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  • 2011⁄06⁄13(Mon)
  • 01:58

復讐 たかや

私の学生時代にあった出来事を書き綴ろうと思います。
ただ、中には聞いただけの話や昔のことなので忘れている部分もありるので、かなりフィクションに近くなるかもしれませんし、女生徒が関わってくる話もあるので気分を害される方はご遠慮ください。

これは私が中学生だった頃の話です。私のクラスにNといういかにも悪です、という見た目をした同級生がいました。
彼自身は身長も体格も普通くらいだし、特にケンカが強いといったわけでもありませんでした(むしろ弱かったようです)が、彼の兄貴が暴走族に入っていてそのリーダーとも親しかったことを鼻にかけ、調子に乗っていました。
最初はあまりにも目の余る言動に注意するものもいましたが、そのたびに兄貴にチクり注意した奴をリンチにしたようで、その頃にはだれもNに口出しするものはいませんでした。時々、Nの思いつきでだれかがいじめられることはありましたが、みんな見て見ぬふり、それどころか下手をうって目をつけられないようにみんな気を遣い、腫れ物に触るような扱いでした。

しかし、そんなNにも転機が訪れました。
彼の兄貴の所属していた暴走族が、近くの別の暴走族とのケンカに負けて解散したのです。つまり、Nはその牙をもがれたも同然と言うことでした。
Nはまるで別人のように大人しくなり、例え命令しても誰も言うことを聞く奴はいなくなりました。時々、影で復讐計画めいたものを話す人たちがいましたが、とはいっても、みんな長年の恐怖と解散したとは言え、彼の兄貴が元暴走族であることには変わらないので特になにも起きませんでした。
そんなとき、同じクラスのKという男子が、兄貴の族を壊滅させた暴走族に入ったという噂が流れ始めました。

このKという男子は、かつては剣道部に属していた熱血漢で、一回Nの言動を咎めケンカの末ケガを負わせたことから、Nとその兄貴にリンチをうけ、その後もなにかとNに目をつけられていた奴でした。
Kはそのリンチの一件で一時期、不登校になり、部活もやめたたも相当恨みがあったんだと思いますが、それからNへの復習が始まったのでした。

Kが暴走族に入って一番変わったのはNの態度でした。表面上は相変わらず強がっていましたが、明らかにKを怖がって、避けているのを感じました。
クラスのみんなもそれはわかっていたようですが、Nに手出しするものも影で笑うものもいませんでした。なぜなら、僕たちにとっては恐怖の対象がNからKに変わっただけだったからです。むしろKの方が体格もよかった分ずっと怖いくらいでした。
下手にNに手を出してKに目をつけられたら大変だ。これが私のクラスでの暗黙の了解になっていたようです。

そのうちKは髪を染めたり、学ランを改造したりとどんどん悪っぽくなっていきました。
授業をサボることも多くなりましたが、Nの時も見て見ぬふりしていたように教師は完全無視でした。
Kのいない間はクラスに平穏が訪れたようでむしろ心地よく、そう思っていたのは私だけではなかったようです。

しばらくすると、あの事件から大人しかったNの無断遅刻・早退・サボりが目立つようになりました。
「Nの兄貴たちが族を再結成して復讐しようとしている」なんて噂もたったため、一部の人間はまたNに気を使ったりしましたが、Nは命令したりもしないし、どうも様子がおかしかったです。

その謎が判明したのは私が授業中にトイレに行ったときでした。
そのときの授業にはKもNもいませんでしたが、その頃は誰も特に気にしてなかったように覚えています。
とにかく、その前の休み時間に水分をとりすぎた私は尿意を我慢できず、友達に冷やかされながらトイレに行ったのです。(みんなに笑われながら冷やかされるなんて、前は考えられませんでした。)
トイレに入ると私は目を見張りました。そこにいたのはKと素っ裸のNでした。
Kは私に気づくと
「なんや、たか。サボりか?」
と言いました。私は
「ちがう。トイレが我慢できなくて」
と言って、焦りながら早くトイレを済ませて戻ろうとしました。
(変な場面見ちゃったどうしよう)
と私が怯えながら用を済ませ、手を洗って出ていこうとすると、
K「おい。たか、ちょい待てや」
私「え?なに?俺、早く戻らんと」
K「そんなビビんなや。別にお前になんかするわけちゃうわ。今からNにすることちょっと見ていかんか」
Kへの恐怖心とそれをずっと上回る好奇心から私は頷いていました。

「なにをするの?」
と私が聞くと、Kは
「わかんだろ?これだよ、これ」
とニヤニヤしながら、握りしめた右手を上下させました。

Kに促されるまま私は彼の隣まで行きました。Nは股間を隠しながら、うつ向いて体を小さくしていました。
それを見てKが
「なにしてんださっさと始めろ。それともこのまま外に出されてえのか?」
と言いました。Nは小さく怯えながら「ごめんなさい」というと股間に置いていた手をどけました。

私は素っ裸のNを凝視しました。細いながらも程よく筋肉のついた体、オシャレに伸ばした髪、そしてまだ幼さの残る顔。その体格に合わせるかのように股間にぶらさがるペニスは標準くらいのものでしたが、皮は剥け、色も黒ずみ、Nの女性経験を物語っていました。
Kが
「おい、なに縮こまらせてんだ。」
と言うと、Nはまた謝りながらペニスをいじりなんとか起たせようとしました。しかし、全く起つ気配が見えません。
すると急にKが思いっきりNを蹴りとばしました。Nは噎せて、ヒィヒィ泣きながらも必死に謝っていました。
さすがにそれには私も引いて、好奇心なんかなくなってしまいました。ビビる私に気づいたのかKが
「こいつなんか今日ダメだわ。すまんな」
「いや。いいよ。ていうか、あの、俺そろそろ」
「あ。クラスに戻るか?すまんな。引き留めて」
俺が早足でトイレの出口に向かうと後ろから
「今日のことは誰にも言うなよ」
と言われました。俺は声もなく頷いて、震える手でドアを開け、急いでクラスに戻りました。

クラスの皆は帰りの遅かった私を「ウンコかよ」などとからかいましたが、様子がおかしかいことに気づいたのか、直ぐにからかいをやめ、心配してくれました。
私は何でもないよ、と返しながらも
(Kも変わったんだな)
と改めて思いました。

次の日の放課後のことです。帰る準備をしていた私のもとへNがやって来ました。
正直、昨日のこともありその日はNを避けていたのですが(Kは休みでした)モジモジしてなかなか話を切り出さないNに痺れを切らして
「なんの用?」
と尋ねました。Nは
「あの、Kくんにたかや、くんを誘えって頼まれて。この後、いいかな?」
断って帰りたいのが本音でしたが、Kが絡んでいるし、先日のことでビビっていたので、しぶしぶ承諾しました。クラスのみんなから私たち二人を包む好奇の視線を感じましたが、Kとの約束通り適当にはぐらかしました。
Nに連れられるまま歩くとKがダボダボのシャツにズボンという、いかにもヤンキーですみたいな格好でたっていました。
Kは私に「よう」と声をかけるとすぐに歩き始めました。仕方なく私もついていきました。
そのまま住宅街にある一軒家の前までいきました。表札からKの家だとわかりました。Kが入っていくので私も入りました。
「お邪魔します」
と上がりましたが、Kが玄関で険しい顔して、仁王立ちしたまま動きません。私は一瞬ヤバイと思いましたが、どうやらその視線は私に向けられたものでないことに気づき、後ろを振り向くと、Nが靴も脱がずに立って恥ずかしそうにしています。
私が不思議がっていると、後ろで急にKが壁をドンッと叩きました。Nはその音に震え上がると私たちの目の前で服を脱ぎ、素っ裸になります。
それを確認するとKは家の奥へと歩いて行きます。私も急いで後を追いました。

ちょっと気になって後ろをちらっと見ると、Nが四つん這いで犬のように私の後をついてくるのがわかりました。
なんとも異常な光景に頭が痺れていくような感じがしました。

なんだか夢を見ているような感覚で全体的にふわふわとしていました。
その日はこの前のリベンジなのかKが私の目の前で、Nにオナニーをさせようと思っていたらしく、色々と話しかけてきましたが私は生返事するばかりでした。正直、Kに何を言われたのかもいまいち思い出せません。
そんな盛り上がらない私の様子に腹がたったのか、Kに「帰れ。」と言われ、家を追い出されてしまいました。

家に帰ってもそんな調子で、心配した母親に言われて熱を図ると39度くらいありました。たぶん疲れと重なったんだと思いますが、長引いてしまいしばらく学校を休みました。
学校を休みだして、3、4日たった頃、私の携帯に電話がありました。知らない番号で誰だろう、と思って出てみるとKからでした。私は少し驚きましたが、Kの家に行ったときにアドレスを聞かれたことをなんとなく思い出しました。
Kはまず始めに
「俺のせいだよな。ごめんな」
と謝ってきたので、わたしは
「別にKのせいじゃないから気にしないで」
と返しました。するとKは
「そっか。たかは優しいな」
と言ったきり、喋らなくなりました。なにか言いたいことがある、とピンと来ましたが、こちらから切り出せる雰囲気もなく、ましてや電話を切れるような感じでもなく、重たい沈黙が流れました。
しばらくするとKが
「なあ。今から会えないか?」
と言い出しました。すごく思い詰めた雰囲気だったので断れず、私はつい承諾してしまいました。
その後、恐る恐る母に外出許可を尋ねると、思ったより簡単にとれ、私はKに言われた公園に行きました。
着くとKはすでにベンチ座っていました。私は軽くKに挨拶して、隣に腰を下ろしました。Kはまた
「風邪引かせてごめんな」
と謝ってきました。私は
「だからKのせいじゃないだろ?気にすんなって」
と笑って返しました。Kも
「そっか」
とぎこちなく笑いながら返してきました。また、それっきりKは喋らず沈黙が流れました。
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