2ntブログ
  • 2015⁄08⁄18(Tue)
  • 23:11

ゲッツ! アスリート

「新入生諸君 入学おめでとう。 有意義な高校生活を送ろう。そ

 の為には我々のぉー・・・」

新3年生で応援団の部長になった哀山翔は必死だった。新入生を2人

以上獲得しないと応援団部は廃部。規定では7人以上の部員が居ない

とクラブとして存続出来ない。なのに、いまの部員は3年が3人に2

年が2人の計5人。

もし廃部になったら部を引き継いだ自分は、卒業した代々の先輩から

如何に非難されるだろう。伝統ある応援が途切れてしまうのに加え、

卒業してからも部に顔を出しに来る程の先輩達の密かな・・・他では

得られない快楽である楽しみを奪う事になるのだ。

それは自分とて同じ。応援団部に入って識らされた・・・その時は恥

ずかしくて辛いだけだったけど、・・・今となってはそれが何よりの

楽しみになって秘事なのだ。部を潰すということは、自からその楽し

みを放棄する事を意味する。何が何でも・・・たとえ騙したって新入

部員を!

故に、ここが踏んばり時だ!と気負っているのだが、講堂から校門に

続く通路はもちろん、校門から私鉄の駅に続く桜並木まで勧誘の看板

に埋め尽くされ、勧誘員がズラリと並んでいる。

よって、入学式場である講堂を出て来る新入生達は、応援団部等には

見向きもしない。ダサイのか? コワイと言うイメージ先行が問題な

のだろう。部の名前を言っただけで逃げてしまう。

翔が『入れば俺と同じように楽しい性生活を味わえるにのに!』と溜

息を漏らしたその時、講堂から出て来た2人連れが目に入った。

 

「忍・・お前はやっぱ、陸上?」

「俺? 決まってんじゃん」

躊躇無く陸上部入りを宣言した坂下忍は、もう1人の志垣次郎と同じ

中学出身。2人は大の仲良しだった。

「で、次郎は?」

「俺? どうしようかなぁ」

「中学ん時みたいに帰宅部なんかは駄目だぞ。部活こそ最高の思い出

 になるんだってさ」

「んーん。忍は中学記録持ってる選手だから・・・」

「お前はナマケモノなだけなんだよ。中1の時は俺より早かったくせ

 に!」

しきりに志垣次郎を説得する坂下忍は身長が170で体重は65とアスリ

ートには理想体形。一方の坂下次郎は志垣が指摘したように中学2年の

時に部活を止めていた為、身長は変わらないが体重はやや多く、やや膨

っくらした感じが否めない。顔つきが坂下忍より柔らかいのも生まれつ

きの童顔に依るものだけではなかろう。続けていれば2人に殆ど差は無

かっただろうに!

「ねえ君達。今週の土曜日に焼肉パーティーするから来ない? 放課後

 で場所は体育館裏。会費は無料だよ。・・・どう?」

翔はここぞとばかりに声を掛けた。2人は応援団の旗を見ても逃げ出さ

なかったのだ。

「あ、あの・・・俺、陸上に決めてるっすから」

「あっ、そう! じゃ、こっちの君は?・・・そんな警戒すんなよ、無

 理に入れ! なんて言わないから。ただ、俺達の練習風景を見て欲し

 くってさ。その後でお礼に焼肉をご馳走するだけなんだ。食べ放題だ

 ぞ」

「入らなくっても良いんですか?」

「うーん・・・そりゃ、入って欲しいけど。実は、今年の新入部員が2

 人居ないと廃部・・・部員が足りないと規定でな。だから、真面目な

 練習を見てもらったら入部してくれるかもって」

 
「・・・次、我が校伝統のぉー ジュゲム音頭ぉー」

今日の練習は全員参加で5人。3人居た昨年の3年生が卒業するま

では7人だったのだが・・・。見学者集まりだしたのは1時を過ぎ

ていた。声を掛けたのは13人だったが、来たのは半分以下の6人

。だがその中に翔が誘った2人、坂下忍と志垣次郎が居た。いきお

い練習に力が入ったが、2人の話し声にも気を取られた。

「意外にマジだよな。統率も取れてるけど、でも、応援団なんて怖

 そう・・・思いっきりイジメられたりして」

「そうでもないって思うぜ。とにかく部員が欲しいんだからな。案

 外、お客様みたいに大事にしてくれるかもよ」

「じゃ忍、入る?」

「俺は陸上・・・駅伝やるんだから」

 どうやら、坂下忍は目が無さそうだ。だが、志垣次郎の方は・・・。

「諸君、来てくれてありがとう。これから支度をするから、暫時、

 お待ちの程を!」

「フフッ、下級生に対する言葉使いじゃないよな。案外、忍の言う

 通りに大事にしてくれるかも」

「そうだよ、次郎は部活免疫無いんだから・・・ちょうど良いじゃ

 ん。入っちゃえよ」

 ヒソヒソ話だが意外に耳に入ってくる。・・・1人ゲット出来る

 かも。あと1人だ。

「さ、鉄板が熱くなった。後は夫々自分で肉を乗っけてくれ。野菜

 も!なんてケチな事は言わないから」

用意した肉は思い切って10キロ。さすがに30分経ってもまだ半

分残っていた。

 

「練習はどのくらいっすか?」

こっちが切り出さなくても新入生から口を切ってくれた。

「月水金の放課後、2時間づつだ。君、坂下忍君だっけ。いい身体

 してるね。なんか運動してるの?」

「えっと・・・相撲部っす」

相撲といわれて頭に浮かぶアンコ型の体形は偏見か? 清腹は確か

に普通よりは大きいが特別に太っている訳ではない。いや、どちら

かと言えば筋肉質タイプで、ラグビー部辺りに行けばゴロゴロして

いそうだ。

「うち、相撲部は無いぞ」

「知ってるっす。俺、相撲向きじゃないから見切りつけてたっす」

「なら・・・なぁ、入ってくれよ」

 しまった。これは禁句だったっけ。だが・・・これが意外な結果

を呼んだ。

「入ります。・・・キビキビしてて、思ったよりカッコイイっすね」

強面する顔つきで喧嘩っ早そうだから使えそうだ。こいつにニラミ

を利かせればイッパツで・・・。こんな奴が獲れたと知ったら、先

輩達も褒めてくれるだろう。

「サンキュー。恩にきるぜ。・・・ところで、志垣次郎君は・・・

 どう?」

「・・・」

つい調子に乗ったが、そうは問屋が卸さない。慌ててフォローをす

る。

「ゴメン。無理を言わない約束だったよな。その気になったら来週

 の練習日にここに来てくれたまえ」

志垣次郎が来たのは意外に早くて翌週の水曜日だった。しかも、我

々が集まった1時半にはもう体育館前に立っていた。早速の練習・

・・じゃなくて筋トレだ。これなくしては、果敢な応援は出来ない

のだ。

「よーし。もう・・・いいぞ。次は声だしだ。俺達の声に合わせろ」

新入部員はまだ仮入部で正式部員になるのは4月末。特にうちの部

は彼らによって首が繋がるんだから、それまでは気が抜けないのは

当然だ。で、メニューは合理的に組まれていてバテない程度の量に

してあり、新入部員の2人も休まずに練習に来ていた。やがて“お

試し期間”が満了。

「みんな集まれ。昨日、今年の部員名簿を生徒会に出してきた。こ

 れで俺達は対外試合の公式応援になり、遠征とかの予算も付く。

 ・・・いっそう精進して練習に励む事。そうそう、部活はこれで

 1年間続ける事になってて途中退部は出来ない事を忘れるな。・

 ・・特に1年生は今までのようにダラダラ練習は許さないぞ。さ

 、1年生はすぐに着替えろ」

着替えといっても普段の練習に特別な衣装はない。上着とズボンを

ジャージに替えるだけだが、たいていは汗になるからとアンダーシ

ャツは脱いでしまう。新入部員もその仕来りに則って丸首シャツを

脱ごうと裾を引き上げた。その裾が首を通って顔と頭を隠す。

翔が目配せをしたのはその時だった。目配せに合わせて2年の2人

が手分けして、その2人を後ろから抱え込む。志垣も清腹も頭はシ

ャツの中、腕もまだ袖から抜けてない。手首から肘までが裏返しに

なったシャツの中で、要するに上半身が自らのシャツに絡めて取ら

れている状態である。

「な、何するんだーっ」

この2ヶ月間に甘やかした結果がこうだ、まるでタメ口。ま、それ

もここまでだが! ジタバタ暴れても両腕が頭の上で袖に絡まれて

いては如何とも為しがたい。残った2人の3年生は楽々とシャツを

頭から抜き取ってしまった。だが、袖を引き抜くのは手首の部分だ

けだ。そして、その引き抜いた部分どうしを結び合わせてしう。こ

れで2人の手は完全に拘束だ。

そのまま床に引き倒した3年生は足元に回って跳ね上げる脚を膝で

押さえ付ける。次はまだジャージに穿き替えてないズボンだ。先ず

はバックルに手が掛かる。そしてジ、ジーっと音がするファスナー。

「止めろっ・・・ヘンタイっ・・・止めろってば・・・」

相変わらず威勢がよい2人。まだ自分の置かれている事態を把握し

てないのだ。 

「大人しくしろ! これが正式入部の儀式だ。すぐに気持ち良くして

 やらから」

「こっ、こんなのっ・・・。俺、イヤです。こんな事される為に部

 に入ったんじゃ・・・」

志垣の必死の抗議はとうぜん無視される。最初の時は・・・俺もそ

うだったよな!と、翔が感慨にふける中、ズルズルとズボンが下が

っていく。そして続いてトランクスも・・・。
 

「坂下・・・けっこう立派じゃん」

顔を見せた坂下のモノは体格に見合った逸物で、2人を押さえ付け

ている2年生のモノより大きそうだった。まだ項垂れてるそれに、

トランクスを下ろした手が伸びる。

「勃たせる気・・・っすか?」

坂下は既にこんな事を経験していたんだろうか? 拍子抜けするほ

ど抵抗をしない。

「分かってんじゃ、ねぇか!・・・団長、する?」

「おう」

翔が出て行ったのは志垣の方だった。多分、志垣は初体験であろう!

それを弄ぶのは今しかないと、翔は坂下忍がどんな悶えをするかと

未練を残しつつ、志垣次郎を選んだのである。脚を大きく開いてそ

の間に座ると、それまで居た者が坂下の方に移った。

即ち、坂下は2人の3年生から快楽を与えられる事になり、これで

準備万端は整った。

「あ・・・やめっ・・・」

見る見るうちに形を整える志垣の性器。芯が出来て熱を持ってくる

と慌て出した。仮性なのであろうそれは半ば薄皮を纏っているがそ

の膨らみは大きく、しかも柱と先端の膨らみとの区切りが・・・。

そこに深い溝があるのを忠実に表現されていた。その薄皮を剥き出

すとすぐにクリっと反転してヌラヌラした肉隗が顔を現す。深い溝

には志垣の秘密な歓びの痕跡たる白い粘質が堆積していた。

「ヒッ・・・うわーっ・・・や、やだーっ」

痛い筈はない。反転する時だって張り付いていたのが剥がれるとい

う感じは無く、するっと抵抗無く剥けたのだ。それは度々それが為

されている事を証明しているようなもの。ただし、普段は剥いてい

ない・・・戻ってしまっているのであろう。翔は剥き上げたまま扱

き始めたが、ともすると毛を巻きこんでしまう程に皮が戻ってしま

う。志垣はその皮の動きによる溝に溜まった堆積物が掻き出される

刺激が強すぎるのであろう。

「や、やだってば! ・・・こんな、こんな部だったんですかっ?」

志垣の目からは涙さえ出てきてそうだ。真面目で優しい先輩が仮面

だったのに気付かず、騙されて入部してしまったのをさぞや後悔を

してる事だろう。だが時として、オトコの・・・15才の少年の性

は本人の意思を無視する。

間を置かずに溝にまで歓喜の涙が伝わってきて白い糟に滑りを与え

出した。

左右に顔を揺する志垣は苦しいのではない。口が半分開いている。

喘ぎ声を必死で押し留めていても、隣からの聞こえてくる坂下の甘

い声が志垣の抵抗力を奪ってしまうのである。

「せ、先輩・・・んーん」

その声・・・隣で攻められている坂下は、どうせ成るようにしか成

らないのを知っているのかアキラメモード? 既に2人に身を任せ

きっていた。

「このヤリカタはどうだ、利くだろう?」

見ると坂下は皮を根本まで剥かれて扱かれている。攻め手に握った

手を前後のスライドされながら指で先端の割れ目とザラザラの肉隗

を撫でられ、とても気持ち良さそうだ。坂下志垣と同様に羽交い絞

めされていた筈だったが、今はもう解放されているばかりか、床に

寝かされていて攻め手の2人からも身体を押さえられてはいなかっ

た。

「うっ・・・オレっ・・・オレ、もう・・・イッちゃいそう・・・

 ウッ」

坂下の語は背を弓なりに反らせて発され、すぐに腰がガクガクと突

き上がり・・・若さの象徴がが噴きあがった。1発、2発・3発・

・・、いかにも濃さそうで匂いがキツイのを。その断末声に誘われ

、ついに志垣の口が綻びた。剥き出しの腹も波打っている。そこを

すかさず、翔が先端の割れ目を弄る。

「ハッ・ハッ・ハッ・・・ン、ンッ・・・ダ・メーっ」

噴水のように噴き上がる志垣の生命。意外に粘質でないのは製造さ

れてからの期間のせいか。さては昨日も? ま、この年頃なら毎日

でも不思議は無いのだが! それにしても量が多い。15才の噴水

は間欠泉のように何度にも分けて噴き上がる・・・。

志垣の精液はドロドロと搾り出されてくる感じだった。後から後か

ら流れ出すそれは、いつ尽きるとも知れない。扱くのを止めて放し

た手からも、長く尾を引いた精液が滴っている。 

「どうする?」

坂下から手を離した3年が尋ねるのは、この先を続けようかとの問

いかけである。だが、清腹はともかく、志垣の方はまだ気息奄々だ

。初めて他人の前で全裸に剥かれたばかりでなく、最高の秘密であ

るオナニーを他人の手で・・・あまつさえ公衆の面前で射精させら

れたのだから無理も無いが。

「決まり通りだ」

翔とてこれで終いにするのは残念だ。だが、これ以上は無理がある

。今なら・・・今ならまだ何とかなる。明日になれば少しは気が静

まるであろう。そうしたら“・・・でも、気持ち良かったよな!”

なんてなるかも知れないが、この後を続けて上級生のを咥えさせた

りしたら、取り返しがつかないほどの傷になってしまうだろう。

言われた3年が残念そうながら立ち上がり、2年は剥ぎ取った衣服を

肩に羽織らせた。

「許せ・・・俺達もみんな通ってきた道だ。・・・さ、練習を始め

 るぞ。少し休んだら出て来い」

休ませると碌な事は無い。今起きた・・・我が身に降りかかった災

難をうじうじと考えたりさせない為には、先ず身体を動かせること

が特効薬なのである。

 

2人が出てきたのは意外に早くて15分後だった。

「今日は筋トレはなしだ。すぐに声だし! 俺達は扇子使いをし

 てるから2人だけでやれ」

これは受け継がれてきた手順の一つだ。それは恥ずかしい姿を見

られた直後に顔を合わせず居られることと、射精してすぐの筋ト

レはキツイだろうとの2つの理由。それと、大声を出す事によっ

て気分転換・・・これが意外に利くのだ。そして、終了時間もい

つも通り。故にその日の練習時間は1時間半、新人2人には1時間

と少しである。

「よう・・・機嫌は直ったか?」

「もう平気っすよ、あんくらい」

坂下はニヤッと笑って言った。これだから中学で運動部に居た奴

は良い。だが、志垣は羞恥心に下を向いたままだ。

「次郎・・・おまえ男だろ? あれっくらいのことでクヨクヨす

 んなよ。俺なんか中学ん時に何回もされたぜ」

 翔が言いたかった事を坂下がサラリと言った。

「中学で?・・・誰から?」

 志垣次郎の声がひっくり返った。

「誰って・・・褌を締めるときに仲間どおしで襲いっことか」

「ホント? でも、うちの中学じゃ・・・」

「坂下は部活やってなかったんだろ?」

 3年の1人が指摘する。

「1年の時は入ってました」

「でも無かった? じゃ、ラッキーだったじゃん」

「坂下・・・上級生とかには?」

 これは興味津々の2年の奴だ。

「もちろん・・・ヤラレタっす。合宿の時とか」

「合宿? 中学でも合宿があったの?」

いつしか志垣も話に加わっていた。坂下に比べたら自分はまだマ

シと救われた? 手始めとしては大成功だ。先ずはシャンシャン

。頭の中では両手を延ばしてチョキをして“ゲッツ” もちろん

身振りは出来ないが。

「よう、マック奢るぞ」

着替えを待って翔が誘っている。これはOB先輩の差し入れによる

特別会計からの流用だ。名目は用具費の支援だが、気にしない気

にしない。この程度の軍資金でこの2人が手に入れられるんだか

ら、OBに文句はあるまい。 

 

 

6月。例年通りに県の駅伝大会が開かれた。これは秋の全国大会

に大きく影響する重要な試合であり、走れる7人は学校の英雄で

ある。

勢い、そのエントリーを廻っての競争は激烈になるが、選抜がそ

れまでに出したタイムが基準となるのは当然で、今年も無難に3

年生4人と2年生の3人が名簿に登録された。

補欠の中に1年生も数人選ばれるが、ここ数年、補欠の選手その

ものが走った事はなく、1年の補欠は来年の大会に備え、雰囲気

を識る程度であった。だが、今年は補欠が実際に1人走る事にな

った。

6区の選手が発熱した為であり、しかも、選ばれたのは2年生を

差し置いて沖田浩雪という1年生だった。

当日の朝、1足先に6区の中継地点に向かう沖田に坂本が昂奮し

ている。2人は同じ中学の出身。しかも、小学校からも一緒だっ

たというから、坂下には我事のように嬉しいのである。

号砲と共に県庁前を第一区の走者が一斉にスタート、隣の公園に

あるトラックを一周して国道に雪崩出て行った。そして、海を臨

んだ中継所に飛び込んで来た我が校は3位。その後、順位は変わ

ることなく3区、4区と繋がれ、なんと5区では2位に浮上した

のだった。

首位と差3分半、3位の選手が中継所に入る姿を目にしながら襷

を受け取った沖田は大歓声の中、母校の期待を一身に背負って快

調に走り出した。調子は良い。自分を選んでくれた監督に報いる

には! と、沖田は優勝の2文字と区間賞の期待に燃えていた。

だが、襷リレーを目前にして・・・あと1キロの所で沖田を不幸

が襲った。左足に激痛が走る。数メーター先まで追い上げた前の

選手が見る見るうちに遠ざかっていく。引き摺らないと足が動か

ない。沿道に陣取った我校生徒が悲鳴をあげた。脚が攣っている

のは一目瞭然だ。誰もがリタイアを覚悟した。

蒼白な顔で足を運ぶ沖田。遂にゴール地点まで襷を運んだが、で

も、それまでに彼の横を走り抜けたゼッケンは4校あり、その順

位は6位になっていた。既にゴールに到着していた6人の選手と

コーチ、監督が沖田を抱き支えたが、沖田の目は涙に溢れて何も

映してはいなかった。 

翌日、ほぼ全員が登校しての報告会が行われた。

「事故は誰にも起こり得ることで、当人の責任ではない事と分か

 って欲しい。・・・と言う訳で、優勝こそ逃したが我が校の実

 力なら来年は必ず! と約束をして報告としたい」

監督は沖田を庇った。続いて壇に上がった主将も「沖田を責めな

いでくれ」と言い切り、全校生の感動を呼んだ。だが、それを他

所に応援団の1人が翔に囁いた。

「団長、いつ呼び出す?」

とは言うものの、監督も主将も、走った全員が沖田の責任を追及

しないのは、彼の将来性を考えての事、それと、平常の行いの賜

物であろう。実際、沖田は頑張ったのだ。脚さえ攣らなかったら

今頃、校長室には優勝旗が飾られているに違いないのだ。

「沖田君を・・・リンチなんて可哀相っすよ・・・一生懸命に走

 ったんすから」

慌てて坂下が真剣に取り成した。既に“呼び出す”事が責任追及

である事を知らされていたし、中学での経験からそれがリンチに

なるであろう事と、そのリンチの種類も見当が付いているのであ

ろう。幼馴染みを庇いたいというのは当然である。

それに・・・その種のリンチを幼馴染みにスルなんて・・・。

 

翔にしたとて、この呼び出しを躊躇する気はあった。前例のない

1年生が出場しての事故、可哀相なのは言うまでも無いのだ。だ

が、結束のためには団員の流行り気を押さえる訳には行かない。

・・・それに翔自身、沖田浩雪に多大な関心を寄せていた。アス

リートのストイックさ。鹿のようなスラリと伸びる足。その脚が

アスファルトを蹴る度に中央の分銅の動きを思わせるヒラヒラ揺

れる真っ白なパンツ・・・。それが翔の迷いを打ち負かして口を

開かせた。 

「鉄は熱いうちだ」

沖田は報告会の翌日に「沿道での応援のありかた」という名目で

呼び出された。沖田に不安がなかった訳ではない。だが、来た応

援団の部室で周りを取り囲まれ、「やはり・・・」という思いを

している沖田に翔が口火を切った。

「沖田、足が攣るってのは油断じゃ無えのか?」

「・・・」

項垂れる沖田に次々と追及の声が上がる。

「どう責任取るんだ?」

「・・・来年・・・頑張ります」

「来年? でもよ、今の3年に来年は・・・もう高校駅伝は無い

 んだぜ」

「・・・」

「最後の大会だってのに・・・その気持ち、分かってんのか?」

「でも・・・みんな、俺だけの所為じゃないって・・・」

「言いたいのを我慢してんだよ、部の結束の為にな」

「だから、せめて俺達応援団が代わって、その悔しさを晴らす事

 にしたんだ」

「その方がお前の為にもなる。俺達にヤキ入れられたってのを忘

 れなきゃ、来年はミスしないぜ」

 気の早い3年の何人かが、沖田の肩を掴んだ。

「な、何を・・・」

「2度と忘れない経験をさせてやるんさ、こうしてな!」

その男は羽交い絞めにされている沖田のバックルを素早く緩め始

めた。すぐにベルトが引き抜かれ・・・ジジーッと乾いた音をさ

せてファスナーが下げられる。

「ウワッ、や、止めろーっ」

「攣ったのは腿だったよな。先ずは今、どんな具合になったのか

 ・・・確かめるんだよ」

「んで、ちょこっと揉んでやろうかって・・・」

「ついでに・・・気持ち良くしてやろうかな! なんて」

「そ、そんな馬鹿な・・・」

「あんま気持ち良くさせちゃうと、来年もまた足攣らせてチンコ

 揉んで貰いたくなったりして!」

「団長は上手そうだからな! 代わるっすか」

ファスナーを下ろした部員が立ち上がって翔がその位置を占め、

早速、沖田のウエストに手を伸ばした。。

「覚悟・・・出来たか?」

「止めっ・・・止めてくれーっ」

「ギャ—ギャ—騒ぐな!」

言葉と同時に沖田の腰に手が回る。そして、その手はズボンのウ

エストを掴んで一気に膝まで・・・。

哀れにも沖田は上はガクランのまま下はパンツ1丁、いや、トラ

ンクス1枚にされてしまった。

「走ってる時、これがブラブラ揺れてんだな。結構デカそうじゃ

 ん」

既に攣った足の検分など忘れている。興味はただ沖田の沖田たる

部分のみだ。

「パンツ、このまま引き下ろされたいか? それとも・・・」

「それとも・・・って? どうすれば許してくれるっすか?」

「まさか! みんなに見られる前に勃たせといてやろうか? っ

 て事だ。こうして・・・」

翔の手がパンツの中心を握り、そして、ふっと顔を傾けた。

「お前も?」

「わー・・・やっだーっ・・・」

 翔の手が裾から中に潜り込む。そして、中でゴニョゴニョと・・・。

「団長・・・どうしたんすか?」

「いや、沖田がまだ・・・お子様だからさ」

「・・・包茎っすか?」

「これは・・・仮性だな」

「1年だから、仕様がないっすよ」

「そう、そう・・・坂下だって志垣だって・・・」

 調子に乗った部員共が口々に囃した。

「そう言うお前も、2年になった今年じゃねえか、普段も剥けて

 るようになったのって!」

「そろそろ俺達にも見せてくれないっすか?」

「うん、だいぶ勃ってきたしな・・・お前が下げていいぜ。こい

 つ、もうピンピンだ。剥いたからヌラヌラだし」

許可を得た3年部員がだらしない笑顔をして沖田の後ろに回り、

左右から手を伸ばしてパンツのゴムに手を掛ける。だが、翔の右

手はまだパンツの中、もぞもぞ動いているのは多分、チンコをシ

ゴキ続けているのだろう。

 

「ほら、もう少しで見えるぞ。嫌か? 嫌だよなぁ! でも駄目っ

 ・・・さ、ご開帳だ—っ」

徐々に・・・ほんの僅かづつパンツが下がっていく。ゴムが腰骨を

乗り越えると逆3の底辺である黒墨が表れ始める。ここで翔が手を

裾から引き抜いたから、パンツの前はそれまでの拳の膨らみから鋭

い突起となってパンツを突き上げに変わった。

なおもスローモーション映像のようにパンツが下がっていく。ゴム

の締め付けから解放され次々と跳ね上がっていく恥毛。やがて、根

元までの下がったパンツはそこで一時休止をした。鋭角に上向いて

いる槍がその行手を阻んでいるのだ。

「相当にスケベだな、こいつ。こんな大勢に見られながら、それで

 も、こんなにピンピンにしてるなんざ」

「もう、一気に下げようぜ」

「そうだ、そうだ」

「や、やめて・・・く・だ・さ・い・・・いやだーっ」

 悲痛な声で許しを請う沖田。

「先輩・・・このくらいで・・・」

坂下が必死に庇ったが、何人かの3年生にギロリと睨まれては口を

噤まざるを得ない。

「いっき・・・いっき・・・いっき・・・」

一気コールに翔が再び手を伸ばした。その手がゴムを伸ばして腹の

方から差し込まれると、すっとパンツが下がっていく。中では沖田

のまだピンクっぽい性器が翔の手で押し下げられていた。親指と人

差し指の間には、剥き上げられたのであろう亀頭がヌラヌラと湯気

を上げて・・・ガマン汁を滴らせている。

「結構デカイな! 身体の割りにゃ立派じゃん」

沖田は168×65くらいと、陸上部の中でも小柄の方だ。だが、

その性器は翔が握った拳から亀頭溝が顔を出す長さがあり、握って

いる指にも余裕がないほどの太さがあり、何よりも筋肉質で引き締

まっている決して太くはない腿が、その質量を際立たせているのだ。

「団長・・・ダさせちゃおうよ」

「・・・イクか? みんなにイクとこ、見てもらうか?」

「や、やだっ。・・・もう・・・カンベン・・・」

必死でもがこうとする沖田だが、実際には後ろ側からガッシリと羽

交い絞めにされていて、動かせるのは指のみだった。そこを悠々と

翔が揉み上げる。普段は柔皮に守られている亀頭を掌に包み込まれ

、激しく前後に扱かれる。

「せ・・・せ、ん、ぱ、い・・・いたい・・・イタッ」

「お前、いつもは皮を被せたままオナッてるらしいな」

この前弄った志垣と同じだ。そう言えば、坂下は剥けてたっけ。違

いは・・・坂下が先輩達に弄られていたのに対し、志垣にはその経

験がない・・・自分でするオナニーだけでは・・・ふふっ、先輩に

イタズラされるってのは意外なところで効用が!

「これからは皮を剥いてコスレよ、オナル時は」 

そう言いながら翔は皮を戻してやった。途端に皮と肉の間に粘液が

流れ、その滑りがとてつもない快感を沖田に与えた。始めて識った

、自分でしない”与えられる快感”はたちまちのうちに沖田を高み

に押し上げる。

「沖田・・・ここにいる坂下と同じ中学だそうだな! どうだ、ガ

 キの頃からの知り合いに恥ずかしい格好を見られるのは?・・・

 すぐイッチャところも見てもらうんだもんな!」

その時はもう、翔の手はヌルヌルで、ピチャピチャと淫猥な音さえ

出ていた。 

「わぁーっ・・・ヤメテくれーっ」

悲鳴もむなしく、沖田は幼馴染身の面前で・・・しかも、白濁の液

を幼馴染に届きそうなくらい遠くに、大量に吐き出してしまったの

だった。

「坂下・・・お前が沖田の処女、貰わないか?」

言ったのは団長の翔、言われて坂下はギョッとした。ただでさえ幼

馴染が嬲られるのに立ち会わされ、ただただ呆然と為す術もなく固

まっていたのに、あろうことか自分に主役が振られるとは! 

それも・・・その行為は今までの比ではない、究極な男の交わり。

思わず目をやった沖田はぐったりとして正気を取り戻していない。

「い、いえ・・・俺は・・・」

尻込みをする坂下に追い討ちが掛かる。

「じゃ、選手交替でお前が掘って貰うか?」

「沖田の代わりに俺が掘ってやるぞ、今すぐ」

「抜け駆けするな。・・・ジャンケンだ、ジャンケン!」

まさか、こんな多人数の前で自分が? 坂下は青くなって後ずさり

をした。その時、翔が囁いた。

「心配するな、坂下。こんな所でお前を犯らせはしない。だけど・

 ・・お前が沖田を犯らなけりゃ、誰かが、それも何人もが沖田を

 犯っちゃうぞ」

「そ・・・そんな!」

「お前、沖田の親友なんだろ? なら、沖田がどうせ誰かに犯られ

 ちゃうなら、お前が犯る方が親切なんじゃないか?・・・ 少な

 くとも、セックスしてる、いや、むりやり犯られてるところを幼

 馴染に見られるのは、堪ったもんじゃないって思うぜ。だから、

 自分を犯してる奴がその幼馴染・・・お前の事だ・・・なら! 

 それなら、そんな事を考えないで済むだろ?」

「・・・」

そう諭されるとそんな気もする。とは言っても・・・自分が沖田を!

出来るだろうか?・・・なんたって小学校からの遊び

仲間・・・泥んこんなって無邪気に遊び回っていた2人の中に、

セックス感情なんて・・・。第一、照れくさい! と、次々と考

えが廻る。そして“あっ”と気が付いた。“照れくさい”って言

えば、犯られているのを見られのって、その方が“スゲー恥ずい”

よな! と。

グラつく坂下。その目で見ると沖田って凄く格好よい。でも中学時

代、沖田の居た陸上部には解剖とかの習慣は聞いた事が無いから、

今の沖田はマッサラな躯に違いない。だから、もし自分が今、沖田

を抱いたら・・・俺は沖田の初めての相手になる。

沖田はどんな反応をするか? 俺にしても初めてだ、男とセックス

するなんて。

そんな事に考えが至ったのは、やはり坂下の本質に起因するのか?

中学時代に何度も性的なイタズラをされた事があるのに・・・その

時はただ“早く終わってくれ”と、嵐が過ぎるのを待っているだけ

の感情しかなかったのに!

こんな感情を持つようになったのは高校に入った年頃なのか?・・

・この前の応援団部の仕来りが俺を変えてしまったのか?

とにかく坂下は、その気になり、沖田に近づいた。

「沖田・・・ゴメン」    

「さ、坂下っ・・・お前、まさかっ」

もう坂下に躊躇は無かった。非難の喚きを無視して沖田をひっくり

返し・・・そして、思い直して上向きに直し、胸を合わせる形で重

なっていった。四つん這いで交わるより、この方が沖田の前面が隠

せる・・・沖田を観客の目から覆えると思ったのであろう。だが、

このスタイルだと沖田の腰を持ち上げねばならない。故に、沖田は

坂下を迎え入れるソコをあからさまに皆の目に曝す事になるばかり

か、その最中には坂下のオトコが躯を抉って侵入する様まで・・・。

事実、何人かはそれを確認する為に目を近付けて下側から覗き込ん

でいた。

それに気付いた坂下は“失敗った”と、臍を噛んだ。だが、その時

はもう、坂田に行為を中断する余裕は無かった。沖田の締め付けは

今まで経験した・・・その回数はほんの2〜3回だが・・・どの女

のよりも心地良いのだ。

「ウッ、ウッ、ウッ・・・痛っ、・・・坂下、抜けっ・・・く、苦

 しい・・・抜けったらヌケようっ!」

「ワリッ・・・もうチョッと、もう少し辛抱・・・ウッ、ウ、ウーッ」

胸を合わせて突っ伏した坂下が身を起こしたのは数分後。それまで

繋がっていた双方の接点は、共に粘質の白濁に塗れて糸を引いてい

た。そこを興味深気に覗く志垣。

「大丈夫なのか?」

「・・・うん」

「違うよ・・・沖田君・・・の方」

「大丈夫だって! 沖田だってイッタんだもん」

「エッ?」

「始めは嫌でも・・・たとえ痛くったって、そのうちに気持ち良く

 なっちゃうんさ」

「ふーん。信じらんね!」

「お前だって、きっとそうなる!」

「俺? 沖田や俺はお前とは違う」

「違やしないさ、沖田の毛に付いてるのは俺のじゃなくて、沖田自

 身のだって分かるだろ? 俺のは沖田ん中なんだから!」

坂下は自分の主張を通すため、そして、後ろめたさを押し退けよう

とする自己擁護のため、沖田を見物人の目から隠そうとしていた親

切心を、すっかり忘れてしまっていた。だが、それほど沖田の躯・

・・沖田とのセックスに快感を覚え、のめり込んで正気を失ってし

まっていた! とも言えよう。

「確かめてみろよ!」

坂下に手を取られた志垣が沖田の股間を触る。そして沖田のオトコ

を持ち上げ、それが沖田の先端から出た・・・先端に繋がっている

のを確かめている。

「で、坂下はどうだった? いっぱい・・・出たんか?」

そう言いながら、今度はまだ湯気が出ていそうな坂下の槍を扱き、

名残り惜しそうな最後の一雫を絞り取りさえしていた。

「ゲッツ」

今回の“ゲッツ”は口に出ていた。もちろん、すぐ傍に居た志垣に

も聞こえない声でだが! とにかく、翔にとっては大成功なのだ。

坂下は先日の1件の折に“素質充分”が分かっていて、かつ、今日

は“その気充分”が見て取れた上、志垣にすら”その可能性”が・

・・いや、“堕ちたっ”と確信が出来たのだから。

 

 

難関突破。これで来月の「OB感謝会」の準備は万端整った。感謝会

は伊豆の温泉で1泊。出席は部の全員7人とOB会の幹部が4人。OB

用として2部屋取ってあるから、広間での宴会が終わった後で、こ

の2人をOBの部屋に送り込めば・・・援助金の増額だって! 

坂下はもともとコッチの人間らしいから、部の為だって言えば問題な

い。志垣にしたって既にこの世界の洗礼は受けているし、今の様子か

らすれば嫌悪感なんて感じられないどころか興味深々、“触れなば落

ちん”の状況だから! 多分うまく行くだろう。でも、狙いが自分の

ケツだと分かったら・・・。

何とかなる。OB達はベテランだし、2人が居る部屋に入って来るのは

夫々1人づつだから・・・たぶん競争で、上手にメロメロになるほど

可愛がった後で! なんだろうから。

でも、俺より先に!ってのが癪に障るな。いっそ来月の「OB感謝会」

前に俺が! なに、OBには内緒にしとけば・・・2人には“初めて犯

された”振りをさせりゃ・・・。

志垣は言うに及ばず、坂下だって口で『犯すぞ』って言われただけで

、あんなにビビッタンだから、きっとバックバージンなんだろう。こ

のまま行くと、彼等のオハツは遊びでOBに散らされちゃう。俺なら大

事に優しく開発・・・。フフッ・・・なんてのは嘘。どうせ処女を貰

えるなら、その時は思いっきり泣かせなけりゃ。征服感こそが最高だ

ろ? 

どうせタチに仕込むつもりは無いし、奴らが3年に・・・その年頃に

なりゃ黙っててもネコを卒業して新入部員を獲得し、OBプレゼントし

てくれるさ。その時は俺も新米とは言えOBになってるから・・・期待

してるぜ、坂下&志垣・・・フフッ!

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