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  • 2010⁄08⁄11(Wed)
  • 00:39

男の呼気

男の呼気に含まれるタバコ臭さにどこかエロスを感じながら、翔太は、口元に差し出された男の掌に、さっきから口腔内に溜め込んでいた唾液をドロリと吐き出した。 気持ち悪いほどニタニタと微笑む男が、翔太の口元から垂れる唾液を指先で拭った。男は右手の掌に溜まったソレを、一滴も漏らさないような手つきで、翔太の腹の上へと持ってきた。安いビジネスホテルの一室はやけに蒸し暑く、布切れも何も身につけていない翔太の身体の下にあるベッドのシーツは、先ほどから汗でぐっしょりとしていた。
 呼吸するたびに上下する、適度な脂肪と幼さを有した腹部の真ん中。ぽっかりと開いた黒い穴の中に注ぎ込むように、唾液を垂らしていく男。その深く開いた穴の容量を超え、溢れ出る液体。翔太の褐色の腹部全体に広がっていく。脇腹を伝い、一筋の糸となって流れていき、白いシーツを汚した。汚いはずの唾液が、光の加減も手伝ってか、テラテラと輝いて見えた。息を荒げた男が、唾液の貯蔵庫と化した翔太のヘソの穴に人差し指を差し入れた。ズブズブという音が聞こえた気がした。男の指が侵入し、かわりに蓄えられていた分の唾液が溢れ出てきた。
 

自分の体内で生産された狡猾油を使って小汚い男にヘソを「犯される」翔太。指が出し入れされるたびに、身体の真ん中、陰茎の奥の方がキュンとするのを感じる。そんな翔太の心の奥を知ってか知らずか、男は翔太の両足を軽く広げさせた。その付け根にある、小学五年生にしては幼い陰茎とふぐり。左手でふぐりの中身を確かめるように、コリコリとしてみる。柔らかい皮に包まれた、二つの玉を指先で遊ぶ。
 「んふっ」翔太は背筋に微電流が流れたように、つま先をピンッと突っ張らせた。徐々に堅さを増し、頭を上げ始めた陰茎を眺めながら、男はいっそうニタニタと笑みを浮かべた。男はヘソを犯し終えたと判断し、右手の動きを止め、翔太に顔を近づけた。まん丸の目に、かわいらしく小さな鼻。ちょっと上を向いている。そしてぽってりとした唇。男はソレを奪った。何の躊躇もなく、男と翔太は唇を重ねた。舌を絡めあい、翔太の唾液を奪い取った。
 口を離すと、未練を残すかのように唾液の糸が引いていた。男は、幼いながらも雄々しく、垂直に起ち上がった翔太の陰茎の真上に口元を持っていくと、さっき口移しで受け取った唾液を口先から垂らした。可愛らしく皮を被った先端の、わずかに開いた隙間に侵入し、溢れ出た分がテカテカと表皮を濡らしていく。男は口腔内の唾液をすべて放出し終えると、そっと翔太の右手を取り、勃起し濡れそぼった陰茎に添えさせた。そして耳元で囁いた。「いじってごらん?」
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