- 2014⁄02⁄08(Sat)
- 13:47
K介
俺がまだ小学生6年生だった時の話。
俺と同じクラスに、ガタイはめっちゃデカいけど、ヤバいくらい知恵たらずだった子がいてさ。
名前がK介っていうんだけど。
本当に養護学校に入学してもおかしくないくらいバカだったんだけど、
K介の母親や近所の人たちが学校(役所だったかも)に頼み込んで、ようやく俺らと同じ、普通の小学校に入れたような奴だった。
ガタイはマジでデカかった。頭の栄養が全部身体に流れちゃったって感じ。
6年生で172cm、70kgぐらいだったから学区内外含めても群を抜いてたね。
K介はバカな子によくある、笑顔がかわいい子でさ。いつもニコニコしてて。無垢で純粋な笑顔。
ま、だいぶ後で知ったことだけど、笑顔しか感情表現出来ないという脳の障害だったらしいけどね。
で、そんなK介なんだけど、ガタイの成長と服装の買い替えがマッチしてなくてさ。
運動用の半ズボンジャージとか、ものすごいピッチピチ。
まるでローライズのボクサーブリーフみたいになってて。
もう、すっごいモッコリで。歩いてるだけでムニュムニュとモッコリが右に左に揺れて。
ランニングの時なんか、もうそれはすごい揺れかたで。もうクラスみんなの視線が釘付け。
もちろん俺も例に漏れず、K介の熱心な股間ウォッチャーになってたw
そんなある日・・・。(
俺と同じクラスに、ガタイはめっちゃデカいけど、ヤバいくらい知恵たらずだった子がいてさ。
名前がK介っていうんだけど。
本当に養護学校に入学してもおかしくないくらいバカだったんだけど、
K介の母親や近所の人たちが学校(役所だったかも)に頼み込んで、ようやく俺らと同じ、普通の小学校に入れたような奴だった。
ガタイはマジでデカかった。頭の栄養が全部身体に流れちゃったって感じ。
6年生で172cm、70kgぐらいだったから学区内外含めても群を抜いてたね。
K介はバカな子によくある、笑顔がかわいい子でさ。いつもニコニコしてて。無垢で純粋な笑顔。
ま、だいぶ後で知ったことだけど、笑顔しか感情表現出来ないという脳の障害だったらしいけどね。
で、そんなK介なんだけど、ガタイの成長と服装の買い替えがマッチしてなくてさ。
運動用の半ズボンジャージとか、ものすごいピッチピチ。
まるでローライズのボクサーブリーフみたいになってて。
もう、すっごいモッコリで。歩いてるだけでムニュムニュとモッコリが右に左に揺れて。
ランニングの時なんか、もうそれはすごい揺れかたで。もうクラスみんなの視線が釘付け。
もちろん俺も例に漏れず、K介の熱心な股間ウォッチャーになってたw
そんなある日・・・。(
- category
- SS
- 2014⁄02⁄08(Sat)
- 13:44
部活の練習
このところ、あいつのことがやたら気になって、部活の練習もまともにできない。
あいつは男で、確かに身体は小さくて男らしいって感じじゃないけど、だからって、
やっぱ男だって事実に変わりはない。でも、それが気持ち悪いとか嫌とか、
そんなこと考える隙間もないくらい、暇さえあればあいつのこと考えてエロい妄想したりしてるし、
夜も気付いたらあいつのこと考えながらマスかいたりしてる。
否定しようもないな、俺、あいつのこと、好きだ。
あいつ、功太のことが。
功太は俺より一個下で、四月にこの中学に入学したての野球部の後輩だ。
二年で補欠の俺があいつの女房役を任されてる。なんでもリトルでは結構有名な
ピッチャーだったらしく、有望視されてるってのもあって、早くも投手としての練習を組まれてる。
そんなのもあってか、自信過剰っていうかはっきり言って生意気な奴で、
先輩の俺に対してもタメで口きいたりしてくるし。俺はそんなに気にしないけど、
なんつーか結構危なっかしい感じの奴だ。そういうとこが、好きなのかもしれないけど。
最初はもちろん、そういうの、意識したりしなかった。今までに男を好きになったことなんてないし、
そんなこと微塵も考えたことない。初恋だって普通に女の子だった。
あいつのことは後輩っていうか、むしろ弟みたいな感じで可愛がってただけだ。
それに、部内に補欠の俺の役割ができたのもちょっと嬉しかった。
初めて意識したのは、ちょっと前のある出来事がきっかけだった。
まぁ割によくある話で、クラスの男子がどこかで拾ってきた「そっち系」の雑誌を学校に持ってきて、
悪ふざけって感じで回して読んだ時に、気付いたんだ。それがもう、アレやらコレやら
必要以上に事細かに書かれた本で、体験もなく、俺はほとんど全部を覚えてしまった、ってわけだ。
そのことを考える度に、俺はたまらなく興奮して、妄想し始めると止まらなかった。
毎晩、誰でもない誰かの穴に射精することばっか想像してた。でも気が付いたら、
誰でもない誰かは、功太になってた。頭の中であいつを犯す度に、言いようのない
嫌悪感と罪悪感に苛まれ、それでも俺はそれをやめることができなかった。
あいつは男で、確かに身体は小さくて男らしいって感じじゃないけど、だからって、
やっぱ男だって事実に変わりはない。でも、それが気持ち悪いとか嫌とか、
そんなこと考える隙間もないくらい、暇さえあればあいつのこと考えてエロい妄想したりしてるし、
夜も気付いたらあいつのこと考えながらマスかいたりしてる。
否定しようもないな、俺、あいつのこと、好きだ。
あいつ、功太のことが。
功太は俺より一個下で、四月にこの中学に入学したての野球部の後輩だ。
二年で補欠の俺があいつの女房役を任されてる。なんでもリトルでは結構有名な
ピッチャーだったらしく、有望視されてるってのもあって、早くも投手としての練習を組まれてる。
そんなのもあってか、自信過剰っていうかはっきり言って生意気な奴で、
先輩の俺に対してもタメで口きいたりしてくるし。俺はそんなに気にしないけど、
なんつーか結構危なっかしい感じの奴だ。そういうとこが、好きなのかもしれないけど。
最初はもちろん、そういうの、意識したりしなかった。今までに男を好きになったことなんてないし、
そんなこと微塵も考えたことない。初恋だって普通に女の子だった。
あいつのことは後輩っていうか、むしろ弟みたいな感じで可愛がってただけだ。
それに、部内に補欠の俺の役割ができたのもちょっと嬉しかった。
初めて意識したのは、ちょっと前のある出来事がきっかけだった。
まぁ割によくある話で、クラスの男子がどこかで拾ってきた「そっち系」の雑誌を学校に持ってきて、
悪ふざけって感じで回して読んだ時に、気付いたんだ。それがもう、アレやらコレやら
必要以上に事細かに書かれた本で、体験もなく、俺はほとんど全部を覚えてしまった、ってわけだ。
そのことを考える度に、俺はたまらなく興奮して、妄想し始めると止まらなかった。
毎晩、誰でもない誰かの穴に射精することばっか想像してた。でも気が付いたら、
誰でもない誰かは、功太になってた。頭の中であいつを犯す度に、言いようのない
嫌悪感と罪悪感に苛まれ、それでも俺はそれをやめることができなかった。
- category
- 部活
- 2014⁄02⁄08(Sat)
- 13:35
レッツ&ゴー
烈はいつものように、机に向かって宿題に取り組んでいた。烈は、学校から帰ってきたら、とりあえず、宿題することにしている。両親は、この姿を見て、豪に烈の爪の垢を飲ましたいと普段から思っているぐらいである。
「烈兄貴、入っていいか」
と、言うと同時に入ってくる豪。烈は、いつもの事と思いつつ、そのまま机に向かい、鉛筆を走らせていた。豪は、とっとと、烈の部屋のベットに腰掛けた。ただ、普段と違い、豪が機関銃のようにしゃべらないので不思議に思い、烈は豪の方を振り向いた。
「どうしたんだ、豪?」
豪は、いつも、違い、ちょっと、戸惑ったような顔色で、烈を見つめている。こいつ、とんでもない病気にでもなったのかと、烈は豪の方に歩いていき、豪の隣に座った。ただ、宿題の続きをどこからかチェックずみのあたり、さすが、烈である。
「あのさぁ、烈兄貴……俺……クラスの○○から聞いたんだけど………チンチンこすったら大きくなって気持ちいいんだって。オナニーって言うんだって、烈兄貴知ってた?。」
突然そんな事を言われて烈は動揺したが、極力表に出さない様にして、 落ち着いた口調を保とうと努めて豪に答えた。
「……も、もちろん知ってるけど……何でそんな事聞くんだ?。」
「オナニーって自分でやるもんなんだけど………人にやってもらったらもっと気持ちいいんだって、だから烈兄貴にしてあげようと思って………兄貴は自分ではした事あるんだろ?。」
実は烈は自分でした事はあるのだが、絶頂に達する前の何とも妙な感覚が我慢出来ず、達する前にやめてしまったので、未だに絶頂感は体験していないのであった。
「い、いいよ……そんな事……。」
と、言う間もなく豪は烈のズボンに手をかけようとする。
「ち、ちょっと待て豪、俺は別にしてもらわなくても……。」
「俺とじゃ嫌か?。」
と豪に言われてじっと見つめられると、烈は抵抗するのをやめて豪のなすがままになってしまった。
豪は再び烈のズボンに手をかけると、烈は脱がせやすい様に立ち上がった。豪は烈の半ズボンとパンツを一気に下げる、豪の目の前に現れた烈のそれは、まだ子供らしい小さな物だったが、豪に握られてしごかれると、第二次成長にさしかかりつつあるそれは、段々と大きくなっていった。
「(こう握って、動かせばいいんだよな)」
と心でつぶやきながら豪は手を動かし始めた。
烈は、オナニーは初めてではないのだが、他人にやってもらっているので何とも変な気持ちだった。そうしているうちに、段々気持ち良くなってきて、あの登りつめる様な感覚が迫って来た。前にした時は我慢できなくなって、ここでやめてしまったのだが、今は弟にされているので、自分ではどうする事も出来ない。
豪がふと顔を上げて烈の顔を見たら、何だか辛そうな表情に見えたので、
「烈兄貴、辛いのか?、もうやめようか?」
と言って手を止めようとしたら、烈は、
「ああっ、やめないで、もっと……」
と言うので豪は手をゆるめずに続けた。豪の手の動きに合わせる様に烈の口からは小さくあえぎ声が漏れていた。そしてどちらからともなく手の動きとあえぎ声が早くなっていって、烈の声が止まった瞬間、烈は絶頂に達して豪の手と顔面に一気に発射した。
初めての絶頂感に、烈は一瞬頭の中が真っ白になり、恍惚とした表情でその場にへたり込んだ。
「すげ~、これが精液なのかぁ」
と、豪は手にかかった精液をまじまじと見ている。ふと烈を見ると、目がトロンとしていて、視点が定まっていない様だ。
「気持ち良かった?」
と聞くと、烈は
「…………ああ……」
と、心ここにあらずといった返事を返すだけだった。しばらくして我に返った烈は、豪の顔にかかっている物が自分が出した精液だと気づき慌てて、
「ご、ごめん、豪、顔に……」
と言いながらハンカチを取り出して豪の顔を拭いたが、髪の毛や服にも付いていて、拭いただけでは取れそうもない。
「いいよ、風呂で洗ってくるから。」
と言って豪は部屋を出ていった。
豪は顔を洗って、服を着替えながら、
「(……烈兄貴、気持ちよさそうだったな~、……そ~だ、こんどはJにもやってやろう)」
と思いつき、早速行動に移すのであった。
「烈兄貴、入っていいか」
と、言うと同時に入ってくる豪。烈は、いつもの事と思いつつ、そのまま机に向かい、鉛筆を走らせていた。豪は、とっとと、烈の部屋のベットに腰掛けた。ただ、普段と違い、豪が機関銃のようにしゃべらないので不思議に思い、烈は豪の方を振り向いた。
「どうしたんだ、豪?」
豪は、いつも、違い、ちょっと、戸惑ったような顔色で、烈を見つめている。こいつ、とんでもない病気にでもなったのかと、烈は豪の方に歩いていき、豪の隣に座った。ただ、宿題の続きをどこからかチェックずみのあたり、さすが、烈である。
「あのさぁ、烈兄貴……俺……クラスの○○から聞いたんだけど………チンチンこすったら大きくなって気持ちいいんだって。オナニーって言うんだって、烈兄貴知ってた?。」
突然そんな事を言われて烈は動揺したが、極力表に出さない様にして、 落ち着いた口調を保とうと努めて豪に答えた。
「……も、もちろん知ってるけど……何でそんな事聞くんだ?。」
「オナニーって自分でやるもんなんだけど………人にやってもらったらもっと気持ちいいんだって、だから烈兄貴にしてあげようと思って………兄貴は自分ではした事あるんだろ?。」
実は烈は自分でした事はあるのだが、絶頂に達する前の何とも妙な感覚が我慢出来ず、達する前にやめてしまったので、未だに絶頂感は体験していないのであった。
「い、いいよ……そんな事……。」
と、言う間もなく豪は烈のズボンに手をかけようとする。
「ち、ちょっと待て豪、俺は別にしてもらわなくても……。」
「俺とじゃ嫌か?。」
と豪に言われてじっと見つめられると、烈は抵抗するのをやめて豪のなすがままになってしまった。
豪は再び烈のズボンに手をかけると、烈は脱がせやすい様に立ち上がった。豪は烈の半ズボンとパンツを一気に下げる、豪の目の前に現れた烈のそれは、まだ子供らしい小さな物だったが、豪に握られてしごかれると、第二次成長にさしかかりつつあるそれは、段々と大きくなっていった。
「(こう握って、動かせばいいんだよな)」
と心でつぶやきながら豪は手を動かし始めた。
烈は、オナニーは初めてではないのだが、他人にやってもらっているので何とも変な気持ちだった。そうしているうちに、段々気持ち良くなってきて、あの登りつめる様な感覚が迫って来た。前にした時は我慢できなくなって、ここでやめてしまったのだが、今は弟にされているので、自分ではどうする事も出来ない。
豪がふと顔を上げて烈の顔を見たら、何だか辛そうな表情に見えたので、
「烈兄貴、辛いのか?、もうやめようか?」
と言って手を止めようとしたら、烈は、
「ああっ、やめないで、もっと……」
と言うので豪は手をゆるめずに続けた。豪の手の動きに合わせる様に烈の口からは小さくあえぎ声が漏れていた。そしてどちらからともなく手の動きとあえぎ声が早くなっていって、烈の声が止まった瞬間、烈は絶頂に達して豪の手と顔面に一気に発射した。
初めての絶頂感に、烈は一瞬頭の中が真っ白になり、恍惚とした表情でその場にへたり込んだ。
「すげ~、これが精液なのかぁ」
と、豪は手にかかった精液をまじまじと見ている。ふと烈を見ると、目がトロンとしていて、視点が定まっていない様だ。
「気持ち良かった?」
と聞くと、烈は
「…………ああ……」
と、心ここにあらずといった返事を返すだけだった。しばらくして我に返った烈は、豪の顔にかかっている物が自分が出した精液だと気づき慌てて、
「ご、ごめん、豪、顔に……」
と言いながらハンカチを取り出して豪の顔を拭いたが、髪の毛や服にも付いていて、拭いただけでは取れそうもない。
「いいよ、風呂で洗ってくるから。」
と言って豪は部屋を出ていった。
豪は顔を洗って、服を着替えながら、
「(……烈兄貴、気持ちよさそうだったな~、……そ~だ、こんどはJにもやってやろう)」
と思いつき、早速行動に移すのであった。
- category
- 版権
- 2014⁄02⁄08(Sat)
- 13:28
将太の寿司
「まずは僕の包丁技を堪能してもらうよ。」
股間の柳刃包丁をぞろりと抜き出す奥万倉。その細長くも鋭い包丁は、ぴちぴちとサヨリのように暴れている。
「行くよ関口君!」
「うああっ!」
堪らない速さで奥万倉は将太の菊門を刺し貫く。鮮血が飛び散り将太の菊門と奥万倉のサヨリを朱に染める、その艶やかな姿はまさに大輪の菊。
「これぞサヨリ万寿菊の型!」
喜悦の声を高らかに上げる将太。
「ああっ。皮ぎしの脂が!滑らかで!いいっ!」
そう、奥万倉は左手で己の柳刃の皮をすばやく剥く事で、滑らかな亀頭を作り出していたのだ!
バオッ!ガオッ!状況に似つかわしくない轟音を響かせながら、奥万倉は将太の直腸に見事な鹿の子包丁を刻んでいく。
「くっ…。見事なしまりだ関口君!」
おもむろに、奥万倉は右手の人差し指を、既に柳刃の突き刺さった穴に突き立てた。
「ひああっ…!つ、冷たい!」
「氷水に右手を浸していたのはこのためさ。」
突然の冷感によって急激にしまる将太の尻穴。その圧力に奥万倉は限界を迎える。
「父さん、母さん、親方…。見ていてください!」
絶頂のその時、奥万倉は将太からその包丁を引き抜き、赤黒い血液の混じった白濁を、将太の臀部全体に放った。将太の尻に豪奢な花が咲き誇る。
「これぞサボテンの花!」
全身の力を放ち切った奥万倉はその場に崩れ落ち、二度と立ち上がる事は無かった。
将太は開会式での上着の臭いを思い出し、鼻の奥につんとしたものを感じた。
「次は、俺だな――」
その黒さ、その太さ、そしておじ様うっとりの見事な五分刈り。
マグロ哲。清水哲也であった。
股間の柳刃包丁をぞろりと抜き出す奥万倉。その細長くも鋭い包丁は、ぴちぴちとサヨリのように暴れている。
「行くよ関口君!」
「うああっ!」
堪らない速さで奥万倉は将太の菊門を刺し貫く。鮮血が飛び散り将太の菊門と奥万倉のサヨリを朱に染める、その艶やかな姿はまさに大輪の菊。
「これぞサヨリ万寿菊の型!」
喜悦の声を高らかに上げる将太。
「ああっ。皮ぎしの脂が!滑らかで!いいっ!」
そう、奥万倉は左手で己の柳刃の皮をすばやく剥く事で、滑らかな亀頭を作り出していたのだ!
バオッ!ガオッ!状況に似つかわしくない轟音を響かせながら、奥万倉は将太の直腸に見事な鹿の子包丁を刻んでいく。
「くっ…。見事なしまりだ関口君!」
おもむろに、奥万倉は右手の人差し指を、既に柳刃の突き刺さった穴に突き立てた。
「ひああっ…!つ、冷たい!」
「氷水に右手を浸していたのはこのためさ。」
突然の冷感によって急激にしまる将太の尻穴。その圧力に奥万倉は限界を迎える。
「父さん、母さん、親方…。見ていてください!」
絶頂のその時、奥万倉は将太からその包丁を引き抜き、赤黒い血液の混じった白濁を、将太の臀部全体に放った。将太の尻に豪奢な花が咲き誇る。
「これぞサボテンの花!」
全身の力を放ち切った奥万倉はその場に崩れ落ち、二度と立ち上がる事は無かった。
将太は開会式での上着の臭いを思い出し、鼻の奥につんとしたものを感じた。
「次は、俺だな――」
その黒さ、その太さ、そしておじ様うっとりの見事な五分刈り。
マグロ哲。清水哲也であった。
- category
- 版権
- 2014⁄02⁄08(Sat)
- 13:22
「痛い、やめてよ!」
「やめろ! やめろってば!!」
激しい抵抗をものともせず、男はショウタの体を衣類の上から撫で回していた。
足枷と手枷が邪魔をして、体の自由がまるで利かない。
先ほど水をかけられたため、Tシャツは透けている。もう十月も半ばとなれば、
その水はどんどんと体温を奪っていき、ショウタは寒さに歯をカチカチと鳴らし始めた。
寒い。そして痛い。男に拘束され、早一時間と言うところだろうか。
時計などないから、ショウタの感覚でしかなかったが、しかし最低でもそれくらいは
時間が経過しているように感じられる。
その間立ちっぱなしの足は、足首から膝まで、足と称する部分の全てが痛みはじめていた。
激しい抵抗をものともせず、男はショウタの体を衣類の上から撫で回していた。
足枷と手枷が邪魔をして、体の自由がまるで利かない。
先ほど水をかけられたため、Tシャツは透けている。もう十月も半ばとなれば、
その水はどんどんと体温を奪っていき、ショウタは寒さに歯をカチカチと鳴らし始めた。
寒い。そして痛い。男に拘束され、早一時間と言うところだろうか。
時計などないから、ショウタの感覚でしかなかったが、しかし最低でもそれくらいは
時間が経過しているように感じられる。
その間立ちっぱなしの足は、足首から膝まで、足と称する部分の全てが痛みはじめていた。
- category
- ショタ小説2
- 2014⁄02⁄01(Sat)
- 00:26
夕闇迫る河川敷
夕闇迫る河川敷で、俺はその少年を見つけた。あっくんを手にかけて以来、俺は幾度もその時の感覚を思い出しながら、独り楽しみにふけっていた。もちろん、再び少年をこの手にかけたいという欲望を持ち続けていた。しかしながら、その少年を見かけたのは本当に偶然だったのである。
彼は自転車のそばにしゃがみ、寂しげに川面に視線を投げかけていた。背格好から、やっと中一ぐらいだろうかと見当をつけた。自転車のそばに肩掛けかばんが無造作に放り出されている。学校帰りだろうか。俺は何気なく彼のそばを横切り、正面にまわって表情を確かめる。夕焼けに朱に染められたサラサラとした髪、思わず触れてみたくなる頬の微妙な曲線、涙をためたような不思議な悲しげな瞳・・・俺はこの子を獲物にする事に決めると、車に戻って小道具を手にして、また少年のそばに引き返してきた。
少年は先ほどと同じ姿勢で、憂わしげな視線を川面に投げかけている。彼にこのような表情をさせるのはどのような悲しみなのだろうか。俺はそれを知りたいと思った。
「ぼく・・・」
弾かれたように少年は顔を上げる。しかしすぐにうつむいてしまう。俺はやにわに彼に覆い被さり、ガーゼで彼の顔を覆い、覆ったその手に力を込めて鼻と口を押さえつける。少年の激しい抵抗は一瞬のことに過ぎない。すぐにぐったりと動かなくなってしまう。俺はかれを背中におぶると、車に向かって歩き始めた。
彼は自転車のそばにしゃがみ、寂しげに川面に視線を投げかけていた。背格好から、やっと中一ぐらいだろうかと見当をつけた。自転車のそばに肩掛けかばんが無造作に放り出されている。学校帰りだろうか。俺は何気なく彼のそばを横切り、正面にまわって表情を確かめる。夕焼けに朱に染められたサラサラとした髪、思わず触れてみたくなる頬の微妙な曲線、涙をためたような不思議な悲しげな瞳・・・俺はこの子を獲物にする事に決めると、車に戻って小道具を手にして、また少年のそばに引き返してきた。
少年は先ほどと同じ姿勢で、憂わしげな視線を川面に投げかけている。彼にこのような表情をさせるのはどのような悲しみなのだろうか。俺はそれを知りたいと思った。
「ぼく・・・」
弾かれたように少年は顔を上げる。しかしすぐにうつむいてしまう。俺はやにわに彼に覆い被さり、ガーゼで彼の顔を覆い、覆ったその手に力を込めて鼻と口を押さえつける。少年の激しい抵抗は一瞬のことに過ぎない。すぐにぐったりと動かなくなってしまう。俺はかれを背中におぶると、車に向かって歩き始めた。
- category
- ショタ小説2
- 2014⁄01⁄30(Thu)
- 00:23
夏休み
夏休みは好きだ。
子供たちは朝早くからラジオ体操、昼になればプール。
いくらでもその肢体を楽しむことができる。
さらに夏休みには子供の警戒心もゆるむ。 そして子供が被害に会う性的な事件も夏に多く起こる・・・。
朝早くから外回りの営業をしているわたしは、その日の出まわり先を少しはずしたところで
標的を見つける。 ラジオ体操を終えた子供たちの集団を車の中から観察し、
好みの子を見つけるのだ。 中々うまくいかなかったりすることも多いが、
肉食獣だって半分以上は狩りをしくじるのだ。 わたしは決して焦らない。この狩りのためにわたしは人並み以上に
仕事を早く済ませるすべを身につけていた。 すきこそものの何とやら、だ。
この日は本社から結構離れた場所が出回りさきだった。 こういう時はチャンスである。
今日はうまくいく予感もしていた。 狩りを続けていくと狩人のかんみたいなものがついてくる。
わたしは前の晩ゆっくり寝ていつもよりかなりはやく家を出た。 目的地に着くころにはちょうど6時半だった。
おー いるいる。半ズボンにランニングシャツが・・・。
しかし中々好みの子がいないなー。 どーしよっかなー。
迷っていると一人の子が目にはいった。 三年生くらいだろうか、身長は130あるかないか、細身でおれ好みだ。
さらさらしたおかっぱ頭のような髪型だな。 めがねをかけているが顔立ちは幼くてかわいい。
よく見るとあまり友達がいないようだ。 他の子は連れ立って帰っているのにこの子だけひとりで家に向かっている。
しめしめ。 こういった子はねらい目なのだ。いじめがいがある。
この日は営業の成績はゼロということにしてこの子に張り付いてみることに決めた。
7:30父親出社。 8:45母親出社。今ひとりだな。 しかしここで焦らない。プールがあったりして
かってに休むと親に連絡があるかもしれないからだ。 10:00だいたいこの時間には出るはずだ、プールにいくなら。
ブリーフケースの中身を確認する。 わたしは常に二つのケースを持ち歩いている。
とうぜんその一つは狩り用であるのはいうまでもない。 中身はペンチ、ボールギャグ(口にはさむ機具)、低温ろうそく、
1リットル入りの浣腸器、手錠3ヶ、目隠し、ローション、1メートルの細縄5本、アナルバイブ大、小それぞれ一本。
そして待ち針30本
わたしはケースを閉じた。
大きく深呼吸して集中力を高める。
子供たちは朝早くからラジオ体操、昼になればプール。
いくらでもその肢体を楽しむことができる。
さらに夏休みには子供の警戒心もゆるむ。 そして子供が被害に会う性的な事件も夏に多く起こる・・・。
朝早くから外回りの営業をしているわたしは、その日の出まわり先を少しはずしたところで
標的を見つける。 ラジオ体操を終えた子供たちの集団を車の中から観察し、
好みの子を見つけるのだ。 中々うまくいかなかったりすることも多いが、
肉食獣だって半分以上は狩りをしくじるのだ。 わたしは決して焦らない。この狩りのためにわたしは人並み以上に
仕事を早く済ませるすべを身につけていた。 すきこそものの何とやら、だ。
この日は本社から結構離れた場所が出回りさきだった。 こういう時はチャンスである。
今日はうまくいく予感もしていた。 狩りを続けていくと狩人のかんみたいなものがついてくる。
わたしは前の晩ゆっくり寝ていつもよりかなりはやく家を出た。 目的地に着くころにはちょうど6時半だった。
おー いるいる。半ズボンにランニングシャツが・・・。
しかし中々好みの子がいないなー。 どーしよっかなー。
迷っていると一人の子が目にはいった。 三年生くらいだろうか、身長は130あるかないか、細身でおれ好みだ。
さらさらしたおかっぱ頭のような髪型だな。 めがねをかけているが顔立ちは幼くてかわいい。
よく見るとあまり友達がいないようだ。 他の子は連れ立って帰っているのにこの子だけひとりで家に向かっている。
しめしめ。 こういった子はねらい目なのだ。いじめがいがある。
この日は営業の成績はゼロということにしてこの子に張り付いてみることに決めた。
7:30父親出社。 8:45母親出社。今ひとりだな。 しかしここで焦らない。プールがあったりして
かってに休むと親に連絡があるかもしれないからだ。 10:00だいたいこの時間には出るはずだ、プールにいくなら。
ブリーフケースの中身を確認する。 わたしは常に二つのケースを持ち歩いている。
とうぜんその一つは狩り用であるのはいうまでもない。 中身はペンチ、ボールギャグ(口にはさむ機具)、低温ろうそく、
1リットル入りの浣腸器、手錠3ヶ、目隠し、ローション、1メートルの細縄5本、アナルバイブ大、小それぞれ一本。
そして待ち針30本
わたしはケースを閉じた。
大きく深呼吸して集中力を高める。
- category
- ショタ小説2
- 2014⁄01⁄28(Tue)
- 02:35
SweetStorm
初めて彼を見たのは、試験会場に辿り着いた瞬間だった。
小部屋のドアが開き、少し薄暗い坑道の中にひしめき合う人込みの中で、一瞬だけ目があった。
にぃ、と唇の端だけ釣り上げるような笑いが、目に焼き付いて離れない。
奴は危険だ、とトンパが訳知り顔で説明してくれた。
疑問を持つよりも早く、同じ受験生の腕を切り落としてしまった彼自身がその言葉を裏付ける。
だが、偽試験官をカードで殺害したときも、4次試験中に受験生を狩った時も、迷いの無い、その仕種が妙に目を惹いたのだ。
誰かが、死んでしまったのだ、という事実よりも。
そこは、最終試験までの3日間を過ごすように、と与えられたホテルの一室。
ホテルの部屋、というよりはちょっとしたコンドミニアムのようで、長期滞在を目的に作られていた。
ゴンは自分の部屋のベッドの上でぼんやりと天井を眺めていた。
こんな立派なところへ泊まるのは初めてだった。しばらく大はしゃぎでキルアと部屋の中で暴れまわったり、ホテル内を散策していたが、途中で相棒がいなくなってしまったためにゴンは独りで自室に戻っていた。
なにをするでもなく、ただ時が流れていく。
ゴンは、ヒソカへと想いを馳せていた。
(ヒソカはなぜ、このプレートをくれたんだろう)
試験官に我が侭を言い、もらってきたヒソカのプレートを手にする。
ぎゅっと握り締めると、冷たい堅さがヒソカのイメージと重なった。
(なぜ…?)
奪われたプレートをゴンに渡しに来た時の笑顔は、とても嬉しそうだった。思い出すと胸が痛い。
何もできなかった悔しさで、また涙が零れてくる。クラピカの前で泣いて、最後にしようと思ったのに。
(やっぱり、返しに行こう)
勢い良くベッドから起き上がると、涙を拭って靴を探す。ゴンは、ヒソカの部屋へ行こうと決めた。
受け取ってもらえないかもしれない。でも、このまま何もせずにいても、胸は痛いままだと思った。
それなら、会ってすっきりしたい。受け取ってもらえなくても、せめてなぜ自分にこのプレートをくれたのか、聞きたい。
「あれ…?何処へ飛ばしちゃったのかな」
ぶつぶつと呟きながら、ベッドの下の方へ潜り込んでいた靴をようやく探し当て、ゴンは自分の部屋を出ていった。
ヒソカの部屋をフロントで聞き、ゴンはエレベーターで移動した。
目的の階へ到着し、部屋を探す。
部屋は棟の端のほうにあり、何部屋か向こうの突き当たりには非常階段の扉も見えた。
(ここがヒソカの部屋…)
ゴンは不思議と高鳴る胸を押さえ、その前に立っていた。
(本当は、来ては行けないのかもしれない)
正直なところは、心の中では警報が鳴りっぱなしだった。
近づいてはいけない──
だが、そう感じながら、その場所から離れる事ができない。
何度もノックをためらい、通り過ぎては戻ってきた。
(…今度こそ)
大きく深呼吸して、手を挙げる。
その小さな手がドアに触れようとしたとたんの事だった。
キィッ…と静に扉が開いた。
扉に片肘を突き、退屈そうなポーズでゴンを無表情に見下ろす彼がいた。
「ヒソカ…!!」
ゴンはその視線を真っ直ぐ受け止められずに、慌ててその場から逃げ出そうとくるりと方向を変えた。
その後ろ姿に、彼が声をかける。
「何してるの君」
いつのまにか、腕を取られ、ずっと近くによせた額から、ひんやりとした感触が伝わってきた。
「あ…っあの」
意外にも機嫌のよさそうな声に、ゴンは慌ててマトモな返事もかわせない。
「ずーっとこの前で行ったりきたり、してたろ?」
気付かれてた──ゴンは、顔を真っ赤にして俯いた。
当然といえば、当然の事だった。もう、何分ここに居るというのだ。
足音だって聞こえるだろうし、気配だって感じるだろう。
勇気無くためらっていた事を悟られるくらいなら、いっそ思い切りよくノックしてしまえば良かったとゴンは後悔していた。
本当は、走って逃げてしまいたかったが、しっかり捕まれた腕はちょっとやそっとでは離れそうに無い。
「ごっ…ごめん、オレ…っ」
「暇なの?」
ヒソカはいつのまにか座り込んでいて、じっとゴンの顔を覗き込んでいた。ただでさえ赤い顔が、また紅く染まる様子はとても面白い。
「入りなよ。お茶くらい飲ませてあげる」
にっこりと笑う。ヌメーレで見た時と同じ、優しい笑顔だった。笑いかけられた瞬間から、痛かった胸が、激しい動悸を訴え、耳の奥でドキドキと脈打っていた。
「ね。寄っていきなよ」
その声色は柔らかで、逆らいがたい色を持ってゴンを包み込む。
熱に浮かされたようなにゴンはゆっくりと手を引かれ、ヒソカの部屋へと消えていった。
部屋の内装は、ゴンのものよりも少し綺麗だったかもしれない。
もちろん、間取りは変わらなかったし、大きなベッドも丸テーブルも、どの部屋も同じ作りをしているらしかった。
ただ、大きな窓から見える景色が、ゴンの部屋よりも高いフロアにあるおかげで、ずっと見晴らしよくできている。
「うわぁ…すご~い!オレの部屋と、ぜんぜん違う景色だぁっ!」
部屋に入ってすぐ、目に飛び込んできたパノラマ映像に喜んで、ゴンはずかずかと窓際まで走り寄った。背伸びをし、顔だけひょっこりと覗かせると、眼下には様々なものが見える。
(…可愛い…)
ヒソカはミニキッチンから、子供らしくはしゃいでいる少年を眺め、感慨深く思う。
彼には、少年が何を目的に自分と接触を図ったのかくらいは予想がついていたし、それを切り出された時、自分がどう対応するのかも解かっていた。
部屋へなど入れる必要も無かったのだが──
(どうして、関わりあおう、なんて気になったのかな)
窓に張りついたまま離れない年相応の少年の後ろ姿を見ていると、4次試験で自分のプレートを奪っていった時とは別人のようだった。
(まあ…いいか。どうだって、ね)
二つのカップを手にして、ヒソカはテーブルへ近づいていく。ゴンが気配を察して振り向くと、すでにヒソカはいすへ座りじっと自分を見ていた。
どうぞ、と薦められて長椅子へ腰掛け、手には暖かなカップを握り締める。その間も見つめられ続けて、ゴンは居心地悪そうに身を沈めた。
(あ・これおいしい…)
暖かな飲み物が体を温め、少しづつ緊張が解けていった。ゴンは改めて長椅子に体を預け、ほっと一息つく。
「それで、何しにきたの君」
くつろぎきったゴンは、ヒソカに問われるまでこの部屋へ入った目的もすっかり忘れていた。
「あっ…あの、オレ───」
片手にカップを持ち直し、半ズボンのポケットをごそごそと探る。確かにそこにあるのは解かっているのだが、座ったままの姿勢ではプレートは中々取り出せない。
椅子から腰を上げればすぐ取り出せるのだが、そんなことにすら気付かないほど焦っていた。
「あのさ……」
知らず、カップを持つ手が不安定に揺れ、中身が零れそうに傾いでいた。
ヒソカが危ないよ、と声をかけようとした時には既に遅く、膝の上に中身が飛び出す。
「熱っ…!」
それは肌で直接触れるには少し熱すぎた。
ゴンは熱さに驚いて立ち上がり、カップを取り落としてしまう。まだなみなみと入っていたカップは床を濡らし転がっていった。
「ごっごめんなさいっ!」
ポケットから手を出し、転がっていくコップをヒソカの足元まで追いかけていく。
そんなゴンの様子を見、ヒソカはついに耐え切れず、可笑しそうに声を押し殺して笑った。
笑われた───!!
組んだ足にコツンと当たり、コップはようやくゴンの手に収まった。膝を突いたまま顔を上げるとずっと笑い続けているヒソカの顔が間近にあった。
「……っ!」
「火傷しなかった?」
口の端を歪めて笑いをこらえながらも心配そうな振りをされ、ゴンは顔から緋が吹き出るほど恥ずかしい思いをする。
ヒソカはどうやっても笑いが押し殺す事ができず苦しそうにせき込みながら、みるみるうちに顔を真っ赤に染め、固まってしまったゴンの手からカップを抜き取り、テーブルの上へ置いた。
「あのっ、これっ…返そうと思ってっ…!」
ゴンは我に返って、再びポケットの中を探り、今度はすんなりと出てきたプレートをヒソカの前に突き出した。
ヒソカはぴたりと忍び笑いを止め、鼻先にあるプレートを見て、不機嫌そうに眉を顰める。
「…いらない」
「でも」
「言ったろ?そのプレートは、ボクの顔面に一発入れられた時に受け取ろう。それまで君が持ってなくてはならないんだよ。せいぜいボクに生かされた命を大事にしたまえ」
そうする事が敗者の義務だと、はっきりと突き付けられ、ゴンは返す言葉も無かった。
受け取ってもらえるかも、などと思っていた自分の浅はかさに情けなくなり、泣きそうな顔になる。
「まあ、目標だと思ってくれれば良いよ」
くしゃくしゃっと髪をかき混ぜられ、にっこりと笑ったヒソカの顔を見ていると、それで良いのだと納得できた。
(やっぱり来て良かった)
心の中でもやもやしていたものも消え、ゴンは肩の力が抜けていくのを感じた。
「え…?」
不意に、脇を抱えあげられ、ふんわりとヒソカの膝の上に乗せられた。
「あの…」
戸惑いながら、斜め横を仰ぎ見る。
「足、ちょっと紅くなってるね」
ヒソカは、そっと紅くなった足をさすると、ゴンのウエストに腕を回し、何をするわけでもなくただ抱きしめた。
父親の膝の上、と言うのはこんな感じがするんだろうか。振り仰いだ肩はとても広く、厚い胸板が少年を包み込んでいた。
見た事の無い父親の影が、なぜかヒソカと重なる。(ファザコンらしい)
──ああ、心臓の音がする。
けして安全な相手ではないがその胸に体を預けると、ごく自然に耳元に鼓動が響いてきた。
同じ人間なのだから当たり前の事だったのだが、ヒソカから普通に心臓の音が聞こえるのがとても不思議で新鮮だった。(実はロボットだったりしてね…ふっ…)
ともかくも、そんな訳で、ゴンは誤魔化されたのである。
小部屋のドアが開き、少し薄暗い坑道の中にひしめき合う人込みの中で、一瞬だけ目があった。
にぃ、と唇の端だけ釣り上げるような笑いが、目に焼き付いて離れない。
奴は危険だ、とトンパが訳知り顔で説明してくれた。
疑問を持つよりも早く、同じ受験生の腕を切り落としてしまった彼自身がその言葉を裏付ける。
だが、偽試験官をカードで殺害したときも、4次試験中に受験生を狩った時も、迷いの無い、その仕種が妙に目を惹いたのだ。
誰かが、死んでしまったのだ、という事実よりも。
そこは、最終試験までの3日間を過ごすように、と与えられたホテルの一室。
ホテルの部屋、というよりはちょっとしたコンドミニアムのようで、長期滞在を目的に作られていた。
ゴンは自分の部屋のベッドの上でぼんやりと天井を眺めていた。
こんな立派なところへ泊まるのは初めてだった。しばらく大はしゃぎでキルアと部屋の中で暴れまわったり、ホテル内を散策していたが、途中で相棒がいなくなってしまったためにゴンは独りで自室に戻っていた。
なにをするでもなく、ただ時が流れていく。
ゴンは、ヒソカへと想いを馳せていた。
(ヒソカはなぜ、このプレートをくれたんだろう)
試験官に我が侭を言い、もらってきたヒソカのプレートを手にする。
ぎゅっと握り締めると、冷たい堅さがヒソカのイメージと重なった。
(なぜ…?)
奪われたプレートをゴンに渡しに来た時の笑顔は、とても嬉しそうだった。思い出すと胸が痛い。
何もできなかった悔しさで、また涙が零れてくる。クラピカの前で泣いて、最後にしようと思ったのに。
(やっぱり、返しに行こう)
勢い良くベッドから起き上がると、涙を拭って靴を探す。ゴンは、ヒソカの部屋へ行こうと決めた。
受け取ってもらえないかもしれない。でも、このまま何もせずにいても、胸は痛いままだと思った。
それなら、会ってすっきりしたい。受け取ってもらえなくても、せめてなぜ自分にこのプレートをくれたのか、聞きたい。
「あれ…?何処へ飛ばしちゃったのかな」
ぶつぶつと呟きながら、ベッドの下の方へ潜り込んでいた靴をようやく探し当て、ゴンは自分の部屋を出ていった。
ヒソカの部屋をフロントで聞き、ゴンはエレベーターで移動した。
目的の階へ到着し、部屋を探す。
部屋は棟の端のほうにあり、何部屋か向こうの突き当たりには非常階段の扉も見えた。
(ここがヒソカの部屋…)
ゴンは不思議と高鳴る胸を押さえ、その前に立っていた。
(本当は、来ては行けないのかもしれない)
正直なところは、心の中では警報が鳴りっぱなしだった。
近づいてはいけない──
だが、そう感じながら、その場所から離れる事ができない。
何度もノックをためらい、通り過ぎては戻ってきた。
(…今度こそ)
大きく深呼吸して、手を挙げる。
その小さな手がドアに触れようとしたとたんの事だった。
キィッ…と静に扉が開いた。
扉に片肘を突き、退屈そうなポーズでゴンを無表情に見下ろす彼がいた。
「ヒソカ…!!」
ゴンはその視線を真っ直ぐ受け止められずに、慌ててその場から逃げ出そうとくるりと方向を変えた。
その後ろ姿に、彼が声をかける。
「何してるの君」
いつのまにか、腕を取られ、ずっと近くによせた額から、ひんやりとした感触が伝わってきた。
「あ…っあの」
意外にも機嫌のよさそうな声に、ゴンは慌ててマトモな返事もかわせない。
「ずーっとこの前で行ったりきたり、してたろ?」
気付かれてた──ゴンは、顔を真っ赤にして俯いた。
当然といえば、当然の事だった。もう、何分ここに居るというのだ。
足音だって聞こえるだろうし、気配だって感じるだろう。
勇気無くためらっていた事を悟られるくらいなら、いっそ思い切りよくノックしてしまえば良かったとゴンは後悔していた。
本当は、走って逃げてしまいたかったが、しっかり捕まれた腕はちょっとやそっとでは離れそうに無い。
「ごっ…ごめん、オレ…っ」
「暇なの?」
ヒソカはいつのまにか座り込んでいて、じっとゴンの顔を覗き込んでいた。ただでさえ赤い顔が、また紅く染まる様子はとても面白い。
「入りなよ。お茶くらい飲ませてあげる」
にっこりと笑う。ヌメーレで見た時と同じ、優しい笑顔だった。笑いかけられた瞬間から、痛かった胸が、激しい動悸を訴え、耳の奥でドキドキと脈打っていた。
「ね。寄っていきなよ」
その声色は柔らかで、逆らいがたい色を持ってゴンを包み込む。
熱に浮かされたようなにゴンはゆっくりと手を引かれ、ヒソカの部屋へと消えていった。
部屋の内装は、ゴンのものよりも少し綺麗だったかもしれない。
もちろん、間取りは変わらなかったし、大きなベッドも丸テーブルも、どの部屋も同じ作りをしているらしかった。
ただ、大きな窓から見える景色が、ゴンの部屋よりも高いフロアにあるおかげで、ずっと見晴らしよくできている。
「うわぁ…すご~い!オレの部屋と、ぜんぜん違う景色だぁっ!」
部屋に入ってすぐ、目に飛び込んできたパノラマ映像に喜んで、ゴンはずかずかと窓際まで走り寄った。背伸びをし、顔だけひょっこりと覗かせると、眼下には様々なものが見える。
(…可愛い…)
ヒソカはミニキッチンから、子供らしくはしゃいでいる少年を眺め、感慨深く思う。
彼には、少年が何を目的に自分と接触を図ったのかくらいは予想がついていたし、それを切り出された時、自分がどう対応するのかも解かっていた。
部屋へなど入れる必要も無かったのだが──
(どうして、関わりあおう、なんて気になったのかな)
窓に張りついたまま離れない年相応の少年の後ろ姿を見ていると、4次試験で自分のプレートを奪っていった時とは別人のようだった。
(まあ…いいか。どうだって、ね)
二つのカップを手にして、ヒソカはテーブルへ近づいていく。ゴンが気配を察して振り向くと、すでにヒソカはいすへ座りじっと自分を見ていた。
どうぞ、と薦められて長椅子へ腰掛け、手には暖かなカップを握り締める。その間も見つめられ続けて、ゴンは居心地悪そうに身を沈めた。
(あ・これおいしい…)
暖かな飲み物が体を温め、少しづつ緊張が解けていった。ゴンは改めて長椅子に体を預け、ほっと一息つく。
「それで、何しにきたの君」
くつろぎきったゴンは、ヒソカに問われるまでこの部屋へ入った目的もすっかり忘れていた。
「あっ…あの、オレ───」
片手にカップを持ち直し、半ズボンのポケットをごそごそと探る。確かにそこにあるのは解かっているのだが、座ったままの姿勢ではプレートは中々取り出せない。
椅子から腰を上げればすぐ取り出せるのだが、そんなことにすら気付かないほど焦っていた。
「あのさ……」
知らず、カップを持つ手が不安定に揺れ、中身が零れそうに傾いでいた。
ヒソカが危ないよ、と声をかけようとした時には既に遅く、膝の上に中身が飛び出す。
「熱っ…!」
それは肌で直接触れるには少し熱すぎた。
ゴンは熱さに驚いて立ち上がり、カップを取り落としてしまう。まだなみなみと入っていたカップは床を濡らし転がっていった。
「ごっごめんなさいっ!」
ポケットから手を出し、転がっていくコップをヒソカの足元まで追いかけていく。
そんなゴンの様子を見、ヒソカはついに耐え切れず、可笑しそうに声を押し殺して笑った。
笑われた───!!
組んだ足にコツンと当たり、コップはようやくゴンの手に収まった。膝を突いたまま顔を上げるとずっと笑い続けているヒソカの顔が間近にあった。
「……っ!」
「火傷しなかった?」
口の端を歪めて笑いをこらえながらも心配そうな振りをされ、ゴンは顔から緋が吹き出るほど恥ずかしい思いをする。
ヒソカはどうやっても笑いが押し殺す事ができず苦しそうにせき込みながら、みるみるうちに顔を真っ赤に染め、固まってしまったゴンの手からカップを抜き取り、テーブルの上へ置いた。
「あのっ、これっ…返そうと思ってっ…!」
ゴンは我に返って、再びポケットの中を探り、今度はすんなりと出てきたプレートをヒソカの前に突き出した。
ヒソカはぴたりと忍び笑いを止め、鼻先にあるプレートを見て、不機嫌そうに眉を顰める。
「…いらない」
「でも」
「言ったろ?そのプレートは、ボクの顔面に一発入れられた時に受け取ろう。それまで君が持ってなくてはならないんだよ。せいぜいボクに生かされた命を大事にしたまえ」
そうする事が敗者の義務だと、はっきりと突き付けられ、ゴンは返す言葉も無かった。
受け取ってもらえるかも、などと思っていた自分の浅はかさに情けなくなり、泣きそうな顔になる。
「まあ、目標だと思ってくれれば良いよ」
くしゃくしゃっと髪をかき混ぜられ、にっこりと笑ったヒソカの顔を見ていると、それで良いのだと納得できた。
(やっぱり来て良かった)
心の中でもやもやしていたものも消え、ゴンは肩の力が抜けていくのを感じた。
「え…?」
不意に、脇を抱えあげられ、ふんわりとヒソカの膝の上に乗せられた。
「あの…」
戸惑いながら、斜め横を仰ぎ見る。
「足、ちょっと紅くなってるね」
ヒソカは、そっと紅くなった足をさすると、ゴンのウエストに腕を回し、何をするわけでもなくただ抱きしめた。
父親の膝の上、と言うのはこんな感じがするんだろうか。振り仰いだ肩はとても広く、厚い胸板が少年を包み込んでいた。
見た事の無い父親の影が、なぜかヒソカと重なる。(ファザコンらしい)
──ああ、心臓の音がする。
けして安全な相手ではないがその胸に体を預けると、ごく自然に耳元に鼓動が響いてきた。
同じ人間なのだから当たり前の事だったのだが、ヒソカから普通に心臓の音が聞こえるのがとても不思議で新鮮だった。(実はロボットだったりしてね…ふっ…)
ともかくも、そんな訳で、ゴンは誤魔化されたのである。
- category
- 版権
- 2014⁄01⁄28(Tue)
- 02:17
Wonder Big Boy
少年の名は桃鳴卓。12歳。
体格は148cm、88kgと非常に大柄で、性格は至って温厚でマイペースな少年である。
そして、何よりも卓には、普通の人間が想像もできないある秘密が隠されていた。
今からさかのぼること?年前、2人の親子がロスの空港へと降り立った。
それは、卓の6歳の時であった。
卓の父親は、製薬会社で新薬の開発を行っている科学者で、
この年からは、サンフランシスコで大掛かりな研究に参加することになったため、
幼稚園を卒園したばかりの卓を連れて、日本から遠く離れたアメリカの地へやってきた。
卓の母親は、卓が3歳の時に大病を患い死別した。
奇しくも、父親がその病気を治療するための新薬を研究していた頃であった。
ロスの空港には、先に常駐していた父親の会社のスタッフがやってきていた。
そして、車でサンフランシスコの住居へと向かった。
すでに住居には、日本から空輸された冷蔵庫やタンスなどが置かれていた。
「卓、今日からここがお前とお父さんの家だぞ。」
父親は、卓の頭に手をやるなりそう言った。
そして翌日、父親は卓を車に乗せて、卓が通う小学校へ入学手続きを行った。
父親が、校長室で入学手続きを行っている最中、卓は担任の先生に校内を
案内してもらっていた。英語のわからない卓にとっては、先生の言っていることは
理解できなかったものの、授業を受けている生徒達の風景を見て目を輝かせた。
「自分も早くあの中で授業を受けたい!」と。
アメリカの小学校の入学式は9月からで、5月が誕生日である卓は、
アメリカの小学校では、転入生として入学することになる。
そしてその次の日、学校から支給された制服に着替えた卓は
父親に連れられ学校へ向かった。
「いいか?初めてのクラスで緊張するかも知れないが、クラスの子と仲良くするんだぞ。」
父親は、卓にそう伝えて担任に預けると、そのまま職場である研究所へ向かった。
そして、卓は担任に連れられ自分のクラスへと向かった。
「He is Suguru Momonari. Come from to Japan...」
担任は、生徒に転入生の卓を紹介した。
そして、担任は卓に何か一言言うように促した。
先生の意図が何となく理解できた卓は、緊張しながらも、
「A...My name is Suguru Momonari...Nice to meet you...」
と簡単に紹介した。
すると、クラスの生徒から大きな拍手があがった。
卓は、他の生徒に迎えられる中、一番後ろの自分の席に座った。
休み時間、生徒数名が一斉に卓のもとにやってきていろいろ質問をした。
当然、卓にはそれが理解できるわけもなく、ただオロオロするしかなかった。
すると、横から、別の生徒である金髪の太った少年が日本語で
「日本ではどんなことが流行っているんだ?って聞いているんだよ。」
と卓に教えてくれたのだ。
「え…あ、あの…。」
「僕に日本語で教えて。そしたらこいつらに英語で話すから。」
「う…うん!」
卓は、日本語を話せる少年に通訳してもらうことで、生徒達の質問に答えた。
そして、生徒が自分達の席に戻った後、卓は通訳をしてくれた少年にお礼を言った。
「あ…ありがとう。」
「僕の名前はエリック。Nice to meet you Suguru.」
少年-エリックは卓と握手を交わした。
「う…うん、よろしく…。エリック、日本語うまいんだね。」
「去年までは、日本にいたんだ。Daddyの仕事が終わってアメリカに帰ってきたんだ。」
「あ、そうなんだ?僕は、お父さんの仕事で引っ越してきたんだ。」
「じゃあ、ちょうど僕の逆だね。卓、仲良くしようね。」
「うん!」
「僕が英語を卓に教えてあげるから、卓は日本語を教えてよ。」
「え?でも、エリックは日本語をそんなにしゃべれるんだから、もう大丈夫じゃないの?」
「せっかく覚えた日本語だって、しばらく使わなかったら忘れちゃうし…
だから、卓に教えてもらってしっかり覚えておこうと思ってさ!」
「わかった!よろしくね。エリック!」
卓は、エリックというアメリカでの初めての友達、そして、一番の親友とここで知り合った。
その後、卓は英語をうまく話せるまでのしばらくの間は、エリックの隣りの席に移動させて
もらうことで、担任や他の生徒ともコミュニケーションをとっていった。
そしてそれから2年、すっかり英語も板についてきた卓に思いもかけない展開が巡るとは、
この時点では知る由もなかった。
体格は148cm、88kgと非常に大柄で、性格は至って温厚でマイペースな少年である。
そして、何よりも卓には、普通の人間が想像もできないある秘密が隠されていた。
今からさかのぼること?年前、2人の親子がロスの空港へと降り立った。
それは、卓の6歳の時であった。
卓の父親は、製薬会社で新薬の開発を行っている科学者で、
この年からは、サンフランシスコで大掛かりな研究に参加することになったため、
幼稚園を卒園したばかりの卓を連れて、日本から遠く離れたアメリカの地へやってきた。
卓の母親は、卓が3歳の時に大病を患い死別した。
奇しくも、父親がその病気を治療するための新薬を研究していた頃であった。
ロスの空港には、先に常駐していた父親の会社のスタッフがやってきていた。
そして、車でサンフランシスコの住居へと向かった。
すでに住居には、日本から空輸された冷蔵庫やタンスなどが置かれていた。
「卓、今日からここがお前とお父さんの家だぞ。」
父親は、卓の頭に手をやるなりそう言った。
そして翌日、父親は卓を車に乗せて、卓が通う小学校へ入学手続きを行った。
父親が、校長室で入学手続きを行っている最中、卓は担任の先生に校内を
案内してもらっていた。英語のわからない卓にとっては、先生の言っていることは
理解できなかったものの、授業を受けている生徒達の風景を見て目を輝かせた。
「自分も早くあの中で授業を受けたい!」と。
アメリカの小学校の入学式は9月からで、5月が誕生日である卓は、
アメリカの小学校では、転入生として入学することになる。
そしてその次の日、学校から支給された制服に着替えた卓は
父親に連れられ学校へ向かった。
「いいか?初めてのクラスで緊張するかも知れないが、クラスの子と仲良くするんだぞ。」
父親は、卓にそう伝えて担任に預けると、そのまま職場である研究所へ向かった。
そして、卓は担任に連れられ自分のクラスへと向かった。
「He is Suguru Momonari. Come from to Japan...」
担任は、生徒に転入生の卓を紹介した。
そして、担任は卓に何か一言言うように促した。
先生の意図が何となく理解できた卓は、緊張しながらも、
「A...My name is Suguru Momonari...Nice to meet you...」
と簡単に紹介した。
すると、クラスの生徒から大きな拍手があがった。
卓は、他の生徒に迎えられる中、一番後ろの自分の席に座った。
休み時間、生徒数名が一斉に卓のもとにやってきていろいろ質問をした。
当然、卓にはそれが理解できるわけもなく、ただオロオロするしかなかった。
すると、横から、別の生徒である金髪の太った少年が日本語で
「日本ではどんなことが流行っているんだ?って聞いているんだよ。」
と卓に教えてくれたのだ。
「え…あ、あの…。」
「僕に日本語で教えて。そしたらこいつらに英語で話すから。」
「う…うん!」
卓は、日本語を話せる少年に通訳してもらうことで、生徒達の質問に答えた。
そして、生徒が自分達の席に戻った後、卓は通訳をしてくれた少年にお礼を言った。
「あ…ありがとう。」
「僕の名前はエリック。Nice to meet you Suguru.」
少年-エリックは卓と握手を交わした。
「う…うん、よろしく…。エリック、日本語うまいんだね。」
「去年までは、日本にいたんだ。Daddyの仕事が終わってアメリカに帰ってきたんだ。」
「あ、そうなんだ?僕は、お父さんの仕事で引っ越してきたんだ。」
「じゃあ、ちょうど僕の逆だね。卓、仲良くしようね。」
「うん!」
「僕が英語を卓に教えてあげるから、卓は日本語を教えてよ。」
「え?でも、エリックは日本語をそんなにしゃべれるんだから、もう大丈夫じゃないの?」
「せっかく覚えた日本語だって、しばらく使わなかったら忘れちゃうし…
だから、卓に教えてもらってしっかり覚えておこうと思ってさ!」
「わかった!よろしくね。エリック!」
卓は、エリックというアメリカでの初めての友達、そして、一番の親友とここで知り合った。
その後、卓は英語をうまく話せるまでのしばらくの間は、エリックの隣りの席に移動させて
もらうことで、担任や他の生徒ともコミュニケーションをとっていった。
そしてそれから2年、すっかり英語も板についてきた卓に思いもかけない展開が巡るとは、
この時点では知る由もなかった。
- category
- デブ
- 2014⁄01⁄28(Tue)
- 01:54
少年時代
思春期に差し掛かろうとしている少年が、最初に大人の男として意識し、憧憬の対象
とするのは、男の教員である率は少なくないのではないだろうか。それは、ある瞬間、
ある対象を見て、(それは、自分の父親との入浴時に見て、知っているはずであるの
に、まったく異なる意味であり)、それまで内面で眠っていたものが突然呼び起こされ
るように意識化され、それ以降の性癖に影響する重大な出来事として到来する。
放課後、学校の校舎裏を探検と称して遊んでいるときに、狭い一角に、物干し竿が渡
されており、そこに臙脂色の競泳用の水泳パンツと白いメッシュのサポーターとタオル
が日干しされていた。
「あ、これ、松本先生のだ!」
少年の一人が叫び、そうだ、そうだと仲間が集まってきた。薄いナイロンのような生
地の臙脂色の競泳用のパンツは、こうやってぶら下がっているのを見ると、自分たちが
はく水泳パンツとは比べものにならない程、大きく思えた。乾ききった臙脂色の生地
は、光沢を放っており、手でなでるとツルツルとした滑らかさと、伸縮が感じられた。
「これなんだ?」
一人の少年の問いに誰も答えを出せることができなかったのは、その横に揺れてい
る、臙脂色の水泳パンツよりも二回り以上小さいと思われる白いメッシュのサポーター
であった。
「なんで、こんなものがあるんだろう。これも松本先生のかな」
「ちがうだろ、小さすぎるもの」
「これ、水着じゃないよな」
「松本先生のパンツか?」
「じゃあ、松本先生、今、パンツはいてねえの?フルチンってこと?」
思い思いの疑問が飛び交うなかで、少年たちの担任の松本が、乾かしてあるものを取り
に来た。
「なんだ、なんだ。俺のパンツに用でもあるのか」
「やっぱり、松本先生のパンツだったぁ」
「あぁ、乾かしていたから、取りに来たんだ。もう、からからに乾いているだろ」
「これも、松本先生の?」
白いメッシュのサポーターを指して少年の一人が聞いた。
「あぁ、そうだよ」
「パンツ?」
「いや、水泳パンツの下にはくのさ」
「なんのためにはくの?」
松本は、ほんの一瞬、困ったような表情を浮かべた。
「先生、何のためにはくの?」
「お前たちのお父さんははかないか?」
「はかなーい。だって、水泳のパンツもこんなんじゃないもん」
臙脂のパンツに手を伸ばして少年たちは答えた。
「そうか、そういや、そうだな。」
そういって少年たちを見る松本は、短めに刈った髪型が、その下の浅黒い顔に似合っ
ていた。一重まぶたの目は、細めで地味な印象を与えるが、鼻筋が通っており、涼しげ
なさわやかな雰囲気があった。
「ねぇ、どうして水泳パンツの下にこんなに小さいパンツをはくの?」
「うーん。男のな、大事なところを押さえるためだよ」
「なんで押さえるの?」
「おちんちんがぶらぶらして邪魔だろ」
松本が朴訥に言うと
「エーッ!おちんちんがじゃまなのぉ?」
少年たちは爆笑しながら、Tシャツの裾下に見える太い腿と腰に張り付くようになっ
ている松本の赤いジャージの股間に目を向けた。松本のそこは、自分が大人の男である
ことを無言で主張するこんもりと突き出すような形状が隆起していた。少年たちは松本
の赤いジャージの股間を盛り上げているその正体が何であるかは容易に理解できた。そ
して、それは改めて松本を大人の男として意識した瞬間だった。
次の日の体育の時間も水泳であった。少年たちは、ホイッスルを口に咥え、音を鳴ら
しながらプールサイドで準備運動を一緒に行う松本の肢体にこれまでとはまったく違う
意識で注目した。
プールサイドに立つ松本の肩幅の広さ、厚い胸板に浮き出た大胸筋、その下の割れた
腹筋、筋肉だけで構成されている太い腿や脹ら脛をもつ逆三角形の締まった体型に、少
年たちはまぶしさを感じた。そして、押さえつけなければぶらぶらして邪魔だという臙
脂の競泳パンツの中心部に当然視点を当ててみる。押さえつけている意味があるのだろ
うかと疑問を持たざるを得ないたわわに実った男の象徴が競泳パンツの中心を大きく盛
り上げていた。
少年たちがシャワーを浴びるために動きはじめ、前方を向いた松本の脇を通り過ぎる
とき、上を向いて締まった臙脂の競泳パンツの臀部には、下にはいているであろうサポ
ーターのラインがV字型に入っているのが見えた。
「全然、チンコ押さえていないよな」
少年の一人が同意を仲間に求め、少年たちは淫蕩な声を出して笑いあった。
さらに翌日のことだった。給食後の午後の時間が水泳だという昼休み、松本が前日し
まい忘れたのか、校舎裏の例の一角には、臙脂色の競泳用の水泳パンツと白いメッシュ
のサポーターとタオルが竿にぶら下がった物干しハンガーに揺れていた。少年の一人
は、あたりを見回すと、その小さい白いメッシュのサポーターを自分のポケットに丸め
てしまいこんだ。
いつものように松本は、若い肢体を曝しながら準備運動の指示をした。腕を上げるた
びに、漆黒の豊穣な腋毛が太陽に曝され少年たちにはまぶしかった。少年たちがこれま
でには気づかなかったのか、また、今日が特別なのか定かではないのだが、松本が模範
運動として、開脚運動をする度に臙脂の競泳パンツの脇からはみだす縮れた陰毛の数が
増えていくように感じた。
そして、それ以上に、驚いたのは、準備運動後に最後にシャワーを浴びて再び、松本
がプールサイドに立ったときだった。臍の周辺から生えている柔毛が競泳パンツの腰ひ
もに近づくにつれて確実に太さと濃さを増して、競泳パンツの中に潜入しているのはい
つもと変わらないが、水に濡れて下半身にまとわりついた臙脂色の競泳パンツは、ピン
ポン球のようなプクリとした膨らみや、それに続く筒状の膨らみ、その根本の量感のあ
るたわわに実った果実が2つ納められているような膨らみが光沢を放っているのだ。
いつもと違う。いつもは、たしかに臙脂の競泳パンツの前の部分は豊かに盛り上がっ
ているが、男のパーツがある程度、まとまった形で、盛り上がっているといってもよ
い。もちろん、その膨らみの中には、さらにぷくりとしたふくらみが見えているが、今
日のような見え方とは異なっていた。
さらに、プールの水に入って上がってきた瞬間の松本の股間は、凝視するに値するも
のであった。臙脂色の競泳パンツから陰嚢や陰茎、亀頭の形が空気が競泳パンツに入っ
てくるまでの何秒間のあいだ、くっきりと現れるのだった。
白いメッシュのサポーターをポケットに丸めてしまいこんだ少年だけが、その理由を
知っており、なぜ、松本が競泳パンツの下にサポーターをはく必要があるのかの説明
に、いつにはない歯切れの悪さを見せていたのかも分かったような気がした。
少年は、あの臙脂の競泳パンツの中にある松本の男を見たいと、立体感、写実感をも
って現れてしまう松本の大人の男性器を見てみたいと、狂おしい気持ちで松本を見つめ
ていた。
とするのは、男の教員である率は少なくないのではないだろうか。それは、ある瞬間、
ある対象を見て、(それは、自分の父親との入浴時に見て、知っているはずであるの
に、まったく異なる意味であり)、それまで内面で眠っていたものが突然呼び起こされ
るように意識化され、それ以降の性癖に影響する重大な出来事として到来する。
放課後、学校の校舎裏を探検と称して遊んでいるときに、狭い一角に、物干し竿が渡
されており、そこに臙脂色の競泳用の水泳パンツと白いメッシュのサポーターとタオル
が日干しされていた。
「あ、これ、松本先生のだ!」
少年の一人が叫び、そうだ、そうだと仲間が集まってきた。薄いナイロンのような生
地の臙脂色の競泳用のパンツは、こうやってぶら下がっているのを見ると、自分たちが
はく水泳パンツとは比べものにならない程、大きく思えた。乾ききった臙脂色の生地
は、光沢を放っており、手でなでるとツルツルとした滑らかさと、伸縮が感じられた。
「これなんだ?」
一人の少年の問いに誰も答えを出せることができなかったのは、その横に揺れてい
る、臙脂色の水泳パンツよりも二回り以上小さいと思われる白いメッシュのサポーター
であった。
「なんで、こんなものがあるんだろう。これも松本先生のかな」
「ちがうだろ、小さすぎるもの」
「これ、水着じゃないよな」
「松本先生のパンツか?」
「じゃあ、松本先生、今、パンツはいてねえの?フルチンってこと?」
思い思いの疑問が飛び交うなかで、少年たちの担任の松本が、乾かしてあるものを取り
に来た。
「なんだ、なんだ。俺のパンツに用でもあるのか」
「やっぱり、松本先生のパンツだったぁ」
「あぁ、乾かしていたから、取りに来たんだ。もう、からからに乾いているだろ」
「これも、松本先生の?」
白いメッシュのサポーターを指して少年の一人が聞いた。
「あぁ、そうだよ」
「パンツ?」
「いや、水泳パンツの下にはくのさ」
「なんのためにはくの?」
松本は、ほんの一瞬、困ったような表情を浮かべた。
「先生、何のためにはくの?」
「お前たちのお父さんははかないか?」
「はかなーい。だって、水泳のパンツもこんなんじゃないもん」
臙脂のパンツに手を伸ばして少年たちは答えた。
「そうか、そういや、そうだな。」
そういって少年たちを見る松本は、短めに刈った髪型が、その下の浅黒い顔に似合っ
ていた。一重まぶたの目は、細めで地味な印象を与えるが、鼻筋が通っており、涼しげ
なさわやかな雰囲気があった。
「ねぇ、どうして水泳パンツの下にこんなに小さいパンツをはくの?」
「うーん。男のな、大事なところを押さえるためだよ」
「なんで押さえるの?」
「おちんちんがぶらぶらして邪魔だろ」
松本が朴訥に言うと
「エーッ!おちんちんがじゃまなのぉ?」
少年たちは爆笑しながら、Tシャツの裾下に見える太い腿と腰に張り付くようになっ
ている松本の赤いジャージの股間に目を向けた。松本のそこは、自分が大人の男である
ことを無言で主張するこんもりと突き出すような形状が隆起していた。少年たちは松本
の赤いジャージの股間を盛り上げているその正体が何であるかは容易に理解できた。そ
して、それは改めて松本を大人の男として意識した瞬間だった。
次の日の体育の時間も水泳であった。少年たちは、ホイッスルを口に咥え、音を鳴ら
しながらプールサイドで準備運動を一緒に行う松本の肢体にこれまでとはまったく違う
意識で注目した。
プールサイドに立つ松本の肩幅の広さ、厚い胸板に浮き出た大胸筋、その下の割れた
腹筋、筋肉だけで構成されている太い腿や脹ら脛をもつ逆三角形の締まった体型に、少
年たちはまぶしさを感じた。そして、押さえつけなければぶらぶらして邪魔だという臙
脂の競泳パンツの中心部に当然視点を当ててみる。押さえつけている意味があるのだろ
うかと疑問を持たざるを得ないたわわに実った男の象徴が競泳パンツの中心を大きく盛
り上げていた。
少年たちがシャワーを浴びるために動きはじめ、前方を向いた松本の脇を通り過ぎる
とき、上を向いて締まった臙脂の競泳パンツの臀部には、下にはいているであろうサポ
ーターのラインがV字型に入っているのが見えた。
「全然、チンコ押さえていないよな」
少年の一人が同意を仲間に求め、少年たちは淫蕩な声を出して笑いあった。
さらに翌日のことだった。給食後の午後の時間が水泳だという昼休み、松本が前日し
まい忘れたのか、校舎裏の例の一角には、臙脂色の競泳用の水泳パンツと白いメッシュ
のサポーターとタオルが竿にぶら下がった物干しハンガーに揺れていた。少年の一人
は、あたりを見回すと、その小さい白いメッシュのサポーターを自分のポケットに丸め
てしまいこんだ。
いつものように松本は、若い肢体を曝しながら準備運動の指示をした。腕を上げるた
びに、漆黒の豊穣な腋毛が太陽に曝され少年たちにはまぶしかった。少年たちがこれま
でには気づかなかったのか、また、今日が特別なのか定かではないのだが、松本が模範
運動として、開脚運動をする度に臙脂の競泳パンツの脇からはみだす縮れた陰毛の数が
増えていくように感じた。
そして、それ以上に、驚いたのは、準備運動後に最後にシャワーを浴びて再び、松本
がプールサイドに立ったときだった。臍の周辺から生えている柔毛が競泳パンツの腰ひ
もに近づくにつれて確実に太さと濃さを増して、競泳パンツの中に潜入しているのはい
つもと変わらないが、水に濡れて下半身にまとわりついた臙脂色の競泳パンツは、ピン
ポン球のようなプクリとした膨らみや、それに続く筒状の膨らみ、その根本の量感のあ
るたわわに実った果実が2つ納められているような膨らみが光沢を放っているのだ。
いつもと違う。いつもは、たしかに臙脂の競泳パンツの前の部分は豊かに盛り上がっ
ているが、男のパーツがある程度、まとまった形で、盛り上がっているといってもよ
い。もちろん、その膨らみの中には、さらにぷくりとしたふくらみが見えているが、今
日のような見え方とは異なっていた。
さらに、プールの水に入って上がってきた瞬間の松本の股間は、凝視するに値するも
のであった。臙脂色の競泳パンツから陰嚢や陰茎、亀頭の形が空気が競泳パンツに入っ
てくるまでの何秒間のあいだ、くっきりと現れるのだった。
白いメッシュのサポーターをポケットに丸めてしまいこんだ少年だけが、その理由を
知っており、なぜ、松本が競泳パンツの下にサポーターをはく必要があるのかの説明
に、いつにはない歯切れの悪さを見せていたのかも分かったような気がした。
少年は、あの臙脂の競泳パンツの中にある松本の男を見たいと、立体感、写実感をも
って現れてしまう松本の大人の男性器を見てみたいと、狂おしい気持ちで松本を見つめ
ていた。
- category
- オススメ
- 2014⁄01⁄28(Tue)
- 01:46
カズヤ(中学柔道部主将)VS足立奈緒(大卒新任コーチ) 柔道対決
柔道部に女性コーチが来るという情報の出どころは同級生の佐藤遥だった。
別に珍しい話ではない。
なにしろ毎年全日本クラスの選手を排出する女子名門の付属中学で、部員もやはり女子ばかり。
一方男子は主将のカズヤ含め軽・中量級がわずか3人で団体戦すら組めない状況だ。
「強いんだって。あんた負けるかもよ?」
「あのなーいつも言ってるだろ。男と女じゃ…」
そう、いくら女子名門・男子弱小といっても、女子が五輪級でもない限りは普通に男子が勝つ。
だからこそ…女子の練習相手として凡庸な選手にも居場所がある反面、
パートナー不足で強化など望むべくもない状況にカズヤ達はあった。
「そうやって、女を見下してるといつかひどい目に遭うんだから」
上下じゃなくて差異なんだよ。仕方ないことだろ、とカズヤは思う。
「わかったわかった、また部活でな」
「ムカツク!偉そうに言うなら女子よりいい成績あげてみなよ、べーー!」
「私が来た目的は全国で勝ちきれない状況を打破すること。
男子の強化も積極的に行っていきます」
(うわぁ、大人の女ってかんじ!)
新任の足立奈緒コーチは、今年大学を出たばかりだそうだ。カズヤより少し背が高い。
上品に結い上げたサラサラの茶髪に、ノーメイクでも毛穴ひとつ見えない透明感のある肌。
女子から羨望の視線が集まる。
むろん男子の目を引いたのは柔道着越しにもわかるメリハリの効いたカラダの方だったが。
「主将は…二宮カズヤ君?」
「俺です!強化って一体…」
「私が乱取りの相手をします。手を抜かず全力でやること」
「え、ガチ乱取りですか?それはさすがに危ないと思いますが」
戸惑いもあったが、少しカチンときたのも事実だった。
後輩2人はともかく俺は黒帯だぞ。ガチの相手が女につとまるもんか。
「わからないかな。私の方が強いって言ってんの。
よし、自己紹介がてら試合をしましょう。男子3人と私で勝ち抜き試合ね」
「私、審判やります!」コーチの自信にノリノリの遥。一方でカズヤは…
(まじかよ、赤っ恥かいても知らねえぞ)顔を引きつらせながらも、
「年上の美女と組んず解れつ」の期待に高鳴りを抑えられないでいた。
「一本!」女子から2度目の大歓声。
1番手の山下は開始3秒、足払いでひっくり返った。
2番手の小川は強引に技をかけたところを潰され絞め落とされた。審判の遥がニヤリとする。
(油断もあるだろうが…)さすがに評価を改めざるを得ない。
カズヤは気絶した小川に活を入れる奈緒を睨んだ。
(それより…思った以上にムチャクチャな奴だぞ。要警戒だ)
先程の試合を思い返す。
教科書のような絞め技に、顔を真っ赤にしてバンバン畳を叩く小川。
「そうだ、今回は特別ルールにしよっか。参った、ナシ!」
……え?
なに勝手に決めてんだ!しかも途中で!
「グッ、グガ!」
タップを無視して強引に相手を絞め落とした奈緒は、
自分よりひとまわり大きな小川が体を痙攣させるのを見て満足げに笑っていた。
「始め!」の合図で3度目の試合が始まった。カズヤの出番だ。
当初のドキドキなどどこへやら。緊張が背中を走る。
だが強くてもやはり女、組手越しの圧力が男とはまるで違う。
カズヤ得意の内股が奈緒の体をはね上げた!
「技あり!」
しかし投げられながらも奈緒は脚にまとわりつき、立ち上がることを許さない。
立ち技は不利と見て寝技に誘う気か。
気づいた時には、縦四方固めが完成間近だった。
寸前でカズヤは奈緒の左脚を左右の脚で挟み込み、押さえ込みを阻止する。
「ふふふ、その脚が外れたら押さえ込み成立だよ?」
「わかってますよ!」カズヤが怒鳴った。
30秒も膠着すれば立って仕切り直しだ。焦る場面ではない。が…
「ん?」なんだ?挟み込んだ奈緒の右脚の動きがおかしい。
外そうとするどころか、より深く、まるで股間に押しつけるような…
「ぉぉぉっ?!」
(おい、ヘンな動かし方すんなよ…きき、気持ちいい!)
なんせ女の子の手を握ったこともない非モテの中坊、
そこへ女の太ももが、よりにもよってチンコに当たってムニムニと…
意識するなという方が無理な話で。
そして意識してしまった以上、この密着状態はいかんともしがたい。
なにしろ格好だけでいえば逆正常位、
しかも女の方から密着してむちぃっ、と巨乳を押しつけてくる状況だ。
(すげ、柔らけぇ、それに、めちゃくちゃいい匂い…)
なんかほっぺた同士もぴったりくっついているし、
至近距離には真っ白できめ細やかな耳やうなじが視界をチラチラ。
(たっ、勃つな!勃ったら気づかれる…)
いや、とっくにそんな次元ではない。ガチガチだった。
奈緒が少し顔を動かし、歯を食いしばるカズヤを咎めるように囁く。
「ねぇ二宮君。もしかしてこの状況でエッチなこと考えてるわけ?」
「ち、違…」
説得力などない。今まさに欲情の証拠が太ももに当たっている。
どうにか抑えようにも、この瞬間も意地悪くスリスリと器用に動き、
容赦なく柔らかで甘美な追撃を与えてくる奈緒の脚。
わずか10数秒で睾丸が白旗をあげるように、きゅう、っと痛みを伴いながらせり上がってゆく。
「ブハァッ!!」
カズヤはたまらず自分から脚を解き、下半身をひねった。
(危ねぇ!出ちまうところだ!)
屈辱で顔を紅潮させ、すかさず力任せのブリッジで脱出。「おおっ」と歓声があがった。
奈緒が続いてカズヤのうしろから覆いかぶさり絞め技を狙う。
大丈夫、立てる。カズヤがそう判断した刹那…
腰から前に廻した奈緒の足。それが左右の足裏で挟むようにして股間を襲った!
「あ、ぁひっ」立ち上がりかけながらも再び顔から崩れ落ち、
「~~~~~ッ」さらに追い討ちの足コキを受けて悶絶する。
奈緒が吐息交じりに濡れた声でかすかに囁く。
「試合中にどこ硬くしてんのよ。あはっ、最っ低~♪」
(こいつ、わざとか?さっきのも!)怒りが込み上げるが、
もはや完全に潰されてしまい、自力での脱出は困難…正真正銘のピンチだ。
「ねぇ、エッチな二宮君。ひとつルールを追加しない?」再び妖しい声が耳をくすぐる。
「イったら負けのバトルファックルール…待てがかかるまでこのまま耐え切ってみせて?」
別に珍しい話ではない。
なにしろ毎年全日本クラスの選手を排出する女子名門の付属中学で、部員もやはり女子ばかり。
一方男子は主将のカズヤ含め軽・中量級がわずか3人で団体戦すら組めない状況だ。
「強いんだって。あんた負けるかもよ?」
「あのなーいつも言ってるだろ。男と女じゃ…」
そう、いくら女子名門・男子弱小といっても、女子が五輪級でもない限りは普通に男子が勝つ。
だからこそ…女子の練習相手として凡庸な選手にも居場所がある反面、
パートナー不足で強化など望むべくもない状況にカズヤ達はあった。
「そうやって、女を見下してるといつかひどい目に遭うんだから」
上下じゃなくて差異なんだよ。仕方ないことだろ、とカズヤは思う。
「わかったわかった、また部活でな」
「ムカツク!偉そうに言うなら女子よりいい成績あげてみなよ、べーー!」
「私が来た目的は全国で勝ちきれない状況を打破すること。
男子の強化も積極的に行っていきます」
(うわぁ、大人の女ってかんじ!)
新任の足立奈緒コーチは、今年大学を出たばかりだそうだ。カズヤより少し背が高い。
上品に結い上げたサラサラの茶髪に、ノーメイクでも毛穴ひとつ見えない透明感のある肌。
女子から羨望の視線が集まる。
むろん男子の目を引いたのは柔道着越しにもわかるメリハリの効いたカラダの方だったが。
「主将は…二宮カズヤ君?」
「俺です!強化って一体…」
「私が乱取りの相手をします。手を抜かず全力でやること」
「え、ガチ乱取りですか?それはさすがに危ないと思いますが」
戸惑いもあったが、少しカチンときたのも事実だった。
後輩2人はともかく俺は黒帯だぞ。ガチの相手が女につとまるもんか。
「わからないかな。私の方が強いって言ってんの。
よし、自己紹介がてら試合をしましょう。男子3人と私で勝ち抜き試合ね」
「私、審判やります!」コーチの自信にノリノリの遥。一方でカズヤは…
(まじかよ、赤っ恥かいても知らねえぞ)顔を引きつらせながらも、
「年上の美女と組んず解れつ」の期待に高鳴りを抑えられないでいた。
「一本!」女子から2度目の大歓声。
1番手の山下は開始3秒、足払いでひっくり返った。
2番手の小川は強引に技をかけたところを潰され絞め落とされた。審判の遥がニヤリとする。
(油断もあるだろうが…)さすがに評価を改めざるを得ない。
カズヤは気絶した小川に活を入れる奈緒を睨んだ。
(それより…思った以上にムチャクチャな奴だぞ。要警戒だ)
先程の試合を思い返す。
教科書のような絞め技に、顔を真っ赤にしてバンバン畳を叩く小川。
「そうだ、今回は特別ルールにしよっか。参った、ナシ!」
……え?
なに勝手に決めてんだ!しかも途中で!
「グッ、グガ!」
タップを無視して強引に相手を絞め落とした奈緒は、
自分よりひとまわり大きな小川が体を痙攣させるのを見て満足げに笑っていた。
「始め!」の合図で3度目の試合が始まった。カズヤの出番だ。
当初のドキドキなどどこへやら。緊張が背中を走る。
だが強くてもやはり女、組手越しの圧力が男とはまるで違う。
カズヤ得意の内股が奈緒の体をはね上げた!
「技あり!」
しかし投げられながらも奈緒は脚にまとわりつき、立ち上がることを許さない。
立ち技は不利と見て寝技に誘う気か。
気づいた時には、縦四方固めが完成間近だった。
寸前でカズヤは奈緒の左脚を左右の脚で挟み込み、押さえ込みを阻止する。
「ふふふ、その脚が外れたら押さえ込み成立だよ?」
「わかってますよ!」カズヤが怒鳴った。
30秒も膠着すれば立って仕切り直しだ。焦る場面ではない。が…
「ん?」なんだ?挟み込んだ奈緒の右脚の動きがおかしい。
外そうとするどころか、より深く、まるで股間に押しつけるような…
「ぉぉぉっ?!」
(おい、ヘンな動かし方すんなよ…きき、気持ちいい!)
なんせ女の子の手を握ったこともない非モテの中坊、
そこへ女の太ももが、よりにもよってチンコに当たってムニムニと…
意識するなという方が無理な話で。
そして意識してしまった以上、この密着状態はいかんともしがたい。
なにしろ格好だけでいえば逆正常位、
しかも女の方から密着してむちぃっ、と巨乳を押しつけてくる状況だ。
(すげ、柔らけぇ、それに、めちゃくちゃいい匂い…)
なんかほっぺた同士もぴったりくっついているし、
至近距離には真っ白できめ細やかな耳やうなじが視界をチラチラ。
(たっ、勃つな!勃ったら気づかれる…)
いや、とっくにそんな次元ではない。ガチガチだった。
奈緒が少し顔を動かし、歯を食いしばるカズヤを咎めるように囁く。
「ねぇ二宮君。もしかしてこの状況でエッチなこと考えてるわけ?」
「ち、違…」
説得力などない。今まさに欲情の証拠が太ももに当たっている。
どうにか抑えようにも、この瞬間も意地悪くスリスリと器用に動き、
容赦なく柔らかで甘美な追撃を与えてくる奈緒の脚。
わずか10数秒で睾丸が白旗をあげるように、きゅう、っと痛みを伴いながらせり上がってゆく。
「ブハァッ!!」
カズヤはたまらず自分から脚を解き、下半身をひねった。
(危ねぇ!出ちまうところだ!)
屈辱で顔を紅潮させ、すかさず力任せのブリッジで脱出。「おおっ」と歓声があがった。
奈緒が続いてカズヤのうしろから覆いかぶさり絞め技を狙う。
大丈夫、立てる。カズヤがそう判断した刹那…
腰から前に廻した奈緒の足。それが左右の足裏で挟むようにして股間を襲った!
「あ、ぁひっ」立ち上がりかけながらも再び顔から崩れ落ち、
「~~~~~ッ」さらに追い討ちの足コキを受けて悶絶する。
奈緒が吐息交じりに濡れた声でかすかに囁く。
「試合中にどこ硬くしてんのよ。あはっ、最っ低~♪」
(こいつ、わざとか?さっきのも!)怒りが込み上げるが、
もはや完全に潰されてしまい、自力での脱出は困難…正真正銘のピンチだ。
「ねぇ、エッチな二宮君。ひとつルールを追加しない?」再び妖しい声が耳をくすぐる。
「イったら負けのバトルファックルール…待てがかかるまでこのまま耐え切ってみせて?」
- category
- ショタ×女
- 2014⁄01⁄28(Tue)
- 01:29
夜明けのロミオ
「う、うあっ、ヤ、ヤベェ……」
12月もまだ上旬のひっそりとした夜明け前、赤澤凜太郎は股間に広がる湿り気に気づいて、あわててベッドに飛び起きた。
冬至をひかえた早朝の暗がりの中、灯かりを点けて確かめずとも、なぜにパンツが濡れたかくらい、容易に察しがつく。
「はぁーあ、ゆうべは2発もヌいておいたのに、まったく効果なしか。いったいどうなってしまったんだ、ぼくの体は」
凜太郎はあきれ返って、いま起きたばかりのベッドに再び背中から倒れ込んだ。
12月もまだ上旬のひっそりとした夜明け前、赤澤凜太郎は股間に広がる湿り気に気づいて、あわててベッドに飛び起きた。
冬至をひかえた早朝の暗がりの中、灯かりを点けて確かめずとも、なぜにパンツが濡れたかくらい、容易に察しがつく。
「はぁーあ、ゆうべは2発もヌいておいたのに、まったく効果なしか。いったいどうなってしまったんだ、ぼくの体は」
凜太郎はあきれ返って、いま起きたばかりのベッドに再び背中から倒れ込んだ。
- category
- ショタ小説2
- 2014⁄01⁄28(Tue)
- 01:28
君といた夏
大ちゃん!キャッチ・ボールやろうぜぇ、キャッチ・ボール!!」
昼休みを告げるチャイムが鳴ったと同時に、俺たちは職員室になだれ込んだ。
入口近くに設けられた臨時の席で、給食にがっついていた大ちゃんをせかして、まんまと外に連れ出す。
校庭の隅でヘチマ棚の手入れをしていた校務員のおじさんが、水撒きホース片手に何事かと俺たちのほうを眺めていた。
福島県南会津郡檜枝岐村(ひのえまたむら)――――駒ケ岳と帝釈山の麓にある全校生徒数わずか8名の中学、それが俺たちの学校だ。
「大ちゃん!きのうもいったけんど、手加減は無用だからな。思いっきり投げてけろ!」
俺はキャッチャー・ミットをポンとたたいて、ホームベースにしゃがみ込んだ。
昼休みを告げるチャイムが鳴ったと同時に、俺たちは職員室になだれ込んだ。
入口近くに設けられた臨時の席で、給食にがっついていた大ちゃんをせかして、まんまと外に連れ出す。
校庭の隅でヘチマ棚の手入れをしていた校務員のおじさんが、水撒きホース片手に何事かと俺たちのほうを眺めていた。
福島県南会津郡檜枝岐村(ひのえまたむら)――――駒ケ岳と帝釈山の麓にある全校生徒数わずか8名の中学、それが俺たちの学校だ。
「大ちゃん!きのうもいったけんど、手加減は無用だからな。思いっきり投げてけろ!」
俺はキャッチャー・ミットをポンとたたいて、ホームベースにしゃがみ込んだ。
- category
- ショタ小説2
- 2014⁄01⁄27(Mon)
- 01:34
君について
最近の俺って、自分でも怒りっぽいな、と思う。
ささいなことで怒りだすし、一度怒りだすと、どうしようもなく怒り続けるんだ。
弟のワタルがトイレの紙を補充して出なかったのが、ある日突然頭にきて、
「紙ぐらい取り替えられないんだったらお前、もう使う権利ナシだっ!ケツでもクソでも、自分の手でふけよっ!」
と怒鳴りつけてしまった。
ワタルは目をひんむいて、
「急にどうしたんだよ、兄ちゃん。いつも替えてないのに、いままで何もいわなかったじゃんか」
と反論した。
「いままでずっと我慢してたんだ。弟なんて、ホントにうざいな。ちょっとやさしい顔をすればつけあがるし、ろくにありがとうもいわないし、わがままで、自分勝手で、優柔不断で、こんなならいない方が、よっぽどマシなんだよ」
「何怒ってんだよ、トイレット・ペーパーぐらいで」
ワタルは口をとんがらせながらも、渋々紙を取り替えに行った。
本当のところ、いままでずっと我慢してたなんてのは嘘で、その朝突然、ワタルのあとにトイレに入って、ムカついただけなんだよな。
これって、典型的なヒステリーだな。ワタルに、八つ当たりしたんだ。
それがわかってるから、ますます頭にきて……、そうなると、アリ地獄みたいなもんだ。
次男のクセに、長男の俺より甘やかされて育った弟のワタルは、トイレから出てきてため息をついた。
「兄ちゃん。中学って、しんどいのか?」
「はあ?」
「だって、この頃、怒ってばっかしだからよ。算数、そんなに難しいのか?」
「中学じゃな、算数なんていわないで、数学っていうんだ」
「兄ちゃん、算数、苦手だからさぁ」
「そんなんじゃねえよ」
「いじめっ子、いるのか?」
「いじめっ子って、あのなあ……」
俺は思わず口ごもってしまった。
ワタルはわけ知り顔で、
「オレにいえよ。仕返ししてやっから」
と力強くいった。
小学5年生がどうやって中学1年生とケンカする気でいるのか知らないが、ワタルの兄貴思いのやさしさが身にしみて、
「その時は頼む。ちゃんと援護射撃しろよ」
といっておいた。
男が可愛くいられるのは小学生までだと、ワタルを見ていてしみじみ思う。
そうなんだ。
俺が怒り狂っているのは、クラスの男どもの所為なんだ。
特にあの、菊地健吾ってヤツ。
あいつの顔なんか、見るのも嫌だ。
何かといえば俺の毛深さをバカにして、スキあらば腋の縮れ毛や足のスネ毛をつまんで引っ張るし、露骨に俺を指さして、オヤジオヤジと大声ではやし立てる。
クラスの男どもの中にも毛深いヤツらは何人かいるが、それでも、俺ほど濃いヤツは見当たらない。たいていは、オンナみたいにツルツルすべすべした発育不全の男子ばかりなのだ。
そりゃ、確かに菊地健吾は、むきタマゴみたいなツルツルした素肌の持ち主で、外見のどこにも、ムダ毛1本生えていない。顔だって、デビューしたてのジャニ系タレントかと思うほど、ひどく可愛らしい。
そういえば、小学校以来の友人に風間春彦という男がいるが、彼もまたジャニ系種族のご多分に漏れず、パイパン族のひとりだった。
だけど、風間は菊地みたいに、決して俺のことをオヤジ呼ばわりしたりしないし、誹謗中傷の暴言も、吐かない。少なくとも菊地のように、
「お前、何食ったらそんなに毛深くなるんだ」
「お前、いまでも弟といっしょに風呂に入ってんだってな。弟もモサモサって聞いたけど、それほんとか」
「お前が陸上部に入ったの、3年生のキャプテンが毛深いからだろ。同類相憐れむの心境で、キャプテンのいうことならなんでもハイハイって聞くんだってな。だっらしねえの」
なんて具合に、人をコケにすることなど、絶対にしない男なのだ。
菊地は、そんな風間のことが気にいらないらしくて、ついこの前も、
「おいみんな、風間は矢野とデキてるぞ。デキてるデキてる」
などと大声でわめき散らした。
そしたら、菊地にくみするクラスの男どもも一緒になってわめきだして、
「そんなんじゃねえって!」
と叫ぶ俺の声なんか、ぜんぜん聞こえないほどだった。
ああ見えて、意外と男気のある風間春彦は、グッとこぶしに力をこめ、
「矢野、もういいよ。ほっとけ。いわせとけって」
といってこらえていたが、俺の方は悔しくて悔しくて、全身が怒りでブルブル震えるくらいだった。
なんでなんだ。
なんで、俺と風間がデキてなきゃならないんだ。仮にそうなりたくても、その可能性は皆無に等しいというのに……。
菊地健吾も憎たらしいが、それにくみするクラスの男どもも、みんな同罪だ。
一緒にはやし立てた男の中には、小学校で同じクラスだったヤツらもいて、そいつらは小学校の頃や中学になりたての頃は、そんなふうにからかったりはしなかった。
生えた、生えないという毛の問題が大問題になりかねない多感な年頃とはいえ、菊地健吾が先導して、みんなを悪の道に引っ張り込んでいるのは間違いなかった。
この頃じゃ、クラスの男子の大半が、俺と風間の仲のよさをバカにしてからかっている気がする。
その元凶があいつ、菊地健吾だ。
しゃらくさい。
中1にもなって、まったく毛が生えない方が異常なんだよ。
「で、今日はまた何が原因でケンカしたんだ」
担任の小森センセがのんびりいった。
俺と菊地は黙ったまま、ソッポを向き合った。
職員室のセンセたちはみんな、こっちを見て笑ってるみたいだった。
まあ、確かに笑われるようなカッコではあるよな。
俺のカラーは外れて詰襟からはみ出てるし、袖口のボタンは取れてるし、顔のあっちこっちに爪の引っかき傷がある。
だけど、菊地だってかなりのダメージで、金ボタンがふたつすっ飛んで、カラーが折れたし、何より右手の人差し指と中指2本にホータイが巻かれ、社会の窓のチャックが壊れて、赤いTシャツの裾がちらちらのぞいてる。
へへへ、ざまーみろってんだ。思いっきりシバいてやったもんねー。
「矢野、理由いってみろ。朝っぱらから取っ組み合いのケンカするんだ。理由あるだろ、理由が」
「…………」
俺は黙っていた。
とてもいえたもんじゃない。
「菊地。お前はどうだ」
菊地のヤツも黙ってる。
いえるわけがない、羞恥心ってものがあるのならな。
センセはため息をついて、風間春彦を見た。
風間はぼぅーっとして、突っ立っている。
さっきの取っ組み合いには混ざらなかったので、まっさらの無傷だ。
俺と菊地が取っ組み合ってるのを、風間が勇敢に止めているところにセンセが来たので、とりあえず呼ばれたのである。
「風間、お前は知ってるんだろ、うん?」
「あ、あのっ、ノ、ノートを……」
「ノート?……ノートがどうしたんだ」
「ノートを……、あのう、矢野クンのノートを……」
風間は真っ赤になって、いいにくそうに口ごもった。
仕方がないな。風間は、ヘーキでセンセに嘘をつけるような男じゃない。
ささいなことで怒りだすし、一度怒りだすと、どうしようもなく怒り続けるんだ。
弟のワタルがトイレの紙を補充して出なかったのが、ある日突然頭にきて、
「紙ぐらい取り替えられないんだったらお前、もう使う権利ナシだっ!ケツでもクソでも、自分の手でふけよっ!」
と怒鳴りつけてしまった。
ワタルは目をひんむいて、
「急にどうしたんだよ、兄ちゃん。いつも替えてないのに、いままで何もいわなかったじゃんか」
と反論した。
「いままでずっと我慢してたんだ。弟なんて、ホントにうざいな。ちょっとやさしい顔をすればつけあがるし、ろくにありがとうもいわないし、わがままで、自分勝手で、優柔不断で、こんなならいない方が、よっぽどマシなんだよ」
「何怒ってんだよ、トイレット・ペーパーぐらいで」
ワタルは口をとんがらせながらも、渋々紙を取り替えに行った。
本当のところ、いままでずっと我慢してたなんてのは嘘で、その朝突然、ワタルのあとにトイレに入って、ムカついただけなんだよな。
これって、典型的なヒステリーだな。ワタルに、八つ当たりしたんだ。
それがわかってるから、ますます頭にきて……、そうなると、アリ地獄みたいなもんだ。
次男のクセに、長男の俺より甘やかされて育った弟のワタルは、トイレから出てきてため息をついた。
「兄ちゃん。中学って、しんどいのか?」
「はあ?」
「だって、この頃、怒ってばっかしだからよ。算数、そんなに難しいのか?」
「中学じゃな、算数なんていわないで、数学っていうんだ」
「兄ちゃん、算数、苦手だからさぁ」
「そんなんじゃねえよ」
「いじめっ子、いるのか?」
「いじめっ子って、あのなあ……」
俺は思わず口ごもってしまった。
ワタルはわけ知り顔で、
「オレにいえよ。仕返ししてやっから」
と力強くいった。
小学5年生がどうやって中学1年生とケンカする気でいるのか知らないが、ワタルの兄貴思いのやさしさが身にしみて、
「その時は頼む。ちゃんと援護射撃しろよ」
といっておいた。
男が可愛くいられるのは小学生までだと、ワタルを見ていてしみじみ思う。
そうなんだ。
俺が怒り狂っているのは、クラスの男どもの所為なんだ。
特にあの、菊地健吾ってヤツ。
あいつの顔なんか、見るのも嫌だ。
何かといえば俺の毛深さをバカにして、スキあらば腋の縮れ毛や足のスネ毛をつまんで引っ張るし、露骨に俺を指さして、オヤジオヤジと大声ではやし立てる。
クラスの男どもの中にも毛深いヤツらは何人かいるが、それでも、俺ほど濃いヤツは見当たらない。たいていは、オンナみたいにツルツルすべすべした発育不全の男子ばかりなのだ。
そりゃ、確かに菊地健吾は、むきタマゴみたいなツルツルした素肌の持ち主で、外見のどこにも、ムダ毛1本生えていない。顔だって、デビューしたてのジャニ系タレントかと思うほど、ひどく可愛らしい。
そういえば、小学校以来の友人に風間春彦という男がいるが、彼もまたジャニ系種族のご多分に漏れず、パイパン族のひとりだった。
だけど、風間は菊地みたいに、決して俺のことをオヤジ呼ばわりしたりしないし、誹謗中傷の暴言も、吐かない。少なくとも菊地のように、
「お前、何食ったらそんなに毛深くなるんだ」
「お前、いまでも弟といっしょに風呂に入ってんだってな。弟もモサモサって聞いたけど、それほんとか」
「お前が陸上部に入ったの、3年生のキャプテンが毛深いからだろ。同類相憐れむの心境で、キャプテンのいうことならなんでもハイハイって聞くんだってな。だっらしねえの」
なんて具合に、人をコケにすることなど、絶対にしない男なのだ。
菊地は、そんな風間のことが気にいらないらしくて、ついこの前も、
「おいみんな、風間は矢野とデキてるぞ。デキてるデキてる」
などと大声でわめき散らした。
そしたら、菊地にくみするクラスの男どもも一緒になってわめきだして、
「そんなんじゃねえって!」
と叫ぶ俺の声なんか、ぜんぜん聞こえないほどだった。
ああ見えて、意外と男気のある風間春彦は、グッとこぶしに力をこめ、
「矢野、もういいよ。ほっとけ。いわせとけって」
といってこらえていたが、俺の方は悔しくて悔しくて、全身が怒りでブルブル震えるくらいだった。
なんでなんだ。
なんで、俺と風間がデキてなきゃならないんだ。仮にそうなりたくても、その可能性は皆無に等しいというのに……。
菊地健吾も憎たらしいが、それにくみするクラスの男どもも、みんな同罪だ。
一緒にはやし立てた男の中には、小学校で同じクラスだったヤツらもいて、そいつらは小学校の頃や中学になりたての頃は、そんなふうにからかったりはしなかった。
生えた、生えないという毛の問題が大問題になりかねない多感な年頃とはいえ、菊地健吾が先導して、みんなを悪の道に引っ張り込んでいるのは間違いなかった。
この頃じゃ、クラスの男子の大半が、俺と風間の仲のよさをバカにしてからかっている気がする。
その元凶があいつ、菊地健吾だ。
しゃらくさい。
中1にもなって、まったく毛が生えない方が異常なんだよ。
「で、今日はまた何が原因でケンカしたんだ」
担任の小森センセがのんびりいった。
俺と菊地は黙ったまま、ソッポを向き合った。
職員室のセンセたちはみんな、こっちを見て笑ってるみたいだった。
まあ、確かに笑われるようなカッコではあるよな。
俺のカラーは外れて詰襟からはみ出てるし、袖口のボタンは取れてるし、顔のあっちこっちに爪の引っかき傷がある。
だけど、菊地だってかなりのダメージで、金ボタンがふたつすっ飛んで、カラーが折れたし、何より右手の人差し指と中指2本にホータイが巻かれ、社会の窓のチャックが壊れて、赤いTシャツの裾がちらちらのぞいてる。
へへへ、ざまーみろってんだ。思いっきりシバいてやったもんねー。
「矢野、理由いってみろ。朝っぱらから取っ組み合いのケンカするんだ。理由あるだろ、理由が」
「…………」
俺は黙っていた。
とてもいえたもんじゃない。
「菊地。お前はどうだ」
菊地のヤツも黙ってる。
いえるわけがない、羞恥心ってものがあるのならな。
センセはため息をついて、風間春彦を見た。
風間はぼぅーっとして、突っ立っている。
さっきの取っ組み合いには混ざらなかったので、まっさらの無傷だ。
俺と菊地が取っ組み合ってるのを、風間が勇敢に止めているところにセンセが来たので、とりあえず呼ばれたのである。
「風間、お前は知ってるんだろ、うん?」
「あ、あのっ、ノ、ノートを……」
「ノート?……ノートがどうしたんだ」
「ノートを……、あのう、矢野クンのノートを……」
風間は真っ赤になって、いいにくそうに口ごもった。
仕方がないな。風間は、ヘーキでセンセに嘘をつけるような男じゃない。
- category
- オススメ
- 2014⁄01⁄25(Sat)
- 03:40
柔道部顧問
「礼!!」
「ありがとうございましたぁ!!」
青畳の道場に若者達の声が響き、程なくぞろぞろと汗だくの男子生徒が道場を飛び出してきた。
少々の疲れは、彼らの活力に影響を与えない。疲労困憊、立ち上がれないほどの筋トレも、10分もすれば回復してしまう。
健吾は頼もしさとともに、羨ましさを感じ、まぶしそうに生徒達を眺めていた。
「可愛いもんだな、高校生は‥ と、たそがれてる場合じゃないんだ。笑」
はっと思い出し職員室に急いだ。健吾は電話を待たせていた。
林田健吾37歳。県立高校教諭、柔道部顧問。
シャワーをすませた健吾が道場に戻ってゆく。右手にタオルを持ち、袴にスリッパを引っかけた格好で廊下を歩いていた。
身長176cm体重92kg、夕日が健吾の体を輝かせている。
上半身裸。バランス良く鍛えた堅太りの体、太い首、赤黒く焼けた躯が男らしい。
女生徒がいない時だけこんな格好ができる。
もっとも教頭にでも見つかれば小言をを聞かされるだろう。
(貴方の躯は刺激が強過ぎます気を付けなさい。だと?全身猥褻物みたいに‥何言ってんだ。)
教頭の鼻こそ反則だ。ちんちん鼻、笑うぜ。
(おやっ)健吾が目を留めた。道場の用具室のドアが開いていた。
「また忘れてやがる」健吾は用具室に入って鍵を掛けた。用具室は道場に通じているのだ。
用具室と道場には採光用と通風用の小窓しかなく、外からは見えない作りになっている。
熱気が引き静かになった道場で一人ゆっくり寝転がるのが好きだった。
今日はそんなつもりでなかったのだが、つい袴を脱いでしまった。いつものように‥。
道場の入口は鍵が掛かっている。もう誰も入ってこない。健吾は用具室からゆっくり道場に入っていった。
道場の隅に着替えを入れたバッグがある。健吾はタオルを首に掛け、袴を右手に素裸で真っ直ぐ歩いて行った。
分厚い胸。堅く張った丸い腹。胸毛が渦を巻いて下に流れ、股間から沸き上がる剛毛が臍でぶつかり渦を作っていた。
外股ぎみに歩いているが、内股はぴったり擦れあって腿の肉を揺らしている。
内腿に押され股間のイチモツが前に押し出されるように揺れていた。
空調も止まり、締め切った道場の空気はさすがに重い。シャワー後の湿った体を乾かすため通風の窓を開け、体を窓に向け座った。
バッグを開くとファイルブックが入っていた。A4の書類を整理するためのものだ。
「忘れてた‥」今日の練習前、部員達が騒いで、それを見ていたのを思い出した。
「俺が預かる、練習後に取りに来い」と言って中も見ずにバッグに放り込んだのだ。健吾はそれを開いてみた。
練習の風景写真がコメント入りでファイルされていた。
先週、部員の一人が練習中の写真を撮りたいと言ってきた。あまり頓着しない健吾はすぐに許可した。
その次の日もう一人カメラを持ってきた。林祐吾という真面目な部員だった。
「デジタルカメラか‥便利になったな」
A4のカラープリント。コメントもきれいにタイプされていた。
健吾は通風用の窓に足を向け、仰向けに寝ころびページをめくっていった。
健吾が写っていた。
道場の真ん中に座り、林祐吾と肩組んで笑っている写真であった。健吾も祐吾も柔道着を脱いで袴だけの姿だ。
「よく撮れてる」健吾が笑った。
健吾にとってその部員は気になる可愛い奴だった。
つい裕吾を目で追ってしまう、センスが良いからだけではなかった。
林祐吾も、名前が似てるせいか、よく慕ってくれる。おとなしめの性格だが優柔不断というわけではない、柔道の筋はいい。
柔らかい柔軟な筋肉を持っているのだ。うちで一番強くなるのはこいつだと思っている。
祐吾と組むのは楽しい。
だが、祐吾と組み手をすると時々困ったことになる‥
健吾は祐吾を男として可愛いと思ってしまう、ことに寝技など掛けたり教えたりするのは楽しい。
気が付くと感じている自分がいる。
さすがに勃起はしないが半立ち寸前ぐらいまで膨張してしまうことが度々あった。
顔を真っ赤にし、健吾を跳ね返そうともがく裕吾の顔を見ているとずっと見ていたくなる。
キスしてしまいたい衝動さえ沸き上がってくる。
裕吾を想うだけで健吾の体に変化が起きていた。
健吾は自分の股間を押さえた。下腹の内側に熱が籠もってくるのだ。
次のページを見た時、健吾は唸り声を上げた。
「こいつら・・むぅっ・・ゆ・祐吾っ‥」
柔道部員達が裸で写っていた。その中に祐吾も混じっていた。
‥祐吾の躯から目が離せない。面白がっていたのはこれか。
卑猥なな写真ではない。合宿で撮った入浴中の記念写真のようなものだ。
しかし、この道場で全裸になった祐吾の写真は健吾には特別なものだった。
健吾は体を起こし、大きく体を膨らませ息を吐いた。股間に沸き上がってくる欲望を吐き出そうとしたのだ。
閉じようとして、最後のページに指を掛けた。
分厚い。何枚か重なって入っている。
心の中で(見るな)と言い聞かせながらも、健吾はそれを抜き出してしまった。
「むうっ・・」健吾は体を堅くしてそれ
を凝視した。息が荒くなり躯を膨らませた。
「すげぇ・・」
ベッドで股間を露わに座っている祐吾が写っていた。
半分皮を被った丸っこいイチモツがゆったりと金玉に乗っかっている。先からちろっと覗いているピンクの亀頭が可愛い。
その下には同じアングルで太く垂直にイチモツを勃起させている祐吾が写っている。皮を剥
いたイチモツのアップもある。ポーズとってそれを握りしめている祐吾もいる。
幼いあどけさの残る顔立ちとは裏腹に、大人の男の色気を発散させている祐吾がそこにいた。
練習中に柔道着越しにその感触を感じたことはあった。
あるいは健吾の物を腰や腿に押しつける、押しつけられるということは当然ある。
体を相手に密着させ、相手の重心に力を加えて相手の体を制御する。柔道とはそういうなの競技なのだから。
普段は相手や自分のイチモツのことなど忘れている。いけないのは寝技を決める時だ。
時間いっぱい祐吾を抱きしめるのは、「いけない反応」を抑える苦労をしなくてはならない。
だが、写真とはいえその姿を見てしまった今、健吾は祐吾の感触を思い出してしまった。
健吾の股間が急激に変化してゆく。
むくむくと太さを増し、重そうな大きな傘を持ち上がってゆく。
両手で写真を持ち、祐吾を凝視してしまっていた。
最後の一枚はさらに強烈に健吾を動揺させた。上半身裸で胡座をかいて座る健吾がいた。
そして裸で立っている祐吾の腰を抱いているのだ。祐吾は見事に勃起させ、その先を健吾の顔にくっつけている写真だった。
先の座って肩を組む写真と合成したもののようだ。それは健吾だけの想像のシーンのはずだった。
健吾は勃起を抑えようとイチモツを右手で押さえ込んだ。だが強い圧迫は逆にそれを刺激し、勢いを増してしまう。
健吾のイチモツは堅く完全に勃起してしまった。
「むうふっー」太い溜息が柔道場に響く。健吾は両手で勃起を隠す様に握りしめた。
(なぜ?)祐吾が俺の写真と自分のヌードを合成したという事実に戸惑った。
このまま己を放出してしまいたい衝動が健吾を襲った。
「いかん・・!」
このファイルを祐吾が取りにくるはずなのだ。
健吾は急いで袴をはいた。
.....................
健吾先生に見られたらどうしよう。練習前も練習中も練習後も見なかった。
先生が見ないうちに何とか回収しないと‥。
先生が見ないうちに何とか回収しないと‥。
祐吾はやりきれない思いで待っていた。
「まだ見てないよな‥」林祐吾は道場の入口にいた。先生のようすはいつもと全然変わらなかった。
後悔していた。
デジカメ写真をプリントした写真集、それにみんなの裸を入れていたことを‥
自分の秘密の写真さえ忍ばせていた‥。それを健吾先生に没収されてしまった。
健吾先生に見られたらどうしよう。
練習前からずっと鞄の中にあるはず。先生が見ないうちに何とか回収しないと‥。
練習後、先生に電話があって、礼を終えるとすぐ行ってしまった。健吾先生の鞄はまだ道場にある。
(今のうちに先生の鞄から取ってこようか)
祐吾は考えたがそれでは先生の鞄を勝手に開けなければならない。
祐吾がそれをしたことはすぐばれてしまう。健吾先生に嫌われるのは厭だ。
(せめて、あの写真だけは抜いておいて写真集はそのままにして素直に叱られよう。)
そう思い、道場に入ろうとした時、用具室のドアが開いた。
健吾先生が道場に戻ってきたのだ。素っ裸で‥。祐吾は思わず身を潜めた。
(は、裸、なぜ‥なとこから裸で出てくる?)
熊のような健吾先生の躯、太いちんぽを黒々とした股間の剛毛から揺らして道場を歩いてきた。
(うわっ!ちんぽぶるんぶるんに揺れてる)
裸じゃなかったらそのまま入って行くのに‥。
健吾先生は逞しい背中を向け窓の方に向かってゆく。
(うわっ~でかいケツ、毛深い~)夢にまでみた健吾先生の全裸。
狂おしいほど健吾先生の裸が見たいと思っていた。それが実現したのだ。
(ここじゃよく見えない、もっと‥近くで)
祐吾は静かに道場から抜け出した。裏に回って通風窓から覗こうと思ったのだ。
先生のバッグは通風窓の所にある。そこは植え込みがあって丁度周りから見えない位置だ。
急いで裏に回り込み、静かに窓に近づいていった。
ガララっと窓が開いた。祐吾が開ける前に健吾が開けたのだ。
通風窓には外側にブラインド風のさんがあり、中を伺うのに都合がよかった。
祐吾が静かに窓の下に座った時、健吾も窓に足を向けて座り込んだ。
(ラッキー!まだ着替えてない!)
祐吾が目を見張る。健吾が大きく足を開いて膝を上げて座っていた。左足の指が目の前に‥。
(すげー!すね毛、金玉の皺までばっちり)
手を伸ばせば届きそうな所にでかいちんぽがある。
へそから内腿まで剛毛に覆われ、ごわごわした感じ、素肌を感じるのは金玉とちんぽだけだ。
裕吾の目の前に、黒光りする金玉と大きな亀頭が重そうに垂れていた。
(よく伸びる金玉袋、ちんぽずる剥け。太い。あっ、先っちょに毛がついてるよ先生‥^^)
半剥けに覗く丸い亀頭が健吾の地肌より明るい色でピンクっぽい。健吾先生の手が無造作にそれを掴んだ。
(皮剥いた、おっきい傘!毛を取った、股開いてごつい手でちんぽ弄ってる。やらしー先生)
健吾先生は剥いたちんぽと一緒にに金玉持ち上げて袋の裏も空気にさらした。尻の奥まで毛だらけ。
(両手の親指でちんぽの先開いた!いやらしい手つき、でかい穴ぬれて光ってる、すげ~、俺、健吾先生のおしっこの穴まで見ちゃった!)
健吾先生の位置が近すぎて、乳首から下しか見えないのが祐吾をより刺激する。
健吾が尻を後にずらし横のバッグを取った。
(顔見えた!うわぁでかい躯のけぞらして。息づかいまで聞こえる。凄い迫力。)躯を左に開いて左手を後ろに伸ばしたため。
健吾先生の全身が視界にはいった。肩、腹、胸、腰、腿全ての筋肉の動きがが連動して躯を開く、畳の上で喘ぐポーズにも見えた。
裕吾は右手を袴につっこんでちんぽを掴んだ。覗いた時から勃起してる裕吾のちんぽはびちゃびちゃに濡れている。
脇を開きバッグを掴む。健吾先生はファイルを取り出し仰向けに寝ころんだ。健吾先生の腹がゆったりと上下している。
分厚い胸に遮られ顔が見えない。ファイルを顔の上に差し上げて開いた。祐吾が緊張する。健吾先生が写真集を見つめる。
半分ほど見たところで「よく撮れてる」と笑いを含む声が聞こえた。
(そこまでにして!もう見ないで)次を開いた。裕吾が頭抱える。
「祐吾‥」健吾先生が呻くように言った。
祐吾が顔を上げると健吾先生が右手でちんぽを押さえている。半身を起こし左肘で躯を支えて祐吾の裸を見ている。
太い眉、いつもは優しい目が真剣に写真を睨む。右手がちんぽの根本と金玉を掴んでいる。
(そっそれ!見ないで!!)
(ダメ、健吾先生、ああっ‥)
健吾先生が隠れていた写真を抜き出したのだ。
(あっあ‥息が荒い。怒った?)
(えっ、いま‥すげぇ‥って?)
(健吾先生のちんぽ半立ち?俺の写真見て?)健吾先生が勃起しかけている。
(あっ)健吾先生の躯が大きく膨らんだ。
(あっ‥ごめんなさい、見ないで、あっ)
(みな‥いで、あっあっ)どうしよう・・
(怖い顔‥、でも、でも‥)
(もっと見て、それっ‥健吾先生を思って‥)
(健吾先生、健吾先生、!)
我慢できず、裕吾は袴をずり下げちんぽ取り出した。
もう裕吾の右手の動きは止まらなかった。
健吾先生は上体を起こした。
(ああっ‥、俺を見‥すごい・すごい躯‥)
(柔道着姿でじゃなく、その大きな躯で‥)
(その大きな躯で‥、俺を押さえ込んで‥)
(健吾先生の躯、俺、、健吾先生の‥で‥)
(先生の躯‥熱いちんぽ、時々感じるよ‥)
太いちんぽが大きくなってる。脈打つリズムで金玉が揺れている。
健吾が大きく息を吐いたときには重そうな亀頭が持ち上がっていた。
(すげぇ‥あれが当たっていたんだ俺に‥)
祐吾はちんぽの変化に目が奪われていた。
(健吾先生のちんぽすげぇ‥)
(俺の写真にあんなに顔を近づけて‥)
大人の怒張。憧れの健吾先生の恥ずかしい昂奮。右手は間違いなくちんぽを揉んでいる‥
(健吾先生が俺の恥ずかしい写真で勃起してる!あんなに握りしめ、オナニーしてる!)
(あの毛深い掌でイヤらしいことしてる‥)
裕吾の右手は若い先走りに濡れ、びちゃびちゃになっていた。健吾先生と一緒にオナニーしていることに完全に舞い上がってしまった。
健吾先生のごつい手が金玉と青筋膨れ上がった屹立を両手で絞るように握りしめている。
プックリ割れて杏の実のように赤上く膨れがる亀頭。その丸く張った亀頭は裕吾を狙っている砲身のようだ。
パンパンに膨れ上がった砲身が滴を光らせていた。祐吾は自分のちんぽを握りしめた。
(‥先生、興奮、してくれた‥俺の裸で‥)
健吾先生の太い溜息を聞いた時、喜びが何度も溢れ、裕吾の躯を震わせていた。
(‥健吾先生、せんせい‥‥)
.....................
健吾はバッグから水筒を取り出した。喉がひどく乾いている。
冷たいお茶が欲しかった、まどろっこしげにお茶を注ぎ、一気に飲み干す。
ふうぅっと息を吐き、その場で正座をした。気を静めなければ‥股間の昂りを収めなければならない。
裕吾がすぐにもやってくるかもしれない。健吾は目を閉じた。
「‥‥」
健吾は困っていた。どんな顔であいつを迎えよう‥。叱るのか?あいつを傷つけてしまう‥。
隠し写真は見なかったことにするしかない‥。部員みんなとの集合写真は明日きっちり叱ってやろう。
あいつだけ叱るんじゃなく、全員を‥。。
「よし!」決めたら気が楽になった。生来、楽天家なのだ。思い悩むのは大の苦手としている。
「前頭葉が足りないのかもしれない」と、自分で思っているフシがある、健吾には。。
来るかな裕吾のやつ。ビビッてるんじゃないか‥
裕吾の秘密を見つけて楽しんでいる林田健吾だった。
(没収してやろうかこれ)って思いもある。いぢわるな林田健吾だった。健吾は笑っていた。
こんなもん学校に持ってきやがって、何考えてんだ全く、他の先生に没収されたらどうすんだ。恥ずかしい。
俺までやばいじゃないか、柔道場だぞ、柔道部員ばかりだぞ、俺まで一緒くたじゃねえか。
段々、腹立ってきたぞ。まずい。叱っちまいそうだ。裕吾、早く来ないとまた見るぞ。
「そうだ、俺今デジカメ持ってんだ」
バッグからカメラを取り出し確認した。周囲を見渡し、不満そうだ。
「暗いな」ファイルとカメラをバッグに入れて、用具室に向かった。
暫くして、健吾が嬉しそうな顔で用具室から出てきた。
「お宝はバッチリカメラに収めたぜ」
用具室には夜間練習に使う照明があり、それを使ってしっかり「裕吾」を接写してきたのだ。
お家に帰ってゆっくり楽しませてもらおっ^^。と、その前にご本人に会わなきゃ。健吾は入口へ歩いていった。入口を開けて待とうと思ったのだ。
(ん?)もういるのかな?引き戸が幾分開いているような気がする。ここ、開いてるぞ。
「なぜ、開いてる?鍵かけてなかったのか?」
引き戸を開いて下足室を眺めた‥バッグが一つ置いてあった。
えんじ色のスポーツバッグ、裕吾のバッグだ。俺のバッグと同じ色なのですぐ判る。
ここにいたのか?どこ行きやがった。健吾はバッグをぶら下げて道場に引き返した。
程なく、柔道場に健吾の鼾が聞こえだした。どうやら寝てしまったようだ‥ホントにのんきな健吾であった。
「ありがとうございましたぁ!!」
青畳の道場に若者達の声が響き、程なくぞろぞろと汗だくの男子生徒が道場を飛び出してきた。
少々の疲れは、彼らの活力に影響を与えない。疲労困憊、立ち上がれないほどの筋トレも、10分もすれば回復してしまう。
健吾は頼もしさとともに、羨ましさを感じ、まぶしそうに生徒達を眺めていた。
「可愛いもんだな、高校生は‥ と、たそがれてる場合じゃないんだ。笑」
はっと思い出し職員室に急いだ。健吾は電話を待たせていた。
林田健吾37歳。県立高校教諭、柔道部顧問。
シャワーをすませた健吾が道場に戻ってゆく。右手にタオルを持ち、袴にスリッパを引っかけた格好で廊下を歩いていた。
身長176cm体重92kg、夕日が健吾の体を輝かせている。
上半身裸。バランス良く鍛えた堅太りの体、太い首、赤黒く焼けた躯が男らしい。
女生徒がいない時だけこんな格好ができる。
もっとも教頭にでも見つかれば小言をを聞かされるだろう。
(貴方の躯は刺激が強過ぎます気を付けなさい。だと?全身猥褻物みたいに‥何言ってんだ。)
教頭の鼻こそ反則だ。ちんちん鼻、笑うぜ。
(おやっ)健吾が目を留めた。道場の用具室のドアが開いていた。
「また忘れてやがる」健吾は用具室に入って鍵を掛けた。用具室は道場に通じているのだ。
用具室と道場には採光用と通風用の小窓しかなく、外からは見えない作りになっている。
熱気が引き静かになった道場で一人ゆっくり寝転がるのが好きだった。
今日はそんなつもりでなかったのだが、つい袴を脱いでしまった。いつものように‥。
道場の入口は鍵が掛かっている。もう誰も入ってこない。健吾は用具室からゆっくり道場に入っていった。
道場の隅に着替えを入れたバッグがある。健吾はタオルを首に掛け、袴を右手に素裸で真っ直ぐ歩いて行った。
分厚い胸。堅く張った丸い腹。胸毛が渦を巻いて下に流れ、股間から沸き上がる剛毛が臍でぶつかり渦を作っていた。
外股ぎみに歩いているが、内股はぴったり擦れあって腿の肉を揺らしている。
内腿に押され股間のイチモツが前に押し出されるように揺れていた。
空調も止まり、締め切った道場の空気はさすがに重い。シャワー後の湿った体を乾かすため通風の窓を開け、体を窓に向け座った。
バッグを開くとファイルブックが入っていた。A4の書類を整理するためのものだ。
「忘れてた‥」今日の練習前、部員達が騒いで、それを見ていたのを思い出した。
「俺が預かる、練習後に取りに来い」と言って中も見ずにバッグに放り込んだのだ。健吾はそれを開いてみた。
練習の風景写真がコメント入りでファイルされていた。
先週、部員の一人が練習中の写真を撮りたいと言ってきた。あまり頓着しない健吾はすぐに許可した。
その次の日もう一人カメラを持ってきた。林祐吾という真面目な部員だった。
「デジタルカメラか‥便利になったな」
A4のカラープリント。コメントもきれいにタイプされていた。
健吾は通風用の窓に足を向け、仰向けに寝ころびページをめくっていった。
健吾が写っていた。
道場の真ん中に座り、林祐吾と肩組んで笑っている写真であった。健吾も祐吾も柔道着を脱いで袴だけの姿だ。
「よく撮れてる」健吾が笑った。
健吾にとってその部員は気になる可愛い奴だった。
つい裕吾を目で追ってしまう、センスが良いからだけではなかった。
林祐吾も、名前が似てるせいか、よく慕ってくれる。おとなしめの性格だが優柔不断というわけではない、柔道の筋はいい。
柔らかい柔軟な筋肉を持っているのだ。うちで一番強くなるのはこいつだと思っている。
祐吾と組むのは楽しい。
だが、祐吾と組み手をすると時々困ったことになる‥
健吾は祐吾を男として可愛いと思ってしまう、ことに寝技など掛けたり教えたりするのは楽しい。
気が付くと感じている自分がいる。
さすがに勃起はしないが半立ち寸前ぐらいまで膨張してしまうことが度々あった。
顔を真っ赤にし、健吾を跳ね返そうともがく裕吾の顔を見ているとずっと見ていたくなる。
キスしてしまいたい衝動さえ沸き上がってくる。
裕吾を想うだけで健吾の体に変化が起きていた。
健吾は自分の股間を押さえた。下腹の内側に熱が籠もってくるのだ。
次のページを見た時、健吾は唸り声を上げた。
「こいつら・・むぅっ・・ゆ・祐吾っ‥」
柔道部員達が裸で写っていた。その中に祐吾も混じっていた。
‥祐吾の躯から目が離せない。面白がっていたのはこれか。
卑猥なな写真ではない。合宿で撮った入浴中の記念写真のようなものだ。
しかし、この道場で全裸になった祐吾の写真は健吾には特別なものだった。
健吾は体を起こし、大きく体を膨らませ息を吐いた。股間に沸き上がってくる欲望を吐き出そうとしたのだ。
閉じようとして、最後のページに指を掛けた。
分厚い。何枚か重なって入っている。
心の中で(見るな)と言い聞かせながらも、健吾はそれを抜き出してしまった。
「むうっ・・」健吾は体を堅くしてそれ
を凝視した。息が荒くなり躯を膨らませた。
「すげぇ・・」
ベッドで股間を露わに座っている祐吾が写っていた。
半分皮を被った丸っこいイチモツがゆったりと金玉に乗っかっている。先からちろっと覗いているピンクの亀頭が可愛い。
その下には同じアングルで太く垂直にイチモツを勃起させている祐吾が写っている。皮を剥
いたイチモツのアップもある。ポーズとってそれを握りしめている祐吾もいる。
幼いあどけさの残る顔立ちとは裏腹に、大人の男の色気を発散させている祐吾がそこにいた。
練習中に柔道着越しにその感触を感じたことはあった。
あるいは健吾の物を腰や腿に押しつける、押しつけられるということは当然ある。
体を相手に密着させ、相手の重心に力を加えて相手の体を制御する。柔道とはそういうなの競技なのだから。
普段は相手や自分のイチモツのことなど忘れている。いけないのは寝技を決める時だ。
時間いっぱい祐吾を抱きしめるのは、「いけない反応」を抑える苦労をしなくてはならない。
だが、写真とはいえその姿を見てしまった今、健吾は祐吾の感触を思い出してしまった。
健吾の股間が急激に変化してゆく。
むくむくと太さを増し、重そうな大きな傘を持ち上がってゆく。
両手で写真を持ち、祐吾を凝視してしまっていた。
最後の一枚はさらに強烈に健吾を動揺させた。上半身裸で胡座をかいて座る健吾がいた。
そして裸で立っている祐吾の腰を抱いているのだ。祐吾は見事に勃起させ、その先を健吾の顔にくっつけている写真だった。
先の座って肩を組む写真と合成したもののようだ。それは健吾だけの想像のシーンのはずだった。
健吾は勃起を抑えようとイチモツを右手で押さえ込んだ。だが強い圧迫は逆にそれを刺激し、勢いを増してしまう。
健吾のイチモツは堅く完全に勃起してしまった。
「むうふっー」太い溜息が柔道場に響く。健吾は両手で勃起を隠す様に握りしめた。
(なぜ?)祐吾が俺の写真と自分のヌードを合成したという事実に戸惑った。
このまま己を放出してしまいたい衝動が健吾を襲った。
「いかん・・!」
このファイルを祐吾が取りにくるはずなのだ。
健吾は急いで袴をはいた。
.....................
健吾先生に見られたらどうしよう。練習前も練習中も練習後も見なかった。
先生が見ないうちに何とか回収しないと‥。
先生が見ないうちに何とか回収しないと‥。
祐吾はやりきれない思いで待っていた。
「まだ見てないよな‥」林祐吾は道場の入口にいた。先生のようすはいつもと全然変わらなかった。
後悔していた。
デジカメ写真をプリントした写真集、それにみんなの裸を入れていたことを‥
自分の秘密の写真さえ忍ばせていた‥。それを健吾先生に没収されてしまった。
健吾先生に見られたらどうしよう。
練習前からずっと鞄の中にあるはず。先生が見ないうちに何とか回収しないと‥。
練習後、先生に電話があって、礼を終えるとすぐ行ってしまった。健吾先生の鞄はまだ道場にある。
(今のうちに先生の鞄から取ってこようか)
祐吾は考えたがそれでは先生の鞄を勝手に開けなければならない。
祐吾がそれをしたことはすぐばれてしまう。健吾先生に嫌われるのは厭だ。
(せめて、あの写真だけは抜いておいて写真集はそのままにして素直に叱られよう。)
そう思い、道場に入ろうとした時、用具室のドアが開いた。
健吾先生が道場に戻ってきたのだ。素っ裸で‥。祐吾は思わず身を潜めた。
(は、裸、なぜ‥なとこから裸で出てくる?)
熊のような健吾先生の躯、太いちんぽを黒々とした股間の剛毛から揺らして道場を歩いてきた。
(うわっ!ちんぽぶるんぶるんに揺れてる)
裸じゃなかったらそのまま入って行くのに‥。
健吾先生は逞しい背中を向け窓の方に向かってゆく。
(うわっ~でかいケツ、毛深い~)夢にまでみた健吾先生の全裸。
狂おしいほど健吾先生の裸が見たいと思っていた。それが実現したのだ。
(ここじゃよく見えない、もっと‥近くで)
祐吾は静かに道場から抜け出した。裏に回って通風窓から覗こうと思ったのだ。
先生のバッグは通風窓の所にある。そこは植え込みがあって丁度周りから見えない位置だ。
急いで裏に回り込み、静かに窓に近づいていった。
ガララっと窓が開いた。祐吾が開ける前に健吾が開けたのだ。
通風窓には外側にブラインド風のさんがあり、中を伺うのに都合がよかった。
祐吾が静かに窓の下に座った時、健吾も窓に足を向けて座り込んだ。
(ラッキー!まだ着替えてない!)
祐吾が目を見張る。健吾が大きく足を開いて膝を上げて座っていた。左足の指が目の前に‥。
(すげー!すね毛、金玉の皺までばっちり)
手を伸ばせば届きそうな所にでかいちんぽがある。
へそから内腿まで剛毛に覆われ、ごわごわした感じ、素肌を感じるのは金玉とちんぽだけだ。
裕吾の目の前に、黒光りする金玉と大きな亀頭が重そうに垂れていた。
(よく伸びる金玉袋、ちんぽずる剥け。太い。あっ、先っちょに毛がついてるよ先生‥^^)
半剥けに覗く丸い亀頭が健吾の地肌より明るい色でピンクっぽい。健吾先生の手が無造作にそれを掴んだ。
(皮剥いた、おっきい傘!毛を取った、股開いてごつい手でちんぽ弄ってる。やらしー先生)
健吾先生は剥いたちんぽと一緒にに金玉持ち上げて袋の裏も空気にさらした。尻の奥まで毛だらけ。
(両手の親指でちんぽの先開いた!いやらしい手つき、でかい穴ぬれて光ってる、すげ~、俺、健吾先生のおしっこの穴まで見ちゃった!)
健吾先生の位置が近すぎて、乳首から下しか見えないのが祐吾をより刺激する。
健吾が尻を後にずらし横のバッグを取った。
(顔見えた!うわぁでかい躯のけぞらして。息づかいまで聞こえる。凄い迫力。)躯を左に開いて左手を後ろに伸ばしたため。
健吾先生の全身が視界にはいった。肩、腹、胸、腰、腿全ての筋肉の動きがが連動して躯を開く、畳の上で喘ぐポーズにも見えた。
裕吾は右手を袴につっこんでちんぽを掴んだ。覗いた時から勃起してる裕吾のちんぽはびちゃびちゃに濡れている。
脇を開きバッグを掴む。健吾先生はファイルを取り出し仰向けに寝ころんだ。健吾先生の腹がゆったりと上下している。
分厚い胸に遮られ顔が見えない。ファイルを顔の上に差し上げて開いた。祐吾が緊張する。健吾先生が写真集を見つめる。
半分ほど見たところで「よく撮れてる」と笑いを含む声が聞こえた。
(そこまでにして!もう見ないで)次を開いた。裕吾が頭抱える。
「祐吾‥」健吾先生が呻くように言った。
祐吾が顔を上げると健吾先生が右手でちんぽを押さえている。半身を起こし左肘で躯を支えて祐吾の裸を見ている。
太い眉、いつもは優しい目が真剣に写真を睨む。右手がちんぽの根本と金玉を掴んでいる。
(そっそれ!見ないで!!)
(ダメ、健吾先生、ああっ‥)
健吾先生が隠れていた写真を抜き出したのだ。
(あっあ‥息が荒い。怒った?)
(えっ、いま‥すげぇ‥って?)
(健吾先生のちんぽ半立ち?俺の写真見て?)健吾先生が勃起しかけている。
(あっ)健吾先生の躯が大きく膨らんだ。
(あっ‥ごめんなさい、見ないで、あっ)
(みな‥いで、あっあっ)どうしよう・・
(怖い顔‥、でも、でも‥)
(もっと見て、それっ‥健吾先生を思って‥)
(健吾先生、健吾先生、!)
我慢できず、裕吾は袴をずり下げちんぽ取り出した。
もう裕吾の右手の動きは止まらなかった。
健吾先生は上体を起こした。
(ああっ‥、俺を見‥すごい・すごい躯‥)
(柔道着姿でじゃなく、その大きな躯で‥)
(その大きな躯で‥、俺を押さえ込んで‥)
(健吾先生の躯、俺、、健吾先生の‥で‥)
(先生の躯‥熱いちんぽ、時々感じるよ‥)
太いちんぽが大きくなってる。脈打つリズムで金玉が揺れている。
健吾が大きく息を吐いたときには重そうな亀頭が持ち上がっていた。
(すげぇ‥あれが当たっていたんだ俺に‥)
祐吾はちんぽの変化に目が奪われていた。
(健吾先生のちんぽすげぇ‥)
(俺の写真にあんなに顔を近づけて‥)
大人の怒張。憧れの健吾先生の恥ずかしい昂奮。右手は間違いなくちんぽを揉んでいる‥
(健吾先生が俺の恥ずかしい写真で勃起してる!あんなに握りしめ、オナニーしてる!)
(あの毛深い掌でイヤらしいことしてる‥)
裕吾の右手は若い先走りに濡れ、びちゃびちゃになっていた。健吾先生と一緒にオナニーしていることに完全に舞い上がってしまった。
健吾先生のごつい手が金玉と青筋膨れ上がった屹立を両手で絞るように握りしめている。
プックリ割れて杏の実のように赤上く膨れがる亀頭。その丸く張った亀頭は裕吾を狙っている砲身のようだ。
パンパンに膨れ上がった砲身が滴を光らせていた。祐吾は自分のちんぽを握りしめた。
(‥先生、興奮、してくれた‥俺の裸で‥)
健吾先生の太い溜息を聞いた時、喜びが何度も溢れ、裕吾の躯を震わせていた。
(‥健吾先生、せんせい‥‥)
.....................
健吾はバッグから水筒を取り出した。喉がひどく乾いている。
冷たいお茶が欲しかった、まどろっこしげにお茶を注ぎ、一気に飲み干す。
ふうぅっと息を吐き、その場で正座をした。気を静めなければ‥股間の昂りを収めなければならない。
裕吾がすぐにもやってくるかもしれない。健吾は目を閉じた。
「‥‥」
健吾は困っていた。どんな顔であいつを迎えよう‥。叱るのか?あいつを傷つけてしまう‥。
隠し写真は見なかったことにするしかない‥。部員みんなとの集合写真は明日きっちり叱ってやろう。
あいつだけ叱るんじゃなく、全員を‥。。
「よし!」決めたら気が楽になった。生来、楽天家なのだ。思い悩むのは大の苦手としている。
「前頭葉が足りないのかもしれない」と、自分で思っているフシがある、健吾には。。
来るかな裕吾のやつ。ビビッてるんじゃないか‥
裕吾の秘密を見つけて楽しんでいる林田健吾だった。
(没収してやろうかこれ)って思いもある。いぢわるな林田健吾だった。健吾は笑っていた。
こんなもん学校に持ってきやがって、何考えてんだ全く、他の先生に没収されたらどうすんだ。恥ずかしい。
俺までやばいじゃないか、柔道場だぞ、柔道部員ばかりだぞ、俺まで一緒くたじゃねえか。
段々、腹立ってきたぞ。まずい。叱っちまいそうだ。裕吾、早く来ないとまた見るぞ。
「そうだ、俺今デジカメ持ってんだ」
バッグからカメラを取り出し確認した。周囲を見渡し、不満そうだ。
「暗いな」ファイルとカメラをバッグに入れて、用具室に向かった。
暫くして、健吾が嬉しそうな顔で用具室から出てきた。
「お宝はバッチリカメラに収めたぜ」
用具室には夜間練習に使う照明があり、それを使ってしっかり「裕吾」を接写してきたのだ。
お家に帰ってゆっくり楽しませてもらおっ^^。と、その前にご本人に会わなきゃ。健吾は入口へ歩いていった。入口を開けて待とうと思ったのだ。
(ん?)もういるのかな?引き戸が幾分開いているような気がする。ここ、開いてるぞ。
「なぜ、開いてる?鍵かけてなかったのか?」
引き戸を開いて下足室を眺めた‥バッグが一つ置いてあった。
えんじ色のスポーツバッグ、裕吾のバッグだ。俺のバッグと同じ色なのですぐ判る。
ここにいたのか?どこ行きやがった。健吾はバッグをぶら下げて道場に引き返した。
程なく、柔道場に健吾の鼾が聞こえだした。どうやら寝てしまったようだ‥ホントにのんきな健吾であった。
- category
- 部活