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  • 2015⁄08⁄20(Thu)
  • 02:47

シゲサト

カスミに会うため、ハナダジムに遊びにきた。

久々に会ったカスミは…あんまり変わってない。
少し…縮んだ?いや、俺が伸びたのか。よっしゃ!
話を聞けば、カスミはジムリーダーとしてうまくやってるみたいだ。
タッツーやヒトデマンも元気そう。コダックは…相変わらず。
弱点だったギャラドスも克服して、心強い仲間ができたみたいだ。
…俺も負けてられない。

でも今は、目の前の飯に集中!

夕食を食べにきた二人。
呆れるカスミを前に、バクバクとものすごい勢いで食べるサトシ。
「あんた、なんでそんなに飢えてんのよ…」
「仕方ないだろ。タケシもニビへ帰っちゃって朝飯も昼飯たべてないんだから。」
ガチャガチャと荒々しく皿をどんどん積み重ねていく。
「それにしてもね…もっと上品に食べられないわけ?」
いそいで食べすぎたせいでテーブルに飛びった食べ残しに文句をいうカスミ。
「うるはひなぁ~」
「…ったくもう。ん?」

プルルルル…
にぎやかな店内で電話の音が聞こえる。
「あ。はいはいもしもし…?」
カスミの電話だ。

「うん…わかった。すぐいくわ。」
プツン、電話を切りリュックをゴソゴソさぐる。
「ジムに挑戦者がきたみたい。先にいくわ。これ私の分。」
テーブルにオムライス一人前の料金を置いた。
「あ、うん。」
「じゃあね、また遊びに来なさいよ!」
「ああ。その時はバトルだ!」
立ち上がりリュックを背負った時、ひらりとメモが落ちた。
サトシは拾い上げてカスミに手渡した。
「ほら、落ちたぜ。」
「ああ、ありがと。」
「手紙?」
「、うん。…実はね、少し前に告白されたのよ。そのお呼出の手紙ってワケ。」
「こ、告白?」
「そ。それも面と向かってよ!今時古風よね~。」
そういうと少し雑に手紙をポケットにしまった。
「ふ~ん…、告白ってなにを告白されたんだ?」
「え?そんなの…あれよ。きまってるじゃない。」
照れて少し慌てるカスミ。
反面、不思議そうな顔のサトシ。
「決まってる?決まってたら告白にならないじゃん。」
「…。」
白けた目でサトシを見る。
「…はぁ。」
「?」

「あんた…やっぱりお子さまねぇ。」

ガーン

「…でさあ、カスミが俺のことお子さまだっていうんだよ。」
「ふ~ん…」
「聞いてる?」
「ああ。」

カスミの言葉に傷ついたサトシ。その夜マサラに帰った。
シゲルもマサラに帰ってきていたので、
家についたらすぐオーキド宅に遊びに訪問した。
シゲルは忙しそうに本や書類に目を通している。

「だからさ、シゲルってお姉さん引き連れてたり、
研究者の大人相手に対等に話せてるだろ。
どうやったら大人になれんのか教えてほしいんだ。」
「…。」
「なぁ!」
「聞いてる聞いてる。」

しばらく何か考えているようだったが、
「大人になるっていってもなぁ…。僕だってまだまだ未熟だ。
研究していると尚更思い知らされるよ。」
「…そっか。はぁ。」
「でも…」

「大人にしかできないことなら知ってる。」
「?」


……
………
…………


「はあ!?なんでだよ?お前、このまえ病気治すからって俺に…。」
「大人は余計なことを深く考えちゃだめだ。」
「…。おかしくない?」
「僕はこの方法以外知らない。いやなら他を当たってくれ。」
シゲルは腿の上に重ねた本の一冊を開き読みはじめた。

何怒ってんだよ。意味わかんねえやつ。
仕方ない、それで大人に近づけるなら…
「…、頼む。」


「…じゃ、横になりなよ。」

元々ベッドに腰かけていたサトシは体を半転させ倒れ込んだ。

ふぅ…、天井を見つめる。電気が眩しい。
あれってこのまえの、あれだよなぁ。
あの時はボーッとしてたからぶっちゃけはっきりは覚えてない、ような覚えてるような。あはは。
…すっごく恥ずかしかったのは覚えてる。

パタンと本を閉じる音が聞こえて、シゲルが覆い被さった。
視界の真ん前にシゲルの顔が現れる。
同じ状況に追い込まれて、今更ながらふつふつと思い出してくる…。
そうだ確か、あれをあーしてこーしてあーされて…

仰向けのサトシの手を持ち上げ、
手のひらを触れ合わて指を交互に重ね、再び地面につける。
しっとりとした空気がこれから起こることを連想させ、サトシの顔が猛烈に熱くなった。
「あの…やっぱ…やめとこっかな…」
「…。やれやれ。」
明らかに馬鹿にしたため息をつく。
「そんなのだからお子さまっだて言われるんだよ。」
「な、なんだよ!」
「そうじゃないか。」
視線で見下され悔しさで唇をギリ、と噛み締める。
「っ…なんなんだよ…皆して…。」
「ま。やめるならやめるでさっさと決めてくれ。僕も一応暇じゃないんだ。」

………。
黙り込んでしまうサトシ。
はぁ、と二度目の溜息をついてシゲルは重なった手を離そうとする。
待てと言わんばかりにサトシは外れかけた手をぎゅっと握り直した。
「…やる。」
「…。途中で止めたいだとかいっても知らないからな。」
「…わかってるよ。お前こそな!」
怒りが混じったサトシの言葉に、もちろん。と返し、じっと瞳を見つめた。
シゲルの目に自分が映ってる…あたりまえだけど。
急に静かになると…緊張する。
絡まった手のひとつをほどき、頬に添える。
下唇のラインを親指でそっとなぞり、軽く唇を重ねた。
「…っ」
まずい、すごく恥ずかしい…。

ゆっくりと唇を離し、角度を変えて何度も何度も口づける。
「ーっ、んっ」
キスの嵐に耐えかねて、何か発言しようとつい唇をゆるく開けてしまう。
すぐ様唇に舌が滑り込み、サトシの口の中で一方的に絡まった。
「んぐっ」
「…」
するりと侵入してきた舌に一瞬おののくが、負けじとサトシも舌を動かす。
が、すぐにシゲルの舌にのみこまれ結局なすがままとなった。
「んんっ…」
舌の絡み合う音が口から直接脳に響き、頭をカーっと熱くする。
次に居場所のないサトシの舌をぐっと押し付け、歯列をじっくりとなぞった。
鼻で息をするのはなんだか遠慮してしまい、次第に苦しくなる。
体を退けたら…止めたいと見なされるかも。そしたら多分、馬鹿にされる…
「……っ…」
シゲルは一通り口内を味わい終え舌を抜き出す。
「んはっ…」
唇同士が離れ、銀色の糸がツーッと伸びる。
口を拭い、一息おいて酸素を全身に行き渡らせた。
「っ…。おい、めちゃくちゃ苦しかったぞ!」
「…人のせいにするなよ。」
「だってお前のせいじゃん…。」
「鼻で息すれば済んだ話だろ。」
「…(できないから言ってんだろ!)」
フゥ、呼吸が整い目線を前に戻すと自分の写った瞳と目が合う。
さっきと同じ、はずなのに突きささるような視線。
なんか…気まずい。
まだ何か話をしようと必死に話題を探す。
「…あ、あのさ。今日夕飯なに食べた?」
「…何急に。」
「いや…俺、今日夕飯しか食べれなくってさ~…あはは…」
「…。僕は…今から食べるところかな。」
「そ、そっか…。」
…。
途切れた会話はその後の沈黙をより気まずくさせた。
もうだめだ、耐えきれず横を向く。
フ、といつもの鼻で笑う声が聞こえた。
「耳でいいの?」
「え?」
有無を言わず耳をペロリと舐められる。
「っ!」
間近で聞こえる水音に驚いて目を見開いた。
「ちょっ…くすぐったいって…」
耳の形をなぞり、やわらかく噛みつく。
そのむず痒さにサトシはきゅっと肩をすくめる。
狭まった耳にグリグリと舌をねじ込んだ。

「…ぅ…」
小さく震えながら目を閉じじっと耐えるサトシ。
不意にズボンの中にシゲルの手が侵入する。
「あ!ちょ…やめっ…」
「大丈夫、痛くはしないよ。」
慌てるサトシを余所に、下着越しに触れてゆらゆら刺激を与えられる。
一瞬暴れようかと考えるが、そんな気はすぐに消え失せた。

「…っ…ぁ」
手を密着させ、下着の上から撫でて形どる。
やさしい手つきで弄ばれてゆっくり感覚が麻痺し、じわじわ下着が湿っていく。
「んっ…んぁ…」
サトシの腰が小さく揺れているのに気づき、ズボンを下着ごと下ろす。
「…だいぶ濡れてるね。」
「っ、悪いか…。」
「いや、むしろ好都合だ。」
今回は直に触れ刺激を与える。
手で輪をつくり自身をくぐらせ、上下の運動がはじまった。
「ふっ……!」
先走りを手に絡ませ、なめらかに擦られてゆく。
「止めないから好きなだけイきなよ。」
「なっ…、んぁぁっ」
一気に全身の血液が下半身に集まる感じがした。先端からコプリと液が垂れる。
…っっ!

また体が熱い…それに変だ…
あれ、なんかこう…すっごく…
「っぁ…、気持ちいい…」

自分の声ではっと我に帰った。
な、何いってんだ俺!
あん時は病気だったからまだしも…。こんな状況で!
…まさか俺って変態だったのか?

「…あ、あの…」
「…っあははっ!」
シゲルの顔色を気にして見ていると、急に笑われる。
「な…、なんだよ!」
「いや…頭までバカ正直な奴だなと思ってさ。」
シゲルの反応に何が?と尋ねようとしたが、さっきより少し強く手が動きだしそれどころではなくなった。
「…っ!く…ぅ…」
「僕もご期待に答えないとね…。」
襲いくる快感にシーツを強く握りしめる。
加速していく手と比例し、その拳も固くなる。
「っん…っっ~…」
限界が近い。下腹部に力が入る。
「…何我慢してんの?」
先端にぐっと指で力を加えられた。
「っぁ!!」

…全身の力が抜けぐったりとなるとなる。
閉じた瞼にシゲルはそっと唇を落とした。「ん……」
力の抜けたサトシの体を起こし、足を開かせる。
サトシもその動作に戸惑いつつも従った。
「…な、なあ。これって何がどう大人になるんだ?」
「ん~全体的に。」
「…。でもさ…、前に一回やってるのに…」
「回数分だけ効果がある。」
適当すぎるシゲルの答え。…ほんとかよ。
「さ、お疲れのとこ悪いが続けるよ。」

先程放ったものを、たっぷり指に絡ませ、入り口を軽くつついた。
「~っ」
「力抜いて。」
「う、…」
ツプ、と第二間接をすぎる辺りまで埋め込み、抜き出す。
「あっ…、…んぁ…」
付近にある前立腺のふくらみをチマチマと擦られ、途切れ途切れの媚声がもれた。
さっきのあれで自分から出る声が無性にはずかしくなり、
両手で口を押さえて自分の声を止める。
「んっっ」
「…。何?今更?」
だって…、と目線で訴える。
「やだなあ、遠慮するなよ。」
「いや、遠慮ってゆうか、その…」
オロオロと目線を泳がすサトシ。
「…。声だしたほうが気持ちいいぜ。」
「だ、出したくなったら出す。」

シゲルはあからさまに不機嫌な顔になった。
「…わかった。」
入り口付近を弄んでいた一本を、ゆっくり中へ沈めた。
「っ!」
ある程度入りきるとぐりぐりと無理に押し込む。
「っな…に…をっぁ……」
出てきた声を封じるため下唇を噛んで押さえた。
「…っ」
「さて。どうすれば声を出したくなるだろう、」
さらに指を奥へ。
「ね。」
「んんっ!…」
指の腹で内側のふくらみとぐりぐりすり合わせてやると、
体全体をちぢこめて、時折ぴくんと反応する。
「っ…んぁっん!」
「…ふん。」
勝ち誇った顔で笑うシゲルをキッとにらみつけるサトシ。
わざとそのタイミングで指を曲げふくらみを掻いてやると、
おもしろく腰が跳ね上がる。
「んあ…!っ…ああっ…」
大きく口を開け声をあげた。
「そうそう…。素直に鳴きなよ。」
こぼれたその声にシゲルは満足し、中を不規則に掻き回し始めた。
更に余裕がでてくると指を追加して様々に動かす。
「シゲ…っぁっ」
その動きが図らずとも善点を刺激し、表情を危うくする。
「…ぅ…んんっ…」
自身は白濁にまみれ、あられもない姿になっている。
「…こっちは後で触ってあげるよ。」
収まった指すべてをゆるくまげてやると、再び口を開け声をあげた。
「んぁ…あっ…」
「…。」
ふくらみに指を当てたままぐるんと手を回転させる。
「っ!あぁああっ!」
ビクンと大きく腰が跳ねる。
「なにすっ!ぁっ…ぐ」
もがくサトシを押さえつけ、ゆっくり指を引き抜く。
解放されたサトシは涙を流して荒く大きく息をする。
「ぅ…くそっ…」

…よし。もっと、だ…

ドンドン、下から物音が聞こえた。
「!」
「?」
「シゲル、いるのか?」
「…。」
ドアをあけ下の階へ向かって話しかける。
「はい。今データをまとめておりまして…書類が完成し次第下へ参ります。」
「おお、そうか。ガルーラの子供が生まれたんじゃ、見てやってくれ。」
「本当ですか!わかりました。」
ドアをトンと閉め、サトシを見る。
「…と、ゆうことだ。」
「え?」
「一週間マサラにいるんだろ?また明日来い。」
「あ、あの。ちょっと…」
シゲルは白衣をまとい、何枚かの書類を持って下へ降りていった。
「お、おい!」
部屋に一人とりのこされる。
俺は…どうすれば…。

仕方ないので体の汚れを拭き取り、乱れた服をきっちり身に纏う。
「…。」
パタリともう一度ベッド倒れ込んだ。
「…。はやく明日にならないかな…。」


ドカッ!再びドアが開く。
「うわっ!!」
シゲルだ。びっくりした。
「な、なんか用?」
「…。ここは僕の部屋だ。」
そう言ってサトシの前に立つ。
「(…やっぱ俺に用じゃん。)」
シゲルはじっとサトシを見つめる。
「なんだよ。」
不審な目を向けるサトシの首筋にチュウッと吸い付いた。
「…っ!」
「ん…」
「お、おい…っ俺もう服…っ」
唇を離せばくっきり赤いあとが残る。
「よし。」
机にあった別の書類を数枚手に取った。
「じゃ、また明日!」
シゲルは再び下へかけていった。
再びポツンと取り残されるサトシ。
「な、なんなんだよー!」

帽子を頭にかぶり、コソコソと帰宅した。
途中ベトベトンに見つかって大変だった。

…一週間後…

「カスミ~!」
「ピカチュピ~」
大きく手を降ってサトシが走ってくる。
「サトシ!また来てくれたんだ。ピカチュウも!」
しゃがんみこんでよしよし、とピカチュウの頭を撫でる。
「チャァ」
ピカチュウは嬉しそうにカスミに飛び付いた。
「ふふっ」
「なあなあカスミ。俺、六回分も大人になったぜ!」
見たか!といわんばかりのピースポーズと威張り顔。
「は?」
「どうだ!」
「…。どうだって言われても…。」
仁王立ちして見せるサトシ。
一応全身目を通す…、
首に見覚えのないマフラーが巻いてあるが、
それ以外特に変化は見られない。
「何いってんのあんた。」
「なんでわかんないんだよー。ちゃんと見ろよ!」
「…ピカチュウ、サトシどうかしたの?」
「ピカ?」




おわり☆
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