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  • 2014⁄05⁄07(Wed)
  • 02:55

ノーパンマン

僕は中学生くらいまでかなり小柄でした。

中学1年のときで身長130cmほどだったと思うので、どれほどちっちゃかったかはお分かりであろう。

身長が伸びたのは中学2年か3年のときだったはずで、いろいろと「極端」なこの体は、3年間で40cm伸びるという驚異的な成長を遂げ、

当然服はすぐに着られなくなり、靴もすぐに履けなくなる。

学校の制服も1年ごとに作りなおさなきゃならないしで、実は結構たいへんなこともあったわけである(主に親の出費関連で)。

ただ、中学のとき僕のことを小さい小さいバカにしていた奴を高校で10cm以上の差を付けて抜かしたときは普通に気持がよかったよね!w

ちなみにまたさらに個人的なことになるが、「陰毛」が生えたのは中3のときです。

初オナニーも中3のときです。

初オナニーと初陰毛どっちが先かは忘れたけど、いずれにせよ遅いでしょ?w

それだけ体の成長も遅かったということなのだ。

自慰行為を覚えて以来はすっかりオナ仙人になり、未だに1日1回の射精タイムは欠かさないけども、

これも色んなものが「遅かった」ことによる「反動」とも言えるのかもしれない。

中学の時点でもそれほど小柄な僕であったが、

小学校のときでも列を作ればほとんど先頭。

運動会だの何かの行進などでも必ずと言っていいほど一番前をトコトコと歩き、

遠足や社会科見学に行けばすぐ目の前に先生がいる。

それが「定位置」。

親からもよく「お前は見つけやすくていいなw」と言われていたものであるが、母親は割と本気で心配していたらしい。

その心配がそういう形になったのかわからんのだが、

それに関連した黒歴史があるんですよ。

具体的な年度はわからんのだが、小学校中学年くらいのとき。

もう15年くらい前だろう。

「パンツを穿かずに過ごすと背が伸びる」と母親が言うのである。

母がどこでその情報を仕入れてきたのか、どういう思いで実の息子にそれを実践させようとしたのか、

今となっては確かめる術はないw

しかし普通に考えれば「んなアホなw」という感想を持つのが正しいだろう。

つかなぜノーパンになるだけで背が伸びるのか!

意味不明である。ホンマに意味がわかりません。

しかし僕は実践しました。

何せ小学生の脳みそですよ。

親の言うことはなんでも正しいし、親の言うことが間違っていると疑う心もない頃ですよw

なので母にそれを言われて「そんなことで背が伸びるのかっ!」と感動し、何のためらうことはありませんでした。

こうして始まったノーパン生活。

しかもオカン公認。

学校に行くときはさすがに穿けと言われていたので穿いた。

何せ自分の頃は小学生といえばのび太くんが履いているようなパッツンパッツンの「短パン」がデフォで、学校からは長ズボンは特別な理由がない限りは禁止。

短パンでノーパンなんて、ちょっと何かで体育座りしただけでオチンチンがコンニチワしちゃうもん。

けど家に帰ったらパンツを抜いだし、寝るときもパンツは穿かないで過ごした。



結果的にこのノーパン生活は1年ほど続けたのであるが、

これだけ長いことノーパンで過ごしているとハプニングもあるわけである。

今でも覚えているのは、

学校に行く時にうっかりパンツを穿き忘れたまま行ったこと。

それがまた体育のある日だったからね!

着替えどーすんねんっ!っちゅう話。

トイレの個室行ってやれよ、って思うかもしれない。

しかし90年代というのは男が個室に入るだけで『ウンコマン』という不名誉なアダ名が与えられた時代である。

男子トイレの個室の扉が閉まっているだけで「誰だよウンコしてるのーw」とか、個室の下にあるちょっとした空間から覗かれて、「うわっwwwケツが見えるケツがwww」とか大騒ぎする時代である(洋式トイレなんてものは公立小学校にはなかった)。

だから僕は焦った。

トイレで着替えれば、「ウンコマン」とアダ名が付く可能性大。

しかしそのまま教室で着替えれば、「チンコマン」とアダ名が付く可能性大。



これぞ究極の選択



結局その日は“腹痛”という名の仮病を理由に体育を休みました。

全然究極の選択じゃなかったね!

当時から体が丈夫で、体育を休んだことはおろか学校を休んだことさえ数えるほどしかないのだが、

そんな僕が腹痛を理由に体育を休んだものだから、周りには色々と言われた記憶。

しかしそんなことは知ったことではない。

こっちには事情があったんだから仕方がない。

この頃から「逃げグセ」があったというわけよ!

嫌なことからは逃げればいいじゃない、というw

今考えてみれば空き教室探して着替えるだとか、人のあまりいないフロアのトイレでこっそり着替えるだとか方法はあったので、そういう融通の利かなさはやはり小学生。

最終的に連絡帳に体育を休んだ件を先生に書かれ、母親に「あんたなんで体育休んでるのっ!」と指摘されることになるのだが、

正直に「パンツを穿き忘れたから着替えられなかった」と言ったら普段クールな母が大笑いしてあっさり許されたが、

そうした苦労をしても身長は全然伸びなかったよね!!

「ノーパン生活しても体が成長することはない」ということを学び、大人が嘘つきであるということをほんのちょっとだけ疑うようになったのでした。
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