- 2014⁄01⁄12(Sun)
- 01:04
贄
「お姉ちゃん、やめてっ」
中学にあがる前。
秀行は年上の従妹に尚美に激しい悪戯されたことがあった。
当時、尚美は高校の3年生で近所に住んでおり、
その日は、互いの両親が出かけることになり秀行が尚美のもとに預けられた。
最初は普通に過ごしていた2人だが、
秀行が尚美の部屋に誘われ、中に入ったとたん秀行はベットの上にうつ伏せで押し倒された。
「お姉ちゃん!」
「おとなしくて、秀行君」
暴れて抵抗する秀行だったが、小学生の体格ではどうすることもできない。
尚美は秀行の背にのって押さえつけると、
多分最初から用意していたのだろう、一本のやわらかい紐を取り出し、秀行を後ろ手に縛りあげた。
「助けて・・」
身体も小さく、内気なほうだった秀行は大声をあげることもできずに、怯えて従妹を見上げた。
「大丈夫、これから気持ちいいことしてあげるから」
尚美はそう言って秀行に覆い被さったまま、片方の手を秀行のシャツの中に手を入れてきた。
「ひゃっ」
うめく、秀行。
尚美の指が秀行の胸を這いまわり、爪の先で乳首を引っかく。
こりこりと小学生の、しかも男の乳首がいじられる。
「だめ・・、あうっ」
生温かい舌が秀行の耳にねじり込まれ、内側と外側を蹂躙する。
「あ、あ、あ、あ・・・・・」
逃げることができないまま、秀行が初めての感覚にふるえる。
「ね、気持ちいいでしょ」
尚美は秀行の乳首を爪でつまみ、キュッとひねりあげる。
「あうっ」
そのまま持ち上げるように引っ張り、こりこり揉む。
「うううっ」
さらにもう片方の手もシャツの中に入れ、反対側の乳首も同じようにつまみ上げられる。
こりこり、こりこり、こりこり。
「あう、あう、ああっ」
尚美の指の動きに合わせて、秀行は声をあげる。
責められる乳首からながれる、しびれるような感覚が身体を震わせる。
秀行は抱きすくめられたまま、尚美の責めを受けつづける。
「ねえ、秀行君。ここには明日までだれも来ないよ」
耳に這わせる舌の上で、尚美が息を吹きかける。
「だから・・・」
ぎゅっと秀行に抱きつく尚美の身体。
「明日まで、秀行君は私の玩具だよ」
ギリッ!!
「あああああああっーーー!!」
秀行の乳首に尚美の爪が深々とくいこみ、秀行は幼い少年の声で叫びをあげた。
「明日まで、秀行君は私の玩具だよ」
受験とか、付き合って男のこととか、当時の尚美は何かの問題を抱えていたのかもしれない。
だが秀行にとって尚美はごく普通の、本当にふつうの“お姉ちゃん”であり、
今、この状況は信じられないもので、
尚美に襲われ、乳首に与えれている執拗な責めが現実であった。
「あああああっーーーーーー」
尚美は秀行の両の乳首を爪でつかみ、ギチギチと挟みつける。
「た、助けて、お姉ちゃん」
尚美の身体の下で、もがく秀行。
だが両手は自由にならず、身体も完全に押さえ込まれていてどうにもならない。
ただ許しを請いながら、乳首から走る痛みに耐えるしかない。
およそ3分。
それだけ経つと、ふと尚美の指から力が抜けた。
尚美は再び、秀行に抱きついたまま優しく胸をなで始める。
「はあ、はあ、はあ・・・」
荒い息をつく秀行。
「ねえ、お姉ちゃんの玩具になるって言って」
熱い息を吹きかけながら、耳元で尚美がささやく。
「・・・・・・」
どう答えていいのか分からず、黙っている秀行。
「・・・・言って」
「・・・・・・」
「・・そう」
とたんに両の乳首が爪で掴まれ、激しく摘み上げられる。
「ひいーーーーーっ」
秀行は身体を突っ張らせて苦痛を訴える。
が、尚美は容赦なく爪をたて、赤く充血した乳首をギチギチ左右にこね回す。
「ゆるして、ゆるして、お姉ちゃん・・」
「玩具に、なる?」
緩む、尚美の責め。
「・・・・・おねえ、ちゃん・・・」
だが、秀行がそれ以上答えないと判断すると、より力をこめて乳首を挟み、責め上げる。
「あああ、ああ、あううっ」
「なる?なるでしょ?」
興奮した尚美の声。
全身の力を込めて秀行に抱きつき、もだえ苦しむ秀行に屈服をうながす。
「ねえ、お願い・・・」
ギュッ。
さらに強まる責め。
うつ伏せになっていた秀行の身体を乳首をつかんだまま起こし、引き千切らんばかりに、上下左右へと乳首を引っ張りまわした。
「ひい、ひい、あーーーーっ」
尚美の方に顔を持ち上げ、悲鳴をあげる秀行。
「どう、なる?」
「なる、なる、お姉ちゃんの玩具になるからゆるしてー!!」
「・・・いい子ね」
ついに屈服した秀行に尚美は言うと。
パクパクと開閉する秀行の唇に、自らの唇を深深と重ねた。
「逆らっちゃダメだよ・・・」
尚美は秀行から唇を離すと秀行を今度は仰向けに寝かせる。
もちろん、秀行の両手は縛られたままだ。
尚美は秀行の上に覆い被さると、ゆっくりと秀行のシャツをめくり上げ、赤く腫れ上がった乳首に触れた。
先ほどまでの責めとは違って、中指の腹で優しく乳首の頭をさする。
「あ・・」
触れるか触れないか微妙なタッチに、秀行は悦びを含んだ声を漏らした。
「気持ちいいのね」
満足そうに尚美は囁く。
口を軽く開けて秀行の乳首によせると、舌をのばし、その先で乳首を丁寧にころがす。
片方の手ではもう一つの乳首を責め続け、
開いた手で秀行のわき腹から脇までを爪の先で引っかくように往復する。
「あん、うう、あんん」
くすぐったいだけとは違う、快感を含んだ微弱な感覚。
喘ぎながら無意識に身をよじろうとする秀行を、尚美は逃がさないように押さえつける。
「あん、ああん、ううん」
「秀行君の声、可愛い・・」
尚美はもう一つの手も乳首から離し、左右同時にわき腹を責め始める。
十本の指がゆるゆると脇の下までのぼり、またゆるゆると、わき腹まで戻る。
指が動くたびに秀行は、尚美の身体を持ち上げるほど腰を浮かし、えび反りになって訴える。
「あ、それダメ、あ、変になっちゃうよう」
だが、尚美は秀行の叫びを楽しむかのようにあくまでもゆっくり両手を動かしつづける。
下で弄んでいた乳首を口に含み、軽く歯をたてて秀行の反応を楽しむ。
「ひゃう、ダメ、かんじゃダメ、あうっ」
尚美は、右、左と、交互に乳首を口に含み刺激をあたえる。
そして、上下させていた手の動きをわき腹に固定させくるくると縁を描くように変化させた。
「あああー」
秀行の腰が跳ねあがる。
一心に責め続ける尚美。
「あああーーーーーーっ」
秀行は尚美を持ち上げた姿勢で震わせ続け、
やがて、頂点でビクッっと身体を震わせるとぐったりとベットに沈み込んだ。
「はあ、はあ、はあ、」
荒い息をつく秀行。
「・・・・・」
尚美は、秀行の頭を優しくなでると秀行から離れた。
そして、
「私の裸、見せてあげるね」
自らの衣服を脱ぎ捨て始めた。
「・・見て、秀行君」
尚美はブラジャーとショーツまで脱ぎ捨てると、秘部を隠すこともなく秀行の上に膝立ちになってまたがった。
2つの胸のふくらみとその先でツンと立つ乳首、薄く翳った下腹部。
小学生の秀行から見た尚美の身体は大人のものそのものであった。
「吸いなさい」
右の乳房を秀行の顔に近づけ命令する。
秀行が恐る恐る口を開けると、尚美は乳房を乳首を中心に深く押しこんだ。
「うぐぅ」
息を詰まらせながらも、秀行はツンと張った乳首を吸い、舌を這わせた。
「ううんっ」
ぶるっと、身を震わせる尚美。
片手で秀行の頭を抱えて、さらに胸を押しつける。
「ちょっと噛んで、お姉ちゃんがしてあげたみたいに」
言いながら、尚美は秀行の乳首を摘み、こりっと捻る。
「あう」
声を漏らして、秀行は乳首に加えられたのと同じくらいの強さで尚美の乳首に歯を立てた。
「ああ、そうよぉ、上手」
尚美は、喉をそらせて悦びの声をあげる。
さらなる愛撫を要求して、秀行の乳首をひねりまわす。
こり、こり、こり。
「あん、あん、あん」
責めながら喘ぐ尚美。
やがて、乳首をつかんでいた手が秀行の下腹部へと移動していく。
「ふあっ」
ふくらみを捉えた尚美の手が、ズボンの上から秀行に刺激を送る。
「子供のくせに大きくなってる・・」
尚美の動きはだんだんと激しくなり、ついにはズボンのボタンを外し、パンツの中に手を挿し入れた。
「うわ」
直接ものを掴まれ、秀行はたまらず乳首から口を離す。
尚美は、激しく秀行をこすりあげる。
「あ、あ、あ、あ、あ、」
まだオナニーもしたこともない秀行は、尚美のなすがままになって快楽にひたる。
尚美は身体の位置を入れ替え、秀行の下半身に頭をむけると、秀行のズボンをパンツごとベットの外へ放り出した。
反動で飛び出した秀行の下部は、これまでの責めですでに充血しきっていたビンッとなっていたが、
その先端は皮で隠された少年の状態を保っていた。
ゴクッ。
唾を飲みこむ尚美。
カリ首の部分をつかむと、皮を一気にめくり下げた。
「ひあっ」
悲鳴をあげる秀行。
尚美は間を置かず秀行の先端を口で含み、初めて外にでた柔らかく敏感な部分を舌で責めまわす。
「ああっ、お姉ちゃん、ダメ、つらいよう、やめてー」
感じすぎる。
まったく初めてされる行為に、秀行は快感の地獄につきおとされた。
「やめて、やめて、やめて、ゆるしてー!」
動かない両手をバタバタとさせて、許しを請う秀行。
「ダメ、玩具は私を悦ばせればいいの・・」
亀頭。
カリ首。
尿道。
尚美の舌は、秀行がもだえ苦しむところを発見しては責めてくる。
「もうダメ、ダメだよー、壊れちゃよー」
なんの防御もできなず、ただ責められる秀行。
「そうよ、もっといい声を聞かせて・・・」
尚美の責めは、秀行の気が遠くなるまで続いた。
「目が覚めた?」
秀行が目を覚ますと、優しく微笑んで自分を見下ろす尚美の顔があった。
気を失っていたのはほんの数分だったらしく、気を失うというより眠っていたとい方が近い。
尚美の笑みはいつもの『お姉ちゃん』のもので、秀行は今までのできごとが夢のような気がする。
だが現実として、尚美は全裸であり、秀行の両手は縛られたままで、剥き出しにされた下半身を尚美の手が握っている。
「浩之君は、まだ射精できないんだね」
握った手を上下に動かしながら、尚美が言う。
そして嬉しそうに、
「だったら、ずっと遊べるわ」
つぶやき、秀行の上に自らの股間を跨らせた。
尚美は自分の秘部を指で開き、騎乗位の姿勢で秀行の先端にあてがう。
「挿れるよ」
ぬぷ、ぬぷ、ぬぷっ。
「はあっ」
ペニスが飲み込まれていく感触に声をあげる、秀行。
「うんん、いいよ秀行君、気持ちいいよ」
尚美もまた征服する快感に、身を沈めていく。
「あああ、」
「あん」
互いに声を上げながら、根元まで完全に結合する。
尚美はぶるっと身体を震わせ秘部から広がる快感を全身に受けると、
繋がったまま秀行の両肩に手を置き、秀行を見るめた。
「動くよ」
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ・・・・。
「あん、あん、あん、あん、ああ、」
尚美は大きく腰を上下させ、秘部をこすり合わせる。
秀行のペニスが尚美の膣内で、揉まれ、しごき立てられ、いやらしい液で包まれる。
「はん、はん、はん・・・」
今にも射精しそうな感覚に責められ、秀行が喘ぐ。
だが、未成熟な身体ゆえに放出という終わりは来ない。
「うん、ああ、ううん」
果たされることない快感がペニスの方へと集まっていく。
尚美は腰を下ろすたびに、左右に頭を振って喘ぐ秀行を熱い目と息で見下ろしている。
ギュッ。
尚美が予告なく、秀行の乳首を捻りあげた。
「ひいっ」
背中を浮かせ痛みに耐える秀行の身体。
尚美は、より深く腰を押しあててそれを押さえつける。
「ああ、ひいっ、ああ、ううぅ・・・」
乳首への苦痛と、ペニスへの快感を同時に与えつづけれる秀行。
尚美のされるがままに、
もがき、
声をあげ、
自由を奪われ、もみくちゃにされて、いいように責めれる。
「秀行君、これ、舐めて」
どこから取り出したのか、尚美は秀行に、黒くて細長い棒のようなものを見せた。
棒の太さは人間の指ぐらいで、数珠がつなっがたように波打った形をしている。
棒の端からはコードがのびて、尚美がつかんでいるコントローラにつながっていた。
「舐めて」
尚美は繋がったままの腰を動かし続けて、命令する。
「はあ、ふう、はあ・・」
尚美に従い、見知らぬ器具に舌を這わせる秀行。
「もう、いいよ」
棒全体が唾液に塗れたことを確認すると、尚美は秀行の口からそれを離し、
自分の背の方にまわすと、秀行のアヌスに押しあてた。
「な、何するの?お姉ちゃん」
驚く、秀行。
尚美はかまわず秀行を押さえつけ、棒、アヌスバイブを秀行の中に埋めこんだ。
「ぎぃいいいいい」
悲鳴をあげる秀行。
バイブの凹凸が、秀行の肛門を割って次々と入ってくる。
「抜いてー!!」
秀行は、心の底から懇願した。
「ダメ・・・」
尚美は無げなく言い、中ほどまで侵入したバイブを今度はゆっくり引きぬいていく。
「あ、あ、あ、あ、あ・・・・」
ひとつひとつ数珠が外に出るたびに、ビクンビクンと反応する秀行。
最後の一つが出ると、直美は再びバイブを挿入し始める。
「あーーーーーっ」
入ってくる。
そして入りきると、また抜かれる。
「いいいいいーーーっ」
入る。
「ダメー!!」
出る。
「ううううううーーーっ」
入る。
「ふううううううーーっ」
「ふふ、まだ、これからよ。」
尚美は、苦しむ秀行を見下ろし、手の中のコントローラーのスイッチを入れた。
ヴーーーン。
バイブの振動が秀行を責める。
「はあああああああああ」
もはや秀行に言葉を出す余裕はなく、悲鳴をあげるだけ。
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・・」
尚美は、コントロラーを投げ捨てバイブを掴んだ手を動かし、腰を振って、さらに深く結合を求める。
じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ・・・。
繋がった部分からあふれ出てくる液。
「いく、いくよ、秀行君」
尚美の動きが激しくなり、
「ーーーーーーっ!!」
ピーンっと背を張って、ついに尚美が達する。
どさ、
そのまま秀行の上に倒れこむ尚美。
「「はあ、はあ、はあ」」
2人の熱い息が、互いの顔にかかる。
「・・・・・」
尚美はゆっくり顔を起こすと、まだ繋がったままの秀行のペニスに手をやった。
そして、
「本当に、ずっと遊べるね」
射精という終わりを知らない少年にむかって、囁いた。
「お姉ちゃん、なんでこんな事するの?」
秀行は聞いたが、尚美は答えなかった。
ただ悲しそうな顔をして、
両手を縛られたままの秀行の顔を自分の秘部におしつけると、
「舐めて・・・」
そう、命令した。
「うん、そう、もっと舐めて・・・」
やがて、尚美の快楽にひたる声が聞こえ、
尚美が秀行のアヌスに挿れたバイブを上下し始めると、
「うう、ひぃ、ひぃ、ひあっ!」
秀行自身の堕ちていく声が響くだけであった。
尚美はその後すぐ家族とともに引越し、秀行と会うことはもうなかった。
「こら、秀行!!どこへ行く気よ!」
都立の中学。
帰宅しようとグラウンドをぬける秀行は、頭上から声をかけられ足をとめた。
声はよく知っているもので、秀行はめんどくさそうに顔をあげる。
「どこって、帰るんだよ」
「部活はどうるのよ!」
声の主は沙希。
水泳部の彼女は、プールサイドに張られた金網の向こうから秀行を見下ろしていた。
沙希とは1年、2年とつづけて同じクラスであり、一度、となりの席になってから妙にしつこく絡んでくる。
「僕は帰宅部だよ」
「ちがーう、水泳部でしょ」
「じゃあ、幽霊部員」
そっけなく答える、秀行。
水泳部に入部したのは、全員何かの部に入るのが中学のきまりであったからだ。
身体も小さく、部活に興味がなかった秀行は、一番幽霊部員が多いと聞いた水泳部に登録した。
「そういうことで」
「どいうことよー!」
金網の向こうで叫ぶ沙希。
夏に近づく太陽が、沙希の競泳水着に包まれた身体を照らす。
沙希の運動で引き締められたボディラインは、クラスの男達の間でも評判であり、
快活な性格とあわせて、彼女に想いを抱くものも少なくない。
確かに沙希は可愛くて、綺麗な少女だと秀行も思う。
だが過去に自分が受けた経験のせいか、秀行は女性というものにあるレベル以上の感心がもてくなっていた。
「そういうこと」
「いいから、こっちに来なさいよ」
不機嫌そうにこちらを睨みつける沙希。
くす。
秀行は少女らしい真っ直ぐな瞳と目を観て、無意識に笑みを浮かべた。
「な、なによ・・・」
秀行の笑みをみて、何故かたじろぐ沙希。
「いや、なんでもないよ。じゃあね」
秀行はその隙にと、背を向けて校門まで走り始める。
「こらー、秀行ー!!」
遠くから聞こえる声を聞いて、秀行はもう一度笑い、そして考えた。
・・・どうして、沙希は僕にかまうんだろう?
「どうして、私、あんなやつが・・・」
その時、ため息と一緒につぶやいた沙希の声は、まだ誰の耳にも届いていなかった。
「・・ここで、いいかしらね」
沙希のささやかな追撃を逃れて、帰宅路をすすむ秀行の耳に女の声が入ってきた。
澄んだ、流れるような声。
そして、確かに、女である声。
秀行があたりを見まわすと、セーラー服姿の女性が1人、空家らしい家を門の前から見つめていた。
歳は秀行より上、高校生、それも上級生だろう。
身長も秀行よりかなり高い。
なによりも、・・・美人だ。
一目見て、秀行は客観的に判断する。
だが、同時に感じる違和感。
腰まで伸びる真っ直ぐ癖のない黒髪、両手で握るこれも黒い鞄、
そしてなにより、盛夏も近い季節だと言うのに彼女の来ているセーラー服は濃紺の長袖、
スカートも膝まで完全に隠すような、昔のアルバムに出てくるような古風なものであった。
「・・・・・・!」
彼女がこちらに気がつき秀行を見る。
ざあっ。
風が流れる。
空気の色が変わった。
秀行をとりまく世界がうつろう。
彼女はこれでいいのだ、引きこまれるように納得する。
「私に、なにか?」
気がつくと、秀行は彼女のすぐ前にいた。
いつのまに?
「どうしたの?」
秀行を見下ろし、彼女の口元に含まれる薄い笑み。
この陽気のもと、長袖濃紺のセーラー服につつまれる涼しげな顔。
これも黒く深い瞳が対となって秀行をうつす。
「いえ、その・・・」
上手く口が動かない。
足も地面に縫い付けれたかのようだ。
秀行の額に汗が浮かぶ。
「・・・ふふ」
笑う。
秀行を見て微かに笑う。
白くしなやかな手が伸びて、秀行の額をぬぐう。
彼女は、ちがうものだ。
本能が、心のどこかで秀行に言う。
「私、怖いですか?」
彼女の手が秀行の額から首筋へと、ゆっくりなでおろされる。
「・・怖いですか?」
もう一度、彼女の口が開く。
秀行は答えられず、目を閉じることもできず、ただ振るえる。
バタン。
彼女の手から鞄が落ちる。
気がつくと彼女の両手は秀行の両頬を掴んでいる。
彼女はゆっくりと秀行の顔を引き寄せている。
「目を、閉じて・・・」
唇が、唇に重なる。
「あ、あ・・・」
舌が唇を割って入ってくる。
逃げる舌をからかうように、どこまでも追ってくる。
秀行の中で甦る記憶。
従妹に犯されたあの日のこと。
「・・お、お姉ちゃん・・・」
「そう・・・」
秀行からゆっくりと顔を離す彼女。
両手で優しく秀行を拘束したまま、言う。
「あなた、いい匂いがするわ。その、お姉ちゃんのせいかしらね・・・」
彼女は呆然となる秀行から、両手を離し地面の鞄をひろい上げた。
そして、また家の方を見て囁いた。
「・・そうね、ここで、いいかしらね」
風が吹いた。
「秀行、ひ、で、ゆ、き、・・・・秀行!!」
「・・・ん?」
「ん?じゃ、ないでしょ。どうしたのよ、ぼーとしちゃって」
放課後。
ホームルームも終わりばらばらと生徒達が出て行く教室。
沙希は、ぼーっと席に座ったままの秀行に声をかけた。
「ホームルーム終わったわよ。どうせ直ぐに帰るんでしょ、あんたは」
「帰宅部だからね」
「幽霊部員でしょ」
「うん」
ふらっと立ちあがる秀行。
普段も元気いっぱいというタイプではないが、今日の秀行は朝から様子が変であった。
沙希は自分よりもやや背の低い、秀行の様子を不安げに観察する。
「沙希」
沙希の視線に気がついているのか、顔を上げて沙希を見上げる秀行。
いつもの、他の男子とは違う、笑みを沙希にむける。
「な、なに」
「サンキューな」
そう言うと、秀行は鞄をもって教室を出て行く。
「秀行」
「なに?」
教室の出かけたところで、沙希は秀行を呼びとめた。
「なんでも、ない」
「そっか」
秀行はまた、笑った。
グランドをぬけ、校門を出て、秀行は帰宅路を急いでいた。
昨日、会った女。
濃紺のセーラー服をきて、白い手で秀行に触れた女。
逆らえぬまま、奪われた唇。
あれは現実だったのか?
秀行は、それを確かめるために、あの家の前に立った。
「やっぱり空家か」
家に人の気配はなく、女の姿もなかった。
やはり夢?
それとも、昔のあのことが生んだ幻?
とにかく、昨日のことが嘘ならばそれでいい。
それでいい、・・・はずだった。
「ごめんなさいましね」
「あっ」
振り向くと彼女は、いた。
昨日と同じく、涼しく妖しげな笑みで秀行を見ていた。
「ご用ですか?」
「あ、あの」
パクパクと口を動かす秀行。
彼女は秀行を見つめたまま、言う。
「ええ、ここに住むことにしましたの」
「そう、ですか・・・」
なんとか、声を絞り出す秀行。
彼女はくすっと笑って、秀行の横をとおりすぎ、門をくぐり玄関の戸を開けて振りかえる。
「どうそ、おあがりになって」
「え?」
「私に、会いにきたのではなくて?」
彼女が目を細めて、秀行を誘う。
「うっ」
秀行の足が一歩前にでて、下がる。
全身に走る汗。
この門をくぐれば、もとには戻れない。
「よろしいのよ。怖ければ、私のことなど忘れてしまっても」
黒髪を揺らして、彼女が笑う。
「その方が、貴方にはよろしいのかも」
まただ、また、風が吹く。
彼女の手がそっと、秀行に差し出さす。
「でも、私は貴方に来て欲しいわ。来て・・・」
ああ、身体が引かれる
一歩、二歩。
進んで行く秀行。
そして、彼女のもとにたどり着くと、全身の力が抜け、どさっと彼女の胸の中に倒れこんだ。
「貴方のお名前は?」
「・・・秀行」
「そう、よい名前ね。私は・・・・」
彼女の両手が秀行を包み込む。
「ことね、琴音といいます」
「琴音、さん・・・」
「・・・はい」
ドアが閉じ、2人の姿が消えるまで、誰もその前を通らなかった。
「どうぞ、奥へ・・・」
琴音に手を引かれ、家の中に入っていく秀行。
昨日まで空家であったはずの家の中は、隅々まで完璧なまでに清掃されており塵ひとつない。
「いつお客様を迎えても良いようにしましたの」
秀行の心の内を読んだのか、琴音が薄い笑いで答える。
「お客様って、僕のことですか?」
秀行はふらふらと連れられながら、口を開く。
「・・今は、そうですわ」
琴音は、しばし間を置いて、答えた。
「こちらへ・・・」
秀行は一番奥の部屋へと通される。
そこは、板張りの床だけが広がる家具も装飾品もない部屋であった。
「家具はまだありませんの、・・・よく分からなくてね」
琴音の言葉の意味が分からないまま、部屋の真中に立たされる秀行。
琴音は秀行の前に立ち、秀行を見下ろす。
「本当に、貴方はいい匂いがしますわ」
秀行の髪に手を入れ、なでる琴音。
秀行の首筋に口をよせると、すうっと息を吸い、吐息とともに舌を這わせる。
「ああ・・」
震える秀行。
「脱いで・・」
「え?」
「脱ぎなさい」
琴音の舌は秀行の首から、耳へと移り、秀行に命令を伝える。
「早く」
琴音の舌が耳の中をうごめく。
「あ、ああ、そんな、恥かしいです・・」
「それでは、仕方ありませんね。私が脱がして差し上げます」
胸のボタンにかかる琴音の手。
「ダ、ダメです」
「静かに」
琴音の唇が秀行の耳を噛み、同時に秀行の上着が易々と剥ぎ取られる。
「ああ、やめて、ください」
だが琴音の手は休まることなく動き、
一体どうなっているのか、脱がされる秀行も分からないまま衣服を剥ぎ取っていく。
ベルトが抜かれ、ズボンが落ち部屋の隅に飛ばされる。
そして、最後の一枚に手をかけられ、秀行は布の縁を掴み、ようやく抵抗の意思を示した。
「逆らっては、だめ」
琴音が、手が秀行の手に重ねて囁く。
その声に一瞬、力が緩む秀行の手。
「あっ・・」
気づいたときには、秀行の両手は琴音によって頭上にあげられ、
半透明の細い糸のようなものが両手首を一つに縛りあげると、糸は天井までのび、
秀行は万歳をした格好で立ったまま拘束されてしまった。
「なんだ、これは?」
考える間もなく、琴音が秀行の下着を膝から落とす。
ついに全裸とされる秀行。
琴音は満足そうに動けない秀行の前に立つと、その胸に手を当ててうっとりとつぶやく。
「可愛い、身体」
秀行の胸、乳首を指でさする。
「うう・・」
「そして、いい匂い」
顔を近づけ唇を奪う。
ゆっくりと歯の間を割って、進入する。
「はあ・・」
秀行の下半身に、琴音のスカートが触れ先端をなでていく。
「知っていて?貴方は・・、」
琴音のもう一つの手が、秀行の腰を抱いて引き寄せる。
「“支配された”匂いがしますのよ」
琴音は秀行を抱いたまま、顔を離し、唇を解放する。
そして、乳首を人差し指と親指の爪で挟んだ。
「ほら、こんなふうに・・・」
ギリッ。
「ひぃっ、・・・・・・あああ」
琴音の指が秀行の乳首を摘み上げ、深く食い込んで爪で左右にこねる。
「貴方は、昔、こんなふうにされたのね」
「いぎ、いぎいい・・・」
「そして、こんなふうに」
激しい乳首の責めが解放され、今度はわき腹を優しく5本の指が這う。
「ふあ・・・」
両腕を吊るされ、
琴音に抱きつかれて逃げ場のない秀行は、つま先立ちになって身をよじる。
「こんなふうに・・」
わき腹を離れた指がペニスを掴む。
先から漏れた液を手のひらで延ばすと、ゆるゆると前後させてしごき始める。
「はう、ううっ・・・・」
拘束された身体を振って、喘ぐ秀行。
琴音は秀行の声を満足そうに聞きき入る。
「そう、ここも」
ペニスをしごきながら、琴音の腰を抱いていた手が下におりて、秀行の尻をなでる。
尻の割れ目に指がかかると、谷にそって降り、穴の上でのの字を書く。
「そ、そこはやめて・・・」
ずぶっ。
「うぐっ」
指の先端がめり込む。
「お願い、やめて・・・」
「そうね、そうお願いしたのね」
ずぶずぶずぶ。
「ひいっ」
琴音の指は深く根元まで後門を犯す。
「そうよ、私には分かるの。なぜかしらね・・・。分かるの」
「あう、あう、あう、あう、あう」
前後の手を、リズムを合わせて動かす琴音。
秀行は万歳をしたまま、前と後ろの器官を責められ鳴き声をあげる秀行。
「でも、射精はできなかったのね。貴方は子供だったから」
琴音の唇が、くすりと笑う。
前後の手の動きが激しくなる。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ・・・、」
「よい声。出すときは言うのよ」
「う、あ、う、あ、ああ、で、でる・・・・」
秀行は吊るされた身体をピンと張って、ペニスにたまる快感をうったえる。
「いいのよ、出しても」
琴音の前の手は、手のひらでペニスをしごきながら、
親指で先端の先ばしる液を広げてにちゃにちゃとこする。
後ろの手は、深く食い込む内の指をくの字にまげて、男の弱点、前立腺をむにむにと刺激し続ける。
「い、い、い、イク、いくうぅー」
絶頂を叫ぶ秀行。
ぶるっと身体を震わせて、白濁した液を吐き出す。
どぷ、どぷ、どぷっ。
琴音の濃紺のセーラー服を汚す、秀行の液。
「はあ、はあ、はあ、・・・す、すみません」
息たえだえになりながら、秀行は琴音に謝る。
「いいのよ」
精液をかけられたまま、微笑する琴音。
「だって、これから2回目ですから」
「え、ま、待って、少し・・・、ああっ」
一端秀行のペニスから手を離すと、あふれ出た精液を手のひらに塗りつけ、
滑りと感触がよくなったことを確かめると、再びしごきはじめる。
「ああ、あう、あ、あ、あ、あ」
休む間もなくもだえる秀行。
「後ろは、もうひとつね」
琴音は、秀行に告げると尻の外にあった指をもう一本、穴に挿れる。
ずぶ、ず、ずずずずず、ず。
ゆっくり、喘ぎ苦しむ秀行を観察するように指を挿しこんでいく、琴音。
「ひいっ、は、入ってくる・・・」
秀行は身体をのけぞらせて、浸入に耐える。
「さあ、私は貴方の口から聞かせて、昔、貴方がされたことを」
「そ、それは・・・うわっ」
二本の指が根元まで侵入し、ぐにぐにと鉤状になって直腸を責める。
「言いなさい」
「・・・・・」
「そう、じゃあ、みっつめ・・・」
三本目が肛門に触れ、浸入の準備に入る。
「い、言います、言うから、許して、む、昔、従妹に犯されました・・・」
屈服させられる秀行。
「どんなふうに?」
ぐいっと、尻の内の指がまがる。
ペニスもねちゃねちゃと音を立てて責められている。
「両手を後ろで縛られて、最初は乳首を責められ、ひいっ、つ、次に、身体中を、うう、指を動かさないで!」
「それで?」
秀行の懇願には構わず、琴音は指で責め上げながら言う。
「ペニスを責められて、お尻の穴も弄られました、うう、もう・・・」
「一日ずっと?」
「は、い、一日、お昼から、次の日の朝まで、ずっと、何度も、犯されました、ああう、もうダメ、お尻がきつい・・・」
右へ、左へ、つま先で移動しながら、秀行は許しを請う。
だが、琴音の手はがっちりと秀行をとらえ、責めつづける。
「ありがとう、よく教えてくれたわね」
秀行にキスする琴音。
「貴方、ずっと支配されていたのね。でも、大丈夫・・・」
唇で唇をかみながら、琴音は目を細めて笑う。
「今から貴方の主は、私、だから」
ずぶぶぶぶぶ。
三本目の指が後ろで埋没する。
「ぐひぃ、無理、無理です、ああ、たすけて・・・、うう、抜いて、抜いてください・・・」
「ふふ、もう一回、射精するところを見せてくれたら、抜いてあげる」
「そ、そんな」
「ふふ、大丈夫、ゆっくり時間をかけて責めてあげる」
ぐちゅ。
秀行の後ろで指が責める。
ぐちゅ。
秀行の前で指が責める。
「あ、あ、あ、あああ・・・・・・」
「明日の朝まで、どれくらい時間があるのかしら」
秀行を鳴かせ続け、琴音はねっとりと呟いた。
「ふふ、苦しい?・・・それとも、気持ちいい?」
秀行は両手を吊るされたまま、責め続けられていた。
にちゃ、にちゃ、にちゃ、にちゃ。
1回目に放出された精液で汚れた琴音の手が、秀行のペニスをしごき立てる。
「ああ・・・、出る・・・」
秀行の内側で序々にたかまる射精感。
だが、
「ふふ、ダメ」
琴音の手は、秀行が達する寸前に動きをとめ、
逆にペニスの根元を絞めて秀行の放出を妨害する。
「くうう・・・」
寸止めを食わされ、
歯を食いしばって、出口の寸前まで迫っていた精液が押し戻されるような感覚に耐える秀行。
終われなかったペニスの先端から、先走りの液が糸を引いて床に落ちる。
「ふふふ」
微笑む、琴音。
秀行のペニスから熱が一端引くのを確認すると、再びしごきはじめる。
「うう、ああ・・・」
すぐさま蘇えってくる快感に喘ぐ秀行。
ペニスに血が充足し、精液が管の中を持ちあがってくるのが分かる。
「う、う、う、出ます・・・」
「はい・・」
またも動きを止める手。
「あううう・・・、お願い、もう」
秀行は快楽を押し戻される苦痛に顔を歪め、琴音に懇願する。
「もう?どうして欲しいの」
琴音は笑みを崩さず、秀行に囁く。
「お願いです、最後まで、イカせて・・・、ぎいっ」
琴音は、秀行の願いを最後まで聞かず、
後ろに挿れられていた指を折り曲げて内側から肛門を掴み、秀行の身体を落ち上げるように引き上げた。
「ぐお、ああっ」
秀行が、喉をそらして悲鳴をあげる。
ギリギリギリ。
琴音はなおも指と手を引き上る。
秀行は、ま先立ちになりその責めから少しでも逃れようとするが、
琴音は浸入した指を円を描くようにして秀行を嬲り逃がさない。
「ああ、ダメ、ダメです、ああ」
悲鳴をあげながら、うったえる秀行。
その状態のまま、琴音は無言でペニスへの責めを再開した。
ずしゅ、ずしゅ、ずしゅ、ずしゅ、ずしゅ。
「ひい、あ、ひいいいい」
秀行は、つま先立ちで悶え、苦しむ。
「・・出したい?」
ペニスのカリ首を親指でくじきながら、琴音が聞く。
「はい・・・、ああ、はいっ、ああ、出させて・・」
「そう、我慢できないのね」
「ううっ、」
ペニスをしごく手は勢いを増して秀行を責める。
後ろの手も、3本の指が交互に折れ曲がり、内側を指の腹で引っかき弄んでくる。
「では、我慢しなくてもいいようにしてあげる」
そう言って、妖しく微笑む琴音。
ペニスを掴んでいた手をギュッと握り、秀行の腰を突き出させる。
と、同時に、ペニスの根元にあの半透明の糸が巻きついた。
「ひぎぃっ」
痛みはなかったものの、
管をせき止められた感触が下半身を襲い、秀行は悲鳴をこぼした。
「ほら、これで我慢しなくてもいいわよ」
琴音は秀行に囁くと、ペニスをより一段と激しく責め始めた。
ごしゅ、ごしゅ、ごしゅ、ごしゅ、ごしゅっ!!
全く遠慮のない速度と力でペニスをしごく。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あああ」
放出を禁止されたペニスに一方的に送りこまれる刺激。
こすられるたびに先ばしりの液だけがもれだし、射精にたいする焦燥感が溜めこまれる。
「そんな、ひどい、ああああ!」
秀行は、ガクガクと足を振るわせる。
だが両腕は糸に拘束され、逃げるどころか、
下半身を前後で弄ぶ琴音の手をどけることも出来ない。
「ひい、あう、ひい、ああ、ひい」
射精する寸前、最も快感で、最も苦痛なとれに固定され、秀行は鳴く。
「気持ちいいでしょ?・・・こうすると、もっといいわよ」
両手で責め続けたまま、琴音の顔が下におりる。
琴音の唇が秀行のペニスに近づく。
「ふふ、こんなに赤くなってる」
秀行ペニスを前に笑う琴音。
舌が先端に触れる。
「うううっ」
琴音の舌の感触にうめく秀行。
限界以上まで責め続けられているそこは、
秘蔵に敏感になっており、本来なら即、射精に達しているような刺激だった。
「そう、感じてくださいね」
口を開ける琴音。
唇で秀行のペニスを絞めつけながら、ゆっくりと呑み込んでいく。
「うわ、ダメ、感じすぎる、きつい、きついです」
秀行は首をふって苦痛と快感をうったえる。
ペロ。
琴音の舌がペニスに巻きつく。
「ああっ」
ずず、ずず。
琴音の唇が壁をこする。
「うひ、ひいっ」
それまでペニスを掴んでいた手が、
秀行の袋の部分を下から支えるようにあてられ、やわやわと揉みしだく。
「そ、そこは、あああ」
ペロペロ、ずず、ずず、にちゃ、にちゃ、ねちゃ、ねちゃ。
「あひ、あひ、もうだめ、狂う、狂っちゃう」
「いいのよ、狂っても。私がなおしてあげるから」
「ああ、お願いです。なんでもしますから、イかせて、イかせてください」
じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ。
琴音の顔が激しく前後に動き出す。
「お願い、お願いです、なんでもします。あなたの玩具、奴隷になりますから」
懇願する秀行を、琴音は視線を上げて見つめる。
一度、口を離すと秀行に言う。
「いいのかしら?そんな約束をして」
「はい、ですから、早く、お願い・・・」
「そう、いいわ。後悔させてあげる」
じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ。
「ああ、あああ、ああああああああ」
激しく動く琴音の口。
後ろの指も射精を促すように、前立腺にねらいを定め責めたてる。
「はあ、はあ、はあ、はあ、うう、もう・・・」
「いいわ、だして」
琴音は秀行の様子を耳と唇で感じ取ると、ペニスを縛る糸を解き放った。
「あああっ」
どぷっ、どぷ、どぷ。
秀行は歓喜の表情で、いままで溜められていたものを琴音の口内に放った。
白い液が琴音の口いっぱいにひろがり、唇の端からもれだす。
「はあ、はあ、はあ、・・・・はあ」
秀行は最後まで放ち終わると、がっくりと力尽き、意識を失った。
「ふう、少し、虐めすぎたかしらね」
立ちあがる琴音。
口からもれる液をふこうともせず、秀行の頬をなでると、
両手の拘束を解いて倒れこむ秀行を支え、優しく、妖しく笑いかけた。
「・・・お休み。今日はここまで、ね」
「・・・ここは?」
秀行が目を覚ますと、あたりは薄暗く、
見覚えのある目覚まし時計に目をやると、すでに夜と呼ばれる時刻をさしていた。
ここは、僕の部屋?
秀行は自分が、いつのまにか自分の家の、
自分の部屋の、自分のベットの上にいることに気がついた。
「あれは、夢?」
呟く、秀行。
琴音の手で衣服を剥ぎ取られ、両手を拘束されたまま、痴態の限りをさらしていたのは幻だったのか?
「・・・夢では、ないわね」
「!!」
驚いて身体を起こす秀行。
秀行のすぐそば、秀行が寝ているベットの縁に、琴音は座っていた。
「琴音・・・」
・・さんと、続けようとして秀行はその呼び方でいいのか迷った。
琴音が現実として存在するなら、琴音に誓った服従の言葉も現実なのだ。
だが琴音は暗がりの中から、優しい笑みを浮かべた顔で秀行をみた。
「身体の方は如何かしら?痛みは、ないはずですけど」
「え、あ、はい・・・」
自分を責めていたときは、何処かちがう琴音の口調にとまどう秀行。
「ごめんなさいましね。殿方と肌をあわせのは、久しぶりでしたので、・・つい」
・・つい、秀行を拘束し、嬲ったというのか。
秀行は、琴音が発する言葉の意味がわからず、ただ琴音の顔を見る。
汚れたはずの琴音のセーラー服は、染み一つない濃紺を取り戻していた。
腰までのびる黒髪も艶やかにまとめられており、
笑みを浮かべるその表情は、どこまでも美しく、秀行の目に映った。
「琴音さんが、僕を?」
「ええ、私がここまで。あそこで、床の上で眠るのは貴方には辛いでしょうから」
つっと、琴音の手がベット上のシーツに触れる。
「べっと、というのでしたね。人が眠るには良いものですわね」
琴音は、ひとしきりシーツの感触を確かめると、そっと立ちあがった。
「では、私も戻ります」
「あの、家にですか?」
あの何もない家に帰り、琴音は床の上で眠るのだろうか。
琴音は、それは辛いことだと、秀行には言った。
「ふふ、大丈夫、私は大丈夫ですから」
秀行の心の内を察するかのように答え、澱みなく笑う、琴音。
「では、よくお休みになってくださいまし」
そう言って、秀行から無音で遠ざかる。
「待って」
「はい」
「また、会えますよね」
秀行は、離れていく琴音を呼びとめ、自分でも考えられないことを口にしていた。
「会え、ますよね」
「ふふ」
笑う、琴音。
「ふふ、変わった子ね」
口調が、秀行を責めていたときのものになる。
「ええ、もちろん、・・・・後悔、させてあげるわ」
闇のなかに消える琴音の姿。
秀行がもう一度目を覚ましたとき、時間は、朝を迎えていた。
「ちわっ、ご注文のベットです。どこに運びましょうか?」
琴音の住む家。
トラックから高級ベットの部品を抱えた業者が、2人降りてくる。
「では、奥の部屋におねがいしますわ」
時代にそぐわない濃紺のセーラー服に、腰まで伸びる黒髪。
美しい少女の顔立ちと、飲みこまれてしまいそうな雰囲気。
業者達は、一瞬ギョッとして立ち止まるが、
「組み立てもお願いしますわ、なるべく、早く済ませてくださいましね・・・」
琴音の澄んだ、何処か遠くから聞こえるような声に包まれると、
夢に堕ちるように瞳の色をなくし、ふらふらっと部品を抱えて奥の部屋に歩いていく。
業者の背を見送る琴音。
「・・・そう、早く済ませてくださいましね」
開けたままのドアに手をかけ静かに閉じると、その黒の瞳も目蓋で覆った。
夜。
それはもう、何百年前の夜なのか?
琴音は、蝋燭の火がゆらゆらと揺れる地下牢の中にいた。
人影は2つ。
一つは、琴音自身。
一つは、元服には、あと5年、6年はかかろうかという幼い少年。
「じゃあ、しっかり遊んでやんな」
牢の外から下品な声が聞こえ、足音が遠くに去って行く。
怯えた顔をみせる少年。
琴音が聞いた話では、先日の戦で捕らえられた地方の豪族の生き残りだと言う。
どこまで本当なのかは知らない。
ただ琴音に与えられた仕事は、この先『誰か』の役に立つように、この少年に『支配』を植えつけること。
「・・大丈夫」
少年に近づく琴音。
少年は怯え、一歩後ろに下がり、二歩目で壁に背中があたる。
「大丈夫よ」
琴音の両手が少年の肩にかかる。
そのまま引っ掛けるように着せられていた少年の着物を剥ぎ取る。
少年はすぐに全裸とされた。
琴音は、恐怖ですくむ少年を抱え上げ、背の低い長方形の長椅子にねかせる。
「そう、いい子」
少年が抵抗しないことを誉め。
少年の手足を一つずつ、四方へ、椅子の足に紐で結びつける。
これで本当に動けなくなった少年に、優しく微笑む琴音。
「そう、おとなしくしていれば、後悔しないわ」
少年の身体に手を伸ばして、まず首筋、それから胸、腹となでまわす。
「ふうっ」
少年はくすぐったそうに身をよじる。
琴音は少年の反応を確かめながら、指先で少年の乳首をはじく。
「ううんっ」
少年はビクっと身体を震わせ、紐で結ばれた手足をぎゅっと縮める。
琴音は両の手をつかって、少年の乳首を2つ同時にはじき始めた。
「ふっ、ふっ、ふっ、あ、やめて・・・、あ、」
琴音の指が乳首に触れるたびに、少年は微かな声をもらし。
初めて抵抗する言葉をくちにした。
だが、四肢を拘束された少年に逃げ場はなく、琴音は少年の乳首を責める。
「あ、あ、あ、あ、あ・・・、」
声を上げて鳴きはじめる少年。
琴音は乳首をはじいていた指を、乳首の頭に乗せ、
触れるか触れないか微妙な位置で円を描くように動す責めに切り替える。
「はあ・・・・」
少年は、先ほどまでの短く連続的な刺激から、長く永続的な責めへの変化に吐息をもらす。
ゆっくりと、同じ動きを続ける琴音の指先。
「ふう、はああ、ふうう・・・・」
一端、落ち着きかけていた少年の息が曇りかがったものになっていく。
琴音の微妙な責めに、物足りなさを感じ始めろ少年の身体。
椅子につけられた背中がもぞもぞと動き、
だんだんとそれが、琴音の指をもとめる動きへと変わる。
「あん、うん、ああ・・・」
自らの乳首を琴音の指に押し当てようと、琴音の手を追って、僅かに動く背中を浮かせてくる少年。
琴音は、その動きから逃げるように乳首と指の距離を保つ。
「ああ、も、もっと・・・・」
琴音の責めの巧みさか?
少年の口から漏れる、懇願の声。
「ふふ」
琴音は薄く笑い、少年の顔に自分の顔を近づける。
「貴方、名前は?」
「・・隆弘、・・あっ」
「そう」
琴音は少年の唇に軽く自らの唇を合わせると、少年の両方の乳首を指で摘むように持った。
「あっ」
触れられる喜びに、声を出す少年。
琴音はこりこりと少年の乳首を揉み始めた。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、」
琴音の責めに、少年は喘ぎ、声をあげる。
「気持ちいい?」
「・・・・いい」
琴音は頷いて、さらに乳首を責める。
「あん、ああっ、き、気持ちいいよ・・」
少年はえび反りになって、背中を浮かし、快感を受ける。
もう一度、唇を重ねる琴音。
「隆弘は、私の言うこと聞いてくれる?」
唇に触れながら、琴音は少年に告げる。
「聞いてくれたら、もっと気持ちよくしてあげる」
そう言って、琴音は片手を少年の下腹部にのばす。
少年のペニスはすでに立ち上がっており、
琴音は指の先でそれを感じとると、ペニスの裏側をかるく上下にさする。
「あんっ!」
今度は、腰をあげて反応する少年。
琴音はそのままペニスを包み込むと、ゆっくりしごきだした。
「うん、ああ、そこは、ああっ」
おそらく、他人に初めて責められる場所をつかまれ、少年は喘ぐ。
琴音はさらにしごき、少年を追い詰める。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、」
ビクビクと身体を震わせる少年。
動かせない両手をぎゅっと握り、両足を紐がいっぱいになるまで突っ張る。
ビクン。
手のひらのから、少年のペニスが充血していくのが伝わってくる。
ビクビクツ。
そして、少年のそこが射精可能であることも。
「そう、貴方、もうイけるのね」
笑う琴音。
「あん、あん、あん、ああ、あそこが、ああん、もう、もうっ!」
ペニスを握る手をより激しく上下させ、少年を追いたてる。
「どう?私のお願い聞いてくれる?聞いてくれたらイかせてあげる」
少年のペニスはまさに放出の直前、ビクビクと精液が上りつつあるのを琴音は感じている。
「聞いてくれないなら、この手を離すわ。そして、これっきりよ」
少年を追い詰め、選択を迫る琴音。
「聞く、お姉ちゃんの言うことなんでも聞くよー!」
少年はいっぱいまで身体を反らして、琴音に叫んだ。
「いい子。いい、イかせるわよ」
「ううっ、うわ!!で、でるー!!」
ドプッ。
少年のペニスから精液が噴出す。
ドプッ、ドプッ。
根元から、先まで、琴音は搾り出すようにペニスをこする。
「はあ、はあ・・・」
息をつきぐったりとなる少年。
だが、琴音は少年のペニスが初めての射精を終えて、
まだ萎えていないことを知ると、妖しく笑い、自らの衣服を脱ぎ捨てて少年をまたいだ。
自分の秘部に少年のペニスを合わせる。
「お、お姉ちゃん・・・」
「これはご褒美よ」
ぬぷ、ぬぷぷぷぷぷ。
少年を呑み込んでいく、琴音の性器。
「うううううーーっ」
射精したばかりで敏感になっていたペニスが、肉の壁に飲みこまれ、少年は喉をのぞけらせてうめいた。
「そして、これ」
またがったまま、琴音は細い糸をとりだし、少年の両方の乳首に結びつける。
そして、腰を動かし少年のペニスを膣で感じとりながら、乳首につながる糸を引いた。
「あああっ」
少年の小さな乳首が糸に引かれ、立ち上がる。
同時に、初めて女の部分につつまれたペニスからは、快楽が次々と送りこまれてくる・
「あう、あっ、あう、あっ、あう、ひいっ」
琴音は馬のたずなをとるように糸を引き、馬を走らせるかのように腰を振る。
「は、は、は、は、は、」
少年は椅子の上でのた打ち回り、快楽と苦痛を同時に受け、鳴く。
「感じなさい、もっと」
少年の上で琴音が言う。
琴音の腰が振られるたびに、少年の中で序々に快楽は増し、苦痛は快楽へと変わっていく。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、・・・・でるうっ」
ビュッ。
琴音の中で二度目の絶頂に達する少年。
「ふふ、出てる。本当にいい子ね」
優しく笑う琴音。
そして、糸を引き、再び腰を動かし始めて、
「もう一回、ご褒美よ」
そう言ったときの少年の顔を見て、笑いは妖しく変わった。
「・・・ベットの取り付け終わりました」
セーラー服を着た琴音の前に、業者が2人立っている。
「そう、ごくろうさま」
ドアを開けて業者を出す。
「ここのことは、忘れてくださいましね」
やはり何処までも澄んだ声で言うと、業者はふらふらっと頷き、トラックに乗って去っていった。
奥の部屋に進み、備え付けれられた白いベットを見る琴音。
「何百年前の夜なのかしら・・・」
琴音はそう呟いて、ベットの縁に腰を下ろすと、
瞳を、閉じた。
「・・・琴音、さん?」
秀行は琴音の家の前にいた。
呼び鈴を鳴らそうとして、そんなものなどないことに気がつく。
仕方なく門をくぐり、ドアを叩いた。
トントン。
「どうぞ」
どこから聞こえたのか、琴音の声が確かに秀行の耳に届く。
ドアを開け、中に入る秀行。
例の一番の奥の部屋の戸がわずかに開いているのを見て、廊下をすすむ。
戸を開けると、琴音は、昨日はなかったはずの白いベットに座り、瞳を閉じて静かに息をしていた。
「・・・琴音、さん?」
琴音の静寂さに、恐る恐る声をかける秀行。
琴音はゆっくりと瞳を開き、首を傾けて秀行を見ると小さく笑う。
「いらっしゃい、待っていたわ」
ベットに座ったまま、秀行を迎える琴音。
片手を秀行に向けて言う。
「さあ、こちらにいらっしゃい」
「はい」
琴音の前に立つ秀行。
琴音は秀行の頬を両手で持つと、自分の方に引き寄せ、軽く唇を重ねた。
「目を閉じて」
言われてから、秀行は目を閉じる。
唇の上で琴音の唇が動き、舌が入ってくる。
また、琴音の両手が秀行の頬を離れ、秀行のシャツのボタンが外されていくのが分かる。
上半身が裸にされると、
遅滞なくズボンのベルトが抜かれ、下着ごと床に落とされる。
ふっ。
一瞬、身体が軽くなったかと思うと秀行はベットの上に寝かされていた。
「・・・これ、買ったんですか?」
目を開けて、秀行が聞く。
そこには自分に馬乗りになっているセーラー服の琴音がいた。
「ええ、貴方にはこの方がいいでしょうから?」
琴音は囁いて、秀行の右手を斜め上にしてベットに押さえつける。
シュッ。
風をきる僅かな音がして、秀行の右手はベットの隅に結びつけられていた。
シュッ。
続いて左手。
シュッ、シュッ。
そして、両足。
秀行は、琴音のを乗せたまま大の字にベットに拘束された。
「僕の為に、これを?」
「ふふ、それよりも・・・」
琴音は秀行の言葉をさえぎって、秀行の身体に舌を這わせる。
「ああっ」
腹から胸へ、一筋舐められただけで、秀行の背筋に電気が走る。
琴音は秀行の乳首の回りを円を描くように舐めながら、片手で秀行のペニスを掴む。
ゆっくりとペニスをしごく琴音。
上下にゆうたりと、根元から先端へ送り出すように手を動かす。
「ああ、気持ちいい・・・」
秀行は、拘束された身体全てを琴音にまかせ、快楽にひたる。
琴音の口が乳首に吸いつき、こりこりと甘噛みされる。
「うう、」
送りこまれる刺激に声をあげる秀行。
琴音は余った手で、もう一つの乳首を摘み、口の動きと合わせて左右に捻る。
「ああ、ああ、ああ、いい、いいよ」
両方の乳首、そしてペニス。
まったく反撃できない状態で3点を責められ、秀行は喘ぎまくる。
そして、ふいに乳首への責めがやんだかと思うと、ペニスの先に湿ったものがあてがわれる。
「・・・?」
その感触にもしやと思い、頭をあげて下半身を見る秀行。
「ふふふ」
笑い声をあげる琴音。
そこには、自分のスカートを持ち上げ秀行のペニスの上に腰を下ろそうとする琴音の姿があった。
秀行の視線をさえぎり、すぐに落ちるスカート。
だが、僅かに見えたスカートの中に、琴音の下着は見えなかった。
「今日は、私のここで・・・」
軽く、腰を動かす琴音。
スカートの中でペニスの先端が、柔らかく湿った肉にこすられる。
「あああ」
感触そのもよりも、これから受ける行為への期待に震える声。
「貴方は、なんでも私の言うことを聞いてくれるのでしたね」
「は、はい」
頷く、秀行。
「では、最後まで私を悦ばせてください」
ずぷっ。
「はあ・・・」
腰を下ろし、秀行と繋がっていく琴音。
秀行は自分のペニスが、肉の中に包まれる感触に酔いしれる。
「どう?」
腰を下ろしきって、尋ねる琴音。
「気持ち、いいです」
秀行は、うっとりして答える。
「それは、嬉しいですわ」
琴音は、秀行に密着するように腰を押し付けると、身体をゆっくり前後にスライドさせる。
にちゃ、にちゃ。
液があふれる音が聞こえ、快楽の波が秀行に打ちつけられる。
「ああ、ああ、ああ、」
秀行は結び付けれた両手を震わせて、声をあげる。
琴音の動きはゆっくりと穏やかなものであったが、琴音が動くたびに秀行は確実にのぼり詰めていく。
「ああ、もう・・・」
「いいわよ、イって」
秀行により密着し、円を描くように責める琴音。
肉の壁が秀行のペニスをざわざわとこすり、秀行の放出を待ち構える。
「あ、あ、あ、出るー!!」
放出の瞬間、ビンっと身体を反らせる秀行、無意識に腰を持ち上げ琴音のなかに精液を送りこむ。
「たくさん、出ていますわ」
琴音は秀行と繋がったまま、秀行に囁く。
「でも、まだ硬い・・・」
そして、また動き始める。
「あっ」
身体を震わせる秀行。
琴音は、手を伸ばして秀行の口に指先をあて、口の中に指を入れさせる。
僅かに開けた秀行の口内に、琴音の人差し指と、中指が挿し込まれ、秀行の舌がそれをぬらす。
「では、こちらにも」
その手を琴音は後ろに回し、秀行の後門にあてる。
前にもされた行為に、びくっと警戒する秀行。
「・・お尻にもくださいとお願いして」
穴をほぐしながら、琴音が秀行に命令する。
「早く」
いいながら、琴音はひとつ大きく腰をふる。
「あ、あ、あ、・・・お尻にもください・・・」
ズッ。
琴音の人差し指が送りこまれる。
「うううっ」
排泄器官に異物を送り込まれる感触はなれるものではなく、秀行はうめきを漏らしてそれに耐える。
一方琴音はぐちぐちと指を掻きまわし、秀行の反応を楽しむ。
「貴方は、お尻を嬲られるのは嫌いなようね」
「ああ、うう、そんなに動かさないで・・・」
「正直に答えていいのよ」
「はい、嫌です、・・ぎいっ!
琴音は指をくじき、秀行の悲鳴を搾り取る。
そして、肛門につきたてた指を挿しぬき挿せて秀行を責める。
「ふふ、もう1本入れてください、とお願いして」
「ああ、そんな」
「お願いして・・・」
「ひいっ、ひいぃ!!」
さらに激しく、指を突き立てる琴音。
「入れて、もう1本入れてください!!」
秀行は、その苦しみから逃れるために、さらなる責めを要求させられる。
ズボッ。
浸入した2本の指は、根元まで食いこむと、ぐりぐり回転して秀行を責めはじめる。
「ああ、キツイ!!ダメー!!」
「まだまだ、これからよ。さあ、お願いして、もう1本くださいと」
「ああ、ひいっ、ください、ああっ、もう1本、うう、許して、ああ、許して・・」
どぴゅ!!
琴音のなかで、2度目の射精を迎える秀行。
だが、琴音の動きはとまらず、なおはげしく責めてくる。
「うう、お願いです、許して、ああ、ああ、ああ、」
「いい子だから、お願いしなさい、もっと虐めてくださいと」
キュッ。
いつのまにか秀行の乳首が両方とも糸で結ばれ琴音の手に引かれている。
「ああ、ひいっ!!」
「さあ、そして、私を、もっと・・・・」
「ひぐぅううううう!!」
琴音の科白が終わらないうちに、秀行は3回目の放出を迫られていた。
「あれ?秀行?」
休日。
沙希は、いつも通っている本屋の中で秀行の姿を見つけた。
人ごみに埋もれてしまいそうな小さな身体に、
ふいに見せる笑顔。
「秀行」
沙希は、秀行に近づき声をかけた。
「さ、沙希!」
秀行は驚いて、沙希を見る。
「なーに、びっくりしてるのよ」
と、言いつつ、秀行の反応に満足する沙希。
「もしかして、えっちな本でも読んでた?それとも、誰かとでーとぉ?」
沙希は上機嫌で、秀行をからかった。
「ごめんなさいましね。お友達かしら?」
「え?」
けらけらと笑っていた沙希の前に、見知らぬ女が立った。
濃紺のセーラー服に、背中までまっすぐと伸びる髪、
黒の瞳と日焼けのない肌が、ひどく日本的に、美しいと感じさせる。
「ふふ」
沙希の前で、目を細めて笑う女。
女の手が秀行の手にそっと重ねられるの見て、沙希は一瞬、幻に包まれる気分になる。
「・・・・あ」
そして気がつくと、
秀行と女の姿は既になく、沙希は1人そこに立っていた。
夜。
昼間のあれは何だったのか?
自分の部屋のベットの上で考える沙希。
夢?
いや、あれは現実だあの秀行が自分よりも遥かに綺麗な誰かといた。
「・・・秀行」
つぶやき、瞳を閉じる沙希。
人ごみに埋もれてしまいそうな小さな身体に、
ふいに見せる笑顔。
「秀行」
「さ、沙希」
妄想の中で、沙希は秀行を組み伏せていた。
秀行は沙希よりも身体が小さい、力も大したことない。
「や、やめろ、沙希」
秀行の形ばかりの抵抗など何の障害にもならず、沙希はやすやすと秀行の服を引き裂いていく。
あっという間に全裸にしてやると、
右手と右足、左手を左足を紐、今日は縄跳びをつかって結びつける。
「ふふ、いい格好ね。秀行」
「ああっ」
恥ずかしさに震えている秀行をしげしげと眺めてやる。
自分は今、スクール水着を着ている。
水着に包まれた胸の先を、拘束され動けない秀行を押しつける。
「なめなさい」
「ううっ」
おずおずと舌を出し、水着の上から沙希の胸を舐める秀行。
「もっと、強く」
秀行の乳首をつまんで、強く捻ってやる。
「あうっ」
秀行が悲鳴をあげて、必死に私の胸にしゃぶりついてくる。
「もっと、もっと、もっと、」
ぐいぐいと秀行の乳首をせめる。
「あっ、あっ、あっ、舐めるから、捻らないで・・・」
秀行が、私のおっぱいを舐めながら、私にお願いしてくる。
・・・気持ちいい。
気持ちいい、責め。
私はピンク色の小さなプラスチックの機械、ローターを取り出す。
卵形で、スイッチを入れるとブーンと振動する。
それを、秀行のいやらしい乳首に押し当てた。
「あああー」
身体を震わせて、もがく秀行。
でも縛っているので逃げられない、逃がさない。
「気持ちいいでしょ、秀行」
そのまま、テープでローターを秀行の乳首に貼り付けてやる。
そして、もう一つ、反対側の乳首にも・・・。
「うう、ああ、」
私の胸から口を離して喘ぐ秀行。
「だめよ、秀行の口はここ」
「むぐっ」
私は秀行の頭を抱えて、無理やり私の胸をなめさせてやる。
秀行の舌の動きと、喘ぐ息が布越しに伝わってくる。
もっと虐めたい。
秀行を私のものにしたい。
新しいローターをつかむ私。
秀行のお尻の穴に押し当てて、半分くらい挿入してやる。
「ひぃ、お尻はやめてー!!」
秀行が首を振って嫌がる。
でも、秀行が嫌がれば嫌がるほど、私は楽しくて、気持ちいい。
まだお尻から飛び出ているローターの先を指で押して、少しずつ、少しずつ、挿れていく。
「ううううっ」
私の腕の中で、秀行が鳴く。
「さあ、秀行、今度はここを舐めるのよ」
私は、秀行の頭を押さえて、胸から足の間に秀行の口を移動させる。
「ここよ」
私の性器の部分を突き出す。
「早く!」
「あひ、ひいい、ダメ、ダメーッ」
悲鳴をあげる秀行。
秀行が少し、ためらったのでローターの出力をMAXにしてやったのだ。
「逆らうと、もう1個、お尻の穴に挿れるわよ」
脅してやると、秀行の口が恐る恐る私の股間に近づいてくる。
「待って、ここは直接舐めさせてあげる」
私は水着をずらして、性器をそのまま秀行に見せつけ、秀行に舐めさせる。
ぺろぺろ、と秀行の舌が私のクリトリスを舐める。
「そう、そうよ、秀行、気持ちいいよ」
秀行の舌は、私の望むままに、私のクリトリスを突つき、膣内を這いまわる。
「はあはあ、いいわよ、じゃあ、次はここ」
秀行の頭を押さえてまま、私はさらに秀行の口を下へ移動させる。
膣の下は、お尻の穴。
私は自分でお尻の穴を広げて、秀行を誘う。
「私のお尻の穴よ、舐めなさい」
ぺろん。
なにもかも、観念した秀行が私のお尻の穴を舐め始める。
「あうっ」
ゾクゾクっと快感がはしる。
「ああ、いい、いいよ、秀行。好きだよ、好き、好きだよ、秀行」
今度は私が悶える番。
秀行の舌が動くたびに、喘ぎ声が出てくる。
もう、我慢できない。
私はついに水着を脱ぎ捨て、秀行の仰向けに押し倒すと、上にまたがる。
ぱっくり開いた私の性器に、秀行のペニスをこすりつけ、そのまま秀行を犯す。
「あああああああー」
叫んだのは秀行。
喉を反らして、悦び、私の中でペニスをビクビクさせる。
2度、3度。
腰をグラインドさせて秀行のペニスを感じる。
「あう、あうう」
「あ、あ、あう、はあ」
私と秀行の声が交じり合う。
2人とも感じている。
あそこが気持ちいい。
「もう、もう、でるう」
限界を伝える秀行。
私も近い。
「沙希、沙希、沙希ー!!」
どぷっ、どぷっ。
私の中で果てる秀行。
「わ、私も、イく、イくよ、秀行」
私も秀行に抱きついて、絶頂する。
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・・・」
ここは、私の部屋。
目を開ければ、私は1人、ベットの上で枕に自分性器をこすりつけている。
秀行。
人ごみに埋もれてしまいそうな小さな身体に、
ふいに見せる笑顔。
何人もの男子がそういう目で私を見つめている中で、
ひとり、自分を女として見ていないその瞳。
いつか、私はその男を、自分のものにしたくなっていた。
酷く、卑劣なやり方で。
酷く、自分勝手な責め方で。
・・・・・・・・。
「変態!!!」
私は、枕を壁に投げつけた。
「やっぱり、ここ」
ここ数日、放課後になると沙希は秀行のあとをつけていた。
そして毎回、秀行を『見失った気になる』のがこの家の前であった。
外から見た様子では、人が住んでいるようには見えない。
だが秀行を見失なった記憶を必死に思い出すと、最後にこの風景が出てくる。
沙希は意を決して門をくぐり、ドアに手をかけた。
「いらっしゃいまし。沙希さん」
ドアの向こうに現れる琴音。
「あなたは・・・」
「ふふ」
琴音の口元に浮かぶ笑み。
つ・・・。
それを見た沙希の視界が傾く。
「さあ、こちらへ」
どさっ。
沙希は、琴音ののばした腕の中に倒れこんだ。
「・・・・き、さき、サキ、沙希!!」
(秀行の声が聞こえる)
「・・・秀行?」
沙希がゆっくりと目を覚ますと、
目の前で、自分の名前を呼びつづける秀行の顔があった。
「あうっ」
その秀行の顔が突然歪む。
「秀行!」
沙希は身体を動かそうとして、
自分の身体が何か見えない糸に縛り付けられ、ベットの上に寝かされていることを知る。
衣服は、学生服のままだ。
その自分の上に秀行が、四つんばいになる様に覆い被さっていた。
「ああ、うう・・」
秀行が出す、くぐもった声。
沙希は動かせない身体を使って、秀行の身体を見た。
「・・・!!」
秀行は、全裸であった。
沙希の目に秀行の身体と、現実として始めてみる秀行のペニスがとびこんでくる。
そして、その身体を秀行のものとはちがう2つの手が這いまわっていた。
片手が秀行の胸をさすり、乳首に指先がかかる。
「うん」
震える秀行の身体。
もう一つの手は秀行のペニスをつかみ、根元の方をゆるゆるとこすり始める。
「はん、はあっ」
秀行の鳴き声が、沙希の耳に響く。
「気がつきまして、沙希さん」
秀行を責めている手の手の主が、秀行の後ろから顔を見せた。
「あなたは・・」
やはり、本屋で出会い、玄関でみたあの女だった。
沙希にかぶさる秀行の後ろから、さらに抱きつくように秀行にまとわりついている。
「琴音と申します。貴方のことは、この子から聞きましたわ」
「あうう」
琴音の手が動いて、秀行が鳴く。
「どうして、こんなことを・・・」
「この子が可愛いから。・・・ふふ、貴方には分かるのでしょ」
琴音は妖しく微笑んで、沙希を見る。
「どう?この子の裸。見たかったのでしょ?」
「!!」
沙希はパッと顔を赤らめる。
「ふふ、いいのよ。貴方の願望、全部かなえてあげる」
琴音はそう言うと、秀行の頭を押して、沙希のすぐ目前にまで顔を寄せさせる。
「このほうが、この子の声がよく聞こえるでしょ」
爪の先で秀行の乳首を弾く琴音。
「あん、ああ、あうう」
沙希の目の前で、喘ぐ秀行の声。
(・・これが秀行の声。想像より、もっと・・・)
顔を歪ませ悶える秀行に、沙希の身体も熱くなっていく。
「この子も、沙希さんに見られて感じているみたいね。いいわ、触れさせてあげる」
琴音は沙希の反応を見透かしたかのように、秀行と沙希の唇を重ねさせた。
「ああ、あう、ああ、」
沙希の唇に、秀行の震えが直接伝わってくる。
秀行の吐息も。
秀行の快楽も、苦痛も伝わってくる。
「さあ、沙希さんに、貴方が何をされているのか教えてあげて」
琴音が秀行の後ろで、秀行に囁く。
「ううっ、ひい・・」
「さあ」
「胸を、乳首を触られています。ああっ、乳首をつままれて・・、ひいぃ、こすられて・・・」
「・・・はあ」
沙希の口から吐息が漏れる。
下腹部にも熱が帯びてくるのが分かる。
「こちらは、どうかしら?」
「し、下もこすられて、はあ、気持ち、いい、ああ、ああう・・・」
「そうね、もうこんなに大きくしてるものね」
琴音は握った秀行のペニスをしこしことなで、スカートの上から沙希の股間に押し当てた。
「あんっ」
腰を振り上げて反応する沙希。
琴音はぐりぐりとペニスを押し付け、なでまわす。
「うん、ああ、うんっ」
沙希は下腹部から昇る快感に耐えきれず、喘ぎ声をだす。
「これはどうかしら」
琴音が秀行の手を掴み、沙希の上着の中に突っ込ませた。
シャツの上から、沙希の胸の上に手の平を置く。
「揉んで、あげなさい」
琴音の指示とともに、秀行の手が沙希の胸をもみあげる。
「あくっ、ああ、」
(気持ちいい、いいよ)
沙希は揉まれる胸から感じる秀行の手の動きに酔いながら、
重ねていた唇を開けて、秀行の中へ舌をねじ込む。
「いいわよ、沙希さん。もう、糸はいらないわね」
沙希の手足から、縛っていた糸が消える。
同時に、沙希は秀行を抱きしめ、より激しく唇を吸っていた。
「秀行、ああ、秀行、好き・・」
それを見て、琴音は秀行の身体から離れる。
そして、ベットの縁に腰を下ろし目を細めて笑うと、沙希に向かって言う。
「今日は、沙希さんのの好きにしていいわ。好きなようにね」
秀行の下から、しばらく琴音の顔を見つめる沙希。
やがて、秀行の方に視線を戻すと、秀行に言った。
「・・・滅茶苦茶にしてあげる」
秀行と沙希の身体が反転し、
沙希は秀行の上に馬乗りになったのは、そのすぐ後であった。
「あう、ああ、・・・沙希」
馬乗りになった沙希が、そのまま秀行の両手を押さえつけて、秀行を組み敷く。
最初に唇を吸って、首筋に舌を添わせる。
「ううっ」
掴んだ秀行の両手がもがき、沙希の力にねじ伏せられる。
つーー。
喉元から顎の下までを、下から上へ舌で這う。
「あう・・・」
秀行はそれを嫌がる様に顎を引いて首を狭めるが、
沙希は強引に頭をねじ入れ、ちろちろと舌を動かしてやる。
「や、やめ、沙希」
沙希の舌から必死に逃れようと、秀行は首をふりながら沙希の名を呼んだ。
「なに、秀行」
今度は、首筋から耳へ、舌を動かし沙希は囁く。
耳たぶを噛み、息をふきかけてやる。
「ああ、どうして、沙希がここに・・・、あ、」
「秀行を追いかけてきたの」
再び、秀行の唇を奪う沙希。
押さえこんだ秀行の両手がばたつくのを楽しみながら、深く舌を突き入れて掻きまわす。
「私、ずっと秀行のこと好きだったんだよ。知らなかった?」
つうっと、糸を引かせてながら口を離し、沙希が言う。
秀行は、驚いたように沙希を見上げて、何も答えない。
「そうよね、知らなかったわよね。秀行はそういう男だもの」
沙希の口が秀行の胸、乳首へと移る。
小さく口を開くと、舌の先で乳首を転がしはじめた。
「ああ、うう」
声を漏らして反応する秀行。
「男子達がやらしい目で私の水着姿を見てくのに、秀行だけなんの感心もなかった。
私には、それが気になって、・・・・そのうち、秀行のことを考えてオナニーするようになってた」
沙希は反対側の乳首に口を移し、同様に舌でつつく。
「毎日、こうやって秀行を犯すところを想像しながらね。
ふふ、どうせ秀行は私のことお節介なクラスメートとしか考えてなかったでしょう。
そりゃそうよね、秀行にこんな“ご主人様”がいたなんて・・・・」
「ふう、ああ」
沙希は、秀行の乳首の味を楽しみながら、ベットの縁に腰掛ける琴音を見る。
琴音は、薄く笑って沙希を見返しただけだった。
「いいわ、これから私の気持ちを秀行に教えてあげる。たっぷりとね」
沙希は乳首を口に含むと、軽く歯で挟みこんだ。
過剰な痛みを与えないように、こりこりと甘噛みしてやる。
「あん、ああ、ううん」
沙希の口に会わせて秀行が声を上げる。
緩く、ゆっくり噛むと、
「・・・あん・・・あ・・・・ああん」
まるで女のような声を出して、秀行もゆっくり喘ぎ身を揺らす。
激しく、続けて噛み責めれば、
「あ、あ、あ、あ、あ、あああ」
沙希の歯が食いこむたびに秀行は痙攣するかのように震え、
それでもやはり快楽に支配された悦びの声をあげた。
「・・・気持ちいいの?秀行」
顔を上げて秀行に問う、沙希。
下腹部では愛液がとどめなくあふれ、濡れた下着がぴったりと張りついているのが分かる。
そして、スカート越しに感じる秀行のペニス。
沙希は下半身を秀行のペニスに密着させ、
身体を上下にスライドさせて秀行のペニスをスカートの布でこする。
「ううっ、あああっ」
また、上がる秀行の声。
秀行のペニスが自分の下腹部で、押し付けれ責めを受けているのが分かる。
沙希は掴んでいた秀行の両手を離すと、
秀行の首と背中に手を入れて、秀行を抱くようにして秀行に近づく。
身体をより密着した状態で、下半身を特に意識して身体を擦りつける。
「あうう、ああ、沙希、ダメ、それ以上動いたら、ああ・・」
沙希の責めにもがく秀行。
だが、自由になった手は自然に沙希の背中にまわり、より沙希の身体を引き寄せていた。
「なあに、秀行、そんなに私に抱っこして欲しいの?」
沙希は笑い、秀行の裸体に自分の制服を擦りつけた。
裸の秀行を、服を着たまま嬲り責めている。
それが一層、沙希を興奮させていた。
「あ、ああ、うう、ああ、沙希、もう、もう、」
秀行が沙希に何かをうったえかけている。
それが秀行の迫った射精の知らせだと、沙希は気づいていた。
が、かまわず腰を押し付け、逃げ場もなく挟まれた秀行のペニスを擦りたてる。
汗と液に濡れた下着の中で、ビクビクっと震えるそれの感触が気持ちいい。
「沙希、ダメだ、出る、離れて、離れてくれー」
必死に訴える秀行を無視して、沙希は動く。
首筋に口をあて、わざと歯形が残るように強く吸う。
「うううーっ」
うめきとともに、背にまわされた秀行の手が沙希を強く引きつける。
沙希もまた、爪をたてて秀行を抱いた。
「ダメよ、離れない、離れてあげないよ、秀行」
「出る、ああ、でる、ああ・・・」
「そうよ、出しなさい、出して、私と秀行の身体を汚すのよ」
自分の性器と秀行のペニスを重ね、沙希は激しく身体を揺する。
そして、秀行の首に新たな傷痕をつけるために口をつけ、背中に爪を食いこませた。
「ああ、ああ、ああああ、でるーーー!!!」
放出する秀行。
噴出された精液が沙希のスカートと秀行自身の身体に広がって行く。
「ふふふ、もっと、もっとだすのよ」
秀行の放出を促すように、沙希は2度、3度と腰を押し付けて秀行のペニスを押しつぶした。
「ああ、あう・・・」
「ふふ、汚れちゃったわね」
秀行の放出がとまるのを確かめて、秀行から離れる沙希。
白く汚れた自分の制服を見て満足そうに笑う。
「さあ秀行、私を脱がせて、脱がせてくれたら、・・・私の処女をあげるわ」
「その代わり、私は秀行の全部をもらってあげる・・・・」
「・・・さあ、脱がせて」
ベット上で、沙希は秀行の手をとり膝立ちにさせた。
その目で両手を広げ、秀行の精液がかけられた制服を見せつける。
「さあ、パンティだけでいいのよ」
沙希は秀行の前に立つとスカートを持ち上げ、中身の下着をあらわにする。
下着は沙希の股間から染み出た液でぐっしょり濡れており、
半ば透き通って肌と薄く生えた毛の色が浮き出ていた。
「さあ、早く」
沙希はスカートの端を口で掴むと、秀行の手を自分のパンティにかけさせる。
「・・脱がして」
沙希の言葉に逆らえず、秀行はゆっくりと手を下げる。
秀行の前に、皮膚に張りついた薄い布が反転して茂みが現れる。
水泳部である彼女の、普段は中に隠れている日焼けによる水着の跡がくっきりと外にです。
沙希は秀行がそのまま下着を足首まで下ろすと、
自分で下着から足を抜き、茂みのなかの割れ目を指で開いて見せた。
無言で秀行の頭を引きよせ股間を押しつける。
秀行の舌がおずおずとのびて、露になった沙希の性器に触れる。
・・ぬる。
膣の上の部分からクリトリスにかけて、秀行の舌が動く。
「ああっ」
それだけで沙希は口をいっぱいに広げ喘いだ。
口にしていたスカートが落ちて、秀行の頭にかぶさる。
スカートの中で、もぞもぞと秀行の頭が動き、
秀行は沙希の膣に口をぴったりとつけると、膣内にねじ挿れるように舌をすぼめて突く。
「ああ、いい、上手、秀行」
女の部分を舐められる快感に、沙希は屈んでしまいそうになるのを堪えて声を出す。
そして沙希は夢の中でさせていた様に、
いったん秀行の頭を股間から引き剥がすと、くるりと回転して後ろ向いた。
「ここも舐めるのよ」
沙希は引き締まった少女らしい尻を突き出し、秀行に告げる。
沙希は両手で尻の肉を開き、尻の割れ目の中の肛門を秀行の鼻先に押しつける。
「いい、皺の一本一本、中まで舐めるのよ」
うわずった声で命令する沙希。
秀行は間近でみるクラスメイトの排泄口にそっと口をつけた。
すぼまった菊を指で広げながら舌でなぞる。
「はあっ」
歓喜の声をあげて悦ぶ沙希。
秀行は皺の一つ一つを指でのばし、舌を這わせて沙希の反応を確かめていく。
「あん、あん、気持ちいい・・・」
沙希は足をがくがくと震るわせ、頭を振って声を出す。
秀行は丁寧に皺を舐めていき全てを舐め尽くすと、両手の指を開いてさらに沙希の肛門を広げた。
舌を丸く細めて、浸入する。
「ふあああっ」
沙希は悲鳴に近い声を上げて、身体を震わせる。
秀行は挿れた舌をれろれろと動かして、沙希が感じるのを手助けしてやる。
「ああ、なかで秀行の舌が、動いて・・・、ああんっ」
沙希はついに立っていられなくなり、ベットの上に両手をついて倒れんだ。
秀行は沙希の尻を抱えるようにして、沙希を逃がさないように肛門を舐め続ける。
「あ、ああ、ああ、秀行、私、私・・・」
快感に身をゆだねながら、だんだんと荒くなっていく沙希の呼吸。
絶頂はすぐそこに来ていた。
肛門だけでなく、前の部分もぱっくりと口を広げだらだらと液をこぼしている。
「いく、いくよ、秀行ににお尻なめさせていくよ、ああ、秀行ーーっ」
沙希の身体が、びーんと身体をはって達したことを示す。
秀行はゆっくりと口を離し、沙希に話しかける。
「・・沙希」
ガバッ。
だがそのとたん、沙希は身体をおこし再び秀行をベットに押し倒した。
沙希は息を荒くついたまま、今度は背を向けて秀行にまたがる。
「はあ、はあ、秀行、約束とおり、私でやらせてあげる・・・」
顔だけをこちらに向けて、沙希は言う。
秀行のペニスを掴み、自分の性器にあてがう。
そして、一気に身を降ろした。
「ぐっ・・・」
顔をしかめ、始めての痛みに耐える沙希。
だが、濡れそぼった性器は根元まで秀行のものを受け入れていた。
沙希はなんとか動こうとして、顔を歪める。
「ふふ、手伝ってさしあげますわ。沙希さん」
そんな沙希の前に、琴音が回り込んだ。
沙希を優しく包むと、見かけからは想像できない力で沙希の身体を上下させ始める。
「ふっ、はっ、い、痛い・・」
膣が擦られる痛みに、沙希は顔をふって琴音にもたれかかる。
「痛いときは、こうして忘れるの」
琴音は、沙希の手をとって秀行の後ろの穴へ導く。
沙希の人差し指を立たせると、秀行の肛門へ根元まで挿しこんでいく。
「あああっ」
思わぬ責めに、悲鳴を上げさせられる秀行。
琴音は沙希の肩越しに秀行に笑いかける。
「沙希さんの為に鳴いてあげて、ほら、もう一つ・・」
沙希のもう一つの手が秀行の肛門に近づく。
同じように人差し指を立たせ、沙希にささやく。
「好きな男に、痛みを分けてあげるのよ」
沙希は琴音にもたれたまま、こくりと頷き指を沈めた。
ずぶずぶずぶ。
「ぐひっ、あああ」
両手で全く違う角度から指を挿れられ、秀行は激しくうめいた。
「う、はあ、ううっ」
沙希は苦痛にうめきながら、指を左右に広げ秀行の肛門を拡張するように動かす。
「うわ、沙希、それは、ううっ、広げないで、」
果たして秀行の声が届いているのか、
沙希はなおもぐりぐりと指を動かし、肛門の形を変えていく。
「ふふ、面白そうね。私も混ぜてもらっていいかしら」
琴音は笑いながら、指先を秀行に近づける。
「だめ、だめです。やめてーーっ!」
ずぶぶぶぶっ。
「ひいーーーっ」
「ごめんなさいましね。挿れてしまいましたわ。動かしますね」
琴音は沙希の指とは逆の方向に指を曲げひっぱりまわす。
「ああ、抜いて、根いてください!!あああっーーー」
無茶な責めに、泣き叫ぶ秀行。
その一方、沙希の声は苦痛によるものから甘いものへと変わってきていた。
「うん、ああ、ああ、」
「よくなってきましたか?」
琴音の問いに、沙希は頷く。
「秀行の声が聞こえて、気持ちよくなって・・・」
「そう、よかったわね」
琴音は言いながら、指を動かし秀行を責める。
沙希もそれに続いて、指を動かした。
「ぎいっ、沙希、琴音さん、ゆ、許して、い、痛い・・・」
「ごめん、秀行、秀行のその声、気持ちいいの、ああっ」
沙希の身体が琴音の手により激しく揺すられる。
それによって沙希の指もより激しく動く。
「あ、あ、あ、ああ、」
「ぎ、が、あ、ああ、」
2人の声が正反対の方向へ重なって行く。
「秀行、私、いく、秀行でイけるー」
「ああ、うわ、ダメ、許してー」
同時に達する2人。
沙希の身体がビクビクと震え、繋がった性器からどっと液があふれる。
「どう、沙希さん、満足かしら?」
倒れかかる沙希を支え、琴音が聞いた。
「まだ、秀行と私が壊れるまで・・・」
琴音の肩を借りて沙希が秀行にまたがりなおす。
「そう、いいわ、好きなだけしなさい」
笑う琴音。
肛門の中の指が2、3度動くだけで秀行のペニスが沙希の中でまた立ちがる。
「ああ「沙希って、秀行君と付き合ってるの?」
水泳部の練習が終わり、片づけをしている私に友達が聞いてくる。
「ま、ね」
軽く答える私。
「えー?やっぱり本当なの、その噂」
「ちょっと、そんなに驚かなくてもいいじゃない」
「でもさ、沙希って男の子の人気あるじゃない。・・・べつに秀行君が悪いってわけじゃないけど」
友達は不思議そうに私を見る。
「いいの、分かられても困るしね。ああ見えても秀行は・・・」
「秀行君は?」
「美味しいのよ」
きょとんとする友達に、私は笑って言った。
「と言うわけで、明日になったら私達公認のカップルになってるからね」
水泳部しか使っていない倉庫の隅。
友達を先に帰して、私は立つ。
「ううっ、沙希。いいから早く・・・」
私の前には秀行が、
私が練習前にそうしてやったときの姿のまま、椅子に縛り付けられてうめいていた。
「いいから早く、・・・なに?」
動けない秀行の膝に座り、もたれかかる私。
私は水着のまま。
秀行は夏服の制服。
倉庫の戸は外からは開けられないように、つっかえ棒をかましてある。
「早く、お前が挿れたやつをとって、・・・ううっ」
私は秀行にキスをして、秀行の言葉を塞ぐ。
片手で上着のシャツのボタンを外し、
片手でズボンのボタンを外す。
シャツの前をはだけさせ、下着をめくり上げると秀行の可愛い上半身が、
ズボンを膝まで引きおろし、下着をずり下げると秀行の可愛い下半身が、
私の為に露になる。
「あわてないで、私も練習中、ずっとこれのことを考えてたんだよ」
そう言って、私は秀行の腰を少し浮かせ、お尻のあいだの割れ目に指を這わせる。
すぐに穴の部分がみつかり、そこからのびる桃色のコードが指にかかる。
耳を傾ければ穴の中からブーンというモーター音が聞こえてくる。
それと振動。
「ピンクローター、琴音さんって、どこでこんなもの手に入れてくるのかしらね」
それは、琴音の部屋にあったもの。
何もなかった家に少しずつ増えていくものは、ほとんど秀行を責める道具。
私もそれを使って秀行を責める。
「気持ちいい?秀行?」
「ああ、沙希っ」
答えを聞く前に、私は秀行の身体に舌を這わす。
耳、首筋、乳首。
秀行がいい声で鳴いてくれるところ。
そしてペニス。
私が秀行を鳴かすところ。
片手でつまみあげて、幹の裏側から舐めてやる。
「ん、ああ、ああ」
秀行が縛られた身体を揺すって反応する。
ローターを挿れて2時間ぐらい、秀行性感は最高まで高まっている。
れろれろと、下から上へ舌を使い、秀行の感じている顔を見あげる。
先を含んでやり、舌の先で剥き出しの部分を弄ってやると、さらにその顔は気持ちよさそうに歪んだ。
「う、ああ、沙希、ああっ」
秀行は、顔を振って喘ぎながら私の名前を呼ぶ。
口の中のペニスは今にも射精しそうにビクビクしながら、
その射精を我慢して、もっと震えている。
教えたわけでもないのに、秀行はこうやって私を楽しませてくれる。
ご褒美を、あげなくちゃね。
私は、そこでもう一つ、椅子の横からローターを取りだして秀行に見せた。
「さ、沙希っ、それを、はあああ」
そう、秀行の考えた通り、私はそれを秀行の後ろの穴に追加していく。
親指よりもやや太めの楕円が、入り口を広げなかに入る。
私はローターの真中、一番太いところでわざと挿入をとめ秀行を見上げる。
「沙希、だめだ、抜いて、抜いてくれ」
「・・・抜いてください、でしょ」
本当はどちらでもいいが、今日はそう言って欲しい気分。
「ああ、抜いて、抜いてください、ああ、お尻は、だめ・・・」
素直に言うことを聞く秀行。
私は、秀行の言うことを聞かずにローターを最後まで押しこんだ。
「あああああっ、沙希、2つは、だめ・・・・・・」
身体中を突っ張らせて、秀行は鳴き声をあげる。
「ふふ、秀行、可愛い」
秀行の身体から離れ、秀行が苦しむ様を観察する。
「お願い、もう、終わらせて、沙希、たのむ、早く、ああっ」
秀行は私に懇願して、2つのローターの刺激に身体を震わせる。
ああ、秀行が欲しい。
秀行の姿に、私のあそこも熱くなってくる。
「仕方ないわね、今日は特別よ」
私は邪魔な水着を脱ぎ捨て、椅子ごと秀行の身体をまたぐ。
秀行のペニスを私のあそこにあてがい、秀行の両肩に手をのせて、ゆっくりと膝の上に座っていく。
「うううっ、気持ちいい。入って、くる・・・」
「ああ、沙希」
根元まで結合する私達。
私は秀行の身体を抱え込むと、夢中で身体を上下させる。
「さ、沙希、は、速い、でる、でちゃう」
秀行がうったえるが、私は構わず身体を動かす。
「いいわ、今日は許してあげる」
それは、私が欲しいから。
私が、もう、我慢できない。
「い、いくっ」
どぷっ。
私の膣で秀行が弾ける、2度、3度、まだ出てる。
「はあっ」
膣いっぱいに満たされる秀行の精子を想像して、私も達してしまう。
私は秀行にまたがったまま、少し休む。
「・・沙希」
「分かってるわよ」
「あっ」
ローターを引きぬいて床に捨てる。
引く抜いた瞬間の秀行の声が可愛かったので、今度また同じ責めをしてやろうと思いつつキス。
「・・秀行、これからどうする?」
唇の上から問いかける。
「私と、もう一回する?それとも、琴音さんのところで朝までする?」
「・・・ぐっ」
私は秀行が答える前に、深く舌を突き入れた。
「いらっしゃいまし・・・」
あの人の微笑を思い描きながら。
「隆弘、ついてらっしゃい」
琴音は隆弘の両手の拘束を解き、自分の足で立たせると、牢の出口を開いて手を差し出した。
「出てもいいのですか・・」
「私と一緒ならね」
とまどったように問う隆弘に、琴音は答える。
手をさらに伸ばして、隆弘の手をとり牢の外へとでる。
「どこへ行くのですか」
「いいところ、ではないわ」
琴音は地下の狭い通路を蝋燭の明かりを頼りに進んで行く。
やがて、分厚い木戸で閉ざされた部屋の前で琴音はたちどまり、
懐から出した鍵を鍵穴に挿しこみガチャリと開く。
「ここよ」
部屋の中に入る琴音。
隆弘はぎゅっと琴音の手を掴み、後に続いた。
鎖、ロープ、拘束台・・・。
その他にも、部屋の中には隆弘が見たこともない道具が置かれている。
「今日はあれを使うわ」
その中の一つを指し示す琴音。
隆弘の見たそれは木で出来た長椅子で、
普通のものと違うのは腰をつける部分が板ではなく、
こぶし一つぐらいの太さの丸太で出来ており、
その丸太の中央には男性器を模した突起が上を向いて備え付けられていることであった。
すっ。
琴音が隆弘の背後に回り、両足を持って隆弘の身体を抱え上げる。
「ね、姉さま・・」
「そうよ、隆弘はあの上に座るの」
琴音は隆弘を抱えたまま、一歩ニ歩と椅子の上の突起に近づいていく。
「姉さま、許して、僕、いや・・」
その突起が自分のどこに挿れられるのか隆弘は想像して、琴音を見上げる。
琴音は静かな表情で隆弘を見下ろした。
「・・・逃げたい?」
隆弘に囁く。
「・・・・・・・・」
隆弘はうつむいて目を閉じた。
「いい子ね」
琴音の声とともに、隆弘の肛門が突起の先に置かれる。
「降ろすわ」
「ひぃあっ」
琴音の手の力が緩み、それに合わせて突起が肛門にめり込んでくる。
めりめりと、めりめりと。
一度浸入を許したそれは、奥へ奥へと孔を広げて進んでいき、隆弘を鳴かす。
「ひい、ひぃあ、あう、あああっ」
琴音は突起の隆弘への挿入を確かめながら、じりじりと腕をさげ、隆弘の身体を沈めていく。
「くうっ、あっ、ねえさまっ」
完全に隆弘を椅子に座らせると、
琴音は隆弘の身体から手を離し、後ろの穴を挿しぬかれ椅子の上で悶える隆弘を観察する。
椅子の高さは隆弘にあわせて調節してあり、
隆弘が懸命に足をのばすとわずかに指の先が床に届くというものであった。
琴音は小さな皮袋を2つとりだすと、隆弘のそれぞれの足にひとつずつ結わえつけて立ちあがった。
「どう、座りこごちは?」
隆弘の前で丸太に横座りになり、
必死になって身体を持ち上げようと丸太を掴んでいた隆弘の両手を万歳をさせるように引き剥がす。
「ひいっ、うわああっ」
自らの体重が股間に圧しかかり、隆弘の孔の中へ突起がさらに食い込いこむ。
隆弘は懸命に足を伸ばし、爪先立ちになって叫ぶ。
「姉さま、お願い、手を、手を離してっ」
「ふふ、どうしようかしらね」
琴音は哀願する隆弘の手を掴んだまま、かるく前後にゆすってやる。
「ひ、ひいっ、揺すらないでーっ」
琴音は構わず、揺らしつづける。
「ああ、ああ、お尻が、あうっ、姉さま、姉さま許してーっ」
ひたすら琴音に助けを求める隆弘。
その目に涙がたまり、頬に流れ落ちたところで琴音は揺するのをやめ、
掴んでいた両手を自分の肩にまわすようにして、隆弘につかまらせてやった。
「う、う、姉さま、お願い、降ろして」
隆弘は琴音にしがみつき、涙をながしてうったえる。
琴音は優しく、隆弘の涙をふいてやりながら言う。
「残念だけど、隆弘は朝までこのままよ」
「姉さま、僕・・、お願い・・」
「泣かないで、私が一緒にいてあげるから、
それに隆弘が耐えられるように気持ちいいこともしてあげるわ」
琴音は隆弘の手が自分から離れないように気をつけながら、
隆弘の下半身に顔を近づける。
隆弘の手を背中と肩に感じながら、琴音は隆弘の下半身、
肛門への責めのために強制的に立ちあがる少年のペニスに口をあてた。
「あ、ああん、」
舌を使い、その先を2、3度舐めてやるだけで隆弘は快楽の喘ぎをもらす。
「どう、気持ちいいでしょ?もっと、舐めて欲しい?」
「は、はい、姉さま」
隆弘は琴音の背中に両手をあて、後ろの苦痛を忘れようと頷く。
「いいわよ、私の口の中で何度でも出させてあげる」
ペニスの先を口に含み、舌を這わせていく琴音。
同時に椅子の脇に用意してあった石を掴み、隆弘の足に結わえた袋の中に重石として放り入れた。
「ああああっ、」
がくっと隆弘の踵が落ち、隆弘の悲鳴がこだまする。
それを打ち消すように、ペニスには唇と舌でねっとりとした愛撫を与えていく。
「はあ、ああ、ああん」
隆弘の叫びは、
前後から与えられる異なる責めにより、悦びと苦痛を交え一層たかく響く。
「姉さまーー!」
「ふふ、さあ、おイきなさい。イくたびに、重石を増やしてあげるわ」
琴音の手には、すでに新たな石がにぎられていた。
びゅ、びゅ、びゅっ。
琴音の口の中へ、隆弘の精液が放たれる。
「ふふ、隆弘、またいったわね。ご褒美よ」
琴音の手から隆弘の足に結わえられた皮袋に重石が入れられた。
「ひいっ、姉さま、お尻が、ああっ」
石は隆弘の両足を地面へと引っ張り、
丸太の上で隆弘の肛門に挿しこまれた突起をさらに奥へと押し進める。
「姉さま、姉さま、もうだめです、助けて・・」
「だったら、もういかないことね」
そう言って琴音は隆弘の股間に顔を沈める。
既に何度も放出を敷いたペニスに舌を絡め、口に頬張る。
しばらく口の中で転がしてやると、隆弘のペニスはまた力を取り戻しはじめた。
「んん・・姉さま・・・だめ・・・・また・・・きもちいい・・・・」
隆弘は琴音の背に覆い被さるようにして鳴く。
今回に限り隆弘の両手を封じなかったのは、
まだ幼い少年の隆弘への負担を考えてのことであったが、懸命に支えを求めるその手は、
隆弘自身も気がつかないうちに琴音の背中に爪を立て、傷をつけていた。
無論、苦痛というほどの傷ではない、いわば男と女が交わるときにできる普通の傷だ。
ただ、そんな傷を負うのはどれくらいぶりだろうと琴音は考える。
私が普通に愛し合い、傷つけあったことがあっただろうか?
「あああっ・・」
そんな琴音の口の中で再び隆弘が果てた。
その味に、ふっと笑って、現実に戻る琴音。
「姉さま・・・」
目の前には、怯える隆弘の顔。
琴音は新たな石を握り、そして地面に捨てた。
隆弘の足から石の詰まった皮袋を取り外して、椅子から立ちあがる。
「今夜はここまでよ」
「え?」
さらなる責めと苦痛を覚悟していた隆弘は、琴音の意外な言葉に戸惑う。
琴音は、無言で高志の身体を抱き上げて肛門から突起を引きぬく。
「ひあっ」
長時間咥えこまされていた異物を吐き出す瞬間、高志が声をあげる。
琴音はそのまま隆弘を地面に立たせて、足首と肛門の傷の具合を確かめる。
どちらも責め具に触れていた部分が赤く腫れている。
「薬を塗った方がいいわね」
そう呟いて、懐から秘蔵の薬を取り出す。
目的はあくまで心の支配だ、身体を壊しては元も子もない。
「ごめんなさい、姉さま」
隆弘が呟いたのはそのときだった。
「何を謝るの?」
琴音は隆弘の足元にかがみ、足首についた擦り傷に薬をつけながらかるく聞いた。
隆弘が謝ることに深い理由などないと思ったからだ。
あるとすれば、子供の口癖のようなものだと。
「ごめん・・なさい・・・・」
だから琴音は、目の前に小さな水の粒が続けて落ちるのを見て、初めて隆弘が泣いているのを知った。
隆弘が涙をいっぱいにためた目で初音を見つめている。
「姉さまの言うとおり・・朝まで我慢できなくて・・・・ごめんなさい」
その目から新たな涙が溢れ、頬を伝って落ちてくる。
責めで絞り出させた涙ではなく、少年が自分の感情で次々とこぼす涙。
「ごめん・・なさい・・・・姉さま・・・」
「・・・・どうして泣くの?あなたが謝ることは何もないのよ」
「・・わからない・・・でも・・姉さま・・・・ごめんなさい」
「・・・・・・。」
琴音はしばらくそのまま隆弘を見つめると、すっと立ちあがり隆弘を見下ろした。
それを追って、涙でくしゃくしゃになった顔で隆弘が見上げてくる。
「隆弘・・・」
少年の名を呼ぶ声に影が宿る。
「貴方は私を憎んでもいいのよ。私が貴方にしている事はとても酷い事なのだから・・」
「・・・・違う・・姉さまは違う・・」
首を振って答える隆弘。
「違わないわ、貴方のことを大事にしていた者が見たら、私は奴裂きにされて殺されるわね」
「だめ、姉さまは死んじゃだめ」
「・・・・どうして?」
静かに、硝子の色を帯びる琴音の声。
瞳の中に隆弘を捉え、ひとつ瞬く。
「ぼく・・姉さまが好き・・・・好きだから・・・・」
「馬鹿ね・・・」
両腕が泣きじゃくる少年を包みこむ。
「姉さま、姉さま・・・」
その頭を優しくなでる手。
薄く、動く唇。
閉じられた瞳。
そして、前髪が深く顔にかかり琴音の表情を隠す。
「馬鹿ね・・・」
それは、少年が琴音の手に堕ちたその瞬間だった。
まだ夜も明けきらない時間。
河と山、そして森に囲まれた地にある砦。
その中心、分厚い壁に囲まれた部屋で2人の男が密議を交わす。
「例の人質だが、既に使えるというのは本当だな」
「すっかり蜘蛛に絡め取られておる。もはや、その女の願いのままにいかようにも動く」
「蜘蛛か、あの歳で毎晩責めを受ければひとたまりもなかろう」
「ふふ、それでどうする。どちらの陣営からもかなりの条件で引き合いが来ておるぞ」
「その話だがな・・・」
男達の間合いが縮まり、壁がその後の会話をさえぎった・・。
同じ砦の中。
琴音に特別に与えられた個室。
「・・・・・・ん・・」
寝床の中で目を覚ました琴音は、
無意識のうちに隣で寝ているはずの隆弘を探して、ぽんぽんと布団を叩く。
「・・・・・・!!」
そして、その姿がないことに気がついてとび起きる。
慌てて部屋の中を見まわし、部屋の隅で熱心に棒を振りまわす隆弘を見つけほっと息をついた。
ぶんっ、ぶんっ。
どうやら剣術の稽古のつもりらしい。
型も何もあったものではないが、とにかく上から下へ懸命に棒を振っている。
「・・・隆弘」
琴音は寝床の中から呼びかけた。
「姉さま!」
こちらを向いた隆弘は、琴音が起きていることを知ると慌てて棒を身体の後ろに隠す。
「こちらにいらっしゃい」
「・・・・・・・」
隆弘は悪戯を見つかった子供のように、とぼとぼと近づいて来る。
「手の中のものを渡しなさい」
隆弘から棒を取り上げる琴音。
窓の戸のつっかえ棒だ。
続けて隆弘の手のを見ると、幾つかまめが出来ていた。
ふう、と息をつく琴音。
「隆弘には、剣術など必要ないと言ったでしょう」
「でも、姉さま。僕、早く強くなりたい・・・」
「どうして?貴方には私がいるから、何の心配もしなくていいのよ」
「でも・・・・」
隆弘は俯いて、黙ってしまう。
「いいわ、とにかく床にお戻り。起きるにはまだ早いわ」
琴音は隆弘を抱き寄せて、布団の中に入れ、自分の横に寝かせる。
隆弘の頭を撫でてやりながら、琴音は隆弘に聞く。
「・・・大きくなって強くなったら、隆弘は私を守ってくれるのかしら?」
「うん、僕、姉さまを守るよ。だから強くなる」
「・・・その為に傷を負うかもしれないのよ、死ぬかも、それでいいの?」
「いいよ。僕、姉さまの為に強くなる。だから、姉さまはずっと元気でいてね」
「・・・・・・・そう」
琴音の、隆弘の頭を撫でる手がとまり、目が何処か遠くを見る。
「姉さま、嬉しくない?」
隆弘がそんな琴音を不安げに見る。
「嬉しいわ。ありがとう・・・」
琴音は隆弘に視線を戻すと、微笑んで言った。
そして、そのまま隆弘の上に乗り、組み敷く。
「・・姉さま?」
「抱いてあげる」
隆弘の寝間着の胸を開き、腰の紐を解く。
高志を裸にしてしまうと、自分も着ているものを脱ぎ捨て肌を重ねる。
「あん・・・」
琴音のすべすべした柔らかい肌が密着するだけで、隆弘は喘ぎ声をもらした。
身体で身体をこするように、そのまま隆弘の上で動く琴音。
隆弘は琴音の乳房が自分の胸で潰れ、擦られているの感じ息を熱くして琴音に抱かれていく。
「ああ・・・姉さまの胸・・・気持ちいい・・・」
「なら、吸わせてあげる」
琴音は身体を持ち上げ、乳房の先を隆弘の口に近づけた。
隆弘は口を開けてそれを含み、幼いながらも、なんとか琴音を感じさせようと懸命に舌を使ってくる。
それを肌で感じた琴音はくすりと笑い、隆弘の乳首を指で弄びながら言った。
「どちらがよがり声を上げさせるか、勝負よ」
それを聞いて、隆弘の舌の動きが激しくなる。
琴音の乳首を下から上へ舐め、乳首の先を舌先で撫でる。
それは、琴音が隆弘にいつも行う責め方を真似たものであり、
たどたどしいながらもその動きは琴音に快感を伝えてきた。
「・・・いいわ・・隆弘、上手になったわね」
お返しにと、琴音は指先で隆弘の乳首を撫でる。
指の腹でくりくりと転がし、先を薄くなでてやり、ときおり、ふわっと指先でつかみ、ふわっと引いてやる。
「んん・・・・ああんっ・・・・」
それだけで隆弘は鳴き声をあげ、乳房から口を離してしまう。
「あら、もうお終い?」
琴音が意地悪く言うと、隆弘は懸命に乳房に吸いついてくる。
「・・・んん・・・・・・ふう・・・・・・・ん・・・・」
余裕をもって、隆弘の愛撫を楽しむ琴音。
そんな経験はもちろんないが、
琴音にとってそれは、赤ん坊に乳を吸わせるような気持ちよさであった。
隆弘を抱き、指でピンと乳首を弾く琴音。
「ああっ・・・」
また隆弘の口が外れ、すぐに吸いついてくる。
琴音は黙って隆弘の手を取ると、自分の秘部の突起の部分へ触れさせた。
琴音と隆弘では身長差があったが、
琴音が自分の胸で隆弘の頭を抱えている分、隆弘の手は余裕をもって突起に届き、
2、3度琴音自身の手でこすり方を教えてやると、後をつづけて最も敏感な部分への愛撫を始める。
「うふっ・・・うんん・・・・ああ・・・・・・」
さすがに琴音の口から漏れ出す喘ぎ。
少年らしい優しい手つきは、丁度いいところまで琴音を感じさせてくる。
琴音は自分が感じる快感に合わせて、隆弘の胸を爪でひっかく。
「ひんっ、あんっ・・・・・」
同時に自分も隆弘の愛撫に声をだす。
「ああ・・・んん・・・いいわ・・・・・」
琴音は自分の胸に吸いつき、懸命に手を動かす隆弘を見下ろす。
「いいわ、隆弘。このまま、朝まで焦らしあいましょう・・・」
おそらく今、自分の言うことなら何でも聞く少年に向かって、琴音は囁いた。
「ひああっ、あんっ、姉さまあっ」
琴音は隆弘を四つんばいにさせて、
後ろから肛門と袋の間の敏感な部分を舌でくすぐっていた。
「あん・・ああっ・・くんっ・・・」
舌の先でちろちろとかすめるように舐める。
けして深くは責めずに、同じ動作を繰り返して焦らしていく。
もうかなり長い時間、これを続けられている隆弘はすすり泣くように悶えて、
琴音の舌が皮膚に触れるたびに身体を揺らして鳴いた。
「ひあっ・・姉さま・・・もうゆるして・・・・あんっ・・あああんっ・・・」
それでも琴音は責め方を変えない。
焦れた隆弘が身体を動かして琴音の方を向こうとすると、琴音は静かに隆弘に言ってそれを制する。
「動かないように言ったでしょ・・・」
「でも・・・姉さま・・僕・・もう・・我慢できない・・・・」
「するのよ」
琴音はこちらを向きかけた隆弘の身体が再びむこうを向き、
隆弘が床についた両手をぎゅっと握って耐えていることを確かめると、またひと舐めした。
「ああっ・・・・」
頭を振って耐える隆弘。
琴音は舌を動かして、容赦なく舐める。
「あうっ・・あん・・ああ・・だめ・・ゆるして・・ひああっ・・・」
焦らされ続ける隆弘の息は熱がこもっている。
けして触れてもらえない肉棒は、充血しきって隆弘が声を上げるたびにビクビクと頭をもたげる。
先端から先走りの液が、つううっと糸を引いて落ちていく。
「姉さまああ・・・」
隆弘が再びこちらを向こうとする。
琴音も隆弘がかなり限界にきていることは分かっていた。
分かっていて、なおも責める。
どこまで責めたら許してやろうという考えは、今の琴音にはなかった。
隆弘が自分の言い付けをどこまで守れるのか、純粋にそこに興味があり、楽しんでいた。
だから、隆弘に命令する。
「じっとしてなさい、隆弘」
そして丹念に、しつこく、同じリズムで同じ場所を舐め続ける。
「ひいっ、ああ・・・」
「さあ、もう1度お願いするのよ、隆弘」
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ。
下から上へ、下から上へと舐める。
「んん・・・・あくっ・・・・・」
「・・お願いは、しないの?」
「ああっ・・・・・もっと僕を苛めて・・・・僕が泣いても許さないで・・・・気が狂うまで焦らしてください・・・ひいいっ」
「ふふふ、よく言えたわね。そうよ、隆弘のおねがいどおり苛めてあげてるのよ」
「ひいいっ、あああんっ、ゆるしてええー」
「かわいい子、さあ、狂うまで舐めてあげるわ」
「ひいいいいいいいっ」
隆弘は絶叫し、終わりのない責めの階段をまた一歩のぼっていくのであった。
「琴音、今日はもう終わりなの?」
部屋からでた琴音は、仲間の女に声をかけられた。
互いに蜘蛛と呼ばれる仲間。
幼い男を身体で支配し、思うがままに操るのが生業。
「いえ、半日焦らして責めたから、今度は半日かけて絞りとるつもりよ。 今は手足を縛って寝かせてあるわ」
「ふふ、さすが琴音。あの子の悲鳴が外まで聞こえてたわよ」
琴音は静かに仲間の顔を見る。
「それよりも、わざわざ仕事場で呼びとめたって事は、なにか話があるんでしょ」
琴音に見つめられた女は、肩をすくめて笑う。
「敵わないわね。そうよ、近々また大きな戦があるらしいわ」
「それで?」
表情を厳しいものにして尋ねる琴音。
女の顔からも笑みが消える。
「琴音のあの子、使うらしいわよ。・・・もう、使えるんでしょ」
「・・・・・・・・・」
琴音は目をそらして答えない。
女も答えは求めなかった。
「私達が生きる為よ・・・」
女はそう言って、その場を去っていく。
琴音は目を閉じて、しばらくその場を動かなかった。
「明日、隆弘殿を御家にお帰し申す」
砦の中心に据えられた部屋。
上座に座り正装させられた隆弘に、首領は恭しく告げた。
隆弘は戸惑った目で首領ではなく私を見る。
「ここから出られるのよ」
私は普段と変わらぬ言葉で隆弘に言う。
隆弘という人質を預かり半年。
私にとっては最も長く肌を触れた少年の正体は、この国に古くから名を馳せる家の後継ぎ。
今、その家は富と権力をめぐり血を流しての争いまで繰り広げ、
謀略は正統に血を引く者の数を減らし、
隆弘の名と身体はその血を包む貴重な器であった。
戦には器が必要なのである。
多くは、私自身昨日まで知らなかったこと。
「ぼく・・姉さまと一緒にいたい・・」
隆弘が小さく口を開く。
「よろしいですとも、琴音はどこまでも隆弘殿に共させましょう」
頭を下げて礼をする首領。
下げた頭の下で、笑みを浮かべ私を見る。
隆弘を立てた勢力が大儀を得る。
隆弘を差し出し、その勢力に取りこめば我等一族の地位もあがる。
そして、隆弘の心を支配しているのは私。
隆弘が求めるのは私。
全ては、我等の一族と仲間達が生きる為。
「本当に、姉さまも一緒?」
なおも不安がる隆弘に、私は笑みをおくる。
「ええ、一緒よ」
「うん、ならいい」
隆弘の笑み。
この子は、私が与えた支配の中で生きている。
さらに増す首領の笑い。
「それでは私は明日の用意がありますので、あとは琴音になんなりと申し付けください」
すっと立ちあがり、私と隆弘を見やって部屋を出て行く。
私と隆弘だけが残され、しんと静まる部屋。
「姉さま・・」
隆弘が座を降りて私に近づいて来る。
私の胸の中に飛び込み、あどけない顔を上げて私を見る。
「ぼく、姉さまが一番好き。だから・・・・」
「ええ、分かっているわ」
両手で隆弘を包み唇を重ねる。
「・・・ん・・・迎えは夜のうちに来た。
闇の中で隆弘が輿に乗せられ、
隆弘がどうしてもとせがんだ為に、私が輿に並んで馬に乗る。
「姉さまも一緒だよね・・」
「そうよ、安心して中で休みなさい」
不安げに輿から顔をだす隆弘をなだめて砦の門を抜けた。
門の内側で、首領が満足げに私と隆弘のやりとりを眺め見送ってくる。
私を囲む迎えの者達は黙ってそれを背にし、夜の道を進んで行く。
振りかえって見る砦は城と呼ぶにはおこがましいものであるが、
野党の集団に過ぎなかった私達を守り、地方の一勢力となるまで育てたところである。
そして私達がおさえた隆弘がこのまま御家を継げば、全ては上手くいく。
「姉さま・・」
また顔を出す隆弘。
「どうしたの?そんなに身を出しては危ないわ」
「うん、姉さまの顔が見たかっただけ」
隆弘は無邪気に笑って私を見る。
「隆弘どの、しばらくの辛抱です。間もなく我等の本隊と合流します」
私に代わって、守りの男が隆弘に言う。
隆弘はその男と私の顔を順に見て、私が笑って見せると輿の中に戻っていった。
馬の足は進み、やがて砦は遠く見えなくなる。
今宵は月の明かりも乏しく、馬が踏む草の音も深い。
これから私が行くところはどんなところなのだろう。
私が手にしているのは隆弘の心。
『・・姉さまが、好き』
隆弘が自分に向ける好意。
そう、これから私と私の仲間達を守っていくのは隆弘。
・・・私が、隆弘に守られる。
『好き』
力のない笑みが漏れた。
そして、その笑いを裂いたのは、輿に突き刺さった無数の矢だった。
カツッ。
最初に1本の矢が、
そして間を置かずに数えきれぬほどの矢が降りそそぎ、隆弘が乗っている輿に突き刺さる。
「敵襲!!・・・ぐおっ」
「うわっ」
「がああっ」
突然の攻撃に守りの兵が声をあげ、状況を知る間もなく次々倒れていく。
輿を担ぎ手も矢を受け、輿ごと地面に転がる。
「隆弘!!」
琴音が降り注ぐ矢の中、馬を捨てて輿にとびかかり、懸命に戸を空けて中を覗く。
「ね、姉さま・・・」
中には怯えた隆弘。
幸い矢は受けておらず、怪我はない。
ほっと息をつく琴音。
そしてすぐに気を引き締めて、隆弘を全身で覆うようにして輿から出す。
敵の正体がなんであれ、ねらいは隆弘だ。
しかもこの様子からして殺すつもりらしい。
「逃げるわよ」
辺りを見まわし手近な空馬を見つける。
馬もこの様子でかなり興奮している様子だが贅沢は言ってられない。
琴音はとにかく馬の横から手綱を掴み、
力まかせに引きつけて隆弘を片手で抱いたまま馬の背に飛び乗る。
馬がいななき琴音達を振り落とそうとするが、
琴音は懸命に隆弘と馬の手綱を握り締め、馬の腹を蹴って走らせた。
守りの兵の話では迎えの隊が近くにいるはずだと、首を回す琴音。
だが、その迎えがいるはずの方向に次々と火の手があがり、合戦の声が聞こえ始める。
さらに、闇の中から弓を構えた兵士達が姿を現してこちらを指差す。
「いたぞ、逃がすな!!」
「・・ちっ」
舌打ちする琴音。
馬の腹を思いきり蹴って敵兵の間を強引に抜けていく。
あらゆる方向から次々と矢が飛んでくる。
立ち止まれば、自分も隆弘も命はないだろう。
「姉さま、僕たちどうなったの?お家に帰れないの?」
腕の中で隆弘が懸命にしがみついてくる。
「帰るよ、砦だ」
迎えがだめになれば戻るところはそこしかない。
が、次の瞬間。
ドスッ。
1本の矢が後ろから琴音の肩口を貫いた。
「ぐっ!!」
痛みが全身を駆け抜け、目の前が真っ白になる。
だが、琴音は隆弘を掴む手を離さずそのまま馬を走らせた。
「姉さま!姉さま、血が!!」
隆弘の声に眩む目を下ろすと右の肩に矢が突き刺さり、
隆弘の目の前まで飛び出した矢じりから、大量の血がぼとぼとと流れ落ちていた。
「私は大丈夫だから、頭を下げて・・」
琴音は無理に笑いをつくって、隆弘に言う。
どうやら最初の囲みは突破したようだ。
相手も密かに企んだ夜襲、責めての数は多くない。
そう判断したかった。
「姉さま、痛い?大丈夫?死んじゃだめだよ、姉さま!!」
隆弘が目から涙をこぼして、見上げてくる。
琴音は笑って、できることなら隆弘の涙を拭いてやって抱きしめてやりたい、
そう考えている自分に今更ながら気付いていた。
闇の中を駆ける琴音。
馬の蹄が地面を蹴るたびに血が噴出し、意識が薄れる。
それでも隆弘の声を聞いて、前に進む。
もうすぐ森が見えるはずだ。
そして、砦が。
仲間が待っている。
今度のトラブルもあの首領ならなんとかするだろう。
そう、考えて・・・。
だからその閉じかけていた瞳に、
森の中で浮かぶ炎と煙が見えたとき、琴音はその目を一度完全に閉じなければならかった。
砦も、ダメだ・・・。
「姉さま・・・あれ・・・」
隆弘が炎の方を指差し、琴音が目を開ける。
砦が燃える方角から1つ2つと馬にまたがった敵兵の姿が現れる。
「・・・・逃げるよ」
琴音は馬の向きを変え、砦とは離れた森を目指す。
敵の数は次々と増え、馬の足で真っ直ぐこちらを追ってきた。
琴音は森の中に一気に駆けこみ、馬をすてて地面に降りる。
大人数の敵に馬で追われる以上、馬が入れぬ森の奥へ隠れるしかない。
そう判断してのことだった。
だが地に足をつけたとたん琴音の全身から力が抜け、地面に倒れこむと同時に口から多量の血が吐き出た。
「姉さまー!!」
隆弘が涙声で叫ぶ。
「静かに・・・、隆弘、私がここで敵を引きつけるから一人で奥に隠れなさい」
「姉さまと一緒じゃなきゃ、やだ!姉さまも逃げよう!!」
「私はここまで、隆弘ひとりなら、事が落ちつけば捕まっても殺されない。
でも今はダメ。やつら、本気であなたを殺しにきてる。私と一緒にいたら危険なのよ」
それは、自分と隆弘の関係を知られた場合の危険であり、自分と一緒にいる隆弘を見ればすぐに分かることだろう。
自分が死に、砦が崩壊すれば隆弘を縛る者はいなくなる。
隆弘は誰に操られることもなく、殺される理由もない。
「いやだ、姉さま、いやだ・・・」
「隆弘、言い子だから、お願いを聞いて、ね」
「こっちだ、こっちに入っていったぞー」
敵兵が近づき、がさがさと草を分ける音が近づいてくる。
「さあ、お行き!!」
琴音は最後の力を振り絞って隆弘を森の奥へ突き飛ばした。
「うわあっ」
転がりながら草の中に倒れる隆弘。
立ちあがって琴音を見つめるが、厳しい瞳に睨み返されて泣きながら森の中に消えていった。
「いたぞ!」
入れ違いに入ってくる敵兵。
琴音はゆっくりと肩を押さえながら立ちあがった。
「ガキの方はどうした?」
「さあね?」
「言わねえなら殺す」
「そうかい!」
シュッ。
琴音が素早く放った短剣が敵兵の喉に突き刺さり、男はもがもがとうめいて倒れた。
「どうした!?」
そしてまた現れる敵兵。
倒れた仲間を見て、怒りの形相で刀を振り上げた。
ここまで、か。
もはや敵の刀を避ける力はないと諦める琴音。
振り下ろされた刀の刃が琴音の頭上に迫る。
「だめええっ」
ガッ・・・・・・・・・。
「隆弘っ!!」
それは一瞬。
琴音を殺すはずの刃が、森から飛び出した隆弘の身体に食い込み、
反射的に振った短剣が男の喉を切り裂く。
男が倒れた後、血にまみれた隆弘が同じように琴音の胸に倒れてくる。
「・・・姉さまは死んじゃ、だめだよ・・・・・」
言葉を失った琴音に、幼き少年はそれだけを言い残して目を閉じた。
姉さまは死んじゃ、だめだよ・・・。
数百年という夜。
だから、琴音は生きている。
真新しいベットの白いシーツの上に座り、何もない宙を見上げて瞳を閉じる。
「・・・琴音さん、どうしたんですか?」
そんな琴音に、秀行と沙希が遠くから声をかけた。
琴音は閉じた瞳を薄く開いて、微かに笑って答える。
「ふふ、ごめんなさいましね・・・」
受験とか、付き合って男のこととか、当時の尚美は何かの問題を抱えていたのかもしれない。
だが秀行にとって尚美はごく普通の、本当にふつうの“お姉ちゃん”であり、
今、この状況は信じられないもので、
尚美に襲われ、乳首に与えれている執拗な責めが現実であった。
「あああああっーーーーーー」
尚美は秀行の両の乳首を爪でつかみ、ギチギチと挟みつける。
「た、助けて、お姉ちゃん」
尚美の身体の下で、もがく秀行。
だが両手は自由にならず、身体も完全に押さえ込まれていてどうにもならない。
ただ許しを請いながら、乳首から走る痛みに耐えるしかない。
およそ3分。
それだけ経つと、ふと尚美の指から力が抜けた。
尚美は再び、秀行に抱きついたまま優しく胸をなで始める。
「はあ、はあ、はあ・・・」
荒い息をつく秀行。
「ねえ、お姉ちゃんの玩具になるって言って」
熱い息を吹きかけながら、耳元で尚美がささやく。
「・・・・・・」
どう答えていいのか分からず、黙っている秀行。
「・・・・言って」
「・・・・・・」
「・・そう」
とたんに両の乳首が爪で掴まれ、激しく摘み上げられる。
「ひいーーーーーっ」
秀行は身体を突っ張らせて苦痛を訴える。
が、尚美は容赦なく爪をたて、赤く充血した乳首をギチギチ左右にこね回す。
「ゆるして、ゆるして、お姉ちゃん・・」
「玩具に、なる?」
緩む、尚美の責め。
「・・・・・おねえ、ちゃん・・・」
だが、秀行がそれ以上答えないと判断すると、より力をこめて乳首を挟み、責め上げる。
「あああ、ああ、あううっ」
「なる?なるでしょ?」
興奮した尚美の声。
全身の力を込めて秀行に抱きつき、もだえ苦しむ秀行に屈服をうながす。
「ねえ、お願い・・・」
ギュッ。
さらに強まる責め。
うつ伏せになっていた秀行の身体を乳首をつかんだまま起こし、引き千切らんばかりに、上下左右へと乳首を引っ張りまわした。
「ひい、ひい、あーーーーっ」
尚美の方に顔を持ち上げ、悲鳴をあげる秀行。
「どう、なる?」
「なる、なる、お姉ちゃんの玩具になるからゆるしてー!!」
「・・・いい子ね」
ついに屈服した秀行に尚美は言うと。
パクパクと開閉する秀行の唇に、自らの唇を深深と重ねた。
「逆らっちゃダメだよ・・・」
尚美は秀行から唇を離すと秀行を今度は仰向けに寝かせる。
もちろん、秀行の両手は縛られたままだ。
尚美は秀行の上に覆い被さると、ゆっくりと秀行のシャツをめくり上げ、赤く腫れ上がった乳首に触れた。
先ほどまでの責めとは違って、中指の腹で優しく乳首の頭をさする。
「あ・・」
触れるか触れないか微妙なタッチに、秀行は悦びを含んだ声を漏らした。
「気持ちいいのね」
満足そうに尚美は囁く。
口を軽く開けて秀行の乳首によせると、舌をのばし、その先で乳首を丁寧にころがす。
片方の手ではもう一つの乳首を責め続け、
開いた手で秀行のわき腹から脇までを爪の先で引っかくように往復する。
「あん、うう、あんん」
くすぐったいだけとは違う、快感を含んだ微弱な感覚。
喘ぎながら無意識に身をよじろうとする秀行を、尚美は逃がさないように押さえつける。
「あん、ああん、ううん」
「秀行君の声、可愛い・・」
尚美はもう一つの手も乳首から離し、左右同時にわき腹を責め始める。
十本の指がゆるゆると脇の下までのぼり、またゆるゆると、わき腹まで戻る。
指が動くたびに秀行は、尚美の身体を持ち上げるほど腰を浮かし、えび反りになって訴える。
「あ、それダメ、あ、変になっちゃうよう」
だが、尚美は秀行の叫びを楽しむかのようにあくまでもゆっくり両手を動かしつづける。
下で弄んでいた乳首を口に含み、軽く歯をたてて秀行の反応を楽しむ。
「ひゃう、ダメ、かんじゃダメ、あうっ」
尚美は、右、左と、交互に乳首を口に含み刺激をあたえる。
そして、上下させていた手の動きをわき腹に固定させくるくると縁を描くように変化させた。
「あああー」
秀行の腰が跳ねあがる。
一心に責め続ける尚美。
「あああーーーーーーっ」
秀行は尚美を持ち上げた姿勢で震わせ続け、
やがて、頂点でビクッっと身体を震わせるとぐったりとベットに沈み込んだ。
「はあ、はあ、はあ、」
荒い息をつく秀行。
「・・・・・」
尚美は、秀行の頭を優しくなでると秀行から離れた。
そして、
「私の裸、見せてあげるね」
自らの衣服を脱ぎ捨て始めた。
「・・見て、秀行君」
尚美はブラジャーとショーツまで脱ぎ捨てると、秘部を隠すこともなく秀行の上に膝立ちになってまたがった。
2つの胸のふくらみとその先でツンと立つ乳首、薄く翳った下腹部。
小学生の秀行から見た尚美の身体は大人のものそのものであった。
「吸いなさい」
右の乳房を秀行の顔に近づけ命令する。
秀行が恐る恐る口を開けると、尚美は乳房を乳首を中心に深く押しこんだ。
「うぐぅ」
息を詰まらせながらも、秀行はツンと張った乳首を吸い、舌を這わせた。
「ううんっ」
ぶるっと、身を震わせる尚美。
片手で秀行の頭を抱えて、さらに胸を押しつける。
「ちょっと噛んで、お姉ちゃんがしてあげたみたいに」
言いながら、尚美は秀行の乳首を摘み、こりっと捻る。
「あう」
声を漏らして、秀行は乳首に加えられたのと同じくらいの強さで尚美の乳首に歯を立てた。
「ああ、そうよぉ、上手」
尚美は、喉をそらせて悦びの声をあげる。
さらなる愛撫を要求して、秀行の乳首をひねりまわす。
こり、こり、こり。
「あん、あん、あん」
責めながら喘ぐ尚美。
やがて、乳首をつかんでいた手が秀行の下腹部へと移動していく。
「ふあっ」
ふくらみを捉えた尚美の手が、ズボンの上から秀行に刺激を送る。
「子供のくせに大きくなってる・・」
尚美の動きはだんだんと激しくなり、ついにはズボンのボタンを外し、パンツの中に手を挿し入れた。
「うわ」
直接ものを掴まれ、秀行はたまらず乳首から口を離す。
尚美は、激しく秀行をこすりあげる。
「あ、あ、あ、あ、あ、」
まだオナニーもしたこともない秀行は、尚美のなすがままになって快楽にひたる。
尚美は身体の位置を入れ替え、秀行の下半身に頭をむけると、秀行のズボンをパンツごとベットの外へ放り出した。
反動で飛び出した秀行の下部は、これまでの責めですでに充血しきっていたビンッとなっていたが、
その先端は皮で隠された少年の状態を保っていた。
ゴクッ。
唾を飲みこむ尚美。
カリ首の部分をつかむと、皮を一気にめくり下げた。
「ひあっ」
悲鳴をあげる秀行。
尚美は間を置かず秀行の先端を口で含み、初めて外にでた柔らかく敏感な部分を舌で責めまわす。
「ああっ、お姉ちゃん、ダメ、つらいよう、やめてー」
感じすぎる。
まったく初めてされる行為に、秀行は快感の地獄につきおとされた。
「やめて、やめて、やめて、ゆるしてー!」
動かない両手をバタバタとさせて、許しを請う秀行。
「ダメ、玩具は私を悦ばせればいいの・・」
亀頭。
カリ首。
尿道。
尚美の舌は、秀行がもだえ苦しむところを発見しては責めてくる。
「もうダメ、ダメだよー、壊れちゃよー」
なんの防御もできなず、ただ責められる秀行。
「そうよ、もっといい声を聞かせて・・・」
尚美の責めは、秀行の気が遠くなるまで続いた。
「目が覚めた?」
秀行が目を覚ますと、優しく微笑んで自分を見下ろす尚美の顔があった。
気を失っていたのはほんの数分だったらしく、気を失うというより眠っていたとい方が近い。
尚美の笑みはいつもの『お姉ちゃん』のもので、秀行は今までのできごとが夢のような気がする。
だが現実として、尚美は全裸であり、秀行の両手は縛られたままで、剥き出しにされた下半身を尚美の手が握っている。
「浩之君は、まだ射精できないんだね」
握った手を上下に動かしながら、尚美が言う。
そして嬉しそうに、
「だったら、ずっと遊べるわ」
つぶやき、秀行の上に自らの股間を跨らせた。
尚美は自分の秘部を指で開き、騎乗位の姿勢で秀行の先端にあてがう。
「挿れるよ」
ぬぷ、ぬぷ、ぬぷっ。
「はあっ」
ペニスが飲み込まれていく感触に声をあげる、秀行。
「うんん、いいよ秀行君、気持ちいいよ」
尚美もまた征服する快感に、身を沈めていく。
「あああ、」
「あん」
互いに声を上げながら、根元まで完全に結合する。
尚美はぶるっと身体を震わせ秘部から広がる快感を全身に受けると、
繋がったまま秀行の両肩に手を置き、秀行を見るめた。
「動くよ」
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ・・・・。
「あん、あん、あん、あん、ああ、」
尚美は大きく腰を上下させ、秘部をこすり合わせる。
秀行のペニスが尚美の膣内で、揉まれ、しごき立てられ、いやらしい液で包まれる。
「はん、はん、はん・・・」
今にも射精しそうな感覚に責められ、秀行が喘ぐ。
だが、未成熟な身体ゆえに放出という終わりは来ない。
「うん、ああ、ううん」
果たされることない快感がペニスの方へと集まっていく。
尚美は腰を下ろすたびに、左右に頭を振って喘ぐ秀行を熱い目と息で見下ろしている。
ギュッ。
尚美が予告なく、秀行の乳首を捻りあげた。
「ひいっ」
背中を浮かせ痛みに耐える秀行の身体。
尚美は、より深く腰を押しあててそれを押さえつける。
「ああ、ひいっ、ああ、ううぅ・・・」
乳首への苦痛と、ペニスへの快感を同時に与えつづけれる秀行。
尚美のされるがままに、
もがき、
声をあげ、
自由を奪われ、もみくちゃにされて、いいように責めれる。
「秀行君、これ、舐めて」
どこから取り出したのか、尚美は秀行に、黒くて細長い棒のようなものを見せた。
棒の太さは人間の指ぐらいで、数珠がつなっがたように波打った形をしている。
棒の端からはコードがのびて、尚美がつかんでいるコントローラにつながっていた。
「舐めて」
尚美は繋がったままの腰を動かし続けて、命令する。
「はあ、ふう、はあ・・」
尚美に従い、見知らぬ器具に舌を這わせる秀行。
「もう、いいよ」
棒全体が唾液に塗れたことを確認すると、尚美は秀行の口からそれを離し、
自分の背の方にまわすと、秀行のアヌスに押しあてた。
「な、何するの?お姉ちゃん」
驚く、秀行。
尚美はかまわず秀行を押さえつけ、棒、アヌスバイブを秀行の中に埋めこんだ。
「ぎぃいいいいい」
悲鳴をあげる秀行。
バイブの凹凸が、秀行の肛門を割って次々と入ってくる。
「抜いてー!!」
秀行は、心の底から懇願した。
「ダメ・・・」
尚美は無げなく言い、中ほどまで侵入したバイブを今度はゆっくり引きぬいていく。
「あ、あ、あ、あ、あ・・・・」
ひとつひとつ数珠が外に出るたびに、ビクンビクンと反応する秀行。
最後の一つが出ると、直美は再びバイブを挿入し始める。
「あーーーーーっ」
入ってくる。
そして入りきると、また抜かれる。
「いいいいいーーーっ」
入る。
「ダメー!!」
出る。
「ううううううーーーっ」
入る。
「ふううううううーーっ」
「ふふ、まだ、これからよ。」
尚美は、苦しむ秀行を見下ろし、手の中のコントローラーのスイッチを入れた。
ヴーーーン。
バイブの振動が秀行を責める。
「はあああああああああ」
もはや秀行に言葉を出す余裕はなく、悲鳴をあげるだけ。
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・・」
尚美は、コントロラーを投げ捨てバイブを掴んだ手を動かし、腰を振って、さらに深く結合を求める。
じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ・・・。
繋がった部分からあふれ出てくる液。
「いく、いくよ、秀行君」
尚美の動きが激しくなり、
「ーーーーーーっ!!」
ピーンっと背を張って、ついに尚美が達する。
どさ、
そのまま秀行の上に倒れこむ尚美。
「「はあ、はあ、はあ」」
2人の熱い息が、互いの顔にかかる。
「・・・・・」
尚美はゆっくり顔を起こすと、まだ繋がったままの秀行のペニスに手をやった。
そして、
「本当に、ずっと遊べるね」
射精という終わりを知らない少年にむかって、囁いた。
「お姉ちゃん、なんでこんな事するの?」
秀行は聞いたが、尚美は答えなかった。
ただ悲しそうな顔をして、
両手を縛られたままの秀行の顔を自分の秘部におしつけると、
「舐めて・・・」
そう、命令した。
「うん、そう、もっと舐めて・・・」
やがて、尚美の快楽にひたる声が聞こえ、
尚美が秀行のアヌスに挿れたバイブを上下し始めると、
「うう、ひぃ、ひぃ、ひあっ!」
秀行自身の堕ちていく声が響くだけであった。
尚美はその後すぐ家族とともに引越し、秀行と会うことはもうなかった。
「こら、秀行!!どこへ行く気よ!」
都立の中学。
帰宅しようとグラウンドをぬける秀行は、頭上から声をかけられ足をとめた。
声はよく知っているもので、秀行はめんどくさそうに顔をあげる。
「どこって、帰るんだよ」
「部活はどうるのよ!」
声の主は沙希。
水泳部の彼女は、プールサイドに張られた金網の向こうから秀行を見下ろしていた。
沙希とは1年、2年とつづけて同じクラスであり、一度、となりの席になってから妙にしつこく絡んでくる。
「僕は帰宅部だよ」
「ちがーう、水泳部でしょ」
「じゃあ、幽霊部員」
そっけなく答える、秀行。
水泳部に入部したのは、全員何かの部に入るのが中学のきまりであったからだ。
身体も小さく、部活に興味がなかった秀行は、一番幽霊部員が多いと聞いた水泳部に登録した。
「そういうことで」
「どいうことよー!」
金網の向こうで叫ぶ沙希。
夏に近づく太陽が、沙希の競泳水着に包まれた身体を照らす。
沙希の運動で引き締められたボディラインは、クラスの男達の間でも評判であり、
快活な性格とあわせて、彼女に想いを抱くものも少なくない。
確かに沙希は可愛くて、綺麗な少女だと秀行も思う。
だが過去に自分が受けた経験のせいか、秀行は女性というものにあるレベル以上の感心がもてくなっていた。
「そういうこと」
「いいから、こっちに来なさいよ」
不機嫌そうにこちらを睨みつける沙希。
くす。
秀行は少女らしい真っ直ぐな瞳と目を観て、無意識に笑みを浮かべた。
「な、なによ・・・」
秀行の笑みをみて、何故かたじろぐ沙希。
「いや、なんでもないよ。じゃあね」
秀行はその隙にと、背を向けて校門まで走り始める。
「こらー、秀行ー!!」
遠くから聞こえる声を聞いて、秀行はもう一度笑い、そして考えた。
・・・どうして、沙希は僕にかまうんだろう?
「どうして、私、あんなやつが・・・」
その時、ため息と一緒につぶやいた沙希の声は、まだ誰の耳にも届いていなかった。
「・・ここで、いいかしらね」
沙希のささやかな追撃を逃れて、帰宅路をすすむ秀行の耳に女の声が入ってきた。
澄んだ、流れるような声。
そして、確かに、女である声。
秀行があたりを見まわすと、セーラー服姿の女性が1人、空家らしい家を門の前から見つめていた。
歳は秀行より上、高校生、それも上級生だろう。
身長も秀行よりかなり高い。
なによりも、・・・美人だ。
一目見て、秀行は客観的に判断する。
だが、同時に感じる違和感。
腰まで伸びる真っ直ぐ癖のない黒髪、両手で握るこれも黒い鞄、
そしてなにより、盛夏も近い季節だと言うのに彼女の来ているセーラー服は濃紺の長袖、
スカートも膝まで完全に隠すような、昔のアルバムに出てくるような古風なものであった。
「・・・・・・!」
彼女がこちらに気がつき秀行を見る。
ざあっ。
風が流れる。
空気の色が変わった。
秀行をとりまく世界がうつろう。
彼女はこれでいいのだ、引きこまれるように納得する。
「私に、なにか?」
気がつくと、秀行は彼女のすぐ前にいた。
いつのまに?
「どうしたの?」
秀行を見下ろし、彼女の口元に含まれる薄い笑み。
この陽気のもと、長袖濃紺のセーラー服につつまれる涼しげな顔。
これも黒く深い瞳が対となって秀行をうつす。
「いえ、その・・・」
上手く口が動かない。
足も地面に縫い付けれたかのようだ。
秀行の額に汗が浮かぶ。
「・・・ふふ」
笑う。
秀行を見て微かに笑う。
白くしなやかな手が伸びて、秀行の額をぬぐう。
彼女は、ちがうものだ。
本能が、心のどこかで秀行に言う。
「私、怖いですか?」
彼女の手が秀行の額から首筋へと、ゆっくりなでおろされる。
「・・怖いですか?」
もう一度、彼女の口が開く。
秀行は答えられず、目を閉じることもできず、ただ振るえる。
バタン。
彼女の手から鞄が落ちる。
気がつくと彼女の両手は秀行の両頬を掴んでいる。
彼女はゆっくりと秀行の顔を引き寄せている。
「目を、閉じて・・・」
唇が、唇に重なる。
「あ、あ・・・」
舌が唇を割って入ってくる。
逃げる舌をからかうように、どこまでも追ってくる。
秀行の中で甦る記憶。
従妹に犯されたあの日のこと。
「・・お、お姉ちゃん・・・」
「そう・・・」
秀行からゆっくりと顔を離す彼女。
両手で優しく秀行を拘束したまま、言う。
「あなた、いい匂いがするわ。その、お姉ちゃんのせいかしらね・・・」
彼女は呆然となる秀行から、両手を離し地面の鞄をひろい上げた。
そして、また家の方を見て囁いた。
「・・そうね、ここで、いいかしらね」
風が吹いた。
「秀行、ひ、で、ゆ、き、・・・・秀行!!」
「・・・ん?」
「ん?じゃ、ないでしょ。どうしたのよ、ぼーとしちゃって」
放課後。
ホームルームも終わりばらばらと生徒達が出て行く教室。
沙希は、ぼーっと席に座ったままの秀行に声をかけた。
「ホームルーム終わったわよ。どうせ直ぐに帰るんでしょ、あんたは」
「帰宅部だからね」
「幽霊部員でしょ」
「うん」
ふらっと立ちあがる秀行。
普段も元気いっぱいというタイプではないが、今日の秀行は朝から様子が変であった。
沙希は自分よりもやや背の低い、秀行の様子を不安げに観察する。
「沙希」
沙希の視線に気がついているのか、顔を上げて沙希を見上げる秀行。
いつもの、他の男子とは違う、笑みを沙希にむける。
「な、なに」
「サンキューな」
そう言うと、秀行は鞄をもって教室を出て行く。
「秀行」
「なに?」
教室の出かけたところで、沙希は秀行を呼びとめた。
「なんでも、ない」
「そっか」
秀行はまた、笑った。
グランドをぬけ、校門を出て、秀行は帰宅路を急いでいた。
昨日、会った女。
濃紺のセーラー服をきて、白い手で秀行に触れた女。
逆らえぬまま、奪われた唇。
あれは現実だったのか?
秀行は、それを確かめるために、あの家の前に立った。
「やっぱり空家か」
家に人の気配はなく、女の姿もなかった。
やはり夢?
それとも、昔のあのことが生んだ幻?
とにかく、昨日のことが嘘ならばそれでいい。
それでいい、・・・はずだった。
「ごめんなさいましね」
「あっ」
振り向くと彼女は、いた。
昨日と同じく、涼しく妖しげな笑みで秀行を見ていた。
「ご用ですか?」
「あ、あの」
パクパクと口を動かす秀行。
彼女は秀行を見つめたまま、言う。
「ええ、ここに住むことにしましたの」
「そう、ですか・・・」
なんとか、声を絞り出す秀行。
彼女はくすっと笑って、秀行の横をとおりすぎ、門をくぐり玄関の戸を開けて振りかえる。
「どうそ、おあがりになって」
「え?」
「私に、会いにきたのではなくて?」
彼女が目を細めて、秀行を誘う。
「うっ」
秀行の足が一歩前にでて、下がる。
全身に走る汗。
この門をくぐれば、もとには戻れない。
「よろしいのよ。怖ければ、私のことなど忘れてしまっても」
黒髪を揺らして、彼女が笑う。
「その方が、貴方にはよろしいのかも」
まただ、また、風が吹く。
彼女の手がそっと、秀行に差し出さす。
「でも、私は貴方に来て欲しいわ。来て・・・」
ああ、身体が引かれる
一歩、二歩。
進んで行く秀行。
そして、彼女のもとにたどり着くと、全身の力が抜け、どさっと彼女の胸の中に倒れこんだ。
「貴方のお名前は?」
「・・・秀行」
「そう、よい名前ね。私は・・・・」
彼女の両手が秀行を包み込む。
「ことね、琴音といいます」
「琴音、さん・・・」
「・・・はい」
ドアが閉じ、2人の姿が消えるまで、誰もその前を通らなかった。
「どうぞ、奥へ・・・」
琴音に手を引かれ、家の中に入っていく秀行。
昨日まで空家であったはずの家の中は、隅々まで完璧なまでに清掃されており塵ひとつない。
「いつお客様を迎えても良いようにしましたの」
秀行の心の内を読んだのか、琴音が薄い笑いで答える。
「お客様って、僕のことですか?」
秀行はふらふらと連れられながら、口を開く。
「・・今は、そうですわ」
琴音は、しばし間を置いて、答えた。
「こちらへ・・・」
秀行は一番奥の部屋へと通される。
そこは、板張りの床だけが広がる家具も装飾品もない部屋であった。
「家具はまだありませんの、・・・よく分からなくてね」
琴音の言葉の意味が分からないまま、部屋の真中に立たされる秀行。
琴音は秀行の前に立ち、秀行を見下ろす。
「本当に、貴方はいい匂いがしますわ」
秀行の髪に手を入れ、なでる琴音。
秀行の首筋に口をよせると、すうっと息を吸い、吐息とともに舌を這わせる。
「ああ・・」
震える秀行。
「脱いで・・」
「え?」
「脱ぎなさい」
琴音の舌は秀行の首から、耳へと移り、秀行に命令を伝える。
「早く」
琴音の舌が耳の中をうごめく。
「あ、ああ、そんな、恥かしいです・・」
「それでは、仕方ありませんね。私が脱がして差し上げます」
胸のボタンにかかる琴音の手。
「ダ、ダメです」
「静かに」
琴音の唇が秀行の耳を噛み、同時に秀行の上着が易々と剥ぎ取られる。
「ああ、やめて、ください」
だが琴音の手は休まることなく動き、
一体どうなっているのか、脱がされる秀行も分からないまま衣服を剥ぎ取っていく。
ベルトが抜かれ、ズボンが落ち部屋の隅に飛ばされる。
そして、最後の一枚に手をかけられ、秀行は布の縁を掴み、ようやく抵抗の意思を示した。
「逆らっては、だめ」
琴音が、手が秀行の手に重ねて囁く。
その声に一瞬、力が緩む秀行の手。
「あっ・・」
気づいたときには、秀行の両手は琴音によって頭上にあげられ、
半透明の細い糸のようなものが両手首を一つに縛りあげると、糸は天井までのび、
秀行は万歳をした格好で立ったまま拘束されてしまった。
「なんだ、これは?」
考える間もなく、琴音が秀行の下着を膝から落とす。
ついに全裸とされる秀行。
琴音は満足そうに動けない秀行の前に立つと、その胸に手を当ててうっとりとつぶやく。
「可愛い、身体」
秀行の胸、乳首を指でさする。
「うう・・」
「そして、いい匂い」
顔を近づけ唇を奪う。
ゆっくりと歯の間を割って、進入する。
「はあ・・」
秀行の下半身に、琴音のスカートが触れ先端をなでていく。
「知っていて?貴方は・・、」
琴音のもう一つの手が、秀行の腰を抱いて引き寄せる。
「“支配された”匂いがしますのよ」
琴音は秀行を抱いたまま、顔を離し、唇を解放する。
そして、乳首を人差し指と親指の爪で挟んだ。
「ほら、こんなふうに・・・」
ギリッ。
「ひぃっ、・・・・・・あああ」
琴音の指が秀行の乳首を摘み上げ、深く食い込んで爪で左右にこねる。
「貴方は、昔、こんなふうにされたのね」
「いぎ、いぎいい・・・」
「そして、こんなふうに」
激しい乳首の責めが解放され、今度はわき腹を優しく5本の指が這う。
「ふあ・・・」
両腕を吊るされ、
琴音に抱きつかれて逃げ場のない秀行は、つま先立ちになって身をよじる。
「こんなふうに・・」
わき腹を離れた指がペニスを掴む。
先から漏れた液を手のひらで延ばすと、ゆるゆると前後させてしごき始める。
「はう、ううっ・・・・」
拘束された身体を振って、喘ぐ秀行。
琴音は秀行の声を満足そうに聞きき入る。
「そう、ここも」
ペニスをしごきながら、琴音の腰を抱いていた手が下におりて、秀行の尻をなでる。
尻の割れ目に指がかかると、谷にそって降り、穴の上でのの字を書く。
「そ、そこはやめて・・・」
ずぶっ。
「うぐっ」
指の先端がめり込む。
「お願い、やめて・・・」
「そうね、そうお願いしたのね」
ずぶずぶずぶ。
「ひいっ」
琴音の指は深く根元まで後門を犯す。
「そうよ、私には分かるの。なぜかしらね・・・。分かるの」
「あう、あう、あう、あう、あう」
前後の手を、リズムを合わせて動かす琴音。
秀行は万歳をしたまま、前と後ろの器官を責められ鳴き声をあげる秀行。
「でも、射精はできなかったのね。貴方は子供だったから」
琴音の唇が、くすりと笑う。
前後の手の動きが激しくなる。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ・・・、」
「よい声。出すときは言うのよ」
「う、あ、う、あ、ああ、で、でる・・・・」
秀行は吊るされた身体をピンと張って、ペニスにたまる快感をうったえる。
「いいのよ、出しても」
琴音の前の手は、手のひらでペニスをしごきながら、
親指で先端の先ばしる液を広げてにちゃにちゃとこする。
後ろの手は、深く食い込む内の指をくの字にまげて、男の弱点、前立腺をむにむにと刺激し続ける。
「い、い、い、イク、いくうぅー」
絶頂を叫ぶ秀行。
ぶるっと身体を震わせて、白濁した液を吐き出す。
どぷ、どぷ、どぷっ。
琴音の濃紺のセーラー服を汚す、秀行の液。
「はあ、はあ、はあ、・・・す、すみません」
息たえだえになりながら、秀行は琴音に謝る。
「いいのよ」
精液をかけられたまま、微笑する琴音。
「だって、これから2回目ですから」
「え、ま、待って、少し・・・、ああっ」
一端秀行のペニスから手を離すと、あふれ出た精液を手のひらに塗りつけ、
滑りと感触がよくなったことを確かめると、再びしごきはじめる。
「ああ、あう、あ、あ、あ、あ」
休む間もなくもだえる秀行。
「後ろは、もうひとつね」
琴音は、秀行に告げると尻の外にあった指をもう一本、穴に挿れる。
ずぶ、ず、ずずずずず、ず。
ゆっくり、喘ぎ苦しむ秀行を観察するように指を挿しこんでいく、琴音。
「ひいっ、は、入ってくる・・・」
秀行は身体をのけぞらせて、浸入に耐える。
「さあ、私は貴方の口から聞かせて、昔、貴方がされたことを」
「そ、それは・・・うわっ」
二本の指が根元まで侵入し、ぐにぐにと鉤状になって直腸を責める。
「言いなさい」
「・・・・・」
「そう、じゃあ、みっつめ・・・」
三本目が肛門に触れ、浸入の準備に入る。
「い、言います、言うから、許して、む、昔、従妹に犯されました・・・」
屈服させられる秀行。
「どんなふうに?」
ぐいっと、尻の内の指がまがる。
ペニスもねちゃねちゃと音を立てて責められている。
「両手を後ろで縛られて、最初は乳首を責められ、ひいっ、つ、次に、身体中を、うう、指を動かさないで!」
「それで?」
秀行の懇願には構わず、琴音は指で責め上げながら言う。
「ペニスを責められて、お尻の穴も弄られました、うう、もう・・・」
「一日ずっと?」
「は、い、一日、お昼から、次の日の朝まで、ずっと、何度も、犯されました、ああう、もうダメ、お尻がきつい・・・」
右へ、左へ、つま先で移動しながら、秀行は許しを請う。
だが、琴音の手はがっちりと秀行をとらえ、責めつづける。
「ありがとう、よく教えてくれたわね」
秀行にキスする琴音。
「貴方、ずっと支配されていたのね。でも、大丈夫・・・」
唇で唇をかみながら、琴音は目を細めて笑う。
「今から貴方の主は、私、だから」
ずぶぶぶぶぶ。
三本目の指が後ろで埋没する。
「ぐひぃ、無理、無理です、ああ、たすけて・・・、うう、抜いて、抜いてください・・・」
「ふふ、もう一回、射精するところを見せてくれたら、抜いてあげる」
「そ、そんな」
「ふふ、大丈夫、ゆっくり時間をかけて責めてあげる」
ぐちゅ。
秀行の後ろで指が責める。
ぐちゅ。
秀行の前で指が責める。
「あ、あ、あ、あああ・・・・・・」
「明日の朝まで、どれくらい時間があるのかしら」
秀行を鳴かせ続け、琴音はねっとりと呟いた。
「ふふ、苦しい?・・・それとも、気持ちいい?」
秀行は両手を吊るされたまま、責め続けられていた。
にちゃ、にちゃ、にちゃ、にちゃ。
1回目に放出された精液で汚れた琴音の手が、秀行のペニスをしごき立てる。
「ああ・・・、出る・・・」
秀行の内側で序々にたかまる射精感。
だが、
「ふふ、ダメ」
琴音の手は、秀行が達する寸前に動きをとめ、
逆にペニスの根元を絞めて秀行の放出を妨害する。
「くうう・・・」
寸止めを食わされ、
歯を食いしばって、出口の寸前まで迫っていた精液が押し戻されるような感覚に耐える秀行。
終われなかったペニスの先端から、先走りの液が糸を引いて床に落ちる。
「ふふふ」
微笑む、琴音。
秀行のペニスから熱が一端引くのを確認すると、再びしごきはじめる。
「うう、ああ・・・」
すぐさま蘇えってくる快感に喘ぐ秀行。
ペニスに血が充足し、精液が管の中を持ちあがってくるのが分かる。
「う、う、う、出ます・・・」
「はい・・」
またも動きを止める手。
「あううう・・・、お願い、もう」
秀行は快楽を押し戻される苦痛に顔を歪め、琴音に懇願する。
「もう?どうして欲しいの」
琴音は笑みを崩さず、秀行に囁く。
「お願いです、最後まで、イカせて・・・、ぎいっ」
琴音は、秀行の願いを最後まで聞かず、
後ろに挿れられていた指を折り曲げて内側から肛門を掴み、秀行の身体を落ち上げるように引き上げた。
「ぐお、ああっ」
秀行が、喉をそらして悲鳴をあげる。
ギリギリギリ。
琴音はなおも指と手を引き上る。
秀行は、ま先立ちになりその責めから少しでも逃れようとするが、
琴音は浸入した指を円を描くようにして秀行を嬲り逃がさない。
「ああ、ダメ、ダメです、ああ」
悲鳴をあげながら、うったえる秀行。
その状態のまま、琴音は無言でペニスへの責めを再開した。
ずしゅ、ずしゅ、ずしゅ、ずしゅ、ずしゅ。
「ひい、あ、ひいいいい」
秀行は、つま先立ちで悶え、苦しむ。
「・・出したい?」
ペニスのカリ首を親指でくじきながら、琴音が聞く。
「はい・・・、ああ、はいっ、ああ、出させて・・」
「そう、我慢できないのね」
「ううっ、」
ペニスをしごく手は勢いを増して秀行を責める。
後ろの手も、3本の指が交互に折れ曲がり、内側を指の腹で引っかき弄んでくる。
「では、我慢しなくてもいいようにしてあげる」
そう言って、妖しく微笑む琴音。
ペニスを掴んでいた手をギュッと握り、秀行の腰を突き出させる。
と、同時に、ペニスの根元にあの半透明の糸が巻きついた。
「ひぎぃっ」
痛みはなかったものの、
管をせき止められた感触が下半身を襲い、秀行は悲鳴をこぼした。
「ほら、これで我慢しなくてもいいわよ」
琴音は秀行に囁くと、ペニスをより一段と激しく責め始めた。
ごしゅ、ごしゅ、ごしゅ、ごしゅ、ごしゅっ!!
全く遠慮のない速度と力でペニスをしごく。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あああ」
放出を禁止されたペニスに一方的に送りこまれる刺激。
こすられるたびに先ばしりの液だけがもれだし、射精にたいする焦燥感が溜めこまれる。
「そんな、ひどい、ああああ!」
秀行は、ガクガクと足を振るわせる。
だが両腕は糸に拘束され、逃げるどころか、
下半身を前後で弄ぶ琴音の手をどけることも出来ない。
「ひい、あう、ひい、ああ、ひい」
射精する寸前、最も快感で、最も苦痛なとれに固定され、秀行は鳴く。
「気持ちいいでしょ?・・・こうすると、もっといいわよ」
両手で責め続けたまま、琴音の顔が下におりる。
琴音の唇が秀行のペニスに近づく。
「ふふ、こんなに赤くなってる」
秀行ペニスを前に笑う琴音。
舌が先端に触れる。
「うううっ」
琴音の舌の感触にうめく秀行。
限界以上まで責め続けられているそこは、
秘蔵に敏感になっており、本来なら即、射精に達しているような刺激だった。
「そう、感じてくださいね」
口を開ける琴音。
唇で秀行のペニスを絞めつけながら、ゆっくりと呑み込んでいく。
「うわ、ダメ、感じすぎる、きつい、きついです」
秀行は首をふって苦痛と快感をうったえる。
ペロ。
琴音の舌がペニスに巻きつく。
「ああっ」
ずず、ずず。
琴音の唇が壁をこする。
「うひ、ひいっ」
それまでペニスを掴んでいた手が、
秀行の袋の部分を下から支えるようにあてられ、やわやわと揉みしだく。
「そ、そこは、あああ」
ペロペロ、ずず、ずず、にちゃ、にちゃ、ねちゃ、ねちゃ。
「あひ、あひ、もうだめ、狂う、狂っちゃう」
「いいのよ、狂っても。私がなおしてあげるから」
「ああ、お願いです。なんでもしますから、イかせて、イかせてください」
じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ。
琴音の顔が激しく前後に動き出す。
「お願い、お願いです、なんでもします。あなたの玩具、奴隷になりますから」
懇願する秀行を、琴音は視線を上げて見つめる。
一度、口を離すと秀行に言う。
「いいのかしら?そんな約束をして」
「はい、ですから、早く、お願い・・・」
「そう、いいわ。後悔させてあげる」
じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ。
「ああ、あああ、ああああああああ」
激しく動く琴音の口。
後ろの指も射精を促すように、前立腺にねらいを定め責めたてる。
「はあ、はあ、はあ、はあ、うう、もう・・・」
「いいわ、だして」
琴音は秀行の様子を耳と唇で感じ取ると、ペニスを縛る糸を解き放った。
「あああっ」
どぷっ、どぷ、どぷ。
秀行は歓喜の表情で、いままで溜められていたものを琴音の口内に放った。
白い液が琴音の口いっぱいにひろがり、唇の端からもれだす。
「はあ、はあ、はあ、・・・・はあ」
秀行は最後まで放ち終わると、がっくりと力尽き、意識を失った。
「ふう、少し、虐めすぎたかしらね」
立ちあがる琴音。
口からもれる液をふこうともせず、秀行の頬をなでると、
両手の拘束を解いて倒れこむ秀行を支え、優しく、妖しく笑いかけた。
「・・・お休み。今日はここまで、ね」
「・・・ここは?」
秀行が目を覚ますと、あたりは薄暗く、
見覚えのある目覚まし時計に目をやると、すでに夜と呼ばれる時刻をさしていた。
ここは、僕の部屋?
秀行は自分が、いつのまにか自分の家の、
自分の部屋の、自分のベットの上にいることに気がついた。
「あれは、夢?」
呟く、秀行。
琴音の手で衣服を剥ぎ取られ、両手を拘束されたまま、痴態の限りをさらしていたのは幻だったのか?
「・・・夢では、ないわね」
「!!」
驚いて身体を起こす秀行。
秀行のすぐそば、秀行が寝ているベットの縁に、琴音は座っていた。
「琴音・・・」
・・さんと、続けようとして秀行はその呼び方でいいのか迷った。
琴音が現実として存在するなら、琴音に誓った服従の言葉も現実なのだ。
だが琴音は暗がりの中から、優しい笑みを浮かべた顔で秀行をみた。
「身体の方は如何かしら?痛みは、ないはずですけど」
「え、あ、はい・・・」
自分を責めていたときは、何処かちがう琴音の口調にとまどう秀行。
「ごめんなさいましね。殿方と肌をあわせのは、久しぶりでしたので、・・つい」
・・つい、秀行を拘束し、嬲ったというのか。
秀行は、琴音が発する言葉の意味がわからず、ただ琴音の顔を見る。
汚れたはずの琴音のセーラー服は、染み一つない濃紺を取り戻していた。
腰までのびる黒髪も艶やかにまとめられており、
笑みを浮かべるその表情は、どこまでも美しく、秀行の目に映った。
「琴音さんが、僕を?」
「ええ、私がここまで。あそこで、床の上で眠るのは貴方には辛いでしょうから」
つっと、琴音の手がベット上のシーツに触れる。
「べっと、というのでしたね。人が眠るには良いものですわね」
琴音は、ひとしきりシーツの感触を確かめると、そっと立ちあがった。
「では、私も戻ります」
「あの、家にですか?」
あの何もない家に帰り、琴音は床の上で眠るのだろうか。
琴音は、それは辛いことだと、秀行には言った。
「ふふ、大丈夫、私は大丈夫ですから」
秀行の心の内を察するかのように答え、澱みなく笑う、琴音。
「では、よくお休みになってくださいまし」
そう言って、秀行から無音で遠ざかる。
「待って」
「はい」
「また、会えますよね」
秀行は、離れていく琴音を呼びとめ、自分でも考えられないことを口にしていた。
「会え、ますよね」
「ふふ」
笑う、琴音。
「ふふ、変わった子ね」
口調が、秀行を責めていたときのものになる。
「ええ、もちろん、・・・・後悔、させてあげるわ」
闇のなかに消える琴音の姿。
秀行がもう一度目を覚ましたとき、時間は、朝を迎えていた。
「ちわっ、ご注文のベットです。どこに運びましょうか?」
琴音の住む家。
トラックから高級ベットの部品を抱えた業者が、2人降りてくる。
「では、奥の部屋におねがいしますわ」
時代にそぐわない濃紺のセーラー服に、腰まで伸びる黒髪。
美しい少女の顔立ちと、飲みこまれてしまいそうな雰囲気。
業者達は、一瞬ギョッとして立ち止まるが、
「組み立てもお願いしますわ、なるべく、早く済ませてくださいましね・・・」
琴音の澄んだ、何処か遠くから聞こえるような声に包まれると、
夢に堕ちるように瞳の色をなくし、ふらふらっと部品を抱えて奥の部屋に歩いていく。
業者の背を見送る琴音。
「・・・そう、早く済ませてくださいましね」
開けたままのドアに手をかけ静かに閉じると、その黒の瞳も目蓋で覆った。
夜。
それはもう、何百年前の夜なのか?
琴音は、蝋燭の火がゆらゆらと揺れる地下牢の中にいた。
人影は2つ。
一つは、琴音自身。
一つは、元服には、あと5年、6年はかかろうかという幼い少年。
「じゃあ、しっかり遊んでやんな」
牢の外から下品な声が聞こえ、足音が遠くに去って行く。
怯えた顔をみせる少年。
琴音が聞いた話では、先日の戦で捕らえられた地方の豪族の生き残りだと言う。
どこまで本当なのかは知らない。
ただ琴音に与えられた仕事は、この先『誰か』の役に立つように、この少年に『支配』を植えつけること。
「・・大丈夫」
少年に近づく琴音。
少年は怯え、一歩後ろに下がり、二歩目で壁に背中があたる。
「大丈夫よ」
琴音の両手が少年の肩にかかる。
そのまま引っ掛けるように着せられていた少年の着物を剥ぎ取る。
少年はすぐに全裸とされた。
琴音は、恐怖ですくむ少年を抱え上げ、背の低い長方形の長椅子にねかせる。
「そう、いい子」
少年が抵抗しないことを誉め。
少年の手足を一つずつ、四方へ、椅子の足に紐で結びつける。
これで本当に動けなくなった少年に、優しく微笑む琴音。
「そう、おとなしくしていれば、後悔しないわ」
少年の身体に手を伸ばして、まず首筋、それから胸、腹となでまわす。
「ふうっ」
少年はくすぐったそうに身をよじる。
琴音は少年の反応を確かめながら、指先で少年の乳首をはじく。
「ううんっ」
少年はビクっと身体を震わせ、紐で結ばれた手足をぎゅっと縮める。
琴音は両の手をつかって、少年の乳首を2つ同時にはじき始めた。
「ふっ、ふっ、ふっ、あ、やめて・・・、あ、」
琴音の指が乳首に触れるたびに、少年は微かな声をもらし。
初めて抵抗する言葉をくちにした。
だが、四肢を拘束された少年に逃げ場はなく、琴音は少年の乳首を責める。
「あ、あ、あ、あ、あ・・・、」
声を上げて鳴きはじめる少年。
琴音は乳首をはじいていた指を、乳首の頭に乗せ、
触れるか触れないか微妙な位置で円を描くように動す責めに切り替える。
「はあ・・・・」
少年は、先ほどまでの短く連続的な刺激から、長く永続的な責めへの変化に吐息をもらす。
ゆっくりと、同じ動きを続ける琴音の指先。
「ふう、はああ、ふうう・・・・」
一端、落ち着きかけていた少年の息が曇りかがったものになっていく。
琴音の微妙な責めに、物足りなさを感じ始めろ少年の身体。
椅子につけられた背中がもぞもぞと動き、
だんだんとそれが、琴音の指をもとめる動きへと変わる。
「あん、うん、ああ・・・」
自らの乳首を琴音の指に押し当てようと、琴音の手を追って、僅かに動く背中を浮かせてくる少年。
琴音は、その動きから逃げるように乳首と指の距離を保つ。
「ああ、も、もっと・・・・」
琴音の責めの巧みさか?
少年の口から漏れる、懇願の声。
「ふふ」
琴音は薄く笑い、少年の顔に自分の顔を近づける。
「貴方、名前は?」
「・・隆弘、・・あっ」
「そう」
琴音は少年の唇に軽く自らの唇を合わせると、少年の両方の乳首を指で摘むように持った。
「あっ」
触れられる喜びに、声を出す少年。
琴音はこりこりと少年の乳首を揉み始めた。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、」
琴音の責めに、少年は喘ぎ、声をあげる。
「気持ちいい?」
「・・・・いい」
琴音は頷いて、さらに乳首を責める。
「あん、ああっ、き、気持ちいいよ・・」
少年はえび反りになって、背中を浮かし、快感を受ける。
もう一度、唇を重ねる琴音。
「隆弘は、私の言うこと聞いてくれる?」
唇に触れながら、琴音は少年に告げる。
「聞いてくれたら、もっと気持ちよくしてあげる」
そう言って、琴音は片手を少年の下腹部にのばす。
少年のペニスはすでに立ち上がっており、
琴音は指の先でそれを感じとると、ペニスの裏側をかるく上下にさする。
「あんっ!」
今度は、腰をあげて反応する少年。
琴音はそのままペニスを包み込むと、ゆっくりしごきだした。
「うん、ああ、そこは、ああっ」
おそらく、他人に初めて責められる場所をつかまれ、少年は喘ぐ。
琴音はさらにしごき、少年を追い詰める。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、」
ビクビクと身体を震わせる少年。
動かせない両手をぎゅっと握り、両足を紐がいっぱいになるまで突っ張る。
ビクン。
手のひらのから、少年のペニスが充血していくのが伝わってくる。
ビクビクツ。
そして、少年のそこが射精可能であることも。
「そう、貴方、もうイけるのね」
笑う琴音。
「あん、あん、あん、ああ、あそこが、ああん、もう、もうっ!」
ペニスを握る手をより激しく上下させ、少年を追いたてる。
「どう?私のお願い聞いてくれる?聞いてくれたらイかせてあげる」
少年のペニスはまさに放出の直前、ビクビクと精液が上りつつあるのを琴音は感じている。
「聞いてくれないなら、この手を離すわ。そして、これっきりよ」
少年を追い詰め、選択を迫る琴音。
「聞く、お姉ちゃんの言うことなんでも聞くよー!」
少年はいっぱいまで身体を反らして、琴音に叫んだ。
「いい子。いい、イかせるわよ」
「ううっ、うわ!!で、でるー!!」
ドプッ。
少年のペニスから精液が噴出す。
ドプッ、ドプッ。
根元から、先まで、琴音は搾り出すようにペニスをこする。
「はあ、はあ・・・」
息をつきぐったりとなる少年。
だが、琴音は少年のペニスが初めての射精を終えて、
まだ萎えていないことを知ると、妖しく笑い、自らの衣服を脱ぎ捨てて少年をまたいだ。
自分の秘部に少年のペニスを合わせる。
「お、お姉ちゃん・・・」
「これはご褒美よ」
ぬぷ、ぬぷぷぷぷぷ。
少年を呑み込んでいく、琴音の性器。
「うううううーーっ」
射精したばかりで敏感になっていたペニスが、肉の壁に飲みこまれ、少年は喉をのぞけらせてうめいた。
「そして、これ」
またがったまま、琴音は細い糸をとりだし、少年の両方の乳首に結びつける。
そして、腰を動かし少年のペニスを膣で感じとりながら、乳首につながる糸を引いた。
「あああっ」
少年の小さな乳首が糸に引かれ、立ち上がる。
同時に、初めて女の部分につつまれたペニスからは、快楽が次々と送りこまれてくる・
「あう、あっ、あう、あっ、あう、ひいっ」
琴音は馬のたずなをとるように糸を引き、馬を走らせるかのように腰を振る。
「は、は、は、は、は、」
少年は椅子の上でのた打ち回り、快楽と苦痛を同時に受け、鳴く。
「感じなさい、もっと」
少年の上で琴音が言う。
琴音の腰が振られるたびに、少年の中で序々に快楽は増し、苦痛は快楽へと変わっていく。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、・・・・でるうっ」
ビュッ。
琴音の中で二度目の絶頂に達する少年。
「ふふ、出てる。本当にいい子ね」
優しく笑う琴音。
そして、糸を引き、再び腰を動かし始めて、
「もう一回、ご褒美よ」
そう言ったときの少年の顔を見て、笑いは妖しく変わった。
「・・・ベットの取り付け終わりました」
セーラー服を着た琴音の前に、業者が2人立っている。
「そう、ごくろうさま」
ドアを開けて業者を出す。
「ここのことは、忘れてくださいましね」
やはり何処までも澄んだ声で言うと、業者はふらふらっと頷き、トラックに乗って去っていった。
奥の部屋に進み、備え付けれられた白いベットを見る琴音。
「何百年前の夜なのかしら・・・」
琴音はそう呟いて、ベットの縁に腰を下ろすと、
瞳を、閉じた。
「・・・琴音、さん?」
秀行は琴音の家の前にいた。
呼び鈴を鳴らそうとして、そんなものなどないことに気がつく。
仕方なく門をくぐり、ドアを叩いた。
トントン。
「どうぞ」
どこから聞こえたのか、琴音の声が確かに秀行の耳に届く。
ドアを開け、中に入る秀行。
例の一番の奥の部屋の戸がわずかに開いているのを見て、廊下をすすむ。
戸を開けると、琴音は、昨日はなかったはずの白いベットに座り、瞳を閉じて静かに息をしていた。
「・・・琴音、さん?」
琴音の静寂さに、恐る恐る声をかける秀行。
琴音はゆっくりと瞳を開き、首を傾けて秀行を見ると小さく笑う。
「いらっしゃい、待っていたわ」
ベットに座ったまま、秀行を迎える琴音。
片手を秀行に向けて言う。
「さあ、こちらにいらっしゃい」
「はい」
琴音の前に立つ秀行。
琴音は秀行の頬を両手で持つと、自分の方に引き寄せ、軽く唇を重ねた。
「目を閉じて」
言われてから、秀行は目を閉じる。
唇の上で琴音の唇が動き、舌が入ってくる。
また、琴音の両手が秀行の頬を離れ、秀行のシャツのボタンが外されていくのが分かる。
上半身が裸にされると、
遅滞なくズボンのベルトが抜かれ、下着ごと床に落とされる。
ふっ。
一瞬、身体が軽くなったかと思うと秀行はベットの上に寝かされていた。
「・・・これ、買ったんですか?」
目を開けて、秀行が聞く。
そこには自分に馬乗りになっているセーラー服の琴音がいた。
「ええ、貴方にはこの方がいいでしょうから?」
琴音は囁いて、秀行の右手を斜め上にしてベットに押さえつける。
シュッ。
風をきる僅かな音がして、秀行の右手はベットの隅に結びつけられていた。
シュッ。
続いて左手。
シュッ、シュッ。
そして、両足。
秀行は、琴音のを乗せたまま大の字にベットに拘束された。
「僕の為に、これを?」
「ふふ、それよりも・・・」
琴音は秀行の言葉をさえぎって、秀行の身体に舌を這わせる。
「ああっ」
腹から胸へ、一筋舐められただけで、秀行の背筋に電気が走る。
琴音は秀行の乳首の回りを円を描くように舐めながら、片手で秀行のペニスを掴む。
ゆっくりとペニスをしごく琴音。
上下にゆうたりと、根元から先端へ送り出すように手を動かす。
「ああ、気持ちいい・・・」
秀行は、拘束された身体全てを琴音にまかせ、快楽にひたる。
琴音の口が乳首に吸いつき、こりこりと甘噛みされる。
「うう、」
送りこまれる刺激に声をあげる秀行。
琴音は余った手で、もう一つの乳首を摘み、口の動きと合わせて左右に捻る。
「ああ、ああ、ああ、いい、いいよ」
両方の乳首、そしてペニス。
まったく反撃できない状態で3点を責められ、秀行は喘ぎまくる。
そして、ふいに乳首への責めがやんだかと思うと、ペニスの先に湿ったものがあてがわれる。
「・・・?」
その感触にもしやと思い、頭をあげて下半身を見る秀行。
「ふふふ」
笑い声をあげる琴音。
そこには、自分のスカートを持ち上げ秀行のペニスの上に腰を下ろそうとする琴音の姿があった。
秀行の視線をさえぎり、すぐに落ちるスカート。
だが、僅かに見えたスカートの中に、琴音の下着は見えなかった。
「今日は、私のここで・・・」
軽く、腰を動かす琴音。
スカートの中でペニスの先端が、柔らかく湿った肉にこすられる。
「あああ」
感触そのもよりも、これから受ける行為への期待に震える声。
「貴方は、なんでも私の言うことを聞いてくれるのでしたね」
「は、はい」
頷く、秀行。
「では、最後まで私を悦ばせてください」
ずぷっ。
「はあ・・・」
腰を下ろし、秀行と繋がっていく琴音。
秀行は自分のペニスが、肉の中に包まれる感触に酔いしれる。
「どう?」
腰を下ろしきって、尋ねる琴音。
「気持ち、いいです」
秀行は、うっとりして答える。
「それは、嬉しいですわ」
琴音は、秀行に密着するように腰を押し付けると、身体をゆっくり前後にスライドさせる。
にちゃ、にちゃ。
液があふれる音が聞こえ、快楽の波が秀行に打ちつけられる。
「ああ、ああ、ああ、」
秀行は結び付けれた両手を震わせて、声をあげる。
琴音の動きはゆっくりと穏やかなものであったが、琴音が動くたびに秀行は確実にのぼり詰めていく。
「ああ、もう・・・」
「いいわよ、イって」
秀行により密着し、円を描くように責める琴音。
肉の壁が秀行のペニスをざわざわとこすり、秀行の放出を待ち構える。
「あ、あ、あ、出るー!!」
放出の瞬間、ビンっと身体を反らせる秀行、無意識に腰を持ち上げ琴音のなかに精液を送りこむ。
「たくさん、出ていますわ」
琴音は秀行と繋がったまま、秀行に囁く。
「でも、まだ硬い・・・」
そして、また動き始める。
「あっ」
身体を震わせる秀行。
琴音は、手を伸ばして秀行の口に指先をあて、口の中に指を入れさせる。
僅かに開けた秀行の口内に、琴音の人差し指と、中指が挿し込まれ、秀行の舌がそれをぬらす。
「では、こちらにも」
その手を琴音は後ろに回し、秀行の後門にあてる。
前にもされた行為に、びくっと警戒する秀行。
「・・お尻にもくださいとお願いして」
穴をほぐしながら、琴音が秀行に命令する。
「早く」
いいながら、琴音はひとつ大きく腰をふる。
「あ、あ、あ、・・・お尻にもください・・・」
ズッ。
琴音の人差し指が送りこまれる。
「うううっ」
排泄器官に異物を送り込まれる感触はなれるものではなく、秀行はうめきを漏らしてそれに耐える。
一方琴音はぐちぐちと指を掻きまわし、秀行の反応を楽しむ。
「貴方は、お尻を嬲られるのは嫌いなようね」
「ああ、うう、そんなに動かさないで・・・」
「正直に答えていいのよ」
「はい、嫌です、・・ぎいっ!
琴音は指をくじき、秀行の悲鳴を搾り取る。
そして、肛門につきたてた指を挿しぬき挿せて秀行を責める。
「ふふ、もう1本入れてください、とお願いして」
「ああ、そんな」
「お願いして・・・」
「ひいっ、ひいぃ!!」
さらに激しく、指を突き立てる琴音。
「入れて、もう1本入れてください!!」
秀行は、その苦しみから逃れるために、さらなる責めを要求させられる。
ズボッ。
浸入した2本の指は、根元まで食いこむと、ぐりぐり回転して秀行を責めはじめる。
「ああ、キツイ!!ダメー!!」
「まだまだ、これからよ。さあ、お願いして、もう1本くださいと」
「ああ、ひいっ、ください、ああっ、もう1本、うう、許して、ああ、許して・・」
どぴゅ!!
琴音のなかで、2度目の射精を迎える秀行。
だが、琴音の動きはとまらず、なおはげしく責めてくる。
「うう、お願いです、許して、ああ、ああ、ああ、」
「いい子だから、お願いしなさい、もっと虐めてくださいと」
キュッ。
いつのまにか秀行の乳首が両方とも糸で結ばれ琴音の手に引かれている。
「ああ、ひいっ!!」
「さあ、そして、私を、もっと・・・・」
「ひぐぅううううう!!」
琴音の科白が終わらないうちに、秀行は3回目の放出を迫られていた。
「あれ?秀行?」
休日。
沙希は、いつも通っている本屋の中で秀行の姿を見つけた。
人ごみに埋もれてしまいそうな小さな身体に、
ふいに見せる笑顔。
「秀行」
沙希は、秀行に近づき声をかけた。
「さ、沙希!」
秀行は驚いて、沙希を見る。
「なーに、びっくりしてるのよ」
と、言いつつ、秀行の反応に満足する沙希。
「もしかして、えっちな本でも読んでた?それとも、誰かとでーとぉ?」
沙希は上機嫌で、秀行をからかった。
「ごめんなさいましね。お友達かしら?」
「え?」
けらけらと笑っていた沙希の前に、見知らぬ女が立った。
濃紺のセーラー服に、背中までまっすぐと伸びる髪、
黒の瞳と日焼けのない肌が、ひどく日本的に、美しいと感じさせる。
「ふふ」
沙希の前で、目を細めて笑う女。
女の手が秀行の手にそっと重ねられるの見て、沙希は一瞬、幻に包まれる気分になる。
「・・・・あ」
そして気がつくと、
秀行と女の姿は既になく、沙希は1人そこに立っていた。
夜。
昼間のあれは何だったのか?
自分の部屋のベットの上で考える沙希。
夢?
いや、あれは現実だあの秀行が自分よりも遥かに綺麗な誰かといた。
「・・・秀行」
つぶやき、瞳を閉じる沙希。
人ごみに埋もれてしまいそうな小さな身体に、
ふいに見せる笑顔。
「秀行」
「さ、沙希」
妄想の中で、沙希は秀行を組み伏せていた。
秀行は沙希よりも身体が小さい、力も大したことない。
「や、やめろ、沙希」
秀行の形ばかりの抵抗など何の障害にもならず、沙希はやすやすと秀行の服を引き裂いていく。
あっという間に全裸にしてやると、
右手と右足、左手を左足を紐、今日は縄跳びをつかって結びつける。
「ふふ、いい格好ね。秀行」
「ああっ」
恥ずかしさに震えている秀行をしげしげと眺めてやる。
自分は今、スクール水着を着ている。
水着に包まれた胸の先を、拘束され動けない秀行を押しつける。
「なめなさい」
「ううっ」
おずおずと舌を出し、水着の上から沙希の胸を舐める秀行。
「もっと、強く」
秀行の乳首をつまんで、強く捻ってやる。
「あうっ」
秀行が悲鳴をあげて、必死に私の胸にしゃぶりついてくる。
「もっと、もっと、もっと、」
ぐいぐいと秀行の乳首をせめる。
「あっ、あっ、あっ、舐めるから、捻らないで・・・」
秀行が、私のおっぱいを舐めながら、私にお願いしてくる。
・・・気持ちいい。
気持ちいい、責め。
私はピンク色の小さなプラスチックの機械、ローターを取り出す。
卵形で、スイッチを入れるとブーンと振動する。
それを、秀行のいやらしい乳首に押し当てた。
「あああー」
身体を震わせて、もがく秀行。
でも縛っているので逃げられない、逃がさない。
「気持ちいいでしょ、秀行」
そのまま、テープでローターを秀行の乳首に貼り付けてやる。
そして、もう一つ、反対側の乳首にも・・・。
「うう、ああ、」
私の胸から口を離して喘ぐ秀行。
「だめよ、秀行の口はここ」
「むぐっ」
私は秀行の頭を抱えて、無理やり私の胸をなめさせてやる。
秀行の舌の動きと、喘ぐ息が布越しに伝わってくる。
もっと虐めたい。
秀行を私のものにしたい。
新しいローターをつかむ私。
秀行のお尻の穴に押し当てて、半分くらい挿入してやる。
「ひぃ、お尻はやめてー!!」
秀行が首を振って嫌がる。
でも、秀行が嫌がれば嫌がるほど、私は楽しくて、気持ちいい。
まだお尻から飛び出ているローターの先を指で押して、少しずつ、少しずつ、挿れていく。
「ううううっ」
私の腕の中で、秀行が鳴く。
「さあ、秀行、今度はここを舐めるのよ」
私は、秀行の頭を押さえて、胸から足の間に秀行の口を移動させる。
「ここよ」
私の性器の部分を突き出す。
「早く!」
「あひ、ひいい、ダメ、ダメーッ」
悲鳴をあげる秀行。
秀行が少し、ためらったのでローターの出力をMAXにしてやったのだ。
「逆らうと、もう1個、お尻の穴に挿れるわよ」
脅してやると、秀行の口が恐る恐る私の股間に近づいてくる。
「待って、ここは直接舐めさせてあげる」
私は水着をずらして、性器をそのまま秀行に見せつけ、秀行に舐めさせる。
ぺろぺろ、と秀行の舌が私のクリトリスを舐める。
「そう、そうよ、秀行、気持ちいいよ」
秀行の舌は、私の望むままに、私のクリトリスを突つき、膣内を這いまわる。
「はあはあ、いいわよ、じゃあ、次はここ」
秀行の頭を押さえてまま、私はさらに秀行の口を下へ移動させる。
膣の下は、お尻の穴。
私は自分でお尻の穴を広げて、秀行を誘う。
「私のお尻の穴よ、舐めなさい」
ぺろん。
なにもかも、観念した秀行が私のお尻の穴を舐め始める。
「あうっ」
ゾクゾクっと快感がはしる。
「ああ、いい、いいよ、秀行。好きだよ、好き、好きだよ、秀行」
今度は私が悶える番。
秀行の舌が動くたびに、喘ぎ声が出てくる。
もう、我慢できない。
私はついに水着を脱ぎ捨て、秀行の仰向けに押し倒すと、上にまたがる。
ぱっくり開いた私の性器に、秀行のペニスをこすりつけ、そのまま秀行を犯す。
「あああああああー」
叫んだのは秀行。
喉を反らして、悦び、私の中でペニスをビクビクさせる。
2度、3度。
腰をグラインドさせて秀行のペニスを感じる。
「あう、あうう」
「あ、あ、あう、はあ」
私と秀行の声が交じり合う。
2人とも感じている。
あそこが気持ちいい。
「もう、もう、でるう」
限界を伝える秀行。
私も近い。
「沙希、沙希、沙希ー!!」
どぷっ、どぷっ。
私の中で果てる秀行。
「わ、私も、イく、イくよ、秀行」
私も秀行に抱きついて、絶頂する。
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・・・」
ここは、私の部屋。
目を開ければ、私は1人、ベットの上で枕に自分性器をこすりつけている。
秀行。
人ごみに埋もれてしまいそうな小さな身体に、
ふいに見せる笑顔。
何人もの男子がそういう目で私を見つめている中で、
ひとり、自分を女として見ていないその瞳。
いつか、私はその男を、自分のものにしたくなっていた。
酷く、卑劣なやり方で。
酷く、自分勝手な責め方で。
・・・・・・・・。
「変態!!!」
私は、枕を壁に投げつけた。
「やっぱり、ここ」
ここ数日、放課後になると沙希は秀行のあとをつけていた。
そして毎回、秀行を『見失った気になる』のがこの家の前であった。
外から見た様子では、人が住んでいるようには見えない。
だが秀行を見失なった記憶を必死に思い出すと、最後にこの風景が出てくる。
沙希は意を決して門をくぐり、ドアに手をかけた。
「いらっしゃいまし。沙希さん」
ドアの向こうに現れる琴音。
「あなたは・・・」
「ふふ」
琴音の口元に浮かぶ笑み。
つ・・・。
それを見た沙希の視界が傾く。
「さあ、こちらへ」
どさっ。
沙希は、琴音ののばした腕の中に倒れこんだ。
「・・・・き、さき、サキ、沙希!!」
(秀行の声が聞こえる)
「・・・秀行?」
沙希がゆっくりと目を覚ますと、
目の前で、自分の名前を呼びつづける秀行の顔があった。
「あうっ」
その秀行の顔が突然歪む。
「秀行!」
沙希は身体を動かそうとして、
自分の身体が何か見えない糸に縛り付けられ、ベットの上に寝かされていることを知る。
衣服は、学生服のままだ。
その自分の上に秀行が、四つんばいになる様に覆い被さっていた。
「ああ、うう・・」
秀行が出す、くぐもった声。
沙希は動かせない身体を使って、秀行の身体を見た。
「・・・!!」
秀行は、全裸であった。
沙希の目に秀行の身体と、現実として始めてみる秀行のペニスがとびこんでくる。
そして、その身体を秀行のものとはちがう2つの手が這いまわっていた。
片手が秀行の胸をさすり、乳首に指先がかかる。
「うん」
震える秀行の身体。
もう一つの手は秀行のペニスをつかみ、根元の方をゆるゆるとこすり始める。
「はん、はあっ」
秀行の鳴き声が、沙希の耳に響く。
「気がつきまして、沙希さん」
秀行を責めている手の手の主が、秀行の後ろから顔を見せた。
「あなたは・・」
やはり、本屋で出会い、玄関でみたあの女だった。
沙希にかぶさる秀行の後ろから、さらに抱きつくように秀行にまとわりついている。
「琴音と申します。貴方のことは、この子から聞きましたわ」
「あうう」
琴音の手が動いて、秀行が鳴く。
「どうして、こんなことを・・・」
「この子が可愛いから。・・・ふふ、貴方には分かるのでしょ」
琴音は妖しく微笑んで、沙希を見る。
「どう?この子の裸。見たかったのでしょ?」
「!!」
沙希はパッと顔を赤らめる。
「ふふ、いいのよ。貴方の願望、全部かなえてあげる」
琴音はそう言うと、秀行の頭を押して、沙希のすぐ目前にまで顔を寄せさせる。
「このほうが、この子の声がよく聞こえるでしょ」
爪の先で秀行の乳首を弾く琴音。
「あん、ああ、あうう」
沙希の目の前で、喘ぐ秀行の声。
(・・これが秀行の声。想像より、もっと・・・)
顔を歪ませ悶える秀行に、沙希の身体も熱くなっていく。
「この子も、沙希さんに見られて感じているみたいね。いいわ、触れさせてあげる」
琴音は沙希の反応を見透かしたかのように、秀行と沙希の唇を重ねさせた。
「ああ、あう、ああ、」
沙希の唇に、秀行の震えが直接伝わってくる。
秀行の吐息も。
秀行の快楽も、苦痛も伝わってくる。
「さあ、沙希さんに、貴方が何をされているのか教えてあげて」
琴音が秀行の後ろで、秀行に囁く。
「ううっ、ひい・・」
「さあ」
「胸を、乳首を触られています。ああっ、乳首をつままれて・・、ひいぃ、こすられて・・・」
「・・・はあ」
沙希の口から吐息が漏れる。
下腹部にも熱が帯びてくるのが分かる。
「こちらは、どうかしら?」
「し、下もこすられて、はあ、気持ち、いい、ああ、ああう・・・」
「そうね、もうこんなに大きくしてるものね」
琴音は握った秀行のペニスをしこしことなで、スカートの上から沙希の股間に押し当てた。
「あんっ」
腰を振り上げて反応する沙希。
琴音はぐりぐりとペニスを押し付け、なでまわす。
「うん、ああ、うんっ」
沙希は下腹部から昇る快感に耐えきれず、喘ぎ声をだす。
「これはどうかしら」
琴音が秀行の手を掴み、沙希の上着の中に突っ込ませた。
シャツの上から、沙希の胸の上に手の平を置く。
「揉んで、あげなさい」
琴音の指示とともに、秀行の手が沙希の胸をもみあげる。
「あくっ、ああ、」
(気持ちいい、いいよ)
沙希は揉まれる胸から感じる秀行の手の動きに酔いながら、
重ねていた唇を開けて、秀行の中へ舌をねじ込む。
「いいわよ、沙希さん。もう、糸はいらないわね」
沙希の手足から、縛っていた糸が消える。
同時に、沙希は秀行を抱きしめ、より激しく唇を吸っていた。
「秀行、ああ、秀行、好き・・」
それを見て、琴音は秀行の身体から離れる。
そして、ベットの縁に腰を下ろし目を細めて笑うと、沙希に向かって言う。
「今日は、沙希さんのの好きにしていいわ。好きなようにね」
秀行の下から、しばらく琴音の顔を見つめる沙希。
やがて、秀行の方に視線を戻すと、秀行に言った。
「・・・滅茶苦茶にしてあげる」
秀行と沙希の身体が反転し、
沙希は秀行の上に馬乗りになったのは、そのすぐ後であった。
「あう、ああ、・・・沙希」
馬乗りになった沙希が、そのまま秀行の両手を押さえつけて、秀行を組み敷く。
最初に唇を吸って、首筋に舌を添わせる。
「ううっ」
掴んだ秀行の両手がもがき、沙希の力にねじ伏せられる。
つーー。
喉元から顎の下までを、下から上へ舌で這う。
「あう・・・」
秀行はそれを嫌がる様に顎を引いて首を狭めるが、
沙希は強引に頭をねじ入れ、ちろちろと舌を動かしてやる。
「や、やめ、沙希」
沙希の舌から必死に逃れようと、秀行は首をふりながら沙希の名を呼んだ。
「なに、秀行」
今度は、首筋から耳へ、舌を動かし沙希は囁く。
耳たぶを噛み、息をふきかけてやる。
「ああ、どうして、沙希がここに・・・、あ、」
「秀行を追いかけてきたの」
再び、秀行の唇を奪う沙希。
押さえこんだ秀行の両手がばたつくのを楽しみながら、深く舌を突き入れて掻きまわす。
「私、ずっと秀行のこと好きだったんだよ。知らなかった?」
つうっと、糸を引かせてながら口を離し、沙希が言う。
秀行は、驚いたように沙希を見上げて、何も答えない。
「そうよね、知らなかったわよね。秀行はそういう男だもの」
沙希の口が秀行の胸、乳首へと移る。
小さく口を開くと、舌の先で乳首を転がしはじめた。
「ああ、うう」
声を漏らして反応する秀行。
「男子達がやらしい目で私の水着姿を見てくのに、秀行だけなんの感心もなかった。
私には、それが気になって、・・・・そのうち、秀行のことを考えてオナニーするようになってた」
沙希は反対側の乳首に口を移し、同様に舌でつつく。
「毎日、こうやって秀行を犯すところを想像しながらね。
ふふ、どうせ秀行は私のことお節介なクラスメートとしか考えてなかったでしょう。
そりゃそうよね、秀行にこんな“ご主人様”がいたなんて・・・・」
「ふう、ああ」
沙希は、秀行の乳首の味を楽しみながら、ベットの縁に腰掛ける琴音を見る。
琴音は、薄く笑って沙希を見返しただけだった。
「いいわ、これから私の気持ちを秀行に教えてあげる。たっぷりとね」
沙希は乳首を口に含むと、軽く歯で挟みこんだ。
過剰な痛みを与えないように、こりこりと甘噛みしてやる。
「あん、ああ、ううん」
沙希の口に会わせて秀行が声を上げる。
緩く、ゆっくり噛むと、
「・・・あん・・・あ・・・・ああん」
まるで女のような声を出して、秀行もゆっくり喘ぎ身を揺らす。
激しく、続けて噛み責めれば、
「あ、あ、あ、あ、あ、あああ」
沙希の歯が食いこむたびに秀行は痙攣するかのように震え、
それでもやはり快楽に支配された悦びの声をあげた。
「・・・気持ちいいの?秀行」
顔を上げて秀行に問う、沙希。
下腹部では愛液がとどめなくあふれ、濡れた下着がぴったりと張りついているのが分かる。
そして、スカート越しに感じる秀行のペニス。
沙希は下半身を秀行のペニスに密着させ、
身体を上下にスライドさせて秀行のペニスをスカートの布でこする。
「ううっ、あああっ」
また、上がる秀行の声。
秀行のペニスが自分の下腹部で、押し付けれ責めを受けているのが分かる。
沙希は掴んでいた秀行の両手を離すと、
秀行の首と背中に手を入れて、秀行を抱くようにして秀行に近づく。
身体をより密着した状態で、下半身を特に意識して身体を擦りつける。
「あうう、ああ、沙希、ダメ、それ以上動いたら、ああ・・」
沙希の責めにもがく秀行。
だが、自由になった手は自然に沙希の背中にまわり、より沙希の身体を引き寄せていた。
「なあに、秀行、そんなに私に抱っこして欲しいの?」
沙希は笑い、秀行の裸体に自分の制服を擦りつけた。
裸の秀行を、服を着たまま嬲り責めている。
それが一層、沙希を興奮させていた。
「あ、ああ、うう、ああ、沙希、もう、もう、」
秀行が沙希に何かをうったえかけている。
それが秀行の迫った射精の知らせだと、沙希は気づいていた。
が、かまわず腰を押し付け、逃げ場もなく挟まれた秀行のペニスを擦りたてる。
汗と液に濡れた下着の中で、ビクビクっと震えるそれの感触が気持ちいい。
「沙希、ダメだ、出る、離れて、離れてくれー」
必死に訴える秀行を無視して、沙希は動く。
首筋に口をあて、わざと歯形が残るように強く吸う。
「うううーっ」
うめきとともに、背にまわされた秀行の手が沙希を強く引きつける。
沙希もまた、爪をたてて秀行を抱いた。
「ダメよ、離れない、離れてあげないよ、秀行」
「出る、ああ、でる、ああ・・・」
「そうよ、出しなさい、出して、私と秀行の身体を汚すのよ」
自分の性器と秀行のペニスを重ね、沙希は激しく身体を揺する。
そして、秀行の首に新たな傷痕をつけるために口をつけ、背中に爪を食いこませた。
「ああ、ああ、ああああ、でるーーー!!!」
放出する秀行。
噴出された精液が沙希のスカートと秀行自身の身体に広がって行く。
「ふふふ、もっと、もっとだすのよ」
秀行の放出を促すように、沙希は2度、3度と腰を押し付けて秀行のペニスを押しつぶした。
「ああ、あう・・・」
「ふふ、汚れちゃったわね」
秀行の放出がとまるのを確かめて、秀行から離れる沙希。
白く汚れた自分の制服を見て満足そうに笑う。
「さあ秀行、私を脱がせて、脱がせてくれたら、・・・私の処女をあげるわ」
「その代わり、私は秀行の全部をもらってあげる・・・・」
「・・・さあ、脱がせて」
ベット上で、沙希は秀行の手をとり膝立ちにさせた。
その目で両手を広げ、秀行の精液がかけられた制服を見せつける。
「さあ、パンティだけでいいのよ」
沙希は秀行の前に立つとスカートを持ち上げ、中身の下着をあらわにする。
下着は沙希の股間から染み出た液でぐっしょり濡れており、
半ば透き通って肌と薄く生えた毛の色が浮き出ていた。
「さあ、早く」
沙希はスカートの端を口で掴むと、秀行の手を自分のパンティにかけさせる。
「・・脱がして」
沙希の言葉に逆らえず、秀行はゆっくりと手を下げる。
秀行の前に、皮膚に張りついた薄い布が反転して茂みが現れる。
水泳部である彼女の、普段は中に隠れている日焼けによる水着の跡がくっきりと外にです。
沙希は秀行がそのまま下着を足首まで下ろすと、
自分で下着から足を抜き、茂みのなかの割れ目を指で開いて見せた。
無言で秀行の頭を引きよせ股間を押しつける。
秀行の舌がおずおずとのびて、露になった沙希の性器に触れる。
・・ぬる。
膣の上の部分からクリトリスにかけて、秀行の舌が動く。
「ああっ」
それだけで沙希は口をいっぱいに広げ喘いだ。
口にしていたスカートが落ちて、秀行の頭にかぶさる。
スカートの中で、もぞもぞと秀行の頭が動き、
秀行は沙希の膣に口をぴったりとつけると、膣内にねじ挿れるように舌をすぼめて突く。
「ああ、いい、上手、秀行」
女の部分を舐められる快感に、沙希は屈んでしまいそうになるのを堪えて声を出す。
そして沙希は夢の中でさせていた様に、
いったん秀行の頭を股間から引き剥がすと、くるりと回転して後ろ向いた。
「ここも舐めるのよ」
沙希は引き締まった少女らしい尻を突き出し、秀行に告げる。
沙希は両手で尻の肉を開き、尻の割れ目の中の肛門を秀行の鼻先に押しつける。
「いい、皺の一本一本、中まで舐めるのよ」
うわずった声で命令する沙希。
秀行は間近でみるクラスメイトの排泄口にそっと口をつけた。
すぼまった菊を指で広げながら舌でなぞる。
「はあっ」
歓喜の声をあげて悦ぶ沙希。
秀行は皺の一つ一つを指でのばし、舌を這わせて沙希の反応を確かめていく。
「あん、あん、気持ちいい・・・」
沙希は足をがくがくと震るわせ、頭を振って声を出す。
秀行は丁寧に皺を舐めていき全てを舐め尽くすと、両手の指を開いてさらに沙希の肛門を広げた。
舌を丸く細めて、浸入する。
「ふあああっ」
沙希は悲鳴に近い声を上げて、身体を震わせる。
秀行は挿れた舌をれろれろと動かして、沙希が感じるのを手助けしてやる。
「ああ、なかで秀行の舌が、動いて・・・、ああんっ」
沙希はついに立っていられなくなり、ベットの上に両手をついて倒れんだ。
秀行は沙希の尻を抱えるようにして、沙希を逃がさないように肛門を舐め続ける。
「あ、ああ、ああ、秀行、私、私・・・」
快感に身をゆだねながら、だんだんと荒くなっていく沙希の呼吸。
絶頂はすぐそこに来ていた。
肛門だけでなく、前の部分もぱっくりと口を広げだらだらと液をこぼしている。
「いく、いくよ、秀行ににお尻なめさせていくよ、ああ、秀行ーーっ」
沙希の身体が、びーんと身体をはって達したことを示す。
秀行はゆっくりと口を離し、沙希に話しかける。
「・・沙希」
ガバッ。
だがそのとたん、沙希は身体をおこし再び秀行をベットに押し倒した。
沙希は息を荒くついたまま、今度は背を向けて秀行にまたがる。
「はあ、はあ、秀行、約束とおり、私でやらせてあげる・・・」
顔だけをこちらに向けて、沙希は言う。
秀行のペニスを掴み、自分の性器にあてがう。
そして、一気に身を降ろした。
「ぐっ・・・」
顔をしかめ、始めての痛みに耐える沙希。
だが、濡れそぼった性器は根元まで秀行のものを受け入れていた。
沙希はなんとか動こうとして、顔を歪める。
「ふふ、手伝ってさしあげますわ。沙希さん」
そんな沙希の前に、琴音が回り込んだ。
沙希を優しく包むと、見かけからは想像できない力で沙希の身体を上下させ始める。
「ふっ、はっ、い、痛い・・」
膣が擦られる痛みに、沙希は顔をふって琴音にもたれかかる。
「痛いときは、こうして忘れるの」
琴音は、沙希の手をとって秀行の後ろの穴へ導く。
沙希の人差し指を立たせると、秀行の肛門へ根元まで挿しこんでいく。
「あああっ」
思わぬ責めに、悲鳴を上げさせられる秀行。
琴音は沙希の肩越しに秀行に笑いかける。
「沙希さんの為に鳴いてあげて、ほら、もう一つ・・」
沙希のもう一つの手が秀行の肛門に近づく。
同じように人差し指を立たせ、沙希にささやく。
「好きな男に、痛みを分けてあげるのよ」
沙希は琴音にもたれたまま、こくりと頷き指を沈めた。
ずぶずぶずぶ。
「ぐひっ、あああ」
両手で全く違う角度から指を挿れられ、秀行は激しくうめいた。
「う、はあ、ううっ」
沙希は苦痛にうめきながら、指を左右に広げ秀行の肛門を拡張するように動かす。
「うわ、沙希、それは、ううっ、広げないで、」
果たして秀行の声が届いているのか、
沙希はなおもぐりぐりと指を動かし、肛門の形を変えていく。
「ふふ、面白そうね。私も混ぜてもらっていいかしら」
琴音は笑いながら、指先を秀行に近づける。
「だめ、だめです。やめてーーっ!」
ずぶぶぶぶっ。
「ひいーーーっ」
「ごめんなさいましね。挿れてしまいましたわ。動かしますね」
琴音は沙希の指とは逆の方向に指を曲げひっぱりまわす。
「ああ、抜いて、根いてください!!あああっーーー」
無茶な責めに、泣き叫ぶ秀行。
その一方、沙希の声は苦痛によるものから甘いものへと変わってきていた。
「うん、ああ、ああ、」
「よくなってきましたか?」
琴音の問いに、沙希は頷く。
「秀行の声が聞こえて、気持ちよくなって・・・」
「そう、よかったわね」
琴音は言いながら、指を動かし秀行を責める。
沙希もそれに続いて、指を動かした。
「ぎいっ、沙希、琴音さん、ゆ、許して、い、痛い・・・」
「ごめん、秀行、秀行のその声、気持ちいいの、ああっ」
沙希の身体が琴音の手により激しく揺すられる。
それによって沙希の指もより激しく動く。
「あ、あ、あ、ああ、」
「ぎ、が、あ、ああ、」
2人の声が正反対の方向へ重なって行く。
「秀行、私、いく、秀行でイけるー」
「ああ、うわ、ダメ、許してー」
同時に達する2人。
沙希の身体がビクビクと震え、繋がった性器からどっと液があふれる。
「どう、沙希さん、満足かしら?」
倒れかかる沙希を支え、琴音が聞いた。
「まだ、秀行と私が壊れるまで・・・」
琴音の肩を借りて沙希が秀行にまたがりなおす。
「そう、いいわ、好きなだけしなさい」
笑う琴音。
肛門の中の指が2、3度動くだけで秀行のペニスが沙希の中でまた立ちがる。
「ああ「沙希って、秀行君と付き合ってるの?」
水泳部の練習が終わり、片づけをしている私に友達が聞いてくる。
「ま、ね」
軽く答える私。
「えー?やっぱり本当なの、その噂」
「ちょっと、そんなに驚かなくてもいいじゃない」
「でもさ、沙希って男の子の人気あるじゃない。・・・べつに秀行君が悪いってわけじゃないけど」
友達は不思議そうに私を見る。
「いいの、分かられても困るしね。ああ見えても秀行は・・・」
「秀行君は?」
「美味しいのよ」
きょとんとする友達に、私は笑って言った。
「と言うわけで、明日になったら私達公認のカップルになってるからね」
水泳部しか使っていない倉庫の隅。
友達を先に帰して、私は立つ。
「ううっ、沙希。いいから早く・・・」
私の前には秀行が、
私が練習前にそうしてやったときの姿のまま、椅子に縛り付けられてうめいていた。
「いいから早く、・・・なに?」
動けない秀行の膝に座り、もたれかかる私。
私は水着のまま。
秀行は夏服の制服。
倉庫の戸は外からは開けられないように、つっかえ棒をかましてある。
「早く、お前が挿れたやつをとって、・・・ううっ」
私は秀行にキスをして、秀行の言葉を塞ぐ。
片手で上着のシャツのボタンを外し、
片手でズボンのボタンを外す。
シャツの前をはだけさせ、下着をめくり上げると秀行の可愛い上半身が、
ズボンを膝まで引きおろし、下着をずり下げると秀行の可愛い下半身が、
私の為に露になる。
「あわてないで、私も練習中、ずっとこれのことを考えてたんだよ」
そう言って、私は秀行の腰を少し浮かせ、お尻のあいだの割れ目に指を這わせる。
すぐに穴の部分がみつかり、そこからのびる桃色のコードが指にかかる。
耳を傾ければ穴の中からブーンというモーター音が聞こえてくる。
それと振動。
「ピンクローター、琴音さんって、どこでこんなもの手に入れてくるのかしらね」
それは、琴音の部屋にあったもの。
何もなかった家に少しずつ増えていくものは、ほとんど秀行を責める道具。
私もそれを使って秀行を責める。
「気持ちいい?秀行?」
「ああ、沙希っ」
答えを聞く前に、私は秀行の身体に舌を這わす。
耳、首筋、乳首。
秀行がいい声で鳴いてくれるところ。
そしてペニス。
私が秀行を鳴かすところ。
片手でつまみあげて、幹の裏側から舐めてやる。
「ん、ああ、ああ」
秀行が縛られた身体を揺すって反応する。
ローターを挿れて2時間ぐらい、秀行性感は最高まで高まっている。
れろれろと、下から上へ舌を使い、秀行の感じている顔を見あげる。
先を含んでやり、舌の先で剥き出しの部分を弄ってやると、さらにその顔は気持ちよさそうに歪んだ。
「う、ああ、沙希、ああっ」
秀行は、顔を振って喘ぎながら私の名前を呼ぶ。
口の中のペニスは今にも射精しそうにビクビクしながら、
その射精を我慢して、もっと震えている。
教えたわけでもないのに、秀行はこうやって私を楽しませてくれる。
ご褒美を、あげなくちゃね。
私は、そこでもう一つ、椅子の横からローターを取りだして秀行に見せた。
「さ、沙希っ、それを、はあああ」
そう、秀行の考えた通り、私はそれを秀行の後ろの穴に追加していく。
親指よりもやや太めの楕円が、入り口を広げなかに入る。
私はローターの真中、一番太いところでわざと挿入をとめ秀行を見上げる。
「沙希、だめだ、抜いて、抜いてくれ」
「・・・抜いてください、でしょ」
本当はどちらでもいいが、今日はそう言って欲しい気分。
「ああ、抜いて、抜いてください、ああ、お尻は、だめ・・・」
素直に言うことを聞く秀行。
私は、秀行の言うことを聞かずにローターを最後まで押しこんだ。
「あああああっ、沙希、2つは、だめ・・・・・・」
身体中を突っ張らせて、秀行は鳴き声をあげる。
「ふふ、秀行、可愛い」
秀行の身体から離れ、秀行が苦しむ様を観察する。
「お願い、もう、終わらせて、沙希、たのむ、早く、ああっ」
秀行は私に懇願して、2つのローターの刺激に身体を震わせる。
ああ、秀行が欲しい。
秀行の姿に、私のあそこも熱くなってくる。
「仕方ないわね、今日は特別よ」
私は邪魔な水着を脱ぎ捨て、椅子ごと秀行の身体をまたぐ。
秀行のペニスを私のあそこにあてがい、秀行の両肩に手をのせて、ゆっくりと膝の上に座っていく。
「うううっ、気持ちいい。入って、くる・・・」
「ああ、沙希」
根元まで結合する私達。
私は秀行の身体を抱え込むと、夢中で身体を上下させる。
「さ、沙希、は、速い、でる、でちゃう」
秀行がうったえるが、私は構わず身体を動かす。
「いいわ、今日は許してあげる」
それは、私が欲しいから。
私が、もう、我慢できない。
「い、いくっ」
どぷっ。
私の膣で秀行が弾ける、2度、3度、まだ出てる。
「はあっ」
膣いっぱいに満たされる秀行の精子を想像して、私も達してしまう。
私は秀行にまたがったまま、少し休む。
「・・沙希」
「分かってるわよ」
「あっ」
ローターを引きぬいて床に捨てる。
引く抜いた瞬間の秀行の声が可愛かったので、今度また同じ責めをしてやろうと思いつつキス。
「・・秀行、これからどうする?」
唇の上から問いかける。
「私と、もう一回する?それとも、琴音さんのところで朝までする?」
「・・・ぐっ」
私は秀行が答える前に、深く舌を突き入れた。
「いらっしゃいまし・・・」
あの人の微笑を思い描きながら。
「隆弘、ついてらっしゃい」
琴音は隆弘の両手の拘束を解き、自分の足で立たせると、牢の出口を開いて手を差し出した。
「出てもいいのですか・・」
「私と一緒ならね」
とまどったように問う隆弘に、琴音は答える。
手をさらに伸ばして、隆弘の手をとり牢の外へとでる。
「どこへ行くのですか」
「いいところ、ではないわ」
琴音は地下の狭い通路を蝋燭の明かりを頼りに進んで行く。
やがて、分厚い木戸で閉ざされた部屋の前で琴音はたちどまり、
懐から出した鍵を鍵穴に挿しこみガチャリと開く。
「ここよ」
部屋の中に入る琴音。
隆弘はぎゅっと琴音の手を掴み、後に続いた。
鎖、ロープ、拘束台・・・。
その他にも、部屋の中には隆弘が見たこともない道具が置かれている。
「今日はあれを使うわ」
その中の一つを指し示す琴音。
隆弘の見たそれは木で出来た長椅子で、
普通のものと違うのは腰をつける部分が板ではなく、
こぶし一つぐらいの太さの丸太で出来ており、
その丸太の中央には男性器を模した突起が上を向いて備え付けられていることであった。
すっ。
琴音が隆弘の背後に回り、両足を持って隆弘の身体を抱え上げる。
「ね、姉さま・・」
「そうよ、隆弘はあの上に座るの」
琴音は隆弘を抱えたまま、一歩ニ歩と椅子の上の突起に近づいていく。
「姉さま、許して、僕、いや・・」
その突起が自分のどこに挿れられるのか隆弘は想像して、琴音を見上げる。
琴音は静かな表情で隆弘を見下ろした。
「・・・逃げたい?」
隆弘に囁く。
「・・・・・・・・」
隆弘はうつむいて目を閉じた。
「いい子ね」
琴音の声とともに、隆弘の肛門が突起の先に置かれる。
「降ろすわ」
「ひぃあっ」
琴音の手の力が緩み、それに合わせて突起が肛門にめり込んでくる。
めりめりと、めりめりと。
一度浸入を許したそれは、奥へ奥へと孔を広げて進んでいき、隆弘を鳴かす。
「ひい、ひぃあ、あう、あああっ」
琴音は突起の隆弘への挿入を確かめながら、じりじりと腕をさげ、隆弘の身体を沈めていく。
「くうっ、あっ、ねえさまっ」
完全に隆弘を椅子に座らせると、
琴音は隆弘の身体から手を離し、後ろの穴を挿しぬかれ椅子の上で悶える隆弘を観察する。
椅子の高さは隆弘にあわせて調節してあり、
隆弘が懸命に足をのばすとわずかに指の先が床に届くというものであった。
琴音は小さな皮袋を2つとりだすと、隆弘のそれぞれの足にひとつずつ結わえつけて立ちあがった。
「どう、座りこごちは?」
隆弘の前で丸太に横座りになり、
必死になって身体を持ち上げようと丸太を掴んでいた隆弘の両手を万歳をさせるように引き剥がす。
「ひいっ、うわああっ」
自らの体重が股間に圧しかかり、隆弘の孔の中へ突起がさらに食い込いこむ。
隆弘は懸命に足を伸ばし、爪先立ちになって叫ぶ。
「姉さま、お願い、手を、手を離してっ」
「ふふ、どうしようかしらね」
琴音は哀願する隆弘の手を掴んだまま、かるく前後にゆすってやる。
「ひ、ひいっ、揺すらないでーっ」
琴音は構わず、揺らしつづける。
「ああ、ああ、お尻が、あうっ、姉さま、姉さま許してーっ」
ひたすら琴音に助けを求める隆弘。
その目に涙がたまり、頬に流れ落ちたところで琴音は揺するのをやめ、
掴んでいた両手を自分の肩にまわすようにして、隆弘につかまらせてやった。
「う、う、姉さま、お願い、降ろして」
隆弘は琴音にしがみつき、涙をながしてうったえる。
琴音は優しく、隆弘の涙をふいてやりながら言う。
「残念だけど、隆弘は朝までこのままよ」
「姉さま、僕・・、お願い・・」
「泣かないで、私が一緒にいてあげるから、
それに隆弘が耐えられるように気持ちいいこともしてあげるわ」
琴音は隆弘の手が自分から離れないように気をつけながら、
隆弘の下半身に顔を近づける。
隆弘の手を背中と肩に感じながら、琴音は隆弘の下半身、
肛門への責めのために強制的に立ちあがる少年のペニスに口をあてた。
「あ、ああん、」
舌を使い、その先を2、3度舐めてやるだけで隆弘は快楽の喘ぎをもらす。
「どう、気持ちいいでしょ?もっと、舐めて欲しい?」
「は、はい、姉さま」
隆弘は琴音の背中に両手をあて、後ろの苦痛を忘れようと頷く。
「いいわよ、私の口の中で何度でも出させてあげる」
ペニスの先を口に含み、舌を這わせていく琴音。
同時に椅子の脇に用意してあった石を掴み、隆弘の足に結わえた袋の中に重石として放り入れた。
「ああああっ、」
がくっと隆弘の踵が落ち、隆弘の悲鳴がこだまする。
それを打ち消すように、ペニスには唇と舌でねっとりとした愛撫を与えていく。
「はあ、ああ、ああん」
隆弘の叫びは、
前後から与えられる異なる責めにより、悦びと苦痛を交え一層たかく響く。
「姉さまーー!」
「ふふ、さあ、おイきなさい。イくたびに、重石を増やしてあげるわ」
琴音の手には、すでに新たな石がにぎられていた。
びゅ、びゅ、びゅっ。
琴音の口の中へ、隆弘の精液が放たれる。
「ふふ、隆弘、またいったわね。ご褒美よ」
琴音の手から隆弘の足に結わえられた皮袋に重石が入れられた。
「ひいっ、姉さま、お尻が、ああっ」
石は隆弘の両足を地面へと引っ張り、
丸太の上で隆弘の肛門に挿しこまれた突起をさらに奥へと押し進める。
「姉さま、姉さま、もうだめです、助けて・・」
「だったら、もういかないことね」
そう言って琴音は隆弘の股間に顔を沈める。
既に何度も放出を敷いたペニスに舌を絡め、口に頬張る。
しばらく口の中で転がしてやると、隆弘のペニスはまた力を取り戻しはじめた。
「んん・・姉さま・・・だめ・・・・また・・・きもちいい・・・・」
隆弘は琴音の背に覆い被さるようにして鳴く。
今回に限り隆弘の両手を封じなかったのは、
まだ幼い少年の隆弘への負担を考えてのことであったが、懸命に支えを求めるその手は、
隆弘自身も気がつかないうちに琴音の背中に爪を立て、傷をつけていた。
無論、苦痛というほどの傷ではない、いわば男と女が交わるときにできる普通の傷だ。
ただ、そんな傷を負うのはどれくらいぶりだろうと琴音は考える。
私が普通に愛し合い、傷つけあったことがあっただろうか?
「あああっ・・」
そんな琴音の口の中で再び隆弘が果てた。
その味に、ふっと笑って、現実に戻る琴音。
「姉さま・・・」
目の前には、怯える隆弘の顔。
琴音は新たな石を握り、そして地面に捨てた。
隆弘の足から石の詰まった皮袋を取り外して、椅子から立ちあがる。
「今夜はここまでよ」
「え?」
さらなる責めと苦痛を覚悟していた隆弘は、琴音の意外な言葉に戸惑う。
琴音は、無言で高志の身体を抱き上げて肛門から突起を引きぬく。
「ひあっ」
長時間咥えこまされていた異物を吐き出す瞬間、高志が声をあげる。
琴音はそのまま隆弘を地面に立たせて、足首と肛門の傷の具合を確かめる。
どちらも責め具に触れていた部分が赤く腫れている。
「薬を塗った方がいいわね」
そう呟いて、懐から秘蔵の薬を取り出す。
目的はあくまで心の支配だ、身体を壊しては元も子もない。
「ごめんなさい、姉さま」
隆弘が呟いたのはそのときだった。
「何を謝るの?」
琴音は隆弘の足元にかがみ、足首についた擦り傷に薬をつけながらかるく聞いた。
隆弘が謝ることに深い理由などないと思ったからだ。
あるとすれば、子供の口癖のようなものだと。
「ごめん・・なさい・・・・」
だから琴音は、目の前に小さな水の粒が続けて落ちるのを見て、初めて隆弘が泣いているのを知った。
隆弘が涙をいっぱいにためた目で初音を見つめている。
「姉さまの言うとおり・・朝まで我慢できなくて・・・・ごめんなさい」
その目から新たな涙が溢れ、頬を伝って落ちてくる。
責めで絞り出させた涙ではなく、少年が自分の感情で次々とこぼす涙。
「ごめん・・なさい・・・・姉さま・・・」
「・・・・どうして泣くの?あなたが謝ることは何もないのよ」
「・・わからない・・・でも・・姉さま・・・・ごめんなさい」
「・・・・・・。」
琴音はしばらくそのまま隆弘を見つめると、すっと立ちあがり隆弘を見下ろした。
それを追って、涙でくしゃくしゃになった顔で隆弘が見上げてくる。
「隆弘・・・」
少年の名を呼ぶ声に影が宿る。
「貴方は私を憎んでもいいのよ。私が貴方にしている事はとても酷い事なのだから・・」
「・・・・違う・・姉さまは違う・・」
首を振って答える隆弘。
「違わないわ、貴方のことを大事にしていた者が見たら、私は奴裂きにされて殺されるわね」
「だめ、姉さまは死んじゃだめ」
「・・・・どうして?」
静かに、硝子の色を帯びる琴音の声。
瞳の中に隆弘を捉え、ひとつ瞬く。
「ぼく・・姉さまが好き・・・・好きだから・・・・」
「馬鹿ね・・・」
両腕が泣きじゃくる少年を包みこむ。
「姉さま、姉さま・・・」
その頭を優しくなでる手。
薄く、動く唇。
閉じられた瞳。
そして、前髪が深く顔にかかり琴音の表情を隠す。
「馬鹿ね・・・」
それは、少年が琴音の手に堕ちたその瞬間だった。
まだ夜も明けきらない時間。
河と山、そして森に囲まれた地にある砦。
その中心、分厚い壁に囲まれた部屋で2人の男が密議を交わす。
「例の人質だが、既に使えるというのは本当だな」
「すっかり蜘蛛に絡め取られておる。もはや、その女の願いのままにいかようにも動く」
「蜘蛛か、あの歳で毎晩責めを受ければひとたまりもなかろう」
「ふふ、それでどうする。どちらの陣営からもかなりの条件で引き合いが来ておるぞ」
「その話だがな・・・」
男達の間合いが縮まり、壁がその後の会話をさえぎった・・。
同じ砦の中。
琴音に特別に与えられた個室。
「・・・・・・ん・・」
寝床の中で目を覚ました琴音は、
無意識のうちに隣で寝ているはずの隆弘を探して、ぽんぽんと布団を叩く。
「・・・・・・!!」
そして、その姿がないことに気がついてとび起きる。
慌てて部屋の中を見まわし、部屋の隅で熱心に棒を振りまわす隆弘を見つけほっと息をついた。
ぶんっ、ぶんっ。
どうやら剣術の稽古のつもりらしい。
型も何もあったものではないが、とにかく上から下へ懸命に棒を振っている。
「・・・隆弘」
琴音は寝床の中から呼びかけた。
「姉さま!」
こちらを向いた隆弘は、琴音が起きていることを知ると慌てて棒を身体の後ろに隠す。
「こちらにいらっしゃい」
「・・・・・・・」
隆弘は悪戯を見つかった子供のように、とぼとぼと近づいて来る。
「手の中のものを渡しなさい」
隆弘から棒を取り上げる琴音。
窓の戸のつっかえ棒だ。
続けて隆弘の手のを見ると、幾つかまめが出来ていた。
ふう、と息をつく琴音。
「隆弘には、剣術など必要ないと言ったでしょう」
「でも、姉さま。僕、早く強くなりたい・・・」
「どうして?貴方には私がいるから、何の心配もしなくていいのよ」
「でも・・・・」
隆弘は俯いて、黙ってしまう。
「いいわ、とにかく床にお戻り。起きるにはまだ早いわ」
琴音は隆弘を抱き寄せて、布団の中に入れ、自分の横に寝かせる。
隆弘の頭を撫でてやりながら、琴音は隆弘に聞く。
「・・・大きくなって強くなったら、隆弘は私を守ってくれるのかしら?」
「うん、僕、姉さまを守るよ。だから強くなる」
「・・・その為に傷を負うかもしれないのよ、死ぬかも、それでいいの?」
「いいよ。僕、姉さまの為に強くなる。だから、姉さまはずっと元気でいてね」
「・・・・・・・そう」
琴音の、隆弘の頭を撫でる手がとまり、目が何処か遠くを見る。
「姉さま、嬉しくない?」
隆弘がそんな琴音を不安げに見る。
「嬉しいわ。ありがとう・・・」
琴音は隆弘に視線を戻すと、微笑んで言った。
そして、そのまま隆弘の上に乗り、組み敷く。
「・・姉さま?」
「抱いてあげる」
隆弘の寝間着の胸を開き、腰の紐を解く。
高志を裸にしてしまうと、自分も着ているものを脱ぎ捨て肌を重ねる。
「あん・・・」
琴音のすべすべした柔らかい肌が密着するだけで、隆弘は喘ぎ声をもらした。
身体で身体をこするように、そのまま隆弘の上で動く琴音。
隆弘は琴音の乳房が自分の胸で潰れ、擦られているの感じ息を熱くして琴音に抱かれていく。
「ああ・・・姉さまの胸・・・気持ちいい・・・」
「なら、吸わせてあげる」
琴音は身体を持ち上げ、乳房の先を隆弘の口に近づけた。
隆弘は口を開けてそれを含み、幼いながらも、なんとか琴音を感じさせようと懸命に舌を使ってくる。
それを肌で感じた琴音はくすりと笑い、隆弘の乳首を指で弄びながら言った。
「どちらがよがり声を上げさせるか、勝負よ」
それを聞いて、隆弘の舌の動きが激しくなる。
琴音の乳首を下から上へ舐め、乳首の先を舌先で撫でる。
それは、琴音が隆弘にいつも行う責め方を真似たものであり、
たどたどしいながらもその動きは琴音に快感を伝えてきた。
「・・・いいわ・・隆弘、上手になったわね」
お返しにと、琴音は指先で隆弘の乳首を撫でる。
指の腹でくりくりと転がし、先を薄くなでてやり、ときおり、ふわっと指先でつかみ、ふわっと引いてやる。
「んん・・・・ああんっ・・・・」
それだけで隆弘は鳴き声をあげ、乳房から口を離してしまう。
「あら、もうお終い?」
琴音が意地悪く言うと、隆弘は懸命に乳房に吸いついてくる。
「・・・んん・・・・・・ふう・・・・・・・ん・・・・」
余裕をもって、隆弘の愛撫を楽しむ琴音。
そんな経験はもちろんないが、
琴音にとってそれは、赤ん坊に乳を吸わせるような気持ちよさであった。
隆弘を抱き、指でピンと乳首を弾く琴音。
「ああっ・・・」
また隆弘の口が外れ、すぐに吸いついてくる。
琴音は黙って隆弘の手を取ると、自分の秘部の突起の部分へ触れさせた。
琴音と隆弘では身長差があったが、
琴音が自分の胸で隆弘の頭を抱えている分、隆弘の手は余裕をもって突起に届き、
2、3度琴音自身の手でこすり方を教えてやると、後をつづけて最も敏感な部分への愛撫を始める。
「うふっ・・・うんん・・・・ああ・・・・・・」
さすがに琴音の口から漏れ出す喘ぎ。
少年らしい優しい手つきは、丁度いいところまで琴音を感じさせてくる。
琴音は自分が感じる快感に合わせて、隆弘の胸を爪でひっかく。
「ひんっ、あんっ・・・・・」
同時に自分も隆弘の愛撫に声をだす。
「ああ・・・んん・・・いいわ・・・・・」
琴音は自分の胸に吸いつき、懸命に手を動かす隆弘を見下ろす。
「いいわ、隆弘。このまま、朝まで焦らしあいましょう・・・」
おそらく今、自分の言うことなら何でも聞く少年に向かって、琴音は囁いた。
「ひああっ、あんっ、姉さまあっ」
琴音は隆弘を四つんばいにさせて、
後ろから肛門と袋の間の敏感な部分を舌でくすぐっていた。
「あん・・ああっ・・くんっ・・・」
舌の先でちろちろとかすめるように舐める。
けして深くは責めずに、同じ動作を繰り返して焦らしていく。
もうかなり長い時間、これを続けられている隆弘はすすり泣くように悶えて、
琴音の舌が皮膚に触れるたびに身体を揺らして鳴いた。
「ひあっ・・姉さま・・・もうゆるして・・・・あんっ・・あああんっ・・・」
それでも琴音は責め方を変えない。
焦れた隆弘が身体を動かして琴音の方を向こうとすると、琴音は静かに隆弘に言ってそれを制する。
「動かないように言ったでしょ・・・」
「でも・・・姉さま・・僕・・もう・・我慢できない・・・・」
「するのよ」
琴音はこちらを向きかけた隆弘の身体が再びむこうを向き、
隆弘が床についた両手をぎゅっと握って耐えていることを確かめると、またひと舐めした。
「ああっ・・・・」
頭を振って耐える隆弘。
琴音は舌を動かして、容赦なく舐める。
「あうっ・・あん・・ああ・・だめ・・ゆるして・・ひああっ・・・」
焦らされ続ける隆弘の息は熱がこもっている。
けして触れてもらえない肉棒は、充血しきって隆弘が声を上げるたびにビクビクと頭をもたげる。
先端から先走りの液が、つううっと糸を引いて落ちていく。
「姉さまああ・・・」
隆弘が再びこちらを向こうとする。
琴音も隆弘がかなり限界にきていることは分かっていた。
分かっていて、なおも責める。
どこまで責めたら許してやろうという考えは、今の琴音にはなかった。
隆弘が自分の言い付けをどこまで守れるのか、純粋にそこに興味があり、楽しんでいた。
だから、隆弘に命令する。
「じっとしてなさい、隆弘」
そして丹念に、しつこく、同じリズムで同じ場所を舐め続ける。
「ひいっ、ああ・・・」
「さあ、もう1度お願いするのよ、隆弘」
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ。
下から上へ、下から上へと舐める。
「んん・・・・あくっ・・・・・」
「・・お願いは、しないの?」
「ああっ・・・・・もっと僕を苛めて・・・・僕が泣いても許さないで・・・・気が狂うまで焦らしてください・・・ひいいっ」
「ふふふ、よく言えたわね。そうよ、隆弘のおねがいどおり苛めてあげてるのよ」
「ひいいっ、あああんっ、ゆるしてええー」
「かわいい子、さあ、狂うまで舐めてあげるわ」
「ひいいいいいいいっ」
隆弘は絶叫し、終わりのない責めの階段をまた一歩のぼっていくのであった。
「琴音、今日はもう終わりなの?」
部屋からでた琴音は、仲間の女に声をかけられた。
互いに蜘蛛と呼ばれる仲間。
幼い男を身体で支配し、思うがままに操るのが生業。
「いえ、半日焦らして責めたから、今度は半日かけて絞りとるつもりよ。 今は手足を縛って寝かせてあるわ」
「ふふ、さすが琴音。あの子の悲鳴が外まで聞こえてたわよ」
琴音は静かに仲間の顔を見る。
「それよりも、わざわざ仕事場で呼びとめたって事は、なにか話があるんでしょ」
琴音に見つめられた女は、肩をすくめて笑う。
「敵わないわね。そうよ、近々また大きな戦があるらしいわ」
「それで?」
表情を厳しいものにして尋ねる琴音。
女の顔からも笑みが消える。
「琴音のあの子、使うらしいわよ。・・・もう、使えるんでしょ」
「・・・・・・・・・」
琴音は目をそらして答えない。
女も答えは求めなかった。
「私達が生きる為よ・・・」
女はそう言って、その場を去っていく。
琴音は目を閉じて、しばらくその場を動かなかった。
「明日、隆弘殿を御家にお帰し申す」
砦の中心に据えられた部屋。
上座に座り正装させられた隆弘に、首領は恭しく告げた。
隆弘は戸惑った目で首領ではなく私を見る。
「ここから出られるのよ」
私は普段と変わらぬ言葉で隆弘に言う。
隆弘という人質を預かり半年。
私にとっては最も長く肌を触れた少年の正体は、この国に古くから名を馳せる家の後継ぎ。
今、その家は富と権力をめぐり血を流しての争いまで繰り広げ、
謀略は正統に血を引く者の数を減らし、
隆弘の名と身体はその血を包む貴重な器であった。
戦には器が必要なのである。
多くは、私自身昨日まで知らなかったこと。
「ぼく・・姉さまと一緒にいたい・・」
隆弘が小さく口を開く。
「よろしいですとも、琴音はどこまでも隆弘殿に共させましょう」
頭を下げて礼をする首領。
下げた頭の下で、笑みを浮かべ私を見る。
隆弘を立てた勢力が大儀を得る。
隆弘を差し出し、その勢力に取りこめば我等一族の地位もあがる。
そして、隆弘の心を支配しているのは私。
隆弘が求めるのは私。
全ては、我等の一族と仲間達が生きる為。
「本当に、姉さまも一緒?」
なおも不安がる隆弘に、私は笑みをおくる。
「ええ、一緒よ」
「うん、ならいい」
隆弘の笑み。
この子は、私が与えた支配の中で生きている。
さらに増す首領の笑い。
「それでは私は明日の用意がありますので、あとは琴音になんなりと申し付けください」
すっと立ちあがり、私と隆弘を見やって部屋を出て行く。
私と隆弘だけが残され、しんと静まる部屋。
「姉さま・・」
隆弘が座を降りて私に近づいて来る。
私の胸の中に飛び込み、あどけない顔を上げて私を見る。
「ぼく、姉さまが一番好き。だから・・・・」
「ええ、分かっているわ」
両手で隆弘を包み唇を重ねる。
「・・・ん・・・迎えは夜のうちに来た。
闇の中で隆弘が輿に乗せられ、
隆弘がどうしてもとせがんだ為に、私が輿に並んで馬に乗る。
「姉さまも一緒だよね・・」
「そうよ、安心して中で休みなさい」
不安げに輿から顔をだす隆弘をなだめて砦の門を抜けた。
門の内側で、首領が満足げに私と隆弘のやりとりを眺め見送ってくる。
私を囲む迎えの者達は黙ってそれを背にし、夜の道を進んで行く。
振りかえって見る砦は城と呼ぶにはおこがましいものであるが、
野党の集団に過ぎなかった私達を守り、地方の一勢力となるまで育てたところである。
そして私達がおさえた隆弘がこのまま御家を継げば、全ては上手くいく。
「姉さま・・」
また顔を出す隆弘。
「どうしたの?そんなに身を出しては危ないわ」
「うん、姉さまの顔が見たかっただけ」
隆弘は無邪気に笑って私を見る。
「隆弘どの、しばらくの辛抱です。間もなく我等の本隊と合流します」
私に代わって、守りの男が隆弘に言う。
隆弘はその男と私の顔を順に見て、私が笑って見せると輿の中に戻っていった。
馬の足は進み、やがて砦は遠く見えなくなる。
今宵は月の明かりも乏しく、馬が踏む草の音も深い。
これから私が行くところはどんなところなのだろう。
私が手にしているのは隆弘の心。
『・・姉さまが、好き』
隆弘が自分に向ける好意。
そう、これから私と私の仲間達を守っていくのは隆弘。
・・・私が、隆弘に守られる。
『好き』
力のない笑みが漏れた。
そして、その笑いを裂いたのは、輿に突き刺さった無数の矢だった。
カツッ。
最初に1本の矢が、
そして間を置かずに数えきれぬほどの矢が降りそそぎ、隆弘が乗っている輿に突き刺さる。
「敵襲!!・・・ぐおっ」
「うわっ」
「がああっ」
突然の攻撃に守りの兵が声をあげ、状況を知る間もなく次々倒れていく。
輿を担ぎ手も矢を受け、輿ごと地面に転がる。
「隆弘!!」
琴音が降り注ぐ矢の中、馬を捨てて輿にとびかかり、懸命に戸を空けて中を覗く。
「ね、姉さま・・・」
中には怯えた隆弘。
幸い矢は受けておらず、怪我はない。
ほっと息をつく琴音。
そしてすぐに気を引き締めて、隆弘を全身で覆うようにして輿から出す。
敵の正体がなんであれ、ねらいは隆弘だ。
しかもこの様子からして殺すつもりらしい。
「逃げるわよ」
辺りを見まわし手近な空馬を見つける。
馬もこの様子でかなり興奮している様子だが贅沢は言ってられない。
琴音はとにかく馬の横から手綱を掴み、
力まかせに引きつけて隆弘を片手で抱いたまま馬の背に飛び乗る。
馬がいななき琴音達を振り落とそうとするが、
琴音は懸命に隆弘と馬の手綱を握り締め、馬の腹を蹴って走らせた。
守りの兵の話では迎えの隊が近くにいるはずだと、首を回す琴音。
だが、その迎えがいるはずの方向に次々と火の手があがり、合戦の声が聞こえ始める。
さらに、闇の中から弓を構えた兵士達が姿を現してこちらを指差す。
「いたぞ、逃がすな!!」
「・・ちっ」
舌打ちする琴音。
馬の腹を思いきり蹴って敵兵の間を強引に抜けていく。
あらゆる方向から次々と矢が飛んでくる。
立ち止まれば、自分も隆弘も命はないだろう。
「姉さま、僕たちどうなったの?お家に帰れないの?」
腕の中で隆弘が懸命にしがみついてくる。
「帰るよ、砦だ」
迎えがだめになれば戻るところはそこしかない。
が、次の瞬間。
ドスッ。
1本の矢が後ろから琴音の肩口を貫いた。
「ぐっ!!」
痛みが全身を駆け抜け、目の前が真っ白になる。
だが、琴音は隆弘を掴む手を離さずそのまま馬を走らせた。
「姉さま!姉さま、血が!!」
隆弘の声に眩む目を下ろすと右の肩に矢が突き刺さり、
隆弘の目の前まで飛び出した矢じりから、大量の血がぼとぼとと流れ落ちていた。
「私は大丈夫だから、頭を下げて・・」
琴音は無理に笑いをつくって、隆弘に言う。
どうやら最初の囲みは突破したようだ。
相手も密かに企んだ夜襲、責めての数は多くない。
そう判断したかった。
「姉さま、痛い?大丈夫?死んじゃだめだよ、姉さま!!」
隆弘が目から涙をこぼして、見上げてくる。
琴音は笑って、できることなら隆弘の涙を拭いてやって抱きしめてやりたい、
そう考えている自分に今更ながら気付いていた。
闇の中を駆ける琴音。
馬の蹄が地面を蹴るたびに血が噴出し、意識が薄れる。
それでも隆弘の声を聞いて、前に進む。
もうすぐ森が見えるはずだ。
そして、砦が。
仲間が待っている。
今度のトラブルもあの首領ならなんとかするだろう。
そう、考えて・・・。
だからその閉じかけていた瞳に、
森の中で浮かぶ炎と煙が見えたとき、琴音はその目を一度完全に閉じなければならかった。
砦も、ダメだ・・・。
「姉さま・・・あれ・・・」
隆弘が炎の方を指差し、琴音が目を開ける。
砦が燃える方角から1つ2つと馬にまたがった敵兵の姿が現れる。
「・・・・逃げるよ」
琴音は馬の向きを変え、砦とは離れた森を目指す。
敵の数は次々と増え、馬の足で真っ直ぐこちらを追ってきた。
琴音は森の中に一気に駆けこみ、馬をすてて地面に降りる。
大人数の敵に馬で追われる以上、馬が入れぬ森の奥へ隠れるしかない。
そう判断してのことだった。
だが地に足をつけたとたん琴音の全身から力が抜け、地面に倒れこむと同時に口から多量の血が吐き出た。
「姉さまー!!」
隆弘が涙声で叫ぶ。
「静かに・・・、隆弘、私がここで敵を引きつけるから一人で奥に隠れなさい」
「姉さまと一緒じゃなきゃ、やだ!姉さまも逃げよう!!」
「私はここまで、隆弘ひとりなら、事が落ちつけば捕まっても殺されない。
でも今はダメ。やつら、本気であなたを殺しにきてる。私と一緒にいたら危険なのよ」
それは、自分と隆弘の関係を知られた場合の危険であり、自分と一緒にいる隆弘を見ればすぐに分かることだろう。
自分が死に、砦が崩壊すれば隆弘を縛る者はいなくなる。
隆弘は誰に操られることもなく、殺される理由もない。
「いやだ、姉さま、いやだ・・・」
「隆弘、言い子だから、お願いを聞いて、ね」
「こっちだ、こっちに入っていったぞー」
敵兵が近づき、がさがさと草を分ける音が近づいてくる。
「さあ、お行き!!」
琴音は最後の力を振り絞って隆弘を森の奥へ突き飛ばした。
「うわあっ」
転がりながら草の中に倒れる隆弘。
立ちあがって琴音を見つめるが、厳しい瞳に睨み返されて泣きながら森の中に消えていった。
「いたぞ!」
入れ違いに入ってくる敵兵。
琴音はゆっくりと肩を押さえながら立ちあがった。
「ガキの方はどうした?」
「さあね?」
「言わねえなら殺す」
「そうかい!」
シュッ。
琴音が素早く放った短剣が敵兵の喉に突き刺さり、男はもがもがとうめいて倒れた。
「どうした!?」
そしてまた現れる敵兵。
倒れた仲間を見て、怒りの形相で刀を振り上げた。
ここまで、か。
もはや敵の刀を避ける力はないと諦める琴音。
振り下ろされた刀の刃が琴音の頭上に迫る。
「だめええっ」
ガッ・・・・・・・・・。
「隆弘っ!!」
それは一瞬。
琴音を殺すはずの刃が、森から飛び出した隆弘の身体に食い込み、
反射的に振った短剣が男の喉を切り裂く。
男が倒れた後、血にまみれた隆弘が同じように琴音の胸に倒れてくる。
「・・・姉さまは死んじゃ、だめだよ・・・・・」
言葉を失った琴音に、幼き少年はそれだけを言い残して目を閉じた。
姉さまは死んじゃ、だめだよ・・・。
数百年という夜。
だから、琴音は生きている。
真新しいベットの白いシーツの上に座り、何もない宙を見上げて瞳を閉じる。
「・・・琴音さん、どうしたんですか?」
そんな琴音に、秀行と沙希が遠くから声をかけた。
琴音は閉じた瞳を薄く開いて、微かに笑って答える。
「ふふ、ごめんなさいましね・・・」
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