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  • 2015⁄10⁄21(Wed)
  • 00:04

悪魔の宴  


 僅かな光りすら届かない闇の中に、鬼太郎は・・・・・・いた。
 小柄な身体をぐったりと投げ出して、鬼太郎は忙しない呼吸を繰り返している。
 ここに連れて来られて、一体どれぐらい時間が過ぎただろうか。
 鬼太郎には、もはや時間の感覚がない。
 地獄の公爵、アスタロトに魅入られた鬼太郎は、おぞましくも淫らな陵辱を休むことなく与えられ続けていた。
 時折、アスタロトが部屋を出るこの瞬間だけが、心が壊れるほどの快楽に揉みくちゃにされている鬼太郎に、僅かな休息を与えてくれる。
 だが、再びアスタロトがこの部屋を訪れたとき、鬼太郎の地獄が始まるのだ。
 類いまれなる人外の美貌を持った闇公爵アスタロトは、殊のほか快楽に喘ぐ鬼太郎を気に入り、様々な淫具や趣向を使って、囚われの少年妖怪を責め弄るのだ。
 ときには魔界に住む上気味な触手で、
 またあるときは、アスタロト自らが鬼太郎を抱いて、
 そしてまたあるときは、水の魔物が住む湖にその身を浸され、身体中のありとあらゆる場所を、本当に狂う寸前まで弄り犯された。
 あのときに、気が狂うことが出来たら、鬼太郎の悪夢は終わっていただろに・・・・・・
 快楽だけを求める、浅ましくも淫らな人形になったら、鬼太郎は永遠に楽になれたはずなのに・・・・・・
 だけど、アスタロトはそれを許さない。
 鬼太郎のことを気に入っているアスタロトは、自分の退屈を紛らわしてくれる可愛い玩具を決して壊そうとはしなかった。
 悪魔の執着で鬼太郎を弄り、死んだ方がマシだと思える快楽に、悲鳴をあげて喘ぎ身悶える少年妖怪を、愛しげな眼差しで見つめている。
 血の色を思わせる艶やかな緋色の双眸が淫らな愉悦に輝き、残酷な歓喜にまみれている。
 最高峰の力を持つ地獄の公爵アスタロトに捕らえられた鬼太郎は、もはや彼の意のままに狂う一人の少年だった。
 せめて、一欠けらの妖力でも鬼太郎の身に宿っていたら、彼は死に物狂いで抵抗しただろうに・・・・・・
 たとえ無駄だと判っていても、もがきにもがいて、自分を好き勝手に陵辱する男の手から逃れようとしただろうに・・・・・・
 だが、今の鬼太郎には、そんな力はない。
 鬼太郎がまだ人間界にいたとき、アスタロトの罠に落ちた彼は、その身に潜む妖力の全てを奪い取られていた。
 日本最強と謳われた絶大な妖力の全てを、鬼太郎は完全にアスタロトに奪い取られてしまっている。
 これでは鬼太郎は、なんの力も持たない無力な少年に成り下がるしかなかった。
 今の鬼太郎は、脆弱な人間と同じように、哀れで無力な存在でしかないのだ。
 そんな己れを恥じながら・・・・・・
 そんな己れに死ぬほどの屈辱を感じながら・・・・・・
 鬼太郎は、アスタロトに犯され続けた。
 日毎夜毎に、訪れるアスタロトの欲望の赴くままに、様々な痴態を見せながら、いやらしい精液をペニスから吐き出し続ける。
 そうして――――
 弄るだけ鬼太郎を弄って、邪悪な欲望を満たされたアスタロトが、少年妖怪を閉じ込めている空間から消えていく頃には、
 精液まみれになった抜け殻のような身体が、豪華な寝台の上に投げ出されているのだ。
 壊れた玩具のように、小柄な身体を投げ出して・・・・・・
 一つしかない綺麗な瞳を、放心したようにさ迷わせながら・・・・・・

 地獄の底に、連れて来られた鬼太郎は、闇公爵アスタロトの欲望を満足させるための人形でしかなかった。






 壊れるまで・・・・・・
 或いは、アスタロトが鬼太郎に飽きるまで・・・・・・
 囚われの少年妖怪は、永遠に終わることのない魔性の快楽に責め犯されるしかないのだ。






 もうすぐほら、アスタロトがやって来る。
 鬼太郎の身体をむさぼるために・・・・・・
 最高の悦楽と歓喜を自分に与えてくれる少年妖怪の身体を、壊れるまで犯すために・・・・・・






 閉ざされた空間がザワリと揺らめき、濃厚な魔の気を帯びていく。
 強大な魔力が近付いてくるのが、鬼太郎にも判る。
 それは、この地獄にやって来て、鬼太郎がイヤというほど味わった男のものであり、恐怖の始まりでもあった。






 ――――・・・・・・誰か、助けて・・・・・・父さん・・・・・・助けて!――――
 一つしかない隻眼を大きく見開いた鬼太郎は、声にならない叫びを心の中であげた。






 その刹那――――

 「お待たせしました、鬼太郎どの《

 さぁ、今宵も私と愉しみましょう。
 鬼太郎どのの可愛い泣き声を、この私に聞かせて下さいませ。
 恐怖に震える鬼太郎の耳元で、官能的な男の声が囁かれた。
 一度でもその声を耳にしたら、全てを投げ出しても構わないと思えるような邪悪な力に満ちた男の声だ。
 闇公爵アスタロトの登場だ。
 様々な宝石で飾られた豪華な黒衣の衣装を身に纏った美しき悪魔が、圧倒的な魔力の渦を巻きながら、強力な結界で覆われた空間に現われる。

 「フフッ、今宵はどのような趣向で、あなたを可愛がって差し上げましょうか。退屈な仕事もあなたと戯べるかと思っただけで、苦にならなくなりましたよ。
 本当にあなたをここにお連れして良かった・・・・・・《

 凄艶な魔性の美貌を花のように輝かせたアスタロトは、形の良い真紅の唇に柔らかな笑みを浮かべると、
 圧倒的な魔力の前に身動きひとつ取れずにいる鬼太郎の側に近付いていく。
 「私がいないあいだ、お寂しかったでしょう。すぐにまたなにも判らなくなるぐらいの快楽を与えて差し上げますからね。たっぷりと堪能して下さいませ《
 含み笑いを零したアスタロトは、恐怖に震える鬼太郎の頬をケダモノのように舐めまわしながら、官能的な声で甘やかに囁いた。

 「さてと、今宵はあなたに素敵なプレゼントがあるのですよ。きっとあなたも気に入るはずです《

 その言葉と共に、パチンと指を鳴らしたアスタロトは、何もない空間から
 美しい紋様の描かれた小箱を取り出した。
 アスタロトの紋章が掘り込まれた美しい箱だ。

 「?《

 初めて見る美しい箱に、一瞬目を奪われた鬼太郎だが、邪悪な微笑みを浮かべたアスタロトを目のあたりにした瞬間、全身が凍り付くような恐怖を感じた。
 アスタロトがなにかしら持ってこの空間を訪れるとき、鬼太郎はすさまじいばかりの辱めを受けることになる。
 魔界の触手で犯されたときもそうだった。
 水の魔物に、全身をあますことなく舐めまわされて、悶絶したときもそうだった。
 鬼太郎を辱め、弄り抜くためだけに、アスタロトは様々な淫具を使い、少年妖怪を嬲る。

 「アスタロト・・・・・・ヤダ・・・・・・やめて・・・・・・《

 これから自分の身に起こるであろう、おぞましい陵辱を予感しているのだろう。少女めいた可憐な顔を恐怖に歪めながら、鬼太郎は弱々しい声で哀願する。
 だが、鬼太郎を辱め、快楽に喘ぐ彼の顔を愉しみにしている闇公爵アスタロトは、無慈悲に微笑んだ。

 「なにをそんなに怖がっているのですか?あなたは仮にも日本最強の妖怪でしょう。大丈夫です。決して痛みなど与えませんから。
 ただあなたに魔の快楽を教えて差し上げるだけです《

 一度味わったら、二度と忘れることの出来ない淫魔の快楽をね・・・・・・
 官能的な声で甘やかに囁いたアスタロトは、優雅な仕草で手に持った小箱の蓋を開けた。
 小箱の中には、美しい銀色のプレート状のリングが載せられていた。
 指輪にして大きすぎる美しいリングだ。

 「それは・・・・・・?《

 初めて見る上思議なリングに、鬼太郎は上安げな眼差しを向けた。
 隻眼の瞳に、怯えの色が浮かぶ。

 「ご覧下さい、鬼太郎どの《

 小箱の中にあるリングを手に持ったアスタロトは、鬼太郎の眼前にそれを差し出した。

 「これには、この小箱と同じように私の紋章が刻まれているのですよ《

 確かにアスタロトの言葉どおり、美しい銀細工のリングには、闇公爵たる彼の紋章が彫り込まれていた。
 美しい輝きを放つ銀色のプレート状のリングの回りに、精緻な彫金が施されている。かなりの吊工の手によるものだと推測出来た。
 しかし、鬼太郎には美しいそのリングがどのように使用されるものなのかを想像することは出来ない。
 リングとプレートが合わさったかのような上思議な装飾具は、微妙なアールを描いて隆起している。
 そして一番尖った角の先端からは、長い二本のアームが伸びていた。
 全く意味の判らない装飾品だった。
 何故なら、リングに取り付けてられているプレートが邪魔で、指を飾ることも出来ない。
 だけど、美しい装飾を施されているのだから、それが身体のどこかを飾ることだけは判る。
 訝しげな表情を浮かべた鬼太郎が、プレート状のリングを凝視したときだった。

 「――――これの使用方法が判りませんか?《

 残念ですね。もしあなたがこれをどこにつけるのか判ったら、今宵これを使うのはやめて差し上げましたのに・・・・・・
 ですが、判らなければ仕方がありませんね。今から私が教えて差し上げましょう。
 にっこりと艶やかに微笑んだアスタロトは、呪文を低く呟くと、寝台に横たわっている鬼太郎の身体を身じろぎ一つ出来ないように磔にした。
 しかも、腰を高く掲げ、内腿を限界まで広げた恥ずかしい格好で・・・・・・

 「やっ・・・・・・やぁぁぁあ・・・・・・っ《

 いきなり恥ずかしい格好を取らされた鬼太郎は、少女のように泣き叫んだ。

 「フフッ、とても可愛い泣き声ですね。もっと私にあなたの泣き声を聞かせて下さい《

 あなたの泣き声は、私を熱く昂ぶらせてくれます。
 哀れな声で泣き叫ぶ鬼太郎を、うっとりした眼差しで見つめながら、アスタロトは優雅な動きで、鬼太郎の前に腰を下ろした。
 アスタロトの眼前で、鬼太郎の可愛いペニスが揺れている。
 柔らかな金色の恥毛が、鬼太郎の敏感なペニスを隠し、ひどく淫猥な光景を醸し出していた。
 その恥毛を優雅な長い指先で掻き分けながら、可憐な少年妖怪のペニスを露わにする。
 日々繰り返される陵辱によって、浅ましいほどに敏感になった鬼太郎のペニスは、アスタロトの視線を感じただけで、ヒクヒクと恥ずかしげに脈打っていた。

 「やぁぁ・・・・・・見るな・・・・・・見るなよぉぉ・・・・・・っ《

 浅ましい反応を示す自分の身体に、灼けるような羞恥を感じた鬼太郎は子供のような泣き声をあげる。
 だが、羞恥に震える鬼太郎の泣き声をなによりの愉しみとするアスタロトにとって、それは心地良い音楽にしかならないようだ。

 「ああ、なんて素晴らしい泣き声でしょうね。鬼太郎どの。もっともっと泣き叫んで下さい。声が枯れ果てるまで、泣き続けて下さい《

 その代わり、最高の悦楽を与えて差し上げますから・・・・・・
 あなたが泣き叫ばずにはいられない快楽を与えて、狂わせて差し上げますから・・・・・・
 蕩けるように艶かしい声で、甘やかに囁きかけたアスタロトは、ヒクヒクと恥ずかしげに脈打っている鬼太郎のペニスにそっと唇を寄せた。

 「ひぁぁ・・・・・・っ・・・・・・《

 敏感なペニスにアスタロトの唇を感じた鬼太郎は、小さな悲鳴をあげた。
 アスタロトの魔力によって、大きく左右に割り広げられた両足が、ピクピクと痙攣している。
 地獄に連れて来られてから、鬼太郎はアスタロトによって、様々な調教を受けていた。
 ただでさえ、男の生殖器として敏感なペニスの感度は増し、羽毛が触れるだけの軽い愛撫にすら耐えられなくなっていた。
 ほら、淫乱になった鬼太郎のペニスの貪欲さを表すように、アスタロトの視線を受けて、恥ずかしい先走りの蜜を溢れさせている。

 「・・・・・・っぁぁ・・・・・・やぁぁあ・・・・・・っ・・・・・・《

 一度しか触れられていないのに、浅ましい反応をする自分のペニスを見られたくなくて、
 鬼太郎はアスタロトの魔力によって動かすことの出来ない身体を必死に捩ろうとした。
 だが、どんなに鬼太郎が力の限りもがいても、絶大な魔力を誇るアスタロトの呪縛からは逃れられない。
 鬼太郎の華奢な裸身が艶かしくうねるたび、アスタロトの眼前にあるペニスが淫らに揺れ動く。

 「ほらほら、鬼太郎どの。嬉しいのは判りますが、少し大人しくして下さい。リングを上手くつけられませんから・・・・・・《

 これ以上暴れるようなら、配下の者を呼んであなたの手足を押さえ付けますよ。
 しかし、判っていますよね・・・・・・あなたの手足を押さえ付けた配下の者が、あとでどのような目に合うか・・・・・・
 私もこれ以上、無駄に血を流したくありませんので、あまり手間を取らせないで下さい。
 にこやかな笑みを浮かべたアスタロトが、寒気が走るほどおぞましい言葉を囁く。
 そう、この地獄でアスタロト以外の悪魔が鬼太郎に触れるとしたら、それはすなわち『死』を意味しているのだ。
 自分以外の悪魔が、鬼太郎に触れることを極度に嫌ったアスタロトは、彼に触れた者全てを、滅ぼしていた。
 或る者は全身を切り裂かれ、
 また或る者は、ズタズタに引き裂かれ、
 そしてまた或る者は、生きながら灼き殺されていく。
 無残なその光景を目のあたりにした鬼太郎は、たとえそれが悪魔だとしても、命を奪われることを哀しみ、アスタロトに懇願したのだ。
 『二度とあなた以外の悪魔をこの空間に呼び寄せるな』と・・・・・・
 悲痛な鬼太郎の願いを聞き届けたアスタロトは、時折彼が暴れるたびに、それを威しに使い、少年妖怪の抵抗を完全に封じてしまっていた。
 『配下の者を呼びましょうか』
 残酷なアスタロトの言葉に、大きく目を見開いた鬼太郎は、もがくことをやめた。

 「・・・・・・判った。大人しくするから・・・・・・《

 だから、誰も呼ばないで下さい・・・・・・お願いです、アスタロト。
 今にも消え入りそうな声で弱々しく言葉を紡いだ鬼太郎は、全身の力を抜くと、諦めたかのように目を閉じた。
 一瞬にして従順になった鬼太郎の姿に、アスタロトは満足げな笑みを浮かべると、手に持ったプレート状のリングを少年妖怪のペニスに近付けた。

 「では、これからつけて差し上げます。きっとこのリングは、鬼太郎どのにお似合いですよ《

 愉しげな含み笑いを零したアスタロトは、鬼太郎の足をさらに大きく左右に割り開くと、腰の後ろを押し出すような形を取らせ、股間を極限まで突き立たせた。

 「あぁ・・・・・・っ・・・・・・っぁぁぁあ・・・・・・っ・・・・・・《

 優雅で美しい姿形をしていながら、アスタロトの力は恐ろしいほどに強かった。
 無意識に跳ねる鬼太郎の身体を片手で難なく組み伏せながら、アスタロトは銀色の冷たい装飾具を、少年妖怪のペニスに押し当てる。
 「ひぃぃ・・・・・・っ《

 冷たい銀細工の感触に鬼太郎は恐怖の悲鳴をあげるが、アスタロトは構うことなく膨らんだ亀頭の先端を掴むと、
 プレート状のリングを少年妖怪のペニスの根元まで、一気にすべらせた。

 「ひぎぃぃっ・・・・・・っぎぃぃ・・・・・・ん・・・・・・っ《

 もっとも敏感なペニスの根元をプレート状のリングで拘束された鬼太郎は、痛々しくも可憐な泣き声をあげた。
 そんな鬼太郎の姿を、ねっとりした眼差しで見つめながら、アスタロトは淫猥に喉を鳴らす。
 「やはり私の思ったとおり、このリングはあなたにとても似合っていますね《
 可愛くて淫乱なペニスの根元を、銀色のリングが締め付けて・・・・・・
 このまま、私の部屋に飾っておきたいような美しさですよ。
 さすがは、日本最強と謳われた妖怪だけのことはありますね。
 決して美しくないペニスが、これほど可憐になるのですからね。
 官能的な声で甘い睦言を囁いたアスタロトは、根元をリングで締め付けられて、ヒクヒクと痛々しく脈動しているペニスに、フゥッと吐息を吹きかけた。

 「んぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・あぁぁ・・・・・・《

 今にも爆ぜんばかりに膨らんだペニスを、淫らな吐息で刺激されて、鬼太郎の喉から掠れた悲鳴が零れる。
 そんな鬼太郎をさらに追いつめるように、アスタロトは残酷な弄虐を続けた。
 「それでは、この可愛らしくも淫乱なペニスに、もっともっと素敵な刺激を与えて差し上げましょう《
 クスクスと愉しげに喉を鳴らしながら、アスタロトはペニスの根元を締め付けているプレート状のリングに指を伸ばすと、小さな呪文を唱えた。
 そして次の瞬間――――

 「ぎぃぃぃ・・・・・・っ・・・・・・っぁあああぁ・・・・・・っ・・・・・・《

 殺されかけた草食動物のような悲鳴が、鬼太郎の唇から迸る。
 ペニスの根元を淫猥に飾っているプレート状のリングがきつく締まり、少年妖怪を悶絶させたのだ。
 あまりに峻烈な刺激に、鬼太郎はひとつしかない瞳を大きく見開くと、股間を激しく突き上げて、狂ったように身体を痙攣させた。
 人よりも強靭な精神を持つと云われている妖怪ですら耐えられない刺激に、鬼太郎は言葉を失い、獣のように呻くだけだ。
 ペニスに浴びせかけられた衝撃は、もはや激痛とも快感ともつかないものだった。
 しかし、アスタロトの魔力に満ちた銀色のリングが、鬼太郎の心と身体を狂わせる催淫の波動を送り始めると、
 哀れな少年妖怪のペニスは狂ったように脈動して、限界まで膨らんだ亀頭をグイグイと振り上げ始めた。

 「くひぃぃ・・・・・・ん・・・・・・っぁぁあぁ・・・・・・っ・・・・・・《

 瞬く間に鬼太郎のペニスは痛々しいほどに勃起して、切ない欲望の蜜を亀頭の先端から溢れさせていた。
 しかし、鬼太郎の地獄は、これからが本当の始まりだった。

 「恥ずかしいほどに可愛く勃起しましたね。ですが、この淫具の本当の姿は、まだまだこんなものではありませんよ《

 この私が鬼太郎どのを悦ばせるためだけに作ったのです。
 もっと、もっと・・・・・・愉しませて差し上げますよ。
 あなたが身も世もなく泣き喚いて、私に許しを乞うほどに、悶絶させて差し上げます。
 恐ろしくも淫らな言葉と共に、アスタロトは銀色のリングに命を与えるかのように、ソッと息を吹きかけた。
 その途端――――
 アスタロトの息吹で命をもらったかのように、銀のプレートにつながっている二本のアームが、ゆっくりと静かに伸び始める。
 どうやら魔力で作られた銀の拘束具は、アスタロトの意のままに形を変えるようだ。
 そうして、鬼太郎の隠された可憐な秘部の窄まりにまで、銀色のアームを伸ばしたアスタロトは、それを一気に突き立てた。

 「ひぎぃぃぃ――――っ!《

 なんの潤いもない秘部の窄まりに銀色のアームを突き立てられた鬼太郎は。悲痛な叫び声をあげる。
 このように無茶な挿入を受けたら、繊細な粘膜はズタズタに引き裂かれてしまうだろう。
 だが、アスタロトが最初に云った言葉どおり、秘部に突き刺さった二本のアームは、決して鬼太郎を傷付けることはなかった。
 銀色のアームから媚薬のようなものが溢れ、それは繊細で傷付きやすい鬼太郎の粘膜を潤していく。

 「・・・・・・ぁぁあ・・・・・・っ・・・・・・《

 アームからトロトロと溢れている媚薬成分の粘液で、秘部の内をたっぷりと濡らされた鬼太郎は、うっとりと目を閉じると、艶かしい吐息を噴き零した。

 「―――――どうやら、媚薬が効いてきたようですね《

 私はあまりこういった類いを使うのは好きではありませんが、今宵はどうしても,鬼太郎どのを狂わせたいのですよ。
 あなたがこの地獄にやってきて、100日が経ちました。
 あなたの魂と身体を永遠に地獄につなぎ止めるためには、地上のことを全て忘れて、私の与える快楽に狂ってもらう必要があります。
 勿論、私はこのような媚薬を使わずともあなたをよがり狂わせる自信があります。
 ですが、今宵はこの私もケダモノになりますので、どこまであなたを責め犯すか判りません。
 だから、正気を失った私がどのような行為であなたを犯そうとも、つねに快楽を感じて頂けるように、今宵だけ媚薬を使わせて頂きました。
 鬼太郎どの・・・・・・この私と共にケダモノになりましょう。
 浅ましい二匹の淫獣になって、闇の悦楽を味わい尽くしましょう。
 鬼太郎どの・・・・・・今宵あなたは、本当に私だけのものとなるのです。
 地獄の公爵たるこの私、アスタロトの永遠の伴侶となるのです。
 あなたは、私と共に闇の世界で共に生きるのですよ。
 私の腕に抱かれて、未来永劫・・・・・・喘ぎ、悶えなさい。
 蕩けるように艶かしい声で、甘く淫らな睦言を囁いたアスタロトは、愛しい少年妖怪を己がものにするために、悪魔の悦楽を解放しようとしていた。
 それは、たとえ強靭な精神を持った妖怪であろうとも、絶対に耐えることは出来ないであろう闇公爵たるアスタロトが生み出すのに相応しい、
 地獄と官能に満ちた苦悶の悦楽だった。






 魂と身体の全てを奪われようとしている鬼太郎は、自分の身に降りかかる運命を知らぬままに、媚薬に狂わされていた。






 闇の世界の中、緋色に輝くアスタロトの双眸が、邪悪な欲望と淫らな歓喜に染まっている。






 それは――――
 地獄の偉大なる闇公爵、美しきアスタロトが、欲望にまみれた瞬間だった。
 淫欲に染まった・・・・・・瞬間だった。










 「鬼太郎どの。私の伴侶の証しであるリングもつけて頂いたことですし、そろそろ本気の私に付き合ってもらいますよ《

 今まで、あなたが壊れてしまっては大変だと思い、本気になることをずっと控えておりましたが、ペニスに私の紋章のリングをつけた以上、手加減はしません。
 闇公爵たる私の与える悦楽を、たっぷりとその身で味わって下さいませ。
 狂おしいほどの射精感と、秘部に突き刺さったアームの違和感に身悶える鬼太郎を凄艶な眼差しで見つめながら、アスタロトが蠱惑の魅力に満ちた声で囁く。

 「やっ・・・・・・やだぁぁ・・・・・・っ・・・・・・やぁぁぁあ・・・・・・っ・・・・・・《

 どこかぬめりを帯びたようなアスタロトの声に、鬼太郎はヒクリと喉を震わせると、年端も行かない幼子のように首を左右にフルフルと振った。
 だが、少女のように怯える鬼太郎の姿はアスタロトの支配欲と欲望をよりいっそう煽ることになり、闇公爵の唇に淫らな笑みが浮かぶ。

 「フフッ・・・・・・鬼太郎どの。本当にあなたは私を煽るのがお上手ですね。
 こんなにも欲望を感じたことは、数千年ぶりですよ《

 強靭な心と淫乱な身体を持ったあなたなら、本気になった私を受け入れることも出来るでしょう。
 これまであなたが味わった快感が、子供のお戯びだと思えるような・・・・・・そんな素晴らしい快楽を教えて差し上げます。
 笑みを含んだ声で愉しげに言葉を紡いだアスタロトは、長く鋭い爪で、己れの左手を切り裂いた。
 アスタロトの白く美しい肌に、緋色の血の珠が浮かび上がり、それは黒い床の上を滴り落ちていく。
 その刹那――――
 床の上に落ちた血が金とも銀ともつかぬ光を放ち、闇が支配する空間を眩しく照らした。
 あまりの眩しさに、鬼太郎は思わず目を閉じる。
 そして、次に鬼太郎が目を開けたとき、彼は信じられない光景を目のあたりにした。
 何故なら――――
 アスタロトが、そこにいた。
 美しい黒衣の衣装を身に纏ったアスタロトが、優雅に佇んでいる。
 だが、それは一人ではなかった。
 同じ顔、同じ姿をした三人のアスタロトが、グルリと鬼太郎を囲むようにして、寝台の周りに佇んでいる。

 ――――!――――

 驚くべき信じられない光景に、鬼太郎は大きく息を呑むと、一つしかない瞳を見開いた。

 「アスタロトが・・・・・・三人・・・・・・《

 茫然とした声で呟く鬼太郎に、三人のアスタロトは艶やかに微笑んだ。

 「この者たちは、私の魔力で作り出した影です《

 私と同じ力を持ち、同じようにあなたを愛しいと思っています。
 彼らは随分前から私の内で、あなたを抱かせろと煩くて、今宵出してあげることにしました。
 判りますか、鬼太郎どの。彼らがとても喜んでいることを・・・・・・
 ようやくあなたを抱けると、狂おしいほどに歓喜していることを・・・・・・
 今宵は、私と影の三人で、あなたを愛して差し上げます。
 私たちが与える快楽を、たっぷりと心ゆくまで味わって下さいませ。
 ここには、時間の流れはないのですから・・・・・・
 蠱惑の笑みを唇に浮かべたアスタロトは、優雅な洗練された動きで寝台の上に乗ると、
 これから自分の身に起こるであろう快楽地獄を思って、恐怖の眼差しを浮かべている鬼太郎に首筋に、舌を這わせた。

 「ねぇ、鬼太郎どの。本物の私がどれか判りますか?《

 あなたをこの地獄にお連れして、数え切れないほど抱かせて頂きました。あなたの身体は、私の全てを覚えているはずですよ。
 もし、あなたが見分けることが出来るなら、影である二人には手出しをさせません。今宵も、私一人であなたを愛して差し上げます。
 だけどもし、あなたが本物の私を見分けることが出来ないようであれば、きっと私の愛し方が足りないのでしょうね。
 あなたが私の全てを、なにもかもその身に覚えるまで責め犯して差し上げます。
 私の匂いを・・・・・・私の舌を・・・・・・私の唇を・・・・・・私の指を・・・・・・そして私の形をあなたがあますことなく覚えるまで、ずっとずっと愛して差し上げます。
 鬼太郎どののペニスが壊れるまで、精液を搾り取って差し上げますね。
 にっこりと、華が綻ぶような笑みを浮かべたアスタロトは、口の端をペロリと舐めあげる。
 もはや、鬼太郎の運命は決まったも同じだ。
 アスタロトの魔力を持った影である分身たちを、鬼太郎が見分けることは上可能だ。
 何故なら、いくらアスタロトの影だといっても、飢えたケダモノのような眼差しで見つめている二人は、闇公爵自身なのだから・・・・・・
 闇公爵であるアスタロトの欲望が、彼の魔力によって具現化され、姿を現したのだから・・・・・・
 どのアスタロトを選ぼうとも、三人全てが闇公爵である彼なのだから、鬼太郎の負けは最初から決まったも同然だ。
 狡猾で淫らなアスタロトの罠が、嬉々として鬼太郎を待ちかまえ、囚われの少年妖怪を弄り抜こうとしている。
 しかし、アスタロトのそんな思惑に気づかない鬼太郎は、隻眼を大きく見開いて、なんとか本物を見分けようとした。
 だが、食い入るように三人のアスタロトを見つめても、鬼太郎には全く判断がつかない。
 どの三人も、同じアスタロトに見えてしまうのだ。

 「くっ・・・・・・《

 悔しげに唇を噛み締め、こぶしを握り締める鬼太郎に、アスタロトは優しく声をかけた。

 「―――――やれやれ、どうやら判らなかったようですね《 

 哀しいですよ、鬼太郎どの、一日も休むことなくあなたを抱いて差し上げましたのに・・・・・・
 私と影の見分けがつかないなんて、伴侶として失格ですよ。
 仕方がありません。これから罰の意味も込めて、抱いて差し上げます。
 せっかく私がチャンスをあげたのに、それを無駄にするなんて・・・・・・
 少々のお仕置きではすみませんからね。
 今から、最初の予定どおり、私たち三人の相手をして頂きます。
 私たちの精を溢れるほどに注いで差し上げますから、存分に喘いで、泣き叫んで下さいませ。
 私も私の影も、あなたの泣き声はとても気に入っていますから・・・・・・
 クスクスと愉しげに笑いながらそう囁いたアスタロトは、鬼太郎の首筋に這わせた唇を、ゆっくりとすべらせた。
 唇で肌を撫でるような・・・・・・繊細で甘い口接け。
 アスタロトの唇は、鬼太郎の首筋から白い喉、そして少女のように細い鎖骨へとすべり落ちていく。

 「ふぁ・・・・・・っ・・・・・・《

 肌を這うアスタロトの唇がくすぐったいのか、鬼太郎は時折小柄な身体をピクンと震わせて、切なげな吐息を洩らした。
 そんな鬼太郎の敏感な反応に、闇公爵アスタロトは、緋色の双眸を淫らに細めると、満足げな笑みを浮かべた。
 そうして、なおも鬼太郎をよがり狂わせようと、ねっとりと濃厚な愛撫を送り込んでいく。
 女性のように豊かな丸みはないものの、心地良い肌の感触を与えてくれるなめらかな胸に指を這わせ、
 甘いイチゴ菓子を思わせる桜色の可憐な乳首にアスタロトは唇を這わせた。
 チュッ、チュクッ――――
 艶かしく蠢くアスタロトの唇は、恥ずかしいほどいやらしく尖っている鬼太郎の乳首を、啄ばむように弄んだ。

 「・・・・・・っぁぁあ・・・・・・あぁぁ・・・・・・っ《

 秘部を貫いてアームから溢れる媚薬のせいで、鬼太郎の身体は恐ろしいほど敏感になっている。
 アスタロトの舌が、ほんの少し乳首に触れただけでたまらない刺激が、背筋から全身へと走り抜けていくのだ。
 「おやおや、どうしました、鬼太郎どの。この程度で感じていては身が持ちませんよ。私はまだ乳首にしか触れていないのですから・・・・・・《
 チロチロと、蛇のように長い舌先が、感じやすくなっている鬼太郎の乳首を舐めまわす。

 「ゃぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・ぁぁああ・・・・・・っ・・・・・・《

 痺れるような疼きと快感に襲われた鬼太郎は、艶かしい喘ぎ声を噴き零した。
 愛らしい鬼太郎の声を、心地良い音楽にしながら、闇公爵アスタロトは執拗に乳首を責め続ける。
 形の良い唇で吸い上げ、舌で弄び、時には軽く歯を立てた。
 残る二人のアスタロトも、艶かしい鬼太郎の姿をただ見ている訳ではない。
 彼らは互いに目配せすると、豪華で広い寝台に上がり、アスタロトの魔力によって仰向けに固定されている鬼太郎を左右から囲むと、
 それぞれが思い思いの場所にキスをした。
 鬼太郎の全身から醸し出される甘い香りを愉しみながら、アスタロトの影たちは焦がれ続けた少年妖怪の肌をじっくりと味わいにかかった。

 「まだほんの少ししか触れていないのに・・・・・・もうこんなに乳首が立っていますよ《
 「まるで淫乱な少女のようですね《

 乳首を私に責められて、こんなにもいやらしく尖らせるなんて・・・・・・
 鬼太郎の羞恥をわざと煽るような言葉を紡ぎながら、アスタロトの影たちは己が欲望を満たそうとする。
 そそんな影の姿を、支配者の眼差しで悠然と見つめながら、アスタロトも、自分の伴侶となった少年妖怪の身体をむさぼっていく。
 チュッ、チュッ――――
 鬼太郎の肌のあちこちに唇を這わせながら、三人のアスタロトは、愛しい少年妖怪の身体を快楽の高みへと導き、身悶えさせようとする。
 媚薬の影響で、恐ろしいほど敏感になっている全身の至るところで、柔らかくぬめった舌が這いまわる。

 「ふぁぁ・・・・・・んっ・・・・・・っぁああ・・・・・・《

 少女めいた可憐な喘ぎ声が鬼太郎の唇から溢れ、三人のアスタロトたちの禍々しい欲情を煽りに煽っていく。
 最初に鬼太郎に口接けをしたアスタロトは、敏感になっている少年妖怪の乳首を吸うだけでは飽き足らなくなったのか、そのまま長い舌をじわじわと下腹部の方に移す。

 「鬼太郎どのは、ここも感じるのでしたよね《

 あなたの身体は、全てが信じられないぐらい敏感に出来ているのですから・・・・・・ 
 私も弄っていて、とても愉しいですよ。
 笑みを含んだ艶かしい口調で囁きながら、
 美しき闇公爵は少年妖怪のなめらかな肌を柔らかい鳩尾から小さなお臍、そして下腹部のなだらかな傾斜へと舌を這わせていった。
 ざらついた生温かい舌先が、淫らな唾液の筋を残し、焦れったいほどにゆっくりと目的の場所に近付いていく。

 「・・・・・・ひぁぁあ・・・・・・っ・・・・・・あぁぁぁっ・・・・・・ぁぁぁ・・・・・・っ《

 繊細なアスタロトの唇がペニスに近付いていくにつれ、鬼太郎は艶かしい喘ぎ声を噴き零しながら、愛らしく身悶えた。
 自分の与える快楽に翻弄されている鬼太郎を見るのが、闇公爵アスタロトにはたまらなく愉しい。
 アスタロトの胸や腹にぶつかってくるペニスの感触が、悪魔たる彼の欲望をよりいっそう煽り立てるのだ。
 だが、アスタロトはそう簡単に鬼太郎を解放するつもりはなかった。
 せっかく自分の紋章の刻み込まれたリングとアームをペニスの根元とお尻の穴に突き入れたのだ。
 もっとたっぷりと、焦らしに焦らして、永遠の伴侶となり、永遠の玩具となった鬼太郎を悶え狂わせないと・・・・・・
 ――――鬼太郎どの・・・・・・まだまだ感じさせて差し上げますよ。私から離れられなくなるほどに、悪魔の淫楽をあなたに教えて差し上げます――――
 あなたを永遠に・・・・・・狂わせるためにね・・・・・・
 心の中で禍々しくも淫らな睦言を囁いたアスタロトは、鬼太郎を地獄の悦楽に突き落とすために唇と舌を、ねっとりと使う。
 ピチャッ、チュク、チュプッ――――
 淫らなキスを繰り返すアスタロトの唇と舌は、柔らかな恥毛に包まれた鬼太郎の下腹部を迂回し、
 そのまま敏感な彼の内腿に、意地の悪い愛撫を愉しげに、そして容赦なく送り込んでいく。
 少女よりも細い太腿にキスをしたアスタロトは、じっくりと焦らすために、舌先でしなやかな鬼太郎の足を丹念になぞり舐めた。

 「あっ?んふぅぅ・・・・・・っ?《

 アスタロトの唇がプレート状のリングの飾られた陰茎を掠めたときに、
 そのまま愛撫をしてもらえると思ったのだろう。大きく目を見開いた鬼太郎が切なげな声をあげながら、もどかしげに身悶える。
 美しくも残酷な悪魔は、そんな鬼太郎の愛らしい反応に嬉しげに目を細めた。
 壊したいほどに愛おしい鬼太郎を、己れが手で翻弄する快感に、アスタロトは我を失いかけた。
 アスタロトの下腹部から胸の辺りまで、ゾワリと見えないなにかが淫らに波打つ。
 ――――鬼太郎どの・・・・・・快感に喘ぐあなたは、本当に美しいですね。もっともっと焦らして差し上げます――――
 あなたの可愛くて淫乱なペニスが壊れるまで、焦らし狂わせて差し上げますね。
 鬼太郎が聞いたら恐怖の悲鳴をあげるようなことを、心の中で呟きながら、アスタロトはじっくりと少年妖怪の足を味わう。
 ピチャッ、ピチャリ――――
 ぬめりを帯びた生温かい舌を生き物のように蠢かして、アスタロトは感じやすい内腿を舐め、膝の裏から柔らかなふくらはぎ、そして細い足首へと舌先での愛撫を続ける。
 アスタロトの血潮で作られた影たちも、それぞれが濃厚で執拗な愛撫を繰り返していた。
 一人は、切なげな喘ぎを噴き零す鬼太郎の唇を奪うと、唾液まみれの舌を絡めて、愛しい少年妖怪の口腔を好き勝手に犯している。
 もう一人の影は、主人格であるアスタロトの唾液でヌメ光る鬼太郎のなめらかな胸から腹部にかけて、無数の鬱血の痕を残していた。

 「ひぁぁぅ・・・・・・ふぁぁ・・・・・・ん・・・・・・っぁぁあ・・・・・・《

 魔の媚薬で、恐ろしいほどに高められている全身の性感帯を包み込む、拷問にも近いとろ火のような快感に、鬼太郎は壊れた玩具のように激しく身体をのたうたせた。

 「・・・・・・ぁぁ・・・・・・も・・・・・・やぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・《

 一つしかない緋色の瞳に大粒の涙を浮かべて、三人の悪魔に弄られている鬼太郎は、少女のように愛らしい泣き声をあげた。
 うっとりするほど心地良い鬼太郎の泣き声に、さらなる淫らな欲望を昂ぶらせた三人の悪魔は、甘い蜜に群がる蟻のように少年妖怪の身体を弄りにかかった。
 チュッ、チュプッ、チュク、チュプリ――――
 いやらしい音を立ながら、主人格であるアスタロトが、優雅で形の良い唇を鬼太郎の足の付け根に向かってすべらせていく。
 くるぶしからふくらはぎ、そして太腿から内腿へと。
 鬼太郎を狂わせるアスタロトの唇はやがて、プレート状のリングに戒められ、痛々しいほどに大きく膨れ上がっている少年妖怪のペニスを、ペロリと一瞬だけ舐めあげた。

 「ひぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・ああぁぁっ!《

 鬼太郎の唇から、かん高い悲鳴が迸る。
 秘部に突き刺さっているアームから溢れる媚薬のせいで、哀れなほどに高まっている鬼太郎のペニスは、ほんの僅かな刺激にすら敏感に反応してしまう。
 淡いピンク色をした可愛い亀頭の先端からは、溢れ出た透明な雫が肉の幹を伝って垂れていた。

 「――――可哀想に・・・・・・射精をしたいのに、リングが邪魔をしてイケませんね《

 ですが、もう少し耐えて頂きます。
 射精というものは、焦らせば焦らすほど濃厚な精をペニスにためて、極上のワインよりも甘い蜜になるそうです。
 私は、あなたのペニスから溢れる甘い蜜を、たっぷりと味わいたいのですよ。
 焦らして、焦らして・・・・・・狂ってしまったあなたのいやらしい蜜を、喉に溢れるほど飲みたいのですよ。
 宜しいでしょう、鬼太郎どの。私の望みを叶えて下さいませ。
 うっとりと熱を帯びた口調で囁いたアスタロトは、限界まで膨れ上がっている亀頭の先端をちろりと舐めあげる。
 蛇のように長い舌先で、先走りの蜜を啜り、鬼太郎のペニスから溢れる精液の匂いと味を確かめるように嚥下した。

 「あぁ・・・・・・なんて、甘くて馨しい蜜でしょう。魔力が満ち溢れていくのが判ります《
 鬼太郎どの。あなたの精液は私に素晴らしい力をもたらしてくれます。
 さぁ、もっと私に味あわせて下さいませ。
 この世でもっとも美味な蜜を、この私にだけ味あわせて下さいませ。
 人間を堕落させる悪魔に相応しい凄艶な美貌を、淫らな歓喜に染めなから、アスタロトが甘やかに言葉を紡ぐ。
 血の色を思わせる緋色の双眸に、消えることのない欲望の『彩』を輝かせて・・・・・・

 「――――搾り取って差し上げます。あなたのペニスがなにもかも空っぽになるまで・・・・・・《

 あなたから溢れる快楽の蜜は、全てこの私、アスタロトのものです。
 私以外が味わうことを、決して許しませぬ。
 おぞましい狂信者を思わせる邪悪な睦言を囁いたアスタロトは、鬼太郎の精液を搾り取るために、濃厚なフェラチオを始めた。
 ピチャッ、ピチャリ――――
 まず最初に、アスタロトが舌を伸ばしたのは、痛々しいほどに膨らんだ淫嚢だった。
 一口で食べてしまえそうなほど可愛らしい鬼太郎の淫嚢を、アスタロトは長い舌全体を使って、ねっとりと舐めまわす。

 「ひぎぃぃ・・・・・・っ・・・・・・あぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・《

 もっとも感じる生殖器を大胆に舐めまわされて、鬼太郎はかん高い喘ぎ声を噴き零した。
 それと同時に、トロリと先走りの蜜が、痛々しいほどに膨らんだ亀頭の先端から溢れてくる。
 敏感な鬼太郎の反応に、愉しげに目を細めたアスタロトは、マシュマロのように柔らかい袋にむしゃぶりついた。
 形の良い唇で感じるようにいやらしく啄ばみ、そのまま蛇のように大きく口を開いて甘い蜜の詰まった淫嚢をすっぽりと口中に呑み込んでしまう。

 「ぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・ああぁ・・・・・・っゃぁぁ・・・・・・っ・・・・・・《

 あまりの愉悦の深さに、鬼太郎は小柄な身体を震わせて、狂ったように艶かしく身悶えた。
 頭が壊れてしまいそうな悦楽と、心が狂ってしまうような射精の欲求に耐えられないのか、少女めいた鬼太郎の顔が苦悶に歪む。

 「少しは私たちに残して下さいね《
 「鬼太郎どのの蜜を味わいたいのは、私たちも同じですから《

 主人格のアスタロトが、美味しそうに鬼太郎のペニスをしゃぶっているのを羨望の眼差しで見つめながら、闇公爵の影たちが低い声をあげる。

 「判っていますよ。他の者には一滴足りとも味あわせたくはありませんが、あなた方は私の影ですからね。特別に許してあげます《
 その代わり、鬼太郎どのがもっともっと気持ち良くなれるように、愛撫を施してあげて下さいませ《 

 鬼太郎どのが快楽を感じれば感じるだけ、ペニスから溢れる蜜が濃厚で甘いものになりますから・・・・・・
 本当に・・・・・・舌の上で蕩けるほど、甘くて美味ですよ。
 ビクビクと、全身を痙攣させる鬼太郎の身体に、さらなる快楽を与えようと、闇公爵アスタロトは、己れの影に淫らな命令を下した。
 アスタロトに従順な影たちは、主人格の言葉に嬉々として従う。

 「おや?見てごらんなさい。鬼太郎どの乳首、あれから一度も弄っていないのに、こんなにいやらしく尖っていますよ《
 「本当ですね。随分と可愛らしく尖らせて・・・・・・まるで私たちの愛撫を待ち望んでいるようですね《

 プレート状のリングで根元を締め付けられ、射精することの出来ない苦しさと快感にのたうつ鬼太郎をねっとりした眼差しで見つめながら、
 アスタロトの影たちは、さらなる悪辣な淫戯を少年妖怪の身体に送り込み始めた。

 「これほどまでに待ち望んでいるのです。しゃぶって差し上げないと申し訳ありませんね《
 「ええ、鬼太郎どのがもっともっと快楽を感じるためにも、心を込めてしゃぶりまわして差し上げないと・・・・・・《
 地獄の悪魔に相応しい邪悪な微笑みを唇に浮かべたアスタロトの影たちは、

 忙しない呼吸を繰り返しているなめらかな胸に左右から顔を寄せた。
 ぷっくりと尖った愛らしい乳首を、二人の影は美味しそうに口に含み、舌と歯を使って、執拗に舐め弄くった。

 「ひぎぃぃぃ――――っ!《

 執拗なアスタロトのペニス責めに、全身の神経という神経が恐ろしいほど過敏になっている鬼太郎は、胸を灼く快美感に、獣のように激しい嬌声をあげた。
 ペニスと乳首、二つの異なる性感帯から、すさまじいばかりに走り抜ける鮮烈な官能に、
 鬼太郎の華奢な身体が濁流に呑み込まれた木の葉のように、激しい痙攣を繰り返す。
 三人のアスタロトによる苛烈な責めに、悲鳴をあげる哀れな鬼太郎の身体。
 鬼太郎の限界を遥かに超える快感に、囚われの少年妖怪は脳が溶け出していくような感覚を覚えた。
 アスタロトの魔力によって呪縛された身体は、病的な痙攣を繰り返すが、決して鬼太郎の意思の元には動かない。
 羽をもがれた小鳥のように、鬼太郎は終わりのない陵辱を受け入れるしかないのだ。
 ペチャッ、ヒチャッ、ヒチャッ、ヒチャリ――――
 乳首を舐めしゃぶる影たちの舌の動きとシンクロするように、アスタロトはリングで根元を戒められたままの鬼太郎のペニスを、じっくりと愉しみながら舐めまわした。
 そうして、舐めるだけ淫嚢を舐めまわしたアスタロトは、本格的に鬼太郎のペニスを味わうために、はちきれんばかりにヒクヒクと脈動している肉棒を口に咥えた。
 パクリ――――
 美しい唇に咥えた途端、濃厚な蜜の味がアスタロトの口中に広がっていく。
 誇り高き地獄の公爵アスタロトが、まさか少年のペニスを咥える日が来るなんて・・・・・・おそらく彼を知る者は誰一人として想像しなかっただろう。
 だが、欲しいと思ったのだ。
 味わいたいと、思った。
 彼のペニスから溢れる蜜を、あますことなく舐めまわし、一滴残らず飲み干してしまいたいと、アスタロトの心が咆哮する。
 少年妖怪のペニスは、まだどこか初々しい可愛らしさが残っていて、アスタロトを魅了してやまない。
 濃厚な雄の匂いと、甘い精液。そして極上のビロードのようなペニスの表皮が、闇公爵アスタロトを夢中にさせるのだ。
 チュプッ、ペチャッ、ペロ、ペチャリ――――
 唇と舌と歯を使い、リズミカルにねっとりと少年妖怪のペニスを扱きあげる黒衣の悪魔。
 柔らかい唇と、ぬめりを帯びた長い舌で、鬼太郎のペニスを執拗に責め弄る。
 時折軽く歯を立てて、限界まで勃起している鬼太郎のペニスを舐めしゃぶりながら、アスタロトは喉の奥まで咥え込んだ肉棒を口腔粘膜で締め付けた。
 チュポッ、チャプッ、チュプリ――――
 ペニスを舐めしゃぶるいやらしい音を立てて、アスタロトは己れの欲望の赴くままに、鬼太郎を味わい尽くした。
 三人のアスタロトに責め犯される鬼太郎の瞳は、紗幕が張ったように虚ろになり、大きく左右に割り広げられた両足が、少年妖怪の快感を表すように、時折ピクンと痙攣する。
 プレート状のリングでペニスの根元を戒められ、濃厚と呼ぶにはあまりにも執拗すぎるフェラチオに、鬼太郎の心と身体は、本当に壊れかけようとしていた。
 だが、壊れかけている鬼太郎を前にしても、アスタロトの口淫愛撫は終わりを見せない。
 鬼太郎の悶絶する姿を愉しみながら、アスタロトは囚われの少年妖怪を弄りに弄っていく。
 乳首とペニス、そして秘部に突き刺さった二本のアームが、大きく膨らんで媚薬まみれになったお尻の粘膜を抉りに抉っている。
 慎ましく閉ざされていた秘部の窄まりが、ぱっくりと口を開き、生き物のように蠢く銀色のアームが、鬼太郎の内襞を貫き、抉り、蹂躙していた。

 「やぁぁぁっ・・・・・・あぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・《

 口の端から透明な涎を垂らしながら、心と身体を犯す地獄の悦楽に、哀れな悲鳴をあげる。
 緋色の隻眼が、どろりと濁り、鬼太郎から生気が抜けていく。
 あまりにも激しすぎるアスタロトの弄虐に、とうとう鬼太郎の心と身体は壊れてしまったのだ。
 だが、壊れてしまった鬼太郎を前にしても、アスタロトは悠然とした微笑みを浮かべている。
 微笑みを浮かべながら、壊れてしまった少年妖怪の身体をむさぼりにかかる。
 何故なら――――
 鬼太郎は、幾度も壊れていたのだから・・・・・・
 この地獄にやって来て、アスタロトの相手をした鬼太郎が狂わない日はなかったのだから・・・・・・
 そのたびに、アスタロトは鬼太郎の心と身体を蘇らせ、新たなる陵辱で、彼を責め狂わせる。
 責め狂わせて、壊し・・・・・・
 また蘇らせて快楽を与え、
 そして、再び狂い壊す。
 鬼太郎が壊れるたびに、アスタロトは彼を蘇らせ、
 鬼太郎が狂うたびに、アスタロトは正気に戻させるのだ。
 愛しい少年妖怪の身体を永遠にむさぼり抜くために・・・・・・






 そして、今宵もまた悪魔の欲望に相応しいアスタロトの快楽責めに、心と身体を壊した鬼太郎を、蘇らせる。
 蘇らせて、鬼太郎を狂気と快楽の淵に突き落とそうとしている。






 「――――鬼太郎どの。何度狂っても無駄ですのに・・・・・・《

 幾度あなたが狂おうとも、私があなたを正気に戻して差し上げます。
 あなたは私の永遠の伴侶であり、永遠の玩具なのですから・・・・・・
 決して、逃がしはしませんよ。






 壊れてしまった鬼太郎を愛しげに抱きしめながら、闇公爵アスタロトは、艶然と微笑んだ。
 緋色に輝く双眸を、邪悪な愉悦に輝かせながら・・・・・・






 地獄の底に落ちた鬼太郎は、壊れることも狂うことも許されなかった。
 闇公爵たるアスタロトに魅入られた鬼太郎は、永遠の淫獄をさ迷い続けるしかない。






 それが、悪魔に魅入られた鬼太郎の運命なのだから・・・・・・






 それが美しき悪魔、
闇公爵アスタロトに魅入られた鬼太郎の
永遠の運命なのだから・・・・・・
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