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  • 2010⁄11⁄18(Thu)
  • 00:30

地球とは違う惑星 (グロ)

地球とは違う惑星があった。この惑星には人が住み、長年戦乱が続いていた。
ある大陸では恐ろしい制度と選民主義により大国と小国連合が争っていた。
ある日、連合に属する小国が大国の突然の不意打ちにより敗れ投降した。
それが悲劇の始まりとは知らずに…

敗れた国の男達は年齢、体格によって分けられ別々の部屋に入れられた。
立派な体格を持つ屈強な戦士のいる部屋。子供の部屋。
そして労働力にならない男達は全員殺されている。
男達はこれから何が起こるのかを知らない。しかし、恐ろしいことが起こるのは予想できていた。
なぜなら、全員服を剥ぎ取られ、何も着ていない姿でいるからだ。

若い戦士のいる部屋に大国の兵士がやってきた。そして淡々と言う。
「これから貴様らに奴隷として生きていくための儀式を行う。一人ずつ来い」
とりあえず戦士達は命令に従い順番に行くことにする。まずは隊長だった男からだ。
隣の部屋に連れられた男は白い服を着た軍医らしき男に注射をされる。
そして設置された鎖に立ったまま両手両足を固定され、大の字で立たされる。
次にさるぐつわを噛まされ、身動きも口答えもできなくさせられた。
男が何をさせられるのか疑問に思っていると身体に違和感を感じはじめた。
見るとこのような状況にもかかわらず自分のペニスが勃起し、脈動していた。
「ふむ、準備は完了したようです」
「ああ、では今から奴隷の刻印を刻むことにしよう」
兵士が鋭く研がれた剣を腰から抜き出した。
それを見た男が何をするのか悟り、必死に抜け出そうと暴れるが無駄である。
「やれやれ、今回の戦士は情けないようですね」
「この前の戦士は覚悟を決めて大人しかったんですがね」
「むぐっ!!ふがっ!んん!!」
男の必死の懇願を見ながら剣を持った兵士は躊躇わず男のあれを切断した。
「むぐぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!?」
斬られた瞬間、男の目から、鼻から、口から体液が顔を伝って地面に垂れた。
そして切断された股間からは血液が溢れだし、床を朱く染める。
直ぐさま軍医が慣れた手つきで処置を施し、男は出血多量で絶命することは免れる。
そして別の兵士が鎖を外し、さらに別の部屋へと運ばれていく。
その部屋でさらに焼き印を施され、元戦士は奴隷としての生活が始まるのである。
敗国の戦士に与えられるのは戦場での戦死か男としての人生を失い奴隷として生きる人生のみである…

まだ戦場に立つには早い少年達は全裸で足に鎖を繋がれ街に連れられていた。
この街の広場で開かれる市場は奴隷市場の他にもうひとつある。
それは貴族層に対して少年を性欲処理のはけ口のために売る市場である。
そのため少年達は全員全裸で、さらに精力剤で強制的に勃起させられている。
ある少年は貴婦人に、ある少年は高位の僧に買われる。
そして渡される時に恐ろしい要望が少年達にされるのである。
ある少年はそのまま渡され、飽きられるか壊れるまで貴族のおもちゃにされる。
唯一施されるのは精菅を切られ、自身の生殖能力を失うこととなる手術である。
少年は悪趣味な貴族に泣きながら最後の自慰を見られながら行う。
心とは裏腹に薬で無理矢理勃たされたペニスはあっさりと子種を吐き出した。
これが人生最後の射精だと悟っているのか、一分近く精子を放出する。
そして最後の一滴を出し終えた少年は手術室へと連れられていくのだった…

一方、僧に買われた少年は男性の象徴を切り取られることになる。
戒律で女性を抱けない僧達に唯一許された性欲のはけ口となるために。
女の子っぽい見た目の少年は二次性徴を始める前に買われ、一生を寺院で過ごす。
まだ射精を経験していない少年は勃起した自分の生殖器を僧に言われるがままに扱きだす。
少年は始めたの快感に戸惑いながら何かが出ることに堪えようとした。
しかし、羞恥心よりも快感が勝り少年は我慢の限界を超える。
人生最初で最後の射精を始めた少年はあまりの快感に言葉にならない声をあげる。
それが終われば自身の男性の象徴を切断され、一生得ることのない快感と知らずに。
その後、僧達に全身を飽きられるか死ぬまで性欲のはけ口にされると知らずに。

この大国の兵士が強い理由に徹底的な遺伝子の選出がある。
この国では15歳になった少年は全員が剣術大会に出場し、勝ち残った少年のみが戦士となる。
そして負けた少年達は全員去勢され、商人や職人としての人生を歩む。
戦士となった少年達は滅ぼした国の女性達を全員連れていき、自身の子を孕ませる。
そしてその子供もまた、15になった段階で同じように別れていくのである。
そして奴隷となった男達は死ぬまで農業や鉱夫として過ごす。
これが、歪んだ思想によるこの国が栄える要因なのである…




独裁政権が長年敷かれてきた某国の地下で、ある施設が静かに稼働していた。
ドーム状の天井が覆う、だだっ広い空間にまるで軍事学校のような設備が整えられている。
ここでは日夜、ある目的で生み出された男子たちが切磋琢磨にカリキュラムをこなしていた。

「120、121…、ペースが落ちて来ているぞ貴様ら!」
軍服を着た男に監視される中、グラウンドの真ん中で10歳代の少年たちが腕立て伏せをしている。
不思議なことに彼らは皆全裸だった。汗水を垂らす若い身体は引き締まっており、贅肉がひとつも見当たらないボクサーのような筋肉で覆われていた。
恥毛も生えはじめており、腋や股間の間から若毛がちらちらと見える。
若い陰茎は誰のものも全て標準以上の大きさに育ち始めており、力瘤をつくる腕の上下運動によって地面に擦られ、鍛えられた腹筋に張り付くようにして勃起していた。

兄弟のように顔立ちの似た彼らだったが、そうではない。彼らはこの研究所で選別された遺伝子を掛け合わせて造られた、完全な肉体を持った人間を造る為の試験体なのだ。
母体となった卵子提供者によって微妙に個体差があるのだが、遺伝子操作を受けたおかげでどの個体も男子平均を上回る肉体能力を持っている。
その中で更に競争させられ、選り分けられた試検体のみが国家の為に働くことができると、彼らは教えられて育った。

彼らが常に全裸なのも途中観察が容易な為である。
毎日朝5時に起床する彼らは、朝立ちを隠さず堂々と整列して点呼を受ける。肉体強化のプログラムを受けた後、食事と休憩をはさみ、午後から身体検査が行われる。
身体検査では筋肉の発達具合、病気の有無などを調べられる他に、勃起能力や男性ホルモンの分泌調査など男性機能についても念入りに行われ、身長体重から男性器の成長まで全ての身体情報を記録される。
そして夜になると就寝室で二人一組に分けられ、お互いの身体をマッサージした後シャワーを浴び、疲労回復効果のある培養ジェルのベッドに包まれ一日を終えるのだ。

そうして16年の月日を経た彼らは、自他共に認められた逞しい青年となった。
その中でも、一際優れた頭脳と肉体を持った男子がいた。番号で呼ばれていた彼の名は15号という。
用意された肉体強化プログラムを誰よりも早くこなし、日々の身体検査でも医者を驚かせる程の成長率を見せていた彼は、自分が間違いなく優良な種の元に生まれてきたのだと確信していた。
他の試験体たちの誰よりも精悍な男らしい顔立ち、はち切れんばかりの胸筋や腹筋を有す男らしい肉体、そして勃起時には最大10インチ以上にもなる極大の男性器が、何よりも15号の自慢であった。

最終選別試験の日、試検体の青年たちは体操施設に集められた。
「これから、最終試験を始める。」
15号はにやりとほくそ笑んだ。その内容は全てにおいて彼が得意としていた分野ばかりであったからだ。
様々な能力テストを難なくクリアした15号は最後の格闘試験にて4対1のハンデを自ら申し込んだ。
余裕綽々といった15号の尊大な態度はくすぶっていた試検体たちの妬みに一気に火を付けた。4人は15号をねじ伏せる。
しかし次の瞬間、赤子を投げるようにして4人は引きはがされ、15号によって彼らは次々ノックアウトされていった。

もはや自分に敵う男などいない。完全に戦意を失った4人を見た時、15号は股間の疼きに気が付いた。そこはいつの間にか大きくそそり立ち、強く自己を主張している。格闘の興奮で彼の雄としての本能がそうさせたのだった。
15号は王者のように4人の前へ進みより、自らの一物に奉仕するよう命じた。痛みで恐れをなした彼らはすんなり従い、各々の手で熱い一物を包んだ。長大な男性器は4人の両手に包まれてやっとその雄々しい姿を隠した。
しばらくして、ぐつぐつと煮え滾ったような温度の迸りが敗者たちの顔面を汚す。15号はこれまでにない程の征服感に恍惚としていた。

試験終了後、当然の結果として15号は最優秀試検体として認定された。
その夜、15号はまだ見ぬ地上の女という生物を想像しては止まなかった。地上に出たら真っ先に女を見よう。15号は心に決めた。

しかし、彼は知らなかった。
15号が気持ちよく4人に射精していた場面を、カメラの奥から舐めまわすように見ていた者がいたことも、この施設が優秀な人材を育成するためにある場所ではないのだということも…。

次の朝、15号は研究員に連れられ、一面真っ白な部屋に連れてこられた。
手錠と足枷を嵌められ、15号は不審に思った。地上に連れて行かれるのではないのだろうかといぶかしむ。

研究員に囲まれながら、15号が座って待っていると、奥から黒スーツを着た男たちに守られた軍服姿の少年がつかつかと歩いてくる。
「君、ちょっと足が邪魔だよ。」
そう言われても何の意味か分からず、15号が呆けていると、研究員の手が強引に15号の股を開かせた。
「わあ、やっぱり大きいんだ。」
突然開かれた陰部をしげしげと見られ、15号は顔を真っ赤にした。ずる剥けの亀頭が少年軍人によって摘まみとられ、ぶらぶらとロープのように幹が弛む。
「早速、手術を始めてよ。この日を僕はずっと待ってたんだ。」
スーツの男たちに手伝われ、少年が軍服を脱いだ。
逞しい試検体たちの中で育った15号にとっては死んでいるかのように錯覚された、細い裸体が晒される。血色の良い健康的な15号とは違って、その肉体は弱々しく、真っ白だった。
15号は股間に揺れる粗末な一物に思わず噴きかけた。まだ皮も被ったままのそれと自分がぶら下げているものが同じだとは、彼には信じられそうにもなかった。

すっと、研究員が懐に手を入れ、注射器を取りだした。その針が15号の腕に近づいた時、彼はさすがにまずい雰囲気を感じ始めていた。だがそう思えたのは一瞬のことで、鋭い痛みが襲った後、すぐに薬が彼の意識を闇に落とした。



15号はストレッチャーに乗せられ、手術室へと運ばれた。白熱灯によって15号の逞しい肉体がくっきり照らし出される。
続いて全裸の少年が同じように運ばれてくると、マスクを被せられ麻酔を施される。

15号と少年が並ぶように配置される。ずらりと並んだ研究員たちが機材のチェックを終了した。
15号の意識は少しだけ戻ってきていた。だが依然として状況が掴めない。身体が動かないのだ。声すら出てこない。視覚と聴覚だけがはっきりとしていた。
自分は一体、何をされるのだとだんだん不安になってきたところで、手術着姿の医師がこう告げた。
「これより試検体15号より、将軍家御子息マルクス様への陰茎移植手術を開始する。」
陰茎移植!? 15号がその言葉に驚愕する中、彼の男性器周辺へ次々に局部麻酔がかけられた。
どんどん感覚を無くしていく下半身に対して、15号の脳はすっかり起きていた。今起こっていることが信じられなかった。優秀な自分がなぜこのような目にあうのだ!?
頭をあげると剃刀を持った研究員の手で、さらさらの陰毛が取り払われていくのが見えた。見る見るうちに毛の生えていない、幼児のような陰部に仕立て上げられる。研究員は陰茎までも丁寧に剃っていった。

「先生、勃起テストがまだです。」
「おお、いかんいかん。クリームを持ってきてくれ。」
ひんやりとしたクリームが股間に落とされ、剃られたばかりで敏感になったペニスに塗りこまれていく。他人に扱かれるのが気持ちいいのは格闘試験の時に経験済みだったが、こんな大勢の前で勃起など出来ない。
15号は押し寄せる快感を堪えるが、思いに反してその鉄でできたような硬い巨根は血を巡らせて完全に勃起した。
沢山の視線が自分の自慢の一物を注視している。15号はなぜだか興奮してしまった。更に大きくしなる銃身に感嘆の声が上がる。
「はしたない陰茎じゃ。我らの研究の成果じゃがのう。」
「マルクス様のものとなるにふさわしい大きさ、猛々しさであるのは間違いないかと。」
「うむ、内視鏡を用意しろ。」
15号の目の前で、彼の張り出した亀頭の先に内視鏡が埋められていく。15号は僅かにうめいた。痛くはないのだが中を弄られる感触がくすぐったいのだ。それは徐々に快感じみたものとなり、15号は射精しそうな切なさに身もだえした。
内視鏡による尿道の検査が終わり引き抜かれたそれは、ぐしょぐしょに濡れ糸を引いていた。
もっと見てほしいと15号は思った。尿道を擦る疼きは15号の羞恥心すら取り除いてしまったようだ。

性器の周りにマーカーが記され、医師がメスを手渡される。
きらりと光ったメスから思わず15号は目を背ける。しかし手術台がリクライニングし15号の頭が起こされた。
嫌でも自分の股間が見えるようになった15号は、まだ勃起の収まらない、立派に育った己の男性器を見た。
あの貧相な幼茎しか持たぬ少年に、この偉大な象徴を奪われてなるものかと、15号がいくら頑張っても彼の下半身は動いてくれなかった。

「勃起状態が続いているようだが、術式は継続する。まずは埋まっている部分を掘り起こすぞ。」
微動だにしない下半身の中心に、今メスが当てられた。15号は悔しさのあまり生まれて初めて泣いた。
鼻水を垂らし、嗚咽を漏らす彼の顔をいちいち見ているものはいなかった。彼らにとって15号はあくまでも人ではなく、試検体でしかなかった。
血の線を描き、下腹部が切り開かれる。黄色い皮下脂肪がほとんど見られない綺麗な体組織が露出する。
精管を避けて開腹部分が広げられた。袋が切り取られ、野球ボール大の白子が手術台の上に放り出された。
15号の雄の象徴はその根を深く体内に伸ばしていた。まるで奪われることを拒絶するかのように血管や神経の束が絡みつき、磨き抜かれた雄の肉体と一体化している。
だが医師達はそんなことなど意にも介さずメスを振るった。
体内に埋まっている海綿体を、15号からはがしていく音がぶちぶちと手術室に響く。
メスを深く身体に沈められた15号は確かに自分の巨根が根こそぎ持っていかれているのを感じていた。見るまでも無く、赤い水たまりの中で確実に、長い間お世話になってきた大事なペニスが切除されていくのがよくわかった。
―――ああ、おれの…、おれのコックがぁ!!!

最後までしぶとく体内に居座っていた組織が乱暴に切り刻まれ、完全に身体とその雄々しい15号自身が寸断された時、彼の男性器は別れを惜しむように、それを抱える医師の両手の中で真っ赤な血の射精を行った。
あれだけ大きく外へと飛び出した巨根だったにも関わらず、15号のペニスは深い場所までしっかりと埋まっていた。取り出すために開けられた穴は股間から肛門を一直線に裂く大きなもので、綺麗な動脈の血がどんどん溢れだしている。
身体の力が抜けていくのと同時に、15号はとてつもない喪失感を味わった。
二度と自慰の出来ない身体にされ、無傷とはいえ優秀な自分の種が入った玉も、剥きだしのまま放置されている。
施設では味わったことの無い感情が15号を支配した。それは絶望というものだった。

ステンレスのトレイに乗せられた15号のペニスは計測され、その結果は20インチを超えるものだとわかった。すぐさま隣の少年が待つ手術台に運ばれ、移植が始まる。
誰もいなくなった手術台から首を傾け、隣の様子を15号は見ていた。

どうやら少年の身体には15号から摘出した巨根は大きすぎるようだった。少年の貧相な身体を拒むようになかなか体内へと収まらない。
自慢だった己の逸物が、移植に対して抵抗している姿に15号は感動すら覚えた。もしかしたら、このまま移植に失敗した場合は戻ってくるかもしれない。そんな淡い期待すら15号の脳裏によぎる。

「駄目です。ちょっと大きすぎます。」
「医学的にも素晴らしい程の逸物なのだが…しかたない。」

トレイに戻されたと思った20インチの巨根が、医師によって鋏でちょきん、ちょきんと輪切りにされた。
15号は己の自慢だった一物に対する侮辱ともいえる狂気の光景に絶叫した。
見る見るうちに半分程の長さまで縮められたそれが拾い上げられ、少年の股間に空いた切開部に当てられると、今度はいとも簡単に入っていく。
少年の組織が海綿体に繋ぎ合わせられ、傷が閉じられた頃には、15号の顔は酷く腫れあがる程の涙でぼろぼろになっていた。
愉快そうに寝息を立てる新しい主の元で、かって誰よりも鍛え抜かれた肉体の生殖器として存在していた肉棒は、新たな血を充填させられて硬く張り立った。

――――――――――――
「ああんっ!! マルクスさま、すごいぃいっ!!」
「ふふ、このぶっといのが本当に好きなんだね、ヴァネアったら。」
将軍家の御屋敷で昼間から男女の嬌声が響く。
15号の荒々しい男根を自分のものにしてから2年が経ったこの日、マルクス少年はいつも通り自室のダブルベッドの上で、婚約者のヴァネアと身体を交えていた。
「んんああっ! ほ、本当に素晴らしいわぁ!! こんな、硬くて太いもの、どこで手に入れなさったのぉっ!!!」
「うーん、いいじゃんそんなこと。」
そう言いながらも、自分がこの名器を手に入れた時のことを、マルクスは思い出していた。

「ご気分はどう? ええと、…15号、くんだっけ?」
悪魔の移植手術から3日後、動けるまでに回復したマルクスは、手術台に寝かされたままの15号を見舞った。
15号は未だ衰えない筋肉質な肉体を晒していたが、その顔はやつれて幾分か細くなっていた。それでもマルクスの姿を見て、15号は犬歯を鳴らす。
マルクスの指示で、彼の股間に空いた無残な傷痕は縫合され、カテーテルが尿道に通されていた。ただし、その大きな睾丸は二つとも体内に戻されず、身体とつながれたままシャーレの中の培養液に浸りながら元気に漂っていた。
「あはは、何だか言いたそうだね。なんでこんなことをされているのか分からないって感じかな?」
マルクスは哀れな試検体に全てを答えてやった。
この施設で造っているのは優秀な人間ではなく、優秀な肉体の移植提供者であること。
ここで造られたものは一定の水準さえクリアすれば地上の移植手術が必要な人に提供されその生涯を閉じるということ。
そして最も優秀な男性器を持つ個体が15号であったこと。
「僕の家系って短小遺伝なんだよね。だから君みたいな立派な一物がどうしても欲しかったんだ。」
マルクスがおもむろにズボンを脱ぐと、そこにはふてぶてしく膝まで垂れた15号の元男性器が揺れていた。それを見た15号のカテーテルの先から僅かに尿が垂れる。
「君はこれからもずっと、その身体全部提供し終わるまで僕の持ち物だからね。筋肉の一筋、骨の一本まで使いきってあげる。」
股間を見せびらかすように手術台へと飛び乗ったマルクスは、下に転がっているふくよかな二つの睾丸に目をやった。
「これ、どうしてほしい?」
最後に残された、確かに男であるという証明。15号は種を残して欲しいと頼み込んだ。
優秀な種をどうにかして残したいと15号の本能は叫んでいた。

「馬鹿だなあ、身体を捌かれるだけの物にこんな立派なのいらないでしょ。」
まだ沢山種が残っている剥きだしの大玉を硬い軍靴の底で一気に踏まれた15号は、目玉をひっくり返し髪を引きちぎった。
限界まで平たく伸びた睾丸が臨界を迎え、亀裂が入ったかと思うと真っ二つに裂け、哀れな子種たちが血に混ざってシャーレの中にぶちまけられる。
シャーレを踏みつぶし、肉球がミンチになるまでマルクスは曳き潰すのを止めなかった。
カテーテルからは白い粘液がどろどろと溢れ、15号の股を汚した。
その後処置をした医師の話によれば、15号の精神は激痛と去勢のショックがたたり、二度と正気に戻ることはなかったという。

―――――――――――――

最後に精管を二つとも切り離され、15号は冷凍保存処理を施され地下に保管された。
15号の凍りついた、ペニスの無い筋骨逞しい肉体を思い出し、マルクスは満足げにヴァネアの子宮の行き止まりまで、その奪い取った男根で侵入し、精子をたっぷりと奥に注いだ。
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