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  • 2013⁄02⁄10(Sun)
  • 00:50

夜も遅いホテルの寝室。 マーク

あなた最近、生意気よ』
『やっ、ちょっと!ぁぅっ、そこは!いけません冴さま!』
『ふふっ、あたしの方が上だって事、とことん思い知らせてあげる・・・』
逆上した冴による陵辱。一方的に快楽を与え、支配する激しい責め。
ひどく甘ったるく、それでいて泣きたくなるほど切ない感覚。
それは、ミヅキにとって初めての経験であり、新たな目覚めなのであった。

「あっ、ひっ!ダメ、ダメッ!もぉっ!」
そして今夜もまた、二人きりの淫靡な性宴が繰り返される。
「まだよ、まだイっちゃ」
「そんなぁ、くふぅんっ!」

ミヅキの肌がじっとり汗ばみ、熱く淫靡な性臭をあたりに漂わせている。
うつ伏せのお尻を高くした格好で腰をよがらせながら
彼女は恥ずかしく濡れる部分をさらけ出し、冴の指責めを受けていた。

中指とひとさし指がクリットを包皮の上からつまみ、優しく揉みしだく。
不意打ちにそこをほじくり返して剥き身の肉粒をコリコリいたぶる。
弱く、強く、強く、また弱く、予測できない緩急をつけた責めによって
ミヅキの内股は、次第にその痙攣を増していったのだった。

「あっ!イっ、イきそぉっ!」
秘部を彩る桃色の花びらがひくつきを増し、絶頂間際を主張していた。
だが、ミヅキが限界を迎える前に、冴の指はそこからすっと離れてしまう。
決してイかせないように、二本の指で秘穴の内肉をこね回して焦らし
少しでも波が引いたと思うと、再びクリットへの陵辱で寸前に追い込んでいく。

「ぁんんぅ!お姉さまぁ、イかせてぇ!ああ!」
崖っぷちに追い込まれ、ふらふら揺れ続けるような恐怖と不安。
いっそ落ちてしまいたくても、落とさせてくれない泣きたくなるほどの切なさ。
それらを含んだ快楽がミヅキの心と下半身の奥で延々渦巻いていた。

「ひっ!ダメッ!そっ、そこはっ!」
アヌスの入り口を薬指でいじられ、ミヅキは小さな悲鳴を上げた。
「うそ、ほんとは好きな癖に」

ミヅキは、今までに幾度かそこを責められたことはあったが
あくまでも入り口やその周辺だけであり、中に至った事は一度も無い。
タブーだった場所へ侵入される恐ろしさに彼女はそこをキュッとすぼめた。

「お尻の力を抜きなさい。指が入ったらイってもいいわよ」
「そ、そんなぁ・・・」
「イきたくないの?どうなの?ねぇ?ねぇ?」

右手の人差し指でぷっくり膨れたクリトリスをくすぐる冴。
「あっ、あっ、あっ、あぅぅっ!わか・・・わかりました、おねぇさま」
拒否は許されない。冴は自分が決めたことは強引に進める性格である。
そんな冴をよく知るミヅキは、全てを諦めて受け入れるしかなかった。

「いい娘ね、可愛いわよミヅキ・・・」
つぷり、と左の薬指が菊座の奥へ侵入を始める。
「あっ!あぅぅっ!」
指は、爪が隠れるほどしか潜っていなかったが
初めて後ろの処女を奪われたミヅキにとって、それは辛いものだった。
「苦しい?」
「あああ・・・はい・・・・」
「そう、じゃぁ楽にしてあげる」
続いてもう一つの濡れた淫口へ、冴の指がぬるりと潜り込んでいく。
そして、ミヅキの辛さを和らげるため、前に挿し込まれた人差し指と中指が
さっきまでと違う、明らかに彼女をイかせようとする激しい動きを始めた。

『づぷっ、づぷっ、づぷっづぷっづぷっづぷっ!』
「あっ!あっ!あっ!ああっ!ああああっ!」
『づぷづぷづぷづぷづぷづぷづぷっ!』
「あああああああああああっ!!ィッ!イくっ!もうイっちゃいますっ!」
30分以上もの間、おあずけをさせられていたミヅキにとって
この快楽は一たまりも無い。数秒もしない内に
近づく絶頂感によって彼女の太ももはビクビク震え始めた。

「今日はこっちでイかせてあげる」
だが、ニヤリと笑った冴は秘肉を愛撫する指を抜いてしまった。
そして彼女は、残酷にもアヌスに入った薬指を更に一関節ぶん奥へ埋没させると
8の字を描くようにかき回し始めたのだった。

「ひんっ!嫌ぁ!お尻が!ああ、お尻でイっちゃうぅっ!」
無意識にひくつくアヌスが指を拒否してきゅっと絞る。
が、その刺激は菊座の圧迫感、快楽をより一層強めさせるに過ぎない。
「ふふっ、お尻の穴でイくなんて、変態ね」
「あーーーーーーーっ!お尻が!いやぁ、あぁーーーーーーーーっ!」
うねっていた指が動きを変え、間接の節をぬぷぬぷ出入りさせる。
ミヅキは、後ろの穴でイくのだけはなんとか耐えようと努力してみたが
絶頂寸前の下半身を責められては、もうどうすることもできなかった。

ミヅキの心奥から我慢できない絶頂感が、溢れ始める
どくん、どくん!どくどくどくっ!と甘く粘つく何かがアヌスを奔流し
そして感極まった彼女の奥底から蜜のようなオーガズムが弾ける。
「あーーーっ!あーーーーっ!あぁーーーーーーーーーーっ!」
タブーを破られたばかりの後ろ責めを受け入れ
とうとう彼女は、はしたない穴での絶頂を迎えてしまったのだった。


「くすん・・・・くすん・・・・・」
「よく頑張ったわね、ミヅキ」
「ヒドいです、お姉さま・・・」
それから、前と後ろを合わせ4回ほど激しく果てさせられた後
ミヅキはようやく淫らな快楽責めから解放された。

すんすん鼻をすすらせ、冴に抱きついているミヅキ。
冴はそんな彼女の頭を撫で、優しく語りかける。

「彼との件を一人で勝手に進めようとするからよ。これは、そのお仕置き」
「・・・・・ごめんなさい。もうしません」
ミヅキは、良かれと思ったことは一人で進めてしまう性格で
そのことで時々冴に叱られていた。その罰は今のように
ベッドの上で行われるのが最近の常になっている。

「ううん。でも反対って訳じゃぁ無いの」
「え?」
「あなたの計画を聞かせてくれる?」
「は、はいっ!」
怪しい会話と策略が、乱れた白いシーツの上で始まる。

「でも、お姉さまが必ず欲しいって言うなんて、その人かなり有能なんですね」
「・・・そうよ、彼は必要な人材なの」
その言葉にミヅキは何かを隠しているような含みを感じ、何となく気になったが
すぐに気持ちは自分の計画を話すことへと向かい、それきり忘れてしまったのだった。
 桐ノ宮邸の夜は、いつも早い。
住宅地から少し離れた山の中腹に建っているこの屋敷では
午後の太陽が山の斜面へ早く隠れるせいで、すぐに日没が訪れる。
テレビも電波が山に遮られて映りが悪いせいで、消されたままになっており
こうなると他にすることも無いので、就寝までの時間も早いのだった。

しかし、する事が無いとは言っても例外がある。
夜がふけてからする事と言えばただ一つ。
今夜も窓の無い寝室で、屋敷のあるじ、健一郎と
メイドのユカによる、淫らな戯れが行われていたのだった。

「今日は久しぶりに、マッサージしてもらおうか」
 健一郎は、風呂から出た後でベッドに寝そべり
まず、メイドの手で全身マッサージをさせた。
16才の、か弱い少女の力では頼りない揉み方だったが
なんとか一通り揉み終わり、今はユカがマッサージを受けている最中である。

主人が揉もうとした時ユカは「ご主人様にご奉仕させるなんて」と断ったのだが
「初めての時の続きだよ、ユカがじっとり濡れていくのが見たいんだ。」
と、耳元で囁かれてしまい、恥じらいながら頷いてしまったのだった。

寝室の中央に置かれたダブルベッドの真ん中に、彼女がうつ伏せになっている。
淡いピンク色をした生地の薄い上下の可愛いパジャマ姿。
パンティとブラは、あの時と同じようにつけていない。
可愛らしいパジャマは、年より幼く見える彼女をさらに幼く見せていたが
外見に似合わずその中身は性の調教をたっぷり受けた女であった。

そろえた右の指先で健一郎は背すじを撫で上げ、また撫で下げ、を繰り返す。
腰まである彼女の黒いストレートヘアを左手でずらし
耳の下からうなじにかけてを撫でながら健一郎が聞く。
「どんな具合だい?」
「はい、気持ちいい・・・です。」
彼の手に身を委ね、うっとりした表情でユカが答えた。

背中やわき腹、肩と首筋、手のひらを握るように揉まれたり
二の腕の内側から腋の下のあたりをさすられたりと
上半身のあちこちを、ユカはされるがままに撫でられ続ける。
「んぅっ・・・」
ふいに耳の穴を小指でくすぐられ、彼女は首をすくめた。
続いて、わき腹から腰にかけてを大きな円で撫で回される。
さっきまでくすぐったかったワキ腹なのに
今のユカはその感触を心地良く感じていた。

「そのままで聞いてくれ。」
健一郎はマッサージの手を休ませず、話し始めた。

妻の冴から、また仕事の手伝いに呼ばれた事や
海外なので何泊かしなければならないことを、手短かにユカへ伝える。
「またしばらく、お別れなんですか?」
不安そうにユカが問いかけた。最愛の主人と毎日を過ごしている彼女にとって
数日だけの離別でも、やはり辛いものなのだろう。
「いや、今度はユカも連れていくつもりだ。了解は取ってある。」
「え?」
「海外だけど、パスポートは持ってたよな?」
「はいっ、中2の修学旅行がアメリカでしたから。」
「へぇそりゃ初耳だ。向こうで何を見てきたんだい?」
「えっと、自由の女神と・・・」
主人と出かけられる事を知り、すっかり安心したユカは
明るい口調で旅行話を進めていった。

 話の最中も健一郎のマッサージは続けられていた。
横向きになり、仰向けになり、またうつ伏せに戻り
丹念な全身マッサージをしつつも、時おり指先が胸の先端や股の間を
ほんの一瞬、いたずらっぽくちょんと突つき、すぐまた別な部分へ移る。
「それで・・・・ん・・・・夜はみんなと・・・」
恥ずかしさと淫らな期待感で火照った体。熱が思考を虚ろにし
彼女はだんだん会話に集中できなくなっていった。

うつ伏せにされ、お尻のマッサージをじっくり受けるユカ。
彼が両手の指先で、可愛らしいヒップの谷間両脇を撫で上げる。
上りきった指が大きく外側を回って下り、また内側へ戻る。
撫で上げ始めるたび、親指が股の付け根を軽くきゅっと押す。
「ふ・・・・・・・・・ん・・・・」
むず痒いような焦れったさが、彼女の下半身をじーんと熱くさせ
くるくる回る指先が生み出す快楽に、ユカはかすかな吐息をついた。
言葉が途切れる、甘い吐息とパジャマが擦れる布ズレの音だけの静かな空間。

「それから?話の続きは?」
「あ、うん。そ、それから・・・・」
会話を促しながら、健一郎は両手で右の太ももをはさみ
足の付け根を丹念に揉みほぐした。揉みながら彼はメイドの様子を観察する。
汗ばみ始めた全身の力を抜き、すっかりリラックスしているユカ。
健一郎は彼女の具合を確かめてニヤリと笑うと、マッサージの刺激を
より本格的な快楽責めへと移していったのだった。

「ふわ・・・あ、んんっ!」
可愛い耳の穴に息を吹きかけて、意識をそこに移させる。
中指を先頭にし、手のひらが首筋から背筋へゆっくり滑り下りて腰を通過する。
指先が、尻の谷間の始まりから丸みを帯びた合わせ目を撫で下げ
手のひら全体でパジャマ越しのヒップを下り、半開きになった足の間へと進む。
「ふ・・・んっ、やだ・・・・・・・」

指先はさらに進み、つつ、と尻間から亀裂へ降りていった中指は
終点にある前の突起を軽くかすめ、流れるように内ももへ外れていった。
外れていった指先は上に戻り、またヒップの始まりから撫で下ろしを繰り返す。

撫で下げては最後の肉粒を軽くかすめ、また撫で下げては指先をそこに当てる。
こりっ、こりっと一定の調子で中指がぶつかるたびに、反応するユカ。
「あふ・・・・・あ・・・・・ん・・・・・はぁ・・・・・」
その単調なリズムに合わせ、か細い吐息と喘ぎがこぼれた。

すでに充血し始めた突起が刺激されるごとに
ユカの恥ずかしいところが勝手にきゅっと引き締まる。

それにより、たっぷり蜜を含んでいた果肉は、絞られたものを
奥から溢れ出させ、とろとろ垂れていったいやらしい蜜は
ピンクのパジャマの濡れた部分をじわじわ広げていくのだった。
指先によって何度も秘部へ押しつけられ
べったり貼りついた布地をなぞり、健一郎が囁く。
「ここ、凄くネトネトしてるよ」
「やん・・・もぉ」
「嫌ならやめようか?」
黙ったまま、首を横に振るユカ。
「どっちなんだ?口で言ってごらん」
「ん・・・その・・・ぁあん!」

一番感じる突起のすぐ脇を、指でくすぐり焦らされ
届きそうで届かないもどかしさにユカが喘いだ。
パジャマがこすれる時の、しゅっしゅっという小気味良い音はもうしていない。
すっかり蜜に濡れた布地により、音色はぬちゅぬちゅ粘る淫靡なものへと変わっていた。

「欲しくないなら、もうやめるよ」
「あぁ・・・ほ、欲しいです!」
観念したユカが淫らに叫ぶ。恥じらいを乗り越えなければ
自分の主人は快楽の褒美を与えてくれないのだ。

「何が欲しいんだい?」
意地悪く健一郎が問い詰める。指先で股布を引っぱってから離すと
ピチッと濡れた音をさせ、パジャマがまたそこに貼りついた。
水っぽい冷えた布地を感じるユカ。

「あの・・・お・・・おち・・ん・・・」
消え入りそうな声で、彼女はもじもじと恥じらった。
今までに何度も言わされてきた言葉でも
具体的な名前を口にするのは、さすがにためらってしまう。

「そんなんじゃ聞こえないよ。」
ここに欲しいんだろう?とでも言うように、健一郎は
熱く潤っているユカの秘口を二本の指で布越しにくっと押した。
「ぁうん!」
ユカの熱く溶けた入口がひくつき
むずがるように女を主張して下半身を疼かせた。

「ああ、下さい・・・おちんちん・・・下さい。」
下半身の欲望に耐えきれず、顔を真っ赤にさせながら
ユカはようやくその言葉を口にした。
「欲しいんだ?」
「はい。ご主人様のが欲しいです」
「ははっ、やっと素直になったね。」

健一郎はユカを上向きにさせると、赤ん坊のおしめを変えるように
彼女の下半身からパジャマを抜き取り、ユカへ覆い被さった。
間髪入れず、健一郎の先端がユカの内奥へずぶりと一気に侵入する。
「はぅぅぅ・・・」
肉奥を満たされ、肺を絞るような充実の喘ぎをユカが口にした。
メイドの手足が主人を求め、彼を引き寄せるように絡みつく。
女としての幸せを感じる瞬間。

健一郎は、ユカの華奢な体を抱え上げると
あぐらをかいた上に彼女の小ぶりなヒップを乗せた。
「はずかしい・・・」
「初めての時も、確かこうして抱いたんだっけ。」
「はい・・・」
「ふふっ、今日はもっと激しくしてあげるよ」

彼女がこくりと頷くのを見てから、健一郎は責めを始めた。
ヒップを両手で揉みながら、不規則なグラインドで肉棒を回し、奥をこねる。
「んぁぅっ!あふっ!」
深く繋がったままの回転運動は、主人によって開花された体へ
切ないほどの愉悦をもたらした。彼女は、この刺激にとても弱い。
「ひっ!ああん!奥が、あぁ!」
太い肉棒が、ユカの熱くぬめった内壁をえぐり
快感により仰け反った胸の先端を健一郎は優しくすすった。

「あっ、そこはっ!あぅっ!」
右手を滑らせ、菊座と秘口の間にある会淫へ彼の指が辿りつき
マッサージの続きをするように会淫の筋肉をこね回した。
「やん!勝手に、きゃっ!ああっ!」
反射的に引き締まり、絞られた膣肉が肉棒との圧迫を強め
さらに強い結合感をユカにもたらす。

「やぁっ!そんなに強くされると、もうっ!あっ、ひゃぅっ!」
「もうイくの?先にイってもいいよ」
「あぁん!駄目ぇっ、もっとゆっくり楽しませてぇ!」
我を忘れ、はしたない言葉でユカは叫び喘いだ。

『いいセリフだな、そいつをネタに後でたっぷり苛めてやろう』
終わった後で、恥ずかしい言葉を口にしたことを指摘し
半泣きになるまでいじめるのも、健一郎の好きな行為だった。

「ぁぅぅ・・・あっ!あっ!待って、動いちゃやぁ!もぅイっちゃぅっ!」
「俺は何もしてないよ、ユカが勝手に動いてるんじゃないか」
いつのまにか、健一郎は両手でユカの背中を支えたまま動きを止めていた。
腰をくねらせ下半身の悦楽を貪っているのは、ユカ自身だった。
「ぁぁあ、やだぁ勝手に、ああ!」
「すごいな、今までで一番エッチな動き方をしてるぞ。」
「ヤぁん!言っちゃやだぁ!」
顔を真っ赤にさせ、羞恥に喘ぎながらも淫らな腰の蠢きは止まらない。
彼女の意思を無視し、より強い淫楽を求める本能が
腰をくねらせ、クリトリスを擦りつけ、膣肉をうねらせた。

「すけべだな、ユカはすごくすけべだな」
「あぅぅ・・・あっ!イっちゃうっ!とまんない!あっ!あっ!」
主人からの囁きによる恥ずかしさも快楽に取り込み
絶頂への道のりをユカは一直線に昇り詰めていく。
「あっ!イく、イくっ、イっちゃう!あっああ~~~~~~っ!」
ダムが崩壊する時のような、怒涛の快楽にユカが溺れる。
わななく全身、両手と両足が最愛の主人を求めてぎゅっと抱きしめる。
「あーーーーーーーーーーーっ!あぁーーーーーーーーっ!」
流され、高いところに打ち上げられ、落ちていくような感覚。
その墜落感が収まるまで、ユカは主人にしがみ続けていたのだった。

「ふ・・・・・・う・・・・はぁ・・・」
「・・・・イっちゃった?」
繋がったままの質問に、ゆっくり頷くユカ。
うっとりとした表情で満足げに彼女が微笑む。

「じゃぁ次は俺が楽しむ番だな。」
健一郎は悪戯っぽくニヤリと笑うと、ユカの興奮が治まらないうちに
二回戦を始める。今度はユカを押し倒し、正常位の姿勢で彼女へ覆い被さった。

「え?あっ、ちょっと待ってご主人様!まだあたし、ああっ!」
角度をつけたえぐるような激しい突きが、淫らな音をずぷずぷさせる。
「待って!ちょっと、ダメっ!休ませ・・・まだ駄目っ、ああっ!」
今までユカが果てた後は、少なからず必ず休憩があった。
繋がったままで動かずにまどろう時もあった。
が、果てた直後の交合は、ユカにとって今回が初めてである。
「んっ、あっ・・・はぁっ・・・・・んふ・・・」
「ふふっ、可愛いわよ・・・」

 日本とは遠く離れたフランスの、夜も遅いホテルの寝室。
一般の観光客に使用を許されていない4つ星クラスのスイートルームだが
いくら高級とは言っても、寝室までもが派手な内装ではない。
むしろ、落ちついた木目調の上品な家具が並んでいる部屋だった。
確実に豪華と言えるのは、部屋の中央に置かれた
4人で寝てもまだ余るほどの広いベッドであろう。

「はくっ!・・・・んっ!あっ、そこっ!」
マシュマロのように柔らかなベッドの上で白いシーツがしわを寄せ、乱れる。
乱しているのは淫靡な吐息のリズムに合わせ、絡み合う二人の女性。

「ああっ、おねぇさまぁ!」
可愛らしい喘ぎ声を奏でているのは、二十を少し過ぎた年の割に
あまり発達していない体つきをした女性、というより
少女と呼んだほうが相応しく見えるショートカットの娘であった。

「ミヅキってば、ホントにいやらしい娘ね」
「あぁ、いやぁ」
その娘を責めているのは、年は二十代後半にもかかわらず
手入れの行き届いたみずみずしい白い肌を持つ大人の女。
黒いレースの下着で包んだ形の良いバストとヒップを
くびれたウエストでくねらせながら、彼女は下になった娘の奥を
しなやかな指先でかき回していた。

「ほら、もうこんなにしてる・・・」
すっかり濡れそぼった亀裂から、ぬちゅると音を立てて指が抜かれ
ねっとりした液をまとわりつかせた姿を現わす。

指を抜いた彼女は妖艶な表情させながら、ミヅキと呼ぶ娘の目前で
二本の指を閉じたり開いたりし、糸を引く様子を見せつけた。
「やぁん!恥ずかしいです、冴さまぁ・・・」
頭を左右に振り、肩で揃えた髪を振り乱すミヅキ。

ミヅキを責めていた女性。それは健一郎の妻、冴であった。


 二人がこういう関係になったのは、もう1年も前からだった。
冴にとって以前の彼女は、海外ビジネス時の世話係でしかなく
出張時の私生活面をサポートするだけの存在に過ぎなかった。

だが、ミヅキから見れば冴は尊敬できる立派な女性であり
恋心にも近い憧れを持って彼女を見ていた。

二人の関係が変わった原因。それは、やはり冴の結婚であろう。
屋敷の世話は任されておらず、健一郎の事をほとんど知らないミヅキだったが
冴の様子から、夫である彼が原因らしい事は容易に想像がつく。

 結婚後も海外を飛びまわる冴が、健一郎と顔を合わせる機会は
それほど多く無かったが、たまの出会い、しかも共に一夜を
過ごしたらしい後の冴は、よくため息をつきながらぼんやりしていた。

かと思うと、不意に苛立ち始めてそばの物に八つ当たりをし
ミヅキの前で精神不安定な様子をさらしていたのである。

『冴さま、最近どうしたんですか?』
同情されるのを嫌う冴の性格を、ミヅキはよく知っていたが
世話係である自分が、彼女を放っておく訳にはいかない。
『なに?その目は。あたしのことバカにする気?』
『い、いえ、別にそういう訳じゃ・・・』
心配したミヅキの言葉を、冴は同情としか受け取らなかった。
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