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  • 2015⁄11⁄28(Sat)
  • 00:34

教団の少年達

1.囚われた少年

尾高拓己(おだか・たくみ)は腕や手首の痛みで目を覚ました。頭もジンジンと不快に痛む。白く冷たい光の中で、拓己は半ばパニックを起こしながら自分が置かれた状況と周囲の様子を確かめた。
自宅の自分の部屋と恐らくほぼ同様の広さ、つまり四畳半程の狭さの四角い部屋。部屋の中には、自分と自分が縛り付けられた簡素な椅子の他には何も無い。しかし椅子は床に直付けされているらしく、拓己がどれだけ体を動かしてもビクともしなかった。拓己が座らされた正面には扉が一つ。背後の壁も含めて窓は一切無かった。
拓己は自身を縛めるナイロンロープをなんとか緩めようと腕に力を入れたが、中学二年生の少年の力ではどうともならなかった。寧ろ拓己が暴れれば暴れるほどロープが肉に食い込んでくるようで、拓己は溜息をつくと無理に体を動かすのをやめた。
拓己は顔を落とすと、鈍痛が続く頭で記憶を辿った。冬休みの一日目の夜、中学校のサッカー部の練習を終えて帰宅した拓己は、母親が作り置きしていた料理を電子レンジで温め一人で夕食をとった。両親は数年前に相次いで職を失って以来、入信する教団で仕事に就き家を空けがちになった。二歳年上の兄である弘己(ひろみ)は、自分と共に教団や教団を心底信奉する両親に否定的であったにも関わらず、教団が運営する高校に何の前触れも無く進学し、それ以来夏休みにも帰らなくなった。全寮制の別学制高校の生徒として常に教団の施設内で生活しているらしく、恐らくこの年末年始にも自宅には姿を見せないだろう。両親は時折面会に訪れており、拓己もよく誘われはするものの、恐らく弘己はもう自分が知る兄ではなくなっている、そう直感する拓己は絶対に応じずにきた。
数年前までは家族四人で囲んでいた食卓に、今では拓己の姿しか無かった。きっと仕事の合間を見付けて帰宅した母がクリスマスのケーキとして残してくれたのであろうロールケーキをつつきながら、拓己は泣いた。そして、急な眠気に襲われた拓己は風呂にも入らずに自身のベッドに潜り込んだ。
ロープで縛られた拓己は、部屋着と寝間着兼用のジャージ姿のままだった。首を巡らして臭いを嗅ぐと、乾いた汗の臭気が上がってくる。今が何時であるのかは分からなかったが、拓己は自分が拉致されたタイミングを理解した。そして急な眠気の原因にも、拓己自身敢えて避けていた可能性に、思い至った。
拓己の前の扉が開いたのは、その時だった。恐る恐る開かれた扉から現れたのは拓己の両親だった。二人とも悲痛な面持ちであったことは拓己にも分かった。だが、拓己は怒声を上げずにはいられなかった。
「っざっけんなっ俺のこと拉致りやがったなっ俺の食事に眠り薬入れたんだろっそれともケーキかよっ、あんなもん食うんじゃなかったクソババアッ」
「ちがうのっ拓己っ」「聞け拓己っ」
「やっぱお前らなんじゃねーかっ」
今にも泣き出しそうな母を前に、戸惑う父を前に、激昂した拓己は涙を流していた。両親に向かってこんなことは言いたくなかった。だが留まらぬ怒りもまた事実だった。
「兄ちゃんのことも拉致ったんだろっ無理矢理教団の学校入れたんだろっ」
拓己は俯いて嗚咽を漏らした。拓己は弘己のことを誤解していた可能性にようやく思い至った。弘己は自ら望んで拓己を裏切り教団に入ったのではない。今拓己がそうされているように、両親の手によって強制的に教団に連れ込まれてしまったのだと。
「兄ちゃん…っ」
拓己は鼻声で弘己に呼び掛け、肩を震わせた。ジャージの太腿にポツリポツリと悔し涙が落ちる。
「弘己は、元気だ」「拓己にも分かってほしかったの」
父と母の言葉に、拓己は応えなかった。
「今日は、直々に教王様が拓己に『御手当』くださるの」
教王(きょうおう)や御手当(おてあて)というのはこの教団独自の用語だった。教王とは教祖を指し、また教王はその掌を接触させることで怪我や病を治療することができた。また教王の掌を額に置いてもらった者は、大量且つ難解な教義や教祖の考えを即座に理解できる、とされていた。
教王の御手当のことは両親から何度も聞かされ、弘己も拓己もうんざりしていた。拓己は顔を上げると母を睨み付けた。
「ウゼーよっオテアテなんかいらねーしっ教祖のクソなんか会いたくねーよバーカっ」
「黙れ拓己っ」
「お前が黙れよクソジジイッ、あいつのせいで家族メチャクチャになったんだろーがっ」
父の一喝にも拓己は怒鳴り返した。
「尾高拓己君、ですか。元気な男の子ですね」
低い声が、しかし凜としてその場に通る声が親子の間に響いた。ハッとした顔で父と母は身を引き、土下座した。拓己も新たな登場人物に口を噤んだ。
「けれども、ご自身を産み育ててくださったご両親を、謗ってはなりませんよ」
柔らかな物腰の壮年男性は、僧侶が身に付ける裳付(もつけ)のような作りで、しかし純白の着物を纏って静かに立っていた。頭髪を剃った様子は正に僧侶で、この教団が仏教の言葉や様式を借りていることにも整合していた。写真を「偽りを写す」として避けるこの教団では、年次行事などでしか教王や幹部の顔を見ることができず、拓己も教団の有力者の顔を知りはしなかった。だが、その姿容と雰囲気から十分に悟ることができた。教王自身が現れたのだと。
「っざけんなっ、全部お前のせいじゃねーかっ、二人を返せよ兄ちゃんを返せよっ」
拓己は教王に対して顔を突き出すと、体に食い込むロープを意にも介さず全身を激しくよじった。
「ロープほどけよっお前のことぶん殴ってやるっ」
「やめて拓己っ」「拓己黙るんだっ」
両親の叫び声を片手で制して、教王は拓己に近寄った。拓己は思わず顔を引くと、教王の顔を見上げた。表情を崩さない教王の細い目が、その灰色の瞳が、拓己の目を覗き込む。間近に視線を合わせ、拓己の背筋にゾクリと寒気が走った。
「な…、なんだよ…」
拓己はなんとか言葉を続けるが、それは最早虚勢以外の何物でもなかった。自分自身の中身まで覗き込まれ、視線に全身を縛られてしまった畏怖。拓己の声は震え、全身に鳥肌が立っていた。
「尾高拓己君、あなたにも私の教団が目指すことを知っていただきたいのです」
教王は左手で右の袖を押さえ、右手を拓己に向かって伸ばした。拓己の視界で、教王の掌が徐々に大きくなっていく。拓己は恐怖を直感していた。教王の掌が何らかの力を有し、掌が自分自身に接触したら最後、自分自身がその力に絶対に逆らえないことを予感した。拓己の喉が一気に乾く。もう声は出ない。額や背中に冷や汗が浮き出し、全身がブルブルと震える。
「や…」
拓己は枯れた声を搾り出すが、何の抵抗にもならなかった。教王の右手が拓己の頭を囚え掌が拓己の額に押し当てられる。拓己は額に一瞬の高熱を感じた。その熱は直ちに頭部全体へ、そして胸部から腰、更に全身へと広がっていく。まるで、サッカーの練習の後に浴びる熱いシャワーのように、それはとても心地良いものだった。何もかもが優しく押し流されていく、そんな感覚に拓己の全身は悦び、そして拓己の心は自ら溺れた。疲れて寝入った時の布団の柔らかさと温かみにも似た快楽の誘惑に、拓己は簡単に取り込まれた。拓己は教王の力の前に、自分自身の全てをさらけ出し教王に委ねることを、自ら望んで教王の虜となることを、無意識の内に誓っていた。
時間にして、ほんの数秒のことだった。教王が手を離すと、拓己は半ば目を閉じて安らかな表情を浮かべていた。恐怖に震え緊張していた全身は、いまや盲目的な安堵に満たされている。
拓己のその様子を目にして、両親は喜びと感謝の声を上げた。
「あぁっ、ありがとうございますっ」
「拓己が、昔のように優しい顔に、昔の拓己に戻ってくれましたっ」
深々と頭を下げる二親に向かって、教王は穏やかに語りかけた。
「拓己君は我が教団の未来を支えてくれる人材です。今日から拓己君にはお兄さんの弘己君同様、この教団で学び、暮らしていただきます。転校の手続きについては職員がお手伝いいたしますので、ご両親もご協力ください」
父と母は、ありがとうございます、と繰り返し頭を床にこすり付けた。
「貴重な人材を教団に連れてきてくださったお二人は、来月より正上級信徒として認められます。特別に、教団会費の永年免除についても、私から便宜を図るようにいたしましょう」
教王の言葉に、二人は震え上がる程に恐縮し、そして感激を覚えていた。こうした信徒は、免除された金額を遥かに上回る寄付金を教団に貢ぐようになる。だが教王の頭には、そのような矮小な計算は無かった。彼は実際のところ金では計れぬものをまた一つ手に入れたのだから。
教王は憐れな二人の大人を優しく送り出すと、部屋の扉を閉め、壁に仕込まれたマイクに向かって話し掛けた。
「尾高ご夫妻をお送りしたら、弘己を含む小冠師衆(こかんししゅう)を三人、この部屋に召喚してください。新たな弟が、帰依しました」
教王は椅子に縛られたままの拓己に近付くと、その股間に手を伸ばした。ジャージのパンツ越しに触れた拓己の股間は、固く勃起していた。
「あっ…」
教王に自分自身をつままれた拓己は、一瞬目を見開き小さく声を漏らした。拓己の瞳はいつしか教王と同じ灰色に変わり、部屋の灯りを鈍く反射していた。
2.選ばれた少年

モーターが回る音が部屋の中に響き、拓己が束縛された椅子の背後の壁全体が横へスライドした。壁が消えた先には昏い空間が広がり、坊主頭の少年が三人、直立して空間が開くのを待っていた。
「弘己、智一(ともかず)、恭士(たかし)」
「「「はい」」」
教王の呼び掛けに応えながら、三人の少年は白い部屋に入ってきた。三人とも上下共に白一色のウィンドブレーカーを着て、ファスナーを喉元まで締めていた。頭髪が綺麗に剃られた頭皮は、部屋の灯りを青白く反射した。統一されているのは服装や頭髪の様子に留まらず、三人の少年は揃って灰色に変色した瞳で、教王を見上げた。教王は自分と同じ色の瞳を持つ少年達に笑みを返した。
「弘己の実の弟である拓己が、新しい兄弟となりました。本日早速、小冠師としての浄化を施します。智一と恭士は、拓己の縄をほどき服を脱がせてあげなさい。そして弘己には、実の弟としての別れの接吻を許します」
智一と恭士と呼ばれた二人は「はい」と返事し固く結ばれたロープをほどきにかかった。一方弘己は、感謝の言葉を口にするとウインドブレーカーの上下を脱いだ。弘己はウィンドブレーカーの中に、やはり真っ白なサッカーパンツやゲームシャツを身に付けていた。弘己は拓己の前に立つと、両手で拓己の顔を掴んだ。
「まだ一年経ってないのに、背、伸びたな。待ってたぞ」
弘己は屈み込むと、拓己の唇を貪り始めた。弘己の舌が拓己の唇の上を這い、やがて拓己の唇を割って拓己の舌を求めるようになると、拓己の全身がピクピクと微かに動き始めた。弘己は一旦顔を離すと、拓己の縛めが完全に解かれたことを確認した。
「立て、拓己」
弘己に顔を引っ張られ、拓己はノロノロと立ち上がる。弘己は拓己との濃厚な接吻を再開した。理性と表情を失ったままの拓己は、両腕をダラリと垂らし智一と恭士の手でジャージを脱がされるままになりながらも、舌だけは弘己と絡め合うようになっていた。拓己が着る物がTシャツとトランクスだけになると、弘己はキスを止めて拓己から離れた。すかさず智一と恭士の二人が両側から拓己を支える。
「見てみろ拓己、俺の姿。お前もサッカー経験者だからな、俺と同じ服をいただける。この格好が俺達の正装だ。教王様の儀式を受ける時は、いつもこれなんだ」
そう語る弘己の股間は、勃起した弘己自身によって膨らんでいた。
「全裸になって、全身を教王様にご覧いただくんだ」
弘己の言葉に従い、拓己は智一と恭士に補助されながら残る下着を脱ぎ捨てた。拓己の股間で、拓己自身が白い天井に向かって立ち上がっていた。
「ありがとうございました教王様。これから、拓己は私の弟ではなく、教王様の子となり、小冠師衆全員の兄弟となります」
弘己は教王に対して一礼すると、拓己の背後に下がってウインドブレーカーを再び着込んだ。
「弘己、拓己は素晴らしい素質を持っているようです。私は感じます。早速浄化の儀式に入るとしましょう。準備をお願いします」
教王は拓己の頭を一撫でした。拓己の体がピクンと跳ね、勃起した陰茎の先から先走りの雫がこぼれ落ちた。
「来い」
拓己が着ていた物を抱えた弘己の命令で、拓己は両側を智一と恭士に挟まれながら、白い部屋の背後に広がる昏い空間へとおぼつかない足取りで歩き出した。
巨大に成長した教団は、幼稚園から大学に至るまでの教育機関をも設立し多くの子供達を囲い込むようになっていた。
教団は園児・生徒・学生達をまとめて「教典を学ぶ者」として「書生」と称し、在籍年数や教典に関する授業の成績から一級書生から五級書生までにランク分けしていた。一級書生の称号を得ることは非常に難しく、昇級のためには教典の理解や他宗教との比較考察までが求められた。そして一級書生の中で自ら望んだ者が、教王から直接教えを授けられる特一級書生となる。この特一級書生のことを、教団は「若くして師に近付きつつある者」として「小冠師(こかんし)」と通称していた。小冠師達は小冠師衆として教団本部内の大部屋に住み込み、頭を丸め、常に勉強と奉仕活動に追われる生活を送ることになる。小冠師となる者に年齢は関係無かった。実際、高校生から大学生程度の年齢層が小冠師衆の大勢を占める一方、小学生の内から小冠師となる者もおり、その知識量は一般的な信徒のそれを軽く凌駕していた。小冠師衆は教団の中での有名人であり尊敬や羨望の対象となる一方で、プライバシーや遊びを極端に制限された生活を強いられることが明らかで、嫉妬ややっかみとはほぼ無縁な存在でもあった。
だが小冠師衆の実態は、こうして外に知られたものとは全く異なっていた。小冠師とは、教王によって忠実な下僕として洗脳され、性奴隷に変えられた少年男子の集団だった。
手を相手に接触させ念を込めることで相手の肉体や精神の有り様を改変できてしまう力を持つ教王は、自らの存在意義を確かめるために、或いは自らの欲望を満足させるために、教団を設立し救済手段としての『御手当』を繰り返しながら、『御手当』によって男達、取り分け少年達を性奴隷に堕とし続けていた。小冠師にされた少年は、教団の教えや教王の意志を頭脳に焼き付けられ、スポーツに因んだ服装を一人ずつ個別に義務付けられた。例えば弘己が白いサッカーパンツとシャツを命じられているように、バスケットボール部に所属する智一は襟元や裾に黒いストライプが入った他は白のみのバスケット用パンツとタンクトップを着用しているし、幼い頃に水泳経験のある恭士には縫い目のステッチが黒い他はやはり白に統一された競泳用スパッツと半袖のラッシュガードが割り当てられていた。彼等はその上に季節に応じてウインドブレーカーやジャージを重ね着しているが、一方で白い小袖と袴という出で立ちの少年達も見られた。彼等は剣道や弓道に関わっているか、或いは柔道着や空手着の上にそれらを羽織っている者達だった。中にはスポーツとは縁遠かった少年等もいたが、彼等も小冠師にされて間も無く発達した筋肉を見せるようになり、ストレッチシャツとスパッツを常用するようになる。それらの色もまた、白一色だった。
小冠師の少年達は教団付属の大学を卒業後、教団の師として、或いは教職員免許を取得して教団の学校の教師となり、己に連なる次の小冠師候補を探し、教王に捧げることになる。或いは、ほんの少数の異常適合者、すなわち教王の力に尋常ならざる適合性を見せる少年は、やがて際立った変質を経て教王の「影」となっていく。教王の支配は、精神的に、時に肉体的にも、教王自身の分身を生み出すことで連鎖し続けていた。
昏い広間の中央に白い布団が一枚敷かれ、その上には全裸の拓己が仰向けに寝かされていた。拓己の頭髪は綺麗に剃られ、青白い頭皮を晒していた。拓己は彼自身を固く勃起させたまま、焦点の定まらない灰色の瞳を昏い虚空に向けていた。
拓己の左側には教王が正座し、教王の背後には弘己達小冠師三人が控えていた。
「これから拓己への浄化の儀式を始めます」
「よろしくお願いいたします」
弘己が一人、囁くように言った。教王は弘己の方を振り返ると、にっこりと笑ってみせた。
「拓己は素晴らしい小冠師となりますよ」
教王は再び拓己へ顔を向けると、拓己の額、そして剃髪された前頭部をその右手の掌で覆った。拓己の変化はすぐに生じた。
「あっ、あっあっ…」
拓己は目を見開き、両腕両脚を突っ張って痙攣させ始めた。淡い灰色の虹彩の中央で、やや濃い灰色の瞳孔が開き切る。半開きにされた口から、唾液と言葉が垂れ流される。
「あっ、俺、おっ、俺っ、おっ、尾高っ、拓己っ…」
既に勃起していた陰茎の表面に血管が浮き出し、固さと太さを増した。
「拓己っ、俺はっ、きょっ、きょう、おうっ…」
「ぼ、僕っ、教王っ、様っ、こ、こっ、子、子供っ」
「僕っ、ぼ、わ、わわっ、わた、し、はっ、拓己っ、教王様のっ、子供っ」
「教王様っ、私のっ、親っ、ご、ごしゅっ、ご主人様っ」
拓己の口は拓己の自我とは無関係に、拓己の脳裡に焼き付けられていく言葉を紡ぎ出し、そしてその言葉が拓己の脳と自我の改変を強化していった。
「私はっ、教王、様に、愛され、てる。私も、教王様を、愛して、る…」
「教王様、は私の、ご主人様。私は、教王様、のしもべ。私は、教王様の、奴隷。私の、全ては、教王様、のもの」
「教王様、の奴隷、しもべ、たく、たくさんいます。みんな、兄弟、愛して、る。兄弟同士、愛して、る」
「しもべ、しもべ、私は、しもべ、奴隷、奴隷、奴隷、嬉しい、私、は奴隷、あっ、奴隷、あっ…」
呟きが重ねられるに従い、拓己の全身は硬直し細かな痙攣を繰り返すようになっていた。
「あっ、うれっ、あっ、しいっ、しもべっ、幸せっ、奴隷っ、望むっ、私、は望むっ…」
拓己の腰が上下に大きく動き始めた。怒張した陰茎がブラブラと揺れ、先走りを拓己の腹や太腿に振り撒く。拓己の頭を掴んだままの教王が、口の端を上げて冷たく笑った。
「あっ、望むっ、望みます、私はっ、教王様のっ、しもべっ、あっあぁーっ」
拓己の腰が突き上げられ、教王も拓己自身も手を触れていなかった拓己の陰茎が、勢い良く精液を吐いた。白い粘液が教王の左頬にかかる。教王は拓己の額から右手を上げた。
「あっ、教王様っ、教王様…」
射精の直後に拓己の全身は弛緩した。拓己は虚ろな瞳を暗闇に向けたまま、うわ言のように主人のことを呼び始める。教王は自分の頬に付着した少年の精液を左手で拭い、舌で舐め取った。
「拓己、お前の精液は大変美味しいですね」
そして更に呟く。
「もっと気持ち良くさせてあげましょう。精液を全て搾り出しなさい。過去の自分を捨て、細胞の一つ一つまで全て私のしもべへと変わりなさい」
教王の右手は三度拓己の頭部を鷲掴みにする。拓己の体は瞬間的に弓なりに硬直した。拓己の瞳に血のような赤みが混じった様子を確認すると、教王は嬉しそうに微笑んで拓己の股間へ顔を埋めた。
「お前の精液を全て、飲ませてもらうよ」
教王は拓己の陰茎を口に含み、右手にはこれまでに無く力を込めた。拓己の全身に、寄せては返す波のように身震いが走った。
「教王様っ、教王様っ、ひっ、教王様っ、あっ、あぁっ、教王様っ…」
射精の度に小さな悲鳴と泡を吹き上げながら、拓己の口はひたすら主人への忠誠だけを述べ続け、拓己の意識を白く塗り潰していった。
3.隠された少年

小冠師の先輩であり兄でもある智一と恭士が担ぐ担架に乗せられ、先程まで唯一人の兄であった弘己に見守られながら、拓己は小冠師衆用の風呂へと運ばれていった。
弘己には、拓己が教王のために着用する衣服が託されていた。下着と兼用となる白いスパッツ。胸筋や腹筋、更には乳首を締め上げ強調するストレッチ性に富んだ白いノースリーブインナーシャツ。半袖の白いサッカーゲームシャツ。そして、白いサッカーパンツ。いずれも光沢の強い化学繊維で編まれている。真冬ゆえ、弘己の手には白いサッカーストッキングと全員に共通のウインドブレーカーも持たされていた。
教王は自分専用の居室で笑みを漏らしていた。拓己は教王にとって、数年ぶりの掘り出し物だった。
「尾高家、夫婦は凡庸な信者だが、子供達、特に弟の方が素晴らしい素材だな」
くっくっくっ、とくぐもった笑い声が室内に響く。その笑いを、教王は唐突に中断した。
「なんだ」
教王は姿勢を変えず、部屋の片隅の暗闇に呼び掛ける。闇の中から、潜めた声が返る。
「はっ、影の弐、戻りました」
「入れ」
微かなモーター音と共に闇の奥に更なる闇が口を空け、暗闇に四つの赤い光が浮かぶ。教王の許しを受けて、二つの人影が現れた。赤い光は、彼等の瞳だった。
「寄れ」
「「はっ」」
決して明るくはない部屋の灯りの下で、二人の瞳孔が小さく閉じる。それは猫の目のように、縦に細く割れていた。
「影の弐、同じく漆(しち)、かねてより小冠師弘己より報告のありました栗林彰(くりばやし・あきら)を確保いたしましたので報告に上がりました」
影の弐と名乗った人物は高校生くらいか、影の漆と呼ばれた方は中学生のような幼さを残した顔付きで、揃って教王の前に跪き、剃髪した頭を垂れた。二人は小柄な全身を漆黒の衣装に包んでいた。小冠師衆の少年達同様の、しかし色は真反対に黒ずくめのストレッチシャツとタイツに覆われた肉体は、少年の体には不釣合な筋肉で盛り上がっていた。
教王はニヤリと笑った。
「あぁ、あれだね、高校一年生、弘己と同じクラス、ラグビー部員、教典に対する反抗的言動の反復、クラスや学年での一定の人気と存在感、弘己が小冠師であることを知りながら正面から議論を挑み、理路整然と冷静な考察と発言を行える。弘己は危険視していたが、なるほど今の教典や教科書では、科学的見地との矛盾に違和感を覚える者に対して根源的納得性をもたらすことはできない。彼からよく学ぶことができたよ」
影の弐が顔を上げる。
「栗林彰は眠らせて最深部に囚えております。実家へは学生課より、自学自習のため帰省が数日遅れる旨伝達済みです」
教団付属の学校に通う生徒は、高校卒業まで外部との直接連絡を許されていない。家族への連絡であっても全て学生課を経由することになっている。生徒達の行動を制御し隠蔽することは、容易いことだった。
「他の生徒に気付かれては…、そのようなことはある筈が無いな、お前達ならば」
「はっ、栗林彰の退寮日が他の生徒達よりも遅延するよう周辺工作を施し、彼が一人となった時点で身柄確保いたしました」
影の漆が顔を伏せたまま応えた。
「分かった。よくやったな」
「「はっ」」
奇妙な少年二人が深々と頭を下げた。
「このような言動の人間こそ、周囲への効用が大きいな。本日中に『手当』して正しい道に導いてやろう。但し、急な転向を周囲に悟られぬよう、しかし周囲への教育効果を上げられるよう、こまめに研修を施すこととする。栗林彰の一連の扱いは特級書生のみの秘匿扱いとする。特一級書生達へはまだ明かすな。弘己を利用する段階に到ってからの開示とする。栗林彰を準一級書生と認定し、監視と研修を影の肆(し)に担当させる。夜九時に来るよう、肆に伝えておけ」
「「はっ」」
跪いた姿勢のまま後退しようとする二人を、教王は呼び止めた。
「そうそう、影達に伝えておいてほしい。影の玖(きゅう)の候補が現れた、とな」
「「はっ」」
二人の「影」の声には、微かに喜びが浮かんでいた。
二つの気配が消えた後、教王は再びこもった笑い声を漏らし始めた。
4.変えられた少年

元旦。
国内の主要イベントホールを上回る七千人分の収容力を誇る教団講堂は、全国から集まった信徒で満席となっていた。教団幹部が代わる代わるステージに立つ新年集会の様子は、全国各地の支部の講堂へも配信されている。
集会の締め括りは、教王の講話、そして教団のエリートである小冠師衆の紹介だった。三十余名の子冠師達の名が教王によって呼ばれ、それぞれの得意分野や昨年の成果を教王自身が台本無しに紹介する。それは信徒にとって最大の栄誉の一つであり、小冠師衆に対する尊敬の最大の根拠だった。
教王の前では名のみの兄弟同士となる小冠師衆も、ここでは尾高弘己、または安原智一(やすはら・ともかず)、そして三木恭士(みき・たかし)などと、元の姓名で呼ばれた。
教王に呼ばれた小冠師衆が、教団の正装である純白の小袖と袴姿でステージに並ぶ。彼等の最後に紹介されたのが、拓己だった。拓己が信徒であり教団職員である尾高夫妻の次男であり、同じ小冠師の弘己の弟であること、中学生ながら教団の教典の全てを読了し、全教典の序文を暗誦できること、熱心さが高じて今月から教団の付属中学に転入すること、その知識量を以て転入前から一級書生と認められ、また本人の強い意志で特一級書生を志願したこと、教王は全信徒に向かって拓己のことを披露した。
「今の特一級書生、小冠師衆の中で、尾高拓己さんは最年少となります。これからの勉強と奉仕の日々は決して楽なものではありません。そこへ挑まれる尾高拓己さんに、一言だけ挨拶していただきましょう」
教王に招かれ、拓己は演台を前にした。横に立つ教王に一礼し、ステージ上の小冠師衆に一礼し、更に七千余名の信徒達に一礼する。
「あ…、尾高、拓己、と申します…」
思いの外時間差を持ってホール内に響く自身の声に戸惑いながら、拓己は続ける。
「私よりも敬虔な先輩信徒の皆さんの存在が、私の信仰と勉強の意欲へと繋がっています。私は、少しでも皆さんのお役に立てるよう、一生を教団での信仰と学習に捧げたいと、思います。…よろしくお願いいたします…」
おずおずと頭を下げる少年信徒の様子は、教王の講話によって気持ちが昂っていた信徒達を更に興奮させた。観客席にスタンディングオベーションが広がった。割れるような拍手の嵐の中で、教王の腕が拓己の肩に回される。教王と拓己の声は、教王の胸元に付けられたマイクを通じてホール内に響いた。
「尾高拓己さん、君は我が教団、私自身の誇りです。頑張ってください」
「きょ、教王様、もったいないお言葉っ…ん、んんっ…」
「尾高さんっ?尾高さんっ、誰かっ、救護担当っいらっしゃいますかっ」
教王から直接肩を抱かれ「我が誇り」と讃えられた若き信徒は、感極まって失神した。その様子を目の当たりにした観客席にも、次々と失神する者が現れた。その中には、弘己と拓己の母も含まれていることだろう。一気に騒然とする講堂の様子をうかがいながら、教王は自らが仕掛けた演出に満足しつつ、しかしそのことを表情に現す程浅慮ではなかった。
「小冠師の皆さん、職員の皆さん、全員で救護に当たってください。各地の支部の皆さん、そちらでは大事ありませんかっ?尾高さんは大丈夫です、私に任せてください。皆さん、先ず隣同士、落ち着いて『御手当』し合ってください。そうすれば落ち着きます。皆さん自身の力を信じて、落ち着いて対応してください」
拓己を抱きながら、教王は胸元のマイクに向かって話し続けていた。そして、演台の陰で、教王はその手を拓己の袴の中へ差し込んでいた。袴の脇から入れた手は、拓己の股間をまさぐった。袴の下に穿かせたサッカーパンツとスパッツの滑らかな感触が手に伝わってくる。教王の手は拓己の膨らんだ股間に到り、そこがじっとりを濡れていることを知った。教王は更に手を伸ばすと、拓己の肛門に挿入された張型の頭部を探り当て、それをグイと一押しした。
「んっ」
拓己の腰が小さく跳ね、小刻みに震えた。微かな栗の花の臭いが教王の鼻先に漂ってくる。前立腺への刺激が、拓己に再度の射精を促していた。
「皆さん、私は尾高さんを介抱いたします。本年の新年集会は一旦中締めといたしますが、本日のトラブルについては教団が全てケアさせていただきます。少しでも異常を感じた方は、遠慮なさらずに教団事務局までご連絡ください」
教王は舞台袖に目配せした。教王周辺のマイクは全てすかさず無効化される。教王は拓己の体を軽々と抱え上げると、演台ごとステージの下へと退場した。
「トラブル」とは表現したが、全て教王の計画通りであった。新年の全体集会であれば、何らかのイベントが発生することが望ましい。今回は直前に予期せず手に入った拓己を便利に使うことができた。拓己の体は、教王の『御手当』を合図に思いのままに射精したり失神したりするよう、作り変えられていた。また拓己の肛門は、いずれ教王の精液を直接受け入れる時のために、開発を進められている。
教王は気を失ったままの拓己の幼い顔を覗き込みながら、囁いた。
「拓己、お前は七千人の目の前で、全信徒に中継されている中で、二回も射精した」
拓己の目が薄らと開かれ、灰色の瞳が教王を見上げる。
「はい…、教王様…、気持ち良かったです。あっ、教王様っ、あっ」
束の間意識を取り戻した拓己は、教王に抱きかかえられていることに気付き、今度は本当に感極まって失神した。三度目の射精を伴いながら。教王は苦笑した。
「さすが、久々の異常適合者だな」
新年集会の後始末も落ち着いた一月三日の夜、拓己が浄化の儀式を受け洗脳を施された広間に、小冠師衆全員が集合していた。彼等は先日の拓己同様、全裸で、彼等自身を大きく勃起させながら、それぞれの布団の上で仰向けになっていた。小冠師衆はヌラヌラと濡れて光を反射する陰茎を揺らしながら、表情が欠落した灰色の瞳を昏い虚空に向けていた。
彼等の間をやはり全裸で這い回りながら、陰茎を咥え込み若い精液を飲み続けているのは、教王だった。想像される年齢には不似合いな体、潤いに満ち筋肉が張った肉体が、少年達の精液を取り込むに従いますます艷やかに部屋の灯りを反射していた。
拓己を除く小冠師衆に三回ずつ射精させその全てを飲み尽くした教王は、スッと立ち上がると部屋の四隅に淀む暗闇に向かって呼び掛けた。
「集え、影達」
四隅のそれぞれから赤い瞳が四つずつ、総勢八名の黒ずくめが現れた。その体型は様々であったが、いずれも全身を黒い生地で覆い、剃髪していた。教王の周囲で直立する彼等は、ストレッチ素材で編まれたシャツとタイツの下に防具を身に付けているようだった。膝と肘にサポーター様のもの、胸部と股間の局部には曲面の板状のプロテクター、それらが黒一色の衣装を内側から盛り上げていた。
「一年に一度の全員集合の日、例年であれば俺の精液を注いでやるところだが、今年は違う。数日前に弐と漆に伝言したように、玖の候補者が現れた。捌(はち)以来、数年ぶりだな」
教王を囲む影達八人は、一様に笑みを浮かべた。彼等の目は赤く縦に裂けた瞳を宿し、彼等が人外の存在であることを示していた。だが、彼等の屈託の無い笑顔は、年齢の差はあれど等しく少年のものだった。
「さぁ、来い、拓己」
影達が無言で道を開ける。拓己は教王によって感情を抑制され、赤く輝く瞳を持つ黒ずくめの一団を前にしても一切表情を動かさず、一礼して教王の許に跪いた。拓己の勃起した陰茎が拓己の腹に当たり、先走りが腹を汚した。
「拓己、お前は我が教団の最高機密であるところの特級書生、つまり彼等影達の九人目の候補だ。お前はどうやら異常適合者らしい。俺の真の分身となり得る素質を有している。先ずは俺の精液を経口摂取してみろ」
「はい。教王様。いただきます」
拓己は抑揚に欠けた口調で返事をすると、既に屹立していた教王の巨根に手を掛け、フェラチオを始めた。小さな舌を雁口に丁寧に這わせ、恥垢を舐め取りながら亀頭を尿道口に向かって舐め上げる。舌先に力を込めながら裏筋を刺激し、先走りが増えたタイミングで雁口までを口に含み、拓己は全身で上下運動を始めた。
「んっ、弘己で訓練させておいて良かった、な。いいぞ、拓己っ、んっ、一発目、逝くぞっ」
教王の腰がガクンを揺れ、拓己は口を離すまいと必死で食らい付く。堪えた上での射精量は多く、拓己は口の両端から溢れさせながら、えずきかけながら、鼻水と涙をこぼしながら、教王の精液を飲み下し、更に吸い上げた。
「もっと欲しいか」
教王の問い掛けに頭を縦に振るだけの答えを返しながら、拓己は教王の陰茎への愛撫をやめなかった。
「いいぞ、拓己。お前の口で何度でも俺のことを逝かせてくれ」
二度目の射精を促そうと舌を駆使する拓己の瞳は、教王による洗脳に伴い灰色に変化したものが、今また更に作り変えられようとしていた。拓己の瞳には、はっきりと赤い光が宿り始めていた。
「事の最中に恐れ入りますが」
二度目に発射された精液を飲み干した拓己が三度目の射精に挑戦し始めた時、影の壱(いち)が快楽のさなかの教王に声を掛けた。
「な…んだ。言ってみろ…」
「教王様は新年集会にて拓己を大きく紹介なさいました。もしも影に加えるとするならば、それが一つの障壁となりかねません」
「ん…、そう、だな。俺も、落ち度だと思っては、いる」
頭上での会話など意にも介さず、教王の精液に対して異常に執着した拓己はフェラチオに必死だった。拓己の瞳は既に影達同様、真っ赤に染まっていた。
「落ち度などとは、滅相もございません」
「いや、落ち度、だろうな。こんな、とんでもない存在、隠しておくべきだったか」
教王は拓己の頭に手を置いた。
「拓己、ちょっと待て。暫く休憩だ」
拓己は全身をビクンと震わせると、自身は勃起したままで石像のように固まった。教王が拓己の口から陰茎を抜くと、拓己はまるで魚のように口を丸く開けたまま、間の抜けた顔付きを晒した。
「拓己に赤い瞳をすぐに定着させるつもりは無い。拓己を影に加えるかどうか、まだ決めたわけでもない」
教王の言葉に、影達は耳を傾けた。
「願わくば、俺が何のためにこの世に存在するのか、その答えが出る日の方が早く来てほしいと。お前達が影でなくなる日の方が早く来てほしいと。そう思ってる」
「畏れ多いお言葉です」
影の壱が応じる。
「他人の肉体を作り変えることができる。他人の精神を書き変えることができる。そして俺自身は、男達の生殖細胞を食らっていれば、生殖活動無しに不老の肉体を有している。自己複製は、子供を作らせることを意味しない。他の男を自分の分身に変えてしまう。俺自身、オリジナルの俺からコピーされた分身の成れの果てなのかも知れない。俺は一体、何者なんだろうな」
寂しげな表情を浮かべ独白のように言葉を紡いだ教王に対し、影達は暫く黙ったままでいた。その沈黙を破ったのは、影の壱だった。
「教王様の正体は、永遠に分からないかも知れません。しかし、教王様の手によって優れた肉体と精神を与えられた我等は、永遠に教王様のしもべとしてお仕え申し上げます。私が教王様の影となって百年余り。この思いは変わりません。そして、我等は新たな仲間の登場を心より歓迎いたします」
「あぁ、ありがとう。少々感傷が過ぎたな。俺は、俺の欲求に素直に従うだけのことだ」
教王はいつもの平静を取り戻すと、ニタリと笑った。教王は力を取り戻した陰茎を拓己の鼻先に突き出すと、拓己の坊主頭を乱暴に掴んだ。
「拓己、もっと飲め、もっともっと俺を取り込め。お前の体と心を、全部俺のために作り変えてやる」
意識を取り戻した拓己は、気付かぬ内に教王の陰茎を離していたことに一瞬戸惑いつつも、すぐに激しいフェラチオを再開した。赤い瞳で無心に奉仕する拓己を満足気に見下ろす教王の瞳も、いつしか真紅に染まっていた。
(おわり)
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