け加えてしまうなんて。
ですが、ここまで堂々とされると恥ずかしさを通り越して素直になってしまうのか
赤面しながらも思わず顔がほころんでしまうお母さんもいました。
年頃の息子を持つお母さんなら、誰しも息子のオチンチンの成長と勃起には
色々な思いを抱えるはずです。勃起をはしたないと思いながらも
一人前に勃起が出来るオチンチンになった事を褒めてあげたくなったり、
勃起をするのは男の子として元気な証拠と理解しつつも
あまり勃起ばかりしていると不安になってしまったりするでしょう。
一人の男性としてのプライバシーを尊重してあげる時期に来たことを感じながらも
息子の勃起したオチンチンのことまで把握していたいお母さんの葛藤。
いやらしい事を考えるようになったのは良くないことと思っているのに
性に目覚めた息子に対して、オナニーやセックスの意味を教えようと
お節介を焼きたくなる矛盾を抱えながら、息子の思春期を共に過ごすのです。
「これは、おふざけでも何でもありません。ちゃんと意味はあるのです。
成人した男性のオチンチンは、不潔で汚らわしい性的な物でしかありませんが
美少年のオチンチンは、男の子の元気と明るさを象徴するものであり
神様の前でそれを勃起させるというのは、男の子の元気と明るさを
神様に奉納することによって、これからも男の子達が健康で笑顔でいられるように
お守りくださいとお願いするということになるのです」
大まじめな町内会長の言葉に、お母さん達も少しずつ納得していきました。
さらに美少年のオチンチンということになれば、少しは邪な気持ちも働いて
賛同の声がちらほらと上がってきました。
「それでは皆さん、オチンチン相撲の追加に一応は肯定してくださる
ということでよろしいでしょうか?これは町内会としても是非成功させたいことです。
そのためには、皆さんの理解と協力が必要なのです」
世の中には男性が半裸になる祭りは多いです。
本来は神聖のためには全裸が正しいのでしょうけど、公共と倫理の問題で
半裸になっているだけなのです。もちろん汚い男の裸は見たくないのが
女性の本音でありますが、可愛い美少年のフルチン姿なら見たいと思うのも本音なのです。
汚れなき美少年が、汚れないフルチン姿になる。それならオチンチンをさらけ出すことも
神聖な奉納の儀式といって充分通用するとお母さん達は思ったのです。
「今年はあくまでオチンチン相撲を定着させるための実験的な場でありますが
神聖な儀式として行うために、何名もゾロゾロと参加させることはせず
毎年一組、町内会が指名した二人のみとしたいと考えています」
土俵の上で行われる取り組みの様々な結果に一喜一憂するための相撲ではなく
奉納することに目的を置いた、おごそかな儀式としてオチンチン相撲を行いたいと
町内会長は告げます。そのためにも美少年が適任なのでしょう。
「そこで私には今回のオチンチン相撲に適任と思われる美少年の腹案がございます。
浅見光君と大葉洋助君の二人に、私は是非参加していただきたいと思います」
町内会長がそう発言すると、お母さん達の目が一斉に
光君と洋助君のママに向けられ、二人の反応と返事を待ちます。
自分の息子のオチンチンを公衆の面前で晒させることに当然抵抗はあるものの
神聖な奉納の儀式という建前を押しつけられてしまった上に
夏祭りの成功のためという重圧までのし掛かっているのですから
この状況で断れるはずもありません。
「分かりました。私の息子が適任というのであれば、断る理由はありません。
ただ、息子も年頃なのですから、正式な返事は
息子を説得して納得してくれるのを待っていただきたいと思います」
町内会の重圧を察知した洋助君のママは、一応は承諾の返答をしつつも
少しでも時間稼ぎが出来るように上手く答えました。
町内会長もそれを認め、洋助君のママの素早い決断を讃えると共に
光君のママにも早い返事を求めます。こうなると尚更拒否するわけにもいかず
返事に迷うことすら場の空気を壊すことになりかねない雰囲気に
光君のママもそれが光栄であるかのように参加を承諾しなければなりませんでした。
「これでほぼ決まりですね。夏祭りの成功のために快く協力してくださった
お二人に拍手をお願いします。お二人の力で是非オチンチン相撲を成功させましょう」
一斉に拍手に包まれる集会所の中で、拍手に困りながらも
愛想でお辞儀を返す光君のママと、すっかり腹を括った様子の
洋助君のママがどうしたものかと立ちつくしていました。
その後、会はひとまず解散しましたが、光君のママと洋助君のママは
町内会長にオチンチン相撲の説明を一通り受け、協力をよろしくお願いしますと
念を押されて帰宅することになりました。
どう神聖な儀式だと言われても、あまりにも恥ずかしいオチンチン相撲に
光君のママは、光君が大丈夫なのかと帰り道でもしきりに心配していますが
洋助君のママは、もう参加を前提で割り切って考えています。
「まあ、こうなったらなったで息子に頑張ってもらうしかないわね。
むしろ、洋助と光君が一緒になったことを幸いと思わないと。
二人一緒なら何とか頑張れるだろうし、心の準備も早く出来るわよ」
光君のママは光君に対して甘く過保護ですが、洋助君のママは
さばさばした言葉遣いの通り、多少の無理は頑張らせる育て方をしています。
洋助君のことをしっかり見守りつつも、時にはあえて突き放して甘やかさないことで
強い心を作らせたからこそ、洋助君は光君を守れる存在になれたのでしょう。
女性にしては立派な体格は、いかにも洋助君の母親という雰囲気で
肌の色も強い性格も、しっかり洋助君に受け継がれているようです。
こうして光君のママと洋助君のママが並んでいる姿を見ると
光君と洋助君の関係がそのまま写されているようでもあり、面白いものです。
「うちの洋助はもうオチンチンを勃たせることぐらい覚えていそうだけど
光君の方はどうですか?ウブそうですから浅見さんも
教えるのに苦労するかもしれませんよ」
子供なりに男としては成長していそうな洋助君に対して、光君の方は
いかにも性について何も知らなそうな印象がありありなのは
見た目でも性格でも一目瞭然です。
「そんな事…。うちの光君だって、もういじる事ぐらいはしてますから…」
実際には、光君はもう立派にオチンチンを勃起させて遊んでいるのですが
光君のママが知っているのは、光君が寝ているときに布団の中で
オチンチンを触っていることがあるという事ぐらいのようです。
顔を赤らめながら、恥ずかしそうに光君の性の芽生えを告白する光君のママ。
息子のはしたない行為を明かす恥ずかしさはあっても、光君もちゃんと
男としての当然の行為をするという成長をしてる事を認めさせてあげたかったのです。
「あはは、それなら安心ってところかしら。
もし、光君がどうしても無理そうでしたら相談してくださいよ。
いざとなったら洋助一人だけでも奉納の儀式に出来ないか掛け合ってみます」
光君によって頼りになる洋助君のように、洋助君のママもまた
頼りになるお母さんなのでした。
土曜の短い授業を終えて下校する光君と洋助君。
この年代の少年は大抵仲良しグループの中で適当に違う顔ぶれで騒ぎながら
下校するのが普通ですが、光君と洋助君だけは常に二人っきりで
他の男子達とは帰ることのない、まるでカップルのような下校をしていました。
自分でウンチを拭くことができない光君を支えてあげるという
普通の少年だったら絶対嫌がりそうなことを頼まれたのに、今では喜んで
光君を支え、唯一無二の親友になっている洋助君と、自分の恥ずかしい姿を
晒すことに悩みながらも今ではすっかり洋助君の優しさを信頼しきっている光君。
そんな二人だからこそ結びつきも強いのでしょうし、他に友達がいなくても
二人っきりの方が良いという思いになっているのかもしれません。
ましてや、実は光君も洋助君も相手に対してお互いに性的な気持ちの
芽生えすら感じているのですから、二人の関係に
他の誰も入ってほしくないとすら無意識に思っているのでしょうか。
女子への興味が異様に高まる年頃の男子が、学校でも外でもいつも二人っきりの
男同士で行動していれば妙な噂が立ってもおかしくはないのですが
二人が美少年として国に指定されているぐらい可愛いことと
もともと大人しくあまり集団にならないという美少年のイメージが二人を守っているのかもしれません。
心は深く繋がっていても口下手な二人は、一緒に下校をしていても
ただ黙々と歩くのみであまり会話はなく、やっと口を開いたと思ったら
お別れの挨拶だったということも珍しくありません。
今日も特に話すことはなく、黙々と歩くだけの二人ですが
その沈黙を二人が気まずく思っているということもなく、それが普通の感覚なのです。
信頼しあっているからこそ、二人っきりで歩くだけで充分嬉しく
毎日の下校も二人にとっては時間の短いデートのような気持ちなのでした。
そんな時、光君が道端の壁に貼ってある貼り紙を目にしました。
そこには町内の神社による夏祭り、奉納祭の一環として恒例になっている
奉納相撲の日程が予告されています。
光君達の町内の奉納相撲は特に力が入っていることで有名で
奉納相撲といってもただの相撲ばかりではなく、赤ん坊の反応を競う泣き相撲や
笑い声と表情を競う笑い相撲、不満を大声で叫び飛ばしてスッキリする叫び相撲など
様々な相撲が数日にわたって行われる行事になっているのです。
もちろん一般的な少年相撲も行われており、少年達が見よう見まねで
土俵の上で相撲を取るほのぼのとした光景も立派な町内の風物詩になっています。
勝ち負けを競うよりも少年の元気を神様に奉納するという意味で
あえて相撲部などの経験者を除いて普通の少年のみの参加に限定することで
細身の少年達が一生懸命頑張り、一方的な相撲にならないように工夫がされています。
美少年の積極的な参加を推奨するなど、単なる力自慢のための行事ではなく
頑張ることが大事という理念を大切にしていますが、一方で大勢の美少年を
半裸という見せ物にすることによって他地域からの見学や支援を増やし、
寄付金を必要以上に稼ぎたいのではという一面も指摘されています。
「洋助君は今年も相撲に出るの?」
光君の質問に、洋助君はそうだよと頷きました。
光君よりも運動が得意な洋助君は、同じ細身でありながら体格は良く、
少年相撲の参加者の中では充分に優勝候補でもありました。
色黒でクールな顔立ちと真面目な性格もあって、町内のお母さん達の中でも
一番応援されています。
光君も運動音痴というわけではありませんが、臆病な性格のため
相撲も痛くて怖いスポーツという印象を持って参加したがらず
さらに過保護な光君のママがそれを後押ししているので、まだ一回も参加したことはありません。
少年相撲で賞状をもらったマワシ姿の洋助君と、私服姿の光君が並んで撮った写真が
夏祭りの思い出の一枚になっているのがいつもの事でした。
その頃、光君のママと洋助君のママは共に町内会の集まりに参加していました。
集まりの内容はもちろん夏祭りの日程のことですが、特に奉納相撲の事が
話題の中心になっています。その話題とは、今年から新たに
相撲の種類を増やそうということでした。
「あくまで実験レベルではありますが、今年の奉納祭に新たに加える相撲の一つとして
『オチンチン相撲』を提案させていただきたいと思います」
町内会長の口から堂々と宣言された思わぬ単語に、集まったお母さん達は目を丸くします。
光君のママと洋助君のママも目を合わせて何かの間違いではないかと確認し合いますが
それは聞き間違いでも何でもありません。本当にオチンチン相撲なのです。
オチンチンと言えば、それは男の子のオチンチン以外の何物でもありません。
もしかしたら他に何か意味があるのか、それとも奉納行事に関係のある言葉なのか
集まったお母さん達は顔を赤くしながらヒソヒソと相談しあっています。
「ちょっと…よろしいでしょうか?」
一人のお母さんが、恐る恐る質問をするために手を上げると
町内会長は笑顔でそのお母さんの言葉を遮り、全てお見通しと言った表情で
オチンチン相撲の説明を始めました。
「分かっています。オチンチン相撲と言われただけでは混乱して当然でしょう。
単刀直入に言えば、美少年の元気に勃ったオチンチンで相撲を取るものです」
「元気に勃った」の一言で、またお母さん達は困ったように顔を赤くしています。
オチンチンというだけで恥ずかしいのに、勃起まで付け加えてしまうなんて。
ですが、ここまで堂々とされると恥ずかしさを通り越して素直になってしまうのか
赤面しながらも思わず顔がほころんでしまうお母さんもいました。
年頃の息子を持つお母さんなら、誰しも息子のオチンチンの成長と勃起には
色々な思いを抱えるはずです。勃起をはしたないと思いながらも
一人前に勃起が出来るオチンチンになった事を褒めてあげたくなったり、
勃起をするのは男の子として元気な証拠と理解しつつも
あまり勃起ばかりしていると不安になってしまったりするでしょう。
一人の男性としてのプライバシーを尊重してあげる時期に来たことを感じながらも
息子の勃起したオチンチンのことまで把握していたいお母さんの葛藤。
いやらしい事を考えるようになったのは良くないことと思っているのに
性に目覚めた息子に対して、オナニーやセックスの意味を教えようと
お節介を焼きたくなる矛盾を抱えながら、息子の思春期を共に過ごすのです。
「これは、おふざけでも何でもありません。ちゃんと意味はあるのです。
成人した男性のオチンチンは、不潔で汚らわしい性的な物でしかありませんが
美少年のオチンチンは、男の子の元気と明るさを象徴するものであり
神様の前でそれを勃起させるというのは、男の子の元気と明るさを
神様に奉納することによって、これからも男の子達が健康で笑顔でいられるように
お守りくださいとお願いするということになるのです」
大まじめな町内会長の言葉に、お母さん達も少しずつ納得していきました。
さらに美少年のオチンチンということになれば、少しは邪な気持ちも働いて
賛同の声がちらほらと上がってきました。
「それでは皆さん、オチンチン相撲の追加に一応は肯定してくださる
ということでよろしいでしょうか?これは町内会としても是非成功させたいことです。
そのためには、皆さんの理解と協力が必要なのです」
世の中には男性が半裸になる祭りは多いです。
本来は神聖のためには全裸が正しいのでしょうけど、公共と倫理の問題で
半裸になっているだけなのです。もちろん汚い男の裸は見たくないのが
女性の本音でありますが、可愛い美少年のフルチン姿なら見たいと思うのも本音なのです。
汚れなき美少年が、汚れないフルチン姿になる。それならオチンチンをさらけ出すことも
神聖な奉納の儀式といって充分通用するとお母さん達は思ったのです。
「今年はあくまでオチンチン相撲を定着させるための実験的な場でありますが
神聖な儀式として行うために、何名もゾロゾロと参加させることはせず
毎年一組、町内会が指名した二人のみとしたいと考えています」
土俵の上で行われる取り組みの様々な結果に一喜一憂するための相撲ではなく
奉納することに目的を置いた、おごそかな儀式としてオチンチン相撲を行いたいと
町内会長は告げます。そのためにも美少年が適任なのでしょう。
「そこで私には今回のオチンチン相撲に適任と思われる美少年の腹案がございます。
浅見光君と大葉洋助君の二人に、私は是非参加していただきたいと思います」
町内会長がそう発言すると、お母さん達の目が一斉に
光君と洋助君のママに向けられ、二人の反応と返事を待ちます。
自分の息子のオチンチンを公衆の面前で晒させることに当然抵抗はあるものの
神聖な奉納の儀式という建前を押しつけられてしまった上に
夏祭りの成功のためという重圧までのし掛かっているのですから
この状況で断れるはずもありません。
「分かりました。私の息子が適任というのであれば、断る理由はありません。
ただ、息子も年頃なのですから、正式な返事は
息子を説得して納得してくれるのを待っていただきたいと思います」
町内会の重圧を察知した洋助君のママは、一応は承諾の返答をしつつも
少しでも時間稼ぎが出来るように上手く答えました。
町内会長もそれを認め、洋助君のママの素早い決断を讃えると共に
光君のママにも早い返事を求めます。こうなると尚更拒否するわけにもいかず
返事に迷うことすら場の空気を壊すことになりかねない雰囲気に
光君のママもそれが光栄であるかのように参加を承諾しなければなりませんでした。
「これでほぼ決まりですね。夏祭りの成功のために快く協力してくださった
お二人に拍手をお願いします。お二人の力で是非オチンチン相撲を成功させましょう」
一斉に拍手に包まれる集会所の中で、拍手に困りながらも
愛想でお辞儀を返す光君のママと、すっかり腹を括った様子の
洋助君のママがどうしたものかと立ちつくしていました。
その後、会はひとまず解散しましたが、光君のママと洋助君のママは
町内会長にオチンチン相撲の説明を一通り受け、協力をよろしくお願いしますと
念を押されて帰宅することになりました。
どう神聖な儀式だと言われても、あまりにも恥ずかしいオチンチン相撲に
光君のママは、光君が大丈夫なのかと帰り道でもしきりに心配していますが
洋助君のママは、もう参加を前提で割り切って考えています。
「まあ、こうなったらなったで息子に頑張ってもらうしかないわね。
むしろ、洋助と光君が一緒になったことを幸いと思わないと。
二人一緒なら何とか頑張れるだろうし、心の準備も早く出来るわよ」
光君のママは光君に対して甘く過保護ですが、洋助君のママは
さばさばした言葉遣いの通り、多少の無理は頑張らせる育て方をしています。
洋助君のことをしっかり見守りつつも、時にはあえて突き放して甘やかさないことで
強い心を作らせたからこそ、洋助君は光君を守れる存在になれたのでしょう。
女性にしては立派な体格は、いかにも洋助君の母親という雰囲気で
肌の色も強い性格も、しっかり洋助君に受け継がれているようです。
こうして光君のママと洋助君のママが並んでいる姿を見ると
光君と洋助君の関係がそのまま写されているようでもあり、面白いものです。
「うちの洋助はもうオチンチンを勃たせることぐらい覚えていそうだけど
光君の方はどうですか?ウブそうですから浅見さんも
教えるのに苦労するかもしれませんよ」
子供なりに男としては成長していそうな洋助君に対して、光君の方は
いかにも性について何も知らなそうな印象がありありなのは
見た目でも性格でも一目瞭然です。
「そんな事…。うちの光君だって、もういじる事ぐらいはしてますから…」
実際には、光君はもう立派にオチンチンを勃起させて遊んでいるのですが
光君のママが知っているのは、光君が寝ているときに布団の中で
オチンチンを触っていることがあるという事ぐらいのようです。
顔を赤らめながら、恥ずかしそうに光君の性の芽生えを告白する光君のママ。
息子のはしたない行為を明かす恥ずかしさはあっても、光君もちゃんと
男としての当然の行為をするという成長をしてる事を認めさせてあげたかったのです。
「あはは、それなら安心ってところかしら。
もし、光君がどうしても無理そうでしたら相談してくださいよ。
いざとなったら洋助一人だけでも奉納の儀式に出来ないか掛け合ってみます」
光君によって頼りになる洋助君のように、洋助君のママもまた
頼りになるお母さんなのでした。
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- 2014⁄06⁄10(Tue)
- 23:37
雑木林で
「裕太君 4時頃、学校裏の林に来てね」
と、同じクラスのA子に声を掛けられた。嫌な予感がしたが、相手は、クラスの学級委員であり、多分、今日の試合のことだから仕方がないと、
「はい」
と、返事をしてしまった。
今日は、この学校の伝統行事である「クラスマッチ」の日だった。全クラスが、バレーボールやバスケットボールなどの対抗戦をして、総合優勝を競うものだった。
クラスの全員が、必ず、1種目に出なければならない決まりで、スポーツ嫌いの裕太も、しぶしぶサッカーに出たのだが・・・運悪く、裕太のオウンゴールで負けてしまったため、クラスは総合準優勝に終わってしまった。
男子生徒の大半は、運が悪かっただけだと、裕太を慰めてくれたが、女子の多くは、裕太のせいで優勝できなかったと、非難の声を上げていた。
夕暮れの雑木林で、A子とI子とK子の三人が待っていた。三人とも、クラスの委員で、美少女三人組と呼ばれるスタイル抜群の女の子だった。
「遅いじゃないの。どうして呼び出されたか、分かっているわね」
A子が切り出した。
「何のことでしょうか?」
裕太は分かっていても、優勝できなかったことを、自分のせいには出来なかった。
「これなんだから。全く反省してないわね」
「そうよ、『すみませんでした、僕のせいです』って、どうして言えないの」
「仕方がないわね。反省してもらいましょう」
と、同じクラスのA子に声を掛けられた。嫌な予感がしたが、相手は、クラスの学級委員であり、多分、今日の試合のことだから仕方がないと、
「はい」
と、返事をしてしまった。
今日は、この学校の伝統行事である「クラスマッチ」の日だった。全クラスが、バレーボールやバスケットボールなどの対抗戦をして、総合優勝を競うものだった。
クラスの全員が、必ず、1種目に出なければならない決まりで、スポーツ嫌いの裕太も、しぶしぶサッカーに出たのだが・・・運悪く、裕太のオウンゴールで負けてしまったため、クラスは総合準優勝に終わってしまった。
男子生徒の大半は、運が悪かっただけだと、裕太を慰めてくれたが、女子の多くは、裕太のせいで優勝できなかったと、非難の声を上げていた。
夕暮れの雑木林で、A子とI子とK子の三人が待っていた。三人とも、クラスの委員で、美少女三人組と呼ばれるスタイル抜群の女の子だった。
「遅いじゃないの。どうして呼び出されたか、分かっているわね」
A子が切り出した。
「何のことでしょうか?」
裕太は分かっていても、優勝できなかったことを、自分のせいには出来なかった。
「これなんだから。全く反省してないわね」
「そうよ、『すみませんでした、僕のせいです』って、どうして言えないの」
「仕方がないわね。反省してもらいましょう」
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- 2014⁄05⁄05(Mon)
- 23:51
体操服VSサカユニ
中2の時の事です。
同級生女子のちかに誕生日のプレゼントだって言ってサカストをもらって、うれしくてはいてちかの家に遊びにいった。 夏だったんで体操服で・・・・・
体操服もきつくなってたんで1サイズ大きめ(S~Mサイズ)に変えて新品の着ていった。
シャワーしてパンツ(白ブリーフ)も新品にして・・・・
家に行くとちかがサカストはいてくれてるのって上機嫌で迎え入れてくれて
体操服も新品じゃないの?ズボンに折れ目はいてるってって気づいてくれて家にあってTVゲームしてた。
そしたらちかの弟のたつや(小5)が彼女の美香を連れて帰ってきて
たつやはサッカーチームに入ってて 緑のサカパンにユニを着てた。
俺は帰宅部でユニがなくて 体操服(白にエンジのヨーク型のシャツとエンジのナイロン短パン)だった。 (俺のでかっこ悪いのはわかってたけど・・・・)
最初は4人で遊んでて そしたらたつやが俺のサカストを見てサッカーしてるのか?って
俺がしてない帰宅部だというと たつやが兇変!!
サッカーしてないくせにサカストはくなよって
ちかがこれは誕生日のプレゼントに買ってあげたのよって
たつやがサッカーしなないんならスクールハイソックスはかせろとか言い出して
美香もあれ体操服なの、たつやのでかっこいいよって
俺の事かっこわるくて弱そうだってからかいだした。
ちかが気をつかって たつや最近生意気なの ごめんねって
だったら力比べするかって腕相撲したけど俺が勝った
そのころ俺は身長155 体重48Kぐらいで たつやは小柄で身長140 体重35Kぐらいで
俺よりかなりチビだった。
たつやが負けてたつやと美香が悔しがって あんなの馬鹿力だとか言い出して
ちかがいい加減にしないとたかしにパンチされるよって
たつやがじゃー俺キックしてやるって、弱いくせに格好つけてるだけだとか・・・・
ちかが俺にたつやを懲らしめてやってよって、別に泣かしてもいいよって・・・・・
俺あんなチビに負けると思わなくて、たつやを立たせて組み合った
でも力互角で、たつやの腕をひねった
そしたらたつやが脚を蹴ってきて、俺が蹴っても当たらなくて
たつやにヘッドロックかけてやった
でもすぐはずされてしまって、今度はたつやを捕まえて胴締めして同時にヘッドロックしてやった。 もうギブするとおもったし ちかもたつやもうギブしなさいって言うし
もう勝ったと思って、たつやのサカパンめくってパンツ見てやった。水色のブリーフ見えた
そしたら何するんだって頭突きしてきてはずれて
またヘッドロックしたら、今度はヘッドロック返しされて、俺はずせなくてうつぶせに押さえ込まれて
たつやが俺から手を離して少し離れて、ここから呼び捨てになってたかしこ~い続きしようぜって手招きしてきて
まだちかも美香もたつやが負けると思ってて 呼ぶ捨て!とかたつや怒らせたらやばいよって!びっくりしてて
俺負けるわけにいかないし、向かっていってまたヘッドロックしたらたつやに他に技できないのがばれて反撃したきた。
そのままはずされてコブラツイストだってされて 美香がたつやすご~いそれなんて技?って 俺痛くて苦しんでると さっきの仕返しだって、短パンめくって美香こうしたらたかしの何が見える?って 美香がパンツ!!って大笑い!!
もっとみせてやろうか?ってそのまま脚かけられて大股開きで尻餅
美香も呼び捨てになってたかしパンツ丸見えだって大笑い
たかしのパンツ白だとか、中2のくせに白パンツだ!!とか・・・・
俺が見るなあっちへ行けって言うと、たつやや何美香に怒ってるんだって脚捕まれて4の字固めだってされた。
ちかがあきれてきて たかし何やってるの?さっきからやられっぱなしじゃんって
4の字返ししろって 俺わからないから聞くと反対むくように教えてくれて脱出
たつやので痛くなって はずしたけど脚しびれてたつやうずくまってた
美香がたつやに大丈夫?って聞いてるのをどかせてたつやの脚を踏みつけてやった。
たつやが俺の脚もってこかそうとするからまたヘッドロックしたら
それ見てた美香が、たかしってヘッドロックしかできないいだって美香にまでばれて
たつやも脚のしびれ直ってまた反撃してきて
そのまま押さえ込まれて脚ばたばたでパンツ丸見え状態でクタクタにされて
もうヘッドロックできなくしてやるって 腕に間接技されて 痛くてもがいてると
美香がたかしハミパンしてるってまた大笑い 右腕にまずされて逃げようとしたら左手にもされた。ちかがもう勝ち目ないからギブしなよいうからギブしたし
同級生女子のちかに誕生日のプレゼントだって言ってサカストをもらって、うれしくてはいてちかの家に遊びにいった。 夏だったんで体操服で・・・・・
体操服もきつくなってたんで1サイズ大きめ(S~Mサイズ)に変えて新品の着ていった。
シャワーしてパンツ(白ブリーフ)も新品にして・・・・
家に行くとちかがサカストはいてくれてるのって上機嫌で迎え入れてくれて
体操服も新品じゃないの?ズボンに折れ目はいてるってって気づいてくれて家にあってTVゲームしてた。
そしたらちかの弟のたつや(小5)が彼女の美香を連れて帰ってきて
たつやはサッカーチームに入ってて 緑のサカパンにユニを着てた。
俺は帰宅部でユニがなくて 体操服(白にエンジのヨーク型のシャツとエンジのナイロン短パン)だった。 (俺のでかっこ悪いのはわかってたけど・・・・)
最初は4人で遊んでて そしたらたつやが俺のサカストを見てサッカーしてるのか?って
俺がしてない帰宅部だというと たつやが兇変!!
サッカーしてないくせにサカストはくなよって
ちかがこれは誕生日のプレゼントに買ってあげたのよって
たつやがサッカーしなないんならスクールハイソックスはかせろとか言い出して
美香もあれ体操服なの、たつやのでかっこいいよって
俺の事かっこわるくて弱そうだってからかいだした。
ちかが気をつかって たつや最近生意気なの ごめんねって
だったら力比べするかって腕相撲したけど俺が勝った
そのころ俺は身長155 体重48Kぐらいで たつやは小柄で身長140 体重35Kぐらいで
俺よりかなりチビだった。
たつやが負けてたつやと美香が悔しがって あんなの馬鹿力だとか言い出して
ちかがいい加減にしないとたかしにパンチされるよって
たつやがじゃー俺キックしてやるって、弱いくせに格好つけてるだけだとか・・・・
ちかが俺にたつやを懲らしめてやってよって、別に泣かしてもいいよって・・・・・
俺あんなチビに負けると思わなくて、たつやを立たせて組み合った
でも力互角で、たつやの腕をひねった
そしたらたつやが脚を蹴ってきて、俺が蹴っても当たらなくて
たつやにヘッドロックかけてやった
でもすぐはずされてしまって、今度はたつやを捕まえて胴締めして同時にヘッドロックしてやった。 もうギブするとおもったし ちかもたつやもうギブしなさいって言うし
もう勝ったと思って、たつやのサカパンめくってパンツ見てやった。水色のブリーフ見えた
そしたら何するんだって頭突きしてきてはずれて
またヘッドロックしたら、今度はヘッドロック返しされて、俺はずせなくてうつぶせに押さえ込まれて
たつやが俺から手を離して少し離れて、ここから呼び捨てになってたかしこ~い続きしようぜって手招きしてきて
まだちかも美香もたつやが負けると思ってて 呼ぶ捨て!とかたつや怒らせたらやばいよって!びっくりしてて
俺負けるわけにいかないし、向かっていってまたヘッドロックしたらたつやに他に技できないのがばれて反撃したきた。
そのままはずされてコブラツイストだってされて 美香がたつやすご~いそれなんて技?って 俺痛くて苦しんでると さっきの仕返しだって、短パンめくって美香こうしたらたかしの何が見える?って 美香がパンツ!!って大笑い!!
もっとみせてやろうか?ってそのまま脚かけられて大股開きで尻餅
美香も呼び捨てになってたかしパンツ丸見えだって大笑い
たかしのパンツ白だとか、中2のくせに白パンツだ!!とか・・・・
俺が見るなあっちへ行けって言うと、たつやや何美香に怒ってるんだって脚捕まれて4の字固めだってされた。
ちかがあきれてきて たかし何やってるの?さっきからやられっぱなしじゃんって
4の字返ししろって 俺わからないから聞くと反対むくように教えてくれて脱出
たつやので痛くなって はずしたけど脚しびれてたつやうずくまってた
美香がたつやに大丈夫?って聞いてるのをどかせてたつやの脚を踏みつけてやった。
たつやが俺の脚もってこかそうとするからまたヘッドロックしたら
それ見てた美香が、たかしってヘッドロックしかできないいだって美香にまでばれて
たつやも脚のしびれ直ってまた反撃してきて
そのまま押さえ込まれて脚ばたばたでパンツ丸見え状態でクタクタにされて
もうヘッドロックできなくしてやるって 腕に間接技されて 痛くてもがいてると
美香がたかしハミパンしてるってまた大笑い 右腕にまずされて逃げようとしたら左手にもされた。ちかがもう勝ち目ないからギブしなよいうからギブしたし
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- 2014⁄05⁄05(Mon)
- 23:49
ブリチラ露出
短パンのブリチラ、ハミパンに興味をもったのは、小学生の頃でした。最初は、体育の授業の時
に体育座りをしている、他の子の短パンの裾から見えるハミパンを見つけては興奮していました。
そういうのに興味を持つと今度は、自分も同じようにブリチラ、ハミパンを見られているかも、
次第に自分もブリチラ見られたいと自然?と思うようになりました。
自分の小学生の体操服の短パンはニット生地だったので、ブリチラは小学6年にもなると、サイ
ズが小さいのか体に張り付いてあまりしなくなります。そのかわり短パンを少し引っ張り上げれ
ば、裾からのハミパンは簡単に見せられるようになりました。
一番最初にハミパン露出?をやったのは小学6年の秋の体育の授業でした。あまりわざとらしい
ハミパンは恥ずかしかったので、短パンの裾ぎりぎりに白のブリーフの裾を合わせて体育の授業
をうけました。授業中もばれないように、短パンとブリーフの裾を合わせるように調整しました
。多くの同級生に自分のハミパンを見られたと思うと興奮して、家に帰ったあと思い出しながら
オナニーしました。
に体育座りをしている、他の子の短パンの裾から見えるハミパンを見つけては興奮していました。
そういうのに興味を持つと今度は、自分も同じようにブリチラ、ハミパンを見られているかも、
次第に自分もブリチラ見られたいと自然?と思うようになりました。
自分の小学生の体操服の短パンはニット生地だったので、ブリチラは小学6年にもなると、サイ
ズが小さいのか体に張り付いてあまりしなくなります。そのかわり短パンを少し引っ張り上げれ
ば、裾からのハミパンは簡単に見せられるようになりました。
一番最初にハミパン露出?をやったのは小学6年の秋の体育の授業でした。あまりわざとらしい
ハミパンは恥ずかしかったので、短パンの裾ぎりぎりに白のブリーフの裾を合わせて体育の授業
をうけました。授業中もばれないように、短パンとブリーフの裾を合わせるように調整しました
。多くの同級生に自分のハミパンを見られたと思うと興奮して、家に帰ったあと思い出しながら
オナニーしました。
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- CFNM
- 2013⁄10⁄30(Wed)
- 02:19
yuuki
病室のべッドに横たわるタケルは、頬のところが少しふっくらして見えた。
両手に大きなギプスをしている姿は痛々しいけれど、顔色は悪くない。
「スゲエかっこだな。タケル」
わたしと同じく驚いた顔をしたリョウが、大きな声を出した。
「大声だすな、バカ。ここ病院だぞ」
タケルはそういいながらも、ちょっとうれしそうに笑った。
リョウとタケルは二人で悪さばかりしている遊び仲間だ。二人で自転車に乗って暴走していたとき、タケルがコケてケガをした。
両腕の骨を折り入院中だ。
「二階堂も・・・来たんだ」
わたしの顔を見たタケルは、一転して、おかしなものでも食べたかのように複雑な表情を浮かべた。
「悪いかよ」
わたしはそういいながらも、口の端でちょこっと笑うふりをした。
笑顔、には見えなかったかもしれないけど。
ケガをする前の日、タケルと大喧嘩をしていた。
髪を短くして、半ズボンをはき、自分のことをオレと言うわたしに、タケルは何かというと突っかかってくる。
たいていの子は、見た目男の子のわたしにも、もう慣れっこなんだけど、6年生になって転校してきたタケルは、わたしとどう接していいかわからないみたい。
結局、いつもけんか腰になってしまう。
その日も何が原因だったか、口げんかになって、挙句の果てに「おまえ気持ち悪いんだよ。すこしは女らしくなれよ」と言われ、ぶち切れたわたしはタケルと取っ組み合いになった。
先生に引き離されるまで、わたしは馬乗りになったタケルに頬をバシバシと殴られ、わたしはタケルのわき腹に拳を捻り込ませていた。
男の子とは年中ケンカしているけど、あそこまで激しく殴りあったのは初めてだった。
「石田、顔はやめとけよ。二階堂もいちおう女の子なんだぞ」
引き離すとき、石山先生がタケルにそう声をかけた。そのことが腹ただしくて、わたしは先生の顔までにらみつけた。
両手に大きなギプスをしている姿は痛々しいけれど、顔色は悪くない。
「スゲエかっこだな。タケル」
わたしと同じく驚いた顔をしたリョウが、大きな声を出した。
「大声だすな、バカ。ここ病院だぞ」
タケルはそういいながらも、ちょっとうれしそうに笑った。
リョウとタケルは二人で悪さばかりしている遊び仲間だ。二人で自転車に乗って暴走していたとき、タケルがコケてケガをした。
両腕の骨を折り入院中だ。
「二階堂も・・・来たんだ」
わたしの顔を見たタケルは、一転して、おかしなものでも食べたかのように複雑な表情を浮かべた。
「悪いかよ」
わたしはそういいながらも、口の端でちょこっと笑うふりをした。
笑顔、には見えなかったかもしれないけど。
ケガをする前の日、タケルと大喧嘩をしていた。
髪を短くして、半ズボンをはき、自分のことをオレと言うわたしに、タケルは何かというと突っかかってくる。
たいていの子は、見た目男の子のわたしにも、もう慣れっこなんだけど、6年生になって転校してきたタケルは、わたしとどう接していいかわからないみたい。
結局、いつもけんか腰になってしまう。
その日も何が原因だったか、口げんかになって、挙句の果てに「おまえ気持ち悪いんだよ。すこしは女らしくなれよ」と言われ、ぶち切れたわたしはタケルと取っ組み合いになった。
先生に引き離されるまで、わたしは馬乗りになったタケルに頬をバシバシと殴られ、わたしはタケルのわき腹に拳を捻り込ませていた。
男の子とは年中ケンカしているけど、あそこまで激しく殴りあったのは初めてだった。
「石田、顔はやめとけよ。二階堂もいちおう女の子なんだぞ」
引き離すとき、石山先生がタケルにそう声をかけた。そのことが腹ただしくて、わたしは先生の顔までにらみつけた。
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- 2013⁄10⁄20(Sun)
- 02:15
厳しいお母さん
プスプス・・・
「パンクしちゃった・・・」
私達の乗っている車がパンクしてしまった。私は由美、小学6年生です。
今日は私と叔母さんと従兄弟で同級生の太陽君と旅行に来た。太陽君は大人しくていい子なんだけど内気で恥ずかしがりやな子だった。
パンクしたので修理会社を呼ぼうとしたら明日まで来てくれないらしい。そこでタクシーを拾い近くのホテルへやってきた。そこは女性限定のホテルであった。
太陽君は大丈夫かと思ったけど、小学生なので大丈夫とされた。そこにはプールがあると聞いたのでみんなで行くことにした。
水着はレンタルしてくれるらしいのだが女性限定なので男の子の水着はないといわれた。そこで太陽君は諦めようとしたが、太陽君のお母さんは
「小学生の男の子なら全裸で大丈夫ですか」と聞いた。太陽君は「え」といったがお店は、
「基本的には大丈夫ですけれど・・・」
「あの・・・下の毛が生えていたら・・・」
「あ、それは大丈夫です。まだ生えていないから」
「ほら太陽見せてあげて」と叔母さんはその場でズボンをずりさげようとした。「わ」と太陽君が抵抗したため、羽交い絞めにして
「由美ちゃん脱がしちゃって」と言われた。どうしようかと思ったけど、同級生のおちんちんを見てみたくなって悪いなと思ったけど脱がしちゃった。
「パンクしちゃった・・・」
私達の乗っている車がパンクしてしまった。私は由美、小学6年生です。
今日は私と叔母さんと従兄弟で同級生の太陽君と旅行に来た。太陽君は大人しくていい子なんだけど内気で恥ずかしがりやな子だった。
パンクしたので修理会社を呼ぼうとしたら明日まで来てくれないらしい。そこでタクシーを拾い近くのホテルへやってきた。そこは女性限定のホテルであった。
太陽君は大丈夫かと思ったけど、小学生なので大丈夫とされた。そこにはプールがあると聞いたのでみんなで行くことにした。
水着はレンタルしてくれるらしいのだが女性限定なので男の子の水着はないといわれた。そこで太陽君は諦めようとしたが、太陽君のお母さんは
「小学生の男の子なら全裸で大丈夫ですか」と聞いた。太陽君は「え」といったがお店は、
「基本的には大丈夫ですけれど・・・」
「あの・・・下の毛が生えていたら・・・」
「あ、それは大丈夫です。まだ生えていないから」
「ほら太陽見せてあげて」と叔母さんはその場でズボンをずりさげようとした。「わ」と太陽君が抵抗したため、羽交い絞めにして
「由美ちゃん脱がしちゃって」と言われた。どうしようかと思ったけど、同級生のおちんちんを見てみたくなって悪いなと思ったけど脱がしちゃった。
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- 2013⁄10⁄01(Tue)
- 02:09
性教育の時間
「今日は『射精のメカニズム』について勉強します」と女教師。
小柄ながらもクラス一の巨根という噂のある鈴木くん(仮名)が黒板の前に呼ばれる。
背後に回る女教師。一瞬、何が起こるかわからない鈴木くん。
次の瞬間、半ズボンとブリーフを一気にズリ下ろす女教師。
クラス内は騒然。
「はい、静かに。男性器は、普通の状態だとこのように小さくなっています・・・あれ、鈴木くんは普通の状態でも随分、立派ねぇ」
背後でニヤニヤする女教師。
「さて、普通、射精する時は性器が勃起します。勃起するには性的に興奮するか、直接、性器に刺激を加えます」
言うやいなや、背後から手を回し、チンポをしごき始める女教師。
「い、いけないと思います」
急に立ち上がったのは学級委員をつとめる女子、田中さん(仮名)
「どうしたの、田中さん。授業の最中でしょ」
「だって鈴木くん。嫌がってるじゃないですか」
必ずクラスに一人はいる正義感の強い女子。
「鈴木くんは嫌がってなんかいないわよ?ねぇ?」
女教師の迫力に負け、何も言えない小心者の鈴木くん。
「何、田中さん。鈴木くんの事、好きなんじゃないの?」と女教師。
一斉にはやし立てる男子一同。
真っ赤になって否定する田中さん。
「はい、だったら黙って見てる!これは性教育なんだからね」
再び授業に移る。女教師の手がいやらしく巨根をまさぐる。
徐々に勃起する鈴木くんのチンポ。
小柄ながらもクラス一の巨根という噂のある鈴木くん(仮名)が黒板の前に呼ばれる。
背後に回る女教師。一瞬、何が起こるかわからない鈴木くん。
次の瞬間、半ズボンとブリーフを一気にズリ下ろす女教師。
クラス内は騒然。
「はい、静かに。男性器は、普通の状態だとこのように小さくなっています・・・あれ、鈴木くんは普通の状態でも随分、立派ねぇ」
背後でニヤニヤする女教師。
「さて、普通、射精する時は性器が勃起します。勃起するには性的に興奮するか、直接、性器に刺激を加えます」
言うやいなや、背後から手を回し、チンポをしごき始める女教師。
「い、いけないと思います」
急に立ち上がったのは学級委員をつとめる女子、田中さん(仮名)
「どうしたの、田中さん。授業の最中でしょ」
「だって鈴木くん。嫌がってるじゃないですか」
必ずクラスに一人はいる正義感の強い女子。
「鈴木くんは嫌がってなんかいないわよ?ねぇ?」
女教師の迫力に負け、何も言えない小心者の鈴木くん。
「何、田中さん。鈴木くんの事、好きなんじゃないの?」と女教師。
一斉にはやし立てる男子一同。
真っ赤になって否定する田中さん。
「はい、だったら黙って見てる!これは性教育なんだからね」
再び授業に移る。女教師の手がいやらしく巨根をまさぐる。
徐々に勃起する鈴木くんのチンポ。
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- CFNM
- 2013⁄09⁄10(Tue)
- 23:56
金玉
僕が小学四年生の頃に海に旅行に行った。その旅行に来た人は僕の姉高校三年生と叔母さんの恵美さん三十二才と娘のマヤ中学三年とカヤ中学一年とサヤ小学五年、叔母さんの梓さん二十九才と娘の杏中学二年と眞美小学四年と叔母さんの奈々さん二十六才と娘の奈美小学四年年と里奈小学三年の十二人で来た。お母さんも来る予定だったけど仕事で来れなかった。姉と会うのは三年ぶりだった。姉は忙しいと言い旅行に行く来は無かったが、母が行けなくなり、その代理だった。
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- CFNM
- 2013⁄09⁄10(Tue)
- 23:52
性教育
私(恵美5年)のクラスでは、今日は体育でサッカーをやるはずだった。それが雨が降りグラウンドが使えなかった。先生(恵里花24歳)が保健をやると言った。さそっく始まった。性教育をやると先生が言うと。みんなに?がうかんだ。先生が忘れもチェック始めた。私は教科書を忘れたがけいご君が貸してくれた。そうしたら一人の男子(けいご)が挙手した。「教科書を忘れましたと言うと」先生が「あんなに保健のセットは置いてけと言ったのに」と言う。「他にはいないね」と言う。
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- 2013⁄02⁄12(Tue)
- 23:10
学校でウンチはしたくないのに
男の子なら本当は誰でも経験するのに、誰もがしてないように振る舞う行為。悪い事ではないのに、決して堂々とは出来ない行為。どんなに素直で正直な子でも、この時ばかりは小細工をしようとしてしまう行為。
それが、学校でウンチをする事です。
誰にも見つからずにウンチをする事は、テストで100点を取るよりも難しい事かもしれません。テストで100点を取れる秀才君も、絶対にウンチを見つからないで出来る方法は考えつかないでしょう。
それでも、頭や要領のいい子はなかなかウンチが見つかる事もなく、友達の多い子は、仮にウンチを知られてもすぐに騒ぎは収まるものです。結局ウンチの事をいつまでもからかわれ続けるのは、要領の悪いイジメられっ子だけなのでした。
それが、学校でウンチをする事です。
誰にも見つからずにウンチをする事は、テストで100点を取るよりも難しい事かもしれません。テストで100点を取れる秀才君も、絶対にウンチを見つからないで出来る方法は考えつかないでしょう。
それでも、頭や要領のいい子はなかなかウンチが見つかる事もなく、友達の多い子は、仮にウンチを知られてもすぐに騒ぎは収まるものです。結局ウンチの事をいつまでもからかわれ続けるのは、要領の悪いイジメられっ子だけなのでした。
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- 2013⁄02⁄12(Tue)
- 23:08
太郎君の困ったオチンチン
世の中には、間の悪い体験をしてしまう人がいます。
運が悪いのか行いが悪いのか、いつも間が悪い事ばかり。
なんて人も大勢いるのです。
ですが、それがオチンチンでの間の悪さだったら、どうなるでしょうか。
ある一人の美少年、睦月太郎君はオチンチンがとても元気でした。
小学校の頃からオチンチンがとても逞しく、ひとたび勃起してしまえば
オチンチンの皮も完全に伸びきり、亀頭が剥き出しになって
本当にキノコのようになってしまうのです。
普段のオチンチンは子供らしく、とても小さいのに
勃起するとその可愛らしい面影が全くなくなってしまうのですから
不思議なのです。
運が悪いのか行いが悪いのか、いつも間が悪い事ばかり。
なんて人も大勢いるのです。
ですが、それがオチンチンでの間の悪さだったら、どうなるでしょうか。
ある一人の美少年、睦月太郎君はオチンチンがとても元気でした。
小学校の頃からオチンチンがとても逞しく、ひとたび勃起してしまえば
オチンチンの皮も完全に伸びきり、亀頭が剥き出しになって
本当にキノコのようになってしまうのです。
普段のオチンチンは子供らしく、とても小さいのに
勃起するとその可愛らしい面影が全くなくなってしまうのですから
不思議なのです。
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- 2013⁄02⁄12(Tue)
- 23:05
二人の不思議な世界
期末テストも終わり、学校ももうすぐ夏休みを迎えようかという頃の
土曜の短い授業を終えて下校する光君と洋助君。
この年代の少年は大抵仲良しグループの中で適当に違う顔ぶれで騒ぎながら
下校するのが普通ですが、光君と洋助君だけは常に二人っきりで
他の男子達とは帰ることのない、まるでカップルのような下校をしていました。
自分でウンチを拭くことができない光君を支えてあげるという
普通の少年だったら絶対嫌がりそうなことを頼まれたのに、今では喜んで
光君を支え、唯一無二の親友になっている洋助君と、自分の恥ずかしい姿を
晒すことに悩みながらも今ではすっかり洋助君の優しさを信頼しきっている光君。
そんな二人だからこそ結びつきも強いのでしょうし、他に友達がいなくても
二人っきりの方が良いという思いになっているのかもしれません。
ましてや、実は光君も洋助君も相手に対してお互いに性的な気持ちの
芽生えすら感じているのですから、二人の関係に
他の誰も入ってほしくないとすら無意識に思っているのでしょうか。
女子への興味が異様に高まる年頃の男子が、学校でも外でもいつも二人っきりの
男同士で行動していれば妙な噂が立ってもおかしくはないのですが
二人が美少年として国に指定されているぐらい可愛いことと
もともと大人しくあまり集団にならないという美少年のイメージが二人を守っているのかもしれません。
土曜の短い授業を終えて下校する光君と洋助君。
この年代の少年は大抵仲良しグループの中で適当に違う顔ぶれで騒ぎながら
下校するのが普通ですが、光君と洋助君だけは常に二人っきりで
他の男子達とは帰ることのない、まるでカップルのような下校をしていました。
自分でウンチを拭くことができない光君を支えてあげるという
普通の少年だったら絶対嫌がりそうなことを頼まれたのに、今では喜んで
光君を支え、唯一無二の親友になっている洋助君と、自分の恥ずかしい姿を
晒すことに悩みながらも今ではすっかり洋助君の優しさを信頼しきっている光君。
そんな二人だからこそ結びつきも強いのでしょうし、他に友達がいなくても
二人っきりの方が良いという思いになっているのかもしれません。
ましてや、実は光君も洋助君も相手に対してお互いに性的な気持ちの
芽生えすら感じているのですから、二人の関係に
他の誰も入ってほしくないとすら無意識に思っているのでしょうか。
女子への興味が異様に高まる年頃の男子が、学校でも外でもいつも二人っきりの
男同士で行動していれば妙な噂が立ってもおかしくはないのですが
二人が美少年として国に指定されているぐらい可愛いことと
もともと大人しくあまり集団にならないという美少年のイメージが二人を守っているのかもしれません。
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- CFNM
- 2013⁄02⁄12(Tue)
- 23:00
二人の不思議な世界 演劇・桃太郎
秋も終わりに近づく頃の季節、光君と洋助君の通う中学校でも、いよいよ文化祭に向けての準備が始まろうとしています。
各クラスがそれぞれの出し物を考え、体育館で順番に発表していくという、ごく普通の行事ですが、本当に各クラスが独自に考えていては出し物が偏る恐れがありますので、この学校ではいくつかのテーマを均等になるように、各クラスに割り振るという方針になっています。
光君と洋助君のクラスには「演劇」のテーマが割り振られたので、さっそくホームルームの時間を使って劇の内容の話し合いが行われます。
文化祭に関しては担任の「辻原真理江(つじはら まりえ)」先生も、極力生徒の自主性に任せることを求められていますので、クラス委員が前に立って話し合いを進めていくのですが、このクラスには演劇部に所属している女子生徒が多くいるので、話し合いのほとんどは彼女達によって行われているようです。「はい。私は、創作劇よりもみんなが知っているお話しを題名にした方が、練習も上手くいくと思いますし、見る人も分かりやすくて良いと思います」
その中でも特に積極的に発言をしているのは「館花可奈子(たちばな かなこ)」さんで、彼女は新入生ながら演劇部でも積極的に活動し、自分の考えたシナリオを提案するほどのやる気で、「将来の演劇部のエース」とまで言われているそうです。
「このクラスには、他のクラスには少ない美少年がいますから、その人を主役にした劇を考えれば、他のクラスより個性が出ると思います」
館花さんは劇を演じることよりも、劇を制作する方が好きでしたが、演劇部ではまだ先輩を差し置いて自分が劇を作ることは出来ないので、文化祭で演劇をやることが決まってからは、絶対に自分がリーダーになって劇を作りたいという情熱が燃えだしたのです。
「そこで、私は美少年が主役になるなら、子供っぽくて可愛い劇が良いと思うので、桃太郎をやれば良いと思います」
三つ編みのおさげ頭に眼鏡姿という、見た目は地味な文学少女の館花さんですが、どうやらとても自信家で強引な性格のようです。一部不満そうな意見もありましたが、すっかりリーダーになりきっている彼女の反論に、全て押し込まれてしまうのでした。
そして劇の配役を決めることになりましたが、当然主役になれるのは美少年の光君か洋助君しかいません。二人とも一番大変な役をやらされそうになって困った顔をしていますが、とにかく主役は推薦で決められる事になってしまうのです。
恥ずかしがり屋で自分に自信のない光君は、主役は洋助君の方が似合っていると分かっていましたが、本当は自分が主役の桃太郎をやることを夢見ていたのです。
イジメられっ子で、何の取り柄もない自分が突然主役をやることになって、一生懸命桃太郎を演じたら、舞台の上で才能を開花させてみんなから見直されるという、イジメられっ子らしい夢を頭の中で描いていましたが、ただ夢見ているだけでは、現実は味方になってくれないのです。
「主役には大葉君を推薦します。大葉君ならきっと主役も出来ると思います」
光君をいつも守る存在だけあって、か弱い美少年の中では運動が得意で、勉強もそれなりの洋助君が、主役をやることに反対の生徒は一人もいませんでした。
きっとみんなは、洋助君が主役に相応しいというよりも、光君がそれだけ頼りないと思っていたのでしょう。その後もお爺さん役やお婆さん役など次々と決められていきましたが、最後まで光君が推薦されることはありませんでした。
みんな自分より人気のある生徒達ばかりだから、配役に選ばれなくても当然ですし、全然構わないというフリをしながらも、本当はションボリしている光君。そんな表情を読み取ったのか、いつも光君を見守っている真理江先生が、ここで館花さんに一つの提案をしました。
「美少年を使って他のクラスより個性を出すって言うのなら、大葉君だけじゃなくて、浅見君にも役を与えてあげないと不公平じゃないかしら?ちょっとでいいから、美少年が似合う役をやらせてあげましょう」
いかにも学校らしい平等主義でしたが、真理江先生は光君がみんなに見直してもらえるキッカケになるならと、不満の声が出るのを承知でした提案でしたが、やっぱり他の生徒達は「余計なことをしなくていいのに」という面倒くさそうな顔をしています。
町内会の夏祭りで行われたオチンチン相撲に参加して、逞しく勃起したオチンチンが注目を集めたことで、学校でも少しはみんなに見直された光君でしたが、二週間もすれば、口にするだけで恥ずかしいオチンチン相撲の話題は、町内からも学校からも消えてしまいました。
そしてさらに日が過ぎると、結局光君は洋助君以外の生徒との繋がりもなくなり、前と同じように、みんなにからかわれる立場になってしまったのです。
光君に何か役をやらせなくてはいけないという真理恵先生の提案で、クラスは一時混乱してしまいましたが、舘花さんは逆に、そこから何かアイデアが浮かばないかという試練だと思って、必死に頭を働かせています。
「そうだ!じゃあ浅見君には、桃から生まれた時の桃太郎役をやらせればいいかも!で、成長した桃太郎を大葉君にすれば、二人とも主役になれるじゃない!」
桃太郎の劇は、大半が成長した桃太郎が活躍する場面で、桃太郎が生まれてくる場面は、ほんのわずかな時間でしかありません。しかし、桃太郎が桃から生まれてくる場面は、劇の始まりとして、最も注目される部分でもあるのです。
たった一場面の登場で、台詞を覚える必要がほとんど無い代わりに、とても目立つので、光君にもちゃんとした役を与えた事になる、見事な閃きだと舘花さんは自画自賛し、真理恵先生やクラスのみんなも、とても感心していました。
それから文化祭の日まで、クラスのみんなは劇の練習をしたり、舞台で使う道具を作ったり、照明や効果音の打ち合わせをしたりと、それぞれに与えられた役割をこなそうと一生懸命頑張って、最後の予行練習では満足のいく出来栄えになったと、舘花さんはすっかり監督になりきっています。
台詞も演技も覚えることが多くて洋助君は大変でしたが、生真面目にコツコツと練習したおかげで、何とか主役として胸を張れるレベルになりましたし、光君も台詞はたった一つなので問題はなく、洋助君の台詞暗記のお手伝いをしているぐらいでした。
そして文化祭当日、いよいよ光君と洋助君のクラスの順番が回ってこようという体育館の舞台裏で、クラスのみんなが慌しく準備を始めています。
いかにも桃太郎らしい衣装に身を包んだ洋助君に比べて、光君はただの体操着という、ちょっとさびしい衣装でしたが、桃太郎はまだ生まれたばかりという事と、成長した姿を豪華に見せるための演出だそうです。
「あー、ちゃんと出来るかなあ。もし失敗しちゃったら、どうしよう」
本番の時間が近づくにつれて光君の緊張が高まっていきますが、洋助君は最後の打ち合わせに忙しくて、光君の側に居ることが出来ないのも影響しているかもしれません。
「ねえ、光君。さっきから舘花さんがいないんだけど、光君見てないかな?」
打ち合わせをしているはずの洋助君が光君のところに来たと思ったら、なんとリーダー役の舘花さんの姿が見えないということで、みんな困っているようです。
「ゴメン!ちょっと遅れた!…実はね、ちょっと衣装を変更したいところがあって、許可貰いに行ってたの」
本番開始までもう10分も無いというところで、慌てて駆け込んできた舘花さんは、打ち合わせをみんなに任せて光君の所にやってくると、いきなりおかしな事を言い出したのです。
「ねえ、私ずっと考えていたんだけど、桃から生まれたばかりの桃太郎が服を着てるって、おかしいと思わない?」
確かにおかしいとは思いますが、どうして今こんな事を言わなければいけないのでしょう。一緒にいた洋助君も首を傾げています。
おかしいとは分かっていても、衣装を身に着けてなければ困るから、あえて誰も言わない。そういう暗黙の了解に触れて、舘花さんはいったいどういうつもりなのでしょうか。
「桃の中から生まれてきたときの桃太郎って、絶対裸でしょ?衣装なんか身に着けてるわけ無いし。だから浅見君、フルチンになって出てくれない?」
「な、なんで!?そんなの無理だよ。絶対出来ないって!」
本番開始の直前になって館花さんが突然、光君にフルチン姿で劇に出るように言ったことで、その場にいた生徒達は騒然となりました。
「大丈夫だって。だって浅見君は、この間オチンチン相撲とかでフルチンになってるじゃない。あれと一緒だと思えば、全然平気でしょ」
オチンチン相撲は神聖な儀式だから、フルチン姿で出る必要があったように、桃太郎という劇も、桃から生まれたばかりの桃太郎を再現するために、フルチン姿である必要があるのだと、館花さんは光君の恥ずかしさにはお構いなしで捲し立てます。
もし本当にフルチン姿で舞台に登場したら、後で学校の先生達に怒られるかもしれないと光君と洋助君は訴えますが、館花さんは既にそのための対策を打ってしまっていたのです。
「だから、さっき私が許可を貰ってきたって言ったでしょ?校長先生に、美少年はみんなの前で裸になってもいいんですよね?って聞いたら、校長先生はOKしてくれたんだから」
それどころか、館花さんは朝から他のクラスの生徒達に「桃太郎が裸で登場するかもしれないよ」と噂を振りまいておいたというのです。
つまり、もう観客席には少なからず美少年のフルチンを期待する雰囲気が出来ているのですから、本当にフルチン姿になっても問題はないですし、逆にフルチン姿にならなければ期待外れになってしまうというのです。
おそらく、館花さんはそれを急に思いついたのではなく、もっと前から光君をフルチンにするという計画を立てていたのでしょう。文化祭当日にそれを実行するのも、時間を追い詰めることによって、光君の逃げ場を無くすための考えだったのかもしれません。
他の男子は光君に同情するわけではないですが、もし自分が桃太郎役になっていたらと思うとゾッとしているのか、逆らう隙を与えない館花さんの態度に恐れを為して遠巻きに様子を窺っているだけですが、女子は積極的に話しに加わってきています。
「大丈夫だよ、浅見君。出なよ、応援するからさ」
「平気平気。絶対注目の的だよ」
まだ中学生とはいえ、女子は大人びるのが早いのか、光君を応援するというよりは、ちょっと上から目線で美少年のフルチン姿に興味津々という気持ちが、顔にありありと出ています。
「もー、もうすぐ劇始まっちゃうんだよ!グズグズしてないで早く決めなよ!」
「せっかくみんなで練習してきたのに、浅見君が一人でぶち壊しにしちゃうんだよ!いいの、それで?」
それでも光君が納得できないでいると、女子も今度は一転して責めるような態度で光君を取り囲んで威圧してきました。こうなると、もう光君は今にも泣き出してしまいそうになってしまいます。
「待って、みんな。…じゃあ、光君の代わりに僕が出るよ。それならいいよね」
ここで光君に救いの手を差し伸べたのは、やっぱり洋助君でした。洋助君は、桃太郎役を自分が全部こなすことで、光君を救おうとしたのです。もちろん、最初はフルチン姿でみんなの前に登場するのを承知の上で。
当初の計画とは違うものの、美少年をフルチンに出来ることには変わりないので、館花さんや他の女子達も、ここは納得することにしたようです。本番までもう後数分ということで、やらなくてはいけないこともあったのでしょう。
「ごめんね、洋助君…」
洋助君は嫌な顔一つせずに光君を慰めてくれますが、着替えが必要になった分、最初は急いで行動しなくてはいけません。その準備もあって、いつまでも光君に構っていられなくなってしまいました。
クラスのみんなの目が集中する中で、洋助君はいそいそと衣装を脱ぎだし、フルチンになろうとしています。光君は、自分が恥ずかしい思いをすることは避けられたのに、今度は洋助君への申し訳ない気持ちで心が痛くなってきました。
自分だけがフルチン姿になるのを免れて、結果として洋助君にフルチン姿を押しつける形となってしまって、自分が甘えすぎていた事への反省と、自分よりも立派な男子の洋助君に、恥をかかせて本当に良いのかという思いに、光君は悩みます。
光君は自分が弱いからこそ、洋助君が恥ずかしい目に遭うのも、とても辛いのです。いつも自分がされている惨めな思いを、洋助君にしてほしくない。それなら、自分が恥ずかしい目に遭えば良いんだと、光君が勇気を出そうとしています。
「や…やっぱり、僕が出る。僕が裸になるから、洋助君待って」
光君がようやく決断したのに、みんなは二転三転する状況に不満そうな態度を取りますが、光君はもう後に下がるわけにはいきません。既に上半身は裸になっていた洋助君も心配そうでしたが、光君の気持ちを信じて任せてくれるようです。
「台詞は大丈夫?駄目だったときは僕がすぐ行くから、頑張ってね、光君」
ようやく光君が仮の衣装を脱ぎ捨ててフルチンになりました。後は劇が始まったら大道具が舞台に用意した、桃が描かれた紙の裏に隠れて、ナレーションに合わせてそれを破って飛び出るだけです。
『昔々、あるところに、お爺さんとお婆さんがいました。お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に出かけました』
桃太郎の歌が流れる中、誰もが子供の頃に一度は聞いたお馴染みのナレーションが語られていきます。まさか観客の生徒やPTAのお母さん達も、中学校でこの演劇を見せられることになるとは思ってもいなかったでしょう。
ナレーションが進み、お爺さん役とお婆さん役の生徒が出てくると、少しずつ観客達のざわめきが目立つようになってきます。館花さんの流した噂が、かなり広まっているということでしょう。
教員席で劇を眺めている真理江先生は、光君が上手く登場することが出来るかどうか心配でしたが、まだフルチン姿になっているということはまったく知りませんし、観客席のざわめきの意味も分かっていません。
『お爺さんが桃を真っ二つに割ると、なんと中から大きな男の子が生まれてきました』
さあ、いよいよ光君の出番です。舞台の袖にいる生徒達の視線が一斉に光君に注がれ、早く登場するようにけしかけます。心の準備がなんて、言っている暇はありません。光君はまるで後ろからクラスのみんなに押し出されているかのように、ビリビリと紙を破って、格好悪く登場してしまいました。
光君が登場した瞬間、観客席は驚きと歓声と笑いが入り交じったような大騒ぎになって、まったく収拾が付きません。特に女子の騒ぎぶりは凄まじく、美少年のフルチン姿に大喜びで、嬉しい悲鳴と笑いが止まることがありません。
「じゃ…ジャーン!」
この大騒ぎの中、なんとか劇を進めようと、光君は桃太郎の登場を表す擬音を叫びますが、光君の弱々しい声では、後ろの観客席にはまったく届きません。
「僕は桃から生まれた桃太郎!さあ、元気に鬼退治に行くぞー!」
左手を腰に当てながら右手を高く上げ、足を大きく開いた力強いポーズを取っても、光君のか弱い体では、逆に笑いがこみ上げてくるくらい似合わなくて滑稽ですし、ヒーローごっこをしている子供のような微笑ましい感じしかしてきません。
たった一言の台詞を一生懸命叫ぶ光君ですが、丸見えのとても小さなオチンチンにみんなの好奇の視線が集中する状態では、何を言っても聞こえていないでしょう。
予想だにしていなかったフルチン姿での光君の登場に、真理江先生も一瞬呆気に取られて、観客席の大騒ぎで我に返っても、なんて事になってしまったのかと頭を抱えています。
「いや、可愛いですねえ。辻原先生のクラス、凄い大受けじゃないですか」
女子達は、同じ年代の美少年の裸とオチンチンに訳も分からずに興奮し、恥ずかしそうにしながらもしっかりとオチンチンに目をやって、むやみやたらに叫んでいるのに比べ、真理江先生と一緒に座っている女性の先生達は、さすがに大人だけあって落ち着いたものです。
「それにしても、あの子は顔も可愛いですけど、オチンチンもそれに劣らず、目を凝らさないと見えないぐらい小さくて可愛いじゃないですか」
顔を手で覆って恥ずかしそうにすることも、光君のオチンチンから目を逸らしてあげることもなく、隠そうともせずに笑顔で堂々と眺めることが出来るのは、よほど美少年のフルチン姿を見慣れていなければ出来ないことでしょう。
「それが先生、あの生徒知ってますか?この前の夏休みでやっていたオチンチン相撲に出ていた子なんですよ。今はあんなに小さいですけど、あの時のオチンチンは、それはもう凄かったんですよ」
光君のプライバシーなど完全に無視しているかのように、先生達が平気で光君のオチンチンの話題を楽しんでいるのを、真理江先生は教師として良くないことと思っていましたが、美少年のフルチン姿が世界一可愛い存在だということは否定しようがないですし、それを見れば誰もが微笑ましい気持ちになれるのに、周りを咎めるのは場の雰囲気を悪くしてしまうので、愛想笑いを作るしかありませんでした。
『こうして、すくすくと成長した桃太郎は、お爺さんとお婆さんが作ったきび団子を持って鬼ヶ島へ鬼退治に向かうのでした』
光君の台詞が終わって、再びナレーションが読み上げられますが、成長した桃太郎が登場する場面まで、光君はオチンチンを隠すことも出来ずに、ポーズを決めたままずっと立っていなければいけません。
照明に照らされたまま、全ての観客の目が、自分のオチンチンに向けられているのが痛いほど分かっていても、光君は無防備なポーズを取っていなければいけません。
みんなに見られているオチンチンが気になるあまり、オチンチンに力が入って時々プルプルと揺れてしまいますが、光君のオチンチンが小さすぎることで、観客達にはそこまで気付かれてはいないようです。
でも、光君は自分のオチンチンがどう見られて、どう思われているのかと思うと、恐くて観客の方を見ることが出来ません。みんなと目を合わせないように、ずっと奥の壁や天井を見つめています。
ナレーションが終わるとようやく舞台は暗転し、光君は一目散に舞台から逃げ出していきますが、観客はまだ劇が終わってもいないのに、頑張った光君のために拍手をしてくれました。
「もー、恥ずかしい。恥ずかしいよお」
せっかくの拍手もかえって恥ずかしいとばかりに、大慌てで光君は制服に着替えていますが、これでやることは全て終わったので、光君は意外と早く落ち着きを取り戻していました。
光君のフルチン姿の印象があまりにも強すぎたためか、その後の劇は淡々と進んで、観客達も大人しくなってしまいましたが、光君は舞台の袖から観客の方を覗きながら、自分がこれだけ大勢の人の前でフルチンになったことを思い出して、改めてドキドキしていました。
オチンチン相撲の時とは違い、フルチンになってはいけない場所でフルチンになった事が恥ずかしくて仕方がないのに、恥ずかしさとは別のドキドキが強く込み上げてくるのです。まるで、恥ずかしいと思いながらも見られてしまいたいと願っているかのように、光君は自分のドキドキを押さえきれずにいます。
(もしも、僕が舞台の上でフルチンになって踊ったりしたら、どんなに恥ずかしいんだろう…)
いつしか光君は、ただみんなの前でフルチンになる想像だけでは飽きたらず、フルチン姿で踊るという、もっと恥ずかしいフルチンの想像をするようになっていました。
手を振ったり、足を上げたり、ダンスの才能なんて全くない光君ですが、下手なダンスだからこそ、より恥ずかしくてドキドキするのかもしれません。どんなに恥ずかしくても笑顔を作り、一生懸命踊る自分の姿を想像して、その恥ずかしさが心地良いぐらいの気持ちになっています。
「僕のフルチンダンスを見てください」
光君は近くに誰もいないことを何度も確認して、ポツリと呟いてみました。本当にこんな台詞をみんなの前で言う度胸は無い光君ですが、心の奥では、自分がこんな目に遭ってしまうことを願っているのかもしれません。
文化祭の全ての出し物が終わり、後は審査員による賞の発表となりましたが、光君と洋助君のクラスは、美少年二人が頑張ったものの、上級生に配慮するということで3位以内の賞は取れませんでした。
しかし、光君のフルチン姿の印象と盛り上がりがあまりにも凄かったため、特別賞を貰えることになったのです。その瞬間は、館花さんもクラスのみんなも一つになって大喜びでした。
そして賞状を受け取るために、館花さんや光君と洋助君達が代表で舞台に上がると、なぜかどこからかアンコールの声が起こり、やがてそれが大合唱になっていきました。
「アンコールってなんだろう?」と光君と洋助君が首を傾げていると、館花さんはあっさりとその真意に気が付き、光君に小声で話しました。
「浅見君、もう一回フルチンになって桃太郎が登場するシーンやってくれない?みんな、多分それが見たいんだって」
光君は当然驚き、さっきはみんなの前でフルチンダンスをする想像をしていたのに、いざフルチンになってと言われると物凄く臆病になって、もうセットを片付けてしまったからとか、あれこれ言い訳してはフルチンを逃れようとしますが、館花さんはここでも用意周到に光君を追い詰めていきます。
「大丈夫だって。桃の絵を描いた紙、あれ万が一のためにちゃんと予備を用意してあるんだから、それだけあれば登場できるって」
強引な館花さん、無責任にアンコールを煽る司会、そして盛り上がる場の雰囲気に、もう光君は断る術を失って何も言えなくなってしまいましたが、かといってもう一度フルチンになる勇気を出すこともできずに、グズグズしているだけでした。
「光君…やろう。僕も一緒に裸になるから、二人で早くやって、早く終わらせちゃおうよ」
光君が追い詰められているのを見かねて、洋助君がまた救いの手を差し伸べます。信頼する洋助君の言葉に、光君はグッと元気づけられ、洋助君と一緒ならどんなことでも乗り越えられると、アンコールを受けたのです。
『昔々、あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでいました』
ナレーション役の生徒がもう一度最初から台本を読み上げている間、大慌てで用意された大きな桃の絵が描かれた紙の裏に、フルチン姿の光君と洋助君が隠れています。
「す…凄い緊張するね。これを一人でやったなんて、光君凄いよ」
紙の裏に隠れていると、紙の向こうにいる観客は一切見えません。刻一刻と自分の出番が近づいていく中で、観客の状態が分からないというのは、とても大きなプレッシャーなのでしょう。洋助君は自分も同じ体験をしたことで、改めて光君の頑張りの凄さに気が付きました。
「でも、あれだって洋助君が横で応援していてくれたから、僕も頑張れたんだよ。洋助君がいなかったら僕、何もできなかったと思う」
光君と洋助君は、不安でドキドキする気持ちを紛らわすために、手をしっかりと握りあっています。手を握るだけでも、二人にとっては大切な愛情表現です。それだけで二人の心が繋がっている気がして、勇気を出すことができるのです。
「じゃあ、行くよ光君…。せーの!」
光君と洋助君はずっと手を握ったまま、空いている手で紙を破って、今度は元気良くみんなの前に飛び出していきました。たちまち観客達から大きな拍手と歓声が沸き起こります。光君と洋助君も、それに負けじと元気に声を張り上げました。
『ジャーン!僕は桃から生まれた桃太郎!さあ、元気に鬼退治に行くぞー!』
この時に撮られた二人の写真が、後にPTA会報などの表紙に使われていた事で、二人が顔を赤くするのはもちろん、光君のママと洋助君のママも、しばらくはお母さん達の話題の中心にされてしまって、恥ずかしい思いをすることになるのでした。
各クラスがそれぞれの出し物を考え、体育館で順番に発表していくという、ごく普通の行事ですが、本当に各クラスが独自に考えていては出し物が偏る恐れがありますので、この学校ではいくつかのテーマを均等になるように、各クラスに割り振るという方針になっています。
光君と洋助君のクラスには「演劇」のテーマが割り振られたので、さっそくホームルームの時間を使って劇の内容の話し合いが行われます。
文化祭に関しては担任の「辻原真理江(つじはら まりえ)」先生も、極力生徒の自主性に任せることを求められていますので、クラス委員が前に立って話し合いを進めていくのですが、このクラスには演劇部に所属している女子生徒が多くいるので、話し合いのほとんどは彼女達によって行われているようです。「はい。私は、創作劇よりもみんなが知っているお話しを題名にした方が、練習も上手くいくと思いますし、見る人も分かりやすくて良いと思います」
その中でも特に積極的に発言をしているのは「館花可奈子(たちばな かなこ)」さんで、彼女は新入生ながら演劇部でも積極的に活動し、自分の考えたシナリオを提案するほどのやる気で、「将来の演劇部のエース」とまで言われているそうです。
「このクラスには、他のクラスには少ない美少年がいますから、その人を主役にした劇を考えれば、他のクラスより個性が出ると思います」
館花さんは劇を演じることよりも、劇を制作する方が好きでしたが、演劇部ではまだ先輩を差し置いて自分が劇を作ることは出来ないので、文化祭で演劇をやることが決まってからは、絶対に自分がリーダーになって劇を作りたいという情熱が燃えだしたのです。
「そこで、私は美少年が主役になるなら、子供っぽくて可愛い劇が良いと思うので、桃太郎をやれば良いと思います」
三つ編みのおさげ頭に眼鏡姿という、見た目は地味な文学少女の館花さんですが、どうやらとても自信家で強引な性格のようです。一部不満そうな意見もありましたが、すっかりリーダーになりきっている彼女の反論に、全て押し込まれてしまうのでした。
そして劇の配役を決めることになりましたが、当然主役になれるのは美少年の光君か洋助君しかいません。二人とも一番大変な役をやらされそうになって困った顔をしていますが、とにかく主役は推薦で決められる事になってしまうのです。
恥ずかしがり屋で自分に自信のない光君は、主役は洋助君の方が似合っていると分かっていましたが、本当は自分が主役の桃太郎をやることを夢見ていたのです。
イジメられっ子で、何の取り柄もない自分が突然主役をやることになって、一生懸命桃太郎を演じたら、舞台の上で才能を開花させてみんなから見直されるという、イジメられっ子らしい夢を頭の中で描いていましたが、ただ夢見ているだけでは、現実は味方になってくれないのです。
「主役には大葉君を推薦します。大葉君ならきっと主役も出来ると思います」
光君をいつも守る存在だけあって、か弱い美少年の中では運動が得意で、勉強もそれなりの洋助君が、主役をやることに反対の生徒は一人もいませんでした。
きっとみんなは、洋助君が主役に相応しいというよりも、光君がそれだけ頼りないと思っていたのでしょう。その後もお爺さん役やお婆さん役など次々と決められていきましたが、最後まで光君が推薦されることはありませんでした。
みんな自分より人気のある生徒達ばかりだから、配役に選ばれなくても当然ですし、全然構わないというフリをしながらも、本当はションボリしている光君。そんな表情を読み取ったのか、いつも光君を見守っている真理江先生が、ここで館花さんに一つの提案をしました。
「美少年を使って他のクラスより個性を出すって言うのなら、大葉君だけじゃなくて、浅見君にも役を与えてあげないと不公平じゃないかしら?ちょっとでいいから、美少年が似合う役をやらせてあげましょう」
いかにも学校らしい平等主義でしたが、真理江先生は光君がみんなに見直してもらえるキッカケになるならと、不満の声が出るのを承知でした提案でしたが、やっぱり他の生徒達は「余計なことをしなくていいのに」という面倒くさそうな顔をしています。
町内会の夏祭りで行われたオチンチン相撲に参加して、逞しく勃起したオチンチンが注目を集めたことで、学校でも少しはみんなに見直された光君でしたが、二週間もすれば、口にするだけで恥ずかしいオチンチン相撲の話題は、町内からも学校からも消えてしまいました。
そしてさらに日が過ぎると、結局光君は洋助君以外の生徒との繋がりもなくなり、前と同じように、みんなにからかわれる立場になってしまったのです。
光君に何か役をやらせなくてはいけないという真理恵先生の提案で、クラスは一時混乱してしまいましたが、舘花さんは逆に、そこから何かアイデアが浮かばないかという試練だと思って、必死に頭を働かせています。
「そうだ!じゃあ浅見君には、桃から生まれた時の桃太郎役をやらせればいいかも!で、成長した桃太郎を大葉君にすれば、二人とも主役になれるじゃない!」
桃太郎の劇は、大半が成長した桃太郎が活躍する場面で、桃太郎が生まれてくる場面は、ほんのわずかな時間でしかありません。しかし、桃太郎が桃から生まれてくる場面は、劇の始まりとして、最も注目される部分でもあるのです。
たった一場面の登場で、台詞を覚える必要がほとんど無い代わりに、とても目立つので、光君にもちゃんとした役を与えた事になる、見事な閃きだと舘花さんは自画自賛し、真理恵先生やクラスのみんなも、とても感心していました。
それから文化祭の日まで、クラスのみんなは劇の練習をしたり、舞台で使う道具を作ったり、照明や効果音の打ち合わせをしたりと、それぞれに与えられた役割をこなそうと一生懸命頑張って、最後の予行練習では満足のいく出来栄えになったと、舘花さんはすっかり監督になりきっています。
台詞も演技も覚えることが多くて洋助君は大変でしたが、生真面目にコツコツと練習したおかげで、何とか主役として胸を張れるレベルになりましたし、光君も台詞はたった一つなので問題はなく、洋助君の台詞暗記のお手伝いをしているぐらいでした。
そして文化祭当日、いよいよ光君と洋助君のクラスの順番が回ってこようという体育館の舞台裏で、クラスのみんなが慌しく準備を始めています。
いかにも桃太郎らしい衣装に身を包んだ洋助君に比べて、光君はただの体操着という、ちょっとさびしい衣装でしたが、桃太郎はまだ生まれたばかりという事と、成長した姿を豪華に見せるための演出だそうです。
「あー、ちゃんと出来るかなあ。もし失敗しちゃったら、どうしよう」
本番の時間が近づくにつれて光君の緊張が高まっていきますが、洋助君は最後の打ち合わせに忙しくて、光君の側に居ることが出来ないのも影響しているかもしれません。
「ねえ、光君。さっきから舘花さんがいないんだけど、光君見てないかな?」
打ち合わせをしているはずの洋助君が光君のところに来たと思ったら、なんとリーダー役の舘花さんの姿が見えないということで、みんな困っているようです。
「ゴメン!ちょっと遅れた!…実はね、ちょっと衣装を変更したいところがあって、許可貰いに行ってたの」
本番開始までもう10分も無いというところで、慌てて駆け込んできた舘花さんは、打ち合わせをみんなに任せて光君の所にやってくると、いきなりおかしな事を言い出したのです。
「ねえ、私ずっと考えていたんだけど、桃から生まれたばかりの桃太郎が服を着てるって、おかしいと思わない?」
確かにおかしいとは思いますが、どうして今こんな事を言わなければいけないのでしょう。一緒にいた洋助君も首を傾げています。
おかしいとは分かっていても、衣装を身に着けてなければ困るから、あえて誰も言わない。そういう暗黙の了解に触れて、舘花さんはいったいどういうつもりなのでしょうか。
「桃の中から生まれてきたときの桃太郎って、絶対裸でしょ?衣装なんか身に着けてるわけ無いし。だから浅見君、フルチンになって出てくれない?」
「な、なんで!?そんなの無理だよ。絶対出来ないって!」
本番開始の直前になって館花さんが突然、光君にフルチン姿で劇に出るように言ったことで、その場にいた生徒達は騒然となりました。
「大丈夫だって。だって浅見君は、この間オチンチン相撲とかでフルチンになってるじゃない。あれと一緒だと思えば、全然平気でしょ」
オチンチン相撲は神聖な儀式だから、フルチン姿で出る必要があったように、桃太郎という劇も、桃から生まれたばかりの桃太郎を再現するために、フルチン姿である必要があるのだと、館花さんは光君の恥ずかしさにはお構いなしで捲し立てます。
もし本当にフルチン姿で舞台に登場したら、後で学校の先生達に怒られるかもしれないと光君と洋助君は訴えますが、館花さんは既にそのための対策を打ってしまっていたのです。
「だから、さっき私が許可を貰ってきたって言ったでしょ?校長先生に、美少年はみんなの前で裸になってもいいんですよね?って聞いたら、校長先生はOKしてくれたんだから」
それどころか、館花さんは朝から他のクラスの生徒達に「桃太郎が裸で登場するかもしれないよ」と噂を振りまいておいたというのです。
つまり、もう観客席には少なからず美少年のフルチンを期待する雰囲気が出来ているのですから、本当にフルチン姿になっても問題はないですし、逆にフルチン姿にならなければ期待外れになってしまうというのです。
おそらく、館花さんはそれを急に思いついたのではなく、もっと前から光君をフルチンにするという計画を立てていたのでしょう。文化祭当日にそれを実行するのも、時間を追い詰めることによって、光君の逃げ場を無くすための考えだったのかもしれません。
他の男子は光君に同情するわけではないですが、もし自分が桃太郎役になっていたらと思うとゾッとしているのか、逆らう隙を与えない館花さんの態度に恐れを為して遠巻きに様子を窺っているだけですが、女子は積極的に話しに加わってきています。
「大丈夫だよ、浅見君。出なよ、応援するからさ」
「平気平気。絶対注目の的だよ」
まだ中学生とはいえ、女子は大人びるのが早いのか、光君を応援するというよりは、ちょっと上から目線で美少年のフルチン姿に興味津々という気持ちが、顔にありありと出ています。
「もー、もうすぐ劇始まっちゃうんだよ!グズグズしてないで早く決めなよ!」
「せっかくみんなで練習してきたのに、浅見君が一人でぶち壊しにしちゃうんだよ!いいの、それで?」
それでも光君が納得できないでいると、女子も今度は一転して責めるような態度で光君を取り囲んで威圧してきました。こうなると、もう光君は今にも泣き出してしまいそうになってしまいます。
「待って、みんな。…じゃあ、光君の代わりに僕が出るよ。それならいいよね」
ここで光君に救いの手を差し伸べたのは、やっぱり洋助君でした。洋助君は、桃太郎役を自分が全部こなすことで、光君を救おうとしたのです。もちろん、最初はフルチン姿でみんなの前に登場するのを承知の上で。
当初の計画とは違うものの、美少年をフルチンに出来ることには変わりないので、館花さんや他の女子達も、ここは納得することにしたようです。本番までもう後数分ということで、やらなくてはいけないこともあったのでしょう。
「ごめんね、洋助君…」
洋助君は嫌な顔一つせずに光君を慰めてくれますが、着替えが必要になった分、最初は急いで行動しなくてはいけません。その準備もあって、いつまでも光君に構っていられなくなってしまいました。
クラスのみんなの目が集中する中で、洋助君はいそいそと衣装を脱ぎだし、フルチンになろうとしています。光君は、自分が恥ずかしい思いをすることは避けられたのに、今度は洋助君への申し訳ない気持ちで心が痛くなってきました。
自分だけがフルチン姿になるのを免れて、結果として洋助君にフルチン姿を押しつける形となってしまって、自分が甘えすぎていた事への反省と、自分よりも立派な男子の洋助君に、恥をかかせて本当に良いのかという思いに、光君は悩みます。
光君は自分が弱いからこそ、洋助君が恥ずかしい目に遭うのも、とても辛いのです。いつも自分がされている惨めな思いを、洋助君にしてほしくない。それなら、自分が恥ずかしい目に遭えば良いんだと、光君が勇気を出そうとしています。
「や…やっぱり、僕が出る。僕が裸になるから、洋助君待って」
光君がようやく決断したのに、みんなは二転三転する状況に不満そうな態度を取りますが、光君はもう後に下がるわけにはいきません。既に上半身は裸になっていた洋助君も心配そうでしたが、光君の気持ちを信じて任せてくれるようです。
「台詞は大丈夫?駄目だったときは僕がすぐ行くから、頑張ってね、光君」
ようやく光君が仮の衣装を脱ぎ捨ててフルチンになりました。後は劇が始まったら大道具が舞台に用意した、桃が描かれた紙の裏に隠れて、ナレーションに合わせてそれを破って飛び出るだけです。
『昔々、あるところに、お爺さんとお婆さんがいました。お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に出かけました』
桃太郎の歌が流れる中、誰もが子供の頃に一度は聞いたお馴染みのナレーションが語られていきます。まさか観客の生徒やPTAのお母さん達も、中学校でこの演劇を見せられることになるとは思ってもいなかったでしょう。
ナレーションが進み、お爺さん役とお婆さん役の生徒が出てくると、少しずつ観客達のざわめきが目立つようになってきます。館花さんの流した噂が、かなり広まっているということでしょう。
教員席で劇を眺めている真理江先生は、光君が上手く登場することが出来るかどうか心配でしたが、まだフルチン姿になっているということはまったく知りませんし、観客席のざわめきの意味も分かっていません。
『お爺さんが桃を真っ二つに割ると、なんと中から大きな男の子が生まれてきました』
さあ、いよいよ光君の出番です。舞台の袖にいる生徒達の視線が一斉に光君に注がれ、早く登場するようにけしかけます。心の準備がなんて、言っている暇はありません。光君はまるで後ろからクラスのみんなに押し出されているかのように、ビリビリと紙を破って、格好悪く登場してしまいました。
光君が登場した瞬間、観客席は驚きと歓声と笑いが入り交じったような大騒ぎになって、まったく収拾が付きません。特に女子の騒ぎぶりは凄まじく、美少年のフルチン姿に大喜びで、嬉しい悲鳴と笑いが止まることがありません。
「じゃ…ジャーン!」
この大騒ぎの中、なんとか劇を進めようと、光君は桃太郎の登場を表す擬音を叫びますが、光君の弱々しい声では、後ろの観客席にはまったく届きません。
「僕は桃から生まれた桃太郎!さあ、元気に鬼退治に行くぞー!」
左手を腰に当てながら右手を高く上げ、足を大きく開いた力強いポーズを取っても、光君のか弱い体では、逆に笑いがこみ上げてくるくらい似合わなくて滑稽ですし、ヒーローごっこをしている子供のような微笑ましい感じしかしてきません。
たった一言の台詞を一生懸命叫ぶ光君ですが、丸見えのとても小さなオチンチンにみんなの好奇の視線が集中する状態では、何を言っても聞こえていないでしょう。
予想だにしていなかったフルチン姿での光君の登場に、真理江先生も一瞬呆気に取られて、観客席の大騒ぎで我に返っても、なんて事になってしまったのかと頭を抱えています。
「いや、可愛いですねえ。辻原先生のクラス、凄い大受けじゃないですか」
女子達は、同じ年代の美少年の裸とオチンチンに訳も分からずに興奮し、恥ずかしそうにしながらもしっかりとオチンチンに目をやって、むやみやたらに叫んでいるのに比べ、真理江先生と一緒に座っている女性の先生達は、さすがに大人だけあって落ち着いたものです。
「それにしても、あの子は顔も可愛いですけど、オチンチンもそれに劣らず、目を凝らさないと見えないぐらい小さくて可愛いじゃないですか」
顔を手で覆って恥ずかしそうにすることも、光君のオチンチンから目を逸らしてあげることもなく、隠そうともせずに笑顔で堂々と眺めることが出来るのは、よほど美少年のフルチン姿を見慣れていなければ出来ないことでしょう。
「それが先生、あの生徒知ってますか?この前の夏休みでやっていたオチンチン相撲に出ていた子なんですよ。今はあんなに小さいですけど、あの時のオチンチンは、それはもう凄かったんですよ」
光君のプライバシーなど完全に無視しているかのように、先生達が平気で光君のオチンチンの話題を楽しんでいるのを、真理江先生は教師として良くないことと思っていましたが、美少年のフルチン姿が世界一可愛い存在だということは否定しようがないですし、それを見れば誰もが微笑ましい気持ちになれるのに、周りを咎めるのは場の雰囲気を悪くしてしまうので、愛想笑いを作るしかありませんでした。
『こうして、すくすくと成長した桃太郎は、お爺さんとお婆さんが作ったきび団子を持って鬼ヶ島へ鬼退治に向かうのでした』
光君の台詞が終わって、再びナレーションが読み上げられますが、成長した桃太郎が登場する場面まで、光君はオチンチンを隠すことも出来ずに、ポーズを決めたままずっと立っていなければいけません。
照明に照らされたまま、全ての観客の目が、自分のオチンチンに向けられているのが痛いほど分かっていても、光君は無防備なポーズを取っていなければいけません。
みんなに見られているオチンチンが気になるあまり、オチンチンに力が入って時々プルプルと揺れてしまいますが、光君のオチンチンが小さすぎることで、観客達にはそこまで気付かれてはいないようです。
でも、光君は自分のオチンチンがどう見られて、どう思われているのかと思うと、恐くて観客の方を見ることが出来ません。みんなと目を合わせないように、ずっと奥の壁や天井を見つめています。
ナレーションが終わるとようやく舞台は暗転し、光君は一目散に舞台から逃げ出していきますが、観客はまだ劇が終わってもいないのに、頑張った光君のために拍手をしてくれました。
「もー、恥ずかしい。恥ずかしいよお」
せっかくの拍手もかえって恥ずかしいとばかりに、大慌てで光君は制服に着替えていますが、これでやることは全て終わったので、光君は意外と早く落ち着きを取り戻していました。
光君のフルチン姿の印象があまりにも強すぎたためか、その後の劇は淡々と進んで、観客達も大人しくなってしまいましたが、光君は舞台の袖から観客の方を覗きながら、自分がこれだけ大勢の人の前でフルチンになったことを思い出して、改めてドキドキしていました。
オチンチン相撲の時とは違い、フルチンになってはいけない場所でフルチンになった事が恥ずかしくて仕方がないのに、恥ずかしさとは別のドキドキが強く込み上げてくるのです。まるで、恥ずかしいと思いながらも見られてしまいたいと願っているかのように、光君は自分のドキドキを押さえきれずにいます。
(もしも、僕が舞台の上でフルチンになって踊ったりしたら、どんなに恥ずかしいんだろう…)
いつしか光君は、ただみんなの前でフルチンになる想像だけでは飽きたらず、フルチン姿で踊るという、もっと恥ずかしいフルチンの想像をするようになっていました。
手を振ったり、足を上げたり、ダンスの才能なんて全くない光君ですが、下手なダンスだからこそ、より恥ずかしくてドキドキするのかもしれません。どんなに恥ずかしくても笑顔を作り、一生懸命踊る自分の姿を想像して、その恥ずかしさが心地良いぐらいの気持ちになっています。
「僕のフルチンダンスを見てください」
光君は近くに誰もいないことを何度も確認して、ポツリと呟いてみました。本当にこんな台詞をみんなの前で言う度胸は無い光君ですが、心の奥では、自分がこんな目に遭ってしまうことを願っているのかもしれません。
文化祭の全ての出し物が終わり、後は審査員による賞の発表となりましたが、光君と洋助君のクラスは、美少年二人が頑張ったものの、上級生に配慮するということで3位以内の賞は取れませんでした。
しかし、光君のフルチン姿の印象と盛り上がりがあまりにも凄かったため、特別賞を貰えることになったのです。その瞬間は、館花さんもクラスのみんなも一つになって大喜びでした。
そして賞状を受け取るために、館花さんや光君と洋助君達が代表で舞台に上がると、なぜかどこからかアンコールの声が起こり、やがてそれが大合唱になっていきました。
「アンコールってなんだろう?」と光君と洋助君が首を傾げていると、館花さんはあっさりとその真意に気が付き、光君に小声で話しました。
「浅見君、もう一回フルチンになって桃太郎が登場するシーンやってくれない?みんな、多分それが見たいんだって」
光君は当然驚き、さっきはみんなの前でフルチンダンスをする想像をしていたのに、いざフルチンになってと言われると物凄く臆病になって、もうセットを片付けてしまったからとか、あれこれ言い訳してはフルチンを逃れようとしますが、館花さんはここでも用意周到に光君を追い詰めていきます。
「大丈夫だって。桃の絵を描いた紙、あれ万が一のためにちゃんと予備を用意してあるんだから、それだけあれば登場できるって」
強引な館花さん、無責任にアンコールを煽る司会、そして盛り上がる場の雰囲気に、もう光君は断る術を失って何も言えなくなってしまいましたが、かといってもう一度フルチンになる勇気を出すこともできずに、グズグズしているだけでした。
「光君…やろう。僕も一緒に裸になるから、二人で早くやって、早く終わらせちゃおうよ」
光君が追い詰められているのを見かねて、洋助君がまた救いの手を差し伸べます。信頼する洋助君の言葉に、光君はグッと元気づけられ、洋助君と一緒ならどんなことでも乗り越えられると、アンコールを受けたのです。
『昔々、あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでいました』
ナレーション役の生徒がもう一度最初から台本を読み上げている間、大慌てで用意された大きな桃の絵が描かれた紙の裏に、フルチン姿の光君と洋助君が隠れています。
「す…凄い緊張するね。これを一人でやったなんて、光君凄いよ」
紙の裏に隠れていると、紙の向こうにいる観客は一切見えません。刻一刻と自分の出番が近づいていく中で、観客の状態が分からないというのは、とても大きなプレッシャーなのでしょう。洋助君は自分も同じ体験をしたことで、改めて光君の頑張りの凄さに気が付きました。
「でも、あれだって洋助君が横で応援していてくれたから、僕も頑張れたんだよ。洋助君がいなかったら僕、何もできなかったと思う」
光君と洋助君は、不安でドキドキする気持ちを紛らわすために、手をしっかりと握りあっています。手を握るだけでも、二人にとっては大切な愛情表現です。それだけで二人の心が繋がっている気がして、勇気を出すことができるのです。
「じゃあ、行くよ光君…。せーの!」
光君と洋助君はずっと手を握ったまま、空いている手で紙を破って、今度は元気良くみんなの前に飛び出していきました。たちまち観客達から大きな拍手と歓声が沸き起こります。光君と洋助君も、それに負けじと元気に声を張り上げました。
『ジャーン!僕は桃から生まれた桃太郎!さあ、元気に鬼退治に行くぞー!』
この時に撮られた二人の写真が、後にPTA会報などの表紙に使われていた事で、二人が顔を赤くするのはもちろん、光君のママと洋助君のママも、しばらくはお母さん達の話題の中心にされてしまって、恥ずかしい思いをすることになるのでした。
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