2ntブログ
  • 2014⁄01⁄28(Tue)
  • 02:17

Wonder Big Boy

少年の名は桃鳴卓。12歳。
体格は148cm、88kgと非常に大柄で、性格は至って温厚でマイペースな少年である。
そして、何よりも卓には、普通の人間が想像もできないある秘密が隠されていた。
今からさかのぼること?年前、2人の親子がロスの空港へと降り立った。
それは、卓の6歳の時であった。



卓の父親は、製薬会社で新薬の開発を行っている科学者で、
この年からは、サンフランシスコで大掛かりな研究に参加することになったため、
幼稚園を卒園したばかりの卓を連れて、日本から遠く離れたアメリカの地へやってきた。
卓の母親は、卓が3歳の時に大病を患い死別した。
奇しくも、父親がその病気を治療するための新薬を研究していた頃であった。

ロスの空港には、先に常駐していた父親の会社のスタッフがやってきていた。
そして、車でサンフランシスコの住居へと向かった。
すでに住居には、日本から空輸された冷蔵庫やタンスなどが置かれていた。
「卓、今日からここがお前とお父さんの家だぞ。」
父親は、卓の頭に手をやるなりそう言った。
そして翌日、父親は卓を車に乗せて、卓が通う小学校へ入学手続きを行った。
父親が、校長室で入学手続きを行っている最中、卓は担任の先生に校内を
案内してもらっていた。英語のわからない卓にとっては、先生の言っていることは
理解できなかったものの、授業を受けている生徒達の風景を見て目を輝かせた。
「自分も早くあの中で授業を受けたい!」と。
アメリカの小学校の入学式は9月からで、5月が誕生日である卓は、
アメリカの小学校では、転入生として入学することになる。

そしてその次の日、学校から支給された制服に着替えた卓は
父親に連れられ学校へ向かった。
「いいか?初めてのクラスで緊張するかも知れないが、クラスの子と仲良くするんだぞ。」
父親は、卓にそう伝えて担任に預けると、そのまま職場である研究所へ向かった。
そして、卓は担任に連れられ自分のクラスへと向かった。
「He is Suguru Momonari. Come from to Japan...」
担任は、生徒に転入生の卓を紹介した。



そして、担任は卓に何か一言言うように促した。
先生の意図が何となく理解できた卓は、緊張しながらも、
「A...My name is Suguru Momonari...Nice to meet you...」
と簡単に紹介した。
すると、クラスの生徒から大きな拍手があがった。
卓は、他の生徒に迎えられる中、一番後ろの自分の席に座った。

休み時間、生徒数名が一斉に卓のもとにやってきていろいろ質問をした。
当然、卓にはそれが理解できるわけもなく、ただオロオロするしかなかった。
すると、横から、別の生徒である金髪の太った少年が日本語で
「日本ではどんなことが流行っているんだ?って聞いているんだよ。」
と卓に教えてくれたのだ。
「え…あ、あの…。」
「僕に日本語で教えて。そしたらこいつらに英語で話すから。」
「う…うん!」
卓は、日本語を話せる少年に通訳してもらうことで、生徒達の質問に答えた。
そして、生徒が自分達の席に戻った後、卓は通訳をしてくれた少年にお礼を言った。
「あ…ありがとう。」
「僕の名前はエリック。Nice to meet you Suguru.」
少年-エリックは卓と握手を交わした。



「う…うん、よろしく…。エリック、日本語うまいんだね。」
「去年までは、日本にいたんだ。Daddyの仕事が終わってアメリカに帰ってきたんだ。」
「あ、そうなんだ?僕は、お父さんの仕事で引っ越してきたんだ。」
「じゃあ、ちょうど僕の逆だね。卓、仲良くしようね。」
「うん!」
「僕が英語を卓に教えてあげるから、卓は日本語を教えてよ。」
「え?でも、エリックは日本語をそんなにしゃべれるんだから、もう大丈夫じゃないの?」
「せっかく覚えた日本語だって、しばらく使わなかったら忘れちゃうし…
だから、卓に教えてもらってしっかり覚えておこうと思ってさ!」
「わかった!よろしくね。エリック!」
卓は、エリックというアメリカでの初めての友達、そして、一番の親友とここで知り合った。
その後、卓は英語をうまく話せるまでのしばらくの間は、エリックの隣りの席に移動させて
もらうことで、担任や他の生徒ともコミュニケーションをとっていった。


そしてそれから2年、すっかり英語も板についてきた卓に思いもかけない展開が巡るとは、
この時点では知る由もなかった。
ある日の放課後。
その日は日直だった卓は、日誌を届けるためにカウンセリングルームに向かっていた。
卓の学校では、日誌を入れる棚がカウンセリングルームに設置されていて、
授業が始まる前の朝一番に、担当の教師に印をもらってから日誌を持ち出し、
放課後に、再度その教師から印をもらって日誌を返却する、というのが日直の役目だった。
卓がカウンセリングルームに入ろうとした直前に、お互い口論をしながら部屋を出て
いく
女性教師と上級生かと思われる生徒とすれ違った。
卓は気にせずにそのまま中に入り、部屋の奥の席に座っていた男性教諭の元へ足を運
んだ。
"Mr. Smith, class diary is returned."
卓は、スミス先生に日誌を提出した。
"OK."
スミス先生は、日誌の一番後ろのページにある捺印欄に検印を押し、卓に手渡した。
"Suguru, make progress in speaking English."
"Thank you Mr. Smith. The credit belongs to Eric Jones."
"I see. You got a good friend."



卓とスミス先生が会話をしていると、スミス先生の机の上の電話が鳴った。
"OK Suguru, see you tomorrow."
"See you tomorrow, Mr Smith."
卓は、スミス先生との会話を終え、部屋の入口付近に設置されている日誌用の棚へと向かった。
そして、卓は日誌を返却し部屋を後にしようとしたが、入口のちょうど目の前に何やら白い袋が落ちていた。
「あれ?何だろこれ?」
卓はその袋を手にとった。袋の大きさと厚さから想定し、何か書類のようなものが入っているようだった。
「さっき、別の生徒ともめてた先生のかな…?」
もし、袋の中身が大事な書類だと困るのでスミス先生に再び声をかけようとしたが、
電話でまだ話をしていて、
雰囲気から長くなりそうなことを感じた卓は、その袋を持って部屋を後にした。
「さっきの先生は、何年生の先生だったかな?…いいや。とりあえずサラ先生に渡しておこうっと。」
卓は、とりあえず自分の担任であるサラ先生に袋を渡そうと職員室へ向かった。
そして、職員室のドアのノブをひねろうとしたが鍵がかかっていて動かなかった。
「あれ?…鍵がかかってる。誰もいないのかな?」
卓はドアについた窓越しに職員室の中を覗いた。確かに中には誰もいなかった。
「なんで誰もいないんだろ…?今日何かあったっけかな?」
卓は、職員室の壁にかかっている掲示板に目をやった。
クラブへの募集や、学校便り等の沢山のチラシが貼られている中、隅の方に
『本日放課後は、教諭は学年別会議の為に職員室には不在となります。会議終了は4時頃となります。
担任に用事のある生徒は、緊急の場合を除き明日の朝以降にして下さい。』といった内容が書かれていた。
「そっかぁ、今日は先生達は会議かぁ…。」
成す術のなくなった卓は、とりあえず自分の教室に戻った。そして、椅子に座って数分ほど考えた後、
「しょうがない、明日サラ先生に渡すか!」
と結論を出し、自分のバッグにしまおうとしたが、袋に付着していたセロテープがめくれて中身がちらっと
見えていることに気がついた。
「…あ、中身が見えてる…。書類じゃなさそうだな。」



卓は、周囲を見回して誰もいないことを確認し、袋の隙間から中身を覗きこんだ。
袋の中には、何やら雑誌が2冊入っていた。
「…何だろ?マンガかな?」
そして、袋を破いてしまわないようにセロテープをゆっくりはがして中身を取り出した瞬間、
卓の目にふくよかな女性の裸の写真が飛びこんできた。
その雑誌は、中肉体型や太った女性が中心のポルノ雑誌であった。もちろん無修正の。
「!?」
今までになく驚愕した卓は、急いでその雑誌を袋にしまった。
驚愕のあまり、卓の心臓の鼓動は激しく波打っていた。
「…ハァ…ハァ…何?…今の…。」
内容こそは見ていないものの、8歳にして早くもポルノ雑誌を見た衝撃は並大抵のものではなかった。
卓は、気持ちを落ち着かせるために教室を飛び出し、廊下に設置されていたウォータークーラーから出る
冷たい水を無理矢理飲み続けた。
そして、再び教室に戻り自分の席に座るなり、大きく深呼吸をした。
高ぶる気持ちがある程度収まった卓に、今度は大きな不安が襲いかかった。
「…弱ったなぁ、なんでこんなもの拾っちゃったんだろ…。
こんなの家に持って帰って父ちゃんにバレたら絶対に怒られるし…
かと言って今会議中の先生のとこに持っていっても逆に怒られそうだし…どうしよう…。」
卓は頭を抱えてふさぎこんでしまった。
そして、しばらく考えた結果、教室に置いて後からクラスの友達に発覚するのを恐れた卓は、
一度家に持ち帰ることにして、帰り支度を始めた。
すると、"Hey, Suguru!!"と誰かが卓に声をかけた。
袋の件が発覚したのかと再び驚愕した卓が振り向くと、上下スポーツウェア姿のエリックが
教室の入口に立っていた。



"What happened? Suguru."
「Ah...Nothing. 何でもないよ。あれ?ベースボールクラブの練習は?」
「Today's club was finished. 今日は先生達がみんな会議だから、筋力トレーニン
グだけで終わったんだ。」
「そうなんだ?」
「卓、もしこの後予定がなかったらうちに来て遊ばないか?今日はうちの両親が夜遅
くまでいないから…。」
「うーん…特に予定はないけど…。」
卓の頭に一瞬不安がよぎった。まぎれもなくバッグにしまった例の袋の件である。
いくら親友とはいえ、もし袋のことがエリックに発覚したら、どういう風に弁解すればいいのかということに。
しかし、最近入団した野球クラブの練習でエリックと遊ぶ時間がほとんどとれなくなってしまった今では、
ここで一緒に遊んでエリックとの時間を作りたい気持ちも強かった。
結局、エリックに自分のバッグに触れさせないようにすることで、エリックの誘いにのった。
「OK. いいよ。」
「じゃあ、僕は着替えてくるから、学校の門の前で待ってて!」
エリックは卓にそう言って教室を後にした。
卓は、大きなため息を一つついてから、再び帰り支度を始めた。
その後、卓はエリックと合流し、そのままエリックの家へと向かった。
この後に、卓の人生を大きく変えるあることが待ち受けているとも知らずに。
エリックの家に着いた卓は、早速エリックの部屋へ通された。
エリックの部屋には、野球選手のポスターがたくさん貼られていた。
そして、エリックの机の上の写真立てには、エリックとその彼女らしきかわいい女の子が
一緒に写っている写真が入っていた。
「かわいい子だな。彼女かな…?」



しばらくして、おやつの缶コーラ2本と大きなボールに入ったポップコーンを持ったエリックがやってきた。
エリックは缶コーラを1本卓に手渡し、ポップコーンの入ったボールを小さなテーブルに無造作に置いて
自分のベッドに腰を下ろすなり、缶コーラを一口飲んだ。
「あ、そうだ。卓。今日の算数の授業のノートを写させてくれないかな?」
「え~?ノート取ってないの?今度の定期テストで出るって先生言ってたよ。」
「Really!? Baseball club Training is very hard...It's tired. だから寝ちゃったんだ。」
「しょうがないなぁ…。いいよ。ちょっと待ってて。」
卓は、バッグの中から算数のノートを探し出した。
「えっと…算数のノート、ノートっと…あ、あったあった。」
ノートを見つけた卓は、バッグの中から取り出してエリックに渡そうとした。
すると、例の袋からはがれかかっていたセロテープがノートに付着していたため、
例の袋まで一緒に取り出してしまったのだ。
「あっ…!」
しかも、運悪く袋は逆さまになり、そのままポルノ雑誌が1冊床に落ちた。
"...What's this...?"
エリックは、雑誌を覗きこんだ瞬間に絶句した。
しばらく、気まずい空気が流れた。
そして、最初にエリックが切り出した。
"Well...Suguru, Why do you have a Porno magazine?"
"Ah...Well..."
卓は、エリックに放課後のことを細かく説明した。
「I see...そのすれ違った生徒って、どんな人だった?」
「え~っと…背は高くて、髪の色は茶色で…あ、そうそう。今日エリックと同じトレーニングウェアを
着て、手首に黒いサポーターをつけてた。」
卓の話を聞いた途端、エリックは右手を自分の額に当てた。
"Oh, no...maybe, He is Andy Miller. He is senior at baseball club."
"What!?"
あの雑誌の持ち主と思われるアンディという生徒が、エリックの野球クラブの先輩だっ
たことに卓は驚いた。
「…エリックの、知り合いだったんだ…あの人…。」
「…あぁ、だから今日機嫌が悪かったんだ…変に僕達下級生に厳しかったから…。」
「ごめん、僕のせいかな?」
"It's OK, Suguru. Maybe bad timing."
エリックは、卓の肩に手を置いた。
"...Thank you, Eric."
「とりあえず、アンディの電話番号は知ってるから、僕から話してみるよ。」
「うん。ありがとう。」
エリックは、ベッドの横に置いてあったコードレス電話を手に取り、アンディの家に
電話をかけた。



"Hello, I'm Eric Jones. I want to talk Andy..."
エリックは、その後アンディに事情を説明した。
特に怒られるような様子もなく、時には笑いも出るような会話の内容であった。
"OK...See you tomorrow. Bye."
エリックはそう言って電話を切り、一つため息をついた。
「何て言ってた?怒ってた?」
「怒ってはいなかったよ。『取り返してくれてありがとう。』とは言われたけど。」
「え…?」
「クラブのトレーニングが終わったら、何人かの友達と一緒に見る予定だったんだけど、
途中でナタリー先生に見つかって、取りあげられたんだって。それで、あの雑誌はアンディの
daddyの部屋からこっそり持ち出した物だから、バレたらすごく怒られるところだったんだって。」
「だよね~?」
「それで、雑誌は明日の朝練の時に返してくれって言ってたから、とりあえず僕が預かるよ。」
「うん、わかった。」
卓は、ポルノ雑誌を袋にしまおうとした。
「待って!…どうせだからさ…その雑誌、ちょっと見てみない?」
「へっ!?」
エリックの提案に、卓は思わずすっとんきょうな声をあげてしまった。
「…だってさ、こんなこと…滅多にないことだし…。」
「え~…でも…。」
卓が躊躇するのも無理はなかった。先程学校で雑誌の表紙を見ただけでもかなり取り乱したのに、
中身なんて見たら自分が自分でなくなってしまうのではないかという不安があったからだ。
「いや、僕さ…こないだ、男子と女子に分かれて保健体育の授業あったでしょ?
で、授業中にトイレ行って戻ってくる時に、女子の教室から先生の声が聞こえてさ、バレないように
ドア越しに聞いてきたんだ。それ以来、女子の裸に興味が出てきてさ…。」
エリックは、少し頬を赤らめた。
「あ~、だからあの時はトイレからなかなか戻ってこなかったんだ?」
「い!いいだろ!?…あ、これは女子には絶対言うなよ!卓だから言ったんだからな!」
「言わないよ!っていうか僕だって恥ずかしくて言えないよ!」
「だからさ…保健体育の授業の続きってことで…ね、一緒に見よう?」
卓はしばらく考えた末、渋々承諾した。
エリックは卓から雑誌を受け取ると、卓を自分の横に座らせ、自分の左膝と卓の右膝
の間に雑誌を置いた。
"...Suguru? Are you ready?"
"...Ye, Yes...Eric?"
"Yes?"
"...Are you nervous?"
"...Yes. I'm first time...You too?"
"Sure."
"OK...3, 2, 1,...Go!!"



エリックのかけ声で、雑誌の表紙をめくった。
最初に2人の目に飛びこんできたのは、ノーブラでスケスケのランジェリーを身にまとった
20代後半から30代ぐらいのふくよかな女性が、Tシャツとジーンズ姿のイケメン男性
を挑発している写真だった。
"Wao..."
「うわ…この女の人、おっぱいとパンツが透けてる…。」
会話もそこそこに、エリックは次のページをめくると、今度は男性が女性の背後に回り、
唇に濃厚なキスをしながら女性のランジェリーからはだけた胸を揉みしだいていた。
女性の白い爆乳は、男性の手の中で卑猥な形に変形していた。
この頃から、2人は言葉を発すことも忘れてのめりこんだ。
ページをめくるにつれ、男性と女性の行為もエスカレートしていった。
特に2人を圧倒したのが、女性が男性のジーンズとトランクスを下ろして半勃ちのペニスを
おいしそうに頬張るところと、逆に男性が女性のアソコに舌を這わせるところであった。
2人にとっては、男性のペニスはもちろん、女性のアソコなど所詮は「小便を出すと
ころ」という認識しかなかった。
しかし、この写真は、2人に絶大なカルチャーショックを与えた。
"Unbelievable..."
「この男の人…女の人のあんなとこ舐めて、汚くないのかな…?」
「でも…女の人のって…あーなってるんだ?…じゃあ、マリアのも…。」
「え?マリアって?」
"...Ah...My Girlfriend. This picture girl."
エリックは、少し照れながら机の上の写真立てを指差した。
「Girlfriend?エリック?そのマリアって人と付き合ってるの!?」
「去年から付き合ってる。」
「へ~…。」
「マリアの話はまた今度するよ。さ、続きを見よう。」
2人は、もう一度雑誌に目をやった。
次のページに、男性の最大に勃起したペニスを、女性のアソコに挿入している写真が
掲載されていた
「すごい、お股の中に…チンチンが入ってる…。」
卓もエリックも開いた口がふさがらなかった。
2人は、その後雑誌を読み終えるまで、終始無言であった。
そして、雑誌を閉じると、2人はベッドの体を仰向けに倒し、大きなため息をついた。
「すごかった…。」
"Yes..."
「僕達も、いずれ好きな子ができたら、あんなことするのかな…?」
「I don't Know...でも、僕もマリアといずれ…。」
そう言って、エリックは体を起こした。
「あ、そうだ。もう一冊入ってなかったっけ?そっちも見てみようよ。」
「え~?もういいよ…何だか疲れちゃった。」
「でも、せっかくだからもう一冊も見てみようよ!」
「もう、しょうがないなぁ…。」
卓はそう言って体を起こし、袋の中からもう一冊の雑誌を取り出した。
しかし、その直後、2人は絶句した。
袋に入っていたもう一冊の雑誌は、さっきまで2人が見ていた雑誌とは180度違い、
丸々太った若い男性のヌードが表紙になっているゲイ雑誌だった。
「………。」
「………。」
2人はしばらく言葉を切り出すことができなかった。
女性のポルノ雑誌でさえ2人には衝撃的だったのだから、ゲイ雑誌など尚更であった。
そして数分後、ようやく卓が切り出した。
「…アンディは…こういうことに興味があったのか?…」
「...I can't believe it...Why does he have a gay magazine?」
エリックはすっかり取り乱していた。自分が通っている野球クラブの先輩のことだけに無理もなかった。
「ちょ、ちょっと、エリック!落ち着いてよ!僕に言われてもわからないけど…。」
「Sorry, Suguru...」
卓の言葉でエリックは落ち着きを取り戻した。
「But...まさかgay magazineまで入ってるとは思わなかったよ。」
「本当だよ…。」
「明日、アンディに聞いてみよう。」
「そうだね……………ねぇ、エリック?」
「Yes?...あ、まさか卓…そのgay magazineを見たいとか言うんじゃないよね?」
「…え!?何でわかったの?」
「Oh, no...男と男が裸で抱き合ってる写真なんか見たって気持ち悪いだけじゃん。」
「でもさ…逆に言えば、こういうのも見るなんて、貴重な体験かなぁ…なんて。」
「…卓、さっきの僕と全く逆のことを言ってるよ。」
「え?そうだっけ?」
「...Suguru...Are you gay?」
「No!! What do you say Eric!!」
「It's Joke, It's Joke. Please smile again Suguru...」



エリックは、自分が言った冗談を真に受けてむくれてしまった卓をなだめた。
「…確かに、卓の言う通り、ゲイ雑誌を見るのも一種の経験なのかも知れないね…I
see, 見てみようか。」
「うん!」
今度は卓がゲイ雑誌を、先程ポルノ雑誌を見た時と同じ要領で2人の膝と膝の間に置いた。
「さっきと違ってすごい勇気いるね…。」
「うん、そうだね…。」
「じゃ、今度は卓が3, 2, 1ってやってよ。」
「え、僕がやるの!?」
「だって、さっきは僕がやったもん。」
「わかったよ。じゃ、行くよ…3, 2, 1,…Go!!」
卓はかけ声と共に表紙をめくった。
1ページ目には、太った2人の若い男性がバスローブ姿である部屋でビールを片手に会
話をしている写真が載っていた。
そして次のページには、今度は片方の男性がもう1人の男性のはだけたバスローブから見えたペニスに
舌を這わせている写真が2人の目に飛びこんできた。
「Oops...」
「…うわ、チンチンなんか舐めて…気持ち悪ぅ…。」
そして、次のページには、ペニスを舐められていた男性が、もう1人の男性のお尻の
肉をかき分けて、その中心の
アナルに舌を這わせている写真が掲載されていた。



「…ひゃ~、お尻の穴を舐めてるよ…。汚くないのかな?」
「Unbelievable...」
「…ねぇ、さっきはさ、男の人がチンチンを女の人のお股の中に入れてたんだよね?」
「Yes...」
「ってことは…男の人の場合は…。」
「...Insert penis in ass!?」
2人はおそるおそる次のページをめくった。
そして、次のページには2人の予想通り、片方の男性が最大に勃起したペニスを、
もう1人の男性のアナルに根元近くまで挿入していた。
「!!」2人は絶句した。
2人にとっては、アナルは大便をするために使うという認識でしかなかった分、
この写真は再び2人に絶大な衝撃を与えていた。
「………。」
「………。」
2人は再び絶句してしまった。
その後も、2人は一言も発することなく最後のページまで見終えると、
再びベッドの上に上半身だけ仰向けになり、大きなため息をついた。
「…何か、さっきとは違う意味ですごかったね。」
「Yes...I'm very surprise!! and It's Unbelievable!!」
「me too...男の人でも、あそこまでできるんだっていうのに驚いたよ。」
2人は、一度に2回も訪れた衝撃で胸がいっぱいで、それからしばらくは何も会話ができなかった。
そして、気分が落ち着いたエリックはゆっくり体を起こし、残っていたコーラを飲み干した。
「Suguru...?」
エリックは卓のほうを向いた。すると、卓はスースーと寝息を立てて眠ってしまって
いた。
自分にとって立て続けに衝撃的なことが起こり、よほど疲れてしまったのであろう。
「Oh...」
エリックは思わず苦笑してしまった。
そして、エリックは一つため息をついてから、眠っている卓の体勢を静かに直し、枕
を卓の頭に後頭部に添えた。
その後、ゲイ雑誌を卓の代わりに袋の中にしまい、翌日アンディに返すために自分のバッグに入れた。
しかし、ゲイ雑誌を見てからのエリックは、何故か落ち着かなかった。
「Suguru...」エリックは、眠っている卓のすぐ横に座ると、卓の額、そして頬をやさしく撫でた。
そうしているうちに、エリックの中に眠っていた卓への感情が徐々に目覚めていった。
そして、エリックの手は、卓の着ていたポロシャツへと伸びていた。







エリックは、すやすやと眠っている卓のポロシャツのボタンを一つ一つ静かに外した。
そして、ゆっくり卓のポロシャツを首のあたりまでたくしあげた。
あらわになった卓の胸元は、クラスメートの女の子も顔負けのふくらみを持ち、
乳頭もまるで穢れを知らないようなイメージのピンク色をしていた。
そして、大きな腹部はまさに弾力抜群のやわらかい肉に包まれていた。
「…何回か卓とは一緒にシャワー入ったことあったけど、間近で見ると…
色白で、女の子みたいな体してるよな…。胸なんかマリアより大きいだろうし…。」
エリックは、卓の胸にさわり、卓の胸肉の感触と温もりを味わっていた。
「…Great…。」
エリックは、無意識のうちに卓の胸に頬擦りをしていた。
「…卓の体…いいにおいだな…。」
そして…エリックの視界に卓の乳頭が飛びこんできた。
「…卓…。」



エリックの卓に対する気持ちが、再び弾けた瞬間だった。
エリックは、早速卓の乳頭に舌を這わせた。
そして、乳頭の先の小さな突起をその舌でころがした。
「ん…ん…。」
卓の口から吐息が漏れた。
そして、エリックは卓の右の胸と左の胸を交互に舌で弄んでいた。
特に、乳首を軽く噛んだり吸ったりすると、卓の吐息が少し荒くなった。
卓は、眠っていながらも体に伝わってくる感触を避けるかのように寝返りをうった。
「…おっと。」
エリックは思わず顔を卓の体から離した。
そして、エリックはもう一度卓を静かに仰向けにすると、今度は卓の制服のズボンを
ゆっくりと下ろした。
すると、白いブリーフに包まれた卓の下半身があらわになった。
しかも、白いブリーフの中心がなぜか盛り上がっていた。
エリックは、その盛り上がった部分をゆっくりとさすった。
「...Wao...It's elect!!」



卓が勃起していたことに気がついたエリックは、ブリーフを下ろそうとした。
すると、目を覚ました卓が上半身を起こした。
そして、自分の姿を見て卓は驚愕した。
「!!…なんでズボンが脱げてるの!?しかも、シャツまではだけてるし………
エリック、僕に何したの!?」
事態が読みこめない卓がエリックを問い詰めた。
「…Sorry!! Suguru...But...」
「But...?」
エリックは、問い詰める卓の手を強引に自分の股間へと持っていった。
卓の手に、ズボン越しに勃起しているエリックの股間の感触が伝わった。」
「E...Eric...?」
「卓を見ると、いつもこうなってたんだ。」
「は?」
「…I Love you!!」
エリックは、卓に抱きついた。
卓は、エリックを受け止められずにベッドにそのまま押し倒されてしまった。
「え…え!?」
エリックの突然の告白に、卓は再び驚愕した。
「…ちょ、ちょっと…エリック!…苦しいよ!」
「Oh!!...」
卓の声で冷静さを取り戻したエリックは、卓から少し離れた。
「………あぁ、びっくりした…ねぇ、一体どういうこと?I Love you!!なんて…。」
ベッドから体を起こした卓は、改めてエリックに尋ねた。
「………俺、卓のこと、ずっと好きだったんだ。友達としてってだけじゃなくてさ…。
俺、日本ではそんな長く生活してなかったから、あまり友達ができなくて、
もちろん、自分のことをいろいろ話せる友達もいなかったし…それで悩んでる時に、
卓が転校してきて…それからはずっと楽しくて…そして、卓を思う余り…気がついたら、
いつも俺のPenisはElectしてて…。」
「そうだったんだ…そんなに僕のことを…。でも、エリックにはマリアっていう子が…。」
「もちろん、マリアも好きだ。やさしいし…でも、俺はそれ以上に卓のことが…。」
「エリック…。」
「…でも、ごめん…。卓にあんなことして…俺、どうかしてたよ…sorry Suguru
…sorry…」
エリックの頬に一筋の涙が伝った。
エリックは、涙を見せないと何度も手の甲でぬぐったが、涙が止まらなかった。
すると、エリックの気持ちを察したのか、卓は両手でエリックの頬を持ち自分の方に向け、
そのままキスをしたのだ。
「ん!?…」
数秒間口付けを交わした後、プハッという吐息とともに、顔を離した。
「...What are you doing...Suguru?」
卓の行動に、エリックは呆気にとられてしまった。
「…僕も、エリックには転校してきた時から世話になってるし、すごい感謝してるよ。
それに、僕もエリックのこと大好きだし…エリックの気持ちを聞いたら…僕も。」
「だって、俺は卓を襲おうとしたんだよ?」
「いいんだ。エリックなら…。」
今度は、卓がエリックを優しく抱きしめた。
「Suguru!!...Thank you so much.」
エリックも、卓の背中に腕を回し、お互い抱き合った。
しばらく2人は抱き合っていた。
そして、2人は再びベッドの上に座った。
「…ねぇ、エリック?…僕のおチンチン、そんなに見たかったの?」
「え!?…いや、それは…その…。」
「僕も見たいな…エリックの…その…勃っちゃったおチンチン。」
「What!?…じゃあ、見せっこする?」
「…いいよ。」
2人は、そういうと立ち上がり、早速着ているものを脱ぎ始めた。
エリックは、先に机の上の写真立てを伏せた。
そして、全裸になった2人は、向かい合ってお互いの体を眺めた。
「すごい、エリックのおチンチン、僕のより大きい…。」



卓は、しゃがんでエリックの半勃ちのペニスを手にとった。
そして、エリックのペニスを1度だけゆっくりと根本までしごいた。
すると、エリックのペニスは見る見るうちに勃起し、亀頭が飛び出した。
「あぁ、すごい、固くなった…。」
「…卓がこするからだよ。今度は卓のを見せて。」
今度はエリックがしゃがんで卓のペニスを手にとった。
ただ、卓のペニスは縮み上がっていたので、手にとるというよりは
親指と人差し指でつまむといったほうが正解だった。
「卓のPenis…It's cute…。」
今度はエリックが卓のペニスを数回しごいた。
すると、卓の小さなペニスも固く勃起した。ただ、まだ皮は剥けていなかった。
「卓…さっきのgay magagineみたいに、Penisを舐めていい?」
「え…!?………う…うん。」
エリックは、卓のペニスの皮をゆっくり剥き、アイスキャンデーのように舌の先で
卓の亀頭を舐めた。卓は最初は少々痛い感覚に腰を引いたが、徐々にその痛みが
快楽に変わり、時折自分から腰を振って更なる快楽を求めようとしていた。
そして、エリックはしばらく口の中でアソコの感触をじっくり味わってから、睾丸の
方へと舌を這わせた。
エリックは、卓のペニスを緩急つけてしごきながら、睾丸を口にほおばった。
「…あぁ、何か変な感じ…気持ちいい…。」
卓は、初めての快楽にすっかり身をゆだねていた。
そして、卓の目に卓のペニスをしゃぶりながら自分の巨根をしごいているエリックの
姿が飛びこんできた。
「…エリック…チンチン…舐めてほしい?」
「…Yes…Suck me my penis…」
今度は、さっきとは逆にエリックが立ち上がり、卓がしゃがんでエリックのペニスをしごいた。
そして、エリックのペニスの先からにじみ出ていた透明な液体を見ると、卓はエリッ
クのペニスを口に含んだ。
「うっ…。」ペニスを通じて、卓の口内の生暖かい感触が快感となってエリックに伝わった。
エリックは、まだ慣れていないせいか少々舐め方もぎこちなかったが、サオ、カリ、尿道口と
一番感じるところを的確に舌でせめてくる技術に、このぎこちなさはエリックにとっ
てまたとない快感になっていた。

     

そして、2人はいつしかベッドに移り、シックスナインの体勢になっていた。



もはや快楽を求め合う性獣と化していた卓とエリックは、
シックスナインの体勢になって、お互いのペニスを丹念に舐めあった。
わずかに体重の重いエリックが下となり、卓のペニスだけではなく、アナルまで攻めていた。



「あ…!エ、エリック!…汚いよ、そんなとこ…。」
「It's OK...Suguru's...ass hole...cute...Suguru's...ass...」
エリックは、卓のお尻の肉をさらに広げ、ひくついたアナルの中を舌先でかきわけた。
「あ…あ…。」
卓は、アナルを舐められて初めて味わう快感に身をゆだねながら、
エリックの巨根はもちろん、睾丸、アナルまでくまなく舌を這わせた。
まるで、2人は何かにとりつかれたかのようにお互いのいやらしいところを攻め続けた。
「Suguru...I want to insert my dick in your ass...」
「え…そんな…怖いよ…。」
「…卓で…もっと気持ち良くなりたいよ…Please, Suguru....」
「...OK...わかったよ…好きにして…。」
エリックは太を四つんばいにさせ、おしりを突きださせる体勢をとらせた。
そして、限界まで勃起した巨根を、卓のアナルに挿入しようとした。
最初は、エリックのペニスからにじみ出た透明な液体を、卓のアナルにこすりつけ、
アナルの感触を、亀頭の先でゆっくり味わった。
そして、エリックはペニスを卓のアナルへと挿入しようとした。
亀頭の先が、卓のアナルを掻きわけて中に入ろうとしたとき、卓はアナルに痛みを感じた。
「痛っ!…」
「A...Sorry...Suguru...Don't worry...ゆっくり入れるから…。」
エリックは、徐々に卓のアナルに自分の巨根を挿入した。
そして、エリックはゆっくりと腰を動かした。
卓の感じていたアナルの痛みも、時間が経つに連れて徐々に快楽へと変わっていった。
「あ…な…なんか、出る…!」
「え…え…!?」
エリックがしばらく腰を振っていたかと思いきや、卓の腹部に何か暖かい感触が伝わった。
エリックは、卓の腸内に射精をしてしまったのだ。



「…卓のおなかの中に…いっぱい出しちゃった…。」
「え…いっぱい出しちゃったって…おしっこ?」
「いや…おしっこじゃない…と思う…。」
エリックは、ゆっくりと卓のアナルから自分の巨根を引き抜いた。
エリックの巨根には、ベッタリと自分の精液が付着していた。
「あ…何か出る…!」
その瞬間、卓は大きな放屁と共にアナルから何かを噴き出した。
卓は、エリックの精液を噴き出したのだ。
精液は、ベッドのシーツに付着した。
「あ、ご!ごめん!」
「OK, OK It's OK!!」
エリックは、机の上のティッシュケースからティッシュを1枚取り出し、
シーツのしみを拭き取った。
「…卓…お尻…痛かった?」
「うん、ちょっと痛かったけど…後からどんどん気持ちよくなってた…。」
「…ごめんね…俺が変なこと言い出したから…。」
「んーん、いいんだ。エリックなら…でも、エリック、まだおチンチン勃ってる…。」
「…えへへ…あれ?卓もまだPenisが…。」
エリックは卓の勃起したペニスを軽くこすった。
「あ!…だめ!…」
「ん…!?」
卓の勃起したペニスの先には、透明な液体が溢れていた。
「卓…?」
「あんまり…こすられると…僕もおしっこみたいなの出そう…。」
すると、エリックはおもむろに仰向けになった。
「エリック…?」
「…今度は、卓が俺のお尻の中に出しちゃいなよ!」
「え!?」
「…だって、俺だけ気持ち良くなって…卓が気持ち良くなれないなんて…。」
「え…でも?」
「…俺達…親友だろ?だから、俺も…卓を感じたい…。」
「わかったよ…。」
卓はそう言って、エリックの足を広げ腰を少し上げさせた。
そして、勃起した自分のペニスを、エリックのアナルにつき立てた?「入れるよ…。」
「Come on...」
卓は、エリックのアナルに自分のペニスをゆっくり挿入した。



エリックは、痛がる様子もなくすんなり卓のペニスを受け入れた。
卓のペニスが、エリックのアナルの中をゆっくり左右するたび、
エリックの口から吐息がもれた。
そして、しばらくして卓はエリックの腸内に射精した。
卓にとっては、初めての射精だった。
卓は、エリックのアナルから自分のペニスを引き抜いた。
そして、さっきの卓と同じように、エリックも大きな放屁と共に卓の精液を噴き出した。
「ハァ…ハァ…気持ちよかった。」
「さっきの僕と同じ…白い、おしっこだ…。」
エリックは、上半身を起こしてそっと卓を抱き寄せた。
「エリック?」
「卓…ずっと友達でいような。もし、どこか遠くに行っちゃうことがあっても…。」
「エリック…何言ってるの?ずっと親友じゃん、僕達…。」
「大好きだよ。卓。」
「僕もだよ。」
2人は、もう一度熱い口づけをした。今度は、しかも口の中で舌をからませていた。



「ねぇ…明日さ…。」
「何?」
「アンディに会うの、僕もつきあっていいかな?」
「そりゃ構わないけど、明日朝早いよ。7時半から練習だから。」
「いいよ。だって、拾ったのは僕だし…ちゃんと説明しないと…。」
「…そうしてもらえると助かるな。でも、無理しなくていいよ。」
「んーん、ちゃんと行くよ。」
「わかった。」
卓は、チラリと部屋の時計を見た。時計の針は夕方5時を回っていた。
「あ、やばい!そろそろ帰らないと!」
「もう5時なんだ…時間経つの早いなぁ。」
卓は急いで着替えを始めた。
そして、玄関までエリックに見送ってもらい、卓は駆け足で自宅へと戻っていった。

翌日朝、卓は朝7時に学校に到着し、エリックが来るのを待っていた。
そして数分後、エリックと合流した卓は、さっそくロッカールームにいるアンディの
元へ向かった。
エリックはアンディに声をかけ、ロッカールームの奥にある個室へと向かった。
エリックは、雑誌の入った袋をアンディに手渡した。
「Thank you Eric, Suguru.」
「Andy? Why do you have a gay magazine?」
「Gay magazine? What do you say?」
アンディは、そう言いながら袋の中身を確認した。
その直後、アンディの顔が青くなった。
「Oh my god...It's my brother!!...Shit!!...Ah...It's not mine!!...believeme!!」
「A...OK!...OK!!」
「Thanks.」
アンディは、そそくさと個室を出て行った。
「…すごい勢いだったね。」
「しかし、弟のいたずらって…じゃ、練習行ってくるよ。」
「あ、うん。頑張ってね。」
エリックは、そう言って個室を出て行った。
こうして、2人の初めての経験は幕を閉じた。2人がますます深い仲になったという結
果を残して。
そして、更に1年半の月日が流れた。
5年生になった2人は、また成長し、エリックは髪を伸ばし始め、今では後ろ髪を束ねていた。
卓も髪にメッシュをかけるなど、2人におしゃれをする気持ちが出てきていた。
そして、ある日のこと…2人はある光景を目にすることになる。
もちろん、2人を性獣に変える前兆であることは間違いなかった。

ある日の放課後、定期テストを間近に控えた生徒達は足早に家路についていた。
卓も、その日は野球クラブのなかったエリックと久しぶりに帰ることになった。
卓は、最近改修された裏門でエリックが来るのを待っていた。
「…裏門もだいぶきれいになったなぁ。」
卓は、改修された裏門の辺りを見回した。
そして、両腕を高く上げて背伸びをした卓の目に、ある光景が飛びこんできた。
それは、体育倉庫の裏の窓ごしに、体をかがめて中を覗いている2人の生徒の姿だった。
いずれもジャージ姿で、1人は茶髪でスポーツ刈り、もう1人は黒人で髪は金髪のドレッドヘア、
そして、卓やエリックと同じような体型をしていた。



「…何やってんだろ?…あの2人…。」
卓は遠くから2人を静観していると、エリックがやってきた。
「Hey Sugu...!!」
「シーッ!」
卓は、大声で卓に声をかけようとしたエリックの口を塞いで黙らせた。
「n...n...what's happen!?」
「Look that!」
卓は小声で、体育倉庫の方を指差した。
「...Oh, Jimmy and Kim...」
「…ジミーと、キム?」
「Yes, 最近レスリングクラブに入った4年生だよ。」
「知り合いなの?」
「ベースボールクラブがある時に、よく体育倉庫で会うんだ。
 あの2人は、まだ入ったばっかだから雑用ばっかりさせられてるんだ。」
「へぇ…でも、あの2人、一体何を覗いてるんだろ?」
「…調べてみる?」
「え?そんなことできるの!?」
「...Come on!」
エリックは、卓を連れてある場所へむかった。
そこは、体育倉庫に隣設されている教材保管室で、体育倉庫とはドア1枚で繋がっていた。
2人は、音を立てないように中に入り、後から入った卓は教材保管室の正面入口の扉を閉めた。
エリックはどこからか椅子を持ってきて体育倉庫へのドアの前にその椅子を置くとその上に登った。
そして、ドアの窓についていたカーテンをめくり、体育倉庫の中を覗いた。
すると、体育倉庫の中では大柄な2人の男子生徒が裸で激しく抱擁しあっていた。
「Wao...」
エリックは思わず感嘆の声をあげてしまった。
「え…?どうしたの?」
「...Look that.」
エリックは椅子から降り、卓と交代した。
「…うわ!」
エリックと同様、卓も思わず声をあげてしまった。
「ねぇ、エリック…あの2人は誰だかわかる?」
「レスリングクラブ主将のレオンと、副主将のミックだよ。あの2人、ああいう関係だったとはな。」
エリックは再び椅子の上に上がって、体育倉庫を覗いた。
ちょうど体育倉庫の中では、レオンがミックのアナルに自慢の巨根を奥深く突き刺していた。



「Wao...Leon's dick is very big...」
「…すごい、あんなに大きいのが深くまで…。」
2人は生で見るセックスシーンに見入ってしまっていた。
そしてしばらくすると、ミックは自分の腹部に射精し、レオンは2、3度痙攣した後、
ミックのアナルから自分の巨根を引き抜いた。
すると、ミックは放屁と共にレオンの精液をアナルから噴出した。
レオンの精液は、そのまま地面に垂れ落ちた。
ミックは、未だに勃起しているレオンの巨根をもう一度丹念に舐めた。
そして、数分後、2人は制服に着て、何事もなかったように体育倉庫を後にした。
卓とエリックは、椅子から降りてお互いの顔を見合わして一つため息をついた。
「…すごかったね。」
「...Yes.」
「…ジミーとキムの2人は、これを見てたんだね。」
「…しかし、レオン…気持ち良さそうだったなぁ。あんなの見せられたら、俺達も…。」
エリックはそう言って卓に抱きついた。
「ちょ、ちょっと!エリック!」
「な…俺達も…あ!」
あることを思いついたエリックは、突然外に飛び出した。
そして、もう一度建物の裏側に行くと、そこにはまだジミーとキムの2人がいた。
「ねぇ、一体どうした…」
「シーッ!」
今度はエリックが逆に卓の口を塞いで黙らせた。



「んぐ!…な、何?」
「Look that!」
「あ、あの2人、まだいたんだ。」
「下半身をよく見てみなよ。」
「え…?」
卓は、遠くから改めてジミーとキムの下半身を見た。すると、ちょうど股間のあたりが膨らんでいた。
「あ!あの2人…。」
「dickがelectしてるんだよ!それで…。」
エリックは、自分が思いついたことを卓の耳元でささやいた。
「What!? Do you want party play!?」
「Yes...It's exciting!!」
「え~…?」
「Let's Go!! Come on Suguru!!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
エリックは、卓を置き去りにしてすぐさま裏門に先回りし、足早に帰ろうとしたジミーとキムを引き留めた。



「Hi, Guys.」
「Hi, Eric.」
「Do you enjoy wrestling club?」
「Ye...Yes...」
ジミーとキムは、そう言ってエリックと目を合わせずにその場を立ち去ろうとした。
しかし、
「...Do you enjoy...Leon and Mic's SEX watching?」
エリックのこの一言に、2人の顔が硬直した。
「…エリック、そんな単刀直入に言わなくても…。」
後から追いついてその光景を見ていた卓は、思わず苦笑した。
「...Come on guys.」
エリックと卓は、ジミーとキムを連れて体育倉庫へと向かった。

エリックは、ジミーとキムの2人を壁際に立たせ、体育倉庫の内側から鍵をかけた。
「2人とも、レオン先輩とミック先輩のセックスシーンはどうだった?」
エリックは少し意地悪そうに言いながら、平均台の上に座った。
卓は、跳び箱に寄りかかりながら静観していた。
「お、お願いです!このことは、先輩達には内緒にして下さい。」
「じゃないと、僕達、先輩達に…。」
ジミーとキムの2人はエリックと卓に懇願した。
「そうだねぇ…レオン先輩もミック先輩も怒ったら俺でも怖いしなぁ…いいよ。内緒
にしても。」
「ほ、本当ですか!?」
「ただし…まずは俺の質問に答えてくれるかな?」
「し…質問?」
「答えられないなら…。」
エリックはそう言って卓のほうを向いた。その意味に気がついた卓は、倉庫の鍵を開けて外に出ようとした。
「わ、わかりました!」
ジミーの声を聞いた卓は引き返して、今度はエリックの真横に座った。
「よーし。まず…いつからこうやってセックスを覗くようになったの?」
「えっと…クラブに入ってからすぐです…。」
「ふーん…で、2人はつきあってるの?」
「つきあってるって…どういう意味ですか?」
「…恋人としてつきあってるの?って意味。」
「!!…ち、違います!僕達は、親友として…!」
「でも、先輩のセックスを覗き見するのはどうなのかなぁ?」
エリックの一言に、2人は言葉を失った。
「俺達知ってるんだよ。2人がセックスを覗いてた時にペニスを勃起させてたの。」
「ぼ!…勃起なんて、してません…!」
「…じゃあさ、2人とも着てる物全部脱いで裸になってよ。」
「!!!」
2人は驚愕した。
「エ、エリック…そこまでしなくても…。」
卓はエリックを止めようとした。
「まぁ、いいから見ててよ。卓にもいい思いさせてあげるからさ…。」
エリックは小声で卓を説得すると、再びジミーとキムの方を向いた。
「さ、どうするの?脱ぐの?脱がないの?」
エリックの言葉に、2人はジャージの上下、Tシャツ、そしてトランクスをゆっくり脱いで全裸になった。
全裸になった2人は、股間を両手で隠していた。



「手をどけて、ペニスを見せてよ。」
2人はエリックに言われるまま、手をどけた。2人の半勃ちのペニスがあらわになった。
すると、何を思ったかエリックは横にいた卓にいきなりキスをしたのだ。
「!!」
2人はもちろん、卓も驚愕した。
「プハッ!…エ…エリック!?」
「あいつらに、間近で見せつけてやろうぜ。俺達のセックスを…!」
「ちょ!ちょっと何言って!…」
エリックは、強引に卓のポロシャツをたくし上げた。
卓の色白の大きな胸と腹がボロッとこぼれた。
そして、エリックは背後から卓の胸を揉みしだいた。
卓の胸は、エリックの大きな手の中で卑猥に変化していた。
「エヘヘ…俺達もこういう関係なんだよ。ほら、見てみなよ…卓の胸…ピンク色の乳
首して…女みたいだろ?」
エリックは、わざと2人に見せつけるように卓の胸を揉み続けた。
そして、エリックは卓の右の乳頭に舌を這わせた。
「あうっ…!」
卓の体が少しのけぞった。
「エ…エリック…やめて…。」
卓の懇願を聞かず、エリックは右手で卓のズボンのボタンを外し、ゆっくりと下ろした。
「卓は感じやすいもんな…もうこんなに勃起してるし…。」
エリックは、ブリーフ越しに卓のペニスをさすったり何回かしごいたりした。
そして、ブリーフも下ろした瞬間、勃起したペニスがぴょこんと飛び出た。
「卓…もう先っぽが濡れてるんだ?」
エリックは卓の亀頭の先端を指先で軽くさすった。
そして、エリックが指先をゆっくり離すと、エリックの指先と卓の亀頭の間に卑猥な糸がひいていた。
「あっ!」卓は体をのけぞらせた?エリックは続けざまに卓のペニスを緩急つけてしごきだした。
「………何でだろ………下級生の目の前で、こんな恥ずかしいことをされてるのに…
…体は………
なぜか気持ちいいことを求めてる…なんか変な感じ…もう、いいや…エリック…僕を
好きにして…。」
下級生に自らの痴態を晒され、恥ずかしさで体を強ばらせていた卓であったが、新たな快楽に目覚め、
やがてその身をエリックに委ねるようになっていた。
しばらくして、卓は絶頂を迎えた。
「い…いく!」
卓は体を2、3度痙攣させながら射精した。卓の精液が、エリックの手を伝って床に落ちた。



「卓の精液…暖かい…。」
エリックは、数回ゆっくりと卓のペニスをしごき、精液を絞り出した。
そして、2人の行為をじっと見つめているジミーとキムをわざと煽るかのように、
最初に自分の手に付着していた卓の精液を自分で舐めとると、
卓を抱きしめてキスをした。2人の舌が妖しく絡み合い、唾液と唾液が混ざりあって糸をひいていた。
「ジミーもキムも、俺達のプレーでいつでもオナニーしていいんだよ。
さ、卓。今度は俺も気持ちよくして…。
今度は、卓がエリックのズボンとトランクスを下ろし、半勃ちのペニスをやさしく握った。
そして、数回しごいた後、ペニスを自分の口に含んだ。
卓は、クチュクチュといやらしい音を立てながらエリックのペニスを味わった。
エリックのペニスは、卓の口の中でみるみる膨張していった。
「ハァ…ハァ…卓の舌が絡みついて気持ちいいよ。卓…俺のペニスはおいしい?」
「…う…うん…。」
卓は、感じているエリックの顔をチラっと見た後、今度はペニスをしごきながら
タマの部分に舌を這わせ、口の中に含んだりした後は続けざまに亀頭の裏スジ、
透明な液体がにじんでいた尿道口などあらゆる所を攻めた。
そして、今度は卓がエリックの片足を上げ、あらわになったアナルに舌を這わせた。
卓の舌のなま暖かい感触がアナルに伝わるたびに、エリックのペニスはドクドクと数回波打った。
「あ、もうイキそうだ…卓…しゃぶって…。」
絶頂が近づいたエリックは、卓の口の中に再び自分のペニスを押しこむと、
卓の後頭部を押さえながら激しく腰を振った。
「イクっ…!」
しばらくして、エリックは2、3回ほど体を痙攣させると、ゆっくり卓の口からペニスを抜き取った。
そして、卓の口からはエリックの精液がトロッと溢れてきた。
卓は、吐き出すと思いきやそれを数秒味わってから、コクッとのどを一度鳴らして飲みこんだ。



すると、エリックは卓の耳元に一言ささやいた。
「おい、見てみろよ。あの2人…。」
エリックの言葉に、卓はジミーとキムの方を見た。
すると、ジミーとキムは無意識のうちに卓とエリックの濃厚なカラミで自分達のペニスをしごいていた。
勃起した2人のペニスからは透明な液体がとめどなくあふれていた。
「すごい…しかもあの2人、僕よりチンチン大きい…。」
「…卓、お前、どっちとヤリたい?」
「え…ヤリたいって…?」
「ジミーとキム、どっちとセックスしたい?」
「はぁ!?」
「だってさ、チンチンあんなにしてるのに、おあずけは可哀想だろ?」
「あのさ、可哀想とかそういう問題?」
「こんなこと滅多にないんだしさ…つきあってよ。卓。」
「…しょうがないなぁ…エリック以外の人とヤるのすっごい抵抗あるんだけど…。」
「俺、ジミーをかわいがってくるよ。だから、卓はキムを頼むよ。」
エリックはそう言って、ジミーの元へ向かった。
「ちょ、ちょっと!…もう、これだもんなぁ…。」
卓もその後を追いかけた。
そして、乱交パーティーの幕がきって落とされた。
エリックは、ジミーの勃起したペニスを口に含んだ。
そして、キャンディーを味わうかのように丹念に舌を這わせた。
卓も、同じようにキムのペニスを味わった。
クチュクチュ、チュプチュプといやらしい音が倉庫内に響いた。
もちろん、カリの部分や睾丸、果てはペニスをしごきながらアナルを舐めたりと、
それぞれジミーとキムを絶頂へと導いていった。
そして、こらえきれなくなったキムが先に卓の顔に射精した。
卓の頬にキムの暖かい精液がベットリと付着した。
「ハァ…ハァ…。」
キムは肩で息をしていた。
卓は、顔についたキムの精液を指先でぬぐった。
「うわ…すごい…。」
指と指の間で糸をひいていた精液を見て、卓はそのまま口で舐めとった。
そして、それに続いてジミーもエリックの胸元に射精した。
「お~、いっぱい出したな。」
エリックも、自分の胸元についたジミーの精液をそのまま舐めた。
「…あんなに出したのに、まだ勃起してるんだな。お前ら。
よし、ジミー、仰向けになれよ。そして、キムはジミーの上に四つんばいになれ。
69の体勢になれよ。」
ジミーとキムはエリックに言われるまま、69の体勢になった。
お互いの目に、それぞれ相手のペニスが飛び込んでくる。



「よし、卓。キムのケツにペニスをつっこんでやれよ。俺は、ジミーのケツに入れるから…。」
「え…!?そんなことまでするの…!?」
「こいつらを、とことん気持ちいい目に合わせてやろうぜ。ほら、いくぜ…。」
エリックは、ジミーのアナルの入口に勃起した自分のペニスを突き立てた。
「ジミー、キムのペニスをアナルに入れられたことあるの?」
「…な、ないです…お互い、フェラしあうだけです…。」
「わかった。すげぇ気持ちよくさせてやるよ。ケツの力を抜いて…。」
エリックは、ジミーのアナルにゆっくりとペニスを挿入した。
ジミーの下腹部に暖かい感触が伝わってくる。
「あ…あ…痛い…。」
「痛いのは今だけだよ…徐々に気持ちよくなるよ…。」
エリックは自分のペニスで、まるでジミーの腸内の感触をゆっくり味わうかのように腰を動かした。
「あ…あ…。」
ジミーは、アナルに伝わる痛みで少し涙ぐんでいたが、その反面ペニスは再び勃起していた。
「すげぇ…ジミーのケツにエリック先輩のデカいのが出たり入ったり…。」
キムの目に卑猥な光景が飛び込んできた。
「…おい、卓。キムがうらやましがってるぞ。早く入れてやれよ。」
「エリック、何言ってんだか…もう、しょうがないな…。」
卓は、一度自分のペニスをしごいて勃起させてから、キムのアナルにゆっくりペニスを挿入した。
キムは初めて味わう感覚に、最初は体をのけぞらせたがそれとは裏腹にキムのアナルは
卓のペニスを受け入れた。
「あ…あ…。」
キムもジミー同様、痛みにこらえる反面ペニスを勃起させていた。
そして、2人を襲った痛みが快感に変わるころ、ジミーは自分の目の前にぶら下がった
キムのペニスを自分の口に含んだ。
それから間もなく、キムも自分の目の前に反り返っていたジミーのペニスに舌を這わせた。
これで、お互いアナルを犯されながら69でお互いのものをしゃぶりあうという
非常に卑猥な光景ができていた。
「あ…僕!イク!…」
「あ、お…俺も…!」
卓とエリックは、それぞれキムとジミーのアナルの中で絶頂を迎えようとしていた。
そして、ジミーとキムも同時に2度目の絶頂を迎えようとしていた。
「よし!みんなでイクぞ!」
「あ、出、出ちゃう!」
「ん!ん!」
「ん~~~~~!!!」



4人は一斉に同時に射精した。
卓はキムの腸内に、エリックはジミーの腸内に、ジミーはキムの口内に、キムはジミーの口内に
それぞれ、たくさんの精液を流し込んだ。
卓とエリックはゆっくり自分のペニスを引き抜いた。
すると、ジミーとキムのアナルからゆっくりと精液が流れ出た。
口にもお互いの精液が付着し、まさに精液まみれになっていた。
「…気持ちよかっただろ?」
「ハァ…ハァ…はい…。」
「何か…癖になりそうです…。」
「………(何だかかわいそうだけど…。)」
エリックは、ジミーにペニスについた精液を舐め取ってもらったあと、
そのまま制服に着替えた。
卓は、自分でティッシュでペニスについた精液を拭きとり、制服に着替えた。
「あの…。」
「何?先輩達には言わないから安心しなよ。」
「…また、相手して下さい。」
「いいよ。」
そう言って、2人は体育倉庫を出て行った。

帰り道にて。
「もう!エリック、やりすぎだよ!」
「そうかぁ?」
「どうすんの?逆に先輩達に告げ口されちゃったら。」
「その心配はないよ。」
エリックは、そう言うと、自分のバッグから3枚の写真を取り出した。
それは、ジミーとキムが全裸でオナニーをしている写真であった。
「エリック…それって…。」
「実は前から知ってたんだよな。もし告げ口したらこれをどうしようかなって
以前に脅し…いや、伝えたことがあったから。」
「…僕、エリックと友達続けるの、怖くなってきたな。」
「バーカ、そんなこと言うなよ。」
「だってさぁ、ひどいよ。エリック…。」
「もー、わかった。わかったよ!」
エリックは、写真を破ってゴミ箱に捨てた。
「これでいいだろ?だから、怖いなんて言わないでくれよ。」
「もう、僕が簡単にエリックを嫌うわけないでしょ?そこまでしなくても良かったのに。」
「俺にとっては、卓が大事だからな…嫌われたくないし。」
「僕だってそうだよ。エリックには感謝してるし、今ではかけがえのない友達だから。」
「…ありがとな。卓。」
「うん…。」
会話を続けているうち、卓の家の前にやってきた。
「じゃ、また明日ね。」
「おう!明日な。」
卓は、エリックと別れ家の中へ入っていった。
月日は流れ、卓もエリックも小学校の卒業を目前に控えていた。
そしてある日のこと、卓が学校から家に戻ると珍しく父親がいた。
「ただいま…あれ?父さん、今日は早かったんだ?」
「おう、帰ったか…卓、学校の荷物を置いたらちょっとリビングまで来てくれんか?」
「え?…うん、わかった。」
卓はそう言うと、部屋に戻ってバッグを置き、制服から普段着に着替えて
再び父親のいるリビングへと向かった。
そして、リビングにあるソファーに父親と向かい合うように深く腰をかけた。
「どうしたの?」
「うん…実はな、父さんのアメリカでの仕事がとりあえず今日終了したんだ。
そして、次の仕事は日本でやることになったんだ。」
「え?…じゃあ…。」
「そうだ。卓は学校を卒業したら、9月からは日本の中学校に転入するんだ。卓にとっては、
せっかくアメリカでたくさんの友達ができたのに寂しくなってしまうと思うが…。」
「…いや、しょうがないよ。」
「何だ卓、寂しくないのか?」
「そりゃ、寂しいよ。エリックとかと離れ離れになっちゃうのは寂しいけどさ…。
でも、いつか日本に帰る日は来るんだろうなっていうのは僕の中ではわかってたから…。」
「そうか…だが、日本に戻った後も、そうしょっ中というわけにはいかんが、卓が望むなら
いつだってアメリカに遊びに行かせてやる。」
「父さん、ありがとう。でも、あんまり無理しないでいいよ。アメリカ行くのだって
お金かかるんだから。」
「こいつ…そのぐらいの金は父さんが仕事でいくらでも稼いでやるから心配するな。」
「うん、期待しないで待ってる。」
「かわいくないやつだな。まぁ、いい…さて、今日は夕飯の準備ができてないから、
外に食べに行くか。
卓の好きなステーキハウスがいいか?」
「うん、行きたい行きたい!」
「だったら早く準備しろ。父さんは車を出してくるから。」
「わかった!」
卓は自分の部屋に戻って上着だけ羽織ると、すぐに家を出て父親の待つ車へ向かっていった。
そして、夜中…帰ってきてベッドに横になっていた卓は、自分とエリックが一緒に写っている
写真立てを眺めていた。
その写真は、春にエリックが所属している学校のベースボールクラブが州の選手権で優勝した時に、
主将としてトロフィーをもらったエリックと、応援にきていた卓が一緒になって写っていた。
その時のエリックの満面の笑顔が印象的だった。



「…エリックに、明日ちゃんと言わないとな…。」
卓は、写真立てをベッドの棚の上に置き、そのまま部屋の電気を消して就寝した。

翌日、卓はいつも通り登校したが、エリックは教室に現れなかった。
朝礼が終わって卓が担任に尋ねると、「家の都合でその日は欠席する。」という回答
が返ってきた。
そして、休み時間にエリックの彼女であるマリアにも尋ねてみたが、欠席の事情については
マリアにも伝えられていなかった。卓は、この日は日本行きの件をエリックに言えずに終わった。
その次の日、卓がいつもより早めに登校して席に座っていると、エリックが登校してきた。
しかし、エリックはどこか浮かない表情をしていた。
卓は、エリックが自分の席についたことを確認すると、すぐさまエリックの元へ向かった。
「…Hi, Eric」
「Hi...」
「…昨日はどうしたの?」
「ん…ちょっとね。」
「あのさ、今日…エリックに話しておきたいことがあるんだ。ここで話してもいいんだけど、
長くなっちゃいそうだから、ランチの時間が終わったら…そうだな…例の体育倉庫に
来てほしいんだけど…。」
「いいよ…俺も卓に話したいことがあるんだ…。」
「え?そうなんだ…わかった。じゃあ、体育倉庫でね。」
そして昼休み、卓は体育倉庫の中にある平均台の上に座ってエリックが来るのを待っていた。
しばらくして、エリックがやって来た。
エリックは、無言で卓の横に腰を下ろした。
「話って?」
「いや、エリックからでいいよ。」
「卓から誘ったんだから、卓から話しなよ。」
「エリックだて僕に話があったんでしょ?」
「何遠慮してんだよ?」
「そっちだって。ていうか今日のエリック、何か変だよ。」
「別に何でもないって!…あー、もう、これじゃいつまでたっても話が進まないよ!」
いつになくイライラしていたエリックは、足元に転がっていたサッカーボールを蹴飛ばした。
ボールは、立てかけてあった走り高跳び用の着地マットを直撃し、そのまま床に落ちた。
「…ちょ、ちょっと!落ち着いてよ!…わかった!じゃあ、一緒に話そうよ!」
卓は、エリックをなだめ、再び平均台の上に座らせた。
「ごめん…昨日からちょっとイライラしてて…卓にあたってもしょうがないのに…。」
「いいよ。さ、早く話を済ませよう。じゃないと休み時間が終わっちゃうよ。」
「わかった…。」
「僕が話すから、エリックも一緒に話してね。」
「うん。」
「じゃ、いくよ…。」
2人は、呼吸を合わせ、同時に話し出した。
「僕、父さんの仕事の都合で、卒業式が終わったら日本に帰ることになったんだ!」
「俺、daddyの仕事で、卒業式が終わったら日本に行くことになったんだ!」
「…え!?」
2人お互いの発言にそれぞれ驚いていた。
「…エリック、今、何て言ったかもう一度教えて!」
「だから、daddyの仕事で、卒業式が終わったら日本に行くって。卓は?」
「僕も、父さんの仕事の都合で、卒業式が終わったら日本に帰る、って。」
伝えたい内容が全く一緒だったことに、2人は驚きのあまり声が出ず沈黙が流れたが、
その後、2人は思わず吹き出してしまいそのまま大笑いした。
「…なーんだ、エリックも日本に行くのか…。」
「ああ。実は、おとといの夜、家族全員daddyに呼び出されてさ。急に『仕事で日本に行く!』
なんて話になってみんなびっくりしちゃってさ。で、昨日は急遽日本での学校探しと
かのために休んだんだよ。」
「そうだったんだ…でもさ、何で今日は元気なかったの?」
「…いや、それはさ…ほら…まさか卓まで日本に帰るなんて思わなかったから、何か
寂しくなっちゃってさ。
卓と離れ離れになっちゃうなんて、俺には考えられないことだったし…。」
「僕だって最初父さんに引っ越しの件を聞かされた時は、エリックと離れ離れになる
のがすごい寂しく感じたんだ。
でも、僕、日本でもエリックに会えると思ったら何だか安心しちゃった。」
「…卓!」
エリックは、卓に抱きついた。
「ちょ!ちょっと!エリック!!危ないって!!」
卓は、急にエリックに抱きつかれた勢いで、平均台の後ろにあった運動用マットにそ
のまま倒れてしまった。
2人の重みで、マットから少しほこりが舞った。
「痛ったぁー…もう、何すんだよー…。」
卓は、倒れたときに打った後頭部を押さえながら言った。
「あ、so, sorry, Suguru...何かホント嬉しくなっちゃって…。」
「もう…。」
2人は顔を合わせると、再び笑ってしまった。
「…なぁ、卓。日本で会えるといいな。」
「会えるよ。きっと…いや、絶対。」
「じゃあ、絶対日本でも会おうな!」
「うん!」
そして、2人はキスをした。もちろん、お互いの舌をからませ、時間をかけて。
そのままエリックが卓を仰向けにし、ワイシャツのボタンを外そうとした瞬間、授業
開始のチャイムが鳴り響いた。
「あ…。」
「鳴っちゃったね…。」
「くっそ~、いいとこだったのに~!」
「いいよ、こんなこといつでもできるんだから…。」
「俺は今やりたかったの!」
「もう、わがままなんだから…さ、早く教室戻ろう!」
「うー…。」
卓と、やや憮然とした表情を見せていたエリックは、自分達の教室へと向かっていった。
その途中、気が収まらないエリックは、何やら考え出していた。
「…なぁ。卓って、今日は放課後はなんか集まりとかあったんだっけ?」
「うん。クラスの学級委員があつまって卒業式にやるイベントの打ち合わせがあるんだ。」
「俺も、今日はベースボールクラブへ行って後輩の練習相手になるんだけど…卓のは
何時頃終わる?」
「わかんない…でも、2時間ぐらいだから、5時頃じゃないかな?」
「よし。そしたら、5時になったらロッカールームへ来てくれる?」
「ロッカールーム?」
「うん。こっちの練習も終わるのは4時頃だから、待ち合わせにはちょうどいいかなって思って。」
「いいよ。ただ、打ち合わせが長引いて遅くなるかも知れないけど。」
「それでも待ってるよ。」
「わかった。」
2人は、放課後に待ち合わせする約束をした。
結局その後、2人はロッカールームで愛し合っていたのは言うまでもない。
そして1週間後、卓とエリックは小学校を卒業した。
卒業式終了後に行われたイベントは大いに盛り上がり、クラスでは日本へ帰る卓、
日本へ行くエリックのためにクラスメイトが寄せ書きを送ってくれる一幕があった。
卓が感激のあまり涙をこぼすハプニングはあったものの、2人はまたアメリカに戻る
という約束を誓った。
その後、卓とエリックはマリアに屋上に呼び出された。
2人が屋上に着いてから数分後、マリアとマリアの友達のエリーがやってきた。
マリアは、エリックに餞別を手渡した。中身は、マリアが作ったクッキーだった。
そして、マリアに後押しされる形で、エリーは卓に餞別を手渡した。
その中身は、エリーが作ったチョコレートと、卓への告白のメッセージカードだった。
卓が最初戸惑ったが、エリーの告白を受け、またアメリカに遊びに行くことを再び誓った。
その後は、4人で簡単な送別会をマックで行った。
そして、卒業式が終了した3日後、卓がアメリカを発つ日がやってきた。
卓は、家を出てからずっとうわの空で、空港のロビーから1人ぼーっと空を眺めていた。
「…エリックは、もう飛行機に乗ったのかなぁ…。」
卓の中で、アメリカでの楽しかった6年間が走馬燈のように卓の中にかけめぐっていた。
すると、飛行機の手続きを終えた父親が戻ってきた。
「待たせたな、卓。ほら、なくすんじゃないぞ。」
父親はそう言うと、飛行機のチケットを卓に手渡した。



「…あれ?父さん?チケットあと2枚持ってるけど、僕達と誰か一緒に来るの?」
「ああ、今回日本で父さんと一緒に仕事をする人なんだ。しかも親子で日本へ行くんだ。」
父親はそう言うと、辺りを見回してその同行者が来るのを待っていた。
「へぇ…。」
卓は再び外を眺めた。
「また…エリックに会いたいな…。」
卓は、エリックのことを思い出していた。
すると、1人の男性が父親のもとにやってきた。
"Hi Momonari-San."
"Hi, Mr Jones. How are you?"
"Good!!"
父親と男性は握手をしながら軽く会話をした。
「卓、紹介しよう。この人が父さんと一緒に仕事をするジョーンズさんだ。
Mr Jones, He is my son. Suguru.」
"Hi, Suguru. Nice to meet you."
ジョーンズという男性が手を差し出すと、卓も手を出して握手をした。
"Nice to meet you, Mr Jones."
「実は、ジョーンズさんには卓と同じ年の息子さんがいて、一緒に日本に行くんだそうだ。」
"He is going to restroom..."
「僕と同じ年…名前がジョーンズって…まさか!」
父親の言葉に、卓は少し動揺した。
すると、奥のトイレから1人の少年がやってきた。
"He is my son. Eric Jones."
なんとその少年はエリックだったのだ。
「エリック!!」
卓は歓喜のあまり思わず大声で呼んでしまった。
エリックも、自分の耳に飛び込んだ聞き慣れた声に最初は驚いたが、数メートル先の卓の姿を見て
その感情はすぐに歓喜へと変わった。
"Suguru!!"
エリックと卓は共に駆け寄り、お互い強く抱擁した。
「It's unbelievable!! まさか卓とまた会えるなんて…!」
「僕もだよ!しかも、一緒の飛行機で日本に行けるなんて信じられないよ!」
そして、卓はエリックの手をひいて父親に言った。
「ねぇ!父さんのチケット、エリックのチケットと交換してよ!」
「え…それは構わんが…。」
卓の父親は、エリックの父親の方をチラッと見た。
すると、エリックの父親は軽くうなづいて了承した。
「…まぁ、向こうのお父さんもOKらしいからいいだろう。あまり騒がしくするんじゃないぞ。」
そう言って、卓の父親は自分のチケットをエリックのチケットと交換した。
「Thank you very much!! Suguru's daddy!!」
エリックは喜んで卓の父親に深々とお辞儀をした。
「よし、そろそろ時間だな。Mr.Jones...」
卓の父親は、時計を見てエリックの父親に声をかけた。
「OK、行きましょう。」
「あれ?Mr.Jones…日本語話せるんですか?」
日本語を話したエリックの父親に、卓の父親は驚いた。
「はい。私は日本に10年住んでいました。これからもよろしくお願いします。」
「あ、はい、こちらこそ…では、行きましょう。おい!卓、行くぞ!」
「はーい!行こう!エリック。」
「おう!」
こうして、卓親子、エリック親子は一緒に日本へ向かっていった。
しかし、日本では常識では考えられないハプニングが卓とエリックを待ち受けていることを
まだ知る由もなかった。





日本に向かう飛行機の中。
機内では、睡眠をとる他の乗客の寝息が響いていた。
そんな中、慣れないためか卓は眠れずにいた。
卓は体を起こし、機内に持ち込んでいたペットボトルの中の水を一口飲んだ。
「眠れないのか?」
物音に気がついたエリックが目を覚ました。
「あ、ごめん。起こしちゃった?」
「It's OK. 俺も寝付けなかったし。あー、喉乾いた…でも、俺さっきジュース飲ん
じゃったんだよな。」
「飲む?」
卓は、ペットボトルをエリックに差し出した。
「あ、ありがとう。」
エリックは、ペットボトルを卓から受け取り、中の水を少し飲んだ。
「エヘヘ、卓との間接キスだ。」
「もう。何言ってんだか…。」
エリックは、軽いジョークを言いながら卓にペットボトルを返した。
「しかし…未だに信じられないな。」
「ん?何が?」
「こうして、卓と一緒に日本に行くことになるなんてさ。」
「うん。そうだね。僕も正直驚いてる。ねぇ、エリック?」
「ん?」
「エリックは、僕が小学校に入った時に、英語のしゃべれなかった僕を助けてくれたよね?」
「ああ。」
「それから、エリックは僕に対してすごい親身になってくれた。すごい嬉しかった。」
でも、何でそこまで親身になってくれたの?」
「…まぁ、俺も小学校に入るまでは日本の幼稚園にいたから、
日本人の友達が欲しかったってのがあったのと…それと…。」
「それと?」
「…似てたんだよ。」
「似てたって?」
「俺が、幼稚園の時にすごい仲良くしてくれたお兄ちゃんに。」
「へぇ~、どんな人だったの?」
「それは、長くなるから今度話すよ。」
「うん、わかった。」
卓はそう言って、再び体を横にして眠りに着こうとした。
「…なぁ、卓…。」
「んー?」
「あの…。」
「何?」
エリックは、おもむろに卓の手を自分の股間に持っていった。
卓の手に、ズボン越しにエリックの勃起したペニスの感触が伝わってきた。
「…ちょ!ちょっと、エリック!勃起してんの!?」
「だってさぁ…あれから1週間も卓とヤッてなかったから…。ねぇ…やろうよ。」
「…ちょっと、何言ってんの?」
「フェラだけでもいいからさぁ…我慢できないよ。」
「絶対やだ。他のお客さんに見られたら大変だもん。」
卓はそう言って、エリックに背を向けて毛布を頭からかぶった。
「わかったよ。じゃあ、ここでオナニーしてやる。そして、大声で感じてやる。」
「好きにしたら?お休み。」
エリックにそこまでの度胸はないだろうと感じた卓は、そのまま目を閉じた。
しかし、しばらくすると卓の耳に変な吐息が伝わってきた。しかも、妙に聞き慣れた。
最初は放置していたが、徐々にその吐息が荒くなってきたことに、むしろ不安になった卓は、
毛布の隙間からチラッとエリックの方を向いた。
すると、エリックはジーパンとトランクスを膝まで下ろし、Tシャツを首のあたりまでたくし上げ、
左手の先で乳首をいじり、右手でペニスをしごいていた。
ペニスの先端は、透明な液体がにじんでいた。



「………ホントかよ…。」
卓は、呆気に取られてしまった。
「ああ…卓…気持ちいいよ…ハァ…ハァ…。」
エリックは、卓を想像しながらペニスを緩急つけてしごいていた。
「…知らない!」
卓は、再び背を向けて眠ろうとした。しかし、エリックの吐息はますます荒くなる一方だった。
「ハァ…ハァ…もう…イキそうだ…毛布や…座席にいっぱい…出しちゃうかも…。」
エリックは、わざと卓に聞こえるように声を出した。
「あ…イ…イク!…。」
エリックが絶頂を迎える瞬間、さすがに耐えられなくなった卓は、ガバッと飛び起き、
すぐさまエリックのペニスを口に含んだ。
卓は、毛布や座席に精液が付着しないように、口内射精をさせようとしたのだ。
しかし、卓の口の中に精液は飛び込んでこなかったのだ。
様子がおかしいことに気がついた卓は、チラっとエリックの方を見た。
「エヘヘ、やっと来てくれた。でも、もう少ししごいてたら危なかったかも…。」
「ホントにもう…何考えてんの…?」
「頼むよ…卓…あんだけしごいたから、すぐ終わるから…。」
エリックに根負けした卓は、巡回するスチュワーデスに気が付かれないように、
毛布を頭からかぶった後、その中でエリックのペニスをしごいた。
そして、しばらくしてからエリックのペニスを口に含み、にじんでいた液体を味わい、
チュポチュポと音を立ててしゃぶった。
「ああ、やっぱり卓のフェラは最高だ…。すげぇ気持ちいい…。」
エリックは快楽に身をゆだねていた。
卓は、エリックのペニスをしごきながら睾丸、そしてアナルにも舌を這わせた。
「あ…卓の舌が…俺のケツの穴に…気持ちいい…それだけでもイッちゃいそうだよ…。」
卓も、エリックのアナルのしわの感触を舌先でゆっくり味わった。
「もうダメだ!卓!イキそうだよ!」
エリックは卓の顔を押さえ、強引にペニスを口に含ませた。
そして、エリックは自分から腰を振り、そのまま卓の口の中に射精した。
卓の口の中に、大量の精液が飛び込んできた。
しばらくオナニーすらしていなかったため、エリックの精液は濃厚でネットリしていた。



卓は、ゆっくり口からエリックのペニスを抜いた。
そして、卓はいつものようにエリックの精液を飲み込んだあと、再びペニスを咥え、
付着した精液を舐め取った。
「ハァ…ハァ…気持ち良かった…。」
エリックはトランクスとジーパンを上げ、体を横にした。
「…もう。僕、寝るからね。」
卓も再び座席について、再び毛布をかぶって横になった。
「おやすみ。卓。」
エリックの声を無視し、卓は背中を向いて眠りについた。
そして、エリックもそのまま眠りについた。
数時間後、朝焼けの日差しが2人を起こした。
すでに、他の乗客でも起きてコーヒーを飲んでいたり、新聞を読んでいたりする者もいた。
そして、それからしばらく経過し、飛行機は無事成田空港へと降り立った。
およそ6年ぶりに日本に帰ってきた卓は、
空港に来ていた卓の父親の会社のワゴン車で自分達の家へと向かった。
エリックとエリックの父親は、別の用事を済ませてから家に向かうということで一度空港で別れた。
エリックも、卓に「じゃ、後でな。」と声をかけて自分の父親の後を追いかけた。
「え?…あ、うん…。後でね。」
普通なら、「じゃあな。」とか「See you」という言葉が出るはずなのに、
「後でな。」とエリックが言った言葉の意味が卓にはわからなかった。
「なんで…「後でな。」なんて言ったんだろ…もう当分会えないはずなのにな。」
卓は首をかしげた。すると、
「おーい、卓!早く荷物を車に入れろー!置いてくぞー!」
と父親の声が聞こえてきた。
「あ、はーい!」
卓は急いで車へと向かっていった。
そして、車に荷物を全て積みこみ、高速道路を疾走して新居へと向かっていった。

車に揺られること1時間、卓と卓の父親は新居へ到着した。
2人の家は閑静な住宅街の中にあり、その中の分譲住宅の一棟が新居となっていた。
卓は、車を降りて早速家の中に入っていった。
家の中は、引っ越し業者によって全て荷物が整理されていて、
奥の部屋に小物が入った段ボールが置かれていた。

そして何よりも卓を驚かせたのが、この家には地下室があったのだ。
「どうだ、卓?この家は気に入ったか?」
「うん!すごいよ!しかも地下室まであるなんて!」
「その地下室は本来は倉庫なんだけど、父さんの仕事の研究室にするつもりだよ。」
「へぇ~。」
「さ、早く荷物を車から出しておいで。」
「うん!」
卓は、荷物を取りに行くために車に戻った。
車のトランクから荷物を下ろしていると、
一台の車が向こうからゆっくり走ってきて卓の向かいの家の前で停車した。
すると、車から降りてきたのはなんとエリックだった。
「Hi!」
「え…エリック!?なんでここに…?」
驚愕する卓の後ろから、父親が声をかけた。
「驚かせてやろうと思って内緒にしていたんだが…
実は、今回の仕事もジョーンズさんと一緒にやることになってね。
当初はエリックくんをアメリカンスクールに通わせようと少し離れた街でマンションを借りていたんだが、
卓と同じ中学に行きたいっていうエリックくんのたっての希望で、
急遽うちの向かいに家を借りたってわけなんだ。」

「えー!?エリック、日本の中学校に!?」
卓は父親の言葉に驚愕した。
「うん、俺は日本語を話せない訳じゃないし、卓のいないアメリカンスクールもつまんないしさ!」
「じゃあ、また一緒にエリックと学校通えるんだ!?」
「そういうこと!」
「やったぁ!」
卓は再びエリックと行動を共にできることを大いに喜んだ。
「え…じゃあ、さっき空港で「後でな」って言ったのは…。」
「ああ、こういう意味だったんだよ。」
「そうだったんだ。でも、そしたら僕達と一緒に来れば良かったのに。」
「いや、実はどうしても行かなきゃいけないところがあってさ…ね?daddy.」
「Yes, We went to navy.」
車の中にいたエリックの父親が言った。
「navy?…海軍の基地ですか?」
「Yes, 最初、エリックを海軍基地内のアメリカンスクールに行かせようと思って、
既に手続きも済ませていたんだ。
しかし、アメリカを発つ2日前に「卓くんと同じschoolに通いたい!」と言い出して
ね。エリックの熱意に負けて
先程手続きの取り消しをしてきたんだ。」
「そうだったんですか…。」
「だって、卓のいない学校なんてつまらないし。ここは日本なんだから日本のJunior
Highに行きたかったしね。」
エリックはそう言って卓の肩に自分の腕を乗せた。
「そっか…エリックも一緒だなんて、楽しみだな。」
「俺もだよ。さ、早く荷物を片付けて遊ぼうぜ。」
「うん!」
2人は、それぞれ家の荷物を片付け、その後は自転車で2人で町内を探索した。

翌日、飛行機の疲れか卓は体調を崩してしまった。
しかし、その日は父親は仕事の打ち合わせがあったために会社に出かけていたので、
家には卓1人だった。
「…あ、そうだ…薬飲まなきゃ…。」
卓は簡単な食事を済ませ、薬箱の中から風邪薬を探した。
しかし、薬箱の中に風邪薬が入っていなかった。
「そういや、父さんも鼻風邪がひどくて薬を飲んでたっけ…どこにやったんだろ?」
卓は周辺を探してみたが見つからず、やむを得ず父親の携帯に電話をかけた。
すると、父親からの返事は「研究室の机の上に置いたまま」とのことで、卓は家の地
下にある研究室へと足を運んだ。
研究室は、兼父親の書斎ともなっていて、化学薬品の鼻をつく臭いはしなかったものの、
壁の隅にある机の上には分厚い研究書や資料、その一方、奥の棚の中には様々な実験器具が揃っていた。
「えっと、風邪薬、風邪薬と…。」
卓は、別の机に置いてあった数々の薬瓶の中から風邪薬を探し出した。
「ってか、父さん、何でこんなとこに置いたんだろ?…あ、あったあった…。」
白い錠剤の入った薬瓶を取りだした卓は、その中から2粒取り出し、持っていたスポー
ツドリンクと一緒に飲みこんだ。
「よし、これで後は寝てれば治るかな?」
卓は、薬瓶をそのまま持ち出して薬箱の中にしまうと、部屋に戻って横になった。
そして、薬の効果なのか卓はそのまま眠ってしまった。
実は、卓が飲んだのは風邪薬ではなく、父親の会社が開発した新薬で、風邪薬は書斎
の机に置いてあったのだ。
その日の夜中、卓はふと目を覚ました。しかし、それと同時に強烈な吐き気が卓を襲った。
「…う、気持ち悪い…。」
卓は、トイレへ行こうとベッドから起き上がった。
そして、卓は腕をあげて大きく伸びをすると、着ていたパジャマがはだけていることに気が付いた。



また、床にはボタンが数個落ちていた。
「あれ…パジャマのボタンが飛んでる…僕…体が大きくなったのかな…?」
この時点で、卓の体に異変が起きていることを卓本人はまだ知る由もなかった。
卓は、トイレで少し嘔吐した後、洗面所で口を濯いだ。
そして、大きくため息をついた瞬間…驚愕の事態が起こった。
卓の体が急激に大きくなり、パジャマと下着が音を立てて裂けた。
「え!?」
何が起こったかを理解できない卓をよそに、体がみるみる大きくなっていった。
「う、うわぁぁぁぁ!!」
卓は、一目散に家を飛び出し、家のちょうど真裏にあたる山の方へと走っていった。
走っている間でも、卓の体は成長し続けた。
そして数分後…成長は止まったが、身長(体長?)は16メートルほど、体重は1.5トンにも巨大化していた。
「…な…何…これ…。」
卓は、常識では皆無な体の異変に怯えていた。
そして、それから間もなく、音を立てて何かが卓に接近していた。
「な、何!?」
卓は再び驚愕した、そして、それは大きく卓に覆いかぶさってきた。
「うわっ!!」
卓はそのまま押し倒されてしまった。幸い、山の頂がクッションになったので他の民家には被害はなかった。
「痛たたた…今度は何だ…?」
頭を押さえながら起きあがった卓は、目を凝らしてもう一度それを見た。
なんと、それは卓と同じように巨大化したエリックだった。
「卓~~~~!!」
エリックは、涙目になりながら卓に抱きついた。
「エ、エリック!?」
「一体どうなってんだよぉ~、風邪薬飲んでなんで体が大きくなっちゃうんだよぉ…?」
「え!?エリックも!?」
「てことは、卓も!?」
「僕、何が何だかわからなくて…。」
すると、2人の耳に父親の声が聞こえてきた。
「父さん達だ!」
卓とエリックは、地上を見下ろした。
地上から、巨大化した自分達の息子を見上げて父親2人は呆然としていた。


「…これは一体…。」
「unbelievable...」
卓とエリックの父親は、それぞれ自分の息子が巨大化しているというあり得ない事態
を飲みこめずにいた。
しかし、冷静になった卓の父親が、声を振り絞って卓に問いかけた。
「卓!一体どうしたんだ!?」
「父さんの研究室の机にあった薬を飲んだら気持ち悪くなって…
それで目が覚めたらどんどん僕の体が大きくなっちゃったんだ…。」
「机の薬!?…まさか!!」
卓の父親は、すっ飛んで家に戻り地下室の机を見た。
すると、机の上にあったたくさんの薬瓶のうち、
瓶の蓋が中途半端に閉まっていた薬瓶を発見した。
父親はその薬を取り出すと愕然となったが、すぐさま外に飛び出し、
卓のもとへ戻った。
「卓!お前が飲んだのは風邪薬じゃない!父さん達が開発中の、滋養強壮の新薬だ!」
「え!?」
卓とエリックが驚いたのはもちろん、横にいたエリックの父親も顔色を変えていた。
「桃鳴さん、それは…まだresultの出ていないmedicineでは!?」
「はい。残ったテスト要項があったので、それを自宅で行おうと…。」
「Oh god...私も研究のために持って帰ってきていました。
おそらくエリックもそのmedicineを飲んでしまったのでしょう。
But...薬の成分から考えても起こりえる副作用にしては現実離れしている…
Hey Eric!!What do you take medicine!?」
今度はエリックの父親がエリックに問いかけた。
「Ah...I have drink medicine with sports drink!!」
「...uh-oh...」
エリックの回答に、父親は額を押さえた。
「…スポーツドリンクで薬を飲んだんですね。そうなるとうちの卓も
ジュースか何かで飲んだってことになりますな…。」
「しかし…あのmedicineにあんな効果が現れるとは…。」
「感心している場合じゃないですよ。とにかく、対策を考えましょう!」
「Of course...しかし、どうすれば?」
「今の時点で考えられることは、体の細胞や新陳代謝が活性化していることが
大きく絡んでいるものと思います。まずは、それを抑える薬が必要かと。」
「Yes, そうですね。」
「とりあえず、家にある薬で何とか使えそうな物を探してみましょう。」
「Yes. わかりました。Eric, Suguru, Wait a few minute!!」
こうして、父親2人は、薬を探しに急いで家に戻っていった。

「………あ~あ。何でこんなことに…。」
「Oh, It's wonderful!! 見てみなよ!街があんなに小さく見えるよ!」
突然の事態に凹んでいる卓に対し、自分の立場もそっちのけで目の前に広がる
光景にエリックは目を輝かせていた。



「もう!こんな時に何言ってんの!?」
「だって、なっちゃったものはしょうがないし…daddy達が何とかしてくれるよ!」
「本当に楽天的なんだね。エリックは…。」
卓は半ば呆れていた。
そして、数十分が経過したが、父親達は一向に戻ってこなかった。
「daddy達、何やってんだろ…。medicineぐらいすぐに見つからないのかな…。」
「ねぇ…エリック…。」
「ん?」
「あのさ…さっきからどうもおかしいなぁって思ってたんだけど…。」
「おかしいなぁって?」
「僕のチンチン、薬を飲んでから勃起しっぱなしなんだ…。」
「really!? そう言われれば…俺のpenisもさっきから変だったんだよな。
しかも…2、3回こすられたら、イッちゃいそうなぐらいに…。」
2人のペニスは、ただ勃起しているだけではなく、先から透明な液体がにじんでいた。
「…僕、もう我慢できないんだけど…。」
「…俺もだよ…どうする?2人でこすりあって一緒にイク?」
「この際なんでもいいよ!とにかく…気持ちよくなりたい…。」
「しょうがないな…じゃ、一緒にイこう。」
そう言って、卓とエリックは、それぞれお互いのペニスを握った。
「うわ、エリックのチンチン…もうパンパンだ…。」
「卓のだって、軽くひねっただけで出ちゃうぐらい膨れ上がってるよ。」
「あん!…ダメだよ!出ちゃうって…。」
エリックが卓のペニスを指先で少しひねっただけで、卓は体をよじらせ感じていた。
「じゃ、3カウントでイクぞ。」
「うん…!」
「3…」
「2…」
「1…」
「0…イ、イクっ!」



まさに「三こすり半」という言葉のごとく、卓とエリックは同時に絶頂を迎え、
森の木々に向かって濃厚な精液を大量にぶちまけた。
樹木も、緑色の葉も、2人の白い精液がたっぷりと付着し、鼻につく臭いをただよわ
せていた。
「ハァ…ハァ…。」
よほど気持ちが良かったのか、卓は思わずエリックにもたれかかってしまった。
「おっと…!」
エリックは卓を受け止めた。
「大丈夫か?卓?」
「ハァ…ハァ…ごめん…いっぱい出ちゃったからかな…何だか疲れちゃった…。」
「俺も…今までよりすごい気持ち良かった…あんないっぱい出たのは初めてかも……

あれ?卓?…卓?」
エリックは卓のほうを見た。
すると、卓はスヤスヤと寝息を立てて眠ってしまっていた。
「寝ちゃってるよ…。」
エリックは思わず苦笑した。
そして、エリックは眠っている卓を自分の胸元に抱き寄せたまま腰を下ろした。
「…すぐにイッちゃったことといい、眠くなることといい…やっぱりmedicineの効果
なのかな?…
そんなこと考えてたら俺も眠くなってきた…。」
エリックもそのまま眠りに入り、そのまま夜が明けた。

「ん…ん…?」
木々の合間から照らす朝焼けに、エリックは目を覚ました。
エリックは眠い目をこすり、あくびとともに背伸びをした。
そして、自分の視界に飛び込んできた森の木々に、エリックはハッと気がついて、
自分の体にさわり確かめた。
「元に戻ってる!…卓!卓!」
エリックは、横で眠っていた卓を揺り起こした。
「ん~…今日は休みでしょ?…もうちょっと寝かせてよ…。」
「そうじゃないって!起きろ!起きろって!」
寝ぼけている卓を、エリックは強引に抱き起こした。
「もう…何…あれ?エリック?」
「見てみろよ!俺達、元に戻ってる!」
「………え!?」
エリックの「元に戻ってる!」という言葉に、昨夜のことを思い出した卓も
自分の体にさわって確かめた。



「ホントだ…元に戻ってる!」
「卓!」
「エリック!」
2人は、感激のあまり抱擁した。
「…とにかく、早く家に戻ろう。」
「Sure。こんな姿を近所の人に見られたら大変だしな。」
「…それとさ、見てみなよ。森中を…。」
卓に言われたエリックは、森の中をもう一度よく見回した。
森の木々や葉に所々に白いものが付着していた。
これらは、2人が巨大化したときに射精した際のおびただしい量の精子で、
一部は凝固して蝋燭の蝋のように固まっていたが、辺りから異臭を漂わせていた。
「うわ~…何だかすごいな…。しかもすごい臭いし。」
エリックは鼻を押さえた。
「森中にあんなことしたんだから当然だよ。さぁ、早く戻らないと。
父さん達に何とかしてもらわなくちゃ!」
「そうだな。それに、近所の人も起きてきちゃうし!」
こうして、卓とエリックは、山の麓まで駆け下りた。

しばらくして、山の麓に到着した卓とエリックは、汗だくになって
その場に座り込んだ。
「はぁ…はぁ…けっこう、長かったね…。」
「巨大化してたときは、1つか2つまたいだだけで登れたのに…。」
「さぁ…早く家に戻らないと…。」
卓は再び立ち上がった。
「Wait! Wait! もうちょっと休んでいこうよ…。」
「えー?ダメだよ。早くしないと裸を見られちゃうよ…。」
すると、2人の視界に1台の車が飛び込んできた。
「…あれ?あの車…?」
「Daddyの車だ!」
車は、エリックの父親の車で、助手席には卓の父親も同乗していた。
エリックは、道路に飛び出して向かってくる車に両手で大きく手を振った。
車は、2人の少し手前で駐車し、2人はすぐさま車に乗り込んだ。
「お前達、無事だったか。」
卓の父親はそう言って、卓とエリックにミネラルウォーターのボトルを手渡した。
「もう、父さん、遅いよ!何してたの!?」
「いや、すまんすまん。お前達を何とかする方法を考えていたら気がついたら
こんな時間になってしまっていたんだ。」
すると、2人を乗せた車は家とは反対の方向に走り出した。
「あれ?Daddy, where do you go?」
エリックが運転しているエリックの父親に尋ねた。
「We've go to laboratory.」
「Laboratory!?」
「え?なんで研究所に?」
横から卓も尋ねた。
「うちの研究所で、いろいろ検査をするためだよ。巨大化した後の体調の変化を
調べるんだ。」
「検査って…?」
「そうだな、血液を採取して調べたりとか…尿検査とか…。」
卓の父親の言葉に、卓とエリックの表情が暗くなった。
「Oh my god...採血って嫌いなんだよな…。」
「僕だって…。」
「仕方ないだろ。元はお前達が薬を飲んでしまったのが原因なんだから。」
「はーい…。」
「さ、着いたぞ。」
車は、研究所へ到着した。
研究所に到着してすぐ、卓とエリックは診察用の白衣を着せられ、
1時間近くに渡りそれぞれ医師による診察、研究所員による問診を受けた。

診察を終えた2人は、研究所の食堂で朝食をとった後、卓の父親に車に乗せられ、
自宅へと向かっていた。
「エリックくん。今日は君のお父さんは、どうしても片づけなくてはならない仕事が
入り、
明日の夕方あたりまで家には戻れないそうだ。だから、今夜はうちで泊まって、
明日の中学校の制服合わせはおじさんと一緒に行こう。いいね?」
「YES.」
「そして卓、父さんも今夜は遅くなるから、お金を渡しておくから、夕飯はエリック
くんと
一緒に何か食べなさい。」
卓の父親は、信号で車が止まっている最中に、財布の中から5000円ほど卓に手渡した。
そして、車は卓の家の前に到着した。
「いいか?もう父さんの研究室には無断で入るんじゃないぞ。どうしても用事がある
時は
携帯に連絡しなさい。」
「はーい…。」
卓とエリックは車から降りて、再び研究所へ戻る卓の父親を見送った。
「エリック、どうする?シャワー浴びる?」
「そうだな。あの騒ぎで汗かきまくってるし…。」
「じゃあ、今準備するよ。」
「あ、俺、下着とか取ってくる。」
「じゃ、僕先にシャワー浴びさせてもらうよ。」
「OK.」
そう言って、エリックは自宅に戻っていった。
卓も自宅に戻り、その足で風呂場へと向かっていった。
数分後、卓が風呂から上がるころにエリックがやってきた。
「お、きたきた。エリック、シャワー空いてるよ。」
バスタオル1枚を腰に巻いた姿の卓が、エリックを出迎えた。
「なーんだ、卓、もう出ちゃったのか。」
「へへー、残念でした。シャワー浴びるのにそう長くいないって。」
「ちぇっ、つまんないの。」
「僕、部屋で着替えてくるよ。後で冷たい物用意しておくよ。」
「OK. じゃ、シャワー借りるね。」
エリックは風呂場へ、卓は自分の部屋のある2階へ駆け上がっていった。

そしてまた数分後、エリックが風呂から上がってきた。
エリックは、上半身裸で短パンを履いただけの姿で卓のいるリビングへとやってきた。
「あぁ、気持ち良かった…。こないだまで風邪ひいてたからシャワーに入れなかった
し。」
「ちょっと待ってて。アイス持ってくるから。」
そう言って、卓は台所にある冷蔵庫からアイスバーを2本取り出した。
そのうちの1本をエリックに手渡すと、卓は再びソファーに深々と座った。
「いただきまーす。」
エリックは、さっそくアイスバーにかじりついた。
「うめ~、生き返る~。」
「エリック、大げさだよ。」
卓も笑いながら、アイスを一口食べた。



しばらく2人は他愛もない話で盛り上がった。
そして、アイスバーを食べ終えたエリックが言った。
「しかし、巨大化したときのあの変な気持ち良さはなんだったんだろう…。」
「もう、エリック、またそんなこと言って!」
「いや…ホントなんだよ。何ていうのかな…俺、あの時まで熱出して寝込んでて、
頭もボーッとしてたんだ。それがさ、巨大化した後には、すごいすっきりしてたんだ。
なんか、モヤモヤしてたものが吹っ飛んだっていうかさ。」
「それは、単に汗をたくさんかいて、知らないうちに熱が下がったからじゃないの?」
「それもあるかも知れないけど…あれ?待てよ。卓?お前も風邪ひいてたって…。」
「あ!…そう言われてみれば…僕も確かに薬を飲む前は熱出して寝込んでたっけ…。」
「だろ?だから、あの薬は…。」
「確かに、父さんが言ってたね。あの薬は元は滋養強壮剤で、体の新陳代謝をあげる
効果もあるんだって。」
「風邪を治しちゃうだけじゃなくて、巨大化までするなんて、何だか夢のような話だ
よ。
何だっけ?ほら、ウルトラマンになったような。」
「ウルトラマンというより、僕らみたいなのが揃ったら珍獣だけどね。」
「珍獣って…確かにそうかも。」
2人は笑いあった。
「…なぁ、卓?巨大化するってのも…案外悪いことじゃないんじゃないかな?」
「…確かにそうかも知れないけど、僕は遠慮しとくよ。だって…普通人間が巨大化す
るなんて
ありえない話だし…もしいろんな人にバレたら、僕達だけじゃない。父さんや周りの
人達にも
迷惑がかかるし。」
「…でも…。」
「この話は終わりにしよう。エリック。」
卓のいつになく真剣な眼差しに、エリックも思わず言葉を飲み込んでしまった。
その後、2人は夕食を済ませ、好きなテレビを見てそのまま床に着いた。
夜中、卓はふと目を覚ました。
「ふぁ~…。」
卓は、大きなあくびを一つして、エリックが眠っているはずの布団に目をやった。
すると、エリックの姿が見当たらなかった。
「エリック…?」
卓は、何やらいやな予感を覚え、エリックを探した。
「まさか…!」
卓は服を着替えすぐに家を飛び出し、自転車に乗って昨夜の山へと向かっていった。
約20分後、卓は山の麓に到着した。
そして、山の頂上に到着すると…そこには再び巨大化したエリックが地面にあぐらを
書いて座っていた。
卓は呆気にとられてしまった。
「よ、卓。」
エリックは、卓を見つけ、何事もないように声をかけた。
「よ、卓。じゃないよ!何やってんの!?」
「いやぁ…やっぱりあの気持ち良さが忘れられなくてさ、さっき家に帰ったときに
daddyの研究室から何錠かこっそりもらってきちゃったんだ。」
「もう!またこんなの見られたら大騒ぎになるって!」
「そう堅いこと言うなって!」
エリックは、自分から見たら豆粒ほどの大きさでしかない卓の体をつまみあげた。
「わわわっ!何すんだよエリック!」
エリックは、笑みを浮かべて卓の自分の肩に乗せた。
「卓、前、見てみろよ。」
卓は最初震えていたが、エリックに言われるまま前を見た。
すると、ちょうど港からあがる朝日が2人をニらしていた。
「すごい…。」
卓は、思わず感嘆の声をあげた。
「…巨大化するのも、悪くないだろ?」
「………。」
エリックの言葉にはあえて返事をしなかったが、卓も目の前に飛び込んだ光景に驚か
ずにはいられなかった。
そして、数時間後、2人は麓に下りてきた。
「あ~、楽しかった。」
エリックは大きく腕を伸ばした。
「………。」
卓は終始黙ったままだった。
「卓~、そう怒るなって。」
「………。」
「悪乗りした俺が悪かった。謝るよ。だから…。」
エリックは卓と肩を組もうとした。
すると、卓はすり抜けるように早足で歩き出した。
「もう、卓!」
エリックは後を追いかけようとした。すると、卓は数歩先でピタッと足を止めた。
「卓…?」
「………僕も巨大化する。」
「え…?」
「暴走するエリックを止められるのは、僕しかいないもん…。」
卓は、エリックのほうを向いて微笑んだ。
「卓…!」
エリックはうれしさのあまり卓に思い切り抱きついた。
「ったく、本当は嫌なんだよ。巨大化するの。でも、エリックがあんなに
楽しそうな目をしてるのなんて、初めてみたし。」
「何だよ。卓も素直に『エリックがうらやましくなった』って言えばいいのに。」
「うらやましくなんかないし、はしゃぎすぎたエリックに家とか学校とか壊されたら
たまんないしね。」
卓は意地悪そうに言って自転車に乗って走っていった。
「What!?...What you say!? 待て!卓!」
エリックもすぐさま自分の自転車で卓を追いかけた。
その後、家に戻った卓は父親の研究室に忍び込み、例の薬の瓶を見つけると、
その中から数錠をあらかじめ用意していたピルケースに入れた。
そして、すぐ隣りの部屋で眠っている父親に気づかれないように研究室を後にした。

卓は部屋に戻ると、机の上にティッシュを敷き、その上に先程の薬を広げた。
そして、やや大きめのカッターナイフで薬を半分に割り始めた。
「…卓?何やってんだよ?」
先に眠っていたエリックが、音に気がついて目を覚ました。
「…あ、ごめん。起こしちゃった?あの薬を半分に割ってるんだ。」
「薬を半分に?Why?」
「実は、あの薬の効いてる時間をこっそり調べてたんだけど、
飲んでから巨大化するまでが約5分、元に戻るまでが約1時間だったんだ。」
「へぇ~。」
「でも、僕は1時間も巨大化なんてしていたくないから、こうして薬を半分に割って
効果を半減させようと思ったんだ。それでも30分だから、僕には多すぎるけどね。」
「I see...卓。終わったら代わってくれよ。俺もやる。」
「いいけど、エリックは巨大化してたいんじゃないの?」
「またそんな意地悪言って…本当は俺だって他の人に見られるのすごい不安なんだか
ら。」
「冗談だよ。冗談。さ、いいよ。エリック。」
卓はエリックと交代し、ベッドに横になった。
「…エリック、薬を飲むのは、いざという時にしてね。」
「わかってるって。」
エリックは、卓と同じように薬を広げ、カッターで半分に割り始めた。
カツッ、カツッという音が部屋中に響き渡った。
「…よし、終わった…。」
エリックは、机の上を片付けて、腕を伸ばし背伸びをした。
そして、くるっと後ろを向くと、すでにベッドの上で卓が寝息をたてていた。
「………卓。いろいろ迷惑かけてごめんな。大好きだよ。good night.」
と、エリックは眠っている卓の頬にキスをして、自分も床についた。
翌日、卓とエリックは卓の父親に連れられ、洋品店で制服合わせを行った後、
学校への挨拶に向かった。
3人は、校長室へ通された。
校長室には、校長と、卓とエリックの担任となる教師が待っていた。
その教師は、ガッチリとした体躯で、白いポロシャツにジャージのズボンといういで
たちであった。
「こちらが、今回桃鳴卓くんと、エリック・ジョーンズくんの担任となる、
熊田正剛先生です。体育を担当します。」
「熊田です。よろしく。」



校長に紹介された熊田は、卓とエリックに手を差し出した。
「よ、よろしくお願いします…。」
2人はおじぎをした後、熊田と握手を交わした。
この後、2人は熊田に連れられ、学校の中を案内してもらった。
そして、校庭のそばを歩いている途中でエリックが立ち止まった。
校庭では、野球部が練習を行なっていて、エリックは練習風景を見て目を輝かせてい
た。
「お、エリックくん、野球に興味があるのか?」
「あ、はい…小学校の時は野球クラブに入ってました。」
「そうか。じゃあ、9月に学校に来たら、早速入部手続きをしよう。野球部の顧問は
私なんでね。」
「よろしくおねがいします!」
「ところで、桃鳴くんは何か興味がある部活とかはあるのかな?」
熊田は、今度は卓に話しかけた。
「いや…今のところは…学校に通うようになったらゆっくり決めます。」
「まぁ、焦らずに自分のやりたいところを決めるといいぞ。」
「はい。」
こうして、学校見学も終わり、卓達は家に戻っていった。
それから1週間後。9月に入り、初登校の日を迎えた。
卓は、真新しい学ランに身を包み、先に家の外に出てエリックが来るのを待っていた。
そして、数分後にエリックが慣れない学ランに少し戸惑いながらも、
とりあえずは着こなして家から出てきた。
「お、エリック、似合ってるじゃん。」
「そうか?でも、この襟のところがなんだか…。」
「慣れちゃえば平気だって。」
この日に備え、卓はメッシュをかけていた髪を黒く戻し、エリックも後ろ髪だけ残し
て短く髪を切った。
「楽しみだね。学校。」
「そうだな。」
すると、2人の後ろから車のクラクションの音が聞こえた。
「ほら、行くぞ。2人とも。」
「はーい!」
卓の父親の運転する車に乗り込んだ2人は、そのまま学校へと向かっていった。

学校に到着した卓とエリックは、校長室へ向かい挨拶を済ませた後、
熊田に連れられ教室へ向かっていった。
その途中、歩きながら卓は制服のポケットの中をいじっていた。
廊下には、数名の生徒がいたが、エリックの姿をもの珍しそうに見ていた。
「...卓、アメリカ人が制服来て歩くって、そんなに珍しいものかな?」
「んー、実際エリックのような外人さんが転入するっていうだけでも十分珍しいし、
その上に学ランっていうのはますます珍しいかもね。
ブレザーならまた違うのかも知れないけど。」
「俺、アメリカ人とは言っても6年間は日本にいたし、
もう6年間は卓と一緒だったから半分、
いや、ほとんど日本人みたいなもんなんだけどな。」
「そんなこと言ったって、周りからしてみりゃエリックは
アメリカ人でしか見えないんだからさ。」
「ま、そりゃそうだな。」
エリックはそう言いながら、周囲の生徒に対して軽く手を振ってみせた。
「ただ、先生も驚いたぞ。エリック君がそこまで日本語が
うまいなんて想像していなかったからな。」
前で話を聞いていた熊田が言った。
「いや、俺、日本で生まれて幼稚園の時まで日本で生活してたし、
アメリカに戻っても卓がいたから常に日本語を使ってましたから...。」
「そうか。なら、友達もすぐにできると思うぞ。ひょっとしたら、
エリック君は日本人よりも日本人らしい考えを持っているかも知れんな。」
「いや、そんなことはないですよ...。」
「先生、エリックをあまり誉めない方がいいですよ。
すぐに調子に乗っちゃいますから。」
「Shurrup, Suguru!!」
横から口出しをした卓に、エリックは指先で卓の脇腹をくすぐった。
「くすぐったい!やめて!ジョークだって!」
「コラコラ、静かに!ほら、教室に着いたぞ。」
卓とエリックは、熊田に後について教室に入っていった。



「えー、今日からうちのクラスの一員になる、桃鳴卓くんと、
エリック・ジョーンズくんだ。彼等は、アメリカのロサンゼルスから
お父さんの仕事の都合で転入してきた。みんな、よろしくな。
では、桃鳴くん、エリックくん、挨拶して。」
「はい...桃鳴卓です。よろしくお願いします。」
「I'm Eric Jones. Nice to meet you.」
エリックの英語での挨拶に、教室から思わず感嘆の声があがった。
そして、その後に生徒達は大きな拍手で、卓とエリックを歓迎してくれた。
「一応、エリックくんは日本語も問題なく話せるので、
桃鳴くん、ジョーンズくん共々、気軽に話しかけてあげるように。
では、2人は...あの一番後ろの席に隣同士で座ってくれ。」
熊田が、2人の席を指差すと、卓とエリックは差された位置の席に
それぞれ向かっていった。
そして、2人が着席したことを確認すると、
熊田は片手に持っていた出席簿を開いて点呼をとろうと周囲を見回した。
すると、遅れて後ろの入口から生徒が入ってきた。
入ってきた生徒は、身長はエリックと同じぐらいだが、
体型はもう一回り大きく、茶髪の丸刈りで、
細いながらも鋭い目つきが印象的だった。



「健太、遅いぞ。」
「あ?しょうがねぇだろ。俺は人一倍メシ食うの時間かかるんだから。」
「だったら少しメシの量を減らせ。少しは痩せるぞ。」
「いちいちうるせぇな...」
健太と呼ばれた少年は、熊田に憎まれ口を叩くなり自分の席に着こうとした。
すると、卓、エリックと目があった。
「あ、今日からうちのクラスに転入してきた桃鳴くんと
エリックくんだ。仲良くしてやってくれよ。」
「転入生ねぇ...へぇ、片方は外人かよ...えっと、よろしくって、
何て言うんだっけ...あ、そうだ。"Fxxk you!!"だ。」
あきらかにエリックにケンカを売っている健太の言葉に、
クラス中が凍りついた。
「お・・・おい!健太!口を慎め!」
「んなこと言ったって、俺、英語ってこれしか知らないんだよ。
あとは、えっと..."Kiss my ass!!"とかさ。ヘヘヘ。」
健太はそう言って着席した。
すると、エリックが涼しい顔で静かに立ち上がった。
「あ?やんのかコラ?」
健太はエリックを睨み付けた。
「...Nice to meet you cherry boy,
Keep your mouth shut!! chicken guys!!」
エリックの話した英語の内容に、意味のわからなかった生徒達から
どよめきが起こった。
逆に、意味のわかった卓は自分の額を押さえた。
「...は?てめぇ何て言ったんだ?ここは日本なんだから日本語使えや、コラ!」
「...It's better you not know.」
「だから何言ってるかわかんねぇっつってんだろ!?嘗めてんのか!?」
エリックと健太の一触即発な雰囲気に見かねた卓が横から発言した。
「健太くん、だっけ?、本当に知らない方がいいと思うよ...。」
「お前、英語わかるのか?」
「うん、まぁ、一応...。」
「だったら教えてくれよ!」
「え...本当にいいの?」
「いいから早く!」
「えっと...『こちらこそよろしく、童貞くん。
お前こそ弱虫なんだから黙ってろ!』だって。」
その瞬間、クラスは大爆笑の渦に包まれた。
そして、怒り心頭の健太の顔がみるみる紅潮していった。
「...童貞だと?...てめぇぶっ殺す!!」
健太は席を立って、エリックにくってかかろうとした。
「いい加減にしろ!健太!先にケンカを仕掛けたお前が悪い!」
熊田の一喝で、健太は足を止めた。
「ちっ...あーあ、やってられっか!」
健太はそのまま教室を出ようとした。
「健太!どこへ行くつもりだ!授業が始まるんだぞ!」
「うっせー!どこへ行こうが俺の勝手だ!おい、外人!俺を笑い物にしたこと、
ぜってー許さねぇからな!!覚えとけよ!!」
熊田の声を無視して、健太はドアを思い切り閉めて教室を出ていった。
「...まったく。あー、エリックくん、健太のことはあんまり気にしないでくれ。
悪いヤツじゃないんだが...。」
「No problem. 大丈夫です。」
すると、朝のホームルーム終了のチャイムが流れた。
「じゃ、これでホームルームは終わりだ。みんな、2人と仲良くするんだぞ。」
そう言って、熊田は教室を後にした。
こうして、卓とエリックの日本での学校生活がスタートした。
昼休み、男女合わせて数名の生徒が卓とエリックの机にやってきた。
もちろん、質問される内容はアメリカでの生活についてのものが多かった。
そして、話が盛り上がる中、卓は健太についての質問を投げた。
「そう言えばさ、健太くんってどういう人なの?
いきなりエリックにケンカ売ったのは驚いたけど。」
卓の質問に、1人の生徒が辺りを見回してから、少し小さな声で回答した。
「健太にだけは、あまり関わり合いにならないほうがいいぞ。」
「あいつ、他校の生徒ともよくケンカしたり、弱いものイジメとか
平気でやるヤバイやつなんだ。」
「そうなんだ…気をつけなきゃな。」
すると、授業再開のチャイムが鳴り、生徒達は一斉に席に着いた。
「でも…レオンやミックよりは弱いでしょ。あいつ。」
「あの2人と比較すること自体違うと思うけど…。」
「それもそうか…。」
2人は軽く会話を交わし、授業に入った。

翌日。
この日は、家の用事でエリックが遅刻することになっていたため、
卓は1人で登校した。
そして、クラスにカバンを置いた後、トイレで用を足していた。
すると、誰かが入ってきた。



「お、転入生じゃねぇか。確か...桃鳴とか言ったっけ?」
「あ、健太くん...おはよう。」
「よう、ちょっとつきあってくれよ。」
健太はそう言うと、卓の手を引っ張って個室へ入った。
「何?こんなとこで。」
「お前、あのクソ外人と仲良しなのか?」
「クソ外人?...エリックのこと?」
「あんなヤツととっとと縁切って、俺とつるまねぇか?」
「え?」
「お前、転校してきたばっかで、まだ友達いないだろ?」
「うん…まぁ…。」
卓の言葉を聞いた健太は、不敵な笑みを浮かべて、おもむろに
履いていたズボンとパンツを脱いだ。
卓の前に、健太のチンポがあらわになった。
健太のチンポは、まだ性毛こそ生えていなかったもののしっかり勃起していて、
包皮の剥けた亀頭の先端からは、透明な液体が少しにじんでいた。
「へへへ…このチンチン舐めてくれよ。」
健太の言葉に、卓は仰天した。
(卓の心の声:「エリックより小さい…しかもまだ毛生えてないし…。」)
「えー!?そんなこと、できるわけないじゃん!」
「あれ?お前知らないの?男と男がエロいことするビデオがあって、
その中でチンポを舐めたりするんだよ?」
(卓の心の声:「そんなのはよく知ってるけど…。」)
「そんな、チンチン舐めるなんてできないってば!」
「大丈夫だって!後でお前にもやってやるよ。最高に気持ちいいんだぜ。」
「絶対いやだ!僕、教室戻る!」
卓は個室を出ようとカギに手をかけようとした。
すると、健太は卓の両肩をつかんで、強引に自分のチンポの前に近づけた。
「いいから舐めろって!」



卓の視界に、健太のチンポが目前まで飛びこんできた。
健太は、今度は卓の後頭部をつかみ、チンポを卓の口元に近づけた。
健太の怪力に耐えるように卓も顔をそらして必死で抵抗した。
そして、力つきて卓の口の中に健太のチンポが入る直前、
午後の授業開始のチャイムが鳴った。チャイムの音に気を取られ、
健太の力が緩んだ瞬間、卓は個室のカギを開けて逃げだそうとした。
しかし、健太は卓が逃げだそうとして後ろを向いたスキを逃さず、
卓の襟首を掴んで壁に叩きつけた。
そして、健太は卓に対して凄まじい形相でこうつぶやいた。
「今日の放課後、体育館裏に来い。来なかったら…わかってるだろうな!?」
健太は卓に脅迫すると、卓の襟首から手を離し、パンツとズボンを履いて、
何事もなかったかのように個室を出ていった。

その後、卓は登校してきたエリックに、こっそり筆談でこのことを打ち明けた。
「マジかよ…友達になってやる代わりにフェラしろって?It's crazy!」
「いきなりだもん、びっくりしちゃったよ。」
卓は、チラッと健太の方を見た。
すると、健太は卓を思い切り睨みつけていた。
「Shit...ああいうやつこそお仕置きが必要だな。」
「え?お仕置きって…まさか…。」
「早速試す効果が来たようだな。」
と、エリックは内ポケットの中のピルケースをちらつかせた。
「…そうだね。」
「よし、で、作戦だけど…。」
卓とエリックは、健太に一泡吹かせるための作戦を考え始めた。

そして放課後、卓は約束どおり体育館裏にやってきた。
体育館裏は空き地になっていて、よく生徒がたむろす場所になっていたが、
この日は誰もいなかった。
「逃げずによく来たな。まぁ、逃げてもお前のためには
ならないことぐらいわかってるだろうけどさ。」
健太が、他に生徒2人を引き連れてやって来た。
「紹介してやるよ。俺の子分の信二と邦洋だ。」
信二はどちらかというと小太り、邦洋は健太よりも一回り身長も体格も大きかった。
「さ、そろそろ始めようじゃねぇか。」
「…ちょっと待ってて。すぐ準備するから。」
卓は健太達に一言告げると、ゆっくりと服を脱ぎだした。
「え…お、おい…ちょっと待てよ…俺はまだ何も言ってないぞ。」
躊躇する健太をそっちのけで、卓は上着、半ズボン、靴下、シャツ、
そしてパンツと着ていた衣類を全て脱ぐと、
それをカバンの上に起き、全裸のまま健太に近づいた。
「…まぁ、いいや。じゃあさっそく俺のチンチンを…。」
と、健太は上着とワイシャツを脱ぎながら卓に近づこうとした瞬間、
卓が急に体を押さえてうずくまった。



「…来る…体が熱い!」
卓の体中に、何やら熱い感覚がかけめぐった。
「おい、どうした?」
健太が足を踏み出そうとすると、大きな「気」が風のように
健太の全身をかけぬけた。
「うわわわ…!」
健太はすぐにうつぶせになって、勢いよく駆けぬける気に
吹き飛ばされないように体を縮めた。
そして、気がおさまり、健太が立ち上がると、
さっきまでそこにいた卓の姿がなかった。
「!?…ど、どこだ!」
健太達は辺りを見回した。
すると、健太達の頭上が大きな影で覆われた。
そして、振り向いて天を見上げた直後、健太達は信じられない
光景に驚愕し、思わずその場にヘナヘナと尻餅をついてしまった。
なんと、卓が巨大化して、自分から見たら豆粒のように
小さい健太達を見下ろしていたのだ。



「お待たせ。健太くん。」
卓が笑顔で健太に言うなり、その場に座りこんだ瞬間、
『動かざること山のごとし』卓の姿は、まさに巨大な山を思わせた。
「あ…あ…。」
健太は、恐怖のあまり、尻餅をついたまま後ずさりしていた。
「…う…うわぁぁぁぁ!」
信二と邦洋は、健太を見捨てて逃げようとした、
すると、2人の前に大きな物体が立ちはだかった。
「ひ!ひぃぃぃ!化け物~!」
それは、卓と同じように巨大化したエリックであった。
「卓、こっちは俺に任せろ。へへ、お前らの相手はこの俺がしてやる。」
「ひ…ひぇぇぇ!」
エリックは、信二と邦洋の体をつまみあげた。
「OK!」
そして、卓が震え上がっている健太のノースリーブシャツを右手でつまみ上げた。
こうして、卓とエリックによる前代未聞のショーの幕開けとなった。

「あ…あわわ…。」
健太は恐怖のあまり、尻餅をついたまま後ずさりしていた。
そして、卓はその場であぐらをかくと、そのまま健太の体をつまみあげ、
逃げられないようにあぐらを書いていた足と足のすき間に投げ入れた。
健太はそのまま地面に落下した。
「痛てて…てめぇ、何しやが…え!?」
健太は目の前のものに思わず絶句した。
健太の視界に、卓のペニスが飛び込んできたのだ。
しかも、薬の作用で勃起した卓のペニスは包皮が剥け、ピンク色の亀頭からは
透明な液体がにじんでいた。

   

「お待たせ、健太くん。で、僕にどうしてほしいって?」
卓は健太を見下ろした。
「…う…うわぁぁぁぁ!」
恐怖の頂点に達した健太は、思わず背を向けて逃げようとした。
卓の巨大な足を乗り越えようとするも、届かずに何度もずり落ちていた。
すると、今度は逆に卓が健太を右手でつまみ上げた。
卓は、健太をつまみ上げたまま、自分の目の前へと近づけた。

   

「わーっ!化け物!早くここから下ろせ!」
健太は体をジタバタさせた。
すると、卓は一言
「いいよ。」
と、健太を再び足と足のすき間に降ろした。
降ろしたというより、むしろ落としたという感じではあったが。
「痛ててて…おい!俺にこんなことしてただと…え?」
健太は、自分の視界の飛びこんだ物に、思わず言葉を詰まらせた。
なんと、健太の目の前に、卓の巨大化したチンポが飛びこんできたのだ。
「ねぇ、健太くん…さっき言ってたよねぇ?
『お前にもやってやるよ。最高に気持ちいいんだぜ』って。さ、舐めてよ。僕のチンチン。」
卓はそう言って、後ずさりする健太の背中を左の人差し指と中指で押さえ、
その指を内側に曲げて
徐々に自分のチンポの先に近づけた。
健太は必死で体をかがめることで動かないように抵抗を試みるが、
巨大化した卓が相手では全くの無駄であった。
そして、健太と卓のチンポの距離がわずか1mぐらいにまで近づくと、
「お、俺は他のやつのチンチンなんて、ホントは舐めたことないんだ!頼む!
謝るから、許してくれ!」
と、健太は嘆願した。
「え~、でも、健太くん、チンチン好きなんじゃないの?しかも、ちょうど今僕の
チンチンの先っぽから透明な液体がにじんでるんだよねぇ…健太くんがじらすからさぁ。」

卓はわざと意地悪を言って、もう数センチ、健太の体を自分のチンポに近づけた。
卓のチンポの先端からは、確かに透明な液体がにじんでいた。
しかも、もう少しで溢れてきそうなぐらいに。
「…わ、わかった!俺が悪かった!変なこと言ったのは謝る!だから、勘弁してくれ!」

「…じゃあ約束して。二度と僕や他の生徒とかに、変なこと強要しないって。
あれからいろいろ健太くんの話を聞いたんだけど、いろいろ悪いことやってるんだってね?」
「え…そ、それは…。」
言葉を詰まらせた健太に対し、卓は指を動かして健太の体を自分のチンポに近づけた。


   

「や、やめてくれ!頼む!もう二度としないから!」
「本当?」
「本当だよ!二言はねぇ!」
健太の言葉を聞いて、卓は手を緩めた。しかし、その瞬間、
「この俺が反省すると思ったか!!調子こいてんじゃねぇぞコラ!」
逆上した健太は、卓の亀頭に怒りの一発を入れた。
「う…!」
卓の手の力が弱まったことを感じた健太は、この状況を打破しようと何発も何発も
渾身の力で卓の亀頭を殴りつけた。
「…ちょっと、健太くん…やめて…!」
ただでさえ射精寸前の卓にとって、健太の一撃は鈍い感触となって伝わった。
まるでローターを亀頭に押しつけられてるような。
「うるせぇ!!」
健太はなおも殴り続けた。
「あ、ダ…ダメ!出るっ…!!!」
卓は射精してしまわないように我慢した。
そして、健太が助走をつけ尿道口のあたりに飛び蹴りを入れた瞬間、
卓のペニスから大量の精液が噴出した。

   

「え…?」
健太は、大波のように迫ってくる卓の精液にそのまま飲みこまれ、
そのまま勢いよく流されて「ガンッ!」という鈍い音と共に体育館の壁に激突した。
数秒後、体育館の周囲は卓の精液まみれになり、鼻をつく異臭がたちこめた。
健太は、精液の海の中で気絶していた。
「ハァ…ハァ…。」
目いっぱい射精した卓は肩で息をしていた。
そして、副作用で強烈な眠気が卓を襲った。
卓は思わず倒れそうになるも地面に手をついてこらえた。
「卓!」
それを見たエリックが卓を抱きかかえた。
「おい!大丈夫か!?卓!?」
「ごめん、エリック…眠くなってきちゃった。あれ?健太君の友達は?」
「ちょっとおどかしたら気絶しちゃった。だから体育倉庫の裏に隠してきたよ。
Oh, no…やっぱりこの副作用は問題だな。卓、後始末は俺がやっとく。
だからゆっくり休んでな。」
「うん…ありがとう…。」
卓はそのまま目を閉じた。そして、その瞬間に卓の体はみるみる元に戻り、
エリックの手のひらの上ですやすやと寝息を立てていた。
「さて、これからどうするかな。このままじゃ帰れないしな…。」
エリックは体育館に付着した卓の精子をどう掃除するかを考えた。
エリックは、辺りを見回しとりあえず役立てそうなものを探した。
すると、エリックの視界に1台の消防車が飛び込んできた。
「OK…あれを使おう。」
エリックは、卓を人目のつかない場所に寝かせ、学校から少し離れた消防署から
車を1台拝借し、学校のそばにあった消防水栓とホースを器用に繋げた。
「あ、そうだ。どうせ掃除するんなら…。」
エリックは、水を流す前に自分のペニスを地面に向けた。
その頃、ちょうど同じタイミングで、健太が目を覚ました。
「くそっ!何なんだ一体!」
健太はゆっくりと体を起こした。
「Fxxk!!…もう1回気絶してろ!」
エリックは、なんと健太めがけて射精した。
エリックの精液は勢いよく、まるで空爆のように健太に命中した。
「ぐへっ!」
健太は精液に押しつぶされ、その際に地面に後頭部を打って再び気絶した。
そして、エリックはそのままペニスをゆっくりと数回こすって残った精液を
気絶している健太の上に垂らした。

   

「YES!! ざまあ見ろ!…さてと、掃除掃除っと…。」
エリックは今度はホースを地面に向けた。
「OK...Here we go!!」
エリックが指先で消防水栓のバルブをひねると、ホースから勢いよく水が飛び出した。

もちろん、そのままの勢いでは体育館の壁に傷をつけてしまうことを考慮し、
エリックは指先でホースの口を半分塞いだりして調節しながら、体育館の壁や周りに
付着した精液を洗い流した。
ベッタリ付着していた精子は、みるみるうちに水と共に下水道に流れていった。
「…よし、こんなもんだな…うっ!」
エリックは一瞬手をついた。副作用の眠気が襲って来たのだ。
「Shit…早くしないと。」
眠気をこらえながら、エリックは最後にチラッと精子まみれの健太を見た。
「…別にいっか、こいつは…あ、でもさすがにかわいそうかな。」
エリックは、健太の体に付着した精子も洗い流した。ただし、指先でホースの勢いを
殺しつつ、健太を起こさないように水をかけた。
そして、エリックはホースを消火栓から抜き、消防署に車ごと返却すると、
自分の服とカバンをつまみあげて、山の中へと走っていった。
ちょうど山に到着すると同時にエリックの体が小さくなり、そのまま山の中へと消えていった。

数分後、卓は目を覚ました。
「あれ…エリック?」
卓は服を着替えてエリックを探した。
しかし、体育館で倒れている健太を見つけると、卓は気づかれないように体育館の隠れた。
「痛ててて…。」
目を覚ました健太が、後頭部を押さえながら体を起こした。
「あれ?俺は一体…しかもなんで体中が濡れてるんだ?あ!桃鳴と…あのクソ外人!
くそっ!どこに行った!!でも、あいつら巨大化してたよな…いや、まさかそんなわけ…

あー、もう!わけわかんなくなってきた!」
健太は混乱して、頭を思い切りかいた。
「…帰って寝るか。」
すっかり疲れてしまった健太は、そのまま校門を出て家に帰ってしまった。
「ちょっとやりすぎたかな…さ、僕もエリックを探しに行こうっと。多分あそこの山だろうな。」
卓も裏門から出て、そのままエリックを探しに行った。
山へは自宅の前を通るのだが、そこに差しかかった瞬間、向こうからエリックがやってきたのだ。
「あれ?エリック?」
「Hi, Suguru...お疲れ様。」
「ありがとう。いろいろやってくれたみたいで。」
「ホントだよ。体育館洗うの大変だったんだから。今度マックごちそうしてね。」
「え~?お小遣いが…。」
「It's Joke! Suguru...まぁ、シェイクぐらいでいいよ。」
「それぐらいなら…。」
「OK、じゃ、これから行こうぜ。のどが渇いちゃって。」
「今から行くの?だったら着替えてからにしない?」
「もちろんそのつもりだよ。」
「わかった。じゃ、また後でね。」
この後、卓とエリックは2人でマックへと出かけていった。

そして翌朝…。
教室に入って卓とエリックが自分の席につくなり、生徒の一人が寄ってきた。
「おい、桃鳴!エリック!なんか健太がお前達のことで変なこと言ってるぞ!」
「えー?健太くん、何て言ってるの?」
卓がその生徒に尋ねると、
「「転校生とクソ外人が巨大な化け物になる。」ってさ。」
という予想通りの答えに卓とエリックは思わず笑ってしまった。
「何それ?変な夢でも見たんじゃないの?」
「だろ?でも、真剣な顔して言うもんだからさ、すっごいおかしくてさ。」
その生徒もそのことを思い出して笑い出していた。
「ねぇ、今も健太くん、あちこちに言いふらしてるのかな?」
「言ってるんじゃない?でも、みんな「健太がバカなこと言ってる!」って相手してないみたいだけど。」
「ちょっと見てくるよ。トイレ行くついでに。」
卓はそう言って教室を出た。
そして、廊下で隣のクラスの生徒に必死になって卓のことを話している健太を見かけた。

「だから、本当なんだって!桃鳴とあのクソ外人、巨大な化け物になって、俺のことを襲ってきやがったんだ!」
「はぁ?何言ってるの?」
「健太、頭おかしいよ。」
「もう教室戻ろうぜ。つきあってらんねーよ。」
健太の話にあきれた生徒は、健太を無視して自分達の教室の中へと戻っていった。
「本当だって!俺のことを裸にして…。」
「健太うるせーよ!自分の教室帰れよ!」
別の生徒に一喝された健太は、くやしさのあまり足下にあった傘立てに蹴りを入れて八つ当たりした。
「本当の話なのに…。」
健太は肩を落として自分の教室に戻ろうとした。
すると、教室の入口の前で卓とエリックが立っていた。
「…僕が、どうかしたの?」
卓が健太に問いかけると、健太は卓と目線を合わさず、
「何でもねーよ!」
と言い捨てて教室に入ろうとした。すると、エリックが健太の肩を軽く叩いた。
「おい、気安く肩に触るな、クソ外人。」
「My Name is ERIC. いい加減覚えろ、このpxxp guy!」
「あ?…だから何言ってんだ?桃鳴、教えてくれ。」
「えーっと、『いい加減覚えろ。このウ○コ野郎。』」
「今日こそぶっ殺す!!!」
激怒した健太はエリックにくってかかった。
「Suguru. Don't Stop. Please call Mr. Kumada.」
「え?わ、わかった。」
卓は職員室へ熊田を呼びに行った。
一方のエリックは、健太の腕を掴んで、そのまま手首を捻って体重を乗せて押さえつけた。
そして、そのまま健太を地面に押しつぶしたのだ。
「Hey, Kenta. You can't beat me...and if you bully Suguru, and my
friends...I'll knock him silly.」
「だから何言ってるかわかんねぇんだよ…。」
「健太、お前は俺には勝てない。そして、もし卓や他の友達をいじめたりしたら、お前をぶっ飛ばす。」
「チッ、日本語しゃべるんじゃねぇかよ…おい、この俺にここまでしたこと、わかってんだろうな…?」
健太は思い切りエリックを睨みつけた。しかし、エリックは涼しい顔をするだけだった。

「クソッ!」
健太は何とかして振りほどこうと体をばたつかせた。
すると、卓に呼ばれた熊田がやってきた。
「こら!何やってるんだ!エリック!健太から離れなさい!」
「...Yes.」
エリックは健太から離れた。その瞬間、
「殺してやる!」
健太がエリックに拳をあげたが、熊田に羽交い絞めにされた。
「健太もいい加減にしろ!こら!暴れるな!」
「くそーっ!殺してやる!クソ外人!ぜってー許さねぇ!!」
「ったく、収拾がつかんな…。」
暴れる健太を、熊田はそのまま引きずって職員室へと向かった。
「大丈夫?エリック?」
「あぁ、大丈夫。No problemだよ。」
2人は教室に戻っていった。

この後卓はある少年と劇的な出会いを果たすが、今の卓には知る由もなかった。

卓とエリックが転入してから1週間が経過した。
エリックは、野球部に入部したため、卓とはテスト直前ぐらいしか
一緒に帰れなくなっていた。
この日も卓は1人で家路についていた。
すると、一人の少年が声をかけた。
「あの…。」

  

その声に気がついた卓はくるっと後ろを振り向いた。
「ん?僕のこと?」
「君、昨日、2組に転校してきた桃鳴卓くんだよね?」
「うん、そうだけど…。」
「…僕、1組の福永悟。卓くんに、聞きたいことがあってさ…。」
「聞きたいことって?」
「卓くん、昨日、体育館の裏で…健太くん相手に、巨大化してたでしょ?」
悟のこの言葉に、卓は一瞬とまどいの表情を見せたが、すぐに平静を装った。
「あ~…ん~、ちょっと…ね。訳はうまく言えないんだけど…。」
「あ、勘違いしないで…僕は健太くんみたく脅したりとか、そんなことはしないから。」

「あ、ありがとう。それで、僕になんの用かな?」
「実は、卓くんに相談したいことがあるんだ。」
悟は、真剣な眼差しで卓を見つめた。
「え?相談?…僕なんかでいいの?」
「うん…ていうか、卓くんじゃないと、できない相談なんだ。」
「あ…そうなんだ?いいよ。僕で良ければ話を聞くよ。」
「本当?嬉しい!」
卓の言葉に、悟の顔がパッと明るくなった。
「で、相談って?」
「…ここじゃちょっと言えない…学校も近いし、誰かに聞かれたくないし…。」
「んー…移動するのはいいんだけどさ、僕、1週間前にここに越してきたばっかだから、

まだこの辺のこと、良くわかんないんだけど…。」
「あ、そっか…じゃあ、ちょっと歩いたとこに大きな公園があるんだけど、
そこでいいかな?」
「うん、いいよ。悟くんがそこで良ければ。」
「じゃ、すぐ行こう!」
悟は、卓の手を引いて、真っすぐ公園へと向かった。
そして、公園の敷地内にある、様々な資材等を入れるプレハブ小屋に入っていった。
プレハブ小屋は、敷地内でも奥まった所にあり、普段は小屋のドアにカギが
かかっているが、4桁の数字を入力すると開くタイプのもので、悟はそのドアを開ける

4桁の数字をしっかり記憶していた。
それは、悟は以前公園で遊んでいた時に川に帽子を落としてしまい、その時に係員が
プレハブ小屋へ帽子を取るための網を取りに行った際に、係員がドアを開けるために
入力していた数字を見逃さなかったのだ。
「えっと…確か…。」
悟はドアについている0から9のボタンから、手際よく4桁の数字を入力した。
すると、カチャッとドアのカギが開く音が聞こえた。
悟は、卓を先に小屋の中に入れてから、自分も小屋に入りドアを閉めた。
卓は、小屋の中を見回した。
「…へぇ…資材置き場の割には、けっこう広いんだね。」
「ここの公園、すごい広いから、いろんなものが大量に置いてあるんだ。
この小屋も最近作り直したばっかなんだって。
でも良かった、カギの番号変えられてなくて…。」
卓の問いかけに答えた悟は、パイプ椅子を2つ持って、そのうちの1つを卓に渡した。

卓は、パイプ椅子を広げながら、もう一度辺りを見回した。
「それで、相談って何かな?」
「…実は、卓くんが健太くんと会ってた頃、僕は、体育倉庫にいたんだ。」
「体育倉庫に?何でまたそんなとこに?」
卓がそう言うと、悟は声を詰まらせた。
そして、ポツリとつぶやいた。
「………鬼多先生に………呼び出されてた。」
「鬼多先生って、悟くんのクラスの担任の?」
悟は、声を出さずにコクッとうなづいた。
「あ、わかった。何か悪いことしたんでしょ?なんか忘れたとか。」
「違うよ!今日は、忘れ物なんかしてないし、宿題もちゃんとやってきたよ…。」
「え…じゃあ、なんで先生に呼び出されたの?」
卓が悟に尋ねると、悟は、うつむいたまま肩を震わせていた。
そして、悟の膝の辺りが何かで濡れていた。
悟は、その時のことを思い出し、大粒の涙を流していたのだ。
「悟くん?」
卓が悟の顔を下から見ようとして、体をかがめようとした瞬間、悟は卓に抱きついた。

「わっ!」
思わず椅子ごと後ろに倒れそうになった卓は、何とか両足でこらえて悟を抱きとめた。


  

「お願い、卓くん!僕を助けて!」
卓の胸元で、悟は泣きながら叫んだ。
「悟…くん…。」
わんわん泣き続ける悟を見た卓は、悟の背中に自分の右手を乗せ、
落ち着くまでそのまま動かなかった。
数分して、気持ちが落ち着いた悟を、卓は優しく椅子へ戻した。
「…ごめんね、卓くん。何か、あの時のこと思い出したら…くやしくなっちゃって…。」

悟は自分の腕で頬に残った涙を拭った。
「いや、僕は全然平気だよ。でも、悟くんがあんなに泣くなんて、
鬼多先生によっぽどひどいことされたのかなって思ったんだけど…。」
「………鬼多先生って、僕や卓くんのような、太った男子が大好きなんだって。」
「え…何それ?」
「先生は、何かと理由つけては、僕を体育倉庫やプールのロッカーとかに呼び出して、

エッチなことをしてくるんだ…。」
「じゃあ、昨日体育倉庫に呼び出されたっていうのも…?」
卓の問いかけに、悟は小さくうなづいた。

それは、昨日の授業中のことであった。
クラスでは一番後ろの席に座っている悟は、黒板の文字が汚くてよく見えなかったため、

隣の席の生徒に、ノートを見せてもらっていた。
すると、それを目撃した鬼多は、すかさず悟に注意した。
「コラ、福永!授業中によそ見するな!」

  

突然注意された悟は、
「すみません!ただ、先生の書いた字がよく見えなかったので…。」
と言いかけると、それが気に障ったのか、鬼多は
「私が書く黒板の字がよく見えないなら、先生、字が見えませんって
なぜ言わないんだ!?」
と再び悟を注意した。そして、
「まったく…やる気のないやつには罰が必要だな。
福永は放課後、体育倉庫の整理だ!」
と言い放った瞬間、クラス中から笑いが飛んだ。
「ダメじゃん、悟~!」
「放課後、頑張れよ~!」
といったような、クラスメイトからの冷やかしも、悟の耳には入っていなかった。
鬼多の最後に言い放った言葉の意味は、悟にとっては『死の宣告』そのものだった。
しかし、悟に残された道は、素直に体育倉庫に向かうことしかなかった。
実は、初めて鬼多に呼び出された時、いろいろ弄ばれた挙げ句、
心身共に疲れ切って全裸で横たわってる所を写真に撮られてしまったのだ。
それ以来、その写真をネタに、
「いいか?もし私から逃げたら、この写真を学校通信とかに載せて、
全校中にばらまいてやるからな!」
と、悟を脅迫しては、毎日いろいろな理由をつけて様々な場所に呼び出しては
エッチな行為を繰り返していた。
悟にとって、鬼多が学校外での会議等の出張で1日学校にいないという時間が、
何よりも幸せな時だった。
しかし、最近では鬼多は出張に言っても、通常なら丸一日はかかるものを、
「私のクラスの生徒が何か問題を起こした。すぐに戻らなくてはいけない。」
などと強引な理由をつけては、早くて昼休み、遅くてもホームルーム終了間際には
戻ってくるという有り様だった。
悟は、このことを別の先生に何度も相談しようと考えてはいたが、
口のうまい鬼多が担任という特権を利用してうまく揉み消し、
自分が更にひどい仕打ちを受けるのではないかと、元来の内気で気弱な性格からくる
マイナス思考がそれを邪魔していた。
そして、我に返った悟は鉛筆を持ち直し、再びノートに黒板に書かれた内容を
書き写した。
その際に、生徒達を教卓から見回していた鬼多と目が合ってしまった。
悟を見た鬼多は、悪魔のような笑みを浮かべて無言の圧力をかけた。
耐えられなくなった悟は、鬼多から目線をそらし、再び鉛筆を持つ手を動かした。

そして、放課後。
悟は約束通り体育倉庫へとやってきた。
「………ハァ。」
大きなため息をひとつついてから、悟は体育倉庫の中へと入っていった。
そして、倉庫の中の照明の電源を入れると、蛍光灯が倉庫の中を明るく照らした。
しかし、中に鬼多の姿はなかった。
「鬼多先生?…あれ?誰もいないのかな?」
悟はあちこち動き回りながらあたりを見回した。
そして、悟が倉庫のドアを背にして立ち止まった瞬間、悟の頭上に大きな影がかかり、

その直後に、誰かが頭から覆いかぶさるように悟に抱きついた。
「わっ…。」
それは、野獣と化した鬼多だった。
柔道で鍛えた188cm、147kgという大きな体が、悟に重くのしかかる。
鬼多は、その毛深くて大きな手で、悟のまるまる太った体の柔らかい感触を
味わっていた。

  

特に悟のプクッとした頬、こぼれ落ちそうな胸、マシュマロのように柔らかい腹、
そして何よりも、一番はずかしい股間を重点的に触り続けた。
「ハァ…ハァ…福永ぁ…お前は何でこんなにいやらしい体をしているんだ…。」
すっかり興奮していた鬼多の荒い鼻息が悟の首筋にかかるたび、悟はひどく怯えた。
「…いけない子だ、そろそろお仕置きをしないとな…。」
鬼多は、悟の体を軽々と持ち上げ、何段にも積み重なった白いマットの上に放り投げた。

「…さぁ、脱ぐんだ…裸になるんだ。いつもやっているだろ…?」
悟は恐怖に震えながら後ずさりした。
「この期に及んでまだ先生の言うことは聞けないのか…なら、私が脱がせてやる!」
鬼多はそう言って、逃げようとする悟の左足首を右手で素早く掴んで、
力任せに引き寄せた。
「ひゃっ…!」
悟は、マットの上に仰向けになるように倒れてしまった。
そして、鬼多は悟の両手首を左手だけで掴み、そのまま悟の頭上にいくように
マットに押さえつけた。
そして、残った右手で悟の上着のボタンを外し始めた。
みるみるうちにボタンは外され、悟の首のあたりにかかる最後のボタンが外れた瞬間、

悟の白い胸と腹部があらわになった。
汗で濡れた乳頭のピンク色が、いやらしさをかもし出していた。
それを見てますます興奮した鬼多は、まずは、右手で悟の右胸を揉みしだいた。
悟の胸の弾力を改めて味わった後、鬼多は悟の乳頭にしゃぶりついた。
「ひあっ!」
鬼多の舌が、悟の乳頭の一番先端に触れた瞬間に、思わず声をあげてしまった。
悟は足をばたつかせて抵抗を試みるも、鬼多に押さえこまれて何もできなかった。
そして、鬼多は開いた右手を、悟の胸から徐々に腹部へと下げていった。
悟の白くて弾力のある腹部をさすったり、やさしくつまんだりしてその感触を味わった後、
いよいよ、鬼多の右手は悟の股間まで下がっていった。
鬼多は、器用に右手だけで悟の半ズボンのボタンを外し、すぐ下のチャックを
ゆっくり下ろした。
そして、左手を悟の両手首から離すなり、両手で悟の半ズボンを素早く下ろした。
「鬼多先生、ごめんなさい…もう許して下さい…。」
「何を言っているんだ…いつもやってることじゃないか…。」
すっかり恐怖に怯えながらも嘆願する悟の言葉を無視し、鬼多は悟の股間に
パンツ越しに吸いついた。
「あっ…!」
股間に伝わる鬼多の生暖かい吐息が、悟にとってはたまらなく嫌だった。
鬼多は、悟の盛り上がった股間の先端部分に舌を這わせた。
そして、パンツをくいこませて、より盛り上がったその部分を舐めたり指でさすったりして
楽しんていた。
「…ハァ…ハァ…さぁ、いよいよパンツを下ろすぞ…福永…。」
「!…いや…先生…やめて…。」
恐怖に怯える悟の声を無視し、無情にも鬼多はゆっくりと悟のパンツを下ろした。
結局、その後上着も脱がされ、とうとう悟は全裸にされてしまったのだ。
「いや…。」
悟の目からは、大粒の涙が流れていた。
もはや、悟には逃げるだけの体力も気力も残っておらず、鬼多のなすがままと
なっていた。
鬼多は、悟の両足の間に入って、悟の恐怖で縮みあがったチンポをつまみあげた。

  

「…すぐに気持ちよくしてやるからな。」
そう一言つぶやいて、鬼多は悟のチンポをゆっくりしごきだした。
「あっ…!」
悟は体をのけぞらせた。やはり、どんなに嫌がっていても、体だけは正直だった。
そして、鬼多は悟のチンポが半分ぐらい勃起したのを確認すると、包皮を剥いて
亀頭を確認した。悟の亀頭からは、透明な液体がにじみ出ていた。
鬼多は、悟のチンポにしゃぶりついた。
鬼多の口の中の生暖かさが快感となって悟に伝わってきた。
「あ…あ…。」
悟は、マットを強く掴んでこらえていた。
しかし、それとは裏腹に、悟のチンポは鬼多の口の中でますます大きくなっていった。

鬼多は、亀頭の先の尿道口、カリ、裏筋と一番感じるところを丹念に舐めたり、
時折チンポを口から離したと思えば、ゆっくりしごきながら縮み上がったタマの部分に

舌を這わせたりしていた。
「ハァ…あ…あ…。」
「…うまい、うまいぞ。福永のチンポは…。」
しかし、一番敏感な所を攻め続ける鬼多の舌技に、悟は感じてしまっていた。
「…よし…今度は私の番だな。」
鬼多はそう言って、来ていたジャージのズボンとTシャツ、そして、トランクスも
脱いで全裸になった。体毛に包まれたやや筋肉質の体型に、大きく勃起した鬼多の
巨根があらわになると、悟はますます恐怖を感じた。
「…まずは、その大きい胸でパイズリさせてもらおうか。」
鬼多は、そう言って仰向けになっている悟の上に馬乗りになるなり、巨根を悟の両胸の

間に挟み込んだ。
「さぁ、福永。お前のその柔らかい胸でパイズリするんだ。」
鬼多に言われるまま、悟は自分の胸の谷間に鬼多の巨根をはさみこみ、その両胸を
ゆっくりと上下させた。
「…おぉ、いいぞ。福永…。」
悟の胸元が、鬼多の巨根の先から出ている透明な液体によって濡れていた。
そして、その部分が悟の胸と鬼多の巨根がこすれあうたびにくちゅくちゅと
いやらしい音を立てていた。
その間にも、鬼多は開いた手で悟の勃起したチンポをしごき続けていた。
悟は、快感をこらえながら必死でパイズリを続けていた。
「…う…い…イクっ…!」
しばらくして、鬼多は絶頂を向かえ、悟の胸の谷間に大量に射精した。
悟の胸が、鬼多の白い精液まみれになっていた。
しかし、鬼多の巨根はそれでも勃起を続けていた。

  

「…ハァ…ハァ…よし…いよいよ…福永のケツに、俺のチンポを…。」
「!!!」
鬼多の発言に、悟は顔をこの上ない恐怖でこわばらせた。
「せ…先生!…それだけは…やめて…。」
「うるさい!」
鬼多は、強引に悟の足を広げ、腰を少し持ち上げた。
そして、悟の大きな尻肉を広げて、ひくついたアナルを見つけると、
さっそくそれにかぶりついた。
「あっ…先生!…だめ…。」
悟の精神状態ももう限界に達していた。
「さぁ…いくぞ…。」
鬼多は、悟のアナルに自分の巨根をつきたてた。
「もう…だめ…。」
悟の目から、また涙があふれた。
そして、悟が覚悟を決めた瞬間、スピーカーから校内放送の声が響いてきた。
「鬼多先生、鬼多先生、職員会議の開始時間は過ぎております。
至急職員室にお戻り下さい。」
スピーカーの声は、熊田の声であった。
この日は、定例の職員会議が4時から行われる予定であった。
鬼多は腕時計に目をやった。時間は4時を10分ほど過ぎていた。
「ちっ…熊田のやつ、邪魔しやがって。おい、福永!明日は私は午後から外出で、
本来ならすぐに戻って今日の続きをしてやるところだが、時間の関係でどうしても
戻ってこれんのだ。
だから、あさってまた同じ時間にここに来い!来なかったら…わかってるだろうな。」

鬼多は脱いだ下着とジャージを着直してそう悟に言い残すと、
足早に体育倉庫を後にした。
悟は、体育館の裏口のそばにある水道の蛇口をひねり、生徒に見つからないように、
素早く自分の胸に付着した鬼多の精液を洗い流した。
そして、極度の精神的な疲労と開放感から、すぐ下の段に敷かれていた
走り高飛び用の柔らかいマットへと落下した。
そして、悟は三たび泣き出した。今度は、人目をはばからない大きな声で。
「何で…何で僕だけ…。」
悟は、拳を2回、3回とマットに叩きつけた。
すると、体育館の裏から誰かの悲鳴が聞こえてきた。
「…あれ?体育館の裏に誰かいるのかな…?」
悟は、腕で涙を拭ってから、窓から上半身だけ乗り出して外を見た。
すると、巨大化した卓が健太をつまみあげてる光景は悟に飛びこんできた。
「え…!?」
悟は、更に身を乗り出してその光景を見つめた。
「…あれは…確か今日2組に転校してきた…桃鳴くん…?」
この光景を目の当たりにした悟は、一部始終見ていた。
「すごい…巨大化してる人がいるなんて…しかも相手はあの健太くん…。はっ!」
悟の心に一条の光が差し込んだ。
「…桃鳴くんになら、相談できるかも…。鬼多先生から、僕を助けてもらえるかも
知れない!明日、早速話しかけてみよう。」
悟は、そんな思いを胸に、服を着替えて素早く体育倉庫を後にした。

「…そんなことがあったんだ…。」
卓の言葉に、悟は小さくうなづいた。
「ひどいことするよなぁ…自分の生徒なのにさ。」
「ねぇ…僕…どうしたらいいかな?このままじゃ、僕…僕…。」
悟の話を聞いた卓は、しばらく黙って考えた。
「…ねぇ、悟くん。明日も先生に呼ばれてるの?」
「う…うん…。」
卓はもう一度黙って考えた。
そして、しばらくして卓は悟に言った。
「悟くん。明日…僕が何とかしてあげるよ。」
「え!?本当!?」
「でも、悟くんにも手伝ってもらうよ。」
「えっ…どうするの?」
「あのね…。」
卓は、悟に自分が考えた内容を説明した。
悟は、時折驚いた表情を見せたものの、卓の話に大きく賛同した。
「ありがとう、卓くん!」
悟は嬉しさのあまり卓に抱きついた。
「ちょ、ちょっと、悟くん!重いって!」
卓は悟の体重を支えきれずに椅子ごと倒れてしまった。
ドシンという大きな音と共に、プレハブ小屋の中から少しほこりが舞った。
「痛ててて…。」
「ご、ごめん…卓くん…大丈夫?」
悟はすぐに卓から離れた。
その後に卓は後頭部を押さえながら体を起こした。
そして、卓と悟の目が合うなり、2人は思わず笑ってしまった。
「ここでこうやって会えたのも、何かの縁だと思うし…僕達、きっと仲良く
やっていけると思うんだ。」
「卓くん…。」
「これからも、よろしくね。悟くん。」
「う…うん!…あ、卓くん、僕のことは悟って呼び捨てでいいよ。」
「わかった、悟!」
卓と悟は固い握手を交わした。
そして、次の日、卓の協力を得た悟の反撃が始まった。
翌日の朝。
卓は、改めてエリックに悟を紹介し、今回の事情説明をした。
「I see...とんでもない先生だな。」
「でしょ?だから、今回僕達の力で助けてあげようと思って。」
「僕達?」
「うん、僕とエリックで、って意味。」
「Ah...Well...Sorry Suguru. I can't help you.」
「Why?」
「1週間後に、野球部の新人戦があるんだ。だから、部活を休めないんだ。」
「そうなんだ…ならしょうがないね。」
卓は肩を落とした。
「俺も助けたいのはやまやまなんだけど…あ、悟。卓ならきっと力になってくれるから、


心配することないよ。」
「あ、ありがとう…エリック。エリックこそ、部活頑張ってね。1組でも有名なんだよ。


野球部に超大物外人入部、って。」
「Really?...Thanks. Satoru, Good luck.」
エリックは悟に手を差し出した。悟も手を出し、ガッチリと握手した。
「卓を1人にするのは俺としては不安だけど、あんまり無茶するなよ。」
「わかってるって。」
すると、教室のチャイムが鳴り響いた。
「あ、チャイムだ。じゃ、教室戻るね。」
悟は教室に戻っていった。

そして、1時間目は、月に1回行われる1組と2組合同での体育の授業であった。
校庭でクラス対抗のサッカー大会が行われ、試合経過は現在2組の攻撃で、
ボールは卓が持っていた。
卓は、体型に似合わない素早い動きで、1組の生徒数名を交わし、
横を走っているエリックと健太の姿と、後ろから卓を追いかけてくる悟の姿を
両方確認すると、卓は健太にボールをパスした。
「…けっ、桃鳴のやつ、こないだのお返しをしてやる!」
先日、巨大化した卓に恥ずかしい目にあわされた健太は、卓のパスを受けずに、
そのままボールを卓の顔面目がけて蹴り返した。
「え!?」
卓がボールを避けようと足を止めたその時、後ろから追いかけてきた悟が
卓に向かって勢いよく突っこんでしまった。
卓と悟は一緒に前のめりに倒れてしまった。

   

審判をやっていた熊田の笛と共に試合は中断され、数人の生徒が
卓に駆け寄った。
「おい、桃鳴!大丈夫か!?」
熊田が卓をやさしく抱き起こした。
「あ…はい…大丈夫です…。」
卓は熊田の肩を借りて何とか立ち上がった。
「先生…トイレ行きたいかも…。」
「しょうがないな…おい、誰か1人桃鳴につきあってやってくれないか?」
「あ、じゃあ、俺が…。」
最初はエリックが立候補した。しかし、
「おいおい、クソ外人。桃鳴を保健室に運ぶ口実作って逃げるのかぁ?」
健太のこの言葉に、
「わざとやりやがって、このCherry boy!」
「んだとコラ!?」
エリックと健太はお互い睨みあい、一触即発の状態となっていた。
「こら!エリック!健太!やめろ!」
熊田は2人をなだめた。すると、
「あ…ぼ…僕が行きます。ちょうど保健委員だし、
桃鳴くん押し倒しちゃったの、僕ですから…。」
と、横から悟が立候補した。
「そうか、じゃあ、頼むぞ。福永。」
熊田は悟に卓の件を任せた。
事情を理解したエリックは、卓と悟と目が合うと「Good luck!」という意味の
ウインクをした。
悟は、卓に自分の肩を貸して、校舎にあるトイレへと歩き出した。

   

「…大丈夫?卓くん。」
「平気平気、でも、健太くんのあのパスまでは計算してなかったな…。」
「職員室近くのトイレでいいんだよね?」
「うん…。」2人は、小声で何かを相談していた。
「あーあ、ワンツーパスぐらいちゃんと受けてくれよなぁー、卓ー。ギャハハハ。」
健太は校舎へ向かう卓と悟にわざと嫌味を言ってみせた。
「健太くん、あんなこと言ってるよ。」
「…多分、エリックがこの後バッチリ仕返しするんじゃないかと思うけど…
それか今度もう一度巨大化して、おしっこでもかけてやろうかな。でも、今は無視無視。」


健太の声を無視し、2人は校舎の中へ入っていった。
そして、職員室の近くのトイレに到着すると、
「すぐ戻ってくるからね。」
と卓は一言言い残して、トイレの中に入っていった。
5分程経過し、1人残された悟は、近くにあった時計に目をやった。
「卓くん…うまくやってるといいけど…。」
悟は、卓が戻ってくるのをひたすら待っていた。
すると、「福永!福永!」とどこからか悟を呼ぶ声が聞こえてきた。
悟は、その声の主にすぐに気がつき、顔を引きつらせた。
「福永!こんなとこにいたのか!」
声の主は鬼多だった。
「お、鬼多先生!…すみません、いつものトイレが清掃中だったもので、ここのトイレを…。」
「どこのトイレを使おうが一向に構わんが、桃鳴はどうしたんだ!?」
「…なんか、気持ち悪くなっちゃったみたいで、まだ出てこないんです。」
「そうか…。」
鬼多はそうつぶやくと、突然悟の腕を掴んでトイレの中に連れこもうとした。
「せ…先生!?何するんですか!?」
「へへへ、決まっているだろう。桃鳴が戻ってくるまで、個室でおとといの続きをしようと
思ってな。おとといはいいところで熊田に邪魔され、昨日は会議が長引いて
抜け出せなかったからな、福永の体に触れたくてうずうずしていたんだよ!」
「そ、そんな!やめて下さい!」
「それに、とても放課後まで待てん!今ここでかわいがってやる!」
鬼多の手が、悟のズボンの手にかかった。
「助けて!…助けて…卓くん!」

   

もうダメかと思ったその瞬間、奥の個室からトイレの水が流れる音が聞こえた。
そして、卓がゆっくりと個室から出てきた。
「あー…すっきりした。お待たせ、悟。あれ?鬼多先生、どうしたんですか?」
鬼多は、戻ってきた卓に一瞬戸惑ったが、すぐに冷静になり、
「…いや、お前達が心配して来てみたんだ。」
と、何事もなかったかのようにふるまった。
「すみません、ちょっとお腹まで痛くなっちゃって…。」
「いいから2人とも早く戻れ!まだ授業中なんだぞ。」
鬼多はそう言って、足早に校庭へ向かっていった。
「………悟!」卓は、鬼多がいなくなるのを見計らって、悟に駆け寄った。
「…卓くん…怖かったよぉ。」
安心した悟は、卓に抱きついた。
「…ごめんね、探すのにけっこう時間かかっちゃって…でも、ちゃんと見つかったよ!」


「本当!?」
「さ、いよいよ放課後だな…悟、ちょっとつらいかも知れないけど…。」
「うん!大丈夫…卓くんが一緒なら!」
「よし、早く校庭へ戻ろう…あ、その前に、手洗わなきゃ。」
「あ…そうだね。」2人は流し台で手を洗い、校庭へと戻っていった。

昼休み、屋上にある小屋の中で卓と悟はエリックも交え、
卓が見つけたというあるものを広げていた。
あるものとは、鬼多のコレクションとも言える、自分がかつて裸にして関係を持った
生徒のスナップ写真であった。その数は、アルバムして10冊近くと多かった。
卓は、証拠を残そうとトイレの窓から外に出て無人の職員室に忍び込み、
鬼多の机の引き出しから持ってきたのだ。
「Oh, my god...」
「何これ…。」
3人は驚きを隠せなかった。
裸にした写真はもちろん、セックスをしてハメ撮りをしている写真など、
卑猥なものばかりが写されていた。

   

「あの先生、10年近くも前からこんなことをやってるのかよ…It's crazy!!」
エリックはそう言いながらアルバムをマジマジと見ていた。
そして、何冊目かに悟の写真が見つかった。
「あった!悟の写真だ!」
「どれ?」
卓の声に、悟はアルバムをのぞきこんだ。
そこには間違いなく、あられもない姿の悟が写されていた。
悟はその写真をアルバムから抜き取ろうとしたが、卓に止められた。
「どうして!?これが無ければ僕は鬼多先生から…。」
「ちょっと落ち着いて、悟!これは悟が被害者だっていう証拠になるんだ。
それに、僕達にはあの作戦が!」
「あ!そうだったね…ごめん。つい取り乱して…。」
「気持ちはわかるけど、ここは我慢して、ね。」
「…うん。」
悟は自分を落ち着かせた。
「で、これはどうするんだ?卓。」
「熊田先生に渡そうと思ってる。事情を全部話してね。」
「先生に渡すのなら、俺がやってやろうか?どうせ部活で一緒だし。」
「じゃ、それはエリックにお願いしようかな。
ただし、渡すのは部活が終わる夜にしてほしいんだ。」
「その作戦とかいうのをやるのか?」
「うん。」
「そう言えば俺、その作戦ていうのは聞いてなかったな。何をやるんだ?」
「えーっとね…。」
卓はエリックに耳元でささやいた。
それを聞いたエリックは感嘆の声をあげた。
「Really!?...It's crazy!!...I'm want to join!!...くやしい~、部活が無ければ
絶対参加したいんだけど~!」
「ダメだよ。エリックは今や野球部の主砲なんだから。部活頑張ってね。」
「わかったよ…。」
「じゃあ、これをエリックに渡しておくから、よろしくね。絶対落としちゃダメだよ!」


「わかってるって!」
卓は、エリックにアルバムの入った袋を手渡した。
「悟、作戦通りうまくやろうね。」
「…うん。」
そして、3人はそれぞれ教室に戻った。

放課後、その時はやってきた。
悟は鬼多の要求どおり、体育倉庫へと向かった。
今度は鬼多が先に悟が来るのを待っていた。
「待っていたぞ、福永…いや、俺のかわいい人形…。」
鬼多はジリジリと悟に近づいた。
「先生…もうこんなことやめてください…絶対おかしいですよ!」
悟は勇気を出して鬼多に言った。
「…何を言うんだ?今更。」
「先生にとって、生徒ってなんなんですか?欲求を満たすための道具ですか?」
「福永、どうしたんだ?一体…先生に逆らえば、自分がどうなるかわからないのか!」


「もう、イヤです!僕はこのことを校長先生や熊田先生に話します!鬼多先生が
今まで僕…いや、僕だけじゃない!今まで先生にひどい目に合わされた先輩達のことを!」
「貴様!許さん!」

   

名前どおりまさに鬼の形相となった鬼多は悟に襲いかかったが、悟はすんでのところで


うまく逃げると、そのまま一目散に体育倉庫から飛び出した。
そして、校門に置いてあった自分の自転車に飛び乗り、そのまま走り去った。
「待て!」
鬼多もそれを追いかけ、買い物から帰ってきた用務員の自転車を強引に奪い取り、
悟の後を全速力で追いかけた。
悟は、学校から少し離れた港にある廃工場へと向かっていた。
「よし!先生が追いかけてきてる。」
バックミラーで鬼多の姿を確認すると、しばらくして自転車を乗り捨て、
廃工場の中に入っていった。
「バカめ。それで逃げたつもりか。お前は私のものだ。」
鬼多も自転車を止め、ゆっくりと悟の後を追いかけた。
月日は流れ、学校では2学期の終業式が行われていた。
体育館に生徒全員が集まり、校長先生の長い話を聞いた後、
教室に戻った生徒達はそれぞれ通知表が渡された。

「へぇ~、これが日本のEaster reportか。」

Easter reportとは、英語で『2学期の通知表』を意味する。
エリックは、初めて見る日本の通知表を手にとって眺めた。

「エリック、肝心の中身を見ないと。」

と同じく通知表を手にした卓が声をかける。

「あ~、そうだな。ちょっと見るの怖いけど。」

エリックはそう言って通知表を開いた。
結果は、エリックらしく英語と体育は優秀で、元から苦手な国語を除いては
可もなく不可もなく、といった感じだった。

「まぁ、こんなもんかな…卓はどうだった?」
「僕?…いや、僕はそんな…。」
「いいから見せろって!」
「ちょ!ちょっと!」

エリックは卓の通知表を横取りして中を開いた。
卓の結果は、全体的に優秀で、中の上レベルの成績だった。

「な~んだ、卓だっていい成績じゃん。」
「いや、最初のうちだと思うけどね。」
「ま、お互いdaddyに怒られることはないだろうけどね。」
「それは言える。」

と2人で笑いあった。

「よ~し、みんな!いい年を迎えて、来年また元気な姿で登校するように!」

熊田のこの声の後、生徒は起立、礼を済ませて各自家路へとついた。

「エリック、野球部は今日もあるの?」
「Well...ミーティングがあるだけだから、ちょっと待っててくれれば一緒に帰れるよ。」

「じゃあ、教室で待ってるよ。」
「OK。じゃ、後でね。」

エリックはミーティングに向かうために教室を後にした。
そして、いつしか教室は卓一人だけになった。

「あれ?卓くん?」

教室の外から誰かが声をかけた。悟だった。

  

「悟?まだ学校いたんだ?」
「うん、僕、学級委員だし、最後の戸締りとかいろいろ…。」
「そっか、最後まで大変だね。」
「卓くんはどうしたの?」
「エリックを待ってるんだ。今日は早く終わるみたいだから一緒に帰ろうかと思って。」

「へぇ~。」
「あ、悟も良かったら一緒に帰らない?」
「え?いいの!?」
「うん、エリックも改めて悟とも一緒に帰りたいって言ってたし。だから一緒に待とうよ。」
「うん!」

こうして、卓と悟は一緒に教室でエリックを待つことになった。

「悟、成績はどうだった?」
「うん、鬼多先生がいた頃よりもだいぶ上がったかも。」
「あはは。確かに、あの先生のときは…ね。」
「うん…でも、今でもあの時のことは感謝してるよ。卓くんにも、エリックにも、熊田先生にも。」
「僕も良かったよ。悟が元気になってくれて。」

すると、卓のズボンのポケットの中の携帯電話がブルブルと震えた。

「誰だろ…あ、父さんだ。ごめん、ちょっと待ってて。」

卓は悟に一声かけ、電話に出た。

「もしもし、父さん?どうしたの?…うん…うん、あ…わかった。
エリックにもそう伝えればいい?わかった。ありがとう。頑張ってね。それじゃ。」

卓は父からの用件を聞き、すぐに電話を切った。

「卓くんのお父さんから?」
「うん、今日は急な仕事で夜までには帰ってこれないから、エリックと一緒に食事しろって。
あ、うちのお父さんとエリックのお父さん、同じ会社に勤めてるんだ。」
「へぇ~…。」
「エリックとは、向こう(アメリカ)で小学校の時に会ってからもう6年半近くになるからね。
半分家族みたいなもんだけど。」
「そんなに仲いいんだ?」
「向こうではクラス替えはなかったから、学校にいるときはほとんど一緒だったしね。

それに、エリックがいなかったら僕はまともな学校生活を送ることが
できなかったんじゃないか…って思ってさ。エリックには本当に感謝しているんだ。」

「ふ~ん…僕には、そういう自分が心から許せるが友達いないから、
卓くんとエリックがうらやましいよ。僕にもそんな人がいればいいな。」
「いるじゃん、ここに。」

卓は自分を指差した。

「え…?」
「僕達、友情を誓い合った友達同士でしょ?」
「あ…ごめん。そうだったね。」

悟は照れ笑いをした。

「そして…」

卓は悟の耳元にささやくような声で

「…一緒に合体した仲じゃん。」

  

それを聞いた悟は、

「ちょ、ちょっと…!」

顔を赤くして卓を叩くふりをした。

「…でも、卓くんだから信じて…許せたのかもね。」
「悟…?」
「それと…。」

今度は逆に悟が卓の耳元に、

「…すっごい気持ち良かったし!」

この言葉に卓は

「あはは、悟、変態だ!」
「え~!?卓くんに言われたくない!」

2人は大きく笑いあった。
すると、ミーティングを終えたエリックが教室に戻ってきた。

「What's happen? 2人で何の話してんの?」
「え~、何でもない何でもない!」
「怪しいなぁ…2人とも。」
「あ、エリック…父さんから電話があって、今日は夜までには帰れないから夕食を一緒に食べてこいって。」
「ってことは、うちのdaddyもってことか。OK…そしたら、今日はそのまま卓の家で泊まってもいいかな?」
「泊まってもいいかな、って…いつもじゃん。別にいいけど。」
「あ、そっか。」
「待てよ…そうだ!今夜、悟も一緒にどう?」

卓は、悟も誘ってみることにした。

「え?いいの?」
「いいよね?エリック?」
「No Problem. 人数は多いほうがいいしね。俺も悟とはいろいろ話してみたかったしね。」

「どうする?悟、なんか予定とかあるなら別にいいけど…。」
「いや、大丈夫!喜んで行かせてもらうよ!ただ、荷物を取りに一度家に帰るけど…。」

「そしたら、どこで待ち合わせする?」
「いつも俺達が行くあそこがいいんじゃないか?」
「あ~、あそこかぁ。久々に行ってみる?」
「あそこって?」
「駅の近くのステーキハウスの店だよ。引っ越してきてしばらくは、夕食をよくそこで食べてたから。」
「あ!知ってる!僕も行ったことある!」
「じゃ、そこにしようか。あ、悟のことは父さんに僕からもう一度連絡しておくよ。」

「ありがとう!」
「OK, じゃ、行こうぜ!」
「あ、待って!戸締りだけしていくから…。」

こうして卓が戸締りを終えたあと、3人は教室を後にした。
その後、ステーキハウスで夕食をとり、卓の家で一夜を明かすことになった。

いつもは卓の部屋に、ひとつ布団を敷いてそこにエリックが横になっていたが、
今回は客間に布団を3つ敷いて、川の字になって横になることにした。

明かりを消して眠りについてから数時間後のことだった。
エアコンの暖房が少し暑かったのか、少し汗ばんだ悟が目を覚ました。

「なんかいやに暑いなぁ…。」

悟は熟睡している卓の枕元にあったエアコンのリモコンを手にした。
リモコンの液晶には、なんと27度と設定されていた。

「うわ、暑いはずだ…なんかの拍子でうっかり温度が上がっちゃったのかな…。」

悟はエアコンを止めてTシャツを脱いで上半身裸になり、タオルで汗を軽く拭った。

そして、悟の太ももに寝返りを打ったエリックの左手が当たった。

「いてっ!」

悟は思わずエリックの方を見た。
すると、布団を思い切り蹴飛ばして、大の字に近い状態で熟睡している、Tシャツとトランクス姿の
エリックが飛び込んできた。

  

「エリックって、ホント寝相悪いなぁ…。」

悟はエリックに布団をかけなおそうとした、が。悟の視線は、ある一点に集中した。
それは、眠っている間でも膨らんでいたエリックの股間だった。


すっかり魅了された悟は、エリックのトランクスの中心のボタンを外し、
勃起したペニスを引っ張りだした。
エリックの巨大なペニスは、天井に向けて大きく反り返っていた。

「すごい…卓くんのよりも、大きい…。」

悟は、エリックのペニスをゆっくりとしごいた。
包皮が剥けてあらわになった亀頭は、濃いピンク色をしていた。

「こんな大きいのが、僕のお尻の穴に入ったら…。」

  

悟は、エリックのペニスを握り締めたまままじまじと見つめていると、

「…そんなに興味ある?俺のペニスに。」

なんと、エリックが目を覚ましたのだ。

「あ!ご、ごめん!」

悟は思わず手を離した。

「ペニスに鼻息が当たってくすぐったかったよ。」
「あ~、ホントにごめん…。」
「いいよ。そんなに謝らなくて…卓のより大きいだろ?」
「え?…う、うん…。」

悟はそのまま自分の布団の上にうつ伏せになった。

「もういいの?なんなら、このまましごいてイカせちゃっても良かったのに。」
「ちょ…何言ってんの!?大体人の家なのに!」

エリックのジョークを真に受けた悟は思わず声をあげてしまった。
そこでエリックに「シー!」とたしなめられてしまった。

「あ、ごめん…。」
「It's OK...でも…もう俺と卓は友達、というよりは兄弟…いや、双子みたいなもんだし…
そういう遠慮ってないんだよな。」
「あ…そっか、6年近くも一緒なんだもんね…。卓くんも言ってたんだ。家族みたいなもんだって。」
「へぇ~、卓がそんなことを?」
「うん、エリックがミーティングに行ってるときに聞いたんだ。」
「俺も卓には感謝しているんだ。俺は6歳までは日本にいたんだけど、小学校に上がると同時に
アメリカに帰って、どういうわけかなかなか友達が作れなくてさ…そしたら卓が転校してきて、
当時英語なんてこれっぽっちも話せなかった卓をヘルプしたことをきっかけに仲良くなってさ、
逆に俺のほうこそ卓がいなかったらどうなってたかわかんなかったからね。」
「そうなんだ…これこそ『無二の親友』ってやつだね。卓くんにも話したけど、ホントうらやましいよ。」
「悟には、そういう友達はいないの?」
「…うん、実は僕も中学に入る頃に引っ越してきて、小学校の時からの友達とかまったくいないから、
何人か話せる程度の友達はいるけど…さすがにエリックと卓くんのような関係の友達はいないんだ。」
「そっか…じゃあ、今度は俺と卓が、悟の…その、何の親友だっけ?」
「『無二の親友』?」
「そうそう、『無二の親友』になるよ。」
「本当!?でも、卓くんにも言われたんだ。「僕達、友情を誓い合った友達同士でしょ?」って。」
「あはは…卓らしいな。でも、俺もそんな卓だから好きになったんだけどね。
卓には、人を惹きつける不思議な魅力があるからね。」
「うん、僕もそう思った。」
「だから、卓の友達は俺の友達でもある。よろしくな、悟。」
「こちらこそ!」

2人は横になりながら握手を交わした。

「ところでさ、悟…。」
「ん?」
「…卓とのセックスは気持ち良かった?」
「え!?」

エリックの直球な質問に悟は思わず驚いた。

「巨大化して、卓とセックスしたんでしょ?あれ、俺だってまだやってないのに。」
「まだって…ていうか、あれは…。」

すると、エリックが悟の背後から抱きついた。

  

「ちょ、ちょっと…エリック!重いって。」
「うらやましいなぁ、俺の卓とそんなことしたなんて。」

エリックはわざと腰を振って見せた。
すると、ちょうどエリックの股間が悟のお尻の部分にあたっていた。

「エリック…当たってる。」
「何が?」
「だから、エリックの大きいチンチンが、僕のお尻に…。」
「ふ~ん…。」

すると、エリックは手を悟の股間に持っていった。

「わっ!」

悟は身をかがめて股間を押さえた。

「あれ?悟、勃起してない?」
「してないよぉ…。」
「え~、でも…俺の手にはすっかり硬い感触が伝わってるんだけど。」
「それは…エリックが変なことするから…。」
「…悟、ホントはさっき見ていた俺のペニスに興奮してたんじゃないの?」
「違うよぉ…。」
「正直に言えばいいのに…もう、俺達、そんな仲じゃないだろ?」
「………うん。すごい興奮してた。それに…。」
「それに?」
「エリックの大きなチンチンが、僕のお尻の穴に入っちゃったらどうなるんだろう、って。」
「………悟、やりたい?」
「………え…?」
「明るいところで、俺のペニス見たいだろ?ペニスだけじゃない、アナルとか、いろいろ。」
「…見たい。エリックの全部を見たい。エリックと…やりたい。」
「よし!」

エリックは悟から離れて起き上がった。

「エリック?どうしたの?」
「風呂場に行くよ。汗かいちゃったから体も流したいし。」
「うん…。」
「静かにね。卓が起きちゃうから。」
「うん。」

こうして、エリックと悟は替えの下着を持って風呂場へと向かっていった。
汗だくになってしまった体を洗い流そうと風呂場に向かったエリックと悟の2人。
Tシャツを脱いで上半身裸になったエリックを、悟はまじまじと見つめていた。

「どうしたの?俺になにかついてる?」
「いや、そうじゃないんだけど…エリックってよく見たら、筋肉質なんだなぁ、って。」
「あ~、最近は野球部で筋トレやってきたからね。でも、そうでもないよ?だって…。」

エリックはそう言うと、悟の手を持って自分の腹部に押し当てた。

「どう?まだ柔らかいだろ?」
「本当だ…。」
「この辺ももうちょっと筋肉つくといいんだけど…悟、俺のトランクス脱がしてよ。」
「え?…う、うん…。」

  

悟は、自分の目の前で直立するエリックのトランクスをゆっくりと下ろした。
すると、勃起したペニスがピョコンと勢いよく姿を見せた。
寝室での暗闇の中で見た時とは違い、照明で露わになったペニスに悟は魅了されていた。

「すごい…改めて見ると本当に大きい…。」
「あとでゆっくりさわらせてあげるよ。じゃあ、今度は悟のを見せて…。」

今度はエリックが悟のトランクスをゆっくりと下ろした。
悟のペニスは勃起していただけでなく、既に亀頭から透明な液体がにじんでいた。

「悟、俺のペニスを見てこんなになっちゃったの?」
「え?勃起してたのはわかったけど、そこまでは気がつかなかった…。」
「エッチだなぁ…。」

エリックは悟の包皮をゆっくり剥いた後、指先で亀頭の先を軽くいじった。

「あ…ちょっと、エリック…!」

悟は腰を引いた。

「気持ち良かった?」
「う、うん…。」
「続きは中でやろうか?」
「うん…。」

2人は風呂場へと入っていった。

そして、シャワーで体を濡らした後、悟がタオルにボディーソープをつけようとした。

「悟、タオルなんかいらないって。」
「え?」
「こうするんだよ。」

すると、エリックがボディーソープを手のひらにたっぷりつけると、
そのまま悟の背中に塗りたくった。

  


「ちょ、ちょっと!くすぐったい!」
「いいからいいから、俺が流してやるよ。」

エリックは、マッサージするように悟の背中や首筋を洗っていった。

「あ、なんか気持ち良くなってきた…。」
「だろ?でも、この後もっと気持ち良くなってくるよ。」

すると、今度はやわらかい胸元や腹部、内股に手を伸ばした。
悟の弾力のある胸は、エリックの手の中で卑猥に変形した。
そして、エリックの手が乳首に触れた瞬間、悟の口から吐息が漏れた。

「あ…あ…気持ちいい…。」

快楽に身を委ねる悟。
そして、はちきれんばかりに勃起した悟のペニスを緩急つけてしごきあげた。

「だ、ダメ…イク!」

  

ボディーソープの泡で見えなくなったペニスから、大量に射精した。
エリックの泡だらけの手の平にも、悟の精液の温かい感触が伝わってきた。

「もうイッちゃったの?」
「だって…すごい気持ち良かったんだもん…。」
「そっか…。」
「ねぇ、エリック…今度は僕の番だよ?」
「わかった。ちょっと待ってて…。」

エリックは浴槽に腰をかけ、足を広げた。

「悟、俺のペニス…好きにしていいよ。」

悟は、エリックの足の間に入り、エリックのペニスを数回しごいて再び勃起させた後、
まるで好物にかぶりつくかのように口に含んだ。

  

チュプチュプと卑猥な音を立て、悟はエリックのペニスを味わっていた。
やがて、悟の舌はペニスから睾丸、果てはアナルまで伸びていた。

「エリックのアナル、きれい…しかもヒクヒクしてる。」

悟はエリックの限界まで勃起したペニスを緩急つけてしごきながら、アナルに丹念に舐め続けた。
それに伴い、エリックの吐息も徐々に荒くなっていった。

「ねぇ、僕にしかできないことしてあげる。」

  

悟はそう言うと、エリックのペニスを自分の胸の谷間に挟んでこすりあげた。
乳房が並みの女性より大きい悟だからできることであった。

「It's cool...舐められるより、気持ちいい…あ、ダメだ!…I'm cuming!」

絶頂を迎えたエリックは、悟の胸の中に射精した。
悟の白い胸元に、エリックの精子が付着した。

「すごい、こんなにたくさん…。そんなに気持ち良かった?」
「ああ…すごい気持ち良かった。パイズリされたのは初めてだから余計にね。じゃ、今度は悟の番だよ。」

最初にエリックは濃厚なキスから始め、そのまま胸元に下がって悟のピンク色の乳頭に舌を這わせた。
その瞬間、悟の体がビクッと震えた。
エリックは、口の中で悟の乳首を舌で転がしたりしつつ、勃起したペニスへ手を伸ばしてしごき始めた。
快楽に浸っていた悟はやがて、

「エリック、僕のチンチン…舐めて…。」

自分から嘆願すると、エリックは悟のペニスを口に含んだ。
エリックは、さっき自分がされたことと同じことを、かつ、より巧みに行った。
やがて、悟は自分から腰を振ってさらに快楽を求めていた。

「入れてほしい?俺のペニスを、悟のアナルに。」
「入れて…お願い…僕をメチャクチャにして…。」

悟は自分から後ろを向き、エリックにお尻を突き出した。
エリックは反り返った自分のペニスを悟のアナルにあてがったが、
その瞬間、外から誰かに見られていることを感じ取った。
よく見ると、風呂場の入口から卓が覗き込んでいたのだ。
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