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  • 2013⁄09⁄10(Tue)
  • 01:52

Mr

おれは昨日の晩から秘密を抱えている。
ほんの出来心だったんだ。いまとてつもなく後悔はしている。しかし、それを超えるような達成感があるのも事実だ。

時計は、午前3時を指そうとしている。
おれの横で、その小さな秘密はその体に似合った小さな寝息を立てていた。

少し語らせてくれ。
おれは中学くらいだろうか、いつのまにか同性を好きになっていた。いわゆる同性愛者だ。
思春期にはそれは苦悩したものだ。しかし、それは間違いだった。
大きくなるんつれて、同性愛ならばその対象の年齢もあがるはず。しかし、俺が目を惹かれるのは小学校高学年や中学生のまま。
そう、おれはいわゆる少年愛者だったというわけだ。

「んっ・・・」
となりの秘密が寝返りを打つ。そのことで、毛布から白くスラリとした足が見えた。
そっと、手を伸ばし触れてみる。まるで絹のようになめらかで、少年期特有の弾力が俺の指を押し返していた。

話をもどそう。
大学生になった今も、少年愛者ということに変わりはない。
別に女が嫌いというわけでもない。世間でいうバイといったところか?
しかし、同年代のケバケバしい女よりも 無垢で美しい少年に惹かれるのが事実だ。
しかし、実際に手を出したことはなかった。そりゃ、中学時代はかわいい同級生や後輩のちんこをふざけてさわったり
彼氏ではないが、やらしいことをする仲のやつもいた。
大学生となったいまは、そうもいかずネットに落ちている少年の裸の写真や動画でその欲望を抑えていた。
普段、少年の裸を拝めるといえば温泉や銭湯ぐらいだろうか。しかし、そういうところにはめったにいけないし
行ったところで、好みの子がいるという保証もない。ましては、様々なニュースのせいですぐに不審者扱いされてしまう危険性もある。
まったく・・・少年愛者の全員が、無理やり子どもに手を出すわけじゃないっつうの。
そういうやつらのせいで、健全な俺らにまで風当たりが厳しいというかなんというか。

隣に視線を移し、ため息をつく。
そうだ、おれはその最低な少年愛者にめでたく仲間入りしたんだった。
きっかけは、ほんの些細なことだった。
昨日の夕方、おれは大学の講義を終えて帰路に着いた。サークル活動もゼミもバイトもな
めずらしくオフの日だった。明日は土日の連休。特に予定も入ってないし、締め切りの近い課題もない。
今日はDVDでも借りて、一人酒をしてやろう!

そんな風に考えて浮かれていた。
買い物もDVDレンタルも済ませたおれは、帰宅早々に簡単に料理をすませ
疲れた体にビールを流し込んだ。お世辞にもうまいとも言えない、ところどころ炭と化してる料理を肴に
一人晩酌を楽しんでいた。

3本目を空にしたころ、たばこが切れていることに気づいた。
ちくしょう。いい気分だってのに・・・。
酒が入るとたばこがほしくなるのが喫煙者というもの。俺は、空の箱を握りつぶして近くのコンビニへ出かけるとした。
コンビニは歩いて数分、そんな遠くない距離にある。しかし、車も通行者もいないような通りで、道もせまく街灯も少ない。
そのため誰ともすれ違わずに、コンビニについた。
住宅街にポツンとあるコンビニは、利用客も少なく店員の女の子もつまらなさそうにレジに立っていた。
彼女は無愛想におれの注文通りたばこをレジに通す。笑顔もなにもない。これだから女はーー。そんなことを考えながらさっさとレジをすませた。

自動ドアを抜けたおれは、視界の隅に人影をみつけた。
こんなやつ、入ってくるときにいたか?小柄な影だ。駐車場のタイヤ止めの上に腰かけている。
普通なら、そんな人に見向きもしないだろう。でも、おれはその人物にくぎ付けになっていた。

「なんですか?」
その人物は俺に声をかける。

それが、俺と だいすけ  そう、おれの秘密との出会いだった。
なぜ俺は視線がくぎ付けになったのだろう。その子は特段に美少年というわけでも、かっこいいわけでもない。
いわゆる普通 普通の男の子だった。不思議と視線を固めてしまったのは、今思えば運命 いや、神のいたずら 悪魔の仕業だったのかもしれない。

そんな風に声をかけられて、普通なら「いや・・何も・・・」などと言って通り過ぎてしまったに違いない。
でも、すでにビールを3本胃に流し込んでいた俺は「どうしたの?一人?」などと返してしまった。

少年は、その場から動こうともせず 視線を下に向けた。
なにかあったのだろうか おれは気が付くと少年の隣に腰かけていた。
最初は、すこしびっくりしたような目で俺を見たが、逃げることもせず つぶやくようにこう言った。
「ぼくさ・・・家出しちゃったんだ・・・」
しばらく座り込んで詳しく話を聞くとこのような事情だった。
・夕飯の途中、母親と喧嘩して携帯も財布も持たずに家を飛び出してきた
・住所はなんと隣町で、当てもなく歩いてきた
・でも、寒いし疲れてしまってここに座ってた
・ここに居れば誰かが通報して警察が迎えに来てくれると思った。
・でも、帰りたくない とのことだった。
名前は だいすけ 歳は中学一年生
見た目で小学生だろうと思った俺は驚いてしまったのは内緒だ。

普通なら、交番に連れて行ったりするのが普通だろう。
しかし、彼の話を最後まで聞くと
「じゃあ、うちにくるか!」と言ってしまっていた。
予想もしていなかっただろう返事に、だいすけは目を丸くしてこちらを見た。
「え・・・?」と、小さくつぶやいた。
「だから!おれんち来るかって?!」
自分でもなんでこんなことを言ったのかは今になってはわからない。
お酒のせいか、それとも困っているのを見離せなかったのか
それとも、少年愛者の性欲がそうさせたのか。

「いいんですか・・・?」
そうつぶやいただいすけに俺は「おう!」とうなずく。

だいすけは立ち上がると、ありがとうございます!と元気よくお辞儀をした。
「まぁ、なんもないけどな!」と笑いながら、何回も頭を下げる彼の方をパンパンと叩いた。
そうだ、本当に何もないじゃないか。
俺の家に今あるのは、酒とつまみ。だいすけの腹を満たせるようなものは何もない。
財布を取り出し、千円札を彼に渡した。
びっくりするだいすけに「そこでなんか買ってこい!俺んちなんもないから」と付け足す。
困惑する彼の背中をなかば強引に入り口の方に押しやる。
彼が、何回も振り返りながらドアを入るのをみて、おれは買ったタバコに火をつけた。

煙を深く吸い込み、すっかり高くなった月に向かって吐き出す。
(これって誘拐にあたるんだよな・・・)
脳裏に家出少女を家に招いて捕まったニュースが流れる。

無理やりじゃないし 同性だし 寒いし 可哀そうだし

必死に自分を肯定化し、落ち着かせた。
それでもごまかせない不安は煙と一緒に吐き出した。


何分たっただろう。
火種はもうフィルターの近くまで来た。
時間かかりすぎじゃないか・・・?

まさか、逃げた? お金があればどうにか家に帰れるかもしれない。
このお人よしめ うまく利用されたのか 演技派の少年め

そんなことを考え、再びコンビニに入った。レジの女のまたこいつか みたいな目を無視し、店内を見て回る。

あ、いた

だいすけはお菓子二つを手に取り きょろきょろ としていた。
どうしたのだろう 好きなお菓子で悩むような年には見えないが
隣にきた俺に気づき、ごめんなさい と謝った。
「どうしたんだよ ふたつとも買えるだろ?」
そんなおれに対してだいすけは
「ちがうんです お兄さんの好きなものがわからなかったから・・・」
とうつむいた


か・・・かわいいいいいいいいい

一気に酒が回った気がした。
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