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  • 2015⁄01⁄05(Mon)
  • 23:20

カテジナルースの素顔


まただ メールアドレスを変えたのに、またメールが来てる
しかも相変わらずの内容
なーにが「カテジナさんはとっても綺麗なお姉さんなので憧れてます」よ!
どうせ三十面下げた中年ヒッキーのくせに、妄想の中では少年のつもりでいるのね
でも....またメアド変えてもどうせつきとめられるんだから
この馬鹿にも返信してやるか
適当にあしらってれば満足するだろうし
いつまでも無視してると、逆キレしてウイルスとか送ってくるかも知れないしね
はーあ、どうせ付きまとわれるなら可愛い男の子がいいのにな
そういえば
たまに「寝とられダメ親父」の店で店番してる時におつかいに来る、オカッパ頭の子
あの子よく私のことをチラチラ見てるけど
あんな子ならストーキングされても大歓迎なのにな
ふふ、馬鹿なやつー
適当に出した返事に舞い上がって毎日毎日メール出したのが運のつきね
ホストから割り出したわよ、あんたのID
でもカサレリアってどこ?
そんな町あったっけ?
あ、あのコが来た!

オラ!どけよ淫乱雌豚
わたしが店番やるからてめえは愛人とちちくり会って来い!
安心しな、親父には黙っててやるから....バレてると思うけど

坊やはいつものようにわたしの方をチラチラ見ながら品物を物色している
わたしは極力坊やの存在を無視して、本に目を傾ける振りをしながらその様子を観察する
この年頃の坊やには、少しくらいはツンとしました方が「憧れのお姉さん」っぽくて魅力的なはずだから
でも、まるっきり無視も駄目
その存在を知っているということだけはわからせておかないと、諦められてしまう
だから
「僕、たまに沢山買い出しに来るわね、どこの子なの?」
そう話しかけた
憧れのわたしからいきなり話しかけられて、坊やは顔を赤くしたまま黙り込んでしまう。
「どうしたの?」
わかっていながら、わざとらしく顔をのぞき込むわたし。
「カ、カサレリアです」
「そう、偉いわねいつもいつも沢山のおつかいを」
「そ、そんな」
照れてまともにわたしの顔を見れない坊や....ああ快感っ!
でもここであまりしつこくすると逆効果なので、そのまま離れ
レジの方へと戻り、再び本を手にする。
あくまでもほんの気まぐれで話かけたのよ、と言わんばかりに
やがて品物を一通り揃えた坊やが代金とともにそれをこっちへ持ってくる。
代金を受け取る時にわざと指にさわり、おつりを返す時も同じようにする。
「またいらっしゃいね」
「は、はい、カテジナさん」
赤い顔のまま逃げるように帰っていく坊や、可愛いったらありはしないわね....ん?
なんであの子、わたしの名前知ってるの?
店の名でもあるからルースという名字なら知っててもおかしくはないけど....
それに確かカサレリアから来たとか...カサレリアって確か例のメールの....。
ま、まさかあの坊やが?


カサレリアというのは不法滞在者の居留地らしい
それは都合がいい、マハに賄賂を送って(註1)あの子の両親を月かコロニーに追い払い、あの子をわたしが引き取るなんて荒技が出来る
とりあえずストーカーの正体はあのコなのか、真偽を確かめるためにもわたしはカサレリアへ向かった

意外にもあっさりと、あのコを見つける事に成功した
畑に出て何やら作業している姿をスコープで遠くから監視する
生身というか素手での作業が終わると、倉庫から乗り込む機械を持ち出して畑に乗り入れている
あのコは朝からずっと畑にいる
子供だけを働かせて、両親は何をしているのかしら....
ハッ、まさかあのコは孤児で...
非道な里親に引き取られ、朝から晩までこき使われているんじゃないでしょうね
だとしたら、こののどかな土地に血が流れることになるわよ

註1 マハとは「逆襲のシャア」「ガイア・ギア」で語られる不法滞在者摘発の役人、通称マンハンターのこと
真面目にというか過酷に活動している時代もあれば、どう考えてもサボリまくってる時代もある
典型的サボり期である(不法滞在者が一杯いる)Vガンの時代なら、賄賂でも送らないと摘発とかしないような気がする


学校をサボってカサレリアに通うこと三日
色々と調べた結果、ようやくあのコのこどがわかった
名前はウッソ・エヴィン、13才、わたしより四つ年下だけど少しだけ意外、小学生くらいかと思ってた
まあそれでも年下の可愛い子であることには変わらない
そして家庭環境、あのコは両親が行方不明になったため一人で暮らしているらしい、なんて好都合....ゲフンゲフン、なんて可哀相な
こうなったらわたしが慰めてやらなくては....

今日もカサレリアへ赴き、遠くから双眼鏡で、農機具の整備をしているウッソ君を眺める
子供なのに手際よく機械を分解して何やら作業をすすめている
お利口さんなウッソ君にウットリ
なのに....
なんなの、あのガキは....
作業中のウッソ君に黒い雌ガキが近づいて来る
慣れ慣れしく話しかけると、あろうことかウッソ君も作業の手を止めて、その雌ガキの後をついて自分の住んでる小屋の隣の小屋へと入っていくじゃないっ!

帰宅後、今まで撮影したウッソ君の映像を確認して唖然
今まで視界に入らなかったが、かなりの映像にさっきの雌ガキが一緒に写ってる!
なんなのよアレは?


今日は日曜日。
さすがに連日のカサレリア行きに疲れたわたしは昼までぐっすりと寝てしまった。
起きてすぐ、窓を開けて部屋の空気を入れ換えると....。
研ぎ済まされたセンサーが発動した。
誰かが私を見ている。
へんねぇ、以前わたしにつきまとってた不つ細工なひきこもりストーカー野郎は、ローリングエルボーで顎を、シャイニングウィザードで頬骨を、スタナーでケイ椎を、スピアーで肋骨をシャープシューターで腰を、アンクル・ロックで足首を....。
とにかく全身の骨を叩き折ってやったから、まだまだ社会復帰は困難、というか社会復帰できるかどうかする不明の筈。
また新しいストーカー、ふう、そういう事をする社会のゴミを一網打尽にするいいアイデアはないのかしら。
一纏めにしてロードローラーで潰しちゃうとか....。
そう思いため息をつくわたしに、斜め向かいの店の陰からそそがれる視線。
しかし、そり視線に不快感がない。
むしろ何かこう、むずがゆいような感覚、もしや....。
気づかないフリをしつつ、横目で確認。
予感的中。
ウッソ君だ、ウッソ君だー、ウッソ君だぁ~!
どうやら私に会いたいけど、そうそう買い物もしていられないので、せめて遠くからでも見ていたくて来たのね。
やーん、可愛いっ!なんて健気な坊やなの!
一度部屋に引っ込んだわたしは、手鏡を取り出すともう一度窓へと顔を出す。
そしてウッソ君から見えない角度で鏡を構え、様子を伺う。
何やら丸い機械のような物をいじっているウッソ君。
今気づいたフリをして声をかけたら、どうするかしら。
驚いて逃げちゃうかな....。
そんなとりとめもない事を考えていたわたしは、ふと嫌なことを思い出してしまった。
カサレリアにいた黒い小娘のことを。
調べによるとあの黒雌ガキの名前はシャクティ・カリン。
ウッソ君の隣の家の一人娘で、なぜかウッソ君同様に親が失踪中なので、最近はほぼ一緒に暮らしているに近いらしい。
気に入らない。
わたしのような年上の素敵なお姉さんの好きなウッソ君にとってあれはまあ妹みたいなものなのだろう。
けどあのガキは違う、ウッソ君を見るあの目、あれは雌、それも相当の淫乱雌豚の目よ。
あんな雌豚と、ウッソ君が寝食を共にしているなんて...。
ああ、ウッソ君が私に捧げる筈の純潔があの黒餓鬼に奪われたりしたら....。
そんな事を考えているうちに、わたしの顔は見る見る膨れっ面になって行った。
その時だった。
向かいの店の屋根で何かが光っているのに気づいたのは。
嫌な事を思い出してブーたれ顔になったまま「あぁ?」とガンをつけるかのようにそっちを振り向くと。
そこにあったのは丸い物体。
あれは確か、ウッソ君がいじってた....。
丸い機械はわたしが気づいたのを知ってか知らずか、そのまま自力でゴロゴロと転がり、姿を消した....。
振り向くと、ウッソ君の姿もない。

どう考えても、あの機械にはカメラが内蔵されてたに違いない。
と、すると、わたしのブーたれ顔が撮影され、ウッソ君に渡った可能性が高いと言うことで....。
あは、はははは。
も、もはや単なる「憧れのお姉さん」路線を推し進めるのは無理のようね。
こうなったらもう、女の不条理を徹底的に演出して、予測不可能な言動でウッソ君を振り回してあげるしかないわね。
簡単になびく女や、絶対無理な高値の花よりも、手が届きそうで届かないもどかしい存在、うん、これがいい。
とりあえず明日からウッソ君には。
冷たくしたり、優しくしたり、会う度にコロコロと態度を変えて惑わせてやる!


窓から顔を出した所を盗撮されてから三日後のこと。
用事でウーイッグでも最も賑やかな駅前通りに来ていたわたしは聞き覚えのある機械作動音を耳にしたのよ。
路地裏へとぬける建物の隙間に、そいつはいたわ。
例の丸い機械、いやもうこれは自律自走のロボットと言っていい代物ね。
どうやら今日もわたしはウッソ君に見られているらしい。
それを考えると、急に自分のいでたちが気になった。
親父のおつかいなので、いつものヴィンテージ物のカジュアル・ウェアじゃなく、母親が買っておしつけたダッサダサのブラウスにスカート姿だった。
わたし的にはこんな格好は大嫌いなんだけど。
ウッソ君に観察されている事を考えると、いいのか、悪いのか。
まあお嬢様的印象をウッソ君がわたしに持ってるのは確かだろうから、今はまだこっちの方がいいのかも知れない。
そんな事を考えつつ、わたしは慌てて機械を睨みつける。
口というか、スリットからカメラが覗いているので、素人目にも盗撮の類なのはわかる。
変な機械に自分の姿を盗撮されて、平然と、あるいはにこにことしていれば、ウッソ君はどう思うか。
いくら女性に幻想を抱いて好意的に解釈する年頃でも、さすがに「心が広いな」とか「純粋無垢だな」とかは思わないでしょ。
頭の不自由な可哀相なお姉さんとして、わたしに向けられる目は「憧れ」から「哀れみ」へと変わってしまうじゃない。


その日、わたしは朝から何だか胸騒ぎがしていた。
窓から望遠鏡で外を眺めると、案の定。
カサレリア方向からフワフワと浮遊してくる、荷台つきワッパが見えたの。
紛れもないウッソ君、どうやらいつものわたし目当ての盗撮ではなく、買い出しに来たらしい様子。
当然うちの店にも来るはず、たとえ他の店で間に合うものでもうちに買いに来るはず。
わたしを間近で見るための口実として....ああ、なんて健気なのウッソく~ん!
はっ?
こうしてはいられない,,,,,。
わたしは大忙しでシャワーを浴び、髪を乾かしながら歯磨きをすませ、ウェスタン・シャツとプリーツスカートでネイティヴ風にキメる。
そうして見繕いを終えて店へと突入し、店番をしていた親父に後ろから飛びついてブルドックでレジ台に叩きつけ、そのまま助走の勢いで壁にぶつかる寸前で壁を蹴って反転し、ライオン・サルトで押し潰して追い打ちをかけた。
別に親父が嫌いだからじゃないよ、嫌いは嫌いだけどね。
ただ店番を代わっても、後で顔を出されたりしたら面倒なのでしばらく眠ってもらうことにしたのよ。
邪魔な親父を眠らせて、家の中へと引きずりこんだ後で。
わたしは何食わぬ顔で店番にたつ。
ジャスト・タイミングでウッソ君ご来店!
彼の素性を、そしてこのわたしに恋い焦がれるあまり健気にもストーカー行為を働いている事を知ってからは初かな。
ふふふふ....時は来たっ!
チラチラとこっちの様子をうかがう視線に何ともくすぐったい思いをしつつ、わたしは何食わぬ顔で店の商品を点検するふりをしながら店の入り口に近づく。
さっと外に出ると「準備中」の札を扉に下げる。
すぐさま店内に戻ると、扉の鍵を閉める。
これでこの店の中は閉鎖空間。
ウッソ君が泣こうが喚こうが、誰も助けに来はしない,,,,って、何考えてんだろ、わたしは....。
違う、違う。
今日はウッソ君に宣告をする日だった。
わたしが彼のストーカー行為に気がついている事を。
それによってどういう展開にもっていくにせよ、他人に邪魔をされずに二人きりになる必要があっただけ。

さあ、ウッソ君がレジにに近づいて来た。
いよいよカテジナ・ルース一世一代の遠大な計画。
「従順な美少年の愛の奴隷ゲット計画」発動よ!

ウッソ君が品物を持ってレジへとやって来る。
ニコリともせず事務的に会計をすませるわたしに、少し残念そうな顔をするウッソ君。
ふふふ、焦らないの。
今から楽しい時間が始まるんだから。

「あれ?」
清算をすませ、名残惜しそうに荷物を持って店から出ていこうとして、ドアが開かない事に気がついたウッソ君。
「どうしたのかしら?」
鍵をかけておきながらわたしはそしらぬ顔で聞く。
「ドアが開かないんです」
「ああ、最新式の防犯装置が降りたようね」
「防犯装置?」
「そうよ、失礼だけどあなた、何か懐に隠したりはしていないでしょうね?」
そう言って疑わし気な目を向ける。
「そ、そんな僕はそんなこと....」
うつむき加減に目を潤ませるウッソ君。
ふふ、それは憧れのわたしからこんな目で見られたら、悲しくて悲しくて仕方がないわよねぇ。
でもウッソ君、キミは潔白じゃないのよ。
お姉さんをストーキングしてたお仕置きをしてあげるからね。

「御得意様を疑ったりはしたくないけど、こればっかりは仕方がないわ、悪いけど、両手を上に挙げてくれるかしら?」
半ベソをかいたまま素直に従うウッソ君、ふふっ、素直な子にはご褒美あげなくちゃだわ。
わたしは何げなしにウッソ君の背後へと回ると、後ろから手を延ばしてその身体をまさぐる。
「ええっ?」
予想もしなかった事態に硬直するウッソ君。
しかしかまわずまさぐり続けるながら、さりげなく胸を背中に押しつける。
「$#&¥@%*!」
意味不明の叫びを上げるウッソ君。
「どうしたの?」
狙い通りなのにすっとぼけて尋ねるわたし。
「い、いえ、何も」
後ろから表情は見えないけど、耳まで真っ赤になっちゃって....
かーわいいー!
でもこれはお仕置きなんだから、気持ちいいことだけじゃないよウッソ君。
今度は照れじゃなくて恥ずかしさで、顔どころか全身を真っ赤に染めて....あ・げ・る。
「ふーん、何も隠してないわね」
「も、もういいですか?」
本当はずっとこうしていたいくせに、無理しちゃって。
「やっぱり服の上からじゃわからないわね、今度は服を脱いでくれる?」
ウッソ君はしばらく反応しなかった。
わたしの言った事が、耳から脳に達しながら、脳がその言葉を認めたくなかったのね。
「聞こえなかったかしら、服を脱いでみて」
もう一度言ってみる。
「そ、そんな、そんな事出来ません!」
やっと反応した。
「あら、服を脱いでくれないと本当に何も隠してないかどうかがわからないでしょ」
「だ、だって....そうだ、僕が服を脱ぐより先に、何か店からなくなってないか調べた方が....」
ちっ、気づかれたか。
やっぱり頭いいわねウッソ君、でも今日こそは今までの悪さの罰を与えるからね。
「いいから早く服を脱いで」
正論に取り合わず、再び脱衣を要求。
「そ、そんなどうしてですか、おかしいですよカテジナさん」
はい、ここがチャンス。
「何で知ってるの?」
「え?....あぁっ!」
ついついわたしを名前で呼んでしまったウッソ君。
「この前もそうだったわね、どうしてあなた、わたしの名前を知ってるのかしら?」 わたしの射るような視線に耐え切れず、うつむくウッソ君。
「お友達に教えてもらったの?」
「友達?」
わたしの言葉の意味を捉えかねたウッソ君が顔を上げた瞬間。
「そう、小さくて丸い、カメラ内蔵のお友達よ」
青い顔で、ワナワナと震え出すウッソ君。
それはそうよね、絶対に知られたくないことを、絶対に知られたくない相手に知られていたんだから。
「さて、自分が拒否できる立場じゃないことがわかった?」
「........」
「お返事は、ウッソ・エヴィン君」
「....僕の、名前を?」
「ちょっと調べさせてもらったわ....あ、もちろんあなたのように勝手に他人を盗み撮りはしてないわよ」
「ご、ごめんなさい」
いきなりその場に手をついて、土下座するウッソ君。
「ごめんなさい、もう二度としませんから許してください」
「ウッソ君、わたしは別にあなたに謝って欲しいなんて言ってないんだけど?」
「え?」
許してもらえるのかと、半信半疑のその顔も可愛いーーーーー!
でも許さない。
「おわびの印に服を脱いでくれれば、それで許してあげる」
「そんな、何でもしますからそれだけは....」
「何でも?」
「は、はい」
「じゃあ死んで」
「え?」
「何でもするんでしょ、だったらそこで舌噛んで死んで....」
「そ、そんな....そんな事....」
「嫌ならすぐ服を脱ぐっ!いつまで待たせるっ!」
煮えきらないウッソ君に、つい半分演技、半分マジ切れの怒声を浴びせてしまうわたし。
いけないいけない、ここまで来て焦りは禁物だわ....。
見るとウッソ君は子犬のようにビクビクと脅えている。
「あらどうしたの、死ぬのも嫌なら服を脱ぐのも嫌だなんて、それなら覗き犯人として警察に突き出そうかしら?」
「そ、そんな、ぼ、僕はカテジナさんのお風呂なんて覗いてはいません!」
「お風呂ねえ....」
「ああっ!」
頭のいいウッソ君も、焦りの余り墓穴を掘ったようね。
しかし見事な迄にカマかけが成功したものだわ。
それにしても....やっぱり覗きもしていたのね....。
ま、ウッソ君だから許してあげる、その代り、キミはこれからわたしの前でもっと恥ずかしい姿を晒すのよ......ウフフフフ、アハハハハハハ
「さあ、どうしたの、ここで服を脱ぐか、警察に行くか」
見る見る青くなるウッソ君、いくら近頃は不法滞在が黙認されているとはいえ、犯罪で警察に捕まればさすがに月やコロニーへと送り返されるから当然よね。
「わ...わかりました....」
青かった顔を真っ赤に変えて、服を脱ぎはじめるウッソ君。
上着、シャツ、ズボンと脱いでいき、タンクトップとトランクスだけになったところで危うくよだれをたらしそうになり、慌てて顔をきりりとさせるわたし。
あくまでも罰として、お仕置きとして、服を脱がせているという建て前を忘れるところだった....。
タンクトップを脱ぐと、ウッソ君の子供にしては結構な筋肉質の上半身が露になる。
ほんの少し期待はずれだったけど、ピンク色の乳首に子供らしさがかいま見えてもう悶えちゃいそう!
そして...最後の一枚、トランクスを残したところで、ウッソ君はまたも土下座する。
「これ以上は許してください」
甘いよねぇ坊や....。
「わたしは服を脱げと言わなかった?」
その言葉に震えながら顔をあげ。
「パンツは服じゃないっていうの?」
絶望的な表情になるウッソ君。
それこそ耳まで赤くしながら、立ち上がり、後ろを向くと一気にトランクスを引き下げた。
柔らかそうなお尻をこっちに向け、あまりの羞恥にガタガタと震えているウッソ君、甘い甘い。
こんなのはほんの手始め、二度とわたしから離れられなくなるまでは、泣きたくなるほど、いいえ、確実に泣きじゃくるほど恥ずかしい想いをさせてあげる。
「こっちを向きなさい」
言われてすぐに振り向いたのはいいけれど、予想通り、両手で股間を隠している。
「ほら、手は頭の後ろで組む」
「そ、そんな....」
「聞こえなかった、じゃあもう一度言うわね、手は頭の後ろで組みなさい」
「それだけは....ああっ」
この期に及んでまだ無駄な抵抗をするウッソ君に、演技でなくムッとしたわたしは、ウッソ君の可愛い顔を平手で張る。
人の顔を「平手で」叩いたのは初めて(普通は抜き手か肘)のわたし。
なんとなく手が熱いのは叩いた頬の感触が良かったから?
そうなのね、これが「愛の鞭」というものなのね。
本当はすっかり機嫌が直ったわたしだけど、あえて怒ったふりをしてウッソ君を睨みつける。
「早く手をどけなさいっ!」
「そ、そんな....」
女神のように優しい(美少年限定)わたしが、あえて無慈悲を装って言い渡した命令。
しかし事が事だけに、さすがにウッソ君も今度ばかりは素直に言うことを聞いてくれない。
それならば....。
「脱ぐのよっ!」
二発目の平手打ちが決まる....。
ごめんねウッソ君、本当はこんな乱暴なことしたくないの。
決して君のほっぺがぷっくらしてて叩きがいのあるから叩いているんじゃないのよ....。
憧れていたわたしに叩かれて、ウッソ君は絶望に沈みきった顔になる。
「まだ言うこと聞けないの」
そう言って、大きなモーションで三発目を振りかぶると慌てて頬を手でガードする。
フフフ、まんまとひっかかったわね。
事態に気づいたウッソ君が手を元の位置に戻そうとした時には既に時遅し、よ。
わたしが既にその両の手首をしっかりと掴んでいるのだから。
「わぁっ!」
股間を完全に晒してしまったことに、ウッソ君の絶叫が店内に響きわたる。
13才のなのに自活しているウッソ君。
頭がよく機械に強いウッソ君。
背は低いけど意外にガッチリしてて割と力持ちのウッソ君。
童顔のわりにそんな大人ぴた面も多いウッソ君だけど。
こっちの方は年相応、いやむしろ年の割に発育が遅いのかな。
陰毛はほとんど生えていないし、大事な物はしっかりと包皮に覆われている。
「放してっ、みないでっ!うわーっ!」
わたしが完全に両手首の秘孔を指圧して腕力を奪ってしまっているため、逃げられないウッソ君は、じたばたじたばた足踏みして泣き喚く。
「あらら、飛び跳ねるとブラブラ揺れるのねそれ」
羞恥心に追い打ちをかけるわたしの一言。
「うっく、ひっひっく」
飛び跳ねるのをやめて、嗚咽しながらも今度は両の腿で股間をはさみこもうと必死になるウッソ君。
ああ、もう、たまんない。
このまま押し倒して、皮を剥いて、くわえこんじゃっても誰も文句は言わないよね?
そうよね?
い、いや、まだよね、今押し倒したら、わたしはただの痴女、あくまでウッソ君の方から迫らせないと....。
というわけで、まだまだ恥ずかしいことしちゃうわよウッソ君、ウフフフフフ、アハハハハハハハ
「ふふふ、どうしたのボク、踊ってるの?」
可愛いモノを股に挟もうと、無駄なあがきをするウッソ君に、演技抜きで笑ってしまう。
「ひどいですよ、あんまりですよ....うわーっ!」
あら、とうとう本格的に泣き出してしまった....
両親がいなくなっても挫けずに一人で生きてきた強い子....その子が今、わたしの前で裸に剥かれて泣き叫んでいる....。
モウ、タマンナイ、ゾクゾクシチャウ....。
「何を勝手な事を言っているのよ」
理性を総動員して興奮を覆いかくし、つとめて冷たい声で言い放つ。
「あなたはわたしの裸を覗いたんでしょ?」
ジロリと一瞥しての問いかけに、涙をボロボロとこぼしたままで答えるウッソ君。
「いいえ....窓が曇ってて何も見えませんでした....本当です!」
「でも覗こうとはしたのよね、そんな事をしようとしたくせにわたしがキミの裸を見るのは酷い事だと言うの、わがままな子だこと....」
「そ....それは....ごめんなさい....」
強引な論理展開で、ウッソ君に自分の方が悪いと思い込ませることに成功!
さーて、次のステップへ進みましょ。

「そうそう、子供は素直が一番よ」
あくまでもこれはお仕置きなのだという、強引な言い分を押し通し、両手を自由にしたウッソ君に局部を隠す事を禁じ、手を後ろに組ませたまま立たせて。
椅子を持ち出したわたしは裸のままで震えながら言いつけ通りに立っているウッソ君の前に置き、そこに腰掛ける。
脚を組んで....。
長めのスカートながら、流石に脚を組んで座ると危険な角度になるのは承知の上、というよりはむしろそれが狙い。
「さて、大事な事を聞いてなかったわ」
「なんですか....」
まだ恥ずかしいのか、消え入るような声のウッソ君。
「あなたはわたしの写真や映像を撮って、一体どうするつもりだったの?まさかネットに流したりはしていないでしょうね」
急に目つき顔つきを厳しくして問うと、条件反射のようにビクビクと震えるウッソ君。
「し、してませんっ、そんな事はっ!」
「ふーん、嘘じゃないみたいね」
申し立てをあっさりと信じてもらって、取り敢えずは安堵した表情のウッソ君。
どうやらわたしの顔色を伺うに敏になってきたようね、それは感心感心、だっ、けっ、どっ、安心するのはまだ早いのよ!

「それじゃ、撮った物は全部自分のために使ったのね?」
「はい」
誘導尋問開始、そうとは知らず、多少ビクつきながらも正直に返答するウッソ君。
「部屋にわたしの写真を飾ったりした?」
「はい」
健気~、ウッソ君になら等身大ポスターあげたいわ。
「パソコンの壁紙にしたり?」
「はい」
本当に健気ね~。
「オカズにしたり?」
「はい....うわぁっ!」
ふふふ、当たり障りのない質問に取り混ぜたせいで、普通なら頑として認めようとしない、とんでもない事を告白しちゃったわねウッソ君。
「ふふふ、聞いちゃった」
耳まで真っ赤になったウッソ君、さすがにどんな言い訳をしても無駄だとわかっているみたい。
目にはまた涙が浮かんでいる、このまま帰したら、きっと自殺しちゃうね....。
「ふふふ、わかったわ、そこまでわたしの事が好きだったならそれに免じて許してあげる」
「ほ、本当ですか!」
もう散々に赤恥をかいた挙げ句だけど、ようやく許しを貰えて少しだけ明るい表情になったウッソ君。
甘いよねえ坊や....。

「もう二度と勝手に写真や映像を撮ったりしないって約束するなら....」
「します、約束します!」
少し声が弾んできたわね、現金な子。
「そしてわたしの頼みを聞いてくれんだったら、許してあげてもいいけど」
「頼みって....なんですか?」
あら、なあにウッソ君その心配そうな顔。
お金やプレゼントでもせびられるとでも思ってるの?
大丈夫、そういう物は馬鹿なクラスメートや、馬鹿なナンパ男や、馬鹿な援交オヤジから十分ふんだくってるから。
「そんな顔しないで、お金や物をくれって言うんじゃないから」
そう言い含めて少し不安気な様子が薄れる。
「ただ、ちょっとやってもらいたい事があるだけなの」
「な、なんでもしますっ!」
フフフフフフフ、アハハハハハハ!
言ったね、言ったわね、何でもしますって言っちゃったわね!
「簡単な事よ」
私は言った。
心中では小踊りしながらそれを包み隠す、とびっきりの優しい笑顔をウッソ君に向けて。
「いつもわたしの写真や映像を見てしている事を、わたしの前でしてみせて」
「あ....あの.....それは....その....どういう....」
ああ、ウッソ君の顔といったら!
羞恥と困惑で、思考回路がパニックを通り越しショートしてるようね。
「はっきりと言って欲しいのかしら?、いつも私の写真を見て一人でしているオ*ニーを、ここでやりなさいって言ったの」
わたしの口から卑猥な言葉が飛び出したのに、信じられないといった顔になるウッソ君。
「さあ、早く」
「そ、そんな事出来ま....」
「出来る出来ないじゃないの、やれと言ってるのよ」
「でも」
「ふーん、約束を破るんだ、わかった」
そう言って電話を手にするわたし。
「警察が来る前に、服を着ておきなさいね」
そう言って出鱈目な番号をプッシュするわたし。
「わぁー!や、やめてくださいっ!」
「どうして、あなたは許してくれるなら何でもするって言ったのよ、それなのに言われた通りにしないんなら、わたしだって覗きを許してやる筋あいなんてないわ」
「でも....」
「でも何よっ!」
三発目の平手が不意をついてウッソ君の頬に手形をつける。
今回のはちょっとキツかったかな?
でも言う事聞かないキミが悪いのよ。
ウッソ君の頬にピシャリと平手を打ちつけた瞬間に、わたしは不覚にも喘ぎ声を出してしまった。
幸い予想もしなかった要求と頬の痛みで混乱しきったウッソ君にはわからなかったけど。
暴力の喜びとは違う。
キモいストーカーの顔面に助走をつけた肘を叩きこんで頬骨を割った時。
ウザいナンパ男の喉に貫き手を刺して喉笛を砕いた時。
はした金でわたしのような若く美しい娘を抱けると甘い考えで一緒にホテルに入ったオヤジに背後から延髄に回し蹴りを入れ失神させた時。
わたしを大人しいお嬢様と勘違いして絡んで来た低脳DQN女のノロい蹴りをキャッチし、そのまま回転しながら捻って鞘帯を断ち斬った時。
その女が仕返しにつれて来た、彼氏だという丁度お似合いの低所得そうな低脳男のコメカミに蹴りを入れ、倒れたところに膝を合わせて鼻を潰した時。
そういう時の高揚感とはまた違う。
嫌悪する者への暴力は壮快でストレスの解消になる。
だけど可愛いウッソ君をいたぶる時に感じるのは、もっと陰に篭った快感。
ウッソ君の脅えた目が、の快感に酔ったわたしには「もっと、もつとしてください」と哀願しているように見えるのよ!
「どう、もっとぶたれたい?」
にっこり笑って問いかけると、涙目で首を横に振るウッソ君。
「そう、それならどうすればいいか、わかるよね?」
「....はい....」
消え入りそうな声で返事をするウッソ君。
駄目、駄目よ、そんなせつない顔されたら.....もっと苛めたくなっちゃうじゃないのようっ!
....感情のままに行動する事は人間として正しいはずよね....
わたしは自分に正直に生きる!
「じゃあ、今から何をするか、お姉さんに教えてちょうだい」
ウッソ君の頭を撫で撫でしながら、見下すような顔をしてそう宣告すると、ただでさえ羞恥に赤く染まった顔が、もはや赤紫のような色へと変わっていく....。
わたしって、もしかして精神的拷問に天賦の才あり?
「......をします」
「なあに、聞こえないわ」
「....ニーをします」
「聞こえない」
「オ、オナ*ーをします.....」
「誰が、何を、どこでするの?はっきり言わないと裸のままで外に放り出すよっ!」
「....僕....ウッソ・エヴィンは.....カ、カテジナさんの前で、*ナニーをします....」
ああ、わたしが先にイキそう....ウッソ君、キミ、可愛すぎ。
「フフフフ、アハハハハ、良くもまあそんな恥ずかしいことを言えるわねぇ」
「そんな....」
自分で言わせておいて嘲笑うわたしに、ウッソ君は悲しそうにうつむく。
それはキミが悪いの!
キミがあんまり可愛いから、尚更苛めたくなるの!
「うふふ、じゃあやってみなさい」
「....はい....」
命令通りに自分の物に手を添えて動かすウッソ君だけど。
どう見ても本気でやってない!
「あら、本当はそんなんじゃないでしょ?もっと激しくするんでしょ?」
「え....ご、ごめんなさい....」
わたしの刺すような視線に、嘘をつけず謝る。
「なんでいつもの通りにやらないの?」
「だって、恥ずかしくて....」
「アハハハハハ、この期に及んで何を今更!」
わたしは椅子から立ち上がると、またウッソ君の背後に回り、耳元に唇が触れるくらいに近づいて囁く。
「いい、キミはもう既に、恥ずかしい姿をたっぷり見られてるの、わたしに、これ以上何が恥ずかしいっていうのよ....」
そして。
「さっさと始めなさい!」
煮えきらないウッソ君に少し腹がたって、二割五分くらいの力でお尻を蹴飛ばす。
「あうっ」
かなり手加減はしたつもりけど、不意の蹴撃に思わず転げて膝をついてしまうウッソ君。
「さあ立って!」
そう命令したのに。
「もう嫌です....」
ウッソ君.....今、何か言った?
「聞こえなかったのかな?立っていつも通りにやってみなさいと言ってるのよ?」
「嫌です」
「空耳かな、キミ、今わたしに逆らわなかった?」
「もう警察でもなんでも呼んでください、僕はもうこれ以上の辱めは嫌です、うわー!」
あちゃー。
ちょっと苛めすぎたかな、ウッソ君、床に突っ伏して大泣きし始めちゃった。
仕方がない、もう少し苛めたかったけど....。
取り敢えず、泣き止むのを待つ。

号泣が治まったので、まだ嗚咽はしているものの話しかけようとした時....。
「うっく、ひっく、こんな酷い事する人だって知ってたら、僕は恋なんてしませんでした...ひっく」

その言葉を聞いた時、わたしは何故かここが運命の分岐点だと直感したわ。
普段の私ならここでプッツン切れ、ボコボコに叩きのめすか、売り言葉に買い言葉で罵り返していたはず。
だけどわたしはこの局面で不思議と冷静になれたのよ。
ここでそういう対応をしたら、わたしはウッソ君の思い出の中だけの存在になる。
しかも最悪のトラウマとしてね。
まるで何かに操られるかのように、わたしはその場に座り込むと、ウッソ君の背中を優しく撫でた。
「わたしのこと、好きだったんだろ?」
「ひっく、ひっ........はい....」
突然の問いかけに嗚咽を止め、消え入りそうな言葉で返事するウッソ君。
「愛してたんだよね?」
「....それはわからないけど、多分、きっと....」
「そう、わたしもキミみたいな可愛い男の子に想われて嬉しいのよ」
「えっ?」
予想もしていなかったらしいわたしの言葉に、ウッソ君は現金にも顔を上げてこっちを見る。
「可愛い男の子の可愛い姿を見たい、それが悪いことかな?」
ウッソ君はわたしの問いかけにも上の空。
「可愛い、僕が....可愛い、僕が....可愛い」
リフレインしたまま。
でもこうなればもはや完全に魂までわたしのドレイ。
「ねえウッソ君」
「....僕が....可愛い..僕、はっ、な、なんですか」
体を起こしながら、トロ~ンとした目つきでわたしを見る。
「そこに座って」
「は、はい」
命令もしていないのに、かしこまって正座するウッソ君。
どうやら「可愛い」という評価を失いたくないらしいわね。
こうなればもはや脅す必要もない、どんな命令でも素直に聞くはず。
いきなり「可愛いわよ」などと言ったら調子に乗ったかもしれないけど、一度奈落に突き落としてから蜘蛛の糸を足らしたのが効を奏したようね。
飴と鞭を使い分けるというのはこういう事を言うのだろう。
「罰なんて言うのは口実、本当はウッソ君が可愛く悶える姿を見たくてあんな事を言ったの」
「カテジナさん....」
「見せて、くれるかな?」
「はっ、はいっ!」
ウフフフフ、アハハハハハ
ウッソ・エヴィン、落としたりぃ!

「はあはぁはぁはぁはぁはぁ」
床に座ったまま、荒い息遣いをしているウッソ君を。
再び椅子に座り、頬杖をついて見下ろすわたし。
時折チラリとこちらを見るウッソ君に、慈愛と嘲笑が半分ずつこもった視線をぶつける。
目に涙を浮かべながら、わたしの命令どおりに恥ずかしい行為をするウッソ君がとても可愛くいじらしいと思う反面。
その行為のあさましさを嘲笑う気持ちも確かにあったから。
どうやら時折わたしの方を見ることで、何等かの妄想を頭の中に思い浮かべ、それを燃料にしているようね。
それなら。
わたしは椅子から下り、しゃがみこんでウッソ君の顔のすぐ前に自分の顔を寄せる。
「はぁはぁはぁはぁ、わぁっ!」
「あらっ、なんで手を止めるの?」
首をかしげ、悪戯っぽい目つきで問い詰めるわたしに、ウッソ君はうつむいてしまう。
「ほら、手を休めないの」
言われて再び可愛い物にあてた手を動かすウッソ君、でも顔は下を向いたまま。
思った通り、やはり顔を見ながらするのは恥ずかしいようね、それなら....。
「駄目、わたしの顔を見ながらしなさい」
言われてゆっくり顔を上げるウッソ君の目は許してくださいといわんばかりだった。
いくら恥ずかしい事をしているとは言っても、その恥ずかしさにも段階があるのね。
見られてする恥ずかしさには何とか耐えられても、さすがに顔と顔を合わせながらの行為は耐えられない、と。
「どうしたのかなウッソ君、また手が止まったままダゾ」
そう急かされた時のウッソ君の顔といったら、もう....。
その顔は反則、いいえ、犯罪よ、キミ。
許して欲しいという涙と、わたしの機嫌をこねたくないという気持ちからの愛想笑い、完全なアンビヴァレンツが創り出したまさに「泣き笑い」という矛盾した表現がふさわしい顔。
ああ、食べちゃいたいっ!
「あらら、せっかく素直な可愛いウッソ君になってくれたのに、またさっきまでの聞き分けのないウッソ君に戻ってしまったのかな?」
危険な衝動を、ほっぺたを指でぷにぷにするという代償行為で無理に抑えつけ、再び急かす。
恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がないのはわかるわよ。
でも、わたしがやれと言ったらやるの。
それを体で覚えるまで、今日は家に帰してあげないからね。
「素直じゃない子は可愛くないな~」
この一言で、ウッソ君の顔は青醒める。
ずっと遠くから憧れていたわたしに、酷い仕打ちを受け、心が砕ける寸前に言われた「可愛い」という言葉。
今のウッソ君に取っては、わたしに可愛いと思われ続けることだけが至上命題。
ましてや「可愛くない」なんて言われることは死ぬほどの衝撃の筈
「ああ、僕。その、いえ、ああ」
案の定、軽いパニック状態のウッソ君。
「ウッソ君は素直な子よね」
「は、はい」
わたしの問いかけに、すがりつくように返事をする。
「それならわたしの顔を見て」
「はい」
じっとわたしの顔を見る。
どうウッソ君、わたしは綺麗よね。
でもそれだけじゃないのよ、わたしの本当の魅力は外見だけにあぐらをかかずに磨き上げた内面にあるのよ。
並外れた知略と武力、でもそれはまだ知らなくていいこと。
今はただ、綺麗なお姉さんを堪能しなさい。
「それじゃあ顔を見たままで、続きを見せて」
一瞬躊躇しつつ「可愛い」から「可愛くない」に評価を落としたくない一心で、再び手を動かすウッソ君。
「ほら、目も反らさない」
わたしから視線を外そうとするのも制止する。
とうとう観念して、わたしと目と目を合わせたまま恥ずかしい行為をする。
こうなったらもう逃げ場はないのよ、決して他人には見せない事も、わたしの前では全て見せなくてはいけないの。
ウフフフフ、アハハハハハ

耳まで真っ赤になりながらも、一生懸命に手を動かすウッソ君。
だけどその可愛い物はずっと可愛いまま。
まあ仕方ないわ、というより、この若さで見られて感じる変態だったらそれはそれで問題ありだし....。
ここは一つ、ご褒美も兼ねて「燃料」を足してあげるか。
「ウッソ君、座ったままじゃやり辛いでしょう、寝てやってもいいわよ」
「は、はい」
言われた通り寝転がって、朱に染まった裸身を横たえるウッソ君、もちろん手は動かしたままで....。
ああ....なんか改めて見ると、物凄い格好。
とんでもないことさせてるのねわたし....。
もちろんやめる気はさらさらないし、これからはいつでもどこでもこれを見れると思うと....はっ?
いけない、このままではわたしの方ががイッてしまうわ....。
やっぱりやるか、そのためのスカートだし。
意を決して立ち上がり、ウッソ君の頭の方へと向かう。
健気にも、命令通り目線をずっとわたしに向けていたウッソ君。
当然目線はわたしの動きを追い、上へ向けられる。
そこでわたしはウッソ君の顔を跨ぐ。
そうすると、ウッソ君の目線の先には....。
「えぇっ」
思わず驚きの声をあげるウッソ君。
そうよね、わたしのスカートの中が見えるんだから。
「あら、どうかして?」
すっとぼけるわたし。
戸惑いの色を顔に浮かべたまま、目線はしっかりとスカートの中に固定したままのウッソ君。
わたしがわざとやってるのか、それとも不可抗力なのか、それをはかりかねている。
事故で見えているのなら、見ているのがバレた時に叱られる、という思いもある。
もちろんわざとよウッソ君、でもそれは教えてあげないの。
安心させたら面白くないから。
わたしといる時にはいつも緊張していなさい。
いつ気まぐれに虐待を受けるかわからない。
そんな不安に苛まれながらも、わたしなしではいられないような身体にしてあげるから。
ふふふ、叱られるかもしれないとはわかっていても、やっぱりスカートの中から目を離せないようね。
しかもさっきまでは縮こまっていた物が、いつのまにか大きくなっているじゃないの。
現金な子だこと、でも仕方ないわね、まだまだ子供だから直接的な刺激がなければ感じないのよね。
でもこんなサービスは今回だけ、これからはもっと恥ずかしくもっと惨めな自慰をさせてあげるからね。
もちろんわたしに見られながら。
ただ問題はそんな物を見せられたわたしの理性が持つかということだけどね....。

現にわたしは今、ウッソ君を食べてしまいたい衝動に駆られている。
もっと楽しみたかったけど、これが潮時のようね。
「ほ~らウッソ君、わたしの下着を見ながらイッて見せてご覧なさい」
「....はいっ!」
わざと見せていたのだとわかって、恥ずかしい思いはしつつも安心したウッソ君は一層激しく手を動かす。
ふふふ、自分で命令しといてなんだけど、それにしてもこんな姿を良くも人に見せられるものだわ....。
「ほら、わたしの名前を言いながらよ」
不意にいじわるをしたくなったわたしは、更に恥ずかしい命令を追加、したけど。
「はぁっ、はぁっ、カテジナさんっ、カテジナさんっ!」
....今度はわたしが甘かった、どうやらそんなのはいつものことだったらしいわね....
なんとなくシャクなので、何か別のいじわるをしたくなる。
そして不意に思い付いた事を口にする。
「ウッソ君、イクところをよーくみたいから、その可愛い物をわたしの目線まで上げてみてくれない?」
無茶を言うっ!
そう自分に突っ込みを入れたくなってしまうわね。
でもウッソ君は違った。
「はぁはぁカテジナさんはぁはぁ」
さすがのわたしもちょっと目を疑った。
ウッソ君はわたしの無理難題を勘違いして受け止めた。
可愛いものを伸ばすんじゃなく、身体ごと上へ持ち上げようとしたのだ。
「はぁはぁはぁカテジナさんはぁはあはぁ」
頭を支柱にし、腰を上に持ち上げるウッソ君。
「はぁはぁはぁはぁカテジナさ~んはぁはあはぁはぁカテジナさ~ん、はぁはぁはぁはぁはあはぁカテジナさ~~~ん!」 高々と腰を突き上げたブリッヂ姿勢のまま、ウッソ君はわたしの名前を叫びながら果てた....。
それを見届けて、わたしはその場に座り込んでしまった。
腰が抜けてしまったから。
そう、わたしもほぼ同時にイッてしまったのだ。
ウッソ君のあまりの健気さに熱く激しく可愛がりたい、という欲求が、そのあまりの滑稽さに滅茶苦茶にいじめたい、という欲求が、それぞれ限界に達して。
指一つ触れていないのに同時に絶頂に達するなんて....。
そうよ、そうだわ、これこそがプラトニック・ラヴというものなのね。
誰がなんと言おうと、そうに決まっているじやないのっ!
ウフフフ、アハハハハハハ

快感に熱く火照り、震える身体をなんとか抑えつけて、わたしはウッソ君の顔を上から覗きこむ。
「ふふふ、見ちゃったわよ、聞いちゃったわよウッソ君、キミがわたしの名前を叫びながらイク姿を」
「はぁはぁ、か、カテジナさん....」
まだ荒い息をして、放心状態のウッソ君。
「ふふふ、とつても恥ずかしい姿だったわね、あんな姿を人に見せるなんて信じられないわ」
「そ、そんな、あれはカテジナさんが....」
「わたしがどうしたの?」
「いえ、その」
「怒らないからはっきり言いなさい」
「カテジナさんがやれって言ったから....」
「そう、じゃあキミはわたしがやれって言ったらなんでもするのね?」
「......それは....その....」
まだ頭がボーッとしてる状態のウッソ君だけど、さすがに気軽にそんな安請け合いは出来ないみたい、それなら....。
「そうだって言ったら、ご褒美あげるのになぁ」
「!」
意味あり気に言ったわたしに、ウッソ君は目を輝かせる。
やはりまだ少し頭はのぼせているようね、もう一押し。
「もう一度聞くよ、ウッソ君はわたしの言うことならなんでも聞くのかな?」
質問しながら、わたしは顔をウッソ君に近づけていく。
「どうなの?」
顔はもう、額と額がくっつくくらいまで接近した。
ここまで顔を近づけてご褒美をあげるなんて言ったら、ただでさえ頭がボーとしているウッソ君が勘違いするのは当然。
だってそうするようにわたしが仕向けているんだもの。
「キミはわたしの言うことなら何でも聞く、そうよね?」
「は....はいっ、そうですっ!僕はカテジナさんの言うことなら何でも聞きますっ!」
ふふふ、今日でもう何度目かしら、ウッソ君が自分自身を売り渡す言葉を口にするのは....。
「嘘じゃないわね....」
「嘘じゃないです」
「そう、それじゃ....」
「は、はい」
「目をつぶって....」
「!」
歓喜の表情で目をつぶるウッソ君。
案の定、顔を近付けて行ったから、キスをしてもらえるものだと思ったようね。
甘い、甘すぎるわウッソ・エヴィン!
わたしは期待に打ち震えるウッソ君の可愛い顔を十分堪能してから。
その可愛い顔に自分の唇を近づけて....唾を吐きかけた。
目をつぶったまま反応しないウッソ君、どうやら興奮のあまり自分の顔についたものがわからないようね。
「目を開けてご覧」
そう言われて目を開ける。
「ほっぺに触ってみなさい」
言われたままそこに手を添え。
「それ何だと思う?」
「?」
信じられないと言った面持ちのウッソ君。
「まさか、そんな、嘘ですよね....」
「嘘じゃないわ、それがご褒美、信じられないなら」
そう言って、もう一度、今度は眉間のあたりに唾を吐く。
「どう、ご褒美は気に入ってもらえた?」
ブルブルと震え出すウッソ君....。
涙がポロポロとこぼれる。
あらあら、どうやらわたしに騙されたとやっとわかったようね。
でも勘違いしないで欲しいな、キミが可愛くて可愛くて仕方がないのは本当なんだよ。
だけど、わたしの唇は安くないの。
可愛いウッソ君が、これからもっともっと、わたしを喜ばせてくれたら、その時は本当にキスしてあげる。
でもそれまでは....。
「次は口を開けて、言うことは何でも聞くのよね?」
この「間接キス」で我慢しなさい!
ウフフフフフ、アハハハハハ!

唾をかけられたショックで。
もう今日は何度目になるのか、目を潤ませるウッソ君。
簡単に泣くような甘ったれた餓鬼じゃないのは、今までの観察でよくわかっている。
そんなウッソ君がわたしの一挙一動に一喜一憂どころか、天にも登るような幸せそうな顔と、奈落の底に突きおとされたような泣き顔を交互に見せてくれるのが....。
モウタマウレシクテタノシクテキモチヨクテ....。
超、癖になりそうっ!
「ほら、聞こえなかったの、口を開けて」
それでも涙で濡れた目を拳でグシグシとこすり、言われた通りに口を開けるウッソ君....。
何をされるのかわかっているのに、言うことは何でも聞くって約束したから....本当に健気ねえ。
ああこんな健気なウッソ君を、可愛がりたい気持ちと苛めたい気持ちでわたしの心は二つに引き裂かれそうっ!
苛めるのはもうこのくらいにしてたっふりと慰めてあげれば、完全に魂の奥底からわたしの物になりそうだけど....もう少しだけいたぶつてからの方がより効果がありそうだし。
TRICK OR TREAT
これは難しい命題ね....。
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