- 2010⁄09⁄16(Thu)
- 01:59
三角定規
小島 陸 (13)中二
後藤 修平 (14)中二
平成18年。
小島陸は中学二年生になった。
一年の時に親しくなった友人たちはクラス分けでバラバラに…陸一人が疎遠になってしまった。
だが偶然にも、新しくなったクラスに幼稚園からの幼なじみがいたのだ。
出席番号11番、後藤修平が。
『となりの出席番号は幼なじみ。』
新しい季節にもようやく慣れ始め、気持ちが良いほどの暖かい5月。
しかも今日はゴールデンウィークの二日目。
学生にとってはまさに自由という最高の日々。何をして遊ぶか!どこに出掛けようか!
…だがしかし、宿題だってそれなりの量が降りかかって来る。
漢字の書き取り、計算問題、社会のレポート…。
小島陸も宿題に悩まされた一匹の子羊だった。
自宅二階の陸の部屋で、午前中は延々と宿題との葛藤劇。
それはそれは凄まじいもので、陸にとっては戦争と言っても過言ではなかった。
そうしてようやく目処もついたところで、キッチンまで下りて行き、冷凍チャーハンを電子レンジで温め、冷蔵庫から
ペットボトルの500mlサイダーとを一緒に自分の部屋に持ち込んでいった。
机の上の宿題をどかし、本日の昼飯を置いた。冷凍モノといってもレンジに入れれば湯気のたった美味い食べ物に早代わり。
机の隣にある小さいテレビをオンにして、早速熱々チャーハンいただくことにした。
12時は決まってフジヤマテレビのバラエティ番組。普段なら学校で見れないが、今日は違う。いや今日どころじゃない。
平日の休みはこれだから最高だ。そんなことを思いながら、陸は黙々とテレビを見ながらチャーハンを口に運ぶ。
そんな二、三分経ってからのことだ。
ガチャ…、 バタン。
「…!」
陸は口にスプーンを入れたまま静止した。
誰かが玄関のドアを家に開け入ってきたのだ。
両親だろうか?
いや、両親はそれぞれの用事があって、こんな昼の中途半端な時間に帰ってくることはない。
それなら家に入ってきた人間は二つ考えられる。
一人は狂気に満ちた恐ろしい強盗。もう一人はあいつ。それくらいだろう。
まぁおそらく後者だろう、と陸は思った。
トットット
階段を軽やかに上ってくる音が聞こえる。
もし…本当は強盗だったらどうしよう。その時はベッドの後ろの窓から逃げよう、なんて不安に思いながらも扉が開いて、
青いジャージ姿の少年がボストンバッグを抱えて部屋を覘いた。
「おうー、陸。お邪魔します。」
陸は内心ホッとしながら、
「お邪魔しますじゃないだろ、修平。勝手にヒトんち入ってきて。」
「いやいや、オマエもオマエだよ。まず家の鍵を閉めるのは留守番の基本だよ。俺が狂気に満ちた強盗だったらどーすんだよ。」
修平と呼ばれた少年はボストンバッグを床に下ろしながら言った。
それに対して陸は苦笑いでこう返す。
「窓から逃げようと思ったよ、実際。」
「なんだよ、それ。」
修平はニカッと元気よく笑う。
「ところでハラ減ったなぁ~。うまそうだなぁ~、いいなぁ、チャーハン。」
「うるさいなぁ、家帰って自分で作ればいいじゃん。」
「あぁ、それなんだけどさ。家に入れない。鍵家の中に忘れた。」
「ハ?」
坦々と情けないことを言う修平に呆れる陸。と同時に嫌な予感もする。
「母さんが帰ってくるまでさぁ、俺の面倒見てやってよ。」
「えぇっ?」
「とりあえずメシちょーだい。」
「……。」
嫌な予感は的中した。どうしてスポーツが出来てヘラヘラしている奴はこうなんだろう。
陸は頭を掻きながらため息をついた。
まぁ、修平は昔っからこうゆう奴だったか。
「わかったよ、ちょっと待ってて。」
「わかった。これ食って待ってるから。」
そう言うと、修平は勝手に陸の食べかけチャーハンをガツガツと口に流し込む。
「あっ、俺の食うなよ!やめっ…あー。」
「ヘヘ、おかわりィ。」
綺麗に食べ終えた皿を陸に突き出す笑顔の修平。口に米粒がくっついていてまるで小さい子みたいだ。
…昔っからこうゆう奴だったよ。
陸は冷凍庫のチャーハンと麦茶(サイダーはあるがそこまで優遇する必要はない)を修平に運んでやる。
部屋に入ると青いジャージを床に投げ散らかして、上半身は体操着に紺のハーフパンツを履いた少年がベッドに座って待っていた。
―修平、ジャージ脱いでる… なんかエッチに見えるや
修平の成長した身体に見とれる陸。その修平は陸の運んできた昼飯に夢中であった。
「お、サンキュー。」
陸から昼飯を受け取りベッドの上で食べ始める。ベッドの上で食べてほしくないと陸は思いつつも仕方がなしに妥協する。
椅子に腰掛けて昼食に忙しい少年に話しかける。
「部活午前中だったんだね。今日はなにしたの野球部くん。」
「んー?なにって、一年の面倒だよ。俺ら二年になったわけだしな。先輩になったんだよ先輩に。」
「そうだよね。俺だって吹奏楽部の先輩になったわけだし。」
「男が楽器プープー吹いて楽しいのかよ?つーか、陸が吹奏楽やってるって最初聞いたとき驚いたよ。」
「驚いた?」
「おう、陸って運動神経見た目より良いからさー。もっとこう、アグレッシブな感じで…」
「アグレッシブって…。ま、運動神経良いのは修平のおかげだよ。」
「…あー、キャッチボールか?」
「うん、幼稚園の時からずーっとキャッチボールしてたわけだし。」
「そうだなー、俺たちって幼なじみなんだよな。クラス分かれてても絶対やってたな。」
「中学に入ってからはお互い部活で忙しいけどね。会う暇も中々なかったし。」
「だな。」
楽しい雰囲気での会話が自然に途切れ、修平がチャーハンを食べ終えて麦茶を一気に飲み干す。
ごちそうさま、 うん。
陸は皿を机の上に置いた。窓の向こうに小鳥が二匹、追いかけ合いながら飛んでいった。
「陸。」
「ん?」
「疲れた……寝…る…。」
少年は水色の薄い掛け布団の上に倒れこんだ。
食事の後という安心感と、部活の疲労が重なったからであろう。
静かな寝息をする度に、修平の胸が膨らんだりへこんだりを繰り返す。
「寝ちゃうの。」
できるだけ小さい声、そして残念な口調で呟く。
ふと、陸は床に落ちていたジャージに目をやる。
…どんな臭いがするんだろう?
椅子から立ち上がり、落ちているジャージを拾って胸の部分と股間の部分に顔をくっつける。
一生懸命部活をしていたのがわかるほど、酸っぱくてとても鼻につく臭いであった。
さらに泥に汚れたくるぶし靴下も同じように嗅ぐ。これも眉間にある脳にグッと押し込めるような臭さだ。
それが陸の心臓を早まらせるスイッチでもあった。
疲れ果てて寝転んでいる修平のベッドに自分も座り、まだ寝てはいない彼の顔をまじまじと見る。
修平ってこんなにかっこよくなったんだ。こんなに男らしい顔になったんだ。
ゴクッ…
生唾を飲み込む音が鳴る。
陸の視線に気付いた修平が、薄目を開けて言う。
「…なに…?」
陸はその声がとてもエロスだ、そう思った。そして鼓動が早くなるのを感じ修平に言った。
「キスしていい…?」
なにも動揺しない、…というよりは反応無しの修平だったが、ワンテンポ遅れて返した。
「…いいよ。」
それがスタートの合図のごとく、素早く修平の桃色の唇にキスをする陸。
互いの唾液を濃厚のキスで交し合い、いやらしい音を奏でていた。
「んっ…っはぁう。……あ。」
唇をたくさん濡らした後、陸はゆっくりと頬に移動する。汗のしょっぱい味が舌の上でほのかに伝わる。
陸の小さい口は、次に修平の痩せ細った首筋に無我夢中で舐め始めた。
まるでそれは、犬が散歩のときにするマーキングのように、これは俺のものだと主張しているかのようであった。
快楽をじわじわと与えられ、小さく喘ぎ声を漏らす野球少年。
「まだまだ、ここからが本番だよ。」
そう言うと陸は修平の体操着を脱がせ、彼の上半身を一心不乱に舐め始める。
乳首、 脇の下、 へそ、 わき腹、 胸、
修平の部活で発生した汗やエキスを全て陸の舌が吸収し、そのかわり唾液を塗りたくってやる。
もう上半身は涎によって濡れ光り、大の字になった修平の胸が上下に激しく揺れ動く。
「はぁっ…はぁっ…!」
苦しく切なそうな顔。
そんな幼なじみの、性の快楽に浸る姿を見ると、どこか心がしめつけられているようであった。
『後悔』ではない。 『狂喜』である。
彼の肉体を支配していることへの言葉に表せない喜びなのだ。
俺の手でもっと汚してやる!
「…っへい…しゅうへいぃ!…修平ッ!!」
「ぅぁああっ」
ハーフパンツ越しにある修平の肉棒を力強く揉みしだく。
さきの愛撫によって半勃起していたそれは、陸の両手により更に硬さを増していくのであった。
そして完全に勃起したことを感触で理解したとき、修平の下半身に纏っていたハーフパンツをトランクスごと脱がしてやり、
遂に生まれたときの姿にさせた。
「修平のちんちん…大きくなってる…、ヒクヒクしてるよぉ…。」
「…ぅぁ。」
修平は条件反射で股間を手で隠そうとする。だが陸はそれを許さない。
隠そうとする両手を押さえつけ、動かせないようにすると、見事に晒された彼の男性器を口に咥える。
「あぁっ―!」
わざと卑猥な音を鳴らし、激しく上下に動かしてやる。
ズっチョ! ズチョ! チュパ…! ズッ! ズズッ!
「―ッッ!!んはああぁぁ!!!!!」
あまりの刺激に首を左右に振りながらもがきを見せる。
抑えられた手にも力が入るが、陸はそれでもしっかりと固定する。
「うはああぁ!!っがあぁぁ!!!」
「チュパ………フフ、みっともない声…。」
哀れにも堕ちた姿を楽しそうな顔で言う陸。
先程フェラチオした勃起は、汚い涎によって光沢を放っていた。
限界まで硬直した先っちょは、中二とは思えないほどのクッキリとした亀頭が外部に現れた。
「すごい…こんな大人みたいなちんぽになって…。でも、しばらくお預けだよ。」
射精寸前により先走りがどんどん漏れているので、あえて手をつけないのが陸のやり方である。
フィニッシュが早いのは楽しくない。
そこで修平の棒の下にある、二つの玉が入った袋で遊ぶことにする。
「ひっ!?」
今度は睾丸を口に含み、大量の涎を使って舌でマッサージする。
陸の舌の上で金玉を右に左にと、器用に転がす。
デリケートな部分であるから、痛みを与えないように注意をして。
「は…ぁぁ…ぅぁ…。」
どうやら効果は覿面の様子だ。
喘ぎ声が小さくなった代わりに、彷彿とした顔で口からは涎が垂れている。もはや意識は違う世界に飛んでいるようだ。
陸は一生懸命に愛撫しながら、睾丸が引き締まっていくのを感じた。
「もう、あそこに触らなくても射精しちゃうんだね…。じゃあ、ラストスパートだよ修平。」
そう言うと、修平をうつ伏せにさせ、膝を立たせ、ベッドにひれ伏せさせる。
自分もベルトを外し、ズボンとボクサーパンツを脱衣して勃起を現す。
陸は柔らかい尻をかっ広げて、可愛らしいアナルと対面した。
そして少しずつ拡張していこうと、まず人差し指を入れた時であった。
「…!!」
意外にも、スムーズに人差し指は奥へ侵入できたのだ。
これは、 処女ケツじゃない…。
陸が静かにショックを受けていると、蚊の泣くような声で、
「…い、…いきなり…入れちゃっていいぞ……。」
「!」
「せ、先輩に一年生のころから…ケツをやられていたんだ……。伝統なんだってさ…。」
弱々しい笑顔で修平は言う。
だがそれを聞いた陸は、胸が震えるほどの怒りが込み上げていた。
俺の 修平を 勝手に …?
野球部の 伝 統… ?
一年生の ころから……
俺が どれだけ…!!
ズッ―!!!!
「アッ!」
怒りにより我を忘れた少年。
なんの予告もなしに、いきなり彼のアナルに大きくなった男根を突き刺した!
「最初に修平を気持ちよくさせるのは、Hで気持ちよくさせるのは俺だって!思ってたんだ!」
パンパンパンパンパン!!!パンパンパンパンパン!!!
「あぁぁっ―!!んああああはああぁっ!!!ああぅぁ、ああっっ!!はひぃ!!」
肉と肉がぶつかり合う激しい音。
陸のモノは腸の厚い壁を掻き分け、正確に睾丸の裏側にある場所を攻撃していた。
その場所を押される度に、亀頭からはカウパー溶液が情けないほどベッドに垂れるのであった。
「俺がどれだけッ―!!」
「ああぁぁ~!!んあぁぁー!!っはぁ~、イ…イクゥ!!」
修平の射精宣告に、陸はすぐに彼の爆発寸前の性器を上下にしごいてやる。
先走り汁がローション代わりになり、気持ちよさが倍増していた。
「あぁー出るっ!あぁっ!あぁ!ぅああ!!」
ドピュ びゅっ びゅっ ビュッ
「うっ!」
陸の手の中にかなり大量の精液が放出された。
修平がイッたと同時に、陸も腸内で果ててしまったのだった。
「はぁ…はぁ…。」
精液を出し尽くした修平は、みるみる力が抜けていき、うつ伏せになった。
さっきまで力強くいきり立った性器も、元気をなくして小さくなっていく。
しばらく二人は息を切らしながら黙っていた。
部屋の中は精液独特の栗の花の匂いが立ち込めていた。
淫らな行為により、汗をかく二人の少年。片方の体の締りがいい裸の少年が口を開く。
「…陸。………もう。今度こそ…寝かせて…くれ。」
裸体の少年は、その恥ずかしい姿のまま眠りについてしまった。
無理もない。
もともとHなことをするほど体力なんて残ってはいなかったのだから。
陸は寝顔は大人しい幼なじみに呟く。
「おやすみ、…久しぶりだったよね。」
切ない、しかし爽やかな表情で言った。
中学になってからはそれぞれの事情で離れていた二人。
小学校の時に初めてHなことをした。
興味本位だった。
誰もいない廃墟とかした工場で、子供だった二人は。
それからは学校でもたまにするようになった。
昼休みの体育館倉庫。
誰か来ないか心配だった。だけど上手にやった。
回数が増えるたび、より刺激的なものへ。
でもこれは子供の遊び。
今日久しぶりにやった二人の秘密の遊び。
いつかは終わる。恋愛ではない。いつかは終わる。
陸はその『いつか』が怖かった。
終わらなければいいと思った。
終わらなければ…
自分の手の中にある大量の白濁液を見つめる陸は、意を決して口に入れてみた。
「んっ」
初めて口にした精液は、生臭く、飲み込むには少し抵抗があった。
だが吐き出さないで、思い切って飲んでみる。
なんともヘンな感じ。
涙目になりながら、喚起をしようと窓を開けた。
開けた瞬間、5月の温い風が爽やかに抜けていった。
「修平、宿題やってんのかな?」
裸の少年に微笑む少年。
今日も明日もゴールデンウィーク。
この先も二人はずっと幼なじみ。
後藤 修平 (14)中二
平成18年。
小島陸は中学二年生になった。
一年の時に親しくなった友人たちはクラス分けでバラバラに…陸一人が疎遠になってしまった。
だが偶然にも、新しくなったクラスに幼稚園からの幼なじみがいたのだ。
出席番号11番、後藤修平が。
『となりの出席番号は幼なじみ。』
新しい季節にもようやく慣れ始め、気持ちが良いほどの暖かい5月。
しかも今日はゴールデンウィークの二日目。
学生にとってはまさに自由という最高の日々。何をして遊ぶか!どこに出掛けようか!
…だがしかし、宿題だってそれなりの量が降りかかって来る。
漢字の書き取り、計算問題、社会のレポート…。
小島陸も宿題に悩まされた一匹の子羊だった。
自宅二階の陸の部屋で、午前中は延々と宿題との葛藤劇。
それはそれは凄まじいもので、陸にとっては戦争と言っても過言ではなかった。
そうしてようやく目処もついたところで、キッチンまで下りて行き、冷凍チャーハンを電子レンジで温め、冷蔵庫から
ペットボトルの500mlサイダーとを一緒に自分の部屋に持ち込んでいった。
机の上の宿題をどかし、本日の昼飯を置いた。冷凍モノといってもレンジに入れれば湯気のたった美味い食べ物に早代わり。
机の隣にある小さいテレビをオンにして、早速熱々チャーハンいただくことにした。
12時は決まってフジヤマテレビのバラエティ番組。普段なら学校で見れないが、今日は違う。いや今日どころじゃない。
平日の休みはこれだから最高だ。そんなことを思いながら、陸は黙々とテレビを見ながらチャーハンを口に運ぶ。
そんな二、三分経ってからのことだ。
ガチャ…、 バタン。
「…!」
陸は口にスプーンを入れたまま静止した。
誰かが玄関のドアを家に開け入ってきたのだ。
両親だろうか?
いや、両親はそれぞれの用事があって、こんな昼の中途半端な時間に帰ってくることはない。
それなら家に入ってきた人間は二つ考えられる。
一人は狂気に満ちた恐ろしい強盗。もう一人はあいつ。それくらいだろう。
まぁおそらく後者だろう、と陸は思った。
トットット
階段を軽やかに上ってくる音が聞こえる。
もし…本当は強盗だったらどうしよう。その時はベッドの後ろの窓から逃げよう、なんて不安に思いながらも扉が開いて、
青いジャージ姿の少年がボストンバッグを抱えて部屋を覘いた。
「おうー、陸。お邪魔します。」
陸は内心ホッとしながら、
「お邪魔しますじゃないだろ、修平。勝手にヒトんち入ってきて。」
「いやいや、オマエもオマエだよ。まず家の鍵を閉めるのは留守番の基本だよ。俺が狂気に満ちた強盗だったらどーすんだよ。」
修平と呼ばれた少年はボストンバッグを床に下ろしながら言った。
それに対して陸は苦笑いでこう返す。
「窓から逃げようと思ったよ、実際。」
「なんだよ、それ。」
修平はニカッと元気よく笑う。
「ところでハラ減ったなぁ~。うまそうだなぁ~、いいなぁ、チャーハン。」
「うるさいなぁ、家帰って自分で作ればいいじゃん。」
「あぁ、それなんだけどさ。家に入れない。鍵家の中に忘れた。」
「ハ?」
坦々と情けないことを言う修平に呆れる陸。と同時に嫌な予感もする。
「母さんが帰ってくるまでさぁ、俺の面倒見てやってよ。」
「えぇっ?」
「とりあえずメシちょーだい。」
「……。」
嫌な予感は的中した。どうしてスポーツが出来てヘラヘラしている奴はこうなんだろう。
陸は頭を掻きながらため息をついた。
まぁ、修平は昔っからこうゆう奴だったか。
「わかったよ、ちょっと待ってて。」
「わかった。これ食って待ってるから。」
そう言うと、修平は勝手に陸の食べかけチャーハンをガツガツと口に流し込む。
「あっ、俺の食うなよ!やめっ…あー。」
「ヘヘ、おかわりィ。」
綺麗に食べ終えた皿を陸に突き出す笑顔の修平。口に米粒がくっついていてまるで小さい子みたいだ。
…昔っからこうゆう奴だったよ。
陸は冷凍庫のチャーハンと麦茶(サイダーはあるがそこまで優遇する必要はない)を修平に運んでやる。
部屋に入ると青いジャージを床に投げ散らかして、上半身は体操着に紺のハーフパンツを履いた少年がベッドに座って待っていた。
―修平、ジャージ脱いでる… なんかエッチに見えるや
修平の成長した身体に見とれる陸。その修平は陸の運んできた昼飯に夢中であった。
「お、サンキュー。」
陸から昼飯を受け取りベッドの上で食べ始める。ベッドの上で食べてほしくないと陸は思いつつも仕方がなしに妥協する。
椅子に腰掛けて昼食に忙しい少年に話しかける。
「部活午前中だったんだね。今日はなにしたの野球部くん。」
「んー?なにって、一年の面倒だよ。俺ら二年になったわけだしな。先輩になったんだよ先輩に。」
「そうだよね。俺だって吹奏楽部の先輩になったわけだし。」
「男が楽器プープー吹いて楽しいのかよ?つーか、陸が吹奏楽やってるって最初聞いたとき驚いたよ。」
「驚いた?」
「おう、陸って運動神経見た目より良いからさー。もっとこう、アグレッシブな感じで…」
「アグレッシブって…。ま、運動神経良いのは修平のおかげだよ。」
「…あー、キャッチボールか?」
「うん、幼稚園の時からずーっとキャッチボールしてたわけだし。」
「そうだなー、俺たちって幼なじみなんだよな。クラス分かれてても絶対やってたな。」
「中学に入ってからはお互い部活で忙しいけどね。会う暇も中々なかったし。」
「だな。」
楽しい雰囲気での会話が自然に途切れ、修平がチャーハンを食べ終えて麦茶を一気に飲み干す。
ごちそうさま、 うん。
陸は皿を机の上に置いた。窓の向こうに小鳥が二匹、追いかけ合いながら飛んでいった。
「陸。」
「ん?」
「疲れた……寝…る…。」
少年は水色の薄い掛け布団の上に倒れこんだ。
食事の後という安心感と、部活の疲労が重なったからであろう。
静かな寝息をする度に、修平の胸が膨らんだりへこんだりを繰り返す。
「寝ちゃうの。」
できるだけ小さい声、そして残念な口調で呟く。
ふと、陸は床に落ちていたジャージに目をやる。
…どんな臭いがするんだろう?
椅子から立ち上がり、落ちているジャージを拾って胸の部分と股間の部分に顔をくっつける。
一生懸命部活をしていたのがわかるほど、酸っぱくてとても鼻につく臭いであった。
さらに泥に汚れたくるぶし靴下も同じように嗅ぐ。これも眉間にある脳にグッと押し込めるような臭さだ。
それが陸の心臓を早まらせるスイッチでもあった。
疲れ果てて寝転んでいる修平のベッドに自分も座り、まだ寝てはいない彼の顔をまじまじと見る。
修平ってこんなにかっこよくなったんだ。こんなに男らしい顔になったんだ。
ゴクッ…
生唾を飲み込む音が鳴る。
陸の視線に気付いた修平が、薄目を開けて言う。
「…なに…?」
陸はその声がとてもエロスだ、そう思った。そして鼓動が早くなるのを感じ修平に言った。
「キスしていい…?」
なにも動揺しない、…というよりは反応無しの修平だったが、ワンテンポ遅れて返した。
「…いいよ。」
それがスタートの合図のごとく、素早く修平の桃色の唇にキスをする陸。
互いの唾液を濃厚のキスで交し合い、いやらしい音を奏でていた。
「んっ…っはぁう。……あ。」
唇をたくさん濡らした後、陸はゆっくりと頬に移動する。汗のしょっぱい味が舌の上でほのかに伝わる。
陸の小さい口は、次に修平の痩せ細った首筋に無我夢中で舐め始めた。
まるでそれは、犬が散歩のときにするマーキングのように、これは俺のものだと主張しているかのようであった。
快楽をじわじわと与えられ、小さく喘ぎ声を漏らす野球少年。
「まだまだ、ここからが本番だよ。」
そう言うと陸は修平の体操着を脱がせ、彼の上半身を一心不乱に舐め始める。
乳首、 脇の下、 へそ、 わき腹、 胸、
修平の部活で発生した汗やエキスを全て陸の舌が吸収し、そのかわり唾液を塗りたくってやる。
もう上半身は涎によって濡れ光り、大の字になった修平の胸が上下に激しく揺れ動く。
「はぁっ…はぁっ…!」
苦しく切なそうな顔。
そんな幼なじみの、性の快楽に浸る姿を見ると、どこか心がしめつけられているようであった。
『後悔』ではない。 『狂喜』である。
彼の肉体を支配していることへの言葉に表せない喜びなのだ。
俺の手でもっと汚してやる!
「…っへい…しゅうへいぃ!…修平ッ!!」
「ぅぁああっ」
ハーフパンツ越しにある修平の肉棒を力強く揉みしだく。
さきの愛撫によって半勃起していたそれは、陸の両手により更に硬さを増していくのであった。
そして完全に勃起したことを感触で理解したとき、修平の下半身に纏っていたハーフパンツをトランクスごと脱がしてやり、
遂に生まれたときの姿にさせた。
「修平のちんちん…大きくなってる…、ヒクヒクしてるよぉ…。」
「…ぅぁ。」
修平は条件反射で股間を手で隠そうとする。だが陸はそれを許さない。
隠そうとする両手を押さえつけ、動かせないようにすると、見事に晒された彼の男性器を口に咥える。
「あぁっ―!」
わざと卑猥な音を鳴らし、激しく上下に動かしてやる。
ズっチョ! ズチョ! チュパ…! ズッ! ズズッ!
「―ッッ!!んはああぁぁ!!!!!」
あまりの刺激に首を左右に振りながらもがきを見せる。
抑えられた手にも力が入るが、陸はそれでもしっかりと固定する。
「うはああぁ!!っがあぁぁ!!!」
「チュパ………フフ、みっともない声…。」
哀れにも堕ちた姿を楽しそうな顔で言う陸。
先程フェラチオした勃起は、汚い涎によって光沢を放っていた。
限界まで硬直した先っちょは、中二とは思えないほどのクッキリとした亀頭が外部に現れた。
「すごい…こんな大人みたいなちんぽになって…。でも、しばらくお預けだよ。」
射精寸前により先走りがどんどん漏れているので、あえて手をつけないのが陸のやり方である。
フィニッシュが早いのは楽しくない。
そこで修平の棒の下にある、二つの玉が入った袋で遊ぶことにする。
「ひっ!?」
今度は睾丸を口に含み、大量の涎を使って舌でマッサージする。
陸の舌の上で金玉を右に左にと、器用に転がす。
デリケートな部分であるから、痛みを与えないように注意をして。
「は…ぁぁ…ぅぁ…。」
どうやら効果は覿面の様子だ。
喘ぎ声が小さくなった代わりに、彷彿とした顔で口からは涎が垂れている。もはや意識は違う世界に飛んでいるようだ。
陸は一生懸命に愛撫しながら、睾丸が引き締まっていくのを感じた。
「もう、あそこに触らなくても射精しちゃうんだね…。じゃあ、ラストスパートだよ修平。」
そう言うと、修平をうつ伏せにさせ、膝を立たせ、ベッドにひれ伏せさせる。
自分もベルトを外し、ズボンとボクサーパンツを脱衣して勃起を現す。
陸は柔らかい尻をかっ広げて、可愛らしいアナルと対面した。
そして少しずつ拡張していこうと、まず人差し指を入れた時であった。
「…!!」
意外にも、スムーズに人差し指は奥へ侵入できたのだ。
これは、 処女ケツじゃない…。
陸が静かにショックを受けていると、蚊の泣くような声で、
「…い、…いきなり…入れちゃっていいぞ……。」
「!」
「せ、先輩に一年生のころから…ケツをやられていたんだ……。伝統なんだってさ…。」
弱々しい笑顔で修平は言う。
だがそれを聞いた陸は、胸が震えるほどの怒りが込み上げていた。
俺の 修平を 勝手に …?
野球部の 伝 統… ?
一年生の ころから……
俺が どれだけ…!!
ズッ―!!!!
「アッ!」
怒りにより我を忘れた少年。
なんの予告もなしに、いきなり彼のアナルに大きくなった男根を突き刺した!
「最初に修平を気持ちよくさせるのは、Hで気持ちよくさせるのは俺だって!思ってたんだ!」
パンパンパンパンパン!!!パンパンパンパンパン!!!
「あぁぁっ―!!んああああはああぁっ!!!ああぅぁ、ああっっ!!はひぃ!!」
肉と肉がぶつかり合う激しい音。
陸のモノは腸の厚い壁を掻き分け、正確に睾丸の裏側にある場所を攻撃していた。
その場所を押される度に、亀頭からはカウパー溶液が情けないほどベッドに垂れるのであった。
「俺がどれだけッ―!!」
「ああぁぁ~!!んあぁぁー!!っはぁ~、イ…イクゥ!!」
修平の射精宣告に、陸はすぐに彼の爆発寸前の性器を上下にしごいてやる。
先走り汁がローション代わりになり、気持ちよさが倍増していた。
「あぁー出るっ!あぁっ!あぁ!ぅああ!!」
ドピュ びゅっ びゅっ ビュッ
「うっ!」
陸の手の中にかなり大量の精液が放出された。
修平がイッたと同時に、陸も腸内で果ててしまったのだった。
「はぁ…はぁ…。」
精液を出し尽くした修平は、みるみる力が抜けていき、うつ伏せになった。
さっきまで力強くいきり立った性器も、元気をなくして小さくなっていく。
しばらく二人は息を切らしながら黙っていた。
部屋の中は精液独特の栗の花の匂いが立ち込めていた。
淫らな行為により、汗をかく二人の少年。片方の体の締りがいい裸の少年が口を開く。
「…陸。………もう。今度こそ…寝かせて…くれ。」
裸体の少年は、その恥ずかしい姿のまま眠りについてしまった。
無理もない。
もともとHなことをするほど体力なんて残ってはいなかったのだから。
陸は寝顔は大人しい幼なじみに呟く。
「おやすみ、…久しぶりだったよね。」
切ない、しかし爽やかな表情で言った。
中学になってからはそれぞれの事情で離れていた二人。
小学校の時に初めてHなことをした。
興味本位だった。
誰もいない廃墟とかした工場で、子供だった二人は。
それからは学校でもたまにするようになった。
昼休みの体育館倉庫。
誰か来ないか心配だった。だけど上手にやった。
回数が増えるたび、より刺激的なものへ。
でもこれは子供の遊び。
今日久しぶりにやった二人の秘密の遊び。
いつかは終わる。恋愛ではない。いつかは終わる。
陸はその『いつか』が怖かった。
終わらなければいいと思った。
終わらなければ…
自分の手の中にある大量の白濁液を見つめる陸は、意を決して口に入れてみた。
「んっ」
初めて口にした精液は、生臭く、飲み込むには少し抵抗があった。
だが吐き出さないで、思い切って飲んでみる。
なんともヘンな感じ。
涙目になりながら、喚起をしようと窓を開けた。
開けた瞬間、5月の温い風が爽やかに抜けていった。
「修平、宿題やってんのかな?」
裸の少年に微笑む少年。
今日も明日もゴールデンウィーク。
この先も二人はずっと幼なじみ。
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