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  • 2015⁄08⁄20(Thu)
  • 02:37

ハジメ×サトシ

とある王国の特別なリオル。そのリオルを巡るハンター達の争いに巻き込まれた
サトシ達。心身ともに傷ついたリオルを助けるため、出会ったばかりのポケモン
レンジャー・ハジメと力を合わせ、無事リオルを取り戻したのだった…


「サトシ君」
目を回しているボスゴドラと、その下敷きになって動けない情けない主人
―犯人の男を確認してから、未だリオルを強く抱き締めているサトシに
ハジメが近付いた。
「サトシ君…?」
返事が無いことを不思議に思い、俯いた顔をのぞき込む。
「……良かった」
呟いて上がった顔は本当に嬉しそうで、ハッとするほど優しかった。
「…君は本当にポケモンが好きなんだね」
「はいっ!」
自分にしっかりと抱きついているリオルに目をやりながら
「それに俺、どうしてもコイツを育てた人の所へ返してやりたかったんです」
コイツの辛い思いを感じたから、そう言ってリオルを優しく撫でるサトシを
ハジメは不思議な思いで眺めた。

レンジャーの中でもトップと言われる所に属する自分だ。たくさんのレンジャー、
トレーナーを見てきた。だが…
(初めてだな)
サトシには不思議なものを感じる。今までに無い…
ハジメの中で「ある」感覚が芽生える。

ふと険悪な視線を感じてサトシに目を戻すと、腕の中のリオルがこちらを見ている。
「うわっ!?」
突然リオルが波導弾を放った。ハジメの顔スレスレを小さな波導弾が掠めていく―
「り、リオル?」
驚いてアタフタするサトシを特に慌てた様子も無く、ハジメが「大丈夫」と
なだめた。
(うーんさすがは波導使い)
邪な波導も感じ取るらしい。…先手を打つことにした。
「ちょっと失礼」
素早くリオルをサトシから引き剥がす。
「リオルはまだ興奮してるみたいだね。波導が安定するまで離れていよう」
どこからとも無く縄を取り出したハジメは、もがくリオルを手際よくドンファンに固定した。
「ドンファン、少しの間リオルを頼むよ」
それからくるっと振り返り
「ドンファンだけじゃ心配だから、ピカチュウもリオルを見ていてくれないかな?」
申し訳なさそうにサトシに聞いた。
すると当然「分かりました」と鈍い波導使い(?)は応じ、
「ピカチュウ頼んだぞ!それで、俺たちはどうするんですか?」
とハジメに向き直ったのだった。リオルの必死な波導に気付く事もなく…

「大丈夫そうだな」
ドンファンが開けた穴の所に来ている。
この後の捜査の為、崩落の危険がないか調べる事にしたのだ。
「ところで」
一通り見終わった後、突然ハジメが聞いた。
「サトシ君、好きな人いる?」
「え、好きなポケモンですか?」
ガクッとうなだれる。
「…ポケモンじゃなくて」
苦笑しつつ
「例えば特別って言うか…気になる人って言えばいいのかな」
改めて尋ねる。
「そんな風に思ってる人はいるの?」
……
よく分かっていないのか、サトシは困惑しているようだった。
「俺…ポケモンが好きな人はみんな好きです」
…つまりはポケモンが大好き、と
「手強いな…」
呟いたハジメにサトシが首を傾げた。(だったら)
自分へも好意はある、前向きに解釈する事にした。しかし
(回りくどい事をしていたらずっとこのままだろう)
それなら

サトシは再び岩壁に目を戻していた。
(ハジメさん何が聞きたかったのかな)
時々自分はよく分かっていない気がする。自らの理解力へ考えを巡らせた時、
「!?」
伸びてきた腕に突然後ろから抱きすくめられた。
「ごめん」
耳のすぐ側で声がする。
「のんびり待ってもいられないから」
スッと、ハジメの手が服の中に入り込んだ。

「うわっ」
肌を這う手の感触に鳥肌が立つ。
(ハジメさん?)
何が起こっているのかサトシに分かる筈もなく…
空いている方の手がズボンの前を探る。
「ちょっ…!」
止めようとするも容易くかわされ、ボタンが外れファスナーを降ろされる。
「ハジメさん!」
一体何を…必死で後ろへ頭を巡らせた。

ドクンと心臓が鳴る。
ハジメの見たことも無い-会って間もないのだが-燃えるような視線に、サトシの体が微かに震える。
前に回った手が動き始めた。

ハジメの手が下着の上からゆっくりとサトシのものをなぞる。
「何をして…」
返答は無く、手の動きは執拗さを増していく。
次第にサトシの息が上がり、そこが熱を持ち始める。
(なん…だ?)
耐え難い疼きに無意識に腰が揺れる。
「サトシ君…」
耳元で声がする。
「楽になりたい?」
どうすれば楽になるのだろう…分からない、でも
「…はい」
必死で頷いた。「両手を壁について」
言われた通り目の前の壁に両手をつく。
グイと腰を引かれ、後ろに腰を突き出すようなポーズを取らされる。
(え!?)
下着ごと一気にズボンを降ろされた。
抵抗する間を与えずハジメの手が再び前に回り、先程まで布越しに触れていたものを直接握る。
そのままサトシの反応を見ながら、ゆっくり扱いた。
「うっ……あ…」
(駄目だ…)強烈な刺激に膝が震えて立っていられない。

ハジメは崩れ落ちそうになるサトシの腰に腕を回し、体を支えた。
(そろそろかな…)
正直それは自分の願望でもある。ここまでの行為で昂ぶっているのはサトシだけでは無い。

つぷ…と挿入ってくる感触。体内の異物感にサトシはギョッとする。中のものがクイッと曲がった。
「んあっ!」
背中が仰け反る。
「もう一本挿れるよ」
言葉と共に再び挿入ってくる感覚。
そこで初めて、それがハジメの指だと気付く。
「抜い…っ」
「駄目だよ」
声が熱を帯びている。
「慣らさないと」
(慣らすって…)ハジメの言っている事が分からない。
二本の指がゆっくりと出入りする。角度を変えながら、時折指先に力が込められる。
腰にわだかまるような熱…
(もっと奥―)
瞬間、自分の考えた事に愕然とする。
ハジメの指が抜かれた。

荒く呼吸を繰り返すサトシの、少年らしい細い腰に手を置く。そのまま確かめるように肌をなぞった。
微かに震えたサトシに少しの罪悪感を感じつつ、最早やめることは出来ない…と自分だけ結論を出す。
ズボンの前を寛げると既に昂ぶっている自身が飛び出す。
先端をサトシの後孔にあてがった。
「サトシ君…」
本当はもっとじっくり…だけど
一気に貫いた。サトシの声にならない悲鳴が上がる。
指とでは圧迫感が全く違う、分かってはいるが…
片方の手を再びサトシのものに伸ばすと激しく扱いた。
「ひっ…!」
強烈すぎる刺激にサトシの声に嗚咽が混じる。
ハジメが動き出した。

ズルッと抜けて行く感触。だがギリギリの所で止まると、再び勢い良く突き入れられる。
そしてそのまま何度も最奥を突かれた。
「あっ…あ……」
激しく腰を打ちつけられ、次第に頭がぼうっとしてくる。
(…あつ……)
全く別のことが頭をよぎった。
(ピカチュウたち…どうして…る…かな…)
だが再び意識を引き戻される事になる。
もう少しで絶頂を迎えそうだったサトシのものを…根元をハジメの指がせき止めてしまったのだ。
(そんなっ)
「離し…」
「駄目だ」
切羽詰まったような声。
「一緒に……」
ハジメのものが硬度を増し、突き入れる動きが更に激しくなる。
「あ…ああっ…」
ビク、ビクとサトシの体が跳ねた。
「っ…!」
ひときわ深く穿たれ、根元の指が離れる。
「く……あ…ああああああっ!!」
中で熱いものが広がる。
ハジメのものを感じながら、サトシも長く吐精した…

「ハジメさん」
グッタリと力の抜けてしまったサトシを、支えてやりながら地面へ座らせる。
「さっきのアレ…」
どう聞いて良いのか分からない、という顔をしているサトシにハジメは困ったように笑った。
「あれは」
ハジメの顔が覆い被さるように近付く。
唇に触れる暖かい感触に、サトシは瞼を大きく開閉した。
ゆっくりハジメの顔が離れる。
「あれは我慢が…」
「え?」
ハジメが不意に真剣な表情になる。
「サトシ君の事、好きになったみたいだ」

しばしポカンとした後、ゆっくりサトシの顔が赤くなる。
してやったり…とでも言うように、ハジメは笑顔を浮かべたのだった。

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