- 2014⁄05⁄30(Fri)
- 23:29
天てれ収録後
─天てれ収録後─
郁哉「遼希…あの…」
遼希「え?何ぃ?郁哉くん。」
郁哉「今からさぁ…うち…来ない?」
遼希「別にいいよ。誰か他に来るのぉ?」
郁哉「いいの?(やったー!!!)いっぱい来るよ!(嘘だけど)じゃあ一回帰ってから来て。うちの場所分かる?」
遼希「う~ん多分。分かんなかったらメールするね。」
郁哉「OK。(やったやったやった!)」
公輝「二人で何こそこそ話してんだ?」
郁哉「え…いや…。」
遼希「あのねぇ、郁哉くんのうちに今から遊びに行くの!みんな行くんだって。公輝くんも行くのぉ?」
公輝「ふーん。俺もいいだろ?郁哉ぁ。」
郁哉「えぇ!…う…うん…(せっかく遼希と二人だったのに…。)」
遼希「じゃあさ、公輝くんもなんかおもしろいおもちゃでも持ってきてよ。ゲームとかでいいからね。」
公輝「おう。俺超おもしろいもん持ってきてやるよ。(どうせ郁哉の野郎遼希と二人で遊ぶつもりだったんだろうな。二人とも可愛がってやろうっと。)」
─郁哉の家─
郁哉「あーあ。せっかく遼希と二人で遊べそうだったのになぁ。しかも昨日からみんな旅行行ってて家に誰もいないのに…。まぁ今日は普通に遊ぶかぁ。」
ピンポーン
郁哉「あっ、来たぁ!」
ガチャッ
遼希と公輝「おじゃましま~す。」
郁哉「いらっしゃーい。あ、二人で来たんだ。(いいなぁ。俺も遼希と二人で…)」
遼希「道分かんなかったの。もう誰か来てるの?」
郁哉「いっ…いや…なんか来れなくなっちゃったみたい。みんな。」
公輝「へぇー(やっぱりなぁ。)しかも家族もいないじゃん。弟は?」
郁哉「みんな昨日から旅行行ったんだ。俺は収録あるから行けなかったんだ。まぁもう家族となんか行きたくないけどね。俺もう子供じゃないもん。明後日帰ってくるみたい。」
公輝「(はぁーん。だからかぁ。…そうだっ!)じゃあさ、今日郁哉んち泊まれるじゃん。いい?」
郁哉「えっ…多分大丈夫だと思うけど…。遼希は泊まれるの?(遼希。お願い。)」
遼希「僕はいいけどぉ、ママに聞いてみる。電話貸して。」
ピポパポ…
遼希「…あっママぁっ?あのね、今日郁哉くんのおうちに泊まってもいいんだって~。遼希も泊まってもい~い?…うん…家族はみんな旅行だって。…うん。一日くらい着替えなくても大丈夫だよ…分かった。ばいば~い。」
ガチャ
遼希「いいって。」
郁哉「(やったー!!!)あ、そう?分かった。」
公輝「じゃあ今日は遊びまくるか!(いろんなことしてね…。)」
郁哉「遼希…あの…」
遼希「え?何ぃ?郁哉くん。」
郁哉「今からさぁ…うち…来ない?」
遼希「別にいいよ。誰か他に来るのぉ?」
郁哉「いいの?(やったー!!!)いっぱい来るよ!(嘘だけど)じゃあ一回帰ってから来て。うちの場所分かる?」
遼希「う~ん多分。分かんなかったらメールするね。」
郁哉「OK。(やったやったやった!)」
公輝「二人で何こそこそ話してんだ?」
郁哉「え…いや…。」
遼希「あのねぇ、郁哉くんのうちに今から遊びに行くの!みんな行くんだって。公輝くんも行くのぉ?」
公輝「ふーん。俺もいいだろ?郁哉ぁ。」
郁哉「えぇ!…う…うん…(せっかく遼希と二人だったのに…。)」
遼希「じゃあさ、公輝くんもなんかおもしろいおもちゃでも持ってきてよ。ゲームとかでいいからね。」
公輝「おう。俺超おもしろいもん持ってきてやるよ。(どうせ郁哉の野郎遼希と二人で遊ぶつもりだったんだろうな。二人とも可愛がってやろうっと。)」
─郁哉の家─
郁哉「あーあ。せっかく遼希と二人で遊べそうだったのになぁ。しかも昨日からみんな旅行行ってて家に誰もいないのに…。まぁ今日は普通に遊ぶかぁ。」
ピンポーン
郁哉「あっ、来たぁ!」
ガチャッ
遼希と公輝「おじゃましま~す。」
郁哉「いらっしゃーい。あ、二人で来たんだ。(いいなぁ。俺も遼希と二人で…)」
遼希「道分かんなかったの。もう誰か来てるの?」
郁哉「いっ…いや…なんか来れなくなっちゃったみたい。みんな。」
公輝「へぇー(やっぱりなぁ。)しかも家族もいないじゃん。弟は?」
郁哉「みんな昨日から旅行行ったんだ。俺は収録あるから行けなかったんだ。まぁもう家族となんか行きたくないけどね。俺もう子供じゃないもん。明後日帰ってくるみたい。」
公輝「(はぁーん。だからかぁ。…そうだっ!)じゃあさ、今日郁哉んち泊まれるじゃん。いい?」
郁哉「えっ…多分大丈夫だと思うけど…。遼希は泊まれるの?(遼希。お願い。)」
遼希「僕はいいけどぉ、ママに聞いてみる。電話貸して。」
ピポパポ…
遼希「…あっママぁっ?あのね、今日郁哉くんのおうちに泊まってもいいんだって~。遼希も泊まってもい~い?…うん…家族はみんな旅行だって。…うん。一日くらい着替えなくても大丈夫だよ…分かった。ばいば~い。」
ガチャ
遼希「いいって。」
郁哉「(やったー!!!)あ、そう?分かった。」
公輝「じゃあ今日は遊びまくるか!(いろんなことしてね…。)」
─三時間後─
郁哉「あぁー!また負けたー!」
公輝「郁哉はゲーム弱えなぁ(笑)」
郁哉「違うよぉ!遼希が強いんだよぉ!」
遼希「えへへ~!郁哉くん弱ぁい!じゃあ次勝った人がお風呂ねぇ~!」
郁哉「よぉーし!(わざと負けて遼希の次に入ろうっと。)」
─五分後─
遼希「やったぁ~!僕一位!じゃあ僕お風呂入ってくるねぇ。」
郁哉「(よし、予定通りだ。あ、そうだ。)でも遼希。パンツそのままは汚いから俺の貸してやるよ。洗っとくから。(ふふ…これでパンツゲッチュ!)」
遼希「うんありがとぉ。代わりの置いといてね。」
公輝「(あいつ…変態だなぁ。ちょっとおしおきが必要みたいだ…。)」
─20分後─
遼希「ぷわぁ~。気持ち良かったぁ。でも郁哉くんトランクスじゃん。僕トランクス初めて履いたよぉ。なんかスースーする。」
郁哉「あ、そう?遼希ってブリーフなんだ。もう五年なのに。(ってことは遼希が履いたブリーフとトランクス両方ゲッチュ?うふふふ…。)」
遼希「ブリーフ?よく分かんないけど多分。」
郁哉「夕飯どうする?ピザでも頼む?お金親が置いてったから結構あるよ。」
公輝「俺はなんでも。」
遼希「僕も~!」
郁哉「OK」
─一時間半後─
公輝「あー、食った食った。」
遼希「お腹いっぱぁい。もう動けない~。」
郁哉「遼希食べ過ぎだよ。よく太んないねー。」
遼希「郁哉くんはお腹ぷくぷくしてるもんね(笑)」
郁哉「何ぃー!?遼希ぃー!」
遼希「きゃ~きゃ~!おでぶちゃ~ん!」
郁哉「待てー!遼希ぃー!」
─二時間後─
公輝「さぁ、そろそろ寝るかぁ。」
遼希「………」
郁哉「あれ?どうしたの遼希?」
遼希「あの…」
公輝「どうしたんだよ。遼希。」
遼希「笑わないでね…僕…あの…お…おねしょ…しちゃうの…だから…オムツ履かないと…」
郁哉「おねしょ?遼希って今何歳?(マジ!?やばい超可愛いー!!!)」
遼希「…だっ…だって…グスン…」
公輝「分かったから泣くな泣くな。郁哉。オムツある?…わけないよな…。」
遼希「…僕…持ってる…ママが…出掛けるときはいつも持っていきなさいって…」
公輝「そーかそーか。じゃあもうそれ履いて寝るか。(やばいな…さっきからちんこ勃起したまんまだよ…。)」
遼希「うん…誰にも言わないでね。」
郁哉「おやすみ~。」
公輝は真っ暗な隣の部屋で途方に暮れていた。
二人とも寝るのが早すぎる。これじゃ俺が登場しようがないじゃないか。
虚しさを感じ、すっかり暗さに慣れた目にもうっすらとしか見えない天井を仰ぐと、
公輝はしゃがみこみ膝を抱えた。
携帯のメールをチェックしている間、ぼんやりした顔が液晶の明かりに照らされている。
そんな口元がふと緩んだ。また妙案が浮かんだのだ。
しかし、すぐに訝しげな表情へと変わる。物音がする。…いや、話し声だ。
家族が帰ってきたのか。それは困る、このおかしな状況をどう説明したらいいんだ。
…違った、テレビだ。郁哉の部屋のテレビが点いている。そういえば部屋の電気も点きっぱなしだ。
どういうことだろう、二人とも寝る気があるんだろうか。ひょっとして…。
公輝は、部屋を仕切る家具の隙間にふたたび目を寄せ、凝らした。
布団がかすかに動いている。寝ていても身動きしたり寝返りをうったりはするだろう。
しかし、そうではないのだ。小刻みに動いている。
「郁哉って生えてんの?」
公輝が言った。場面は今日の収録の合間の楽屋に戻っている。
「生えてる?なにが?」
「あぁ、生えてないのね」
「だからなにが?」
公輝は満足げに笑うと、
「遼希はわかるよなあ?」
「えっ…うん…」
突然振られて驚いたせいか、なんとなく素直に答えてしまう。
「遼希はどうなの?」
「いや…ご想像にお任せします…ははは」
「あぁ、うーん、わかったわかった、はははは」
公輝が調子を合わせたので、郁哉にはこのやりとりが何のことかわからない。
しかし、公輝や遼希の表情から、なんとなくエッチな話だなというのは察しがついた。
「二人とも何の話してんの?」
ちょっと不満げに郁哉が公輝に迫る。
公輝はちょっといたずらっぽい目をしたかと思うと、郁哉の股間を衣装の上からわしづかみにした。
「いてぇ~っ!公輝!!」
郁哉が叫ぶ。それでようやく何のことかわかったようだ。
「ははは、やっぱり生えてない」
「服の上からつかんでわかるわけないじゃん、バカじゃないの…ったく、いてぇなぁ…」
そんなことがあって、今、遼希と同じ布団に入っている郁哉には、どうしても確かめたいことがあった。
楽屋でのやりとりで、遼希が生えてるのか生えてないのか、そこのところがあいまいなのだ。
郁哉と遼希と公輝が共演しているその番組で、郁哉は遼希より歳もキャリアも上である。
郁哉にとって遼希は後輩であり、弟のようなものなのだ。
それなのに、自分がまだ知らない身体の変化を遼希が先に知っているなんて許せない。
そんな心理が郁哉にははたらいた。郁哉はこの気持ちを非常にストレートに行動に移した。
つまり、寝入ったと思われる遼希の服を脱がし、この目で確かめようというのである。
遼希が小さな寝息を立て始めた。郁哉の心拍数が少し上がった。
遼希は黒無地のコットンのTシャツ、スウェットのハーフパンツという姿である。
パンツとともに郁哉が遼希に貸した服である。
いまや郁哉のパンツの代わりに、遼希の下半身には紙おむつが装着されている。
ちなみに遼希のあとに風呂に入った郁哉は、
脱衣所の洗濯籠に放り込まれた遼希のパンツを手にとり、
毛が付着していないか念入りに調べた。一本も付いてはいなかった。
公輝が想像したような淫らな目的は郁哉にはなく、子供らしい好奇心がそうさせていたのだ。
遼希はまだ寝息を立てている。スースーと、規則正しいリズムである。
郁哉が見ても羨ましくなるようなさらさらの髪。
すこし茶色を帯びているが、染めたりしているわけではなく、地毛の色だろう。
枕から半分ずり落ちたように、あごを引いて下を向いたような姿勢で寝ている遼希。
きれいなカーヴをえがく頬っぺたは、近くで見ると薄く産毛が生えている。
顔を近づけると、お菓子のような甘い匂いがした。
自分だって子供特有の甘い匂いはするのだが、郁哉はなぜかその匂いにドキドキしていた。
そうして一気に遼希の下半身を裸にしてしまった。
急に裸にされ、寒気を感じたのか、遼希は足を絡めた。
「うん…」
一瞬遼希がうめいたので、郁哉はドキッとした。しかし、運良く遼希は目覚めなかった。
きゅっと閉じた股間に、郁哉と同じような可愛らしいぷりっとした性器が露になっている。
風呂に入って弛緩したのか、陰嚢はややだらりと垂れ下がり、小さなふくらみが二つあった。
やや色黒な遼希にそぐわず、性器の周辺は白かった。日焼けしないのだから当然ではある。
郁哉はほっとすると同時に、自分の中にふつふつと不思議な感情が湧き起こるのを感じていた。
見てはいけないものを見ているということから来る興奮だろうか、いや違う。
郁哉には遼希の未発達な性器の形状が非常に愛らしく思えていた。
郁哉がそれに触れたい、それを口に含みたいと思うまで時間はかからなかった
郁哉が遼希の無毛のおちんちんをボーッと眺めていたのは何分くらいだったか。
ふと、その先っぽが震えた気がした。その瞬間。
包茎で皮が被ったその先端から、透明で少し黄味をおびた液体が、放物線を描いて放出されたのである。
遼希の尿は、無情にも郁哉の布団の上にでかでかと黄色い染みを作った。
しかし、そんな光景すら今の郁哉はぼんやりと眺めているだけである。
そして、勢いよくオシッコを放出しきった直後の、まだ雫を垂らしている遼希の愛嬌のある形のそれを、
郁哉はえいっ、という感じで口に含んだ。両手は根元に添え、左手は睾丸をとらえた。
郁哉は舌先でそれを転がしてみた。しょっぱいような、無味のような、味わったことのない味。
しかし、今自分は遼希の恥ずかしい部分を、凝視しただけでなく、触ったり舐めたりしている。
征服感とも罪悪感ともつかない気持ちに、郁哉の心は覆われていた。
睾丸を寄せるようにして押し付けると、遼希は少しうめいた。
しかし、もう郁哉はそれに動ずることもなく、黙々と行為に没頭している。
遼希の尿の海の中で、郁哉は遼希の横に片膝を立てて座り込み、
初めての性的な行為に、その行為をしている自分に、いたく興奮していた。
--------------------------------------------------------------------------------
81 名無しさん 2005/05/22(Sun) 00:58
興奮していたのは郁哉一人ではない。
隣の部屋にも、布団に隠れて見えない二人の姿を勝手に想像して興奮している公輝がいた。
今すぐに出て行って布団をはがしたい気持ちに駆られたが、ぐっとこらえて策を練った。
しばらく考えて、彼は再び携帯電話で郁哉の家の番号に掛けた。
その意味も知らず淫らな行為に耽っていた郁哉は、
階下で電話が鳴っているのに気づくのに時間がかかった。
10回以上コールしただろうか、やっと郁哉が受話器を上げた。
どうせ親だろうと思って受話器を耳にあて返事をすると、公輝の声が聞こえてきた。
「公ちゃん?どうしたの、こんな時間に」
「いや…何でもないんだけど。今日ごめんな、行けなくなって」
「ううん、遼希が来てくれたし。そうそう、遼希がうちに泊まってるんだよ」
「へぇ~…」
しらばっくれるのが何だか気恥ずかしくて、公輝は次の言葉が続かなかった。
「おれ遼希のすごい秘密を知っちゃった…」
「え?秘密?」
「うん。あのね…」
「何だよ」
「…いや、うそうそ」
「何だよ」
「公ちゃんさあ」
「何?」
「なんでそんなにヒソヒソ喋るの?」
「兄貴がさあ、もう寝てるんだよ、今部屋なんだけど」
ふと、郁哉は自分のおちんちんに服の上から手をやった。
勃起しているのに気づいた。すると無性にさっきの行為の続きがしたくなった。
「もう眠いから、いい?」
「あ?…ああ。別に用はなかったしね、今日のこと謝るぐらいしか」
「おやすみぃ~」「おやすみ」
アリバイ成立である。
郁哉が受話器を置くと同時に、また電話が鳴った。
「はい」
「お母さんよ、今電話してたでしょ、誰と?」
「うん?公輝くん」
「そう。晩ご飯は食べた?」
「うん。あ、あのねえ、遼希くんが泊まってるんだ」
「え?そうなの?…遼希くんのお家の人には言ってあるの?」
「うん」
「公輝くんは?」
「え?」
「郁哉が帰ってくるより先に遊びに来たから、家で待っててって言ったんだけど」
「え?来れなくなったって電話があったよ?」
「そんなはずないわよ、あんたが帰ってきたとき、いなかった?公輝くん」
「いなかったよ」
「鍵は」
「掛かってた」
「どういうことかしら」
「…もういいでしょ、もう眠いから切るよ」
「あ、ちょっと!」
郁哉は受話器を置いた。今はそれどころじゃないのだ。
でも、このことをもうちょっと冷静に考えていたら、
このあと恐怖におちいることはなかったかもしれない。
--------------------------------------------------------------------------------
「あなたうそついてるでしょ」
ふみ哉「そんなことないよ。もうきるよ。」
そして受話器をおいた
遼希「ふみやくん。どうしたの?」
ふみや「お母さんが電話してきたの」
遼希「それはいいけどふみやくん僕になんかした?」
ふみやはドッキとした。
ふみや「いいや。何もしてないよ」
何もしてないと言いながら、郁哉は自分の主張に無理を感じていた。
なにせ、ベッドの上の遼希は下半身裸で、周りは遼希のオシッコでビショビショだからだ。
「でもズボンが脱げてオムツもはずれるなんて、考えられない」
「慣れないところに泊まってるから、いつもと調子が違うんじゃない?」
「いくら調子が違っても、こんなことって普通ないよ」
…もうどうでもいいや、と郁哉の中で何かが切れた。
「遼希がさあ、生えてないってはっきり言わないからいけないんだよ」
「あー!」
遼希も予想はしていたが、いざ開き直られて、自分の姿を見直すと、恥ずかしさがこみ上げてきた。
「………」
遼希は黙って裸の膝を抱えた。
足とベッドとで描かれた三角形の中に、遼希の可愛いシンボルが、首を垂れている。
まるで主人の恥ずかしさが乗り移ったように、申し訳なさそうに下を向いている。
そんな遼希(と、おちんちん)を見て、郁哉は一気に逆上した。
「あー!!おいら、なんか今日変だ」
「…! …どう変なの?」
「なんか、遼希の裸とか…ちんちんとか…見てると…変な気持ちになって…」
あまりにも意外な言葉が郁哉の口から飛び出したので、遼希は目を見開いた。
「遼希って…エッチしたことある?」
「…あるわけないじゃん!…郁哉くんはあるの?」
「小さいころ…」
「?」
「上の階に住んでた女の子と」
「エッチしたの?」
「うん…キスした」
郁哉の子供らしい勘違いに、遼希はほっとするような可笑しいような気持ちがした。
ここで、遼希の心に少し変化が現れ始めた。
これまで、自分より先輩で、目立つし何でもうまくこなす郁哉に対し、
尊敬すると同時に少し引け目を感じてきたが、今は自分の方が優位に立っている気がした。
不思議なもので、相手に対し優越感を感じると、
人はその相手が可愛らしく思えてくるものらしい。
遼希に関しても例外ではなかった。郁哉に対しこれまでにない親しみを感じていた。
次の瞬間、遼希は郁哉に多い被さり、ベッドからずり落ちた。
二人の唇は重なっていた。
-遼希は普段控えめな分、一度気分が盛り上がると、はじけてしまうタイプのようだ。
郁哉の柔らかくてひんやりした唇の感触を一瞬で確かめると、
驚いて上気した郁哉のピンクの頬っぺたと、
襟足がカールして絡みつき、女の子を思わせるうなじに続けざまにキスをした。
テレビのラヴシーンの真似である。しかし、郁哉はあまりの出来事に言葉も出ない。
驚きを通り越して不安な表情を郁哉が浮かべると、遼希はますます得意になった。
「仕返し」
そう言うと遼希は、郁哉のカラフルなパジャマの下を全部脱がせてしまった。パンツまで。
想像した通りの、ぷりっとしてピンク色のおちんちんが現れた。
「おわっ!」
郁哉は慌ててパジャマの上着でそれを覆い隠す。
「だめだよ、見せて!」
いつになく遼希の語気が強いのに驚いて、郁哉はぱっと手を離す。
閉じた太ももの上に、ちょこんとおちんちんが乗っかっている形だ。
遼希はいたずらっぽい気持ちで、それをつついてみた。
ぷるん、と揺れた。
--------------------------------------------------------------------------------
さっき布団がモゾモゾ動いてたのは、あれは郁哉は何をやってたんだ~!?)
そんな公輝に拍車をかけるように、遼希は郁哉を弄び始めた。
「…オシッコ、してよ」
「えっ…」
「ぼくがオネショするとこ、見てたんでしょ」
「いや…」
「お返しだよ」
「ごめん、許して!」
「だめ」
「だって…出ないよ」
「じゃあ、何か飲めば出るね」
言うと遼希は、下半身裸のまま階下へ降り、ジュースを持って駆け上がってきた。
黒いTシャツ一枚でおちんちん丸出しの姿の遼希が、はあはあ言いながらジュースを手渡すと、
その迫力に郁哉は従わざるを得ない気持ちになった。
コップがなかったが、有無を言わさない迫力で遼希がこちらを睨んでいる。
1.5リットルのペットボトルに半分くらいリンゴジュースが入っていたが、
仕方なく郁哉はフルチンのままラッパ飲みを始めた。
すると、あろうことか遼希がペットボトルを手で支え、下げないようにするではないか。
そうするうちに郁哉の口の両端からリンゴジュースが流れ落ち、
Tシャツの襟から流れ込んだ雫はおちんちんの先を伝って流れおちた。
公輝は何が起こっているのか理解しがたい気持ちながらも、
二人の間に流れる何やら性的な雰囲気を敏感に嗅ぎつけ、静かに興奮していた。
その興奮は加速度的に高まった。
(おぉぉ、もうガマンできねぇ、行くか…)
そう思った、その瞬間である、
その瞬間、
ガタガタガタッ………!!
扉が音を立て始めたと思った瞬間、激しい揺れが襲った。地震だ。
本棚の本は落ち、積み上げてあったマンガの山は崩れた。
部屋の中心に置かれた低いテーブルがスライドしている。激しい揺れだ。
1分近く揺れが続いただろうか。ようやく収まった。
二人は無意識にお互いの肩を抱き合い、突然の出来事に驚きを隠せない。
「…すごい地震だったね」
「まだ揺れてる気がする」
二人は下半身を露出したままであることも忘れ、そのまましばらく呆然としていた。
「んっ!…また揺れてない?」
「気のせいじゃない?」
二人とも地震に相当おびえている様子である。
公輝も地震には驚いたが、このチャンスを逃す手はなかった。
いつの間にか、公輝は郁哉の部屋のドアの外に張り付いている。
次の瞬間、公輝は思い切りドアを蹴った。
ドアは部屋を入ってすぐのところに置かれた低い本棚にぶつかって跳ね返った。
そのドアをさらに蹴りながら部屋に飛び込む。
地震に続き、突然の乱入者に、二人は恐怖を通り越して呆然としている。
しかし、すぐに状況を理解し、怯えきった目をした。遼希は泣き出した。
状況は理解したが、乱入者が誰なのかはなぜか二人にはわからない。
なぜなら、公輝はもっていたサングラスにニット帽を深くかぶり、
弟の部屋で拾ったハンカチのような布を顔の下半分に巻きつけていた。
「お前ら…。騒いだり、逃げ出したりすると、ケガをすることになるぞ」
公輝はわざとウィスパーボイスで囁いた。声を出してしまうと誰かわかってしまう。
しかし、それが二人には余計に不気味に映った。郁哉も恐怖のあまり泣きそうに顔をゆがめている。
「言うことを聞けば悪いことにはならない。言うことを聞くんだ…」
外は夜の闇に包まれていた。
地震があったせいか、いつもより家々の明かりは遅くまでついているようにも思える。
それ以外は何の変哲もない、雲が多く、星が少ない夜であった。
「おい、お前…」
言われて遼希はドキッとした。
「ここへ来い」
公輝はあぐらをかいて座り、自分の組んだ足を指差した。
遼希が言われたとおり、裸の尻を公輝の足の上へ乗せる。
公輝は後ろから手を回し、遼希の可愛らしい性器をつまんだ。
「あっ…」
遼希は反射的に少し腰を引こうとしたが、後ろから公輝に抱えられているので身動きができない。
(剥けるのかな…)
ちょっとした好奇心から、公輝は遼希のやわらかいものを上へ向け、
包皮を根元の方にずらそうとした。
「痛た…」
遼希は痛がって身をよじる。
(まだ無理か。郁哉は…やってみるまでもないかな)
思ううち、遼希のそれに変化が現れた。
緊張や恐怖のせいもあったのか、
柔らかかったはずのそれは、公輝が指を離してもまっすぐ天井を向いていた。
横で見ていた郁哉も恐怖を忘れ思わず目を見張る。
そんな郁哉を見ると公輝は、遼希の勃起したおちんちんを指で下腹に押し付け、
指を離してばねのようにそれがまた元のように上を向くのを楽しんだあと、
遼希を仰向けに寝かせた。
公輝はすると視線を横にずらし、郁哉と目を合わせようとした。
咄嗟に郁哉は目を反らす。しかし、
「お前、来い」
公輝が囁くと、郁哉はおそるおそる公輝に近づく。裸の膝が震えている。
公輝の入念なアリバイ工作で、郁哉は公輝がまさか自分の家にいるとは夢にも思っていない。
「俺の正面に立て」
郁哉の裸の下半身が公輝の目前に差し出される。
公輝は手を出し、郁哉のやっと膨らみ始めたつぼみのようなそれを親指と人差し指でつまんだ。
ひんやりしていたが、赤ちゃんの肌のようにしっとりした感触である。
きっと郁哉は全身の肌がそうなのだろう。まるで愛撫されるために生まれてきたような肌である。
公輝は親指と人差し指を左右にずらし、おちんちんを軽くひねるようにして指を離した。
それから、まだきれいなピンク色の陰嚢を下から手で支えるようにして持った。
そして手をすぼめて両方の睾丸をつかむようにすると、コロコロと転がしてみた。
その間郁哉は恐怖に引きつっていたが、慣れない下半身への刺激に時折身をよじった。
遼希は、そんな光景を、床に寝転がりながら、
両膝を立て、その間で未熟なものを勃たせながらぼんやり眺めていた。
ふと公輝は、郁哉の両腕を掴むと、
遼希の上に頭と足を逆に覆い被さるように郁哉を優しく誘導した。
「…舐めろ。お互いのを」
初め二人はどうしてよいのかわからない様子だったが、やがて理解し、
恐怖におびえながらシックスナインの体勢でお互いの性器を口に含んだ。
公輝は、二人にそういう行為の真似事をさせようとしたにすぎなかったのだが、
郁哉と遼希は意外な反応を見せたのである。
郁哉と遼希は、しばらくお互いの性器を舐めあっていた。すると、
「んっ…」
遼希が先に声を出した。
郁哉のおちんちんも、いまや勃起しているようだ。
しかし、勃起しても可愛らしいサイズのおちんちんなので、
遼希もそれを頬張るというより吸う、という感じで口に含んでいた。
声こそ出さなかったが、郁哉も時折身体を揺すり、眉をひそめ頬を上気させた顔から、
くすぐったがっているわけではなく、何か慣れない感覚を味わっているように見えた。
公輝(とは二人とも気づいていないが)に促されてやっているとはいえ、
相手の反応への興味から、次第に二人とも純粋にその行為に没頭するようになった。
下の階で電話が鳴っていた。地震を心配して郁哉の親が掛けているのであろう。
しかし、郁哉も遼希も、そして公輝も、それに全く気づかないほどひとつの行為に集中していた。
遼希が下、郁哉が上になっている体勢を、公輝は優しく上下逆にさせた。
遼希が上、郁哉が下となり、公輝の側には遼希の尻が見える形になっている。
先端へ行くほど真っ赤に充血している遼希のペニスは郁哉の口に含まれているので、
足の間に垂れ下がった睾丸を撫でさすり、遼希がかすかにうめくのを聞くと、
公輝は自分の人差し指を舐め、唾液を潤滑液にして遼希のピンク色の穴にゆっくり差し込んだ。
「んんっ…」
思いがけない刺激に遼希は一段高い声でうめいた。
それがきっかけになり、遼希はびくびくっ、と身体を震わせた。
「ん…」
今度は郁哉が声を出した。公輝にとっても意外なことに、
どうやら遼希は郁哉の口の中に、まだ薄くて少量の精液を放出したらしい。
郁哉の口の端から、透明に近い、ほのかに白みがかった液体がひとすじ流れ落ちた。
遼希は郁哉のおちんちんを舐めるのを止め、荒く息をついている。
(…遼希が射精するとは思わなかった)
公輝は面白くなり、遼希より見た目は幼いが一歳年上の郁哉もどうなるか見届けたい気持ちになった。
「俺が代わる」
言うと公輝はおもむろに下半身裸になった。
射精の快感にしばし呆然としていた遼希も、はっと我に返り見つめるほど、
公輝のそれは成熟しきっており、また興奮を露にしていた。
公輝は下半身裸で仰向けに寝転がっている郁哉を跨ぐと、
自分の勃起しきったモノが郁哉の口の位置になるように郁哉の上にしゃがんだ。
「…舐めろ」
言うと公輝は腹につきそうに隆起した陰茎を指で下へ向けた。
遼希のそれとは違い、先端も剥けきり毛も生え揃っている。
赤黒く脈打つそれを口に含むことを、当然ながら郁哉は一瞬ためらった。
「いや…」
郁哉の口が開きかけたところへ、公輝は無理矢理ペニスを押し込んだ。
勢いで一瞬郁哉の喉の奥へ達してしまった。当然ながら激しくむせる郁哉。
しかし、公輝は非常にもペニスを郁哉の口から抜こうとはしない。
むせたせいか、それとも酷い仕打ちを受けていることへの怒りか、郁哉は目に涙を浮かべていた。
いたずらにしてはあまりに度が過ぎていることに公輝も一瞬戸惑いは感じたが、
郁哉のまだ幼く可愛い顔が苦痛に歪み、ふっくらした頬に涙がひとすじ流れているのを見ると
その拷問をやめられなくなっていた。
公輝はしばらく郁哉の口で快感を得ると、やがて前に倒れ、郁哉の尻に両手を回した。
柔らかく、しっとりとしたお尻。ひんやりとしている。
何度か両手で揉むようにして郁哉の尻の感覚を楽しんだあと、
公輝は郁哉のおちんちんを口に含んだ。
そして、唇でおちんちんを固定しつつ、下でその先端を素早く刺激した。
未熟な郁哉の感覚も、その刺激にはさすがに反応せざるを得なかったようだ。
「んっ…んんっ!」
郁哉は声をあげ身をよじった。だんだんとおちんちんが固くなってきたのを公輝は感じていた。
遼希は二人が小さく身体を揺り動かしながら淫らな行為をしている脇で、
正座を崩したような座り方で足の両脇に手をつき、少し背を曲げた格好で、
つまり、射精で全身の力が抜けたように座り込んでいたが、
もう何だかわけがわからずに、信じられない光景をただぼんやり見ていた。
郁哉はまだあまり積極的に公輝のペニスを舐めようとしていない。
むしろ公輝の方が腰を動かし、郁哉の口のなかを肉棒で乱暴にかき回しているようであった。
かわいそうに郁哉は、自分の口を動かした方が楽なのだが、
そうと気づかないのか、または遼希のおちんちんと違い
完全に成熟した公輝のそれを口に含むことがどうしても許せないのか、
公輝の予想のつかない腰の動きに苦しみつづけている。
その反面、下半身に今まで経験のない快感を与えられ、
息苦しい苦痛も次第にその快感の一部として取り込まれていくような気すらしていた。
しかし、好きなように腰を動かしている公輝の方が先に絶頂に達してしまう。
「う…ああッ!」
声が出てしまう。郁哉は驚いた。
それはもちろん公輝のペニスの先から遼希のものとは全然違う、
粘り気があって刺激臭があって、苦い液体が郁哉の口の中に噴出されたことにもよるが、
それ以上に、この得体の知れない乱入者の声に聞き覚えがあるからであった。
郁哉の口は乱暴な侵入物からようやく解放された。
「…ケホ、ケホッ!」
公輝の精液を吐き出してしまうと、郁哉は荒く息をつきながら言った。
「…公ちゃん?」
公輝はしまったと思った。この後どうしようか、正体を明かすのかそうしないのか、
実は全く考えていなかった公輝だったが、向こうから正体が暴かれそうになると
逆上し、これまで以上に激しく郁哉のおちんちんを口で刺激し始めた。
口の周りを公輝の精液でべたべたにした郁哉はまた声をあげる。
「あっっ…、ふあっ!…」
郁哉の身体が一瞬こわばった。…と!
郁哉「あぁー!また負けたー!」
公輝「郁哉はゲーム弱えなぁ(笑)」
郁哉「違うよぉ!遼希が強いんだよぉ!」
遼希「えへへ~!郁哉くん弱ぁい!じゃあ次勝った人がお風呂ねぇ~!」
郁哉「よぉーし!(わざと負けて遼希の次に入ろうっと。)」
─五分後─
遼希「やったぁ~!僕一位!じゃあ僕お風呂入ってくるねぇ。」
郁哉「(よし、予定通りだ。あ、そうだ。)でも遼希。パンツそのままは汚いから俺の貸してやるよ。洗っとくから。(ふふ…これでパンツゲッチュ!)」
遼希「うんありがとぉ。代わりの置いといてね。」
公輝「(あいつ…変態だなぁ。ちょっとおしおきが必要みたいだ…。)」
─20分後─
遼希「ぷわぁ~。気持ち良かったぁ。でも郁哉くんトランクスじゃん。僕トランクス初めて履いたよぉ。なんかスースーする。」
郁哉「あ、そう?遼希ってブリーフなんだ。もう五年なのに。(ってことは遼希が履いたブリーフとトランクス両方ゲッチュ?うふふふ…。)」
遼希「ブリーフ?よく分かんないけど多分。」
郁哉「夕飯どうする?ピザでも頼む?お金親が置いてったから結構あるよ。」
公輝「俺はなんでも。」
遼希「僕も~!」
郁哉「OK」
─一時間半後─
公輝「あー、食った食った。」
遼希「お腹いっぱぁい。もう動けない~。」
郁哉「遼希食べ過ぎだよ。よく太んないねー。」
遼希「郁哉くんはお腹ぷくぷくしてるもんね(笑)」
郁哉「何ぃー!?遼希ぃー!」
遼希「きゃ~きゃ~!おでぶちゃ~ん!」
郁哉「待てー!遼希ぃー!」
─二時間後─
公輝「さぁ、そろそろ寝るかぁ。」
遼希「………」
郁哉「あれ?どうしたの遼希?」
遼希「あの…」
公輝「どうしたんだよ。遼希。」
遼希「笑わないでね…僕…あの…お…おねしょ…しちゃうの…だから…オムツ履かないと…」
郁哉「おねしょ?遼希って今何歳?(マジ!?やばい超可愛いー!!!)」
遼希「…だっ…だって…グスン…」
公輝「分かったから泣くな泣くな。郁哉。オムツある?…わけないよな…。」
遼希「…僕…持ってる…ママが…出掛けるときはいつも持っていきなさいって…」
公輝「そーかそーか。じゃあもうそれ履いて寝るか。(やばいな…さっきからちんこ勃起したまんまだよ…。)」
遼希「うん…誰にも言わないでね。」
郁哉「おやすみ~。」
公輝は真っ暗な隣の部屋で途方に暮れていた。
二人とも寝るのが早すぎる。これじゃ俺が登場しようがないじゃないか。
虚しさを感じ、すっかり暗さに慣れた目にもうっすらとしか見えない天井を仰ぐと、
公輝はしゃがみこみ膝を抱えた。
携帯のメールをチェックしている間、ぼんやりした顔が液晶の明かりに照らされている。
そんな口元がふと緩んだ。また妙案が浮かんだのだ。
しかし、すぐに訝しげな表情へと変わる。物音がする。…いや、話し声だ。
家族が帰ってきたのか。それは困る、このおかしな状況をどう説明したらいいんだ。
…違った、テレビだ。郁哉の部屋のテレビが点いている。そういえば部屋の電気も点きっぱなしだ。
どういうことだろう、二人とも寝る気があるんだろうか。ひょっとして…。
公輝は、部屋を仕切る家具の隙間にふたたび目を寄せ、凝らした。
布団がかすかに動いている。寝ていても身動きしたり寝返りをうったりはするだろう。
しかし、そうではないのだ。小刻みに動いている。
「郁哉って生えてんの?」
公輝が言った。場面は今日の収録の合間の楽屋に戻っている。
「生えてる?なにが?」
「あぁ、生えてないのね」
「だからなにが?」
公輝は満足げに笑うと、
「遼希はわかるよなあ?」
「えっ…うん…」
突然振られて驚いたせいか、なんとなく素直に答えてしまう。
「遼希はどうなの?」
「いや…ご想像にお任せします…ははは」
「あぁ、うーん、わかったわかった、はははは」
公輝が調子を合わせたので、郁哉にはこのやりとりが何のことかわからない。
しかし、公輝や遼希の表情から、なんとなくエッチな話だなというのは察しがついた。
「二人とも何の話してんの?」
ちょっと不満げに郁哉が公輝に迫る。
公輝はちょっといたずらっぽい目をしたかと思うと、郁哉の股間を衣装の上からわしづかみにした。
「いてぇ~っ!公輝!!」
郁哉が叫ぶ。それでようやく何のことかわかったようだ。
「ははは、やっぱり生えてない」
「服の上からつかんでわかるわけないじゃん、バカじゃないの…ったく、いてぇなぁ…」
そんなことがあって、今、遼希と同じ布団に入っている郁哉には、どうしても確かめたいことがあった。
楽屋でのやりとりで、遼希が生えてるのか生えてないのか、そこのところがあいまいなのだ。
郁哉と遼希と公輝が共演しているその番組で、郁哉は遼希より歳もキャリアも上である。
郁哉にとって遼希は後輩であり、弟のようなものなのだ。
それなのに、自分がまだ知らない身体の変化を遼希が先に知っているなんて許せない。
そんな心理が郁哉にははたらいた。郁哉はこの気持ちを非常にストレートに行動に移した。
つまり、寝入ったと思われる遼希の服を脱がし、この目で確かめようというのである。
遼希が小さな寝息を立て始めた。郁哉の心拍数が少し上がった。
遼希は黒無地のコットンのTシャツ、スウェットのハーフパンツという姿である。
パンツとともに郁哉が遼希に貸した服である。
いまや郁哉のパンツの代わりに、遼希の下半身には紙おむつが装着されている。
ちなみに遼希のあとに風呂に入った郁哉は、
脱衣所の洗濯籠に放り込まれた遼希のパンツを手にとり、
毛が付着していないか念入りに調べた。一本も付いてはいなかった。
公輝が想像したような淫らな目的は郁哉にはなく、子供らしい好奇心がそうさせていたのだ。
遼希はまだ寝息を立てている。スースーと、規則正しいリズムである。
郁哉が見ても羨ましくなるようなさらさらの髪。
すこし茶色を帯びているが、染めたりしているわけではなく、地毛の色だろう。
枕から半分ずり落ちたように、あごを引いて下を向いたような姿勢で寝ている遼希。
きれいなカーヴをえがく頬っぺたは、近くで見ると薄く産毛が生えている。
顔を近づけると、お菓子のような甘い匂いがした。
自分だって子供特有の甘い匂いはするのだが、郁哉はなぜかその匂いにドキドキしていた。
そうして一気に遼希の下半身を裸にしてしまった。
急に裸にされ、寒気を感じたのか、遼希は足を絡めた。
「うん…」
一瞬遼希がうめいたので、郁哉はドキッとした。しかし、運良く遼希は目覚めなかった。
きゅっと閉じた股間に、郁哉と同じような可愛らしいぷりっとした性器が露になっている。
風呂に入って弛緩したのか、陰嚢はややだらりと垂れ下がり、小さなふくらみが二つあった。
やや色黒な遼希にそぐわず、性器の周辺は白かった。日焼けしないのだから当然ではある。
郁哉はほっとすると同時に、自分の中にふつふつと不思議な感情が湧き起こるのを感じていた。
見てはいけないものを見ているということから来る興奮だろうか、いや違う。
郁哉には遼希の未発達な性器の形状が非常に愛らしく思えていた。
郁哉がそれに触れたい、それを口に含みたいと思うまで時間はかからなかった
郁哉が遼希の無毛のおちんちんをボーッと眺めていたのは何分くらいだったか。
ふと、その先っぽが震えた気がした。その瞬間。
包茎で皮が被ったその先端から、透明で少し黄味をおびた液体が、放物線を描いて放出されたのである。
遼希の尿は、無情にも郁哉の布団の上にでかでかと黄色い染みを作った。
しかし、そんな光景すら今の郁哉はぼんやりと眺めているだけである。
そして、勢いよくオシッコを放出しきった直後の、まだ雫を垂らしている遼希の愛嬌のある形のそれを、
郁哉はえいっ、という感じで口に含んだ。両手は根元に添え、左手は睾丸をとらえた。
郁哉は舌先でそれを転がしてみた。しょっぱいような、無味のような、味わったことのない味。
しかし、今自分は遼希の恥ずかしい部分を、凝視しただけでなく、触ったり舐めたりしている。
征服感とも罪悪感ともつかない気持ちに、郁哉の心は覆われていた。
睾丸を寄せるようにして押し付けると、遼希は少しうめいた。
しかし、もう郁哉はそれに動ずることもなく、黙々と行為に没頭している。
遼希の尿の海の中で、郁哉は遼希の横に片膝を立てて座り込み、
初めての性的な行為に、その行為をしている自分に、いたく興奮していた。
--------------------------------------------------------------------------------
81 名無しさん 2005/05/22(Sun) 00:58
興奮していたのは郁哉一人ではない。
隣の部屋にも、布団に隠れて見えない二人の姿を勝手に想像して興奮している公輝がいた。
今すぐに出て行って布団をはがしたい気持ちに駆られたが、ぐっとこらえて策を練った。
しばらく考えて、彼は再び携帯電話で郁哉の家の番号に掛けた。
その意味も知らず淫らな行為に耽っていた郁哉は、
階下で電話が鳴っているのに気づくのに時間がかかった。
10回以上コールしただろうか、やっと郁哉が受話器を上げた。
どうせ親だろうと思って受話器を耳にあて返事をすると、公輝の声が聞こえてきた。
「公ちゃん?どうしたの、こんな時間に」
「いや…何でもないんだけど。今日ごめんな、行けなくなって」
「ううん、遼希が来てくれたし。そうそう、遼希がうちに泊まってるんだよ」
「へぇ~…」
しらばっくれるのが何だか気恥ずかしくて、公輝は次の言葉が続かなかった。
「おれ遼希のすごい秘密を知っちゃった…」
「え?秘密?」
「うん。あのね…」
「何だよ」
「…いや、うそうそ」
「何だよ」
「公ちゃんさあ」
「何?」
「なんでそんなにヒソヒソ喋るの?」
「兄貴がさあ、もう寝てるんだよ、今部屋なんだけど」
ふと、郁哉は自分のおちんちんに服の上から手をやった。
勃起しているのに気づいた。すると無性にさっきの行為の続きがしたくなった。
「もう眠いから、いい?」
「あ?…ああ。別に用はなかったしね、今日のこと謝るぐらいしか」
「おやすみぃ~」「おやすみ」
アリバイ成立である。
郁哉が受話器を置くと同時に、また電話が鳴った。
「はい」
「お母さんよ、今電話してたでしょ、誰と?」
「うん?公輝くん」
「そう。晩ご飯は食べた?」
「うん。あ、あのねえ、遼希くんが泊まってるんだ」
「え?そうなの?…遼希くんのお家の人には言ってあるの?」
「うん」
「公輝くんは?」
「え?」
「郁哉が帰ってくるより先に遊びに来たから、家で待っててって言ったんだけど」
「え?来れなくなったって電話があったよ?」
「そんなはずないわよ、あんたが帰ってきたとき、いなかった?公輝くん」
「いなかったよ」
「鍵は」
「掛かってた」
「どういうことかしら」
「…もういいでしょ、もう眠いから切るよ」
「あ、ちょっと!」
郁哉は受話器を置いた。今はそれどころじゃないのだ。
でも、このことをもうちょっと冷静に考えていたら、
このあと恐怖におちいることはなかったかもしれない。
--------------------------------------------------------------------------------
「あなたうそついてるでしょ」
ふみ哉「そんなことないよ。もうきるよ。」
そして受話器をおいた
遼希「ふみやくん。どうしたの?」
ふみや「お母さんが電話してきたの」
遼希「それはいいけどふみやくん僕になんかした?」
ふみやはドッキとした。
ふみや「いいや。何もしてないよ」
何もしてないと言いながら、郁哉は自分の主張に無理を感じていた。
なにせ、ベッドの上の遼希は下半身裸で、周りは遼希のオシッコでビショビショだからだ。
「でもズボンが脱げてオムツもはずれるなんて、考えられない」
「慣れないところに泊まってるから、いつもと調子が違うんじゃない?」
「いくら調子が違っても、こんなことって普通ないよ」
…もうどうでもいいや、と郁哉の中で何かが切れた。
「遼希がさあ、生えてないってはっきり言わないからいけないんだよ」
「あー!」
遼希も予想はしていたが、いざ開き直られて、自分の姿を見直すと、恥ずかしさがこみ上げてきた。
「………」
遼希は黙って裸の膝を抱えた。
足とベッドとで描かれた三角形の中に、遼希の可愛いシンボルが、首を垂れている。
まるで主人の恥ずかしさが乗り移ったように、申し訳なさそうに下を向いている。
そんな遼希(と、おちんちん)を見て、郁哉は一気に逆上した。
「あー!!おいら、なんか今日変だ」
「…! …どう変なの?」
「なんか、遼希の裸とか…ちんちんとか…見てると…変な気持ちになって…」
あまりにも意外な言葉が郁哉の口から飛び出したので、遼希は目を見開いた。
「遼希って…エッチしたことある?」
「…あるわけないじゃん!…郁哉くんはあるの?」
「小さいころ…」
「?」
「上の階に住んでた女の子と」
「エッチしたの?」
「うん…キスした」
郁哉の子供らしい勘違いに、遼希はほっとするような可笑しいような気持ちがした。
ここで、遼希の心に少し変化が現れ始めた。
これまで、自分より先輩で、目立つし何でもうまくこなす郁哉に対し、
尊敬すると同時に少し引け目を感じてきたが、今は自分の方が優位に立っている気がした。
不思議なもので、相手に対し優越感を感じると、
人はその相手が可愛らしく思えてくるものらしい。
遼希に関しても例外ではなかった。郁哉に対しこれまでにない親しみを感じていた。
次の瞬間、遼希は郁哉に多い被さり、ベッドからずり落ちた。
二人の唇は重なっていた。
-遼希は普段控えめな分、一度気分が盛り上がると、はじけてしまうタイプのようだ。
郁哉の柔らかくてひんやりした唇の感触を一瞬で確かめると、
驚いて上気した郁哉のピンクの頬っぺたと、
襟足がカールして絡みつき、女の子を思わせるうなじに続けざまにキスをした。
テレビのラヴシーンの真似である。しかし、郁哉はあまりの出来事に言葉も出ない。
驚きを通り越して不安な表情を郁哉が浮かべると、遼希はますます得意になった。
「仕返し」
そう言うと遼希は、郁哉のカラフルなパジャマの下を全部脱がせてしまった。パンツまで。
想像した通りの、ぷりっとしてピンク色のおちんちんが現れた。
「おわっ!」
郁哉は慌ててパジャマの上着でそれを覆い隠す。
「だめだよ、見せて!」
いつになく遼希の語気が強いのに驚いて、郁哉はぱっと手を離す。
閉じた太ももの上に、ちょこんとおちんちんが乗っかっている形だ。
遼希はいたずらっぽい気持ちで、それをつついてみた。
ぷるん、と揺れた。
--------------------------------------------------------------------------------
さっき布団がモゾモゾ動いてたのは、あれは郁哉は何をやってたんだ~!?)
そんな公輝に拍車をかけるように、遼希は郁哉を弄び始めた。
「…オシッコ、してよ」
「えっ…」
「ぼくがオネショするとこ、見てたんでしょ」
「いや…」
「お返しだよ」
「ごめん、許して!」
「だめ」
「だって…出ないよ」
「じゃあ、何か飲めば出るね」
言うと遼希は、下半身裸のまま階下へ降り、ジュースを持って駆け上がってきた。
黒いTシャツ一枚でおちんちん丸出しの姿の遼希が、はあはあ言いながらジュースを手渡すと、
その迫力に郁哉は従わざるを得ない気持ちになった。
コップがなかったが、有無を言わさない迫力で遼希がこちらを睨んでいる。
1.5リットルのペットボトルに半分くらいリンゴジュースが入っていたが、
仕方なく郁哉はフルチンのままラッパ飲みを始めた。
すると、あろうことか遼希がペットボトルを手で支え、下げないようにするではないか。
そうするうちに郁哉の口の両端からリンゴジュースが流れ落ち、
Tシャツの襟から流れ込んだ雫はおちんちんの先を伝って流れおちた。
公輝は何が起こっているのか理解しがたい気持ちながらも、
二人の間に流れる何やら性的な雰囲気を敏感に嗅ぎつけ、静かに興奮していた。
その興奮は加速度的に高まった。
(おぉぉ、もうガマンできねぇ、行くか…)
そう思った、その瞬間である、
その瞬間、
ガタガタガタッ………!!
扉が音を立て始めたと思った瞬間、激しい揺れが襲った。地震だ。
本棚の本は落ち、積み上げてあったマンガの山は崩れた。
部屋の中心に置かれた低いテーブルがスライドしている。激しい揺れだ。
1分近く揺れが続いただろうか。ようやく収まった。
二人は無意識にお互いの肩を抱き合い、突然の出来事に驚きを隠せない。
「…すごい地震だったね」
「まだ揺れてる気がする」
二人は下半身を露出したままであることも忘れ、そのまましばらく呆然としていた。
「んっ!…また揺れてない?」
「気のせいじゃない?」
二人とも地震に相当おびえている様子である。
公輝も地震には驚いたが、このチャンスを逃す手はなかった。
いつの間にか、公輝は郁哉の部屋のドアの外に張り付いている。
次の瞬間、公輝は思い切りドアを蹴った。
ドアは部屋を入ってすぐのところに置かれた低い本棚にぶつかって跳ね返った。
そのドアをさらに蹴りながら部屋に飛び込む。
地震に続き、突然の乱入者に、二人は恐怖を通り越して呆然としている。
しかし、すぐに状況を理解し、怯えきった目をした。遼希は泣き出した。
状況は理解したが、乱入者が誰なのかはなぜか二人にはわからない。
なぜなら、公輝はもっていたサングラスにニット帽を深くかぶり、
弟の部屋で拾ったハンカチのような布を顔の下半分に巻きつけていた。
「お前ら…。騒いだり、逃げ出したりすると、ケガをすることになるぞ」
公輝はわざとウィスパーボイスで囁いた。声を出してしまうと誰かわかってしまう。
しかし、それが二人には余計に不気味に映った。郁哉も恐怖のあまり泣きそうに顔をゆがめている。
「言うことを聞けば悪いことにはならない。言うことを聞くんだ…」
外は夜の闇に包まれていた。
地震があったせいか、いつもより家々の明かりは遅くまでついているようにも思える。
それ以外は何の変哲もない、雲が多く、星が少ない夜であった。
「おい、お前…」
言われて遼希はドキッとした。
「ここへ来い」
公輝はあぐらをかいて座り、自分の組んだ足を指差した。
遼希が言われたとおり、裸の尻を公輝の足の上へ乗せる。
公輝は後ろから手を回し、遼希の可愛らしい性器をつまんだ。
「あっ…」
遼希は反射的に少し腰を引こうとしたが、後ろから公輝に抱えられているので身動きができない。
(剥けるのかな…)
ちょっとした好奇心から、公輝は遼希のやわらかいものを上へ向け、
包皮を根元の方にずらそうとした。
「痛た…」
遼希は痛がって身をよじる。
(まだ無理か。郁哉は…やってみるまでもないかな)
思ううち、遼希のそれに変化が現れた。
緊張や恐怖のせいもあったのか、
柔らかかったはずのそれは、公輝が指を離してもまっすぐ天井を向いていた。
横で見ていた郁哉も恐怖を忘れ思わず目を見張る。
そんな郁哉を見ると公輝は、遼希の勃起したおちんちんを指で下腹に押し付け、
指を離してばねのようにそれがまた元のように上を向くのを楽しんだあと、
遼希を仰向けに寝かせた。
公輝はすると視線を横にずらし、郁哉と目を合わせようとした。
咄嗟に郁哉は目を反らす。しかし、
「お前、来い」
公輝が囁くと、郁哉はおそるおそる公輝に近づく。裸の膝が震えている。
公輝の入念なアリバイ工作で、郁哉は公輝がまさか自分の家にいるとは夢にも思っていない。
「俺の正面に立て」
郁哉の裸の下半身が公輝の目前に差し出される。
公輝は手を出し、郁哉のやっと膨らみ始めたつぼみのようなそれを親指と人差し指でつまんだ。
ひんやりしていたが、赤ちゃんの肌のようにしっとりした感触である。
きっと郁哉は全身の肌がそうなのだろう。まるで愛撫されるために生まれてきたような肌である。
公輝は親指と人差し指を左右にずらし、おちんちんを軽くひねるようにして指を離した。
それから、まだきれいなピンク色の陰嚢を下から手で支えるようにして持った。
そして手をすぼめて両方の睾丸をつかむようにすると、コロコロと転がしてみた。
その間郁哉は恐怖に引きつっていたが、慣れない下半身への刺激に時折身をよじった。
遼希は、そんな光景を、床に寝転がりながら、
両膝を立て、その間で未熟なものを勃たせながらぼんやり眺めていた。
ふと公輝は、郁哉の両腕を掴むと、
遼希の上に頭と足を逆に覆い被さるように郁哉を優しく誘導した。
「…舐めろ。お互いのを」
初め二人はどうしてよいのかわからない様子だったが、やがて理解し、
恐怖におびえながらシックスナインの体勢でお互いの性器を口に含んだ。
公輝は、二人にそういう行為の真似事をさせようとしたにすぎなかったのだが、
郁哉と遼希は意外な反応を見せたのである。
郁哉と遼希は、しばらくお互いの性器を舐めあっていた。すると、
「んっ…」
遼希が先に声を出した。
郁哉のおちんちんも、いまや勃起しているようだ。
しかし、勃起しても可愛らしいサイズのおちんちんなので、
遼希もそれを頬張るというより吸う、という感じで口に含んでいた。
声こそ出さなかったが、郁哉も時折身体を揺すり、眉をひそめ頬を上気させた顔から、
くすぐったがっているわけではなく、何か慣れない感覚を味わっているように見えた。
公輝(とは二人とも気づいていないが)に促されてやっているとはいえ、
相手の反応への興味から、次第に二人とも純粋にその行為に没頭するようになった。
下の階で電話が鳴っていた。地震を心配して郁哉の親が掛けているのであろう。
しかし、郁哉も遼希も、そして公輝も、それに全く気づかないほどひとつの行為に集中していた。
遼希が下、郁哉が上になっている体勢を、公輝は優しく上下逆にさせた。
遼希が上、郁哉が下となり、公輝の側には遼希の尻が見える形になっている。
先端へ行くほど真っ赤に充血している遼希のペニスは郁哉の口に含まれているので、
足の間に垂れ下がった睾丸を撫でさすり、遼希がかすかにうめくのを聞くと、
公輝は自分の人差し指を舐め、唾液を潤滑液にして遼希のピンク色の穴にゆっくり差し込んだ。
「んんっ…」
思いがけない刺激に遼希は一段高い声でうめいた。
それがきっかけになり、遼希はびくびくっ、と身体を震わせた。
「ん…」
今度は郁哉が声を出した。公輝にとっても意外なことに、
どうやら遼希は郁哉の口の中に、まだ薄くて少量の精液を放出したらしい。
郁哉の口の端から、透明に近い、ほのかに白みがかった液体がひとすじ流れ落ちた。
遼希は郁哉のおちんちんを舐めるのを止め、荒く息をついている。
(…遼希が射精するとは思わなかった)
公輝は面白くなり、遼希より見た目は幼いが一歳年上の郁哉もどうなるか見届けたい気持ちになった。
「俺が代わる」
言うと公輝はおもむろに下半身裸になった。
射精の快感にしばし呆然としていた遼希も、はっと我に返り見つめるほど、
公輝のそれは成熟しきっており、また興奮を露にしていた。
公輝は下半身裸で仰向けに寝転がっている郁哉を跨ぐと、
自分の勃起しきったモノが郁哉の口の位置になるように郁哉の上にしゃがんだ。
「…舐めろ」
言うと公輝は腹につきそうに隆起した陰茎を指で下へ向けた。
遼希のそれとは違い、先端も剥けきり毛も生え揃っている。
赤黒く脈打つそれを口に含むことを、当然ながら郁哉は一瞬ためらった。
「いや…」
郁哉の口が開きかけたところへ、公輝は無理矢理ペニスを押し込んだ。
勢いで一瞬郁哉の喉の奥へ達してしまった。当然ながら激しくむせる郁哉。
しかし、公輝は非常にもペニスを郁哉の口から抜こうとはしない。
むせたせいか、それとも酷い仕打ちを受けていることへの怒りか、郁哉は目に涙を浮かべていた。
いたずらにしてはあまりに度が過ぎていることに公輝も一瞬戸惑いは感じたが、
郁哉のまだ幼く可愛い顔が苦痛に歪み、ふっくらした頬に涙がひとすじ流れているのを見ると
その拷問をやめられなくなっていた。
公輝はしばらく郁哉の口で快感を得ると、やがて前に倒れ、郁哉の尻に両手を回した。
柔らかく、しっとりとしたお尻。ひんやりとしている。
何度か両手で揉むようにして郁哉の尻の感覚を楽しんだあと、
公輝は郁哉のおちんちんを口に含んだ。
そして、唇でおちんちんを固定しつつ、下でその先端を素早く刺激した。
未熟な郁哉の感覚も、その刺激にはさすがに反応せざるを得なかったようだ。
「んっ…んんっ!」
郁哉は声をあげ身をよじった。だんだんとおちんちんが固くなってきたのを公輝は感じていた。
遼希は二人が小さく身体を揺り動かしながら淫らな行為をしている脇で、
正座を崩したような座り方で足の両脇に手をつき、少し背を曲げた格好で、
つまり、射精で全身の力が抜けたように座り込んでいたが、
もう何だかわけがわからずに、信じられない光景をただぼんやり見ていた。
郁哉はまだあまり積極的に公輝のペニスを舐めようとしていない。
むしろ公輝の方が腰を動かし、郁哉の口のなかを肉棒で乱暴にかき回しているようであった。
かわいそうに郁哉は、自分の口を動かした方が楽なのだが、
そうと気づかないのか、または遼希のおちんちんと違い
完全に成熟した公輝のそれを口に含むことがどうしても許せないのか、
公輝の予想のつかない腰の動きに苦しみつづけている。
その反面、下半身に今まで経験のない快感を与えられ、
息苦しい苦痛も次第にその快感の一部として取り込まれていくような気すらしていた。
しかし、好きなように腰を動かしている公輝の方が先に絶頂に達してしまう。
「う…ああッ!」
声が出てしまう。郁哉は驚いた。
それはもちろん公輝のペニスの先から遼希のものとは全然違う、
粘り気があって刺激臭があって、苦い液体が郁哉の口の中に噴出されたことにもよるが、
それ以上に、この得体の知れない乱入者の声に聞き覚えがあるからであった。
郁哉の口は乱暴な侵入物からようやく解放された。
「…ケホ、ケホッ!」
公輝の精液を吐き出してしまうと、郁哉は荒く息をつきながら言った。
「…公ちゃん?」
公輝はしまったと思った。この後どうしようか、正体を明かすのかそうしないのか、
実は全く考えていなかった公輝だったが、向こうから正体が暴かれそうになると
逆上し、これまで以上に激しく郁哉のおちんちんを口で刺激し始めた。
口の周りを公輝の精液でべたべたにした郁哉はまた声をあげる。
「あっっ…、ふあっ!…」
郁哉の身体が一瞬こわばった。…と!
- category
- 子役