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  • 2010⁄12⁄22(Wed)
  • 03:49

赤鼻の先生

この話は、赤鼻の先生が院内学級に入るずーっと前の話。
神木隆之介と須賀健太はまだまだ小学生高学年。
同じ病室に移動になって間もないころの話です。


「ゲホッ、ゴホ………ッン………」
病室に隆の喘息の音が響き渡る。
まだまだ声変わりをしていないため少し高めの咳。
胸の肺をヒュウ、ヒューっとならしながら口を押さえている。

「……大丈夫?咳、辛そうだね。」
同室になった健太が心配そうにベッドの上から見ている。
でも見ているだけしかできない。
この前苦しそうなんで、同じ席に行き背中を擦ってあげたら、うるさい!っといって邪魔者扱いされたからだ。

「君には……この辛さわからないよ………ゲホゴホ…」
目を赤くした隆が言った
「君はドナーっていうのが見付かったら退院できるんでしょ?
でも僕は……治せない病気なんだから…………」
最後に大きな咳をしたあと布団に深く潜った

隆くんと同じ病室になってもう1ヶ月たつんだけど、なかなか仲良くできない
隆くんはいつも苦しそう
でも俺は貧血で倒れて病院へ来ただけ
病院の人やお父さんは笑顔で大丈夫といってくれている
なんで隆くんと同じ病室になったのかわからない
でも俺でも隆くんに役に立てることがあるはずだ!
神様、どうか隆くんの病気を直してあげてください!!

健太はその夜布団の中で悩みに悩んだ

次の日、朝早くから隆は治療を受けに別室へ移動した。
広い二人部屋で一人ぽつんと健太はベッドの上に座っている。

「病院って本っ当にひまだなあ。」
座りながら健太はドアの方をみた。
誰もいないのを確認すると健太は手を自分の股間に付け、モミモミ揉み始めた

柔らかいパジャマの上からギュッと握ると、その分刺激が強い。
健太の股間は直ぐに膨らみをました

最近よく股間がこしょばくなって自然に揉んでしまう。
特に勃起しているときにクキクキさせると、なんだか落ち着くことを知った。

しばらくすると、ズボンとパンツを付け根より下にずらし、ピーーンとしっかり上に向いたそれを指でねじったりして暇をもて余した。

まだまだ勃起しても皮が余っている。その先端にはピンク色になった皮があった。
ゴロンと寝ると布団を足にかけた
すると健太の突起物が天井に向いた。
ぴくん、ピクンと動かしながら目を軽く閉じた
「あーあ、隆くんと何を話せばいいんだ~」

一人で呟いているとコンコンと部屋のノックが入った。
「健太くん、入るわね」

看護師さんだった
「わぁ!ちょっと待って!!」

ガチャっと看護師さんが扉を開けるのが一歩遅いか、健太は足に被せていた布団を一気に自分に被せた

「健太くーん。お熱計ろうねぇ」
看護師さんは体温計を胸ポケットから出した。
その時健太はあることに気が付いた。
ズボンもパンツもはいていないため、股間を隠しているのが一枚の薄い布団だけだ。
しかも勃起中のため股間のところにはしっかりしたテントを作っている。
健太は慌てて布団の中から大きくなったものを両手で倒した
「……これって大ピンチかも……」
ボソッと呟くと、看護師さんが、ん?と健太の方を向いた
健太は目をぱっちり開けて、首を横に素早く降った

「それじゃぁお熱計るね~」
看護師さんが健太の布団に手をかけた

「あっ!!」
健太の声に看護師さんはビクッとして手を止めた
「な、なに?どうしたの?」
「………自分で出来るよ……」
健太は少し口をゴモゴモさせて、低い声で言った
心臓ははち切れそうにドキドキしているため今にもにやけそうだ
にやけを押さえようとしている顔が照れているように見えたのか、看護師さんは何かを察して体温計を渡した

健太は右手だけで股間を抑え、左手で体温計を受け取った
健太は目をパチクリさせて看護師さんの顔を見ている。
まさか……バレた?
健太の心臓は破裂しそうにバックンバックンしていた。
顔を看護師さんから離さないまま健太は体温計を脇の中に滑らせた

もちろん看護師さんは気付いてはいない
健太は思春期のためやってもらうのが恥ずかしいと思ったからである
しかし今の状態に後悔と罪悪感のある健太にはそこまで考える余裕がなかった

ジッと顔を見つめる健太に、どうしたの?と聞いた
「……何でもない…」
健太は看護師と反対方向にゴロンと横を向いた

健太は心臓が熱くなってきた。
それと同時に顔がどんどん赤くなる
目をギュッとつぶり、布団の中で丸くなった

看護師は健太のベッドから離れ、窓の方へ歩いた
そして閉まりきっていたカーテンをビヤッと開けた
健太は、今だ!という意気込みで、布団の中でズボンとパンツをはこうとした
ズボンとパンツに手をかけると看護師が窓の外を眺めながら言った

「最近隆之介君とは上手く言ってる?」
健太の手が止まった
「…………」
健太は少し下を向いてしばらく黙った。
そして小さな声でいった
「うん、大丈夫……」

看護師は、ふぅ。と息を吐くと窓を背もたれにして健太の方を向いた
「健太君、愛情ホルモンって知ってる?」
「……?」
健太の聞いたことのない言葉だった

「これはね、人間に秘められた力の一つで、手を握ったり抱き締められることで身体の調子がよくなるってものなの」
「だから頑張ってね!」
看護師はそれを一気に言うと荷物をもって、スタスタと部屋を出た

「愛情ホルモン………」
健太はこの言葉が妙に引っ掛かった
そしてこれからどうすれば隆之介と仲良くなれるかの希望が見えてきた
そしてずらしたズボンに気付いたのが、それから30分後のことだった

「愛情ホルモンかー」
健太はベッドに寝転がり、上を見ながらつぶやいた

頭の上で枕の変わりになっている手が痺れてきたくらいのとき、ドアがガチャっとあいた

黒く整った髪に車の模様がついた青いパジャマ。
身長は自分と同じくらい………隆くんだ!
隆之介は無表情のまま自分のベッドにスタスタ歩いていった。
なにか言わなくちゃ!
健太は心の中でさけんだ
そんなことを思っているともしらずに、
隆之介は健太との境界線にあるカーテンに手をかけた。

「ね、ねぇ……」
健太が小さな声で言った
その言葉に反応して、なんだよ。と返した
「検査してたの?どうだった?」
「……なんで君なんかに言わなくちゃいけないんだよ」
隆之介は突っ掛かるように言った。
「え……。」
健太は黙った
隆之介はふぅっと息をつくと、少し下を向いてカーテンを閉めようとした
「………そっちのベッドに……行っていい?」
健太の言葉に反応し、隆之介は健太の方をむいた

「………」
隆之介は黙っている
「ごめん、やっぱ無理だよね………」
「いいよっ」
健太はびっくりした
絶対に駄目と言われると思っていたのに、すんなり3文字でOKが出たからだ

「え、いいの?」
健太がもう一度確認すると、隆之介は、おいでよ。といって布団を少しあげた
今までに見たこともない隆之介の笑顔に、目をぱちくりさせてみている

「こないの?」
「あ、ごめん、すぐ行くね。」
健太は枕を持って隆之介のベッドへ入った
そして二人は寄り添いながらしばらく天井を見た

…………………。
「ねぇ。」
沈黙のあと始めに声を出したのは隆之介だった
「なんで一緒に寝ようと思ったの?」
「…………。」
健太はさっきの愛情ホルモンのことを話そうとしたが止めた
せっかくいい調子なのに話してしまったらまた嫌われると思ったからだ

隆之介は小さな声で言った。
「ボクもね………健太君と仲良くなりたかった…」
「!!!」
健太はビックリした
今まで自分が思ってたことをすんなり言ってくれたからだ
「いつも口悪いこといって……ごめんね。」
「お、俺も…なんか気分悪くさせちゃって…………ごめん。」
二人とも天井を向きながら小さな声で自分の思いを口走った
そして二人は同時に顔を見合わせてニコッと笑った
そしてまた天井を向くと隆之介が言った。
「ねぇ、健太くん。……………毛……ってもう生えた?」

「え?………まだだけど……」
健太はドキッとした
この流れだと隆くんのことも聞かなくちゃいけないのかな?
と思い、質問をしようとすると、何かが健太の股間の膨らみに触れたのがわかった

「あっ……」
健太はピクッと反応した
「ふぅーん、健太くんのこうなってんだー」
隆之介は天井を見ながらフフッと笑顔になった
それをみた健太は愛情ホルモンのことを思い出した

そうか!隆くんも俺の病気を直そうとしてくれてるんだ!!
そう思った健太は隆之介の股間に手を伸ばした
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