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  • 2011⁄02⁄05(Sat)
  • 00:34

自転車を走らせた。

いつも通り、自転車を走らせた。市の境にある家から自転車で5分、隣の市にある本屋
。本当は、隣の市には一人で行っちゃいけないって先生に言われているんだけど、ぼくに
とってそれは関係無いことだった。
 特に何かを買うわけじゃない。学年が上がるごとに付録がどんどんつまらなくなった学
年誌の新刊は、数ヶ月前に値段が20円上がったのを機に買わなくなった。本屋の奥にある
文房具のコーナーに用があるわけでもない。ぼくが欲しかったアニメキャラの絵が入った
下敷きは、もっと遠くにあるスーパーまで行ってようやく買えた。
 ぼくが本屋に来る目的はただ一つ、毎月の終わりに発売されるマンガ雑誌を立ち読みす
ることだ。お店からすれば迷惑かもしれないけど、雑誌には紐が掛かってないし、立ち読
みしてるのはぼくだけじゃないし、何よりもうちはマンガを買うことをキツく禁止されて
いるのだ。
 9月になっても一向に弱くならない日差しに汗をにじませながら、ぼくは自転車を停め
てお店に入った。途端、クーラーの涼しい風に身体がホッとした。
 低学年の時は夢中になっていた入り口脇の絵本コーナーには目もくれず、ぼくは一目散
にマンガ雑誌のコーナーに向かう。
 すでに立ち読みをしていた大人たちをくぐり抜けると、そこにはぼくが狙っていた雑誌
の新刊が並んでいた。実を言うと、今日は本来の発売日よりも何日か早い。来るのが早す
ぎるとまだ並んでいないこともあるけど、今日は当たりだった。思わずニヤリとした。
 1番上にあった1冊を手に取って、いざ読もうとなって、あるものがぼくの目に入った。
 
 
 見ちゃいけない、と咄嗟に思った。だけど、目を離すことができなかった。
 それは、いわゆるエロマンガだった。
 白い背景の表紙に、ショートカットの女の子が2人いる。ファンタジーのマンガによく
出てくるような鎧を身に着けていた。だけどそれはゲームやアニメで見るような鎧と違っ
て、頭と肩とすねにしか付いていない。残りの部分は、裸だった。
 2人ともひざまずいていて、前の1人は手を上に縛られていて、小さなおっぱいが露わに
なっている。もう1人はその後ろから肩に寄り掛かっていた。苦しそうに顔が赤くなって
いて、開かれた足の間に剣が地面に刺さっている。何も着ていない股間だけ、縦に長い黒
い四角形で隠されていた。

「あ……」
 小さく声を漏らしてしまった。
 誰がこんなものをここに置いたんだろうか。これを買おうとした人が、ここで普通のマ
ンガを立ち読みして、それで忘れていったのだろうか。
 しかしそんなことはすぐにどうでもよくなった。裸の女の子はアニメやマンガのギャグ
なシーンで見たことはあったけど、こんな形で見るのは初めてだった。生まれて今まで一
度も意識がしたことがなかったそれは、とてつもなくエッチに見えた。
 あの黒い四角に隠されている部分がどうなっているのか、ぼくには分からない。だけど
あの四角の細長さから、何かが分かるような気がした。あの四角の下……想像が付くよう
で、想像できない。
 気付けば、パンツの中でおちんちんが硬くなっていた。
 えっちなことを考えるとおちんちんが硬くなるのはもう知っている。その先にどうする
のかも知っているし、どうなるのかも知っている。でもこんな所でこんなふうになるのは
初めてだ。おまけに、凄くえっちなものが目の前にある。おちんちんの先からぬめぬめし
たものがにじみ出て、じんと気持ち良くなった。
 思わず腰が引けてしまった。ちょっとでも動くたびに、パンツの中でおちんちんが擦れ
る。トイレで隠れていじる時はもっと時間を掛けないといけないのに、今はあとちょっと
でも刺激されればそのままパンツの中で射精してしまいそうなぐらいに気持ちいい。
 「はぁ……はぁ……」
 ダメだ。こんな所で射精したら、大変なことになっちゃう。
 どれぐらい固まっていたかは分からない。ぼくはまだ1ページも読んでいない雑誌を置
いて、ズボンの前が擦れないように意識しながらその場を離れた。目指す先は、文房具コ
ーナーの奥にあるトイレ。
 表紙で縛られていた女戦士が頭の中から離れない。ほとんどすっぽんぽんで、男の子な
らおちんちんが付いているぎりぎりの所を黒い四角で隠されていた。絵の世界の中では、
全部見えているんだ。敵に捕まって、裸にされて見られているんだろうか。あんな、恥ず
かしい格好をさせられて――
 何度もおちんちんの先が擦れて頭がクラクラになったぼくは、ようやくトイレの前に辿
り着いた。ドアノブの覗き窓は青くなっている。思わずホッとしながら、ぼくはドアノブ
に手を伸ばした。

 その瞬間、横から手がすっと伸びて、僕と同時にドアノブを握った。
 
 
 ぼくと同い年ぐらいに見える男の子だった。切れ長で一重の目をしていて、さらさらの
髪は耳を半分以上覆い隠している。夏だというのに、肌は焼けてなくて真っ白い。女の子
と言われれば、信じてしまうかもしれない。
 「あ……」
 薄く開いた唇から男の子はかすかに声を漏らした。高くて、少し掠れた声だった。
 咄嗟にどうすればいいのか分からず、ぼくは男の子と顔を見合わせた。
 「とりあえず、中に入ろう」
 男の子は言った。視線を辿ると、テントのように前が盛り上がったぼくの半ズボンが目
に入った。カッと赤くなって顔を上げると、男の子は困ったように唇の端を吊り上げて、
ちらっと視線を下にやった。男の子の半ズボンもまた、股間の部分が尖っていた。
 トイレに入って鍵を掛ける。小学生とはいえ、二人で入るには狭い個室だ。お店の奥だ
から、二人で入る所は見られていないはずだ。
 和式の便器を挟んで、ぼくらはそれぞれ反対側の壁に寄り掛かった。
 心臓がドキドキしているのが分かる。おちんちんの勃起はなかなか治まりそうになかっ
た。きっと、男の子もぼくと同じものを見てこのトイレにやって来たのだろう。目をやる
と、男の子は窮屈そうにズボンの前を直していて、ぼくはさっと目を伏せた。
 しばらくどちらも何も喋らなかった。何を言えばいいのか分からない。
 「『エース』の横」
 唐突に男の子の声がした。
 すぐに理解して、ぼくは言う。
 「ああ、あれ……凄いよな。おれ、ドキドキしちゃった」
 ホッとしたように、男の子は笑った。
 「やっぱり、同じだ」
 「参っちゃうよな、ああいうの。おれ、ああいうの見るの初めてでさ」
 「おれも。慌ててトイレ探したらなかなか見つからなくて。びっくりした」
 「びっくりしたよ、おれも」
 そしてぼくらは再び黙った。

 同じものを見てトイレに来たんだ。だったら、これからすることもきっと同じだ。だけ
ど、他の人の前でおちんちんを取り出すのには抵抗があった。ましてや、おちんちんをい
じるなんて。
 おちんちんは勃起したままだ。このままじゃ、家に帰るまで治まりそうもない。
 意を決して、ぼくは訊いた。
 「あ、あのさ。これから、どうする?じゃなくて、その……トイレに、来て…さぁ」
 最後は口ごもってしまったけど、意味はちゃんと伝わったみたいだ。男の子は恥ずかし
そうにしながら、手で筒を作って股間の前に素早く一瞬だけかざした。
 「だったらさ…は、早くやっちゃおうぜ。男同士だし、恥ずかしくない、だろ」
 嘘だ。本当は凄く恥ずかしい。めちゃくちゃ恥ずかしい。死ぬほど恥ずかしい。大事な
ことなので3回言っちゃうぐらい恥ずかしい。
 だけど男の子は一瞬びっくりしたように目を見開くと、すぐにうなずいてズボンのベル
トをカチャカチャと外し始めた。躊躇いも何も無い。慌ててぼくも半ズボンの紐を解き始
める。言い出しっぺなのに、ぼくだけ脱がないのは不公平だ。
 パンツとズボンのゴムに手を掛けたところで、ぼくは男の子を見た。男の子もぼくと同
じことを考えていたらしく、同じ姿勢で止まってぼくを見ていた。
 「いっせーのーでっ」
 どちらともなく掛け声をして、ぼくらは同時に一気に下を脱いだ。勃起したおちんちん
がぷるんっと跳ね上がる。
 まだよく見えないうちに、男の子は自分のおちんちんを握り、上下に扱き始めた。親指
と人差し指の輪っかからピンク色が見え隠れしていて、そこがトイレの電気を反射してて
らてらと光っている。初めて見る他人のオナニーに、ぼくは見入ってしまった。
 「見てないで、きみもやれよ…」
 男の子に言われて、ぼくは我に返った。男の子はおちんちんを扱きながら恥ずかしそう
にぼくのおちんちんを見ていた。
 おちんちんを握ると、ぬるぬるになった先っぽが皮の中で擦れて腰が引けた。今までこ
んなにぬるぬるになったことはほとんどない。皮を剥いてみると、透明のぬるぬるが糸を
引きながら膝の間のパンツに落ちていった。

 手を動かすと、ぞくぞくとした快感が背骨を駆け上がる。あんまりにも気持ち良くて、
知らない男の子の前でおちんちんをいじっているという事実はすぐに気にならなくなった。
代わりに、さっき見た本の表紙が脳裏に浮かんだ。
 あの2人、きっと敵に負けて捕まったんだ。そして縛られて裸にされて、いやらしいこ
とをたくさんされて、それを他の敵に見られたんだ。片方がいやらしいことをされている
のを、もう片方に見せていたのかもしれない。もうすぐお前もこんな目に遭うんだ、って
。そして恥ずかしい格好で、広場に引きずり出されて、村人たちの前で晒し者にされてい
るのかもしれない。恥ずかしい姿を、大勢の人に見られて――
 「ううっ」
 おちんちんの奥が不意に重くなった。慌てて前にかざした手のひらに、熱くて白いどろ
どろが何度も掛かった。
 視界の隅で、向かい側の男の子も腰をぶるぶるっと震わせていた。同時に射精したよう
だった。あんなものを見て興奮していたせいか、いつもより早かった。
 「はぁ……はぁ……」
 精液で白く汚れた手を見ながら、ぼくはじーんと湧き上がってくる余韻に浸っていた。
おちんちんはまだ痛いぐらいに勃起したままだ。でも、その前に手を洗わないと。
 と、その時、洗面台に向かおうとしたぼくの手を男の子が掴んだ。
 「え?」
 顔を上げると、男の子はいつの間にかすぐ目の前に来ていて。あっという間にぼくを壁
に押し付けた。お互いのお腹に、ぴんと上を向いた硬いおちんちんが当たった。
 男の子はにやりと笑うと、ぼくの耳元で囁いた。
 「あのエロ本の表紙、男の子なんだよ」
 「えっ」
 「おっぱいが無かったでしょ?だからあれは男の子なんだよ。ぼくたちと同じぐらいの
歳の」
 「嘘だ」
 「嘘じゃない」
 男の子はぐいぐいと腰を押し付けてくる。おちんちんの先がまたじんっとした。
 「きみは男の子がえっちなことをされてる姿でオナニーしてたんだ」

 ぼくは混乱していた。あれは男の子だった?どう見たって、あれは女の子だったじゃな
いか。でも、よく考えてみれば髪は短かったし、おっぱいもほとんどなかった。股間は隠
れていたから、確かに男の子なのか女の子なのかは分からない。男の子だと言われれば、
そうとも思えるかもしれない。
 じゃあ、ぼくは男の子の裸に興奮していたのか。いやらしいことをされている男の子を
思い浮かべて、今までで一番気持ちいいオナニーをしていたのか。
 呆然とするぼくに構わず、男の子は言葉を続けた。
 「2人は勇者なんだよ、兄弟のね。2人だけで世界を旅して、悪者や怪物を退治してるん
だ。でも強い男の人だらけの山賊と戦って、負けたんだ。そして捕まえられて、アジトに
連れ帰られたんだ。山賊たちはみんな身体ががっしりしていて、筋肉で身体がでこぼこし
てるから、いくら抵抗しても押さえ付けられちゃう」
 ぬめっとしたものが首筋を這う。男の子の舌だと気付くまで、少し時間が掛かった。
 「そして兄弟は裸にされて、山賊たちに犯されちゃうんだ。犯されるってどういうこと
か知ってる?男の人の大きいおちんちんを、お尻の穴に入れられちゃうんだよ。最初は痛
いだけなんだけど、何度も何度も犯されているうちに気持ち良くなっちゃうんだ。薬を飲
まされちゃうのさ。体がエッチになっちゃう薬をね。おちんちんがお尻に入ってくるたび
に、おちんちんの先からカウパーがだらだらとこぼれるんだよ。カウパーは知ってるよね
?」
 ぼくは答えない。答えられない。心臓がばくばく言っている。
 「最初はお兄ちゃんだけ犯されていたんだけど、そのうち弟も犯されちゃうんだ。色ん
な人に、代わる代わる、休み無しで犯される。お兄ちゃんも弟も、お尻を突かれただけで
射精するようになっちゃう。おちんちんを2本も入れられたり、射精できないようにおち
んちんを縛られたりもするんだ。おちんちんをしゃぶらされることもあった。兄弟でお互
いのおちんちんをしゃぶり合ったり、犯し合ったりもした。脅されてね。そして犯されな
がら、敏感になったおちんちんの先を扱かれるんだ」
 おちんちんの先に電気が走った。男の子が2人のおちんちんを束ねて、その先を精液の
付いた手で掴んだのだ。ぬめぬめとした精液で手が滑って、素手で触ったことが無かった
おちんちんのピンク色の先を容赦無く刺激する。
 「あっ、あっ!!それっ、ダメっ…!!」

「悔しいのに、体は正直に反応して、おちんちんは硬くなって射精しちゃうんだ。頭が
真っ白になるまで犯され続けて、最後は村人の前で見世物にされるんだ。おちんちんがよ
く見えるように、足を開いて縛ってね」
 「手、離してっ、あんっ!はっ、ぁあっ!」
 「それが表紙の二人なんだよ。興奮するだろ?想像してみてよ、自分が同じ目に遭って
るのを。強い力で組み敷かれて、お尻の中に太いおちんちんをズボズボと入れられるんだ
よ。それで、こんなふうに、延々とおちんちんをいじめられるんだ」
 「おねがっ、変になっ、ちゃう!ああっ、ああっ!」
 「快感で頭がおかしくなりそうでも、どんなにお願いしても、やめてくれないんだ。お
ちんちんから何も出なくなるぐらい射精しても、やめてくれない。精液が多くなる薬を飲
まされて、えっちになる薬を嗅がされて、また犯されるんだよ。ちょうど、きみが今味わ
っているみたいにさ」
 頭の中がチカチカする。腰が意志を持ったかのように、勝手にがくがくと震えている。
おちんちんの先が灼けるように熱い。お腹の下がずっしりと重くて、鈍い痛みを感じる。
もう何回も射精しているみたいだ。だけど男の子の手は止まらない。気が狂いそうになる
ぐらいに気持ちいい。
 男の子はまだ何か喋っている。だけど頭の中がじんじんして、よく聞こえない。
 不意に鼻の奥がつんとして、熱くなった。あっ、鼻血が出ちゃう。それを最後に、ぼく
の意識は遠のいて行った。 
 
 
 気付くと、ぼくは1人でトイレの床に座っていた。ズボンはちゃんと穿いていて、鼻に
は丸めたトイレットペーパーが突っ込まれていた。それを取り出して、便器の中に落とし
た。鼻血は止まっていた。
 立ち上がると、おちんちんの奥が疼いた。射精しすぎたせいかもしれない。自分でして
きたオナニーとは桁違いだった。
 トイレを出て、本屋の中を見渡したけれど、男の子の姿はどこにもなかった。結局、名
前も訊かずじまいだった。

 マンガのコーナーに戻ると、あのエロマンガは無くなっていた。店員が見つけて元の場
所に戻したのだろうか。それとも、男の子が持ち帰ったのだろうか。何となく、後者なん
じゃないかと思った。
 本来の目的だったマンガを立ち読みして、ぼくは店を出た。外はむせ返すような熱気が
漂っている。停めていた自転車は日向で照らされて、サドルがアツアツになっていた。
 自転車のキーを取ろうとポケットを探ったぼくは、そこに身に覚えのない紙切れが混じ
っていることに気付いた。綺麗に4つ折りされていたそれはポストイットの紙だった。糊
で合わさっていた面を開くと、そこには携帯の電話番号が書かれてあった。
 男の子が書き残していったものに間違いない。だけどその番号に掛けて出てくるのは、
男の子本人じゃない気がした。
 何となく怖くなって、ぼくはその場に紙を捨てて、一心不乱に自転車を走らせた。帰り
はわざと普段通らない道を通って、何回も角を曲がった。
 
 
 それから1ヶ月の間、ぼくはその本屋に近付かなかった。また男の子に会ってしまうよ
うな気がして、怖かったのだ。
 だけどその1ヶ月間、ぼくは毎日のようにあの日のことを夢に見るようになった。夢の
中でぼくと男の子はあの表紙にいた戦士になって、顔のない男たちにおちんちんをまさぐ
られた。朝起きるとパンツがぐっちょりと濡れているのが当たり前になった。
 そしてぼくは、同級生の男の子たちの裸を意識してはドキドキするようになってしまっ
た。必死にあの男の子から逃げようとしていたけど、逃げ出す前からぼくはすでに捕まっ
ていたのかもしれない。
 1ヶ月後に、ぼくはようやくその本屋に足を踏み入れた。男の子と会うことはついに無
かった。
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