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  • 2015⁄10⁄21(Wed)
  • 00:05

悪魔の美酒  

蒼白く美しい鬼火が、暗黒が支配する闇の世界を朧げに照らしていた。

それは眩しい輝きに満ちたものではなく、暗黒の世界にのみ存在することが出来る恐ろしくも美しい光りだ。
狂気にも似た朧げな光に照らされた空間の中、淫らに絡み付く二つの影があった。
地獄の大公爵アスタロトと、彼に魅入られ、囚われた少年妖怪の鬼太郎だ。
激しい情事のあとだろうか。
少女のように華奢な鬼太郎の身体には、濃厚な淫の気が残香として纏わり付き、囚われの少年妖怪をよりいっそう艶めかしい生き物に変えていた。
散々、弄られ、狂わされ、イかされ続けだろう。力なく垂れ下がっているペニスは夥しい蜜にまみれ、お漏らししたかのようにぐっしょりと濡れていた。
鬼太郎の限界をとっくに超えたすさまじい悪魔の悦楽に、地獄に囚われた哀れな少年妖怪は、
美しい緋色の隻眼を虚ろにさ迷わせながら、少女のように華奢な身体を小刻みに痙攣させた。
一体どれぐらい、アスタロトに犯され続けていただろうか。
地獄の底に連れ攫われた鬼太郎には、もはや時間の感覚はない。

あまりに激しいアスタロトの欲望に、鬼太郎の身体が壊れかけようとも・・・・・・
休むことなく与えられる快感のすさまじさに、鬼太郎の心が正気を手放しかけても・・・・・・
そのたびにアスタロトは、芳しい己れの吐息を、安息の闇の中に逃げ込もうとしている鬼太郎に与え、彼を残酷な現実へと引き摺り戻すのだ。
狂うことも壊れることも許されない全てを奪われる地獄の悦楽に、鬼太郎はなす術もなく揉みくちゃにされていた。
そして、今夜もまた――――地獄の世界に夜があるのかどうかは判らないが――――
鬼太郎は、邪悪な闇を纏って訪れたアスタロトに組み敷かれ、底のない永遠とも思えるような陵辱を受けている。

 「・・・・・・ゃぁぁ・・・・・・アス・・・・・・タロト・・・・・・も・・・・・・やめ・・・・・・っ」

もう何度呟いたか判らない弱々しい哀願が、鬼太郎の唇から零れた。
しかし、鬼太郎の身体を組み敷いたアスタロトは、陵辱の手を休めようとしない。
形の良い唇に妖艶な笑みを浮かべ、激しい快楽に喘ぎ、もがく鬼太郎の姿をねっとりした眼差しで見つめている。

 「おやおや、鬼太郎どの。もう降参をされるのですか?」

私は、まだ本気であなたを弄っていませんよ。
今夜はあなたを悦ばせようと、愉しくて素敵な趣向を凝らそうとしていますのに・・・・・・私の好意を無駄になさらないで下さいませ。

毒のように甘い睦言をうっとりと囁きながら、アスタロトは散々イキすぎたせいで、恐ろしく敏感になっている鬼太郎の肌を撫でまわす。

 「やっ・・・・・・触るな・・・・・・ひぁぁ・・・・・・あぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・」

淫らな魔力に満ちたアスタロトの指で撫でまわされ、鬼太郎は華奢な身体を苦しげに痙攣させながら、悲鳴のような叫び声をあげる。

 「ふむ・・・・・・せっかくこの私が鬼太郎どのために素敵な玩具を用意しましたのに・・・・・・そんなに暴れられたら、使うことが出来ませんね」

私は出来るだけ鬼太郎どのに、この地獄での日々を愉しくすごしてもらいたいのですよ。
あなたは私の大切な伴侶なのですから、ずっとずっと快感を与え続けてあげたいのです。
仕方がありません。少しのあいだ、あなたの身体の自由を奪わせてもらうことにします。
ですが、決してあなたを傷付けたりしませんので、どうかご安心なさって下さいませ。
私の愛しい伴侶である鬼太郎どのには、髪の毛一筋の傷も負わせたり致しませぬ。

蠱惑の魅力に満ちた官能的な声で、甘やかに言葉を綴ったアスタロトは、美しく手入れの行き届いた長い指を鬼太郎の身体に這わせた。

 「さぁ、鬼太郎どの。私と愉しい時間をすごしましょう」

 あなたの全てが壊れるほどに・・・・・・
 あなたの全てが狂うほどに・・・・・・
 まだまだ愛して差し上げます。
 あなたが私を求めて、愛らしい声でおねだりするまで、永遠に責め犯して差し上げましょう。
 決して味わうことの出来ない・・・・・・悪魔に相応しい暗黒の快楽をあなたに教えて差し上げましょう。


うっとりするほど綺麗な声で、身の毛もよだつほどおぞましく邪悪な睦言を囁いたアスタロトは、恐怖に目を見開く鬼太郎の顔に無数の口接けの雨を降らせた。







地獄の夜は、終わらない。
死を望むほどのすさまじい快楽は、捕らえた鬼太郎を決して離そうとしない。
鬼太郎を底の底まで堕とすその瞬間まで・・・・・・
壊れて、堕ちた鬼太郎が、アスタロトの全てを求めるその瞬間まで・・・・・・







淫らな邪悪に満ちた禍々しい空気が、
暗黒の闇が支配する世界の中を、
音もなく密やかに・・・・・・広がっていった。 







――――悪魔に囚われた鬼太郎の淫獄は、

                  これからなのだ・・・・・・――――








 「・・・・・・やぁ・・・・・・アスタ・・・・・・ロト・・・・・・やぁ・・・・・・やだぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・」

弱々しく苦しげな鬼太郎の声が、闇に支配された空間に響き渡る。
濃厚な淫の気が、蒼白い鬼火に照らされた空間の中をねっとりと漂っていた。
むせ返るような禁忌と背徳の香りが、妖しくも艶めかしい空気となって、鬼太郎の身体に纏わり付いている。
まさに淫獄と云う名が相応しい空気の中、美しき悪魔の公爵アスタロトは手入れの行き届いた長い指先を優雅に宙で動かしながら、小柄な鬼太郎の身体を縛り上げていた。
アスタロトが魔力を使って、鬼太郎の身体を縛り上げているのだ。

 「やっ・・・・・・やめ・・・・・・っ」
アスタロト・・・・・・やっ・・・・・・やだぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・

無数の見えない手で身体を戒められ、縛り付けられる恐怖に、鬼太郎は悲鳴じみた声をあげながら懸命にもがいた。
だが、必死にもがく鬼太郎の両手を淫蕩な眼差しで愉しげに見つめながら、アスタロトはなおも魔力を使った。
無数の見えない手を使って、アスタロトは鬼太郎の細い手首を胸の上辺りまで吊り上げると、魔力で出来た黒い縄で巧みにきつく締め上げた。
そのまま、動きを封じ込めた鬼太郎の手首を、アスタロトは己れの魔力によって出現させた銀色の輝きを放つ二本の柱に括り付けると、完璧に固定する。
そうして、鬼太郎の両手の自由を完全に奪ったアスタロトは、なおも残酷なことに、少年妖怪の伸びやかな左足を
――――見えない手で――――掴みあげると、魔力で出来た黒い縄を足首に巻きつけた。
鬼太郎の細い足首には黒い縄が良く映え、アスタロトの目を悦ばせる。

 「フフッ・・・・・・時にはこのような戯びも愉しいものですね」
ゆっくりと時間をかけて、鬼太郎どのが私に拘束される姿を愉しむことが出来るのですから・・・・・・

鬼太郎の左足首を戒めている黒い縄を弄びながら、アスタロトがうっそりと喉を鳴らす。

「私を愉しませてくれたお礼に、鬼太郎どのをもっともっと可愛い姿にして差し上げましょう」

鬼太郎どのの全てを奥の奥まで愛することが出来るように、足を広げて差し上げますね。
大丈夫です。鬼太郎どのにご足労はかけたりしませんから。
私の魔力で出来た縄を使って、鬼太郎どのを束縛して差し上げますので、どうか身体の力を抜いて楽にして下さい。

にっこりと、美しい笑みを唇に浮かべ、鬼太郎を辱める言葉を甘い声で囁いたアスタロトは、黒い縄に戒めてられている左足首をゆったりした動きで引き上げる。

 「ひっ・・・・・・やあ・・・・・・っ・・・・・・やあぁぁ・・・・・・っ・・・・・・」

左足首を戒めている黒い縄をアスタロトの魔力によって引き上げられ、両手を縛っている柱の片方に括り付けられた鬼太郎は、小柄な身体を激しくのたうたせた。
片方だけとはいえ、左足を思いっきりあげたいやらしい格好で固定され、目も眩むような羞恥に息も止まりそうだ。

 「・・・・・・ぁぁ・・・・・・っゃぁぁぁ・・・・・・ぁぁ・・・・・・」

あまりにも浅ましくて恥ずかしい自分の姿に、鬼太郎は緋色に輝く隻眼から大粒の涙を溢れさせると、罰をイヤがる幼子のように首を左右に振った。
だが、灼けるような羞恥に身悶える鬼太郎の右足をも、アスタロトは見えぬ手で容赦なく掴み上げると
――――すでに固定されている――――左足と同じようにもう一方の柱に縛り付けた。
そうすると、鬼太郎の両足は高い位置で固定され、しかも左右に大きく割り広げられているので、腰がかなり浮き上がってしまう。
アスタロトの魔力によって、両手首と足を縛られているのでなければ、絶対に不可能な苦しい格好だ。

 「――――なんとも素敵な姿ですね。鬼太郎どの。あなたの恥ずかしい場所が全て、隠れることなく露わになっていますよ」

本当にとても愛らしい。
悪魔の魅力に満ちた淫蕩な声で、うっとりと囁きかけたアスタロトは、極上の獲物を前にした野生の肉食獣のように、美しい緋色の双眸を残酷な愉悦に輝かせた。

 「・・・・・・ひぁぁ・・・・・・やだぁぁ・・・・・・っ・・・・・・縄を・・・・・・ほどいて・・・・・・下さい・・・・・・」
 こんな格好は・・・・・・イヤです・・・・・・

頭の芯が焼け焦げそうな羞恥と屈辱に、華奢な身体を震わせた鬼太郎は、――――ムダだと判っていながら――――弱々しい声で哀願した。
大きく広げられている下肢に、欲望に満ちたアスタロトの視線を痛いほど感じる。
鬼太郎のペニスはおろか、最奥すらも全て晒されて、宙に向けられる形となった肉の蕾は蒼白い鬼火の光りを受けて、
恥ずかしい襞のひとつひとつまでアスタロトの視線に捕らえられているのだ。
しかし、鬼太郎が羞恥を感じれば感じるだけ、アスタロトは残酷になっていくようだった。
しなやかな全身を激しい羞恥の『彩』に染めて、艶めかしく身悶える鬼太郎の姿は、邪悪なアスタロトの欲望を恐ろしいほど昂ぶらせていく。

 「この地獄にお連れして、数え切れないほど私はあなたを犯しているというのに、鬼太郎どの・・・・・・
  あなたの肉の蕾は、初めて犯されたときのままに、小さくて、狭くて、可愛らしくて・・・・・・本当に初々しい色をしていますね」

ですが、肉の最奥はどうでしょうか?
私の欲望を幾度となく受け入れているのです。少しは形が変わっているかも知れませんね。
肉の色ももっといやらしいものになっているかも知れない・・・・・・
あなたの肉の最奥がどのような色と形になっているか・・・・・・鬼太郎どの、私は全てを見てみたいです。
あなたの伴侶であるこの私に、愛しいあなたの肉の最奥全てを見せて下さいますか?
いいえ、たとえあなたがそれを拒んでも、私は見せて頂きます。
私はあなたの全てを知りたいのですから・・・・・・
羞恥と苦痛に震える声も・・・・・・
快楽と屈辱に泣き叫ぶ声も・・・・・・
あなたが作り出す全てのものを・・・・・・私はこの目で確かめたいのですよ。
甘やかな毒に満ちた官能的な声でうっとりと囁いたアスタロトは、艶やかな緋色の双眸を淫らに輝かせる。

 「先日、人間界に行ってきて、なかなかに愉しいものを手に入れました」
懐かしい人間の世界のものです。きっと鬼太郎どのも気に入ってくれるはずです。

端正に整った凄艶な美貌を、華のようにほころばせたアスタロトは、優雅な動きで鬼太郎の頬を撫で上げた。
 ゾクリ――――
悪魔の美しい微笑みを前にした鬼太郎は、背筋に冷たい戦慄が走るのを感じた。

 危険。危険。危険。


アスタロトは、なにかを企んでいる。
なにか邪悪でおぞましいことを、自分にしようしている。
魔力の縄で全身を戒められ、身動きひとつ出来ない鬼太郎の頭の中で危険を知らせる警報が鳴り響く。
鬼太郎の怯えが伝わったのだろうか。アスタロトはニヤリと意味ありげに微笑むと、少年妖怪の耳朶に唇を擦り付けた。

 「――――なにをそんなに怯えているのですか、鬼太郎どの」 

もしかして、私があなたに害を及ぼすと、考えておられるのですか?
そのようなことは考えなくても宜しいのに・・・・・・
闇公爵『アスタロト』の名に誓って、私はあなたを傷付けたりはしませんのに・・・・・・
ただ、私はあなたに気持ち良くなってもらいたいだけです。
あなたを永遠に快楽漬けにして、この私の元から逃げられなくなるように、縛り付けたいだけですから・・・・・・

悪魔に相応しい邪悪な睦言を、蕩けるほどに艶めかしい声で嬉しげに囁いたアスタロトは、美しく長い指先をパチンと鳴らした。
その瞬間――――
眩しい緋色の光りが辺りを包み、光りが消えたときには、不思議な形をした銀色の器具がアスタロトの手のひらに握られている。

 「これが、人間界でなんのために使われている道具か判りますか?」

手のひらの中にある器具を鬼太郎の眼前に突き付けながら、アスタロトが穏やかな声で愉しげに問いかける。
愉しげなアスタロトの声を耳にした瞬間、鬼太郎は心臓を鷲掴みにされるような恐怖を感じた。
 ゾクン――――
先刻とは、比べものにならないほどの冷たい汗が、背筋を流れ落ちた。
言葉では決して云い表わすことの出来ない不吉な恐怖が、鬼太郎の心を金縛りにする。

「し、知らない・・・・・・そんなもの・・・・・・ボクは見たことがありません・・・・・・」

自分の心に芽生えた恐怖を振り払うように、鬼太郎は必死に言葉を紡ぐが、
先刻から背筋をザワザワと這いまわるおぞましい予感に身震いしてしまい、 声を上手く発することが出来ない。
心地良い鬼太郎の怯えに、アスタロトは微笑みを深くした。
美しい緋色の双眸が、淫らな愉悦に輝く。 

「フフッ、これがなにか判りませんか。ならば教えて差し上げましょう。これは肉の蕾を拡張するための道具です」

いつも私を受け入れてくれる鬼太郎どのの可愛い肉の蕾を奥の奥まで開いて、観察するために使う素敵な道具ですよ。
人間という生き物も、なかなかに愉しいものを考えますね。
私たちに魂を提供するだけではなく、あなたを悦ばせる道具を作り出すのですから・・・・・・
似たような生き物も、魔界には存在しますが、やはり人間の世界で作られた道具が鬼太郎どのには懐かしいでしょう。
鬼太郎どの。これは私からのささやかなプレゼントです。
私がつけて差し上げますので、どうか懐かしい人間の世界の感触を存分に味わって下さい。
寒気が走るほど凄艶な美貌に、うっとりするほど綺麗な笑みを浮かべたアスタロトは、ねっとりした眼差しで鬼太郎を見つめた。

「ひっ、ま、まさか・・・・・・」

舐めるようなアスタロトの眼差しに射竦められた鬼太郎は、ひとつしかない隻眼を大きく見開いた。
愉しげに語りかけるアスタロトの言葉で、彼が手にしている器具の使用目的を悟った鬼太郎は、
あまりにもおぞましいその正体に、黒い縄で戒められた裸身を震わせた。
誇り高き地獄の公爵であるアスタロトが、まさかそのような器具を自分の身体に使うなんて・・・・・・
鬼太郎には、とても信じられない。
だが、アスタロトの手の中にある器具は決して幻ではなく、それが自分の身体に使われるのはもはや時間の問題だった。
鳥の嘴にも似た形の、冷たい金属で出来た忌まわしい器具。
本来は、医療目的として使われている器具だが、アスタロトは鬼太郎を辱めるためだけに、人間界からわざわざこれを持ち帰ってきたのだ。

「・・・・・・冗談ですよね・・・・・・」
誇り高い地獄の公爵であるあなたが、そのような器具を使ったりはしませんよね。

背筋に冷たい汗が流れるのを感じながら、鬼太郎は縋り付くような眼差しを向ける。
アスタロトが、淫らなこの器具を自分に使おうとしているのは明確だ。
鬼太郎の意思など、関係ない。
しかし、それでも鬼太郎は僅かな望みをかけて、そう問いかけずにはいられなかった
このような器具を使われ、身体を開かされてしまったら、自分がどうなってしまうか判らない。
たとえ、どれだけアスタロトの前に、惨めな痴態を晒し、獣のように浅ましくよがり狂わされようとも、
鬼太郎自身見たことのない秘められた肉の蕾の最奥を見られるのは耐えられなかった。
そんな恥ずかしい場所を晒すぐらいなら、いっそのこと狂ってしまった方が遥かにマシだ。
狂って、正気を失って。なにもかも判らなくなってしまえば、どれだけアスタロトに責め弄られても、苦しむことはない。
狂気の迷宮をさ迷いながら、妖怪としての命が尽きる日を待てばいいのだ。
だが、運命は決して鬼太郎に救いを与えてはくれなかった。
僅かな望みをかけて、消え入りそうな声で問いかける鬼太郎に、アスタロトは優雅な微笑みを浮かべながら、邪悪な欲望の鎖で囚われの少年妖怪を絶望の淵に突き落とした。

 「いいえ、勿論使わせて頂きます。せっかく人間界から持ち帰ってきたのです。使わないのは勿体ないでしょう」

ご覧になって下さい、鬼太郎どの。鳥の嘴を思わせる金属の先が、可愛い肉の蕾を押し拡げて、あなたの全てをあますことなく私に見せてくれるのですよ。
私を受け入れてくれる肉の蕾がどのような色をしているか・・・・・・私に教えてくれるのです。
あなたの肉の色も形も、すでに幾度となく味わっているので知っていますが、
このように愉しい趣向は初めてなので、どのようにあなたを悦ばせたらいいかあれこれと迷ってしまいます。
いっそのこと、私が考えている全ての戯びを、試してみましようか。
羞恥と快楽を与えられ、身も世もなくよがり狂う鬼太郎どのを見るのは、私はとても気に入っていますからね。
今宵は、鬼太郎どのが今まで経験したことのない被虐の快楽を教えて差し上げましょう。

神に仕える聖職者すらもその場にひれ伏して、魂を奪われることを望むであろう淫らな毒に満ちた人外の美貌を輝かせながら、アスタロトは妖艶な笑みを浮かべた。

 「・・・・・・イ、イヤだ・・・・・・ボクはそんなの・・・・・・絶対にイヤ・・・・・・だ・・・・・・」

ボクはそんなもの・・・・・・使われたくない・・・・・・
そんなものが・・・・・・ボクの身体に入る訳・・・・・・ない・・・・・・
気違いじみた欲望を隠そうとしないアスタロトの言葉に、全身が凍り付くような恐怖を感じた鬼太郎は、年端も行かない幼子のように首を左右に振りながら、遮二無二もがいた。

「なにをおっしゃるのですか、鬼太郎どの。あなたの淫らな口はいつも嬉しそうに私を頬張っていたではありませんか。
 この程度の大きさなら、簡単に呑み込むことが出来ますよ」
いえ、それどころかむしろ淫乱なあなたのことです。この程度のものでは物足りないと我がままを云うかも知れませんね。
必死にもがく鬼太郎を、ねっとりした眼差しで愉しげに見つめながら、アスタロトは甘やかな声で淫猥に囁く。

「ですが、安心なさって下さい。淫乱なあなたに満足して頂けるよう、愉しい趣向を考えておりますので・・・・・・」

地獄に飽きた鬼太郎どのを満足させることが出来るように、様々な快楽を与えて差し上げますから・・・・・・
悪魔の快楽がどのように素晴らしいか・・・・・・
悪魔の欲望は、どれほど底がないか・・・・・・
鬼太郎どのはまだ判っておられないようなので、丁寧に時間をかけて、ゆっくりと教えて差し上げます。
私をいつも受け入れて下さる襞肉のひとつひとつまで、快楽を感じることが出来るように、愛して差し上げましょう。
細胞のひとつひとつまで、快楽に咽び泣いて・・・・・・よがり狂うように・・・・・・私の全てで愛して差し上げます。

昏い情欲を秘めた熱っぽい声で、狂おしく囁いたアスタロトは、射抜くように鋭い眼差しで鬼太郎を凝視する。

 「ひ・・・・・・っ」

絡み付くようなアスタロトの視線に、鬼太郎は思わず息を呑んだ。
怖かった。
たまらなくアスタロトが、怖かった。
狂気と執着を隠そうともしないで、容赦なく自分を追いつめるアスタロトが鬼太郎は怖かった。
アスタロトを拒絶したくても、血の色を思わせる緋色の双眸で見つめられると、心と身体が萎えてしまう。
澱のように身体の隅々にまで広がった悪魔の快楽が・・・・・・
鬼太郎の全てを貪欲に搾り取ろうとするアスタロトの執着が・・・・・・
邪悪で強固な鎖となって、鬼太郎を束縛する。
そう――――
鬼太郎の身体を戒めているこの縄のように・・・・・・

 「あ、あなたは、どこまでボクを辱めれば気がすむんですか!」 
ボクから妖力を奪い取り、父さんや仲間からも引き離し、一体どこまでボクを苦しめれば気がすむんですか!

悲痛な叫び声が、鬼太郎の喉を迸らせた。
魂すらも残酷に絡め取ろうとしている絶望の鎖を引き千切るように・・・・・・

「ボクは、あなたの玩具じゃない」 
あなたの退屈を紛らわすための玩具になった訳じゃない!

透明な涙が、あとからあとから溢れ落ちた。
哀しみと、怒りの入り交じった心を抱えて、鬼太郎は泣いた。
絶望と哀しみ、そして身も心も焦がすような羞恥と屈辱に、蹂躙されながら・・・・・・

その刹那――――
 「――――そんなことは判っています」

あなたが私の玩具にはならないことは、この私が一番良く知っています。
それまでの余裕に満ちた態度はどこに行ったのか、悲痛な声をあげる鬼太郎の細い顎を掴んだアスタロトは、獣のように低く唸った。
艶やかな緋色の双眸をギラリと凶暴に輝かせながら、アスタロトは鬼太郎を睨み付ける。

 「あなたは私の玩具にならない。私の玩具として壊すことは出来ない。
  だからこそ私は、あなたを『伴侶』として選びました」

あなたを壊すことが出来ないなら、あなたを永遠に捕らえようと・・・・・・
私の『伴侶』として永遠に捕らえ、あなたを決して離さないように・・・・・・
判りませんか、鬼太郎どの。私はあなたに狂ってしまったのですよ。
あなたの全てに狂わされてしまったのですよ。
あなたは私を狂わせた・・・・・・
闇公爵であるこの私、アスタロトを、人と同じように狂わせた・・・・・・
あなたは、罪を犯したのです。
鬼太郎が今まで聞いたことのないような声で激情を露わにしたアスタロトは、自嘲めいた笑みを唇に刻む。
邪悪な血の色をした緋の双眸には、不可思議な光りが宿っていた。

「アス・・・・・・タロト・・・・・・」

あなたは、一体・・・・・・
なにを・・・・・・望んでいるのですか?

ほんの一瞬、アスタロトの心に触れたような気がした鬼太郎は、震える声で憎むべき陵辱者の名を呼んだ。
アスタロトの眼差しと鬼太郎の眼差しが、絡み付く。
だが――――
アスタロトの表情が、ガラリと一変した。 
氷のように冴え冴えとした人外の美貌に、残酷な歓喜が見え隠れする。

 「まぁ、良いでしょう。あなたは私の『伴侶』となった。私の玩具としてではなく永遠の『伴侶』として、私と共に生きることになりました」

あなたは私を狂わせてくれた。
闇公爵であるこの私を、ただの男のように狂わせてくれた。
ならば、最後まで付き合ってもらいましょう。
永遠に私の伴侶として、この地獄に縛り付けて差し上げます、
たとえ、あなたが死することになってしまい、魂だけの存在になったとしても、決して・・・・・・離したりはしません。
背筋が寒くなるほど優しい声で甘やかに囁きながら、アスタロトはうっとりと微笑んだ。

艶やかな緋色の双眸は――――恐ろしい悪魔とは思えないほど――――異様なほどに澄み渡り、透明になっている。
それは――――
己れの迷いを全て凌駕した狂信者の眼差しだ。
そう、ここにいるのは、絶大な魔力を誇る残酷な悪魔の公爵ではない。
蔑み、弄ぶためだけに存在する者を愛し、求め、おかしくなるのを選んだ
おぞましい一人の狂信者だ。
狂うほどに渇望して・・・・・・
狂うほどに全てを焦がれた・・・・・・
恐ろしくも美しい――――狂信者。

 「――――さぁ、つまらないお喋りはここまでです。今宵はたっぷりとこの私に付き合ってもらいますよ」

私がここまで、自分の心をさらけ出したのです。鬼太郎どのにも、全てを見せて頂きますよ。
にたりと嗤ったアスタロトは、淫らな声でそう云うと、銀色のおぞましい器具に口接けをした。
ゾクリ――――
忘れかけていた現実を思い出した鬼太郎は、黒い縄で戒められた全身に戦慄が走るのを感じた。

「やめて下さい・・・・・・アスタロト・・・・・・お願いですから・・・・・・」

少女のように可憐な顔を怯えと恐怖に引きつらせながら、鬼太郎は必死に哀願する。
だが、そんな鬼太郎の姿は、アスタロトの昏く禍々しい嗜虐心を悪戯に煽り立てるだけだ。
地獄の悪魔に相応しい、美しくも邪悪な微笑みを唇に浮かべたアスタロトは、欲情に濡れた緋色の双眸で怯える鬼太郎を見つめた。

「ダメですよ、鬼太郎どの。もう諦めて下さい。私はあなたの全てが見たいのですから・・・・・・」

あなたさえ大人しくして下さるなら、決してひどいことは致しません。
可愛いあなたの花びらも、じっくりと時間をかけて丁寧に開いて差し上げます。
あなたを傷付けないように、たっぷりと舐めて、柔らかくほぐして差し上げますから・・・・・・

媚薬のように甘く淫らな優しい声で、蠱惑的に囁いたアスタロトは、手に持った銀色の拡張器を床の上に置いた。
そのまま、鬼太郎の広げられた足のあいだに身体を割り込ませると、怠惰な野生の肉食獣のように優雅に寝そべる。
 チュクッ――――

「・・・・・・っぁぁ・・・・・・」

柔らかな唇の感触を、慎ましやかに閉ざされている肉体の最奥に受けて、鬼太郎は掠れた声をあげた。

「判っておられるとは思いますが、あなたの花びらに触れてもいいのには、この世で私だけです。無論、あなた自身が触れることも許しません」
あなたの可憐な花びらは、襞のひとつひとつまで、この私だけのものなのですから・・・・・・

敏感な鬼太郎の反応に、嬉しげに目を細めたアスタロトは、蕩けるような声でそう云うと、淫らな唇の刺激を受けてヒクヒクと収縮している肉の蕾を舌先でくすぐった。
 ペチャリ――――
粘膜の濡れるいやらしい音がする。

「ゃぁぁ・・・・・・っ・・・・・・」

くぐもった呻きが、鬼太郎の喉から洩れた。
アスタロトは、花びらの襞をなぞるように舐め上げ、綺麗な長い指先で左右に広げた秘部にたっぷりと唾液を塗り込めながら、いやらしく舌を蠢かす。
 ピチャッ、ピチャリ――――
アスタロトの舌が秘部の粘膜で蠢くたびに、戦慄にも似た甘苦しい痺れが鬼太郎の背筋を貫いていった。

 「・・・・・・ぁぁ・・・・・・っ・・・・・・あぁぁ・・・・・・っ」

邪悪な蛇のようにヌメヌメとした動きで、アスタロトは可憐な鬼太郎の肉の蕾を丹念に舐めほぐしていく。

 「くふぅぅ・・・・・・ん・・・・・・っぁぁあ・・・・・・」

アスタロトの舌から逃れたくても、彼の作り出した黒い縄によって、身体の自由を奪われている鬼太郎は、どうすることも出来ない。
敏感な秘部の粘膜をアスタロトの舌に舐め溶かされるたびに、華奢な身体をのたうたせながら、艶めかしい喘ぎを噴き零すだけだ。
 「――――私の舌は、随分と気持ち良いみたいですね」
 淫乱なお尻の粘膜が、恥ずかしげもなくヒクヒクと収縮していますよ。

 淫虐な言葉をわざと意地悪く囁いたアスタロトは、鬼太郎の羞恥を残酷に煽った。

 「いやだ・・・・・・やだぁ・・・・・・やあぁぁっ・・・・・・こんなのボクは・・・・・・イヤだぁぁ・・・・・・っ・・・・・・」

 あまりのことに泣きじゃくる鬼太郎をねっとりした眼差しで見つめながら、アスタロトは愉しむように、形の良い唇をペロリと舐めあげる。

 「私に舐められるのは、そんなにもおイヤですか?けれど、あなたの花びらの肉は私の舌を悦んで受け入れているようですよ」

ほら、こんなにも柔らかくなって・・・・・・
こんなに柔らかくなったら、もう舌だけでは物足りませんね。指で抉って差し上げましょう。
私の指が、何本欲しいですか、鬼太郎どの?
いくらでもあなたが望むだけ、指を入れて差し上げますよ。

淫靡な微笑みを唇に浮かべたアスタロトは、激しい羞恥に身悶える鬼太郎をよりいっそう辱めようと、いやらしい言葉をねっとりと紡ぐ。

 「・・・・・・ゃっ・・・・・・やだっ・・・・・・そんなの・・・・・・ボクは欲しく・・・・・・ない・・・・・・欲しくない・・・・・・です」

笑みを含んだアスタロトの邪悪な言葉に、ヒッと息を呑んだ鬼太郎は、恐怖に満ちた眼差しを向けながら、首を左右に振った。 
しかし、そんな鬼太郎の拒絶をアスタロトが許す訳がない。

 「おやおや、随分と遠慮をなさって・・・・・・どうやら鬼太郎どのは、私の指が何本も欲しいようですね」

それを口に出して云えないなんて・・・・・・本当になんて可愛らしいのでしょう。
判りました。あなたが口に出して云えないのなら、私があなたに成り代わって望みを叶えて差し上げます。
まずは指一本を、ご遠慮なさらずにどうぞ。

蕩けるほどに艶めかしい声で淫猥に囁いたアスタロトは、己れの長い指をズブリと、一本突き入れた。

 「ひ・・・・・・っ」

鬼太郎の喉が小さく鳴る。
この地獄に連れ去られてから、もはや数え切れないほど、アスタロトに犯されているが、
やはりどうしても排泄器官である粘膜に異物を挿入されると、身体が苦痛に震えてしまうのだ。

 「・・・・・・っぁぁ・・・・・・ぁぁあぁ・・・・・・」

少女のように可憐な顔を苦しげに歪めながら、鬼太郎は痛々しい呻き声を洩らし続けた。
だが、そんな鬼太郎にかまうことなくアスタロトは突き入れた指を小刻みに揺すり、繊細な襞肉を抉るように掻きまわす。

 「・・・・・・ぁ・・・・・・ゃっ・・・・・・あ・・・・・・ぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・」

長い指を動かされるたびに、鬼太郎はこらえきれない不快感に眉を寄せ、少女めいた泣き声をあげた。
自分の指一本に翻弄されている鬼太郎の苦悶を愉しげに見つめながら、アスタロトは予告もなく二本目の指を挿入していった。

 「ぐぅぅぅ・・・・・・っ・・・・・・くぅぅぅ・・・・・・っ」

 揃えた長い指で、信じられない奥まで容赦なく抉られて、鬼太郎の不快感と苦しみはますます強くなっていく。

 「・・・・・・ひぁぁぁ・・・・・・っぁあぁ・・・・・・ぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・」

無遠慮な二本の指で、傷付きやすい秘部の粘膜を好き勝手に掻きまわされて、身も世もなく悶える鬼太郎をさらに追いつめるように、三本目の指が挿入された。

 「ひぎぃぃ・・・・・・つぅぅぅ・・・・・・っ」

あまりにすさまじい圧迫感に、鬼太郎の隻眼が見開かれた。
苦しくて、苦しくて・・・・・・身体がどうにかなってしまいそうだ。
アスタロトの欲望を呑み込まされる時よりも、楽かも知れない。
しかし、アスタロトは粘膜に突き入れた三本の指をバラバラに蠢かして、繊細な襞肉を弄んでいる。
 グチャッ、グチャッ、クチャリ――――
粘膜がこすれるいやらしい音が、アスタロトの指に犯されている鬼太郎のお尻から洩れ聞こえ、蒼白い鬼火に照らされた空間を浅ましい淫の気で満たしていく。
 「・・・・・・んぁぁぁ・・・・・・ふぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・あぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・」

三本の長い指が鬼太郎の秘部で踊るたびに、囚われの少年妖怪は縛られた身体をビクビクと痙攣させて、啜り泣いた。

 「やめ・・・・・・も・・・・・・やぁぁぁ・・・・・・っぁぁ・・・・・・やあぁぁぁ・・・・・・」

唯一自由になる首を振って、鬼太郎は弱々しい声でアスタロトに許しを乞う。
だが、アスタロトは、鬼太郎の身体の最奥で目覚めた快感の焔を見逃さなかった。

 「――――苦しいだけではないでしょう・・・・・・ほら・・・・・・」

淫蕩な笑みを唇に刻んだアスタロトは、秘部の粘膜に突き入れた指を妖しく蠢かした。
その刹那――――

「ひぁぁあ・・・・・・っ・・・・・・あぁぁぁ・・・・・・っ」

ゾクッと、痺れるような浅ましい疼きが、アスタロトの指に弄られている粘膜から湧き起こり、鬼太郎は思わず艶めかしい嬌声をあげた。
アスタロトが、剥き出しの射精中枢である前立腺を抉ったのだ。
指三本の圧迫感は、相変わらず鬼太郎を苛んでいるが、さざ波のように広がっていく淫らな疼きに翻弄されて、
まだ一度も触れられていないペニスが恥ずかしげもなく勃ち起がり始めている。
 「見てご覧なさい。私がまだ一度も触れていないペニスが、こんなにもいやらしく膨らんでいますよ」

このままイかせてあげても良いのですが、やはり私としては、あなたの肉の色を隅々まで見ておきたいですからね。
心配しなくても大丈夫ですよ。あなたの肉の花びらを奥の奥まで確かめましたら、何度でもイかせて差し上げます。
鬼太郎どののペニスが一適の精液を吐き出せなくなるまで、全て搾り取ってあげますね。

うっとりするほど綺麗な微笑みを浮かべたアスタロトは、獰猛な肉食獣が獲物を見るような眼差しで鬼太郎を凝視すると、ペロリと淫猥に舌舐めずりした。
 ビクン――――
鬼太郎の身体が、恐怖に竦む。
このような目をしたアスタロトに犯されたときは、死んだ方がマシだと思えるようなすさまじい悪魔の快楽を与えられ、身も心もボロボロにされてしまう。
美しい緋色の隻眼に、恐怖の色を浮かべている鬼太郎を凄艶な眼差しで見つめながら、ゆったりと身体を起こしたアスタロトは、
床の上に無造作に置かれている銀色の器具を取り上げた。
 「――――さて、それではそろそろあなたの肉の色を、じっくりと見せてもらいますね」

私を受け入れる肉華が、どれほどいやらしい『彩』をしているか・・・・・・見るのが本当に愉しみですよ。
銀色のおぞましい器具を、淫猥な仕草で撫で上げたアスタロトは、再び鬼太郎の両足のあいだに優雅に寝そべる。

 「い、いやだ・・・・・・アスタロト・・・・・・お願いですから・・・・・そんなものを・・・・・・入れないで下さい・・・・・・」

恐怖に顔を引きつらせた鬼太郎が、必死な声で哀願するが、アスタロトが聞き入れてくれる訳はない。
 「申し訳ありませんが、その願いを叶えて差し上げる訳にはまいりません。そんなに怯えなくても大丈夫ですよ、
  あなたさえ暴れたりしなければ、傷付くことはありませんから・・・・・・」
優しい慈しみに満ちた声で穏やかに囁いたアスタロトは、銀色の先端を鬼太郎の内腿にすべらせる。

 「ひぃぃ・・・・・・っ」

冷たい金属の感触を受けて、短い悲鳴をあげた鬼太郎は全身を総気立たせた。
黒い縄に戒められた小柄な身体が、哀れなほどに震える。
しかし、そんな鬼太郎の苦悶など意に介した様子も見せずに、アスタロトは銀色の先端をゆっくりとすべらせると、
執拗に舐め弄くられて、いやらしいほどに充血している少年妖怪の肉蕾に押し当てた。
「ひ・・・・・・ぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・」

身体の奥で感じる金属独自の冷たさに、大きく目を見開いた鬼太郎は小刻みに身体を震わせた。
 ズブッ、ズブッ、ズブリ――――
鬼太郎の苦悶を長引かせるつもりなのか、アスタロトはことさらゆっくりとした動きで、
懸命に異物を拒もうと収縮している肉襞の奥に、おぞましい器具を埋め込んでいく。
「ううぅ・・・・・・ぐぅぅぅ・・・・・・っ」

命を持たない冷たい器具を、根元まで深々と挿入されて、鬼太郎は苦しげに呻いた。

「もっと息を吐いて・・・・・・身体の力を抜かないと・・・・・・長くまで苦しむことになりますよ」
私は、あなたの身体が壊れる限界まで・・・・・・全てを拡げるつもりですから・・・・・・

邪悪な歓喜に満ちた声で残酷に囁いたアスタロトの指が、器具の根元に取り付けられている螺子を回し始める。

「・・・・・・ひぁぁぁ・・・・・・ぁぁあぁ・・・・・・っ・・・・・・」

あまりに異様な感覚に、鬼太郎は思わず息をつめた。
自分の身体の内で、金属の嘴が開いていくのがはっきりと判る。

これまで経験したことのない肉体の最奥が拡張されるすさまじい圧迫感に、鬼太郎は怯えおののいた。

「やだぁ・・・・・・や・・・・・・ぁぁぁ・・・・・・」

最奥を開かれていくにつれ、身体の中に入り込んでくる冷たい空気の感触に鬼太郎は震え、茫然と見開かれた隻眼には痛々しい涙が滲んでいた。
鬼太郎にとって、羞恥と屈辱と恐怖に満ちた、地獄よりもまだおぞましい時間が流れる。
アスタロトは、決して急くことなく慎重に、繊細な鬼太郎の肉襞を拡げていった。
一気に器具を拡げて、奥の奥まで視姦することも出来るが、そんなことをすれば鬼太郎の身体が傷付いてしまう。
アスタロトは鬼太郎が思っている以上に、彼のことを気に入っているので、本気で壊すつもりは欠片もなかった。
だが、壊れる寸前まで追いつめた鬼太郎は、思わずアスタロトも我を忘れて弄り犯すほど艶めかしい狂態を晒すので、
壊すつもりはないが、ついつい手ひどく責め苛んでしまう。
しかし、どうやら鬼太郎の方も、自分に責め苛まれることを悦んでいるので、限界寸前まで弄り犯して、
声が嗄れ果てるまでよがり狂わせてやろう。
鬼太郎が聞いたら、怒りと恐怖に震えるような身勝手なことを思いながら、アスタロトはゆっくりと愛しい少年妖怪の蕾を拡げていった。
そうして――――
ある程度、鬼太郎の秘部の粘膜を拡張したアスタロトは、器具の螺子を回す手を止めた。
ようやく鬼太郎は、おぞましくも残酷な責め苦から解放されたのだ。
だけど、繊細で傷付きやすいお尻の粘膜を、銀色の器具で無理矢理拡げられている鬼太郎は僅かに身じろぐことすら出来ない。

「・・・・・・ぁぁぁ・・・・・・あぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・」

殺されかけた瀕死の草食動物のように、弱々しい呼吸を繰り返しながら、鬼太郎は苦しげに顔を歪めていた。
狭い粘膜を冷たい金属の開かれているのは、確かに苦しい。
しかしそれ以上に鬼太郎を苦しめているのは、器具によって拡張された粘膜を、蒼白い鬼火の光りに照らされて、奥の奥までアスタロトに視姦されていることだった。
自らの手によって拡張した鬼太郎の粘膜を、舐めるような視線で鑑賞しながら、アスタロトは感嘆の声をあげた。

「――――なんとも素敵な光景ですね。鬼太郎どの、あなたの可愛い肉蕾が、ぱっくりと開かれて、物欲しそうにヒクついていますよ。
 本当に・・・・・・いやらしい・・・・・・」 
ですが、随分といやらしくて貪欲な蕾と違い、私をいつも受け入れてくれる肉の色は、
人間界に咲く桜の花びらのように綺麗で・・・・・・愛らしい紅桃色をしていますよ。

官能的なアスタロトの声が、蕩けるほどの艶めかしさと優しさを持って、甘やかに紡がれる。
 ペロリ――――
じっくりと鬼太郎の粘膜を鑑賞したアスタロトは、ひどく淫猥な仕草で形の良い唇を舐めあげると、満足げに微笑んだ。
情欲に濡れた美しい緋色の双眸が、よりいっそう艶やかになり、淫猥な輝きを増していく。

「・・・・・・み、見ないで・・・・・・下さい・・・・・・」 
これ以上・・・・・・も・・・・・・見ないで・・・・・・

限界までお尻の粘膜を拡張された鬼太郎は、その圧迫感に苦しみながらも、懸命に声を発した。
しかし、今にも消え入りそうな鬼太郎の弱々しい声が、アスタロトの情欲を残酷なほどに煽り立てる。
クックッ――――
アスタロトは優雅に喉を鳴らして、愉しげな笑い声をあげた。

「恥ずかしいのですか、鬼太郎どの?・・・・・・でも、あなたの花びらはもっと私に見て欲しそうに、肉の粘膜を蠢かしていますよ」
私を淫らに・・・・・・誘っています・・・・・・

官能に溢れた淫らな声で、ねっとりと囁きかけたアスタロトは、冷たい金属の嘴によって、いやらしく拡張されている鬼太郎の可憐な肉襞に触れた。

「っぁぁ・・・・・・あぁぁ・・・・・・っ」

アスタロトの舌と指によって、たっぷりと濡らされていたときとは違い、乾いた状態の指で拡げられた粘膜を擦られ、
そのおぞましい感触に鬼太郎の喉から苦鳴の声が零れる。

「・・・・・・やぁぁぁ・・・・・・くぁぁ・・・・・・っ・・・・・・あぁ・・・・・・許し・・・・・・て・・・・・・」
これ以上・・・・・・も・・・・・・弄らないで・・・・・・

子供のように泣きじゃくりながら、鬼太郎はもう何度、うわ言のように呟いたか判らない哀願を口にした。
だが、鬼太郎を責め弄ることに狂おしいまでの歓喜を感じているアスタロトは、悪魔の大公爵に相応しく無慈悲だった。
「何故ですか?どうして、私のものであるあなたの肉を弄ってはいけないのですか?」

私はあなたの全てに触れていたいし、あなたの全てを確かめたい。
こんなにも美しく淫乱な華を前にして、触れずにいられない者はこの世のどこにも存在しません。
もっとも、私以外の者があなたに指一本でも触れたら、生きながら地獄の業火で焼き付くし、永劫の苦しみを与えてあげましょう。
天使さえも堕落させるような凄艶な美貌に、身ぶるいするほど邪悪な笑みを浮かべながら、アスタロトは独占欲に狂ったおぞましい言葉をこともなげに紡ぐ。

「・・・・・・アスタ・・・・・・ロト・・・・・・」
あなたはどこまで・・・・・・ボクを・・・・・・

狂気と執着を隠そうとしないアスタロトの言葉に、鬼太郎はブルリと身震いした。
こんなにもアスタロトに恐怖しているのに、どうしても彼から逃げられない。
身体と心をがんじがらめにして、決して逃さぬように束縛するアスタロトの狂気が、鬼太郎を永遠の闇に追いつめていく。
どうすれば、アスタロトから逃げられるだろうか。
どうすれば、アスタロトは自分に飽きてくれるだろうか。
もう何度繰り返してきたか判らない絶望の自問を心の中で呟きながら、鬼太郎はひとつしかない瞳から涙を流した。

と――――

 「――――何故、涙を流しているのですか?」

この私が側にいるのに、一体なにを考えているのですか?
人間の世界のものに触ならば、その懐かしさを忘れるように、魔界のお酒をご馳走して差し上げましょう。
魔界で作られた最高のお酒です。きっと鬼太郎どのも気に入ってくれるはずですよ。

隻眼の眦から溢れる涙を優しく指で拭いながら、アスタロトは慈しみに満ちた声で甘やかに言葉を綴る。
思いがけないアスタロトの優しさに、鬼太郎の身体から力が吹ける。
しかし、それはつかの間の幻でしかなかった。
どこからともなく美しいガラス細工の瓶に入った酒を取り出したアスタロトは、優雅なフォルムを描く瓶を愛しむように撫でまわした。

「これは、千年に一度、実を生らす魔界の果実で作られたお酒で、選ばれた者しか口にすることは出来ません」
一口でもこれを飲めば、瞬く間に虜になるほど美味しいのですよ。

穏やかな声で瓶に入った極上の酒の説明していたアスタロトだが、不意になにかに気づいたように端正な顔を曇らせた。
 「ああ、でもひとつだけ忘れていました。魔界の果実で作られたお酒ですので、私たち悪魔には全くなんの問題もありませんが、
  妖怪である鬼太郎どのには少し強すぎるかも知れませんね」
 でも、めったに味わうことの出来ないお酒ですからね。私としては是非にも鬼太郎どのに飲んでもらいたいのですよ。

形の良い眉を顰めたアスタロトは、あれこれとなにかを考えているようだった

 「そうだ、鬼太郎どの。上の口で飲むのは難しいかも知れませんが、下の口ならば楽に飲むことが出来ると思いますよ」
せっかく可愛い肉の花びらが開いているのです。今宵はその花びらにご馳走してあげましょう。

これで問題は片付いたとばかりに、にっこりと満面の笑みを浮かべたアスタロトは、戦慄するような言葉を愉しげに紡ぐ。

 「・・・・・・えっ?まさか・・・・・・?」
そんなこと・・・・・・冗談です・・・・・・よね?

我が耳を疑うアスタロトの言葉に、鬼太郎は震える声で問いかけた。

 「いえ、本気ですよ。私は今宵どうしても鬼太郎どのと、このお酒を飲みたいのです・・・・・・
  肉の花びらから溢れるほどに、たっぷりと飲み干して頂きたいのです」

私の注いだお酒に酔って、艶めかしく乱れるあなたの姿を・・・・・・見たいのですよ。
大丈夫です。一滴も零さないように全て注いで差し上げますから・・・・・・
この瓶全ての酒を、あなたの花びらで飲み干して頂きますから・・・・・・
さぁ、二人だけの酒宴を致しましょう。
二人で酔って、淫らなケダモノになりましょう。
淫らで浅ましいケダモノになって、二人で快楽をむさぼりましょう。

悪魔の誘惑を滴らせた声で、アスタロトが妖艶にうっとりと囁く。
魂を蕩かされ、虜にするような艶めかしい声で・・・・・・
 ガクガク――――
黒い縄に戒められた鬼太郎の身体が、激しく震えた。
考えるだけでもおぞましい行為に、全身の血が凍り付きそうだ。

 「ゃっ・・・・・・ぁぁ・・・・・・許して・・・・・・下さい・・・・・・」

緋色の隻眼を恐怖に見開いた鬼太郎は、悲痛な叫びにも似たな声で哀願した。

 「そんなことをされたら・・・・・・ボクの身体は、本当に・・・・・・どうにかなってしまいます」

顔面を蒼白にして、唇を小刻みに震わせる鬼太郎は、少女よりも儚く、頼りなげだ。
だが、そんな鬼太郎の姿はアスタロトの嗜虐心を悪戯に煽るだけで、決して救いにはならない。

「それはそれで面白いですね。お酒に酔ったあなたがどんなふうになるか・・・・・・これからじっくりと確かめて差し上げますよ」

笑みを含んだ声で愉しげにそう云うと、アスタロトは宙に浮いている酒瓶を手に取った。
 トクトクトク――――
一緒に宙に浮かんでいた、黒銀の色も美しい優雅な形の杯の中に、並々と酒を注ぐ。
そのまま、慣れた仕草で銀色の杯を口に運ぶと、魔酒の味を確かめるようにペロリと舌先で舐めあげた。

 「フフッ・・・・・・千年に一度しか味わえないだけのことはあって、やはりとても美味しいですね」
あなたにもたっぷりと飲ませて差し上げますので、存分に魔界の酒を味わって下さいませ。

寒気が走るほど艶めかしい声で甘やかに囁いたアスタロトは、
銀色の器具によって強制的に拡張されている鬼太郎の秘部の粘膜に黒銀の杯を掲げると、静かに中身を傾けた。

 「ひぃぃ・・・・・・っ・・・・・・」

拡張された鬼太郎の粘膜に、極上の魔酒が注ぎ込まれる。

 「・・・・・・つ・・・・・・冷た・・・・・・い・・・・・・」
冷たい魔酒を拡げられた直腸の粘膜に浴びせかけられ、悲鳴をあげた鬼太郎は細い喉をのけ反らせた。
温かな鬼太郎の襞肉は、突然の冷たい酒に収縮して、ヒクヒクと淫らに蠢いている。

 「どうですか、魔界の酒は?・・・・・・なかなかに美味でしょう」

羞恥と屈辱に染まる鬼太郎の顔を覗き込みながら、緋色に輝く美しい双眼を残酷に眇めて、アスタロトは妖艶に微笑んだ。

 「く、苦し・・・・・・アスタ・・・・・・ロト・・・・・・」

弄るようなアスタロトの声が聞こえているのか、いないのか、小柄な身体を苦悶に揺らしながら、鬼太郎はくぐもった呻き声を洩らした。
酒を粘膜に注がれたときは、腸壁に刺すような冷たさを感じた。
しかしそれは、すぐに燃えるような熱さに変わり、鬼太郎を酔わせていく。
淫らに蠢く直腸の粘膜が、悪魔の酒を吸収し始めたのだ。
そして、瞬く間に酒を吸収した秘部の粘膜を中心として、鬼太郎の華奢な肉体が美しい桜色に染まっていく。

 「――――そろそろ酔われてきたようですね」

こういったお酒の類いは、肉華の粘膜から吸収すると、口で飲んだときとは比較にならないほど酔いが回りますからね。
美しく酔ってくれるとは思っていましたが、酒に濡れた襞肉の色も随分と色濃くなって・・・・・・とても淫らで、艶めかしいですよ。
ほら、これがあなたの飲まれた酒です。お味の方はいかがでしょうか。
杯の中身を全て注ぎ終えたアスタロトは、黒銀の杯の縁を鬼太郎の唇に触れさせる。
杯の底に残っていた芳醇な香りのする透明な雫に唇を濡らされ、鬼太郎は初めて自分を酔わせている酒の味を知った。

 「あふ・・・・・・ぅ・・・・・・」

身体中を駆け巡る強い酒の酔いに、鬼太郎は苦しげに息を吐いた。
たっぷりと酒精を吸い込んだ襞肉は、今や燃え上がらんばかりに熱化して、じりじりと疼き出す。

 「・・・・・・ひぁぁあ・・・・・・っ・・・・・・ゃぁぁぁ・・・・・・ん・・・・・・っ・・・・・・」

桜色に染まった鬼太郎の裸身は、艶めかしいほどの妖しい色香に包まれていた

 「――――どうやら、完全にお酒が回ってきたようですね」

それでは、そろそろこれを外して差し上げますか。
いつまでも拡げたままだと、鬼太郎どのも苦しいでしょうからね。
いやらしい含み笑いを零したアスタロトは、ペロリと口の端を舐めあげると、鬼太郎の肉体の最奥をこじ開けている器具の螺子を無造作に摘みあげた。
そのまま、逆方向に螺子を回すと、粘膜を拡げている金属の嘴を閉ざし、鬼太郎の秘部の中で小さくなったそれを、おもむろにゆっくりと引き抜いた。

「・・・・・・くひぃぃ・・・・・・っ・・・・・・」

器具を引き抜かれた瞬間、鬼太郎は小さな悲鳴をあげるが、酒の酔いが回っているせいか、目元を朱に染めて、艶めかしい吐息を噴き零した。
しかし、せっかく器具を引き抜いたのに、長い時間拡張されていた鬼太郎の秘部は、ぽっかりと淫らに口を開けて、ヒクヒクと収縮を繰り返していた。

「――――おやおや、日本最強の妖怪ともあろう方が、随分とお行儀が悪いですね」
きちんと口を閉じておかないと、お飲みになられたお酒が零れてしまうではありませんか。

責めるような口調でアスタロトは云うと、酒で濡れている秘部の粘膜に長い指を突き入れた。

「ひっ・・・・・・ひぃぃぃ・・・・・・っ」

魔界の酒精をたっぷりと吸って、焼け爛れそうになっている粘膜を抉られた鬼太郎は大きく目を見開くと、苦鳴の声をあげた。
最高に心地良い鬼太郎の泣き声を耳にしながら、アスタロトはうっとりと目を細めた。

「ふぅぅ・・・・・・鬼太郎どの、あなたの肉はなんて熱くなっているのでしょうね。しっとりとお酒に濡れて、蕩けるほどに柔らかくて・・・・・・このまま、突き抉ってしまいたいですよ」

ですが、私が注いで差し上げたお酒が溢れてきていますね。
こんなにいっぱい洩らして・・・・・・なんて恥ずかしいのでしょう。
これ以上はしたないことにならないように、私が全て吸い出してあげます。

これまで経験したことのないすさまじい衝撃に息も絶え絶えになり、弱々しく身悶える鬼太郎の姿を淫虐な眼差しで見つめていたアスタロトは、
柔らかな内腿を両手で押さえ付けると、爛れたように充血している肉の花びらに唇を擦り付けた。
ジュル、ジュル、ジュルリ――――
ひどくいやらしい音を立てて、鬼太郎の粘膜にたまった酒をアスタロトは美味しそうに吸いだした。
しかも、吸い出すだけでは物足りなかったのか、尖らせた舌先を秘部にねじ入れたアスタロトは、ヒクヒクと淫らに収縮している襞肉を貪欲に舐めしゃぶった。

「やぁ・・・・・・ぁぁ・・・・・・っ・・・・・・ゃだぁぅぅ・・・・・・ゃぁああ・・・・・・」

自分の身体の最奥にたまった酒を舐めて、吸われて、しゃぶられて・・・・・・心が壊れそうな羞恥に、鬼太郎は断末魔の悲鳴を噴き零した。
いやらしく形を変えているのに、まだ一度も触れられていないペニスが、大きく膨れ上がる。
貪欲に快楽を求める鬼太郎のペニスを長い指先でくすぐりながら、アスタロトは丹念に舌を蠢かした。

「・・・・・・あっ・・・・・・っあぁぁぁ・・・・・・ぁぁぁ・・・・・・っ・・・・・・」

飢えた野生の獣のように激しく舌を蠢かして、秘部の粘膜を蹂躙するアスタロトの弄虐に、
鬼太郎は身も世もない喘ぎ声を迸らせて、黒い縄に縛られた裸身をのたうたせた。
綺麗な緋色の隻眼は、もはやなにも映していない。
焦点の飛んだ眼差しを虚空にさ迷わせ、鬼太郎は悪魔の快感に痺れた四肢を痙攣させた。






鬼太郎の地獄はまだ終わらない。

アスタロトの愉悦が満たされるそのときまで・・・・・・

アスタロトの快楽が満ち溢れるそのときまで・・・・・・

鬼太郎は、淫楽の牙で引き裂かれる。

身体も、心も、魂も、

アスタロトに犯され、弄り尽くされて・・・・・・

永遠の闇の中で――――

喘ぎ、身悶えて、のたうちまわるしかないのだ。







狂気の快楽に壊れて喘ぐ鬼太郎を、

欲望と愛しさに溢れた眼差しで見つめながら、

アスタロトは、自分が壊れていくのを感じた。







――――・・・・・・私も酒に酔ったのかも知れませんね・・・・・・――――

どれほどむさぼり尽くしても、まだ足りないなんて・・・・・・

むさぼっても、むさぼっても底がないなんて・・・・・・

地獄に捕らえても、なお・・・・・・鬼太郎どのを束縛したいなんて・・・・・・

私としたことが、本当に狂わされてしまいましたよ。

本当に・・・・・・狂わされてしまいました。







鬼太郎の最奥に、猛った男根を突き立て、抉りまわし、荒々しく抜き差ししながら、魔界の美酒よりも甘い身体に酔いしれた。







 鬼太郎の全てが、アスタロトにとっての美酒だった。







――――永遠に手放すことの出来ない・・・・・・悪魔の美酒だった――――
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