- 2010⁄09⁄01(Wed)
- 21:08
某小学校6年2組3 KSK
「も、もうリーダーはいなくなったし、
俺は助けてくれるんですよね!?」
翼はアクアに駆け寄る。
「反省します。だから助けてください!」
再び土下座して許しを請う。
「でもさっき、翔にひどいことしてたよなぁ」
「それは翔が相手だから!」
立ち上がる翼。
「俺、反省してますって!」
アクアはニタリと笑うと、
「調子乗りすぎ」
チェーンソーが縦に動く。
「うぐっ!」
頭から股間に向かって衝撃が走った。
自分が斬られたのがわかった。
「あ、あ、お、俺……」
よろよろと歩く翼。
クラスのみんなのいるところまで行く。
「翼?」
クラス委員の陸が声をかける。
翼はそれを無視して、地面に体操座りをする。
翼の身体には、頭にも胸にも、背中にも、
縦に赤い線が入っていた。
「なぁ、これ、何の線?」
知っていて尋ねる順と渉。
「なんでもない。触るな……」
前を向いてボーッとしたまま、答える翼。
順と渉は、いつも良太をいじめる翼に、
仕返しをするいい機会とばかりに、
「パンツの中は、線あるのかな?」
と言って、地面に寝そべり、
体操座りの膝の下、左右から股間を除く。
黒のボクサーがモッコリしている。
まだ勃起は続いていて、精液のあともよくわかる。
「どうなってんだ?」
順と渉は、モッコリ部分を2人でつつく。
「うぎゃっ!」
正面を向いていた翼が上を向いて叫ぶ。
「う、ぎ、ぎぃっ!」
痛みに耐えている翼。
チンコも左右に分断されていて、
順と渉が触ったせいで、明らかにずれてしまったのだ。
「くっそぉ、てめぇらぁ!」
動くほどずれるのはわかっているから、反撃はできない。
黒のボクサーが血で濡れていく。
「渉、やるか」
「おう、順」
翼の血の気が引く。
何かわからないが、やめてほしい。
「やめて」
順と渉は、翼の両腕をそれぞれ持った。
右腕を持った順は右の方に、
左腕を持った渉は左の方に引っ張っていく。
「やめて、やめてください」
翼は、上を向いたまま、目だけ左右に動かして懇願する。
「せーので、思いっきり引くぞ!」
順が渉に指示する。
「オーケー!」
「やめてやめてやめて!!
お、俺こんな簡単に終わるの!?」
翼が叫ぶ。
「せーの!」
「やめてやめてやむみゃぶぶぶえいっ!」
ぶぢぃぃぃぃぃぃぃっ!!!
翼の身体は、切れ目の入った紙を切るような感じで、
一瞬で裂けてしまった。
右半身と左半身は、それぞれごろごろと転がり、
しばらくビクンビクンと動いていたが、すぐに止まった。
断面となったチンコを見ると、
まだ黒のボクサーのなかで勃起していた。
翔たちがいなくなり、良太もイジめられることはなくなった。
平和になった教室。
6年の遠足。
学年といっても、1組と2組しかない。
ある緑地公園だった。
アスレチックがあり、みんなそれを楽しんでいる。
良太、順、渉ももちろん遊んでいる。
翔たちには悪いが、すがすがしい気持ちで、
ゆったりと時間を満喫していた。
アスレチックを進んでいく。
ちょっと高いところをアスレチックで渡っていく。
次はロープでできたネットがあって、
そこを四つん這いになって行く。
「良太、順、はやく来いよ」
「待って、渉」
「は、はやい!」
中央に島のようなところがあり、そこで休む。
まず渉が上がり、次に良太と順が上がろうとするが、
そのとき渉は、何か驚いた表情をしていた。
「あ……」
その島には先客がいた。
ハーフのような外見、競パン1枚。
アクアレンジャーだった。
「ど、どうして?」
緊張する3人。
「今日の敵はお前らだ!」
順と渉の服が破れる。
2人は身体が動かせない。
良太は「ひいっ!」と言って、
「みんな呼んでくるっ!」
来たネットを伝っていく。
「良太、はやく帰ってきてっ!」
グレーのブリーフの順が叫ぶ。
「おまえ、どういうつもりなんだっ!」
黒のボクサーの渡は、アクアを睨む。
ネットの下に、良太が戻ってくる。
陸、雄太、健、卓真と一緒だ。
5人は、下から状況を見上げている。
「アクアレンジャー、もう終わったろ!」
雄太が言う。
「なんでこんなことを!?」
陸も戸惑っている。
アクアは冷静にそれに答えてくる。
「ある女子が渉に手紙を出した。
古風なやり方だけど、
渉はそれをみんなにバラし、
順と一緒に笑いものにしたんだ。
もちろん君たちも知ってるよな」
「ああ、でもそれは本人たちも反省したことのはず」
陸は反論する。
「それに前回のとき、翼にトドメをさしたのは、
こいつらだったな。
俺みたいな正義の使者じゃないのに、
友達に手を下すなんて」
「それはお前も原因だろ!」
雄太が大声を出す。
「ともかくこいつらも俺の力で本気で反省させる」
アクアが順と渉を指差す。
「そうはさせねぇ!」
雄太たち野球部3人が上ろうとすると、
島を囲むネットのロープが変質する。
「!?」
それは細い鉄線になっている。
物を切り落とせそうなほど細い。
「それ以上登ってこないで。
カラダ、スパスパいくよ?」
アクアが脅す。
それ以上近づけない3人。
例の電気マッサージ器が出現。
アクアは両手に1個ずつ持ち、
ニヤリとしながらゆっくりと2人の股間に押し付けた。
順と渉は、島の端に追い詰められ、
もうそれ以上さがれないのだ。
いつの間にか他のやつらも周りにいた。
その中には、例の女子もいた。
「うあ、あああうああっ!」
「ああんっ、ああうあああんっ!」
声をあげる渉と順。
友達はなすすべもなく、
2人が勃起するのを見ているだけだ。
「へうああっ! あっ、あっ、あっ!!!」
渉が先にヤバくなってきた。
「えゃあああんっ!」
それを見た順も一気に完全に勃起。
2人は同時に、
『はあうあああああんっ!!!』
ぴゅるううっ!!
射精した。
順のブリーフと渉のボクサーから精液がにじみ出る。
「ふん、これで反省するか?
とくに、渉、お前を好きだったやつがそこにいるぞ?」
渉と順は、その女子の方に目をやる。
何の表情もなく、観客のようにそこにいるのを見て、
むしろ腹が立ってくる2人。
「だ、誰があんな女子1人のために!」
渉がアクアに殴りかかる。
順も反対側に回り、背後から殴ろうとする。
が、アクアは身軽に身体をずらす。
2人はおたがいにぶつかり、そのまま島から落ち、
ネットに足をついてしまう。
ネットはすでに金属の網になっているのだ。
「あぎゃあああ!!」
「うぎゃああああ!!」
ぽろぽろと足の指が、ネットの間から地面に落ちていく。
なんとかネットが足に食い込んでいるが、それで立っている状態。
「い、いでででえぇえっ!」
叫ぶ渉。
「ぐぎいいいいぎぎぎ!」
歯を食いしばる順。
なんとか2人、島に戻りたいが、
網が食い込んで、足を上げることができない。
「ど、どうしたらっ! あぎゃああああっ」
渉が叫び続ける。
2人はおたがいをつかみ、立っているだけだ。
が、そのとき、順に恐ろしい考えが浮かんだ。
「渉、ごめん!」
ドンっと渉を押す順。
「ん?」
渉の身体は倒れていく。
ネットの上に。
「うぁぎゃあああああああっ!!」
身体の正面からネットについてしまった渉。
「あっ、あっ、あっ、食い込むっ!
ああっ、ああっ、顔っ、顔にぉっ!!」
順は、渉の上に乗り、島の方へ向かおうとする。
「えぶっ、ぢ、ぢゅん、ひ、ひきょ、う……」
順が渉の太ももに乗り、そこに体重をかけると、
ぐぐっと沈み、そのまま、トコロテンのように抜け、
ばらばらの肉片になった太ももが、
地面にぼとぼとと落ちていく。
「ふぎゅええぶぶぶあああああっ!!」
網の食い込む顔は地面に向いているので、
渉にはその状況がよく見える。
太ももの大部分が落ち、膝から下は、
本体についているのかどうかわからないくらい。
「順、お、おりろぶやああ!」
順が渉の尻あたりに踏み出す。
「あびゃあああ!」
黒のボクサーがさらに押し付けられ、
「あ、ぢ、ぢんごおおおっ!!」
落ちた肉体とボクサーの布に交じり、
3分割にされたチンコがあった。
さらに1歩。
胸の辺りに踏み出す。
「うぶぎゅあああぇええあああっ!!」
や、やめでぇええ!!」
次、頭に来るのは、渉にも予想できた。
「おねがひいい、おりでぇえっ!!」
順は、渡の頭を踏み台にして、
島に向かってジャンプを試みる。
踏み込んだ瞬間、
「や、やめでぐぶぶぶぶぶべべええっぴぴゃっ!!」
頭がネットで切られてばらばらになり、
地面へと落ちて、下にたまっていった。
ネットの上には、膝から下と、
ところどころにわずかに残っているだけ。
「お、順、戻ってきたのか」
(そうだった、戻っても、アクアがいる)
再び絶望に襲われる順。
アクアがいつものチェーンソーを取り出す。
「ほら!」
アクアはチェーンソーで順を攻撃しようとする。
が、いつもほどの速さはなく、順にも避けられる。
(いいぞ!)
何度も攻撃するアクア。
だがことごとく順は避ける。
足は痛くてそれほど動けないが、
それよりもアクアの攻撃が遅いのだ。
(どうしてそんな遅い?)
順は理解できなかった。
そういうぬるい攻撃が続いた。
お昼の時間はとっくに過ぎ、もうすぐ帰る時間。
それでもアクアの遅い攻撃は続いている。
「はぁ……はぁ……」
順は疲れているが、
それに合わせてアクアも遅くなるため、
順は攻撃が当たらないでいる。
が、少しでも動きを止めれば、やられるのだ。
つねに緊張していなければならないストレス。
そのときだった。
「う、ああああああっ!
もういやだぁあああああっ!!」
ついに終わりのない繰り返しに、
順は耐えられなくなった。
混乱した順は、ネットの方を向き、
「うひゃひゃひゃひゃああっ!
おっひゃあああああ!!」
両腕を広げ、自ら思いっきり跳躍。
ネットに飛び込んでいった。
「これで逃げられるじゃん!
気づかなかった僕ってバカだよぶぶぶばばああびゃああああ!」
グレーのブリーフ一丁の順は、
そのまま身体がズンっとネットに乗る。
「あびびびびゃびばびゃぶぶぶぶぶぶびぴぷっ!!」
その勢いで沈んでいき、
「ゃ」
ぼとぼとぼとぼとぼと……
勢いだけできれいにすべてコマ切れになった。
「学校から悪を一掃するのが俺の役割さ!」
と言って、アクアは去っていった。
「ついにアクアレンジャーが、暴走……」
ある朝、早めに来ていた陸がつぶやく。
「俺のクラスだし、なんとかしないと」
建物の最上階にある教室からは、校門が見下ろせる。
校門のすぐ横には駄菓子屋があり、
良太がいま通ったところだ。
陸は何気なくそれを見ていた。
「あ」
思わず声が出る。
(良太、今、万引きした?)
店頭に出てた菓子を取ったように見えたのだ。
(見間違いかもしれないけど、
本当なら、ヤバいときにヤバいことをしたな……)
失笑する陸。
今日の午後は、生徒会長の立候補者の演説。
それでみんな体育館に集まることになっている。
今回は、陸と隣のクラスの孝治が立候補した。
孝治は学校でいちばん背が高く、
陸に負けず爽やかな性格で人気もあった。
すべてこの演説にかかっている。
「アクアが現れるかもしれない」
陸が5人を集め、体育館に行く前に作戦を立てる。
「まず、誰が狙われるかだ」
陸が話を切り出す。
雄太は、
「一番狙われなさそうなのは陸だな。
俺たち野球部3人は、その次に狙われなさそうだが、
その中では誰が一番狙われやすそうかはわからない」
と言い、良太以外みんな賛成した。
「え、次、僕なのかな……」
雄太の考えではそういうことになる。
不安そうな良太。
「良太、心当たりとかはあるのか?」
健が尋ねる。
「ちょっと……兎と鶏をイジめたかも……
別にそこまで痛めつけてないし、
僕も翔たちにやられてイライラしてて……」
呆れ顔のみんな。
「まあ、アクアみたいのが出現するなんて思わないもんな」
雄太が一応フォローする。
「他にないのか? 今朝とか」
陸が今朝のことが気になるようだ。
良太は顔を青くして、しばらくして白状する。
「今朝、万引きしちゃった」
カバンから、小さい菓子を出す。
「ば、バカやろっ!」
卓真が良太の胸ぐらをつかむ。
「完全な犯罪だろっ!
しかも今そんなことやったらクラスを危険にさらす、
って少し考えればわかるじゃねぇか!」
泣きそうな良太。
「いろいろ言いたいが、今は争う時じゃない」
雄太が卓真を止める。
「じゃあ、作戦に移ろう。良太を守る計画で」
陸が仕切る。
「俺は演説があるから、演壇の上にいる。
そこからアクアがいないか、常に監視する」
陸は、壇上からの監視要員となる。
「じゃあ、俺たち3人で、良太を守ればいいな。
良太と離されたら終わりだから、そばにいないといけないな」
雄太、健、卓真の野球部3人は、その役目に決まる。
良太は、みんなに礼を言った。
体育館、すでに陸と孝治と選挙担当の教員が壇上にいる。
良太、雄太、健、卓真は、フロアで6年1組男子の列をつくっていたが、
何かあればすぐに良太を包囲できるように手は打ってあった。
あらかじめ陸と孝治でじゃんけんしていて、
孝治が先に演説することになっていた。
孝治の演説が終わり、次は陸が話し始める番。
陸が壇上の演台の前に立ったときだった。
(アクア……)
いつの間にか、壇のすぐ下、先生たちの列にアクアが紛れ込んでいる。
陸と目が合い、ニヤリと笑う陸。
(みんなまだ気づいてないのか!?)
陸が雄太に視線で合図を送ると、雄太たちにも緊張が走った。
俺は助けてくれるんですよね!?」
翼はアクアに駆け寄る。
「反省します。だから助けてください!」
再び土下座して許しを請う。
「でもさっき、翔にひどいことしてたよなぁ」
「それは翔が相手だから!」
立ち上がる翼。
「俺、反省してますって!」
アクアはニタリと笑うと、
「調子乗りすぎ」
チェーンソーが縦に動く。
「うぐっ!」
頭から股間に向かって衝撃が走った。
自分が斬られたのがわかった。
「あ、あ、お、俺……」
よろよろと歩く翼。
クラスのみんなのいるところまで行く。
「翼?」
クラス委員の陸が声をかける。
翼はそれを無視して、地面に体操座りをする。
翼の身体には、頭にも胸にも、背中にも、
縦に赤い線が入っていた。
「なぁ、これ、何の線?」
知っていて尋ねる順と渉。
「なんでもない。触るな……」
前を向いてボーッとしたまま、答える翼。
順と渉は、いつも良太をいじめる翼に、
仕返しをするいい機会とばかりに、
「パンツの中は、線あるのかな?」
と言って、地面に寝そべり、
体操座りの膝の下、左右から股間を除く。
黒のボクサーがモッコリしている。
まだ勃起は続いていて、精液のあともよくわかる。
「どうなってんだ?」
順と渉は、モッコリ部分を2人でつつく。
「うぎゃっ!」
正面を向いていた翼が上を向いて叫ぶ。
「う、ぎ、ぎぃっ!」
痛みに耐えている翼。
チンコも左右に分断されていて、
順と渉が触ったせいで、明らかにずれてしまったのだ。
「くっそぉ、てめぇらぁ!」
動くほどずれるのはわかっているから、反撃はできない。
黒のボクサーが血で濡れていく。
「渉、やるか」
「おう、順」
翼の血の気が引く。
何かわからないが、やめてほしい。
「やめて」
順と渉は、翼の両腕をそれぞれ持った。
右腕を持った順は右の方に、
左腕を持った渉は左の方に引っ張っていく。
「やめて、やめてください」
翼は、上を向いたまま、目だけ左右に動かして懇願する。
「せーので、思いっきり引くぞ!」
順が渉に指示する。
「オーケー!」
「やめてやめてやめて!!
お、俺こんな簡単に終わるの!?」
翼が叫ぶ。
「せーの!」
「やめてやめてやむみゃぶぶぶえいっ!」
ぶぢぃぃぃぃぃぃぃっ!!!
翼の身体は、切れ目の入った紙を切るような感じで、
一瞬で裂けてしまった。
右半身と左半身は、それぞれごろごろと転がり、
しばらくビクンビクンと動いていたが、すぐに止まった。
断面となったチンコを見ると、
まだ黒のボクサーのなかで勃起していた。
翔たちがいなくなり、良太もイジめられることはなくなった。
平和になった教室。
6年の遠足。
学年といっても、1組と2組しかない。
ある緑地公園だった。
アスレチックがあり、みんなそれを楽しんでいる。
良太、順、渉ももちろん遊んでいる。
翔たちには悪いが、すがすがしい気持ちで、
ゆったりと時間を満喫していた。
アスレチックを進んでいく。
ちょっと高いところをアスレチックで渡っていく。
次はロープでできたネットがあって、
そこを四つん這いになって行く。
「良太、順、はやく来いよ」
「待って、渉」
「は、はやい!」
中央に島のようなところがあり、そこで休む。
まず渉が上がり、次に良太と順が上がろうとするが、
そのとき渉は、何か驚いた表情をしていた。
「あ……」
その島には先客がいた。
ハーフのような外見、競パン1枚。
アクアレンジャーだった。
「ど、どうして?」
緊張する3人。
「今日の敵はお前らだ!」
順と渉の服が破れる。
2人は身体が動かせない。
良太は「ひいっ!」と言って、
「みんな呼んでくるっ!」
来たネットを伝っていく。
「良太、はやく帰ってきてっ!」
グレーのブリーフの順が叫ぶ。
「おまえ、どういうつもりなんだっ!」
黒のボクサーの渡は、アクアを睨む。
ネットの下に、良太が戻ってくる。
陸、雄太、健、卓真と一緒だ。
5人は、下から状況を見上げている。
「アクアレンジャー、もう終わったろ!」
雄太が言う。
「なんでこんなことを!?」
陸も戸惑っている。
アクアは冷静にそれに答えてくる。
「ある女子が渉に手紙を出した。
古風なやり方だけど、
渉はそれをみんなにバラし、
順と一緒に笑いものにしたんだ。
もちろん君たちも知ってるよな」
「ああ、でもそれは本人たちも反省したことのはず」
陸は反論する。
「それに前回のとき、翼にトドメをさしたのは、
こいつらだったな。
俺みたいな正義の使者じゃないのに、
友達に手を下すなんて」
「それはお前も原因だろ!」
雄太が大声を出す。
「ともかくこいつらも俺の力で本気で反省させる」
アクアが順と渉を指差す。
「そうはさせねぇ!」
雄太たち野球部3人が上ろうとすると、
島を囲むネットのロープが変質する。
「!?」
それは細い鉄線になっている。
物を切り落とせそうなほど細い。
「それ以上登ってこないで。
カラダ、スパスパいくよ?」
アクアが脅す。
それ以上近づけない3人。
例の電気マッサージ器が出現。
アクアは両手に1個ずつ持ち、
ニヤリとしながらゆっくりと2人の股間に押し付けた。
順と渉は、島の端に追い詰められ、
もうそれ以上さがれないのだ。
いつの間にか他のやつらも周りにいた。
その中には、例の女子もいた。
「うあ、あああうああっ!」
「ああんっ、ああうあああんっ!」
声をあげる渉と順。
友達はなすすべもなく、
2人が勃起するのを見ているだけだ。
「へうああっ! あっ、あっ、あっ!!!」
渉が先にヤバくなってきた。
「えゃあああんっ!」
それを見た順も一気に完全に勃起。
2人は同時に、
『はあうあああああんっ!!!』
ぴゅるううっ!!
射精した。
順のブリーフと渉のボクサーから精液がにじみ出る。
「ふん、これで反省するか?
とくに、渉、お前を好きだったやつがそこにいるぞ?」
渉と順は、その女子の方に目をやる。
何の表情もなく、観客のようにそこにいるのを見て、
むしろ腹が立ってくる2人。
「だ、誰があんな女子1人のために!」
渉がアクアに殴りかかる。
順も反対側に回り、背後から殴ろうとする。
が、アクアは身軽に身体をずらす。
2人はおたがいにぶつかり、そのまま島から落ち、
ネットに足をついてしまう。
ネットはすでに金属の網になっているのだ。
「あぎゃあああ!!」
「うぎゃああああ!!」
ぽろぽろと足の指が、ネットの間から地面に落ちていく。
なんとかネットが足に食い込んでいるが、それで立っている状態。
「い、いでででえぇえっ!」
叫ぶ渉。
「ぐぎいいいいぎぎぎ!」
歯を食いしばる順。
なんとか2人、島に戻りたいが、
網が食い込んで、足を上げることができない。
「ど、どうしたらっ! あぎゃああああっ」
渉が叫び続ける。
2人はおたがいをつかみ、立っているだけだ。
が、そのとき、順に恐ろしい考えが浮かんだ。
「渉、ごめん!」
ドンっと渉を押す順。
「ん?」
渉の身体は倒れていく。
ネットの上に。
「うぁぎゃあああああああっ!!」
身体の正面からネットについてしまった渉。
「あっ、あっ、あっ、食い込むっ!
ああっ、ああっ、顔っ、顔にぉっ!!」
順は、渉の上に乗り、島の方へ向かおうとする。
「えぶっ、ぢ、ぢゅん、ひ、ひきょ、う……」
順が渉の太ももに乗り、そこに体重をかけると、
ぐぐっと沈み、そのまま、トコロテンのように抜け、
ばらばらの肉片になった太ももが、
地面にぼとぼとと落ちていく。
「ふぎゅええぶぶぶあああああっ!!」
網の食い込む顔は地面に向いているので、
渉にはその状況がよく見える。
太ももの大部分が落ち、膝から下は、
本体についているのかどうかわからないくらい。
「順、お、おりろぶやああ!」
順が渉の尻あたりに踏み出す。
「あびゃあああ!」
黒のボクサーがさらに押し付けられ、
「あ、ぢ、ぢんごおおおっ!!」
落ちた肉体とボクサーの布に交じり、
3分割にされたチンコがあった。
さらに1歩。
胸の辺りに踏み出す。
「うぶぎゅあああぇええあああっ!!」
や、やめでぇええ!!」
次、頭に来るのは、渉にも予想できた。
「おねがひいい、おりでぇえっ!!」
順は、渡の頭を踏み台にして、
島に向かってジャンプを試みる。
踏み込んだ瞬間、
「や、やめでぐぶぶぶぶぶべべええっぴぴゃっ!!」
頭がネットで切られてばらばらになり、
地面へと落ちて、下にたまっていった。
ネットの上には、膝から下と、
ところどころにわずかに残っているだけ。
「お、順、戻ってきたのか」
(そうだった、戻っても、アクアがいる)
再び絶望に襲われる順。
アクアがいつものチェーンソーを取り出す。
「ほら!」
アクアはチェーンソーで順を攻撃しようとする。
が、いつもほどの速さはなく、順にも避けられる。
(いいぞ!)
何度も攻撃するアクア。
だがことごとく順は避ける。
足は痛くてそれほど動けないが、
それよりもアクアの攻撃が遅いのだ。
(どうしてそんな遅い?)
順は理解できなかった。
そういうぬるい攻撃が続いた。
お昼の時間はとっくに過ぎ、もうすぐ帰る時間。
それでもアクアの遅い攻撃は続いている。
「はぁ……はぁ……」
順は疲れているが、
それに合わせてアクアも遅くなるため、
順は攻撃が当たらないでいる。
が、少しでも動きを止めれば、やられるのだ。
つねに緊張していなければならないストレス。
そのときだった。
「う、ああああああっ!
もういやだぁあああああっ!!」
ついに終わりのない繰り返しに、
順は耐えられなくなった。
混乱した順は、ネットの方を向き、
「うひゃひゃひゃひゃああっ!
おっひゃあああああ!!」
両腕を広げ、自ら思いっきり跳躍。
ネットに飛び込んでいった。
「これで逃げられるじゃん!
気づかなかった僕ってバカだよぶぶぶばばああびゃああああ!」
グレーのブリーフ一丁の順は、
そのまま身体がズンっとネットに乗る。
「あびびびびゃびばびゃぶぶぶぶぶぶびぴぷっ!!」
その勢いで沈んでいき、
「ゃ」
ぼとぼとぼとぼとぼと……
勢いだけできれいにすべてコマ切れになった。
「学校から悪を一掃するのが俺の役割さ!」
と言って、アクアは去っていった。
「ついにアクアレンジャーが、暴走……」
ある朝、早めに来ていた陸がつぶやく。
「俺のクラスだし、なんとかしないと」
建物の最上階にある教室からは、校門が見下ろせる。
校門のすぐ横には駄菓子屋があり、
良太がいま通ったところだ。
陸は何気なくそれを見ていた。
「あ」
思わず声が出る。
(良太、今、万引きした?)
店頭に出てた菓子を取ったように見えたのだ。
(見間違いかもしれないけど、
本当なら、ヤバいときにヤバいことをしたな……)
失笑する陸。
今日の午後は、生徒会長の立候補者の演説。
それでみんな体育館に集まることになっている。
今回は、陸と隣のクラスの孝治が立候補した。
孝治は学校でいちばん背が高く、
陸に負けず爽やかな性格で人気もあった。
すべてこの演説にかかっている。
「アクアが現れるかもしれない」
陸が5人を集め、体育館に行く前に作戦を立てる。
「まず、誰が狙われるかだ」
陸が話を切り出す。
雄太は、
「一番狙われなさそうなのは陸だな。
俺たち野球部3人は、その次に狙われなさそうだが、
その中では誰が一番狙われやすそうかはわからない」
と言い、良太以外みんな賛成した。
「え、次、僕なのかな……」
雄太の考えではそういうことになる。
不安そうな良太。
「良太、心当たりとかはあるのか?」
健が尋ねる。
「ちょっと……兎と鶏をイジめたかも……
別にそこまで痛めつけてないし、
僕も翔たちにやられてイライラしてて……」
呆れ顔のみんな。
「まあ、アクアみたいのが出現するなんて思わないもんな」
雄太が一応フォローする。
「他にないのか? 今朝とか」
陸が今朝のことが気になるようだ。
良太は顔を青くして、しばらくして白状する。
「今朝、万引きしちゃった」
カバンから、小さい菓子を出す。
「ば、バカやろっ!」
卓真が良太の胸ぐらをつかむ。
「完全な犯罪だろっ!
しかも今そんなことやったらクラスを危険にさらす、
って少し考えればわかるじゃねぇか!」
泣きそうな良太。
「いろいろ言いたいが、今は争う時じゃない」
雄太が卓真を止める。
「じゃあ、作戦に移ろう。良太を守る計画で」
陸が仕切る。
「俺は演説があるから、演壇の上にいる。
そこからアクアがいないか、常に監視する」
陸は、壇上からの監視要員となる。
「じゃあ、俺たち3人で、良太を守ればいいな。
良太と離されたら終わりだから、そばにいないといけないな」
雄太、健、卓真の野球部3人は、その役目に決まる。
良太は、みんなに礼を言った。
体育館、すでに陸と孝治と選挙担当の教員が壇上にいる。
良太、雄太、健、卓真は、フロアで6年1組男子の列をつくっていたが、
何かあればすぐに良太を包囲できるように手は打ってあった。
あらかじめ陸と孝治でじゃんけんしていて、
孝治が先に演説することになっていた。
孝治の演説が終わり、次は陸が話し始める番。
陸が壇上の演台の前に立ったときだった。
(アクア……)
いつの間にか、壇のすぐ下、先生たちの列にアクアが紛れ込んでいる。
陸と目が合い、ニヤリと笑う陸。
(みんなまだ気づいてないのか!?)
陸が雄太に視線で合図を送ると、雄太たちにも緊張が走った。
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