- 2010⁄07⁄17(Sat)
- 15:17
小学1年のときの話
俺がまだ小学1年のときの話だ。(既に20年以上前の話になる)
当時の俺んちは母子家庭で、母親、俺、妹の三人暮らし。
女一人の手で子供育てるのは大変だったようで、お袋は夜の商売で生計を立てていた。
その都合だろうが、とにかく引越しが多い。
おかげでそのときまででも、覚えてるだけで5回は引っ越していた。
当然そうなると、遊び相手に不自由するわけで、俺と妹(妹は俺の一つ下)は、
もっぱら近所の散策が、お気に入りの遊びだった。
さて、当時、ある大社の近くに住んでいた俺と妹は、そのすぐ近くにペットショップを発見する。
今までの引越しではなかったもので、俺達はその店先で、あれが可愛い此れも可愛いなどとやっていたんだ。
店はおじさんがいて、(といっても覚えてる印象では30代前後)俺たちを見て、
追い散らすどころか、実際に子犬や子猫を触らせたりしてくれた。
もう俺達大はしゃぎ。
引越し生活の仲では動物飼うのなんてのはご法度、
当然、それまでも町の中の野良たちを見かけて、追いかけるぐらいしか出来なかった。
それから、そのペットショップは、俺と妹のお気に入りの場所となり、足繁く何度も通った。
小鳥の餌やりや、ペットの小屋の掃除など、今考えると、邪魔してたんじゃなかろうかと思うけど、
当時の俺達はご機嫌で、ペットショップに通い続けていた。
そんなある日の事だった
いつものように、俺達はペットと遊んでいた。
そのうち妹は疲れたのか、店の奥に引っ込み(カウンターの後ろでよくお菓子を貰って食べたりしていた)、
俺はそんな妹を尻目に、小鳥に餌をやっていた。
ふと、翳ったんで見上げると、店のおじさんと同じくらいの年の人が俺を見下ろしてる。
てっきり客だと思った俺は、精一杯の笑顔で「いらっしゃいませー」と言って、
奥のおじさんに、お客さんが来た事を知らせた。
出て来たおじさんは相手を見て、「あぁ、この人は違うんだよ」と言ったと思う。
なんにしろお客さんと思った人は、実はおじさんの友達で、よく来る人だということを言われた。
が、俺にとってはどうでも良いこと、取り敢えずおじさんの友達だと言うなら、お愛想はいるだろうと、
子供ながらの知恵で、目一杯愛想良く「こんにちは、いつもおじさんにおせわになってます」みたいなことを言って、
再び餌やりに集中してた。
おじさんたちは店の奥に引っ込んで、なにやら話をしていたけど、
俺はお構いなし、と言うかむしろ、
次はハムスターだか子ウサギだかの小屋を掃除するほうに注意が行ってた。
ンで日課にしていたペットたちの世話が終わったんで、オジサンのところに行ってその旨を次げ、
待望の、子猫と一緒に遊ぶ事となった。
いつもならそうなんだが、その日はおじさんの友達と言う人に、あれこれ聞かれた。
親はどうしたとか、学校はどうしてるとか、友達はとか。
書き忘れていたんで追加しておくと、実はこのとき、俺は学校にはいってなかった。
親がまだ手続きをしていなかったからなのだが。
俺は、別に学校に行きたいわけでもなかったんで、特に気にもしていなかった。
でまぁ、妹の世話は俺が見なければならないんで(母親は昼間寝ている)、
こうして散歩がてら連れ回していたわけだ。
話を戻すと、おじさんの友達はどうやら、俺達に同情してくれているらしい。
それぐらいは子供でもわかるし、それがなんとなく嫌だった。
オマケに、子猫と遊びたいのに、おじさんの友達は俺に話しかけてくる。
その辺りが顔に出たんだともうが、おじさんの友達(長いんで、以降、友人に略)は、
やっと俺を解放してくれた。
おじさんの許しもでたんで、俺は寝ていた妹を起こすと、一緒に子猫と遊ぶ事にした。
子猫と遊びながらも気になるんで、時々おじさんたちのほうを見ると、なにやらこっちを見ては二人で喋ってる。
俺は同情されるのが苦手と言うか、嫌いだったんで、些かウンザリしながら、妹が子猫と遊ぶのを見ていた。
どれくらいの時間が経ったのかわからないが、友人はおじさんに帰る旨言うと、店を出るときに、
俺の頭をなでていった。
「じゃぁな、僕」とか何とか言ってた様な気がする。
その日は、その後良いだけ猫と遊ぶと、妹と家に帰った。
それから何日か、店に行くと友人がいると言う状況が続いた。
俺は、自分たちに関わらなければ気にしない性質だったんで、そのうちそんな状況にも慣れていった。
友人は俺が思ったよりは分別があったらしく、あれ以来同情するような真似はしなかった。
ただ、お土産と言ってはお菓子をよくもって来てくれたので、
俺達はそのうちこの友人も、良い人だと思うようになっていった。
それからしばらくは、俺達がいると友人がいたり、いなくても俺達のいる時間に友人が来たりという毎日だった。
俺はいっぱしに、小鳥の餌やりが出来るようになり、猫や犬の気持ちをふいんき(ryで察してやれるようになっていった。
一度、母親が心配して店に来た事もあった。
店を開けるとすぐにお邪魔するのだ、そりゃ普通なら菓子折りぐらいは持っていく。
おじさんが、こっちが助かってますよとか何とか言ってたのが、俺はちょっとくすぐったくもあり嬉しくもあった。
とにかく毎日が楽しかった。
あのときまでは。
ある日、確かまだ秋の入り口だったと思う。
おじさんがちょっと用事があって、店をはずす事になった。
そのとき店には、友人と俺達しかいなかったんだが、
俺はおじさんに、留守番ぐらいはできる!と意気込んで見せたわけだ。
おじさんはちょっと苦笑したけど、すぐ戻るからとどこかに出かけた。
取り敢えず、妹をカウンターに置いて、俺は店先で、
誰か来た時にすぐにいらっしゃいませが言えるように、身構えていた。
おじさんがいなければ、ペットたちを籠から出してはいけないと言うのは、
此処に来始めたときからの約束だったから、妹はおとなしくカウンターの奥で寝ていた。
どれほどもしない内だったと思う。
店の奥にいた友人が、俺の隣にしゃがみこんできた。
「いつもがんばるね?」とかなんとか、俺に話しかけてきた。
良い人にはとことん愛想良くが、俺のモットーだ。
友人の話に乗ってあげる事にして、俺は外に注意を払っていた。
確か、遊びの話をしていたんだと思う。
「君に、実は秘密の遊びを教えてあげたいんだ」と言う台詞だけは今でも覚えている。
「他の人には内緒だよ?此処のおじさんにも、親にも、妹にも」
「妹にも?」
「そう、君だけに教えてあげる」
俄然、興味はあった。
「いま、ここで?」
「ここじゃ出来ない遊びなんだ、しかも夜じゃないと出来ないんだ」
「えー?よるー?」
「そう、こっそり抜け出して、神社に来たら教えてあげる」
「じんじゃでするあそびなの?」
「そうだよ、神社ゃで、しかも夜じゃないと駄目なんだ」
興味はあったが、妹を夜に、一人には出来ない。
「じゃーだめだよ、いもうとを、いえにひとりになんてできないもん。」
「じゃぁこうしよう、妹も連れておいで。それからおじさんが君にだけ教えてあげるから」
「うーん」
正直、夜に遊ぶと言うのは魅力的だった。
何しろ、他の子が夜に遊んでいるのなんて、見たこと無かったから。
楽しいのか、道具は使うのか、とにかく興味が底なしに沸いてきてた。
散々悩んだ末、俺は承諾する。
「うん、いいよ、いつにする?」
今思えば、きっと友人はこの瞬間、小躍りしていたんだろう。
「じゃ、今夜出ておいで。神社の入り口、ほらあそこの鳥居で待ってるから」
「うんわかった」
「あぁ、でもこの約束は誰にも言っちゃ行けないよ?秘密の遊びなんだからね?」
「おとこのやくそくだね!」
「そう、約束だ」
約束すると友人は店の奥に引っ込み、俺は夜の遊びに意識をとられながら店番をしていた
さて、その後、おじさんが戻ってきて、俺達は晴れて子猫や子犬と良いだけ遊び、
夕方になったので家に帰った。
家で夕食を食べながらも、今夜の事に胸がドキドキしていた。
母親は、俺達が夕食を食べ終えると仕事に行った。
俺と妹は、本を読んだり、今日遊んだ猫たちの事を喋ったりして時間が過ぎていく。(ちなみにテレビなぞ無い)
そうこうしてるうちに妹が眠くなってしまった。
約束の時間まではまだ一時間ほど早いけど、寝てしまったら起こすのはかわいそうだ。
むずがる妹を宥めすかしながら、俺達は鳥居に行った。
鳥居にはもう友人が来ていた。
俺はちょっとビックリしたけど、まぁいいやとばかりに友人のところに行った。
「はやかったんだね」とか何とか、
他愛も無い挨拶もそこそこに、友人はその向こうの公園へと俺達を連れて行った。
公園に着くと友人は、妹にお金を握らせて、
「あの先にお店があるだろう?あそこで好きなもの買っておいで」と、
妹を送り出した。
俺も付いて行こうとしたけど、
「ほら、今から秘密の遊び教えてあげるから」と、言われて、
渋々居残り。
友人はそばにあったブランコに腰掛けると、
「ほら、おじさんのところに立ってごらん」と、俺を手招きした。
言われるままにブランコに乗ろうとすると、
「違うよ、おじさんをまたぐんだ」と言われたので素直にまたぐ。
腰掛けた友人の顔に、俺の股間が向かい合う形だ。
「此れはね、大人なら皆やってる事なんだよ」(糞忌々しい事に、この台詞も明確に記憶している)
そういうと友人は俺の半ズボンのチャックを下ろし、更にパンツまですり抜けて俺の一物を引っ張り出した。
「おじさん、なにするの?」
実はこのとき、俺は恐怖で一杯だった。
走って逃げる事を真っ先に考えたが、妹がいない以上、逃げるわけにも行かない。
ヤバイセンサーは既にレッドゾーンを振り切って、もう遊びもどうでもよくなっていた。
友人はそんなことお構いなし、俺の一物を弄繰り回すと、おもむろに口に含んだ。
「おじちゃんきたないよぉ、そこ、おしっこでるところだよぉ?」
多分半泣きだったと思う。
良いだけ俺の一物を嘗め回すと友人は、
「汚くなんか無いよ?これからおじちゃんが綺麗にして上げるんだから」と、再び一物を含む。
もう俺の頭の中は、妹が早く帰ってきて欲しいと言う事で一杯。
腰から下なんて見たくも無かったので、妹が消えた先をただひたすら見つめていた。
どれぐらいしゃぶられてたろうか、俺は急激に尿意を催してきた。
「おじちゃん、おしっこしたい!」
俺的には此れは天の配剤だと思った。何しろおしっこだ、此れなら友人も離してくれるだろう。
離れた隙に、妹のほうに走って逃げれば良い。
なんだか知らないが、此れはきっと人に見られたくないものなんだから、あっちに行けば追っては来ない。
と、言う思いとは裏腹に、
「良いよ、おじちゃんが飲んであげる」ときやがった。
俺は絶望した。
そんなばかな!?おしっこだよ???
そんなもの人の口に出せるわけ無いじゃないか!とも思った。
とにかく、堪えるしかないと言うのだけは判ったんで、目一杯我慢した。
足をもぞもそさせながら、ひたすら妹の帰りを待つ。
友人の執拗な口撃は未だに続いてる。
お花畑が見えてきたところ辺りで、入り口に人影が。妹が帰ってきた!
「おーい、こっちこっち!!」必要以上にでかい声で妹に声をかけると、友人がビックリして振り向いた。
その隙に、俺はブランコを飛び降り、急いで一物をしまい、チャックも閉めずに妹に駆け寄っていた。
妹はきょとんとしてたが、かまわずに俺はその手を握ると、走るように家に帰った。
後ろから呼ばれたような気がしたけども気にしない、とにかく家に帰りたかった。
家に帰り、妹の靴を脱がすと、俺は便所に駆け込み、溜まっていた物を解き放った。(無論ションベンだ)
そのあと、オロオロする妹を宥めすかして布団にいれると、俺も布団を被って寝る事にした。
布団の中でガタガタ震えてると、
妹が心配そうに、布団の上からぽんぽんと叩いてくれたのが、ちょっと嬉しかった。
そのおかげだろうか、しばらくして妹の寝息が聞こえた辺りで、俺も意識を失った。 翌朝、俺は独りでペットショップに行った。
妹は付いてきたがったが、別のところに行くからと、無理やり置いてきた。
遠くから様子を伺うと、どうもおじさんしかいないらしい。
ほっと、胸をなでおろして、ペットショップに行った。
妹は今朝急に熱が出たんだけど、俺はいつもの世話があるからとか何とか、
適当な事を行って、俺はペットの世話を始めた。
俺は出来る限り、普通にしていたと思う。
俺はこんな事で、此処を諦めたくなかった。
楽しい遊び場所を見つけたのに、引越しでもないのにこれなくなるなんて嫌だった。
けども、やはり年の差だろう、「昨日、友人に何か言われなかった?」と聞かれた。
「ううんべつに?」
「そうか、あのおじちゃん、ちょっと変わった趣味持ってるから…気をつけてね?」
その瞬間の俺の感情はまだよくわからない。
とにかく、この人は知っていたんだ。あいつがどういう奴で、俺が何されるかも知っていて、それで平気な顔してたんだ。
それを知って、俺はとてもショックだった。
小鳥に餌をやり終えると、
「ごめんね、おじちゃん、ぼく、ようじおもいだしちゃった」と告げ、走るように店から去った。
それからは一切、あのペットショップには近づかなかった。
妹はしきりに行きたがったが、俺が怖い顔してるのを見ると、次第にそれも減った。
それから数日が立ち、俺は学校に通う事になった。
学校へは今のところだと遠いので、引っ越す事になり、
母親と一緒に、お世話になったお礼にペットショップへと行く事になった。
本音では行きたくなかったが、あの夜の事は妹にも母親にも黙っていた。
行きたくないなんて言えば理由を聞かれるし、それを誤魔化す自信も無かったので、
気が乗らなかったが、親に付き合った。
ペットショップでは特に何も無かった。
友人はいなかったし、俺と妹はかつてそうだった様に、動物たちと遊んでいた。
気がつくとおじさんがそばに来ていた。
「ごめんね?やっぱりあいつ、何かしたんだね」俺は平気な顔をしていたと思う。
「もうあいつは金輪際この店に入れないから、また近くに来たら遊びにおいで?」取り敢えずうなずいた。
「なんていたら良いか…ホントにごめん…」「もういいよ」俺はもうそろそろ我慢が限界だった。
「べつにいいよ、なにもないし。おじちゃんがきにすることなんてないよ?」
笑顔でそういうのが精一杯、それ以上は泣きそうだったんで、慌てて外にでた。
それが俺がその店に行った最後の記憶になった。
当時の俺んちは母子家庭で、母親、俺、妹の三人暮らし。
女一人の手で子供育てるのは大変だったようで、お袋は夜の商売で生計を立てていた。
その都合だろうが、とにかく引越しが多い。
おかげでそのときまででも、覚えてるだけで5回は引っ越していた。
当然そうなると、遊び相手に不自由するわけで、俺と妹(妹は俺の一つ下)は、
もっぱら近所の散策が、お気に入りの遊びだった。
さて、当時、ある大社の近くに住んでいた俺と妹は、そのすぐ近くにペットショップを発見する。
今までの引越しではなかったもので、俺達はその店先で、あれが可愛い此れも可愛いなどとやっていたんだ。
店はおじさんがいて、(といっても覚えてる印象では30代前後)俺たちを見て、
追い散らすどころか、実際に子犬や子猫を触らせたりしてくれた。
もう俺達大はしゃぎ。
引越し生活の仲では動物飼うのなんてのはご法度、
当然、それまでも町の中の野良たちを見かけて、追いかけるぐらいしか出来なかった。
それから、そのペットショップは、俺と妹のお気に入りの場所となり、足繁く何度も通った。
小鳥の餌やりや、ペットの小屋の掃除など、今考えると、邪魔してたんじゃなかろうかと思うけど、
当時の俺達はご機嫌で、ペットショップに通い続けていた。
そんなある日の事だった
いつものように、俺達はペットと遊んでいた。
そのうち妹は疲れたのか、店の奥に引っ込み(カウンターの後ろでよくお菓子を貰って食べたりしていた)、
俺はそんな妹を尻目に、小鳥に餌をやっていた。
ふと、翳ったんで見上げると、店のおじさんと同じくらいの年の人が俺を見下ろしてる。
てっきり客だと思った俺は、精一杯の笑顔で「いらっしゃいませー」と言って、
奥のおじさんに、お客さんが来た事を知らせた。
出て来たおじさんは相手を見て、「あぁ、この人は違うんだよ」と言ったと思う。
なんにしろお客さんと思った人は、実はおじさんの友達で、よく来る人だということを言われた。
が、俺にとってはどうでも良いこと、取り敢えずおじさんの友達だと言うなら、お愛想はいるだろうと、
子供ながらの知恵で、目一杯愛想良く「こんにちは、いつもおじさんにおせわになってます」みたいなことを言って、
再び餌やりに集中してた。
おじさんたちは店の奥に引っ込んで、なにやら話をしていたけど、
俺はお構いなし、と言うかむしろ、
次はハムスターだか子ウサギだかの小屋を掃除するほうに注意が行ってた。
ンで日課にしていたペットたちの世話が終わったんで、オジサンのところに行ってその旨を次げ、
待望の、子猫と一緒に遊ぶ事となった。
いつもならそうなんだが、その日はおじさんの友達と言う人に、あれこれ聞かれた。
親はどうしたとか、学校はどうしてるとか、友達はとか。
書き忘れていたんで追加しておくと、実はこのとき、俺は学校にはいってなかった。
親がまだ手続きをしていなかったからなのだが。
俺は、別に学校に行きたいわけでもなかったんで、特に気にもしていなかった。
でまぁ、妹の世話は俺が見なければならないんで(母親は昼間寝ている)、
こうして散歩がてら連れ回していたわけだ。
話を戻すと、おじさんの友達はどうやら、俺達に同情してくれているらしい。
それぐらいは子供でもわかるし、それがなんとなく嫌だった。
オマケに、子猫と遊びたいのに、おじさんの友達は俺に話しかけてくる。
その辺りが顔に出たんだともうが、おじさんの友達(長いんで、以降、友人に略)は、
やっと俺を解放してくれた。
おじさんの許しもでたんで、俺は寝ていた妹を起こすと、一緒に子猫と遊ぶ事にした。
子猫と遊びながらも気になるんで、時々おじさんたちのほうを見ると、なにやらこっちを見ては二人で喋ってる。
俺は同情されるのが苦手と言うか、嫌いだったんで、些かウンザリしながら、妹が子猫と遊ぶのを見ていた。
どれくらいの時間が経ったのかわからないが、友人はおじさんに帰る旨言うと、店を出るときに、
俺の頭をなでていった。
「じゃぁな、僕」とか何とか言ってた様な気がする。
その日は、その後良いだけ猫と遊ぶと、妹と家に帰った。
それから何日か、店に行くと友人がいると言う状況が続いた。
俺は、自分たちに関わらなければ気にしない性質だったんで、そのうちそんな状況にも慣れていった。
友人は俺が思ったよりは分別があったらしく、あれ以来同情するような真似はしなかった。
ただ、お土産と言ってはお菓子をよくもって来てくれたので、
俺達はそのうちこの友人も、良い人だと思うようになっていった。
それからしばらくは、俺達がいると友人がいたり、いなくても俺達のいる時間に友人が来たりという毎日だった。
俺はいっぱしに、小鳥の餌やりが出来るようになり、猫や犬の気持ちをふいんき(ryで察してやれるようになっていった。
一度、母親が心配して店に来た事もあった。
店を開けるとすぐにお邪魔するのだ、そりゃ普通なら菓子折りぐらいは持っていく。
おじさんが、こっちが助かってますよとか何とか言ってたのが、俺はちょっとくすぐったくもあり嬉しくもあった。
とにかく毎日が楽しかった。
あのときまでは。
ある日、確かまだ秋の入り口だったと思う。
おじさんがちょっと用事があって、店をはずす事になった。
そのとき店には、友人と俺達しかいなかったんだが、
俺はおじさんに、留守番ぐらいはできる!と意気込んで見せたわけだ。
おじさんはちょっと苦笑したけど、すぐ戻るからとどこかに出かけた。
取り敢えず、妹をカウンターに置いて、俺は店先で、
誰か来た時にすぐにいらっしゃいませが言えるように、身構えていた。
おじさんがいなければ、ペットたちを籠から出してはいけないと言うのは、
此処に来始めたときからの約束だったから、妹はおとなしくカウンターの奥で寝ていた。
どれほどもしない内だったと思う。
店の奥にいた友人が、俺の隣にしゃがみこんできた。
「いつもがんばるね?」とかなんとか、俺に話しかけてきた。
良い人にはとことん愛想良くが、俺のモットーだ。
友人の話に乗ってあげる事にして、俺は外に注意を払っていた。
確か、遊びの話をしていたんだと思う。
「君に、実は秘密の遊びを教えてあげたいんだ」と言う台詞だけは今でも覚えている。
「他の人には内緒だよ?此処のおじさんにも、親にも、妹にも」
「妹にも?」
「そう、君だけに教えてあげる」
俄然、興味はあった。
「いま、ここで?」
「ここじゃ出来ない遊びなんだ、しかも夜じゃないと出来ないんだ」
「えー?よるー?」
「そう、こっそり抜け出して、神社に来たら教えてあげる」
「じんじゃでするあそびなの?」
「そうだよ、神社ゃで、しかも夜じゃないと駄目なんだ」
興味はあったが、妹を夜に、一人には出来ない。
「じゃーだめだよ、いもうとを、いえにひとりになんてできないもん。」
「じゃぁこうしよう、妹も連れておいで。それからおじさんが君にだけ教えてあげるから」
「うーん」
正直、夜に遊ぶと言うのは魅力的だった。
何しろ、他の子が夜に遊んでいるのなんて、見たこと無かったから。
楽しいのか、道具は使うのか、とにかく興味が底なしに沸いてきてた。
散々悩んだ末、俺は承諾する。
「うん、いいよ、いつにする?」
今思えば、きっと友人はこの瞬間、小躍りしていたんだろう。
「じゃ、今夜出ておいで。神社の入り口、ほらあそこの鳥居で待ってるから」
「うんわかった」
「あぁ、でもこの約束は誰にも言っちゃ行けないよ?秘密の遊びなんだからね?」
「おとこのやくそくだね!」
「そう、約束だ」
約束すると友人は店の奥に引っ込み、俺は夜の遊びに意識をとられながら店番をしていた
さて、その後、おじさんが戻ってきて、俺達は晴れて子猫や子犬と良いだけ遊び、
夕方になったので家に帰った。
家で夕食を食べながらも、今夜の事に胸がドキドキしていた。
母親は、俺達が夕食を食べ終えると仕事に行った。
俺と妹は、本を読んだり、今日遊んだ猫たちの事を喋ったりして時間が過ぎていく。(ちなみにテレビなぞ無い)
そうこうしてるうちに妹が眠くなってしまった。
約束の時間まではまだ一時間ほど早いけど、寝てしまったら起こすのはかわいそうだ。
むずがる妹を宥めすかしながら、俺達は鳥居に行った。
鳥居にはもう友人が来ていた。
俺はちょっとビックリしたけど、まぁいいやとばかりに友人のところに行った。
「はやかったんだね」とか何とか、
他愛も無い挨拶もそこそこに、友人はその向こうの公園へと俺達を連れて行った。
公園に着くと友人は、妹にお金を握らせて、
「あの先にお店があるだろう?あそこで好きなもの買っておいで」と、
妹を送り出した。
俺も付いて行こうとしたけど、
「ほら、今から秘密の遊び教えてあげるから」と、言われて、
渋々居残り。
友人はそばにあったブランコに腰掛けると、
「ほら、おじさんのところに立ってごらん」と、俺を手招きした。
言われるままにブランコに乗ろうとすると、
「違うよ、おじさんをまたぐんだ」と言われたので素直にまたぐ。
腰掛けた友人の顔に、俺の股間が向かい合う形だ。
「此れはね、大人なら皆やってる事なんだよ」(糞忌々しい事に、この台詞も明確に記憶している)
そういうと友人は俺の半ズボンのチャックを下ろし、更にパンツまですり抜けて俺の一物を引っ張り出した。
「おじさん、なにするの?」
実はこのとき、俺は恐怖で一杯だった。
走って逃げる事を真っ先に考えたが、妹がいない以上、逃げるわけにも行かない。
ヤバイセンサーは既にレッドゾーンを振り切って、もう遊びもどうでもよくなっていた。
友人はそんなことお構いなし、俺の一物を弄繰り回すと、おもむろに口に含んだ。
「おじちゃんきたないよぉ、そこ、おしっこでるところだよぉ?」
多分半泣きだったと思う。
良いだけ俺の一物を嘗め回すと友人は、
「汚くなんか無いよ?これからおじちゃんが綺麗にして上げるんだから」と、再び一物を含む。
もう俺の頭の中は、妹が早く帰ってきて欲しいと言う事で一杯。
腰から下なんて見たくも無かったので、妹が消えた先をただひたすら見つめていた。
どれぐらいしゃぶられてたろうか、俺は急激に尿意を催してきた。
「おじちゃん、おしっこしたい!」
俺的には此れは天の配剤だと思った。何しろおしっこだ、此れなら友人も離してくれるだろう。
離れた隙に、妹のほうに走って逃げれば良い。
なんだか知らないが、此れはきっと人に見られたくないものなんだから、あっちに行けば追っては来ない。
と、言う思いとは裏腹に、
「良いよ、おじちゃんが飲んであげる」ときやがった。
俺は絶望した。
そんなばかな!?おしっこだよ???
そんなもの人の口に出せるわけ無いじゃないか!とも思った。
とにかく、堪えるしかないと言うのだけは判ったんで、目一杯我慢した。
足をもぞもそさせながら、ひたすら妹の帰りを待つ。
友人の執拗な口撃は未だに続いてる。
お花畑が見えてきたところ辺りで、入り口に人影が。妹が帰ってきた!
「おーい、こっちこっち!!」必要以上にでかい声で妹に声をかけると、友人がビックリして振り向いた。
その隙に、俺はブランコを飛び降り、急いで一物をしまい、チャックも閉めずに妹に駆け寄っていた。
妹はきょとんとしてたが、かまわずに俺はその手を握ると、走るように家に帰った。
後ろから呼ばれたような気がしたけども気にしない、とにかく家に帰りたかった。
家に帰り、妹の靴を脱がすと、俺は便所に駆け込み、溜まっていた物を解き放った。(無論ションベンだ)
そのあと、オロオロする妹を宥めすかして布団にいれると、俺も布団を被って寝る事にした。
布団の中でガタガタ震えてると、
妹が心配そうに、布団の上からぽんぽんと叩いてくれたのが、ちょっと嬉しかった。
そのおかげだろうか、しばらくして妹の寝息が聞こえた辺りで、俺も意識を失った。 翌朝、俺は独りでペットショップに行った。
妹は付いてきたがったが、別のところに行くからと、無理やり置いてきた。
遠くから様子を伺うと、どうもおじさんしかいないらしい。
ほっと、胸をなでおろして、ペットショップに行った。
妹は今朝急に熱が出たんだけど、俺はいつもの世話があるからとか何とか、
適当な事を行って、俺はペットの世話を始めた。
俺は出来る限り、普通にしていたと思う。
俺はこんな事で、此処を諦めたくなかった。
楽しい遊び場所を見つけたのに、引越しでもないのにこれなくなるなんて嫌だった。
けども、やはり年の差だろう、「昨日、友人に何か言われなかった?」と聞かれた。
「ううんべつに?」
「そうか、あのおじちゃん、ちょっと変わった趣味持ってるから…気をつけてね?」
その瞬間の俺の感情はまだよくわからない。
とにかく、この人は知っていたんだ。あいつがどういう奴で、俺が何されるかも知っていて、それで平気な顔してたんだ。
それを知って、俺はとてもショックだった。
小鳥に餌をやり終えると、
「ごめんね、おじちゃん、ぼく、ようじおもいだしちゃった」と告げ、走るように店から去った。
それからは一切、あのペットショップには近づかなかった。
妹はしきりに行きたがったが、俺が怖い顔してるのを見ると、次第にそれも減った。
それから数日が立ち、俺は学校に通う事になった。
学校へは今のところだと遠いので、引っ越す事になり、
母親と一緒に、お世話になったお礼にペットショップへと行く事になった。
本音では行きたくなかったが、あの夜の事は妹にも母親にも黙っていた。
行きたくないなんて言えば理由を聞かれるし、それを誤魔化す自信も無かったので、
気が乗らなかったが、親に付き合った。
ペットショップでは特に何も無かった。
友人はいなかったし、俺と妹はかつてそうだった様に、動物たちと遊んでいた。
気がつくとおじさんがそばに来ていた。
「ごめんね?やっぱりあいつ、何かしたんだね」俺は平気な顔をしていたと思う。
「もうあいつは金輪際この店に入れないから、また近くに来たら遊びにおいで?」取り敢えずうなずいた。
「なんていたら良いか…ホントにごめん…」「もういいよ」俺はもうそろそろ我慢が限界だった。
「べつにいいよ、なにもないし。おじちゃんがきにすることなんてないよ?」
笑顔でそういうのが精一杯、それ以上は泣きそうだったんで、慌てて外にでた。
それが俺がその店に行った最後の記憶になった。
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