- 2010⁄08⁄10(Tue)
- 23:39
小5から中3までボーイスカウトだった SSS
小5から中3までボーイスカウトだった。
パンツ姿でいろいろさせられたから書いてみる。
小5まではカブスカウトっていう別の隊なんだが、
キャンプファイアでボーイスカウトたちが、
パンツ1枚で出し物をしてた。
だから、俺たちがボーイに上がったときにも、
似たようなことするんだろうなとは思ってた。
うちのボーイ隊は、3班。
1班は10人いかないくらいの人数。
各班には、班長と次長がいる。
俺のときは9月始まりだったから、
最初のキャンプは秋のキャンプだった。
あらかじめ、なぜかブリーフ強制であることが伝えられてた。
といっても、当時の小学生はほとんどブリーフ派ばかりだったけど。
秋のキャンプで、最初の晩、晴れてたんだけど、
真夜中に急に起こされた。
寝てたバンガローを抜け出すと、班員全員が、
バンガローが並んでる林の通路を班長に連れられていった。
夜中のキャンプ場の雰囲気がけっこう怖くて、
何が起こるのかという気分もあり、ちょっとドキドキしてた。
なぜかみんな黙ってたのも、そのドキドキを大きくしてた。
他の班も出てきていて、ちょっといった広場のところで、みんな止まった。
昼間はいろんな訓練をおこなってたところなんだけど、
夜だと雰囲気がぜんぜんちがってた。
空も開けてて、弱い電灯も立ってて、ほのかに明るい感じ。
ボーイ隊には、上班とか対付とかいって、
ボーイ隊なんだけど班とは独立している人たちがいて、
その人たちも来てた。
その上班たちの号令(といっても手で指示が出される)で、3班整列。
整列なんだけど、別に制服じゃなくて、
もちろんTシャツとジャージみたいに寝るときの格好だ。
その後、新入隊員の俺たちと先輩たちに分かれ、横1列に並んだ。
俺たちと先輩たちが、ちょっと離れて向かい合う配置。
一番のリーダー格の上班の先輩が、新入隊員に、
「お前らがボーイ隊に入って、しばらく経ってるが、
これが初めての本格的なキャンプだな」
みたいな感じで話しかけた。
「今から何があるのか不安に思ってるか?
夜間訓練じゃないから、安心しろ。
形式的にはお前らはボーイスカウトだけど、
気持ちの上でボーイになるための儀式みたいなもんだ」
「じゃ、始めるぞ」
その上班の先輩がスッと手を挙げると、
目の前の先輩たちが全員、Tシャツを脱いだ。
俺たち新入隊員は、お互いの顔を見合わせつつ、驚いてた。
驚いてるうちにも、先輩たちはズボンも脱いで、パンツ1枚に。
みんなブリーフだった。
上班・隊付の何人かはグレーとかカラーのブリーフだったけど、
通常の班に入ってる人たちは、班長を含めて、みんな白ブリーフ。
みんなパンツ1枚になると“休め”の格好で、俺たちの方に向かい合った。
夜中の広場でパンツ1枚なのに、笑う雰囲気でもなくて、なんか異様だった、
「お前らも、同じ格好になれ。
覚悟ができたら、こっち側に来い。
俺たちが同じ格好にしてやる」
なぜそんな格好にならなきゃいけないのかわかんなかったけど、
もうそのとき小5で、ブリーフ姿をさらすのはそれなりに恥ずかしかったし、
あえてそういう格好をすることに“仲間になる”的な意味があったのかもしれない。
俺たちは、最初、みんな恥ずかしがって、
まったく出て行こうという気になれなかった。
先輩たちも当然それを予期してたみたいで、
俺たちが躊躇しててもぜんぜん怒らない。
“休め”の格好ってことは、手を後ろに回すわけで、
股間のモッコリが丸わかりになってる。
そんな中に加わるのは、かなり抵抗があった。
「早く“ボーイスカウト”になって、一緒にいろんな活動していこうぜ」
みたいに、先輩たちは励ましてきた。
で、ついに、俺と同学年のやつらの中でも一番雰囲気に飲まれやすいやつが、
黙って、ゆっくり進んでいった。
先輩たちの中に辿り着くと、両手を上げた。
「どうしてほしいんだ?」
「先輩たちと同じ格好にしてほしいです」
「同じ格好?」
「パンツ姿です」
「ちゃんとブリーフなんだろうな?」
「もちろんです」
「誰をどうしてほしいんだ? 全部ちゃんと言え」
みたいな感じのやりとりがあって、最終的にそいつが、
「○○班、××、ブリーフ姿にしてください」
と頼むと、そいつと同じ班の班長と次長が、
Tシャツとジャージを脱がせ始めた。
同じ学年のやつがあっという間にブリーフ1枚にされるのを見て、
(次は誰なのか)みたいに思ってドキドキしてた。
パンツ1枚になると、そいつは先輩たちの仲間になってってことで、
こちらの方向を向いて“休め”の格好をした。
着替えや風呂ではそいつのブリーフ姿とかは見るけど、
ブリーフ姿がメインってことはないわけだから、
いつもとは印象がちがったように覚えてる。
当然、小5だし、モッコリの印象なんてないけど。
で、その後、ポツリポツリと、1人ずつ、先輩たちの方に向かっていき、
「○○班、××、ブリーフ1枚にしてください」
と、同じ格好になっていった。
次々とそうなっていったんだけど、6人くらいしかいないわけで、
すぐにパンツ姿になっていない方が少数派になった。
当時は俺はけっこう恥ずかしがりだったから、なかなか前に進めなかった。
残り2人になって、(そろそろ行かないと)と思ったんだが、
それでも前に出て行けず、もう1人残ってた友達が、先に行ってしまった。
その時点で、俺以外はみんなブリーフ姿。
もうどうしようもなくて、俺も先輩たちの方へ前進。
両手を上げて、みんなみたいに、
「○○班、××、ブリーフ姿にしてください」
というと、まず俺の班の次長がシャツを脱がした。
次に、班長がジャージに手をかける。
「俺が手を下に動かしただけで、お前はパンツ一丁だ。
そうなると、俺たちと同じ仲間になるぞ。
最後まで粘ってたのに、これ脱いじゃっていいのか?」
と確認される。
周りを見ると、先輩も同学年のやつらも、みんなパンツ1枚。
俺のジャージにみんな注目してた。
今から考えると実に間抜けな状況だけど、
そのときは、一線を越えるかどうかの緊張感がなぜかあった。
「はい」
と答えると、演出なのか、ゆっくりジャージを下ろされていった。
自分の股間をこんなに真剣に見つめるのは初めてってくらい、股間を見てた。
段々と現われてくる白いブリーフ。
(あ、ああ、ああああ)みたいな感じに思ってた。
で、完全にあらわになった俺のパンツ。
「やったな、これでお前ら全員俺たちの仲間だ」
と、ケツを叩かれた。
なんかスースーするし、太腿どうしが当たって変な感じだった。
再び3班に分かれて整列した。
新入隊員は班長のすぐ後ろに並ぶんだが、
班長(中2)のブリーフの尻のところと、自分のブリーフの股間部分を交互に見て、
よくわからんが仲間になった気がしてた。
みんなその後、その格好で戻っていき、
こそこそとバンガローに入っていった。
その翌晩にはキャンプファイアがあった。
ボーイスカウト隊がファイアでパンツ1枚になっていたりしてたから、
今回のファイアでも何かあるだろうなとは思っていた。
翌日の昼間の空き時間に、班長から話があった。
「お前ら、営火の出し物についてだ……」
要するに、脱ぎ要員を各班2人出せということだった。
俺の班の場合、1人は、1つ年上の先輩に決まった。
もう1人は、新入隊員から出すことになっている、と先輩は言う。
2人のうち、どちらが出るのかという話に。
そこで、班長から俺に指名があった。
「昨晩は最後だったんだから、今回は最初にやってみないか」
俺は承諾した。
出し物は桃太郎だった。
桃太郎など人間以外は上半身裸で演じている。
脱ぐ要員(各班2人、計6人)も、上半身裸で待機。
この6人が鬼の役だった。
桃太郎が鬼退治に出かける。
まず、上半身裸の1人が桃太郎の前に現われ、
「僕は……犬だ!」
といって、キビ団子をもらい、仲間になる。
桃太郎は、その後、しばらく歩いている。
脱ぎ要員の同じ班の先輩が、
「じゃ、俺は出て行くぞ」
と、出て行った。
6人の鬼のうち、2人は、鬼ヶ島ではなく、
そこに行く道中で出ることになっていた。
同じ班の先輩と俺が、その途中の鬼に決まっていた。
つまり、俺たち2人だけが、他の4人よりも先に脱ぐことに。
そのせいで、だいぶ緊張していた。
昨晩は、だいたい同じ年齢の男の中でパンツ1枚になったし、
しかも独特の雰囲気があったからできた、という感じだった。
今日は、そんな雰囲気もなく、しかも、
自分よりずっと年少のやつらも、おじさんたちもいた。
だから、昨晩よりもずっと緊張していた。
ジャージの中をちょっと覗くと、自分の白ブリーフ。
(これをみんなの前にさらすのか……)
着替えで他人にパンツを見られることはあるが、
パンツを見せ付けるために脱ぐなんて、まだ信じられなかった。
先輩は、ずんずんと桃太郎の方に出て行く。
観客は、犬の次に出てきたのだから、猿かキジだと思っただろう。
が、
「僕は……」
と先輩は、ジャージを一気にズリッと下ろした。
ブリーフ1枚になる先輩。
「おーにーだー!」
と、いかにも悪い鬼っぽい格好をする。
「パンツだー!」
と、小さいやつらが騒ぎ、みんな笑う。
みんなは笑っていたが、俺はドキドキしていた。
「鬼だったか!?」
桃太郎は、犬といっしょに鬼と戦い始めた。
先輩は、桃太郎を相手に、(てきとうな)格闘で応戦する。
パンツを恥ずかしそうに隠すどころではなかった。
逆に、まるで格闘家のユニフォームのように、
平然とみんなに見せる感じ。
が、すぐに負け、最後には桃太郎に斬られた。
「うあああ!」
と叫び、バタリと倒れた。
やられた鬼は、その場にずっと倒れていることになっている。
俺は、その様子にドキドキしていた。
(次は、俺があんな感じに……)
次に桃太郎が猿を仲間にすると、
その次は俺の番だった。
倒れた先輩を横目で見ながら桃太郎のところに行く。
先輩は、頑張れという視線を送っていた。
が、俺の気になっていたのは、むしろ先輩のパンツ。
大の字になっていて、正面から股の下まで丸見えだった。
(俺もこうなるのか……?)
とまだ信じられない気持ちで、桃太郎の前に着く。
「ぼ、僕は……」
と口を開く。
(ああ、ついに始まってしまった)
もう戻れない。
「鬼だっ」
力強く言ったつもりだったが、ちょっと弱かったかもしれない。
ジャージに手をかける。
前は脱がせてもらったが、
今回は自分でパンツ1枚にならないといけない。
(もう、しかたない!)
目をつぶり、ジャージを足元まで下ろし、体勢を戻す。
ここまで一気に。
下半身がスースーし、笑い声が聞こえてきたところで目を開ける。
みんなが俺(か俺のパンツか)に注目している。
(初めて、パンツを自分で意図的に見せてしまった……
俺は初めて……)
みたいな感じで頭がグルグルと混乱して、演技どころでなかった。
そのなかでも、なんとか靴を脱ぎ、
ジャージを蹴り飛ばし、また靴を履く。
格闘の構えを取ると、犬と猿が襲い掛かってきた。
俺も先輩のようにてきとうに相手をする。
「えやっ! てやっ!」
みたいな感じで。
ちらっと下を見ると、パンツが赤い炎に照らされていた。
なんとか演技に戻りながらも、俺は、
自分がブリーフ1枚で激しく動いているのを見られていることに、
気をとられがちだった。
が、格闘の短い間に、それが気にならなくなっていった。
「そろそろ終わり!」
犬と猿が俺の両腕両脚を固定する。
俺はそのままに任せる。
「必殺!」
みたいなことを言って、桃太郎が剣を抜き、
地面から空中へと、真上に斬り上げた
剣は適当な枝だった。
剣先は、玉の辺りに当たると、
ブリーフのド真ん中をたどっていった。
チンコも、布越しに枝の感触を感じた。
枝の先に泥がついていたらしく、
ブリーフには斬った筋が縦についていった。
3人が俺から離れる。
このころには、みんなに見られているオイシサを、
そんなに自覚はしていなかったが、何となく感じ始めていた。
「うああああ!」
と叫びながら、パンツを見せ付けるように身体を反らした。
もちろん身体を反らしたくらいで、
「パンツを見せ付ける」ところまではいかないはずだが、
気分としては、そんな感じだった。
バタリと倒れると、先に倒された先輩の横だった。
ちょっとズレていたため、先輩からパンツが丸見えのところ。
「……なかなかうまかったな……」
「……ありがとうございまっす……」
「……みんなの前でブリーフで演技して、
いちはやく俺たちの本当の仲間になったって感じだな……」
と、冗談っぽく言う先輩。
桃太郎は、その後、キジを仲間にして、
ブリーフ1枚の鬼たちを倒して終わった。
パンツ姿でいろいろさせられたから書いてみる。
小5まではカブスカウトっていう別の隊なんだが、
キャンプファイアでボーイスカウトたちが、
パンツ1枚で出し物をしてた。
だから、俺たちがボーイに上がったときにも、
似たようなことするんだろうなとは思ってた。
うちのボーイ隊は、3班。
1班は10人いかないくらいの人数。
各班には、班長と次長がいる。
俺のときは9月始まりだったから、
最初のキャンプは秋のキャンプだった。
あらかじめ、なぜかブリーフ強制であることが伝えられてた。
といっても、当時の小学生はほとんどブリーフ派ばかりだったけど。
秋のキャンプで、最初の晩、晴れてたんだけど、
真夜中に急に起こされた。
寝てたバンガローを抜け出すと、班員全員が、
バンガローが並んでる林の通路を班長に連れられていった。
夜中のキャンプ場の雰囲気がけっこう怖くて、
何が起こるのかという気分もあり、ちょっとドキドキしてた。
なぜかみんな黙ってたのも、そのドキドキを大きくしてた。
他の班も出てきていて、ちょっといった広場のところで、みんな止まった。
昼間はいろんな訓練をおこなってたところなんだけど、
夜だと雰囲気がぜんぜんちがってた。
空も開けてて、弱い電灯も立ってて、ほのかに明るい感じ。
ボーイ隊には、上班とか対付とかいって、
ボーイ隊なんだけど班とは独立している人たちがいて、
その人たちも来てた。
その上班たちの号令(といっても手で指示が出される)で、3班整列。
整列なんだけど、別に制服じゃなくて、
もちろんTシャツとジャージみたいに寝るときの格好だ。
その後、新入隊員の俺たちと先輩たちに分かれ、横1列に並んだ。
俺たちと先輩たちが、ちょっと離れて向かい合う配置。
一番のリーダー格の上班の先輩が、新入隊員に、
「お前らがボーイ隊に入って、しばらく経ってるが、
これが初めての本格的なキャンプだな」
みたいな感じで話しかけた。
「今から何があるのか不安に思ってるか?
夜間訓練じゃないから、安心しろ。
形式的にはお前らはボーイスカウトだけど、
気持ちの上でボーイになるための儀式みたいなもんだ」
「じゃ、始めるぞ」
その上班の先輩がスッと手を挙げると、
目の前の先輩たちが全員、Tシャツを脱いだ。
俺たち新入隊員は、お互いの顔を見合わせつつ、驚いてた。
驚いてるうちにも、先輩たちはズボンも脱いで、パンツ1枚に。
みんなブリーフだった。
上班・隊付の何人かはグレーとかカラーのブリーフだったけど、
通常の班に入ってる人たちは、班長を含めて、みんな白ブリーフ。
みんなパンツ1枚になると“休め”の格好で、俺たちの方に向かい合った。
夜中の広場でパンツ1枚なのに、笑う雰囲気でもなくて、なんか異様だった、
「お前らも、同じ格好になれ。
覚悟ができたら、こっち側に来い。
俺たちが同じ格好にしてやる」
なぜそんな格好にならなきゃいけないのかわかんなかったけど、
もうそのとき小5で、ブリーフ姿をさらすのはそれなりに恥ずかしかったし、
あえてそういう格好をすることに“仲間になる”的な意味があったのかもしれない。
俺たちは、最初、みんな恥ずかしがって、
まったく出て行こうという気になれなかった。
先輩たちも当然それを予期してたみたいで、
俺たちが躊躇しててもぜんぜん怒らない。
“休め”の格好ってことは、手を後ろに回すわけで、
股間のモッコリが丸わかりになってる。
そんな中に加わるのは、かなり抵抗があった。
「早く“ボーイスカウト”になって、一緒にいろんな活動していこうぜ」
みたいに、先輩たちは励ましてきた。
で、ついに、俺と同学年のやつらの中でも一番雰囲気に飲まれやすいやつが、
黙って、ゆっくり進んでいった。
先輩たちの中に辿り着くと、両手を上げた。
「どうしてほしいんだ?」
「先輩たちと同じ格好にしてほしいです」
「同じ格好?」
「パンツ姿です」
「ちゃんとブリーフなんだろうな?」
「もちろんです」
「誰をどうしてほしいんだ? 全部ちゃんと言え」
みたいな感じのやりとりがあって、最終的にそいつが、
「○○班、××、ブリーフ姿にしてください」
と頼むと、そいつと同じ班の班長と次長が、
Tシャツとジャージを脱がせ始めた。
同じ学年のやつがあっという間にブリーフ1枚にされるのを見て、
(次は誰なのか)みたいに思ってドキドキしてた。
パンツ1枚になると、そいつは先輩たちの仲間になってってことで、
こちらの方向を向いて“休め”の格好をした。
着替えや風呂ではそいつのブリーフ姿とかは見るけど、
ブリーフ姿がメインってことはないわけだから、
いつもとは印象がちがったように覚えてる。
当然、小5だし、モッコリの印象なんてないけど。
で、その後、ポツリポツリと、1人ずつ、先輩たちの方に向かっていき、
「○○班、××、ブリーフ1枚にしてください」
と、同じ格好になっていった。
次々とそうなっていったんだけど、6人くらいしかいないわけで、
すぐにパンツ姿になっていない方が少数派になった。
当時は俺はけっこう恥ずかしがりだったから、なかなか前に進めなかった。
残り2人になって、(そろそろ行かないと)と思ったんだが、
それでも前に出て行けず、もう1人残ってた友達が、先に行ってしまった。
その時点で、俺以外はみんなブリーフ姿。
もうどうしようもなくて、俺も先輩たちの方へ前進。
両手を上げて、みんなみたいに、
「○○班、××、ブリーフ姿にしてください」
というと、まず俺の班の次長がシャツを脱がした。
次に、班長がジャージに手をかける。
「俺が手を下に動かしただけで、お前はパンツ一丁だ。
そうなると、俺たちと同じ仲間になるぞ。
最後まで粘ってたのに、これ脱いじゃっていいのか?」
と確認される。
周りを見ると、先輩も同学年のやつらも、みんなパンツ1枚。
俺のジャージにみんな注目してた。
今から考えると実に間抜けな状況だけど、
そのときは、一線を越えるかどうかの緊張感がなぜかあった。
「はい」
と答えると、演出なのか、ゆっくりジャージを下ろされていった。
自分の股間をこんなに真剣に見つめるのは初めてってくらい、股間を見てた。
段々と現われてくる白いブリーフ。
(あ、ああ、ああああ)みたいな感じに思ってた。
で、完全にあらわになった俺のパンツ。
「やったな、これでお前ら全員俺たちの仲間だ」
と、ケツを叩かれた。
なんかスースーするし、太腿どうしが当たって変な感じだった。
再び3班に分かれて整列した。
新入隊員は班長のすぐ後ろに並ぶんだが、
班長(中2)のブリーフの尻のところと、自分のブリーフの股間部分を交互に見て、
よくわからんが仲間になった気がしてた。
みんなその後、その格好で戻っていき、
こそこそとバンガローに入っていった。
その翌晩にはキャンプファイアがあった。
ボーイスカウト隊がファイアでパンツ1枚になっていたりしてたから、
今回のファイアでも何かあるだろうなとは思っていた。
翌日の昼間の空き時間に、班長から話があった。
「お前ら、営火の出し物についてだ……」
要するに、脱ぎ要員を各班2人出せということだった。
俺の班の場合、1人は、1つ年上の先輩に決まった。
もう1人は、新入隊員から出すことになっている、と先輩は言う。
2人のうち、どちらが出るのかという話に。
そこで、班長から俺に指名があった。
「昨晩は最後だったんだから、今回は最初にやってみないか」
俺は承諾した。
出し物は桃太郎だった。
桃太郎など人間以外は上半身裸で演じている。
脱ぐ要員(各班2人、計6人)も、上半身裸で待機。
この6人が鬼の役だった。
桃太郎が鬼退治に出かける。
まず、上半身裸の1人が桃太郎の前に現われ、
「僕は……犬だ!」
といって、キビ団子をもらい、仲間になる。
桃太郎は、その後、しばらく歩いている。
脱ぎ要員の同じ班の先輩が、
「じゃ、俺は出て行くぞ」
と、出て行った。
6人の鬼のうち、2人は、鬼ヶ島ではなく、
そこに行く道中で出ることになっていた。
同じ班の先輩と俺が、その途中の鬼に決まっていた。
つまり、俺たち2人だけが、他の4人よりも先に脱ぐことに。
そのせいで、だいぶ緊張していた。
昨晩は、だいたい同じ年齢の男の中でパンツ1枚になったし、
しかも独特の雰囲気があったからできた、という感じだった。
今日は、そんな雰囲気もなく、しかも、
自分よりずっと年少のやつらも、おじさんたちもいた。
だから、昨晩よりもずっと緊張していた。
ジャージの中をちょっと覗くと、自分の白ブリーフ。
(これをみんなの前にさらすのか……)
着替えで他人にパンツを見られることはあるが、
パンツを見せ付けるために脱ぐなんて、まだ信じられなかった。
先輩は、ずんずんと桃太郎の方に出て行く。
観客は、犬の次に出てきたのだから、猿かキジだと思っただろう。
が、
「僕は……」
と先輩は、ジャージを一気にズリッと下ろした。
ブリーフ1枚になる先輩。
「おーにーだー!」
と、いかにも悪い鬼っぽい格好をする。
「パンツだー!」
と、小さいやつらが騒ぎ、みんな笑う。
みんなは笑っていたが、俺はドキドキしていた。
「鬼だったか!?」
桃太郎は、犬といっしょに鬼と戦い始めた。
先輩は、桃太郎を相手に、(てきとうな)格闘で応戦する。
パンツを恥ずかしそうに隠すどころではなかった。
逆に、まるで格闘家のユニフォームのように、
平然とみんなに見せる感じ。
が、すぐに負け、最後には桃太郎に斬られた。
「うあああ!」
と叫び、バタリと倒れた。
やられた鬼は、その場にずっと倒れていることになっている。
俺は、その様子にドキドキしていた。
(次は、俺があんな感じに……)
次に桃太郎が猿を仲間にすると、
その次は俺の番だった。
倒れた先輩を横目で見ながら桃太郎のところに行く。
先輩は、頑張れという視線を送っていた。
が、俺の気になっていたのは、むしろ先輩のパンツ。
大の字になっていて、正面から股の下まで丸見えだった。
(俺もこうなるのか……?)
とまだ信じられない気持ちで、桃太郎の前に着く。
「ぼ、僕は……」
と口を開く。
(ああ、ついに始まってしまった)
もう戻れない。
「鬼だっ」
力強く言ったつもりだったが、ちょっと弱かったかもしれない。
ジャージに手をかける。
前は脱がせてもらったが、
今回は自分でパンツ1枚にならないといけない。
(もう、しかたない!)
目をつぶり、ジャージを足元まで下ろし、体勢を戻す。
ここまで一気に。
下半身がスースーし、笑い声が聞こえてきたところで目を開ける。
みんなが俺(か俺のパンツか)に注目している。
(初めて、パンツを自分で意図的に見せてしまった……
俺は初めて……)
みたいな感じで頭がグルグルと混乱して、演技どころでなかった。
そのなかでも、なんとか靴を脱ぎ、
ジャージを蹴り飛ばし、また靴を履く。
格闘の構えを取ると、犬と猿が襲い掛かってきた。
俺も先輩のようにてきとうに相手をする。
「えやっ! てやっ!」
みたいな感じで。
ちらっと下を見ると、パンツが赤い炎に照らされていた。
なんとか演技に戻りながらも、俺は、
自分がブリーフ1枚で激しく動いているのを見られていることに、
気をとられがちだった。
が、格闘の短い間に、それが気にならなくなっていった。
「そろそろ終わり!」
犬と猿が俺の両腕両脚を固定する。
俺はそのままに任せる。
「必殺!」
みたいなことを言って、桃太郎が剣を抜き、
地面から空中へと、真上に斬り上げた
剣は適当な枝だった。
剣先は、玉の辺りに当たると、
ブリーフのド真ん中をたどっていった。
チンコも、布越しに枝の感触を感じた。
枝の先に泥がついていたらしく、
ブリーフには斬った筋が縦についていった。
3人が俺から離れる。
このころには、みんなに見られているオイシサを、
そんなに自覚はしていなかったが、何となく感じ始めていた。
「うああああ!」
と叫びながら、パンツを見せ付けるように身体を反らした。
もちろん身体を反らしたくらいで、
「パンツを見せ付ける」ところまではいかないはずだが、
気分としては、そんな感じだった。
バタリと倒れると、先に倒された先輩の横だった。
ちょっとズレていたため、先輩からパンツが丸見えのところ。
「……なかなかうまかったな……」
「……ありがとうございまっす……」
「……みんなの前でブリーフで演技して、
いちはやく俺たちの本当の仲間になったって感じだな……」
と、冗談っぽく言う先輩。
桃太郎は、その後、キジを仲間にして、
ブリーフ1枚の鬼たちを倒して終わった。
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