- 2014⁄05⁄07(Wed)
- 02:23
静かな放課後
「なぁ、ほんとにかかってんのかよ?」
クラスメイトが訝しげに訊いてきた。目の前にクラスメイトが集まってきていて、敏之はわけのわからない顔をしている。
「まぁ、見てろって」
俺は敏之の前に手を差し出す。敏之はじっとそれを見つめていた。
そして俺は指を鳴らす。
その瞬間、敏之の目がうつろになり、首ががくんと下がった。歓声が上がる。
俺は敏之の頭を両手で握り、ゆっくりゆっくりと回した。敏之は目を閉じて、だらしなく口を開いている。
「敏之、聞こえるか?」
「……うん」敏之は寝言みたいなぼんやりした声を出した。
催眠術の異様な雰囲気に、クラスメイトたちは黙ってじっと見入っている。
「こうやって頭を回していると、どんどんと頭の中が気持ちよくなっていって、俺の声以外聞こえなくなる」
敏之はなされるがまま、ぐるぐる頭を回されている。
「そしてー、だんだん、声に従いたくなってくる、声が正しく思えてくる」
「こえ……ただしい……したがう……」
「そう、声に逆らうことが思いつかない、声の言うとおりにしたくなる」
「いうとおり……したい……」
俺は頭を回すのをやめ、クラスメイトのほうに向き直った。
「さ、何して欲しい? まだそんなに深くかかってないだろうから、そんなに無理はさせられないけど……」
クラスメイトは疑わしげに敏之を見つめている。敏之は、目を瞑り体を弛緩させ、椅子にもたれかかっていた。
クラスメイトが訝しげに訊いてきた。目の前にクラスメイトが集まってきていて、敏之はわけのわからない顔をしている。
「まぁ、見てろって」
俺は敏之の前に手を差し出す。敏之はじっとそれを見つめていた。
そして俺は指を鳴らす。
その瞬間、敏之の目がうつろになり、首ががくんと下がった。歓声が上がる。
俺は敏之の頭を両手で握り、ゆっくりゆっくりと回した。敏之は目を閉じて、だらしなく口を開いている。
「敏之、聞こえるか?」
「……うん」敏之は寝言みたいなぼんやりした声を出した。
催眠術の異様な雰囲気に、クラスメイトたちは黙ってじっと見入っている。
「こうやって頭を回していると、どんどんと頭の中が気持ちよくなっていって、俺の声以外聞こえなくなる」
敏之はなされるがまま、ぐるぐる頭を回されている。
「そしてー、だんだん、声に従いたくなってくる、声が正しく思えてくる」
「こえ……ただしい……したがう……」
「そう、声に逆らうことが思いつかない、声の言うとおりにしたくなる」
「いうとおり……したい……」
俺は頭を回すのをやめ、クラスメイトのほうに向き直った。
「さ、何して欲しい? まだそんなに深くかかってないだろうから、そんなに無理はさせられないけど……」
クラスメイトは疑わしげに敏之を見つめている。敏之は、目を瞑り体を弛緩させ、椅子にもたれかかっていた。
まだこれでは、本当にかかっているか疑うのも無理ないだろう。
「服脱がすとか」
誰かが冗談交じりに言う。げらげらと笑い声が上がった。
「分かった、良いよ」何気無い風を装いながらも、俺は心の中でガッツポーズをしていた。
俺はまた敏之のほうへと向き直る。ざわざわと後ろでクラスメイトが騒いでいる。
マジでかかってんのかな、という声が聞こえた。
俺はまた敏之の頭を回しながら、ゆっくりと語りかけた。
「俺がこうやって頭を回していると、どんどん体が熱くなっていく、どんどんどんどん蒸し暑くなっていく。
服を脱がすには居られない。服を脱いでしまいたい」
そういいながら頭を回し続ける。やがて、敏之に変化が現れた。息が荒くなっている。
「あ……はぁっ……あっ……あ、あつ、い……」
「そう、どんどん、どんどん体が火照っていく、内側から熱くなっていく、
耐えられない、耐えられない、服を脱ぎたくてたまらなくなっていく」
俺に頭を抱えられたまま、敏之は口で苦しそうに息をしている。
「……あっ、あ……はぁ……あつ、い……服……脱ぎた、い……」
もう十分だ。そう判断した俺は更なる暗示を与える。
「俺が頭を離しても、体が熱いのは収まらない、でも、敏之は自由に立ち上がって、服を脱ぐことが出来る」
敏之の顔は赤くなっていた。服を脱ぐことが出来る、と言うと、うつろな表情に嬉しそうな笑みが浮かぶ。
「さぁ、頭を離すよ、はいっ」
俺は頭を離した。敏之はゆっくりと目を開ける。でもまだうつろな目のままだ。
敏之は荒い息のまま、自分のワイシャツのボタンに手をかけた。一つ一つ、ゆっくりと外していく。
そして完全にシャツを脱いだ。敏之の腹筋は鍛えられて割れており、胸板はがっしりと筋肉がついていた。
肌は浅黒く、そしてなぜか乳首が勃っていた。敏之はうつろな目のまま、今度はズボンのベルトに手をかけた。
かちゃかちゃとベルトを外す。ズボンが落ち、ボクサーパンツが露になった。
敏之のペニスはかなり大きいのか、紺色のパンツの中で、もっこりと存在を主張している。
「すげぇ、マジでかかってるよ」
クラスメイトの一人が、驚いて声を上げる。それにつられるように、少しうるさくなりだした。
「どこまで脱ぐんだろ」「折角だから最後まで脱いだら面白くねぇ?」
「はぁ……はぁ……」
クラスメイトの喧騒などを全く気にせず、敏之はまだ荒い息をしている。
そしてそのまま、ゆっくりとパンツに手をかけた。うわ、と声が上がる。
――今はとりあえずここまでだ。
俺はさっと敏之の前に手を出し、再び指を鳴らす。
敏之のパンツにかかっていた手がだらりと垂れ、うつろだった目は更にぼんやりと濁った。俺はそんな敏之に語りかけた。
「さぁ、急に熱いのは収まっていくよ、すぅっと涼しくなっていく。
そして、今度は服を脱いでいる自分が恥ずかしくなってくる、さあ、服を着てしまおう」
敏之はうつろな目であたりを見回すと、今度は恥ずかしさで顔を真っ赤にして、散らばった服を拾い、のそのそと着だした。
俺はその間敏之をじっと見つめ、その鍛えられた体を脳に焼き付けていた。これが俺のものになる。
服を着終わった敏之を席に座らせると、俺はゆっくり語りかけた。
「さぁ、俺が手を叩くと目が覚めるよ。とても頭がすっきりする。疲れも取れる。
そして、今起きていたこと全てを忘れてしまう」
そういってうつろな目の敏之の前に両手を差し出し、叩いた。
敏之はハッとした表情になり、きょろきょろ辺りを見回した。
「どう?」俺が聞くと、
「俺、かかってたのか? 全然覚えてない」
「何かスッキリしたんじゃない?」
「え、ああ、うん…」
服を脱いでスッキリしたという敏之を、みんなが笑いを堪えて見つめていた。
チャイムが鳴った。
クラスメイトたちは、慌しく、自分の席に戻っていく。
何人か、興味津々といった感じで俺に話しかけてくる。俺は適当にそれをあしらい、自分の席に戻った。
俺はずっと催眠術に興味があった。うつろな目、ぼんやりとした返事、そして他人を思い通りに操るということ。
性の目覚めとほぼ同時に、自分がそういうシチュエーションに興奮するのだと気づいた。
そしてそういった画像や動画、漫画、小説を集めるうちに、俺は自分が男に興奮するのだとも気づいた。
きりっとしていた表情が、ぼんやりとしたものに変わる。意識を書き換えて、普段絶対にしないような行動をさせる。
逞しい筋肉を蓄えた男が、自ら尻を振り精液を求める。どんな命令にも忠実に従う奴隷になる。
そして男子校に進学した俺は、同じクラスの西沢敏之のことが好きになった。
敏之は子供の頃から野球を続けていて、筋肉がついており、とても逞しかった。
性格は穏やかで優しく、いつもにこにこと笑っている。加えて努力家で、部活だけでなく勉強も良くできた。
野球部は部活で忙しく勉強する時間が少ないのにも関わらず、敏之のテストはほとんどが平均を大きく上回っていた。
俺はそんな敏之を素敵だと思っていた。だけれどもこの感情は、俺の中で性欲と結びつくことは無かったし、
どちらかというと憧れの気持ちのほうが強かった。
だけど、授業でビデオを見ているとき、よほど疲れているのだろう、うとうととモニターを見つめる敏之を見たとき、
俺の中で何かがはじけた。まじめな性格の敏之は、眠ってはいけないと思っているのか、頑張ってモニターを見ようとしている。
うつろな目で、口を半開きにして、まるで催眠術にかかったみたいに、モニターを見つめ続けていた。
そんな敏之の表情を見て、催眠術をかけてみたいと、俺は心から思った。
俺は催眠術に関する本を読み漁り、ビデオを通信販売で買い、一生懸命に勉強した。
俺は部活には入っていなかったので、練習する時間はたくさんあった。
家族や中学校の友達を被験者に練習し、手順を覚えた。俺は異常なまでに催眠術にのめり込んでいた。
敏之を思い通りに操りたいがためだった。
そして俺は催眠術を会得した。中学校時代の友達を操り、男同士で絡ませることにも成功した。
どうやら俺は、催眠術の才能があったらしい。目の前でイヤらしい声を上げながら絡み合う同級生を見ながら、
俺はどうやって敏之を落としてやるか考えていた。
そして俺は、偶然にも堂々と敏之に催眠術をかけるチャンスを手に入れたのだ。
テレビで催眠術の番組をやっていた翌日、あれが本当かと皆で話していた。
やらせだ、というヤツがほとんどで、何となく腹が立った俺は、
思わず自分が催眠術をかけることができると宣言してしまったのだ。
やってみろよ、という流れになり、俺は皆の話を後ろから聞いていた敏之を指名した。
そして俺は、皆の前でストリップショーをやらせてみせたのだ。
敏之を脱がせたその日の放課後。俺は図書館で30分ほど時間を潰し、そして教室へと向かった。
外からはサッカー部の練習する声が聞こえる。ボールを蹴る音も。俺の心臓はばくばくと音を立てていた。
いよいよだ。いよいよ敏之を操れる。
俺は教室のドアを開けた。日が傾いてオレンジ色に染まった教室の、窓際の席に敏之は座っていた。
ぼんやりと窓の外を見つめている。俺に気づいて、振り返った。
「どうしたの? こんな時間まで」俺は何気ない風を装って尋ねる。
「ああ……どうしてだろ、何となく……残りたくて」
――俺は敏之を教室で脱がせる前に、トイレで催眠術をかけていた。
催眠術をかけるとき、回りに人が居ると集中できない、そう言い訳して二人きりになったのだ。
狭い個室の中でうつろな表情の敏之と向かいあった俺は、今すぐに襲い掛かりたい衝動に駆られたけれど、我慢した。
そして、敏之にいくつかの暗示を与えた。催眠術にかけられたことはすっかり忘れてしまうこと、
俺が目の前で指を鳴らすとすぐに催眠状態に堕ちること、
そして今日の放課後、教室で俺が来るのを無意識に待っていること――。
後催眠は完璧だった。敏之は完全に俺の手の中にある。
それでなくてもパンツまで脱ごうとしたのだから、相当催眠の深度は深くなっているんだろう。
俺はゆっくりと敏之のもとへ歩み寄ると、目の前に右手をかざした。不思議そうに俺の手を敏之が見つめる。
指を鳴らす。
瞬間、敏之の表情が弛緩した。
・(02)深化
椅子にだらりと座る敏之の前に俺は立ち、敏之の額をとんとんと指でつついた。
「俺がこうやっておでこをつつくと、頭の中がどんどん綺麗になっていく、静かに澄んでいく。気持ちよくなっていく」
人差し指で、とん、とん、と何度もつつく。その度に、敏之はさらに表情を弛緩させ、恍惚とした笑みを浮かべる。
「あぁ……」という甘い声が敏之の口から漏れる。開きっぱなしになった口から、涎が垂れはじめた。
普段の敏之からは考えられない痴態だ。俺は続けて暗示を与える。
「頭の中がどんどん綺麗になっていくと、自分で考えることができなくなっていく」
「んぅ……あ、ん……」
俺は敏之の顔の前に手をかざし、目を閉じさせた。
「分かったら、俺の言ってることを繰り返すんだ」
「あ、うん……」
「頭の中がどんどん綺麗になっていって、自分で考えることができなくなる」
「あたまのなかが……きれいになって……自分で、かんがえることが……できない……」呂律ももう回っていない。
「考えることができなくなると、声の言うとおりにしたくなる」
「考えることが……できなくなると……言うとおりに……したくなる……」
「どんなことでも真実になる」
「どんなことでも……真実に……なる……」
俺は敏之の額を何度も何度も優しく執拗につついた。
体を弛緩させて椅子に座る敏之は、シャツに涎の染みを広げながら、どんどんと深い催眠状態へと堕ちていっていた。
俺は敏之のおでこに指をくっつけ、言う。
「この指が離れると、目を開くことができるよ、でもまだこの状態からは醒めない。はい」
そっと指を離した。敏之はもたげていた頭をゆっくりと上げ、目を開く。ぼんやりとした目。口は半開きだ。
かなり深く催眠に落ちているだろう。
俺が顔の前で手を振ってみても、視線は全く動かず、ただぼんやりと夕日の光を反射するだけだった。
「俺の方を見て」
敏之はゆっくりと視線をこちらに向ける。
「今からいくつか質問をするから、どんなことでも正直に答えてね」
「質問には……どんな、ことでも……正直に……答える……」
「名前は?」まずは無難な質問からだ。
「にしざわ……としゆき……」
「部活は?」
「やきゅう、ぶ……」
「彼女は居るの?」
「居な、い……」
「どうして?」
「部活が、いそがしいから……」
俺はにやっと笑った。質問をレベルを徐々にあげてみる。
「じゃあ、今まで彼女が居たことは?」
「中学のとき、一人……」
「彼女とどこまで行った?」
「キス……」敏之の顔が赤くなる。思い出しているのだろうか?
「じゃあ、童貞?」
「……ああ……」
「オナニーはどれくらいやってるの?」
「週、三日……金曜日は……部活、無いから……二回……ヌく……」
俺は意外な情報に喜んだ。今日は金曜日だ。丁度ムラムラする日なんだろう。これを使わない手は無い。
「普段は何見てヌくんだ?」
「エロ本か……妄想で……」
俺は敏之の股間を見た。
催眠状態の生理的なものか、質問の内容から来た興奮かは分からないが、灰色のズボンを、ペニスが勃起して押し上げていた。
「じゃあ、今日は結構ムラムラしてるんだ?」
「うん……してる……」敏之の顔がますます赤くなる。
俺はゆっくり敏之の前に歩みよった。敏之は視線を動かさず、宙を見つめている。
敏之の頭を何度も撫でる。敏之の短く切った髪の毛は柔らかくふわふわしていて、指の合間を通り抜けていく。
少し汗臭い匂いがして、俺は興奮した。
「目を瞑って」
敏之は何も言わずに従う。
「俺がこうやって頭を撫でると、敏之はどんどんムラムラしてくる。
エロい気分になってきて、ヌきたくてしょうがなくなってくる。どうしてもオナニーしたくなってくる」
俺は敏之の頭に鼻を寄せた。部活の無い日にこの匂いだと、普段の部活の後はどういう匂いなんだろう?
俺は匂いを嗅ぎながら、頭を両手で撫で回した。何度も、何度も。
「あっ……んぅ……はぁっ……あぁ……」
しばらくそうしていると、敏之が声を上げ始めた。だいぶ興奮しているようだ。
股間に目をやると、先ほどよりも大きく膨らんで、形がくっきりと分かるほどだった。
太くて大きいペニス。俺は唾を飲み込んだ。このペニスが、じきに俺のものになる。
そう思いながら俺は頭を撫で続けた。我慢できないほどに興奮してもらおうと思っていた。
「ああぁぁぁあっ……んふぅぅ……んぁぁぁ……」
敏之は悩ましげな声を上げながら、まただらだらと涎を垂らしていた。
くねくねと体をよじり、特に腰を前後に振っていた。手が、じりじりと股間へと持っていかれる。
「ダメだよ、チンコを触っちゃダメだ。まだイくことはできない」
俺がそういうと、敏之の手は一度震え、そして股間から離れていく。
敏之は荒い息で、手をだらりと垂らしたまま、腰を必死に動かしていた。
パンツと擦れさせて、少しでも快感を得ようとしている。
「あぁっ……ヌきたい……オナニー……あー……」
もう良いだろう、そう思った俺は頭から手を離す。敏之は相変わらず荒い息のままだ。俺は言う。
「俺が手を叩くと目が覚める。でも興奮は消えない。『教室には誰も居ない』から、恥ずかしがらずにオナニーしてしまおう」
「きょうしつ、誰も……居ない……オナニー……出来る……」敏之は顔をほころばす。
「誰も居ないけれど、俺の声は聞こえる。そして敏之はその声を、自分の心の声として、受け入れる。それには逆らえない」
「声は……聞こ、える……自分のこころの、声……受け入れる……逆らえない…」
「そして、俺が良いというまで、イくことはできないよ」
「いいというまで、イケない……」
「さあ、オナニーをはじめよう」
ぱん。俺は手を叩いた。瞬間、敏之の体がびくんと震え、椅子から落ちた。
大丈夫かと思ったけれど、敏之はよほど興奮しているようで、床に膝で倒れこんだままズボンのチャックを開きにかかった。
敏之に、俺の姿は見えていない。
「んはぁ……っ……あ、んぁ……ふぅ……」
ズボンの間から敏之のペニスが姿を現した。
普段ありえないほどに興奮したそのペニスは真っ赤に膨れ上がり、亀頭は丸出しで、
我慢汁がだらだらとペニス全体を塗らしていた。夕焼けの光で、ペニスはいやらしく光っている。
敏之はすぐに手でしごきだす。
「んぅ……んんん……」敏之は恥ずかしさからか、声を押さえ込んでペニスをしごいていた。
「気持ち良いから、声を上げたくてたまらない」
俺が耳元でぼそっと囁くと、一度敏之は驚いたように体を震わせたが、俺の姿は見えないし、
声が言ったことを受け入れるという暗示が効いているので、すぐに声を上げ始めた。
「あぁっ……んぁぁあああ……気持ち、気持ちいい……」
俺は敏之の痴態をじっくり視姦した。敏之の我慢汁の匂いが、俺の鼻へ届く。
「エロい言葉を使うと、もっと気持ちがよくなる」
敏之はすぐに卑猥な単語を並べ始めた。
「あぁっ……チンコ……チンコ気持ちいぃ……チンコ気持ちいぃよぉ……先走りすげぇよぉ……」
ぐちゅ、ぐちゅとペニスをしごく音が徐々に大きくなっていく。
号令があるまでイくことのできないペニスは、我慢汁を延々と流し続け、どんどんとぬめりと快感を与えていく。
「先走り、ぬるぬる……気持ちいぃ……あぁぁ……んぁぁぁ……」
土下座をするような姿勢でひたすら股間をしごいている。
一心不乱に快楽をむさぼるその姿は、普段の優しく穏やかな敏之からは絶対に想像できないほど淫乱だった。
ペニスからは先走りが、口からは涎が、それぞれ床に染みを広げている。
更に快感から汗をかき始め、湿ったワイシャツが肌にくっついている。
「あぁぁっ、やべえぇ…チンコ気持ちぃぃいー…あー、んあぁー……」
ぐちゅぐちゅとペニスをしごく手はゆるまない。敏之の目は濁りきって、完全にイっていた。
口から涎を垂らし、鼻と口両方から荒い息を漏らしている。ものすごくエロい表情だ。
俺はその表情をすぐ前から見て楽しんだ。教室の床に垂れた我慢汁がものすごい匂いを放ち始めている。
暗示があるから、いつまで経ってもイくことは出来ない。
どんどんと積み重なるありえないほどの快感に、敏之は涙を流し始めた。
「気持ちいい……あぁ……いぃー……いぃ……うぁ、ん……」
もう限界だろう。「俺が手を叩くと、敏之はイく」すぐに手を叩く。
敏之は大きく痙攣した。
「あぁぁぁあああっあああぁぁぁあぁぁっっ」
敏之は大声を出しながら射精した。敏之のペニスからものすごい量の精液が放たれた。
まるで小便のようなそれは、ぱたたっ、と音を立て床に打ち付けられた。むわっと精液独特のあの匂いが拡がる。
敏之は地面に垂れた精液に被らないように、ゆっくりと横様に倒れこんだ。
涙をシャツの袖で拭っている。息は相変わらず荒いようだ。
俺がそっと目の前にティッシュを差し出し、「これで垂れた精液を拭こう」と言うと、
のそりと起き上がって、床の色々な液体を拭き始めた。
まだ気持ちよさが残っているのか、顔は真っ赤で、ぼんやりした笑みを浮かべている。
大方拭い終わった敏之は、ティッシュをぼんやりと握りながら、教室の床に横になって、荒い息を抑えようとしていた。
相変わらず、臭く卑猥な匂いが漂っている。土日の間には消えるだろう、と俺は思った。
ズボンからチンコだけはみ出させて教室で横になる敏之を十分に視姦して満足した俺は、
時計を見てそろそろ終わりにしようと思った。
潤んだ瞳で教室の天井を見つめる敏之の顔の前に手を出し、指を鳴らした。
再び催眠状態に堕ちた敏之の手から、敏之の色々な液体のしみこんだティッシュを俺は抜き取った。
家に持って帰って使うつもりだ。腰の抜けた敏之を椅子に座るのを手伝い、そして俺は訊く。
「どうだった?」
「すごい……気持ち……良かった……」
「今までで一番?」
「今までで…一番……」敏之は子供のように頷いた。
「そう、すごい気持ちよかったね。その快感は、普段は忘れてしまうけれど、心のずっと深いところで覚えている」
「かい、かん……普段は、忘れる……心のふかいとこ、で、覚えてる……」
「そう、そして、今みたいな状態になったとき、また思い出すんだ」
「今みたいな状態になると……また……思い出す……」敏之はうつろに笑う。
「だから、今みたいな状態になるのが敏之は好きだ」
「今みたいな状態、好き……」
「俺が手を叩くと、今まであったことは全部忘れる。俺の姿も見えない。俺が来たことも覚えていない。
敏之は考え事、野球部のことを考えて時間を潰していた。もしかしたら眠ってしまったのかもしれない、そうだね」
「手を叩くと……今まであったことは全部忘れる……教室で、ずっと外を見ていた……寝ちゃったかも、しれない……」
「そう。そして、来週の金曜日、また今日と同じように放課後に教室で俺のことを待つんだ」
「金曜日の、放課後……教室で……また……待つ……」
「また、気持ちよくしてやるよ」
「ありがとう…………」敏之はうつろに笑う。
俺は手を叩いた。敏之ははっと目を醒ますと、きょろきょろと辺りを見回す。
6時を示す時計を見て驚いた表情になると、自分の席からカバンを取って教室を出て行った。
快感で腰が抜けたのだろう、ひょこひょこ歩きをする敏之を見ながら、どうやって奴隷に堕としていくか、
俺は具体的な発想を頭の中で膨らましていた。ゆっくりゆっくりと、堕としていくつもりだ。
俺はずっと計画を練ってきたのだから。
・(03)勉強
土曜・日曜、俺は持って帰った敏之の体液塗れのティッシュの匂いを嗅いだり、口に加えたりしながら、
何度も何度もオナニーをした。ティッシュは乾くとものすごい臭いを放った。
酸っぱくて、変に甘くて、性欲を呼び起こす臭いだった。
こんな臭いになるものが敏之から出たんだという事実に、俺は更に興奮していた。
月曜日、俺はなんとなく少し早めに家を出た。そして、思っていたよりも早く学校に着いてしまった。
教室のドアを開けると、敏之が一人で中に居た。
俺はその状況に思わずあの放課後を思い出し、股間に血液が集まるのを感じた。
敏之は熱心に数学の勉強をしているようだった。
教室に入ってきた俺に気がつくと、こちらを振り向いて「おはよう」と声をかけてくる。
俺は動揺を悟られないように、一度唾を飲み込んでから、返事をする。「おはよう」
俺と敏之は、普段はそんなに仲が良い訳ではない。
勿論全く話さないというわけではないし、敏之だって俺のことを嫌ってはいないと思うけれど
(催眠術のことを覚えていなければ、だ)、だけれど残念ながらただのクラスメイト止まりだろう。
だから俺は、不自然にならぬよう今まで通り自分の席に着き、黙ってジャンプを読み始めた。
だけど俺の股間はすっかり勃起してしまっていた。ちらちらと、敏之の姿を盗み見る。
ユニフォームの入った大きなカバンを机の脇に置いた敏之は、こちらのことなど全く気にせず、勉強を続けている。
そういう風に、月曜日から金曜日まで、敏之は全く今まで通りだった。
今まで通り部活に励み、勉強を頑張り、穏やかで優しく、笑顔を絶やさなかった。
水曜日には朝練の後アンダーシャツのまま授業を受けていて、それは部活の精悍な敏之を思い描かせたけれど、
俺にはあの淫乱な敏之とのギャップが頭の中に過ぎってしまって、股間の昂ぶりを押さえることが出来なかった。
一週間で、俺はもうすっかり我慢できなくなっていた。
今度はどうやって操ってみよう、どういうことをさせよう、ずっとそればかりを考えていた。
だけれど、すぐに色々なことをやってもつまらない。ゆっくり、ゆっくりやっていこうと言い聞かせる。
もう完全に敏之は俺の思うがままなんだから。
金曜日の放課後、俺はまた皆が下校するか部活に出て静かになるまで、図書室で時間を潰した。
そして、また教室へと向かう。この間と同じように、敏之は窓からぼんやり外を見て時間を潰しているだろう。
けれど、本当は俺のことを待っている。俺に操られるのを待っているんだ。
教室では、敏之が一人で勉強をしていた。どうやら敏之の中で、居残りの理由が自動的に勉強になったらしい。
敏之は入ってきた俺に気づき、こちらを見る。
「どうしたんだ?」敏之が聞いてくる。
「忘れ物」と俺は嘘をつきながら、自分の席に向かう。敏之は勉強する手を休め、こちらに向き直った。
「何忘れたの?」
「筆箱」そう答えて机の中からあらかじめわざと置いてあった筆箱を取り出す。
そしてカバンの中にしまい、敏之の方へ向かう。
「こんな時間まで勉強? えらいな」
そういって机の上を覗き込むと、数学の教科書とノートが広げられていた。
「え、ああ、うん」と敏之は煮え切らない返事をし(自らの意思で残っていたわけではないからだ)、
何となく居心地悪そうに教科書を閉じた。俺はその時あることを思いついて、敏之の目の前に手を出した。
びっくりして敏之が手を見つめる。
指を鳴らすと、すぐに敏之は虚ろな表情になった。
だらりと手が垂れ下がって、持っていた教科書が音を立て地面に落ちる。
俺はそれを拾い上げ、机の上に戻して広げると、敏之の頭をまたぐるぐると回した。
「また気持ちよくなってる、そうだな?」
唾を飲み込み、鼻で息をしながら敏之は頷いた。
「この前のことを思い出したら体が熱くなってきた。服を脱いでしまいたい」頭をぐるぐる回しながら暗示を与える。
敏之は頭を回されながら、シャツのボタンを外していった。
頭を離す。敏之は止まらずに服を脱ぎ続けた。シャツを脱いで、ズボンを脱いだ。
パンツに手をかける。勿論今度はそのまま脱がせた。
全裸になった敏之は、ぼんやりと床を見つめながら立ち尽くしていた。筋肉で膨らんだ胸が上下している。
「敏之の体から熱が逃げていく」敏之の荒れた息が落ち着いていく。
「俺が手を叩くと、敏之は服を脱いだことも、俺が来たことも忘れてしまう。
俺の姿も、脱いだ服も目に入らない。目覚めたら、さっきまでの勉強の続きをやろう」
そういって手を叩いた。
敏之ははっとした表情になると、何が起きたのか分からないような顔でポリポリと頭をかいて、再び席に座った。
全裸で数学の勉強に励む敏之の姿を、俺はじっくり眺めて味わう。
普段服に包まれていて分からない腕の筋肉や、太い首、寒さで立ってしまった乳首、
そして真面目に勉強する敏之の表情と裸のギャップに、俺は興奮した。
しゃがみこんで前から敏之を眺める。逞しい太股の間にだらりとぶら下がったチンコは、少し亀頭が顔を出している。ほのかに汗の臭いがした。
そんな敏之を十分に眺めた俺は、そろそろ次の段階へうつることにした。
教科書と顔の間に手を差し出し、指を鳴らす。ペンが机に落ち、顔ががくんと垂れ下がった。
裸の敏之を、机の上に座らせる。俺はその前にしゃがみこんだ。敏之のチンコが目の前にある。
ようやくこれにありつける。俺は唾を飲み込んだ。
「いいか敏之、これからもっと気持ち良いことをしてあげよう。
とても気持ちがいいから、何が起きているかとか、そういうことは考えない。その快感に身を任せてしまおう」
「はい…快感に、身を任せる……」
敏之はうつろに自分の股間を見つめている。そんな股間に、俺はゆっくりと手を伸ばした。
ずっしりとした重みを感じながら、俺は金玉の筋に指を這わせる。敏之が長いため息を吐いた。
「今日はできるだけ、声を出さないようにしよう、そうすると、堪えている分快感が高まる」
喘いでいるのも興奮するが、声を出さないようにする姿も見てみようと思った。
左手で太股の内股の部分をさすりながら、右手の親指で亀頭の部分を刺激する。
あっという間に敏之のチンポは膨らんだ。
俺は溢れ出る唾を手に吐き出すと、その唾をローション代わりにして敏之のチンポをぐちゅぐちゅとしごいた。
敏之はぎゅっと目を瞑り、唇を噛み締めながら声を出すまいと堪えている。鼻から荒い息が漏れていた。
しかし時折我慢しきれないのか、うう、とか、ああ、といった声が漏れていた。
先走りを垂らし始め、敏之のチンポは臨戦状態になった。俺が一旦手を離すと、もの欲しそうにぴくぴく震えた。
「どうだ? 気持ちいいか?」
俺が聞くと、敏之は恥ずかしそうに頷いた。
「正直でえらいぞ」そういいながら俺は顔を寄せる。
もう快感で何がなんだか分かっていないのか、敏之は素直にキスに応じた。
舌を入れようとすると、どうやらまだその経験は無かったらしく、口を閉じて拒んできた。
俺はキスしながら敏之のチンポを激しくしごいた。
力が抜けたのか口が開いたので俺は舌で敏之の口の中を嘗め回した。
「うぅ、ふぐぅ」くちゅ、ちゅぱ、という音に混ざって敏之の声が漏れる。
口を離す。口の間に糸が伸びた。
敏之をキスして俺のチンポもビンビンになっていたが、今日はまだ『それ』はおあずけだ。
「いいか、イきそうになったらちゃんと言うんだ。これからは正直に、気持ちいいことを声にできるぞ」
そういって俺は敏之のチンポを加えた。
「あぁぁあ」それだけで敏之は喘いだ。口の中で存分に俺は敏之のチンポを味わう。
亀頭を舌でちょろちょろ舐めると、敏之は息も切れ切れといった感じになっていた。
「あっ、あっ、あーっ、すごい、すごい! いいぃー」
俺はふと思いついて、口を離し、敏之の耳元に囁いた。
「乳首刺激してみな。乳首って気持ちいいんだぜ」
敏之は焦点の合わない目で頷くと、恐る恐るといった感じで両手を乳首へと持っていった。
両手で乳首をつまみながら、俺にチンポをしゃぶられる敏之。想像してやまなかった光景がそこにあった。
舌で筋をなぞったり、手で腹筋を愛撫したりしているうちに、敏之は随分高まってきたようで、俺に言った。
「あ、あ、そ、そろそろ、イ、イきそう…」
俺は名残惜しかったが口を離し、敏之のパンツをチンポに被せてぐちゅぐちゅしごいた。
最後の仕上げとばかりに乳首を舐めて吸うと、敏之は大声を上げて射精した。
「イ、イく、イ、イく!」びくんびくんとパンツの中のチンポが震えた。
パンツの布にじわりと敏之の精液が滲む。
催眠状態のぼんやりした目を快楽に潤ませて、胸板を上下させている敏之の前に俺はパンツを差し出した。
「パンツが汚れてしまったから、このままじゃ帰れない」
敏之はパンツを受け取ると、じっとそれを見つめている。
「舐めてきれいにしよう」
「はい…」意外にもあっさりと、敏之は暗示に従った。トランクスに顔を埋めて、精液を吸い取っている。
「味はどうだ?」
敏之は舌を出してパンツを舐めながら、息も切れ切れに話した。
「……にが、い、気持ち悪い…」
「そう、苦くて、雄臭くて、うまいよな」
敏之は何を言っているんだという風に眉を顰めた。俺は暗示を畳み掛ける。
「あんなに気持ちよくなって出したものなんだ、美味しくないわけがないだろ?
男の精液はとても美味しい。気持ちよいことを思い出す、エロい味だ」
いやいやといった感じで舐めていた舌が、徐々に積極的にパンツの中へと差し込まれる。
一心不乱に自らのパンツに顔を埋める敏之。とんでもなく淫乱な姿だ。俺は聞いた。
「うまいか?」
「うまい…きもちいい…おい、しい……」
「さあ、全部きれいに舐め取ろう」
「はい…」ちゅぱちゅぱと音を立てながら敏之はパンツをきれいにした。
「きれいに、しました…」
「じゃあそれを履いて、服を着るんだ」
「はい…」敏之は従った。自分の精液と唾液に塗れたパンツを、何事も無かったかのように履いていく。
服を着ている敏之に暗示を与えた。
「敏之は精液が美味いことを覚えている。これからオナニーするときは最後に精液を舐め取るんだ。
こんな美味しいものを、捨てちゃうなんて勿体無い。そうだな?」
「精液、美味しい…オナニーしたら、舐める…もったいない…」シャツを着ながら、敏之は暗示を繰り返した。
次回させることはもう俺の中で決まっていた。
そのための予行練習として、存分にオナニーしてもらうことにしよう。
敏之は服を着終わってぼんやりと立ち尽くしていた。
「よし、俺が手を叩くと敏之は目を覚ます。俺がここに来たことも忘れてしまうし、俺の姿は敏之に見えない。
だけれど気持ちよかったことだけは、心の奥で覚えている。そしてすぐに家に帰るんだ」
そして俺は手を叩いた。
・(04)従順
翌週の金曜日、俺は再び敏之を催眠状態に落とした。
椅子にだらんと体重を預ける敏之の、股間部分が盛り上がっていた。
「もう勃起しているじゃないか、どうしたんだ?」
敏之は恥ずかしそうに答える。
「これから、エロいこと、いっぱいするから…興奮、しました」
そういえば、いつの間にか敏之は催眠状態になると敬語で喋るようになっている。
俺のことを、気持ちよくしてくれる人だと完全に認識したようだ。
いいことじゃないか。俺は唾を飲み込むと、敏之の頭を両手で持った。
ゆっくりと回しながら暗示を与えていく。
「敏之は今まで俺の言うことを聞いて、いっぱい気持ちよくなってきたね」
「はい…」
「俺の言うことを聞くのは気持ちが良い、そうだね」
「言うことを聞くと、気持ち良い……」
「そう、だから普段は抵抗があるようなことでも、何も怖くない。従うのが気持ちいい」
「従うのが、気持ち、いい……」
俺は敏之の股間をさすった。
「あ、あ……あ…」敏之は上を向いて小さく声をあげる。
「今週は何回オナニーしたんだ?」俺は耳元で息を吹きかけながら聞く。
「水曜までは、ま、毎日……」週三日だったはずなのに、オナニーの回数が増えている。俺は理由を聞いた。
「ざ、ザーメンが、おいしくて…毎日……でも、金曜日は、いっぱい出すから、溜めておきました…」
どうやらこの行為が、敏之の深層心理にかなり深い影響を与えているらしい。
「いい子だな。今日はいっぱい気持ちよくなろうな」
「はい…」敏之は嬉しそうに笑った。
「さあ、深く深く落ちていく。どんどんと気持ち良くなっていく。俺の言うことを素直に信じられる。
自分でなにも考えない、そんな状態に、ゆっくりゆっくり落ちていく」
敏之は俺に頭を回されながら、体中を弛緩させ、長い息をすうすうしていた。
しばらく暗示を与えながら深度を深めると、俺はゆっくりと手を離した。
「目を開けて。でもまだこの状態からは覚めない」
敏之の目がゆっくりと開く。呆然としたうつろな目。そのどんよりとした黒目が、俺を見つめた。
「敏之、精液は美味しいね?」
「はい、おいしいです…」
「いっぱい飲むと気持ちよくなれる、そうだね?」
「はい、気持ちよく…」
敏之は弛緩した表情のまま少し笑った。
「よし、今度は他の人の精液を飲んでみよう。相手を気持ちよくさせて、それで出した精液はとてもおいしい」
「はい、精液、飲みたいです…」
俺は椅子に座った。そして自分の股間を指差しながら言った。
「さあ、やるんだ」
「はい…」
敏之はのそのそと歩いて俺の元へやって来た。
「ビデオで見たことあるだろう? あんな感じでやってみるんだ」
「はい…ビデオ…」
敏之はゆっくりと俺のシャツに手を伸ばしてきた。
野球のマメのある無骨な手が、俺のボタンを優しい手つきで外していく。
前をはだけさせると、恐る恐るといった感じで胸をさすってきた。
手のひらのマメのチクチクした感触が、俺の不思議な快感を呼び覚ました。
「そう、いいぞ…」
敏之は右手で俺の胸をさすったまま、左手でズボンのチャックを下ろした。
手伝ってやろう、と俺も自分でベルトを外す。窮屈だった股間が楽になった。
「敏之」呼びかけてこちらを向いた顔を無理矢理引いてキスをした。
そういえばこいつ、キスまでしたことしかないんだったな。
緊張して閉じた口の中に舌を押し込むと、観念して敏之は力を抜いた。
鼻から荒く息を漏らしながら、胸を触るのも止めて敏之は口の中の感触に酔っている。
そっと敏之の股間に手をやると、ギンギンにかたくなっていた。コイツ、本当は淫乱なんじゃないか?
口を離す。敏之はため息を漏らした。そして、熱っぽい視線を俺の股間に向けた。
手が、パンツへと伸びていって、震えた手で下ろされた。
既に十分に興奮した俺の股間は、先走りを流しながら勢い良くパンツから飛び出た。
先走りが敏之の手にかかる。敏之はそれを舐め取った。
そして自分の手のひらを唾液でぬるぬるにすると、俺のペニスへと手を伸ばした。
右手で俺の太股をさすりながら、左手でペニスをしごきあげる。夢のような光景だった。
恍惚とした眼差しで先走りを流すペニスを見つめる敏之に、俺は許可を与えた。
「舐めていいぞ」
「はい…」敏之は命令を待っていたのだろう。恐らく、まだ抵抗があったに違いない。
だが、俺の命令という言い訳、自分の中の理由を得た。敏之は俺の亀頭を優しく咥えた。
慣れていないので苦しそうだ。
「そうだ…もっと舌を使って舐めろ…どうだ、美味しいだろう?」
返事は無かったが、敏之は一心不乱にペニスをしゃぶっていた。首を前後に動かしたり、中で舌を動かしたりした。
口を一旦外し、舌を伸ばして金玉から亀頭までをゆっくりなぞった。
「よし、一緒に気持ちよくなろう。俺のをしゃぶりながら、自分のチンコをしごくんだ。
そうすれば、一緒に気持ちよくなれる」
「はい…一緒に…」敏之は俺のペニスを左手でしごきながら、右手で器用に自分のペニスをズボンから取り出した。
そしてしゃぶりながら、自分のチンコをしごきあげる。必死に快感を貪るその姿に、俺は興奮した。
ぎこちない舌使いだったが、俺もそろそろイキそうだ。
「いいぞ、いいぞ。よし、そろそろ出る、全部残さず飲むんだぞ」
そして俺は敏之の口の中に精を放った。
敏之はびくびく震える俺のペニスを必死でくわえて、出てくる精液を残さず吸い取った。
その時、敏之の股間からも精液が出た。俺は椅子を降りしゃがみこんでいる敏之を抱きしめる。
敏之の喉が上下に動いていた。
「どうだ、うまいか?」
「ああ、うまい、おいしいです…」
「頑張ったな、気持ちよかったぞ」
「あ、ありがとうございます…」
俺は敏之ともう一度キスをした。敏之は今度は、自ら舌を入れてきた。
俺はその後、敏之に床の掃除をさせた。
勿体無いが敏之の精液はティッシュでふき取らせ、そのティッシュはまた俺がもらった。
片付け終わると敏之をまた椅子に座らせた。
来週やることはもう決まっている。
俺は来週の金曜日には何も用事を入れないこと、そして金曜日までオナニーをしないこと、
それを暗示に埋め込んだ。
・(05)到達
水曜日の昼休み、職員室に放送で呼び出された敏之の後を俺はこっそりとつけていった。
部活関係の話だったのだろう、しばらくして敏之は職員室を出てきた。
辺りに人がいないことを確認して敏之の前に現れる。突然現れた俺に敏之は驚いた表情をする。
「どうし」顔の目の前に手を突き出して指を鳴らす。敏之はすぐに黙った。
「ついて来い」
「はい……」
人の来ないトイレに敏之を連れ込み、個室に入り鍵を閉めた。敏之はぼんやりと俺を見つめている。
股間を下から撫で上げながら聞いた。
「オナニーしたか?」
敏之は目を瞑り快感に浸りながら答える。
「いえ…してません…」
「えらいぞ」ズボンの中の敏之のペニスが、みるみる手ごたえを帯びてくる。俺はゆっくりと敏之を唇を重ねた。
「ん…ふぅ…」くちゅくちゅと唾液の音が、静かなトイレに響き渡る。
敏之は切なげに腰を動かして快楽を貪る。俺は手を離した。敏之は口を離し、物欲しげに俺の手を見つめた。
「目をつぶれ」
すっと目を閉じた敏之の頭を回しながら、俺は更に暗示を与えていった。
「お前は毎晩オナニーしたくてたまらなくなる。我慢できない。毎晩チンコを触ってしまう。
だけどどんなに頑張ってもイくことはできない。イく直前になると、急に熱が冷めていく。分かるな」
「はい…毎晩…チンコ触る。でもイけない…」
「そうだ。わかったな? 金曜日まで我慢するんだ、気持ちよくしてやるからな…」
「はい…ありがとうございます……」
結局俺は何もせず、二分後に自動的に催眠が解けるようにしてトイレを出た。
そして、金曜日がやって来た。
教室で一人で敏之は待っている。机に座って、何もしていなかった。俺は教室に入り敏之に声をかける。
「何してんの?」
敏之は驚いて俺を見ると、慌てて「え、あ、いや、その」と口ごもった。
股間を見下ろすと、催眠状態に落としていないにも関わらず勃起していた。どうやら相当溜まっているらしい。
「楽にしてやるよ」言うと、敏之は訝しげに俺を見た。俺は指を鳴らす。敏之の首ががくんと下がった。
俺は敏之の元へ歩み寄る。
「さ、待ちに待った金曜日だ…気持ちいいこと、しような」
「はい…」敏之は椅子から立ち上がると自ら俺に抱きつき、唇を重ねてきた。
舌を絡め、歯茎を舐める。敏之は細く鼻息を漏らしながら、目を瞑って感覚を味わっていた。
お互いにズボン越しに股間をこすり付けあいながら、貪欲に快感を搾り取る。
唇を離すと、敏之は目を伏せたまま、恥ずかしげに言った。
「あ、あの…今日……」
「ん?」
「今日…うち…誰もいないから…うちで、やりませんか……」
突然の提案に俺は驚いたが、勿論すぐに引き受けた。
話を聞くと、今日から親が旅行に行っているらしく、日曜日まで帰ってこないということだった。
好都合だ。明日は学校もないことだし、今日は泊りがけで敏之の面倒を見てやろう。
敏之は俺を泊まりに呼んだと記憶を操作した。
教室で暇を潰していたところ偶然俺が入ってきて、何となく呼んだということにしておいた。
催眠から覚めた敏之は何事も無かったかのように「じゃ、行こうか」と俺に言った。
相変わらず股間は勃起したままだった。
敏之の家は学校から電車で30分ほどのところだった。電車の中で俺たちは他愛もない話をした。
部活の愚痴を敏之はこぼしていたが、決して本当に嫌気が差しているのではなく、
野球が好きなのだということが俺にも伝わってきた。
俺は野球のルールをそれほど詳しく知らないため、いろいろと質問をしたが、
敏之は笑顔で親切にその質問に答えてくれた。
「そうだ、今度試合あるから見に来いよ」敏之がそう誘ってくれたことが嬉しかった。
敏之の家は一軒家だった。日が落ち始めて家の中は暗くなり、静寂に包まれている。
催眠状態での出来事とは言え、誘ってきたのは敏之だ。俺は初めての敏之の家をきょろきょろと見回した。
リビングには洗ったユニフォームが畳んでおいてあった。
テレビを見ながら、俺は敏之に話しかけた。
「なあ、なんで俺のこと急に家に呼んだんだよ? 野球部のヤツとかもいただろ?」
敏之は戸惑ったように答える。
「え、あ、ああ…そうなんだけどな、部活以外のヤツとも仲良くしようと思ってさ、うん。
お前とは結構喋ったこともあるし…いきなり悪かったな」
「いや、大丈夫だよ」
うまくいけば催眠状態以外のところでもこいつと近づくことができる。俺は心の中で舌なめずりした。
「ご飯作ろうか」
俺たちは立ち上がって台所に向かった。
下はスウェット、上はシャツの敏之は、そのラフな格好でも体に筋肉がついていることが伺えた。
冷凍食品と、敏之の親が用意してくれた野菜炒めをレンジで温めただけの簡単な食事だったが、
敏之と二人きりという状況のせいだろう、とても美味しかった。
テレビでバラエティーを見ていた俺は、ちらちらと敏之の顔を横目で見ながらあることを思いついた。
「敏之」
呼びかけ、こちらを向いた敏之の目の前で指を鳴らす。
すぐにうつろな目になった敏之の頭を撫でながら俺は暗示を与えていく。
「敏之、敏之は今までずっと射精をガマンしてきたね? 今、急にまた敏之はむらむらしてきてしまう。
チンコを触りたくてたまらなくなる。どうしてもガマンできない。でも相変わらず射精はできないよ。はい!」
俺は手を叩いた。敏之はハッと顔を上げる。
「どうしたんだ? 眠いか?」俺はそ知らぬ顔で尋ねた。
「え、あ、いや…俺、寝てた?」
「うとうとしてたみたいだね。疲れてるんじゃない? 部活大変だろ」
「い、いや…うん…」
テレビからわざとらしい笑い声。俺は視線をテレビに戻した。
敏之も憮然とした表情をしていたが、再びテレビを見始めた。
変化はすぐに訪れた。
敏之はスウェットの足をもぞもぞとさせながら、落ち着かないように体をよじりはじめた。
友人の前でチンコを触るわけにもいかず、突然襲ってきた性欲にどうしていいのかわからなくなっているようだ。
俺がちらりと目線を向けると、スウェットはしっかりとテントを張っていた。
敏之は俺の視線に気づいたのかわざとらしく膝を立てて勃起を隠す。
テレビの音であまり分からないが、敏之の鼻息は荒くなり、顔は赤らんでいた。
時折、わざとらしくポケットに手を突っ込んだりしている。
テレビがCMに入ると、意を決したように「お、おれ…トイレ」と言って立ち上がった。
バタンとドアの閉まる音が聞こえると、俺も立ち上がって後を追いかける。
ドアの外でバレないように聞き耳を立てた。
「あー…いい…気持ちいい……あー…ああー…」
喘ぎ声も抑えることができないほど、敏之は溜まっているようだ。
「はぁっ、はぁっ、イ、イきたい…イきてえ…」
しかし俺の暗示で敏之はイくことができない。
「もっと、もっと…じゃないと、イけない、うああ」
俺はしばらく敏之の声を盗聴して、満足するとリビングに戻った。
それからしばらくして、俯きながら敏之が戻ってくる。
「長かったな、うんこか?」俺が冗談めかして聞くと、敏之はぼんやりした顔で
「い、いや…あ、ああ…うん…」と答えた。もうどうやら訳が分からなくなっているようだ。
いい加減楽にしてやろう。俺は再び敏之を催眠状態に落とす。
・(06)体験
催眠状態の敏之は恍惚とした表情で俺を見つめた。まるでサカった犬のように息を荒くしている。
「オナニーしてたんだろ? どうだ? 気持ちよかったか?」
「はい…気持ちいいです…だ、だけど…イけない…」
「そうだ。お前はイくことができない」
「お願いです…イ、イかせてください…」
俺は敏之の下へ歩み寄った。抱きしめて耳元で囁きかける。
「大丈夫だ、すぐイかせてやるからな。溜めて溜めて射精したほうが気持ちがいいんだぞ。
それを味わわせてやるからな。今までで一番気持ちよくなれるぞ」
「あ、あ…はい……ありがとうございます……」
今までで一番、その言葉に敏之は笑みを浮かべた。
「お前の部屋はどこだ?」
「あ、はい…こっちです…」
敏之はふらふらと歩き出した。俺は後を追う。二階に上がり廊下の奥、敏之はドアを開けながら俺を待っていた。
「こ、こちらです…どうぞ…」
部屋の中に入る。洗濯物や教科書が床に散ばっている。野球道具も床に置いてある。
本棚には野球漫画が乱雑に積まれていた。
なんてことは無い普通の部屋だったが、俺は初めて敏之の部屋に入ったことに大きな感動を覚えていた。
後ろから入ってきた敏之に命じる。
「服を脱いでベッドに寝ろ。パンツは履いたままだ」
「はい…」
敏之はもぞもぞと服を脱いだ。シャツ、スウェット。そしてベッドに敏之は仰向けで寝転がる。
股間はギンギンに膨らんでいて、既に紺色のボクサーブリーフには先走りの丸い染みができていた。
俺も服を脱ぎパンツだけの姿になると、敏之の上に覆いかぶさる。敏之は静かに俺を見つめていた。
俺は敏之を再び催眠状態に落とし、改めて俺が許可しない限り射精できない暗示を与えた。
暗示を解くと、敏之と俺は唇を重ねた。胸と股間を互いに押し付けあい、音を立てながら口を吸う。
敏之もがっしりと俺の背中に腕を回して抱きしめてくる。
俺は口を離すと、敏之の乳首を舌を使って舐めた。
「ああっ、はぁぁあ」敏之は声を漏らす。
腹筋の溝を右手の指先で撫でながら、左手で股間を揉み、舌で体をなめ回す。
敏之は獣みたいな声をあげながら快感に頭を振っていた。
敏之の股間はビクビクと震えて、発射しようともがいている。
俺は敏之の顔に股間を乗せた。敏之は鼻息を荒くしながら匂いを嗅ぎ、パンツの上から咥えてきた。
俺も敏之の太股を撫でたり、股間の匂いをかいだりした。
俺は敏之のパンツを下ろした。勢いよく怒張したペニスが飛び出し、先走りを撒き散らす。
敏之も俺のパンツの中に手を入れてきた。敏之が俺のペニスをしごく。だが俺は敏之のペニスは触らずに、
カバンから取り出していたローションを手に塗って、敏之の尻の穴の周辺を指でくるくる撫でた。
敏之は体を震わすと、俺のペニスから手を離した。
「そ、そこは…や、やめ……」
「どうして? ここを使うとすごく気持ちよくなれるのに?」
言いながら尻をぬるぬるになった手で撫で回す。敏之のペニスは萎んでしまっていた。かなり抵抗が強いらしい。
仕方がない。
俺は敏之の目の前で指を鳴らす。催眠状態に落ちた敏之をベッドの上に座らせた。
「敏之、お前精液飲むの好きだよな?」
「はい、俺は、精液飲むの、好きです…」
「そう、精液はうまい、男くさい味がする、そうだな?」
「はい、精液、うまいです…」
俺はパンツを下ろすと、先走りでてらてらと先が光る股間を取り出し指差した。
「よし、舐めろ」
「はい…」
敏之はベッドから降り、俺の股間に頭を埋める。音を立てながらペニスをしゃぶる。
「敏之、お前はチンコが好きだ。チンコが大好きだ。そうだな?」
敏之はしゃぶりながら暗示を繰り返す。
「お、俺は…チンコが好き……大好き…」
「そう、お前はチンコが大好きだ。チンコが欲しい」
「チンコ、欲しい…」
「しゃぶっていると、段々に尻が疼いてくるぞ。尻にチンコを入れて欲しい。それで気持ちよくなりたい。
チンコが大好きだから、精液が欲しいから、チンコを尻に入れて欲しい。どんどんガマンできなくなっていく」
敏之は無言で一心不乱に俺の股間をしゃぶりつづける。
萎んでしまっていた敏之のペニスも再び勃起して、腹にくっつこうとしている。
やがて、敏之はしゃぶりながら呟き始めた。
「チンコ欲しい、チンコ欲しい……」
俺の金玉や陰毛を舐めたりしながら、敏之は尻を少しずつ振り出した。
やがてずっと俺の太股をさすっていた敏之の手が、敏之自身の尻を撫でだした。
「ち、チンコ、欲しい…」
俺は敏之に口を離させて尋ねる。
「どこに欲しいんだ?」
「お、俺の、ケツ…ケツに、チンコ欲しい……」
尻を振りながら言う敏之に、俺は命令した。
「ちゃんとお願いしてみろ」
敏之はベッドの上に再び上ると、俺に向かって尻を拡げ、言った。
「お、俺の尻に…ケツに…あなたの、チンコを、ください」
野球部らしく鍛えられた肉付きの良い尻。日焼けした手でそれを拡げている。
ひくひくと毛の中で震えるアナルを見て俺は笑った。
「普段のお前を見てるヤツが、今のお前を見てどう思うかな」
敏之は恥ずかしそうに頭を枕に埋める。
「いいんだ、お前の本性は淫乱なんだ。そしてその本性は、俺の前でだけ解放できる。言ってみろ」
「俺は、俺の本性は、い、淫乱…あなたの前でだけ、それが解放できる…」
「そうだ。お前は俺の前では本当の素直な姿を見せることができる」
俺は言いながら再び手にローションを塗り、敏之の尻の穴にまず人差し指を入れた。
敏之はびくんと震え、「あ、あ」と擦れた声を漏らす。
「どうだ? 気持ちいいか?」
「わ、わからないです…た、ただ、は、はじめて…こんな…」
俺が中で指を動かすたびに、敏之は締め付けを強くした。
俺は時間をかけてゆっくりほぐしていく。
やがて指が三本はいるようになると、敏之は自ら股間をしごきながら俺に再びチンコを入れるよう頼んできた。
痛みは無いようにしてやろう。
敏之を催眠状態に落として痛みを感じず、快感だけを感じるように暗示をかける。
そして俺は敏之にチンコを入れた。
「ああああっ、あああ、ああーっ」
敏之は訳の分からないような叫びを上げ、涎を垂らしながら腰を振った。
「どうだ? 気持ちいいだろ? 今入ってるんだぜ、お前の中にチンコが」
「お、俺の中に、チンコ……すごい、すごい、気持ちいい」
俺は入れたまま敏之に覆いかぶさって乳首を撫でた。敏之は俺の頭を掴んで押し付けてくる。汗の臭いがした。
鍛えられ膨らんだ胸筋を揉み、乳首を指先で刺激し、腰を振る。
「はい、入って、あああ、すごい、こんな、あぁあ、ちんこぉ」
「まだだ、お前はまだイかないぞ、そのままどんどん昂ぶってくる」
敏之も自らペニスをしごいて快感を得ていたが、やがて手を離して尻の感覚に酔いしれていた。
俺は手に涎をかけると敏之のペニスをしごく。今日はこいつを最高に気持ちよくしてやらなければならないのだ。
「あああぁあ、ああーっあ、ああっ」
「どうだ? 尻、気持ちいいか?」
「は、はいぃ、尻ぃ、き、きもちっ、いいです」
敏之のペニスからは先走りがとめどなく溢れ、射精できないのにびくびくとペニスは震えている。
「あー、あっ、こんな、こんな、す、ごいぃ、ああぁあっ」
敏之はもどかしげに手を体に這わせながら喘いでいる。
敏之の激しい腰使いに、俺も厳しくなってきた。そろそろイかせてやろう。
「よし、俺はもうすぐ射精する、お前の中にザーメンを出すぞ。お前の大好きなザーメンだ。
お前はそれを感じると、一緒に射精してしまう」
敏之は口をぱくぱくとさせて息をしていた。返事をすることもままならないようだが、がくがくと何度も頷いた。
腰の動きを速めていく。
「よし、イくぞ、出すぞ! ほら!」
俺は敏之の中に射精した。
「あうああぁあうああああああ」敏之はほとんど悲鳴のような声をあげると、腹の上に大量の精液を放った。
濃く、臭う、どろりとしたそれは、敏之の腹筋の合間を縫ってゆっくりと垂れていった。
・(07)洗脳
呆然とした眼差しで、荒い息をしながら天井を見つめる敏之に話しかける。
「どうだ? 気持ちよかっただろ?」
「は、はい…すごく…気持ちよかったです…」
俺は敏之の前で指を鳴らす。ぼんやりしていた目が更に濁った。
「お前は俺とセックスをした。そうだな?」
「俺は…あなたをセックスを、しました」
「すごく気持ちが良かった、そうだな?」
「はい…気持ちよかった…」
「お前は俺のことを愛している。だから気持ちが良かった、分かるな?」
「はい…俺は、あなたを愛しています…」
「そう、そして俺はお前のことを気持ちよくしてやれる。お前は俺のいうことを聞けば気持ちよくなれる。そしてお前は俺を愛している。だからお前は俺の命令を聞きたいと思う」
「あなたの命令を、聞きたい…」
「俺のいうとおりにすると気持ちがいい」
「あなたの言うとおりにすると、気持ちがいい…」
「立て」
催眠状態の敏之はのそりと起き上がった。呆然とした表情でこちらを見つめている。
「俺の体を舐めろ」
命令すると、「はい…」という返事をして敏之は俺の体を舐め始めた。催眠状態のぼうっとした表情の中に、かすかに笑みが浮かんでいる。先ほど大量に射精したペニスも、また堅くなりはじめていた。
洗脳は成功だった。
「もういいぞ。やめろ」
敏之の舌が俺の体から離れる。
俺は敏之の頭に手を乗せた。敏之は息を吐きながら目を閉じる。リラックスしているようだった。頭を回しながら暗示を与えていく。
「お前は俺の命令を聞くと気持ちがいい」
「あなたの命令を聞くと、気持ちがいい…」
「俺のことを愛している」
「あなたのことを愛している…」
「そうだ、だからお前は俺の奴隷になるんだ」
「俺、は、あなたの、奴隷…」
わずかに抵抗があるようだったが、しかし催眠は解けなかった。体にしっかりと快感を覚えさせた甲斐があったようだ。
「そう、そして俺はご主人様だ」
「あなたは、ご主人、様…」
「俺のことはこれからご主人様と呼べ」
「わかりました、ご主人様…」
ご主人様、と言うと敏之の股間がぴくんと反応した。興奮しているようだ。
「お前は俺に奉仕することに快感を感じる」
「ご主人様に奉仕するのが、俺の快感……」
「そうだ。分かったな?」
「はい、ご主人様…」
俺は敏之から手を離した。
「よし。俺が手を叩いたらお前は俺の奴隷として目を覚ます。起きろ!」
手を叩いた。敏之の目がゆっくりと開いていく。
「ご主人様…よろしくお願いします」
敏之はその場で土下座した。俺は敏之が完全に自分のものになったことを確認し、この上ない喜びを感じていた。
風呂場で、奴隷になった敏之は俺に奉仕をしていた。
泡だらけの体を俺に擦りつけながら尋ねてくる。鍛えられた筋肉が、俺の背中に押し付けられている。
「ご主人様…どうですか…気持ちいいですか…」
「ああ、最高だ」
尻に触れる敏之の股間が勃起していた。俺は後ろに手を回し、その股間を握った。
敏之が呻き声を漏らす。
「こんなに勃起させて、お前は淫乱だな」
「は、はい…俺は、淫乱です」
俺は振り向いて敏之の唇を奪いながら、激しくその股間をしごいてやった。
先ほど射精したばかりにもかかわらず、敏之のペニスはまたびくびくと脈打ちながら射精した。
俺の腹に敏之の精液がかかる。
敏之はその精液を泡をつけた手で洗うと、お互いの体についた泡を湯で流し、再び俺の股間に顔を埋めてフェラを始めた。
顔を赤らめ幸せそうな顔をして俺のペニスを頬張る敏之を見下ろしながら、俺はこの洗脳が完璧にうまくいったことを実感していた。
翌朝、起きるとベッドには敏之はいなかった。
階段を降りてリビングに行くと、玄関が開いて敏之が入ってきた。
シャツにジャージ、肩にかけたタオルで顔を拭っている。朝のランニングに行っていたようだ。
「おはよう。やっと起きたか」そういって敏之は笑う。
起きたら自動的に催眠が解けるようにしてあったので、今の敏之は昨日の痴態を全く覚えていないはずだ。
「おはよう、朝から大変だね」
「ああー、しかも何か腰痛くってさあ、なんでだろ」
そういいながら腰をさする敏之の姿を見つめながら、俺は心の中でほくそ笑んだ。
「ああ、後なんか、誘っておいて昨日の晩さっさと寝ちゃったみたいで、悪かったな」
「ううん、全然気にしてないよ、別に大丈夫」
記憶の改変もどうやら上手く行っているようだ。
「な、なあ折角だから、今日もお前泊まって行かないか?
親まだ帰ってこないし、今日は俺もできるだけ起きてるからさ」
俺は再びの誘いに驚いた。どうやら、敏之の深層心理にはかなり深く俺への忠誠心が刻まれたらしい。
「でも、今日部活なんじゃないの?」
「あ、ああ…うん、そうなんだけど、だから一回帰って、部活終わったらまた来てくれよ。
何か、ほんと昨日すぐ寝ちゃって申し訳なくってさ」
「そっか、分かった。いいよ」
「ほんとか!?よかった…」
敏之は安心して嬉しそうに笑った。
俺は敏之の目の前に指を出し、鳴らした。
途端に敏之の顔が弛緩し、手に持っていたタオルが床に落ちた。
「ご主人様…」敏之は虚ろに俺を見つめながら、頬を赤らめ笑みを浮かべた。
俺は敏之に近寄って、その少し汗臭い体を抱きしめ塗れた頭を撫でてやりながら尋ねる。
「そんなに俺と一緒にいたいのか?」
「は、はい…もっと、気持ちいいこと、したい……」
敏之の勃起した股間を太股でぐりぐりと刺激してやると、敏之は股間をびくびくと痙攣させながら喘いでいた。
「よしよし、今日もたっぷり調教してやるからな」
俺が言うと、敏之は嬉しそうに笑いながら
「はい…よろしく、お願いします」と言った。
今日の夜もまた、こいつをじっくりと俺の奴隷に仕立て上げてやる。
俺は目の前の奴隷を見つめながら、今日の夜のプラン、そしてこれからのことを考えていた。
「服脱がすとか」
誰かが冗談交じりに言う。げらげらと笑い声が上がった。
「分かった、良いよ」何気無い風を装いながらも、俺は心の中でガッツポーズをしていた。
俺はまた敏之のほうへと向き直る。ざわざわと後ろでクラスメイトが騒いでいる。
マジでかかってんのかな、という声が聞こえた。
俺はまた敏之の頭を回しながら、ゆっくりと語りかけた。
「俺がこうやって頭を回していると、どんどん体が熱くなっていく、どんどんどんどん蒸し暑くなっていく。
服を脱がすには居られない。服を脱いでしまいたい」
そういいながら頭を回し続ける。やがて、敏之に変化が現れた。息が荒くなっている。
「あ……はぁっ……あっ……あ、あつ、い……」
「そう、どんどん、どんどん体が火照っていく、内側から熱くなっていく、
耐えられない、耐えられない、服を脱ぎたくてたまらなくなっていく」
俺に頭を抱えられたまま、敏之は口で苦しそうに息をしている。
「……あっ、あ……はぁ……あつ、い……服……脱ぎた、い……」
もう十分だ。そう判断した俺は更なる暗示を与える。
「俺が頭を離しても、体が熱いのは収まらない、でも、敏之は自由に立ち上がって、服を脱ぐことが出来る」
敏之の顔は赤くなっていた。服を脱ぐことが出来る、と言うと、うつろな表情に嬉しそうな笑みが浮かぶ。
「さぁ、頭を離すよ、はいっ」
俺は頭を離した。敏之はゆっくりと目を開ける。でもまだうつろな目のままだ。
敏之は荒い息のまま、自分のワイシャツのボタンに手をかけた。一つ一つ、ゆっくりと外していく。
そして完全にシャツを脱いだ。敏之の腹筋は鍛えられて割れており、胸板はがっしりと筋肉がついていた。
肌は浅黒く、そしてなぜか乳首が勃っていた。敏之はうつろな目のまま、今度はズボンのベルトに手をかけた。
かちゃかちゃとベルトを外す。ズボンが落ち、ボクサーパンツが露になった。
敏之のペニスはかなり大きいのか、紺色のパンツの中で、もっこりと存在を主張している。
「すげぇ、マジでかかってるよ」
クラスメイトの一人が、驚いて声を上げる。それにつられるように、少しうるさくなりだした。
「どこまで脱ぐんだろ」「折角だから最後まで脱いだら面白くねぇ?」
「はぁ……はぁ……」
クラスメイトの喧騒などを全く気にせず、敏之はまだ荒い息をしている。
そしてそのまま、ゆっくりとパンツに手をかけた。うわ、と声が上がる。
――今はとりあえずここまでだ。
俺はさっと敏之の前に手を出し、再び指を鳴らす。
敏之のパンツにかかっていた手がだらりと垂れ、うつろだった目は更にぼんやりと濁った。俺はそんな敏之に語りかけた。
「さぁ、急に熱いのは収まっていくよ、すぅっと涼しくなっていく。
そして、今度は服を脱いでいる自分が恥ずかしくなってくる、さあ、服を着てしまおう」
敏之はうつろな目であたりを見回すと、今度は恥ずかしさで顔を真っ赤にして、散らばった服を拾い、のそのそと着だした。
俺はその間敏之をじっと見つめ、その鍛えられた体を脳に焼き付けていた。これが俺のものになる。
服を着終わった敏之を席に座らせると、俺はゆっくり語りかけた。
「さぁ、俺が手を叩くと目が覚めるよ。とても頭がすっきりする。疲れも取れる。
そして、今起きていたこと全てを忘れてしまう」
そういってうつろな目の敏之の前に両手を差し出し、叩いた。
敏之はハッとした表情になり、きょろきょろ辺りを見回した。
「どう?」俺が聞くと、
「俺、かかってたのか? 全然覚えてない」
「何かスッキリしたんじゃない?」
「え、ああ、うん…」
服を脱いでスッキリしたという敏之を、みんなが笑いを堪えて見つめていた。
チャイムが鳴った。
クラスメイトたちは、慌しく、自分の席に戻っていく。
何人か、興味津々といった感じで俺に話しかけてくる。俺は適当にそれをあしらい、自分の席に戻った。
俺はずっと催眠術に興味があった。うつろな目、ぼんやりとした返事、そして他人を思い通りに操るということ。
性の目覚めとほぼ同時に、自分がそういうシチュエーションに興奮するのだと気づいた。
そしてそういった画像や動画、漫画、小説を集めるうちに、俺は自分が男に興奮するのだとも気づいた。
きりっとしていた表情が、ぼんやりとしたものに変わる。意識を書き換えて、普段絶対にしないような行動をさせる。
逞しい筋肉を蓄えた男が、自ら尻を振り精液を求める。どんな命令にも忠実に従う奴隷になる。
そして男子校に進学した俺は、同じクラスの西沢敏之のことが好きになった。
敏之は子供の頃から野球を続けていて、筋肉がついており、とても逞しかった。
性格は穏やかで優しく、いつもにこにこと笑っている。加えて努力家で、部活だけでなく勉強も良くできた。
野球部は部活で忙しく勉強する時間が少ないのにも関わらず、敏之のテストはほとんどが平均を大きく上回っていた。
俺はそんな敏之を素敵だと思っていた。だけれどもこの感情は、俺の中で性欲と結びつくことは無かったし、
どちらかというと憧れの気持ちのほうが強かった。
だけど、授業でビデオを見ているとき、よほど疲れているのだろう、うとうととモニターを見つめる敏之を見たとき、
俺の中で何かがはじけた。まじめな性格の敏之は、眠ってはいけないと思っているのか、頑張ってモニターを見ようとしている。
うつろな目で、口を半開きにして、まるで催眠術にかかったみたいに、モニターを見つめ続けていた。
そんな敏之の表情を見て、催眠術をかけてみたいと、俺は心から思った。
俺は催眠術に関する本を読み漁り、ビデオを通信販売で買い、一生懸命に勉強した。
俺は部活には入っていなかったので、練習する時間はたくさんあった。
家族や中学校の友達を被験者に練習し、手順を覚えた。俺は異常なまでに催眠術にのめり込んでいた。
敏之を思い通りに操りたいがためだった。
そして俺は催眠術を会得した。中学校時代の友達を操り、男同士で絡ませることにも成功した。
どうやら俺は、催眠術の才能があったらしい。目の前でイヤらしい声を上げながら絡み合う同級生を見ながら、
俺はどうやって敏之を落としてやるか考えていた。
そして俺は、偶然にも堂々と敏之に催眠術をかけるチャンスを手に入れたのだ。
テレビで催眠術の番組をやっていた翌日、あれが本当かと皆で話していた。
やらせだ、というヤツがほとんどで、何となく腹が立った俺は、
思わず自分が催眠術をかけることができると宣言してしまったのだ。
やってみろよ、という流れになり、俺は皆の話を後ろから聞いていた敏之を指名した。
そして俺は、皆の前でストリップショーをやらせてみせたのだ。
敏之を脱がせたその日の放課後。俺は図書館で30分ほど時間を潰し、そして教室へと向かった。
外からはサッカー部の練習する声が聞こえる。ボールを蹴る音も。俺の心臓はばくばくと音を立てていた。
いよいよだ。いよいよ敏之を操れる。
俺は教室のドアを開けた。日が傾いてオレンジ色に染まった教室の、窓際の席に敏之は座っていた。
ぼんやりと窓の外を見つめている。俺に気づいて、振り返った。
「どうしたの? こんな時間まで」俺は何気ない風を装って尋ねる。
「ああ……どうしてだろ、何となく……残りたくて」
――俺は敏之を教室で脱がせる前に、トイレで催眠術をかけていた。
催眠術をかけるとき、回りに人が居ると集中できない、そう言い訳して二人きりになったのだ。
狭い個室の中でうつろな表情の敏之と向かいあった俺は、今すぐに襲い掛かりたい衝動に駆られたけれど、我慢した。
そして、敏之にいくつかの暗示を与えた。催眠術にかけられたことはすっかり忘れてしまうこと、
俺が目の前で指を鳴らすとすぐに催眠状態に堕ちること、
そして今日の放課後、教室で俺が来るのを無意識に待っていること――。
後催眠は完璧だった。敏之は完全に俺の手の中にある。
それでなくてもパンツまで脱ごうとしたのだから、相当催眠の深度は深くなっているんだろう。
俺はゆっくりと敏之のもとへ歩み寄ると、目の前に右手をかざした。不思議そうに俺の手を敏之が見つめる。
指を鳴らす。
瞬間、敏之の表情が弛緩した。
・(02)深化
椅子にだらりと座る敏之の前に俺は立ち、敏之の額をとんとんと指でつついた。
「俺がこうやっておでこをつつくと、頭の中がどんどん綺麗になっていく、静かに澄んでいく。気持ちよくなっていく」
人差し指で、とん、とん、と何度もつつく。その度に、敏之はさらに表情を弛緩させ、恍惚とした笑みを浮かべる。
「あぁ……」という甘い声が敏之の口から漏れる。開きっぱなしになった口から、涎が垂れはじめた。
普段の敏之からは考えられない痴態だ。俺は続けて暗示を与える。
「頭の中がどんどん綺麗になっていくと、自分で考えることができなくなっていく」
「んぅ……あ、ん……」
俺は敏之の顔の前に手をかざし、目を閉じさせた。
「分かったら、俺の言ってることを繰り返すんだ」
「あ、うん……」
「頭の中がどんどん綺麗になっていって、自分で考えることができなくなる」
「あたまのなかが……きれいになって……自分で、かんがえることが……できない……」呂律ももう回っていない。
「考えることができなくなると、声の言うとおりにしたくなる」
「考えることが……できなくなると……言うとおりに……したくなる……」
「どんなことでも真実になる」
「どんなことでも……真実に……なる……」
俺は敏之の額を何度も何度も優しく執拗につついた。
体を弛緩させて椅子に座る敏之は、シャツに涎の染みを広げながら、どんどんと深い催眠状態へと堕ちていっていた。
俺は敏之のおでこに指をくっつけ、言う。
「この指が離れると、目を開くことができるよ、でもまだこの状態からは醒めない。はい」
そっと指を離した。敏之はもたげていた頭をゆっくりと上げ、目を開く。ぼんやりとした目。口は半開きだ。
かなり深く催眠に落ちているだろう。
俺が顔の前で手を振ってみても、視線は全く動かず、ただぼんやりと夕日の光を反射するだけだった。
「俺の方を見て」
敏之はゆっくりと視線をこちらに向ける。
「今からいくつか質問をするから、どんなことでも正直に答えてね」
「質問には……どんな、ことでも……正直に……答える……」
「名前は?」まずは無難な質問からだ。
「にしざわ……としゆき……」
「部活は?」
「やきゅう、ぶ……」
「彼女は居るの?」
「居な、い……」
「どうして?」
「部活が、いそがしいから……」
俺はにやっと笑った。質問をレベルを徐々にあげてみる。
「じゃあ、今まで彼女が居たことは?」
「中学のとき、一人……」
「彼女とどこまで行った?」
「キス……」敏之の顔が赤くなる。思い出しているのだろうか?
「じゃあ、童貞?」
「……ああ……」
「オナニーはどれくらいやってるの?」
「週、三日……金曜日は……部活、無いから……二回……ヌく……」
俺は意外な情報に喜んだ。今日は金曜日だ。丁度ムラムラする日なんだろう。これを使わない手は無い。
「普段は何見てヌくんだ?」
「エロ本か……妄想で……」
俺は敏之の股間を見た。
催眠状態の生理的なものか、質問の内容から来た興奮かは分からないが、灰色のズボンを、ペニスが勃起して押し上げていた。
「じゃあ、今日は結構ムラムラしてるんだ?」
「うん……してる……」敏之の顔がますます赤くなる。
俺はゆっくり敏之の前に歩みよった。敏之は視線を動かさず、宙を見つめている。
敏之の頭を何度も撫でる。敏之の短く切った髪の毛は柔らかくふわふわしていて、指の合間を通り抜けていく。
少し汗臭い匂いがして、俺は興奮した。
「目を瞑って」
敏之は何も言わずに従う。
「俺がこうやって頭を撫でると、敏之はどんどんムラムラしてくる。
エロい気分になってきて、ヌきたくてしょうがなくなってくる。どうしてもオナニーしたくなってくる」
俺は敏之の頭に鼻を寄せた。部活の無い日にこの匂いだと、普段の部活の後はどういう匂いなんだろう?
俺は匂いを嗅ぎながら、頭を両手で撫で回した。何度も、何度も。
「あっ……んぅ……はぁっ……あぁ……」
しばらくそうしていると、敏之が声を上げ始めた。だいぶ興奮しているようだ。
股間に目をやると、先ほどよりも大きく膨らんで、形がくっきりと分かるほどだった。
太くて大きいペニス。俺は唾を飲み込んだ。このペニスが、じきに俺のものになる。
そう思いながら俺は頭を撫で続けた。我慢できないほどに興奮してもらおうと思っていた。
「ああぁぁぁあっ……んふぅぅ……んぁぁぁ……」
敏之は悩ましげな声を上げながら、まただらだらと涎を垂らしていた。
くねくねと体をよじり、特に腰を前後に振っていた。手が、じりじりと股間へと持っていかれる。
「ダメだよ、チンコを触っちゃダメだ。まだイくことはできない」
俺がそういうと、敏之の手は一度震え、そして股間から離れていく。
敏之は荒い息で、手をだらりと垂らしたまま、腰を必死に動かしていた。
パンツと擦れさせて、少しでも快感を得ようとしている。
「あぁっ……ヌきたい……オナニー……あー……」
もう良いだろう、そう思った俺は頭から手を離す。敏之は相変わらず荒い息のままだ。俺は言う。
「俺が手を叩くと目が覚める。でも興奮は消えない。『教室には誰も居ない』から、恥ずかしがらずにオナニーしてしまおう」
「きょうしつ、誰も……居ない……オナニー……出来る……」敏之は顔をほころばす。
「誰も居ないけれど、俺の声は聞こえる。そして敏之はその声を、自分の心の声として、受け入れる。それには逆らえない」
「声は……聞こ、える……自分のこころの、声……受け入れる……逆らえない…」
「そして、俺が良いというまで、イくことはできないよ」
「いいというまで、イケない……」
「さあ、オナニーをはじめよう」
ぱん。俺は手を叩いた。瞬間、敏之の体がびくんと震え、椅子から落ちた。
大丈夫かと思ったけれど、敏之はよほど興奮しているようで、床に膝で倒れこんだままズボンのチャックを開きにかかった。
敏之に、俺の姿は見えていない。
「んはぁ……っ……あ、んぁ……ふぅ……」
ズボンの間から敏之のペニスが姿を現した。
普段ありえないほどに興奮したそのペニスは真っ赤に膨れ上がり、亀頭は丸出しで、
我慢汁がだらだらとペニス全体を塗らしていた。夕焼けの光で、ペニスはいやらしく光っている。
敏之はすぐに手でしごきだす。
「んぅ……んんん……」敏之は恥ずかしさからか、声を押さえ込んでペニスをしごいていた。
「気持ち良いから、声を上げたくてたまらない」
俺が耳元でぼそっと囁くと、一度敏之は驚いたように体を震わせたが、俺の姿は見えないし、
声が言ったことを受け入れるという暗示が効いているので、すぐに声を上げ始めた。
「あぁっ……んぁぁあああ……気持ち、気持ちいい……」
俺は敏之の痴態をじっくり視姦した。敏之の我慢汁の匂いが、俺の鼻へ届く。
「エロい言葉を使うと、もっと気持ちがよくなる」
敏之はすぐに卑猥な単語を並べ始めた。
「あぁっ……チンコ……チンコ気持ちいぃ……チンコ気持ちいぃよぉ……先走りすげぇよぉ……」
ぐちゅ、ぐちゅとペニスをしごく音が徐々に大きくなっていく。
号令があるまでイくことのできないペニスは、我慢汁を延々と流し続け、どんどんとぬめりと快感を与えていく。
「先走り、ぬるぬる……気持ちいぃ……あぁぁ……んぁぁぁ……」
土下座をするような姿勢でひたすら股間をしごいている。
一心不乱に快楽をむさぼるその姿は、普段の優しく穏やかな敏之からは絶対に想像できないほど淫乱だった。
ペニスからは先走りが、口からは涎が、それぞれ床に染みを広げている。
更に快感から汗をかき始め、湿ったワイシャツが肌にくっついている。
「あぁぁっ、やべえぇ…チンコ気持ちぃぃいー…あー、んあぁー……」
ぐちゅぐちゅとペニスをしごく手はゆるまない。敏之の目は濁りきって、完全にイっていた。
口から涎を垂らし、鼻と口両方から荒い息を漏らしている。ものすごくエロい表情だ。
俺はその表情をすぐ前から見て楽しんだ。教室の床に垂れた我慢汁がものすごい匂いを放ち始めている。
暗示があるから、いつまで経ってもイくことは出来ない。
どんどんと積み重なるありえないほどの快感に、敏之は涙を流し始めた。
「気持ちいい……あぁ……いぃー……いぃ……うぁ、ん……」
もう限界だろう。「俺が手を叩くと、敏之はイく」すぐに手を叩く。
敏之は大きく痙攣した。
「あぁぁぁあああっあああぁぁぁあぁぁっっ」
敏之は大声を出しながら射精した。敏之のペニスからものすごい量の精液が放たれた。
まるで小便のようなそれは、ぱたたっ、と音を立て床に打ち付けられた。むわっと精液独特のあの匂いが拡がる。
敏之は地面に垂れた精液に被らないように、ゆっくりと横様に倒れこんだ。
涙をシャツの袖で拭っている。息は相変わらず荒いようだ。
俺がそっと目の前にティッシュを差し出し、「これで垂れた精液を拭こう」と言うと、
のそりと起き上がって、床の色々な液体を拭き始めた。
まだ気持ちよさが残っているのか、顔は真っ赤で、ぼんやりした笑みを浮かべている。
大方拭い終わった敏之は、ティッシュをぼんやりと握りながら、教室の床に横になって、荒い息を抑えようとしていた。
相変わらず、臭く卑猥な匂いが漂っている。土日の間には消えるだろう、と俺は思った。
ズボンからチンコだけはみ出させて教室で横になる敏之を十分に視姦して満足した俺は、
時計を見てそろそろ終わりにしようと思った。
潤んだ瞳で教室の天井を見つめる敏之の顔の前に手を出し、指を鳴らした。
再び催眠状態に堕ちた敏之の手から、敏之の色々な液体のしみこんだティッシュを俺は抜き取った。
家に持って帰って使うつもりだ。腰の抜けた敏之を椅子に座るのを手伝い、そして俺は訊く。
「どうだった?」
「すごい……気持ち……良かった……」
「今までで一番?」
「今までで…一番……」敏之は子供のように頷いた。
「そう、すごい気持ちよかったね。その快感は、普段は忘れてしまうけれど、心のずっと深いところで覚えている」
「かい、かん……普段は、忘れる……心のふかいとこ、で、覚えてる……」
「そう、そして、今みたいな状態になったとき、また思い出すんだ」
「今みたいな状態になると……また……思い出す……」敏之はうつろに笑う。
「だから、今みたいな状態になるのが敏之は好きだ」
「今みたいな状態、好き……」
「俺が手を叩くと、今まであったことは全部忘れる。俺の姿も見えない。俺が来たことも覚えていない。
敏之は考え事、野球部のことを考えて時間を潰していた。もしかしたら眠ってしまったのかもしれない、そうだね」
「手を叩くと……今まであったことは全部忘れる……教室で、ずっと外を見ていた……寝ちゃったかも、しれない……」
「そう。そして、来週の金曜日、また今日と同じように放課後に教室で俺のことを待つんだ」
「金曜日の、放課後……教室で……また……待つ……」
「また、気持ちよくしてやるよ」
「ありがとう…………」敏之はうつろに笑う。
俺は手を叩いた。敏之ははっと目を醒ますと、きょろきょろと辺りを見回す。
6時を示す時計を見て驚いた表情になると、自分の席からカバンを取って教室を出て行った。
快感で腰が抜けたのだろう、ひょこひょこ歩きをする敏之を見ながら、どうやって奴隷に堕としていくか、
俺は具体的な発想を頭の中で膨らましていた。ゆっくりゆっくりと、堕としていくつもりだ。
俺はずっと計画を練ってきたのだから。
・(03)勉強
土曜・日曜、俺は持って帰った敏之の体液塗れのティッシュの匂いを嗅いだり、口に加えたりしながら、
何度も何度もオナニーをした。ティッシュは乾くとものすごい臭いを放った。
酸っぱくて、変に甘くて、性欲を呼び起こす臭いだった。
こんな臭いになるものが敏之から出たんだという事実に、俺は更に興奮していた。
月曜日、俺はなんとなく少し早めに家を出た。そして、思っていたよりも早く学校に着いてしまった。
教室のドアを開けると、敏之が一人で中に居た。
俺はその状況に思わずあの放課後を思い出し、股間に血液が集まるのを感じた。
敏之は熱心に数学の勉強をしているようだった。
教室に入ってきた俺に気がつくと、こちらを振り向いて「おはよう」と声をかけてくる。
俺は動揺を悟られないように、一度唾を飲み込んでから、返事をする。「おはよう」
俺と敏之は、普段はそんなに仲が良い訳ではない。
勿論全く話さないというわけではないし、敏之だって俺のことを嫌ってはいないと思うけれど
(催眠術のことを覚えていなければ、だ)、だけれど残念ながらただのクラスメイト止まりだろう。
だから俺は、不自然にならぬよう今まで通り自分の席に着き、黙ってジャンプを読み始めた。
だけど俺の股間はすっかり勃起してしまっていた。ちらちらと、敏之の姿を盗み見る。
ユニフォームの入った大きなカバンを机の脇に置いた敏之は、こちらのことなど全く気にせず、勉強を続けている。
そういう風に、月曜日から金曜日まで、敏之は全く今まで通りだった。
今まで通り部活に励み、勉強を頑張り、穏やかで優しく、笑顔を絶やさなかった。
水曜日には朝練の後アンダーシャツのまま授業を受けていて、それは部活の精悍な敏之を思い描かせたけれど、
俺にはあの淫乱な敏之とのギャップが頭の中に過ぎってしまって、股間の昂ぶりを押さえることが出来なかった。
一週間で、俺はもうすっかり我慢できなくなっていた。
今度はどうやって操ってみよう、どういうことをさせよう、ずっとそればかりを考えていた。
だけれど、すぐに色々なことをやってもつまらない。ゆっくり、ゆっくりやっていこうと言い聞かせる。
もう完全に敏之は俺の思うがままなんだから。
金曜日の放課後、俺はまた皆が下校するか部活に出て静かになるまで、図書室で時間を潰した。
そして、また教室へと向かう。この間と同じように、敏之は窓からぼんやり外を見て時間を潰しているだろう。
けれど、本当は俺のことを待っている。俺に操られるのを待っているんだ。
教室では、敏之が一人で勉強をしていた。どうやら敏之の中で、居残りの理由が自動的に勉強になったらしい。
敏之は入ってきた俺に気づき、こちらを見る。
「どうしたんだ?」敏之が聞いてくる。
「忘れ物」と俺は嘘をつきながら、自分の席に向かう。敏之は勉強する手を休め、こちらに向き直った。
「何忘れたの?」
「筆箱」そう答えて机の中からあらかじめわざと置いてあった筆箱を取り出す。
そしてカバンの中にしまい、敏之の方へ向かう。
「こんな時間まで勉強? えらいな」
そういって机の上を覗き込むと、数学の教科書とノートが広げられていた。
「え、ああ、うん」と敏之は煮え切らない返事をし(自らの意思で残っていたわけではないからだ)、
何となく居心地悪そうに教科書を閉じた。俺はその時あることを思いついて、敏之の目の前に手を出した。
びっくりして敏之が手を見つめる。
指を鳴らすと、すぐに敏之は虚ろな表情になった。
だらりと手が垂れ下がって、持っていた教科書が音を立て地面に落ちる。
俺はそれを拾い上げ、机の上に戻して広げると、敏之の頭をまたぐるぐると回した。
「また気持ちよくなってる、そうだな?」
唾を飲み込み、鼻で息をしながら敏之は頷いた。
「この前のことを思い出したら体が熱くなってきた。服を脱いでしまいたい」頭をぐるぐる回しながら暗示を与える。
敏之は頭を回されながら、シャツのボタンを外していった。
頭を離す。敏之は止まらずに服を脱ぎ続けた。シャツを脱いで、ズボンを脱いだ。
パンツに手をかける。勿論今度はそのまま脱がせた。
全裸になった敏之は、ぼんやりと床を見つめながら立ち尽くしていた。筋肉で膨らんだ胸が上下している。
「敏之の体から熱が逃げていく」敏之の荒れた息が落ち着いていく。
「俺が手を叩くと、敏之は服を脱いだことも、俺が来たことも忘れてしまう。
俺の姿も、脱いだ服も目に入らない。目覚めたら、さっきまでの勉強の続きをやろう」
そういって手を叩いた。
敏之ははっとした表情になると、何が起きたのか分からないような顔でポリポリと頭をかいて、再び席に座った。
全裸で数学の勉強に励む敏之の姿を、俺はじっくり眺めて味わう。
普段服に包まれていて分からない腕の筋肉や、太い首、寒さで立ってしまった乳首、
そして真面目に勉強する敏之の表情と裸のギャップに、俺は興奮した。
しゃがみこんで前から敏之を眺める。逞しい太股の間にだらりとぶら下がったチンコは、少し亀頭が顔を出している。ほのかに汗の臭いがした。
そんな敏之を十分に眺めた俺は、そろそろ次の段階へうつることにした。
教科書と顔の間に手を差し出し、指を鳴らす。ペンが机に落ち、顔ががくんと垂れ下がった。
裸の敏之を、机の上に座らせる。俺はその前にしゃがみこんだ。敏之のチンコが目の前にある。
ようやくこれにありつける。俺は唾を飲み込んだ。
「いいか敏之、これからもっと気持ち良いことをしてあげよう。
とても気持ちがいいから、何が起きているかとか、そういうことは考えない。その快感に身を任せてしまおう」
「はい…快感に、身を任せる……」
敏之はうつろに自分の股間を見つめている。そんな股間に、俺はゆっくりと手を伸ばした。
ずっしりとした重みを感じながら、俺は金玉の筋に指を這わせる。敏之が長いため息を吐いた。
「今日はできるだけ、声を出さないようにしよう、そうすると、堪えている分快感が高まる」
喘いでいるのも興奮するが、声を出さないようにする姿も見てみようと思った。
左手で太股の内股の部分をさすりながら、右手の親指で亀頭の部分を刺激する。
あっという間に敏之のチンポは膨らんだ。
俺は溢れ出る唾を手に吐き出すと、その唾をローション代わりにして敏之のチンポをぐちゅぐちゅとしごいた。
敏之はぎゅっと目を瞑り、唇を噛み締めながら声を出すまいと堪えている。鼻から荒い息が漏れていた。
しかし時折我慢しきれないのか、うう、とか、ああ、といった声が漏れていた。
先走りを垂らし始め、敏之のチンポは臨戦状態になった。俺が一旦手を離すと、もの欲しそうにぴくぴく震えた。
「どうだ? 気持ちいいか?」
俺が聞くと、敏之は恥ずかしそうに頷いた。
「正直でえらいぞ」そういいながら俺は顔を寄せる。
もう快感で何がなんだか分かっていないのか、敏之は素直にキスに応じた。
舌を入れようとすると、どうやらまだその経験は無かったらしく、口を閉じて拒んできた。
俺はキスしながら敏之のチンポを激しくしごいた。
力が抜けたのか口が開いたので俺は舌で敏之の口の中を嘗め回した。
「うぅ、ふぐぅ」くちゅ、ちゅぱ、という音に混ざって敏之の声が漏れる。
口を離す。口の間に糸が伸びた。
敏之をキスして俺のチンポもビンビンになっていたが、今日はまだ『それ』はおあずけだ。
「いいか、イきそうになったらちゃんと言うんだ。これからは正直に、気持ちいいことを声にできるぞ」
そういって俺は敏之のチンポを加えた。
「あぁぁあ」それだけで敏之は喘いだ。口の中で存分に俺は敏之のチンポを味わう。
亀頭を舌でちょろちょろ舐めると、敏之は息も切れ切れといった感じになっていた。
「あっ、あっ、あーっ、すごい、すごい! いいぃー」
俺はふと思いついて、口を離し、敏之の耳元に囁いた。
「乳首刺激してみな。乳首って気持ちいいんだぜ」
敏之は焦点の合わない目で頷くと、恐る恐るといった感じで両手を乳首へと持っていった。
両手で乳首をつまみながら、俺にチンポをしゃぶられる敏之。想像してやまなかった光景がそこにあった。
舌で筋をなぞったり、手で腹筋を愛撫したりしているうちに、敏之は随分高まってきたようで、俺に言った。
「あ、あ、そ、そろそろ、イ、イきそう…」
俺は名残惜しかったが口を離し、敏之のパンツをチンポに被せてぐちゅぐちゅしごいた。
最後の仕上げとばかりに乳首を舐めて吸うと、敏之は大声を上げて射精した。
「イ、イく、イ、イく!」びくんびくんとパンツの中のチンポが震えた。
パンツの布にじわりと敏之の精液が滲む。
催眠状態のぼんやりした目を快楽に潤ませて、胸板を上下させている敏之の前に俺はパンツを差し出した。
「パンツが汚れてしまったから、このままじゃ帰れない」
敏之はパンツを受け取ると、じっとそれを見つめている。
「舐めてきれいにしよう」
「はい…」意外にもあっさりと、敏之は暗示に従った。トランクスに顔を埋めて、精液を吸い取っている。
「味はどうだ?」
敏之は舌を出してパンツを舐めながら、息も切れ切れに話した。
「……にが、い、気持ち悪い…」
「そう、苦くて、雄臭くて、うまいよな」
敏之は何を言っているんだという風に眉を顰めた。俺は暗示を畳み掛ける。
「あんなに気持ちよくなって出したものなんだ、美味しくないわけがないだろ?
男の精液はとても美味しい。気持ちよいことを思い出す、エロい味だ」
いやいやといった感じで舐めていた舌が、徐々に積極的にパンツの中へと差し込まれる。
一心不乱に自らのパンツに顔を埋める敏之。とんでもなく淫乱な姿だ。俺は聞いた。
「うまいか?」
「うまい…きもちいい…おい、しい……」
「さあ、全部きれいに舐め取ろう」
「はい…」ちゅぱちゅぱと音を立てながら敏之はパンツをきれいにした。
「きれいに、しました…」
「じゃあそれを履いて、服を着るんだ」
「はい…」敏之は従った。自分の精液と唾液に塗れたパンツを、何事も無かったかのように履いていく。
服を着ている敏之に暗示を与えた。
「敏之は精液が美味いことを覚えている。これからオナニーするときは最後に精液を舐め取るんだ。
こんな美味しいものを、捨てちゃうなんて勿体無い。そうだな?」
「精液、美味しい…オナニーしたら、舐める…もったいない…」シャツを着ながら、敏之は暗示を繰り返した。
次回させることはもう俺の中で決まっていた。
そのための予行練習として、存分にオナニーしてもらうことにしよう。
敏之は服を着終わってぼんやりと立ち尽くしていた。
「よし、俺が手を叩くと敏之は目を覚ます。俺がここに来たことも忘れてしまうし、俺の姿は敏之に見えない。
だけれど気持ちよかったことだけは、心の奥で覚えている。そしてすぐに家に帰るんだ」
そして俺は手を叩いた。
・(04)従順
翌週の金曜日、俺は再び敏之を催眠状態に落とした。
椅子にだらんと体重を預ける敏之の、股間部分が盛り上がっていた。
「もう勃起しているじゃないか、どうしたんだ?」
敏之は恥ずかしそうに答える。
「これから、エロいこと、いっぱいするから…興奮、しました」
そういえば、いつの間にか敏之は催眠状態になると敬語で喋るようになっている。
俺のことを、気持ちよくしてくれる人だと完全に認識したようだ。
いいことじゃないか。俺は唾を飲み込むと、敏之の頭を両手で持った。
ゆっくりと回しながら暗示を与えていく。
「敏之は今まで俺の言うことを聞いて、いっぱい気持ちよくなってきたね」
「はい…」
「俺の言うことを聞くのは気持ちが良い、そうだね」
「言うことを聞くと、気持ち良い……」
「そう、だから普段は抵抗があるようなことでも、何も怖くない。従うのが気持ちいい」
「従うのが、気持ち、いい……」
俺は敏之の股間をさすった。
「あ、あ……あ…」敏之は上を向いて小さく声をあげる。
「今週は何回オナニーしたんだ?」俺は耳元で息を吹きかけながら聞く。
「水曜までは、ま、毎日……」週三日だったはずなのに、オナニーの回数が増えている。俺は理由を聞いた。
「ざ、ザーメンが、おいしくて…毎日……でも、金曜日は、いっぱい出すから、溜めておきました…」
どうやらこの行為が、敏之の深層心理にかなり深い影響を与えているらしい。
「いい子だな。今日はいっぱい気持ちよくなろうな」
「はい…」敏之は嬉しそうに笑った。
「さあ、深く深く落ちていく。どんどんと気持ち良くなっていく。俺の言うことを素直に信じられる。
自分でなにも考えない、そんな状態に、ゆっくりゆっくり落ちていく」
敏之は俺に頭を回されながら、体中を弛緩させ、長い息をすうすうしていた。
しばらく暗示を与えながら深度を深めると、俺はゆっくりと手を離した。
「目を開けて。でもまだこの状態からは覚めない」
敏之の目がゆっくりと開く。呆然としたうつろな目。そのどんよりとした黒目が、俺を見つめた。
「敏之、精液は美味しいね?」
「はい、おいしいです…」
「いっぱい飲むと気持ちよくなれる、そうだね?」
「はい、気持ちよく…」
敏之は弛緩した表情のまま少し笑った。
「よし、今度は他の人の精液を飲んでみよう。相手を気持ちよくさせて、それで出した精液はとてもおいしい」
「はい、精液、飲みたいです…」
俺は椅子に座った。そして自分の股間を指差しながら言った。
「さあ、やるんだ」
「はい…」
敏之はのそのそと歩いて俺の元へやって来た。
「ビデオで見たことあるだろう? あんな感じでやってみるんだ」
「はい…ビデオ…」
敏之はゆっくりと俺のシャツに手を伸ばしてきた。
野球のマメのある無骨な手が、俺のボタンを優しい手つきで外していく。
前をはだけさせると、恐る恐るといった感じで胸をさすってきた。
手のひらのマメのチクチクした感触が、俺の不思議な快感を呼び覚ました。
「そう、いいぞ…」
敏之は右手で俺の胸をさすったまま、左手でズボンのチャックを下ろした。
手伝ってやろう、と俺も自分でベルトを外す。窮屈だった股間が楽になった。
「敏之」呼びかけてこちらを向いた顔を無理矢理引いてキスをした。
そういえばこいつ、キスまでしたことしかないんだったな。
緊張して閉じた口の中に舌を押し込むと、観念して敏之は力を抜いた。
鼻から荒く息を漏らしながら、胸を触るのも止めて敏之は口の中の感触に酔っている。
そっと敏之の股間に手をやると、ギンギンにかたくなっていた。コイツ、本当は淫乱なんじゃないか?
口を離す。敏之はため息を漏らした。そして、熱っぽい視線を俺の股間に向けた。
手が、パンツへと伸びていって、震えた手で下ろされた。
既に十分に興奮した俺の股間は、先走りを流しながら勢い良くパンツから飛び出た。
先走りが敏之の手にかかる。敏之はそれを舐め取った。
そして自分の手のひらを唾液でぬるぬるにすると、俺のペニスへと手を伸ばした。
右手で俺の太股をさすりながら、左手でペニスをしごきあげる。夢のような光景だった。
恍惚とした眼差しで先走りを流すペニスを見つめる敏之に、俺は許可を与えた。
「舐めていいぞ」
「はい…」敏之は命令を待っていたのだろう。恐らく、まだ抵抗があったに違いない。
だが、俺の命令という言い訳、自分の中の理由を得た。敏之は俺の亀頭を優しく咥えた。
慣れていないので苦しそうだ。
「そうだ…もっと舌を使って舐めろ…どうだ、美味しいだろう?」
返事は無かったが、敏之は一心不乱にペニスをしゃぶっていた。首を前後に動かしたり、中で舌を動かしたりした。
口を一旦外し、舌を伸ばして金玉から亀頭までをゆっくりなぞった。
「よし、一緒に気持ちよくなろう。俺のをしゃぶりながら、自分のチンコをしごくんだ。
そうすれば、一緒に気持ちよくなれる」
「はい…一緒に…」敏之は俺のペニスを左手でしごきながら、右手で器用に自分のペニスをズボンから取り出した。
そしてしゃぶりながら、自分のチンコをしごきあげる。必死に快感を貪るその姿に、俺は興奮した。
ぎこちない舌使いだったが、俺もそろそろイキそうだ。
「いいぞ、いいぞ。よし、そろそろ出る、全部残さず飲むんだぞ」
そして俺は敏之の口の中に精を放った。
敏之はびくびく震える俺のペニスを必死でくわえて、出てくる精液を残さず吸い取った。
その時、敏之の股間からも精液が出た。俺は椅子を降りしゃがみこんでいる敏之を抱きしめる。
敏之の喉が上下に動いていた。
「どうだ、うまいか?」
「ああ、うまい、おいしいです…」
「頑張ったな、気持ちよかったぞ」
「あ、ありがとうございます…」
俺は敏之ともう一度キスをした。敏之は今度は、自ら舌を入れてきた。
俺はその後、敏之に床の掃除をさせた。
勿体無いが敏之の精液はティッシュでふき取らせ、そのティッシュはまた俺がもらった。
片付け終わると敏之をまた椅子に座らせた。
来週やることはもう決まっている。
俺は来週の金曜日には何も用事を入れないこと、そして金曜日までオナニーをしないこと、
それを暗示に埋め込んだ。
・(05)到達
水曜日の昼休み、職員室に放送で呼び出された敏之の後を俺はこっそりとつけていった。
部活関係の話だったのだろう、しばらくして敏之は職員室を出てきた。
辺りに人がいないことを確認して敏之の前に現れる。突然現れた俺に敏之は驚いた表情をする。
「どうし」顔の目の前に手を突き出して指を鳴らす。敏之はすぐに黙った。
「ついて来い」
「はい……」
人の来ないトイレに敏之を連れ込み、個室に入り鍵を閉めた。敏之はぼんやりと俺を見つめている。
股間を下から撫で上げながら聞いた。
「オナニーしたか?」
敏之は目を瞑り快感に浸りながら答える。
「いえ…してません…」
「えらいぞ」ズボンの中の敏之のペニスが、みるみる手ごたえを帯びてくる。俺はゆっくりと敏之を唇を重ねた。
「ん…ふぅ…」くちゅくちゅと唾液の音が、静かなトイレに響き渡る。
敏之は切なげに腰を動かして快楽を貪る。俺は手を離した。敏之は口を離し、物欲しげに俺の手を見つめた。
「目をつぶれ」
すっと目を閉じた敏之の頭を回しながら、俺は更に暗示を与えていった。
「お前は毎晩オナニーしたくてたまらなくなる。我慢できない。毎晩チンコを触ってしまう。
だけどどんなに頑張ってもイくことはできない。イく直前になると、急に熱が冷めていく。分かるな」
「はい…毎晩…チンコ触る。でもイけない…」
「そうだ。わかったな? 金曜日まで我慢するんだ、気持ちよくしてやるからな…」
「はい…ありがとうございます……」
結局俺は何もせず、二分後に自動的に催眠が解けるようにしてトイレを出た。
そして、金曜日がやって来た。
教室で一人で敏之は待っている。机に座って、何もしていなかった。俺は教室に入り敏之に声をかける。
「何してんの?」
敏之は驚いて俺を見ると、慌てて「え、あ、いや、その」と口ごもった。
股間を見下ろすと、催眠状態に落としていないにも関わらず勃起していた。どうやら相当溜まっているらしい。
「楽にしてやるよ」言うと、敏之は訝しげに俺を見た。俺は指を鳴らす。敏之の首ががくんと下がった。
俺は敏之の元へ歩み寄る。
「さ、待ちに待った金曜日だ…気持ちいいこと、しような」
「はい…」敏之は椅子から立ち上がると自ら俺に抱きつき、唇を重ねてきた。
舌を絡め、歯茎を舐める。敏之は細く鼻息を漏らしながら、目を瞑って感覚を味わっていた。
お互いにズボン越しに股間をこすり付けあいながら、貪欲に快感を搾り取る。
唇を離すと、敏之は目を伏せたまま、恥ずかしげに言った。
「あ、あの…今日……」
「ん?」
「今日…うち…誰もいないから…うちで、やりませんか……」
突然の提案に俺は驚いたが、勿論すぐに引き受けた。
話を聞くと、今日から親が旅行に行っているらしく、日曜日まで帰ってこないということだった。
好都合だ。明日は学校もないことだし、今日は泊りがけで敏之の面倒を見てやろう。
敏之は俺を泊まりに呼んだと記憶を操作した。
教室で暇を潰していたところ偶然俺が入ってきて、何となく呼んだということにしておいた。
催眠から覚めた敏之は何事も無かったかのように「じゃ、行こうか」と俺に言った。
相変わらず股間は勃起したままだった。
敏之の家は学校から電車で30分ほどのところだった。電車の中で俺たちは他愛もない話をした。
部活の愚痴を敏之はこぼしていたが、決して本当に嫌気が差しているのではなく、
野球が好きなのだということが俺にも伝わってきた。
俺は野球のルールをそれほど詳しく知らないため、いろいろと質問をしたが、
敏之は笑顔で親切にその質問に答えてくれた。
「そうだ、今度試合あるから見に来いよ」敏之がそう誘ってくれたことが嬉しかった。
敏之の家は一軒家だった。日が落ち始めて家の中は暗くなり、静寂に包まれている。
催眠状態での出来事とは言え、誘ってきたのは敏之だ。俺は初めての敏之の家をきょろきょろと見回した。
リビングには洗ったユニフォームが畳んでおいてあった。
テレビを見ながら、俺は敏之に話しかけた。
「なあ、なんで俺のこと急に家に呼んだんだよ? 野球部のヤツとかもいただろ?」
敏之は戸惑ったように答える。
「え、あ、ああ…そうなんだけどな、部活以外のヤツとも仲良くしようと思ってさ、うん。
お前とは結構喋ったこともあるし…いきなり悪かったな」
「いや、大丈夫だよ」
うまくいけば催眠状態以外のところでもこいつと近づくことができる。俺は心の中で舌なめずりした。
「ご飯作ろうか」
俺たちは立ち上がって台所に向かった。
下はスウェット、上はシャツの敏之は、そのラフな格好でも体に筋肉がついていることが伺えた。
冷凍食品と、敏之の親が用意してくれた野菜炒めをレンジで温めただけの簡単な食事だったが、
敏之と二人きりという状況のせいだろう、とても美味しかった。
テレビでバラエティーを見ていた俺は、ちらちらと敏之の顔を横目で見ながらあることを思いついた。
「敏之」
呼びかけ、こちらを向いた敏之の目の前で指を鳴らす。
すぐにうつろな目になった敏之の頭を撫でながら俺は暗示を与えていく。
「敏之、敏之は今までずっと射精をガマンしてきたね? 今、急にまた敏之はむらむらしてきてしまう。
チンコを触りたくてたまらなくなる。どうしてもガマンできない。でも相変わらず射精はできないよ。はい!」
俺は手を叩いた。敏之はハッと顔を上げる。
「どうしたんだ? 眠いか?」俺はそ知らぬ顔で尋ねた。
「え、あ、いや…俺、寝てた?」
「うとうとしてたみたいだね。疲れてるんじゃない? 部活大変だろ」
「い、いや…うん…」
テレビからわざとらしい笑い声。俺は視線をテレビに戻した。
敏之も憮然とした表情をしていたが、再びテレビを見始めた。
変化はすぐに訪れた。
敏之はスウェットの足をもぞもぞとさせながら、落ち着かないように体をよじりはじめた。
友人の前でチンコを触るわけにもいかず、突然襲ってきた性欲にどうしていいのかわからなくなっているようだ。
俺がちらりと目線を向けると、スウェットはしっかりとテントを張っていた。
敏之は俺の視線に気づいたのかわざとらしく膝を立てて勃起を隠す。
テレビの音であまり分からないが、敏之の鼻息は荒くなり、顔は赤らんでいた。
時折、わざとらしくポケットに手を突っ込んだりしている。
テレビがCMに入ると、意を決したように「お、おれ…トイレ」と言って立ち上がった。
バタンとドアの閉まる音が聞こえると、俺も立ち上がって後を追いかける。
ドアの外でバレないように聞き耳を立てた。
「あー…いい…気持ちいい……あー…ああー…」
喘ぎ声も抑えることができないほど、敏之は溜まっているようだ。
「はぁっ、はぁっ、イ、イきたい…イきてえ…」
しかし俺の暗示で敏之はイくことができない。
「もっと、もっと…じゃないと、イけない、うああ」
俺はしばらく敏之の声を盗聴して、満足するとリビングに戻った。
それからしばらくして、俯きながら敏之が戻ってくる。
「長かったな、うんこか?」俺が冗談めかして聞くと、敏之はぼんやりした顔で
「い、いや…あ、ああ…うん…」と答えた。もうどうやら訳が分からなくなっているようだ。
いい加減楽にしてやろう。俺は再び敏之を催眠状態に落とす。
・(06)体験
催眠状態の敏之は恍惚とした表情で俺を見つめた。まるでサカった犬のように息を荒くしている。
「オナニーしてたんだろ? どうだ? 気持ちよかったか?」
「はい…気持ちいいです…だ、だけど…イけない…」
「そうだ。お前はイくことができない」
「お願いです…イ、イかせてください…」
俺は敏之の下へ歩み寄った。抱きしめて耳元で囁きかける。
「大丈夫だ、すぐイかせてやるからな。溜めて溜めて射精したほうが気持ちがいいんだぞ。
それを味わわせてやるからな。今までで一番気持ちよくなれるぞ」
「あ、あ…はい……ありがとうございます……」
今までで一番、その言葉に敏之は笑みを浮かべた。
「お前の部屋はどこだ?」
「あ、はい…こっちです…」
敏之はふらふらと歩き出した。俺は後を追う。二階に上がり廊下の奥、敏之はドアを開けながら俺を待っていた。
「こ、こちらです…どうぞ…」
部屋の中に入る。洗濯物や教科書が床に散ばっている。野球道具も床に置いてある。
本棚には野球漫画が乱雑に積まれていた。
なんてことは無い普通の部屋だったが、俺は初めて敏之の部屋に入ったことに大きな感動を覚えていた。
後ろから入ってきた敏之に命じる。
「服を脱いでベッドに寝ろ。パンツは履いたままだ」
「はい…」
敏之はもぞもぞと服を脱いだ。シャツ、スウェット。そしてベッドに敏之は仰向けで寝転がる。
股間はギンギンに膨らんでいて、既に紺色のボクサーブリーフには先走りの丸い染みができていた。
俺も服を脱ぎパンツだけの姿になると、敏之の上に覆いかぶさる。敏之は静かに俺を見つめていた。
俺は敏之を再び催眠状態に落とし、改めて俺が許可しない限り射精できない暗示を与えた。
暗示を解くと、敏之と俺は唇を重ねた。胸と股間を互いに押し付けあい、音を立てながら口を吸う。
敏之もがっしりと俺の背中に腕を回して抱きしめてくる。
俺は口を離すと、敏之の乳首を舌を使って舐めた。
「ああっ、はぁぁあ」敏之は声を漏らす。
腹筋の溝を右手の指先で撫でながら、左手で股間を揉み、舌で体をなめ回す。
敏之は獣みたいな声をあげながら快感に頭を振っていた。
敏之の股間はビクビクと震えて、発射しようともがいている。
俺は敏之の顔に股間を乗せた。敏之は鼻息を荒くしながら匂いを嗅ぎ、パンツの上から咥えてきた。
俺も敏之の太股を撫でたり、股間の匂いをかいだりした。
俺は敏之のパンツを下ろした。勢いよく怒張したペニスが飛び出し、先走りを撒き散らす。
敏之も俺のパンツの中に手を入れてきた。敏之が俺のペニスをしごく。だが俺は敏之のペニスは触らずに、
カバンから取り出していたローションを手に塗って、敏之の尻の穴の周辺を指でくるくる撫でた。
敏之は体を震わすと、俺のペニスから手を離した。
「そ、そこは…や、やめ……」
「どうして? ここを使うとすごく気持ちよくなれるのに?」
言いながら尻をぬるぬるになった手で撫で回す。敏之のペニスは萎んでしまっていた。かなり抵抗が強いらしい。
仕方がない。
俺は敏之の目の前で指を鳴らす。催眠状態に落ちた敏之をベッドの上に座らせた。
「敏之、お前精液飲むの好きだよな?」
「はい、俺は、精液飲むの、好きです…」
「そう、精液はうまい、男くさい味がする、そうだな?」
「はい、精液、うまいです…」
俺はパンツを下ろすと、先走りでてらてらと先が光る股間を取り出し指差した。
「よし、舐めろ」
「はい…」
敏之はベッドから降り、俺の股間に頭を埋める。音を立てながらペニスをしゃぶる。
「敏之、お前はチンコが好きだ。チンコが大好きだ。そうだな?」
敏之はしゃぶりながら暗示を繰り返す。
「お、俺は…チンコが好き……大好き…」
「そう、お前はチンコが大好きだ。チンコが欲しい」
「チンコ、欲しい…」
「しゃぶっていると、段々に尻が疼いてくるぞ。尻にチンコを入れて欲しい。それで気持ちよくなりたい。
チンコが大好きだから、精液が欲しいから、チンコを尻に入れて欲しい。どんどんガマンできなくなっていく」
敏之は無言で一心不乱に俺の股間をしゃぶりつづける。
萎んでしまっていた敏之のペニスも再び勃起して、腹にくっつこうとしている。
やがて、敏之はしゃぶりながら呟き始めた。
「チンコ欲しい、チンコ欲しい……」
俺の金玉や陰毛を舐めたりしながら、敏之は尻を少しずつ振り出した。
やがてずっと俺の太股をさすっていた敏之の手が、敏之自身の尻を撫でだした。
「ち、チンコ、欲しい…」
俺は敏之に口を離させて尋ねる。
「どこに欲しいんだ?」
「お、俺の、ケツ…ケツに、チンコ欲しい……」
尻を振りながら言う敏之に、俺は命令した。
「ちゃんとお願いしてみろ」
敏之はベッドの上に再び上ると、俺に向かって尻を拡げ、言った。
「お、俺の尻に…ケツに…あなたの、チンコを、ください」
野球部らしく鍛えられた肉付きの良い尻。日焼けした手でそれを拡げている。
ひくひくと毛の中で震えるアナルを見て俺は笑った。
「普段のお前を見てるヤツが、今のお前を見てどう思うかな」
敏之は恥ずかしそうに頭を枕に埋める。
「いいんだ、お前の本性は淫乱なんだ。そしてその本性は、俺の前でだけ解放できる。言ってみろ」
「俺は、俺の本性は、い、淫乱…あなたの前でだけ、それが解放できる…」
「そうだ。お前は俺の前では本当の素直な姿を見せることができる」
俺は言いながら再び手にローションを塗り、敏之の尻の穴にまず人差し指を入れた。
敏之はびくんと震え、「あ、あ」と擦れた声を漏らす。
「どうだ? 気持ちいいか?」
「わ、わからないです…た、ただ、は、はじめて…こんな…」
俺が中で指を動かすたびに、敏之は締め付けを強くした。
俺は時間をかけてゆっくりほぐしていく。
やがて指が三本はいるようになると、敏之は自ら股間をしごきながら俺に再びチンコを入れるよう頼んできた。
痛みは無いようにしてやろう。
敏之を催眠状態に落として痛みを感じず、快感だけを感じるように暗示をかける。
そして俺は敏之にチンコを入れた。
「ああああっ、あああ、ああーっ」
敏之は訳の分からないような叫びを上げ、涎を垂らしながら腰を振った。
「どうだ? 気持ちいいだろ? 今入ってるんだぜ、お前の中にチンコが」
「お、俺の中に、チンコ……すごい、すごい、気持ちいい」
俺は入れたまま敏之に覆いかぶさって乳首を撫でた。敏之は俺の頭を掴んで押し付けてくる。汗の臭いがした。
鍛えられ膨らんだ胸筋を揉み、乳首を指先で刺激し、腰を振る。
「はい、入って、あああ、すごい、こんな、あぁあ、ちんこぉ」
「まだだ、お前はまだイかないぞ、そのままどんどん昂ぶってくる」
敏之も自らペニスをしごいて快感を得ていたが、やがて手を離して尻の感覚に酔いしれていた。
俺は手に涎をかけると敏之のペニスをしごく。今日はこいつを最高に気持ちよくしてやらなければならないのだ。
「あああぁあ、ああーっあ、ああっ」
「どうだ? 尻、気持ちいいか?」
「は、はいぃ、尻ぃ、き、きもちっ、いいです」
敏之のペニスからは先走りがとめどなく溢れ、射精できないのにびくびくとペニスは震えている。
「あー、あっ、こんな、こんな、す、ごいぃ、ああぁあっ」
敏之はもどかしげに手を体に這わせながら喘いでいる。
敏之の激しい腰使いに、俺も厳しくなってきた。そろそろイかせてやろう。
「よし、俺はもうすぐ射精する、お前の中にザーメンを出すぞ。お前の大好きなザーメンだ。
お前はそれを感じると、一緒に射精してしまう」
敏之は口をぱくぱくとさせて息をしていた。返事をすることもままならないようだが、がくがくと何度も頷いた。
腰の動きを速めていく。
「よし、イくぞ、出すぞ! ほら!」
俺は敏之の中に射精した。
「あうああぁあうああああああ」敏之はほとんど悲鳴のような声をあげると、腹の上に大量の精液を放った。
濃く、臭う、どろりとしたそれは、敏之の腹筋の合間を縫ってゆっくりと垂れていった。
・(07)洗脳
呆然とした眼差しで、荒い息をしながら天井を見つめる敏之に話しかける。
「どうだ? 気持ちよかっただろ?」
「は、はい…すごく…気持ちよかったです…」
俺は敏之の前で指を鳴らす。ぼんやりしていた目が更に濁った。
「お前は俺とセックスをした。そうだな?」
「俺は…あなたをセックスを、しました」
「すごく気持ちが良かった、そうだな?」
「はい…気持ちよかった…」
「お前は俺のことを愛している。だから気持ちが良かった、分かるな?」
「はい…俺は、あなたを愛しています…」
「そう、そして俺はお前のことを気持ちよくしてやれる。お前は俺のいうことを聞けば気持ちよくなれる。そしてお前は俺を愛している。だからお前は俺の命令を聞きたいと思う」
「あなたの命令を、聞きたい…」
「俺のいうとおりにすると気持ちがいい」
「あなたの言うとおりにすると、気持ちがいい…」
「立て」
催眠状態の敏之はのそりと起き上がった。呆然とした表情でこちらを見つめている。
「俺の体を舐めろ」
命令すると、「はい…」という返事をして敏之は俺の体を舐め始めた。催眠状態のぼうっとした表情の中に、かすかに笑みが浮かんでいる。先ほど大量に射精したペニスも、また堅くなりはじめていた。
洗脳は成功だった。
「もういいぞ。やめろ」
敏之の舌が俺の体から離れる。
俺は敏之の頭に手を乗せた。敏之は息を吐きながら目を閉じる。リラックスしているようだった。頭を回しながら暗示を与えていく。
「お前は俺の命令を聞くと気持ちがいい」
「あなたの命令を聞くと、気持ちがいい…」
「俺のことを愛している」
「あなたのことを愛している…」
「そうだ、だからお前は俺の奴隷になるんだ」
「俺、は、あなたの、奴隷…」
わずかに抵抗があるようだったが、しかし催眠は解けなかった。体にしっかりと快感を覚えさせた甲斐があったようだ。
「そう、そして俺はご主人様だ」
「あなたは、ご主人、様…」
「俺のことはこれからご主人様と呼べ」
「わかりました、ご主人様…」
ご主人様、と言うと敏之の股間がぴくんと反応した。興奮しているようだ。
「お前は俺に奉仕することに快感を感じる」
「ご主人様に奉仕するのが、俺の快感……」
「そうだ。分かったな?」
「はい、ご主人様…」
俺は敏之から手を離した。
「よし。俺が手を叩いたらお前は俺の奴隷として目を覚ます。起きろ!」
手を叩いた。敏之の目がゆっくりと開いていく。
「ご主人様…よろしくお願いします」
敏之はその場で土下座した。俺は敏之が完全に自分のものになったことを確認し、この上ない喜びを感じていた。
風呂場で、奴隷になった敏之は俺に奉仕をしていた。
泡だらけの体を俺に擦りつけながら尋ねてくる。鍛えられた筋肉が、俺の背中に押し付けられている。
「ご主人様…どうですか…気持ちいいですか…」
「ああ、最高だ」
尻に触れる敏之の股間が勃起していた。俺は後ろに手を回し、その股間を握った。
敏之が呻き声を漏らす。
「こんなに勃起させて、お前は淫乱だな」
「は、はい…俺は、淫乱です」
俺は振り向いて敏之の唇を奪いながら、激しくその股間をしごいてやった。
先ほど射精したばかりにもかかわらず、敏之のペニスはまたびくびくと脈打ちながら射精した。
俺の腹に敏之の精液がかかる。
敏之はその精液を泡をつけた手で洗うと、お互いの体についた泡を湯で流し、再び俺の股間に顔を埋めてフェラを始めた。
顔を赤らめ幸せそうな顔をして俺のペニスを頬張る敏之を見下ろしながら、俺はこの洗脳が完璧にうまくいったことを実感していた。
翌朝、起きるとベッドには敏之はいなかった。
階段を降りてリビングに行くと、玄関が開いて敏之が入ってきた。
シャツにジャージ、肩にかけたタオルで顔を拭っている。朝のランニングに行っていたようだ。
「おはよう。やっと起きたか」そういって敏之は笑う。
起きたら自動的に催眠が解けるようにしてあったので、今の敏之は昨日の痴態を全く覚えていないはずだ。
「おはよう、朝から大変だね」
「ああー、しかも何か腰痛くってさあ、なんでだろ」
そういいながら腰をさする敏之の姿を見つめながら、俺は心の中でほくそ笑んだ。
「ああ、後なんか、誘っておいて昨日の晩さっさと寝ちゃったみたいで、悪かったな」
「ううん、全然気にしてないよ、別に大丈夫」
記憶の改変もどうやら上手く行っているようだ。
「な、なあ折角だから、今日もお前泊まって行かないか?
親まだ帰ってこないし、今日は俺もできるだけ起きてるからさ」
俺は再びの誘いに驚いた。どうやら、敏之の深層心理にはかなり深く俺への忠誠心が刻まれたらしい。
「でも、今日部活なんじゃないの?」
「あ、ああ…うん、そうなんだけど、だから一回帰って、部活終わったらまた来てくれよ。
何か、ほんと昨日すぐ寝ちゃって申し訳なくってさ」
「そっか、分かった。いいよ」
「ほんとか!?よかった…」
敏之は安心して嬉しそうに笑った。
俺は敏之の目の前に指を出し、鳴らした。
途端に敏之の顔が弛緩し、手に持っていたタオルが床に落ちた。
「ご主人様…」敏之は虚ろに俺を見つめながら、頬を赤らめ笑みを浮かべた。
俺は敏之に近寄って、その少し汗臭い体を抱きしめ塗れた頭を撫でてやりながら尋ねる。
「そんなに俺と一緒にいたいのか?」
「は、はい…もっと、気持ちいいこと、したい……」
敏之の勃起した股間を太股でぐりぐりと刺激してやると、敏之は股間をびくびくと痙攣させながら喘いでいた。
「よしよし、今日もたっぷり調教してやるからな」
俺が言うと、敏之は嬉しそうに笑いながら
「はい…よろしく、お願いします」と言った。
今日の夜もまた、こいつをじっくりと俺の奴隷に仕立て上げてやる。
俺は目の前の奴隷を見つめながら、今日の夜のプラン、そしてこれからのことを考えていた。
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