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  • 2014⁄01⁄25(Sat)
  • 02:36

江戸川コナン

夜、工藤新一(江戸川コナン)は布団に横になった。
小五郎はまだどこかで飲んでいるらしく、左にある小五郎のベッドには誰もいない。
新一は寝転がったまま、うす暗がりで自分の右掌を見つめる。
つい数分前、蘭と一緒にコンビニにちょっとした買い物に行き
手をつないで帰ってきたのだ。右手にはまだ蘭の柔らかい手の感触が残っている。
新一はその手をおずおずと股間に持っていく。すでに彼の小さな性器は
パジャマのズボンの前を持ち上げている。
刑事さえも一目置く天才少年探偵も、一皮剥けば自慰が大好きな童貞少年なのだ。
しかし新一は湧き上がる衝動を断ち切ろうとするように
その手の動きを止め、布団の上に下ろしてしまう。
蘭は彼を『江戸川コナン』という、純粋無垢な子供だと思い込んでいるからこそ
何のためらいもなく手をつないだのだ。ただでさえ騙しているという負い目があるのに
さらにその手で自慰をするなんて、蘭を裏切る行為にほかならない。
しかし体は子供でも、彼の頭の中はとっくに性に目覚めてしまっている男子高校生なのだ。
そう簡単に妄執を断ち切れるはずもない。新一は蘭の温もりが残る手で
ペニスを扱き立てたいという誘惑と、好きな少女を裏切りたくないという思いの間で葛藤する。
しばらく布団の上で悶々としたあげく、最後に勝ったのは性欲だった。
『好きな女とつないだ手でちんちん扱かずにいられるほど
オレはまだ人間ができててねーんだ…!』
自分の中でそんなふうに言い訳をし、欲情に駆り立てられるままに
パジャマのズボンと下着を勢いよく下ろすと、いきり立ったペニスを扱き始める。
「んっ…くっ……」
小さな体をくの字に曲げ、欲望を満たすべく手を動かす。我慢した分それは激しくなる。
『蘭とつないだ手でちんちん握ってる…!
オレ、ついさっき蘭とつないだ手でちんちん握ってるんだ…!』
ここまで欲情に支配されてしまうと、もう罪悪感なんて感じない。
愛しい少女の手の感触を、掌から体の中で一番敏感な部分に伝えようとするかのように
新一は夢中になってペニスを擦り、快楽に浸る。
まるで蘭の手でペニスを扱いてもらっているような、そんな錯覚を新一は覚える。
「…蘭っ……! 蘭っ…!」
知らず知らずのうちに声が出る。そのときだ。
「おい」
突然の野太い声に、新一の手の動きがギクッと止まる。
見ると足元に小五郎が立っていた。自慰に夢中で近づいて来たことに気づかなかったのだ。
「あっ……おじ…さ……」
突然のことに新一の頭はパニックになり、ペニスを握ったままの姿勢で固まる。
「なんらぁ…おまえ…ガキのくせにもうそんらこと覚えてんのかぁ…? ヒック……」
小五郎はかなり酔っているらしく、ろれつの回らない口で言う。
「あの……」
「よし、オレが手伝ってやるか!」
「えっ…? おじさん…!?」
小五郎はしゃがむと、新一の手をペニスから引き剥がし、それを摘むと
強引に扱き始める。
「あっ…! ちょっ…おっちゃん! やめ……!」
「はは、ガキのくせにいっちょまえにこんな硬くしやがって!
おらおら! どうだ、気持ちいいかクソガキ!」
「ああっ…!」
蘭の手の感触と残り香が、男のごつごつした手の感触と酒臭い中年の体臭でかき消されてゆく。
それでもペニスを扱かれて激しく感じてしまうのが悔しく情けない。
「あっ…! おっちゃ…んっ…あぁっん…!」
「へへ、カワイイ声出すじゃねーかボウズ。いつものおまえの喋り方はわざとらしくて
全然可愛くないと思ってたけど、こんな声も出せるんらな。おらおら!
もっとそのカワイイ声聞かせてみろぃ!」
小五郎は大きな手で、新一の小さいペニスをサオから玉まで全部包み込むと
ゴシゴシと上下に擦る。
「んあぁっ…! おっちゃああぁん…! あぁっ!」
新一は身をくねらせ、強引に与えられる快感に悶え苦しむ。
『くそ…! 嫌だ…おっちゃんの手でなんて…! でも…気持ち…い…い…』
そしてとうとう快感が絶頂に達する。
「ぐっ…!」
ビクッ、ビクッと腰が跳ねる。新一はギュッと目を瞑り、快感の絶頂に浸る。
新一はハアハアと肩で息をしながら虚ろな目で、天井を見つめる。
しばらくすると横でグーグーといびきが聞こえてくる。見ると小五郎は眠ってしまっていた。
「ちくしょう…おっちゃんに扱かれてこんな気持よくなっちまうなんて……」
しかしこれだけ酔っていれば、明日の朝には今回のことなんてすっかり忘れているだろう。
小五郎に気持ちよくされたのは悔しいが、自慰を見つかったのが蘭ではなかったのは
不幸中の幸いだ。
なんとなく喉が渇き、台所に行って水を飲む。
この体になってから、快感が絶頂にきても射精はしなくなった。
幼児化したため、体が精液を作るのをやめてしまったようだ。
自慰行為のときに精液の処理が必要ないため、楽といえば楽なのだが
やはり男として出るはずのものが出ないのは複雑な気分だ。
といっても体が幼児化した、あの運命の日に限っては違う。
あの日、トロピカルランドの医務室から逃げ出し、自分の家へ向かって走っている途中
新一は自分が悶々とした気分であることに気づいた。
ペニスも勃起していた。なんだか自慰をしたくてたまらない気分なのだ。
『バーロー! 何考えてんだオレは…こんな大変なときに…!』
自分をそう叱責してみても、その気分はおさまらない。
それどころか走っているためペニスが下着に擦られ、よけい変な気分になってしまう。
このままでは下着の中に射精してしてまうかもしれない。
新一は通りがかりの公園のトイレに駆け込むと、個室に入りカギを閉める。
『くそっ…!なんでこんなときに……これもあのとき飲まされた薬が原因なのか…?』
そう思いながら新一は、幼児化してぶかぶかになってしまっている
ズボンをトランクスと一緒に下ろす。
ぴょこんと出てきた自分の勃起したペニスを見て、新一はショックを受ける。
体が幼児化してるんだから当たり前だが、その部分もすっかり
子供のモノになってしまっていたのだ。
毛はなくなり、勃起すれば包皮から三分の二くらいは顔を出していた亀頭も
今はすっぽりと被ってしまっている。
自分のモノであるはずなのに、これを扱くのは犯罪なんじゃないか、などという思いが
チラッと脳裏を掠めるくらいかわいらしい勃起だった。
「ちくしょう…なさけねー…」
しかし今はのんびりしてる場合じゃないと新一は思い直しペニスを握る。
「んっ……」
ペニスから身体にゾクゾクとする痺れが伝わっていく。
『こんな体でもちゃんと感じるんだな…』
新一は手を上下に動かし、ペニスを扱く。
くちゅくちゅと卑猥な音がなり、包皮の先端から先走りの汁が溢れ出す。
「うくっ……」
すぐにドピュっと白濁色の精液が飛び出し射精してしまう。
想像以上に早く出てしまったため、便器に狙いを定めることができず
個室の青い壁と床に、白い汚れがべったりと付く。
しかし射精しても体の疼きはおさまらなかった。それどころかますます出したくて射精したくて
たまらなくなり、新一は夢中でペニスを扱き続け、何度も射精をした。
『こんなことしてる場合じゃないのに…なんでオレは…! ちんちんから手が離せねー…!
扱くのがやめられねー…!』
まるで幼児化した体が、ペニスの中に残る大人の証を
吐き出そうとしているかのようだったと、後で新一は思った。
そしてその射精以来、新一は一度も射精していない。
ペニスの中に残っていた精液はこのとき全て出し尽くしてしまったし
前述したように、幼児化した体が精液を生成するのをやめてしまったからだ。
灰原に「元に戻る薬を作るためにはあなたの体について色々な情報が必要なの」
と言われ、無理矢理この恥ずかしい出来事を白状させられたとき、彼女は
「幼児化してペニスが小さくなったことで、ペニスの中に残っていた精液が
満杯状態になって、何日もマスターベーションをしていなかったような
状態になったのかもしれないわ」
と、いつものような淡々とした口調で言った。

台所で水を飲みながらボーっとそんな物思いに耽っていると「コナン君?」
と呼ぶ声がして、新一はハッと振り向く。蘭が立っていた。
「あ…蘭…ねえちゃん…」
先ほど誘惑に負け、蘭とつないだ手でペニスを扱いてしまったのを思い出し
罪悪感が湧き上がってくる。
「どうしたのコナン君、眠れないの?」
「ん…ちょっと目が覚めちゃって」
新一はいつものように子供っぽい声を作って言う。
『さっきまで蘭とつないだ手でちんちん扱いてたくせに、こんな子供ぶって…オレは……』
そんなふうに思い、なんとなく情けない気分になる。
「あ、もしかしてお父さんに起こされちゃったの? そうでしょ?まったく! あの酔っ払い!」
蘭は腕を組んで怒ったような顔をする。
「大丈夫だよ。僕、事務所のソファーで寝るから」
「そう…」
蘭はそういうとホッとしたような顔になって「おやすみコナン君、明日寝坊しちゃだめだよ」
と言って去ってゆく。
「蘭……」

新一は探偵事務所のソファーに横になる。そして
『ごめんな、蘭…もうおまえでオナニーなんて二度としねーから…』
そう硬く心に誓う。
『にしても…さっきおっちゃんに扱かれたの気持ちよかったな…
なんか自分の手で扱くのとは違う感じで…』
気づくとまたズボンの前が膨らんでいる。
『バ、バーロー! なにおっちゃんに扱かれたこと思い出してちんこ勃ててんだオレは!』
変な性癖に目覚めたらどうしようと不安になり、新一は蘭のことを強く思いながら
一晩中ペニスを扱き続けた。

おわり
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