- 2011⁄03⁄22(Tue)
- 03:50
野球部マッチョ主将(新編)
野球部マッチョ主将の続き
ズズーン、と一馬は応接室の扉を破壊し、応接室へ侵入した。一馬の怪力にドアの一つや二つはすぐに破壊されてしまう。
「竹原~。早く来いよ! 俺もういっちゃいそうだぜ!」
とその時、ドアの辺りでガシャガシャと音がして、急にドアの辺りが暗くなった。竹原先生がなんと職員室の机をほかの先生と力を合わせて重ね、一馬の出入りをできないようにしてしまったのだ!
「おっ、おい!? 何やってんだよ? 竹原!」
慌てた一馬はチンポを縮ませてドアのあった場所へ近寄る。
「おい! いい加減にしろよ!」
一馬は激怒し、顔中に血管を浮かび上がらせていた。
「いい加減にするのは福田だ! 学校中めちゃくちゃにしやがって! お前は今日付けで退学だ! 今、警察に通報した!」
「・・・・・・へぇ? 退学? 俺様がぁ?」
「そうだ。お前は常識がなさ過ぎる」
「・・・・・・退学なら、もう何したって一緒か?」
「あぁ、だから無駄な抵抗は・・・・・・」
その直後、先生たちが重ねた重い机は吹き飛んでいた。一馬のタックルで机はへこみ、吹き飛んで壊れてしまった。そして、怪獣の登場シーンのごとく、一馬が土煙の中から全裸で現れた。
「ふん。俺を認めてくれるセンコーだと思ってたのによ。こんな所、いてもつまんねーしなぁ。いいよ、退学して俺は好きなようにやってく」
一馬は全裸で職員室の隣にある忘れ物管理室に入り、制服を強引に着て外へ出て行った。
学校を出た一馬は、このあいだの小学生、直樹のコトを思い出していた。勇介は襲っただけで終わったが、あの直樹のことは忘れられなかった。二重の目、坊主頭、小柄な体。一馬のタイプだった。
「アイツに、会いに行くか」
一馬は直樹の家へと向かった。
一馬は直樹の家へ来ると、両親が共働きであるということを確認した。何日か前に通ったときには
自転車が3台あったが、今は直樹サイズの小さな自転車しかない。当然、あとの大型の2台は両親の
ものだったのだろう。
一馬は門の前で直樹の帰りを待つことにした。門よりもずっと巨体の一馬は周りの注目を集めるが、
一馬には今は直樹のことしか頭になかった。
午後3時半。ようやく直樹が自宅へと姿を見せた。
「あっ・・・・・・」
直樹はドキッとした様子で門の前で立ち止まった。
「うっす、直樹。久しぶり」
「か、一馬さん。ああ、あの、あの時はお世話になりました!」
直樹は一礼した。一馬もなんだか照れくさくなると同時に、チンポが反応してググッと持ち上がる
のがわかった。
「いいんだよ。俺は今日、お前と遊びに来たんだ。親御さんは?」
「母さんは友達と今日から明後日まで旅行で帰りません。父さんは大阪へ一週間出張です」
「じゃあ、お前一人っちゅーわけか?」
「はい」
直樹はちょっと不安そうな顔をした。
「心配するな。今日から明後日の夕方まで、俺が泊まってやっから!」
「本当ですか!?」
「おう! かまわねぇか?」
「大歓迎ですよ! どうぞ!」
直樹も喜んでいたが、一馬はもっと嬉しかった。
(コイツを、俺好みの男にしてやる・・・・・・!)
ニヤッと一馬は妖しい笑みを浮かべた。
一馬と直樹は直樹の部屋に上がると、学校を退学したことを直樹に告げた。そして、今日直樹の家に泊まり、
明日学校を襲うことを決意したと一馬は語った。
「襲うって……一馬さん、学校をどうするんですか?」
「例えばよぉ、こうするんだ!」
一馬は直樹の部屋のパソコンの椅子の上に全体重をかけ、グシャリとスクラップにしてしまった。
「あ……あぁ……」
直樹は恐ろしさのあまり、震えていた。
「そして、直樹……」
一馬は制服をビリビリに破り捨て、全裸になった。
「お前を、俺好みのゲイにしてやる」
「それって、痛いんですか?」
一馬は直樹がおびえて逃げ出すと思っていたのに、予想外の答えに少し戸惑った。
「まぁ、多少は……」
「でも、一馬さんみたいに強くなれますか?」
「おう! それは保証する」
「じゃあ、お願いします!」
直樹のその言葉を聴き終えると、一馬は行動に出た。
まず、ゆっくりと直樹の服を脱がせて全裸にした。
「いいか? まずは、勃起させろ」
「えっ? 勃起させるんですか?」
「そうだ。難しいか?」
「ちょっと……俺、Hな本とかないと勃起しなくって……」
「それは、女のHな本か?」
「はい……恥ずかしいですけど……」
一馬はそれを聞き終えると、いきなりチンポを扱き出した。
「か、一馬さん!?」
扱くたびに一馬のチンポは巨大化していく。
「俺のチンポが勃起すれば、お前のチンポも勃起するようにさせてやるよ」
ぐんぐんとサオを伸ばす一馬のチンポ。そして、勢いよく扱くたびに血管が浮き出て、ビクンビクンと暴れる。
イカのような臭いがしてきた。同時に、直樹の部屋の床にダラダラと我慢汁が垂れてきた。
「す、すっげぇ臭いっすよ、一馬さん!」
「はぁ……はぁ……直樹……あぁ! あ、ああ! い、いくぅっ!」
ブシュゥウウウウウッ!
まるで小便が出るかのごとく、一馬のチンポから大量のオス汁が飛び出した。あっという間に直樹の顔や勉強机に汁が飛び散り、
一馬のオス汁天国と化した。それでも一馬の射精は止まらず、どんどん過激化していく。
「あっ! あっ! うぅっ! おおおお!」
二発目は天井に、三発目は出窓に、四発目は壁に放物線を描くがごとく張り付いていく。直樹は自分の部屋が一馬に汚されても
ちっともイヤだとは思わなかった。
(すっげぇ! 俺、あのチンポを舐めたい)
直樹はうつろな目で一馬のチンポに近づいた。五発目のオス汁がべチャッと直樹の顔に張り付くが、直樹はそれをベロベロと舐め
てから一馬へ近づいていった。
「んん……クチュ……クチュクチュ……」
直樹の行動に一馬は正直驚いた。ノンケがゲイになるには時間がかかるのに、直樹は一馬の射精を見ただけでもうチンポを舐める
ほど大胆な行動に出たのだ。
「あぁ! いいぞ、なお……ああああ!」
あまりの射精の勢いよさに、直樹はむせこんだ。
「ゲホゲホ! ガホ!」
むせ返った直樹を見てあわてた一馬は射精を中断し、直樹の背中を叩いた。
「はぁ……うまかったっすよ、一馬さん」
直樹は涎を垂らして一馬に言った。
「お前、最高だよ。俺の弟みたいにかわいいぜ」
「一馬さん、弟、いるんスか?」
「いねーよ。でも、今日からお前が弟だ」
「あっ……」
一馬は直樹の唇に自分の唇を重ねた。汗臭い顔が密着し、直樹の体をどんどんゲイにしていった。
「はぁ……落ち着いたか? 直樹……」
「うん……まだ兄ちゃんのチンポ、大きいね」
午後4時ごろからいちゃつき合った二人が気がつくと、もう6時を過ぎていた。2時間近く一馬は
射精しては果て、射精しては果て、ずいぶん疲れていた。それでもまだ勃起している。
「俺もこんなに興奮したのは初めてだよ、直樹」
「僕も」
直樹は自分のチンポを扱いた。そのチンポを見た一馬に急にムラムラした気持ちがこみ上げ、気が
つけば直樹のチンポをしゃぶっていた。
「ふぅ、ふぅ、クチュ、クチュクチュクチュ……」
一馬の豪快な吸引に直樹のチンポも反応し、勃起した。
「あぁ、かわいいチンポだ。俺も小さい頃はこうだった」
「兄ちゃん……。俺、兄ちゃんのこと大好きだよ」
一馬は無言で直樹のチンポを吸い続けた。そして、ついに直樹の限界が来たのだ。
「あっ……」
ピュッ、と一発、直樹のチンポからオス汁が出た。
「初射精だ……」
直樹がつぶやいた。
「おめでとう、直樹」
一馬は再び、直樹にキスをした。
「直樹、初射精祝いだ。外に飯食いに行くぜ」
一馬は全裸のまま、直樹の部屋を出た。
「あっ、兄ちゃん! 服、着なくていいのか?」
直樹が慌てて一馬を制止する。一馬も自分が全裸だったことに今さら気づいた。
「おう、そうだったな。直樹、おめぇの服、貸せよ」
「えっ? 俺の服?」
「おうよ」
「そこのクローゼットの中だけど、兄ちゃんにはキツすぎると思う……」
直樹が言い終わる前に、一馬は強引にクローゼットを開け、直樹の服を次々と
試着していった。
夏物のTシャツから、悲鳴を上げていった。
ビリビリ! バリバリ! ビチッ! バリビリビリビリッ!
「……。」
直樹は唖然としながら、自分の服がボロボロに破られていくのを見ていた。続
いて、お気に入りのタンクトップ。これは顔の辺りで袖がブチン!と音を立てて
ちぎれてしまった。
ズボンを取り出した一馬は同じように強引にズボンを穿く。チャックがギリギ
リと変な音を立てて曲がっていき、バキッ!と音がして壊れる。
直樹の服が全滅するのに、たった20分しか、かからなかった。
「何だよ、直樹。おめぇ、小さい服しか持ってねぇんだなぁ」
「う……うん」
一馬はボロボロになった服をゴミ箱に放り込み、続けた。
「おう! 洋服屋に行くぞ! おめぇに似合う服、買ってやる!」
一馬は全裸で直樹を抱きかかえ、直樹の家を出た。
「ねっ、ねぇ! 兄さん! まずいよ素っ裸は!」
「大丈夫だよ。ここで制服の下ズボン穿いてくからよ」
そこは直樹の家の隣の制服採寸をする店だった。
「おぅ! 俺だ」
一馬は堂々と全裸で店に入る。すると、店の主人らしいおじさんが出てきた。驚くだろう、と
直樹は思っていたが、まったく逆だった。
「いらっしゃいませ! 一馬様!」
おじさんは土下座をして、一馬を迎え入れたのだ。一馬はノシノシと巨体を主人に近づけ、言
った。
「おぅ、俺の下半身計測して、ズボン作れよ」
「はっ! かしこまりました!」
おじさんはそう言ってから、直樹に目をやった。
「あの、そちらのぼっちゃんは……」
一馬は直樹の手を握り、顔を一馬に近づけキスをした。汗臭さがツン、と直樹の鼻に臭った。
たまらず、倒れそうになった。
「俺の弟だ」
主人は顔を見比べ、納得した。坊主頭、二重の目。一馬にそっくりだったのだから。
「弟様、お名前は?」
「あっ、な、直樹です」
「直樹様ですね。一馬様、直樹様の分の制服もお作りしましょうか?」
一馬は機嫌よさそうに「おぅ、おめぇも気が利くな」と笑った。
直樹も、笑顔が自分に似ていると、少し思った。
制服を作ってもらった直樹は、一馬に礼を言った。
「いーんだよ、そんなかしこまったこと。それより、早く行こうぜ」
「う、うん!」
上半身裸で筋肉モリモリの大男と小柄な少年が歩いてくる。通行人は驚いて声を上げたりするが、一馬は
堂々としている。直樹は近所の人に見つかったらどうしよう、と困惑していた。
だが、一馬の逞しいガタイを見ていると、直樹のチンポがググッと硬くなる。一馬が付いていれば大丈夫。
直樹はそう確信した。
一馬が案内したのは牛丼屋。ここで山ほど牛丼をいつも学校の帰りに食べていたという。
「いらっしゃいませ! 2名様ですね。ではこちらへ……」
店員が案内する方向とは逆のほうへ一馬は歩いていく。
「お客様! こちらへ……」
「あ?」
一馬はギロリと店員を睨み付け、ズンズンと彼に近寄る。分厚い胸板に、太い二の腕にみるみる血管が浮
かび上がり、今にも店員は押しつぶされてしまいそうだ。
「俺らは客だろ? どこに行こうと、客の勝手だろ?」
「あっ、は、はい。わ、わかりました」
「よかったな、直樹。どこにでも座っていいらしいぞ」
直樹は笑って窓際の席に座った。続いて一馬が隣に座った。
「向かいじゃなくていいの?」
直樹が訊く。
「何でだ?」
ちょっと赤くなってから答えた。
「一馬兄さんの、胸板見てたいから……」
「グワハハハハ! こんなもん、後で好きなだけ触らせてやるぜ! おい、オーダーするぞ!」
一馬は店員を呼んで、注文を始めた。
「えっとなぁ、俺はカツ丼20人前に親子丼15人前、から揚げ丼10人前。以上だ」
直樹は一馬の食欲に呆然としていた。
「どうした、直樹。お前も注文しろよ」
「親子丼、1つ」
店員は「かしこまりました」と言って、怯えながら一馬たちの元を離れていった。
「ガハハ、見ろよあの店員。すっかりビビッてやがらぁ」
一馬はポットに入った水を豪快にがぶ飲みする。口からダラダラと水が零れ落ち、テーブルや床を濡らしていく。直樹はどうしてこんなに一馬が大胆なのかが不思議でしょうがなかった。
「だいたい、近頃の男ってのは貧弱なんだよな。髪の毛を女みたいに伸ばしたり、髪の毛を染めたりしやがるし、ガリガリのガタイ。あんなんじゃ、強盗とかに襲われたってイチコロだろうが」
「そうだね。一馬兄さんみたいな男の人、俺も初めて会ったよ」
「グハハハハ! いいか、男らしいってのは例えばこういうのだ」
ボカン!と爆発音に近い屁が出た。同時に悪臭が店中に広がる。
「すっげぇ! すんげぇ臭い! 俺、こんな臭い屁、初めて嗅いだ!」
「ガハハハ! お前、俺の屁の臭いが好きか?」
「俺、一馬兄さんのすべてが好きだよ!」
「もう、俺もお前が大好きだ」
ブチュウッ、と一馬の唇が直樹の唇に重なった。
その光景に、店の客たちは変な視線を二人に向けている。それに気付いた一馬が、ブチ切れるまで、時間は掛からなかった。
バキバキバキッ、ズズーン!
一馬が立ち上がると同時に、直樹の目の前から固定式の机は吹き飛んでいた。吹き飛んだ机は向かいの植木鉢をなぎ倒し、あたりはグチャグチャだ。
「俺と直樹の仲を、軽蔑の眼差しで見たなぁ!?」
一馬の体中に血管が浮き上がる。息は荒くなっている。直樹は急変した一馬に、恐怖を覚えていた。
一馬は堂々と厨房に侵入、冷水機を持ち上げて客席へ向かって投げつけた。
「うわあああ!」
店は一瞬で大パニックと化した。一馬がタックルでカウンター席を破壊し、店員が運んだばかりの牛丼セットが置いてある会社員4人組の客席へそのまま猛進。牛丼セットと一緒にテーブルが、そして若手社員らしい男は吹き飛んでいた。
「ぐあああああああああ!」
一馬は大声で唸り、そのまま隣のテーブルを鷲づかみし、引き抜いてしまう。そして、力をこめるとメキメキメキィッ!と音を立てて折ってしまった。
携帯電話で警察を呼ぼうとした客に気付き、回転蹴りを食らわせる一馬。公衆電話は一蹴りで破壊されてしまった。
「兄さん! 落ち着いてよ! 俺は別に平気だよ!」
店の9割が壊滅したところで、一馬はようやく怒りを抑えた。それでも、恐ろしい形相で直樹を見つめる。
「なんだとぉ? 俺はお前のためを思って・・・・・・」
一馬は瓦礫を掻き分け、怯えている直樹に迫ってきた。
「そんな俺に指図する気か? あぁ!?」
「・・・・・・!」
直樹は恐怖のあまり、泣き出してしまった。店中からホコリが舞い上がっている。そこで、一馬は正気に戻った。
「・・・・・・そうだな。ゴメン、直樹」
「怖かったよ・・・・・・すごく、兄さん、怖かった・・・・・・」
「すまない。許してくれ」
一馬は直樹の唇に、もう一度自分の唇を重ねた。
「今日は、怖い思いをさせてすまなかったな」
直樹はまだヒックヒックと泣いている。相当ショックが大きかったようだ。
「さぁ、家の中へ入れ。もう、夜も遅いんだ」
「ん・・・・・・。ありがとう、兄さん・・・・・・」
直樹は腕で目を隠しながら、玄関へ入っていった。
「おやすみ、直樹」
「おやすみなさい、兄さん」
最後は笑っていてくれたので、一馬は安心した。直樹が扉を閉めたのを確認すると、
一馬は直樹の家を後にした。
直樹が玄関へ入ったとき、彼は家の異変に気づいていた。
廊下に靴の跡があるのだ。それはまっすぐリビングへと向かっている。
「まっ、まさか、泥棒?」
直樹は怯えて、まだそこにいるであろう一馬を呼びに行こうかどうしようか、ちょっと迷っていた。
「で、でも、確証がないのに呼ぶのも兄さんに悪いし・・・・・・」
直樹は靴を脱いで、ゆっくり廊下を通っていった。リビングに入っても、怖さから電気は点けなかった。
冷蔵庫のほうを見ると、扉が開けっ放しで牛乳やヨーグルトといった乳製品が食い散らかされていた。
「だっ、だれがこんなムチャクチャにしたんだよ。まさか、一馬兄さん・・・・・・?」
そのとき、直樹は後ろに何か大きな物が立っているのに気づいた。
「・・・・・・!?」
「それは一馬じゃないよぉ? 俺がやったんだよ~」
そこに立っていたのは、元クラスメイトの立岡健太だった。
「ひっ!?」
全裸で立っている健太に驚いた直樹は、冷蔵庫の前で座り込んでしまった。健太は涎を垂らしながら、一歩一歩、
直樹へ近づいてくる。
「どうしてかなぁ? 福田くんには、俺っていう人がいたのに、どうしてこんなクソガキを彼氏にしたのかなぁ?」
一歩ずつ、健太が近づくたびに、直樹は震えながら後退する。健太のチンポは勃起しっぱなしで、我慢汁も垂らして
いる。
「そうだ・・・・・・。こんなガキがいるから、俺は振られたんだ」
健太の目が、野獣のように光った。
「ガキは、俺が裁きを下す」
巨大な手が、直樹に襲い掛かった!
「うわああああああ!」
直樹は絶叫しながら、リビングを飛び出した。
「待てぇ! クソガキ! お前は俺のチンポの餌だぁ!」
健太はリビングの椅子を蹴り飛ばして、直樹を追いかけだした。
「うわああああ! だっ、誰か! 助けて!」
家中を逃げ回る直樹。しかし、夜中でしかも家族は全員いない家の中、誰も助けの手を差し伸べてくれる
人など、いるはずもなかった。
玄関の戸を開けたが、一馬がいる様子もない。とにかく、外へ逃げても追いつかれるのは目に見えている。
直樹はそれでも外へ飛び出し、どこか隠れる場所がないか、必死に探した。
「待てぇ! 小僧! どこ行きやがったぁ!?」
ものすごい形相で、健太が家から出てきた。
恐怖のあまり、直樹は近くの駐車場へ逃げ込んだ。とにかく、身を潜める場所が必要だった。
「あっ!」
奇跡といえようか。一台の軽乗用車(もう、使っている気配がなく、汚れていたし、ガラスも少し欠けていた)のドアが
ロックされていなかった。
一目散に直樹はそこへ駆け込み、鍵はかからないが、ドアを慌てて閉め、運転席に身を潜めた。小柄な直樹の体はすっぽり
収まった。
しかし、健太は目ざとく追いかけて来たのだった。
「小僧~、俺から逃げられるとでも思っていたのかぁ?」
「ああああああああああ!」
健太はドアを開け、運転席から車内へ侵入してきた。一馬より6cm大きい健太の巨体が、軽乗用車に
グイグイ入り込んでくる。直樹は後ろの座席へ移動した。必死にドアを開けようとするが、壊れて開かない。
「あ、あ、あぁ・・・・・・」
「つ・か・ま・え・た♪」
「うあああああああ!」
ビリビリビリ!!
一馬に新調してもらった学ランはいとも簡単に破れ、直樹は上半身裸にされてしまった。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
欲情した健太は、舌で直樹の乳首や腹筋を舐め始めた。
「ひっ・・・・・・い、いやだぁ・・・・・・」
「嫌なんかじゃねぇだろぉ? 俺はずっとお前の家で、一馬のチンポ吸ってるお前を見てたんだぜ、今日。うまそうに
チュウチュウ吸いやがって・・・・・・。俺の福田くんのチンポを俺の許可なく吸いやがって!」
健太はズルリと直樹のズボンとパンツを降ろした、恐怖で萎縮している直樹のチンポ。健太は舌で直樹の首、胸、腹、腋・・・・・・。
涎でベトベトになる直樹の体。直樹は涙を流していた。
「かわいそうに・・・・・・俺が安心させてやるよ」
「ひっ・・・・・・」
健太の舌が、直樹の頬をズルリと撫でた。
(もう嫌だ! 一馬兄さん・・・・・・!)
そのとき、二人は気付いていなかったが、軽乗用車に異変が起きた。
「ん・・・・・・?」
健太がまずその異変に気づいた。軽乗用車が、浮いているようだった。周りの景色も、さっきより背が高くなっている。
「なっ、なんだ?」
やがて、軽乗用車の車内がギシギシギシッ、と軋みだした。
「まっ、まさか・・・・・・」
「そのまさかだよ」
一馬が、二人の乗っていた軽乗用車を軽々と持ち上げていたのだ!
「ウソだろ!? 乗用車だぜ!?」
「火事場の馬鹿力ってヤツだ。さぁ、直樹を解放しろ。さもないと、どうなるかなぁ?」
ギシギシギギギッ!
車体が一馬の怪力でひん曲がっていく。
「うるさい! 元はといえば、お前が悪いんだ! 俺を振りやがって! この、かっこいい俺を!」
「自惚れも甚だしいな、お前は」
ガッシャアアアアアン!
さらに曲げられた車体のせいで、フロントガラスが粉々に。同時にワイパーも吹き飛び、右後輪と左前輪がガン!と音を立てて外れた。
「兄さん!」
「大丈夫だ。お前は助かるように潰す」
「じ、じゃあ・・・・・・」
「そうだよ、健太。直樹を解放しねぇと、お前はスクラップだ」
助手席の窓、運転席の窓ガラスも割れる。
「勘弁して! 助けてください! お願いします!!」
「・・・・・・じゃあ、二つ約束しろ」
「何でもします! 助けて、福田くん!」
「よぅし。まず、一つ目だ」
「二度と俺様と直樹の仲に口を出すな。お前、知ってるかぁ? この近所の牛丼屋の破壊騒ぎ・・・・・・。ありゃ、俺の仕業だよ」
「うっ、ウソ・・・・・・」
「客が俺らのキスシーンを馬鹿にしやがった。だから、破壊した」
健太はブルブルと震えている。
「俺らの仲を破壊する奴らは、俺が破壊する。家だろうと、店だろうと、なんだってな」
一馬は半壊した軽乗用車を降ろし、健太の顔を指で押さえて言った。
「二つ目だ。お前の家、レスリングやってんだってな?」
「はっ、はい・・・・・・」
「お前の親父さんは、お前がレスリングやってなくて、嘆いてらっしゃるそうだな?」
「そっ、そうです・・・・・・」
「そこで、どうだ? 俺の弟、レスリング教えてやってくれねぇか?」
「へっ・・・・・・?」
直樹も、健太も呆然としていた。
ズズーン、と一馬は応接室の扉を破壊し、応接室へ侵入した。一馬の怪力にドアの一つや二つはすぐに破壊されてしまう。
「竹原~。早く来いよ! 俺もういっちゃいそうだぜ!」
とその時、ドアの辺りでガシャガシャと音がして、急にドアの辺りが暗くなった。竹原先生がなんと職員室の机をほかの先生と力を合わせて重ね、一馬の出入りをできないようにしてしまったのだ!
「おっ、おい!? 何やってんだよ? 竹原!」
慌てた一馬はチンポを縮ませてドアのあった場所へ近寄る。
「おい! いい加減にしろよ!」
一馬は激怒し、顔中に血管を浮かび上がらせていた。
「いい加減にするのは福田だ! 学校中めちゃくちゃにしやがって! お前は今日付けで退学だ! 今、警察に通報した!」
「・・・・・・へぇ? 退学? 俺様がぁ?」
「そうだ。お前は常識がなさ過ぎる」
「・・・・・・退学なら、もう何したって一緒か?」
「あぁ、だから無駄な抵抗は・・・・・・」
その直後、先生たちが重ねた重い机は吹き飛んでいた。一馬のタックルで机はへこみ、吹き飛んで壊れてしまった。そして、怪獣の登場シーンのごとく、一馬が土煙の中から全裸で現れた。
「ふん。俺を認めてくれるセンコーだと思ってたのによ。こんな所、いてもつまんねーしなぁ。いいよ、退学して俺は好きなようにやってく」
一馬は全裸で職員室の隣にある忘れ物管理室に入り、制服を強引に着て外へ出て行った。
学校を出た一馬は、このあいだの小学生、直樹のコトを思い出していた。勇介は襲っただけで終わったが、あの直樹のことは忘れられなかった。二重の目、坊主頭、小柄な体。一馬のタイプだった。
「アイツに、会いに行くか」
一馬は直樹の家へと向かった。
一馬は直樹の家へ来ると、両親が共働きであるということを確認した。何日か前に通ったときには
自転車が3台あったが、今は直樹サイズの小さな自転車しかない。当然、あとの大型の2台は両親の
ものだったのだろう。
一馬は門の前で直樹の帰りを待つことにした。門よりもずっと巨体の一馬は周りの注目を集めるが、
一馬には今は直樹のことしか頭になかった。
午後3時半。ようやく直樹が自宅へと姿を見せた。
「あっ・・・・・・」
直樹はドキッとした様子で門の前で立ち止まった。
「うっす、直樹。久しぶり」
「か、一馬さん。ああ、あの、あの時はお世話になりました!」
直樹は一礼した。一馬もなんだか照れくさくなると同時に、チンポが反応してググッと持ち上がる
のがわかった。
「いいんだよ。俺は今日、お前と遊びに来たんだ。親御さんは?」
「母さんは友達と今日から明後日まで旅行で帰りません。父さんは大阪へ一週間出張です」
「じゃあ、お前一人っちゅーわけか?」
「はい」
直樹はちょっと不安そうな顔をした。
「心配するな。今日から明後日の夕方まで、俺が泊まってやっから!」
「本当ですか!?」
「おう! かまわねぇか?」
「大歓迎ですよ! どうぞ!」
直樹も喜んでいたが、一馬はもっと嬉しかった。
(コイツを、俺好みの男にしてやる・・・・・・!)
ニヤッと一馬は妖しい笑みを浮かべた。
一馬と直樹は直樹の部屋に上がると、学校を退学したことを直樹に告げた。そして、今日直樹の家に泊まり、
明日学校を襲うことを決意したと一馬は語った。
「襲うって……一馬さん、学校をどうするんですか?」
「例えばよぉ、こうするんだ!」
一馬は直樹の部屋のパソコンの椅子の上に全体重をかけ、グシャリとスクラップにしてしまった。
「あ……あぁ……」
直樹は恐ろしさのあまり、震えていた。
「そして、直樹……」
一馬は制服をビリビリに破り捨て、全裸になった。
「お前を、俺好みのゲイにしてやる」
「それって、痛いんですか?」
一馬は直樹がおびえて逃げ出すと思っていたのに、予想外の答えに少し戸惑った。
「まぁ、多少は……」
「でも、一馬さんみたいに強くなれますか?」
「おう! それは保証する」
「じゃあ、お願いします!」
直樹のその言葉を聴き終えると、一馬は行動に出た。
まず、ゆっくりと直樹の服を脱がせて全裸にした。
「いいか? まずは、勃起させろ」
「えっ? 勃起させるんですか?」
「そうだ。難しいか?」
「ちょっと……俺、Hな本とかないと勃起しなくって……」
「それは、女のHな本か?」
「はい……恥ずかしいですけど……」
一馬はそれを聞き終えると、いきなりチンポを扱き出した。
「か、一馬さん!?」
扱くたびに一馬のチンポは巨大化していく。
「俺のチンポが勃起すれば、お前のチンポも勃起するようにさせてやるよ」
ぐんぐんとサオを伸ばす一馬のチンポ。そして、勢いよく扱くたびに血管が浮き出て、ビクンビクンと暴れる。
イカのような臭いがしてきた。同時に、直樹の部屋の床にダラダラと我慢汁が垂れてきた。
「す、すっげぇ臭いっすよ、一馬さん!」
「はぁ……はぁ……直樹……あぁ! あ、ああ! い、いくぅっ!」
ブシュゥウウウウウッ!
まるで小便が出るかのごとく、一馬のチンポから大量のオス汁が飛び出した。あっという間に直樹の顔や勉強机に汁が飛び散り、
一馬のオス汁天国と化した。それでも一馬の射精は止まらず、どんどん過激化していく。
「あっ! あっ! うぅっ! おおおお!」
二発目は天井に、三発目は出窓に、四発目は壁に放物線を描くがごとく張り付いていく。直樹は自分の部屋が一馬に汚されても
ちっともイヤだとは思わなかった。
(すっげぇ! 俺、あのチンポを舐めたい)
直樹はうつろな目で一馬のチンポに近づいた。五発目のオス汁がべチャッと直樹の顔に張り付くが、直樹はそれをベロベロと舐め
てから一馬へ近づいていった。
「んん……クチュ……クチュクチュ……」
直樹の行動に一馬は正直驚いた。ノンケがゲイになるには時間がかかるのに、直樹は一馬の射精を見ただけでもうチンポを舐める
ほど大胆な行動に出たのだ。
「あぁ! いいぞ、なお……ああああ!」
あまりの射精の勢いよさに、直樹はむせこんだ。
「ゲホゲホ! ガホ!」
むせ返った直樹を見てあわてた一馬は射精を中断し、直樹の背中を叩いた。
「はぁ……うまかったっすよ、一馬さん」
直樹は涎を垂らして一馬に言った。
「お前、最高だよ。俺の弟みたいにかわいいぜ」
「一馬さん、弟、いるんスか?」
「いねーよ。でも、今日からお前が弟だ」
「あっ……」
一馬は直樹の唇に自分の唇を重ねた。汗臭い顔が密着し、直樹の体をどんどんゲイにしていった。
「はぁ……落ち着いたか? 直樹……」
「うん……まだ兄ちゃんのチンポ、大きいね」
午後4時ごろからいちゃつき合った二人が気がつくと、もう6時を過ぎていた。2時間近く一馬は
射精しては果て、射精しては果て、ずいぶん疲れていた。それでもまだ勃起している。
「俺もこんなに興奮したのは初めてだよ、直樹」
「僕も」
直樹は自分のチンポを扱いた。そのチンポを見た一馬に急にムラムラした気持ちがこみ上げ、気が
つけば直樹のチンポをしゃぶっていた。
「ふぅ、ふぅ、クチュ、クチュクチュクチュ……」
一馬の豪快な吸引に直樹のチンポも反応し、勃起した。
「あぁ、かわいいチンポだ。俺も小さい頃はこうだった」
「兄ちゃん……。俺、兄ちゃんのこと大好きだよ」
一馬は無言で直樹のチンポを吸い続けた。そして、ついに直樹の限界が来たのだ。
「あっ……」
ピュッ、と一発、直樹のチンポからオス汁が出た。
「初射精だ……」
直樹がつぶやいた。
「おめでとう、直樹」
一馬は再び、直樹にキスをした。
「直樹、初射精祝いだ。外に飯食いに行くぜ」
一馬は全裸のまま、直樹の部屋を出た。
「あっ、兄ちゃん! 服、着なくていいのか?」
直樹が慌てて一馬を制止する。一馬も自分が全裸だったことに今さら気づいた。
「おう、そうだったな。直樹、おめぇの服、貸せよ」
「えっ? 俺の服?」
「おうよ」
「そこのクローゼットの中だけど、兄ちゃんにはキツすぎると思う……」
直樹が言い終わる前に、一馬は強引にクローゼットを開け、直樹の服を次々と
試着していった。
夏物のTシャツから、悲鳴を上げていった。
ビリビリ! バリバリ! ビチッ! バリビリビリビリッ!
「……。」
直樹は唖然としながら、自分の服がボロボロに破られていくのを見ていた。続
いて、お気に入りのタンクトップ。これは顔の辺りで袖がブチン!と音を立てて
ちぎれてしまった。
ズボンを取り出した一馬は同じように強引にズボンを穿く。チャックがギリギ
リと変な音を立てて曲がっていき、バキッ!と音がして壊れる。
直樹の服が全滅するのに、たった20分しか、かからなかった。
「何だよ、直樹。おめぇ、小さい服しか持ってねぇんだなぁ」
「う……うん」
一馬はボロボロになった服をゴミ箱に放り込み、続けた。
「おう! 洋服屋に行くぞ! おめぇに似合う服、買ってやる!」
一馬は全裸で直樹を抱きかかえ、直樹の家を出た。
「ねっ、ねぇ! 兄さん! まずいよ素っ裸は!」
「大丈夫だよ。ここで制服の下ズボン穿いてくからよ」
そこは直樹の家の隣の制服採寸をする店だった。
「おぅ! 俺だ」
一馬は堂々と全裸で店に入る。すると、店の主人らしいおじさんが出てきた。驚くだろう、と
直樹は思っていたが、まったく逆だった。
「いらっしゃいませ! 一馬様!」
おじさんは土下座をして、一馬を迎え入れたのだ。一馬はノシノシと巨体を主人に近づけ、言
った。
「おぅ、俺の下半身計測して、ズボン作れよ」
「はっ! かしこまりました!」
おじさんはそう言ってから、直樹に目をやった。
「あの、そちらのぼっちゃんは……」
一馬は直樹の手を握り、顔を一馬に近づけキスをした。汗臭さがツン、と直樹の鼻に臭った。
たまらず、倒れそうになった。
「俺の弟だ」
主人は顔を見比べ、納得した。坊主頭、二重の目。一馬にそっくりだったのだから。
「弟様、お名前は?」
「あっ、な、直樹です」
「直樹様ですね。一馬様、直樹様の分の制服もお作りしましょうか?」
一馬は機嫌よさそうに「おぅ、おめぇも気が利くな」と笑った。
直樹も、笑顔が自分に似ていると、少し思った。
制服を作ってもらった直樹は、一馬に礼を言った。
「いーんだよ、そんなかしこまったこと。それより、早く行こうぜ」
「う、うん!」
上半身裸で筋肉モリモリの大男と小柄な少年が歩いてくる。通行人は驚いて声を上げたりするが、一馬は
堂々としている。直樹は近所の人に見つかったらどうしよう、と困惑していた。
だが、一馬の逞しいガタイを見ていると、直樹のチンポがググッと硬くなる。一馬が付いていれば大丈夫。
直樹はそう確信した。
一馬が案内したのは牛丼屋。ここで山ほど牛丼をいつも学校の帰りに食べていたという。
「いらっしゃいませ! 2名様ですね。ではこちらへ……」
店員が案内する方向とは逆のほうへ一馬は歩いていく。
「お客様! こちらへ……」
「あ?」
一馬はギロリと店員を睨み付け、ズンズンと彼に近寄る。分厚い胸板に、太い二の腕にみるみる血管が浮
かび上がり、今にも店員は押しつぶされてしまいそうだ。
「俺らは客だろ? どこに行こうと、客の勝手だろ?」
「あっ、は、はい。わ、わかりました」
「よかったな、直樹。どこにでも座っていいらしいぞ」
直樹は笑って窓際の席に座った。続いて一馬が隣に座った。
「向かいじゃなくていいの?」
直樹が訊く。
「何でだ?」
ちょっと赤くなってから答えた。
「一馬兄さんの、胸板見てたいから……」
「グワハハハハ! こんなもん、後で好きなだけ触らせてやるぜ! おい、オーダーするぞ!」
一馬は店員を呼んで、注文を始めた。
「えっとなぁ、俺はカツ丼20人前に親子丼15人前、から揚げ丼10人前。以上だ」
直樹は一馬の食欲に呆然としていた。
「どうした、直樹。お前も注文しろよ」
「親子丼、1つ」
店員は「かしこまりました」と言って、怯えながら一馬たちの元を離れていった。
「ガハハ、見ろよあの店員。すっかりビビッてやがらぁ」
一馬はポットに入った水を豪快にがぶ飲みする。口からダラダラと水が零れ落ち、テーブルや床を濡らしていく。直樹はどうしてこんなに一馬が大胆なのかが不思議でしょうがなかった。
「だいたい、近頃の男ってのは貧弱なんだよな。髪の毛を女みたいに伸ばしたり、髪の毛を染めたりしやがるし、ガリガリのガタイ。あんなんじゃ、強盗とかに襲われたってイチコロだろうが」
「そうだね。一馬兄さんみたいな男の人、俺も初めて会ったよ」
「グハハハハ! いいか、男らしいってのは例えばこういうのだ」
ボカン!と爆発音に近い屁が出た。同時に悪臭が店中に広がる。
「すっげぇ! すんげぇ臭い! 俺、こんな臭い屁、初めて嗅いだ!」
「ガハハハ! お前、俺の屁の臭いが好きか?」
「俺、一馬兄さんのすべてが好きだよ!」
「もう、俺もお前が大好きだ」
ブチュウッ、と一馬の唇が直樹の唇に重なった。
その光景に、店の客たちは変な視線を二人に向けている。それに気付いた一馬が、ブチ切れるまで、時間は掛からなかった。
バキバキバキッ、ズズーン!
一馬が立ち上がると同時に、直樹の目の前から固定式の机は吹き飛んでいた。吹き飛んだ机は向かいの植木鉢をなぎ倒し、あたりはグチャグチャだ。
「俺と直樹の仲を、軽蔑の眼差しで見たなぁ!?」
一馬の体中に血管が浮き上がる。息は荒くなっている。直樹は急変した一馬に、恐怖を覚えていた。
一馬は堂々と厨房に侵入、冷水機を持ち上げて客席へ向かって投げつけた。
「うわあああ!」
店は一瞬で大パニックと化した。一馬がタックルでカウンター席を破壊し、店員が運んだばかりの牛丼セットが置いてある会社員4人組の客席へそのまま猛進。牛丼セットと一緒にテーブルが、そして若手社員らしい男は吹き飛んでいた。
「ぐあああああああああ!」
一馬は大声で唸り、そのまま隣のテーブルを鷲づかみし、引き抜いてしまう。そして、力をこめるとメキメキメキィッ!と音を立てて折ってしまった。
携帯電話で警察を呼ぼうとした客に気付き、回転蹴りを食らわせる一馬。公衆電話は一蹴りで破壊されてしまった。
「兄さん! 落ち着いてよ! 俺は別に平気だよ!」
店の9割が壊滅したところで、一馬はようやく怒りを抑えた。それでも、恐ろしい形相で直樹を見つめる。
「なんだとぉ? 俺はお前のためを思って・・・・・・」
一馬は瓦礫を掻き分け、怯えている直樹に迫ってきた。
「そんな俺に指図する気か? あぁ!?」
「・・・・・・!」
直樹は恐怖のあまり、泣き出してしまった。店中からホコリが舞い上がっている。そこで、一馬は正気に戻った。
「・・・・・・そうだな。ゴメン、直樹」
「怖かったよ・・・・・・すごく、兄さん、怖かった・・・・・・」
「すまない。許してくれ」
一馬は直樹の唇に、もう一度自分の唇を重ねた。
「今日は、怖い思いをさせてすまなかったな」
直樹はまだヒックヒックと泣いている。相当ショックが大きかったようだ。
「さぁ、家の中へ入れ。もう、夜も遅いんだ」
「ん・・・・・・。ありがとう、兄さん・・・・・・」
直樹は腕で目を隠しながら、玄関へ入っていった。
「おやすみ、直樹」
「おやすみなさい、兄さん」
最後は笑っていてくれたので、一馬は安心した。直樹が扉を閉めたのを確認すると、
一馬は直樹の家を後にした。
直樹が玄関へ入ったとき、彼は家の異変に気づいていた。
廊下に靴の跡があるのだ。それはまっすぐリビングへと向かっている。
「まっ、まさか、泥棒?」
直樹は怯えて、まだそこにいるであろう一馬を呼びに行こうかどうしようか、ちょっと迷っていた。
「で、でも、確証がないのに呼ぶのも兄さんに悪いし・・・・・・」
直樹は靴を脱いで、ゆっくり廊下を通っていった。リビングに入っても、怖さから電気は点けなかった。
冷蔵庫のほうを見ると、扉が開けっ放しで牛乳やヨーグルトといった乳製品が食い散らかされていた。
「だっ、だれがこんなムチャクチャにしたんだよ。まさか、一馬兄さん・・・・・・?」
そのとき、直樹は後ろに何か大きな物が立っているのに気づいた。
「・・・・・・!?」
「それは一馬じゃないよぉ? 俺がやったんだよ~」
そこに立っていたのは、元クラスメイトの立岡健太だった。
「ひっ!?」
全裸で立っている健太に驚いた直樹は、冷蔵庫の前で座り込んでしまった。健太は涎を垂らしながら、一歩一歩、
直樹へ近づいてくる。
「どうしてかなぁ? 福田くんには、俺っていう人がいたのに、どうしてこんなクソガキを彼氏にしたのかなぁ?」
一歩ずつ、健太が近づくたびに、直樹は震えながら後退する。健太のチンポは勃起しっぱなしで、我慢汁も垂らして
いる。
「そうだ・・・・・・。こんなガキがいるから、俺は振られたんだ」
健太の目が、野獣のように光った。
「ガキは、俺が裁きを下す」
巨大な手が、直樹に襲い掛かった!
「うわああああああ!」
直樹は絶叫しながら、リビングを飛び出した。
「待てぇ! クソガキ! お前は俺のチンポの餌だぁ!」
健太はリビングの椅子を蹴り飛ばして、直樹を追いかけだした。
「うわああああ! だっ、誰か! 助けて!」
家中を逃げ回る直樹。しかし、夜中でしかも家族は全員いない家の中、誰も助けの手を差し伸べてくれる
人など、いるはずもなかった。
玄関の戸を開けたが、一馬がいる様子もない。とにかく、外へ逃げても追いつかれるのは目に見えている。
直樹はそれでも外へ飛び出し、どこか隠れる場所がないか、必死に探した。
「待てぇ! 小僧! どこ行きやがったぁ!?」
ものすごい形相で、健太が家から出てきた。
恐怖のあまり、直樹は近くの駐車場へ逃げ込んだ。とにかく、身を潜める場所が必要だった。
「あっ!」
奇跡といえようか。一台の軽乗用車(もう、使っている気配がなく、汚れていたし、ガラスも少し欠けていた)のドアが
ロックされていなかった。
一目散に直樹はそこへ駆け込み、鍵はかからないが、ドアを慌てて閉め、運転席に身を潜めた。小柄な直樹の体はすっぽり
収まった。
しかし、健太は目ざとく追いかけて来たのだった。
「小僧~、俺から逃げられるとでも思っていたのかぁ?」
「ああああああああああ!」
健太はドアを開け、運転席から車内へ侵入してきた。一馬より6cm大きい健太の巨体が、軽乗用車に
グイグイ入り込んでくる。直樹は後ろの座席へ移動した。必死にドアを開けようとするが、壊れて開かない。
「あ、あ、あぁ・・・・・・」
「つ・か・ま・え・た♪」
「うあああああああ!」
ビリビリビリ!!
一馬に新調してもらった学ランはいとも簡単に破れ、直樹は上半身裸にされてしまった。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
欲情した健太は、舌で直樹の乳首や腹筋を舐め始めた。
「ひっ・・・・・・い、いやだぁ・・・・・・」
「嫌なんかじゃねぇだろぉ? 俺はずっとお前の家で、一馬のチンポ吸ってるお前を見てたんだぜ、今日。うまそうに
チュウチュウ吸いやがって・・・・・・。俺の福田くんのチンポを俺の許可なく吸いやがって!」
健太はズルリと直樹のズボンとパンツを降ろした、恐怖で萎縮している直樹のチンポ。健太は舌で直樹の首、胸、腹、腋・・・・・・。
涎でベトベトになる直樹の体。直樹は涙を流していた。
「かわいそうに・・・・・・俺が安心させてやるよ」
「ひっ・・・・・・」
健太の舌が、直樹の頬をズルリと撫でた。
(もう嫌だ! 一馬兄さん・・・・・・!)
そのとき、二人は気付いていなかったが、軽乗用車に異変が起きた。
「ん・・・・・・?」
健太がまずその異変に気づいた。軽乗用車が、浮いているようだった。周りの景色も、さっきより背が高くなっている。
「なっ、なんだ?」
やがて、軽乗用車の車内がギシギシギシッ、と軋みだした。
「まっ、まさか・・・・・・」
「そのまさかだよ」
一馬が、二人の乗っていた軽乗用車を軽々と持ち上げていたのだ!
「ウソだろ!? 乗用車だぜ!?」
「火事場の馬鹿力ってヤツだ。さぁ、直樹を解放しろ。さもないと、どうなるかなぁ?」
ギシギシギギギッ!
車体が一馬の怪力でひん曲がっていく。
「うるさい! 元はといえば、お前が悪いんだ! 俺を振りやがって! この、かっこいい俺を!」
「自惚れも甚だしいな、お前は」
ガッシャアアアアアン!
さらに曲げられた車体のせいで、フロントガラスが粉々に。同時にワイパーも吹き飛び、右後輪と左前輪がガン!と音を立てて外れた。
「兄さん!」
「大丈夫だ。お前は助かるように潰す」
「じ、じゃあ・・・・・・」
「そうだよ、健太。直樹を解放しねぇと、お前はスクラップだ」
助手席の窓、運転席の窓ガラスも割れる。
「勘弁して! 助けてください! お願いします!!」
「・・・・・・じゃあ、二つ約束しろ」
「何でもします! 助けて、福田くん!」
「よぅし。まず、一つ目だ」
「二度と俺様と直樹の仲に口を出すな。お前、知ってるかぁ? この近所の牛丼屋の破壊騒ぎ・・・・・・。ありゃ、俺の仕業だよ」
「うっ、ウソ・・・・・・」
「客が俺らのキスシーンを馬鹿にしやがった。だから、破壊した」
健太はブルブルと震えている。
「俺らの仲を破壊する奴らは、俺が破壊する。家だろうと、店だろうと、なんだってな」
一馬は半壊した軽乗用車を降ろし、健太の顔を指で押さえて言った。
「二つ目だ。お前の家、レスリングやってんだってな?」
「はっ、はい・・・・・・」
「お前の親父さんは、お前がレスリングやってなくて、嘆いてらっしゃるそうだな?」
「そっ、そうです・・・・・・」
「そこで、どうだ? 俺の弟、レスリング教えてやってくれねぇか?」
「へっ・・・・・・?」
直樹も、健太も呆然としていた。
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