- 2014⁄01⁄12(Sun)
- 00:24
教師
とある架空の中学。
校舎の端にある理化準備室。
もともとあまり使われない校舎の、あまり使われない場所にあるので、
生徒が中に入ることはもちろん、その扉の前を通ることもほとんどない。
放課後ともなればなおさらだ。
だから専らその部屋を使うのは、
そこに常駐する女性教諭とその女性教諭と人に言えない関係をもつ一人の男子生徒だった。
コンコン。
「入りたまえ」
おとなしめのノックがして、女性教諭の落ち着いた声が響く。
ガラガラ。
一人の小柄な男子生徒は扉をあけ、中に入るとすぐさま扉を閉め、慎重に鍵をかける。
その様子を女性教諭、弓倉が横目で見て薄く笑う。
「相変わらず、慎重だな少年」
「少年じゃなくて、高志と呼んでください」
少年と呼ばれた男子生徒は弓倉へと振りかえり、まだあどけなさを残した顔で口をとがらせた。
「うむ」
と、どう聞いても了承したようには聞こえない生半可な返事を聞いて、
高志は不機嫌な顔のまま弓倉に近づく。
「それにまたコーヒーですか?」
弓倉が座る机の上には電気式のコーヒーメーカーが置いてあり、
弓倉が握るカップにはそこから注がれたばかりらしいコーヒーが湯気をたてて満たされていた。
「ああ、説明するならブラックでしかもかなり濃い」
弓倉は、そう言ってカップに口をつける。
「だから、そんなコーヒーばかり飲んでいると身体を壊しますよ」
高志は慣れた調子で弓倉に説教し、丸椅子を一つ引き寄せると弓倉と向かい合うように座る。
弓倉はカップの向こうから高志を見つめ、2、3度瞬くと余裕をもった目であさっての方向を向いた。
「あー、なんだな、君は見かけによらず口うるさいところがあるな・・・」
そして、何かを思い出すように顎の下に手をかけ、ぶつぶつと愚痴をもらし始める。
「だいたい私がこんなにコーヒーを飲むようになったのは、君はタバコの匂いは嫌いだといったからだ。
嫌いと言ったからコーヒーに頼って禁煙したのではないか。
知っているか?禁煙と言うのは苦しいのだぞ、知らない?ふむ、まあいい、知っても困ることだ。
それで、その苦しみに耐えついに禁煙に成功した私に、君はなんて言ったか覚えているか?」
弓倉の恨みがましい目が高志にもどる。
高志は首をすくめて、覚えていないという顔をする。
「いいか、君はこう言った。“フラスコとガスバーナーで入れたコーヒーは健康に悪そうです”、だぞ。
なんて言いぐさだ。私は理化教師だ。理化教師が実験器具でお茶を入れるのはお約束だろう?
なのに私は、それも君の意見をとり入れ、安月給からこいつを買ったんじゃないか。」
弓倉は、ポンポンとコーヒーメーカーの頭をたたき、ううん?と高志に顔をよせる。
「まあ、それもいい。些細なことだ。やはり私が傷ついたのは煙草のことだ。
私が君にキスしたとき、・・・そう、教師が生徒にキスだ。
いくら君に強く迫られ、たまたま私がそういう性癖を長年隠してきたとしてもだ、
いやむしろだから非常に思いきりが、私の過去とか、君の将来とか、私の今の職とか、
色々考えたのだぞ。今だから言うが、あのキスは数年ぶりのキスだった。
それを、それを君はだな・・・・」
「あの時の先生のキスはタバコの匂いでいっぱいでした」
しれっと答える高志。
「それだ!!」
弓倉はびしっと人差し指を高志につける。
「女性にキスをさせておいて、タバコ臭いとはなにごとだ。
私は深く傷つたんだぞ、分かるか少年、君が犯した罪の重さを」
「はあ、それは分かります・・。」
「うむ、自覚しているんだな。では、その件は水に流そう」
そこで弓倉はニヤリと笑う。
間近まで顔を高志に近づけて、念を押すように囁く。
「ならば、もはや私のキスはコーヒー臭いなどと言わぬな」
「え?うぐ・・・・」
弓倉は高志がまともな返事を返すまえに、唇を重ねていた。
たっぷりと高志の唇の味を楽しむように、舌先でくすぐる。
そして、高志が口を開いてお返しをしようとした矢先に突き放すように顔を離す。
「というわけで、今日はここまでだ」
「え?」
「昨日のテストの採点が残っているのでな。続きは後日だ」
「そ、そんな・・・」
情けない声をだす高志。
弓倉は高志の股間が期待で膨らんでいるのを見て、つれなく言う。
「ああ、我慢できない分は自分で処理してくれ。あ、ここではするな。私が我慢できなくなる。」
「後日っていつなんです」
「明日、明後日はだめだ。会議が入っている。
その次だな、その次なら君のして欲しいことをしてやろう」
「約束ですよ」
しぶしぶと承諾する高志。
他に選択しようがない。
「うむ、だが嘘になっても針は飲まないぞ」
真顔でそう言って、弓倉はいそいそと部屋の外に高志を追い出す。
欲求不満でも浮気はするな、冗談でそう言われて、高志はかえって安心する。
それで、弓倉は別れ際に囁くのだ。
「それにしてもキスというものはいいものだな、少年」
「・・・・・」
またもや高志がまともな返事をする前に、弓倉は笑って準備室に戻って行った。
校舎の端にある理化準備室。
もともとあまり使われない校舎の、あまり使われない場所にあるので、
生徒が中に入ることはもちろん、その扉の前を通ることもほとんどない。
放課後ともなればなおさらだ。
だから専らその部屋を使うのは、
そこに常駐する女性教諭とその女性教諭と人に言えない関係をもつ一人の男子生徒だった。
コンコン。
「入りたまえ」
おとなしめのノックがして、女性教諭の落ち着いた声が響く。
ガラガラ。
一人の小柄な男子生徒は扉をあけ、中に入るとすぐさま扉を閉め、慎重に鍵をかける。
その様子を女性教諭、弓倉が横目で見て薄く笑う。
「相変わらず、慎重だな少年」
「少年じゃなくて、高志と呼んでください」
少年と呼ばれた男子生徒は弓倉へと振りかえり、まだあどけなさを残した顔で口をとがらせた。
「うむ」
と、どう聞いても了承したようには聞こえない生半可な返事を聞いて、
高志は不機嫌な顔のまま弓倉に近づく。
「それにまたコーヒーですか?」
弓倉が座る机の上には電気式のコーヒーメーカーが置いてあり、
弓倉が握るカップにはそこから注がれたばかりらしいコーヒーが湯気をたてて満たされていた。
「ああ、説明するならブラックでしかもかなり濃い」
弓倉は、そう言ってカップに口をつける。
「だから、そんなコーヒーばかり飲んでいると身体を壊しますよ」
高志は慣れた調子で弓倉に説教し、丸椅子を一つ引き寄せると弓倉と向かい合うように座る。
弓倉はカップの向こうから高志を見つめ、2、3度瞬くと余裕をもった目であさっての方向を向いた。
「あー、なんだな、君は見かけによらず口うるさいところがあるな・・・」
そして、何かを思い出すように顎の下に手をかけ、ぶつぶつと愚痴をもらし始める。
「だいたい私がこんなにコーヒーを飲むようになったのは、君はタバコの匂いは嫌いだといったからだ。
嫌いと言ったからコーヒーに頼って禁煙したのではないか。
知っているか?禁煙と言うのは苦しいのだぞ、知らない?ふむ、まあいい、知っても困ることだ。
それで、その苦しみに耐えついに禁煙に成功した私に、君はなんて言ったか覚えているか?」
弓倉の恨みがましい目が高志にもどる。
高志は首をすくめて、覚えていないという顔をする。
「いいか、君はこう言った。“フラスコとガスバーナーで入れたコーヒーは健康に悪そうです”、だぞ。
なんて言いぐさだ。私は理化教師だ。理化教師が実験器具でお茶を入れるのはお約束だろう?
なのに私は、それも君の意見をとり入れ、安月給からこいつを買ったんじゃないか。」
弓倉は、ポンポンとコーヒーメーカーの頭をたたき、ううん?と高志に顔をよせる。
「まあ、それもいい。些細なことだ。やはり私が傷ついたのは煙草のことだ。
私が君にキスしたとき、・・・そう、教師が生徒にキスだ。
いくら君に強く迫られ、たまたま私がそういう性癖を長年隠してきたとしてもだ、
いやむしろだから非常に思いきりが、私の過去とか、君の将来とか、私の今の職とか、
色々考えたのだぞ。今だから言うが、あのキスは数年ぶりのキスだった。
それを、それを君はだな・・・・」
「あの時の先生のキスはタバコの匂いでいっぱいでした」
しれっと答える高志。
「それだ!!」
弓倉はびしっと人差し指を高志につける。
「女性にキスをさせておいて、タバコ臭いとはなにごとだ。
私は深く傷つたんだぞ、分かるか少年、君が犯した罪の重さを」
「はあ、それは分かります・・。」
「うむ、自覚しているんだな。では、その件は水に流そう」
そこで弓倉はニヤリと笑う。
間近まで顔を高志に近づけて、念を押すように囁く。
「ならば、もはや私のキスはコーヒー臭いなどと言わぬな」
「え?うぐ・・・・」
弓倉は高志がまともな返事を返すまえに、唇を重ねていた。
たっぷりと高志の唇の味を楽しむように、舌先でくすぐる。
そして、高志が口を開いてお返しをしようとした矢先に突き放すように顔を離す。
「というわけで、今日はここまでだ」
「え?」
「昨日のテストの採点が残っているのでな。続きは後日だ」
「そ、そんな・・・」
情けない声をだす高志。
弓倉は高志の股間が期待で膨らんでいるのを見て、つれなく言う。
「ああ、我慢できない分は自分で処理してくれ。あ、ここではするな。私が我慢できなくなる。」
「後日っていつなんです」
「明日、明後日はだめだ。会議が入っている。
その次だな、その次なら君のして欲しいことをしてやろう」
「約束ですよ」
しぶしぶと承諾する高志。
他に選択しようがない。
「うむ、だが嘘になっても針は飲まないぞ」
真顔でそう言って、弓倉はいそいそと部屋の外に高志を追い出す。
欲求不満でも浮気はするな、冗談でそう言われて、高志はかえって安心する。
それで、弓倉は別れ際に囁くのだ。
「それにしてもキスというものはいいものだな、少年」
「・・・・・」
またもや高志がまともな返事をする前に、弓倉は笑って準備室に戻って行った。
放課後の理化準備室の前。
ほとんど生徒が立ちよらない校舎の、立ちよらないような場所。
高志は、最後の授業が終わってからきっちり20分時間をつぶした後、
懸命に何気なさを装ってここいた。
戸の横にかけられた『管理責任者 弓倉教諭』の小さなプレートを見て気を落ち着ける。
とにかくこれから中に入って気をつけることは、
(1)タバコの話をしない。
(2)コーヒー臭くても我慢する。(顔にも出さない)
である。
もしそういう話題になったら愚痴を聞かされるだけで、貴重な時間を失いかねない。
現に、先日はそうであった。
「まる2日も我慢したんだからな」
そう言って、大きく息を吸いこむ高志。
「何を我慢したんだ、少年?」
「ぶっ、」
「ゆ、弓倉先生。いつの間に」
「約束の時間に間に合うぐらいからだが、・・何を慌てている?私の着替えでも覗こうとしていたのか?」
「そ、そんな事してません」
高志は、ぶんぶんと首を振って答える。
高志の慌てぶりを、大人の笑みで見下ろす弓倉。
「冗談だ。まあ、中に入れ」
「は、はい」
「まあ、とりあえず話はコーヒーを入れてからだ」
「えーーっ!!」
「ふふ、冗談だ、少年。しかし、そんなにがっついては女性に嫌われるぞ」
弓倉は笑ったまま高志の背を押して部屋の中に入る。
廊下に人気がないことを確かめてから、静かに戸を閉めて自分の手で鍵をかける。
そして、高志に振り向き両肩に手を置いて唇を重ねる。
長く、深いキス。
高志の唇を割って、弓倉の熱い舌が入れられる。
弓倉は高志の口中を隅々までくすぐり、
同じように弓倉の中に入ろうとする高志の舌を押し戻して舐め上げる。
「・・・む・・・ん・・」
口の中で高志が何か言っているのを聞きながら、ズボンのベルトに手をかけ引きぬいて床に落とした。
カツン。
ベルトの止めがねが、床にあたる音が響く。
弓倉の手はとまらず、ズボンのボタンを外ずしジッパーを下げ、ズボンを膝までずらす。
さらに片足を上げてつま先で下着を引っ掛けると、
下着とズボンを一気に押しつぶすように、床まで踏みつけて脱がした。
「さあ、足を上げて」
ここでようやく唇を離し、弓倉は高志に言う。
高志が足を上げると、踏みつけらたままのズボンと下着が足首からぬけ床に残された。
「なるほど、コーヒー一杯分も待てないわけだな」
高志の下腹部に目を移し、目を細める弓倉。
「こ、これは先生が急に・・・・、おそってくるから」
「ほほう、私のせいか」
高志は、恥ずかしげに目をそらす。
弓倉の手により剥き出しにされた高志のペニスは、これ以上ないほど充血し勃ちあがっていた。
「・・・だいたい、どうして先生は下から脱がすんですか?」
「この方が君が恥かしがるからだ」
即答する弓倉。
「それに、ここを見られると君は素直になる」
ううっ、高志はまた唸って身をよじる。
「ふふ、では、ご希望に答えて全部脱いでもらおうか」
「・・・自分で脱ぐんですか?」
「そうだ」
弓倉は高志からやや離れて、観察する。
高志は恨めしそうに弓倉を見るが、
弓倉に微笑み返されて、顔を赤らめつつ上着のボタンを外していく。
「・・先生の変態」
「聞こえるように言うな。そんなに恥かしいかね」
「あたりまえです。女の人の前で、命令されて脱ぐなんて・・」
「ふふ、私に惚れた君が悪い。まったく物好きだな、少年」
「・・・あの時は、先生にこんな趣味があるなんて思いませんでした」
高志は言いきると、上着とシャツを脱ぎ捨て、弓倉の前に全裸をさらす。
目はそらしたたまま、顔も赤い。
「悪かったな。何でも言うことを聞くなんて言う、君があまりにも可愛かったのでな。
つい私も君の告白をOKしてしまった。・・・・そうだな、我慢できなかったのは私だ」
弓倉は高志に近づき、そっと両手をとる。
そして、そのまま机の前まで移動すると高志を机の方に向かせ、両手を上につかせる。
両足を開いて立たせ、腰を付きださせるようにひっぱる。
高志のさせられたそれは、尻を見せて背後から求めるいやらしい格好、そのものであった。
「せ、先生っ」
「おっと動くな、足を閉じるな、手も離すな」
囁く弓倉。
高志の背後、尻の後ろで膝をつき、袋の裏側から肛門の先まで一舐めした。
「あん・・・」
高志が声をあげて鳴く。
「さあ、楽しませてくれ、少年」
ぺろ。
また、弓倉の舌が動いて高志を舐める。
「・・んん・・・・」
下から上へゆっくり舌全体をつかって責め、
舐め上げる直前で、肛門のすぐ下の部分を舌先でぐりぐりと押しつけるようしてまわす。
「ん・・ああ・・・あ・・せんせい・・・・そこ・・・」
同じ動きを性格に何度も繰り返し、高ぶる少年の声を楽しむ。
「ひ・・ああ・・」
「手を動かすな」
「で・・でも・・ああ・・せんせい・・・・」
高志が手を動かして身をよじろうとすれば、厳しい声でそれを封じる。
高志の身体が感じ、より強い刺激を求めているのは、先走る液やがくがくと震える膝を見れば分かる。
「どうして欲しい?」
弓倉は肛門の下に口をあて、下をぐりぐり押しつけながら問う。
「ああ・・・ひい・・・せ・・せんせいの好きなように・・して・・・いいです・・・・ああん・・・」
「可愛いことを言う。では、」
弓倉は口をずらして、舌で肛門に触れた。
両手で尻の肉を広げて、舌先でれろれろと穴の中心を細かく舐める。
「ああ・・そこ・・きたないです・・・ああ・・・」
「ここは、気持ちよくないか?」
「うう・・きもちいいです・・・けど・・・あああ・・せんせい・・・だめ・・したが・・はいって・・・」
尻の穴を責められる感触に、高志は机に額をつけて顔をふる。
自分の見えないところで、
突き出した尻が年上の教師である弓倉の手で広げられ、熱をもった舌が肛門を掻き分けて挿し入れられる。
さらに弓倉の手が伸びペニスを捕まれるのが分った。
1回、2回、具合を確かめるように動くと、やわらかなリズムでしごかれはじめる。
「ああ・・ん・・・ああ・・いいい・・・・」
「指を入れるぞ」
言われて自ら、足を広げて受け入れる準備をする。
じゅぷ、じゅぷ。
弓倉の指が2本同時に入ってくる。
根元まで達すると、ゆっくり挿し入れが始まる。
「はう・・・ううう・・・・あん・・・いいよ・・・ああ・・・・・」
「いかせて欲しいか、少年」
「うう・・あああ・・・もっと・・このまま・・・・」
「ふふ、なんだ、けっこう注文が多いではないか、よーし、焦らせてやろう、本当に泣き叫ぶくらいにな」
ペニスを掴んでいた弓倉の手が離れる。
代わりに輪ゴムのようなものを取りだし、高志の前に見せつける。
「ペニスリングだ。これを使うぞ、使ったら私は歯止めがきかない、いいな」
「・・・はい・・・」
うなづく、高志。
ペニスリングがゆっくりペニスの先から通されていく、
そしてそれが根元を閉めつけると同時に、高志の身体は弓倉に抱き寄せられた。
「く・・あ・・・んん・・・」
弓倉に引き寄せられた高志が細かな喘ぎをあげる。
机から引き離された両手は床につき、
その手もひっくり返されて、床の上に仰向けに寝かされた。
肛門に挿しこまれた弓倉の指は、出入りを繰り返し、
指先を僅かに折り曲げて前立腺をもみあげて刺激し続けくる。
「君はこうするとすぐにいってしまう」
「んん・・・あ・・・うん・・・・」
悶える高志を覗きこんで、弓倉が楽しげに言う。
「だが、今はこれが効いている」
弓倉は、高志のペニスを根元で拘束するリングをなで、前立腺を責める手を強めた。
腸の内側から、ぐりぐりと円を描いてにマッサージする。
身体の内側から射精のボタンを弄くられ、高志の下腹部にむずがゆい射精感が溜まっていく。
「くう・・・あ・・・い・・いく・・・・」
「いいぞ、いけるものならな」
「ふ・・あっ・・・ああああっ」
ぐにっ。
弓倉が指をねじって押しこんだ瞬間。
ドクッ。
身体の底から吹きあがる精液の上昇を感じ、ペニスの緊張を解放した。
高志は腰を弾き上げ、放出する体勢をとる。
だが、外に出るはずの液は全て根元のリングでせき止められ、元の場所へ押し返されてしまった。
「ひ・・ああ・・・あああ・・・・」
不発と逆流する感覚に身を震わせて、耐える高志。
傷みとは違う苦痛に、顔を歪めて悶える。
「辛いか?だが、いい顔だ」
高志とは対照的に、悦びの表情を見せる弓倉。
再び肛門の中の指を動かし、高志への責めを再開する。
「うあ・・あああ・・・ああ・・」
高志は、再び身をよじり始め、解放のない快楽の階段を昇らされていく。
「いい感度だ。こっちはどうかな」
弓倉は肛門を弄くりながら、高志のペニスへと顔を落とす。
責めの連続に高志のペニスは勃起したままであり、
避けることなどできるはずもなく、弓倉の舌に絡めとられ、れろれろと舐めまわされる。
特に弓倉は、カリ首のすぐ下の剥き出しになった部分を丁寧に舌先でなぞり、
高志に新たな悲鳴を上げさせた。
「ひあ・・ああ・・せ・せんせい・・・ああ・・だめ・・・そこは感じすぎる・・・」
「ふふ、悦んでくれるのは嬉が、あまり大きな声を出すと外に聞こえるぞ」
「む・・ん・・・んん・・・・ああ・・・」
弓倉に言われ、高志は懸命に歯を食いしばって喘ぎを堪える。
だが弓倉の舌は、それを妨害するかのようにペニスの性感を刺激し、高志を弄ぶ。
同じ場所をちろちろと舐められ続け、高志は顔を振ってそれに反応する。
「あう・・・んくっ・・んん・・・・ひあ・・・あ・・・あ・・ああう・・」
「それ、2回目をいかせてやろう」
「だめ・・・ああ・・せんせい・・・まだ・・・・」
「遠慮するな、ほら、さっきと同じようにここを擦るだけで君は・・・」
弓倉はペニスを口に含み、
肛門の中の指を、知り尽くした高志の身体の前立腺へとあわせる。
「ひ・・ああ・・・」
ペニスを咥えたまま高志の顔を上目で観察しながら、ぐにぐにと発射ボタンを愛撫していく。
ぐにぐに、ぐにぐに、ぐにぐに。
「ああ・・・うう・・・ひあ・・・ううう・・・・」
みるみるうちに高まっていく、高志。
弓なりに身体を浮かせて、鳴き声でそれを示す。
身体を支えていた手がぎゅっと握られて、床を叩く。
「い・・・・・・・・・くぅ・・・」
もちあがる高志の腰、
だが直後に解放は封じられて、逆流いていく。
「はあ・・あ・ああ・ああああああ」
のたうつ高志。
「・・もう1度だ」
「ひいいっ・・ああああああああっ・・・だ・・だめ・・こわれるー・・だめー」
3度目の射精と苦痛を味あわされて、ぐったりと崩れる高志。
ただ、ビクビクと口の中でペニスだけが勃ち続けている。
「うむ、本当に泣かせてしまったな」
肛門とペニス、責めていたところから身体を離し、弓倉は高志に覆い被さるように近づく。
高志の目には涙が溜まり、潤みきった目で弓倉を見上げた。
「さすがにきつかったか?」
親指の腹で高志の涙をふき取り、優しく聞く。
高志は潤みきった目で、弓倉に答える。
「・・・先生は、まだもの足りないって顔してます」
「・・・ああ、君をこのまま無茶苦茶にしたい」
「いいですよ、させてあげます。その代わり、これからはコーヒーはやめて紅茶にしてくださいね」
「・・・よかろう」
弓倉はふっと笑って、自分のスカートの中の下着を脱ぎ捨てる。
そのまま下着を放り、高志の上にまたがる。
すっと、吸った息をとめて、高志のペニスを自分の中に飲み込んでいく。
「うっ、ああ」
「ああ、いい」
同時に声を上げる二人。
弓倉は高志の首に腕を回し、唇をむさぼりながら腰を使いはじめる。
「あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ・・・」
「うん・・ああ・・・いい・・・いいぞ・・・」
弓倉のそこは既に愛液にまみれ、高志の若いペニスをぎゅっと閉めつける。
じゅぽじゅぽと音をたてて肉を擦り合わせ、さらに奥へ届かせようと激しく打ちつけられる。
「あ・・あああ・・・せんせい・・・・また・・・・」
少年である高志の身体は堪らず、限界を超える。
だがやはりそれも、一時の快楽でリングにせき止められる悶えに変わる。
「ああ・・・うう・・すまん・・・わたしは・・まだだ・・・・あ・・」
弓倉の腰は止まらない。
快楽に歪んだその顔で高志をせめ続ける。
「ひあ・・あああ・・・・」
ふたたび、高志。
目の縁から涙がこぼれ、必死になって弓倉に抱きつく。
「いいぞ、その顔、その声、もっと鳴いてくれ、私の為に・・」
「せんせい、せんせい・・ああ・・・ああああ」
ビクビク震える高志。
また射精感だけの空撃ちを強いられている。
「ああ・・ああ・・・・せんせい・・また・・ぼく・・」
「ま・・まて・・・いく・・いくぞ・・・・わたしも・・・くうっ」
弓倉の爪が高志のペニスリングを引き千切る。
「さあ・・好きなだけ・・わたしの膣内にだせ・・・・すきなだけだ・・・・・」
「でる・・でる・・・・・・あああああああっ」
「はあっ・・わたしも・・・い・・・・・くぅ・・・、ああああああっ」
どぷっ、どぷっ、どぷっ。
大量の精液を膣内に受けて弓倉は、
上体を立ちげ自らの胸を鷲掴みにして身をよじり、高志とあわせて歓喜の声をあげた。
ことが終わったあとの教室。
「そろそろ下校時刻だぞ、少年」
「はい、でも・・・」
「足が立たぬか?」
「そういう言い方は恥かしいからやめてください」
「うむ、とにかく校舎からは出なくてはな。それに・・」
「それに、なんです?」
「忘れたのか、紅茶を買ってこなくてはいけないのだろう、少年」
部屋の隅のゴミバケツには、封をきったばかりのコーヒーの束が捨てられていた。
弓倉先生の担当は理科。
授業はそつなくこなすし、毅然とした先生らしい風格と、
生徒を退屈させない柔らかさの両方をもった先生は、それなりの人気がある。
けど皆は知らない、先生が僕とあんなことをしているなんて。
「少年趣味なんだよ・・・」
目をそらして、ばつが悪そうに言うときの先生の顔。
「紅茶というのは何か物足りないな・・・」
ティーパックを湯につけて、恨めしそうに言うときの声。
僕だけが知っている先生の姿。
「あー、そこの君」
・・先生の姿。
「今は、私の授業に集中して欲しいんだがな」
・・先生の声。
「聞いておらんようだな、高志君!」
「え?」
気がつけば、
教科書を片手に僕を見下ろす弓倉先生と、くすくす笑いながら僕を見つめるクラスメイト達。
先生と目があった瞬間。
ガンッ。
教科書の角が僕の頭を直撃した。
「先生、ひどいです。角ですよ、角。」
理科準備室。
こぽこぽとコーヒーメーカーで湯を沸かす先生の側に立って、僕は言った。
先生は僕の顔を横目で見る。
「教師としての責務だ。だいたい、あそこまで大胆に夢想しておいて何を言い訳する気だ」
沸かした湯をカップに移しティーパックをつけながら、先生はすずしく答えた。
「でも先生、生徒を叩いたことなんてこれまで無かったじゃないですか」
「そういえば、そうだな」
ふと気付いたように言う先生。
「そうですよ」
「甘えた声をだすな。どれ、頭を見せてみろ」
先生の手がカップから離れて、僕の頭を抱える。
自然に僕の顔は先生の胸の中に誘いこまれた。
「うむ、コブにはなってないようだ」
先生の指が髪を掻き分けて頭をなでていく。
頭の皮膚に触れる先生の指が気持ちいい。
それに、顔いっぱいにあてられている先生の柔らかな胸の膨らみ。
僕は先生にばれないように、ほんの少しだけ、胸の中に顔をうずめる。
「ところで授業中、君は何を考えていたんだ?」
「え?」
「何か面白いことを考えていたんだろ?」
頭の上で先生がささやく。
「・・先生のことを考えてました」
「ほほう、今の様にか?」
先生の声が僕の耳をくすぐる。
そして、僕がうずめる胸の膨らみを突き出す。
「さわってもいいぞ、少年」
「・・・・・・さわって欲しいんですか、先生」
僕は先生の胸に触れるのをぐっと我慢して、出来るかぎり意地悪に言う。
先生は答える代わりに、
僕の股間へと手をのばしてジッパーを下げ、中から僕のものを引っ張りだした。
「あ・・・先生・・・」
先生の手が僕をこする。
「どうする、少年」
僕なんかよりずっと意地悪に言う、先生。
僕は先生のブラウスのボタンを一つ一つ外していき前をはだけさせた。
背中の方に手を回して、ブラジャーのホックを手探りで探して外す。
ゆるんだブラジャーを上へ持ち上げてずらすと、先生の生の乳房が目の前に広がった。
片方の乳首に舌を伸ばして、先を舐める。
「ん・・・」
先生の口から僅かに漏れる吐息。
同じように反対側の乳首も指でかるくこする。
「・・んん・・・」
先生の身体がビクっと震えて、また声がもれる。
同時に僕のペニスをしごく先生の手が、根元から先までねっとりと絡みつくような動きになった。
さっきより、ずっと気持ちいい。
「あん・・・せんせい・・・・」
僕も負けないように、先生の胸を舐めて弄る。
すると、先生の手が袋の方にも触れてくる。
優しく持ち上げるようになで上げられると、膝に力が入らなくなってくる。
「せんせい・・・だめ・・・・たてなく・・なる・・・・・・ああ・・・・」
「ダメだ・・・もっと私の胸をそうだ・・上手いぞ・・・」
必死になって先生の胸に吸いつき、胸を揉む。
だけど僕が責めれば責めるほど、先生からの責めも激しくなる。
悔しいけど、僕の方が先に限界がくるのは確実だ。
「ああ・・・せんせい・・・ぼく・・・・もう・・・いきそう・・・・・」
「いいぞ、いかせてやる」
先生の手が僕の肩を掴み、身体の向きをひっくり返す。
今度は背中の方から先生に抱き抱えられる僕。
背後から、先生の手が僕のペニスと袋をつつみ、しごいて揉みあげる。
「いい・・・あああ・・・・せんせい・・・でる・・・ああ・・・」
「好きなだけだせ、私が見ていてやろう」
先生は僕の肩に顎を置いて、僕が射精する瞬間を見つめてくる。
「せんせい・・見ないで・・・・恥かしい・・・」
「じゃあ・・・我慢するんだな・・・・」
ごし、ごし、ごし、ごし・・・。
さらに激しく僕を責める先生。
「あ、あ、あ、あ、あ、ああ・・・・・」
「少年、今度の休みはヒマか?」
責めながら、突然先生が質問してくる。
「え、あ、あんっ、ひ、あ、あ・・・・」
「ヒマならデートしよう。誰の邪魔も入らないところで、好きなことをしよう・・・」
「いいっ、ああ、いい、あ、ああ、あん・・・・」
射精間際で言葉が出せない僕。
懸命にうなずいてOKの意志を示す。
「そうか、嬉しいぞ少年。それ、そろそろ出してしまえ」
「ああっ、いく、でるーーー!!」
びゅっ。
床に向かって吐き出される僕の精液。
「ふふ、いいぞ少年。今度の休みが楽しみだ」
先生の声はいつにもまして嬉しそうだった。
高志はかなりドキドキしながら電車に揺られていた。
教師であり、恋人の関係にある弓倉とのデートに向かう途中だからだ。
「デートというより密会だな」
デートという言葉を使うと弓倉はいつもそうやって笑い、
「というわけで見つからないようにな、誰かと鉢合わせしたなら待ち合わせ場所には来ないこと」
携帯の番号を渡しながらそう注意する。
高志は慎重に車内を見回し知った顔がいないことを確かめる。
となり町のさほど大きくない駅につくとホームに降り、またそれを繰り返した。
駅の改札を抜け、5分ほど歩いてスーパーの駐車場に入る。
その一番隅の目立たぬところに弓倉の車と、弓倉自身を見つける。
向こうもこちらを見つけたらしく、
いつもの余裕をもった笑みで高志を見て、助手席のドアを開けた。
「おはようございます、先生」
高志は車まで走りよって、車内に乗りこむ。
「おはよう、少年」
「・・・高志です」
「うむ」
いつものやりとり、弓倉は生返事をして車をだす。
「もう」
助手席で拗ねる高志に、弓倉はやはり笑って言う。
「ふふふ、嬉しそうに私のもとに走りよって来る君の姿は可愛かったぞ。実にいい感じだった」
「だから、そういうのをやめてくださいって言ってるんです。恥かしいじゃないですか」
「照れるな、せっかくのデートなんだ。そういうのも楽しみのうちだ」
確かに弓倉が高志をデートに誘うことなど滅多にない。
月に一度あるかないかで、ない方が多い。
さらに言うと高志の方から弓倉を誘ったことは1度もない。
金もノウハウもない中学生が大人の女性を誘そうのはやはり無理があるし、
弓倉の教師としての都合を第一にして行かないと、
この関係は続けられないことを高志も分かっているからだ。
「ん?どうした少年。菓子とジュースなら後ろの座席につんであるぞ。
あ、弁当はまだ食うな、向こうについてからの楽しみだ。今回のはいつにも増して自信作だぞ」
「それ、美味しいって意味だと助かります」
「む、いつも君は私の料理を美味しいと誉めてくれるではないか?
あれは嘘か?世辞か?男としての礼儀なのか?それだったら酷くがっかりだ」
と言いつつ笑っている弓倉。
高志も笑いながら答える。
「先生の前で不味いなんて言ったことないですからね」
「裏のある答え方だな、その辺のことを今日はたっぷり聞かせてもらうことにしよう」
「いいですけど、今日は何処へ行くんです」
「雑誌で見つけたよさ気なホテルだ。海の見える素敵な部屋というのを予約したから・・」
「したから?」
「たっぷりサービスしてもらうぞ、少年」
車は2人を乗せて、いつしか海岸通りを走っていた。
車をとばして約一時間半。
弓倉と高志はとあるホテルのスィートルームにいた。
テーブルの上にずらりと並べられた弁当は、あらかた片付けられ、
2人は並んで、部屋の中からバルコニーの外に広がる海岸の風景に目をやる。
人目を避けてのデートはいつもこんな感じだ。
「なんていうか、綺麗な部屋ですね」
「海の見える素敵な部屋、だからな」
「あの、高かったんじゃないですか?かなり立派なホテルだし・・・」
「うむ、安くはないな。私のアパートよりもずっと広い部屋だ」
高志は心配そうに弓倉を見るが、弓倉はあっさりといつもの調子で答えた。
「僕だったら別に・・」
「どこぞの安いラブホテルでもよかったと?」
「・・・え、その、・・はい」
図星をつかれ高志は目をそらして頷く。
そんな高志を見て、弓倉はくくくっと喉を鳴らして笑った。
「だめだ、だめだ、少年。男はそれでもいいかもしれないが、女はムードを求める。
私は女だ、たまのデートが安ホテルでは減点だぞ」
「でも、お金を払うのは先生です」
「当然だ、君に請求してどうする?」
「でも、僕は・・・」
「少しは自分でもデートを演出したい、か?」
またも図星をつかれる高志。
弓倉は何か面白いものを想像するように言う。
「君のエスコートで食事をして、映画なぞを見て、車の運転も君で、もろもろの支払いも君。
それもいいかもしれないが、私としてはあまり楽しくない光景だな」
「そんなの無理なのは自分でも分かっています。けど・・」
「けど?」
「僕も先生に何か喜んでくれることをしたいです・・・」
うつむく高志を、弓倉は面白そうに見下ろす。
喉がくくくっとなり、はははっという笑いに変わる。
「どうしてここで笑うんです?先生」
高志は頭を起こして、拗ねたように弓倉をみる。
「いや、すまん。だが君は実に私のツボをつく存在だな。うむ、今のは本当にきたぞ」
笑ったまま答える弓倉。
答えると高志の身体を抱き寄せて、胸の中に抱く。
「・・・先生」
「可愛いぞ、少年。最高だ」
「・・そういう言い方が気になるんです」
「では、好きだよ。・・・これでいいか?」
「また、ごまかされてるような気がします」
「気にするな。それよりも、向こうの広くて柔らかそうなベットが気持ちよさそうだぞ。
後の話はそこでしよう。エスコートしてくれるかな、少年」
ベットは白いシーツで覆われ、弓倉は倒れこむようにその上に転がった。
「高級ベットというのはこういうのを言うのだな」
感心したように言い、ベットの上から高志の手を掴むと自分の横に引きこんだ。
「うわっ」
どさっと倒れこむ高志。
「先生、乱暴ですよ」
「優しくして欲しいのか?」
弓倉は悪戯っぽく笑って高志の首筋に唇をあてた。
舌の先ですっと撫でる。
「あ・・・」
小さな声を出す高志の上に、弓倉は覆い被さる。
「せ、先生・・」
何か言いかける高志の頭を抱えて、
弓倉は首筋を舐め上げ、その上の耳にしゃぶりついた。
耳のの外側を舌でゆっくり一周する。
次に耳の輪郭を舐め、徐々に内側へ進行する。
中心の穴へ舌をねじ込む頃には、高志はもう熱い息を漏らしていた。
「あ・・あん・・・せ、せんせい・・・・はうっ・・・・・」
「ふふ、もう感じているのか?少年」
弓倉は悪戯っぽく笑みを浮かべ、耳の中へ息を吹き込んだ。
「くううっ」
身体を震わせて応える高志。
手を動かして自分も弓倉の方に触れようとするが、
舌を耳の奥に挿しこまれ掻き回されるたびにビクリと震え、力が抜けてシーツの上に落ちてしまう。
弓倉は高志の顔の向きを変えて、反対側の耳も責める。
弓倉の責めは執拗で、舌と息が熱をもって高志を襲う。
「あんっ・・・せんせい・・・僕も・・・・させて・・・・・・」
「慌てるな、今は私の番だ」
一方的に責められ悶える高志に弓倉は静かに優しく言う。
耳をしゃぶり尽くした後、顔をあげ今度は唇を塞ぐ。
高志と弓倉の舌が絡まり、唇を離すと糸を引いた。
弓倉は高志の上に被さったまま、すっかり上気させられた少年の顔を見つめる。
満足げに目を細める弓倉。
高志は、息を荒げたまま恥かしげに弓倉を見上げる。
「・・・先生ばっかり、ずるいです・・・」
「言ったろ、今は私の番だと」
弓倉はそう言って再び高志の首筋を責める。
同時に高志のシャツのボタンを外していき、前をはだけさせると顔をずらして胸に吸いつく。
いつものように乳首を中心に舐めまわし、片手でもうひとつの乳首を摘んで揉む。
高志は、弓倉の下でさらに身を捩じらせて声をあげる。
「そんな・・・・僕の番なんて・・・いつも・・・ない・・・・あくううっ」
鳴きながら抗議する高志。
弓倉は余裕たっぷりに答える。
「大人と女はずるいものさ。私はその両方だ。・・・・・噛むぞ、いいな」
「ああ・・・だめえ・・・・」
はむっ。
高志の言葉を無視して、弓倉の唇がしまる。
「ひあああああっ」
少年を鳴かせて、弓倉はしばらくその歯を離さなかった。
ホテルに置かれた広いベットの白いシーツの上で、少年が一枚ずつ衣服を剥ぎ取られて行く。
少年の上に被さるのは大人の女性。
奪い取った服を楽しむようにベットの縁に放り投げ、少年の身体のあちこちに口付けしていく。
「あ・・・んん・・・・・せんせい・・・」
少年は悶えながら女性をそう呼んだ。
女性は、答える代わりにさらに少年の身体を弄る。
外の世界では許されない行為に、2人はさらに没頭して行くのであった。
「というわけで少年、なかなか良い格好だぞ」
「どういう・・・わけ・・ですか・・・ああっ・・・」
弓倉に責められ次々と衣服を剥ぎ取られた高志は、
下着一枚だけの姿となって、シーツの上に組み伏せられていた。
弓倉は少年の身体をじっくりと眺め、
少年が自分の下から脱出しようとすれば、両手と舌を使ってそれを封じる。
乳首を甘噛みしてやり、脇腹をくすぐってやるだけで高志は切ない声を漏らして身をくねらせる。
「はうっ・・はあ・・・ひん・・・だめ、せんせい・・・むねは噛まないで・・・」
「こうか?」
弓倉は頷いて、こりっと乳首を噛む。
「ひんっ、だめって・・言ってるのに・・・ひあっ」
「ふふ・・それはもっとして欲しいということだろう?」
「そんな勝手な・・・ふあっ」
弓倉は乳首の先を舌で突つき、繰返し歯を当てては、声を出して鳴く高志の表情を楽しむ。
とにかく、今日は徹底的に責めてしまいそうだ。
弓倉は普段は教師として押さえている、自分の中の少年への欲望がふつふつと沸いてくるのを感じる。
今、咥えているこの小さな乳首を噛み千切ってしまいたい。
さすがに実行する気はないが、そんな気分にさえなる。
それを感じたのか、高志が潤みきった目でこちらを見つめてきた。
こりっ。
「あんっ!」
乳首を噛んでそれに応える。
こりこりこりこり・・・・。
「ひあっ、あっ、あっ、あっ、ああっ」
連続して軽く噛み続けてやると、
高志は顔を振り、びくびくと身体を震わせて鳴いた。
「あっ、あっ、あっ、だめえ、せんせい、あっ、あっ、あっ、ああっへんになるう」
理科準備室での声を潜めあっての愛撫とはちがう、文字通り遠慮のない責めが高志を包む。
弓倉はなおも乳首を噛んで責める。
同じリズム、同じ加減で責めているのだが、
それが徐々に高志の中で蓄積されていき、高志の声はだんだんと上ずったものになっていく。
「あっ、あっ、せんせい、もうだめ、本当にもうだめっ」
「どうした、気持ちいいんだろ」
「き、きもちいいけど・・・おなじところばかり責めないで・・・・あんっ、あんっ、だめえ、もう乳首は責めないでえ」
確かに長時間による一点への責めはくるしいものである。
快感が高まるほどに、焦燥感もつのる。
だが、責める方からすればこれほど楽しいものはない。
弓倉は両手で少年の両手を押さえ込み『許さない』という意志表示を示して、
乳首噛みに没頭する。
責められる高志も、自分がいかに懇願しても弓倉がけして乳首責めをやめないことは分かっており、
ただ鳴かされるままに耐えるしかない。
「ひあっ!ああっ!ひいいっ」
身体の震えは目に見えて大きくなり、背中と腰を浮かせて弓倉を持ち上げる。
「いいぞ、少年。馬に乗っているようだ」
「あおっ!ううっ!ああっ」
「それに、ここもこんなに勃ち上げて、私の腹に突き当たってくるぞ」
ここ、とは高志の下半身のことであり、
弓倉は自分から身体を押しつけ、
下着の中ではちきれんばかりに勃起しているペニスを高志自身に意識させる。
「ああっ、せんせい、そこもさわってくださいっ」
「そうしてやりたいが、私としては君が必死にお願いしてくる顔をもっと見たいのでな」
意地悪く乳首を噛み、高志を焦らす弓倉。
高志はどちらにしても必死にお願いする他にない。
「せんせい、お願いです、さわってください、ああ、お願い・・・」
「いい声だ。しかし、さわったら君はいってしまうだろ?先は長いのにもったいないな」
弓倉はどこまでも意地悪を演じて、高志を責める。
高志はもはや無条件降伏で、とにかくいまの状態を脱出しようとする。
「何回でも、せんせいが気が済むまでしますから、はうっ・・、おねがいです・・・」
「仕方ないな、その言葉忘れるな」
弓倉はもったいぶった口調で高志の下着に手を差し込んだ。
下着の中のペニスはビクビクと脈打ち、先走りの液が手に絡みつく。
弓倉が肉棒を上から包むように握ってやり、かるく擦ってやるだけで志郎は弓反りになって歓喜の声をあげた。
「あああ・・・・いいっ・・・・・・」
「そんなにいいか?少年」
「はい、せんせいの手が気持ちいいです・・・ああ」
「ふふ、君はいつも口がうまい」
手とはいえ、高志の口から自分の身体を誉められ喜ぶ弓倉。
ゆっくりと手を動かして、高志に苦痛のない素直な快感を与えていこうと決める。
ただ、その手の動きは非常にゆっくりで高志はまた別の快楽に悶え始めなければならなかった。
「あん・・・・・・・・ああ・・・・・・・・きもちいい・・・・・」
「ゆっくり、ゆっくりいかせてやるからな、たっぷり快楽を味わえ」
弓倉はそう言って、高志に唇を重ねていった。
「ほーら、ゆっくりいかせてやるぞ」
弓倉は高志の唇に薄く振れながら下着の中に入れた手をゆっくと動かし、
膨らみきったペニスをやわやわと愛撫する。
「ふあ・・・ああ・・・・」
ベットの上に組み伏せられた高志は、弓倉の愛撫に身をまかせて喘ぐ。
弓倉の手が上下するたびに瞳を閉じ、シーツの上で細かく振るえる。
喉を反らし、されるがままに鳴くその姿は愛らしい玩具にも感じる。
「可愛いな少年、初心な少女のようだ」
唇に感じる高志の震えと吐息を堪能し、弓倉は言う。
「・・・おんなの子のことなんて・・・わかり・・ません・・・ふああ・・・」
「そうだな、君は他に経験はなかったな」
「あたり・・・まえです・・・あ・・・ぼくは・・・せんせい・・だけ・・・ああん・・・」
高志の言葉に、くくくっと笑う弓倉。
高志の頬にキスをしながら囁く。
「全く、歯の浮くような台詞だ。・・・だが、実際言われると嬉しいぞ」
そして、一回深く高志のペニスをしごく。
「ああ・・いいっ・・・」
身体をよじらせて応える、高志。
弓倉はそれをみて、ゆったりと間をとりながら大きく深くペニスを絞る。
「ああ・・・・ああ・・・・ああ・・・・・・」
リズムに合わせて高志が鳴く。
腰を浮かせ、快感を顔に浮かべてシーツの上を泳ぐ。
「せ・・せんせいは・・・・ぼくの他に・・・・だれか・・・・いるのです・・・か・・・」
「今は、君だけだ」
「むかしは・・・いたんですね・・・」
身をくねらせ、高志は聞く。
弓倉はふっと息をついて、優しく答えた。
「今は君に夢中だ。それでは不服か?」
「ごめんなさい・・・・聞きたかった・・・だけです・・・・・」
「答えて欲しいのか?」
「いや・・・言わないで・・・・はあ・・・・・」
高志の目が開いて弓倉を見上げる。
弓倉は微笑んで、手の動きを小さく細かいものに変えた。
それでもあくまで、いかさない範囲の動きである。
「ふあ、あ、あ、あ、あ・・・・・・」
高志の喘ぎも細かくなり、口を開いて声をだす。
「気持ちいいか、少年」
「すごく・・・いいです・・・・」
答える声も震えている。
高志の目の縁から小さな涙がこぼれる、快楽でゆるんだ涙腺のせいだ。
その涙を親指で拭いてやりながら、弓倉はペニスをしごく。
「あ、あ、あ、あ・・せんせい・・・もう・・・・」
「いきそうなのか?」
「は・・・・い・・・でそう・・・・・」
「我慢しろ」
弓倉は口ではそう囁き、手は逆にしごきを早めた。
逆手で握るペニスを上下に乳を絞るように刺激する。
「ひあ・・・ああ・・・せんせい・・・そんなにしたらでちゃう・・・」
「そうか、今出すと下着の中に放出することになるな」
「ああ・・脱ぎます・・・」
「だめだ、私はこのまま責めたい」
「・・せんせいの意地悪・・・ひんっ」
意地悪と言われ、弓倉はさらに手の動きを速めた。
もちろん怒ったのではなく、高志を追いこみ楽しむためだ。
高志は射精しまいと懸命に耐え、身体をくねらせて悶える。
「くっ・・あっ・・・・あんっ・・あああっ・・・・」
「どうした少年、ここがビクビクいっているぞ」
「も・・もう・・だめ・・・でちゃう・・・・」
また一つ、高志の目から涙がにじみ出る。
腰が浮き、足がつっぱり、射精する寸前の体勢になる。
「ひ・・・ああ・・・い・・・・・・くう・・・・・」
「ふふふ・・・それ」
「くううっ!」
どぷっ、どぷうっ。
弓倉のひとひねりとともに、高志は腰を高く浮かせ、ひときわ高い声で鳴くと精を放った。
「でるう・・・」
「ああ、出ているぞ、下着も、私の手もベタベタだ」
少年の精が放出し終わるのを確かめ、弓倉は白く汚れた手を引きぬいて高志に見せた。
「そんなの見せないでください・・・」
「君のよがり楽しんだ結果だ、いいではないか」
「先生の変態・・・」
射精に到り力の抜けた声で言う高志。
「ふふ、ではその変態に付き合ってシャワーを浴びてもらおう」
弓倉はゆったりと起きあがると、高志を抱えてシャワー室へ向かった。
弓倉に連れられて高志がシャワー室に入る。
さすがにスィートルームのものだけに、大きな浴槽に広々とした洗い場がある空間で、
浴室にシャワーが備え付けられているというのが正確な表現だろう。
床も壁も白を基調とした清潔感あふれるつくりで、弓倉は高志を抱いたまま満足そうに言った。
「ほほう、これは立派なものだな」
「なんか、2人で使うのはもったいないですね」
答える高志。
「2人で使うから意味があるのだろう少年?ほら、脱がせてやろう」
弓倉は笑って答えると、精液で湿った高志の下着に手をかけ膝まで下ろしてしまった。
「じ、自分で脱ぎますからいいですっ」
「恥かしがるな、それ、足を上げろ」
高志は女性の手で下着を脱がされる恥かしさに弓倉の手から逃れようとするが、
自分より頭一つ背の高い弓倉に抱え込まれ、むりやり裸にされてしまう。
弓倉は剥ぎ取った下着をカゴの中に入れ、まじましと高志の身体を観察する。
高志は弓倉の好色な目の前で前を隠し、背中を丸めて言う。
「そんな風にみないでください。恥かしいじゃないですか」
「恥かしがる君を見ているのだ、見ないでどうする?」
「じゃあ、先生も脱いでくださいよ」
「うむ、では向こうを向いてくれ」
「何でですか?」
「脱ぐところをあらたまって見られるのは恥ずかしいからな」
さっきとはまったく逆のことを言う弓倉。
「じゃあ、僕は先生の恥ずかしがるところを見ます」
「できるかな?」
弓倉は余裕の詰まった声で言うと、カゴの中からバスローブの腰紐を取り出す。
そして、高志をぽんと壁際に突き飛ばす。
「わあっ」
驚いて壁に手をつく高志。
弓倉はその手を掴むと背中に回して、素早く後ろ手に縛ってしまった。
「せ、先生、ずるいですっ」
「いや、いつものことながら君の身体は縛りやすいな」
抗議する高志に、弓倉は笑う。
弓倉は次ぎにタオルを持ち出すと、高志に目隠しを施した。
「どうだ、これで何も見えまい」
弓倉の勝ち誇った声。
「先生、これを取ってください。目隠しなんて嫌です」
視界を塞がれた高志は不安げにあたりを見まわし、棒立ちになって言う。
弓倉の方に寄ろうとして、こつんと壁にぶつかる。
「わあっ」
「じっとしていろ、すぐにエスコートしてやる」
弓倉は、おどおどとする高志を見ながらさっと服を脱ぎ捨てカゴの中に放りこむ。
そして裸になると、
高志の肩をそっと掴むと自分の方に引き寄せて、高志の顔を胸の中にうずめさせた。
高志と弓倉の身長差からいって、自然に抱き合うとこういうかたちになる。
とくに目の見えない状態の高志は、安心できる支えを得てすがりつくように弓倉にもたれかかった。
高志は顔全体に柔らかな胸の感触を感じ、きゅっと弓倉に抱きつく。
「急におとなしくなって・・・、甘えているのか、少年」
「誰だって、縛られて目隠されたらこうなります」
「そうか・・・」
弓倉は肩を掴んでいた手をおろし、高志の背中や尻をなでる。
少年の顔に胸を押しつけ、くすぐったそうに首をすくませる反応を楽しむ。
両手で尻を掴み、ぐいっと下半身を引き寄せて密着させてやる。
こちらからも腰を押し当ててやると、高志のペニスがぐんぐん大きくなっていくのが分かった。
太ももを高志の足の間に入れ、持ち上げるようにこする。
「あん・・・・」
切なげに声をあげる高志。
「ふふ、もう大きくさせてるのか。これも縛られて目隠しされたせいか?」
「・・先生の意地悪・・・んんっ・・・・」
高志の言葉をさえぎって弓倉は挿しこんだ膝をゆする。
高志は責められると同時に、自分が倒れて転ばないように弓倉に支えてもらうしかない。
立ったまま膝に乗せられ乳房の中で鳴く様は、まさに玩具のようである。
「・・せんせい・・シャワーを浴びるんじゃ・・・ないですか・・・・」
「ああ、浴びるさ、君の声を楽しみながらな・・・」
言いつつ、脱衣場での戯れはその後しばらく続いた。
弓倉は、高志に目隠しをしたまま洗い場に連れこんだ。
もちろん両手も後ろ手に縛ったままである。
「せんせい・・・解いてください・・・」
視界と身体の自由を奪われた高志は不安につつまれた声で弓倉にうったえるが、
弓倉はとりあわず、高志の身体を湯で濡らし、
自分の両手にたっぷりとボディソープをのせると高志の全身を撫でまわし始めた。
「はうっ」
目の見えない高志の身体をぬるりとした感触がつたい、高志は声をあげた。
石鹸の滑りが加わった弓倉の手のひらは、
それまでとは異なる種類の気持ち良さで身体中を這い、ゾクゾクと痺れが背筋をのぼる。
弓倉は自分の乳房にもボディーソープを垂らし、高志に抱きついて肌を合わせる。
「あ・・・ああ・・・あん・・・」
拘束されている高志は棒立ちになって責めを受ける他なく、
完全に受身で弓倉の愛撫を受け、身を悶えさせて鳴く。
「足を開け」
不意に弓倉の声が耳元で響き、弓倉の手が高志の股間の前後に触れる。
弓倉は片手でペニスをぬめらせ、片手で尻の間をまさぐり、高志の足を開いていく。
肛門のすぼまりに弓倉の指先がかかり泡を塗りつけ、次の瞬間、根元まで人差し指が侵入する。
「ひやっ」
短く叫ぶ高志。
弓倉はその口を唇で塞いでくりくりと肛門の中を弄ぶ。
「・・・ん・・・・・ん・・・」
高志はキスされたまま喘ぎをもらし、弓倉の責めを受ける。
高志にとって、弓倉の指による肛門への責めは快感の塊となって下半身をジンジンと痺れさせる。
きゅぽっ。
その指がいったん引きぬかれ、直ぐに別の指が突き挿れられた。
「んんっ」
抜かれる快感と挿れられる快感に身悶えする高志。
指はぐりぐりと高志の中を弄り、また外に出て別の指に代わる。
ズボッ。
「はあっ」
暗闇の中で行われる悪戯。
高志は自分が弓倉の玩具になっていることを感じ、それもまた快感になっていく。
ズブッ。
「ああっ」
これは小指だろうか、今までよりずっと細い指が肛門を弄る。
そして、次に。
ズブブブッ。
弓倉は親指を高志の肛門に沈めてきた。
「ひいいいっ」
縛られた両手を突っ張らせて声をあげる高志。
唇のすぐ上で、弓倉の楽しげな声がする。
「ふふ、そろそろ真面目に身体を洗ってやろう」
弓倉は片手をペニスから離すと、高志の首筋から足首まで丁寧に手を滑らせる。
・・・片手を肛門に挿し入れたままで。
「せんせい・・・お尻の手を・・・・・」
「動かして欲しいのか?」
「あうっ」
ぐりぐりと弓倉の指で肛門を刺激される。
「せんせい・・・意地悪です・・・」
「と言うわりには嬉しそうではないか」
「い・・あああ・・・・くうう・・・・・」
さらに弓倉に指を動かされ、高志は身をくねらせて喘がされる。
「流すぞ」
キュッ・・・ザーーーッ。
高志の耳にノズルを捻る音が聞こえ、シャワーが流れる音が伝わる。
すぐに程よい温度の湯が高志の身体にかかり、全身を包んでいた泡が洗い落とされていく。
「・・・ここもな」
ペニスには、特に念入りにシャワーを当てられる。
「あん・・そんなにされたらくすぐったいです・・」
「ほう、どの辺りがくすぐったいのかな」
「ひ・・・あああ・・・」
弓倉は興味深げに徐々にシャワーを当てる角度を変え、高志の反応を観察する。
そして、温水の粒がある角度でペニスの先端を直撃したとき、
高志はこれまでにない声で大きな悲鳴をあげた。
「ひいっ、そこはダメです、感じすぎてきついですっ!!」
反射的にシャワーから逃れようとする高志。
だが弓倉は高志の身体を捕まえると、シャワーとペニスの位置を固定して同じ所を集中して責め始めた。
「せ、先生、ダメですっ、離してっ、本当にダメ、きついっ、ああ、きついよおっ!!」
高志は本気でじたばたと暴れるが、
弓倉の手は離れず、それどころか背中の方からがっちりと抱え込まれて動けなくされてしまう。
「先生やめてっ、許してっ、ああっ、助けてええっ!!」
「今日は好きなだけ、楽しませてくれるという約束ではなかったかな?」
「で、でも、これはダメええ、我慢できませんっ!」
「ふふ、大丈夫だ」
笑う弓倉。
「君が我慢できなくても、私が我慢させてやろう。・・・だから、遠慮なく鳴き叫んでいいぞ」
「ひいいいいいい、たすけえええっ」
「ひああああっ、先生、許してえええっ」
シャワーから飛び出す水の粒は高志のペニスに切れ目なく降りかかり、
これまでの責めで敏感になりすぎた部分を無慈悲に嬲り続ける。
人の手や、形のある器具と異なり、水の流れによる責めは決して決定打を与えず、
責める側もシャワーのノズルを固定する以外の労力を必要としない為、
高志の悲鳴は、まさに責め手の弓倉の気が済むまでいつまでも続けられる。
現に鳴き叫ぶ高志に対し、弓倉は余裕を持った笑みで囁いた。
「許す?ふふ、これはかなり楽しいぞ。そう簡単にはやめられないな」
「あう、ああ、気が変になるうう」
高志は身体を揺すって懸命に逃れようとするが、弓倉に抱え込まれた小さな少年の身体ではどうにもならない。
弓倉にとっても、目隠しをされ、
両手を後ろで縛られている高志が自分の胸の中でぶるぶると身体を震わせて鳴き、
許しを請う姿は、ぞくぞくと背筋を走る快感であり、
高志という少年に告白されるまで押さえ込んできた性癖をとどめなく解放させるものであった。
「悪いが少年、今の私は歯止めが利かないようだ。とことん付き合ってもらうしかないぞ」
「ひいっ、他のことならしますから、これはやめて・・・、ああ、やめてえっ」
「今はこれがしたいのだ、あきらめろ」
「ひいいいいいっ」
変化もなにもなく、ただ同じ責めが続く。
高志の足が時にばたばたともがき、ときにピンっと張って快楽地獄の中に落とされていることを知らせてくる。
もちろんペニスはこれ以上ないほど勃起し、それが故にさらに感度を高めて苦しみに近づいてしまう。
「ああ・・せんせい・・・ゆるしてえ・・・・」
責めは10分近くに及んでも、まだ止む気配すらない。
高志は息絶え絶えになってもがき続けている。
「せんせい・・おねがい・・・あああっ・・・もうゆるしてえ」
「君は私のことが好きだと言ったな。こんなことをされても好きなのか?」
「好き・・・です・・・あああ・・・」
「では、もう少し耐えてもらおう、私は今の君がとても可愛いい」
「そんな・・・はうっ」
高志の身体が弓倉の手の中でくねる。
「ふふふ、そう言えば男のペニスはこうして鍛えると射精までの時間が長くなるそうだ」
高志の耳元で囁く弓倉。
「そして、さらに・・・」
高志にシャワーをあてたまま、蛇口の横の温度調節弁に手をかける。
キュッ。
弓倉はプラスチックの弁を軽く捻り、湯の温度を冷水に切り替えた。
シャワーから流れ出ていた湯はすぐさま水へと変わり、高志に新たな悲鳴を上げさせた。
「つ、冷たいっ!!ああ、冷たいです、先生、ああっ」
堪らず、再び暴れ出す高志。
だがやはり弓倉に悠々と押さえ込まれ、ペニス向かって冷水を浴びせられる。
「効率的なのは、冷水と熱水を交互にかけて刺激することだそうだ」
「くうう、あああ、冷たいいい・・・」
「では、温めてやろう」
キュッ。
今度は熱水の方へときり返る弓倉。
高志の様子を観察しながら設定を40度、さらに41、42度まであげていく。
「熱いっ!!熱いよおお!」
冷え切ったペニスに熱水を当てられ、高志は大声で叫ぶ。
少年の叫びは本物の悲鳴であり、通常なら責めを躊躇するところであるが、
高志に訴えとは裏腹にペニスは湯を受けてギンギンと勃ちあがっており、それが弓倉の責めの欲望を掻き立てた。
キュッ。
またも水に変わるシャワー。
「あおおおおおっ」
約2分、高志の叫びを聞いた後、シャワーは再び熱水になる。
「いやあああああっ、先生、もう苛めないでっ、壊れちゃうよおお」
「心配するな、ちゃんと私が見ていてやるからね。・・・ふふ、あと30分は鍛えてやるぞ」
「きやあああああああっ」
再び冷水を浴び、高志は甲高い悲鳴をあげて悶えた。
それから本当に30分。
熱水と冷水のシャワーを交互に浴びせ続けられた高志は、
ようやく弓倉に開放されると息絶え絶えになって、タイルの床の上に座り込んだ。
「なんだ、もうダウンか?」
弓倉はそう言いって高志の目隠しを外してやった。
「・・・先生・・酷い・・・・です」
高志は久しぶりに開けた視界で弓倉を見上げ、批難の目をむける。
が、同時に今日はじめて見る弓倉の裸体が目に入り、高志の股間がピクンと反応してしまう。
弓倉は唇の端に余裕の笑みを浮かべて、
高志の股間に手を伸ばし、責めつづけたペニスを手のひらで包み込む。
「ふふ、少年のここは元気なようだ」
高志の目を覗きこみ、軽くペニスをしごく弓倉。
30分も嬲られ続けた高志のペニスは疲れきった身体とは正反対に、
ギンギンに勃起しており、感度も最高まで高められている。
数度、弓倉の柔らかな手に動かされるだけで高志の全身に快感の電流が走り、
隠しようのない喘ぎが口から漏れる。
「ん・・・ああん・・・・・先生・・今は・・・ああっ・・・」
「これだけ感じていれば、苛めた甲斐もあるだろう?少年」
「・・・そういうのが・・・いじわる・・なんです・・・」
高志は快楽にもがきながら弓倉に言う。
目隠しは無くなったものの両手は縛られたままであり、立ちあがろうにも足に力が入らない。
弓倉は高志のそんな状況を見てとり、
高志の前に腰をおろして座るとゆっくり足を広げて、その中を見せた。
思わずそこに注目してしまう高志。
弓倉に頭を押さえられ、引き付けられると、抵抗する間もなく顔を股間に埋めさせられてしまう。
「舐めるんだ」
自らの手で秘部を広げて命令形で指示する弓倉。
高志は弓倉がわざと口調を変えて楽しんでいることに気付いたが、
もう片方の手で敏感になりきったペニスを擦られると逆らうことも出来ずに、秘部の中心に口付けさせられた。
両手を縛られた格好で膝をつき、ペニスを握られる快感の中で舌を伸ばす。
中心から上に向かって舐め上げ、クリトリスを舌でつつく。
「はあっ、」
弓倉の身体がビクンと大きく震え、高志の頭をさらに抱え込む。
ペニスに延ばされた手は先端を包むように動き、
手のひらの中心で先走りの液を拾い集めながら、それを塗りつけてくる。
「んん・・・あん・・・・」
舌を使いながら鳴かされる高志。
「くう・・・いいぞ・・今度は真中を・・もっと奥まで・・・はあ・・そうだ・・・ん・・・いいぞ・・もっとだ」
弓倉もまた喘ぎの声を隠さず、高志の舌に快楽を求め指示を送ってくる。
高志は舌を目一杯挿し入れ、孔の壁を内側から舐めあげた。
弓倉は舌がふれるたびに悦びの声をあげ、
ついには高志の腰を両手で掴むと、強引に自分の足の間に抱き寄せた。
「もらうぞ・・・」
弓倉は有無を言わせずささやくと、
高志のペニスを片手で掴み、性器の入り口にあてがって、ぐっと身体ごと引きこんだ。
ちゅぷ。
互いに座った姿勢のまま、弓倉の中に飲み込まれるペニス。
「ふわっ」
「あああっ」
弓倉も高志も、相手の性器を触れ合い歓喜の声をあげる。
弓倉は高志の尻に手をかけてより深くペニスを飲みこみ、高志の身体を揺すリ始める。
「あっ、あっ、あっ、先生、気持ちいい、すぐに出ちゃう・・」
「ああ・・今日は・・中でもよい日だから・・・・好きなだけ出せ・・・」
高志を揺すりながら、弓倉の指が尻の割れ目を探る。
指はすぐに肛門を見つけ、左右から1本ずつ中に入っていく。
指は用意に第二関節まで入り、中で折り曲げられてぐりぐりと弄り始める。
「ひあっ、そんなにされたら、あ、いくううう・・・・」
びゅっ。
もともと爆発寸前だったペニスから、弓倉の中に精が放たれる。
「ふあっ、あっ、あっ、あん・・・・・」
精子が放出するたびに高志は声を出し、快感に顔を崩す。
弓倉も膣内に出される少年の液を感じてぶるぶると身を震わせる。
「ああ・・出てるのが分かるぞ・・・このままもう一度・・・いいな」
弓倉は放出が終わっても高志を離さず、さらに指を動かし、身体をゆすって言う。
「あ・ああ・・少し待って・・せんせい・・・続けてはきついです・・・」
「だめだ・・・待てない・・・」
ペニスと壁の間から漏れ出す白い液。
それがさらに潤滑油となって、2人の結合が深まる。
高志の肛門に新たな指が入りこみ、弓倉は少年の身体と声に酔いしれる。
「ひ、ひいっ、先生!」
「・・・だめだ、休ませないぞ・・・・んん・・・私はずっとこのまま・・・・・」
ぐっと左右に開かれる肛門。
高志の身体が持ち上げられ、弓倉の足の間で上下させられる。
高志の身体が反りかえり、その胸に弓倉の歯が立てられる。
「あっ、あっ、ああああああっ」
高志の叫びが響き。
弓倉はまた一つ、身体を震わせた。
2人だけの部屋。
広々とした間取りに、広く清潔なベット。
これも大きな窓に薄いカーテンをひいて、やや照明をおとす。
ベットの中で静かな寝息をたてる少年を見て、弓倉は椅子の上にと腰をおろす。
・・・責めすぎたかな。
苦笑に近い笑みを浮かべて無意識にタバコを探す仕草をし、
その自分に気づいて今度は無意識にコーヒーを探してしまう。
・・・おっと。
そこでまた苦笑を浮かべ、弓倉は冷蔵庫からミネラルウオーターを引出して口に含んだ。
「これはさすがに味気ないぞ、少年」
そう独りごちて、高志の顔を覗き込む。
この少年は、自分のどこを見て好きだなどと告してきたのだろう?
影の部分なのか、表の部分なのか。
どちらにしても、
「惚れるには十分な寝顔だよ」
眠る少年の耳に囁きかけた。
それが聞こえたという訳ではないだろうが、弓倉の方に高志の身体が寝返りをうつ。
閉じられていた瞳がぼんやりと開いて、椅子の上で観察する弓倉と目があう。
「・・・・・・・・・・あれ?」
ぼやけた声で、瞬く高志。
「僕、眠っちゃいました?」
「少しな、可愛い寝顔だった」
弓倉が笑って答える。
高志は申し訳なさそうに身体を起こすと、目を擦って時計を見た。
「よかった、そんなに時間は過ぎてないですね」
「ああ、まだたっぷり時間はある。・・・・だが、君の体の方は大丈夫かな」
ほっと息をつく高志に、
弓倉はミネラルウォーターを口に含み、椅子から立ちあがって近づいて唇を重ねた。
「あ・・・・ん・・・・・」
口移しで注がれる水。
高志の喉が上下に動いてそれを通すと、弓倉はシーツを剥いで高志の上にのしかかった。
高志の両肩を押さえつつ、舌で唇端からこぼれた水をすくいあげ、首筋と耳を舐める。
「ああ・・せんせい・・・あっ・・・」
「うむ、感度は高まったままのようだな」
高志はくすぐったさに身をくねらせ、弓倉は満足そうに舌の愛撫をつづける。
高志の身体をひっくり返し背中から抱きつくと、背筋にそって舌先を走らせる。
両手は胸に回し、
乳首の先を爪でひっかくと高志はベットに押さえつけられた姿勢で鳴き声を上げた。
「あんっ・・・あ・・気持ち・・いいです・・・・せんせい・・・・」
「では、こっちはどうかな?」
弓倉は頭をさらに下げて、尻の間に舌を挿し入れる。
シャワー室で洗ったばかりの窄まりに触れて、中心を奥に向かって突つく。
「ひんっ・・・ああっ・・・」
高志は一段と高い喘ぎをもらし、舐められやすいように尻を持ち上げてきた。
「そうか、気持ちいいか」
その高志の反応をみて、弓倉はさらに丹念に窄まりを責める。
高志は弓倉に舌を動かされる度に、声をあげてそれに応えた。
「せんせい・・・この間のあれを・・・使っても・・・いいですよ・・・あっ・・・」
「いいのか?この前にあれを使われて泣き叫んだのは君だぞ・・」
「せんせいは・・・したいんでしょ・・・・持ってきてるの知ってます・・・・」
「だがな・・・」
珍しく戸惑う弓倉に、
高志はうつ伏せになった向こうから言った。
「・・・したくないんですか?」
「・・・したい」
「じゃあ・・・させてあげます・・・・先生の好きなようにしていいです・・・」
「・・・後悔するなよ、少年」
ベットの近くに置いてあった鞄を引き寄せる弓倉。
中に手を突っ込んで取り出したものは、女性が装着する為のペニスバンド。
弓倉は無言でそれを身につけると、
一緒に取り出したローションをたっぷりと塗りつけて、高志の腰を引きつけた。
四つんばいになった高志の窄まりに、黒光りするペニスがあてがわれる。
「挿れるぞ」
「・・はい」
ずぶっ、ずずずずず。
「ひっ、ひああああああああ」
肛門を貫かれ、高志はやはり悲鳴をあげた。
「ひっ、あっ、ああ・・・・」
自分の身体の下で、少年が悶えている。
「・・せんせい・・・あん・・・」
弓倉はこちらを向いて鳴き声をあげる高志をあらためて背中から押しつぶし、
足の間に割って入った腰で、少年の肛門を深く突いた。
「ひいっ・・・あっ・・・ひんっ・・」
高志の口から出る苦しげな喘ぎ。
そこに交じる快楽の音を感じ取りながら、弓倉は少年を犯す。
両手をベットと高志の身体の間に潜りこませ、
胸を揉み、乳首を爪で挟む。
乳首を軽く擦ってやり、耳たぶを噛んだ。
「気持ちいいか、少年?」
「・・いいです・・せんせい・・・はんっ・・・」
耳の中に舌を入れて舐めあげると、高志はうっとりと目を閉じて頷く。
「・・・そうか・・・いいか」
弓倉は、何もかも身を任せてくる高志を全身で包む。
そして、予告なく乳首を摘む爪に目一杯力をこめて捻り潰す。
「痛いっ、先生、痛いっ、ひいいいっ」
とたんに高志の目が開き、バタバタと身体の下で暴れる。
弓倉は、その暴れる身体をがっちりと押さえ込み、さらに爪を動かして高志を責めた。
「ぎいっ、先生、離してっ」
逃げ出そうともがく高志の動きが弓倉の身体中に伝わり、
弓倉は、はあっと熱い息を吐く。
高志を優しく愛しんでやりたいという気持ちと同時にいつも沸きおこる感情、
高志を苛めて鳴かせ、永遠に嬲っていたいという心。
「離さないぞ、君は私のものだからな」
腰を揺らめかせて、肛門に突き刺しているペニスバンドで中をえぐり、
さらには前後に振って、激しく貫く。
終わりのない擬似男根の責めに、高志は悲鳴をあげてさらにもがく。
「ふわっ、あっ、ひいいっ、ぎああっ」
「さあ、今度は君が上になる番だ」
弓倉の手により、軽く持ち上げられる少年の軽い身体。
高志はベットの上に座る弓倉の膝の上に、後ろから貫かれたまま乗せられる型になる。
「自分で動くんだ」
弓倉が背後から命令する。
またもぎりぎりと乳首が捻られる。
「あがあああっ、動きます、動くから、ひいいっ」
高志は声を出しながら命令に従う。
自分の膝でゆっくりと身体を持ち上げ、男根を肛門から抜いていく。
「うう・・・・・」
排泄口からずるずると物がでていく感触に震える、高志。
「よし、降ろせ」
そして、男根が抜けきる前に命令され、再び物を呑み込んでいく。
「ああああ・・・・」
じわじわと肛門を嬲る感触に高志のペニスが頭を振って反応する。
そのペニスを弓倉の手が覆う。
「さあ、もう一度自分で動くんだ」
弓倉はそう言って、高志のペニスを弄り始めた。
ベットの中。
並んで天井を見上げる二人。
「お尻がまだ変な感じです・・・」
「そうか?では、診てやろう」
「いいです、先生に見せたらまた弄られるだけですから」
「ふふ、信用ゼロだな」
「信用とかじゃなくて、先生はそういう人です」
「そうか・・」
「あ、ちょっと、先生だめだって・・・や・・」
「くくくっ・・・、私がどういう人間だって?」
「ああ・・・先生、ごめんなさい・・・ひあ・・・謝るから・・・」
「君が謝る必要はない、なにせ私はこういう人間だからな。
君がどうこうしようと、私のすることに変化はないだろうよ」
「んん・・、先生、もしかして怒ってます?」
「怒る?私は教室以外で生徒を怒ったことはないな。・・自慢にはならないがな」
「あ、ちょっと、挿れちゃ、ひいっ、だめ・・・、ああっ、そんな・・・」
「こら、女に背を向けて寝るのは減点だぞ、少年」
「・・先生の意地悪、変態、ひああっ、ひんっ・・あああ・・・・」
「君の口は時に素直すぎるときがあるな」
「・・先生・・だめ・・・本当にきつい・・・」
「ふふ、私のことが嫌いならいつでも逃げていいんだぞ」
「そういうことは僕の上に乗る前に言ってください・・・そんな・・・後ろからなんてずるいです・・」
「女はずるいものだ。・・・と、これは前にも言ったな」
「聞きました・・よ」
「では、違う科白を考えよう」
「・・考えなくていいです・・そんな・・の・・・ああん・・・・」
「うむ、私はベットの中では最悪の女だ・・・・、というのはどうだ?」
「全然先生に合いません・・・赤点です・・・ひああっ、ああ、ちょっと先生、ひいいいいっ」
「では、赤点に惚れてくれた少年に感謝を」
「先生、本当にもうだめ、離してっ」
「離したら君は逃げるそうだからな・・・」
「逃げないです・・」
「本当かな?」
「本当です・・・あ・・ああ・・・・僕はずっと一緒に・・・先生と・・・」
「まあ、そこまでは約束しなくてもいい。気持ちだけもらっておこう」
「でも・・本当に・・僕・・・」
「ああ、信用しているさ。でも、君がそれを気負うことはない。
大人の女として、いざとなれば寝物語だと笑うぐらいの器量はあるつもりだからな」
「先生・・」
「ん?」
「・・・そういう言い方は、嫌いです・・」
「・・君はいい子だな」
「子じゃなくて、男です」
「うむ、ではそうしておこう、少年」
「だから・・・・」
・・・少年じゃなくて、高志と呼んでさい。
それから、弓倉は笑って高志を抱きしめた。
高志にとって理化の授業はかなり複雑であった。
担当は弓倉である。
教室で教科書片手に教壇に立つ姿は一般生徒には凛々しい女教師だが、
高志にとっては冗談でも口外できない関係をもつ想い人である。
もちろん普段隠れるようにしか会えない分、近くで顔が見れるのは嬉しい。
嬉しいが、
そう熱のこもった目で見つめるわけにもいかず、
かと言って授業を受ける生徒である以上、顔を全く見ないでいるわけにもいかない。
席に縛り付けられたまま、ごく普通の学生のふりをして落ちつかない時間を過ごすことになる。
一方、教壇の上の弓倉といえば、
高志の顔を見ても何ひとつ反応せず、まったく変わらぬ様子で授業を進め、
たまに弓倉をじっと見つめている高志に気がつけば、
高志にしかそれと分からぬ目で高志を捕らえ、
高志が何か反応する前に黒板に背を向け、カツカツと黒板に文字を躍らす。
そして再び振り向いたときには、
『事業に集中しろ』
という視線を一瞬だけ送り、その後の授中は一切高志の方を見ない。
ごくごく例外が、この間考え事をしていたとき教科書の角で叩かれたことだが、
それが原因となって授業中の弓倉はさらに冷たくなった、ように思われる。
「ふう・・」
誰にも聞こえぬように、ノートに向かって息をはく。
この間のデートは良かったな・・。
と、過去の思い出を振りかえったりする。
高志にも、弓倉が好きでこんな態度をとっているのではないと分かっている。
けれどこのもやもやと過ごす時間と、きびきびと動く弓倉を見て、
これが大人と子供の力量の差かと思うと、さらに思考が深みにはまっていくのである。
そういえば今日も仕事がたまっているとかで、準備室の訪問を禁じられていた。
『教師というのは真面目な者ほど仕事が増える。私は真面目とは言い難いがそれでも仕事はある。
だから君と会う時間を作るには仕事を詰めなくてはいけない。
だが仕事は詰めれば詰めるほど増えていく性質があってな、なかなか予定通りには進まないのだ』
テキストに向かいながら、そういう先生。
『だから今日は諦めろ、さらに明日も諦めろ、明後日もだ。その次ぎも諦めてくれると私は助かるぞ』
高志としてはそう言われたら、従わざるをえない。
高志の方が譲らないと、この関係は成り立たないのだから。
『・・・そう、切ない顔をしてくれるな。少年』
『・・高志です』
正直、そう言い返すの精一杯であった。
「起立、礼・・」
考えているうちに今日も授業が終わる。
弓倉は何事もないように教室の前のドアから廊下へ出て行った。
「はあ・・」
休み時間の喧騒が始まり、今度は少しだけ大きく息をついた。
付き合ってるのが普通の同級生だったら、楽なんだけどな・・・。
と、想像する。
「どうしたんだ、高志?」
「なんでもないよ」
「次、美術室だぜ」
「ああ」
席を立つ高志。
友人とのたわいのない会話が始まり、
気分も徐々に晴れて弓倉のことはとりあえず頭から離れていく。
「行こうか」
友人達と肩を並べ教室をでる高志。
そしてこのとき、
一人の同級生の少女が、
空となった高志の机の中に想いを綴った手紙を入れてたことを知ったのは、
その日の放課後であった。
放課後の校舎。
弓倉は理科準備室へと向かって歩いていた。
職員室よりも自分の個室のように使える準備室の方が仕事がはかどるからだ。
人気のない寂しいところだが、真面目に事務作業をすすめるにはよい環境だ。
(と、同時に人には言えないことにもつかっているのだが・・。)
弓倉は仕事が片付くまで面会謝絶を言い渡した少年の顔を思い浮かべる。
まさに、しぶしぶといった顔で去って行く高志。
(・・・ま、そういう関係だからな)
頭の中で思い出す高志の背中に言い訳をして、
弓倉は階段から準備室のある廊下へと足をすすめた。
ん?
普段は誰もいない、準備室の前。
そこに女生徒が3人ほど、廊下の窓から外を見下ろしていた。
3人とも弓倉が理科の担当をしている生徒であり、顔も名前も知っている。
向こうも3人の中の1人がこちらに気がつき、他の2人に知らせて慌ててこちらを見る。
「何かいいものが見えるのか?」
弓倉は変わらぬ歩調で近づき、窓の外を見る前に生徒達に話しかける。
「え、ええと・・」
返答に困っている生徒達。
互いに弓倉と仲間と窓の外を見て、くるくると頭をめぐらしている。
弓倉にとっては珍しい反応ではない。
素直な生徒の、教師には言えない秘密を守っている時のしぐさだ。
それは、どうということはない秘密の時が5割ぐらいで、
残りの5割のときも、その半分以上は弓倉基準でどうでもいい事だ。
それを踏まえて、弓倉は普通に尋ねる。
「私が見てもいいものかな?」
弓倉を見て、考えこむ生徒。
うち、一人が答えた。
「見ちゃダメって言ったら、見ませんか?」
「見る」
即答する、弓倉。
「不真面目でも、教師だからな」
付足す。
「と、いうわけで見てもいいかな」
そいて、答えを聞く前に窓にちかづく。
この時点で生徒の様子から、まあどうでもいい事だなと判断したからだ。
本当に見てはならないものなら、子供なりの真剣さがある。
窓の下は裏庭。
おおかた、仲間うちの告白現場を見守っているところだろう。
「先生、秘密は守ってくれますか」
横から、そう言って呼びとめられる。
(予想通りか・・)
弓倉は笑いが漏れるのを押さえて、とりあえず教師らしく答えた。
「守れそうな秘密なら、な」
そして、外を見る。
「・・・・・・・・・・」
ほんの数秒。
窓の外を見下ろし、すっと離れる弓倉。
視線を傾けて、息をとめる。
「あの、先生・・・」
その顔を見て、生徒が心配そうに声をかけた。
表情を戻す、弓倉。
唇の端だけで笑って、答えてやる。
「ああ、生徒の告白シーンを暴露するほど否な女じゃないよ」
安心する女生徒達。
弓倉は、そのまま準備室へと足をむけた。
背中で聞こえる無邪気な声。
弓倉が見た窓の下には、
同級生の少女に告白を受ける、高志がいた。
あれから、弓倉はいつもと変わらぬ教師としての職をこなしていた。
理科準備室でもくもくと仕事をこなし、
担当の授業もそつなくこなし、
職員室での話合い、
会議室での会議、
そしてまた一人で準備室にこもる。
もくもくと仕事をこなし・・・・。
こなして・・。
ぱたっとペンをノートの上に放りだした。
こぶしを額につけ音のない吐息を吐き出す。
今日も、高志は来なかった。
弓倉自身が来るなと言ってあるからだ。
昨日も、一昨日も、その前の日も来なかったのは、自分が来るなと言っておいたからだ。
それでいい。
そうでなくてはこの関係は続けられない。
もっとも、続けて良い関係でもないのだが・・・。
と、仕事から離れている自分に気がついて弓倉はやれやれと頭をふる。
同じ歳の女生徒に告白されている高志の姿。
高志は何と返事をしたのだろうか。
昨日と今日の授業では、目があうなり弓倉の方から視線を切った。
廊下ですれ違いそうになったときは、さっさと手前の階段を降りて階を変えてしまった。
普段はそこまでしない。
自分のとった露骨な態度に暗く沈む少年の顔が思い浮かぶ。
「・・そっちに乗り換えた方が君の為だぞ、少年」
口に出して呟いて見る。
が、そのとたんに酷く不愉快な気分に包まれ、口にした紅茶もすこぶる不味くなった。
明日は土曜日。
休みではなく、午前だけの授業を行なう日。
これまでなら、高志がそわそわとドアをノックする音が聴けただろう。
明日は?
「・・まあ、来るだろうな」
今度は無意識に呟いてしまい、弓倉はむっと眉をよせる。
おそらく高志は自分を選ぶ。
根拠ない自身と希望を自分が持っていることに気づいたからだ。
それに来いと約束したわけでもない。
だが、まあ・・・。
そこまで考えて再び頭を振った。
「ああ、少年、君のせいで仕事がはかどらんではないか」
弓倉はここにいない高志に無実の罪を着せて再びペンを持ち上げると、
頭をかきながら卓嬢カレンダーをペン先で突き倒した。
そして、次の日。
完全に片付けた仕事の山にオレンジの夕日が差し込むのを眺めて、
・・・・待ちぼうけ、か。
冷めた紅茶を含んで無理に笑う弓倉がいた。
弓倉は学校からやや離れたアパートに一人暮しをしていた。
家賃に比例してそんなに広くない部屋だけど、
晴れた日にはわりと気持ちいい陽が射しこむその部屋は、
日曜日の今日、
かなりコーヒー臭かった。
「・・・やはり休日の朝はコーヒーだな」
倒した頭をテーブルにつけて弓倉が呟く。
テーブルの端には飲み干された大小様々の缶コーヒーが並び、
順をおってそれがインスタントコーヒーの袋となり、
こぽこぽと音と湯気を立てるコーヒーメーカーへと続いていく。
「・・・仕事も片付けてしまって何もすることがない、最高の朝だ」
台詞とは逆に弓倉の半ば閉じかかり、髪も乱れかかっている。
せっせと仕事を詰めて作り出した何もすることのない素敵な時間を、
昨日の待ちぼうけと、その帰宅後に始まったコーヒーの暴飲に費やしている結果だ。
「・・・どうして、紅茶などで迎えられよう。なあ・・・、」
少年。
無意識にそう続けようとして弓倉は口を閉ざす。
待ちぼうけと言っても、昨日は高志と会う約束をしていたわけではない。
『会えない日』を四日も言い渡した後は、必ずしびれをきらして自分に会いに来る高志がいる。
慣れきった予想の上のことである。
それに普段の弓倉なら、来ないと分かった相手を午後まるまる待つこともしない。
すれば自分が不機嫌になり、相手にとっても良い結果を生まないことを知っているから。
だが結局、
弓倉は待ってしまい、結果、かなり不機嫌な朝を迎えている。
その不機嫌そのものの顔を起こしてマグカップのコーヒーを飲み干す弓倉。
とん、とテーブルーにカップを置くと口元に手を当てて息を吐いてみる。
鼻の先をくすぐるコーヒー色の息。
『・・そんなコーヒーばかり飲んでいると身体を壊しますよ』
いつか聞いた高志の声が頭の中をめぐる。
そして、女生徒に告白をうける高志。
次の日、姿を見せなかった少年。
現れない高志を待つ自分。
「・・・やれやれ・・」
弓倉は指の先でカップを押しやりながら、誰にでもなく呟いた。
「世の男はこういうのを可愛い女というのかね?」
そしてテーブルから立ちあがると、んんっと背伸びをして鏡の前に立つ。
「とりあえずこの暗い顔では同姓として失格だな」
頭をふって、首をぐるぐると回し玄関に向かう。
「ヒマ人の定番は散歩だ」
そう言って靴を吐く。
髪をどうしようかと思ったが、まあデートにでかけるわけでもないしと判断をつけた。
頭の中で昔通ったタバコの自販機がある散歩のコースとを思い浮かべ、
嫌そうな目で見つめる高志の顔といっしょに振り払いながら、内鍵を解く。
「君は私の散歩コースまで関与しているな・・・」
ここ数日で急速に増えた独り言をもう一度出して、ドアを開く。
「わわっ」
「・・・・・・・・。」
ドアの外には晴れた日のわりと気持ちいい陽。
そして今、弓倉の部屋のインターフォンのボタンを押そうとして驚いている少年。
「せ、先生・・・」
互いの目が合い、高志の方が何かを言いかける。
だがそのまえに弓倉は高志の頭を両手で挟みこんで、その口を深く塞いでいた・・・・。
少年の全部を部屋に引きずりこんで、他の誰も来れないように鍵をかける。
振り向けば・・・。
「・・うわっ、コーヒー臭さっ!!窓開けますよ、先生!」
「・・・・・(怒)」
「窓開けますよ、先生」
コーヒー臭が漂う部屋で、弓倉に背を向けた高志が窓に手を伸ばす。
が、高志の手が窓に届く寸前、
後ろから伸びた手に両頬を押さえられ、窓から引き戻された。
「・・開けるな」
弓倉の小さな、だがはっきりした声。
「え?」
聞きなれない声のトーンに高志は振りかえろうとするが、
弓倉の手が高志の顔をきつく押さえつけ後ろを向かせない。
「・・振り向くな」
また、弓倉の小さな声。
「えっと、その・・・・、」
弓倉に捕まったまま困ったように言う、高志。
「このままだと、先生の顔が見れません」
「見なくていい」
「窓も開けられないです」
「開けるなと言った」
「コーヒーの匂い、かなりキツイですよ」
「煙草の匂いではないだけ有難いと思え」
「でも、先生の顔が見られないのは有難くないです」
「・・・・・・・・・・」
そこまで会話が続いて、沈黙が訪れる。
高志は立ったまま、自分の頬にかかる弓倉の指先を見下ろして試すように聞く。
「先生、もしかして怒ってますか?」
「何故、そう思う・・」
「えっと、ここには来ちゃいけないって言われてたのに、来ちゃったから」
「そうだな」
高志の後ろでする弓倉の声は、何かを吸い込むように聞こえる。
高志は目だけを動かして弓倉を見ようとしたが、見えたのはコーヒー缶が散らばるテーブルだけであった。
「何故・・・来たんだ・・・・」
その向こうの見えないところで弓倉が質問する。
高志は直ぐには答えず、考えに考えてから、手をもじもじさせて口を開いた。
「・・・言っても、怒らないですか?」
「内容による」
一言で返され、高志はもっともっと悩む。
そして、
「・・・僕のこと、嫌いにならないですか?」
見えない弓倉に願うように小さく言った。
「・・・僕、同じ学年の子から告白されたんです・・・・」
一瞬、くっと固くなる弓倉の身体。
それに反応して高志が慌ててバタバタと手を振る。
「あ、でも、返事はまだで、その子は告白したら走って何処かいっちゃったし、
先生には土曜日まで会いにいっちゃダメだったし、
土曜日になったら何でか知らないけど告白されたことがばれてて、騒がれて、先生のところ行けなくて・・・」
それで・・・」
と、高志は本当に申し訳なさそうに、
「我慢できなくて、先生に会いに来ちゃいました。・・・・ごめんなさい」
頭を落した。
「怒ってもいいですけど・・・・嫌いにはならないで・・・」
「馬鹿だな」
とたんに弓倉の手が身体に巻き付く。
あっと、声を間もなく高志は弓倉の胸の中へ抱き込まれた。
「先生?」
顔をあげて弓倉の顔を見ようとする高志の目を、弓倉は手のひらで覆い隠す。
「・・・嫌いになどなる理由がない・・・」
それは、高志が聞いた中で一番優しい弓倉の声。
「先生・・あの・・・僕・・・、」
「・・・だろ、少年」
「・・・はい」
目を閉ざされたまま、弓倉の胸の中で高志が頷く。
「馬鹿だな」
もう一度聞こえて、唇が重ねられる。
高志の服の中に手が挿し込まれて、唇が首筋の感じやすいラインをたどる。
「はあ・・・せんせい・・・・」
目を開けた高志が息を漏らしながら弓倉の方を追う。
すると弓倉は自分の顔を見せないようにまわり込み、
後ろからうつ伏せにして高志をベットに倒して、覆い被さった。
「先生、顔、見せてくれないんですか?」
「・・もう少し・・まて・・・・」
そのままシャツをめくり上げ、脚を開かせて弓倉が高志を責め始める。
「あくっ・・・せんせい・・・これ・・・ずるい・・・・ああ・・・」
「あまり声を出すな、隣に聞こえる」
「だったら・・・ひんっ」
いつもよりずっと早い手順で高志の服を剥ぎ取っていく、弓倉。
剥いた背中に唇を押し当てながら、そっと尋ねる。
「で、その告白した子にはいつ返事をするんだ?」
「あ・・・、その、実は告白の時に今日会って返事をする約束で、もう、待ち合わせの時間・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
さっと、高志から離れる弓倉。
「あの、先生?」
高志が振り向きようやく見れたその顔は、
「この大馬鹿ものーーーっ!!」
かなり怒った女のものであった。
「女の約束をすっぽかすとは、この不埒者が!!」
車をとばす弓倉と、
その隣で身を小さくしている高志。
「でも会ったら、断るんですよ」
「当然だ。その子と付き合うなら今すぐ私をふれ。
私を選ぶなら、まず遅れたことをその子に詫びろ、そしてきっぱりと断れ」
「断ったら、その子、泣いちゃうかも」
「少年・・」
ジトッと、弓倉の半目が高志を睨む。
「はい・・」
「女は自分の恋敵の涙を気にするほど優しい生き物ではないぞ、覚えておけ」
「でもそれって先生の、うわあっ」
少年の抗議を押さえつけて、弓倉は久しぶりに深めにアクセルを踏み込むのであった。
こんちわ、高志です。
自慢しているわけじゃないけど、
僕とデートしているときの弓倉先生はいつも機嫌がいいです。
で、
この間の告白されちゃった事件から少し経って今日はデートです。
だから今、先生は凄く機嫌がいいです。
自分が見つけた綺麗なホテルの部屋とパンフレットの写真を見比べて満足そうに頷いてみたり、
自信作が詰まった弁当箱を僕に突き付けて、ひとつひとつ感想を聞いたり、
学校でのつれない態度が嘘のようで、
それはそれで僕も嬉しいです。
で・・・・、
ベットの中、
僕の上に覆い被さる先生はそんな今日でも一番機嫌が良いのです。
「あの、先生・・・」
「何だ、少年?」
うつ伏せにした僕の背中に張りついて、落ち付いた声で答える先生。
僕の服はもう全部先生に脱がされて、ベットの外に放られている。
先生も、自分で全部脱いで裸だ。
やわらかな肌全体を背中にぴっとりくっつけて、すりすりと僕を抱き枕のようにしてくつろいでいた。
「今回は展開が早いような・・」
「読者サービスだ」
「???」
何のサービスだって?
「君は気にしなくていい」
と先生は僕が聞き返す前に、
両脇から手を挿し入れて僕の胸を女の子にするようにして揉み上げて、
唇で僕の耳たぶを甘く噛みつけて来た。
「ああ・・ちょっと先生・・・くぅ・・・・」
無様に反応してしまう僕。
シーツの上でくねる身体を先生が嬉しそうに押さえつけつつ、
さらに手と口を動かして僕を責める。
「ほほ、何か言いたそうだな、ん、聞いてやるぞ」
とか言いつつ、先生は僕の胸を揉み続ける。
男にとって凄く恥ずかしい責められ方だけど、
先生の手と指は僕の感じるところを知り尽くしていて、
僕が逃げそうになるときゅっと押さえ込んできて、敏感なところを僕の力が抜けるまで嬲りまわす。
カリッ。
「あんっ」
乳首に軽く爪を立てられて、また声を出してしまう。
「ほら、どうした少年、言いたい事ははっきり言わないと伝わらないぞ」
本当に愉しんでいる、先生。
時間をかけて、たっぷり僕を苛めて遊ぼうというのが手に取るように分かる。
「ああ・・・んん・・・・はっ・・・」
だけど、こうなると反撃のしようがない。
なんとか顔だけを横に向けて、なるべく恨めしそうな目で先生を見る。
先生は目を細めて笑い、そんな僕の唇にキスしてくる。
「ほら、言ってみろ」
先生の手がちょっとだけ緩む。
僕は先生に覆い被さられたまま、重なった唇に直接言った。
「僕、いつも先生の下にされているような気がします」
「うむ、それは気がするのでなくて事実だ」
先生の即答。
そして、ぎゅっと僕をシーツに押さえつけて唇を動かす。
「私の上に乗りたいのか、少年?」
余裕たっぷりの言葉。
身体を押さえつけて聞くのは、僕がはいと答えてもそうはさせないというゼスチャー。
だから、答えを捻って言う。
「こうされてると身体だけが目的にされてるような気になります」
だけど、僕が何を言っても先生は困らない。
今も、笑って答えてくる。
「身体ではなく、“君の”身体が目的だ。君だけでも、身体だけでも私は嬉しくないな」
「僕も先生の身体が欲し、ひあっ、あんっ、先生・・・ずるい、ああっ」
再び始まる先生の責め。
今度は胸ではなくて脇腹に軽く爪をたててくすぐってくる。
身体中にゾクゾクと気持ちいいのが走って、僕はやっぱり声を上げてしまった。
「すまんな、やはり眺めというのは上に乗る方が良いものでな」
先生は僕の背中に軽く、噛み付いた。
「すまんな、やはり眺めというのは上に乗る方が良いものでな」
先生が僕の背中に軽く噛みついてきた。
かぷっ。
うつ伏せの僕の身体に絡み付き、背中の肉に口をつける先生。
ちくっと小さな痛みが走って、噛まれたそこに先生の熱い息を感じる。
先生はなかなか口を離さず、当てた歯を揉むように動かしてきた。
「ああ、先生、痕つけちゃだめっ」
先生の下で身を捻って、僕が言う。
「大丈夫だ」
先生はようやく口を離すと、くすくすと笑いながら答える。
「そんなに強く噛んでいない・・・、と、これは痕をつけてしまったかな?」
「ええーっ、先生、ダメっていつも言ってるのに」
機嫌がいい先生が噛み付いてくるのはいつもの癖。
痕が残ると困るのでいつもいやだと言っているのに、先生はやめてくれない。
そのくせに逆に僕が先生に痕をつけようとすると、かなり本気で怒る。
ようするにベットの上の先生は、いつもわがままでずるい。
「まあ、朝までには消えるだろう、OKだ」
「OKじゃないですよって、また噛む〜っ」
と、先生が別の場所にまた歯をたててきた。
さっきよりも力を入れて、唇を押し付ける。
「先生、だめ、だめ、だめえ〜」
僕は、ばたばたと手足を動かして暴れる。
すろと先生はぎゅっと僕にしがみついてきて、
全部の体重と力を使ってベットと自分の間で僕を押さえ付ける。
今度は遊びじゃなくて、本気で痕をつける気だ。
「・・・・・・・・・・」
無言で噛み続ける先生。
それだけじゃなくて息を吸い込んで、ちゅーっと吸い込んで歯をめり込ませている。
その上、喉がくすくす笑ってるし。
「もう、先生っ!!」
どうせ言っても離れない先生を引き剥がす為に、ベットに両手をついて置き上がろうとする。
が先生は僕が腕をついて身体を持ち上げたとたん、
僕の乳首と股間にすっと手を滑らせてしまった。
乳首がぐっと爪で挟みこまれ、下の袋の方がまさぐられる。
「くんっ」
一瞬でシーツに沈没させられる、僕。
先生は前よりも一層がっしりと張り付いて背中に口付けしている。
「せ、先生、酷い・・」
ギリッ。
「あううっ」
シーツに押しつけられた顔で抗議しようとした瞬間、乳首が捻られて黙らされた。
問答無用らしい。
でも今負けたら、一生先生には勝てないぞ。
心の中で誰かが叫ぶ。
そうだ、そうだよ。
賛成する僕。
「先生、いつまでもそうやって・・・」
と、最後の力(もう最後なんだ僕の力)を振り絞って先生を見る。
すると先生は、ようやく口を離し僕を方を見返してきた。
「いつまでも、こうしていてはいけないのか?」
予想外に寂しげな顔をする先生。
じっと僕を見て、申し訳なさそうに声を細くする。
「・・・いけないのか、少年?」
「あ、あの、その・・・」
言葉につまる僕。
どうしようもなく目をそらす。
が、その瞬間。
「その間は許可と解釈してかまわんな」
先生の意地悪な声が聞こえて、
股間をまさぐっていた指をそのままお尻の中に挿し込まれた。
「ひんっ、ああっ」
そのまま、ぐにぐにされて僕はベットの上で身悶えする。
「先生、騙した、騙したでしょうっ!」
「君はいい男だ、私が保障しよう」
その先生の声はやっぱり笑っていて、
僕の背中はまた先生のキスの餌食になった。
「くふ・・・くん・・・・」
弓倉が高志の背に乗って責める。
後ろの穴を挿しぬいた指を小さく動かすだけで、高志は声を上げて身をくねらせる。
弓倉は自分がつけた高志の背中への口付けの痕を満足げに眺めて、
そろそろ頃合だと乳首を摘んでいた手をペニスの方へと下ろした。
やわらかいシーツに押さえつけられたそこは、
弓倉が思ったとおり固くしこって熱をおびている。
漏れ出している液を指先につけて先をくすぐってやると、
高志は切なそうな息を出してくっと鳴いた。
「あん・・・」
「腰をあげろ、遊んでやる」
わざと意地悪い言い方をして、弓倉は高志の耳に息を吹きかける。
「ああ・・そういう言い方は嫌いです・・はふ・・」
思ったとおり拗ねた目でこちらを見る、高志。
くすくすと、弓倉は高志にも聞こえるように笑って両方の手を動かす。
「あく・・・ああっ・・・あんっ・・・・」
とたんに鳴き声を発し、抵抗できずに高志は身体を揺らした。
弓倉は高志の耳を舌で撫で、追い討ちをかけて言う。
「意地をはらずに言う事を聞け、その方がお互いに愉しいぞ」
「うう・・」
恨めしそうに高志が弓倉を睨む。
だがその瞳には涙が薄い幕を張って、うるうると濡れた光を湛えるだけで迫力などない。
可愛い少年の潤み。
弓倉から見下ろす高志の顔は、まさにそれそのものだ。
胸のなかで愛おしさと好虐心が湧き、また高志の表情を壊してみたくなる。
弓倉は尻の指をぐるぐると回転させて欲望を実行する。
「あくっ、ああっ、あうう」
「ふふふ、こっちだけ責め続けた方がいいのか、少年?」
酷い女だ。
弓倉は自分でそう思いつつ、高志の身体に答えを求めていく。
「あふ、あふ、んん・・・」
やがて、おずおずと弓倉の思うままに高志が腰をあげていく。
シーツから離れ、自由に高志のペニスは2度3度固く身を振って、弓倉の手に捕らえられる。
「いい子だ」
弓倉は本心でそう言って、後ろの手をとめてペニスの手を動かし始めた。
力はあまり入れず、代わりに擦る速度を速めにしてやる。
こうすると高志は放出までやや時間がかかり、その分長く快感を味わう。
それから、尻に挿れた指をゆっくりと抜いて袋の方を手のひらでくすぐってやる。
「はあんっ・・・はああっ・・・ああ・・・・・」
とたんに高志はシーツに顔を埋め、快楽に溺れた声を漏らして鳴いた。
その耳もとのに囁く弓倉。
「少年、それでは私が顔と声が愉しめないぞ」
「うう・・・先生のばか・・・・」
そう言いつつ、
高志は頭ををあげて弓倉にその声と鳴き顔を弓倉に与えてくれた。
ベットの上、
四つんばいになった高志の後ろから両手でペニスをしごく弓倉。
握る力は軽めに、
擦る速度は速めに、
弓倉は高志が一番焦れて感じるやり方で責めていた。
「ああ・・・ん・・・・あはっ・・・」
高志のペニスがときおり脈打ちビクンと跳ね上がる様が手のひらに伝わってくる。
少年の性器は射精までの階段をゆっくりと昇らされているところであり、
持ち主にゴールまでの快感を徐々に強めながら与えていく。
「君は、こうされるのがいいんだろ?」
耳元で苛める弓倉の声。
弓倉は高志の背中にゆったりと覆い被さり、遠慮なく体重をかけて自分を支えさせていた。
「は・・・くっ・・・・」
喘ぎで答える高志。
両肘をシーツにつけ、弓倉に重なって顔と腰を上げて身悶える。
かぷっ。
「はんっ」
弓倉に耳たぶを甘噛みされて、高志の頭が跳ね上がった。
同時に捉えられたペニスも反応し、また一つ弓倉に愉しみを提供する。
「ふふ、そろそろ限界かな?出すときは言うんだぞ、それがルールだ」
「ルールって、今作った、はうっ・・・」
いつもの用に講義しかけて、快楽に遮られる高志。
弓倉の手の動きに喘ぎが勝手に出てとまらない。
ペニスに感じる快感は徐々に高まり、
放出に向かって一歩一歩と近づいていく。
「あう・・・出るっ・・・・」
くっと高志の下半身がこわばり、ペニスが脈打つ。
と、弓倉の手の中でペニスの先が爆ぜ、少年の精が飛び出した。
「あっ、あん、ああ・・・・」
弓倉は精が送り出されるのを手のひらで手伝い、
高志の喘ぎに耳をよせて愉しむ。
「可愛い声だよ、少年」
高志は少年にとって最も恥ずかしいときの声を聞かれつつも、
弓倉の落ち付いた手の愛撫に放出を促され、
ペニスの中に溜まった精液をびゅ、びゅっと間を置いてシーツの上にさらけ出す。
「さあ、次はこっちを向いてくれ」
最初の射精を終えてすぐ、仰向けにひっくり返される高志。
弓倉は少年のペニスの硬さが残っていることを確かめると、
脚の間に高志のペニスをあてがい、身体を沈めて自分の中に挿れてしまう。
「ひあああっ」
高志が出したばかりで敏感になっているところを休みなしで咥え込まれ、
身をくねらせて声をあげる。
弓倉はそんな高志の両手を掴むと、大の字に広げさせて押さえ込む。
「動くぞっ」
唇を重ね宣言する弓倉に、高志は息を荒げて首を振る。
「すぐはダメっ、あん、ダメっていってるのに」
それを無視して、
弓倉は高志に全身を擦り寄らせて、飲み込んだ部分をスライドした。
「先生、いやっ、ひんっ、あうっ、だめえっ」
感じすぎる刺激を訴えて高志が悶えるが、
弓倉は掴んだ両手と体重を使って自由を与えない。
「出したばかりだ、少しは長くもつだろう?」
弓倉はそう笑って、
愛する少年の身体の上でゆったりとグラインドした。
「んく、んっ、はうっ・・・」
弓倉に組み敷かれた高志が、
繋がった下腹部を中心に身体をこすり付けられるたびに悶える。
「ああ、いい声だ、少年」
弓倉が唇と鼻の先で高志の首筋を撫でながら、
明かに弄ぶことを愉しんでいる声で囁いてくる。
と、その唇が耳たぶを含み、熱をもった舌で外から中へすっと撫でられた。
「あうっ」
またも声を出して反応してしまう高志。
開かされた両手を縮めて弓倉の愛撫から逃れ様とするが、
両手首を掴んで大の字に押さえつける弓倉の手はその動きすらも愉しんで、
ぐっと力をこめて上体をシーツの上に磔にし、
さらにペニスを咥えた腰を2度3度と大きく振りつけて、
反抗する意志を悶え鳴く姿へと変えてしまう。
「ああ・・あん・・あう・・・」
一度の射精のあとすぐに膣に挿れられたペニスは、
ささいな動きでもジンジンと疼く。
疼きは苦痛をともなう過ぎた快楽へと繋がり、
それも徐々に苦痛ではなく2度目の射精へのノックとなっていく。
「はあ・・・んん・・・・はあ・・・・あく・・・・・」
「ふふ、もう二度目か?」
そんな高志の喘ぎの音色が変化していくのを弓倉は聞き逃さず、
耳に這わせる舌をゆっくり奥へと挿し込んで、
高志の弱い部分を責めていく。
「んんっ・・・あう・・・ごめんなさい・・・」
ごめんなさいとは、いくときももたず射精してしまいそうな事を言っているのだろう。
少年の知識の中に、女より先に達してしまうことの悪があるらしい。
「ふふ、我慢などしなくていい」
弓倉はさらに身を絡みつかせ、舌を使い高志を昇りつめさせていく。
弓倉にしてみれば自分の膣にとり込んだペニスをくっとしぼってやるたびに、
やはり射精を堪えて目を閉じて鳴く高志の顔が、
たまらなく可笑しく、愛しい。
抱き付いて苛めるたびに、
この少年の小さな野望が、
この自分を同じように喘がせて鳴かせることだという事が手に取るよう伝わり、
それがこの少年の自分に対する想いであると感じるから、
私は高志を・・・・・・。
「くふっ」
高志がぴくっと大きく震えて、また射精を堪える。
弓倉は両手を離さず、身体の全部で高志を捕まえて言う。
「ほら、我慢するなと言っただろう。好きなだけ出せ」
はっきりと聞こえるように。
「好きなだけな・・・・」
「あ・・先生・・・僕、もう・・・・」
弓倉の下で、
高志がついに堪えきれず射精の許しを請う。
「ああ、このまま中へ出せばいい」
高志の願いを拒むはずもなく、
弓倉は身体を擦り付けて少年の精を絶頂へ導いてやる。
もちろん今日は安全な日であり、
安全でなければこうして抱き合うことのできない関係。
「出る・・出しますっ・・・あくっ」
弓倉に抱かれて達する高志。
足が一瞬ピンと伸び下腹部が跳ね、
弓倉の膣内をペニスから放たれた精が数度にわたって熱く濡らしていく。
「んん・・・はあ・・・・」
弓倉はその精液の熱と、
自分の身体で射精の快感に打ち震える高志の顔と声を間近で堪能し、
くくっと喉で笑って何度目かのキスを薄く重ねる。
「良かったか?」
射精が収まったのを確かめ、弓倉が質問する。
「そういう聞き方は嫌いだって・・この前言いました」
すねた声で答える、高志。
射精でよがる姿をまじまじと観察された恥ずかしさと、
弓倉の中で達した心地よさが混じって、ぷいっと横を向く。
「ふふ、だが聞きたくなるものだ」
「そういう質問は相手をしらけさせるそうです」
「うむ、同感だ、何事も無理強いはいかん」
と言葉ではいいつつ、
弓倉はじっと高志の横顔を見つめ答えを要求する。
無視しようと努める高志だが、
すぐに弓倉の視線には耐えきれなくなり、
目を弓倉の方に戻すと恥ずかしそうにぽつりと答えさせられる。
「先生の中で出したのは久しぶりだったから・・・・」
「うむ」
「良かったです・・」
「ふふ、そうか」
心底、満足そうに笑む弓倉。
高志の頭を抱え込むと、
腕枕をするようにして高志の横に倒れ込んだ。
そのまま高志の顔を自分の胸の中に埋めさせて、ごろごろと頭を撫でまわす。
下腹部は、繋がったままだ。
「うぷっ、ちょっと先生、息が、ぷはっ、あっ・・・」
高志は弓倉のやわらかな胸の膨らみに挟まれあぷあぷと顔をあげては、
谷間の中に引き戻される。
「ほらほら溺れてるぞ」
上機嫌の弓倉。
「先生、少し、ああっ、本当にだめ、あうっ」
わたわたと揺れる頭をつかまえて、高志に言った。
「一般論だが、女というのは好きな男に誉められると舞い上がるらしいぞ」
ふにゃぁ。
一度、戯れを収めシャワーを浴びた弓倉がベットに戻ると、
高志はすっかり脱力した表情で眠っていた。
弓倉は唇の端で軽い笑みをつくり、自分の胸で散々溺れさせた少年の寝顔を見下ろす。
「・・相手より先に眠るのは減点だぞ、少年」
と言いつつ、
ベットに上がり眠る少年の横に滑り込む、弓倉。
高志を起こさないように、
同時に、起きることを期待して、そっと頭の下に腕をさし込んだ。
「・・・・はむ・・・」
小さな息をひとつして、
高志は目を覚まさずコロリと弓倉の腕の上に頭を転がしてくる。
ちょうど高志の顔とまじかに向き合うようになり、
寝顔だけでなく、静かな寝息のリズムまでも直に伝わってくる。
「減点だが・・・ふふ・・・・・」
鼻の先同士を微かにこすり付けて、弓倉はほくそ笑む。
自分よりも小さく細い高志の身体を抱いて、弓倉はしばし目を閉じる。
「・・ふぅ・・ふぅ・・ふぅ・・・・」
規則正しく聞こえてくる高志の息の音が心地いい。
そのまま、まどろみそうにそうになって、
眠るよりも面白いことを思い付き、目をあけた。
「・・・・・・・」
高志の頭は動かさないようにして自分の身体の方を動かし、
胸の先を少年の唇に近づける。
眠ってかるく開いた高志の口に、弓倉は自分の乳首をつんつんと当ててノックする。
「・・ん・・・」
目を閉じたまま小さな声をだす、高志。
目は覚まさずそのままむにゃむにゃと口を動かすと、
本能なのか、それとも弓倉との経験によるものなのか、
あてがわれた乳首をぱくっと口に含み、
柔らかな乳房に頬を埋めるようにして、すーーと静かに身を丸めて本格的に眠ってしまった。
「いい子だ・・」
何も知らない赤ん坊のように胸に吸い付く高志を抱いて、弓倉が囁く。
この姿勢で高志が目覚めたときに何と言うのか?
顔を赤くして言い訳少年を想像して、弓倉もまた目を閉じて眠りに入った。
眠りながら、やわらかく胸を吸わせる感覚が気持ちよかった。
「あ・・れ・・・」
どれくらい眠ったのだろう、高志がぼんやりと目を開ける。
むにゅ・・。
同時に口の中に感じる、柔らかな感触。
なんだろう・・?
覚めきらない頭と目でそれを確かめる志郎。
目の前いっぱいに広がる肌色の盛り上がりは温かく、その中心を自分が咥えている。
首を動かそうとするが上手く動かない。
誰かに抱え込まれているようだ。
誰かって・・・。
徐々に冴えてくる思考。
そして、そろそろと視線を上げれば自分を抱いて幸せそうに眠る弓倉の顔。
そして、視線を戻せば自分が吸い付いているのは・・・。
「!!」
自分が弓倉の乳房を頬張っているのに気がついた高志は、慌てて口を離そうとした。
「・・んんっ」
「・・ぶっ」
したとたんに眠ったままの弓倉の手が高志を抱きしめる。
一瞬、窒息しかけるほど高志の顔面が胸の中に沈み込む。
「んん・・・ん・・・ぶはっ・・」
ばたばたともがき、なんとか脱出する高志。
今ので弓倉が起きたのではないかと、
そーーっと目をあげるが弓倉は何事もなかったかのように眠り続けている。
いやむしろ、何かいい夢を見ているのか、
「ふふ・・」
その顔には笑みすら浮かんでいる。
ふう。
ほっと息をつく、高志。
が、まだ口の中に乳房があることに気がつき、何故こんな事になっているのか考えなおす。
高志の頭の中に浮かんでくる幾つかの仮説。
眠る前後の状況と弓倉の性格とをあわせてでてくるのは、
その1、先生がしかけた悪戯だろう。
その2、先生がしかけた悪戯だ。
その3、先生がしかけた悪戯にちがいない。
その4、でも、僕が寝惚けてしたことならどうしよう・・・。
結局、その4が1%でもある限りなんともしようのない高志。
ああ、なんか僕って今なさけない・・。
さっきとは違う音色の息をつく。
「ふふふ・・」
と、また聞こえてくる弓倉の寝言、いや寝笑い。
高志はその本当に幸せそうな顔を見上げて、口の中の膨らみに意識を戻す。
でも、
弓倉先生とこんな事してるなんて、幸せかな。
クラスの皆が聞いたら驚いて羨ましがるぞ。
本物の裸の、本物の胸をこんなことしてるなんて。
しかも、あのク—ルで素っ気無い弓倉先生のだぞ。
本当はこんな人とは僕も思わなかったけど・・・。
しばしの間、高志は考えをめぐらせて弓倉に抱かれる温かさを感じる。
『僕は幸せっ!』に5票ほど入れてから、そっと口の中の乳首に舌を這わせてみた。
「・・くふっ・・」
弓倉が高志の舌に反応して、眠りながら小さな声を出す。
高志は弓倉を起こさないように気をつかいつつ、舌先で乳首を突つき、根元から先を舐めあげる。
「ふ・・・あ・・・・」
応える、弓倉の声。
そういえば、先生を一方的に責めるのってこれが初めてだ。
その事実に気がつき、嬉しくなる高志。
徐々に大胆に、唇で挟み、息を吸って吸い付け年上の女性の胸を楽しむ。
「ふふふ・・・」
先生も笑ってるし、今日はいい日だな〜。
「ふふふふ」
こんなに笑ってくれて・・。
「ふふふふふふふふふふふ・・・」
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
「・・先生、起きちゃいましたか?」
「うむ」
「じゃあ、僕は寝ます。・・・おやすみなさい」
「うむ、おとなしくしていればどちらでも良いぞ」
ふふふふふふふ。
高志の頭上に迫る弓倉の笑いは、寝ているときの倍は幸せそうなものであった。
「せ・・先生・・・もう許して・・・・・」
「ふふふ、いい顔になってきたな、可愛いぞ、少年」
「うう・・そういうのが変態っぽいって言うのに・・・」
「口は動かしてもいいが手は離すな、それから目線を外すのも禁止だ」
「もうダメです、お願いですから・・」
「ふふ、まだこれで7回目だぞ」
ベッドの上で向かい合って座る、弓倉と高志。
高志の手は弓倉の両肩に置かれており、
すでに潤みきった目が言葉と同じく許しを請うように、弓倉の顔を写している。
「あん・・んん・・・先生・・またぁっ・・」
と、その目が閉じふるふると頭が振られる。
弓倉の手はまっすぐ高志の股間へとのび、片手でペニスをしごきたてていた。
さらに片手は手のひらで袋を優しく持ち上げ、
指の先で高志の肛門の窄まりを中には挿れず表面をくすぐっている。
「ああ・・出るううう・・」
高志が射精する意志を伝えた瞬間、
「そうか・・」
ぴたっと止まる弓倉の愛撫。
「せ、先生・・」
「まだだ、我慢しろ」
愛する少年にニヤリと笑みを贈って、過酷な命を口にする。
「ひあ、あうううう・・・」
命じられるまま下腹部に力を込め、射精の欲求を自ら押さえ込ませる高志。
寸止めの痺れる苦痛に顔を歪め、身をくねらせつつ、
「そうだ手を肩から離すな、顔を私に良く見せてくれ」
弓倉の肩の上で両手をわななかせて、精液を噴出させないように耐える。
時間にすれば5秒ほど。
弓倉は快楽の一歩手前でもがく少年の姿を堪能し、高志がなんとか射精を堪えるをゆったりと待つ。
「はあ、はあ、先生・・」
潤みを通り越して涙目になった高志が目蓋を開けた。
「うむ、よく我慢したな」
なんとか波を乗りきったのを確かめ、ご褒美にかるく高志にキスをする弓倉。
「では、もう一度・・・」
そして、休む間もなく両手で責めを再開させる。
「ああ、ああ、先生、お願い今度はイかせて・・・」
「気が向いたらな」
弓倉は意地悪く言い放ち、高志の張り詰めたペニスをしごいていく。
寸止めという少年にとってもっとも辛い責めを受けつづけペニスは昇りつめるのも早く、
それ故に地獄に戻されるのもすぐだ。
「ひああ、ああ、先生、もう、もう・・」
「ふふ、勝手にいくなよ、これはお仕置きだからな」
「許してえ・・あ・・ああ・・・だめえっ」
ぴたっ。
またしてもとまる弓倉の手。
「ううっ・・出ちゃううう」
「耐えるんだ、なんでも言う事を聞くから許してくれと君が言っただろう?」
「言ったけど・・こんな・・・何回も苛めるなんて酷い・・あうう」
ペニスの中に溜まった熱が緩慢に引いていく苦しみに鳴きながら、
高志は望まれるまま、弓倉の手に支配されていく。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・う?
なんか、身体が重い・・。
弓倉に散々苛められて、散々搾りとられた高志。
再びついた眠りの後の目覚めは、
頭の中がぼんやりと霞み、身体全体に気だるさが残る。
そっか・・、
また先生に遊ばれながら寝ちゃったんだ。
「どれくらい寝てたんだろう?」
片手で目をこすり、
ベットの脇に置かれた時計を覗きこもうと身体を起こす、高志。
その身体が、時計を見る前に反対側へ引っ張られる。
・・・・はにょり??
まだ完全に起ききっていない目で高志がそちら側を見ると、
高志のもう片方の腕をしっかりと枕にして眠る弓倉の顔。
肩口を両手で掴み、すうすうと静かな寝息をたてていた。
「・・・・・。」
高志の見つめるその顔は、
何と言うか、
とても幸せそうで、
高志に男の子の自信みたいなものを与えるのに十分な、無防備なものであった。
「・・可愛いですね、先生」
小声で囁いてみる。
起きているときには使うことのない、高志から弓倉への言葉。
「・・・・・僕のこと、好きですか」
起こさないように本当に小さな声で行なわれる、問い。
高志はゆっくりと、
本当にゆっくりと顔を近づけて、眠ったままの唇から答えをもらった。
「えへへ・・」
幸せにひたる、高志。
これから先生と寝るときは必ず先に起きよう。
ささやかな決心を胸に置いて、今だけは自分に頼りきった弓倉の寝顔を見つめなおす。
ごろり・・。
寝顔がじゃれつく子犬のように、腕の上で寝返りを打つまで・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・うっ!
「あおううっ!!」
眠っている間、
ずっと枕にされ続けていた腕がビリビリに痺れている事を知ったのは、その時だった・・・。
「うわああ、先生、どいて、どいて、どいてええっ!!」
「少年、私を愛しているならあと5分このまま寝かせてくれ・・」
「ああ、やっぱり起きてたし!!」
ほとんど生徒が立ちよらない校舎の、立ちよらないような場所。
高志は、最後の授業が終わってからきっちり20分時間をつぶした後、
懸命に何気なさを装ってここいた。
戸の横にかけられた『管理責任者 弓倉教諭』の小さなプレートを見て気を落ち着ける。
とにかくこれから中に入って気をつけることは、
(1)タバコの話をしない。
(2)コーヒー臭くても我慢する。(顔にも出さない)
である。
もしそういう話題になったら愚痴を聞かされるだけで、貴重な時間を失いかねない。
現に、先日はそうであった。
「まる2日も我慢したんだからな」
そう言って、大きく息を吸いこむ高志。
「何を我慢したんだ、少年?」
「ぶっ、」
「ゆ、弓倉先生。いつの間に」
「約束の時間に間に合うぐらいからだが、・・何を慌てている?私の着替えでも覗こうとしていたのか?」
「そ、そんな事してません」
高志は、ぶんぶんと首を振って答える。
高志の慌てぶりを、大人の笑みで見下ろす弓倉。
「冗談だ。まあ、中に入れ」
「は、はい」
「まあ、とりあえず話はコーヒーを入れてからだ」
「えーーっ!!」
「ふふ、冗談だ、少年。しかし、そんなにがっついては女性に嫌われるぞ」
弓倉は笑ったまま高志の背を押して部屋の中に入る。
廊下に人気がないことを確かめてから、静かに戸を閉めて自分の手で鍵をかける。
そして、高志に振り向き両肩に手を置いて唇を重ねる。
長く、深いキス。
高志の唇を割って、弓倉の熱い舌が入れられる。
弓倉は高志の口中を隅々までくすぐり、
同じように弓倉の中に入ろうとする高志の舌を押し戻して舐め上げる。
「・・・む・・・ん・・」
口の中で高志が何か言っているのを聞きながら、ズボンのベルトに手をかけ引きぬいて床に落とした。
カツン。
ベルトの止めがねが、床にあたる音が響く。
弓倉の手はとまらず、ズボンのボタンを外ずしジッパーを下げ、ズボンを膝までずらす。
さらに片足を上げてつま先で下着を引っ掛けると、
下着とズボンを一気に押しつぶすように、床まで踏みつけて脱がした。
「さあ、足を上げて」
ここでようやく唇を離し、弓倉は高志に言う。
高志が足を上げると、踏みつけらたままのズボンと下着が足首からぬけ床に残された。
「なるほど、コーヒー一杯分も待てないわけだな」
高志の下腹部に目を移し、目を細める弓倉。
「こ、これは先生が急に・・・・、おそってくるから」
「ほほう、私のせいか」
高志は、恥ずかしげに目をそらす。
弓倉の手により剥き出しにされた高志のペニスは、これ以上ないほど充血し勃ちあがっていた。
「・・・だいたい、どうして先生は下から脱がすんですか?」
「この方が君が恥かしがるからだ」
即答する弓倉。
「それに、ここを見られると君は素直になる」
ううっ、高志はまた唸って身をよじる。
「ふふ、では、ご希望に答えて全部脱いでもらおうか」
「・・・自分で脱ぐんですか?」
「そうだ」
弓倉は高志からやや離れて、観察する。
高志は恨めしそうに弓倉を見るが、
弓倉に微笑み返されて、顔を赤らめつつ上着のボタンを外していく。
「・・先生の変態」
「聞こえるように言うな。そんなに恥かしいかね」
「あたりまえです。女の人の前で、命令されて脱ぐなんて・・」
「ふふ、私に惚れた君が悪い。まったく物好きだな、少年」
「・・・あの時は、先生にこんな趣味があるなんて思いませんでした」
高志は言いきると、上着とシャツを脱ぎ捨て、弓倉の前に全裸をさらす。
目はそらしたたまま、顔も赤い。
「悪かったな。何でも言うことを聞くなんて言う、君があまりにも可愛かったのでな。
つい私も君の告白をOKしてしまった。・・・・そうだな、我慢できなかったのは私だ」
弓倉は高志に近づき、そっと両手をとる。
そして、そのまま机の前まで移動すると高志を机の方に向かせ、両手を上につかせる。
両足を開いて立たせ、腰を付きださせるようにひっぱる。
高志のさせられたそれは、尻を見せて背後から求めるいやらしい格好、そのものであった。
「せ、先生っ」
「おっと動くな、足を閉じるな、手も離すな」
囁く弓倉。
高志の背後、尻の後ろで膝をつき、袋の裏側から肛門の先まで一舐めした。
「あん・・・」
高志が声をあげて鳴く。
「さあ、楽しませてくれ、少年」
ぺろ。
また、弓倉の舌が動いて高志を舐める。
「・・んん・・・・」
下から上へゆっくり舌全体をつかって責め、
舐め上げる直前で、肛門のすぐ下の部分を舌先でぐりぐりと押しつけるようしてまわす。
「ん・・ああ・・・あ・・せんせい・・・・そこ・・・」
同じ動きを性格に何度も繰り返し、高ぶる少年の声を楽しむ。
「ひ・・ああ・・」
「手を動かすな」
「で・・でも・・ああ・・せんせい・・・・」
高志が手を動かして身をよじろうとすれば、厳しい声でそれを封じる。
高志の身体が感じ、より強い刺激を求めているのは、先走る液やがくがくと震える膝を見れば分かる。
「どうして欲しい?」
弓倉は肛門の下に口をあて、下をぐりぐり押しつけながら問う。
「ああ・・・ひい・・・せ・・せんせいの好きなように・・して・・・いいです・・・・ああん・・・」
「可愛いことを言う。では、」
弓倉は口をずらして、舌で肛門に触れた。
両手で尻の肉を広げて、舌先でれろれろと穴の中心を細かく舐める。
「ああ・・そこ・・きたないです・・・ああ・・・」
「ここは、気持ちよくないか?」
「うう・・きもちいいです・・・けど・・・あああ・・せんせい・・・だめ・・したが・・はいって・・・」
尻の穴を責められる感触に、高志は机に額をつけて顔をふる。
自分の見えないところで、
突き出した尻が年上の教師である弓倉の手で広げられ、熱をもった舌が肛門を掻き分けて挿し入れられる。
さらに弓倉の手が伸びペニスを捕まれるのが分った。
1回、2回、具合を確かめるように動くと、やわらかなリズムでしごかれはじめる。
「ああ・・ん・・・ああ・・いいい・・・・」
「指を入れるぞ」
言われて自ら、足を広げて受け入れる準備をする。
じゅぷ、じゅぷ。
弓倉の指が2本同時に入ってくる。
根元まで達すると、ゆっくり挿し入れが始まる。
「はう・・・ううう・・・・あん・・・いいよ・・・ああ・・・・・」
「いかせて欲しいか、少年」
「うう・・あああ・・・もっと・・このまま・・・・」
「ふふ、なんだ、けっこう注文が多いではないか、よーし、焦らせてやろう、本当に泣き叫ぶくらいにな」
ペニスを掴んでいた弓倉の手が離れる。
代わりに輪ゴムのようなものを取りだし、高志の前に見せつける。
「ペニスリングだ。これを使うぞ、使ったら私は歯止めがきかない、いいな」
「・・・はい・・・」
うなづく、高志。
ペニスリングがゆっくりペニスの先から通されていく、
そしてそれが根元を閉めつけると同時に、高志の身体は弓倉に抱き寄せられた。
「く・・あ・・・んん・・・」
弓倉に引き寄せられた高志が細かな喘ぎをあげる。
机から引き離された両手は床につき、
その手もひっくり返されて、床の上に仰向けに寝かされた。
肛門に挿しこまれた弓倉の指は、出入りを繰り返し、
指先を僅かに折り曲げて前立腺をもみあげて刺激し続けくる。
「君はこうするとすぐにいってしまう」
「んん・・・あ・・・うん・・・・」
悶える高志を覗きこんで、弓倉が楽しげに言う。
「だが、今はこれが効いている」
弓倉は、高志のペニスを根元で拘束するリングをなで、前立腺を責める手を強めた。
腸の内側から、ぐりぐりと円を描いてにマッサージする。
身体の内側から射精のボタンを弄くられ、高志の下腹部にむずがゆい射精感が溜まっていく。
「くう・・・あ・・・い・・いく・・・・」
「いいぞ、いけるものならな」
「ふ・・あっ・・・ああああっ」
ぐにっ。
弓倉が指をねじって押しこんだ瞬間。
ドクッ。
身体の底から吹きあがる精液の上昇を感じ、ペニスの緊張を解放した。
高志は腰を弾き上げ、放出する体勢をとる。
だが、外に出るはずの液は全て根元のリングでせき止められ、元の場所へ押し返されてしまった。
「ひ・・ああ・・・あああ・・・・」
不発と逆流する感覚に身を震わせて、耐える高志。
傷みとは違う苦痛に、顔を歪めて悶える。
「辛いか?だが、いい顔だ」
高志とは対照的に、悦びの表情を見せる弓倉。
再び肛門の中の指を動かし、高志への責めを再開する。
「うあ・・あああ・・・ああ・・」
高志は、再び身をよじり始め、解放のない快楽の階段を昇らされていく。
「いい感度だ。こっちはどうかな」
弓倉は肛門を弄くりながら、高志のペニスへと顔を落とす。
責めの連続に高志のペニスは勃起したままであり、
避けることなどできるはずもなく、弓倉の舌に絡めとられ、れろれろと舐めまわされる。
特に弓倉は、カリ首のすぐ下の剥き出しになった部分を丁寧に舌先でなぞり、
高志に新たな悲鳴を上げさせた。
「ひあ・・ああ・・せ・せんせい・・・ああ・・だめ・・・そこは感じすぎる・・・」
「ふふ、悦んでくれるのは嬉が、あまり大きな声を出すと外に聞こえるぞ」
「む・・ん・・・んん・・・・ああ・・・」
弓倉に言われ、高志は懸命に歯を食いしばって喘ぎを堪える。
だが弓倉の舌は、それを妨害するかのようにペニスの性感を刺激し、高志を弄ぶ。
同じ場所をちろちろと舐められ続け、高志は顔を振ってそれに反応する。
「あう・・・んくっ・・んん・・・・ひあ・・・あ・・・あ・・ああう・・」
「それ、2回目をいかせてやろう」
「だめ・・・ああ・・せんせい・・・まだ・・・・」
「遠慮するな、ほら、さっきと同じようにここを擦るだけで君は・・・」
弓倉はペニスを口に含み、
肛門の中の指を、知り尽くした高志の身体の前立腺へとあわせる。
「ひ・・ああ・・・」
ペニスを咥えたまま高志の顔を上目で観察しながら、ぐにぐにと発射ボタンを愛撫していく。
ぐにぐに、ぐにぐに、ぐにぐに。
「ああ・・・うう・・・ひあ・・・ううう・・・・」
みるみるうちに高まっていく、高志。
弓なりに身体を浮かせて、鳴き声でそれを示す。
身体を支えていた手がぎゅっと握られて、床を叩く。
「い・・・・・・・・・くぅ・・・」
もちあがる高志の腰、
だが直後に解放は封じられて、逆流いていく。
「はあ・・あ・ああ・ああああああ」
のたうつ高志。
「・・もう1度だ」
「ひいいっ・・ああああああああっ・・・だ・・だめ・・こわれるー・・だめー」
3度目の射精と苦痛を味あわされて、ぐったりと崩れる高志。
ただ、ビクビクと口の中でペニスだけが勃ち続けている。
「うむ、本当に泣かせてしまったな」
肛門とペニス、責めていたところから身体を離し、弓倉は高志に覆い被さるように近づく。
高志の目には涙が溜まり、潤みきった目で弓倉を見上げた。
「さすがにきつかったか?」
親指の腹で高志の涙をふき取り、優しく聞く。
高志は潤みきった目で、弓倉に答える。
「・・・先生は、まだもの足りないって顔してます」
「・・・ああ、君をこのまま無茶苦茶にしたい」
「いいですよ、させてあげます。その代わり、これからはコーヒーはやめて紅茶にしてくださいね」
「・・・よかろう」
弓倉はふっと笑って、自分のスカートの中の下着を脱ぎ捨てる。
そのまま下着を放り、高志の上にまたがる。
すっと、吸った息をとめて、高志のペニスを自分の中に飲み込んでいく。
「うっ、ああ」
「ああ、いい」
同時に声を上げる二人。
弓倉は高志の首に腕を回し、唇をむさぼりながら腰を使いはじめる。
「あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ・・・」
「うん・・ああ・・・いい・・・いいぞ・・・」
弓倉のそこは既に愛液にまみれ、高志の若いペニスをぎゅっと閉めつける。
じゅぽじゅぽと音をたてて肉を擦り合わせ、さらに奥へ届かせようと激しく打ちつけられる。
「あ・・あああ・・・せんせい・・・・また・・・・」
少年である高志の身体は堪らず、限界を超える。
だがやはりそれも、一時の快楽でリングにせき止められる悶えに変わる。
「ああ・・・うう・・すまん・・・わたしは・・まだだ・・・・あ・・」
弓倉の腰は止まらない。
快楽に歪んだその顔で高志をせめ続ける。
「ひあ・・あああ・・・・」
ふたたび、高志。
目の縁から涙がこぼれ、必死になって弓倉に抱きつく。
「いいぞ、その顔、その声、もっと鳴いてくれ、私の為に・・」
「せんせい、せんせい・・ああ・・・ああああ」
ビクビク震える高志。
また射精感だけの空撃ちを強いられている。
「ああ・・ああ・・・・せんせい・・また・・ぼく・・」
「ま・・まて・・・いく・・いくぞ・・・・わたしも・・・くうっ」
弓倉の爪が高志のペニスリングを引き千切る。
「さあ・・好きなだけ・・わたしの膣内にだせ・・・・すきなだけだ・・・・・」
「でる・・でる・・・・・・あああああああっ」
「はあっ・・わたしも・・・い・・・・・くぅ・・・、ああああああっ」
どぷっ、どぷっ、どぷっ。
大量の精液を膣内に受けて弓倉は、
上体を立ちげ自らの胸を鷲掴みにして身をよじり、高志とあわせて歓喜の声をあげた。
ことが終わったあとの教室。
「そろそろ下校時刻だぞ、少年」
「はい、でも・・・」
「足が立たぬか?」
「そういう言い方は恥かしいからやめてください」
「うむ、とにかく校舎からは出なくてはな。それに・・」
「それに、なんです?」
「忘れたのか、紅茶を買ってこなくてはいけないのだろう、少年」
部屋の隅のゴミバケツには、封をきったばかりのコーヒーの束が捨てられていた。
弓倉先生の担当は理科。
授業はそつなくこなすし、毅然とした先生らしい風格と、
生徒を退屈させない柔らかさの両方をもった先生は、それなりの人気がある。
けど皆は知らない、先生が僕とあんなことをしているなんて。
「少年趣味なんだよ・・・」
目をそらして、ばつが悪そうに言うときの先生の顔。
「紅茶というのは何か物足りないな・・・」
ティーパックを湯につけて、恨めしそうに言うときの声。
僕だけが知っている先生の姿。
「あー、そこの君」
・・先生の姿。
「今は、私の授業に集中して欲しいんだがな」
・・先生の声。
「聞いておらんようだな、高志君!」
「え?」
気がつけば、
教科書を片手に僕を見下ろす弓倉先生と、くすくす笑いながら僕を見つめるクラスメイト達。
先生と目があった瞬間。
ガンッ。
教科書の角が僕の頭を直撃した。
「先生、ひどいです。角ですよ、角。」
理科準備室。
こぽこぽとコーヒーメーカーで湯を沸かす先生の側に立って、僕は言った。
先生は僕の顔を横目で見る。
「教師としての責務だ。だいたい、あそこまで大胆に夢想しておいて何を言い訳する気だ」
沸かした湯をカップに移しティーパックをつけながら、先生はすずしく答えた。
「でも先生、生徒を叩いたことなんてこれまで無かったじゃないですか」
「そういえば、そうだな」
ふと気付いたように言う先生。
「そうですよ」
「甘えた声をだすな。どれ、頭を見せてみろ」
先生の手がカップから離れて、僕の頭を抱える。
自然に僕の顔は先生の胸の中に誘いこまれた。
「うむ、コブにはなってないようだ」
先生の指が髪を掻き分けて頭をなでていく。
頭の皮膚に触れる先生の指が気持ちいい。
それに、顔いっぱいにあてられている先生の柔らかな胸の膨らみ。
僕は先生にばれないように、ほんの少しだけ、胸の中に顔をうずめる。
「ところで授業中、君は何を考えていたんだ?」
「え?」
「何か面白いことを考えていたんだろ?」
頭の上で先生がささやく。
「・・先生のことを考えてました」
「ほほう、今の様にか?」
先生の声が僕の耳をくすぐる。
そして、僕がうずめる胸の膨らみを突き出す。
「さわってもいいぞ、少年」
「・・・・・・さわって欲しいんですか、先生」
僕は先生の胸に触れるのをぐっと我慢して、出来るかぎり意地悪に言う。
先生は答える代わりに、
僕の股間へと手をのばしてジッパーを下げ、中から僕のものを引っ張りだした。
「あ・・・先生・・・」
先生の手が僕をこする。
「どうする、少年」
僕なんかよりずっと意地悪に言う、先生。
僕は先生のブラウスのボタンを一つ一つ外していき前をはだけさせた。
背中の方に手を回して、ブラジャーのホックを手探りで探して外す。
ゆるんだブラジャーを上へ持ち上げてずらすと、先生の生の乳房が目の前に広がった。
片方の乳首に舌を伸ばして、先を舐める。
「ん・・・」
先生の口から僅かに漏れる吐息。
同じように反対側の乳首も指でかるくこする。
「・・んん・・・」
先生の身体がビクっと震えて、また声がもれる。
同時に僕のペニスをしごく先生の手が、根元から先までねっとりと絡みつくような動きになった。
さっきより、ずっと気持ちいい。
「あん・・・せんせい・・・・」
僕も負けないように、先生の胸を舐めて弄る。
すると、先生の手が袋の方にも触れてくる。
優しく持ち上げるようになで上げられると、膝に力が入らなくなってくる。
「せんせい・・・だめ・・・・たてなく・・なる・・・・・・ああ・・・・」
「ダメだ・・・もっと私の胸をそうだ・・上手いぞ・・・」
必死になって先生の胸に吸いつき、胸を揉む。
だけど僕が責めれば責めるほど、先生からの責めも激しくなる。
悔しいけど、僕の方が先に限界がくるのは確実だ。
「ああ・・・せんせい・・・ぼく・・・・もう・・・いきそう・・・・・」
「いいぞ、いかせてやる」
先生の手が僕の肩を掴み、身体の向きをひっくり返す。
今度は背中の方から先生に抱き抱えられる僕。
背後から、先生の手が僕のペニスと袋をつつみ、しごいて揉みあげる。
「いい・・・あああ・・・・せんせい・・・でる・・・ああ・・・」
「好きなだけだせ、私が見ていてやろう」
先生は僕の肩に顎を置いて、僕が射精する瞬間を見つめてくる。
「せんせい・・見ないで・・・・恥かしい・・・」
「じゃあ・・・我慢するんだな・・・・」
ごし、ごし、ごし、ごし・・・。
さらに激しく僕を責める先生。
「あ、あ、あ、あ、あ、ああ・・・・・」
「少年、今度の休みはヒマか?」
責めながら、突然先生が質問してくる。
「え、あ、あんっ、ひ、あ、あ・・・・」
「ヒマならデートしよう。誰の邪魔も入らないところで、好きなことをしよう・・・」
「いいっ、ああ、いい、あ、ああ、あん・・・・」
射精間際で言葉が出せない僕。
懸命にうなずいてOKの意志を示す。
「そうか、嬉しいぞ少年。それ、そろそろ出してしまえ」
「ああっ、いく、でるーーー!!」
びゅっ。
床に向かって吐き出される僕の精液。
「ふふ、いいぞ少年。今度の休みが楽しみだ」
先生の声はいつにもまして嬉しそうだった。
高志はかなりドキドキしながら電車に揺られていた。
教師であり、恋人の関係にある弓倉とのデートに向かう途中だからだ。
「デートというより密会だな」
デートという言葉を使うと弓倉はいつもそうやって笑い、
「というわけで見つからないようにな、誰かと鉢合わせしたなら待ち合わせ場所には来ないこと」
携帯の番号を渡しながらそう注意する。
高志は慎重に車内を見回し知った顔がいないことを確かめる。
となり町のさほど大きくない駅につくとホームに降り、またそれを繰り返した。
駅の改札を抜け、5分ほど歩いてスーパーの駐車場に入る。
その一番隅の目立たぬところに弓倉の車と、弓倉自身を見つける。
向こうもこちらを見つけたらしく、
いつもの余裕をもった笑みで高志を見て、助手席のドアを開けた。
「おはようございます、先生」
高志は車まで走りよって、車内に乗りこむ。
「おはよう、少年」
「・・・高志です」
「うむ」
いつものやりとり、弓倉は生返事をして車をだす。
「もう」
助手席で拗ねる高志に、弓倉はやはり笑って言う。
「ふふふ、嬉しそうに私のもとに走りよって来る君の姿は可愛かったぞ。実にいい感じだった」
「だから、そういうのをやめてくださいって言ってるんです。恥かしいじゃないですか」
「照れるな、せっかくのデートなんだ。そういうのも楽しみのうちだ」
確かに弓倉が高志をデートに誘うことなど滅多にない。
月に一度あるかないかで、ない方が多い。
さらに言うと高志の方から弓倉を誘ったことは1度もない。
金もノウハウもない中学生が大人の女性を誘そうのはやはり無理があるし、
弓倉の教師としての都合を第一にして行かないと、
この関係は続けられないことを高志も分かっているからだ。
「ん?どうした少年。菓子とジュースなら後ろの座席につんであるぞ。
あ、弁当はまだ食うな、向こうについてからの楽しみだ。今回のはいつにも増して自信作だぞ」
「それ、美味しいって意味だと助かります」
「む、いつも君は私の料理を美味しいと誉めてくれるではないか?
あれは嘘か?世辞か?男としての礼儀なのか?それだったら酷くがっかりだ」
と言いつつ笑っている弓倉。
高志も笑いながら答える。
「先生の前で不味いなんて言ったことないですからね」
「裏のある答え方だな、その辺のことを今日はたっぷり聞かせてもらうことにしよう」
「いいですけど、今日は何処へ行くんです」
「雑誌で見つけたよさ気なホテルだ。海の見える素敵な部屋というのを予約したから・・」
「したから?」
「たっぷりサービスしてもらうぞ、少年」
車は2人を乗せて、いつしか海岸通りを走っていた。
車をとばして約一時間半。
弓倉と高志はとあるホテルのスィートルームにいた。
テーブルの上にずらりと並べられた弁当は、あらかた片付けられ、
2人は並んで、部屋の中からバルコニーの外に広がる海岸の風景に目をやる。
人目を避けてのデートはいつもこんな感じだ。
「なんていうか、綺麗な部屋ですね」
「海の見える素敵な部屋、だからな」
「あの、高かったんじゃないですか?かなり立派なホテルだし・・・」
「うむ、安くはないな。私のアパートよりもずっと広い部屋だ」
高志は心配そうに弓倉を見るが、弓倉はあっさりといつもの調子で答えた。
「僕だったら別に・・」
「どこぞの安いラブホテルでもよかったと?」
「・・・え、その、・・はい」
図星をつかれ高志は目をそらして頷く。
そんな高志を見て、弓倉はくくくっと喉を鳴らして笑った。
「だめだ、だめだ、少年。男はそれでもいいかもしれないが、女はムードを求める。
私は女だ、たまのデートが安ホテルでは減点だぞ」
「でも、お金を払うのは先生です」
「当然だ、君に請求してどうする?」
「でも、僕は・・・」
「少しは自分でもデートを演出したい、か?」
またも図星をつかれる高志。
弓倉は何か面白いものを想像するように言う。
「君のエスコートで食事をして、映画なぞを見て、車の運転も君で、もろもろの支払いも君。
それもいいかもしれないが、私としてはあまり楽しくない光景だな」
「そんなの無理なのは自分でも分かっています。けど・・」
「けど?」
「僕も先生に何か喜んでくれることをしたいです・・・」
うつむく高志を、弓倉は面白そうに見下ろす。
喉がくくくっとなり、はははっという笑いに変わる。
「どうしてここで笑うんです?先生」
高志は頭を起こして、拗ねたように弓倉をみる。
「いや、すまん。だが君は実に私のツボをつく存在だな。うむ、今のは本当にきたぞ」
笑ったまま答える弓倉。
答えると高志の身体を抱き寄せて、胸の中に抱く。
「・・・先生」
「可愛いぞ、少年。最高だ」
「・・そういう言い方が気になるんです」
「では、好きだよ。・・・これでいいか?」
「また、ごまかされてるような気がします」
「気にするな。それよりも、向こうの広くて柔らかそうなベットが気持ちよさそうだぞ。
後の話はそこでしよう。エスコートしてくれるかな、少年」
ベットは白いシーツで覆われ、弓倉は倒れこむようにその上に転がった。
「高級ベットというのはこういうのを言うのだな」
感心したように言い、ベットの上から高志の手を掴むと自分の横に引きこんだ。
「うわっ」
どさっと倒れこむ高志。
「先生、乱暴ですよ」
「優しくして欲しいのか?」
弓倉は悪戯っぽく笑って高志の首筋に唇をあてた。
舌の先ですっと撫でる。
「あ・・・」
小さな声を出す高志の上に、弓倉は覆い被さる。
「せ、先生・・」
何か言いかける高志の頭を抱えて、
弓倉は首筋を舐め上げ、その上の耳にしゃぶりついた。
耳のの外側を舌でゆっくり一周する。
次に耳の輪郭を舐め、徐々に内側へ進行する。
中心の穴へ舌をねじ込む頃には、高志はもう熱い息を漏らしていた。
「あ・・あん・・・せ、せんせい・・・・はうっ・・・・・」
「ふふ、もう感じているのか?少年」
弓倉は悪戯っぽく笑みを浮かべ、耳の中へ息を吹き込んだ。
「くううっ」
身体を震わせて応える高志。
手を動かして自分も弓倉の方に触れようとするが、
舌を耳の奥に挿しこまれ掻き回されるたびにビクリと震え、力が抜けてシーツの上に落ちてしまう。
弓倉は高志の顔の向きを変えて、反対側の耳も責める。
弓倉の責めは執拗で、舌と息が熱をもって高志を襲う。
「あんっ・・・せんせい・・・僕も・・・・させて・・・・・・」
「慌てるな、今は私の番だ」
一方的に責められ悶える高志に弓倉は静かに優しく言う。
耳をしゃぶり尽くした後、顔をあげ今度は唇を塞ぐ。
高志と弓倉の舌が絡まり、唇を離すと糸を引いた。
弓倉は高志の上に被さったまま、すっかり上気させられた少年の顔を見つめる。
満足げに目を細める弓倉。
高志は、息を荒げたまま恥かしげに弓倉を見上げる。
「・・・先生ばっかり、ずるいです・・・」
「言ったろ、今は私の番だと」
弓倉はそう言って再び高志の首筋を責める。
同時に高志のシャツのボタンを外していき、前をはだけさせると顔をずらして胸に吸いつく。
いつものように乳首を中心に舐めまわし、片手でもうひとつの乳首を摘んで揉む。
高志は、弓倉の下でさらに身を捩じらせて声をあげる。
「そんな・・・・僕の番なんて・・・いつも・・・ない・・・・あくううっ」
鳴きながら抗議する高志。
弓倉は余裕たっぷりに答える。
「大人と女はずるいものさ。私はその両方だ。・・・・・噛むぞ、いいな」
「ああ・・・だめえ・・・・」
はむっ。
高志の言葉を無視して、弓倉の唇がしまる。
「ひあああああっ」
少年を鳴かせて、弓倉はしばらくその歯を離さなかった。
ホテルに置かれた広いベットの白いシーツの上で、少年が一枚ずつ衣服を剥ぎ取られて行く。
少年の上に被さるのは大人の女性。
奪い取った服を楽しむようにベットの縁に放り投げ、少年の身体のあちこちに口付けしていく。
「あ・・・んん・・・・・せんせい・・・」
少年は悶えながら女性をそう呼んだ。
女性は、答える代わりにさらに少年の身体を弄る。
外の世界では許されない行為に、2人はさらに没頭して行くのであった。
「というわけで少年、なかなか良い格好だぞ」
「どういう・・・わけ・・ですか・・・ああっ・・・」
弓倉に責められ次々と衣服を剥ぎ取られた高志は、
下着一枚だけの姿となって、シーツの上に組み伏せられていた。
弓倉は少年の身体をじっくりと眺め、
少年が自分の下から脱出しようとすれば、両手と舌を使ってそれを封じる。
乳首を甘噛みしてやり、脇腹をくすぐってやるだけで高志は切ない声を漏らして身をくねらせる。
「はうっ・・はあ・・・ひん・・・だめ、せんせい・・・むねは噛まないで・・・」
「こうか?」
弓倉は頷いて、こりっと乳首を噛む。
「ひんっ、だめって・・言ってるのに・・・ひあっ」
「ふふ・・それはもっとして欲しいということだろう?」
「そんな勝手な・・・ふあっ」
弓倉は乳首の先を舌で突つき、繰返し歯を当てては、声を出して鳴く高志の表情を楽しむ。
とにかく、今日は徹底的に責めてしまいそうだ。
弓倉は普段は教師として押さえている、自分の中の少年への欲望がふつふつと沸いてくるのを感じる。
今、咥えているこの小さな乳首を噛み千切ってしまいたい。
さすがに実行する気はないが、そんな気分にさえなる。
それを感じたのか、高志が潤みきった目でこちらを見つめてきた。
こりっ。
「あんっ!」
乳首を噛んでそれに応える。
こりこりこりこり・・・・。
「ひあっ、あっ、あっ、あっ、ああっ」
連続して軽く噛み続けてやると、
高志は顔を振り、びくびくと身体を震わせて鳴いた。
「あっ、あっ、あっ、だめえ、せんせい、あっ、あっ、あっ、ああっへんになるう」
理科準備室での声を潜めあっての愛撫とはちがう、文字通り遠慮のない責めが高志を包む。
弓倉はなおも乳首を噛んで責める。
同じリズム、同じ加減で責めているのだが、
それが徐々に高志の中で蓄積されていき、高志の声はだんだんと上ずったものになっていく。
「あっ、あっ、せんせい、もうだめ、本当にもうだめっ」
「どうした、気持ちいいんだろ」
「き、きもちいいけど・・・おなじところばかり責めないで・・・・あんっ、あんっ、だめえ、もう乳首は責めないでえ」
確かに長時間による一点への責めはくるしいものである。
快感が高まるほどに、焦燥感もつのる。
だが、責める方からすればこれほど楽しいものはない。
弓倉は両手で少年の両手を押さえ込み『許さない』という意志表示を示して、
乳首噛みに没頭する。
責められる高志も、自分がいかに懇願しても弓倉がけして乳首責めをやめないことは分かっており、
ただ鳴かされるままに耐えるしかない。
「ひあっ!ああっ!ひいいっ」
身体の震えは目に見えて大きくなり、背中と腰を浮かせて弓倉を持ち上げる。
「いいぞ、少年。馬に乗っているようだ」
「あおっ!ううっ!ああっ」
「それに、ここもこんなに勃ち上げて、私の腹に突き当たってくるぞ」
ここ、とは高志の下半身のことであり、
弓倉は自分から身体を押しつけ、
下着の中ではちきれんばかりに勃起しているペニスを高志自身に意識させる。
「ああっ、せんせい、そこもさわってくださいっ」
「そうしてやりたいが、私としては君が必死にお願いしてくる顔をもっと見たいのでな」
意地悪く乳首を噛み、高志を焦らす弓倉。
高志はどちらにしても必死にお願いする他にない。
「せんせい、お願いです、さわってください、ああ、お願い・・・」
「いい声だ。しかし、さわったら君はいってしまうだろ?先は長いのにもったいないな」
弓倉はどこまでも意地悪を演じて、高志を責める。
高志はもはや無条件降伏で、とにかくいまの状態を脱出しようとする。
「何回でも、せんせいが気が済むまでしますから、はうっ・・、おねがいです・・・」
「仕方ないな、その言葉忘れるな」
弓倉はもったいぶった口調で高志の下着に手を差し込んだ。
下着の中のペニスはビクビクと脈打ち、先走りの液が手に絡みつく。
弓倉が肉棒を上から包むように握ってやり、かるく擦ってやるだけで志郎は弓反りになって歓喜の声をあげた。
「あああ・・・・いいっ・・・・・・」
「そんなにいいか?少年」
「はい、せんせいの手が気持ちいいです・・・ああ」
「ふふ、君はいつも口がうまい」
手とはいえ、高志の口から自分の身体を誉められ喜ぶ弓倉。
ゆっくりと手を動かして、高志に苦痛のない素直な快感を与えていこうと決める。
ただ、その手の動きは非常にゆっくりで高志はまた別の快楽に悶え始めなければならなかった。
「あん・・・・・・・・ああ・・・・・・・・きもちいい・・・・・」
「ゆっくり、ゆっくりいかせてやるからな、たっぷり快楽を味わえ」
弓倉はそう言って、高志に唇を重ねていった。
「ほーら、ゆっくりいかせてやるぞ」
弓倉は高志の唇に薄く振れながら下着の中に入れた手をゆっくと動かし、
膨らみきったペニスをやわやわと愛撫する。
「ふあ・・・ああ・・・・」
ベットの上に組み伏せられた高志は、弓倉の愛撫に身をまかせて喘ぐ。
弓倉の手が上下するたびに瞳を閉じ、シーツの上で細かく振るえる。
喉を反らし、されるがままに鳴くその姿は愛らしい玩具にも感じる。
「可愛いな少年、初心な少女のようだ」
唇に感じる高志の震えと吐息を堪能し、弓倉は言う。
「・・・おんなの子のことなんて・・・わかり・・ません・・・ふああ・・・」
「そうだな、君は他に経験はなかったな」
「あたり・・・まえです・・・あ・・・ぼくは・・・せんせい・・だけ・・・ああん・・・」
高志の言葉に、くくくっと笑う弓倉。
高志の頬にキスをしながら囁く。
「全く、歯の浮くような台詞だ。・・・だが、実際言われると嬉しいぞ」
そして、一回深く高志のペニスをしごく。
「ああ・・いいっ・・・」
身体をよじらせて応える、高志。
弓倉はそれをみて、ゆったりと間をとりながら大きく深くペニスを絞る。
「ああ・・・・ああ・・・・ああ・・・・・・」
リズムに合わせて高志が鳴く。
腰を浮かせ、快感を顔に浮かべてシーツの上を泳ぐ。
「せ・・せんせいは・・・・ぼくの他に・・・・だれか・・・・いるのです・・・か・・・」
「今は、君だけだ」
「むかしは・・・いたんですね・・・」
身をくねらせ、高志は聞く。
弓倉はふっと息をついて、優しく答えた。
「今は君に夢中だ。それでは不服か?」
「ごめんなさい・・・・聞きたかった・・・だけです・・・・・」
「答えて欲しいのか?」
「いや・・・言わないで・・・・はあ・・・・・」
高志の目が開いて弓倉を見上げる。
弓倉は微笑んで、手の動きを小さく細かいものに変えた。
それでもあくまで、いかさない範囲の動きである。
「ふあ、あ、あ、あ、あ・・・・・・」
高志の喘ぎも細かくなり、口を開いて声をだす。
「気持ちいいか、少年」
「すごく・・・いいです・・・・」
答える声も震えている。
高志の目の縁から小さな涙がこぼれる、快楽でゆるんだ涙腺のせいだ。
その涙を親指で拭いてやりながら、弓倉はペニスをしごく。
「あ、あ、あ、あ・・せんせい・・・もう・・・・」
「いきそうなのか?」
「は・・・・い・・・でそう・・・・・」
「我慢しろ」
弓倉は口ではそう囁き、手は逆にしごきを早めた。
逆手で握るペニスを上下に乳を絞るように刺激する。
「ひあ・・・ああ・・・せんせい・・・そんなにしたらでちゃう・・・」
「そうか、今出すと下着の中に放出することになるな」
「ああ・・脱ぎます・・・」
「だめだ、私はこのまま責めたい」
「・・せんせいの意地悪・・・ひんっ」
意地悪と言われ、弓倉はさらに手の動きを速めた。
もちろん怒ったのではなく、高志を追いこみ楽しむためだ。
高志は射精しまいと懸命に耐え、身体をくねらせて悶える。
「くっ・・あっ・・・・あんっ・・あああっ・・・・」
「どうした少年、ここがビクビクいっているぞ」
「も・・もう・・だめ・・・でちゃう・・・・」
また一つ、高志の目から涙がにじみ出る。
腰が浮き、足がつっぱり、射精する寸前の体勢になる。
「ひ・・・ああ・・・い・・・・・・くう・・・・・」
「ふふふ・・・それ」
「くううっ!」
どぷっ、どぷうっ。
弓倉のひとひねりとともに、高志は腰を高く浮かせ、ひときわ高い声で鳴くと精を放った。
「でるう・・・」
「ああ、出ているぞ、下着も、私の手もベタベタだ」
少年の精が放出し終わるのを確かめ、弓倉は白く汚れた手を引きぬいて高志に見せた。
「そんなの見せないでください・・・」
「君のよがり楽しんだ結果だ、いいではないか」
「先生の変態・・・」
射精に到り力の抜けた声で言う高志。
「ふふ、ではその変態に付き合ってシャワーを浴びてもらおう」
弓倉はゆったりと起きあがると、高志を抱えてシャワー室へ向かった。
弓倉に連れられて高志がシャワー室に入る。
さすがにスィートルームのものだけに、大きな浴槽に広々とした洗い場がある空間で、
浴室にシャワーが備え付けられているというのが正確な表現だろう。
床も壁も白を基調とした清潔感あふれるつくりで、弓倉は高志を抱いたまま満足そうに言った。
「ほほう、これは立派なものだな」
「なんか、2人で使うのはもったいないですね」
答える高志。
「2人で使うから意味があるのだろう少年?ほら、脱がせてやろう」
弓倉は笑って答えると、精液で湿った高志の下着に手をかけ膝まで下ろしてしまった。
「じ、自分で脱ぎますからいいですっ」
「恥かしがるな、それ、足を上げろ」
高志は女性の手で下着を脱がされる恥かしさに弓倉の手から逃れようとするが、
自分より頭一つ背の高い弓倉に抱え込まれ、むりやり裸にされてしまう。
弓倉は剥ぎ取った下着をカゴの中に入れ、まじましと高志の身体を観察する。
高志は弓倉の好色な目の前で前を隠し、背中を丸めて言う。
「そんな風にみないでください。恥かしいじゃないですか」
「恥かしがる君を見ているのだ、見ないでどうする?」
「じゃあ、先生も脱いでくださいよ」
「うむ、では向こうを向いてくれ」
「何でですか?」
「脱ぐところをあらたまって見られるのは恥ずかしいからな」
さっきとはまったく逆のことを言う弓倉。
「じゃあ、僕は先生の恥ずかしがるところを見ます」
「できるかな?」
弓倉は余裕の詰まった声で言うと、カゴの中からバスローブの腰紐を取り出す。
そして、高志をぽんと壁際に突き飛ばす。
「わあっ」
驚いて壁に手をつく高志。
弓倉はその手を掴むと背中に回して、素早く後ろ手に縛ってしまった。
「せ、先生、ずるいですっ」
「いや、いつものことながら君の身体は縛りやすいな」
抗議する高志に、弓倉は笑う。
弓倉は次ぎにタオルを持ち出すと、高志に目隠しを施した。
「どうだ、これで何も見えまい」
弓倉の勝ち誇った声。
「先生、これを取ってください。目隠しなんて嫌です」
視界を塞がれた高志は不安げにあたりを見まわし、棒立ちになって言う。
弓倉の方に寄ろうとして、こつんと壁にぶつかる。
「わあっ」
「じっとしていろ、すぐにエスコートしてやる」
弓倉は、おどおどとする高志を見ながらさっと服を脱ぎ捨てカゴの中に放りこむ。
そして裸になると、
高志の肩をそっと掴むと自分の方に引き寄せて、高志の顔を胸の中にうずめさせた。
高志と弓倉の身長差からいって、自然に抱き合うとこういうかたちになる。
とくに目の見えない状態の高志は、安心できる支えを得てすがりつくように弓倉にもたれかかった。
高志は顔全体に柔らかな胸の感触を感じ、きゅっと弓倉に抱きつく。
「急におとなしくなって・・・、甘えているのか、少年」
「誰だって、縛られて目隠されたらこうなります」
「そうか・・・」
弓倉は肩を掴んでいた手をおろし、高志の背中や尻をなでる。
少年の顔に胸を押しつけ、くすぐったそうに首をすくませる反応を楽しむ。
両手で尻を掴み、ぐいっと下半身を引き寄せて密着させてやる。
こちらからも腰を押し当ててやると、高志のペニスがぐんぐん大きくなっていくのが分かった。
太ももを高志の足の間に入れ、持ち上げるようにこする。
「あん・・・・」
切なげに声をあげる高志。
「ふふ、もう大きくさせてるのか。これも縛られて目隠しされたせいか?」
「・・先生の意地悪・・・んんっ・・・・」
高志の言葉をさえぎって弓倉は挿しこんだ膝をゆする。
高志は責められると同時に、自分が倒れて転ばないように弓倉に支えてもらうしかない。
立ったまま膝に乗せられ乳房の中で鳴く様は、まさに玩具のようである。
「・・せんせい・・シャワーを浴びるんじゃ・・・ないですか・・・・」
「ああ、浴びるさ、君の声を楽しみながらな・・・」
言いつつ、脱衣場での戯れはその後しばらく続いた。
弓倉は、高志に目隠しをしたまま洗い場に連れこんだ。
もちろん両手も後ろ手に縛ったままである。
「せんせい・・・解いてください・・・」
視界と身体の自由を奪われた高志は不安につつまれた声で弓倉にうったえるが、
弓倉はとりあわず、高志の身体を湯で濡らし、
自分の両手にたっぷりとボディソープをのせると高志の全身を撫でまわし始めた。
「はうっ」
目の見えない高志の身体をぬるりとした感触がつたい、高志は声をあげた。
石鹸の滑りが加わった弓倉の手のひらは、
それまでとは異なる種類の気持ち良さで身体中を這い、ゾクゾクと痺れが背筋をのぼる。
弓倉は自分の乳房にもボディーソープを垂らし、高志に抱きついて肌を合わせる。
「あ・・・ああ・・・あん・・・」
拘束されている高志は棒立ちになって責めを受ける他なく、
完全に受身で弓倉の愛撫を受け、身を悶えさせて鳴く。
「足を開け」
不意に弓倉の声が耳元で響き、弓倉の手が高志の股間の前後に触れる。
弓倉は片手でペニスをぬめらせ、片手で尻の間をまさぐり、高志の足を開いていく。
肛門のすぼまりに弓倉の指先がかかり泡を塗りつけ、次の瞬間、根元まで人差し指が侵入する。
「ひやっ」
短く叫ぶ高志。
弓倉はその口を唇で塞いでくりくりと肛門の中を弄ぶ。
「・・・ん・・・・・ん・・・」
高志はキスされたまま喘ぎをもらし、弓倉の責めを受ける。
高志にとって、弓倉の指による肛門への責めは快感の塊となって下半身をジンジンと痺れさせる。
きゅぽっ。
その指がいったん引きぬかれ、直ぐに別の指が突き挿れられた。
「んんっ」
抜かれる快感と挿れられる快感に身悶えする高志。
指はぐりぐりと高志の中を弄り、また外に出て別の指に代わる。
ズボッ。
「はあっ」
暗闇の中で行われる悪戯。
高志は自分が弓倉の玩具になっていることを感じ、それもまた快感になっていく。
ズブッ。
「ああっ」
これは小指だろうか、今までよりずっと細い指が肛門を弄る。
そして、次に。
ズブブブッ。
弓倉は親指を高志の肛門に沈めてきた。
「ひいいいっ」
縛られた両手を突っ張らせて声をあげる高志。
唇のすぐ上で、弓倉の楽しげな声がする。
「ふふ、そろそろ真面目に身体を洗ってやろう」
弓倉は片手をペニスから離すと、高志の首筋から足首まで丁寧に手を滑らせる。
・・・片手を肛門に挿し入れたままで。
「せんせい・・・お尻の手を・・・・・」
「動かして欲しいのか?」
「あうっ」
ぐりぐりと弓倉の指で肛門を刺激される。
「せんせい・・・意地悪です・・・」
「と言うわりには嬉しそうではないか」
「い・・あああ・・・・くうう・・・・・」
さらに弓倉に指を動かされ、高志は身をくねらせて喘がされる。
「流すぞ」
キュッ・・・ザーーーッ。
高志の耳にノズルを捻る音が聞こえ、シャワーが流れる音が伝わる。
すぐに程よい温度の湯が高志の身体にかかり、全身を包んでいた泡が洗い落とされていく。
「・・・ここもな」
ペニスには、特に念入りにシャワーを当てられる。
「あん・・そんなにされたらくすぐったいです・・」
「ほう、どの辺りがくすぐったいのかな」
「ひ・・・あああ・・・」
弓倉は興味深げに徐々にシャワーを当てる角度を変え、高志の反応を観察する。
そして、温水の粒がある角度でペニスの先端を直撃したとき、
高志はこれまでにない声で大きな悲鳴をあげた。
「ひいっ、そこはダメです、感じすぎてきついですっ!!」
反射的にシャワーから逃れようとする高志。
だが弓倉は高志の身体を捕まえると、シャワーとペニスの位置を固定して同じ所を集中して責め始めた。
「せ、先生、ダメですっ、離してっ、本当にダメ、きついっ、ああ、きついよおっ!!」
高志は本気でじたばたと暴れるが、
弓倉の手は離れず、それどころか背中の方からがっちりと抱え込まれて動けなくされてしまう。
「先生やめてっ、許してっ、ああっ、助けてええっ!!」
「今日は好きなだけ、楽しませてくれるという約束ではなかったかな?」
「で、でも、これはダメええ、我慢できませんっ!」
「ふふ、大丈夫だ」
笑う弓倉。
「君が我慢できなくても、私が我慢させてやろう。・・・だから、遠慮なく鳴き叫んでいいぞ」
「ひいいいいいい、たすけえええっ」
「ひああああっ、先生、許してえええっ」
シャワーから飛び出す水の粒は高志のペニスに切れ目なく降りかかり、
これまでの責めで敏感になりすぎた部分を無慈悲に嬲り続ける。
人の手や、形のある器具と異なり、水の流れによる責めは決して決定打を与えず、
責める側もシャワーのノズルを固定する以外の労力を必要としない為、
高志の悲鳴は、まさに責め手の弓倉の気が済むまでいつまでも続けられる。
現に鳴き叫ぶ高志に対し、弓倉は余裕を持った笑みで囁いた。
「許す?ふふ、これはかなり楽しいぞ。そう簡単にはやめられないな」
「あう、ああ、気が変になるうう」
高志は身体を揺すって懸命に逃れようとするが、弓倉に抱え込まれた小さな少年の身体ではどうにもならない。
弓倉にとっても、目隠しをされ、
両手を後ろで縛られている高志が自分の胸の中でぶるぶると身体を震わせて鳴き、
許しを請う姿は、ぞくぞくと背筋を走る快感であり、
高志という少年に告白されるまで押さえ込んできた性癖をとどめなく解放させるものであった。
「悪いが少年、今の私は歯止めが利かないようだ。とことん付き合ってもらうしかないぞ」
「ひいっ、他のことならしますから、これはやめて・・・、ああ、やめてえっ」
「今はこれがしたいのだ、あきらめろ」
「ひいいいいいっ」
変化もなにもなく、ただ同じ責めが続く。
高志の足が時にばたばたともがき、ときにピンっと張って快楽地獄の中に落とされていることを知らせてくる。
もちろんペニスはこれ以上ないほど勃起し、それが故にさらに感度を高めて苦しみに近づいてしまう。
「ああ・・せんせい・・・ゆるしてえ・・・・」
責めは10分近くに及んでも、まだ止む気配すらない。
高志は息絶え絶えになってもがき続けている。
「せんせい・・おねがい・・・あああっ・・・もうゆるしてえ」
「君は私のことが好きだと言ったな。こんなことをされても好きなのか?」
「好き・・・です・・・あああ・・・」
「では、もう少し耐えてもらおう、私は今の君がとても可愛いい」
「そんな・・・はうっ」
高志の身体が弓倉の手の中でくねる。
「ふふふ、そう言えば男のペニスはこうして鍛えると射精までの時間が長くなるそうだ」
高志の耳元で囁く弓倉。
「そして、さらに・・・」
高志にシャワーをあてたまま、蛇口の横の温度調節弁に手をかける。
キュッ。
弓倉はプラスチックの弁を軽く捻り、湯の温度を冷水に切り替えた。
シャワーから流れ出ていた湯はすぐさま水へと変わり、高志に新たな悲鳴を上げさせた。
「つ、冷たいっ!!ああ、冷たいです、先生、ああっ」
堪らず、再び暴れ出す高志。
だがやはり弓倉に悠々と押さえ込まれ、ペニス向かって冷水を浴びせられる。
「効率的なのは、冷水と熱水を交互にかけて刺激することだそうだ」
「くうう、あああ、冷たいいい・・・」
「では、温めてやろう」
キュッ。
今度は熱水の方へときり返る弓倉。
高志の様子を観察しながら設定を40度、さらに41、42度まであげていく。
「熱いっ!!熱いよおお!」
冷え切ったペニスに熱水を当てられ、高志は大声で叫ぶ。
少年の叫びは本物の悲鳴であり、通常なら責めを躊躇するところであるが、
高志に訴えとは裏腹にペニスは湯を受けてギンギンと勃ちあがっており、それが弓倉の責めの欲望を掻き立てた。
キュッ。
またも水に変わるシャワー。
「あおおおおおっ」
約2分、高志の叫びを聞いた後、シャワーは再び熱水になる。
「いやあああああっ、先生、もう苛めないでっ、壊れちゃうよおお」
「心配するな、ちゃんと私が見ていてやるからね。・・・ふふ、あと30分は鍛えてやるぞ」
「きやあああああああっ」
再び冷水を浴び、高志は甲高い悲鳴をあげて悶えた。
それから本当に30分。
熱水と冷水のシャワーを交互に浴びせ続けられた高志は、
ようやく弓倉に開放されると息絶え絶えになって、タイルの床の上に座り込んだ。
「なんだ、もうダウンか?」
弓倉はそう言いって高志の目隠しを外してやった。
「・・・先生・・酷い・・・・です」
高志は久しぶりに開けた視界で弓倉を見上げ、批難の目をむける。
が、同時に今日はじめて見る弓倉の裸体が目に入り、高志の股間がピクンと反応してしまう。
弓倉は唇の端に余裕の笑みを浮かべて、
高志の股間に手を伸ばし、責めつづけたペニスを手のひらで包み込む。
「ふふ、少年のここは元気なようだ」
高志の目を覗きこみ、軽くペニスをしごく弓倉。
30分も嬲られ続けた高志のペニスは疲れきった身体とは正反対に、
ギンギンに勃起しており、感度も最高まで高められている。
数度、弓倉の柔らかな手に動かされるだけで高志の全身に快感の電流が走り、
隠しようのない喘ぎが口から漏れる。
「ん・・・ああん・・・・・先生・・今は・・・ああっ・・・」
「これだけ感じていれば、苛めた甲斐もあるだろう?少年」
「・・・そういうのが・・・いじわる・・なんです・・・」
高志は快楽にもがきながら弓倉に言う。
目隠しは無くなったものの両手は縛られたままであり、立ちあがろうにも足に力が入らない。
弓倉は高志のそんな状況を見てとり、
高志の前に腰をおろして座るとゆっくり足を広げて、その中を見せた。
思わずそこに注目してしまう高志。
弓倉に頭を押さえられ、引き付けられると、抵抗する間もなく顔を股間に埋めさせられてしまう。
「舐めるんだ」
自らの手で秘部を広げて命令形で指示する弓倉。
高志は弓倉がわざと口調を変えて楽しんでいることに気付いたが、
もう片方の手で敏感になりきったペニスを擦られると逆らうことも出来ずに、秘部の中心に口付けさせられた。
両手を縛られた格好で膝をつき、ペニスを握られる快感の中で舌を伸ばす。
中心から上に向かって舐め上げ、クリトリスを舌でつつく。
「はあっ、」
弓倉の身体がビクンと大きく震え、高志の頭をさらに抱え込む。
ペニスに延ばされた手は先端を包むように動き、
手のひらの中心で先走りの液を拾い集めながら、それを塗りつけてくる。
「んん・・・あん・・・・」
舌を使いながら鳴かされる高志。
「くう・・・いいぞ・・今度は真中を・・もっと奥まで・・・はあ・・そうだ・・・ん・・・いいぞ・・もっとだ」
弓倉もまた喘ぎの声を隠さず、高志の舌に快楽を求め指示を送ってくる。
高志は舌を目一杯挿し入れ、孔の壁を内側から舐めあげた。
弓倉は舌がふれるたびに悦びの声をあげ、
ついには高志の腰を両手で掴むと、強引に自分の足の間に抱き寄せた。
「もらうぞ・・・」
弓倉は有無を言わせずささやくと、
高志のペニスを片手で掴み、性器の入り口にあてがって、ぐっと身体ごと引きこんだ。
ちゅぷ。
互いに座った姿勢のまま、弓倉の中に飲み込まれるペニス。
「ふわっ」
「あああっ」
弓倉も高志も、相手の性器を触れ合い歓喜の声をあげる。
弓倉は高志の尻に手をかけてより深くペニスを飲みこみ、高志の身体を揺すリ始める。
「あっ、あっ、あっ、先生、気持ちいい、すぐに出ちゃう・・」
「ああ・・今日は・・中でもよい日だから・・・・好きなだけ出せ・・・」
高志を揺すりながら、弓倉の指が尻の割れ目を探る。
指はすぐに肛門を見つけ、左右から1本ずつ中に入っていく。
指は用意に第二関節まで入り、中で折り曲げられてぐりぐりと弄り始める。
「ひあっ、そんなにされたら、あ、いくううう・・・・」
びゅっ。
もともと爆発寸前だったペニスから、弓倉の中に精が放たれる。
「ふあっ、あっ、あっ、あん・・・・・」
精子が放出するたびに高志は声を出し、快感に顔を崩す。
弓倉も膣内に出される少年の液を感じてぶるぶると身を震わせる。
「ああ・・出てるのが分かるぞ・・・このままもう一度・・・いいな」
弓倉は放出が終わっても高志を離さず、さらに指を動かし、身体をゆすって言う。
「あ・ああ・・少し待って・・せんせい・・・続けてはきついです・・・」
「だめだ・・・待てない・・・」
ペニスと壁の間から漏れ出す白い液。
それがさらに潤滑油となって、2人の結合が深まる。
高志の肛門に新たな指が入りこみ、弓倉は少年の身体と声に酔いしれる。
「ひ、ひいっ、先生!」
「・・・だめだ、休ませないぞ・・・・んん・・・私はずっとこのまま・・・・・」
ぐっと左右に開かれる肛門。
高志の身体が持ち上げられ、弓倉の足の間で上下させられる。
高志の身体が反りかえり、その胸に弓倉の歯が立てられる。
「あっ、あっ、ああああああっ」
高志の叫びが響き。
弓倉はまた一つ、身体を震わせた。
2人だけの部屋。
広々とした間取りに、広く清潔なベット。
これも大きな窓に薄いカーテンをひいて、やや照明をおとす。
ベットの中で静かな寝息をたてる少年を見て、弓倉は椅子の上にと腰をおろす。
・・・責めすぎたかな。
苦笑に近い笑みを浮かべて無意識にタバコを探す仕草をし、
その自分に気づいて今度は無意識にコーヒーを探してしまう。
・・・おっと。
そこでまた苦笑を浮かべ、弓倉は冷蔵庫からミネラルウオーターを引出して口に含んだ。
「これはさすがに味気ないぞ、少年」
そう独りごちて、高志の顔を覗き込む。
この少年は、自分のどこを見て好きだなどと告してきたのだろう?
影の部分なのか、表の部分なのか。
どちらにしても、
「惚れるには十分な寝顔だよ」
眠る少年の耳に囁きかけた。
それが聞こえたという訳ではないだろうが、弓倉の方に高志の身体が寝返りをうつ。
閉じられていた瞳がぼんやりと開いて、椅子の上で観察する弓倉と目があう。
「・・・・・・・・・・あれ?」
ぼやけた声で、瞬く高志。
「僕、眠っちゃいました?」
「少しな、可愛い寝顔だった」
弓倉が笑って答える。
高志は申し訳なさそうに身体を起こすと、目を擦って時計を見た。
「よかった、そんなに時間は過ぎてないですね」
「ああ、まだたっぷり時間はある。・・・・だが、君の体の方は大丈夫かな」
ほっと息をつく高志に、
弓倉はミネラルウォーターを口に含み、椅子から立ちあがって近づいて唇を重ねた。
「あ・・・・ん・・・・・」
口移しで注がれる水。
高志の喉が上下に動いてそれを通すと、弓倉はシーツを剥いで高志の上にのしかかった。
高志の両肩を押さえつつ、舌で唇端からこぼれた水をすくいあげ、首筋と耳を舐める。
「ああ・・せんせい・・・あっ・・・」
「うむ、感度は高まったままのようだな」
高志はくすぐったさに身をくねらせ、弓倉は満足そうに舌の愛撫をつづける。
高志の身体をひっくり返し背中から抱きつくと、背筋にそって舌先を走らせる。
両手は胸に回し、
乳首の先を爪でひっかくと高志はベットに押さえつけられた姿勢で鳴き声を上げた。
「あんっ・・・あ・・気持ち・・いいです・・・・せんせい・・・・」
「では、こっちはどうかな?」
弓倉は頭をさらに下げて、尻の間に舌を挿し入れる。
シャワー室で洗ったばかりの窄まりに触れて、中心を奥に向かって突つく。
「ひんっ・・・ああっ・・・」
高志は一段と高い喘ぎをもらし、舐められやすいように尻を持ち上げてきた。
「そうか、気持ちいいか」
その高志の反応をみて、弓倉はさらに丹念に窄まりを責める。
高志は弓倉に舌を動かされる度に、声をあげてそれに応えた。
「せんせい・・・この間のあれを・・・使っても・・・いいですよ・・・あっ・・・」
「いいのか?この前にあれを使われて泣き叫んだのは君だぞ・・」
「せんせいは・・・したいんでしょ・・・・持ってきてるの知ってます・・・・」
「だがな・・・」
珍しく戸惑う弓倉に、
高志はうつ伏せになった向こうから言った。
「・・・したくないんですか?」
「・・・したい」
「じゃあ・・・させてあげます・・・・先生の好きなようにしていいです・・・」
「・・・後悔するなよ、少年」
ベットの近くに置いてあった鞄を引き寄せる弓倉。
中に手を突っ込んで取り出したものは、女性が装着する為のペニスバンド。
弓倉は無言でそれを身につけると、
一緒に取り出したローションをたっぷりと塗りつけて、高志の腰を引きつけた。
四つんばいになった高志の窄まりに、黒光りするペニスがあてがわれる。
「挿れるぞ」
「・・はい」
ずぶっ、ずずずずず。
「ひっ、ひああああああああ」
肛門を貫かれ、高志はやはり悲鳴をあげた。
「ひっ、あっ、ああ・・・・」
自分の身体の下で、少年が悶えている。
「・・せんせい・・・あん・・・」
弓倉はこちらを向いて鳴き声をあげる高志をあらためて背中から押しつぶし、
足の間に割って入った腰で、少年の肛門を深く突いた。
「ひいっ・・・あっ・・・ひんっ・・」
高志の口から出る苦しげな喘ぎ。
そこに交じる快楽の音を感じ取りながら、弓倉は少年を犯す。
両手をベットと高志の身体の間に潜りこませ、
胸を揉み、乳首を爪で挟む。
乳首を軽く擦ってやり、耳たぶを噛んだ。
「気持ちいいか、少年?」
「・・いいです・・せんせい・・・はんっ・・・」
耳の中に舌を入れて舐めあげると、高志はうっとりと目を閉じて頷く。
「・・・そうか・・・いいか」
弓倉は、何もかも身を任せてくる高志を全身で包む。
そして、予告なく乳首を摘む爪に目一杯力をこめて捻り潰す。
「痛いっ、先生、痛いっ、ひいいいっ」
とたんに高志の目が開き、バタバタと身体の下で暴れる。
弓倉は、その暴れる身体をがっちりと押さえ込み、さらに爪を動かして高志を責めた。
「ぎいっ、先生、離してっ」
逃げ出そうともがく高志の動きが弓倉の身体中に伝わり、
弓倉は、はあっと熱い息を吐く。
高志を優しく愛しんでやりたいという気持ちと同時にいつも沸きおこる感情、
高志を苛めて鳴かせ、永遠に嬲っていたいという心。
「離さないぞ、君は私のものだからな」
腰を揺らめかせて、肛門に突き刺しているペニスバンドで中をえぐり、
さらには前後に振って、激しく貫く。
終わりのない擬似男根の責めに、高志は悲鳴をあげてさらにもがく。
「ふわっ、あっ、ひいいっ、ぎああっ」
「さあ、今度は君が上になる番だ」
弓倉の手により、軽く持ち上げられる少年の軽い身体。
高志はベットの上に座る弓倉の膝の上に、後ろから貫かれたまま乗せられる型になる。
「自分で動くんだ」
弓倉が背後から命令する。
またもぎりぎりと乳首が捻られる。
「あがあああっ、動きます、動くから、ひいいっ」
高志は声を出しながら命令に従う。
自分の膝でゆっくりと身体を持ち上げ、男根を肛門から抜いていく。
「うう・・・・・」
排泄口からずるずると物がでていく感触に震える、高志。
「よし、降ろせ」
そして、男根が抜けきる前に命令され、再び物を呑み込んでいく。
「ああああ・・・・」
じわじわと肛門を嬲る感触に高志のペニスが頭を振って反応する。
そのペニスを弓倉の手が覆う。
「さあ、もう一度自分で動くんだ」
弓倉はそう言って、高志のペニスを弄り始めた。
ベットの中。
並んで天井を見上げる二人。
「お尻がまだ変な感じです・・・」
「そうか?では、診てやろう」
「いいです、先生に見せたらまた弄られるだけですから」
「ふふ、信用ゼロだな」
「信用とかじゃなくて、先生はそういう人です」
「そうか・・」
「あ、ちょっと、先生だめだって・・・や・・」
「くくくっ・・・、私がどういう人間だって?」
「ああ・・・先生、ごめんなさい・・・ひあ・・・謝るから・・・」
「君が謝る必要はない、なにせ私はこういう人間だからな。
君がどうこうしようと、私のすることに変化はないだろうよ」
「んん・・、先生、もしかして怒ってます?」
「怒る?私は教室以外で生徒を怒ったことはないな。・・自慢にはならないがな」
「あ、ちょっと、挿れちゃ、ひいっ、だめ・・・、ああっ、そんな・・・」
「こら、女に背を向けて寝るのは減点だぞ、少年」
「・・先生の意地悪、変態、ひああっ、ひんっ・・あああ・・・・」
「君の口は時に素直すぎるときがあるな」
「・・先生・・だめ・・・本当にきつい・・・」
「ふふ、私のことが嫌いならいつでも逃げていいんだぞ」
「そういうことは僕の上に乗る前に言ってください・・・そんな・・・後ろからなんてずるいです・・」
「女はずるいものだ。・・・と、これは前にも言ったな」
「聞きました・・よ」
「では、違う科白を考えよう」
「・・考えなくていいです・・そんな・・の・・・ああん・・・・」
「うむ、私はベットの中では最悪の女だ・・・・、というのはどうだ?」
「全然先生に合いません・・・赤点です・・・ひああっ、ああ、ちょっと先生、ひいいいいっ」
「では、赤点に惚れてくれた少年に感謝を」
「先生、本当にもうだめ、離してっ」
「離したら君は逃げるそうだからな・・・」
「逃げないです・・」
「本当かな?」
「本当です・・・あ・・ああ・・・・僕はずっと一緒に・・・先生と・・・」
「まあ、そこまでは約束しなくてもいい。気持ちだけもらっておこう」
「でも・・本当に・・僕・・・」
「ああ、信用しているさ。でも、君がそれを気負うことはない。
大人の女として、いざとなれば寝物語だと笑うぐらいの器量はあるつもりだからな」
「先生・・」
「ん?」
「・・・そういう言い方は、嫌いです・・」
「・・君はいい子だな」
「子じゃなくて、男です」
「うむ、ではそうしておこう、少年」
「だから・・・・」
・・・少年じゃなくて、高志と呼んでさい。
それから、弓倉は笑って高志を抱きしめた。
高志にとって理化の授業はかなり複雑であった。
担当は弓倉である。
教室で教科書片手に教壇に立つ姿は一般生徒には凛々しい女教師だが、
高志にとっては冗談でも口外できない関係をもつ想い人である。
もちろん普段隠れるようにしか会えない分、近くで顔が見れるのは嬉しい。
嬉しいが、
そう熱のこもった目で見つめるわけにもいかず、
かと言って授業を受ける生徒である以上、顔を全く見ないでいるわけにもいかない。
席に縛り付けられたまま、ごく普通の学生のふりをして落ちつかない時間を過ごすことになる。
一方、教壇の上の弓倉といえば、
高志の顔を見ても何ひとつ反応せず、まったく変わらぬ様子で授業を進め、
たまに弓倉をじっと見つめている高志に気がつけば、
高志にしかそれと分からぬ目で高志を捕らえ、
高志が何か反応する前に黒板に背を向け、カツカツと黒板に文字を躍らす。
そして再び振り向いたときには、
『事業に集中しろ』
という視線を一瞬だけ送り、その後の授中は一切高志の方を見ない。
ごくごく例外が、この間考え事をしていたとき教科書の角で叩かれたことだが、
それが原因となって授業中の弓倉はさらに冷たくなった、ように思われる。
「ふう・・」
誰にも聞こえぬように、ノートに向かって息をはく。
この間のデートは良かったな・・。
と、過去の思い出を振りかえったりする。
高志にも、弓倉が好きでこんな態度をとっているのではないと分かっている。
けれどこのもやもやと過ごす時間と、きびきびと動く弓倉を見て、
これが大人と子供の力量の差かと思うと、さらに思考が深みにはまっていくのである。
そういえば今日も仕事がたまっているとかで、準備室の訪問を禁じられていた。
『教師というのは真面目な者ほど仕事が増える。私は真面目とは言い難いがそれでも仕事はある。
だから君と会う時間を作るには仕事を詰めなくてはいけない。
だが仕事は詰めれば詰めるほど増えていく性質があってな、なかなか予定通りには進まないのだ』
テキストに向かいながら、そういう先生。
『だから今日は諦めろ、さらに明日も諦めろ、明後日もだ。その次ぎも諦めてくれると私は助かるぞ』
高志としてはそう言われたら、従わざるをえない。
高志の方が譲らないと、この関係は成り立たないのだから。
『・・・そう、切ない顔をしてくれるな。少年』
『・・高志です』
正直、そう言い返すの精一杯であった。
「起立、礼・・」
考えているうちに今日も授業が終わる。
弓倉は何事もないように教室の前のドアから廊下へ出て行った。
「はあ・・」
休み時間の喧騒が始まり、今度は少しだけ大きく息をついた。
付き合ってるのが普通の同級生だったら、楽なんだけどな・・・。
と、想像する。
「どうしたんだ、高志?」
「なんでもないよ」
「次、美術室だぜ」
「ああ」
席を立つ高志。
友人とのたわいのない会話が始まり、
気分も徐々に晴れて弓倉のことはとりあえず頭から離れていく。
「行こうか」
友人達と肩を並べ教室をでる高志。
そしてこのとき、
一人の同級生の少女が、
空となった高志の机の中に想いを綴った手紙を入れてたことを知ったのは、
その日の放課後であった。
放課後の校舎。
弓倉は理科準備室へと向かって歩いていた。
職員室よりも自分の個室のように使える準備室の方が仕事がはかどるからだ。
人気のない寂しいところだが、真面目に事務作業をすすめるにはよい環境だ。
(と、同時に人には言えないことにもつかっているのだが・・。)
弓倉は仕事が片付くまで面会謝絶を言い渡した少年の顔を思い浮かべる。
まさに、しぶしぶといった顔で去って行く高志。
(・・・ま、そういう関係だからな)
頭の中で思い出す高志の背中に言い訳をして、
弓倉は階段から準備室のある廊下へと足をすすめた。
ん?
普段は誰もいない、準備室の前。
そこに女生徒が3人ほど、廊下の窓から外を見下ろしていた。
3人とも弓倉が理科の担当をしている生徒であり、顔も名前も知っている。
向こうも3人の中の1人がこちらに気がつき、他の2人に知らせて慌ててこちらを見る。
「何かいいものが見えるのか?」
弓倉は変わらぬ歩調で近づき、窓の外を見る前に生徒達に話しかける。
「え、ええと・・」
返答に困っている生徒達。
互いに弓倉と仲間と窓の外を見て、くるくると頭をめぐらしている。
弓倉にとっては珍しい反応ではない。
素直な生徒の、教師には言えない秘密を守っている時のしぐさだ。
それは、どうということはない秘密の時が5割ぐらいで、
残りの5割のときも、その半分以上は弓倉基準でどうでもいい事だ。
それを踏まえて、弓倉は普通に尋ねる。
「私が見てもいいものかな?」
弓倉を見て、考えこむ生徒。
うち、一人が答えた。
「見ちゃダメって言ったら、見ませんか?」
「見る」
即答する、弓倉。
「不真面目でも、教師だからな」
付足す。
「と、いうわけで見てもいいかな」
そいて、答えを聞く前に窓にちかづく。
この時点で生徒の様子から、まあどうでもいい事だなと判断したからだ。
本当に見てはならないものなら、子供なりの真剣さがある。
窓の下は裏庭。
おおかた、仲間うちの告白現場を見守っているところだろう。
「先生、秘密は守ってくれますか」
横から、そう言って呼びとめられる。
(予想通りか・・)
弓倉は笑いが漏れるのを押さえて、とりあえず教師らしく答えた。
「守れそうな秘密なら、な」
そして、外を見る。
「・・・・・・・・・・」
ほんの数秒。
窓の外を見下ろし、すっと離れる弓倉。
視線を傾けて、息をとめる。
「あの、先生・・・」
その顔を見て、生徒が心配そうに声をかけた。
表情を戻す、弓倉。
唇の端だけで笑って、答えてやる。
「ああ、生徒の告白シーンを暴露するほど否な女じゃないよ」
安心する女生徒達。
弓倉は、そのまま準備室へと足をむけた。
背中で聞こえる無邪気な声。
弓倉が見た窓の下には、
同級生の少女に告白を受ける、高志がいた。
あれから、弓倉はいつもと変わらぬ教師としての職をこなしていた。
理科準備室でもくもくと仕事をこなし、
担当の授業もそつなくこなし、
職員室での話合い、
会議室での会議、
そしてまた一人で準備室にこもる。
もくもくと仕事をこなし・・・・。
こなして・・。
ぱたっとペンをノートの上に放りだした。
こぶしを額につけ音のない吐息を吐き出す。
今日も、高志は来なかった。
弓倉自身が来るなと言ってあるからだ。
昨日も、一昨日も、その前の日も来なかったのは、自分が来るなと言っておいたからだ。
それでいい。
そうでなくてはこの関係は続けられない。
もっとも、続けて良い関係でもないのだが・・・。
と、仕事から離れている自分に気がついて弓倉はやれやれと頭をふる。
同じ歳の女生徒に告白されている高志の姿。
高志は何と返事をしたのだろうか。
昨日と今日の授業では、目があうなり弓倉の方から視線を切った。
廊下ですれ違いそうになったときは、さっさと手前の階段を降りて階を変えてしまった。
普段はそこまでしない。
自分のとった露骨な態度に暗く沈む少年の顔が思い浮かぶ。
「・・そっちに乗り換えた方が君の為だぞ、少年」
口に出して呟いて見る。
が、そのとたんに酷く不愉快な気分に包まれ、口にした紅茶もすこぶる不味くなった。
明日は土曜日。
休みではなく、午前だけの授業を行なう日。
これまでなら、高志がそわそわとドアをノックする音が聴けただろう。
明日は?
「・・まあ、来るだろうな」
今度は無意識に呟いてしまい、弓倉はむっと眉をよせる。
おそらく高志は自分を選ぶ。
根拠ない自身と希望を自分が持っていることに気づいたからだ。
それに来いと約束したわけでもない。
だが、まあ・・・。
そこまで考えて再び頭を振った。
「ああ、少年、君のせいで仕事がはかどらんではないか」
弓倉はここにいない高志に無実の罪を着せて再びペンを持ち上げると、
頭をかきながら卓嬢カレンダーをペン先で突き倒した。
そして、次の日。
完全に片付けた仕事の山にオレンジの夕日が差し込むのを眺めて、
・・・・待ちぼうけ、か。
冷めた紅茶を含んで無理に笑う弓倉がいた。
弓倉は学校からやや離れたアパートに一人暮しをしていた。
家賃に比例してそんなに広くない部屋だけど、
晴れた日にはわりと気持ちいい陽が射しこむその部屋は、
日曜日の今日、
かなりコーヒー臭かった。
「・・・やはり休日の朝はコーヒーだな」
倒した頭をテーブルにつけて弓倉が呟く。
テーブルの端には飲み干された大小様々の缶コーヒーが並び、
順をおってそれがインスタントコーヒーの袋となり、
こぽこぽと音と湯気を立てるコーヒーメーカーへと続いていく。
「・・・仕事も片付けてしまって何もすることがない、最高の朝だ」
台詞とは逆に弓倉の半ば閉じかかり、髪も乱れかかっている。
せっせと仕事を詰めて作り出した何もすることのない素敵な時間を、
昨日の待ちぼうけと、その帰宅後に始まったコーヒーの暴飲に費やしている結果だ。
「・・・どうして、紅茶などで迎えられよう。なあ・・・、」
少年。
無意識にそう続けようとして弓倉は口を閉ざす。
待ちぼうけと言っても、昨日は高志と会う約束をしていたわけではない。
『会えない日』を四日も言い渡した後は、必ずしびれをきらして自分に会いに来る高志がいる。
慣れきった予想の上のことである。
それに普段の弓倉なら、来ないと分かった相手を午後まるまる待つこともしない。
すれば自分が不機嫌になり、相手にとっても良い結果を生まないことを知っているから。
だが結局、
弓倉は待ってしまい、結果、かなり不機嫌な朝を迎えている。
その不機嫌そのものの顔を起こしてマグカップのコーヒーを飲み干す弓倉。
とん、とテーブルーにカップを置くと口元に手を当てて息を吐いてみる。
鼻の先をくすぐるコーヒー色の息。
『・・そんなコーヒーばかり飲んでいると身体を壊しますよ』
いつか聞いた高志の声が頭の中をめぐる。
そして、女生徒に告白をうける高志。
次の日、姿を見せなかった少年。
現れない高志を待つ自分。
「・・・やれやれ・・」
弓倉は指の先でカップを押しやりながら、誰にでもなく呟いた。
「世の男はこういうのを可愛い女というのかね?」
そしてテーブルから立ちあがると、んんっと背伸びをして鏡の前に立つ。
「とりあえずこの暗い顔では同姓として失格だな」
頭をふって、首をぐるぐると回し玄関に向かう。
「ヒマ人の定番は散歩だ」
そう言って靴を吐く。
髪をどうしようかと思ったが、まあデートにでかけるわけでもないしと判断をつけた。
頭の中で昔通ったタバコの自販機がある散歩のコースとを思い浮かべ、
嫌そうな目で見つめる高志の顔といっしょに振り払いながら、内鍵を解く。
「君は私の散歩コースまで関与しているな・・・」
ここ数日で急速に増えた独り言をもう一度出して、ドアを開く。
「わわっ」
「・・・・・・・・。」
ドアの外には晴れた日のわりと気持ちいい陽。
そして今、弓倉の部屋のインターフォンのボタンを押そうとして驚いている少年。
「せ、先生・・・」
互いの目が合い、高志の方が何かを言いかける。
だがそのまえに弓倉は高志の頭を両手で挟みこんで、その口を深く塞いでいた・・・・。
少年の全部を部屋に引きずりこんで、他の誰も来れないように鍵をかける。
振り向けば・・・。
「・・うわっ、コーヒー臭さっ!!窓開けますよ、先生!」
「・・・・・(怒)」
「窓開けますよ、先生」
コーヒー臭が漂う部屋で、弓倉に背を向けた高志が窓に手を伸ばす。
が、高志の手が窓に届く寸前、
後ろから伸びた手に両頬を押さえられ、窓から引き戻された。
「・・開けるな」
弓倉の小さな、だがはっきりした声。
「え?」
聞きなれない声のトーンに高志は振りかえろうとするが、
弓倉の手が高志の顔をきつく押さえつけ後ろを向かせない。
「・・振り向くな」
また、弓倉の小さな声。
「えっと、その・・・・、」
弓倉に捕まったまま困ったように言う、高志。
「このままだと、先生の顔が見れません」
「見なくていい」
「窓も開けられないです」
「開けるなと言った」
「コーヒーの匂い、かなりキツイですよ」
「煙草の匂いではないだけ有難いと思え」
「でも、先生の顔が見られないのは有難くないです」
「・・・・・・・・・・」
そこまで会話が続いて、沈黙が訪れる。
高志は立ったまま、自分の頬にかかる弓倉の指先を見下ろして試すように聞く。
「先生、もしかして怒ってますか?」
「何故、そう思う・・」
「えっと、ここには来ちゃいけないって言われてたのに、来ちゃったから」
「そうだな」
高志の後ろでする弓倉の声は、何かを吸い込むように聞こえる。
高志は目だけを動かして弓倉を見ようとしたが、見えたのはコーヒー缶が散らばるテーブルだけであった。
「何故・・・来たんだ・・・・」
その向こうの見えないところで弓倉が質問する。
高志は直ぐには答えず、考えに考えてから、手をもじもじさせて口を開いた。
「・・・言っても、怒らないですか?」
「内容による」
一言で返され、高志はもっともっと悩む。
そして、
「・・・僕のこと、嫌いにならないですか?」
見えない弓倉に願うように小さく言った。
「・・・僕、同じ学年の子から告白されたんです・・・・」
一瞬、くっと固くなる弓倉の身体。
それに反応して高志が慌ててバタバタと手を振る。
「あ、でも、返事はまだで、その子は告白したら走って何処かいっちゃったし、
先生には土曜日まで会いにいっちゃダメだったし、
土曜日になったら何でか知らないけど告白されたことがばれてて、騒がれて、先生のところ行けなくて・・・」
それで・・・」
と、高志は本当に申し訳なさそうに、
「我慢できなくて、先生に会いに来ちゃいました。・・・・ごめんなさい」
頭を落した。
「怒ってもいいですけど・・・・嫌いにはならないで・・・」
「馬鹿だな」
とたんに弓倉の手が身体に巻き付く。
あっと、声を間もなく高志は弓倉の胸の中へ抱き込まれた。
「先生?」
顔をあげて弓倉の顔を見ようとする高志の目を、弓倉は手のひらで覆い隠す。
「・・・嫌いになどなる理由がない・・・」
それは、高志が聞いた中で一番優しい弓倉の声。
「先生・・あの・・・僕・・・、」
「・・・だろ、少年」
「・・・はい」
目を閉ざされたまま、弓倉の胸の中で高志が頷く。
「馬鹿だな」
もう一度聞こえて、唇が重ねられる。
高志の服の中に手が挿し込まれて、唇が首筋の感じやすいラインをたどる。
「はあ・・・せんせい・・・・」
目を開けた高志が息を漏らしながら弓倉の方を追う。
すると弓倉は自分の顔を見せないようにまわり込み、
後ろからうつ伏せにして高志をベットに倒して、覆い被さった。
「先生、顔、見せてくれないんですか?」
「・・もう少し・・まて・・・・」
そのままシャツをめくり上げ、脚を開かせて弓倉が高志を責め始める。
「あくっ・・・せんせい・・・これ・・・ずるい・・・・ああ・・・」
「あまり声を出すな、隣に聞こえる」
「だったら・・・ひんっ」
いつもよりずっと早い手順で高志の服を剥ぎ取っていく、弓倉。
剥いた背中に唇を押し当てながら、そっと尋ねる。
「で、その告白した子にはいつ返事をするんだ?」
「あ・・・、その、実は告白の時に今日会って返事をする約束で、もう、待ち合わせの時間・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
さっと、高志から離れる弓倉。
「あの、先生?」
高志が振り向きようやく見れたその顔は、
「この大馬鹿ものーーーっ!!」
かなり怒った女のものであった。
「女の約束をすっぽかすとは、この不埒者が!!」
車をとばす弓倉と、
その隣で身を小さくしている高志。
「でも会ったら、断るんですよ」
「当然だ。その子と付き合うなら今すぐ私をふれ。
私を選ぶなら、まず遅れたことをその子に詫びろ、そしてきっぱりと断れ」
「断ったら、その子、泣いちゃうかも」
「少年・・」
ジトッと、弓倉の半目が高志を睨む。
「はい・・」
「女は自分の恋敵の涙を気にするほど優しい生き物ではないぞ、覚えておけ」
「でもそれって先生の、うわあっ」
少年の抗議を押さえつけて、弓倉は久しぶりに深めにアクセルを踏み込むのであった。
こんちわ、高志です。
自慢しているわけじゃないけど、
僕とデートしているときの弓倉先生はいつも機嫌がいいです。
で、
この間の告白されちゃった事件から少し経って今日はデートです。
だから今、先生は凄く機嫌がいいです。
自分が見つけた綺麗なホテルの部屋とパンフレットの写真を見比べて満足そうに頷いてみたり、
自信作が詰まった弁当箱を僕に突き付けて、ひとつひとつ感想を聞いたり、
学校でのつれない態度が嘘のようで、
それはそれで僕も嬉しいです。
で・・・・、
ベットの中、
僕の上に覆い被さる先生はそんな今日でも一番機嫌が良いのです。
「あの、先生・・・」
「何だ、少年?」
うつ伏せにした僕の背中に張りついて、落ち付いた声で答える先生。
僕の服はもう全部先生に脱がされて、ベットの外に放られている。
先生も、自分で全部脱いで裸だ。
やわらかな肌全体を背中にぴっとりくっつけて、すりすりと僕を抱き枕のようにしてくつろいでいた。
「今回は展開が早いような・・」
「読者サービスだ」
「???」
何のサービスだって?
「君は気にしなくていい」
と先生は僕が聞き返す前に、
両脇から手を挿し入れて僕の胸を女の子にするようにして揉み上げて、
唇で僕の耳たぶを甘く噛みつけて来た。
「ああ・・ちょっと先生・・・くぅ・・・・」
無様に反応してしまう僕。
シーツの上でくねる身体を先生が嬉しそうに押さえつけつつ、
さらに手と口を動かして僕を責める。
「ほほ、何か言いたそうだな、ん、聞いてやるぞ」
とか言いつつ、先生は僕の胸を揉み続ける。
男にとって凄く恥ずかしい責められ方だけど、
先生の手と指は僕の感じるところを知り尽くしていて、
僕が逃げそうになるときゅっと押さえ込んできて、敏感なところを僕の力が抜けるまで嬲りまわす。
カリッ。
「あんっ」
乳首に軽く爪を立てられて、また声を出してしまう。
「ほら、どうした少年、言いたい事ははっきり言わないと伝わらないぞ」
本当に愉しんでいる、先生。
時間をかけて、たっぷり僕を苛めて遊ぼうというのが手に取るように分かる。
「ああ・・・んん・・・・はっ・・・」
だけど、こうなると反撃のしようがない。
なんとか顔だけを横に向けて、なるべく恨めしそうな目で先生を見る。
先生は目を細めて笑い、そんな僕の唇にキスしてくる。
「ほら、言ってみろ」
先生の手がちょっとだけ緩む。
僕は先生に覆い被さられたまま、重なった唇に直接言った。
「僕、いつも先生の下にされているような気がします」
「うむ、それは気がするのでなくて事実だ」
先生の即答。
そして、ぎゅっと僕をシーツに押さえつけて唇を動かす。
「私の上に乗りたいのか、少年?」
余裕たっぷりの言葉。
身体を押さえつけて聞くのは、僕がはいと答えてもそうはさせないというゼスチャー。
だから、答えを捻って言う。
「こうされてると身体だけが目的にされてるような気になります」
だけど、僕が何を言っても先生は困らない。
今も、笑って答えてくる。
「身体ではなく、“君の”身体が目的だ。君だけでも、身体だけでも私は嬉しくないな」
「僕も先生の身体が欲し、ひあっ、あんっ、先生・・・ずるい、ああっ」
再び始まる先生の責め。
今度は胸ではなくて脇腹に軽く爪をたててくすぐってくる。
身体中にゾクゾクと気持ちいいのが走って、僕はやっぱり声を上げてしまった。
「すまんな、やはり眺めというのは上に乗る方が良いものでな」
先生は僕の背中に軽く、噛み付いた。
「すまんな、やはり眺めというのは上に乗る方が良いものでな」
先生が僕の背中に軽く噛みついてきた。
かぷっ。
うつ伏せの僕の身体に絡み付き、背中の肉に口をつける先生。
ちくっと小さな痛みが走って、噛まれたそこに先生の熱い息を感じる。
先生はなかなか口を離さず、当てた歯を揉むように動かしてきた。
「ああ、先生、痕つけちゃだめっ」
先生の下で身を捻って、僕が言う。
「大丈夫だ」
先生はようやく口を離すと、くすくすと笑いながら答える。
「そんなに強く噛んでいない・・・、と、これは痕をつけてしまったかな?」
「ええーっ、先生、ダメっていつも言ってるのに」
機嫌がいい先生が噛み付いてくるのはいつもの癖。
痕が残ると困るのでいつもいやだと言っているのに、先生はやめてくれない。
そのくせに逆に僕が先生に痕をつけようとすると、かなり本気で怒る。
ようするにベットの上の先生は、いつもわがままでずるい。
「まあ、朝までには消えるだろう、OKだ」
「OKじゃないですよって、また噛む〜っ」
と、先生が別の場所にまた歯をたててきた。
さっきよりも力を入れて、唇を押し付ける。
「先生、だめ、だめ、だめえ〜」
僕は、ばたばたと手足を動かして暴れる。
すろと先生はぎゅっと僕にしがみついてきて、
全部の体重と力を使ってベットと自分の間で僕を押さえ付ける。
今度は遊びじゃなくて、本気で痕をつける気だ。
「・・・・・・・・・・」
無言で噛み続ける先生。
それだけじゃなくて息を吸い込んで、ちゅーっと吸い込んで歯をめり込ませている。
その上、喉がくすくす笑ってるし。
「もう、先生っ!!」
どうせ言っても離れない先生を引き剥がす為に、ベットに両手をついて置き上がろうとする。
が先生は僕が腕をついて身体を持ち上げたとたん、
僕の乳首と股間にすっと手を滑らせてしまった。
乳首がぐっと爪で挟みこまれ、下の袋の方がまさぐられる。
「くんっ」
一瞬でシーツに沈没させられる、僕。
先生は前よりも一層がっしりと張り付いて背中に口付けしている。
「せ、先生、酷い・・」
ギリッ。
「あううっ」
シーツに押しつけられた顔で抗議しようとした瞬間、乳首が捻られて黙らされた。
問答無用らしい。
でも今負けたら、一生先生には勝てないぞ。
心の中で誰かが叫ぶ。
そうだ、そうだよ。
賛成する僕。
「先生、いつまでもそうやって・・・」
と、最後の力(もう最後なんだ僕の力)を振り絞って先生を見る。
すると先生は、ようやく口を離し僕を方を見返してきた。
「いつまでも、こうしていてはいけないのか?」
予想外に寂しげな顔をする先生。
じっと僕を見て、申し訳なさそうに声を細くする。
「・・・いけないのか、少年?」
「あ、あの、その・・・」
言葉につまる僕。
どうしようもなく目をそらす。
が、その瞬間。
「その間は許可と解釈してかまわんな」
先生の意地悪な声が聞こえて、
股間をまさぐっていた指をそのままお尻の中に挿し込まれた。
「ひんっ、ああっ」
そのまま、ぐにぐにされて僕はベットの上で身悶えする。
「先生、騙した、騙したでしょうっ!」
「君はいい男だ、私が保障しよう」
その先生の声はやっぱり笑っていて、
僕の背中はまた先生のキスの餌食になった。
「くふ・・・くん・・・・」
弓倉が高志の背に乗って責める。
後ろの穴を挿しぬいた指を小さく動かすだけで、高志は声を上げて身をくねらせる。
弓倉は自分がつけた高志の背中への口付けの痕を満足げに眺めて、
そろそろ頃合だと乳首を摘んでいた手をペニスの方へと下ろした。
やわらかいシーツに押さえつけられたそこは、
弓倉が思ったとおり固くしこって熱をおびている。
漏れ出している液を指先につけて先をくすぐってやると、
高志は切なそうな息を出してくっと鳴いた。
「あん・・・」
「腰をあげろ、遊んでやる」
わざと意地悪い言い方をして、弓倉は高志の耳に息を吹きかける。
「ああ・・そういう言い方は嫌いです・・はふ・・」
思ったとおり拗ねた目でこちらを見る、高志。
くすくすと、弓倉は高志にも聞こえるように笑って両方の手を動かす。
「あく・・・ああっ・・・あんっ・・・・」
とたんに鳴き声を発し、抵抗できずに高志は身体を揺らした。
弓倉は高志の耳を舌で撫で、追い討ちをかけて言う。
「意地をはらずに言う事を聞け、その方がお互いに愉しいぞ」
「うう・・」
恨めしそうに高志が弓倉を睨む。
だがその瞳には涙が薄い幕を張って、うるうると濡れた光を湛えるだけで迫力などない。
可愛い少年の潤み。
弓倉から見下ろす高志の顔は、まさにそれそのものだ。
胸のなかで愛おしさと好虐心が湧き、また高志の表情を壊してみたくなる。
弓倉は尻の指をぐるぐると回転させて欲望を実行する。
「あくっ、ああっ、あうう」
「ふふふ、こっちだけ責め続けた方がいいのか、少年?」
酷い女だ。
弓倉は自分でそう思いつつ、高志の身体に答えを求めていく。
「あふ、あふ、んん・・・」
やがて、おずおずと弓倉の思うままに高志が腰をあげていく。
シーツから離れ、自由に高志のペニスは2度3度固く身を振って、弓倉の手に捕らえられる。
「いい子だ」
弓倉は本心でそう言って、後ろの手をとめてペニスの手を動かし始めた。
力はあまり入れず、代わりに擦る速度を速めにしてやる。
こうすると高志は放出までやや時間がかかり、その分長く快感を味わう。
それから、尻に挿れた指をゆっくりと抜いて袋の方を手のひらでくすぐってやる。
「はあんっ・・・はああっ・・・ああ・・・・・」
とたんに高志はシーツに顔を埋め、快楽に溺れた声を漏らして鳴いた。
その耳もとのに囁く弓倉。
「少年、それでは私が顔と声が愉しめないぞ」
「うう・・・先生のばか・・・・」
そう言いつつ、
高志は頭ををあげて弓倉にその声と鳴き顔を弓倉に与えてくれた。
ベットの上、
四つんばいになった高志の後ろから両手でペニスをしごく弓倉。
握る力は軽めに、
擦る速度は速めに、
弓倉は高志が一番焦れて感じるやり方で責めていた。
「ああ・・・ん・・・・あはっ・・・」
高志のペニスがときおり脈打ちビクンと跳ね上がる様が手のひらに伝わってくる。
少年の性器は射精までの階段をゆっくりと昇らされているところであり、
持ち主にゴールまでの快感を徐々に強めながら与えていく。
「君は、こうされるのがいいんだろ?」
耳元で苛める弓倉の声。
弓倉は高志の背中にゆったりと覆い被さり、遠慮なく体重をかけて自分を支えさせていた。
「は・・・くっ・・・・」
喘ぎで答える高志。
両肘をシーツにつけ、弓倉に重なって顔と腰を上げて身悶える。
かぷっ。
「はんっ」
弓倉に耳たぶを甘噛みされて、高志の頭が跳ね上がった。
同時に捉えられたペニスも反応し、また一つ弓倉に愉しみを提供する。
「ふふ、そろそろ限界かな?出すときは言うんだぞ、それがルールだ」
「ルールって、今作った、はうっ・・・」
いつもの用に講義しかけて、快楽に遮られる高志。
弓倉の手の動きに喘ぎが勝手に出てとまらない。
ペニスに感じる快感は徐々に高まり、
放出に向かって一歩一歩と近づいていく。
「あう・・・出るっ・・・・」
くっと高志の下半身がこわばり、ペニスが脈打つ。
と、弓倉の手の中でペニスの先が爆ぜ、少年の精が飛び出した。
「あっ、あん、ああ・・・・」
弓倉は精が送り出されるのを手のひらで手伝い、
高志の喘ぎに耳をよせて愉しむ。
「可愛い声だよ、少年」
高志は少年にとって最も恥ずかしいときの声を聞かれつつも、
弓倉の落ち付いた手の愛撫に放出を促され、
ペニスの中に溜まった精液をびゅ、びゅっと間を置いてシーツの上にさらけ出す。
「さあ、次はこっちを向いてくれ」
最初の射精を終えてすぐ、仰向けにひっくり返される高志。
弓倉は少年のペニスの硬さが残っていることを確かめると、
脚の間に高志のペニスをあてがい、身体を沈めて自分の中に挿れてしまう。
「ひあああっ」
高志が出したばかりで敏感になっているところを休みなしで咥え込まれ、
身をくねらせて声をあげる。
弓倉はそんな高志の両手を掴むと、大の字に広げさせて押さえ込む。
「動くぞっ」
唇を重ね宣言する弓倉に、高志は息を荒げて首を振る。
「すぐはダメっ、あん、ダメっていってるのに」
それを無視して、
弓倉は高志に全身を擦り寄らせて、飲み込んだ部分をスライドした。
「先生、いやっ、ひんっ、あうっ、だめえっ」
感じすぎる刺激を訴えて高志が悶えるが、
弓倉は掴んだ両手と体重を使って自由を与えない。
「出したばかりだ、少しは長くもつだろう?」
弓倉はそう笑って、
愛する少年の身体の上でゆったりとグラインドした。
「んく、んっ、はうっ・・・」
弓倉に組み敷かれた高志が、
繋がった下腹部を中心に身体をこすり付けられるたびに悶える。
「ああ、いい声だ、少年」
弓倉が唇と鼻の先で高志の首筋を撫でながら、
明かに弄ぶことを愉しんでいる声で囁いてくる。
と、その唇が耳たぶを含み、熱をもった舌で外から中へすっと撫でられた。
「あうっ」
またも声を出して反応してしまう高志。
開かされた両手を縮めて弓倉の愛撫から逃れ様とするが、
両手首を掴んで大の字に押さえつける弓倉の手はその動きすらも愉しんで、
ぐっと力をこめて上体をシーツの上に磔にし、
さらにペニスを咥えた腰を2度3度と大きく振りつけて、
反抗する意志を悶え鳴く姿へと変えてしまう。
「ああ・・あん・・あう・・・」
一度の射精のあとすぐに膣に挿れられたペニスは、
ささいな動きでもジンジンと疼く。
疼きは苦痛をともなう過ぎた快楽へと繋がり、
それも徐々に苦痛ではなく2度目の射精へのノックとなっていく。
「はあ・・・んん・・・・はあ・・・・あく・・・・・」
「ふふ、もう二度目か?」
そんな高志の喘ぎの音色が変化していくのを弓倉は聞き逃さず、
耳に這わせる舌をゆっくり奥へと挿し込んで、
高志の弱い部分を責めていく。
「んんっ・・・あう・・・ごめんなさい・・・」
ごめんなさいとは、いくときももたず射精してしまいそうな事を言っているのだろう。
少年の知識の中に、女より先に達してしまうことの悪があるらしい。
「ふふ、我慢などしなくていい」
弓倉はさらに身を絡みつかせ、舌を使い高志を昇りつめさせていく。
弓倉にしてみれば自分の膣にとり込んだペニスをくっとしぼってやるたびに、
やはり射精を堪えて目を閉じて鳴く高志の顔が、
たまらなく可笑しく、愛しい。
抱き付いて苛めるたびに、
この少年の小さな野望が、
この自分を同じように喘がせて鳴かせることだという事が手に取るよう伝わり、
それがこの少年の自分に対する想いであると感じるから、
私は高志を・・・・・・。
「くふっ」
高志がぴくっと大きく震えて、また射精を堪える。
弓倉は両手を離さず、身体の全部で高志を捕まえて言う。
「ほら、我慢するなと言っただろう。好きなだけ出せ」
はっきりと聞こえるように。
「好きなだけな・・・・」
「あ・・先生・・・僕、もう・・・・」
弓倉の下で、
高志がついに堪えきれず射精の許しを請う。
「ああ、このまま中へ出せばいい」
高志の願いを拒むはずもなく、
弓倉は身体を擦り付けて少年の精を絶頂へ導いてやる。
もちろん今日は安全な日であり、
安全でなければこうして抱き合うことのできない関係。
「出る・・出しますっ・・・あくっ」
弓倉に抱かれて達する高志。
足が一瞬ピンと伸び下腹部が跳ね、
弓倉の膣内をペニスから放たれた精が数度にわたって熱く濡らしていく。
「んん・・・はあ・・・・」
弓倉はその精液の熱と、
自分の身体で射精の快感に打ち震える高志の顔と声を間近で堪能し、
くくっと喉で笑って何度目かのキスを薄く重ねる。
「良かったか?」
射精が収まったのを確かめ、弓倉が質問する。
「そういう聞き方は嫌いだって・・この前言いました」
すねた声で答える、高志。
射精でよがる姿をまじまじと観察された恥ずかしさと、
弓倉の中で達した心地よさが混じって、ぷいっと横を向く。
「ふふ、だが聞きたくなるものだ」
「そういう質問は相手をしらけさせるそうです」
「うむ、同感だ、何事も無理強いはいかん」
と言葉ではいいつつ、
弓倉はじっと高志の横顔を見つめ答えを要求する。
無視しようと努める高志だが、
すぐに弓倉の視線には耐えきれなくなり、
目を弓倉の方に戻すと恥ずかしそうにぽつりと答えさせられる。
「先生の中で出したのは久しぶりだったから・・・・」
「うむ」
「良かったです・・」
「ふふ、そうか」
心底、満足そうに笑む弓倉。
高志の頭を抱え込むと、
腕枕をするようにして高志の横に倒れ込んだ。
そのまま高志の顔を自分の胸の中に埋めさせて、ごろごろと頭を撫でまわす。
下腹部は、繋がったままだ。
「うぷっ、ちょっと先生、息が、ぷはっ、あっ・・・」
高志は弓倉のやわらかな胸の膨らみに挟まれあぷあぷと顔をあげては、
谷間の中に引き戻される。
「ほらほら溺れてるぞ」
上機嫌の弓倉。
「先生、少し、ああっ、本当にだめ、あうっ」
わたわたと揺れる頭をつかまえて、高志に言った。
「一般論だが、女というのは好きな男に誉められると舞い上がるらしいぞ」
ふにゃぁ。
一度、戯れを収めシャワーを浴びた弓倉がベットに戻ると、
高志はすっかり脱力した表情で眠っていた。
弓倉は唇の端で軽い笑みをつくり、自分の胸で散々溺れさせた少年の寝顔を見下ろす。
「・・相手より先に眠るのは減点だぞ、少年」
と言いつつ、
ベットに上がり眠る少年の横に滑り込む、弓倉。
高志を起こさないように、
同時に、起きることを期待して、そっと頭の下に腕をさし込んだ。
「・・・・はむ・・・」
小さな息をひとつして、
高志は目を覚まさずコロリと弓倉の腕の上に頭を転がしてくる。
ちょうど高志の顔とまじかに向き合うようになり、
寝顔だけでなく、静かな寝息のリズムまでも直に伝わってくる。
「減点だが・・・ふふ・・・・・」
鼻の先同士を微かにこすり付けて、弓倉はほくそ笑む。
自分よりも小さく細い高志の身体を抱いて、弓倉はしばし目を閉じる。
「・・ふぅ・・ふぅ・・ふぅ・・・・」
規則正しく聞こえてくる高志の息の音が心地いい。
そのまま、まどろみそうにそうになって、
眠るよりも面白いことを思い付き、目をあけた。
「・・・・・・・」
高志の頭は動かさないようにして自分の身体の方を動かし、
胸の先を少年の唇に近づける。
眠ってかるく開いた高志の口に、弓倉は自分の乳首をつんつんと当ててノックする。
「・・ん・・・」
目を閉じたまま小さな声をだす、高志。
目は覚まさずそのままむにゃむにゃと口を動かすと、
本能なのか、それとも弓倉との経験によるものなのか、
あてがわれた乳首をぱくっと口に含み、
柔らかな乳房に頬を埋めるようにして、すーーと静かに身を丸めて本格的に眠ってしまった。
「いい子だ・・」
何も知らない赤ん坊のように胸に吸い付く高志を抱いて、弓倉が囁く。
この姿勢で高志が目覚めたときに何と言うのか?
顔を赤くして言い訳少年を想像して、弓倉もまた目を閉じて眠りに入った。
眠りながら、やわらかく胸を吸わせる感覚が気持ちよかった。
「あ・・れ・・・」
どれくらい眠ったのだろう、高志がぼんやりと目を開ける。
むにゅ・・。
同時に口の中に感じる、柔らかな感触。
なんだろう・・?
覚めきらない頭と目でそれを確かめる志郎。
目の前いっぱいに広がる肌色の盛り上がりは温かく、その中心を自分が咥えている。
首を動かそうとするが上手く動かない。
誰かに抱え込まれているようだ。
誰かって・・・。
徐々に冴えてくる思考。
そして、そろそろと視線を上げれば自分を抱いて幸せそうに眠る弓倉の顔。
そして、視線を戻せば自分が吸い付いているのは・・・。
「!!」
自分が弓倉の乳房を頬張っているのに気がついた高志は、慌てて口を離そうとした。
「・・んんっ」
「・・ぶっ」
したとたんに眠ったままの弓倉の手が高志を抱きしめる。
一瞬、窒息しかけるほど高志の顔面が胸の中に沈み込む。
「んん・・・ん・・・ぶはっ・・」
ばたばたともがき、なんとか脱出する高志。
今ので弓倉が起きたのではないかと、
そーーっと目をあげるが弓倉は何事もなかったかのように眠り続けている。
いやむしろ、何かいい夢を見ているのか、
「ふふ・・」
その顔には笑みすら浮かんでいる。
ふう。
ほっと息をつく、高志。
が、まだ口の中に乳房があることに気がつき、何故こんな事になっているのか考えなおす。
高志の頭の中に浮かんでくる幾つかの仮説。
眠る前後の状況と弓倉の性格とをあわせてでてくるのは、
その1、先生がしかけた悪戯だろう。
その2、先生がしかけた悪戯だ。
その3、先生がしかけた悪戯にちがいない。
その4、でも、僕が寝惚けてしたことならどうしよう・・・。
結局、その4が1%でもある限りなんともしようのない高志。
ああ、なんか僕って今なさけない・・。
さっきとは違う音色の息をつく。
「ふふふ・・」
と、また聞こえてくる弓倉の寝言、いや寝笑い。
高志はその本当に幸せそうな顔を見上げて、口の中の膨らみに意識を戻す。
でも、
弓倉先生とこんな事してるなんて、幸せかな。
クラスの皆が聞いたら驚いて羨ましがるぞ。
本物の裸の、本物の胸をこんなことしてるなんて。
しかも、あのク—ルで素っ気無い弓倉先生のだぞ。
本当はこんな人とは僕も思わなかったけど・・・。
しばしの間、高志は考えをめぐらせて弓倉に抱かれる温かさを感じる。
『僕は幸せっ!』に5票ほど入れてから、そっと口の中の乳首に舌を這わせてみた。
「・・くふっ・・」
弓倉が高志の舌に反応して、眠りながら小さな声を出す。
高志は弓倉を起こさないように気をつかいつつ、舌先で乳首を突つき、根元から先を舐めあげる。
「ふ・・・あ・・・・」
応える、弓倉の声。
そういえば、先生を一方的に責めるのってこれが初めてだ。
その事実に気がつき、嬉しくなる高志。
徐々に大胆に、唇で挟み、息を吸って吸い付け年上の女性の胸を楽しむ。
「ふふふ・・・」
先生も笑ってるし、今日はいい日だな〜。
「ふふふふ」
こんなに笑ってくれて・・。
「ふふふふふふふふふふふ・・・」
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
「・・先生、起きちゃいましたか?」
「うむ」
「じゃあ、僕は寝ます。・・・おやすみなさい」
「うむ、おとなしくしていればどちらでも良いぞ」
ふふふふふふふ。
高志の頭上に迫る弓倉の笑いは、寝ているときの倍は幸せそうなものであった。
「せ・・先生・・・もう許して・・・・・」
「ふふふ、いい顔になってきたな、可愛いぞ、少年」
「うう・・そういうのが変態っぽいって言うのに・・・」
「口は動かしてもいいが手は離すな、それから目線を外すのも禁止だ」
「もうダメです、お願いですから・・」
「ふふ、まだこれで7回目だぞ」
ベッドの上で向かい合って座る、弓倉と高志。
高志の手は弓倉の両肩に置かれており、
すでに潤みきった目が言葉と同じく許しを請うように、弓倉の顔を写している。
「あん・・んん・・・先生・・またぁっ・・」
と、その目が閉じふるふると頭が振られる。
弓倉の手はまっすぐ高志の股間へとのび、片手でペニスをしごきたてていた。
さらに片手は手のひらで袋を優しく持ち上げ、
指の先で高志の肛門の窄まりを中には挿れず表面をくすぐっている。
「ああ・・出るううう・・」
高志が射精する意志を伝えた瞬間、
「そうか・・」
ぴたっと止まる弓倉の愛撫。
「せ、先生・・」
「まだだ、我慢しろ」
愛する少年にニヤリと笑みを贈って、過酷な命を口にする。
「ひあ、あうううう・・・」
命じられるまま下腹部に力を込め、射精の欲求を自ら押さえ込ませる高志。
寸止めの痺れる苦痛に顔を歪め、身をくねらせつつ、
「そうだ手を肩から離すな、顔を私に良く見せてくれ」
弓倉の肩の上で両手をわななかせて、精液を噴出させないように耐える。
時間にすれば5秒ほど。
弓倉は快楽の一歩手前でもがく少年の姿を堪能し、高志がなんとか射精を堪えるをゆったりと待つ。
「はあ、はあ、先生・・」
潤みを通り越して涙目になった高志が目蓋を開けた。
「うむ、よく我慢したな」
なんとか波を乗りきったのを確かめ、ご褒美にかるく高志にキスをする弓倉。
「では、もう一度・・・」
そして、休む間もなく両手で責めを再開させる。
「ああ、ああ、先生、お願い今度はイかせて・・・」
「気が向いたらな」
弓倉は意地悪く言い放ち、高志の張り詰めたペニスをしごいていく。
寸止めという少年にとってもっとも辛い責めを受けつづけペニスは昇りつめるのも早く、
それ故に地獄に戻されるのもすぐだ。
「ひああ、ああ、先生、もう、もう・・」
「ふふ、勝手にいくなよ、これはお仕置きだからな」
「許してえ・・あ・・ああ・・・だめえっ」
ぴたっ。
またしてもとまる弓倉の手。
「ううっ・・出ちゃううう」
「耐えるんだ、なんでも言う事を聞くから許してくれと君が言っただろう?」
「言ったけど・・こんな・・・何回も苛めるなんて酷い・・あうう」
ペニスの中に溜まった熱が緩慢に引いていく苦しみに鳴きながら、
高志は望まれるまま、弓倉の手に支配されていく。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・う?
なんか、身体が重い・・。
弓倉に散々苛められて、散々搾りとられた高志。
再びついた眠りの後の目覚めは、
頭の中がぼんやりと霞み、身体全体に気だるさが残る。
そっか・・、
また先生に遊ばれながら寝ちゃったんだ。
「どれくらい寝てたんだろう?」
片手で目をこすり、
ベットの脇に置かれた時計を覗きこもうと身体を起こす、高志。
その身体が、時計を見る前に反対側へ引っ張られる。
・・・・はにょり??
まだ完全に起ききっていない目で高志がそちら側を見ると、
高志のもう片方の腕をしっかりと枕にして眠る弓倉の顔。
肩口を両手で掴み、すうすうと静かな寝息をたてていた。
「・・・・・。」
高志の見つめるその顔は、
何と言うか、
とても幸せそうで、
高志に男の子の自信みたいなものを与えるのに十分な、無防備なものであった。
「・・可愛いですね、先生」
小声で囁いてみる。
起きているときには使うことのない、高志から弓倉への言葉。
「・・・・・僕のこと、好きですか」
起こさないように本当に小さな声で行なわれる、問い。
高志はゆっくりと、
本当にゆっくりと顔を近づけて、眠ったままの唇から答えをもらった。
「えへへ・・」
幸せにひたる、高志。
これから先生と寝るときは必ず先に起きよう。
ささやかな決心を胸に置いて、今だけは自分に頼りきった弓倉の寝顔を見つめなおす。
ごろり・・。
寝顔がじゃれつく子犬のように、腕の上で寝返りを打つまで・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・うっ!
「あおううっ!!」
眠っている間、
ずっと枕にされ続けていた腕がビリビリに痺れている事を知ったのは、その時だった・・・。
「うわああ、先生、どいて、どいて、どいてええっ!!」
「少年、私を愛しているならあと5分このまま寝かせてくれ・・」
「ああ、やっぱり起きてたし!!」
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