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  • 2013⁄03⁄11(Mon)
  • 05:27

着せ替えウッソたん

ウッソはその日、ザンスカールの旗がはためく大きな建物の前に立っていた。
「このザンスカールの学校にシャクティがいる・・・」
 シャクティと一緒にザンスカールに保護されたスージィがそう言っていた、
 なんでも「女王の娘である以上、正当な教育を受けさせたい」
というクロノクルの計らいで、そうなったのだそうだ。
 そして、ウッソはそれを聞いて、いてもたってもいられず、
直接学校に乗り込んでいったのだ、しかし問題があった、
シャクティが連れて行かれた学校は女子校なのだ
 女しか入れない禁断の園、そこに入るには・・・
「ち、ちょっと恥ずかしいな・・・」
 ウッソはセーラー服に身を包んでいた、
女子校に潜入し、シャクティを探すには、この方法しか無かった、
 エリシャさんは盲腸になったマルチナの看病をしなくちゃいけないし、
スージィは女子校生というには少し幼かった。
 女装というリスクを負ってでも、ウッソが適任だったのだ。
「誰も僕のこと気づいていないよな・・・」
 ドキドキしながら禁断の門をくぐるウッソ、
なにしろ、こんな所に来るのは初めてだったし、
その上、ウッソが着ているこの制服はスージィが特殊な商売をしている時に着ていた物だという。
恥ずかしくない訳がなかった。
「大丈夫、誰も見てない・・・シャクティを探さなくちゃ」
 校舎に向かって走るウッソ、その体が軽やかに風を切る
 ザンスカールの風は意外と爽やかでカサレリアの空気とは違い、意外と澄んでいる。
 だが、その風がセーラー服の袖やスカートの裾から入り、ウッソの体の各部を舐めた、
「っっ゛~~~~」
 上着の裾を握って少し顔を赤らめるウッソ、力なく走るのをやめてしまった。
 妙な格好だ、普段、普通より厚着なウッソには、
この服は少し開放的すぎたようだ。
とにかくシャクティを探さなくちゃいけない、
ウッソはなるべく余計なことを考えず校内を詮索して回った。
 ・・・シャクティは驚くほど簡単に見つかりそうだった、
なぜなら、そこにいる多くの女生徒達が女王の娘の噂をしていたからだ、
彼女らの情報を頼りに校舎の中を探っていくウッソ、
 だが、そんな動きをする人間は明らかに怪しかったのだろう、
すぐにウッソの前に見覚えのある人間があらわれた・・・
「っ!?君はカサレリアの少年!・・・いや、少女だったのか!?」
「お前は!・・・クロノクル・・・さん・・・」
一瞬、身構えるウッソ。
 しかし、クロノクルも困惑しているようで、あまり敵意は見られない。
「何故こんな所にまで私を追ってくるのだ!?」
「シ・・・シャクティをどうする気です!? シャクティは僕の・・・」
「姫様・・・?」
「シャクティを返して下さい!」
ウッソの真意を知り、鼻でため息をするクロノクル。
「フン・・・それは出来ない相談だな・・・姫様は君とは住む世界の違う人間なのだよ」
「そんなことありません!シャクティは僕の大切な友達なんです!」
「今まで姫様を支えてくれた事には感謝する、しかしこれから姫様はマリア主義の正当な後継者となられるお方!」
「でも!」
「デモもテロも無い!おとなしく帰りたまえ!」
 クロノクルの指示でザンスカールの軍人が来てウッソの両腕を押さえつけた、
「やめろ!何をするんだ!離せ!」
「そろそろ姫様が来る、この少年・・・いや、少女を姫様の目の届かぬ所へ隠せ!」
「はっ!」
 そう言うと、軍人はウッソを奥の部屋へと押し込めるのだった。
カーテンが閉め切られ、薄暗く湿り気のある部屋へと連れ込まれたウッソ、
だがウッソは抵抗を続けた。
「離せ!この・・・!うああっ!離せ!!」
「うるさい!黙れ!」
 そう言うと軍人はウッソをソファーに押し倒し、ウッソを押さえつけた。
必死に軍人をふりほどこうとするウッソ、手で軍人の体を思い切り引きはがそうとするが力が及ばない。
「黙らないか!!」
 ウッソの顔に平手を食らわせる軍人、ウッソも一瞬ひるむが、それでも抵抗を続けた。
「はぁはぁ・・・離せ!離せ!このぉぉ!!」
「いいかげんにしろ!」
 互いにもつれ合うウッソと軍人、
ウッソは軍人をふりほどこうと、体をもつれさせ、軍人もウッソに覆い被さるように押さえつける、
そんなやりとりをしているうち、軍人は、やがてある場面を思い出した・・・
 それは、彼がビデオで見た女子高生物のAVの一場面だ。
 泣き叫び、必死で抵抗する少女を力ずくで裸にし、乱暴に性行為を行うビデオの一場面が
彼の心の中でグルグルと回り出した・・・
 性的に催した彼は、無意識のうちにウッソの胸元に手を伸ばすと、
胸のリボンをゆっくりと引き抜いていった・・・
 男の態度の変化にウッソは恐怖を感じ、再び抵抗を始めた
「やめろ!やめて!助けて!」
 段々声が悲鳴のように変わっていくウッソ、が、抵抗はかえって男を欲情させる、
男はウッソの制服の胸元をむんずと掴むと思い切り左右に引き裂き始めた。
「何するんです!やめて下さい!」
 ウッソは男の手を押さえようとするも、抵抗むなしく、制服はビリビリと音を立て始める。
「やめて下さい!やめて・・・!」
 ウッソの願いを無視し、男は更に力を入れ始めた
やがて、制服は左右に引き裂かれ、男の目の前で薄桃色の乳首があらわになった。
「だめ・・・やめて!」
 すでに恐怖で力が抜けながらも、男の体を必死でポンポンと叩くウッソ、
そんな小さな抵抗もむなしく、男はウッソの両手を掴み、その両手を広げてソファーに押し倒して
完全に抵抗出来なくすると、おもむろにウッソの胸に口を近づけて乳首を吸い上げた。
「はぁ・・・ん・・・くぅ・・・」
 ウッソの口からせつな声がこぼれる、
しかし乳首を吸われ、両手を押さえられても、それでも足をバタつかせて抵抗するウッソ、
男の股間を蹴って逃げようとするも、男の股間に足が触るたびに股間が硬度を増していくのが分かった。
 自分がこれからどうなるのか分かりかけてくると、恐怖に打ちひしがれるウッソ。
「チュ・・・チュパ・・・」
 男はウッソの乳首を味わい尽くすと、ゆっくりと口を離した
ウッソの乳首の先からねっとりと糸が引く。
「はぁはぁ・・・やめて下さい・・・男同士でこんな・・・」
 そう、ウッソが言いかけた所で男はその片手にウッソの両手を集めると、
もう片手で先ほど抜き取ったリボンを取った、
興奮した顔つきで男は、そのリボンでウッソの両手を縛り始める。
「やめて下さい・・・!こんなの、おかしいですよ!」
 そんなウッソの言葉を無視して、男は躊躇無くウッソのスカートをたくし上げる
そしてウッソの性器をパンツの上から手を覆い被せるようにして、さすり始めた。
「!! や・・・」
 あの制服を着てから、ずっと感じていた妙な寒気が体全体に走った。
 今まで誰かに触らせた事の無い部分を触られている・・・
それも、今度はスカートの中を通る風ではなく、人間の手で直に触られている・・・
苦痛と快感に身を悶えさせるウッソ。
 やがて男はさすっていたウッソのパンツを掴んで、脱がせにかかった、
「だめ!やめて!」
 なんとか足を閉じて抵抗するウッソ、
しかし、男はそれを力任せに引き抜いた。
「ぁぁ・・・っく・・・」
 目の前の男に全てを晒してしまった恐怖と恥ずかしさに顔から火が出る思いになるウッソ、
だが、男も真性のゲイではない、さすがに女性器を拝めなかった事に落胆するが、
しかし、高まる欲情を抑えきれない男は、何が何でも発射してやる覚悟だ。
 幸い、女性器以外にもこの情念を受けてくれる部分があった、
そこで用を足す事は、既に女性相手のAV等でも幾度と無く繰り返されてきた光景だ。
 男はおもむろに自分のズボンとパンツを脱ぎ捨てると、ウッソの足を拡げにかかった。
「っっ゛~~~~! っっ゛~~~~!」
もはや言葉もなく顔を横に振り嫌がるしかないウッソ。
男はウッソの脹ら脛あたりを掴むと、ゆっくりと前に押し倒した、
肩に膝が乗るような姿勢になったウッソ、股の間から男のいやらしい笑みが見え、背筋が凍った。
(この人、本当に僕をレイプしようとしている・・・)
 そう思った瞬間、肛門で何か生暖かい物が蠢き始めた。
「ぁう・・・そんな所・・・汚いじゃ・・・は・・・」
 男がウッソの肛門を舐め始めたのだ、
それは穴の周りをはいずり回った後、穴の奥に向かってゆっくりと入り込もうとしてくる。
 思わず力むウッソ、
男の舌を拒絶するように穴は締まり、男の舌は滑るようにウッソの外へ出て行った、
だが既にウッソの肛門は唾液に塗れて、滑りの良い状態になってしまっている。
 もう男の手から逃れることは出来ないと悟ったウッソ、
「お願いです・・・もう、やめて下さい・・・」
 しかし、か細い声で男に切望する。
 だが、男のリビドーは既に限界まで高まり、もはや理性で止めることは出来なくなっていた。
やがて男はウッソの足を自らの肩に乗せ、ビクンビクンと高鳴る性器をウッソの肛門へゆっくりと挿入していった。
「ぅ・・・あぁ・・・く・・・」
 息を止め、先ほどのように力むウッソ、男の棒はツルンと滑り外へ出て行った。
しかし、男は諦めずに性器の先でウッソの尻の窪地をはいずり、肛門に照準を合わせていく。
 そして、完全にねらいが定まると今度は、一気にその暴力的な棒をウッソに突き刺した、
「ぅあ、あぁぁああぁぁぁ!!」
 体の中に熱い物を一気に突き刺されて、悲鳴をあげるウッソ、
そんな物、早く外へ抜いて欲しい、しかし、外へ引いて行く時もウッソに強烈な衝撃を与え、
しかも再び中へ入ってくる、ウッソはそのたび理性が飛びそうな思いで悲痛な声をあげた・・・
「はぁ・・・はぁ・・・いいぞ、最高だ・・・」
 ウッソの心境を無視し、男は身勝手な感想を言う。
 男が腰を振るたびにズンズンと体を揺すられるウッソ、
体は熱く火照り、頭は狂いそうになり、既に体の一部分は自分の物で無いようだった、
「うう・・・そろそろ行くぞ・・・」
 そう言うと男は更に激しく腰を振り出した、
「だめ・・・やめて・・・」
 ウッソは抵抗できない体を必死に悶えさせた。
「あうっ!熱い・・・!だめ!いやだ!はくぅ・・・」
 ウッソの体に何か嫌な物がなだれ込んで来て、ウッソの全身に衝撃が突き抜けた。
「っっ゛!!!!!」
 ・・・やがて、ウッソの体からゆっくりと棒が引き抜かれると、
男は満足げにウッソの体を解放した。
 しかし、ウッソはもう体を動かせなかった、錯乱して、どうにも出来ないのだ。
 それでも生理的に体の中に入った男の嫌な物を出そうとウッソの体はビクンビクンと震えた、
肛門から白い液体がどろりと出てきて、ウッソの尻をつたう。
「ぅぅぅ・・・うっく・・・」
 もう、涙を流すしか出来なかった、
そんなウッソを見つめ、男は残酷な笑みを浮かべた。

 ウッソが助け出されたのはその直後だった。
 クロノクルが来て、男に何か怒鳴っていたようだが、よく分からない。
 その後、男は連れて行かれて、ウッソはクロノクルに医務室へと運ばれた。
 朦朧とした意識で医務室の天井を眺めるウッソ、 
「・・・」
「申し訳ない事をした、あの部下には何らかの罰を与える、だから今回の事は忘れるんだ」
(あんな事しておいて、忘れろっていうのか?)
「我々も君が姫様を連れ出そうとした事を忘れよう、だから何も言わずに帰るんだ」
(シャクティは元々カサレリアの人間だ、連れて行ったのはお前達の方じゃないか)
「新しい服はすぐには用意出来ないが、これを着たまえ」
(・・・ザンスカールの軍服・・・)
 数時間して意識がハッキリしてきたウッソ、軍服に袖を通すと得も言われぬ暗い気持ちがこみ上げてきた。
 屈辱的だ・・・。
 セーラー服を着ている所を見られた事も
男の前で女の子のように泣き叫んでしまった事も
ザンスカールの軍服を着る事も。
 大人は誰も彼も自分を踏みにじり、大切な物も奪い、自分はそれに対して為す術がない・・・
そんな無力感に打ちひしがれて、ウッソはうつむいて唇を噛んだ。
長かった戦争という冬の時代も終わってカサレリアにも春がやってくる。
 そして、ウッソにも嬉しい春の知らせが舞い込んできた。
 マーベットさんの赤ちゃんが生まれたのだ、
今や、ウッソにとってマーベットは家族に等しく、彼女の出産はウッソにとって、
まるで弟か妹が生まれたような喜びがあった。
 カサレリアへの正式な居住権も認められた、これでウッソはカサレリアに定住する事が可能になった。
 そして、その居住権の確保を取り繕ってくれたのが、父、ハンゲルグだった。
 父が生きていた事に驚きはした物の、
長らく離ればなれになっていた肉親との再会をようやく果たせた事にウッソは喜んだ。
 だが、久しぶりに帰ってきた父はどこか余所余所しく、ウッソとの会話も弾まなかった。
 長い間、離ればなれだったせいで、ウッソはハンゲルグとどう接して良いか分からず
ハンゲルグも、ウッソの築いた新しい家庭に立ち入るまいと、ウッソから距離を置いていたのだ。
 そして、近いうちにハンゲルグはもうハンゲルグでは無くなり、
ジン・ジャハナムとして今後のリガ・ミリティアを率先していかねばならないとのことだった。
 しかしウッソと父との絆は簡単に切れる物ではない
 もし、ハンゲルグと、また離ればなれになっても、父さんは僕たちの家族なんだよ、
と、そう思ったウッソはハンゲルグをマーベットの出産記念パーティに招待する事にした。
パーティの日の朝、ウッソはお風呂に入っていた、
前日まで農作業や家畜の世話をしていて体が少し臭かったからだ。
「ウッソ・・・」
 風呂場の外からシャクティが呼んだ
「ウッソ、服も少し汚れてたから、洗濯しておいたからね」
「うん、ありがとう、シャクティ」
「じゃあ、私、買い物にいってくるから、」
「いってらしゃい」
 そう言うとシャクティはカルルを連れて出かけていき、家にはウッソ一人となった。
 さて、ウッソもいつまでもお風呂でのんびりしていられない、
スージィとウォレンがマーベットさんを迎えに行ってる間に、
ウッソはパーティのお菓子を作ろうと風呂から上がったのだが・・・。
「あれ・・・服がない・・・ああ!シャクティ、僕の服を全部洗っちゃったのか!?」
 バスタオルを腰に巻いたウッソ、外を見てみると、ウッソの服が全部干されてあるのが分かった。
「・・・まぁいいか、この天気ならマーベットさん達が来る前に乾いちゃうよ」
 でも、全裸で家の中をうろうろするのは、だらしがないし・・・
そう思い、ウッソは台所に行くと、そこにあった物を適当に羽織った。
「・・・ごほん!」
 咳払いを一つするウッソ、
もしかしてこの格好はいわゆる「裸エプロン」っていうのかな・・・?
 実際に見たことはないが、コスチューム・プレイの一つである事は知っている。
 少し気恥ずかしいが、誰が見ているわけでもないし、今はお菓子作りが最優先だ、
ウッソはそのまま台所で作業を始めた。  様々な果物を器用にさばいていくウッソ、
桃は皮を剥くと甘い香りが、リンゴは甘酸っぱい香りが、それぞれ台所を包むようにさわやかに香った。
 これをパイ生地に包んで焼くと、もっと良い香りがするのだろう。
 そんな事を考えながら黙々と台所で腕をふるうウッソ、と、そこへ・・・
「ウッソ・・・?」
「え・・・? 父さん・・・わっ!」
 ハンゲルグだ、思わずしゃがみ込んで尻を隠すウッソ。
「ど、どーしたの? パーティは午後からだよ、それまで休んでれば良いのに!?」
「い、いや・・・何か手伝いたいと思って・・・それよりどうしたんだ、その格好? 風邪引くぞ?」
 なんだか恥ずかしい台詞だ、
そう思って目をそらすハンゲルグ、それを見てウッソも立ち上がって、
こんな格好をしている事の説明を始めた。
「いや・・・シャクティが間違って僕の服、全部洗濯しちゃってさ・・・」
「そ、そうか、シャクティもおっちょこちょいだな・・・ああ、すまなかったなウッソ、邪魔してしまって」
 そう言って部屋を出ようとするハンゲルグ、
「待って」
 そう言うとウッソはハンゲルグを止める。
いずれ、父はまた宇宙へ行ってしまう、その前に一寸でも父と何か話をしておきたかった。
 こんな格好しているが、親子なら許されるだろう。
「あ・・・手伝ってくれるなら、このリンゴの皮、剥いてくれないかな、僕、パイの生地をのばすから」
 ハンゲルグは「うん」とうなずいた。
 ウッソも少し微笑むとハンゲルグにリンゴを手渡した、
些細な事だが、こうして父とコミュニケーションを取れる事が嬉しかった。
、ウッソの意思とは裏腹に、お互いに会話も無いまま時間が過ぎていった。
 なんとか話題を作ろうとしても、何を言って良いのか分からない、
それに、ハンゲルグもウンともスンとも言ってくれず、
ウッソはもうすぐ出来上がるフルーツタルトを作りながら、暗い気持ちになっていた。
 だが、そんなウッソとは対照的にハンゲルグは穏やかな気持ちになっていた、
戦争は終わり、世の中が平和になると、これから人はただ生きるだけで無く、限りない愛を持って生きる事が必要だ。
 そしてウッソは今、こうして人を愛し、愛されるような人間に育っている。
 そんな息子の姿はハンゲルグにはとても嬉しくて、ただ、ウッソの背中を見つめていた、
 その背中には戦争で受けた無数のアザが今でも残っている、脇腹を見ると痛々しい傷もある
その小さな背中で重い運命を背負って生きたのだと思うと、ひたすら感慨深い、
 後ろから丸見えになったお尻も良い感じに引き締まっていて、色つやも良い・・・
(・・・何を考えているんだ自分は)
 ウッソがハンゲルグに視線を移すと、ハンゲルグは気まずそうに視線をそらした、
そんな父の態度に寂しさを募らせるウッソは、今まで考えていても口に出せなかった事を口にした
「ねぇ、父さん・・・宇宙に行ったら、再婚とか・・・するの?」
「え?」
「母さんが死んじゃって、寂しそうだしさ、お仕事とかするのに、パートナーも必要かなって・・・」
「・・・」
「僕のことなら心配要らないよ、もう子供じゃないんだし、シャクティやマーベットさんだっているし」
 そんな息子の心遣いに一抹の寂しさを感じたハンゲルグ、
「・・・何を言っているんだ、ウッソ・・・私は寂しくなんてない、私にはお前が居る・・・」
 そう言うとハンゲルグはウッソのその小さな体を抱きしめた。
「あっ・・・」
 思わず手に持っていたクリームの袋を握りしめてしまうウッソ、飛び出したクリームがウッソの体に付く。
「ちょっ・・・父さんがびっくりさせるから、クリームこぼれちゃったじゃない」
「すまん、ウッソ、父さんが拭いてあげよう」
 そう言って、ウッソの首筋にかかったクリームを舐めるハンゲルグ。
「と、父さん・・・?」 親子でこんな事をするのはおかしいだろう、
しかしハンゲルグはこの時が息子との最後の時間になるかもしれない、と思うといても立ってもいられなかった
最後に、我が息子の全てを知りたくて・・・
 ハンゲルグは先ほど実の父を誘惑したその罪なお尻を撫で始める。
「ひゃっ!・・・父さん、駄目だよ・・・こんな・・・」
 父の手を掴みやめさせようとするウッソ、
だが、自然と力が抜けて、ゆっくりと手を放したウッソ。
「もう・・・父さんったら・・・」
 そう言うと、完全に父に体を解放した。
 なぜなら、ウッソは父の暖かい抱擁がとても嬉しかったからだ、
そして、その優しさを感じることが出来るのであれば、このまま父に体を許そうとも思った・・・
 体を無防備にしたウッソの顔を、何かを確かめるように見つめるハンゲルグ、二人は目を合わせて見つめ合う、
真剣な眼差しを送る父に戸惑いながらも、ウッソは何かを了解するように、少し背伸びをするとゆっくりと目を閉じた。
 そして、何かを確認するようにハンゲルグはウッソの唇に自らの唇を合わせた、
「ん・・・チュ・・・ク・・・」
 舌と舌をもつれさせ、お互いの気持ちを確かめ合う二人、
ウッソはハンゲルグの体に手を回し、抱きしめ合うようにキスを続けた。
 その気持ちを感じたハンゲルグはウッソの腰に付いた蝶々の端を引いていく、蝶々はゆっくりとほどけていき、
やがて蝶が解かれ、ウッソの体を包んでいたエプロンはハラリとウッソの足下に落ちた。
 唇を離し、お互いを見つめ合うと、ハンゲルグは気持ちを決めて
「ウッソ・・・」
 そう、一言だけ言って、完全に一糸まとわぬ姿になったウッソを、テーブルの上に優しく寝かせた。
 テーブルの上に乗ったウッソの体を見つめると思わず興奮してしまう、
あばらの透けた胸、くっきりとラインを描いた鎖骨、可愛らしいおへそ、
小さいのに、その先っぽまで柔らかそうなちんちん。
 それらの部分を指先でなぞられると、ウッソも段々とドキドキしてきて、顔を赤らませて目をそらしてしまう、
さすがに父の顔を見ながら、こんな気持ちになるのは少し忍びない。
 胸の上に両手を置いて恥じらったような表情をするウッソ、
そんなウッソの姿を見てハンゲルグは少しウッソの緊張をほぐす為に、体を愛撫していく事にした。
ハンゲルグはフルーツタルトに使う輪切りのキウイを一切れつまむと、ウッソの体にぺちょりと落とした
「ひゃ・・・」
 突然、冷やっこい物がウッソの体を刺激し、ウッソは声を上げる、
ハンゲルグはウッソのお腹に乗ったキウイでウッソのおへその周りをまさぐった。
「んん・・・」
 せつな声を漏らすウッソ。
 ハンゲルグはキウイをつまむと今度はウッソの乳首に持ってきた、
そして少し性感のある部分をぬるぬるとしたフルーツで愛撫されると、ウッソは少し切ないような声を上げ
それと同時に乳首もツンと立った、キウイから垂れた汁が乳首を濡らす。
 そしてハンゲルグは乳首の上に乗ったキウイを舐めるように口の中へ運び、乳首に付いた果汁を吸い上げた。
「チュク・・・ちゅう・・・」
 連続的な父の責めに身を捩るウッソ、ハンゲルグが乳首から口を離しても、
「もっとやって欲しい」と言わんばかりに、恍惚とした表情で父を見つめた。
 それならばとハンゲルグは今度はクリームを指先にたっぷり付け、クリームをウッソのペニスに塗りたくった、
 手の中でぬるぬるとペニスを転がし、長い指先がその先端を這い、上下するように怪しく動くと、
その硬度はみるみる増していった。
「や・・・あ・・・」
 体が熱い、心臓の鼓動がどんどんと早くなる、
ウッソは気持ちいいやら恥ずかしいやらで、体を悶えさせ、喘ぎ声を上げる。
 そんな声に反応して、ハンゲルグの性感も高まっていく。
 そして、ウッソのペニスから手を離すと、今度は先端に付いたクリームを舌を使ってきれいに舐め始める。
「チュ・・・レロ・・・」
「はぁ・・・ん・・・」
 舌先で弄ぶようにペニスを舐めるハンゲルグ、やがて、その先端を口の中に入れ、
そしてハンゲルグは口の中でウッソの先端を覆う皮を優しく剥いて、その敏感な部分を丁寧に舐め始めた。
「ん・・・め・・・」
 ウッソはハンゲルグの髪をふわりと掴む、
今まで経験した事のない快感に、少し抵抗しながらも、その体を父に預ける、そして、
「はぁっ・・・!」
一瞬、体を反り返らせるウッソ、ハンゲルグの口の中でウッソのクリームが弾けた。
 やがてハンゲルグは、ウッソのペニスを口からだすと、名残惜しそうにその先端にキスをして
糸を引きながら口をペニスから離す。
 そして、ウッソの精液を飲み込んで、満足げな微笑みを浮かべると
ウッソを抱き起こし、体と体を寄せ合いながら優しく頭をなでた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
 息を整えながらウッソも父の体をきゅっと抱きしめてその首筋に頬ずりをした。
ハンゲルグの腕の中に抱かれたウッソは、
ふと横を向き、クリームに手を伸ばすと、そのクリームを自らの門に塗り始めた、
門に指を入れると、その指をぎゅうぎゅうと門が締め上げて、
門もぬるぬるした感触に反応して痙攣するように動いた。
 やがて、クリームを塗りおえると、ハンゲルグの背中に回した手がゆっくりと腰へ降りていく、
そして、腰から下腹部へ。
 ウッソはハンゲルグのズボンのベルトをはずして、ズボンを下ろした、
ストンと足下に落ちるズボン。
「僕、父さんみたいに上手くできるか分からないけど・・・」
「うむ、痛いときは無理せず、やめても良いからな」
「うん・・・じゃあ、そこに座って」
 そんな会話の後、ウッソはハンゲルグのペニスを取り出した、
先端が黒光りする父の男根を、その尻の窪地で挟むと、ゆっくりと体重をかけ始める。
「う・・・くぅ・・・」
 目にしわを寄らせて、少し目に涙を滲ませたウッソ、
ハンゲルグの男根は徐々にウッソの中に入っていった。
「む・・・うぐ・・・」
 ハンゲルグはウッソの細やかながらも力強い締め付けに少し顔をしかめるが、
しかし、ウッソの行為を拒むような事はしなかった。
 ハンゲルグの男根がすっぽりと収まる、が、それでもウッソの門は必死に閉じようとし、
力むとハンゲルグの物を無惨に潰してしまいそうだった。
「はぅ・・・んくぅ・・・」
 やがて、ウッソは腰を上下に動かし始める。
「あっ・・・! あっ・・・!」
 腰の動きに合わせて声を上げ、次第に上下運動を激しくして行くと
ウッソのちんちんも激しくぷるんぷるんと揺れた。
「あっ!!うぅっ!」
 痛みにも似た快感の連続に、堪らずにハンゲルグにすがりつくウッソ、
そんなウッソを強く抱きしめて、ハンゲルグも堪らない快感と、
しっとりと滲んだウッソの汗の香りを味わいながら、さらに股間の強度を上げていく。
 そして、体の中に熱い物がなだれ込んでくると、ウッソは更にハンゲルグの体に強く抱きついた。
「いぁぁ・・・くぅ・・・はぁはぁ・・・」
 ウッソの頬に一筋の涙が流れる、でも、ウッソは嬉しかった・・・。 午後をむかえ、スージィとウォレンと一緒にマーベットが帰ってきた、
むかえに来てくれたウッソにマーベットは微笑み、ウッソもニコリと笑った。
「おかえりなさい、マーベットさん」
「ねぇねぇ、ウッソ、マーベットさんの赤ちゃん抱いてみてよ、凄く重いんだよ」
 そう言ってスージィは元気よくウッソの手を引く、
そしてウッソはマーベットから赤ちゃんを受け取ると、喜びの歓声を上げた。
「凄いでしょう、5000グラムもあったのよ」
「はは、体が大きいのはマーベットさん譲りなんですね、顔は・・・オリファーさんに似てるのかな?」
「そうね・・・でも私はちょっとジュンコにも似てる思ったの」
「そう言えば・・・ちょっとマヘリアさんみたいな感じもあるかな?」
 スージィも赤ちゃんの顔をのぞき込むと言った。
「きっと、その子がみんなの事、忘れないようにって言ってくれてるんだね」
 やがて、ハンゲルグもやって来た。
「ああ、この度はおめでとうございます」
「ありがとうございます、これもウッソ君が私達を導いてくれたお陰ですわ」
 その言葉に少し照れるウッソ。
「ハンゲルグさんも、この子を抱いてあげて下さい、この子が・・・ウッソみたいな優しい子に育ちますように」
「ええ、喜んで」
 ハンゲルグも赤ちゃんを抱くと、遠くを見つめるような眼差しで言った。
「ああ、ウッソの小さい頃を思い出します・・・まだ小さな赤ん坊だと思っていたら、立派になって・・・」
 先ほど抱いたウッソの体を思い出して、深いため息をこぼすハンゲルグ、
その言葉を聞くと、ウッソも僅かに微笑んだ。
 新たな幸せが、昔の幸せだった時間を呼び起こしてくれるようだった、
失ってしまった物もあるけれど、そんなこと、こんな事が今、再びみんなの絆を結んでくれた。
 やがて、シャクティがみんなを呼ぶ声がした。
「みんなー、お茶にしましょー」
「わぁい、ウッソのアップルパイだ!」
 元気に走っていくスージィ、それを追いかけるウッソとウォレン、
そんな子供達の後ろ姿を見ていると、大人達は何故か春の兆しを感じる。
 朽ち果てたV2の体にも花を茂らせる、そんな優しさがカサレリアにはあった。 戦争が起こっている只中でも人々は普通の生活をしようと努力する、
どんなに世界が混沌としようとも、その心まで奪われないように。
 その日、戦争の影を振り払うように、その地で毎年行われている祭りが町を彩っていた、
ウッソ達も戦争の鬱屈した空気を忘れるために祭りへと足を運んだが、ウッソは浮かない顔をしていた。
「こんな状況でも、ノーテンキに祭りだの何だの言う人がいるんだな」
 伯爵がギロチンにかけられるのを目の当たりにし、シュラク隊も戦死者が出る中で、
ウッソはそうそう簡単に気分を変えられないでいた、そんな時・・・
「坊や、」
 呼びかけられて振り返るウッソ、一瞬息をのんだ、
そこには花柄の浴衣に身を包んだジュンコの姿があった。
「どうしたんだい、坊や、暗いのは良くないよ」
「あ、いや・・・ごめんなさい」
 ジュンコのあまりにも美しい姿に目を奪われ、つい、感情が口に出てしまう。
「あの、ジュンコさん、その格好とっても綺麗ですね」
「ああ、これかい? 私の故郷じゃ、お祭りにこれを着る習慣があってね・・・綺麗? ふふ、ありがと」
「え、ええ、とってもよく似合ってます・・・」
 しどろもどろになってしまうウッソ、つい、ジュンコを凝視してしまう。
「そんなに好きかい?」
「え・・・い、いや、そんな!ジュンコさんはもう大人で、僕はまだ子供で、その・・・!」
 顔を赤らませるウッソに、ジュンコはイタズラっぽく笑った。
「あたしじゃなくて、浴衣だよ、気に入ったかい?」
「あ、え・・・ええ、気に入りました、綺麗だし・・・その」
 ますます顔を真っ赤にするウッソ。
「坊やも着てみるかい、浴衣、そこにお店があるんだ」
「え?いいんですか・・・」
「うん!おいで、坊や!」
 そう言うと、ジュンコはウッソの手を引いて、祭りの露店でにぎわう繁華街へと歩き出した。

 浴衣はジュンコのように女性が着る物だと思ったウッソ。
 しかし、ジュンコが選んでくれたのは濃い青色をした網柄の落ち着いた浴衣で、
なるほど、男性用であると自分で着用してみて納得するのだった。
「あはっ♪ 似合ってるじゃないか」
「そうですか? ありがとうございます」
 そう言ってウッソとジュンコは近くのベンチに腰をかけた。
 目の前で曲芸師が華麗な芸を披露している、
それを楽しみながらジュンコは一杯やっていた、その横で思いを巡らせるウッソ。
「シャクティにも浴衣・・・着せてあげようかな・・・」
「ん?ガールフレンドかい? フフッ、着せてあげなさい、色っぽくなるわよ」
「そうですかね? シャクティまだ子供だし・・・」
「あんたが、女にしてやるのよ、」
 そう言うとジュンコはウッソの肩を組んだ。
「フフッ、あたし達はね男の優しさの分だけ、可愛くなっちゃう物なのよ」
「え・・・」
「じゃっ、後はその若さに任せちゃいなさい、オバハンはここで失敬します」
「・・・」
 シャクティの浴衣姿を想像してドキドキするウッソ、なんだか緊張してくる、
そして緊張の余り、ふと、ジュンコが置いていった飲み物を口に含むと・・・
「んふ・・・ふふふっ・・・」
 ウッソは酔っぱらいウッソになってしまった、  顔を赤らませながらニヤニヤするウッソ。
 シャクティにジュンコさんみたいな色っぽい格好させられると思うと、思わず笑みがこぼれてしまう、
・・・いや、どうせならシャクティよりも・・・カテジナさんの方が良いな・・・
そう思うと益々顔がゆるむウッソ。
 が、憧れのカテジナはクロノクルによって連れ去られてしまった・・・
今度は逆に顔に怒りがあふれるウッソ・・・と、そこへ・・・
「あっ!!」
「クロノクルさん・・・クロノクル!?」
 そこにはクロノクルの姿があった、決して酔っぱらって人違いをしている訳ではない。
今日は背広を着ているが、そこにいるのは、間違いなくクロノクルだった。
「リガ・ミリティアがこの辺りに居ると聞いていたが、まさか君まで・・・」
「か、カテジナさんをどこへ連れてったんです!?」
 今し方、怒っていた事をぶちまけるウッソ、思わずクロノクルの胸ぐらを掴む。
「彼女は、自分の意思で今後、我々についてくると・・・」
 そんな事言われて、ハイそうですかと言えるウッソではない。
「お前は人さらいだ!」
「な・・・人聞きの悪い事を言わないで欲しい!」
 しかしウッソの怒りは収まらない、酒の勢いもあって、益々ヒートアップする
ふと、捕らえられた女の辿る道という物がウッソの脳裏によぎり、更に怒りをかき立てた。
「お前は鬼畜だ、ド変態だ!」
「お、落ち着きたまえ少年!」
 が、そんなクロノクルの言葉とは裏腹に、更に錯乱するウッソ、
「お前は電子レンジの中のダイナマイトだ!」
「酔っているのか少年!」
 とにかく落ち着いて話をせねばならないと考えたクロノクルは、ウッソを近くの喫茶店へ引っ張って行った。
 テーブルを挟んでにらみ合う二人、先に口を開いたのはクロノクルだった。
「良いかなウッソ君、彼女はマリア主義の思想に感銘を受けて我々に同行してきたのだ」
「フン、ギロチンの思想なんかに誰が感銘なんて受けるんですか」
 冷笑するウッソに今度はクロノクルが怒った、
「マリア主義は唯一絶対の思想となるべき物、それに反する者はすなわち汚れた思想に取り憑かれてしまった愚か者達なのだ」
「そうですか・・・そんな気に入らない人達が居なくなれば、さぞ良い気分なんでしょうね」
「気に入る気に入らないの問題ではない、彼らが思想の相違というだけでマリア主義を破壊しようとするから、
 それからマリア主義をを守るために我々もやむなく、彼らに手をかけねばならんのだ」
 静かに怒り、そしてウッソに言って聞かせるように熱弁するクロノクル、
しかしウッソは酔った勢いもあり、益々クロノクルに食ってかかった、
「大体、あなたは思想って言いますけどね、思想って物は人を一つの巨大な力にだけ依存させて狂わせてしまうんですよ」
 ウッソも酔っぱらいながら熱弁をふるった、
「人は思想なんて物に惑わされて生きるより、自然のなるがまま生きていけばいいんです!
 大地を耕し、家畜を育て、食べるだけ食べて静かに眠る事が出来れば人は生きていけます!」
 それを実践しているウッソの弁には、なるほど説得力があった。
「では!何のために戦争が起こっているのだ!?人は自らの思想をアイデンティティとして、
 それを守るために戦っているのだ!それのない君は何のために戦っている!?」
「愛する人を守る為です!愛する人・・・カテジナさんを返して下さい!」
 バン!と、テーブルを叩くウッソ、その迫力に少し圧倒されるが、
しかし、と、ここでクロノクルは考えた。
(彼の考えはマリア主義の自然帰化論に似ているな・・・よし、うまくやれば少年をザンスカールに引き込めるぞ・・・)
「まぁ待ちたまえ、君の考えは分かった、だがここで私と言い争ってどうなる?」
「そうですね・・・とにかくカテジナさんは無事なんですね・・・」
「うむ、君は少し酔って頭に血が上っているんだ、水でも飲んで酔いを覚ますと良い」
 そう言って、二人は水を飲んだ、が。
「うっ・・・げほっ!」
「クロノクルさん・・・この水・・・美味しいですねぇ♪」
 その「美味しい」水を一気に飲んでしまったクロノクル、喉が焼けるように熱い・・・
対してウッソはクロノクルに優しく微笑みかける。
(クッ・・・祭りだからサービスで酒が出されたのか・・・この少年、平気なのか・・・?)
(いかん、ここで動揺してしまっては、この少年のペースに飲まれる・・・動揺を見せてはいけない・・・)
「ねぇねぇ、どうすればカテジナさんを返してもらえますか?」
 浴衣の袖を振りながら酔っぱらいウッソは楽しそうにクロノクルに聞いた。
「ウッ・・・そうだな・・・返す、という訳ではないが、君が我々に奉仕してくれるなら、もう一度彼女に会う機会を与えよう」
 ウッソは確かに敵ではあったが、優秀なパイロットでもある、
カテジナをエサにウッソをベスパに引き込もうとする魂胆だ。
 酔いが回りつつもクロノクルは瞬時に自分の優位になるよう答えた。
 そしてウッソは言った、
「良いですよ♪」
 あっけない承諾に戸惑いつつも色よい返事に喜ぶクロノクル。
(よし、相手はかなり酔ってる、このまま言いくるめて少年をザンスカールに・・・)
 が、ウッソは突然テーブルに身を乗り出すと、クロノクルの唇を奪った。
「・・・!!」
「ん・・・チュク・・・」
 あっけにとられるクロノクル・・・
ウッソの柔らかくて暖かい唇があてがわれ、クロノクルの唇を徐々に開いていき、やがて舌と舌を絡ませ始めた。
 クロノクルはウッソの突然の行動に驚いて硬直するが、ふと、我に返って、ウッソを引きはがした。
「やめたまえ!何をしているんだウッソ君!」
 クロノクルはウッソをテーブルごと引っ繰り返す。
「痛たたぁ・・・」
「はぁはぁ・・・こんな事をして貰っても、嬉しくないぞ・・・私と君とはそんな仲ではないのだから」
 床に転げたウッソを見つめるクロノクル、
が、クロノクルは自分を見つめるウッソのうっとりした顔を見て少しドキリとする。
 よく見るとウッソの浴衣は肩の辺りがはだけて、そのしなやかな肩が露わになり、
その足を包んだ布も乱れて、白い脹らはぎが悩ましく露出していた。
「クロノクルさん・・・言ってる事と体が逆のことになってますよ」
「え?」
 ふと、自分の息子を見ると、見事に起ち上がっているのが分かった。
「ウ・・・ウッソ君、何故こんな事を・・・」
「だって、奉仕しろって言ったじゃないれふか、だからあなたに喜んで貰おうと思ったんですよ」
「こ、こんな事で喜ぶものか!」
「分かりました、それじゃあ・・・」
 そう言うとウッソはテーブルを直す・・・と、同時にクロノクルの隣にひょいと座る、 クロノクルの隣に座ったウッソは膝を曲げて体育座りのような格好になると、浴衣の下からパンツを脱ぎ始める。
「ウッソ君、何をしているんだ!?」
「ふふっ♪ この服、便利なんですよ・・・着てる上からパンツが脱げて・・・」
 パンツを脱ぎ去ったウッソは、自らのアナルを水で濡らし始めると・・・
「ちょっ・・・待ちたまえウッソ君!」
 そんな言葉が聞こえないかのように、クロノクルのズボンのジッパーを下ろした、
(この少年、奉仕を他の何かと勘違いしている・・・しかし待て、この状況を利用すれば少年をザン(ry)
 酔いが回って頭の回らなくなったクロノクルを速攻で攻めるウッソ、
クロノクルのパンツに押さえつけられた元気な息子を取り出した。
 そしてウッソは浴衣の裾をまくり上げて、クロノクルの体にのしかかると、柔らかいヒップでその息子を優しく挟み込む。
「うぐ・・・くう・・・」
 ウッソの柔らかい窪みにその先端を挟まれただけで堪らない快感を覚えるクロノクル、でもこれで終わりではない、
「じゃあ、行きますよ・・・ヒック」
 ウッソはそう耳元でささやくと、さらに窪地の奥へと息子を招き入れようと、更に体重をかける。
・・・ツルリ!
「ぬあっ!?」
 尻の窪地で息子を舐められるように刺激されてクロノクルは更に声を上げるが、
しかしウッソが本来やろうとしていた事はこんなことじゃ、もちろん無い。
 滑りを良くしすぎたせいか、穴に入りかけた息子がツルリと外へ出てしまう。
 何度か深呼吸をして力を抜き、クロノクルの息子を自分の穴で受け入れようとするウッソ、
だが、そもそもその穴は、息子を受け入れる事の出来るサイズではないようだ。
 そして、何度試しても一向にそれが穴に入らない事が分かってきたウッソはクロノクルに抱きつくと、その耳元でつぶやいた
「ごめんなさい、入らないや・・・」
 耳元を撫でる暖かい吐息に少しドキリとしながらも、その言葉に、内心ホッとするクロノクル。
「そうだろう、我々も君に無理な事は言わない、だから他の方法で奉仕して欲しい」
 ウッソの背中をポンポンと叩きつつ、なんとか台詞のみで、その威厳を保とうとするクロノクル。
「・・・分かりました」
 ウッソも聞き分けの良い返事をした・・・と、思った矢先、ウッソはテーブルの下に潜り込んだ・・・
「?」
 首をかしげるクロノクル、股間からウッソの顔が見える。
「じゃあ、今度はここでしてあげますね」
 そう言うとウッソはその手でクロノクルの息子を優しく撫で始めた、
クロノクル自身、たまに自分でもする行為だが、一人でする時と違った違和感に、更に勃起する。
 そしてウッソは竿の部分をきゅっと握ると、ゆっくりとさするように手を動かした。
「ぬおっ!? 何をするんだウッソ君!?」
「他の方法で奉仕して欲しいって言ったじゃないですか」
「ち、違う!(そもそも奉仕の意味が)」
「じゃあ、こうですか」
 そう言って今度は、クロノクルの息子を口に頬張るウッソ、
「はむ・・・んむ・・・」
「うあっ! こ、今度は何を・・・」
 チロチロと音を立てながらクロノクルの息子を舐めるウッソ、
ウッソの舌がアルコールのせいかとても熱い、そんな物で息子を刺激されると・・・
クロノクルは抵抗しようとするが、しかし下手に動くと大事な部分を噛まれてしまいそうだ。
 ウッソの舌がクロノクルの息子の先端の周りを回るように蠢くと快感のあまり、体が硬直してしまう。
「うおっ・・・くぬ・・・」
 声を上げるのを我慢するクロノクルだったが、ウッソの攻めは容赦なく、
その先端の割れ目を舌先で弄ばれると、クロノクルは堪らず喘ぎ声を発する。
「はうっ!あ・・・」
 一旦息子を口から出すウッソ、
「ふふっ、ジュンコさんの言った通りだ・・・優しくする程、可愛くなっちゃって・・・」
 再びその敏感な部分を口に入れると、今度は本格的に攻め出すウッソ
頭を前後にゆっくりと動かし、舌の表面でその先端を刺激していった、
「かはっ!はぁ、はぁ・・・」
 思わず息を荒げるクロノクル、快感と羞恥心と酔いがない交ぜになって、体が凄く熱い、
熱くなっていくクロノクルの息子の先端の温度がウッソにも伝わり、ウッソの体温も徐々に上がっていく、
 そして、クロノクルの息子を更に口の奥に押し込むと、
その先端から出る液体と唾液とを混ぜ合わせるように舌を使ってこねくり回すウッソ。
「うぐっ!うっ・・・」
 やがて、ウッソの口の中で射精したクロノクル、がくりと肩を落とすと、深いため息をつく。
 ウッソはその先端に付いた白い物も綺麗に舐めると、クロノクルと目を合わせた。
「これ位したんれふから、そろそろカテジナさんに会わせてくらはい」
 そんな無茶な・・・話でも無かった、
と、いうよりカテジナはすぐ近くにいる、むしろこんな事してる所を見られないかと冷や冷やしていた位だ。
「カテジナ!ここだ!」
 クロノクルがそう呼ぶと、向こうからカテジナがやってきた。
「中尉、こんな所にいらっしゃったんですね」
「あ、カテジナさんら! うわは~い♪」
「ウッソ君!?どうしてこんな所に・・・寄らないで、酒臭い!」
 反射的にウッソを遠ざけるカテジナはクロノクルの方を見る。
「・・・中尉も飲んでらっしゃるんですね」
「うむ・・・」
 あきれるカテジナ。
「中尉・・・何か私にご用があって呼んだのではありませんか?」
 カテジナを呼んだ理由を話すのが気が重いクロノクルは、とっさに適当な理由を付けた。
「その少年を送り届けてくれ」
「私がですか? 一人で帰らせれば良いじゃないですか!」
 が、先ほどの疲れもあってか、ウッソはもう半分くらい寝ているような状態だ、歩けない、
 それにクロノクルも、もう、とにかくウッソと離れたかった、真剣な眼差しを送る。
「分かりましたわ・・・」
「うぅん・・・カテジナさん・・・」
 カテジナはウッソをおぶると
「ほら、ウッソ、シャクティ達はどこ?」
 そう言ってウッソが指さした方向に歩いていくカテジナ。
「ふふっ♪ カテジナさん・・・軍服着てても綺麗ですね」
「世辞なんて言わないで、酒臭い!」
 カテジナを見送るとクロノクルは額に手をやり、椅子にもたれかかった。
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