- 2010⁄12⁄05(Sun)
- 02:12
雪の妖精 え◆UDY9dFJs
「おじさん、松本だよ。降りないの?」甲高い声で勝彦は目が覚めた。目を開けると、前には色白で頬が林檎の様に赤い可愛い少年が心配そうな顔つきで勝彦の顔を覗き込んでいた。勝彦は寝ぼけながら列車の窓の外を見た。「松本」という駅の看板としんしんと降る雪が目に入った。「うん、おじさんはまだどこに行くかも決めてないんだ。だから、まだこの電車に乗っていくよ。」と勝彦はその少年に答えた。「へえ~、そうなんだ。たくさんの人がココで降りるから、おじさんもココで降りなければいけないんじゃないかなあと思って声を掛けたんだ~。起こしちゃってごめんなさい。」少年は申し訳なさそうにピョコンと頭を下げた。「いや、いいんだよ。ところで、ボクはどこまで行くの?」「中萱まで。おじさん、まだどこに行くか決めてないんでしょ。だったら一緒に来なよ。いい所だよ。」少年の誘いに勝彦はこれもなんかの巡り合わせだと思い、同じ駅で降りる事にした。列車はいつの間にか松本を発車していた。外の雪は段々と激しくなっていた。「こっちはこんなに雪が降るの?。」「うん、冬はいつも。」勝彦は東京で生まれ育った。この旅はとにかく雪国に行ってみたいと思って、新宿から中央本線の普通列車に飛び乗ったのが始まりだった。「おじさん名前は何ていうの?」「おじさんは伊藤勝彦っていうんだよ。ボクの名前は?」「涼太、早乙女涼太。」
「涼太君か。年はいくつ?」「11歳。」勝彦は初体面なのに親しげな笑顔で話す涼太少年にますます興味を持っていった。「間もなく中萱です。お出口は左側です。」と車内放送があり、「さあ、もう着くよ。」と少年に促され、勝彦は棚から荷物を降ろした。中萱は無人駅で、小さな駅舎の前には数件の民家と1軒の商店があるだけだった。「さあ、こっちだよ。」少年に案内されるがままに勝彦は少年に付いていった。
駅から少し離れると、民家はまばらとなった。「涼太君、この辺でどこか泊まるところは無いの?」「何言ってんの。僕ん家に泊まるんだよ。」「でも、おうちの人にまだ聞いてないんでしょ。突然行って泊まらせてくれるわけないよ。」「大丈夫だよ。僕のお母さんはすごく優しいんだ。ほら、ココが僕ん家だよ。」二人の目の前にはこじんまりとした食堂があった。「アルプス食堂」という錆びた看板が入口の上に掲げられていた。「ただいま~、お母さんに頼まれた物買ってきたよ。」涼太は大役を果たした様な面持ちで買い物袋を母親に渡した。「おかえり涼太、寒かったでしょう。」と母親は息子に声を掛けたと同時にその後ろに立つ見知らぬ男性の姿を見て顔をこわばらせた。「涼太、この人は?」「勝彦おじさん。東京から来て、どこに行くか決めないまま旅してるんだって。だからウチに誘ったんだ。お母さん、おじさんに今日ウチで泊まってもらっていいよね?」「いえ、私はどこか宿を探してそこに泊まります。突然お邪魔して申し訳ありませんでした。」勝彦は急いで外へ出ようとした。「待って下さい。この辺りでは宿なんてありませんよ。これから街に出て宿を探すのも大変でしょうから、今晩はウチで泊まっていって下さい。隣に昔住んでいた建物がありますから、そこで寝てください。」初めて人情に触れた勝彦は「ありがとうございます。では、よろしくお願いします。」と深々と頭を下げた。「ねっ。」と言って涼太は勝彦にウィンクした。「おじさん、お腹空いたでしょう。お母さん、カツ丼作ってあげてよ。お母さんのカツ丼すごくおいしんだよ。」「じゃあカツ丼をお願いします。」「ハイ、分かりました。」と言って母親は支度を始めた。ほどなくしてカツ丼は出来上がった。「ハイ、お待ちどう様。」新宿を発ってから駅ソバしか食べていなかった勝彦はすぐさま箸をのばした。「なんておいしんだろう。」一口食べた途端、勝彦はあまりのおいしさにすぐさま酔い始めた。「でしょ、お母さんの作る料理はどれも日本一だもん。」涼太は胸を張って勝彦に言った。あっという間に丼は空になった。「おいくらですか?」と言って勝彦はポケットから財布を取り出した。「いえ、今回はサービスですからお金は要りません。こんなにおいしそうに食べてくれるお客さん初めてなものですから、何か嬉しくて。」「ありがとうございます。ご恩は必ずお返ししますから。」勝彦はまた頭を下げた。「お風呂が沸くまでこちらで待っていて下さい。今晩休んでいただくところですが。」勝彦は母親に案内された古い木造の建物に入った。涼太も一緒に付いていった。「お母さん、僕おじさんとお話しする。」「いいわよ、でもおじさんに迷惑掛けてはいけませんよ。」そう言って母親は食堂に戻っていった。「お母さんの名前はなんていうの?」まだ教えてもらっていなかった勝彦は涼太に尋ねた。「お母さん愛子っていうの。ねえ、おじさんって結婚してるの?」「いや、まだだよ。」と勝彦は答えた。勝彦は一流大学、企業に入るために勉強に明け暮れた青少年時代を過ごしてきた。これまで一度も女性に恋をした事の無い男だったのである。
いろいろ話をしていくうちに勝彦はある疑問が深くなっていった。食堂に涼太の父親らしき姿が無かったのである。食堂は母親がきりもりしていて、父親は会社勤めをしているのではないかと思っていた。「涼太君、お父さんはどこかの会社に勤めているの?」気になっていた勝彦は恐る恐る涼太に聞いてみた。「お父さんは僕が赤ちゃんの時に天国に行ったんだ。」と涼太は二人の居る部屋の隣の部屋にある仏壇を指差した。そこにはまだ20過ぎだったであろう真面目な面持ちの男性の遺影が飾られていた。「そうだったのか。悪い事聞いちゃったね。」「ううん。平気だよ。」即座に涼太は言った。扉が開く音がし、「さあ、お風呂が沸きましたのでどうぞ。」と母親の愛子が声を掛けてきた。「おじさん、一緒にお風呂入ろ。」涼太は勝彦の手を取って風呂場に連れて行った。
続外の雪はまだ降り続いていた。少し外気に触れただけで体が冷えた。風呂の脱衣所に入った途端、勝彦の寒さをこらえるためにこわばった体の堅さが一気にほどけた。
勝彦と涼太は服を脱ぎ始めた。勝彦が何枚も重ね着している上着を脱ぎ、ズボンを下ろしているところに「おじさん、寒がりだね。僕、先に入るよ。」と涼太が声を掛けた。
「んっ、うん。」と勝彦は頭を上げた瞬間、彼の時間が一瞬止まった。涼太の白い体はまるで雪に覆われた大地の様になだらかな線を描き、おちんちんは春を待ちきれずに
顔を出した新芽の様であった。少年の体を見ることなんか当然今まで無かったのであるが、こんなに美しいものなのかと我に返り始めた勝彦は思った。生命(いのち)を
創造する神は、この少年を最高傑作としてこの世に送り出したのであろう。さらに、勝彦は今まで感じたことの無い熱い何かがこみ上げてきて、それが自分の股間に
伝わってくる感覚を認識していった。そして、そのエネルギーが外に出ようとするのを必死にこらえていた。「おじさん、なんか変だよ。どうかしたの?」
「いや、なんでもないんだ。」結局二人一緒に風呂場へ入っていった。「ところでおじさん、どんな仕事をしてるの?」と浴槽の中で涼太から聞かれ、勝彦は暗い気持ちになった。
一生懸命勉強し、一流企業に入ったのに、その会社をリストラされた勝彦は追い求めてきた自己像が崩れ去ったのに傷つき、
しばらくの間、自分のアパートの一室から外に出ずに苦しんでいた。そして、テレビで紹介されたある雪深い地方の光景を見て、今回の旅を急遽決めたのであった。
「おじさんは今仕事が無いんだ。」と悲しそうに勝彦は答えた。「かわいそうだね。」と言った途端、涼太の顔が神妙な面持ちから満面の笑みへと変わった。
「あっ、そうだ。おじさん、お母さんの食堂で働きなよ。ちょうどアルバイトの人が欲しいって言ってたし。でも、お給料は安いけどね。」しかし、
勝彦はその話に是非のりたいと思った。母親の愛子はこれだけおいしいカツ丼を作れるのである。彼女のもとで料理を学べば、きっと自分は立派な料理人として
新たな人生を始められる。ぜひそうしてみたいと勝彦は思った。「涼太君、本当に有難う。おじさんは料理人として頑張ってみたくなった。
けど、これはおじさんから君のお母さんへ直接お願いするから。」「うん、分かったよ。」涼太は母親が認めてくれるのを期待しながら言った。
「さあ、体を洗おうよ。おじさんの体も洗ってあげる。」二人は浴槽からザブンと出た。まず、涼太が勝彦の体を洗い始めた。洗ってもらっている間、
勝彦はこんな幸せな気分になれたのは初めてだと思っていた。「さあ、今度は頭を洗ってあげるね。」涼太は勝彦の頭にべっちゃりとシャンプー液をつけ、洗い始めた。洗ってもらっている間、勝彦はあるくすぐったさを必死にこらえていた。時々涼太のおちんちんが勝彦の背中に触れるのである。まだ子どもだから恥ずかしいと意識していないのであろうかと勝彦は思った。しかし、涼太はわざと自分のおちんちんを勝彦の体にあてていたのである。なぜそんなことがしたいのかは涼太は理解していなかった。体を洗ってもらった勝彦は今度は涼太の体を洗ってあげた。「痛くないかい?」力の加減に戸惑いながら勝彦は涼太に声を掛けた。「ううん、ちょうどいいよ。」と涼太は答えた。背中を洗ってもらった涼太はくるりと向きを変え、勝彦と向かい合った。勝彦は先ほど触れていた涼太のおちんちんを凝視したい欲望を必死にこらえた。上半身を洗ってあげた勝彦は「さあ、大事なところは自分洗いなよ。終わったらシャンプーしてあげる。」と涼太に言った。すると、涼太は顔を赤らめて「おじさんに洗って欲しい」と言った。信じられない涼太の願いに戸惑ったと同時に洗いたい欲望も沸いた勝彦は「うん、じゃあ洗ってあげる。」と涼太のおちんちんを洗い始めた。洗ってもらっている間の涼太は顔を赤らめ、時々音にならない様な声を出しながら、勝彦に自分の大切なところを委ねていた。体を洗い終え、「さあ、お母さんにお願いに行こうか。」と勝彦は涼太に言った。「うん。」二人は服を着て食堂に入っていった。
食堂に入ると、愛子は店じまいをして後片付けをしていた。「あら、どうされたんですか?」勝彦は恐る恐る口を開いた。「奥さん、お願いです。私に料理を教えて下さい。実は今仕事が無いんです。先程、奥さんのカツ丼を食べて、奥さんから料理を学べば立派な調理人になれると確信しました。私は料理人として人生をやり直したいんです。料理を学べ、置いてもらえるだけでいいんです。奥さん、どうか私を弟子にして下さい。」勝彦はそういって土下座をした。「弟子だなんてそんな・・・。どうか頭を上げて下さい。そこまで決心されているのなら、いいですよ。でも、一人前になるまではお金を出せませんよ。とは言っても、ウチは貧乏な食堂なんで、お金なんてもともと出せないんですけれども。亡き夫が私に対してそうであった様に、私も厳しく教えますから、覚悟して下さいね。」愛子の承諾に勝彦は「有難うございます。」と深く頭を下げた。「それでは明日からよろしくお願いします。おやすみなさい。」と勝彦は愛子に挨拶をした。すると、涼太がもじもじしながら、「ねえ、お母さん。おじさんと一緒に寝てもいい?」と愛子に尋ねた。「まあ、息子はよっぽどあなたが好きになったようですね。ご迷惑ではありませんか?」と愛子は申し訳なさそうに言った。「いえ、そんなことは。」勝彦は即座に否定した。「学校に遅刻しない様にちゃんと起きるのですよ。」「大丈夫だよ。」ガラリと扉を閉めて外に出た二人は「やったね。」とお互いの手をタッチし合った。「あ~あったかい。」即一緒の布団にもぐりこんだ二人はお互い見つめあった。「これからよろしくね。」勝彦は涼太の頭をなでながら言った。「うん。おじさんがこれから僕と一緒にいてくれるなんて、うれしいなあ。」涼太は新しく甘えられる人がそばにいるからか、すぐに眠りに入った。涼太の寝顔を可愛いと見つめながら、勝彦は風呂場での初めて経験した感覚の事を考えていた。あの思いはなんだったのだろう。
次の日の朝、元気に涼太は学校へと出掛けていった。そして、勝彦の料理人としての修行が始まった。勝彦の腕はどんどん上達していった。勝彦と涼太は毎晩一緒に風呂に入り、布団を共にした。相変わらず涼太が勝彦の頭を洗う時におちんちんを背中にあてる行為は続き、勝彦が「もう涼太~、おちんちんがあたってくすぐったいよ。」と我慢しきれずに言うと、涼太は「ごめんね、くすぐったい?」と言ってしばらくはあててこないのだが、じきにまたその行為を始めるのであった。
春も近くなってきたある日のことである。「ね~おじさん、絵を描きに行くんだけど、一緒に来ない?すごく景色がいいんだよ。」と涼太は勝彦を誘った。「うん。」と勝彦は言って、涼太のあとをついていった。小高い丘の方へ涼太はかけていった。勝彦はその速さについていけず、息を切らせながらあとを追った。丘を登りきると、「ね、きれいでしょ。」と涼太は正面を指差した。その先を勝彦が見ると、雪に覆われた北アルプスの山の連なりが眺められた。涼太は画用紙と絵の具をかばんから取り出し、その風景を描き始めた。勝彦は景色を見ながら、時々涼太の絵の方へ目をやった。涼太の絵は小学生とは思えないほど素晴らしいもので、勝彦は涼太のその才能に感嘆した。「涼太は絵がホント上手だよ。学校でも先生にほめられない?」「うん、よくコンクールで賞状もらえるよ。僕おっきくなったら絵描きさんになるんだ。」その言葉を聞き、「俺も涼太の様に夢を追って真剣に料理の道を歩んでいこう。」と決意を新たにしたのであった。
春になり、涼太は6年生にあがった。ある日の朝、勝彦は目を少し開くと、涼太が彼のパジャマのズボンの中を覗きながら不思議そうな顔をしていた。寝ぼけながら、「涼太、どうかしたのか?」と勝彦が声を掛けると、涼太はびっくりして顔を赤らませながら「なんでもないよ。僕もう学校に行ってくるね。」と建物から出て行った。勝彦はどうしたんだろうと思いながら再び眠りに入った。涼太は初めての射精を夢精で迎えたのであった。
勝彦は男性、しかもまだ体と心が成熟していない少年を愛する事なんてあるわけが無い、いや愛してはいけないんだと自分に言い聞かせていた。しかし、どうしてもこの思いを断ちきる事はできなかったのである。叶えられぬ恋に悩みながら眠りに入った勝彦であった。
梅雨が明け、一気に暑い日を迎えた。「あ~暑い。僕、裸で寝る。」と言って一旦着たパジャマを脱ぎ、パンツ1枚だけとなった。毎晩一緒に入っている風呂で涼太の裸を見るより、寝床で見る裸はいっそうエロスを感じさせた。布団の中に入ってきた涼太は体を勝彦の方へ寄せた。勝彦は涼太の頭をなで始めた。すると突然、涼太は「大好き。」と小声で言って勝彦の頬にキスをした。その瞬間、勝彦は自分を抑えられなくなり、「俺もお前の事が好きだ。いや、愛してしまったんだ。」と涼太の頬に何回も柔らかくキスを始めた。「愛ってどんなのかまだ分からないけど、僕おじさんにキスしてもらって嬉しい。」と涼太は紅潮しながら言った。勝彦は無言でキスを続けた。その口が唇へと行き、首筋へ、乳首へ、お腹へと下がっていった。「あっ、あっ。」と涼太は喘いだ。そして、「涼太の大切な所も愛したい。」と勝彦はパンツに手をやった。涼太は「あ、う。」と受け入れた様な声を出した。パンツを優しく脱がすと、芽が太陽に向かって伸びているかのごとく、涼太のおちんちんは上を向き、小刻みにピクンピクンと脈打っていた。親指と人差し指で優しく涼太のおちんちんを支え、その先端を優しく勝彦は口づけした。「あっ。」と一瞬涼太の体が軽く反った。雪玉の様な睾丸を今度はキスした。目の前におちんちんがあり、ピクンピクンという動きが分かる事で、勝彦の性欲はさらに高まった。そして、おちんちんをいっぱい口に含み、優しく上下にしごき始めた。「あっ、うっ。」と涼太は喘ぎ、体をよがらせた。おちんちんが勝彦の口の中で跳ねた瞬間、「あっおと~さん。」と言って涼太の聖なる液が勝彦の口の中へ放たれた。勝彦はゴクリとそれを飲んだ。しばらく、涼太のおちんちんを勝彦は咥えたままだった。涼太は荒い息をし、体を横たえたままであった。ようやく口を離すと、勝彦は「ごめん、まだ子どもなのにこんなことをしてしまって。」と涼太に謝った。「ううん、おじさんも僕のこと好きに思ってくれていることが嬉しい。」と勝彦の胸へ自分の頭を預けた。勝彦は涼太を愛する気持ちが何故この様な行為に至らせたのか不思議に思うと共に彼の聖なる部分をこの手で汚してしまった事に罪悪感を抱いた。
「おじさん、どうかしたの?」涼太は勝彦の顔を覗き込んだ。「いや、何でもないよ。さあ、明日も学校なんだろ。もう寝ようか。おじさんも早く一人前の料理人になるために頑張るから。」と勝彦は言った。「うん。おやすみなさい。」と言って涼太は目を閉じた。涼太が寝るまで見守ったあと、勝彦は布団から出て、暗くて何も見えない窓の外をしばらく眺めていた。
それからは涼太が求めたり、逆に勝彦が求めたりして涼太のおちんちんへの愛撫はほぼ毎晩の様に行なわれた。それは男女の交わりと同様にお互いの愛情表現であった。勝彦の罪悪感はだんだんと失われていった。涼太を思い切り愛したい、その気持ちが強かった。勝彦は涼太が亀頭を攻められるのが一番感じることを知った。涼太に感じてもらいたい、勝彦は集中的に亀頭を舐め回した。「あっ、おじさん。そんなに、あっ。」と亀頭を舐め回されると一番涼太は悶えた。ある晩、涼太は「おじさん、エッチな事をする時はお父さんと呼んでもいい?」と勝彦に言った。「いいよ。そう呼んでくれる事が嬉しいよ。」と勝彦は言った。「じゃあお父さん、今度は僕が気持ちよくしてあげる。」と涼太は言った。勝彦は「無理しなくていいんだよ。」と気遣った。「ううん、お父さんにも気持ち良くなってもらいたい。」と言って涼太は勝彦の股間へそっと手をあてた。勝彦は下着を脱ぎ、おちんちんを涼太にあらわにした。「大人の人ってこんなにおっきくなるんだね。」と言って、涼太は舌を這わせ始めた。「うっ、うっう。」と勝彦は喘ぎ始めた。涼太は口におちんちんを含む事は苦しいので、舌をおちんちんのあらゆる部分に這わせることで愛撫した。ほどなくして「あっ涼太、あっあ~。」と勝彦は精液を勢いよく発射した。それは涼太の顔、髪に降り注がれた。「わっすご~い。こんなに出るんだ。」と言って涼太は顔を離し、髪に付いた精液を拭い取った。勝彦は余韻に浸ってしばらくの間動けなかった。
涼太の通う小学校が夏休みに入り、涼太は子供会のキャンプに出掛けていった。涼太がいない寂しさに堪えながら、勝彦はTVを見ていた。「ガラリ」という扉を開く音がし、ピンクのネグリジェ姿の愛子が入ってきた。「あっ奥さん、なんでしょうか。」「勝彦さん、あなたはもう立派な料理人です。もう何も教える事はありません。実は今まであなたのお給料をお預かりしていて、一人前になった時に渡そうと思っていました。今がその時です。どうぞ受け取って下さい。」と言って愛子は給料袋を勝彦に渡そうとした。「いいえ、このお金は受け取れません。私はあなたに料理を教わったのです。逆にお金を払わなければならないくらいです。」と勝彦はお金を受け取る事を固辞した。「そうですか。」と言った後、しばらくして愛子は「勝彦さん、涼太は多感な年頃です。あの子には父親が必要なんです。勝彦さん、どうか涼太の父親になって下さい、・・・そして私の夫になって下さい。私はあなたのことを愛しています。」と言って、勝彦の体に抱きついた。勝彦はしばらく身動きしなかった。そして、勝彦はそっと愛子の肩に手をやり、「奥さん、あなたには料理を教えていただいて感謝しています。しかし、私はあなたを愛する事はできないのです。本当にごめんなさい。」と言った。「そうですか。私ではだめですか。」と言って愛子はうつむき、食堂へと戻っていった。「奥さん、俺は涼太の父親になる事はできても、あなたの夫にはなれません。」と勝彦は心の中で言った。次の日の朝、食堂にも寝泊りしていた建物にも勝彦の姿は無かった。食堂のカウンターに勝彦の置手紙があった。「早乙女愛子様 突然いなくなる無礼をお許し下さい。私がいてはお二人の家庭を壊してしまいます。東京に戻り、どこかで料理人として働こうと思います。
今までどうもお世話になりました。涼太君、仲良くしてくれて本当に有難う。立派な絵描きさんになるんだよ。 伊藤勝彦」と。
勝彦がアルプス食堂を去ってから2年余の歳月が流れた。勝彦は東京へ帰ったらどこかの料理屋で働こうと考えていたが、愛子に教えてもらった料理の味を大切にしたいと思い、親類、知人からお金を工面して自分の店を開いた。勝彦の店は評判となった。もちろん、カツ丼が一番人気であった。ある冬の夜、勝彦は閉店でのれんをしまうために外へ出た。外は雪であった。「今晩は雪か~。」勝彦は夜空へ向かって手の平を差し出した。雪の粒は勝彦の手の平にのるとスゥ~っと消えていった。勝彦はアルプス食堂で過ごした日々を思い返していた。「あっちも雪なんだろうな~。涼太はもう中学2年生になってるのか。大きくなってるんだろうなあ。元気にやってるだろうか。」と勝彦は独り言を言った。夜空を見上げると、涼太の顔が浮かんできた。「涼太ぁ。」勝彦はそう呟いて店へと戻っていった。あくる朝、勝彦の店の玄関に看板が掲げられていた。「しばらくの間お休みします 店主」
勝彦はアルプス食堂の前に立っていた。何も言わずに去った気まずさから入るのをためらっていたが、意を決して食堂の扉を開けた。「いらっしゃ・・・、あっ勝彦さん。」そういって愛子は目をそむけた。「奥さん、お久しぶりです。ちょうど松本に用事があったものですから寄ってみました。」勝彦は涼太に会いたくなってとはさすがに言えないのでその場で嘘の訪問理由を作った。「そうですか。お元気でしたか。」と愛子は言った。「ええ、今東京で料理屋を営んでいます。これも奥さんのおかげです。ところで、涼太君は出掛けているのですか。」と勝彦は言った。しばらく無言であった愛子は口を開いてこう答えた。「涼太は・・・、去年の秋に交通事故で死にました。」「えっ。」と言って勝彦は持っていた土産袋を床に落とした。
勝彦と愛子はかつて勝彦が寝泊りしていた建物へと向かった。仏壇には涼太の父親の遺影の横に涼太の遺影が飾られていた。涼太は本当に死んだんだ、勝彦は涼太がもうこの世にはいないという現実を認めはじめ、涙を流した。一旦食堂に戻った愛子は1枚の画用紙を持ってきた。「実はあの子の勉強机の中の物を片付けていましたら、こんな絵がありまして。」と言って愛子は勝彦にその画用紙を渡した。それは勝彦が白い調理服を着てフライパンを握っている絵であった。「涼太~!」勝彦は頭を伏せて号泣した。
外の雪は勝彦の流す涙のように激しくなっていった。
「涼太君か。年はいくつ?」「11歳。」勝彦は初体面なのに親しげな笑顔で話す涼太少年にますます興味を持っていった。「間もなく中萱です。お出口は左側です。」と車内放送があり、「さあ、もう着くよ。」と少年に促され、勝彦は棚から荷物を降ろした。中萱は無人駅で、小さな駅舎の前には数件の民家と1軒の商店があるだけだった。「さあ、こっちだよ。」少年に案内されるがままに勝彦は少年に付いていった。
駅から少し離れると、民家はまばらとなった。「涼太君、この辺でどこか泊まるところは無いの?」「何言ってんの。僕ん家に泊まるんだよ。」「でも、おうちの人にまだ聞いてないんでしょ。突然行って泊まらせてくれるわけないよ。」「大丈夫だよ。僕のお母さんはすごく優しいんだ。ほら、ココが僕ん家だよ。」二人の目の前にはこじんまりとした食堂があった。「アルプス食堂」という錆びた看板が入口の上に掲げられていた。「ただいま~、お母さんに頼まれた物買ってきたよ。」涼太は大役を果たした様な面持ちで買い物袋を母親に渡した。「おかえり涼太、寒かったでしょう。」と母親は息子に声を掛けたと同時にその後ろに立つ見知らぬ男性の姿を見て顔をこわばらせた。「涼太、この人は?」「勝彦おじさん。東京から来て、どこに行くか決めないまま旅してるんだって。だからウチに誘ったんだ。お母さん、おじさんに今日ウチで泊まってもらっていいよね?」「いえ、私はどこか宿を探してそこに泊まります。突然お邪魔して申し訳ありませんでした。」勝彦は急いで外へ出ようとした。「待って下さい。この辺りでは宿なんてありませんよ。これから街に出て宿を探すのも大変でしょうから、今晩はウチで泊まっていって下さい。隣に昔住んでいた建物がありますから、そこで寝てください。」初めて人情に触れた勝彦は「ありがとうございます。では、よろしくお願いします。」と深々と頭を下げた。「ねっ。」と言って涼太は勝彦にウィンクした。「おじさん、お腹空いたでしょう。お母さん、カツ丼作ってあげてよ。お母さんのカツ丼すごくおいしんだよ。」「じゃあカツ丼をお願いします。」「ハイ、分かりました。」と言って母親は支度を始めた。ほどなくしてカツ丼は出来上がった。「ハイ、お待ちどう様。」新宿を発ってから駅ソバしか食べていなかった勝彦はすぐさま箸をのばした。「なんておいしんだろう。」一口食べた途端、勝彦はあまりのおいしさにすぐさま酔い始めた。「でしょ、お母さんの作る料理はどれも日本一だもん。」涼太は胸を張って勝彦に言った。あっという間に丼は空になった。「おいくらですか?」と言って勝彦はポケットから財布を取り出した。「いえ、今回はサービスですからお金は要りません。こんなにおいしそうに食べてくれるお客さん初めてなものですから、何か嬉しくて。」「ありがとうございます。ご恩は必ずお返ししますから。」勝彦はまた頭を下げた。「お風呂が沸くまでこちらで待っていて下さい。今晩休んでいただくところですが。」勝彦は母親に案内された古い木造の建物に入った。涼太も一緒に付いていった。「お母さん、僕おじさんとお話しする。」「いいわよ、でもおじさんに迷惑掛けてはいけませんよ。」そう言って母親は食堂に戻っていった。「お母さんの名前はなんていうの?」まだ教えてもらっていなかった勝彦は涼太に尋ねた。「お母さん愛子っていうの。ねえ、おじさんって結婚してるの?」「いや、まだだよ。」と勝彦は答えた。勝彦は一流大学、企業に入るために勉強に明け暮れた青少年時代を過ごしてきた。これまで一度も女性に恋をした事の無い男だったのである。
いろいろ話をしていくうちに勝彦はある疑問が深くなっていった。食堂に涼太の父親らしき姿が無かったのである。食堂は母親がきりもりしていて、父親は会社勤めをしているのではないかと思っていた。「涼太君、お父さんはどこかの会社に勤めているの?」気になっていた勝彦は恐る恐る涼太に聞いてみた。「お父さんは僕が赤ちゃんの時に天国に行ったんだ。」と涼太は二人の居る部屋の隣の部屋にある仏壇を指差した。そこにはまだ20過ぎだったであろう真面目な面持ちの男性の遺影が飾られていた。「そうだったのか。悪い事聞いちゃったね。」「ううん。平気だよ。」即座に涼太は言った。扉が開く音がし、「さあ、お風呂が沸きましたのでどうぞ。」と母親の愛子が声を掛けてきた。「おじさん、一緒にお風呂入ろ。」涼太は勝彦の手を取って風呂場に連れて行った。
続外の雪はまだ降り続いていた。少し外気に触れただけで体が冷えた。風呂の脱衣所に入った途端、勝彦の寒さをこらえるためにこわばった体の堅さが一気にほどけた。
勝彦と涼太は服を脱ぎ始めた。勝彦が何枚も重ね着している上着を脱ぎ、ズボンを下ろしているところに「おじさん、寒がりだね。僕、先に入るよ。」と涼太が声を掛けた。
「んっ、うん。」と勝彦は頭を上げた瞬間、彼の時間が一瞬止まった。涼太の白い体はまるで雪に覆われた大地の様になだらかな線を描き、おちんちんは春を待ちきれずに
顔を出した新芽の様であった。少年の体を見ることなんか当然今まで無かったのであるが、こんなに美しいものなのかと我に返り始めた勝彦は思った。生命(いのち)を
創造する神は、この少年を最高傑作としてこの世に送り出したのであろう。さらに、勝彦は今まで感じたことの無い熱い何かがこみ上げてきて、それが自分の股間に
伝わってくる感覚を認識していった。そして、そのエネルギーが外に出ようとするのを必死にこらえていた。「おじさん、なんか変だよ。どうかしたの?」
「いや、なんでもないんだ。」結局二人一緒に風呂場へ入っていった。「ところでおじさん、どんな仕事をしてるの?」と浴槽の中で涼太から聞かれ、勝彦は暗い気持ちになった。
一生懸命勉強し、一流企業に入ったのに、その会社をリストラされた勝彦は追い求めてきた自己像が崩れ去ったのに傷つき、
しばらくの間、自分のアパートの一室から外に出ずに苦しんでいた。そして、テレビで紹介されたある雪深い地方の光景を見て、今回の旅を急遽決めたのであった。
「おじさんは今仕事が無いんだ。」と悲しそうに勝彦は答えた。「かわいそうだね。」と言った途端、涼太の顔が神妙な面持ちから満面の笑みへと変わった。
「あっ、そうだ。おじさん、お母さんの食堂で働きなよ。ちょうどアルバイトの人が欲しいって言ってたし。でも、お給料は安いけどね。」しかし、
勝彦はその話に是非のりたいと思った。母親の愛子はこれだけおいしいカツ丼を作れるのである。彼女のもとで料理を学べば、きっと自分は立派な料理人として
新たな人生を始められる。ぜひそうしてみたいと勝彦は思った。「涼太君、本当に有難う。おじさんは料理人として頑張ってみたくなった。
けど、これはおじさんから君のお母さんへ直接お願いするから。」「うん、分かったよ。」涼太は母親が認めてくれるのを期待しながら言った。
「さあ、体を洗おうよ。おじさんの体も洗ってあげる。」二人は浴槽からザブンと出た。まず、涼太が勝彦の体を洗い始めた。洗ってもらっている間、
勝彦はこんな幸せな気分になれたのは初めてだと思っていた。「さあ、今度は頭を洗ってあげるね。」涼太は勝彦の頭にべっちゃりとシャンプー液をつけ、洗い始めた。洗ってもらっている間、勝彦はあるくすぐったさを必死にこらえていた。時々涼太のおちんちんが勝彦の背中に触れるのである。まだ子どもだから恥ずかしいと意識していないのであろうかと勝彦は思った。しかし、涼太はわざと自分のおちんちんを勝彦の体にあてていたのである。なぜそんなことがしたいのかは涼太は理解していなかった。体を洗ってもらった勝彦は今度は涼太の体を洗ってあげた。「痛くないかい?」力の加減に戸惑いながら勝彦は涼太に声を掛けた。「ううん、ちょうどいいよ。」と涼太は答えた。背中を洗ってもらった涼太はくるりと向きを変え、勝彦と向かい合った。勝彦は先ほど触れていた涼太のおちんちんを凝視したい欲望を必死にこらえた。上半身を洗ってあげた勝彦は「さあ、大事なところは自分洗いなよ。終わったらシャンプーしてあげる。」と涼太に言った。すると、涼太は顔を赤らめて「おじさんに洗って欲しい」と言った。信じられない涼太の願いに戸惑ったと同時に洗いたい欲望も沸いた勝彦は「うん、じゃあ洗ってあげる。」と涼太のおちんちんを洗い始めた。洗ってもらっている間の涼太は顔を赤らめ、時々音にならない様な声を出しながら、勝彦に自分の大切なところを委ねていた。体を洗い終え、「さあ、お母さんにお願いに行こうか。」と勝彦は涼太に言った。「うん。」二人は服を着て食堂に入っていった。
食堂に入ると、愛子は店じまいをして後片付けをしていた。「あら、どうされたんですか?」勝彦は恐る恐る口を開いた。「奥さん、お願いです。私に料理を教えて下さい。実は今仕事が無いんです。先程、奥さんのカツ丼を食べて、奥さんから料理を学べば立派な調理人になれると確信しました。私は料理人として人生をやり直したいんです。料理を学べ、置いてもらえるだけでいいんです。奥さん、どうか私を弟子にして下さい。」勝彦はそういって土下座をした。「弟子だなんてそんな・・・。どうか頭を上げて下さい。そこまで決心されているのなら、いいですよ。でも、一人前になるまではお金を出せませんよ。とは言っても、ウチは貧乏な食堂なんで、お金なんてもともと出せないんですけれども。亡き夫が私に対してそうであった様に、私も厳しく教えますから、覚悟して下さいね。」愛子の承諾に勝彦は「有難うございます。」と深く頭を下げた。「それでは明日からよろしくお願いします。おやすみなさい。」と勝彦は愛子に挨拶をした。すると、涼太がもじもじしながら、「ねえ、お母さん。おじさんと一緒に寝てもいい?」と愛子に尋ねた。「まあ、息子はよっぽどあなたが好きになったようですね。ご迷惑ではありませんか?」と愛子は申し訳なさそうに言った。「いえ、そんなことは。」勝彦は即座に否定した。「学校に遅刻しない様にちゃんと起きるのですよ。」「大丈夫だよ。」ガラリと扉を閉めて外に出た二人は「やったね。」とお互いの手をタッチし合った。「あ~あったかい。」即一緒の布団にもぐりこんだ二人はお互い見つめあった。「これからよろしくね。」勝彦は涼太の頭をなでながら言った。「うん。おじさんがこれから僕と一緒にいてくれるなんて、うれしいなあ。」涼太は新しく甘えられる人がそばにいるからか、すぐに眠りに入った。涼太の寝顔を可愛いと見つめながら、勝彦は風呂場での初めて経験した感覚の事を考えていた。あの思いはなんだったのだろう。
次の日の朝、元気に涼太は学校へと出掛けていった。そして、勝彦の料理人としての修行が始まった。勝彦の腕はどんどん上達していった。勝彦と涼太は毎晩一緒に風呂に入り、布団を共にした。相変わらず涼太が勝彦の頭を洗う時におちんちんを背中にあてる行為は続き、勝彦が「もう涼太~、おちんちんがあたってくすぐったいよ。」と我慢しきれずに言うと、涼太は「ごめんね、くすぐったい?」と言ってしばらくはあててこないのだが、じきにまたその行為を始めるのであった。
春も近くなってきたある日のことである。「ね~おじさん、絵を描きに行くんだけど、一緒に来ない?すごく景色がいいんだよ。」と涼太は勝彦を誘った。「うん。」と勝彦は言って、涼太のあとをついていった。小高い丘の方へ涼太はかけていった。勝彦はその速さについていけず、息を切らせながらあとを追った。丘を登りきると、「ね、きれいでしょ。」と涼太は正面を指差した。その先を勝彦が見ると、雪に覆われた北アルプスの山の連なりが眺められた。涼太は画用紙と絵の具をかばんから取り出し、その風景を描き始めた。勝彦は景色を見ながら、時々涼太の絵の方へ目をやった。涼太の絵は小学生とは思えないほど素晴らしいもので、勝彦は涼太のその才能に感嘆した。「涼太は絵がホント上手だよ。学校でも先生にほめられない?」「うん、よくコンクールで賞状もらえるよ。僕おっきくなったら絵描きさんになるんだ。」その言葉を聞き、「俺も涼太の様に夢を追って真剣に料理の道を歩んでいこう。」と決意を新たにしたのであった。
春になり、涼太は6年生にあがった。ある日の朝、勝彦は目を少し開くと、涼太が彼のパジャマのズボンの中を覗きながら不思議そうな顔をしていた。寝ぼけながら、「涼太、どうかしたのか?」と勝彦が声を掛けると、涼太はびっくりして顔を赤らませながら「なんでもないよ。僕もう学校に行ってくるね。」と建物から出て行った。勝彦はどうしたんだろうと思いながら再び眠りに入った。涼太は初めての射精を夢精で迎えたのであった。
勝彦は男性、しかもまだ体と心が成熟していない少年を愛する事なんてあるわけが無い、いや愛してはいけないんだと自分に言い聞かせていた。しかし、どうしてもこの思いを断ちきる事はできなかったのである。叶えられぬ恋に悩みながら眠りに入った勝彦であった。
梅雨が明け、一気に暑い日を迎えた。「あ~暑い。僕、裸で寝る。」と言って一旦着たパジャマを脱ぎ、パンツ1枚だけとなった。毎晩一緒に入っている風呂で涼太の裸を見るより、寝床で見る裸はいっそうエロスを感じさせた。布団の中に入ってきた涼太は体を勝彦の方へ寄せた。勝彦は涼太の頭をなで始めた。すると突然、涼太は「大好き。」と小声で言って勝彦の頬にキスをした。その瞬間、勝彦は自分を抑えられなくなり、「俺もお前の事が好きだ。いや、愛してしまったんだ。」と涼太の頬に何回も柔らかくキスを始めた。「愛ってどんなのかまだ分からないけど、僕おじさんにキスしてもらって嬉しい。」と涼太は紅潮しながら言った。勝彦は無言でキスを続けた。その口が唇へと行き、首筋へ、乳首へ、お腹へと下がっていった。「あっ、あっ。」と涼太は喘いだ。そして、「涼太の大切な所も愛したい。」と勝彦はパンツに手をやった。涼太は「あ、う。」と受け入れた様な声を出した。パンツを優しく脱がすと、芽が太陽に向かって伸びているかのごとく、涼太のおちんちんは上を向き、小刻みにピクンピクンと脈打っていた。親指と人差し指で優しく涼太のおちんちんを支え、その先端を優しく勝彦は口づけした。「あっ。」と一瞬涼太の体が軽く反った。雪玉の様な睾丸を今度はキスした。目の前におちんちんがあり、ピクンピクンという動きが分かる事で、勝彦の性欲はさらに高まった。そして、おちんちんをいっぱい口に含み、優しく上下にしごき始めた。「あっ、うっ。」と涼太は喘ぎ、体をよがらせた。おちんちんが勝彦の口の中で跳ねた瞬間、「あっおと~さん。」と言って涼太の聖なる液が勝彦の口の中へ放たれた。勝彦はゴクリとそれを飲んだ。しばらく、涼太のおちんちんを勝彦は咥えたままだった。涼太は荒い息をし、体を横たえたままであった。ようやく口を離すと、勝彦は「ごめん、まだ子どもなのにこんなことをしてしまって。」と涼太に謝った。「ううん、おじさんも僕のこと好きに思ってくれていることが嬉しい。」と勝彦の胸へ自分の頭を預けた。勝彦は涼太を愛する気持ちが何故この様な行為に至らせたのか不思議に思うと共に彼の聖なる部分をこの手で汚してしまった事に罪悪感を抱いた。
「おじさん、どうかしたの?」涼太は勝彦の顔を覗き込んだ。「いや、何でもないよ。さあ、明日も学校なんだろ。もう寝ようか。おじさんも早く一人前の料理人になるために頑張るから。」と勝彦は言った。「うん。おやすみなさい。」と言って涼太は目を閉じた。涼太が寝るまで見守ったあと、勝彦は布団から出て、暗くて何も見えない窓の外をしばらく眺めていた。
それからは涼太が求めたり、逆に勝彦が求めたりして涼太のおちんちんへの愛撫はほぼ毎晩の様に行なわれた。それは男女の交わりと同様にお互いの愛情表現であった。勝彦の罪悪感はだんだんと失われていった。涼太を思い切り愛したい、その気持ちが強かった。勝彦は涼太が亀頭を攻められるのが一番感じることを知った。涼太に感じてもらいたい、勝彦は集中的に亀頭を舐め回した。「あっ、おじさん。そんなに、あっ。」と亀頭を舐め回されると一番涼太は悶えた。ある晩、涼太は「おじさん、エッチな事をする時はお父さんと呼んでもいい?」と勝彦に言った。「いいよ。そう呼んでくれる事が嬉しいよ。」と勝彦は言った。「じゃあお父さん、今度は僕が気持ちよくしてあげる。」と涼太は言った。勝彦は「無理しなくていいんだよ。」と気遣った。「ううん、お父さんにも気持ち良くなってもらいたい。」と言って涼太は勝彦の股間へそっと手をあてた。勝彦は下着を脱ぎ、おちんちんを涼太にあらわにした。「大人の人ってこんなにおっきくなるんだね。」と言って、涼太は舌を這わせ始めた。「うっ、うっう。」と勝彦は喘ぎ始めた。涼太は口におちんちんを含む事は苦しいので、舌をおちんちんのあらゆる部分に這わせることで愛撫した。ほどなくして「あっ涼太、あっあ~。」と勝彦は精液を勢いよく発射した。それは涼太の顔、髪に降り注がれた。「わっすご~い。こんなに出るんだ。」と言って涼太は顔を離し、髪に付いた精液を拭い取った。勝彦は余韻に浸ってしばらくの間動けなかった。
涼太の通う小学校が夏休みに入り、涼太は子供会のキャンプに出掛けていった。涼太がいない寂しさに堪えながら、勝彦はTVを見ていた。「ガラリ」という扉を開く音がし、ピンクのネグリジェ姿の愛子が入ってきた。「あっ奥さん、なんでしょうか。」「勝彦さん、あなたはもう立派な料理人です。もう何も教える事はありません。実は今まであなたのお給料をお預かりしていて、一人前になった時に渡そうと思っていました。今がその時です。どうぞ受け取って下さい。」と言って愛子は給料袋を勝彦に渡そうとした。「いいえ、このお金は受け取れません。私はあなたに料理を教わったのです。逆にお金を払わなければならないくらいです。」と勝彦はお金を受け取る事を固辞した。「そうですか。」と言った後、しばらくして愛子は「勝彦さん、涼太は多感な年頃です。あの子には父親が必要なんです。勝彦さん、どうか涼太の父親になって下さい、・・・そして私の夫になって下さい。私はあなたのことを愛しています。」と言って、勝彦の体に抱きついた。勝彦はしばらく身動きしなかった。そして、勝彦はそっと愛子の肩に手をやり、「奥さん、あなたには料理を教えていただいて感謝しています。しかし、私はあなたを愛する事はできないのです。本当にごめんなさい。」と言った。「そうですか。私ではだめですか。」と言って愛子はうつむき、食堂へと戻っていった。「奥さん、俺は涼太の父親になる事はできても、あなたの夫にはなれません。」と勝彦は心の中で言った。次の日の朝、食堂にも寝泊りしていた建物にも勝彦の姿は無かった。食堂のカウンターに勝彦の置手紙があった。「早乙女愛子様 突然いなくなる無礼をお許し下さい。私がいてはお二人の家庭を壊してしまいます。東京に戻り、どこかで料理人として働こうと思います。
今までどうもお世話になりました。涼太君、仲良くしてくれて本当に有難う。立派な絵描きさんになるんだよ。 伊藤勝彦」と。
勝彦がアルプス食堂を去ってから2年余の歳月が流れた。勝彦は東京へ帰ったらどこかの料理屋で働こうと考えていたが、愛子に教えてもらった料理の味を大切にしたいと思い、親類、知人からお金を工面して自分の店を開いた。勝彦の店は評判となった。もちろん、カツ丼が一番人気であった。ある冬の夜、勝彦は閉店でのれんをしまうために外へ出た。外は雪であった。「今晩は雪か~。」勝彦は夜空へ向かって手の平を差し出した。雪の粒は勝彦の手の平にのるとスゥ~っと消えていった。勝彦はアルプス食堂で過ごした日々を思い返していた。「あっちも雪なんだろうな~。涼太はもう中学2年生になってるのか。大きくなってるんだろうなあ。元気にやってるだろうか。」と勝彦は独り言を言った。夜空を見上げると、涼太の顔が浮かんできた。「涼太ぁ。」勝彦はそう呟いて店へと戻っていった。あくる朝、勝彦の店の玄関に看板が掲げられていた。「しばらくの間お休みします 店主」
勝彦はアルプス食堂の前に立っていた。何も言わずに去った気まずさから入るのをためらっていたが、意を決して食堂の扉を開けた。「いらっしゃ・・・、あっ勝彦さん。」そういって愛子は目をそむけた。「奥さん、お久しぶりです。ちょうど松本に用事があったものですから寄ってみました。」勝彦は涼太に会いたくなってとはさすがに言えないのでその場で嘘の訪問理由を作った。「そうですか。お元気でしたか。」と愛子は言った。「ええ、今東京で料理屋を営んでいます。これも奥さんのおかげです。ところで、涼太君は出掛けているのですか。」と勝彦は言った。しばらく無言であった愛子は口を開いてこう答えた。「涼太は・・・、去年の秋に交通事故で死にました。」「えっ。」と言って勝彦は持っていた土産袋を床に落とした。
勝彦と愛子はかつて勝彦が寝泊りしていた建物へと向かった。仏壇には涼太の父親の遺影の横に涼太の遺影が飾られていた。涼太は本当に死んだんだ、勝彦は涼太がもうこの世にはいないという現実を認めはじめ、涙を流した。一旦食堂に戻った愛子は1枚の画用紙を持ってきた。「実はあの子の勉強机の中の物を片付けていましたら、こんな絵がありまして。」と言って愛子は勝彦にその画用紙を渡した。それは勝彦が白い調理服を着てフライパンを握っている絵であった。「涼太~!」勝彦は頭を伏せて号泣した。
外の雪は勝彦の流す涙のように激しくなっていった。
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