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  • 2011⁄02⁄04(Fri)
  • 23:55

志藤 玲

名前 志藤 玲 (しどう れい)
12歳、中学1年生
容姿  肩に触れるくらいの黒髪を項の辺りで紐で纏めて居る。
    背はあまり高い方ではなく学年でも真ん中くらい。
変身時 赤とグレーのツートンカラーのぴっちりとした全身を覆うスーツを纏う。
    髪と瞳は変身時は赤になる。
    変身アイテムのペンダントは、変身時はスーツと一体化して胸元にある。(カラータイマーみたいな感じ)

性格は物静かで大人しい性格だが、人一倍正義感は強い。
ある日、不思議な光を見た玲は、その光が落ちた森へと入る。
そしてそこで、怪獣に敗れ、深手を負った宇宙人と出会う。
彼から、自分の代わりに戦って欲しいと頼まれた玲は、それを承諾する。
戦うための力と、その力を制御するペンダントを託された玲は、人々を守る為に、怪獣や侵略者と戦う。

「ギシャアアアアアッ!!!」
平和だった街に、巨大な怪獣の咆哮が聞こえる。
突如地中から現れた、2足歩行の恐竜の様な外見の怪獣が、街を目指してゆっくりと進む。
巨大な怪獣の前に、防衛軍の戦力は無力で、足止めも殆ど出来ずに撃破されてしまう。
人々は我先にと街から逃げ出そうと走る。
「また怪獣だ…」
自転車に乗ったブレザー姿の少年は、遠くに見える怪獣を見て、呟くように言った。
年の頃は12歳くらいか…肩にかかるくらいの黒髪を項の辺りで紐で纏めている。
彼の名は、志藤玲(しどう れい)この街の中学校に通う少年だ。
物静かな、何処にでも居るような少年な彼だが…彼には人には言えない秘密があった。
「急がないと…街が大変な事になっちゃう…!」
玲は自転車を走らせ、近くの駐輪場に停めて、人気のない物陰に隠れる。
そして、胸元のペンダントを取りだす。
中心に赤い宝石がついたそのペンダントを握りしめ、念じるように目を閉じる。
玲の体が光に包まれ、その場から消える。
彼は、怪獣の近くにテレポートしていた。
「街には行かせない!」
間近に見える怪獣を見据えて、玲は力強く叫ぶ。
「変身っ!!」
ペンダントを握りしめ、彼は叫んだ。
彼の体は眩い光に包まれる。
着ていた学生服が消え、赤とグレーのツートンカラーのスーツを纏う。
ペンダントはスーツの胸元に融合し、力強い輝きを放つ。
髪と瞳は燃え上がる炎の様な赤色に変化する。
突如広がった光に、怪獣は動きを止める。
光が治まると、そこには40mほどまでに大きくなった玲が立っていた。
怪獣の行く手に立ち塞がり、玲は身構える。
玲の秘密、それは…人類を怪獣や悪しき宇宙人から守る巨人に変身する事だった。

「グルルルルルル…」
長い尻尾で地面を叩きながら、怪獣は威嚇するように唸り声を上げる。
玲は身構えたまま、じっと相手の出方を窺う。
先に動いたのは、怪獣の方だった。
「ギシャアアアアアアッ!」
咆哮を上げると、口に光を収束させ、光線を発射する。
「っ!」
玲は横に跳んでそれを回避する。
続けて尻尾を玲に振り下ろす怪獣。
玲は両手をクロスさせて、その一撃を防ぐ。
そして、尻尾を掴み、力いっぱい引っ張る。
「でやあああっ!!」
バランスを崩した怪獣は、大地に転げる。
起き上った怪獣の懐に飛び込んで、玲は怪獣の腹にパンチを次々と叩きこむ。
「ギャウウウウウ!」
「はあっ!!」
堪らずよろめいた怪獣に更にキックを放つ。
腹部を抑えて後退する怪獣に追い討ちをかけようと組みついたその時、突然怪獣が顔を上げる。
大きく開かれた怪獣の口には光が収束していた。
(しまった…!)
咄嗟に飛び退こうとするも既に遅く、玲は胸に光線を浴びせられる。
「うあああああああっ!!」
光線を受け、玲の体は吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「くっ…うぅ…」
地面に転がった玲は、呻きながらも立ち上がろうとする。
怪獣は玲に近づき、起き上ろうとした彼の腹部を蹴り付けた。
「ぐあっ!」
怪獣の蹴りを受けて玲の体は大地を転がる。
更に怪獣の蹴りが繰り出され、跳ね飛ばされる。
「うあぁぁっ!!」
怪獣は玲の体を、サッカーボールのように蹴りつけて何度も転がす。
怪獣と距離が大きく離れ、ようやく玲は立ち上がる事が出来た。
「ぐぅ…」
玲は腹を押さえながら苦しそうに呻く。
一連の攻撃で受けたダメージは決して小さいものではなかった。
ダメージで思うように体を動かせない玲に、怪獣が迫る。

よろめきながらも身構えようとした玲に、怪獣が咆哮を上げて突進する。
「うわああああっ!」
避ける事も防御も出来ず、玲の体は吹っ飛ばされた。
吹き飛ばされた玲は、近くの山に激突する。
「ぐっ…うぁ…」
苦しそうに呻き声を漏らす玲に、怪獣は更に追撃を行う。
長い尻尾を振り上げ、玲に向って振り下ろす。
「ぐあああっ!!」
胸を尻尾で打ち据えられ、玲は叫び声を上げる。
腕を交差して玲は防御しようとするが、怪獣は構わず尻尾を振い続ける。
「ぐっ!ぐぁっ!」
足や腕に、幾度となく尻尾が叩きつけられた。
玲はその度に苦痛に顔を歪め、苦悶の声を漏らす。
「ぐぅっ…がはっ…」
腹部に全力で尻尾を叩きこまれ、玲は息が詰まりそうになる。
怪獣は尻尾を振うの止めると、玲に近づく。
「うああああっ!!」
「ギシャアアアアアアッ!!」
起き上ろうとしていた玲の腹部を踏みつけて、怪獣は咆哮を上げる。
「あぁぁぁ…」
ぐりぐりと腹を踏み躙られ、玲は苦しそうにもがく。
「こ…このぉっ!!」
再び踏みつけようと、怪獣が足を上げた隙に、玲は手を伸ばし怪獣の足を一気に押す。
「ギャウウッ!?」
突然の反撃に、怪獣はバランスを崩して、大地に倒れる。
「くっ…うぅ…」
フラフラと起き上った玲は身構えて、起き上った怪獣と対峙した。
「はああっ!」
起き上った怪獣にパンチやキックを叩きこむ。
だが、多くのダメージを受け、疲弊している玲の一撃は、先程よりも威力が弱い。
怪獣は平然と踏み止まり、繰り出された玲のパンチを受け止め、腕を掴む。

「ぐぁ…」
凄まじい力で腕を掴まれ、玲は苦痛に顔を歪める。
勢いよく引っ張られ、玲の体は怪獣に引き寄せられた。
「がはっ!?」
怪獣が玲の腹部に膝蹴りを叩きこむ。
「ぐうっ!うぁっ!ああっ!!」
何度も膝蹴りを喰らい、玲は苦しそうに叫ぶ。
半ダースほども蹴りを叩きこむと、怪獣は玲の体を力任せに放り投げる。
「うああぁっ!」
玲は大地を転がり、倒れ伏す。
「うぅ…ま、負ける訳には…いかないんだ…」
起き上ろうとした玲に、怪獣が背後から近づく。
「うあああああっ!!」
背後から首を締めあげられ、玲は無理やり立たされる。
「あ…ぐぁ…くっ、うぅぅぅっ!」
ぎりぎりと凄まじい力で首を締め付けられ、苦悶の表情を浮かべ、玲は悲痛な声を漏らす。
玲は腕を伸ばし、必死に締め付ける腕を引き剥がそうとするが…
敵の力が強く、腕はびくともしない。
「あぁ…うぁぁぁ…」
徐々に締め付けは強くなっていく。
このままでは間を置かずして、玲の意識は途切れてしまうだろう。
だが、唐突に締め付けは解かれる。
「うぁっ!…はぁっ、はぁっ…」
拘束を解かれた玲は、地面に手をつき、苦しそうに呼吸する。
四つん這いの態勢の彼に、怪獣は容赦なく腹部を蹴り付けた。
「ぐああああぁっ!!」
叫び声をあげて、玲の体は大地を転がった。
怪獣はわざと締め付けを解いたのだ、玲を更に痛めつける為に…
倒れている玲に、口から光線を浴びせる。
「うああああああああああっ!!」
光線を浴びせられ、玲はもがき苦しむ。
彼の胸に輝く赤い結晶の光が、徐々に弱くなっていく。
それは、玲に残された力が少ない事を意味していた。

(こ、このままじゃ…負けちゃう…なんとか、しないと…)
立ち上がった玲は、朦朧とする意識の中呻く。
そんな玲に怪獣が接近し、彼の首を掴む。
「ぐ、あああ…」
首を締め上げられ、玲は苦しそうに呻く。
怪獣は玲を嬲る様に、少しづつ力を強める。
(ま、負ける…もんかぁ…!!)
心中で叫んだ玲は、全身の力を振り絞る。
「ギャ、ギャウウ!?」
締め上げていた腕を引き剥がされ、怪獣は驚いた様に鳴き声を上げる。
「でやあぁぁっ!!」
怪獣の両手を放すと、玲は怪獣の腹部にキックを叩きこむ。
「ギャアアアウ!」
「はああああっ!!」
怯んだ怪獣に次々とパンチを浴びせる。
強烈な連撃を受けた怪獣は、フラフラとよろめく。
(今だっ!!)
隙を見せた怪獣に向けて、玲は必殺技を放つ。
構えた玲の手に、眩い光が集まり、光の奔流が放たれる。
「グギャアアアアアアアアア!!!」
光を浴びた怪獣は、断末魔の叫び声をあげて倒れ、爆散する。
「はぁ…はぁ…」
怪獣が爆発したのを確認すると、疲労困憊といった様子だった玲は光になって、その場から消える。


「うぅ…キツかったな…今日の敵は」
戦いの場から、少し離れた森の中で、玲は木にもたれ掛かって体をさすっていた。
戦いで受けたダメージは、直接体には残らないが、激しい痛みが残っている。
「でも…勝ててよかった」
苦しい戦いだったが、街や人々を守れた事に、玲は安堵していた。

『ゲハハハハッ!』
黒いトカゲの様な人型の宇宙人が、笑い声を上げながら夜の市街地を破壊していく。
出動した防衛軍は、既に宇宙人によって撃墜されていた。
「宇宙人め…僕が相手だ!」
テレポートで近くまで来ていた玲が、宇宙人を見上げると、ペンダントを握りしめながら言い放つ。
「変身!」
玲の体は眩い光に包まれる。
着ていた私服が消え、スーツを纏う。同時に、髪と瞳も赤に変色する。
『あぁ?なんだぁ?』
突如放たれた光に、宇宙人は破壊の手を止めて、首を傾げた。
光が消えると、そこにはスーツを纏い、巨大化した玲が立っている。
「宇宙人!地球はお前の好きにはさせないぞ!」
びっ、と指さして、玲は宇宙人に向って言い放つ。
『はっ!お前がこの星を守ってる巨人か…まだガキじゃねぇか…このゲルド様に逆らうたぁいい度胸だ!!』
ゲラゲラと笑うと、ゲルドと名乗った宇宙人が動き出す。
玲も身構えて、間合いをつめる。
『オラァッ!!』
ゲルドが玲に向ってパンチを放つ。
玲はそれを身を逸らして回避する。
次々とゲルドは攻撃を繰り出していくが、玲はそれを全て捌き、回避する。
『へっ…思ったよりやるじゃねぇか…』
ゲルドはにやりと笑みを浮かべるが、その口の端は微妙に引き攣っている。
(あれ…もしかして…コイツ、口の割にはそんなに強くない?)
玲の方は相手の力量に内心首を傾げていた。
これまで相対したの敵の中でも、ゲルドはかなり弱い部類に入るだろう。
(でも油断しちゃ駄目だ…一気に攻めてケリをつける…!)
玲は自分に言い聞かせると、攻勢に出る。
「はぁっ!」
ゲルドに腕に鋭いキックを叩きこむ。
『グゲェッ!?て、てめぇ!!』
よろめき、呻き声を上げたゲルドは拳を突き出す。
玲は突きを回避して、ゲルドに組みつく。
「でやあぁっ!!」
気合いの声を共に、ゲルドを投げ飛ばす。
『ギャアアアアッ!?』
叫び声を上げて、ゲルドの体が宙を舞う。
『ガ…グゲェ…』
フラフラとよろめきながら、起き上ったゲルドの懐に玲は飛び込む。
「とうっ!やぁっ!」
次々と連撃をゲルドの腹部に叩きこむ。

「止めだっ!」
グロッキー状態のゲルドに向けて、玲は止めの光線を放とうと構える。
『ま、待て!待ってくれ!お、俺が悪かった!!』
フラフラとしながら、ゲルドは片手を伸ばして縋る様に言った。
「ん…」
『俺の負けだ!この星からは出て行く!た、頼む…命だけは助けてくれ!!』
構えを止めた玲に、ゲルドは必死に命乞いをする。
「……もう悪い事はしないでよ」
しばらく黙っていた玲は、やがて構えを解いて言う。
『あ、ああ…!ありがとう!!』
嬉しそうに言うゲルド、だが彼は玲に見えないように光線を放つ準備をしていた。
『何ていうと思ったか!?このガキが!!』
叫ぶと同時に、玲の胸に向けて光線を放つ。
「なっ!?ぐああああああっ!!」
突然の攻撃に、玲は直撃を受けて倒れる。
「う、うぅ…」
起き上ろうとした玲の首を、背後からゲルドが腕をまわし、締め付ける。
「ぐぁっ!…ひ、卑怯者…!」
『そりゃ俺達にとっちゃ褒め言葉だ。有り難く受けとっとくぜ』
苦しそうに呻く玲に、ゲルドは笑う。
玲は締め付ける腕を引き剥がそうと動く。
その時だ。ゲルドの空いている方の手が、偶然玲の股間に触れる。
「ぅぁっ…」
唐突に生じた感覚にビクリと震え、玲は思わず小さく声を漏らしてしまう。
『あ…?』
玲の反応に、ゲルドは首を傾げたが、やがて何か気づいたらしく、嫌な笑いを浮かべる。
『ははーん…てめぇ、ここが弱いのか』
ゲルドは、玲の股間の膨らみを掴む。
「んぁっ!…や、やめろぉ……」
玲は抵抗しようとするが、体に力が入らない。
『へへへ…さっきまでのお返しだ!たっぷりと可愛がってやるぜ!』
ゲルドは笑いながら、スーツの上から玲の股間を弄んでいく。
「あぁ…くぅっ…はぅ!」
股間に触れられる度に、玲は悶え喘ぐ。
抵抗する事も出来ず、ただイヤイヤと首を横に振る事しか、彼には出来なかった。

「…う…うぅ…」
散々股間を弄ばれた玲は、力なくゲルドに身を預ける状態になってしまう。
『さて…今度は痛い目に遭わせてやるか!』
ゲルドは玲の拘束を解く。
玲は激しく脱力し、立っているのがやっとだった。
『オラァ!』
フラフラとしている玲の腹部にパンチを繰り出す。
「ぐあっ!」
呻き声をあげて、玲は数歩後ずさる。
玲の髪の毛を掴み、引き寄せたゲルドは、玲の腹部に膝蹴りを叩きこんでいく。
「ううっ!!うあっ!かはっ!」
苦痛に顔を歪め、玲は苦しそうに声を発する。
掴んでいた頭を放し、突き飛ばして距離を開けると、玲に向けて強烈なキックを放つ。
「うわああああっ!!」
吹っ飛んだ玲は、地面に叩きつけられる。
(く、くそぉ…体に力が入らない…!)
思うように動かない体に、玲は心中で呻く。
倒れている玲に、ゲルドが馬乗りになって、顔や胸に拳を振り下ろす。
「ぐっ!ああっ!うぅっ!」
何度も殴りつけられ、玲は悲痛な叫び声をあげる。
『ゲヘヘヘッ!まだ終わりじゃねぇぞ!』
ぐったりとしていた玲を掴み、無理やり立たせた。
そして背後から、玲の首を締め上げる。
「あぁ…ぐぁぁ…」
『早く抜け出さないと、落としちまうぞ?ゲハハハハッ!!」
苦悶の表情を浮かべる玲を、ゲルドは笑いながら締め上げる。
締め付けては唐突に緩め、玲が苦しそうに息をしている時に、また強烈に締め上げる。
「ぅ…くぅ…うぁ…」
何度もそれを繰り返され、玲の意識は朦朧としてきた。
玲が落ちかける寸前で、ゲルドは締め付けを解く。
『オラァァッ!』
フラフラとしていた玲を掴み、力任せに放り投げる。
「ぐああっ!!」
投げ飛ばされた玲は、近くのビルに激突して倒れ込む。
「く…体が動けば…こんな奴なんかにぃ…」
苦しそうに呻きながら、玲は起き上ろうとする。
胸の輝きは、徐々に弱くなっていっていた。

『フンッ!!』
「う、うああああああああっ!!」
立ち上がった玲に、ゲルドはベアハッグを仕掛けた。
「うう…ぐああ…」
ぎりぎりと締め上げられ、玲は苦しそうにもがく。
だが、玲の体は今だ満足に動かず、抵抗する事も出来ない。
今度は先程の首への締め付けの様に、加減などしない。
確実に気絶させようと、ゲルドは力を込める。
「あぁ…く、くそぅ…」
玲の体がぎしぎしと悲鳴を上げる。
『ゲヘヘッ…お前さえ倒せば、この星で俺を邪魔出来る奴は誰も居ない…
 この星で破壊の限りを尽くしてやるぜ…んで、人間どもは奴隷として、他の星に売りさばいてやらぁ…』
苦しそうに喘ぐ玲に向けて、ゲルドは笑いながら語る。
(そ、そんな事…させるもんか…!)
ゲルドの言葉を聞いた玲の心に、激しい怒りが燃え上がっていく。
彼の怒りに呼応するように、体に力が漲る。
『な、なにぃ…!?』
締め付けが、凄まじい力で押し返され、ゲルドは狼狽する。
「お前なんかに…負けるもんかぁぁぁぁっ!!!」
玲は叫び、一気に体を動かし、拘束から脱出する。
「でやぁっ!」
渾身の力を込めたパンチを、ゲルドの顔に叩きこむ。
『グギャアアアアッ!!』
ゲルドは情けない声を上げて吹っ飛ぶ。
フラフラと起き上ったゲルドに、次々と強烈な攻撃を加えていく。
『ま、待って…待ってくれ!!』
「もう…騙されないぞ!!」
よろめきながら言うゲルドに、玲は言い放つ。
「喰らえっ!!」
構えた手から、光の奔流が放たれる。
『ギャアアアアアアアアアアアアアッ!!!』
光を浴び、絶叫を上げたゲルドは、ばったりと倒れ爆散する。
「はぁ…はぁ…ち、地球は…お前の様な奴の…好きにさせるもんか!」
苦しそうに息をしていた玲は、ゲルドが立っていた所を見据え、力強く言い放った。

海から上陸し、街を破壊していた巨大なクラゲの形をした黒い怪獣。
「これ以上…街は壊させない!!」
その怪獣の前に立つ玲は、胸のペンダントを握りしめながら力強く叫ぶ。
「変身っ!!」
玲の体が、眩い光りに包まれる。
破壊を続ける怪獣は突如発生した輝きに、そちらの方を向く。
光が治まると、そこには変身した玲が立っている。
「怪獣め、僕が相手だ!」
身構えた玲は、怪獣を見据えながら言い放つ。
玲は身構えたままゆっくりと動き間合いを詰めていく。
怪獣が、長く太い触手を玲に向けて振う。
玲は前転してそれを回避しつつ、一気に間合いを詰める。
「はぁっ!てやぁっ!」
気合いの声を共に、拳や蹴りを怪獣の体に叩きこむ。
(よし!効いてる!)
怯んで後退した怪獣を見て、玲は心中で分析する。
怪獣の体は、クラゲの様に柔らかい物ではなく、打撃は通用するようだ。
「はあぁぁっ!」
後退し、距離が開いた怪獣に向けて、拳を突き出し光の球を放つ。
連続して発射された光の球は、怪獣に命中し爆発する。
(一気にたたみ掛ける!)
玲は更に追撃を駆ける為に、間合いを詰めた。
繰り出される触手を回避し、近づいた玲は怪獣の体にパンチを叩きこむ。
更にパンチを繰り出そうとした玲の右手に、触手が絡みつく。
「くっ…放せっ!」
絡みついた触手を引き剥がそうと、玲は左手を伸ばした時。
触手の先端が突然開き、玲の顔に向けて黒いゲル状の物体を浴びせる。
「うわっ!!」
玲は突然の事に声を上げて、それを左手で払う。
怯んだ玲の首に、怪獣の太い触手が伸ばされる。
「ぐぅっ!…し、しまった…」
首に巻きつかれ、玲は苦しそうに呻く。

優勢だった玲は、一瞬にして苦境に立たされる。
「ぐっ…うぅ…くぁ…!」
ギリギリと首を締め上げられ、玲は苦悶の声を漏らす。
(うぅ…気持ち悪い…)
苦痛と同時に、ヌメヌメとした触手は玲に不快感をもたらす。
必死に引き剥がそうとするが、触手はビクともしない。
「ぐぁっ!あぐっ!」
触手を左右に振られ、玲は無理やり引っ張られ、フラフラと歩く。
「うあああっ!!」
急激に引っ張られ、玲はバランスを崩して大地に倒れこむ。
「ぐううううっ!」
起き上ろうとしたところでまた引っ張られ、大地を転がる。
その間にも締め付ける力は強まり、玲は呼吸が困難になっていく。
起き上ろうとする度に引っ張られ、何度も玲は大地を転がった。
なんとか立ち上がるも、玲の意識は朦朧としつつあった。
締め付けを時はしなかったものの、首を絞めつけていた触手が緩む。
「うっ…かはっ…はぁ…はぁ…」
締め付けが緩んだ事で、呼吸が出来る様になった玲は苦しそうに息をする。
フラフラとしている玲の体に、次々と触手が絡みついていく。
「うっ…ああっ…」
体中に絡みつく触手は、ゆっくりと玲の体を締め付けいく。
同時に体中を撫でまわし、ヌメヌメとした粘液を玲の体に塗りつけていった。
「うぅ…は、はなせぇ……」
スーツの上からでも感じられるその不快感に、玲は顔を顰める。
「ふぁっ!」
ビュッと吐きだされた黒いゲルが、顔に浴びせられ、更なる不快感が生じる。
徐々に締め付けが強くなり、首への締め付けも再び強くなっていく。
強烈な締め付けに、ミシミシと玲の細い体が悲鳴を上げる。
「ぐっ…うぁぁ…くぁっ……」
全身を拘束され、玲は抵抗する事も出来ず、苦悶の声を漏らす。
(このままじゃ負けちゃう……な、なんとかしないと…)
胸の輝きはまだ強いままだが、この状況を打開しなければ、そう遠くない内に敗れる事になる。
玲は必死に締め付けを耐えながら、力を集中させる。

「うああああああああああっ!!」
玲は叫びと共に、集中させていた力を開放する。
彼の体が赤い光に包まれ、絡みついていた触手が全て消滅した。
突然の事態に、怪獣は驚いた様に後退する。
「げほっ、げほっ……こ、今度は…こっちの番だ!!」
片膝をつき、苦しそうに咳き込んでいた玲は、立ちあがって怪獣を見据え叫ぶ。
「でやぁぁっ!」
空高く跳躍した玲は、怪獣に強烈なキックを叩きこむ。
堪らず吹っ飛んだ怪獣は、地面を転がる。
怪獣の触手の一部を掴んだ玲は、力を込めてそれを引っ張った。
「はあああああっ!!」
引きずられていた怪獣の体が宙に浮かび、グルグルと振り回されて回転する。
「でえぇぇいっ!!」
玲は声を共に触手を放し、怪獣の体を放り投げる。
怪獣は少し離れた山に吹っ飛ばされ、叩きつけられた。
更に玲は追撃ちをかけようと怪獣に近づいた時、怪獣の触手が玲の右手に絡みつく。
「わああああああああああっ!!」
突如放たれた激しい電流に、玲は苦悶の表情を浮かべ叫ぶ。
激しい電流が玲の体を駆け廻り、凄まじい苦痛をもたらす。
「ぐっ…ぐあああああっ!!」
片膝をつき、玲は苦しそうに声を上げる。
胸の輝きも、一気に光が弱まっていく。
「ま…負けるもんかぁっ!!」
放電に耐えながら、玲は左手で絡みついた触手を切断する。
触手が切断された事で、放電から解放された玲は、立ち上がり怪獣との間合いを詰めた。
「やあっ!はっ!!」
次々とパンチやキックを繰り出し、怪獣を攻撃していく。
「とどめだっ!!」
キックを受けて倒れ込んだ怪獣に向けて、玲は必殺の光線を放つ。
交差された手から放たれた光線を浴びて、怪獣は爆散する。
「はぁ…はぁ…や、やった…」
怪獣が爆散したのを確認すると、玲はほっとしたように声を漏らす。
辛い戦いだったが、なんとか勝利出来た事に、彼は安堵した。

玲が力を解き放とうとしたその時、怪獣が玲に向けて放電を始める。
「ぐあああああああああああああっ!!」
体中を駆け巡る凄まじい電流に、玲は悲痛な叫びを上げる。
激しい苦痛に、玲の意識は途切れそうになるが…唐突に放電が止められた。
放電を止めると、怪獣は触手を力任せに振い、玲を投げ飛ばす。
「うあっ!!」
放り投げられた玲は、地面に叩きつけられ声を上げた。
「ぐっ…うぅ…うぁ……」
放電攻撃で大きなダメージを受けた玲は、力無く倒れこんでいる。
玲の元に怪獣が近づき、彼の両手を触手で縛り持ち上げた。
吊り上げられた状態の玲に向けて、怪獣は触手を振う。
「うぁぁっ!」
腹部を打ち据えられて、玲は苦痛に顔を歪める。
次々と触手が振われ、玲の体を打ち据えていく。
「あうっ!がっ!あぐぅっ!!」
打ち据えられる度に玲の体が揺れ、彼は苦悶の叫びを上げる。
全身を幾度となく打ち据えた怪獣は、玲の両手の拘束を解く。
「ぐぁ…ぐっ…かはっ…」
解放された玲は、四つん這いの態勢で、苦しそうに息を漏らす。
玲の首に触手が巻きつけられ、再び放電が行われる。
「あああああああああああっ!!!」
体を駆け巡る電流に玲は絶叫し、もがき苦しむ。
電流がすぐに止んだが、触手は強烈な力で玲の首を絞めつけていく。
「あぁぁ……ぐぁ…」
ゆっくりとだが、凄まじい力で首を締め上げられ、玲は苦悶の表情を浮かべる。
「くぅっ……こ、このぉっ!!」
力を振り絞って、玲は触手を手刀で切断した。
「げほっ…げほっ…」
首を押さえながら玲は立ち上がるが、その足元はおぼつかない。
「うっ…くあっ!は、放せぇ…!」
拘束しようと伸ばされる触手を、必死に玲は振り払う。
玲の注意を、他の触手が引きつけている間に伸ばされた触手が、玲の足に絡みつく。
「なっ!?し、しまった…!」
動きを止めてしまった玲の体に、更に無数の触手が絡みついた。

「あぁっ!…うあぁぁっ!!」
全身に絡みついた触手が玲の体を締め付けていく。
玲は抵抗しようと体に力を込めるが、触手を振りほどく事が出来ない。
「ふぁっ…!」
股間に伸ばされた触手が、股間の膨らみを撫ぜる。
玲の反応を楽しむ様に、更に無数の触手が股間に伸ばされ、ゆっくりと撫でまわす。
「うぁ…はうっ…くぅぅ…」
ビチャビチャと嫌な音を立てて、粘液が玲の股間の膨らみに塗り付けらていく。
少し大きさを増した股間の膨らみに、先端が大きく口を開いた触手が迫る。
「あぁぁぁっ!!」
すっぽりと包みこむように、股間の膨らみに吸いついた触手。
玲は突然生じた感覚に、思わず声を上げてしまう。
「はううぅぅぅっ!うあぁぁぁっ!!」
触手の中から伸ばされた舌の様な器官が、玲の股間を舐め回す。
舌が触れる度に、頬を紅潮させた玲は悶え、大きく開けられた口からはだらしなく涎が零れていた。
「ぁ……う、うぅ…」
度重なる責めに、すっかり脱力してしまった玲は、ぐったりとした様子だった。
最早、彼に抵抗する力は殆ど残っていない。
「あぐああああああああぁぁぁっ!!!!」
突然放たれた放電に、玲は苦悶の絶叫を上げる。
体中を駆け巡る電流は、玲の残り少ない力を更に奪っていく。
胸の輝きは、今にも消えそうな有様だった。
「がっ…ぐ、ぐぅ…うあ…」
全身に絡みつく触手が一斉に締め付けを強めていく。
(ま、負ける…訳には……)
玲は必死に体を動かそうとするが、ただ弱々しく体を震わせる事しか出来ない。
「うあああああああぁぁぁっ!!!!」
再び放たれた放電を受け、玲の意識は朦朧としていく。
「…う…うぁ…」
全身の骨を砕かんばかりに締め上げる触手の前に、玲の体はギシギシと悲鳴を上げている。
玲の瞳から輝きが消え、その瞳は虚ろな物に変化していきつつあった。
最早声を出す事すらもままならない。
玲の胸の結晶の輝きが、ついに失われてしまう。
「く…ぅぅ……」
がくり、と玲の頭が力なく項垂れ、それ以降ピクリとも動かなくなった。
力尽きた玲の体を放り捨てると、怪獣は再び街の破壊を始める。
大地に倒れ伏した玲は、二度と立ち上がる事は無かった…
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