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  • 2012⁄11⁄30(Fri)
  • 20:22

後輩との関係

当時、俺はバスケ部に入っていた。2年生となり、新入部員が入ってくることにウキウキしていた。ただ単に、『後輩』というものが出来ることが嬉しかったのだろう。その頃の俺は、男には全くと言って興味がなかった。てゆーか、しきりに女の子と話していた。バリバリのノンケだ。(今の俺からは考えられない)

1年生は15入ってきた(例年よりちょっと少ない)。3年生の最後の大会も終わり、2年が主体となって部を引っ張っていくことになった。

うちら2年生と1年生は結構仲が良かった。俺らが上級生とあまり良い関係を築けなかったから、みんなで、一年生にはこんな思いさせないようにしよう と決めていたのだ。

俺(優)(154*49)が特に仲良くなった1年は、翔平(146*44)と基晴(149*45)だ。翔平は、先輩に気がきくし、声はめっちゃ可愛い、見た目も可愛い感じ、肌は少し焼けている。基晴は、肌は白い方で、カッコ可愛いってこともあって、女子にめちゃくちゃモテた。

かと言う俺は中堅所って感じだ↓
翔平と基晴は練習も頑張っているし、俺にとって二人は、可愛い後輩って感じだったんだ。先輩ならまぁ有り得るこの感情が、変わって行くなんて当時の俺は思いもしてなかった。

三年生が引退してからは、毎日のようにこの二人と帰っていた。あっちから、優さん一緒に帰りませんか? といつも誘ってきていた。たまたま帰る方向が同じで、他に同じ方向の奴がいなかっただけの話だ。ちなみに、うちの部では後輩は先輩・先生などの人には敬語を使うという決まりがある。ふざけた決まりだ。

まぁ、中学2年生と1年生なんて『下』なことばっかり考える年齢だから、帰り道はそんな話が70%、いや、80%は占めていたと思う。

ある日、一緒に帰っている時に翔平が「優さん、下の毛って1年で生えてないとまずいですか??」と聞いてきた。「ぇ!?お前まだ生えてねーの?(笑)」とすかさず基晴がチャカした。

「そんなんすぐ生えて来るから(笑)気にすんなって。基晴は生えてんか?」当時の俺は生えていたが、1年の夏休み前には生えてなかったと思う。

「俺が生えてるはずないじゃないですか(笑)冗談ですよー」と基晴が言ったが、まぁ嘘ではないだろう。この二人は脛毛や腕毛なんて全くなかった。その辺の女より肌もめちゃくちゃ綺麗だし、華奢だし。

この頃からだと思う。『可愛い後輩』から『性的な存在』に変わったのは。あまりにも、華奢で声も綺麗で可愛いがために、俺の脳みそが女と錯覚したのかもしれない。

そう、これが、俺が男に興味を持ち始めたきっかけだ。この二人に会わなければ、もしかしたら俺はノンケのまま人生を過ごしていたかもしれない。どっちがよかったのかなんて、苦労が多い今の俺には決められない。

でも、この二人と出会えて良かったと思う。この出会いがなかったらこの先に起こったことも何もなかったってことだからな。

夏休み中は、あまり一緒には帰らなかった。練習が昼に終わることが多かったし、みんな色々と用事があったしね。彼女とデートの奴とか友達と遊ぶ奴とか居残り練習する奴やら。まぁ俺は、もっぱら友達と遊ぶことしか頭になかった。宿題なんて終業式の瞬間に忘れちまっていた(笑)

以前のように一緒に帰るようになったのは、2学期が始まってからだ。
話す内容は、少し発展(?)したと思う。「射精ってどんなもんなんですか?」とか「この前友達の家で外人物を見たら気持ち悪かったです、、、」とか。
翔平がよく質問してきた。基晴と言えばちゃんとそういう方に興味があるようで、友達宅などでAVなんかを見ることもあるようだった。

俺的には、翔平は可愛い弟って感じ、基晴はめっさ可愛い友達って感じで話していた。まぁもちろんこの頃には性的な目で見ていたんだけど。なんつー先輩だ、後輩をそんな目で見るなんてw。

どちらがタイプかって聞かれると基晴のほうがタイプだ。こいつの体付きはヤバイ(笑)めちゃくちゃ色っぽい。俺の今の趣味は、こいつらから来ているのかもしれない。華奢で可愛い奴ってことだ。

2学期には、こいつら2人を犯すところを思い浮かべてヤッていた(汚ねーからそんなことはどうでもいいw)。その度に、俺は自己嫌悪に陥った。部の先輩として慕ってくれているあいつらを裏切っているような気持ちになったんだ。二人の笑顔を思い浮かべると、一層気分が沈んだ。

そんな日々が、秋の風と共に過ぎ、冬となり冬休みとなった。俺が住んでいるところの冬は北海道ほどではないが、めちゃくちゃ寒いし、雪がウザくて自転車は乗れないし、ボーっと歩いていると滑って大コケするし。俺は冬が嫌いだ。まぁ一番の理由は、厚着になって開放感がないからだけど(笑)

冬休みは、学校の体育館で朝から昼までの練習が常だった。もちろん俺は徒歩で通学だ。学校に近いってこともあったからな。

俺は、いつも他の2年より早く来て個人練習するのが日課だった。この日は、いつも以上に冷え込んでいた。体育館に上がり、いつものように体育館倉庫へ行き、ボールを持っていこうとしたが、ボールが一つもなかった。

ふとコートのほうを覗くとボールは出ていたが、誰一人としていなかった。「俺より早く誰かが来てトイレにでも行っているのか?」と思った。

まぁそのうち誰か来るだろうと思い、シューティングを始めた。その日のことは、よく覚えている。シュートの調子が良かったこともあるが、それ以上にこれから起きることが、俺にはとても印象的だったんだ。今でもあの時の風景は鮮明に思い出せる。
なんか、いつもと違う感じがした。シュートが入るとかじゃなくて、なんだろう。
夜自分の部屋で勉強をしてたりすると、後ろに変な視線を感じることはないだろうか?そんな感じに近かった。

俺は、幽霊とかそういうのが大の苦手だった。怖くなり、視線を感じるほうへ歩き出し、ステージの幕を一気に捲った。
「うわぁあ!!きゃははは(笑)」
なんと翔平と基晴が隠れていたのである。

「おい、何やってんだよ(笑)早く来たんなら練習してろよ」まぁ先輩だからこれくらいのことは言っておかないといけないんだ。この時二人がいたことがとても嬉しかった。俺にバレて笑い転げてるこいつらが、控えめに言って、めちゃくちゃ可愛い。

「だって、先輩の練習してる姿が見たかったんだもんー」と基晴が言った。
はぁ?こいつは分かって言っているんだろうか?俺がお前らを脳内で犯しているなんてことを。まぁ、分かってるはずないよな。どーみてもノンケだろうし。

ふと、見ると、ハーフパンツ(バスケは膝下くらいで、ブカブカなのが主流だ)の間から、めっさ綺麗な太腿が覗いているし、可愛らしいトランクスも見えていた。内心めっさ興奮していた。

こんなの何回も見たことあるから(着替えとか一緒だし)別にどうってことはないんだけど、俺とこいつらだけっていうシチュエーションが、なんかめっちゃ良かった!

「わーったよ。どーでもいいから笑い転げてないでお前らも練習しろよ」先輩ってもんは大変だ。

出来ることならずーっとこいつらが笑い転げている所を見ていたかった。てゆーか、襲いたかった。まぁ、少なからず残っていた理性があったせいで、そんな行動には出れなかった。(悪く言えば小心者ってことか)

「はぁーい。でも先輩好きな人とかいるんですか??」と翔平。
「は?唐突過ぎだろ(笑)いるってwいるからさっさと練習しろって」
嗚呼、目の前にいる と言いたかった。この時には、俺は完璧にこいつらが好きになっていた。

性欲とかどうとかじゃなくて、その辺の女なんてカカシのように思えていたし、その辺の男も同様にカカシだった。
「えーいるんですかー?彼女じゃないですよねー??」

「おはよーっす」2年の部員が来やがった。なんつーか、この時ほど人に殺意が芽生えたことはなかったと思う。なんで普段は遅刻ぎりぎりで来るくせに今日は早いんだよ!! とめちゃくちゃ思った。ああ、ムカツク。
「おはようございます!!優さんまた今度話しましょうねー」と二人が言った。

それから、翔平と基晴も朝練に来るようになった。その度に毎回話していたわけではないが(練習しなきゃだしな)、今まで以上に親密度が上がったように感じていた(俺の思い込みかもしれないが)。

そして、凍て付くような冬の風は去り、心地よい春の風が吹いた。

卒業式も終わり、事実上俺ら2年生が最高学年となった。一層部活にも力が入っていた(と思う。)
春休みになり、また地獄のような練習が始まった。朝練という日課は俺も、あいつらも変わらず続いていた。

未だに、襲うなんて大層なことは俺には出来ずにいた。何回もどちらかと2人きりになったときはあったが、怖くて出来なかった。

春休みの朝練の時のことだ。
基晴が「優さん今日暇ですか?午後から体育館はフリーみたいだし、翔平もいるんで、午後も練習していきません?」

「ンー、いいべ。帰っても遊ぶだけだしな(笑)」ごめん、内心はめちゃくちゃ舞い上がってた。だって、邪魔する奴は誰もいないんだぜ?いるとしてもセンコーだけだ。
その日練習を終えて、顧問に午後練習をすると伝え、俺ら3人は残った。

自分達以外誰もいない広々とした体育館。いつもと全く違う場所にいるみたいだ。
「さぁーて何からするか。てゆーか、シューティングでいい?」と俺が提案。何が一番したいか、なんて言わなくても分かるだろ。

翔平「えー、シューティングはいつもやってるじゃないですかぁー。」と駄々をこねる。
基晴「てゆーか、めっちゃ声響きますねぇ。なんか俺らしかいないって感じですね!ってことで、1対1やりましょうよ!!」

俺らしかいないってことと、1対1がどう関係あるのか知らないが、俺は大歓迎だ。まぁ、これも言わなくても分かるだろ?(笑)

俺と基晴との勝負が始まった。先輩の意地として、負けるわけにはいかない。
俺がカットインしたときだ。基晴の手がボールをカットし損ねて、たまたま俺のアソコに当たってしまった。

俺「うわ!どさくさに紛れてどこ触ってんだよ(笑)」まぁ悪い気はしないんだが。
基晴を見ると、めちゃくちゃ顔を赤くして突っ立っている。もしかして、照れてんのか?と聞いてみた。

基晴「照れてないですよ!!」てゆーか、めちゃくちゃ顔赤いんですけど?照れてなかったら何だよって感じだ。
翔平「でもめっちゃ顔赤いよー?」

って言ってる翔平もめっさ赤いぞ? ヤバイ、めちゃくちゃこいつら可愛い。なんで二人とも照れているんだ?この年で男のモン触って照れるものなのか??

「てか優さん、彼女いないんですよね??」と基晴。なんでその話がここで出てくるんだろう。
いない と答えた。
「ほんとですか?!よかったー」

俺は、この時決意していた。午後練習を早くに切り上げよう と。
どうなってもいい、俺の少なからず残っていた安っぽい理性は、天に召される寸前だったんだ。

俺に彼女がいないことに対して、基晴が『よかったー』と言った時は、本当に嬉しかった。

何が嬉しいのか、そんなことも伝えられないほど、嬉しかった。
体育館という場所の空気が、いつもと全く違く感じられる。甘やかな、心が、ほぉわ~んってなるような空気だ。ちょっと油断すると、思わず頬が緩みそうになる。

それから、俺らは練習を続けようとしたが、基晴も翔平も動きが鈍って、全然練習にならなかった。いや、一番動きが鈍っていたのは俺だったのだ。目を瞑りながらのドリブルなんて朝飯前だし、フリースローも余裕なくらいなんだ。

だけど、その時の俺は、ドリブルをしようとしても、足が突っ掛えるし、シュートなんて全然入らない。どうしても、こいつらの体に触れる時に、意識してしまうのだった。

時計の針は、もう15時を指していた。『そろそろ切り上げようかな。』と、内心バクバクしながら思っていた。
「あー、駄目だ。ちょっと水飲んで来るわ。お前ら2人でやっておけよ。」と体育館出口に向かって歩き出そうとした時、

「ぁ、優さん、俺16時から用事があるんで、先帰ります。」と翔平が言った。
「ああ、ok。お疲れさま、基晴はどうすんの?」
「んー、俺は残ります!優さん残ってくれますよね??」

ああ、いいよ。翔平またな と答えた。控えめに答えているが、心の中では『当たり前だバカヤロウ!!』って感じだ。もう、頬が緩みまくりだっつーの。ポーカーフェイスは難しいな(笑) 

翔平が帰るのは、残念だったが、2人が残ったとしても、どうにも行動に出れないから、その点では、ラッキーだ。

俺は、弾む心をなだめながら、やっぱり、トイレに向かった。それから、水呑場だ。心臓の音が、基晴の傍に立つと伝わるんじゃないかって思えた。心臓の音を『バクバク』なんて表現する人もいるが、その時の俺の心臓は、そんなもんじゃなかった。控えめに言って、花火の音を想像してみて欲しい。

水を飲み、体育館に戻ってみると、基晴は、体育座りをし、組んだ腕に顔を伏せ、一人隅に座っていた。その姿は、せっかく静めたばっかりの猛獣を再び蘇らせるには十分だった。アソコもそうだが、心臓の音ってもんは、どうして思い通りになってくれないのだろう。

俺は、あえて声を掛けず近づいた。心臓は、次から次へと花火を打ち上げている。
基晴の隣に座り、声を掛けた。

「どうしたんだ?」ちょっと声が上ずっていたかもしれないが、そこまで気にする余裕がなかったんだ。
「なんでもないっすよ。」と、目だけを上げ答えた。

我慢出来なかった。誰もいない体育館、好きな奴と二人っきり、それで我慢出来るほど、俺の理性はお高くなかった。
俺の天使は、基晴を求める俺の悪魔によって天に召された。
good bye my angel !!

「基晴ちょっと話あるから来いよ。」
俺はそう言って、基晴をステージ脇にある部屋に誘った。
基晴は、なんですか? と言いながらも、素直について来た。

スライド式の重たいドアを開け、俺から入った。外からは、誰も見ることが出来ない部屋。入るには、ステージの上からか、このドアからしかない。ほぼ、密室状態な部屋。
「優さんなんですかぁ?」

基晴は、少し緊張したような、照れているような表情で、下を向きつま先で床を蹴っていた。
俺はドアが完璧に閉まったのを確認し、基晴の手を掴み、引き寄せた。
少し、抵抗したが、それでも中学生の1歳差というものは大きく、その抵抗は無意味と化した。

俺は無言で、基晴を壁に押し付け、綺麗な形をした唇に軽いキスをした。
むちゃくちゃ柔らかかった。
中学1年生の時、告白してきた女子と付き合い、キスくらいはしていたが、その時に覚えた感動なんてもんじゃなかった。比べようがないほど、基晴のソレは柔らかかった。

俺は、深いヤツなんてやったことがなかった。テクニックとか理屈とかそんなのを考える余裕なんてなかったけどな。

俺は、基晴の背中とうなじに手をやり、より激しいキスをしようとした。基晴は、一瞬抵抗したが、俺と壁の間に挟まれ、抵抗が無意味と悟ったようだった。

唇を合わせた。舌を入れ、口内の隅々を弄った。縮こまっている舌を絡めとり、吸った。
辺りには厭らしい音が広がっていた。それが、俺をもっと欲情させた。
俺は、薄い柔らかな生地の上から、基晴の腰を撫で擦った。
基晴の身体が震え、喘ぎ声に似た吐息を洩らした。

もう、何がなんだかよく覚えていない。文字通り、頭の中が真っ白になったんだ。
左手で服の上から基晴の乳首を撫で、基晴のすべてを吸い出すようなキスを続けた。

とにかく、基晴に夢中で、離したくなくて、、離れるのが怖くて。
もしかしたら、「イヤだ、やめて!!」と言っていたかもしれない。
舌が舌を吸う音、絡み合う音、衣が擦れる音しか頭に残っていないんだ。

耐えられなくなったのか、基晴の足から力が抜け、床に崩れ落ちた。
口を離し、基晴の顔を見て驚いた。綺麗な、美形とも言えるその顔が涙で濡れているのだ。涙で光るその眼で俺を見つめてくる。

俺は戸惑った。俺は、自分の性欲を基晴にぶつけ、基晴を泣かせていた。
『今からでも、冗談だ、遊びだって言ったほうがいいのか?この後俺はどうなるんだ??』
そんなことが俺の脳裏を過ぎった。今更安っぽい理性が戻ってきた。

崩れ去った物は、もう戻らない。今まで積み重ねてきた時間。ソレにより得た先輩としての信用信頼。

もう戻れなかった。戻るほうが怖かったんだ。戻ってしまったら、ここで冗談と言ってしまったら、微かに残っているモノが崩れ落ちるような気がしたんだ。

残っているモノってなんだろう。どこに、何が、残っているのだろうか。

その部屋に一つだけ付いている小さな窓から、いつのまにか赤く染まった光が差している。
涙が頬を伝い、服の上に小さな、だけど『大きな』痕を作る。

『なんでこいつは何にも言わないのだろう』

ただ、混乱や恐怖によって揺れる眼が俺を見つめてくる。
一度離してしまったがために、俺は動けなくなっていた。どうしたらよいのだろうか。
今、冗談だ と伝えるか?それとも、このまま無理矢理押し倒してしまうか?
どちらも怖かった。どちらにしても、基晴を失うような気がした。

俺がこうしている時間はそんなに長くなかったと思う。

ふと、部屋の中が暗くなった。さっきまでの光の名残が微かに残っている程度だ。
神の化身とされる太陽が姿を隠したから、疚しいいことをしようと、悪魔が動き出したのかもしれない。もしかしたら、俺は知らないうちに、暗くなるのを待っていたのかもしれない。

俺は、押し倒そうと再び手を伸ばしたが、基晴は、文字通り飛び上がった。
その時、俺の中の性欲のダムが決壊し、性欲が濁流となり、全てを飲み込んだ。

基晴の手を捕まえ、引き戻した。
「ぃ、いや!離してよ!!」と、基晴が叫び、俺から逃れようと腕の中で暴れた。
いくら叫ぼうが、暴れようが、ここでは宇宙で声を発するのと同じように無意味だ。
誰にも届きはしない。誰も来やしない。

俺は、押し倒し、基晴の両手を片手で抑え、基晴が身につけているユニフォームを荒々しく捲り上げた。
綺麗な色をした乳首を優しく舐めた。頭の上から息を呑む音がした。

執拗に乳首に刺激を与え、空いている片方の手で、腹を指先だけでなぞり、そして華奢な腰を撫で擦った。
電撃が走ったように、基晴の身体が震えた。

その姿は、めちゃくちゃ色っぽく、俺のアソコはもうビンビンだった。これがジーンズなんて言う格好だったらマジできつかっただろう。

基晴のアソコに目を移した。ブカブカに出来ているハーフパンツの上からでも分かるくらいに、基晴のチンコが起っていた。
俺は、華奢な腰から手を離し、基晴のソレに手を伸ばし撫で擦った。

頭の上から、喘ぎ声に似た吐息が聞こえ、塞いでいる手からは力が抜けた。
手を離し、ハーフパンツとトランクスを一気に脱がせた。

そこには、一生懸命天を突き裂こうとする、先走り液を出したまだ幼さの残る綺麗な色したソレがあった。
長さは12センチくらいだっただろうか。俺のソレよりは明らかに小さかった。まだ、毛は薄っすらとしか生えてなかった。

手で少しシゴきだしたその時だった。
ソレの先から大量の精液が飛び散った。それは、俺の手、基晴の腹、床を汚した。

「すげー出たな・・・。ちゃんと抜いてんのか?(笑)」と、俺はからかうように言った。
基晴は、放心状態で答えられないようだった。泣いて喚けばいいのに・・・。思ってもいないことを思い、つまらないと思った。

俺は、わざとらしく基晴の目の前で手に付いた精液を舐めた。ちょっとしょっぱい苦い味がした。
基晴は目を見開き、驚きの表情を浮かべた後、あの時以上に顔を真っ赤にした。

「なぁ、まだ手がお前んので汚れてんだけど?舐めて綺麗にしろよ」と、言い、まだ精液で汚れている手を基晴の口へと持って行った。一瞬躊躇いの表情が浮かんだが、基晴はそれを受け入れた。
指に舌が絡まり、付いていたものを舐め取っていく。なんかめちゃくちゃ感じちゃった。

一通り綺麗になったので、口から手を抜いた。
基晴のチンコを見ると、また 起っていた。
「淫乱だな。もっと気持ち良くしてやんよ」と、言い、俺は下腹部に下がり、ソレを口に含んだ。

「あっ、、」基晴から、めちゃくちゃ色っぽい吐息が洩れた。
ソレの先端の割れ目に舌を這わせたり、裏筋を刺激し、玉も舐めた。そのたびに頭上からは、俺を欲情させる声が響いている。
ビンビンになった基晴のソレを解放させるために、俺は手と口で刺激し始めた。

「ぁ、で、でる!」
ものの10秒としないうちに口内に先程味わった味が広がった。
基晴のチンコから口を離し、口内にある2度目とは思えないほどの量の液体を飲み干した。

基晴は、荒い息をし、何も写していないような眼で天井を見上げていた。

天使と悪魔――釣り合いが崩れた時、それは全てを支配する。

さほど大きくない部屋に俺と基晴の息遣いの音だけが響いている。
目を上げると、ユニフォームはいつのまにか脱げていて、基晴の腹の上には飛び散った基晴の精液があった。
それは、夕日の赤い光によって、まるで、世界に一つしかない大切な宝石のように輝いていた。

世界で唯一の宝石を優しく扱うように舐め取った。小さな吐息が聞こえた。先程まで荒々しかった息は少し落ち着いたようだった。

基晴の顔が見える所まで這い上がり、基晴を抱き締めた。もう抵抗はしなかった。
俺のユニフォーム越しに基晴の暖かな体温と鼓動が伝わってきた。
俺は基晴を見つめた。

「基晴、好きや。男なんて考えられんと思うけど、基晴んことが好きやねん、、」と、掠れた声で言った。言うには相当な勇気が必要だった。


長い沈黙の時が流れた。息が止まるかと思った。
時間にすると1分も経っていないのだろうけど、俺にとって、この1分は今までの人生で一番長い1分だった。

「・・・優さん、俺も、そ、その 優さんのことが好きです!!今日それを伝えようと思ってたんです、、、。」と、顔を真っ赤にしながら基晴は言った。
俺はマヂでびびった。どう見てもノンケだと思っていたのに。

「は?マジで言ってんの?!お前泣いてたじゃん?」
俺の頭の中は本日最高潮にテンパってた。ただでさえ弱い頭なのに、壊れたらどうしてくれんだよ。

「だってぇいきなりあんなことするから・・・。マジで好きです!優さん優しいし、部活も一生懸命で、かっこいいし!!」と、はっきりと言った。

『いや、優しいのは、お前だからだし、部活頑張るのはお前がいるからだぜ?そこんとこわかってんのかな、こいつ。』と内心思ったが、嬉しさのあまり、俺は目を瞑り、基晴の唇に優しくキスをした。基晴もソレに応えてくれた。

時間が止まればいいのに!と、本当に思った。
そう思うのが遅かったのか、いつのまにか、部屋に差し込む光が陰ってきている。

17時くらいだろうか?窓が小さくて外がよく見えない。
まだ、センコーはいるだろう。センコーが帰った後に学校から出るとなると、警報がなることになる。別にそれくらいいいのだが、後々メンドイことになると厄介だ。

しかし、せっかく2人きりなのに、そう簡単にこの時間を手放したくない。

「今日うちに泊まるか?」と言った。俺の両親は夜中まで仕事で帰ってこない人だから、まぁ帰ってくるまでは気を使う必要もない。
「行きます!!」と、基晴はすごく嬉しそうに答えた。

「なら急いで学校出るぞ、じゃねぇと閉まっちまう」と言い、急いでコートに荷物を取ってきて、テッシュで基晴を綺麗にしようとした。基晴は当然のように恥ずかしがったが、無理矢理押さえ付けて吹いてやった。
床も一通り綺麗にし、俺らは服を整え、重いドアを開け、玄関へと駆け出した。

俺の一世一代の告白は運よく成功した。もしかしたら、この時だけ神様の機嫌がよかったのかもしれない。まぁ、俺は神様なんて存在は信じちゃいないけどな。

玄関に辿り着き、重いガラスドアを押し開けた。
この時、俺の頭は、夜に基晴をめちゃくちゃにすることしか考えてなかった。

ドアを開けた瞬間、心地よい風が俺らを包んだ。久しぶりの外は気持ちがいい。

外は、まだ夕日の光によって明るかった。生徒玄関には、人っ子一人いなく、変な銅像だけが僕らを見ていた。ちなみに、この銅像のあだ名は『ブリーフ』だ。あだ名の通り、こいつはブリーフしか身に付けていない間抜けな格好をしている。

だけど卒業式では、何故かみんなこいつをバックに写真を撮る。悪趣味にも程がある。まぁそういう俺も撮ったんだがな。

俺と元晴は、そんな間抜けな銅像に見送られて校門を抜け、自転車置き場に向かった。振り返って時計を見ると17時23分を指していた。
俺は、バカな親が渡してくれた携帯を鞄から取り出し、元晴に渡した。
「これで、親に今日は俺の家に泊まるって連絡いれとけよ。」

俺は、歩きながら電話かけている元晴の横顔を見ながら歩いた。
ふと、センコーの駐車場を見ると1台しか残っていなかった。
『危うく閉じ込められる所だったぜ・・・』

自転車置き場に着き、電話を終え、携帯を差し出しながら元晴が言った。
「大丈夫でした!携帯ありがとうございます!!」
「ああ、お前今日自転車じゃねーだろ?」
「ぇ、はい。今日は親に送ってもらったんです。。」

これ幸いと、俺は自分の自転車の後ろに乗るように言った。うちの学校では2ケツできるチャリは禁止されているのだが、まぁ実際は何も言われない。
元晴は後ろに乗ったが、照れてなかなか手を回してこない。

「なぁ、ちゃんと手回してくんねーと怖くて乗れねーよ」と嘘を言った。ただ単に元晴と触れ合っていたいだけの話だ。

元晴は、照れながらもしっかりと俺の腹に腕を回した。自慢じゃないが、バスケ部ということもあって、嫌でも筋トレをさせられる。まぁ、腹筋にはそれなりに自信があったってわけだ。
俺は、しっかりと元晴の体温を感じながら漕ぎ出した。

春夏秋冬とあるが、俺は春の風が一番好きだ。中でも夕方の風が大好きだ。部活の帰りなんかは熱くなった体を少しずつ冷やしてくれる。今は、抱き合って熱くなっていた身体がオーバーヒートしないように冷ましてくれている。

無言のまま、学校が見えなくなるところまで来た。
「優さんの親って、もういますよね??」と、少し不安そうな声で元晴が聞いた。

「夜中まで帰ってこねーよ。昔から仕事で遅いんだわ。」こう言うと、友達なんかは羨ましいと言う。今はもうどうでもいいけど、小さい頃なんかは結構寂しかった。

「・・・小さい頃とか寂しくなかったですか??」こいつは俺の心の中を見通す力でも持っているのだろうか。それとも、俺と触れ合っているからわかったのだろうか。

「まー小4くらいまではな。今となっちゃ嬉しいけどな(笑)ぁ、飯は俺が奢るからコンビニでいいか?」実際、飯くらい作れるが(長年夕飯は一人だったからな。)、今から作っていたら、せっかくの時間が勿体無い!
「ぇ、そんな悪いですよ!自分で出しますよー。」

「気にすんなって、先輩の顔を潰さないでくれよ。」中学生にしたら、コンビニ弁当だって痛い出費だが、毎日親が飯代を多めにくれるから問題はない。
「じゃあ、お言葉に甘えます!!」

それから間も無くして、コンビニに着いた。元晴と離れるのは名残惜しいが、今日はこの後いくらでも抱けるんだ!と思うと、その名残惜しさも、また快感に変わった。

テキトーに弁当と飲み物を選び、夜のためにお菓子も少し買った。あっというまにカゴが重くなる。
俺は、念のためにあるモノを買うことにした。店員が男であることを確認して、小さな箱詰のモノをカゴに入れた。

「それなんですか??」と元晴が聞いてきた。まだ何かわからないようだった。
「気にすんなって。夜に見せてやんよ。お前歯ブラシいるだろ?」と言い、歯ブラシをカゴに入れながら、レジに向かった。

まぁ、もちろんレジの男は、俺をガン見してきた。
『なんで中坊がこんなもん買うんだよ』みたいな感じだ。
俺はシカトしてレジの近くにあったミントガムを一つ手に取りカゴに足した。

前に、友達と割り勘で買った時があったが、もうそれは試しに付けて遊んだ時に使ってしまったんだ。

男の店員は、俺がこれから女とヤルとでも思ったのだろうか?それとも、隣にいる元晴とヤルと思っているのだろうか?まぁそりゃーないよな。
店員は箱詰を見た時から、レジが荒くなっていた。俺は可笑しくて笑いを堪えるのに一生懸命だった(笑)

弁当、飲み物、お菓子少々、ミントガム、歯ブラシ、小さな箱詰(念のため)を買い(確か4000円出し、いくらかお釣が来た)、俺らは店を出た。

俺は自転車に乗った。元晴も乗り、今度は最初から手を回してくれた。
コンビニから家までは5分とかからない距離だ。家の近くにコンビニがあってよかったぜ。

そうこうしているうちに、家に着き、元晴を家に招き入れた。
俺らは、リビングに行き、部活道具を投げ出しコンビニで買った物をテーブルに広げた。もちろん小さな箱詰は俺のポケットに閉まった。

「優さん~、何か教えてくださいよー。」と、元晴が上目遣いで見つめて言ってきた。
これを、おねだり光線というのか!と俺は心の中で思った。
「だーめっ。夜になったらな。」
この光線は、あの有名な映画に出てくる救世主でも避けれないんじゃないか?

俺らは、楽しく話しながらコンビニ弁当を食べた。もう食べ飽きたその味が、今日はめちゃくちゃ美味く感じられた。
気分の良い俺は冗談交じりに、

「元晴さん 一緒にお風呂にします?それとも私にします??」と言い、元晴をからかった。
「やめてくださいよぉ、じゃぁ、お風呂で・・・」と、顔を真っ赤にして元晴が言った。

俺らは、それから歯磨きをした。なんか、一緒に歯磨きをするのって照れくさいよな。
俺はいつもより、念入りに歯磨きをしていたと思う。口臭とかはないほうなのだが、さすがに、飯を食った後は飯の味がするからな。

歯磨きを終え、バスルームに向かった。
俺は元晴を前から抱きしめた。
「なぁ、俺に脱がさせてくれよ?」ごめん、表面上強気だが、内心はめちゃくちゃ緊張してる。

「恥ずかしいですよぉ、、」と、本当に恥ずかしそうな顔をして元晴が答えた。
俺は、そんなのお構いなしに元晴の上着を脱がせ、下も一気に脱がせた。
ほんの2時間前くらいに抱きしめていた肌が露となった。

元晴が自分のアソコを手で隠そうとしたのを制して、俺は自分の服を脱ぎ、元晴を再度抱きしめた。
元晴は俺の背中に手を回し、抱き返してくれた。元晴の暖かさが直に感じられた。

あの部屋で行った行為で、かいた汗の匂いが感じられた。それは、不愉快なものじゃなくて、逆にとても心地良いものだった。

俺は元晴の首筋に顔を押し付けその匂いを嗅ぎながら、そこに舌を這わせた。
「あっ、、汗臭いからだめですよ・・・」と、元晴は恥ずかしげに言った。
俺は、元晴の汗を味わいながら、ドアを押し開け、中に入った。

俺と元晴は、キスをしながらバスルームに足を踏み入れた。
俺は、後ろ手にドアを閉めた。バスルームの中には、換気扇の回る音と二人の舌が絡み合う音だけが響いていた。

元晴の舌を柔らかく吸って、口を離した。二人の唾液が二人を繋ぎ、そして2人の間に落ちた。俺と元晴はそれを見つめ、視線が互いのチンコで留まった。
「・・・優さんの大きい」と半立ちの俺のモノを見て言い、元晴は顔を赤くし俺を見つめてきた。

俺は後ろ手でシャワーの蛇口を捻り、シャワーを出した。やや温いお湯が抱き合っている二人の頭の上から汗を流していく。

俺は、元晴をマットの上に優しく押し倒し、元晴の上に乗った。シャワーから出るお湯は、俺の背中を打っている。
「なぁ、洗いっこしねぇ?」と言いながら、俺は、シャワーを止め、ボディソープを手に取り元晴の乳首の上に大量に垂らした。

「ひゃっ!」と、元晴は冷たさに声を上げた。その光景は、めちゃくちゃエロくて、俺のチンコは完璧に立ってしまっていた。
俺は、元晴の胸を撫で擦りソープを泡立てていった。そこにある小さな突起を指先で優しく擦った。

元晴は吐息を洩らし、頬を紅潮させ、目を瞑っていた。すると、元晴の固くなったチンコが俺の尻に当たるのを感じた。

俺は、尻の位置を元晴の太股の上へ移し、手を元晴の胸から腹へ、腹から華奢な腰へ移していった。
俺の固くなったチンコのすぐそばに元晴の固くなっているソレがある。
俺は、華奢で綺麗な腰を優しく撫で上げた。

「優さん手つきがエロいですよ・・・」と元晴が俺を見つめ言った。
「エロくしてんだからエロいに決まってんだろ。」と、俺は笑みを浮かべ言い、下へ下へ行き、元晴の足先まで洗っていった。

俺は、胡座を掻き、元晴の目を見つめ、前向きで俺の足の上に乗るように言った。
恥ずかしがりながら元晴は俺に抱き付いて来た。元晴のビンビンのチンコが俺のソレに当たった。

俺は右手で元晴の背中を支えながら、キスをし、左手で自身のモノと元晴のを一緒にシゴいた。
「気持ち良いか?」と、元晴の耳元で囁き、耳を舐めた。
元晴は喘ぎ声に似た吐息を出し、それに応えた。

俺はシゴくのを止め、その手を前から元晴のケツの割れ目に持っていった。
元晴は、ビクッと少し飛び上がり、きつく俺を抱き締めてきた。
俺と元晴は、泡に包まれていった。

しばらくお互いに洗い合い、髪を洗い、バスルームを出た。
お互いの身体をふきあった。俺は、ようやく聞きたいことを切り出した。
「元晴、俺とエッチしたいか?」と、元晴の両肩に手を置き、元晴の眼を見つめて言った。

「え!?男同士でえっちってどうやるんですか??」元晴は驚きの表情を浮かべ聞いてきた。
俺は元晴を抱き締め、再び元晴のケツの割れ目に指を這わせた。
「ここでやんだよ。」
「えっ??だって、ここ、えぇ!?」

元晴は本当に驚いていた。
「だって、ここ汚いよぉ?」と、めちゃくちゃ恥ずかしながら言った。
「お前は、俺としたいか、したくないかどっちだよ?」
したくないと言われれば、我慢すると心に決め、聞いた。

少し間を置いて元晴が答えた。

「・・・優さんとしたい。ねぇ、どうすればいいの??」
「ありがとう・・・。アナルの中を綺麗にするんだけど、大丈夫か?」
「うん、、、大丈夫だから、しよ・・・??」と元晴が俺の耳元で囁いた。
俺は天にも昇る思いだった。いや、俺の頭の中はどこかにぶっ飛んでいた。


どうすればいいか。
それは、ネットで読んだだけだったので、その言葉をよく思い出しながらした。

この話はあまり詳しく話したくない。
元晴は、初めてのことに眼に涙を浮かべたが、それでも大丈夫だと言い、頑張ってくれた。何回かシャワー浣腸をし、綺麗になった。

俺らは下着だけ身に付け、お菓子や飲み物を持ち(もちろん小さな箱詰も)2階に上がり、元晴を俺の部屋に入った。
「わぁ、部屋綺麗にしてるー」と、元晴はやけに明るい声で言った。多分緊張を誤魔化そうと無理をしているのだろう。

まぁ、たまたま掃除したばかりだったってことは内緒だ。ちなみに俺の部屋は11畳くらい。小さい頃から広い部屋に一人でいるのが嫌いだった。今でも寝る時以外あまり部屋で過ごさない。

元晴は、部屋の中をウロウロし、俺の勉強机(テスト前日以外使ったことがない)の中を覗いたり、本棚を眺めたりしていた。
俺は、持ってきたものをベッドの傍のミニテーブルに乗せ、元晴の後ろに立ち、後ろから抱き締めた。

「緊張してんだろ?心臓がバクバク言ってるぜ??」と、俺と同じシャンプーの匂いがする元春に囁き、元晴の耳の後ろ側を舐めた。
「違うよ?嬉しくてバクバクしてるんだもん。」と、本棚の方を向いて、だが、言葉は、俺に向かって言った。

俺は、いつのまにか元晴をベッドの上に押し倒していた。

ベッドのスプリングが『ギシッ』と軋む音をたて、元春と俺を弾ませ、やがて静止した。
つい、嬉しさのあまり押し倒してしまったが、どうしていいかわからない。つまり、セックスをどうやるかってことだ。女とも男ともしたことがない俺にとって、どこから、どうやればいいのか、さっぱりだ。

一つわかることは男同士のセックスは、アナルでするってことだ。まぁこれだけがセックスじゃないだろうが、今日の俺は、それをやろうと元晴にシャワー浣腸なんかをやらせたんだ。今更引くわけにはいかない。

その時、最近読んだ小説を思い出した。それは、たまたま書店でエロティックなタイトルに惹かれ手に取った小説(俺が考えていた内容とは少し違っていた)で、官能小説ではないのだが、セックスシーンが沢山あった。

小説からヒントを得るなんて馬鹿げているかもしれないが、だってどうしようもないだろ?俺は正真正銘の童貞だったんだし、とにかくテンパってたんだ。
ネットで体験談とか読んでいたけど、初めては痛いことが多いみたいだった。

俺は、もう賭けに出た。俺がその小説で一番惹かれた方法をアレンジして試してみよう。俺は、とことん馬鹿みたいだ。

俺は、元晴を強く抱き締め、元晴の柔らかな唇にキスし、舌を入れ弄った。元晴もそれに応え、舌を絡ませてきた。その舌を柔らかく吸いながら、元晴の背中をゆっくりと撫でた。

俺の胸に、元晴の大きく速い心臓の鼓動が聞こえる。俺の鼓動も元晴に届いているのだろうか?それはどのように届いているのだろうか。
「元晴はじっとしてていいから。」と、抱き締めた手をほどきながら言った。元晴は、少し不思議そうな顔をしたが頷いてくれた。

俺は部屋の電気を消し、別な小さなオレンジの電気を付けた。
元晴の元に戻り、元晴の性感を高めるために行動に出た(高まるかは半信半疑だった。)

元晴の手の指、足の指を1つずつ舐め始めた。舌の先だけを使い、ふれるかふれないかの微かさで舐めた。足の指を舐めようとした時、元晴は足を引っ込めようとしたが、足首を掴みそれを制し舐め続けた。

手の指、足の指を一通り舐め終え、次に、ゆっくりと舌を産毛しかない腕と足に上らせていった。そうすると、元晴が震え、全身に鳥肌が立った。ペニスや乳首や首筋などの敏感なところには、決して触れずに舐め、元晴の身体を一周した。

元晴を裏返し、また同じように舐め、また一周した。元晴の弱い部分である腰骨の横を僅かに強く舐めたり、白く小さな尻の筋肉を割るように舌を伸ばしたりすると、元晴は色っぽい声を漏らした。

再び元晴を仰向けにし、元晴の足の間に座った。膝の皿や腿の内側を舌の全長を押し付けるよう、ゆっくりと回転させながら、舐め続けた。

目の前には、下から押し上げられているトランクスが見え、その頂上は円形に濡れていた。俺はそこに触れたかったけれど、我慢した。今ここで触れてしまったら、ここまで頑張った意味がない。

どのくらい舐めていただろう。元晴は、その間に何度も自分のチンコを解放してくれと懇願したが、俺は無視して舐め続けた。

俺の舌を次の場所に移らせるために、元晴を裏返し、足首の腱の辺りを強く吸いだすように舐めたり、膝の裏の腱を同じように舐めた。
元晴の色っぽい声は、段々大きくなっている。

次に背骨のひとつひとつを舌の先だけで、上から順に舐めていった。そして、腰に辿り着き、また腰骨のくぼみを舐めた。
元晴は全身に電撃が走ったように震え、声を漏らした。
元晴を再び仰向けにしたとき、既にトランクスには大きなガマン汁の跡があった。

俺はトランクスを脱がせ、天井に向かって突き上がっている元晴のチンコを一気根元まで口に咥えた。
元晴は、今までで一番大きく震え、大きな喘ぎ声を出した。

俺は舌の全長と喉の筋肉を使い、元晴のチンコの根元から先端へ吸い出すように刺激を繰り返す。
元晴のチンコを刺激し続け、たまに変則的な刺激を与えてやって、同時に腰や乳首を手で撫で擦った。10分くらいそうしていただろうか。

元晴は1つの刺激の度に喘ぎ声を上げ、身体を震わせ、反らす。
「ぁあっ!ゃ、、イク!・・・・あっ、、イク!!」と、最後に言った瞬間、元晴のチンコは4回波打って、本日3回目の射精を俺の口の中で迎えた。
三度目ということもあって、量はそれほどでもなかったが、元晴の味と臭いが口の中に広がった。

元晴のモノから口を離し、元晴のモノについているものを手で拭った。
「今日だけで3回目だな。気持ち良かったか?」と、口の中にあるものを飲み込まず言った。

「・・・変になっちゃうかと思った、、、」と、胸を上下させながら、紅潮した頬して答えた。

俺は、こちらに尻を向けて四つん這いになるように言った。この時も口にあるものを飲み込まず、手につけたものもそのままにしていた。
元晴はすごく恥ずかしがりながら、アナルを俺のほうに向けて四つん這いになった。

ローションとか言うものなんて、俺が持っているはずもない。ローション変わりになるモノを俺はコンビニに行った時に考えていた。
『最低限は、ジェルタイプのコンちゃんだよな?あとは?これだけじゃ足りないって書いてあったよな・・・。ンー、精液と唾液は?』

それで思いついたのが、これだったわけ。アナルに入れて大丈夫かは知らないが、俺は変な病気は持っていないはず(童貞だからな)だし。

左手の指に、元晴の精液と俺の唾液が混ざったモノを絡ませた。
「いいか?力抜けよ??痛かったら絶対言えよ。」と言い、俺はそこにキスをし唾液を大量に付け、そして、液体が絡まった中指を元晴のアナルの中に侵入させていった。

アナルは固く締まっていたが、つぷっ、と音をたて、指を第一間接まで入れた。
「ゃ、、、変な感じ、、、」と元晴は消え入りそうな声で言った。
「大丈夫か?力抜けるか??」と言いながら、元晴のモノを右手で握り、上下に動かした。

段々と硬さを取り戻し、ソレは完璧に硬くなった。
そうしているうちに、少し締め付けが緩くなった。俺は、中指をより侵入させていった。『クチュ』という音がした。

元晴は、異物感から逃れようとしたが、俺は、腹に手を回し、押さえつけた。
中指がまるまる1本入ったところで、ゆっくりと優しく動かした。
「・・・ぁあっ、、ぃたっ!」

「我慢できないほど痛いか?無理すんなよ」と言い、いったん指を抜いた。
「だいじょぅぶ、、、我慢できるからやって??」
俺は再び指を入れ、ゆっくりと優しく動かし始めた。
元晴は、少し眉を歪ませた。

段々と自由に指が動くようになり、俺は2本目を元晴のアナルに侵入させた。
「うっ―――、、っ」とくぐもった声を漏らした。
慌てて元晴の顔を確かめたら、元晴は顔を歪め、自分の口を自分で押さえ、痛さを訴える声を殺していた。涙が頬を濡らしていた。
俺は指を抜き、元晴の横に行き抱き締めた。

「めちゃくちゃ痛かったのに、俺に悪いと思って我慢してたんだろ?ごめんな・・・。無理すんなよ。」
そう言うと、元晴は俺を強く抱き締め、涙を流した。
それは次から次へと溢れ出て、元晴の頬を濡らし、俺の頬も濡らした。

部屋の中はライトによって、オレンジ色に染まり、その中を元晴のすすり泣く声が響いていた。

俺は、元晴をきつく抱き締めて、背中を撫でている。もし、ここで力を緩めてしまったら、永遠に元晴が何処かへ行ってしまうように思えた。
心臓の背中側が痛い。元晴が俺をきつく抱き締めているからなのか、それとも、元晴を傷つけてしまったからなのか。

そんなのは後者に決まっている。俺は、どうかしていた。セックスさえすれば、元晴が完璧に自分のものになるって思っていたんだ。そんなことは絶対に有り得ないのに、俺はそれを信じ込んでいた。元晴の気持ちなんて何一つ考えず。

「ごめんな、、、俺、自分のことしか考えてなくて、元晴の気持ちのことなんて考えずに、お前に無理させちゃって・・・。ほんとごめん。。」と、抱き締めながら言った。

元晴は、激しく首を横に振った。何かを言おうとしているが、泣いていてなかなか言えないようだ。
「いいよ、ごめんな・・・。もし嫌なことがあったら言ってくれよ、俺鈍感だからさ。。これからはちゃんと気付いてやれるようになるから。こんな俺だけど、まだ付き合ってくれるか?」

今度は、しっかりと小さくだが、『うん』と頷いてくれた。
俺は、少し手を緩めて元晴の顔を覗いた。元晴は、『見ないでよぉ、、』と言って顔を俺の胸に隠した。

俺らは、そうやって15分くらい抱き合っていた。
すると、俺のワガママ息子が立ってしまった。なんでコイツは、こう好き勝手するんだ!

俺は慌てて腰を引き、元晴に当たらないようにしたが、元晴はそれに気付いてしまった。
「ごめん。。こんなときに、、、」と俺は顔を赤くして謝った。
「ぇっと、、、その、、優さんに俺もしたいです・・・俺だけイッちゃってるし、、、」

俺は、一瞬驚き、そしてすぐに喜びが込み上げて来た。あれだけ無理をして、傷ついているはずの元晴が、それでも俺のことを考えてくれるということが、とても嬉しかった。

「本当にいいのか?」
元晴は頷き、俺を仰向きにして、もうすでにガマン汁で先端が濡れている俺のチンコを少し冷たい手で握る。俺は、思わずその冷たさに声を漏らしてしまった。

「優さんの俺のよりでかいっすね。。。」と微笑みながら言い、俺のチンコを咥えたが、全部は収まらないようだ。
元晴の口の中はすごく暖かかった。俺のチンコは、ムクムクと大きさを増し、完璧に立ってしまった。

元晴はぎこちない動きだが、舌を使い刺激し始めた。俺の身体に『ビビッ』と電撃が走る。声を漏らさないように、耐えようとしたが、「、、ぁあっ」と、思わず喘ぎ声を上げていた。

だんだんと元晴も慣れてきたようで、舌の使い方が上手くなってきた。
先ほどまですすり泣く声が満ちていた部屋に、『クチュクチュ』と厭らしい音が広がる。

元晴は、俺が先ほどやったように舌の全長を使い、吸い出すように舐めた。
「、、あっぁ――」俺は消え入るような喘ぎ声を漏らし、「やばい気持ちいいぜ、、」と、元晴の頭を撫でながら言った。

「嬉しいっす」と、元晴は口を離し、俺のほうを上目遣いで見ながら言った。その間も手は上下させられている。
俺のチンコからは、ガマン汁がたっぷり出ていて、元晴の手とソレは精液と唾液でグチョグチョだった。

元晴は、ソレを再び口に咥え、上下させ、入らない根元の部分は手で上下させた。
その快感は、あまりにも強烈で、新鮮だった。最近シコっていなかったからか、それとも、何時間も待たされたからなのか。俺はイキそうになってしまった。

「やばいイクッ、、、顔離せ!」と、元晴に言った。
元晴は顔を離さず、さらに刺激を強めた。
「、、、あぁァっ――」と声を上げ、4回、5回、6回、7回とチンコを脈打たせて、元晴の口の中で達した。俺の頭の中は真っ白になった。

俺は、この部屋が大嫌いだったはずなのに、いつのまにかこの部屋と言う空間が好きになっていた。
学校から帰ってきても『ただいま』と言う相手が誰もいない家。自分が寝静まるまで親が帰って来ない家。いつも一人ぼっちの家。

そんな家すらも、好きになれるような気がした。元晴と一緒ならどんなに嫌なことがあっても、それを受け入れられると思えた。

元晴は、俺のチンコから口を離し、俺の精液を飲み込んだ。
「・・・まずいだろ?」と俺は擦れた声で言った。
「優さんのだからおいしいよ!量が多すぎるけど。。」と照れながら答え、俺のモノを舐めて綺麗にしている。家の前の道路を車が通ったようだ。

その道は、見通しがいいから結構なスピードを出して車が通る。近くの交差点では事故が沢山起きるから、救急車の音なんて生活音みたいなもんだ。
俺は体を起こし、元晴を抱き締め、キスをした。

元晴の口の中には、俺の精液の名残があり、いつもと違うキスの味がする。

俺らは、それから抱き合って色々なことを話した。
元晴は俺の家のこととかを知りたがった。
「お父さんとお母さんは何やってるの??」

うちの両親は○○○という会社に勤めている。何をやるところなのかは、聞いたことがない。二人は、職場で出会ったらしかった。うちの母親は寿退社なんて、考えもしなかったらしい。うちの両親は仕事一筋な人で、仕事以外のことに夢中になったとしたら、自分達の恋愛くらいだろう。

親父もおふくろも、偉い部類に入るらしかった。役職は聞いたことがない。俺にとっちゃー生きていくための金さえ貰えれば、それでいい。まぁ、両親共に給料が良いから、俺に食費を沢山渡してくれるし(料理は自分で作れってことだ)、小遣いだってその辺の中学生より多いと思う。

偉いなら遅くまで仕事をしなくてもいいじゃないか、そう思うんだが、この人たちにはそういう考え方はないらしい。

部下の仕事を手伝ったり、自分でプロジェクトを立ち上げたり。なんか色々やる人たちなんだ。プロジェクトの前なんかはほとんど家に帰ってこない。朝方に風呂と着替えのために帰ってくるくらいだ。

まったく、自分達が勝手にこさえた子供なのに、ほったらかすなんてどーゆー神経してんだか。まぁ、そのおかげで俺はこんなにも真っ直ぐ育ったわけだが。言ってくれる奴がいないから自分で言うけれど。

あとは、「兄弟はいないの?」だ。
俺はいない。兄弟でもいれば、結構楽しかったかもしれない。まぁ今更『兄弟が欲しい』なんて言えるわけがない。もうそんな年でもないし。

一方、元晴は弟がいる、と言った。それがなんと、1個下らしい。つまり、今年の入学生に弟がいるってことになる。元晴の親も頑張ったもんだ。
弟がどんな奴なのか聞こうとしたが、元晴は教えてくれなかった。
「そのうちわかりますよー」と。

まぁ、こんな感じで話していたら24時30分になっていた。
すると、外で車が止まる音がした。多分母親が帰ってきたんだろう。親父は最近帰りが遅いから、またなんか仕事に熱中してるみたいだった。

玄関の鍵が開く音が家に響いた。
ドアが開き、閉まり。あとは何も聞こえなかった。
玄関には元晴の靴があるが、まぁ男物だからわざわざ覗きに来るなんてことはないだろう。もし、来たとしたら、それは相当ショッキングな絵になるに違いなかった。

中学3年生になる我が子が、男と裸で抱き合って寝ているのだ。
うちの母親が、そんな光景を見たらどんな反応をするだろう。
想像がつかない。14年間付き合ってきた母親なのに。

案外「あら、ごめんなさい」とか言って、平然と下に降りて行くのかもしれない。

そんなことを思っていたら、階段を上がる音がした!
「やヴぇ、母親が来るわ!ちょい離れて寝てるフリするぞ。」と、元晴から離れながら言った。

元晴は壁側に向き、俺は部屋の入り口側を向いて寝たフリをする。
俺は、自分達が裸だったことに気付き、慌てて掛け布団を被った。
(鍵閉めておけばよかった。。。さすがに布団まで直しにはこないよな・・・。)

ドアが開いた。部屋に入ってくる音がしないから、そこから部屋を覗いているようだった。
(部屋入ってこられるとまずいな。。。換気扇はつけてたけど、精液臭いかも。。。)

俺の心臓は、大きく脈打っている。それは、小さい頃隠れん坊をしている感じに似ていて、とてもスリリングだ。

しばらくして、ドアが閉まる音して、階段を降りる音がした。
「ふぅ、あぶねーあぶねー、部屋が精液臭いのがバレるところだったな。」と元晴を後ろから抱き締めながら言った。

「めちゃくちゃドキドキしたんですけどぉ」と、笑いながら元晴が言った。
「なんか隠れん坊の時、鬼がすぐそこにいる感じに似てなかったか?」
「確かに(笑)見つからなくてよかったですねー」と、元晴は、俺の腕の中で回転して前を向きながら言った。

「まぁ、俺はバレてもいいんだけどなー。あんな親に何言われようと関係ねーし。」
「そんなこと言ったらお母さんがかわいそうですよー」

「俺のほうがかわいそうじゃね?」と笑いながら答え、元晴も笑って「そうですねー」と答えた。
俺は、部屋の鍵を閉め、再び元晴を抱き締めた。

しばらくして、お互い眠くなってきたので、裸で抱き合って眠った。
元晴のほうが少し早く眠りについた。俺は、その綺麗で可愛い寝顔を眺めながら眠りに落ちた。

その夜、俺は、暖かな元晴を抱きながら、久しぶりに夢を見た。
それは、すごく暖かくて、優しい夢だった。

この頃の俺にとったら、いや、今の俺にとっても、この頃が一番幸福の時だ。
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