- 2015⁄12⁄12(Sat)
- 00:59
竜也イジメ
この話は事実に基づくフィクションです
俺は中3の時、密かに憧れてたTがいた。運動も勉強もそこそこできてかっこよかった。俺は
何だか変に意識して話とかできなかったし、顔もじっくり見れなかった。けど、体育の授業は
楽しみだった。(体育の先生は怖かったけど)Tは体育委員をしていて、俺たちの前で準備体操
や整列させて体育座りさせるからだ。俺はいつもTの短パンの裾から見えるパンツを見ては
興奮してた。(Tは体育のある日はブリーフはいてた)俺はあのパンツの中にどんなちんぽが
あるんだろう?昨日はオナニーしたのかな?とか妄想してた。
その頃、学校ではズボン脱がしが流行ってた。一日に何度となく目撃した。ズボン脱がされて、
終わり、というのが多かったけど、まれにパンツも下ろされるヤツがいたよ。
ある日、体育の授業後、更衣(男子2クラス、女子2クラスは隣の教室)を済ませ、ほぼ、
制服に着替えた頃にTが半袖、短パンで入ってきた。体育委員は後片付けがあるようだ。
すると、悪連中がTに近づいた、俺は横目で見ながら今から何が起きるか分かった。Tを羽交い
締めにして両手と両足をもって机の上に運び始めた。Tは抵抗して足をバタつかせてた。
短パンの裾から白いパンツがエロっぽく見えた。机の上で短パンの上からKが揉み始めた。
「おお、めっちゃでけー」「どれどれ」「やめろよー」「もっとやれ」いろんな声がした。m
「はよ脱がせや」の声で短パンに手がかかった。俺はすげー興奮した。
抵抗して体をくねらせていたが、短パンが下げられ、白いパンツが見えた。
「ぎゃははははは、もこってやんの」
俺は初めてじっくりTのもっこりを見た。チンポの形がくっきりしてた。「おらおらおらおら
おら」次はそのもっこりの上から揉み始めた。「やめてーーやめろよー」次に上靴が脱がされ
て投げられた、短パンも抜き取られて投げられた。「さあ、いよいよパンツです!」の声に
パンツが下げられ始めた。勃起してたためパンツがチンポにひっかかって、パンツを下げると
パチンと音がして身体にあたった。「すげー」めっちゃでかかった。俺が夢にまで見たTの
ちんぽだった。パンツも抜き取られて投げられた。すると「おい、女子入れようぜ」と誰か
がいい、廊下で待ってた女子が入ってきて大パニックになった。Tの勃起したちんぽをKが
握り、上下に扱き始めた。「Tのオナニーショー!」「ああああ」次第に教室は静まりかえった。
Tがいったら手が汚れるとの理由で投げられたパンツが戻され、KはパンツでTのちんぽ
をくるんだ。だが、そこでチャイムが鳴り、先生が来るかもしれないのでいったん中止され
強制射精は昼休みに持ち越しとなった。
俺は中3の時、密かに憧れてたTがいた。運動も勉強もそこそこできてかっこよかった。俺は
何だか変に意識して話とかできなかったし、顔もじっくり見れなかった。けど、体育の授業は
楽しみだった。(体育の先生は怖かったけど)Tは体育委員をしていて、俺たちの前で準備体操
や整列させて体育座りさせるからだ。俺はいつもTの短パンの裾から見えるパンツを見ては
興奮してた。(Tは体育のある日はブリーフはいてた)俺はあのパンツの中にどんなちんぽが
あるんだろう?昨日はオナニーしたのかな?とか妄想してた。
その頃、学校ではズボン脱がしが流行ってた。一日に何度となく目撃した。ズボン脱がされて、
終わり、というのが多かったけど、まれにパンツも下ろされるヤツがいたよ。
ある日、体育の授業後、更衣(男子2クラス、女子2クラスは隣の教室)を済ませ、ほぼ、
制服に着替えた頃にTが半袖、短パンで入ってきた。体育委員は後片付けがあるようだ。
すると、悪連中がTに近づいた、俺は横目で見ながら今から何が起きるか分かった。Tを羽交い
締めにして両手と両足をもって机の上に運び始めた。Tは抵抗して足をバタつかせてた。
短パンの裾から白いパンツがエロっぽく見えた。机の上で短パンの上からKが揉み始めた。
「おお、めっちゃでけー」「どれどれ」「やめろよー」「もっとやれ」いろんな声がした。m
「はよ脱がせや」の声で短パンに手がかかった。俺はすげー興奮した。
抵抗して体をくねらせていたが、短パンが下げられ、白いパンツが見えた。
「ぎゃははははは、もこってやんの」
俺は初めてじっくりTのもっこりを見た。チンポの形がくっきりしてた。「おらおらおらおら
おら」次はそのもっこりの上から揉み始めた。「やめてーーやめろよー」次に上靴が脱がされ
て投げられた、短パンも抜き取られて投げられた。「さあ、いよいよパンツです!」の声に
パンツが下げられ始めた。勃起してたためパンツがチンポにひっかかって、パンツを下げると
パチンと音がして身体にあたった。「すげー」めっちゃでかかった。俺が夢にまで見たTの
ちんぽだった。パンツも抜き取られて投げられた。すると「おい、女子入れようぜ」と誰か
がいい、廊下で待ってた女子が入ってきて大パニックになった。Tの勃起したちんぽをKが
握り、上下に扱き始めた。「Tのオナニーショー!」「ああああ」次第に教室は静まりかえった。
Tがいったら手が汚れるとの理由で投げられたパンツが戻され、KはパンツでTのちんぽ
をくるんだ。だが、そこでチャイムが鳴り、先生が来るかもしれないのでいったん中止され
強制射精は昼休みに持ち越しとなった。
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- イジメ2
- 2015⁄12⁄12(Sat)
- 00:53
中学時代にヤンキーから受けた性的イジメ
僕の中学時代もヤンキー全盛の頃で、おまけにガラの悪い校区だったのでイジメなんて
珍しくなかったです。それどころか隣接して小学校があったんですが、悪いやつは
すでに5~6年生ぐらいから、ヤンキーの下っ端の下っ端としてつるんだりしていました。
だから中学生1年ぐらいで小柄でおとなしい子を、逆にリンチ(もちろんヤンキーがいるときですが)
にしたりしていました。別のもう一人のいじめられっ子と2人で、ヤンキー達の前でやらされた
ストリップショーや勃起合戦?はいまだにオカズにするときがあります。
珍しくなかったです。それどころか隣接して小学校があったんですが、悪いやつは
すでに5~6年生ぐらいから、ヤンキーの下っ端の下っ端としてつるんだりしていました。
だから中学生1年ぐらいで小柄でおとなしい子を、逆にリンチ(もちろんヤンキーがいるときですが)
にしたりしていました。別のもう一人のいじめられっ子と2人で、ヤンキー達の前でやらされた
ストリップショーや勃起合戦?はいまだにオカズにするときがあります。
- category
- イジメ2
- 2015⁄12⁄12(Sat)
- 00:50
中学2年のときの話
2年前中学2年のときの話です。
:前置き:
僕の教室は3階建て校舎の1番上の端にありました。
夏休みに教室に忘れ物を取りに行ったときの話です。
教室の前に来たとき教室のドアは閉まっていました。
中で声がしていたので誰かいるのかなと思ってドアを開けました。
そこには学校で有名な不良5人と孝志君がいました。
孝志君はいじめられっこでよくいじめられてました。
今も不良達に囲まれていじめられていました。
しかし、いつもと少し違いました今日は素っ裸にされていたんです。
「Kじゃないか。何してんだよ」
不良の1人に声をかけられて我に返ったとき逃げようと思ったのですが、
すでに、後ろに2人立っていて逃げれれませんでした。
「逃げるこたないだろ。」
大野先輩は僕に近づいてくるとズボンに手をかけました。
「安心しろよ。おまえもついでに遊んでやるからよ!」
「先輩っ!やめてくださいっ!」
僕はズボンをおろそうとする先輩に必死で抵抗しましたが、
後ろにいた2人に腕をつかまれてズボンを下ろされてしまいました。
「おい。子供ちんこだぜ、こいつ」
そういうと、孝志君を押さえていた高橋先輩が
「記念に1枚撮ってやるよ。」
といって、ポラロイドカメラで写真を撮ったんです。
「よし。誰かこいつにあれを飲ませておけ。」
大野先輩がそういうと、僕は教室の中に入れられました。
手を後ろで縛られていすに固定され、
不良が持ってきた変なものを無理矢理飲まされました。
今でもそれが何かわかりません。。。
しかし、それを飲まされると体が熱くなってきてちんちんが勃ってしまいました。
「なかなか、立派だぜ。孝志よりは大きいよ。」
大野先輩は勃起したちんちんの付け根の尿道のある辺りに小さく丸めた布をあてると、
それをちんちんごと強く縛りました。
「しばらくおまえはそこで見てな」
大野先輩はそういうと孝志君の方に向き直りました。
「待たせたな。今日は観客付きだぜ?気分はどうだよ」
孝志君は僕の方を見ると哀れそうな顔をしたような気がしましたが、
僕はさっき飲まされたもののせいで、ちんちんをかまいたくて仕方がありませんでした。
その頃、僕はまだオナニーを知りませんでしたが無性に触りたかったんです。
大野先輩は、ズボンを脱ぐとすでに勃起していたちんちんにオイルみたいなものを塗ると、
机の上に寝せられていた孝志君を起こし、けつの穴に挿し込みました。
孝志君は小柄でやせていたので、体格のよい大野先輩に良いように遊ばれていました。
「Kにおまえがイクところを見せてやれよ」
というと、大野先輩は孝志君のちんちんをしごきはじめました。
はじめてみる光景で僕のちんちんは爆発寸前でした。
後ろにいた不良が僕のドクンドクンと脈打っているちんちんを握ってきました。
「まことっ!触るなっ!」
と、大野先輩は言ったのでまこと先輩は手を放しました。
その時、何かが出るっ!と思ったのですが、なにも出ませんでした。
ただ、ちんちんがびくびく痙攣しているだけでした。
「ほら見ろ。イっちまったじゃねぇか。おまえもイケよっ」
大野先輩は孝志君のちんちんをしごく手を早くして、腰もいっそう強く動かしました。
「ふぁあっ」
孝志君は声をあげると、ちんちんの先から精液を放出しました。
精液は向かいに座らされていた僕に、思いっきりかかりました。
「俺も出すぞっ」
大野先輩は孝志君の中に注いだみたいです。
ちんちんを抜くと、孝志君のけつから、精液がもれていました。
「K。おまえ、なんで射精できなかったかわかるか?」
と、大野先輩に聞かれて、僕は首を振りました。
「尿道を押さえられてるからだよ。」
高橋先輩が教えてくれました。
大野先輩は僕の勃起したままのちんちんを触ると、
「良いおもちゃになりそうだよな。おい、孝志。Kのちんこなめてやれ。」
そういうと、孝志君は僕に近づいてきました。
「た、孝志君。。。」
僕は、孝志君を見ましたが孝志君はごめんと言うと、僕のちんちんをなめはじめました。
オナニーをした事が無かったので、すごく気持ちよかった。
けど、大野先輩が孝志君を僕のちんちんから離しました。
「どうだ。きもちいだろ。」
僕は答えませんでした。
「黙っていてもわかるぜ。おまえのちんここんなに脈打ってるじゃないか。」
僕は、顔が赤くなっていくのがわかりました。
「おお、おお。かわいいぜ。赤くなっちゃってよ」
そういうと、また高橋先輩に写真を撮られました。
「おまえが、自分でしごいてイったら、またしゃぶらせてやるよ」
といって、大野先輩は手を自由にしてくれました。
しかし、僕にはどうする事もできなかったんです。
「やれって言ってるんだよ!」
そう言われて、ちんちんを握らされましたがどうすれば良いのかわからなかったんです。
「おまえオナニー知らないのか?しまったな。。。。」
大野先輩はそう言って、さっき俺が孝志にやったみたいにするんだよ。と教えてくれました。
僕は、手を上下に数回動かしただけでイッてしまいました。
「もういったのか。はやいなー」
不良達に笑われて、とても恥ずかしかったのですがどうしようもありませんでした。
そのあと、また孝志君にちんちんをなめられて、2回ほどイカされました。
「おい、まことおまえがしごいてやれ。」
大野先輩がそういうと、まこと先輩が後ろからちんちんを握ってしごいてきました。
けつに、まこと先輩の勃起したちんちんがあたっているのがわかりました。
何回もイッていたので、僕がなかなかイカないと、先輩はけつの穴の中に指を入れてきました。
「で、でちゃうよぉぉぉ」
と、思わず声を出すと、大野先輩がすかさずちんちんを縛っていた紐をはずしました。
その瞬間すごい量の精液がぶちまけられました。
初めて、ちんちんの中をおしっこ以外のものが通る感覚を覚えました。
1度に全部でず、何回かに分けてでて椅子や机に付いた精液や床にまかれた精液を
孝志君がなめさせられているのを見ていました。
射精の余韻をあじわっていると、今度はトイレに連れて行かれました。
「おい。カテール2本持ってこい」
大野先輩が言うと、一人教室へ帰っていって、変な管を持ってきました。
それを、飲まされた怪しげなもののせいで萎える事無く、
勃起していたちんちんの先に突っ込まれました。
「痛いっ痛いですっ止めてくださいっ」
あまりの痛さに、涙まで流して抵抗しました。僕が暴れると、また後ろで手を縛られました。
管を奥まで入れられると、大野先輩は先端に付いていた栓をひねりました。
すると、おしっこが管を通って便器へと排出されました。
全部で終わると、孝志君も同じ事をされていました。
僕のちんちんの先から伸びている管を孝志君に加えさせると、
ひつにょうざい?というものを飲まされて大量の水を飲まされました。
しばらくすると、管を通ってまたおしっこが出始めました。
それを、孝志君が全部飲んでいくんです。驚きました。
孝志君の管からおしっこが出るまで水を飲まされました。
孝志君からおしっこが出始めると、今度はその管をくわえさせられました。
僕は、普通に孝志君のおしっこを飲んでいました。
先輩達はそれを見て楽しんでいました。オナニーをしている先輩や、
孝志君のけつにちんちんを突っ込んでいる先輩もいました。
僕は壊れたみたいにおしっこを飲みつづけました。
その日はそれで、帰してもらえましたが最後に、
「明日も来い。誰にも言うな。約束を破ったら写真をばら撒く。」
といわれました。帰してもらった後も2時間くらいちんちんは勃起したままでした。
:前置き:
僕の教室は3階建て校舎の1番上の端にありました。
夏休みに教室に忘れ物を取りに行ったときの話です。
教室の前に来たとき教室のドアは閉まっていました。
中で声がしていたので誰かいるのかなと思ってドアを開けました。
そこには学校で有名な不良5人と孝志君がいました。
孝志君はいじめられっこでよくいじめられてました。
今も不良達に囲まれていじめられていました。
しかし、いつもと少し違いました今日は素っ裸にされていたんです。
「Kじゃないか。何してんだよ」
不良の1人に声をかけられて我に返ったとき逃げようと思ったのですが、
すでに、後ろに2人立っていて逃げれれませんでした。
「逃げるこたないだろ。」
大野先輩は僕に近づいてくるとズボンに手をかけました。
「安心しろよ。おまえもついでに遊んでやるからよ!」
「先輩っ!やめてくださいっ!」
僕はズボンをおろそうとする先輩に必死で抵抗しましたが、
後ろにいた2人に腕をつかまれてズボンを下ろされてしまいました。
「おい。子供ちんこだぜ、こいつ」
そういうと、孝志君を押さえていた高橋先輩が
「記念に1枚撮ってやるよ。」
といって、ポラロイドカメラで写真を撮ったんです。
「よし。誰かこいつにあれを飲ませておけ。」
大野先輩がそういうと、僕は教室の中に入れられました。
手を後ろで縛られていすに固定され、
不良が持ってきた変なものを無理矢理飲まされました。
今でもそれが何かわかりません。。。
しかし、それを飲まされると体が熱くなってきてちんちんが勃ってしまいました。
「なかなか、立派だぜ。孝志よりは大きいよ。」
大野先輩は勃起したちんちんの付け根の尿道のある辺りに小さく丸めた布をあてると、
それをちんちんごと強く縛りました。
「しばらくおまえはそこで見てな」
大野先輩はそういうと孝志君の方に向き直りました。
「待たせたな。今日は観客付きだぜ?気分はどうだよ」
孝志君は僕の方を見ると哀れそうな顔をしたような気がしましたが、
僕はさっき飲まされたもののせいで、ちんちんをかまいたくて仕方がありませんでした。
その頃、僕はまだオナニーを知りませんでしたが無性に触りたかったんです。
大野先輩は、ズボンを脱ぐとすでに勃起していたちんちんにオイルみたいなものを塗ると、
机の上に寝せられていた孝志君を起こし、けつの穴に挿し込みました。
孝志君は小柄でやせていたので、体格のよい大野先輩に良いように遊ばれていました。
「Kにおまえがイクところを見せてやれよ」
というと、大野先輩は孝志君のちんちんをしごきはじめました。
はじめてみる光景で僕のちんちんは爆発寸前でした。
後ろにいた不良が僕のドクンドクンと脈打っているちんちんを握ってきました。
「まことっ!触るなっ!」
と、大野先輩は言ったのでまこと先輩は手を放しました。
その時、何かが出るっ!と思ったのですが、なにも出ませんでした。
ただ、ちんちんがびくびく痙攣しているだけでした。
「ほら見ろ。イっちまったじゃねぇか。おまえもイケよっ」
大野先輩は孝志君のちんちんをしごく手を早くして、腰もいっそう強く動かしました。
「ふぁあっ」
孝志君は声をあげると、ちんちんの先から精液を放出しました。
精液は向かいに座らされていた僕に、思いっきりかかりました。
「俺も出すぞっ」
大野先輩は孝志君の中に注いだみたいです。
ちんちんを抜くと、孝志君のけつから、精液がもれていました。
「K。おまえ、なんで射精できなかったかわかるか?」
と、大野先輩に聞かれて、僕は首を振りました。
「尿道を押さえられてるからだよ。」
高橋先輩が教えてくれました。
大野先輩は僕の勃起したままのちんちんを触ると、
「良いおもちゃになりそうだよな。おい、孝志。Kのちんこなめてやれ。」
そういうと、孝志君は僕に近づいてきました。
「た、孝志君。。。」
僕は、孝志君を見ましたが孝志君はごめんと言うと、僕のちんちんをなめはじめました。
オナニーをした事が無かったので、すごく気持ちよかった。
けど、大野先輩が孝志君を僕のちんちんから離しました。
「どうだ。きもちいだろ。」
僕は答えませんでした。
「黙っていてもわかるぜ。おまえのちんここんなに脈打ってるじゃないか。」
僕は、顔が赤くなっていくのがわかりました。
「おお、おお。かわいいぜ。赤くなっちゃってよ」
そういうと、また高橋先輩に写真を撮られました。
「おまえが、自分でしごいてイったら、またしゃぶらせてやるよ」
といって、大野先輩は手を自由にしてくれました。
しかし、僕にはどうする事もできなかったんです。
「やれって言ってるんだよ!」
そう言われて、ちんちんを握らされましたがどうすれば良いのかわからなかったんです。
「おまえオナニー知らないのか?しまったな。。。。」
大野先輩はそう言って、さっき俺が孝志にやったみたいにするんだよ。と教えてくれました。
僕は、手を上下に数回動かしただけでイッてしまいました。
「もういったのか。はやいなー」
不良達に笑われて、とても恥ずかしかったのですがどうしようもありませんでした。
そのあと、また孝志君にちんちんをなめられて、2回ほどイカされました。
「おい、まことおまえがしごいてやれ。」
大野先輩がそういうと、まこと先輩が後ろからちんちんを握ってしごいてきました。
けつに、まこと先輩の勃起したちんちんがあたっているのがわかりました。
何回もイッていたので、僕がなかなかイカないと、先輩はけつの穴の中に指を入れてきました。
「で、でちゃうよぉぉぉ」
と、思わず声を出すと、大野先輩がすかさずちんちんを縛っていた紐をはずしました。
その瞬間すごい量の精液がぶちまけられました。
初めて、ちんちんの中をおしっこ以外のものが通る感覚を覚えました。
1度に全部でず、何回かに分けてでて椅子や机に付いた精液や床にまかれた精液を
孝志君がなめさせられているのを見ていました。
射精の余韻をあじわっていると、今度はトイレに連れて行かれました。
「おい。カテール2本持ってこい」
大野先輩が言うと、一人教室へ帰っていって、変な管を持ってきました。
それを、飲まされた怪しげなもののせいで萎える事無く、
勃起していたちんちんの先に突っ込まれました。
「痛いっ痛いですっ止めてくださいっ」
あまりの痛さに、涙まで流して抵抗しました。僕が暴れると、また後ろで手を縛られました。
管を奥まで入れられると、大野先輩は先端に付いていた栓をひねりました。
すると、おしっこが管を通って便器へと排出されました。
全部で終わると、孝志君も同じ事をされていました。
僕のちんちんの先から伸びている管を孝志君に加えさせると、
ひつにょうざい?というものを飲まされて大量の水を飲まされました。
しばらくすると、管を通ってまたおしっこが出始めました。
それを、孝志君が全部飲んでいくんです。驚きました。
孝志君の管からおしっこが出るまで水を飲まされました。
孝志君からおしっこが出始めると、今度はその管をくわえさせられました。
僕は、普通に孝志君のおしっこを飲んでいました。
先輩達はそれを見て楽しんでいました。オナニーをしている先輩や、
孝志君のけつにちんちんを突っ込んでいる先輩もいました。
僕は壊れたみたいにおしっこを飲みつづけました。
その日はそれで、帰してもらえましたが最後に、
「明日も来い。誰にも言うな。約束を破ったら写真をばら撒く。」
といわれました。帰してもらった後も2時間くらいちんちんは勃起したままでした。
- category
- イジメ2
- 2015⁄12⁄12(Sat)
- 00:45
M少年調教学園
部屋に戻ると貴之は身体を引きずり、ベッドに崩れるようにうずくまった。もう何日になるんだろうか?頭がはっきりしてないため記憶も定かではない。膝の上に肘をつき、しばらく背中を丸めて頭を抱えていたが、呼吸を落ち着かせると、やがてユニフォームのサカパンの中に手を入れシゴき始めた。貴之は一般生徒のような貞操帯をはめられていない。最初の頃は一般生徒たちから羨ましがられたものだった。しかし貴之自身はというと、貞操帯をはめた生徒たちの方が羨ましかった。理由は今の状況が全てだ。口から淫靡な声が漏れ出ている。不思議なもので、ここに来る前は毎晩のようにオナニーをして、その度ごとに卑猥な声が出ていたのだが、どこかにプライドのようなものがあり人に聞かれたくないという恥ずかしい気持ちがあった。ところが今はそのかけらもない。逆に声を出すことを日々鍛えており、どのように声を出せば人が喜んでくれるのかを、無意識のうちに考えながら聞こえるように、いや聞こえて欲しいかのように喉・舌・口を悶えさせている。そして勃起の度合いから見ると、今にも射精しそうなはずなのに、なぜか先走りより先に進んでいない。頭の中では出る寸前の崖っぷちの瀬戸際まで追いつめているのだ。…しかし最後の一歩が踏み出せなかった。打ち続く苦しみ、さらに快感、一般生徒に理解できない苦悩があった。しばらくすると貴之は射精を諦めたのか、腕の力を抜き、足を延ばして仰向けの格好で天井を見る。ハアハアという荒い呼吸を収めつつ、視線を天井から壁に下げ、壁からもっと近づけ、自分の頭からの至近距離1m以内に焦点を合わせた。自分のチンポはサカパンの下でテントのような盛り上がりを見せている。またチンポを握り二三度シゴき、その手をサカパン・シャツまで滑らせて胸の辺りをさすった。胸の鼓動が手を伝わり再び身体に戻る。呼吸が収まると気だるそうに身体を持ち上げ、勃起した身体のまま部屋にあったタンスの中を物色し始めた。だんだん焦っていくように何かを探すその目は何かに取り憑かれた獣のようだ。ようやく見つかったのか、奥からサカパンとシャツを取り出した。着ているユニフォーム−貴之の高校のサッカー部のユニフォーム−と似たようなデザインだが、細部が異なっており、さらによりイヤらしいツヤの光沢を放っている。汗を吸ってまとわりつくサカパン・シャツを脱ぎ捨てる。覚悟を決めぼんやりと目を半分閉じ、力なく頭を下げその新しいユニフォームを身体にまとい始めた。穿いているときから先ほどと様子が違う。裾が太股を通るとガクッとふるえ、袖が腕をかすめるとブルブルッと痙攣したようだ。そして、そのまま微かにふるえる足を動かし、ベッドに身体を投げ出すと、サカパンの上からシゴき始める。今度は数回シゴくだけで卑猥な声を出し始め、ものの1分もしないうちにザーメンをサカパンの内側に放出した。目を瞑りながら身体を広げ、大の字型に仰向けになり、肩と胸で大きく呼吸をしている。
「あっ、射精した。…構わないんですか?」
「うむ、貴之は一般生徒とは違って特別な訓練を課しており、射精は自由に行ってもいいことになっている。ただし『できれば』、の話だが。」
「『できれば』、ですか…?」
「前の処置坊の手術を見たかね?」
「はい見ました。」
「ならば射精したくてもできないことも聞いているだろう。」
「あっ…そう言えば。」
「睾丸の訓練により、普通のオナニーやセックスによる刺激に鈍くなる。つまり数倍の生成能力により作られた精子が行き場を求めて勃起させるが、普通のオナニーのようにシゴくだけでは射精ができない身体になっているのだ。前立腺の直接刺激で、トコロテンによる射精が最も効率よく刺激される。」
「でも今できましたよ?」
「まだ訓練の途中だからな。すぐに完成させるよりも自分で自覚しながら鍛えていく方が楽しい。貴之はサッカー部員、部活のサカパンで刺激を増幅させる技を教えた。もちろんそんな惨めで恥ずかしいこと、やらないでいられるものならやらないでいたい。」
「しかしそれだと射精できない。」
「うむ、そうやってて回を重ねるごとに自分がより惨めで恥ずべき存在であることを認識していくのだ。さらに刺激に対する慣れも出てくる。それまでのユニフォームでは感じなくなり、今日偶然にも新たな道を踏み始めた生の場面へとなっていくのだ。」
「着替えたユニフォームは特別なんですか?」
「学園が総力を挙げて開発した新科学繊維を用いて、総力を挙げてデザインしたユニフォームの試作品だ。普通にスポーツをするにあたっても高い能力を持ち、もちろん身体に与える刺激、他人が見たときの訴求性なども計算されている。後で制服・ユニフォーム部門の責任者に説明させよう。それより貴之の教官が来たようだ。」
「ほう、今日は射精できたのか。良かったな。」
「……」
「……無言、か…。」
「うるせぇ、とぼけたこと言いやがって…、俺を監視して、見てから来たんだろう。」
部屋に入ってきた教官はまだ20代半ばと思われ、ジャージ姿の下はすらっとしていて無駄のない筋肉を持っているのだろう。喋りながら油断なさそうな動きでベッドの横まで歩き、貴之の顔を静かに見下している。この学園では本来考えられない生徒の反抗にも、まるで動じる素振りを見せない。智也が今まで見てきた教官とは少し異なる雰囲気を持っていた。
「彼は相田譲治教官だ。元公安警察の特殊部隊所属という変わった経歴を持っている。貴之の再教育にあたっては肉体的精神的にも、また技術的にも思想的にも様々な面を徹底的に強化する必要があり、恐らく彼以上の適任者はいないだろう。」
「ああ、なるほど、だから少し変わった動き方をするんですね。」
「本来普通の人間になりきることもできるハズだが、彼によれば身のこなし方を教育するためにわざと隙を作らない素振りをしているそうだ。」
「ふん、反抗意識が今だに抜け切れてないみたいだな。それならお前のオナニーは当分禁止…そろそろまた処置坊で博士に手術して貰う必要もあるか…」
「うっ?そ、それは…それは…」
仰向けに寝て、真上にある教官の顔を見ている貴之の目が引きつった。同様に声にも恐怖が感じられる。
「だったら教官に対する礼儀ってもんがあるだろ?…え?」
引きつる身体を動かしながらベッドからぎこちなく飛び起き、教官の前で直立不動の姿勢をとる。射精したにもかかわらず、相変わらずサカパンのテント上の出っ張りは勢いを保ったままだ。
「い、淫乱で恥知らずな貴之はサカパンでオナニーをしてしまいました!生意気な貴之は相田教官のありがたいお慈悲にもお礼を申し上げることができず、無礼な態度をとってしまいました!罪を償うために相田教官のご指導をお願いします!!」
貴之は腰から前に頭を傾けちょうど教官の股間を凝視しながら大きな声で謝罪する。
「できるんなら最初からすることだ。神聖なサカパンをお前の邪な欲望で穢した罪は大きい…できる限り体内に戻した後、俺に奉仕しろ。」
教官は視線のみを貴之の背番号に向け、静かに冷たく言い放った。
「神聖なサカパンを貴之の邪な欲望で穢れさせた罪としてできる限り体内に戻した後、相田教官に奉仕させていただきます!!」
貴之はサカパンを脱ぎ、膝を地面に付けてテカテカなサカパンの内側についているザーメンを舐めすすって口に戻している。股間の勃起はさらに勢いを増しているようだ。一通り拭いきるとサカパンの内側を教官に向ける。
「ご確認をお願いします!!」
「…よし。」
「ありがとうございます!!」
腕を組みながら見下げていた教官は、サカパンを向けられると一瞥して一言言い放つ。貴之は大声で感謝の意を述べ、サカパンを穿くと、肘を床に付けたまま手も床に付けて教官の方向に進んでいく。すぐそばにいると思われた教官だが、いつの間にかイスに座って腕を組んで足を広げてこちらを見ているではないか。それを確認した貴之はそのままの姿勢で教官の元に進み寄って行った。
「し、失礼させていただきます!!」
頭を教官に向けて下げると、歯を当てないように慎重に唇を使って口で教官のジャージをズリ下ろす。ジャージの下はノーパンのようだ。「変態」、と思うより「ありがたい」、そう思いながら貴之は教官のチンポにしゃぶりつき尺八を始める。いつ聞いても卑猥な音を響かせながら、しばらく後に勃起した教官のチンポは果てを迎えた。もちろん貴之は床や教官の身体や衣類を汚さないように丁寧に吸い込み飲み込む。
「よっぽど睾丸手術はこたえたみたいですね。」
「だが特別生徒として入学してから実はすでに二回処置坊に戻されている。」
「に、二回もですか?」
「うむ、最初の手術後相田教官と初めて会ったとき、健気にも相田教官にケンカを売って見事に叩きのめされた時だ。意識の上では反抗できないことが分かっていても、身体が勝手に動いたと供述している。二回目は絶望的な脱走事件を起こして、当然の結果として捕らえられた時だ。」
「反抗に脱走ですか?!それは凄い。」
「もちろん計画的に行ったものではなく、場当たり的な発想だろうが、どちらにせよ脱走は登校始まって以来の出来事だろう。」
「さすがキャプテン。」
「うむ、だが所詮自分の部活内で率先してイジメをして後輩を慰み物にする程度のキャプテンだ。素質は十分だから再教育をすることによってモノになろう。」
モノになるとはどうなることなのか…。今まで色々な調教を見て何となく想像がつくような、しかし具体的にどうなるのかはまるで分からなかった。またさらに特別生徒は一般生徒と異なり、個別の調教が行われているらしく、詳しいことは話してくれない限り分からないのだ。
「そのうち認識することになる。それまでは無理に知ろうと焦らないことだ。」
心の中を見透かされたような、ナイの言葉だった。
教官を送った後、俺は部屋の机に向かいイスに腰をかけ、両肘を机の上に置き安定させ、両腕で頭を挟んで抱え込む。…特にすることはない。いつものことだ…。いつも…って、一体どれくらいがたったのだろうか?17人が一緒に閉じこめられていたときは、外界と閉ざされていて、正確な時間はよく分からなかった。「処刑」を執行されてからは、太陽が出ているのに眠らされてたり、あるいは夜なのに起きて「拷問」をされたり…。そう、拷問だ。あいつらは「調教」とか「再教育」と言ってるが実質は拷問そのものだ。もうすでに時間という概念がぼんやりとしていてはっきりしない。でもそれでもどうでもいい。俺は、どうせ、もう今までの世界に帰ることはできないのだから…。僅かな可能性を考え、その度に同じ答えが導き出され、諦めのため息をつくのも何度目になるのか。力なく目を開ける。机の上に置いてある鏡に目が止まる。何気なく視線を鏡に映してみる。と、そこにはやせ衰え力なく生気もない俺の顔が映っている。…はずだった。……、…何かが違う。よくよく見ると予想に反して、俺の顔は、無駄なく引き締まった筋肉に、眼光が鋭く輝いていて少し血走った、力のみなぎった顔つきだった。これほど生きている感じがしない生活をしてるのに、どうしてなんだろう?ふと映っている姿の首から下を視線が捕らえる。俺は真新しいユニフォームに身を固めていた。…身体の動悸が激しくなる。理由はこれか。このユニフォームは取り上げられていた本物のユニフォームと同時に教官から渡されたものだ。普通のオナニーで射精ができないことを知った時、教官からユニフォームオナニーという「必殺技」を教わった。インナーを穿かないでユニフォームを生穿きし−俺が監禁されていた時と同じ格好だ−、勃起したチンポをツヤツヤのサカパンでシゴくと、驚くほど刺激が増幅されるのだ。そんな恥ずかしいこと…とためらう俺の心は次第に麻痺していった。もちろんいつでも射精ができるわけではない。午前は一般生徒と同じような「授業」を受け−一般生徒とは異なり射精は自由だったが勃起したチンポを普通にシゴいても射精できなかった−、午後の教官から個人的な指導を受けている際の射精も厳禁というか、許可を得なければならなかった。自由時間のみは射精が無制限に許可されており、一般生徒からは果てしなく羨ましがられたが、勃起して我慢汁があふれているのにシゴいても射精できないというのは、もしかしたら物理的に射精ができない状態よりもつらいかもしれない。いやもしかすると、教官はわざと苦しめるために自由時間を設定し射精を許可してるかもしれないのだ。最初はジャージを生穿きしてオナニーをした。ユニフォームよりも身体を隠すことができるからだ。だんだんジャージでは感じなくなってきて、次が公式戦用のユニフォームだった。刺激に慣れていくせいかだんだん感じなくなっていくのが怖い。でも身体は射精を求めて行動していく…。今着ているユニフォームは、本当は部活公式のものではなく、他人がどこかで勝手に作ったはずのいわばニセモノのユニフォームだ。俺はそれをインナーも穿かず素肌の上に生穿きしている。こんなあられもない姿を、どこかで監視されているはずなのだが、俺はそんなことよりも射精がしたかった。前の俺を知ってる部活関係者が「目を覚ませ!」とばからいにこのユニフォームを剥ごうとすれば、俺は逆にムキになって絶対に脱ぐまいと必死に抵抗するに違いない。こういうのを悪魔に魂を売ったというのだろうか?それくらいこのユニフォームは力を持っていた。具体的にどこというのは分からないけど、このツヤツヤ感、僅かにダボッとした通気性、雄々しさを感じさせるデザイン、生地の内側と肌が擦れる時の鳥肌が立つような感触…、あれこれ考えているとサカパンの中に先ほどの湿り気とは別の新たなシミを作っていた。俺は目を瞑り、片手をシャツの上からメーカーのロゴマーク・学校名のプリント・胸の番号と伝わらせていき、さらにサカパンの方に向かってゆっくりと下ろしていった。大きく暖かい息が口から漏れている…。
「なるほど、睾丸調教されている貴之には射精できるというのは逆に苦痛なんですね?許されていて、さらにやりたくても、できないのだから。」
「そう、貴之は一般生徒のように射精を禁止する必要は全くない。むしろ積極的に公認することで逆に別の苦しみを味わうことになる。そんな時逃げ道を用意しておくことによって、貴之の進路を自在にコントロールできるわけだ。」
「進路をコントロールする…、これが再教育ということですか?」
「近い。人間はすることがなくなり、余計なことを考えなくなると、手持ち無沙汰を解消するために性機能が活発化する。これは娯楽の有無や質量と出生数が反比例することからも窺える。ここを押さえることによって思考そのものをコントロールすることができ…さらに、コントロールされた思考や自己に対して、積極的に正当化する心理が働く。こうしてコントロールされた後の自分を受け入れること、これこそが再教育だ。これは何も当学園オリジナルというわけではない。歴史上『再教育』と呼ばれる活動の裏には、多かれ少なかれこの原理が貫かれている。特にある程度成功したものについては顕著だ。」
「なるほど…。」
曖昧にうなずいたものの、智也には「歴史上の『再教育』」と言われてもピンとこない。
「相田教官の前歴は先ほど話したね?彼は警察のエリートとして固い思想教育を受け、また厳しい訓練に耐え強靱な精神力を持っていた。その思想を元に今度は協力者という名のスパイを養成し、様々な組織に植え込んでいく…。そんな彼が今では我々の強力なスタッフとして自らの使命を果たそうとしている。そういうことだ。」
智也にも何のことかぼんやりながら分かる
「あっ、射精した。…構わないんですか?」
「うむ、貴之は一般生徒とは違って特別な訓練を課しており、射精は自由に行ってもいいことになっている。ただし『できれば』、の話だが。」
「『できれば』、ですか…?」
「前の処置坊の手術を見たかね?」
「はい見ました。」
「ならば射精したくてもできないことも聞いているだろう。」
「あっ…そう言えば。」
「睾丸の訓練により、普通のオナニーやセックスによる刺激に鈍くなる。つまり数倍の生成能力により作られた精子が行き場を求めて勃起させるが、普通のオナニーのようにシゴくだけでは射精ができない身体になっているのだ。前立腺の直接刺激で、トコロテンによる射精が最も効率よく刺激される。」
「でも今できましたよ?」
「まだ訓練の途中だからな。すぐに完成させるよりも自分で自覚しながら鍛えていく方が楽しい。貴之はサッカー部員、部活のサカパンで刺激を増幅させる技を教えた。もちろんそんな惨めで恥ずかしいこと、やらないでいられるものならやらないでいたい。」
「しかしそれだと射精できない。」
「うむ、そうやってて回を重ねるごとに自分がより惨めで恥ずべき存在であることを認識していくのだ。さらに刺激に対する慣れも出てくる。それまでのユニフォームでは感じなくなり、今日偶然にも新たな道を踏み始めた生の場面へとなっていくのだ。」
「着替えたユニフォームは特別なんですか?」
「学園が総力を挙げて開発した新科学繊維を用いて、総力を挙げてデザインしたユニフォームの試作品だ。普通にスポーツをするにあたっても高い能力を持ち、もちろん身体に与える刺激、他人が見たときの訴求性なども計算されている。後で制服・ユニフォーム部門の責任者に説明させよう。それより貴之の教官が来たようだ。」
「ほう、今日は射精できたのか。良かったな。」
「……」
「……無言、か…。」
「うるせぇ、とぼけたこと言いやがって…、俺を監視して、見てから来たんだろう。」
部屋に入ってきた教官はまだ20代半ばと思われ、ジャージ姿の下はすらっとしていて無駄のない筋肉を持っているのだろう。喋りながら油断なさそうな動きでベッドの横まで歩き、貴之の顔を静かに見下している。この学園では本来考えられない生徒の反抗にも、まるで動じる素振りを見せない。智也が今まで見てきた教官とは少し異なる雰囲気を持っていた。
「彼は相田譲治教官だ。元公安警察の特殊部隊所属という変わった経歴を持っている。貴之の再教育にあたっては肉体的精神的にも、また技術的にも思想的にも様々な面を徹底的に強化する必要があり、恐らく彼以上の適任者はいないだろう。」
「ああ、なるほど、だから少し変わった動き方をするんですね。」
「本来普通の人間になりきることもできるハズだが、彼によれば身のこなし方を教育するためにわざと隙を作らない素振りをしているそうだ。」
「ふん、反抗意識が今だに抜け切れてないみたいだな。それならお前のオナニーは当分禁止…そろそろまた処置坊で博士に手術して貰う必要もあるか…」
「うっ?そ、それは…それは…」
仰向けに寝て、真上にある教官の顔を見ている貴之の目が引きつった。同様に声にも恐怖が感じられる。
「だったら教官に対する礼儀ってもんがあるだろ?…え?」
引きつる身体を動かしながらベッドからぎこちなく飛び起き、教官の前で直立不動の姿勢をとる。射精したにもかかわらず、相変わらずサカパンのテント上の出っ張りは勢いを保ったままだ。
「い、淫乱で恥知らずな貴之はサカパンでオナニーをしてしまいました!生意気な貴之は相田教官のありがたいお慈悲にもお礼を申し上げることができず、無礼な態度をとってしまいました!罪を償うために相田教官のご指導をお願いします!!」
貴之は腰から前に頭を傾けちょうど教官の股間を凝視しながら大きな声で謝罪する。
「できるんなら最初からすることだ。神聖なサカパンをお前の邪な欲望で穢した罪は大きい…できる限り体内に戻した後、俺に奉仕しろ。」
教官は視線のみを貴之の背番号に向け、静かに冷たく言い放った。
「神聖なサカパンを貴之の邪な欲望で穢れさせた罪としてできる限り体内に戻した後、相田教官に奉仕させていただきます!!」
貴之はサカパンを脱ぎ、膝を地面に付けてテカテカなサカパンの内側についているザーメンを舐めすすって口に戻している。股間の勃起はさらに勢いを増しているようだ。一通り拭いきるとサカパンの内側を教官に向ける。
「ご確認をお願いします!!」
「…よし。」
「ありがとうございます!!」
腕を組みながら見下げていた教官は、サカパンを向けられると一瞥して一言言い放つ。貴之は大声で感謝の意を述べ、サカパンを穿くと、肘を床に付けたまま手も床に付けて教官の方向に進んでいく。すぐそばにいると思われた教官だが、いつの間にかイスに座って腕を組んで足を広げてこちらを見ているではないか。それを確認した貴之はそのままの姿勢で教官の元に進み寄って行った。
「し、失礼させていただきます!!」
頭を教官に向けて下げると、歯を当てないように慎重に唇を使って口で教官のジャージをズリ下ろす。ジャージの下はノーパンのようだ。「変態」、と思うより「ありがたい」、そう思いながら貴之は教官のチンポにしゃぶりつき尺八を始める。いつ聞いても卑猥な音を響かせながら、しばらく後に勃起した教官のチンポは果てを迎えた。もちろん貴之は床や教官の身体や衣類を汚さないように丁寧に吸い込み飲み込む。
「よっぽど睾丸手術はこたえたみたいですね。」
「だが特別生徒として入学してから実はすでに二回処置坊に戻されている。」
「に、二回もですか?」
「うむ、最初の手術後相田教官と初めて会ったとき、健気にも相田教官にケンカを売って見事に叩きのめされた時だ。意識の上では反抗できないことが分かっていても、身体が勝手に動いたと供述している。二回目は絶望的な脱走事件を起こして、当然の結果として捕らえられた時だ。」
「反抗に脱走ですか?!それは凄い。」
「もちろん計画的に行ったものではなく、場当たり的な発想だろうが、どちらにせよ脱走は登校始まって以来の出来事だろう。」
「さすがキャプテン。」
「うむ、だが所詮自分の部活内で率先してイジメをして後輩を慰み物にする程度のキャプテンだ。素質は十分だから再教育をすることによってモノになろう。」
モノになるとはどうなることなのか…。今まで色々な調教を見て何となく想像がつくような、しかし具体的にどうなるのかはまるで分からなかった。またさらに特別生徒は一般生徒と異なり、個別の調教が行われているらしく、詳しいことは話してくれない限り分からないのだ。
「そのうち認識することになる。それまでは無理に知ろうと焦らないことだ。」
心の中を見透かされたような、ナイの言葉だった。
教官を送った後、俺は部屋の机に向かいイスに腰をかけ、両肘を机の上に置き安定させ、両腕で頭を挟んで抱え込む。…特にすることはない。いつものことだ…。いつも…って、一体どれくらいがたったのだろうか?17人が一緒に閉じこめられていたときは、外界と閉ざされていて、正確な時間はよく分からなかった。「処刑」を執行されてからは、太陽が出ているのに眠らされてたり、あるいは夜なのに起きて「拷問」をされたり…。そう、拷問だ。あいつらは「調教」とか「再教育」と言ってるが実質は拷問そのものだ。もうすでに時間という概念がぼんやりとしていてはっきりしない。でもそれでもどうでもいい。俺は、どうせ、もう今までの世界に帰ることはできないのだから…。僅かな可能性を考え、その度に同じ答えが導き出され、諦めのため息をつくのも何度目になるのか。力なく目を開ける。机の上に置いてある鏡に目が止まる。何気なく視線を鏡に映してみる。と、そこにはやせ衰え力なく生気もない俺の顔が映っている。…はずだった。……、…何かが違う。よくよく見ると予想に反して、俺の顔は、無駄なく引き締まった筋肉に、眼光が鋭く輝いていて少し血走った、力のみなぎった顔つきだった。これほど生きている感じがしない生活をしてるのに、どうしてなんだろう?ふと映っている姿の首から下を視線が捕らえる。俺は真新しいユニフォームに身を固めていた。…身体の動悸が激しくなる。理由はこれか。このユニフォームは取り上げられていた本物のユニフォームと同時に教官から渡されたものだ。普通のオナニーで射精ができないことを知った時、教官からユニフォームオナニーという「必殺技」を教わった。インナーを穿かないでユニフォームを生穿きし−俺が監禁されていた時と同じ格好だ−、勃起したチンポをツヤツヤのサカパンでシゴくと、驚くほど刺激が増幅されるのだ。そんな恥ずかしいこと…とためらう俺の心は次第に麻痺していった。もちろんいつでも射精ができるわけではない。午前は一般生徒と同じような「授業」を受け−一般生徒とは異なり射精は自由だったが勃起したチンポを普通にシゴいても射精できなかった−、午後の教官から個人的な指導を受けている際の射精も厳禁というか、許可を得なければならなかった。自由時間のみは射精が無制限に許可されており、一般生徒からは果てしなく羨ましがられたが、勃起して我慢汁があふれているのにシゴいても射精できないというのは、もしかしたら物理的に射精ができない状態よりもつらいかもしれない。いやもしかすると、教官はわざと苦しめるために自由時間を設定し射精を許可してるかもしれないのだ。最初はジャージを生穿きしてオナニーをした。ユニフォームよりも身体を隠すことができるからだ。だんだんジャージでは感じなくなってきて、次が公式戦用のユニフォームだった。刺激に慣れていくせいかだんだん感じなくなっていくのが怖い。でも身体は射精を求めて行動していく…。今着ているユニフォームは、本当は部活公式のものではなく、他人がどこかで勝手に作ったはずのいわばニセモノのユニフォームだ。俺はそれをインナーも穿かず素肌の上に生穿きしている。こんなあられもない姿を、どこかで監視されているはずなのだが、俺はそんなことよりも射精がしたかった。前の俺を知ってる部活関係者が「目を覚ませ!」とばからいにこのユニフォームを剥ごうとすれば、俺は逆にムキになって絶対に脱ぐまいと必死に抵抗するに違いない。こういうのを悪魔に魂を売ったというのだろうか?それくらいこのユニフォームは力を持っていた。具体的にどこというのは分からないけど、このツヤツヤ感、僅かにダボッとした通気性、雄々しさを感じさせるデザイン、生地の内側と肌が擦れる時の鳥肌が立つような感触…、あれこれ考えているとサカパンの中に先ほどの湿り気とは別の新たなシミを作っていた。俺は目を瞑り、片手をシャツの上からメーカーのロゴマーク・学校名のプリント・胸の番号と伝わらせていき、さらにサカパンの方に向かってゆっくりと下ろしていった。大きく暖かい息が口から漏れている…。
「なるほど、睾丸調教されている貴之には射精できるというのは逆に苦痛なんですね?許されていて、さらにやりたくても、できないのだから。」
「そう、貴之は一般生徒のように射精を禁止する必要は全くない。むしろ積極的に公認することで逆に別の苦しみを味わうことになる。そんな時逃げ道を用意しておくことによって、貴之の進路を自在にコントロールできるわけだ。」
「進路をコントロールする…、これが再教育ということですか?」
「近い。人間はすることがなくなり、余計なことを考えなくなると、手持ち無沙汰を解消するために性機能が活発化する。これは娯楽の有無や質量と出生数が反比例することからも窺える。ここを押さえることによって思考そのものをコントロールすることができ…さらに、コントロールされた思考や自己に対して、積極的に正当化する心理が働く。こうしてコントロールされた後の自分を受け入れること、これこそが再教育だ。これは何も当学園オリジナルというわけではない。歴史上『再教育』と呼ばれる活動の裏には、多かれ少なかれこの原理が貫かれている。特にある程度成功したものについては顕著だ。」
「なるほど…。」
曖昧にうなずいたものの、智也には「歴史上の『再教育』」と言われてもピンとこない。
「相田教官の前歴は先ほど話したね?彼は警察のエリートとして固い思想教育を受け、また厳しい訓練に耐え強靱な精神力を持っていた。その思想を元に今度は協力者という名のスパイを養成し、様々な組織に植え込んでいく…。そんな彼が今では我々の強力なスタッフとして自らの使命を果たそうとしている。そういうことだ。」
智也にも何のことかぼんやりながら分かる
- category
- 部活
- 2015⁄12⁄12(Sat)
- 00:32
祥司と陽平
名前 祥司(12歳)中1
身長 150cm
体重 39kg
部活 テニス部
精通/オナニー 小6/中1
実は同性愛で同級生が好きだった時期があったが今はあきらめて、
毎晩ネットで拾った動画をおかずにしている。
背が小さいことが悩み。
名前 陽平(12歳)中1
身長 165cm
体重 49kg
部活 サッカー
精通/オナニー 小4/小4
小4の頃からショタビデオの出演している。
同性愛であり、実は祥司と同じ中学であった。
祥司の学校はマンモス校で学年の人数が多いため祥司が気付いていないが、
陽平は気づいている。
------------
あぁ、なんて幸せなんだろうか。
こんなことで簡単にお金がもらえてタイプの子とこんなことができる…
5時間ほど前。
「ねぇ、君?」
「はい?」と突然若い男性に声を掛けられた。
「お金欲しくない?」と淡々とその男性は言う。
(え?)と思いつつもボクは「はい」と答えた。
いったいなんだろう…?
「ちょっと気持ち良い仕事をあのお兄さんとするだけなんだ。」
すると向こうの黒い車から出てきたお兄さんとはボクと同い年くらいの少年じゃないか!!
「えっ…どんな仕事なの…?」
「危なくないよ。っていうか多分ハマるかもね」
とニヤニヤしながら男性は言う。
何も言わずにボクの手を引っ張り車に乗せられた。
隣にはその仕事を一緒にするという同い年かも知れない少年が乗っていて
ボクは心臓がバクバクして声が掛けられない…
そのとき
「君の名前なんていうの?」と少年が突然聞いてきた。
はっ!とボクはびっくりしたが、すぐに
「祥司です…君は…?」
「陽平。よろしくな。祥司はいくつなの?」どんどん質問攻めだ。
「12歳だよ、陽平さんは?」
なぜか分からないが心臓がバクバクして止まらない。目を合わせる事ができないから走ってる
外の風景を見ていた。
「おぉ!同い年じゃん!俺も12歳」
実を言うと、ボクは同性愛だった。だからこれは一目ぼれなのかもしれない…
と思いつつ少し沈黙が車内に走った。
しばらくするとさっきボクを誘った男性が話し始めた。
「仕事の内容って言うのがね、ビデオの撮影なんだけどさ、ビデオの内容がね…」
ボクは何のビデオか分かったような気がした。
実を言うとその系統の動画をたくさん持っていて毎晩のおかずにしているからである。
「ショタビデオなんだ。」とまた淡々に言っていた。
ボクは少しなぜだかうれしかった。
なぜならこの一目ぼれの子と出来るからである。
顔にうれしそうなのが出ていたからなのか
「うれしいのか?」と陽平に聞かれて赤面させてしまった。
「陽平さん…とするの…?」
「そうだよ、俺、かなりタイプw後、俺は陽平で良いからな」
「うん、陽平」
…そういえばお金いくらくれるのか聞いてなかったな…
そのまま車はある部屋へと走り続けていった。
「さぁ、着いたぞ、降りろ」またもや淡々にいう。
(この人感情あんのかな~?)と思いつつ
着いたところはマンションだった。
「何でマンションなの?」と男性に言ったつもりだったけど
陽平が「マンションだと色んな設備が整ってるからだよ」
と答えてれた。
すぐに「バクバク…ドキドキ…」になる。
マンションの最上階の一番奥まで歩く間ボクはずっと陽平と一緒に歩いていた。
ドキドキ… 緊張…?それとも恋…?
この前の恋で散々だったのに…また…
陽平はボクのことどうみてるのかな…
初めてだからなんとも思ってないよねきっと…
部屋に入るとそこにはベッドと小さい棚と別室には箪笥が置かれていた。
「普通の部屋じゃないか…」と小さい声で言ってしまった
「なんか期待したの~?」陽平がボクに顔を近づけて言ってきたので
「そっそそんな…そういうことじゃないよ」とドキドキになりながら答えた。
テーブルがおいてある部屋に陽平が座った後座ってしばらくすると
さっきの男の人がカメラと三脚を持って部屋に来た。
「とりあえず自己紹介のシーンを撮影してキスをしてもらおうと思うから、お風呂入って着てね。」
「え?一緒に…?」と聞くと「どっちでもいいよw」って陽平が言ってきた。
またドキドキドキドキ…が始まった…
すると突然「あっ、洗面所に衣装があるからそれ着たら奥のベッドがある部屋にきて」と淡々に。
もう慣れた…あの淡々さには。
身長 150cm
体重 39kg
部活 テニス部
精通/オナニー 小6/中1
実は同性愛で同級生が好きだった時期があったが今はあきらめて、
毎晩ネットで拾った動画をおかずにしている。
背が小さいことが悩み。
名前 陽平(12歳)中1
身長 165cm
体重 49kg
部活 サッカー
精通/オナニー 小4/小4
小4の頃からショタビデオの出演している。
同性愛であり、実は祥司と同じ中学であった。
祥司の学校はマンモス校で学年の人数が多いため祥司が気付いていないが、
陽平は気づいている。
------------
あぁ、なんて幸せなんだろうか。
こんなことで簡単にお金がもらえてタイプの子とこんなことができる…
5時間ほど前。
「ねぇ、君?」
「はい?」と突然若い男性に声を掛けられた。
「お金欲しくない?」と淡々とその男性は言う。
(え?)と思いつつもボクは「はい」と答えた。
いったいなんだろう…?
「ちょっと気持ち良い仕事をあのお兄さんとするだけなんだ。」
すると向こうの黒い車から出てきたお兄さんとはボクと同い年くらいの少年じゃないか!!
「えっ…どんな仕事なの…?」
「危なくないよ。っていうか多分ハマるかもね」
とニヤニヤしながら男性は言う。
何も言わずにボクの手を引っ張り車に乗せられた。
隣にはその仕事を一緒にするという同い年かも知れない少年が乗っていて
ボクは心臓がバクバクして声が掛けられない…
そのとき
「君の名前なんていうの?」と少年が突然聞いてきた。
はっ!とボクはびっくりしたが、すぐに
「祥司です…君は…?」
「陽平。よろしくな。祥司はいくつなの?」どんどん質問攻めだ。
「12歳だよ、陽平さんは?」
なぜか分からないが心臓がバクバクして止まらない。目を合わせる事ができないから走ってる
外の風景を見ていた。
「おぉ!同い年じゃん!俺も12歳」
実を言うと、ボクは同性愛だった。だからこれは一目ぼれなのかもしれない…
と思いつつ少し沈黙が車内に走った。
しばらくするとさっきボクを誘った男性が話し始めた。
「仕事の内容って言うのがね、ビデオの撮影なんだけどさ、ビデオの内容がね…」
ボクは何のビデオか分かったような気がした。
実を言うとその系統の動画をたくさん持っていて毎晩のおかずにしているからである。
「ショタビデオなんだ。」とまた淡々に言っていた。
ボクは少しなぜだかうれしかった。
なぜならこの一目ぼれの子と出来るからである。
顔にうれしそうなのが出ていたからなのか
「うれしいのか?」と陽平に聞かれて赤面させてしまった。
「陽平さん…とするの…?」
「そうだよ、俺、かなりタイプw後、俺は陽平で良いからな」
「うん、陽平」
…そういえばお金いくらくれるのか聞いてなかったな…
そのまま車はある部屋へと走り続けていった。
「さぁ、着いたぞ、降りろ」またもや淡々にいう。
(この人感情あんのかな~?)と思いつつ
着いたところはマンションだった。
「何でマンションなの?」と男性に言ったつもりだったけど
陽平が「マンションだと色んな設備が整ってるからだよ」
と答えてれた。
すぐに「バクバク…ドキドキ…」になる。
マンションの最上階の一番奥まで歩く間ボクはずっと陽平と一緒に歩いていた。
ドキドキ… 緊張…?それとも恋…?
この前の恋で散々だったのに…また…
陽平はボクのことどうみてるのかな…
初めてだからなんとも思ってないよねきっと…
部屋に入るとそこにはベッドと小さい棚と別室には箪笥が置かれていた。
「普通の部屋じゃないか…」と小さい声で言ってしまった
「なんか期待したの~?」陽平がボクに顔を近づけて言ってきたので
「そっそそんな…そういうことじゃないよ」とドキドキになりながら答えた。
テーブルがおいてある部屋に陽平が座った後座ってしばらくすると
さっきの男の人がカメラと三脚を持って部屋に来た。
「とりあえず自己紹介のシーンを撮影してキスをしてもらおうと思うから、お風呂入って着てね。」
「え?一緒に…?」と聞くと「どっちでもいいよw」って陽平が言ってきた。
またドキドキドキドキ…が始まった…
すると突然「あっ、洗面所に衣装があるからそれ着たら奥のベッドがある部屋にきて」と淡々に。
もう慣れた…あの淡々さには。
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- ショタ小説2
- 2015⁄12⁄12(Sat)
- 00:30
夏の日、監房
「うあぁっ…!」
ついに捕まった。僕は全力疾走中に後からシャツをつかまれて倒れ込んだ。もう逃げられない。
その瞬間、僕の心を支配したのは、恐怖と絶望と羞恥心、そして後悔。
「約束は守ってもらうからな!」
僕の視界のなかで、陽に灼けた男の子が僕を見下ろしてそういった。ヒロ。僕のクラスメートで小学6年生。
普段は学校の野球部で活躍している。すこし癖のある髪を短めに刈ったヒロが口元を歪ませている。
こういうヒロの表情をなんて言うんだろう。シギャクテキ?
いつもなら整った感じのする彼のほっそりとしたあごも、今の僕にはひどく攻撃的に見える。
「………」
むしあつい夏の公園のグラウンドに座り込んで、僕はなにも言えなかった。
あまりにも高まった緊張のせいかなのかぼやけてしまった視界に、今度は二人の人影が入り込んできた。
二人もやっぱり僕のクラスメートだ。その片方は不満そうな表情を、もう片方は期待に満ちた表情を僕に向けている。
それぞれが、僕が途中で逃げ出したことへの怒りと、これから起こることへの好奇心の現れなんだと僕は思った。
三対一。これで僕が逃げ出すチャンスは完全に失われた。これから僕の身に起こることを想像して、僕は心の底から後悔した。
もし全力疾走でなんとかヒロから逃げ切れていれば。もしこの賭けに負けていなかったら。
いや、野球部のヒロの足に僕が勝てるわけは最初からなかったし、このカケだって勝てる保証はなかったんだ。
僕がそもそもこんなゲームに参加していなければこんな恥ずかしい目に遭うことは…
ぐらり。両うでを痛いぐらいにつかまれてひっぱられ、僕ははっとした。
心の中に今までに感じたことのないほどの苦い感情が広がった。僕がどんなに後悔しても目の前の現実ってものは変わらないんだ。
両脇のクラスメートが僕を立ち上がらせ、「目的」の方向へ向けた。公園のすみにあるコンクリート造りでタイルばりの四角い建物が見える。
公園におとずれた人が用を足す為だけにあるそれは、今日、僕の為の監房に、なる。
きっかけは些細なできごとだった。僕ら四人は近所の公園に集まっていた。
「ここの遊具でいつものように鬼ごっこ。ただし…」
普通の遊びに飽きたヒロたちが、賭けを思いついたんだ。
「…一番最後に鬼だった人は、トイレでシコってもらいまーす!」
公園の時計でながい針が0分の所に来るまで鬼ごっこをして、最後まで鬼だった子がトイレで…
…他の三人が見ている前でマスターベーションをする。そういうことらしい。
本気なの…?と思ったけど、本気らしい。ヒロが、異存はないね?と一応確認を取る。
僕は…正直あまり乗り気じゃない。もちろん僕はマスターベーションというものを、したことはある。
初めてそれを知ったのは、合宿で一緒になった中学生から話を聞いた時だった。
できない。他の人にそんなところを見せるなんて。一人でもあんなに悪いことをしたような気分になるのに…
でも…今ヒロ達に僕が反対したら?クラスメートの反論が思い浮かぶ。
「それじゃあ、俺ら3人だけで遊ぶから、お前は好きにすれば?」「みんなの前でしたくないんだったら、鬼にならなければいいんだよ。」
何故か、あんなに嫌悪感があった僕の心が、賭けに参加する方に急激に傾き始めていた。
大丈夫。実際にしなきゃいけないのは四人にひとり。僕は鬼ごっこには自信があるし、それこそ本当に鬼にさえならなければ全く問題無い。
その時は、勝手に三人でトイレにでも何にでも入ってればいいんだ。それに…ちょっとだけエッチなことにも興味があるし、その時はその時だし…
「それで、お前もやるんだな?」
聞かれた。
「あ…、うん。僕、やる。」
答えた。
ついに捕まった。僕は全力疾走中に後からシャツをつかまれて倒れ込んだ。もう逃げられない。
その瞬間、僕の心を支配したのは、恐怖と絶望と羞恥心、そして後悔。
「約束は守ってもらうからな!」
僕の視界のなかで、陽に灼けた男の子が僕を見下ろしてそういった。ヒロ。僕のクラスメートで小学6年生。
普段は学校の野球部で活躍している。すこし癖のある髪を短めに刈ったヒロが口元を歪ませている。
こういうヒロの表情をなんて言うんだろう。シギャクテキ?
いつもなら整った感じのする彼のほっそりとしたあごも、今の僕にはひどく攻撃的に見える。
「………」
むしあつい夏の公園のグラウンドに座り込んで、僕はなにも言えなかった。
あまりにも高まった緊張のせいかなのかぼやけてしまった視界に、今度は二人の人影が入り込んできた。
二人もやっぱり僕のクラスメートだ。その片方は不満そうな表情を、もう片方は期待に満ちた表情を僕に向けている。
それぞれが、僕が途中で逃げ出したことへの怒りと、これから起こることへの好奇心の現れなんだと僕は思った。
三対一。これで僕が逃げ出すチャンスは完全に失われた。これから僕の身に起こることを想像して、僕は心の底から後悔した。
もし全力疾走でなんとかヒロから逃げ切れていれば。もしこの賭けに負けていなかったら。
いや、野球部のヒロの足に僕が勝てるわけは最初からなかったし、このカケだって勝てる保証はなかったんだ。
僕がそもそもこんなゲームに参加していなければこんな恥ずかしい目に遭うことは…
ぐらり。両うでを痛いぐらいにつかまれてひっぱられ、僕ははっとした。
心の中に今までに感じたことのないほどの苦い感情が広がった。僕がどんなに後悔しても目の前の現実ってものは変わらないんだ。
両脇のクラスメートが僕を立ち上がらせ、「目的」の方向へ向けた。公園のすみにあるコンクリート造りでタイルばりの四角い建物が見える。
公園におとずれた人が用を足す為だけにあるそれは、今日、僕の為の監房に、なる。
きっかけは些細なできごとだった。僕ら四人は近所の公園に集まっていた。
「ここの遊具でいつものように鬼ごっこ。ただし…」
普通の遊びに飽きたヒロたちが、賭けを思いついたんだ。
「…一番最後に鬼だった人は、トイレでシコってもらいまーす!」
公園の時計でながい針が0分の所に来るまで鬼ごっこをして、最後まで鬼だった子がトイレで…
…他の三人が見ている前でマスターベーションをする。そういうことらしい。
本気なの…?と思ったけど、本気らしい。ヒロが、異存はないね?と一応確認を取る。
僕は…正直あまり乗り気じゃない。もちろん僕はマスターベーションというものを、したことはある。
初めてそれを知ったのは、合宿で一緒になった中学生から話を聞いた時だった。
できない。他の人にそんなところを見せるなんて。一人でもあんなに悪いことをしたような気分になるのに…
でも…今ヒロ達に僕が反対したら?クラスメートの反論が思い浮かぶ。
「それじゃあ、俺ら3人だけで遊ぶから、お前は好きにすれば?」「みんなの前でしたくないんだったら、鬼にならなければいいんだよ。」
何故か、あんなに嫌悪感があった僕の心が、賭けに参加する方に急激に傾き始めていた。
大丈夫。実際にしなきゃいけないのは四人にひとり。僕は鬼ごっこには自信があるし、それこそ本当に鬼にさえならなければ全く問題無い。
その時は、勝手に三人でトイレにでも何にでも入ってればいいんだ。それに…ちょっとだけエッチなことにも興味があるし、その時はその時だし…
「それで、お前もやるんだな?」
聞かれた。
「あ…、うん。僕、やる。」
答えた。
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- SS
- 2015⁄12⁄09(Wed)
- 00:39
五感で洗脳
「どうもー」
軽いノックの直後、間を置かず『トレーナー室』という札が掛けられた扉が勢い良く開けられた。
部屋の主は椅子に座ったま、椅子を回転させて訪問者の方を振り返った。
「シュウ、お前また5分遅刻だぞ」
シュウと呼ばれた少年は、上下とも青いサッカーシャツとサッカーパンツを身に付け、足には踵を踏み潰したスニーカーを突っ掛けていた。膝下まで伸ばされたサッカーストッキングの脛部分は盛り上がり、シンガードを装備していることが分かる。シュウはシューズケースを片手でぶら下げながら、もう一方の手でくせっ毛が跳ねる頭を掻いた。頭の中心線をやや長めに残した髪の毛が、フラフラと揺れた。部屋の窓から差し込む陽光を反射し、サッカーシャツとサッカーパンツの生地が輝く。シャツに縦に走るシャドーストライプとVネックの首周りの白い筋が、デザイン上のアクセントとなっていた。
「すんません。でも、時間ピッタリに来られても、ムカイせんせも困るっしょ?」
部屋の主は椅子から立ち上がると、シュウを一睨みしてから苦笑した。
「お前らしい屁理屈だな。部活や試験で遅刻してなけりゃいいけどさ」
シュウは肩を竦めながら笑って応えた。
「今日はいつもと違う部屋を使うから、付いてきな」
「ほーい。了解っす。ムカイせんせ」
廊下を歩くムカイの横に並び、シュウはムカイを勝手に世間話相手にしながら歩き始めた。
シュウが招き入れられた部屋は、普段シュウ達高等部の生徒が足を踏み入れることの無い大学院研究棟の地下にあった。
壁や床はコンクリート打ちっ放しのままで、蛍光灯の白々しい光が殺風景な室内を無機質に照らしていた。何も無ければフットサルコートくらいは取れそうな部屋だったが、中央にはフリーアクセスのために床上げされた巨大な台が陣取っている。金属の床と本来のコンクリートの床との間で大量のケーブルが波打っている様子が見えた。ムカイは数段の金属製の階段を昇り、幾つも並んだコンピュータラックの一つの扉を開けた。トレイを引き出し、液晶ディスプレイを立てると、キーボードで何やら操作を始めた。
室内をキョロキョロと見回していたシュウは、ムカイが弄るコンピュータラックよりも、その横に並ぶ白い卵状の何かに強く興味を惹かれていた。その全高はムカイの背よりも高く、全周は大人一人では抱え切れない程の太さで、人一人であれば立ったまま入れそうに思える程の大きさだった。そんな巨大が卵が、全部で5つ、台の上に並んでいた。
ムカイはキーボードを操作しながら、シュウに話し掛けた。
「指示通り、ちゃんとユニフォーム着てきたんだな」
シュウは頭の後ろで両手を組みながら、空調や機械群の冷却ファンの風切り音に負けないよう、声を張り上げて答えた。
「本番に近い状況を作る必要があるから、って言われりゃ、そりゃね」
蛍光灯の灯りの下で、シュウのサッカーシャツとサッカーパンツは強い光沢を放っていた。
「スパイクも持ってきただろ?」
「もちろん」
「じゃあ、ちゃっちゃと履き替えて、上がっといで。床がコンクリや鉄だから、歩き辛いだろうけど」
「りょーかい」
シュウはスニーカーを無造作に脱ぎ捨てると、床に膝をつきスパイクに履き替え始めた。
シュウは高等部のサッカー部員で、試合ではよくボランチのポジションを務め、周りのMFやFWを巻き込んで守備から一気に攻撃に転じる起点役を得意としていた。
シュウが通う高等部は、大学に付属しキャンパスも隣接していることから、大学の教員陣が高校生の指導に当たることも少なくなかった。ムカイもそうした内の一人で、人間環境工学部に講師として勤務する傍ら、高等部の部活動のトレーナー役も務めている。
シュウも一人の運動選手として、フィジカルとメンタルの両面でムカイの世話になっていた。
そのムカイから声を掛けられたのが数日前。動体視力と空間把握力を鍛えながらも、目にかかるストレスを緩和するトレーニングも行なえるという新たな技術と装置を開発したので、その実験に参加してほしい、という内容だった。シュウは、普段から気軽な兄のように接してくれるムカイに全幅の信頼を置いていたため、二つ返事で快諾した。
台の上に並ぶ巨大な卵が、その装置なんだろうな。面白そう。早く使ってみたいな。
そんなシュウの期待を後押しするかのように、プシュッと空気が漏れるような音を立てながら、卵の内の一つが割れ始めた。
「おっ」
シュウは思わず声を上げていた。卵の殻に長方形の筋が生じ、その部分が手前に迫り出し、やがて上方に向かってスライドし始めた。その長方形は扉であり、姿を現わしつつある卵の内部は、純白の殻とは対照的に漆黒だった。扉の上辺が卵の頂点と同じ高さまで達すると、今度は扉が左右のアームに支えられてほぼ水平に跳ね上がった。蛍光灯の灯りが卵の中を照らすようになると、そこには黒色の革かビニルで覆われた一人分の座席が設けられているのが分かった。
「これが、動体視力と空間把握力を訓練するための新装置」
期待に浮き足立つシュウに対して冷静な表情のムカイが、説明を始めた。
「シュウはボランチとして、時にはゲームメイクしなければならない立場であるからな。何よりもピッチ全体を立体的に認識しながら自分と周囲を動かさないとならない。これはサッカーのコートや試合の動きのシミュレータみたいなもんだが、完全に集中して取り組むためには、先ず外界の情報を遮断した状況を作らないとならない。そのための装置ってわけだ」
「へぇー、すげぇ」
想像以上の大掛かりな仕掛けを前に、シュウは素直に感嘆の声を上げた。
「さぁ、この中に座ってごらん」
シュウは卵の中の黒いシートに腰掛けた。このシートはソファのようなゆったりとした座り心地で、フットレストやアームレスト、そしてヘッドレストを備えていた。シートは卵型の下部から上部にかけて斜めに設置されていたため、深く腰掛けるとリクライニングした体勢で全身をシートに預ける状態となる。
「座り心地はどうだ?」
「すげー。良過ぎっすよコレ。このまんま寝ちゃいそう」
ムカイの問い掛けに答えると、シュウはニッと笑って見せた。少しずれたサッカーシャツの襟元からは白いインナーシャツが、そしてサッカーパンツの裾からは同色の青いスパッツが見え隠れした。光沢感に富んだユニフォームから伸びる腕と脚には、日頃の基礎練習の成果かバランスの取れた筋肉が付いていた。シュウは特に恵まれた体格ではなかったが、その体は着実の大人の漢として成長しつつあった。
「この装置は完全防音だし光も完全に遮蔽するからなぁ。シュウのことだから本当に寝ちまうかもな」
ムカイの言葉にシュウは少し不貞腐れて見せた。
「んなワケないっしょ」
「ま、視覚のリラックスも目的の一つだから、状況によっては寝てくれてもいいんだ。装置の中の様子は全てモニタリングしてるから、訓練に戻るタイミングでも寝てるようなら呼び掛けてやるよ。異常が生じたらすぐに蓋が開くようになってるし、それでも起きないようなら直接俺が殴ってやる」
シュウはいたずらっ子のような笑みを浮かべた。ムカイは説明を続ける。
「先ずその上のヘルメットを被るんだ。ゴーグル部分は内側がスクリーンになっていて、視野全体を覆うように映像を表示することができる。蓋が閉まると無音になるけど、慌てるなよ。先ずサッカーのコートを模した映像が表示されて、その中をシュウ自身が走ったり飛び回ったりするような動画が流れる。他のプレイヤーもてんでバラバラに動いているから、それらとの距離感を常に意識しながら映像を見続けるんだ。途中、高速で動いたり高く蹴り上げられた状態のボールが登場する。それは動体視力の訓練なので、しっかり目で追うこと。視覚のリッラクスのためには、サッカーとは関係の無い映像が流れるので、それはボケッとしながら眺めてればいいよ。時には文章も表示されるけど、それも特に意味を考えずに眺めてればいい。分かったか?」
「んー、思ったより複雑なんすね」
考え込むような表情でムカイの言葉を反芻するシュウの前に、ムカイは顔を突き出した。シュウは思わずムカイの顔を至近に見詰めた。
「ま、あまり考えず、映像に身を任せてれば大丈夫。これは俺が作った装置なんだから」
視線を合わせたムカイから力強く言われ、シュウの表情が急に柔らいだ。
「そっすね。ムカイせんせ」
シュウの素直な言葉を聞いたムカイは、満足そうな笑みを浮かべて装置から一歩退いた。
「じゃあ、シュウ、そのヘルメットを被って」
「りょーかい」
シュウは上に手を伸ばすと、フルフェイスのヘルメットを引き下ろして頭に被った。ヘルメットはアームによって装置の天井からぶら下げられ、アームには多くのケーブルや管が巻き付けられていた。
「ムカイせんせ、OKっすよ」
「うん。じゃあ、始めるよ」
ムカイがキーボードを操作すると、卵の蓋がゆっくりと閉まり始めた。シュウは頭部をヘルメットに覆われた状態で、全身をシートに預けた。蓋が密着した瞬間、それまで聞こえていた風切り音が全て途絶え、一方でシュウの視界には広大なサッカーコートが広がった。
ムカイが見詰めるディスプレイには、微弱な赤外線の投射と反射によって捉えられたシュウの瞳の動きがトレースされており、またスピーカーからは装置内の音が流れ続けていた。当初は視界を覆うスクリーンの全ての領域に目を配っていたシュウであったが、視覚以外が無感覚な状況が続き、またスクリーン上の世界に埋没している内に、全ての知覚をスクリーンの映像に支配されるようになっていた。他のプレイヤーが誰もいなくなったコートの上で、シュウはひたすらボールの動きを追っていた。シュウの瞳は、ボールが動くように動き、ボールが止まると共に止まる。正面の位置に止まったままのボールを、シュウは何らの疑問も抱くこと無くじっと見詰め続けていた。ムカイの前のディスプレイ上で、シュウの瞳を示す表示は一箇所に留まったままで、スピーカーからは規則正しい呼吸音が微かに聞こえてきていた。
ムカイは微かに笑い、呟いた。
「映像に対する被暗示性が極限に達したら、いよいよ本番開始だな」
スクリーン上の映像を制御するプログラムが、自動的に次のフェーズへ移行した。
シュウの前に広がるサッカーコートが、次第に暗い闇の中へ落ち込んでいく。同時に、サッカーボールは一つの光点へと変化していった。やがてシュウが見る世界は、星がたった一つだけ輝く闇深い宇宙へと姿を変えた。それでも、シュウは唯一の星を見詰め続け、そこから目を離そうとはしなかった。
突然、星を中心に白い文字が浮かび上がった。
【私に従え】
文字はすぐに消え、シュウの視界は星が一つ輝くだけの静謐な宇宙へと戻った。しかし再び、文字が現われる。
【私に従え】
そして暗転。
文字の表示と暗転とが数回繰り返される。だがそれでも、シュウの瞳は星を見詰める位置のまま、動かずにいた。シュウの知覚に於いては、まるでサッカーボールであった星が、シュウに語り掛けてくるように認識されていた。シュウの視線がぶれないことを確認したプログラムが、次々と文字を描き出す。
【私の言葉に従え】
【私の言葉は絶対だ】
【お前は私の言葉に従う】
【お前は忠実な下僕だ】
【お前は…
やがて、スピーカーからはシュウの声が聞こえ始めた。
『私はあなたに従います…あなたの言葉は絶対です…私はあなたの忠実な下僕です…』
シュウはスクリーンに表示された言葉を自分自身の立場に受け入れ、それを無表情に繰り返していた。その内容が、次第に変わっていく。
『私は…トレーナーのムカイ先生の下僕です…俺はムカイ先生のものです…ムカイ先生は俺のご主人様です…ご主人様の命令は絶対です…』
ある瞬間からスクリーン上の文言が一変し、シュウが呟く言葉にも大きな変化が生じた。
『俺はご主人様を愛してます…俺は仲間になるみんなのことを愛してます…俺は男が…男がっ好きっです…俺はっ男で抜いてっますっ…』
シュウの言葉には感情を滲むようになっていた。シュウの瞳は視界の中を激しく動き出した。
『俺っ、好きっ、男っ、はぁっ、ご主人様っ、んっ、仲間っ、あっ、んっ…』
装置内に設置された赤外線カメラは、シュウが両手でサッカーパンツの上から陰茎をこする様子を映し出していた。
『んはっ、俺っ、気持ちいっ、男のことっ、ユニ、サカパンっ、気持ちいぃっ、あっ、俺っ、射精っ、下僕っ、抜いたらっ、下僕になれっるっあああっ』
シュウの全身がビクビクと痙攣し、ヘルメットに繋がったアームとケーブル群が大きく揺れる。射精の瞬間、シュウの瞳は再び視界の中心に固定され、そして消えた。
卵型の装置の蓋が開く。蛍光管の灯りに照らされたのは、ヘルメットを被ったまま涎を垂らし、勃起によって盛り上がったサッカーパンツを精液で濡らして気絶するシュウだった。
ムカイがヘルメットを外してやると、シュウは手の甲で目をこすりながら周囲の様子をうかがった。そしてムカイが自分のことを見詰めていることに気付くと、シートから上半身を起こして姿勢を正した。
「ご主人様」
シュウは表情を失った目を真っ直ぐにムカイに向け、一礼した。
「俺は、ご主人様の忠実な下僕です」
その平坦な口調に、感情豊かな本来のシュウの面影は無かった。
「俺は、ご主人様を愛しています。だから…。んっ」
シュウの両手は再び自身の股間へと伸びる。精液で濡れたサッカーパンツ越しに、シュウは勃起した陰茎をこすり始めた。
「俺はっ、ご主人様でっ、抜きますっ。俺っ、下僕だからっ、抜くっ、抜きますっ、抜く抜くっ」
シュウは上半身を少し前傾させながら、そしてムカイの顔を見詰めながら、手を激しく動かしていた。
「これはこれで、いい感じの壊れ方だな、シュウ」
ムカイは独り言ちた。
「俺、サカパン穿いて抜きますっ、気持ちいいですっ、ご主人様っ、見てくだっさいっ俺の勃起っ俺のオナニーっ俺のあっあっあぁっ…」
シュウは再び射精した。全身をガクガク震わせながらも、視線はムカイのことを捉えようと必死で泳いだ。
「視覚への刺激だけだと、柔軟性に欠けた暗示になっちまうな。他の実験結果が揃ったら、ちゃんと作り直してやるからな」
ムカイは装置内部に手を伸ばすとヘルメットを引き下ろし、射精直後で放心状態のシュウの頭部に被せる。シュウは「ご主人様」と呟きながらも、ムカイにされるがままになっていた。
「ンムッ」
シュウがくぐもった声を上げた直後、シュウの全身が脱力した。ムカイはシュウをシートの上に寝かせると、装置の蓋に手を掛けた。
「疲れたろ。暫くこの中で寝てるんだ」
再び、シュウは卵の中に密封された。
「さぁ、この中に座ってごらん」
ムカイの声に従い、一人の少年が卵の中のシートに腰を下ろした。彼は、横に並ぶ卵の中に精液にまみれ人格を破壊された少年が囚われていることに、そして自分も同様の姿に変えられることに、気付いていない。一方、スクリーンから与えられる映像の世界で快感と休息を交互に貪るシュウもまた、新たな少年の来訪を感知することは無かった。
シュウが装置から出たのは、ムカイによる処置が全て完了してからのことだった。シュウには、視覚・触覚・味覚・嗅覚・聴覚の全てに働きかける洗脳プログラムが施された。このプログラムは、少年達を被験者とした実験に基いて完成されたものだった。五感全体に絶え間無い快感を与えられながら暗示による教育を刷り込まれた結果、卵の中から立ち上がったシュウは、自我を保ちながらもムカイに絶対の服従を誓う下僕として生まれ変わっていた。
汚れたユニフォームを脱ぎシャワーで体を清めるシュウは、共にシャワーに浴びる4人の少年達に欲情していた。少年達は目を合わせ、誰ともなくお互いの肉体に手を伸ばし始めた。
お互いの味を知った5人の少年は、それぞれが所属する部活動のユニフォームを身に付け、彼らの主の前に整列していた。
「シュウ」
「はい。ご主人様」
新しく与えられた青いサッカーシャツとサッカーパンツを身に付けたシュウは、ムカイからの呼び掛けに嬉しそうに笑いながら応えた。
(おわり)
軽いノックの直後、間を置かず『トレーナー室』という札が掛けられた扉が勢い良く開けられた。
部屋の主は椅子に座ったま、椅子を回転させて訪問者の方を振り返った。
「シュウ、お前また5分遅刻だぞ」
シュウと呼ばれた少年は、上下とも青いサッカーシャツとサッカーパンツを身に付け、足には踵を踏み潰したスニーカーを突っ掛けていた。膝下まで伸ばされたサッカーストッキングの脛部分は盛り上がり、シンガードを装備していることが分かる。シュウはシューズケースを片手でぶら下げながら、もう一方の手でくせっ毛が跳ねる頭を掻いた。頭の中心線をやや長めに残した髪の毛が、フラフラと揺れた。部屋の窓から差し込む陽光を反射し、サッカーシャツとサッカーパンツの生地が輝く。シャツに縦に走るシャドーストライプとVネックの首周りの白い筋が、デザイン上のアクセントとなっていた。
「すんません。でも、時間ピッタリに来られても、ムカイせんせも困るっしょ?」
部屋の主は椅子から立ち上がると、シュウを一睨みしてから苦笑した。
「お前らしい屁理屈だな。部活や試験で遅刻してなけりゃいいけどさ」
シュウは肩を竦めながら笑って応えた。
「今日はいつもと違う部屋を使うから、付いてきな」
「ほーい。了解っす。ムカイせんせ」
廊下を歩くムカイの横に並び、シュウはムカイを勝手に世間話相手にしながら歩き始めた。
シュウが招き入れられた部屋は、普段シュウ達高等部の生徒が足を踏み入れることの無い大学院研究棟の地下にあった。
壁や床はコンクリート打ちっ放しのままで、蛍光灯の白々しい光が殺風景な室内を無機質に照らしていた。何も無ければフットサルコートくらいは取れそうな部屋だったが、中央にはフリーアクセスのために床上げされた巨大な台が陣取っている。金属の床と本来のコンクリートの床との間で大量のケーブルが波打っている様子が見えた。ムカイは数段の金属製の階段を昇り、幾つも並んだコンピュータラックの一つの扉を開けた。トレイを引き出し、液晶ディスプレイを立てると、キーボードで何やら操作を始めた。
室内をキョロキョロと見回していたシュウは、ムカイが弄るコンピュータラックよりも、その横に並ぶ白い卵状の何かに強く興味を惹かれていた。その全高はムカイの背よりも高く、全周は大人一人では抱え切れない程の太さで、人一人であれば立ったまま入れそうに思える程の大きさだった。そんな巨大が卵が、全部で5つ、台の上に並んでいた。
ムカイはキーボードを操作しながら、シュウに話し掛けた。
「指示通り、ちゃんとユニフォーム着てきたんだな」
シュウは頭の後ろで両手を組みながら、空調や機械群の冷却ファンの風切り音に負けないよう、声を張り上げて答えた。
「本番に近い状況を作る必要があるから、って言われりゃ、そりゃね」
蛍光灯の灯りの下で、シュウのサッカーシャツとサッカーパンツは強い光沢を放っていた。
「スパイクも持ってきただろ?」
「もちろん」
「じゃあ、ちゃっちゃと履き替えて、上がっといで。床がコンクリや鉄だから、歩き辛いだろうけど」
「りょーかい」
シュウはスニーカーを無造作に脱ぎ捨てると、床に膝をつきスパイクに履き替え始めた。
シュウは高等部のサッカー部員で、試合ではよくボランチのポジションを務め、周りのMFやFWを巻き込んで守備から一気に攻撃に転じる起点役を得意としていた。
シュウが通う高等部は、大学に付属しキャンパスも隣接していることから、大学の教員陣が高校生の指導に当たることも少なくなかった。ムカイもそうした内の一人で、人間環境工学部に講師として勤務する傍ら、高等部の部活動のトレーナー役も務めている。
シュウも一人の運動選手として、フィジカルとメンタルの両面でムカイの世話になっていた。
そのムカイから声を掛けられたのが数日前。動体視力と空間把握力を鍛えながらも、目にかかるストレスを緩和するトレーニングも行なえるという新たな技術と装置を開発したので、その実験に参加してほしい、という内容だった。シュウは、普段から気軽な兄のように接してくれるムカイに全幅の信頼を置いていたため、二つ返事で快諾した。
台の上に並ぶ巨大な卵が、その装置なんだろうな。面白そう。早く使ってみたいな。
そんなシュウの期待を後押しするかのように、プシュッと空気が漏れるような音を立てながら、卵の内の一つが割れ始めた。
「おっ」
シュウは思わず声を上げていた。卵の殻に長方形の筋が生じ、その部分が手前に迫り出し、やがて上方に向かってスライドし始めた。その長方形は扉であり、姿を現わしつつある卵の内部は、純白の殻とは対照的に漆黒だった。扉の上辺が卵の頂点と同じ高さまで達すると、今度は扉が左右のアームに支えられてほぼ水平に跳ね上がった。蛍光灯の灯りが卵の中を照らすようになると、そこには黒色の革かビニルで覆われた一人分の座席が設けられているのが分かった。
「これが、動体視力と空間把握力を訓練するための新装置」
期待に浮き足立つシュウに対して冷静な表情のムカイが、説明を始めた。
「シュウはボランチとして、時にはゲームメイクしなければならない立場であるからな。何よりもピッチ全体を立体的に認識しながら自分と周囲を動かさないとならない。これはサッカーのコートや試合の動きのシミュレータみたいなもんだが、完全に集中して取り組むためには、先ず外界の情報を遮断した状況を作らないとならない。そのための装置ってわけだ」
「へぇー、すげぇ」
想像以上の大掛かりな仕掛けを前に、シュウは素直に感嘆の声を上げた。
「さぁ、この中に座ってごらん」
シュウは卵の中の黒いシートに腰掛けた。このシートはソファのようなゆったりとした座り心地で、フットレストやアームレスト、そしてヘッドレストを備えていた。シートは卵型の下部から上部にかけて斜めに設置されていたため、深く腰掛けるとリクライニングした体勢で全身をシートに預ける状態となる。
「座り心地はどうだ?」
「すげー。良過ぎっすよコレ。このまんま寝ちゃいそう」
ムカイの問い掛けに答えると、シュウはニッと笑って見せた。少しずれたサッカーシャツの襟元からは白いインナーシャツが、そしてサッカーパンツの裾からは同色の青いスパッツが見え隠れした。光沢感に富んだユニフォームから伸びる腕と脚には、日頃の基礎練習の成果かバランスの取れた筋肉が付いていた。シュウは特に恵まれた体格ではなかったが、その体は着実の大人の漢として成長しつつあった。
「この装置は完全防音だし光も完全に遮蔽するからなぁ。シュウのことだから本当に寝ちまうかもな」
ムカイの言葉にシュウは少し不貞腐れて見せた。
「んなワケないっしょ」
「ま、視覚のリラックスも目的の一つだから、状況によっては寝てくれてもいいんだ。装置の中の様子は全てモニタリングしてるから、訓練に戻るタイミングでも寝てるようなら呼び掛けてやるよ。異常が生じたらすぐに蓋が開くようになってるし、それでも起きないようなら直接俺が殴ってやる」
シュウはいたずらっ子のような笑みを浮かべた。ムカイは説明を続ける。
「先ずその上のヘルメットを被るんだ。ゴーグル部分は内側がスクリーンになっていて、視野全体を覆うように映像を表示することができる。蓋が閉まると無音になるけど、慌てるなよ。先ずサッカーのコートを模した映像が表示されて、その中をシュウ自身が走ったり飛び回ったりするような動画が流れる。他のプレイヤーもてんでバラバラに動いているから、それらとの距離感を常に意識しながら映像を見続けるんだ。途中、高速で動いたり高く蹴り上げられた状態のボールが登場する。それは動体視力の訓練なので、しっかり目で追うこと。視覚のリッラクスのためには、サッカーとは関係の無い映像が流れるので、それはボケッとしながら眺めてればいいよ。時には文章も表示されるけど、それも特に意味を考えずに眺めてればいい。分かったか?」
「んー、思ったより複雑なんすね」
考え込むような表情でムカイの言葉を反芻するシュウの前に、ムカイは顔を突き出した。シュウは思わずムカイの顔を至近に見詰めた。
「ま、あまり考えず、映像に身を任せてれば大丈夫。これは俺が作った装置なんだから」
視線を合わせたムカイから力強く言われ、シュウの表情が急に柔らいだ。
「そっすね。ムカイせんせ」
シュウの素直な言葉を聞いたムカイは、満足そうな笑みを浮かべて装置から一歩退いた。
「じゃあ、シュウ、そのヘルメットを被って」
「りょーかい」
シュウは上に手を伸ばすと、フルフェイスのヘルメットを引き下ろして頭に被った。ヘルメットはアームによって装置の天井からぶら下げられ、アームには多くのケーブルや管が巻き付けられていた。
「ムカイせんせ、OKっすよ」
「うん。じゃあ、始めるよ」
ムカイがキーボードを操作すると、卵の蓋がゆっくりと閉まり始めた。シュウは頭部をヘルメットに覆われた状態で、全身をシートに預けた。蓋が密着した瞬間、それまで聞こえていた風切り音が全て途絶え、一方でシュウの視界には広大なサッカーコートが広がった。
ムカイが見詰めるディスプレイには、微弱な赤外線の投射と反射によって捉えられたシュウの瞳の動きがトレースされており、またスピーカーからは装置内の音が流れ続けていた。当初は視界を覆うスクリーンの全ての領域に目を配っていたシュウであったが、視覚以外が無感覚な状況が続き、またスクリーン上の世界に埋没している内に、全ての知覚をスクリーンの映像に支配されるようになっていた。他のプレイヤーが誰もいなくなったコートの上で、シュウはひたすらボールの動きを追っていた。シュウの瞳は、ボールが動くように動き、ボールが止まると共に止まる。正面の位置に止まったままのボールを、シュウは何らの疑問も抱くこと無くじっと見詰め続けていた。ムカイの前のディスプレイ上で、シュウの瞳を示す表示は一箇所に留まったままで、スピーカーからは規則正しい呼吸音が微かに聞こえてきていた。
ムカイは微かに笑い、呟いた。
「映像に対する被暗示性が極限に達したら、いよいよ本番開始だな」
スクリーン上の映像を制御するプログラムが、自動的に次のフェーズへ移行した。
シュウの前に広がるサッカーコートが、次第に暗い闇の中へ落ち込んでいく。同時に、サッカーボールは一つの光点へと変化していった。やがてシュウが見る世界は、星がたった一つだけ輝く闇深い宇宙へと姿を変えた。それでも、シュウは唯一の星を見詰め続け、そこから目を離そうとはしなかった。
突然、星を中心に白い文字が浮かび上がった。
【私に従え】
文字はすぐに消え、シュウの視界は星が一つ輝くだけの静謐な宇宙へと戻った。しかし再び、文字が現われる。
【私に従え】
そして暗転。
文字の表示と暗転とが数回繰り返される。だがそれでも、シュウの瞳は星を見詰める位置のまま、動かずにいた。シュウの知覚に於いては、まるでサッカーボールであった星が、シュウに語り掛けてくるように認識されていた。シュウの視線がぶれないことを確認したプログラムが、次々と文字を描き出す。
【私の言葉に従え】
【私の言葉は絶対だ】
【お前は私の言葉に従う】
【お前は忠実な下僕だ】
【お前は…
やがて、スピーカーからはシュウの声が聞こえ始めた。
『私はあなたに従います…あなたの言葉は絶対です…私はあなたの忠実な下僕です…』
シュウはスクリーンに表示された言葉を自分自身の立場に受け入れ、それを無表情に繰り返していた。その内容が、次第に変わっていく。
『私は…トレーナーのムカイ先生の下僕です…俺はムカイ先生のものです…ムカイ先生は俺のご主人様です…ご主人様の命令は絶対です…』
ある瞬間からスクリーン上の文言が一変し、シュウが呟く言葉にも大きな変化が生じた。
『俺はご主人様を愛してます…俺は仲間になるみんなのことを愛してます…俺は男が…男がっ好きっです…俺はっ男で抜いてっますっ…』
シュウの言葉には感情を滲むようになっていた。シュウの瞳は視界の中を激しく動き出した。
『俺っ、好きっ、男っ、はぁっ、ご主人様っ、んっ、仲間っ、あっ、んっ…』
装置内に設置された赤外線カメラは、シュウが両手でサッカーパンツの上から陰茎をこする様子を映し出していた。
『んはっ、俺っ、気持ちいっ、男のことっ、ユニ、サカパンっ、気持ちいぃっ、あっ、俺っ、射精っ、下僕っ、抜いたらっ、下僕になれっるっあああっ』
シュウの全身がビクビクと痙攣し、ヘルメットに繋がったアームとケーブル群が大きく揺れる。射精の瞬間、シュウの瞳は再び視界の中心に固定され、そして消えた。
卵型の装置の蓋が開く。蛍光管の灯りに照らされたのは、ヘルメットを被ったまま涎を垂らし、勃起によって盛り上がったサッカーパンツを精液で濡らして気絶するシュウだった。
ムカイがヘルメットを外してやると、シュウは手の甲で目をこすりながら周囲の様子をうかがった。そしてムカイが自分のことを見詰めていることに気付くと、シートから上半身を起こして姿勢を正した。
「ご主人様」
シュウは表情を失った目を真っ直ぐにムカイに向け、一礼した。
「俺は、ご主人様の忠実な下僕です」
その平坦な口調に、感情豊かな本来のシュウの面影は無かった。
「俺は、ご主人様を愛しています。だから…。んっ」
シュウの両手は再び自身の股間へと伸びる。精液で濡れたサッカーパンツ越しに、シュウは勃起した陰茎をこすり始めた。
「俺はっ、ご主人様でっ、抜きますっ。俺っ、下僕だからっ、抜くっ、抜きますっ、抜く抜くっ」
シュウは上半身を少し前傾させながら、そしてムカイの顔を見詰めながら、手を激しく動かしていた。
「これはこれで、いい感じの壊れ方だな、シュウ」
ムカイは独り言ちた。
「俺、サカパン穿いて抜きますっ、気持ちいいですっ、ご主人様っ、見てくだっさいっ俺の勃起っ俺のオナニーっ俺のあっあっあぁっ…」
シュウは再び射精した。全身をガクガク震わせながらも、視線はムカイのことを捉えようと必死で泳いだ。
「視覚への刺激だけだと、柔軟性に欠けた暗示になっちまうな。他の実験結果が揃ったら、ちゃんと作り直してやるからな」
ムカイは装置内部に手を伸ばすとヘルメットを引き下ろし、射精直後で放心状態のシュウの頭部に被せる。シュウは「ご主人様」と呟きながらも、ムカイにされるがままになっていた。
「ンムッ」
シュウがくぐもった声を上げた直後、シュウの全身が脱力した。ムカイはシュウをシートの上に寝かせると、装置の蓋に手を掛けた。
「疲れたろ。暫くこの中で寝てるんだ」
再び、シュウは卵の中に密封された。
「さぁ、この中に座ってごらん」
ムカイの声に従い、一人の少年が卵の中のシートに腰を下ろした。彼は、横に並ぶ卵の中に精液にまみれ人格を破壊された少年が囚われていることに、そして自分も同様の姿に変えられることに、気付いていない。一方、スクリーンから与えられる映像の世界で快感と休息を交互に貪るシュウもまた、新たな少年の来訪を感知することは無かった。
シュウが装置から出たのは、ムカイによる処置が全て完了してからのことだった。シュウには、視覚・触覚・味覚・嗅覚・聴覚の全てに働きかける洗脳プログラムが施された。このプログラムは、少年達を被験者とした実験に基いて完成されたものだった。五感全体に絶え間無い快感を与えられながら暗示による教育を刷り込まれた結果、卵の中から立ち上がったシュウは、自我を保ちながらもムカイに絶対の服従を誓う下僕として生まれ変わっていた。
汚れたユニフォームを脱ぎシャワーで体を清めるシュウは、共にシャワーに浴びる4人の少年達に欲情していた。少年達は目を合わせ、誰ともなくお互いの肉体に手を伸ばし始めた。
お互いの味を知った5人の少年は、それぞれが所属する部活動のユニフォームを身に付け、彼らの主の前に整列していた。
「シュウ」
「はい。ご主人様」
新しく与えられた青いサッカーシャツとサッカーパンツを身に付けたシュウは、ムカイからの呼び掛けに嬉しそうに笑いながら応えた。
(おわり)
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- ショタ小説2
- 2015⁄12⁄02(Wed)
- 00:37
正義の味方
1
午前中の部活動の練習を終えて、久々に下校が一緒になった僕達五人は色々おしゃべりしながら歩いていた。
五人というのは、サッカー部の秀士(しゅうじ)と、陸上部の陸(りく)と、バスケ部の悟(さとる)と、柔道部の和道(かずみち)、そして水泳部に属している僕。市立の中学校だけど屋内プールを備えたうちの中学校では、一年を通して水泳の練習をすることができる。生乾きでまだ塩素の臭いがする髪の毛が、春の暖かい風に吹かれて少し気持ちがいい。
五人は小学校時代からの友達同士で、家もお互いに近い。中学校も二年生になる頃だと、新しい友達もできて行き来が減ってくるけれど、それでも登下校のタイミングが合えば固まって動くのがこの五人だった。
「英太(えいた)、何ニヤニヤしてんだよー」
ノリが一番軽くて、すぐに人にちょっかいを出してくる秀士が、僕の濡れた頭をちょんちょんと指先で突いてくる。
「な…なんでもないよ」
「きめー」
秀士が笑う。勿論、本気でキモいなんて思っているワケではないことは分かる。実際は、ちょっとキモい想像をしていたのではあるけれど。
日曜の朝のテレビ番組で、特撮の戦隊ものってのがある。五人くらいの選ばれた戦士が色とりどりの全身タイツのヒーローに変身して戦う、ってヤツ。今じゃ女の子向けの似たような発想のアニメもあるくらいで、うん、今でもまだ結構好きだったりする。小学校時代は、この五人で戦隊ヒーローをやる、なんていう妄想もよく働かせていた。小学校の地下に実は基地があって、なんてね。実際の子供になんて大した力は無い。だから、変身して悪いヤツらを倒す力を手に入れられるなんて夢みたいな妄想、ちょっとは持ってもいいんじゃないか、って思う。
久々に五人が揃ったものだから、そんな妄想を思い出してちょっと笑ってしまった、というのが実際のところ。まさか正直に告白できる筈が無い。
「今日さー、これからうちに来てみんなで昼飯食わん?」
みんなより頭一つ大きい悟が前触れ無く持ち掛けてきた。
「マジ?助かる、今日は親二人ともいないし。あ、でも他の人は?家にお昼用意してもらってんじゃないの?」
すぐにニコニコと笑顔で応じたのは陸。周りへの気遣いも忘れない。
「俺んとこは店やってっから。勿論行くよ」
小柄な僕の横に立つと、兄弟か下手すれば親子か、って感じにガッシリした体格の和道が、モソッと答えた。
「んじゃ俺も行くー。ちょっと待ってメールしとっから」
秀士はジャージのポケットから携帯電話を取り出すと、あっという間にメールを送った。恐らく一言二言くらいしか打っていないんだろうけど。
「で、英太はどうすんだ?」
秀士が僕の肩に腕を回してきた。どうすんだ、じゃなくて、来るだろ?だよねその態度は。
「うん…、悟んちが迷惑じゃなければ」
「迷惑だったら最初から誘ってないって」
って、なんで悟じゃなくて秀士が答えるんだよ。
「秀士の言う通り、気にすんな」
悟が穏やかに苦笑しながら口を挟んできた。悟は昔から何となく大人びていて、五人の中でもお兄さんキャラだった。五人のリーダーやるならやっぱり悟かなぁ。秀士っていう大穴もあるかもだけど。いや、そんな妄想働かせてる場合じゃなかった。
「あー、うん、じゃあ、ちょっと家に電話してみる」
僕は秀士の腕を振りほどくと、スクールバッグに突っ込んだPHSを探し始めた。
「うちの兄貴がさ、急に料理に凝り始めちゃって、色んなカレー作り過ぎたんだよ」
肩をすくめながら言う悟のお兄さんとは、数回だけ会ったことがある。結構歳が離れていて、どこかの研究所に勤めてる、って紹介されたことがある。顔立ちは悟とそっくりで、髪が短めの悟を長髪気味にさせて眼鏡をかけさせた感じ。
俺カレーすっげぇ好き!と騒ぐ秀士は、確かに泊まりがけの移動教室でも真っ先にカレーのおかわりに行ってたな。でも一々うるさい、こっちは電話かけてるのに、と思っていたら親が出た。
「あ、…お母さん…?あのさ、」
街なかのサラリーマンがよくやるように、口許を手で押さえて、みんなには少し背を向けて小声で話す。お互い家族同士知り合いだけど、親との会話を聞かれるのはちょっと照れ臭い。
「悟がさ、お昼呼んでくれたから…、うん、お昼いらない…。帰り?うん…夕方…かな…」
お昼を食べたら、きっとそのまま悟の部屋でウダウダ過ごすことになると思う。
「まぁ、晩ご飯までには、帰るよ。んじゃ」
そう言って電話を切ると、僕は悟に向かって言った。
「悟んちでお昼食べさせてもらうね」
「ありがとな。良かった」
ニッコリ笑いかけてくる悟に顔を見て、僕も笑って見せたけれど、この時僕はちょっとした違和感を抱いていた。お礼?気にすんな、とは悟がよく言う言葉だけれど、わざわざお礼を言い合う仲だっけ?
結局、作り過ぎたカレーの始末にお礼を言われたのだと解釈したのだけれど、後から思えばこの違和感は間違ってはいなかった。悟は別の目的のために、僕達を自宅に誘っていたのだった。
2
悟のお兄さんが作ったというカレーは四種類くらいあって、なんでも本場のインドカレーに凝っているらしく、豆と野菜のカレーとか、チキンカレーとか、バターを使って甘めにしたバターチキンカレーとか、羊肉の挽肉のキーマカレーとか、そういうのを真っ黄色なサフランライスにかけたり、ホットプレートで焼いた偽物ナンにつけたりして、食べさせてもらった。ナンのことを偽物ナンと呼んだのはお兄さん自身だったけれど、僕は本物のナンを食べたことが無かったし、とてもモチモチしていて美味しかったので、それはそれでいいかな、と。秀士と和道は相当気に入ったのか、僕や陸の二倍は食べていたような気がする。
食後、悟の部屋でゲームをしたりマンガを読んだりしている内、秀士は悟のベッドを占領してスースーと寝始めてしまった。和道は「食い過ぎた。うんこ。トイレ貸してくれ」と、カレーを食べた直後としてはちょっと声に出してほしくないことをストレートに言いながら部屋を出ていって、僕は悟とゲームの対戦を続けていた。
ふと声を上げたのは陸だった。読んでいたマンガから顔を上げて、
「カズちゃん、なんか時間長くないかな。まさか腹壊したのかな」
と訊いてきた。ゲームに没頭していた僕は時間の感覚が分からなくなっていたけれど、陸によれば三十分は帰ってきていないとのことだった。
ちょっと見てくる、と言いながら、陸は悟の部屋を出て階段を駆け下りていった。僕もゲームを中断して立とうとしたところを、悟に止められた。
「何人もで行ってもしょうがないし。なんかあったら兄貴もいるから」
僕はまた少し違和感を感じた。いつもはのんびりしているのに、こういう時に一番最初に動くのは悟じゃなかったっけ。ただ、悟の制止は間違っていなかった。数分して陸が苦笑しながら部屋に戻ってきた。
「カズちゃん、ったらさ、用足して、眠いって…まんま…ソファーれ…寝れ…ら…」
和道についてはホッとしたけれど、今度は陸の様子がおかしかった。ろれつが回らなくなっていて、おまけに立っていることができなくなったのか、部屋の入り口の柱にしがみついている。
「は…れ…、俺…目…まわれる…ろ…」
僕は驚いて、ゲーム機を放り出すと立ち上がって陸に駆け寄った。つもりだった。僕の視界は急に暗くなっていった。立ちくらみだ。そう感じた次の瞬間、僕は床に転がっていた。
「り…りっくん…?」
腹と胸に重みを感じて瞬きすると、視界に光が戻ってきた。どうやら、倒れ込んできた陸の体をなんとか受け止めて、僕は床に倒れたらしい。陸の頭が僕の胸に乗っていて、陸は少し荒い寝息を立てていた。
「ら…らいろ…ぶ…?」
おかしい。大丈夫、と言ったつもりだったのに、僕もろれつが回らなくなっていた。僕の顔を覗き込んでくる顔があった。悟だった。
「ら…らろ…る…?」
悟、と呼び掛けられない。
「体動かしたから、薬が回り易くなったんだな」
何を言ってる?僕は悟の言葉の意味を理解できていなかった。理解したくなかったのかも知れない。
「ぁ…ら…る…」
助けて、と言いたかったのに、唇や喉が痺れて動かなくなってきた。
「そろそろだよ、兄貴」
悟のそんな言葉を聞きながら、僕の視界は完全に真っ暗になった。
3
「…いた!…えいた!」
僕は自分の名前を呼ばれて目を覚ました。そして、全身が拘束されていて動かないことに気付いた。
「こっ、これはっ!?」
混乱する頭でなんとか記憶を辿り、自分が、そして友達が悟の家で倒れたことを思い出した。
「りっくんっ、カズちゃんっ、秀士っ、悟はっ?」
僕は思わず友達の名前を呼んでいた。特に、様子が際立っておかしくなっていた陸のことが心配だった。
「悟の兄貴だよっ、あいつが俺達に変な薬飲ませたんだっ」
首を横に向けると、そこには歯医者にあるような斜めのベッドに縛り付けられた和道がいた。和道は何故か柔道着の上下を着ており、また柔道着の下には黒いインナーが見えていた。ハイネックで長袖のインナーシャツによって、和道の太い首や厚い胸板、そして手首までが黒く光沢感のある生地で覆われていた。それは下半身についても同様で、柔道着のズボンの裾からは足首までを覆う黒いタイツが見えていた。
「カズちゃん、そのかっこ…」
「知らねーよ。それにお前だって、よく見てみろ自分のかっこを」
和道に怒ったように言われて、僕もまた和道と同様の状態に置かれていることに気付いた。首や手足や胴体をベルトでベッドに固定された僕は、ピッチリと肌に張り付く黒い全身タイツのようなものを着せられ、その上に水泳部で使っているスパッツ型の競泳パンツを穿かされていた。この格好の意味が、全く分からなかった。
「っざけんなっ、離せっ、このヤロっ、ちっくしょ、戻せっ、悟と陸を元に戻せっ」
秀士の怒鳴り声が聞こえてきた。なんとか頭を持ち上げて和道の向こう側を見ると、そこには僕や和道同様に拘束された秀士の姿があった。秀士もまた、黒い生地で頭や手の先以外を覆われ、その上に青いサッカーシャツやサッカーパンツを着させられていた。裸足の僕や和道と違うのは、足にスパイクやストッキングを履かされていたことで、またストッキングの膨らみを見るとシンガードまで着けさせられているようだった。
そして秀士の向こう側には、自分の目を疑ってしまったのだけれど、頭や足の先までスッポリと黒く光る生地に覆われ、身動きしない人の姿が一つ、あった。
「悟や陸をどうするつもりだっ」
秀士の言葉にハッとする。
「まさかあれっ」
「陸だよ」
怒気を含んだ和道の言葉に、僕は息を飲み、そして叫んでいた。
「そんな…っ、りっくん、まさか死んでっ…」
「死んでるワケじゃねーよ。でも、ああなるらしい」
和道が顎を微かに動かした先を見ると、そこには奇妙な人影が一つ、直立していた。こんな時におかしな発想だけれど、僕はその姿を見た時、特撮のメタルヒーローものを思い出していた。胸や腕や足を甲冑のように覆う黒光りする防具、そしてフルフェイスヘルメットのようなもので覆われた頭部。その喉元は首にぴったりはまり、普通のヘルメットのように脱げるような状態にはなっていない。全体が樹脂のような光沢を持っていて、ゴーグル部分がどこか分からないのっぺりとした外観。そして、ヘルメットや防具の間で全身を覆う黒光りする革のようなビニールのような生地。今僕達が着せられている全身タイツが、もっと厚ぼったくなったような。これで、ヘルメットなどにもっと装飾があって黒一色ではなく色でも付いていたら、正に特撮に出てくる正義の味方だった。だが、視線の先で直立したまま微動すらしない人影は、正義の味方には思えなかった。まるで、悪役の戦闘員だった。その中に入っているのは、まさか。
「あれは悟が改造されちまった姿なんだってよ」
和道が吐き捨てるように言う。
「悟を戻せっ、陸を戻せっ」
秀士の怒鳴り声が響き続ける。
「かい…ぞう…?」
現実味の無い言葉を、僕はオウム返しに聞き返していた。
「あぁ、悟の兄貴にな」
「えぇっ」
僕は素っ頓狂な声を上げるしかなかった。
「少年戦闘員一号だってよ。ダメだ、俺頭狂ってきたかも。ワッケわっかんねぇ。悟は兄貴に改造されて洗脳されて、今日は俺達四人を誘拐して改造するために昼飯に誘ったんだってよ、兄貴の命令でっ。俺夢でも見てんじゃねーのか。言ってて笑えてきた」
「やれやれ、目が覚めたらうるさいねぇ」
室内に細いけれどよく通る声が現れた。悟のお兄さんだった。秀士も、和道も、僕も、拘束ベルトが首に食い込むのもお構いなしに頭を上げ、怒鳴って、喚いて、叫んだ。だけれど、耳許でカチリという音が聞こえて、僕達は声を失った。声を出そうとするのに、喉が全く動かなくなった。室内が一気に静かになる。
「秀士くん、和道くん、英太くん、君達の神経ももう僕の手の内にあるんだよ?そろそろ新しい人生を喜んで受け入れる準備をしてほしいもんだね。ほら、陸くんがそろそろ完成だ」
声は出せないけれど、頭や指はまだ動く。僕達は一斉に陸の方へ目を向ける。僕はこの時恐らく目を丸くしていたと思う。頭まで黒いものに覆われていた陸の体は、徐々に元に戻っていっていた。いや、戻っている筈が無い。黒いものが陸の体に吸収されていっているのだから。やがて、陸は全裸になった。全裸になった陸の股間では、その、えと、ち…、チンコが、大きく、ぼ…勃起して、下腹部に付く勢いで突き立っていた。
陸が寝ていたベッドの拘束ベルトが外される。陸は目を開けるとゆっくりと起き上がりベッドから降りた。意識を取り戻した陸は、でも、陸ではなかった。無表情でガランと空っぽのような瞳で悟のお兄さんの姿を見付けると、その方向へスタスタと歩き出した。なんとか声を掛けようと身悶えする僕達三人のことなんて全く視界に入っていないような雰囲気で。陸は全裸で勃起していたけれど、もう一つ普通でなかったのは、陸の胸だった。胸の中央にはまるで刺青されたかのような印が黒々と刻み込まれていた。細い円を二つ同心円状に重ねたマーク。まるで陸の改造終了を示す印であるかのようなそのマークは、和道の柔道着の下のアンダーシャツにも、同じ場所に白く印刷されていた。サッカーシャツに隠れて見えない秀士にも、そして僕にも、同じところに同じ印があるんだろう。そしてそれが体に転写された時、僕達はもう僕達ではなくなっているんだろう。僕の目は涙を流し始めていた。
陸は悟のお兄さんの前に立つと、ゆっくり頭を下げた。
「いい子だ」
悟のお兄さんはそう言いながら悟の頭に手を置いた。そして、
「変身してごらん」
「はい」
陸の声は、ゾッとする程に平坦で、まるで機械が棒読みしたようなものだった。陸が返事した直後、陸の体に変化が生じた。全裸だった体は、染み出すように現れたランニングシャツとランニングパンツを身に付けた。足には短めのソックスとランニングシューズが現れる。シューズと赤いユニフォームは、陸が部活動の時にいつも着ているものだった。続いて、陸の体からは黒いものが染み出してきた。それが、一旦陸の中に染み込んでいった黒い全身タイツであることはすぐに分かった。全身タイツは陸上部のユニフォームを溶かすように飲み込み、陸を再び頭から手足の先まで包んでしまった。更に、頭部や胸部を初めとしてあちこちの部位がどんどん厚みを増し、最終的には鎧のように固い素材に変化した。その姿は、既に改造を終え戦闘員と化した悟と全く同じだった。
「陸くんはまだ洗脳が完了していないからね、暫く頭の中を綺麗にして教育を続けよう。教育プログラムはユニカバーが実行してくれるから、そこに並んで待機しておくように」
ユニカバーとはなんだろう。陸や悟の体を覆っている黒いもののことだろうか。
「はい」
マイクとスピーカーを通したような陸の声は、ますます人間離れしていた。陸は戦闘員の姿でゆっくり歩くと、悟の横に並んで気を付けの姿勢で固まった。陸は、完全に陸ではなくなってしまった。
「じゃ、次は秀士くんの番だ。うるさい子から先に改造しておけば良かったかな」
悟のお兄さんは、さっきカレーをよそってくれた時と変わらない笑顔で、恐ろしいことを言い放った。秀士は声を出せないまま身をよじり、抵抗の意志を示そうとしていた。
「ちょっとローテクなんだけど、僕はこれが好きなんだよな」
そう言いながら、悟のお兄さんは一つの機械を手に取った。それはただの電気マッサージ器だった。モーターによって卵型の頭の部分が振動し、肩凝りを治すという普通に売られているマッサージ器。一体何に使うのか、僕には想像できなかった。
「気持良くしてあげるよ」
悟のお兄さんはマッサージ器のスイッチを入れる。ブーンという振動音が静かな室内に響く。お兄さんは、その振動部分を秀士のサッカーパンツに、秀士の股間に、押し当てた。秀士は目を見開き、首を横に勢い良く振りながらなんとか逃げようとする。でも、しっかり固定された体がマッサージ器から逃げられる筈が無かった。秀士は声の出ない口をパクパクと動かし、鼻水や涙を流しながら首を振り続けたけれど、限界はすぐに来た。秀士は見開いた目を天井に向けながら一旦固まり、そして今度は腰を小刻みに上下に動かし始めた。射精だ。僕も何度もマスターベーションをしたことがある。だけれど、他人から強制的に振動を与えられて射精するというのは…。気持いいんだろうな。僕はそう考えてしまった自分に、競泳パンツと全身タイツの下でチンコを固くしている自分に、驚愕して自己嫌悪を覚えた。僕はバカな想像を振り捨てて、秀士の様子をうかがった。悟のお兄さんは、射精を一通り終えたらしい秀士の体からマッサージ器を離すと、手で秀士の股間を掴んだり、撫で回し始めた。光沢感があって滑らかな生地のサッカーパンツ越しに秀士の膨らみを触るお兄さんの手に、僕はどうしようもない羨ましさを感じていた。
「気持ち良かったろ。君達少年の精液を吸収したユニカバーは、すぐに君達の体を改造し、洗脳してくれる。秀士くん、君もすぐに立派な戦闘員に生まれ変われるからね」
秀士は天井を見詰めたまま、全く身動きをしなくなっていた。その一方で、黒い生地の表面は泡立ったように激しく動き始め、ユニフォームを同化し、秀士の頭や手足に触手のように伸びて秀士の全身を包み込んでいった。
暫くして秀士の全身は真っ黒に覆われてしまい、そして、後は陸と同じだった。全裸で目覚めてベッドから降り立った秀士は、胸に黒い印を入れられ、悟のお兄さんが命じるままに動いた。笑ったり怒ったり表情豊かだった秀士は、陸や悟の姿に憤って怒鳴り散らしていた秀士は、今はただの人形のようになって、勃起したチンコを晒しながら悟のお兄さんの前に立っていた。
「いい子だ」
陸の時と同じように、秀士の頭に手を置く。
「はい。ありがとうございます。司令」
秀士の言葉に、僕はまた驚愕した。悟のお兄さんはクククと笑いを漏らしていた。
「反抗的だった分、洗脳が進んでいるようだね」
「はい。司令。俺は司令に忠誠を誓います」
僕は耳を疑った。洗脳が進むとこんなになってしまうのか。
「じゃあ、秀士くんも変身してあそこに整列しなさい」
「はい。司令。変身して整列します」
秀士の姿はまたたく間に戦闘員に変わり、三人目として悟や陸の列に加わった。
「さて、声を出すことを許してあげようか」
「あ…」
また耳許で小さな音がして、僕は声を取り戻した。
「な、なんでこんなことっ」
僕は悟のお兄さんに食って掛かった。
「なんで?それはこの世の中をより良くするためだよ。僕が思い描く通りにね」
「それと僕達がどう関係あるんだよっ」
「大有りだよ。この世の中を変えていくのは若い力だ。でも、若い子達には力が無い。腕力も権力もね。だから、僕が君達を改造して力を与えてあげる。そして僕の思うがままに動くように、力を使って間違いを犯さないように、教育してあげる。君達は悟の友達だからね、最初に僕の部下となる栄誉を与えてあげたんだよ。喜びなよ。君達は僕の忠実なしもべとなり、この世の中を直していく正義の味方として超常的な力を与えられたんだから」
「ワケ分かんないよっ」
「君達の世代はもうテレビは見ないかなぁ。正義の変身ヒーローになって活躍する、なんて想像を働かせたことは無いかなぁ」
僕は言葉を失った。僕の妄想と似ている。でも、僕のとは、違う。違う筈だった。
「僕の頭の中には理想郷の姿がある。その理想郷を実現していくことがこれからの正義なんだ。その正義のために働く。君達はこれから正に正義の味方の変身ヒーローになるんだよ」
「変だよ、それなんか変…」
僕の言葉に、悟のお兄さんは憐れみの表情を浮かべた。
「そう、僕の教育を受けないと、そう思っちゃうだろうね。悟だってそうだったよ。悟の場合は先ず洗脳を優先したから、喜んでユニカバーを着て改造を受け入れてくれたけどね」
僕は背筋に寒いものを感じた。
「さ、君はどうだい、和道くん?」
僕はハッとして隣の和道の様子をうかがった。声を出せる筈なのに、和道は静かなままだった。
「…」
和道の口が微かに動いた。
「なんだい?聞こえないよ」
悟のお兄さんが面白そうに訊き返す。
「…だ…」
「だから、聞こえないって」
悟のお兄さんはニヤニヤ笑いながら、いたぶるように和道を問い詰めた。和道は急に大声を上げた。
「もうやだっ、もう、やめてくれっ、こんなおかしなことっ、もうたくさんだっ」
そして、和道はボロボロと大粒の涙を流し始めた。
「もう…やだ…よ…おれ…」
「カズちゃんっ」
僕は思わず叫んでいた。小学生時代から体格が良くて、上級生や中学生から売られた喧嘩は必ず買ってお釣りを付けて返していた和道が、泣いている。そのこと自体が信じられなかった。和道の嗚咽は止まなかった。
「うっ、うぅ…、悟も…っ、陸もっ、秀士もっ…俺、もう、もう…」
「カズちゃんっ、こんなベッド壊してさっ、逃げよっ」
どうせできないことは分かっていたが、気休めの言葉でもかけたくなるくらいに和道の横顔は情けない表情に変わっていた。その和道が、次の瞬間、信じられない言葉を吐いた。
「もう、俺、いいよ…、早く、一緒になりたい…」
「…え?…えぇっ?」
「俺も改造される。俺も戦闘員になる」
「ちょっ、カズちゃんっ」
気が付くと、和道の瞳はただ虚ろに天井を見上げていた。もう涙を流してはいなかった。
「俺も司令のしもべになりたいですっ」
今度ははっきりと、和道は宣言した。悟のお兄さんはクックックッと嬉しそうに笑った。
「精神に負荷かかり過ぎちゃったかな。洗脳が先行していたようだね。いいかい、英太くん」
悟のお兄さんは僕の顔を覗き込んできた。
「ユニカバーは着用の瞬間から、徐々に人体に浸透し始める。和道くんは肉体より先に精神をユニカバーに委ねてしまったみたいだよ」
和道をベッドに押さえ付けていたベルトが全て外れた。和道はゆっくり上体を起こした。僕は最後の望みをかけて怒鳴った。
「カズちゃんしっかりしてっ。早く逃げてっ」
けれど、和道は僕の声には耳を貸さず、逃げ出そうともせず、悟のお兄さんが手渡してきたマッサージ器を素直に受け取った。
「さぁ、気持ち良くなろう。ユニカバーの中に射精したら、君もすぐに秀士くん達と一緒になれる」
和道は返事もせずにマッサージ器のスイッチを入れ、それを自分で自分の股間に押し当てた。
「あ、あ、あ、あ、あぁ、ああぁ、あああぁ、ああっ、あっ、あっ、ああっ、ああああああああっ!」
吼えるような声を上げて和道は全身をビクッ、ビクッ、と揺らし、それが収まると、ガクリと首を垂らして気を失ってしまった。マッサージ器がゴンと音を立てて床に落ちる。和道の口からツーッと涎が糸を引いて落ち、そしてユニカバーという名のアンダーウェアは、すぐに和道の全身を侵食していった。
改造された四人の戦闘員が整列した様子を見せ付けながら、悟のお兄さんは僕に尋ねてきた。
「さて、と。英太くんが最後だね。君はどうしたい?」
僕はあらん限りの怒鳴り声を上げた。
「四人を元に戻せ!僕はあんな風になりたくない!みんなを元に戻して家に帰せよっ」
すると悟のお兄さんは不思議そうに首を傾げ、僕に近付いてきた。
「おかしいね、君も洗脳が先行して進んでいたのかと思ったけど」
そして、突然僕のチンコを競泳パンツの上から掴んできた。
「ひゃっ、やっ、やめろっ」
「ほら、こんなにしっかり勃起してるのに」
そう言われて、僕もやっと自分のチンコが勃っていることに気付いた。なんでこんな時に。僕は一気に顔が赤くなるのを自覚していた。
「もしかして、元々こういうのが好きだったのかな?」
悟のお兄さんは僕のチンコを握ったまま、話を続けた。
「友達五人で選ばれし戦士になるとか、変身ヒーローになる力を授けられるとか、ピッチリした揃いのヒーロースーツを着るとか、でも仲間が敵に捕まって洗脳されて敵に回っちゃうとか、敵の戦闘員や怪人として改造されて敵の首領の命じるままに味方を苦しめるとか、最後に自分まで敵に洗脳されてしまって、喜んで敵の首領の足許に跪くとか…」
何を子供じみた話を。と話を聞きながら僕は思っていた。思おうとしていた。でも、悟のお兄さんには見透かされていた。
「ほら、やっぱり好きだったんだね。英太くんのおちんちん、ますます固くなってきちゃったね」
そう言って、悟のお兄さんはアッハッハと声を上げて笑い出した。
「元から素質のある英太くんには、ご褒美をあげよう。英太くんはどんなエッチなことをしたい?」
意味の分からない質問に対して、僕は無視を決め込んだ。悟のお兄さんの視線から逃げるように、僕は目を逸らした。けれど、僕の頭の中には急に性的な欲望が具体的に溢れ出した。おかしい。なんでだろう。フェラチオ?アナルセックス?変だよ、僕はそんな言葉は知らない。どんな風にやるのかも分からない。裏筋を舐め上げてほしい。パンパンパンパンと壊れるくらいに肛門に出し入れしてほしい。奥の奥を突き上げてほしい。なんで?なんで僕はこんなことを知っているんだ?乳首を吸い上げてほしい。耳の穴をベロベロ舐めまくってほしい。キスしてほしい舌を思い切り絡めて舌と舌をザリザリこすり合わせてくれたら凄く気持ちいい。いや、そんなことは僕は知らない。悟に乳首を胸を掴んで揉んでもらいたいバスケットボールを掴み慣れたその手で僕の胸を鷲掴みにしてよ乳首摘んでコリコリしてよ。何考えてんだ僕はそんな筈無い。陸とキスしたい陸と舌絡み合わせたいニコニコ笑顔が似合う陸のその口を犯すのは僕だし僕の口を犯すのは陸であってほしいそうでなきゃダメだ。おかしいよ僕はそんなこと望んでない。和道にはその大きな手で僕の頭をがっしり掴んで耳の穴の奥まで舌で犯してほしいいつも僕の頭をポンポンって撫でてくれるように手と舌で僕の頭を愛しまくってよ。ダメだよ僕は変になってる変態になってる。秀士には、あぁ、秀士、セックスしたいよ秀士、いつもバカみたいなスキンシップしてさ、いっそのこと僕の肛門を犯してよ秀士にガバガバにしてもらいたいんだ秀士になら全部あげたい全身グチャグチャにされたい秀士のザーメンなら上の口でも下の口でもいっぱいいっぱい飲み干したいんだ犯して犯して犯して犯して…っ。
「そうなんだ」
僕はハッとしていつの間にか目の前に迫っていた悟のお兄さんの顔を見詰めた。まさか、僕のおかしな妄想を見抜かれていた?
「見抜かれたも何も、君は全部話してくれたよ。英太くんのエッチな願望」
「えっ…」
まさか。
「英太くんは友達みんなのことを愛しちゃってたんだね。友達みんなから全身を犯されたいんだ」
「う、うそだっ」
僕が怒りの抗議をしても、悟のお兄さんはニヤニヤといやらしい笑みを深くするばかりだった。
「ユニカバーを着せられた君は、まだ僕のしもべとしては洗脳されてはいないけれど、ユニカバーの侵食は確実に受けているんだよ。君の頭の中にはエッチな知識がたくさん流れ込み、君の潜在的な願望を抉り出した。そして妄想に駆られた君は全てを口に出して、いや、叫びながらそのエッチな妄想を僕達に教えてくれたよ」
「そんなっ」
「悟には胸を、和道くんには耳を、それぞれ攻められたいんだね。陸くんとはキスしたくてしょうがない。そして、秀士くんのことが一番好きなのかな。お尻の穴を犯されたくて、秀士くんの精液を飲みたくて、たまらないんだね。英太くんって、見た目と違ってかなりエッチだねぇ」
「…!」
僕は声にならない叫び声を上げていた。
「いいよ。かなえてあげる君の願いを。でも、秀士くんとのセックスは改造完了後だね。まだ君の体はユニカバーと同化していないから、先ずは競泳パンツの上から秀士くんにフェラチオしてもらおう」
僕の頭は沸騰していた。怒りによってではなく、興奮によって。その興奮は、友達四人に囲まれた時、その姿を見た時に絶頂に達した。秀士は、陸は、和道は、悟は、闘員用に強化されたユニカバースーツを着せられつつ、顎から上のヘルメット部分だけは装備を解除していた。いつもの友達の顔が、戦闘スーツと共にある。それはとても、
「かっこいいっ、みんなかっこいいっ、僕も改造されたいっ」
僕はこの時はまだ洗脳されたわけではなかったと思う。僕の本心だったのだと思う。それくらいに、戦闘員として、悪のヒーローとして、改造された友達の姿は魅力的だった。
主な性感帯の全てを同時に刺激され、僕はこれまでにない量の精液をユニカバーに捧げることができた。僕は至福に包まれながら、自分の体が変えられていく感覚を楽しんでいた。
4
司令のしもべとしての改造と教育を終えた僕達五人は、毎日のように司令から与えられた任務を遂行し続けている。
例えば、クラスメートや部員達にユニカバーでできた洗脳用のチップを埋め込み、いつでも司令の忠実な兵士として行動するように準備を進めている。対外試合のように他校と交流を持てる場合には、洗脳チップの施術を行ないつつ、僕達のような戦闘員にスカウトするに値する候補者を探しリスト化している。学校の範囲を出ると、警察が取り締まらない犯罪者に私刑を加えたり、警察が捜査に行き詰まっている事件については当事者を洗脳して全てを自白させたり、汚職警官を見付けたら司令のしもべとして洗脳して更生させると共に、警察内部の情報を流させる使命を与えるようにしている。報道機関や芸能界も相当に腐っているから、目ぼしい関係者を見付けると洗脳を施し、情報源にしたり具体的な行動を起こさせたりしている。実効性の高い連中の中にしもべを増やしつつあるので次は永田町や霞が関だ、というのが司令の今後の作戦だ。
これらの任務を実行できているのは、やはりユニカバーという素晴らしい素材によって強化された僕達の体、そして戦闘スーツのお陰だった。また、ユニカバーは僕達に任務のための力を与えてくれるだけじゃない。ユニカバーは僕達に悦楽も与えてくれる。僕達五人はいつも悟の家に集まってお互いにセックスしたり精液を飲み合ったりしているのだけれど、ユニカバーと一体化した僕達は、戦闘スーツを着ながら、或いは部活動のユニフォーム姿で、フェラチオやアナルセックスを行なうことができる。僕が一番好きなのは、サカユニ姿の秀士に競パンを穿いたままの僕を犯してもらうこと、あとはお互い戦闘スーツ姿で兜合わせをすること。和道や陸も、それぞれ好きな性戯を持っている。
また、僕達は週に一回は司令が詰める研究所に行き、地下の秘密基地で司令に奉仕し精液を飲ませてもらいながら、司令の戦略や戦術を脳に記録して帰ってくる。
改造していただく直前、僕は自分が悪のヒーローに変えられる様を想像して興奮していた。でも、実際には違っていた。僕は悪のヒーローに悪堕ちしたわけではなかった。僕達は司令が描く理想世界を現実のものとするために、司令から与えられた使命に従って行動している。これは正義のために行動するヒーローそのものだ。仲の良い友達五人で正義の変身ヒーローになれたら、などという妄想を楽しんでいた時期もあったけれど、もう妄想じゃない。これは紛れもない現実だ。
僕は誇らしい気持ちを胸に抱きながら、隣の市の代表選手の首筋から細長い端子を引き抜いた。うっ、と呻き声を上げながら、新たなしもべは小さく痙攣した。これで君も僕達の仲間だ。ユニカバーの繊維が寄り集まって形成された洗脳用の端子は、素早く僕の腕の中に吸収されていく。県大会が行なわれた県営プールの更衣室で、僕は出場選手全員への洗脳チップ埋め込みを終え、無線通信で仲間達にそのことを報告した。
「グッ、ジョーブ。さすが英太。仕事早いなー」
頭の中に秀士の声が響く。僕の報告に一番に反応してくれるのはいつも秀士だった。
更衣室の中では、意識を取り戻した選手達がノロノロと立ち上がっていた。
みんな今日から、正義の味方の一員だよ。僕の言葉に、全員が無表情だけれど素直な返事を返してくる。いい子達だな。正義の味方はこうでないとね。僕の胸は嬉しい気持ちでいっぱいになり、またチンコも元気に勃起し始めた。司令に直接紹介したい選手については、後日研究所に自ら赴くように行動プログラムを刷り込んでおく必要がある。僕は良さそうな子に近付くと、再度洗脳用の端子を腕から伸ばした。
(おわり)
午前中の部活動の練習を終えて、久々に下校が一緒になった僕達五人は色々おしゃべりしながら歩いていた。
五人というのは、サッカー部の秀士(しゅうじ)と、陸上部の陸(りく)と、バスケ部の悟(さとる)と、柔道部の和道(かずみち)、そして水泳部に属している僕。市立の中学校だけど屋内プールを備えたうちの中学校では、一年を通して水泳の練習をすることができる。生乾きでまだ塩素の臭いがする髪の毛が、春の暖かい風に吹かれて少し気持ちがいい。
五人は小学校時代からの友達同士で、家もお互いに近い。中学校も二年生になる頃だと、新しい友達もできて行き来が減ってくるけれど、それでも登下校のタイミングが合えば固まって動くのがこの五人だった。
「英太(えいた)、何ニヤニヤしてんだよー」
ノリが一番軽くて、すぐに人にちょっかいを出してくる秀士が、僕の濡れた頭をちょんちょんと指先で突いてくる。
「な…なんでもないよ」
「きめー」
秀士が笑う。勿論、本気でキモいなんて思っているワケではないことは分かる。実際は、ちょっとキモい想像をしていたのではあるけれど。
日曜の朝のテレビ番組で、特撮の戦隊ものってのがある。五人くらいの選ばれた戦士が色とりどりの全身タイツのヒーローに変身して戦う、ってヤツ。今じゃ女の子向けの似たような発想のアニメもあるくらいで、うん、今でもまだ結構好きだったりする。小学校時代は、この五人で戦隊ヒーローをやる、なんていう妄想もよく働かせていた。小学校の地下に実は基地があって、なんてね。実際の子供になんて大した力は無い。だから、変身して悪いヤツらを倒す力を手に入れられるなんて夢みたいな妄想、ちょっとは持ってもいいんじゃないか、って思う。
久々に五人が揃ったものだから、そんな妄想を思い出してちょっと笑ってしまった、というのが実際のところ。まさか正直に告白できる筈が無い。
「今日さー、これからうちに来てみんなで昼飯食わん?」
みんなより頭一つ大きい悟が前触れ無く持ち掛けてきた。
「マジ?助かる、今日は親二人ともいないし。あ、でも他の人は?家にお昼用意してもらってんじゃないの?」
すぐにニコニコと笑顔で応じたのは陸。周りへの気遣いも忘れない。
「俺んとこは店やってっから。勿論行くよ」
小柄な僕の横に立つと、兄弟か下手すれば親子か、って感じにガッシリした体格の和道が、モソッと答えた。
「んじゃ俺も行くー。ちょっと待ってメールしとっから」
秀士はジャージのポケットから携帯電話を取り出すと、あっという間にメールを送った。恐らく一言二言くらいしか打っていないんだろうけど。
「で、英太はどうすんだ?」
秀士が僕の肩に腕を回してきた。どうすんだ、じゃなくて、来るだろ?だよねその態度は。
「うん…、悟んちが迷惑じゃなければ」
「迷惑だったら最初から誘ってないって」
って、なんで悟じゃなくて秀士が答えるんだよ。
「秀士の言う通り、気にすんな」
悟が穏やかに苦笑しながら口を挟んできた。悟は昔から何となく大人びていて、五人の中でもお兄さんキャラだった。五人のリーダーやるならやっぱり悟かなぁ。秀士っていう大穴もあるかもだけど。いや、そんな妄想働かせてる場合じゃなかった。
「あー、うん、じゃあ、ちょっと家に電話してみる」
僕は秀士の腕を振りほどくと、スクールバッグに突っ込んだPHSを探し始めた。
「うちの兄貴がさ、急に料理に凝り始めちゃって、色んなカレー作り過ぎたんだよ」
肩をすくめながら言う悟のお兄さんとは、数回だけ会ったことがある。結構歳が離れていて、どこかの研究所に勤めてる、って紹介されたことがある。顔立ちは悟とそっくりで、髪が短めの悟を長髪気味にさせて眼鏡をかけさせた感じ。
俺カレーすっげぇ好き!と騒ぐ秀士は、確かに泊まりがけの移動教室でも真っ先にカレーのおかわりに行ってたな。でも一々うるさい、こっちは電話かけてるのに、と思っていたら親が出た。
「あ、…お母さん…?あのさ、」
街なかのサラリーマンがよくやるように、口許を手で押さえて、みんなには少し背を向けて小声で話す。お互い家族同士知り合いだけど、親との会話を聞かれるのはちょっと照れ臭い。
「悟がさ、お昼呼んでくれたから…、うん、お昼いらない…。帰り?うん…夕方…かな…」
お昼を食べたら、きっとそのまま悟の部屋でウダウダ過ごすことになると思う。
「まぁ、晩ご飯までには、帰るよ。んじゃ」
そう言って電話を切ると、僕は悟に向かって言った。
「悟んちでお昼食べさせてもらうね」
「ありがとな。良かった」
ニッコリ笑いかけてくる悟に顔を見て、僕も笑って見せたけれど、この時僕はちょっとした違和感を抱いていた。お礼?気にすんな、とは悟がよく言う言葉だけれど、わざわざお礼を言い合う仲だっけ?
結局、作り過ぎたカレーの始末にお礼を言われたのだと解釈したのだけれど、後から思えばこの違和感は間違ってはいなかった。悟は別の目的のために、僕達を自宅に誘っていたのだった。
2
悟のお兄さんが作ったというカレーは四種類くらいあって、なんでも本場のインドカレーに凝っているらしく、豆と野菜のカレーとか、チキンカレーとか、バターを使って甘めにしたバターチキンカレーとか、羊肉の挽肉のキーマカレーとか、そういうのを真っ黄色なサフランライスにかけたり、ホットプレートで焼いた偽物ナンにつけたりして、食べさせてもらった。ナンのことを偽物ナンと呼んだのはお兄さん自身だったけれど、僕は本物のナンを食べたことが無かったし、とてもモチモチしていて美味しかったので、それはそれでいいかな、と。秀士と和道は相当気に入ったのか、僕や陸の二倍は食べていたような気がする。
食後、悟の部屋でゲームをしたりマンガを読んだりしている内、秀士は悟のベッドを占領してスースーと寝始めてしまった。和道は「食い過ぎた。うんこ。トイレ貸してくれ」と、カレーを食べた直後としてはちょっと声に出してほしくないことをストレートに言いながら部屋を出ていって、僕は悟とゲームの対戦を続けていた。
ふと声を上げたのは陸だった。読んでいたマンガから顔を上げて、
「カズちゃん、なんか時間長くないかな。まさか腹壊したのかな」
と訊いてきた。ゲームに没頭していた僕は時間の感覚が分からなくなっていたけれど、陸によれば三十分は帰ってきていないとのことだった。
ちょっと見てくる、と言いながら、陸は悟の部屋を出て階段を駆け下りていった。僕もゲームを中断して立とうとしたところを、悟に止められた。
「何人もで行ってもしょうがないし。なんかあったら兄貴もいるから」
僕はまた少し違和感を感じた。いつもはのんびりしているのに、こういう時に一番最初に動くのは悟じゃなかったっけ。ただ、悟の制止は間違っていなかった。数分して陸が苦笑しながら部屋に戻ってきた。
「カズちゃん、ったらさ、用足して、眠いって…まんま…ソファーれ…寝れ…ら…」
和道についてはホッとしたけれど、今度は陸の様子がおかしかった。ろれつが回らなくなっていて、おまけに立っていることができなくなったのか、部屋の入り口の柱にしがみついている。
「は…れ…、俺…目…まわれる…ろ…」
僕は驚いて、ゲーム機を放り出すと立ち上がって陸に駆け寄った。つもりだった。僕の視界は急に暗くなっていった。立ちくらみだ。そう感じた次の瞬間、僕は床に転がっていた。
「り…りっくん…?」
腹と胸に重みを感じて瞬きすると、視界に光が戻ってきた。どうやら、倒れ込んできた陸の体をなんとか受け止めて、僕は床に倒れたらしい。陸の頭が僕の胸に乗っていて、陸は少し荒い寝息を立てていた。
「ら…らいろ…ぶ…?」
おかしい。大丈夫、と言ったつもりだったのに、僕もろれつが回らなくなっていた。僕の顔を覗き込んでくる顔があった。悟だった。
「ら…らろ…る…?」
悟、と呼び掛けられない。
「体動かしたから、薬が回り易くなったんだな」
何を言ってる?僕は悟の言葉の意味を理解できていなかった。理解したくなかったのかも知れない。
「ぁ…ら…る…」
助けて、と言いたかったのに、唇や喉が痺れて動かなくなってきた。
「そろそろだよ、兄貴」
悟のそんな言葉を聞きながら、僕の視界は完全に真っ暗になった。
3
「…いた!…えいた!」
僕は自分の名前を呼ばれて目を覚ました。そして、全身が拘束されていて動かないことに気付いた。
「こっ、これはっ!?」
混乱する頭でなんとか記憶を辿り、自分が、そして友達が悟の家で倒れたことを思い出した。
「りっくんっ、カズちゃんっ、秀士っ、悟はっ?」
僕は思わず友達の名前を呼んでいた。特に、様子が際立っておかしくなっていた陸のことが心配だった。
「悟の兄貴だよっ、あいつが俺達に変な薬飲ませたんだっ」
首を横に向けると、そこには歯医者にあるような斜めのベッドに縛り付けられた和道がいた。和道は何故か柔道着の上下を着ており、また柔道着の下には黒いインナーが見えていた。ハイネックで長袖のインナーシャツによって、和道の太い首や厚い胸板、そして手首までが黒く光沢感のある生地で覆われていた。それは下半身についても同様で、柔道着のズボンの裾からは足首までを覆う黒いタイツが見えていた。
「カズちゃん、そのかっこ…」
「知らねーよ。それにお前だって、よく見てみろ自分のかっこを」
和道に怒ったように言われて、僕もまた和道と同様の状態に置かれていることに気付いた。首や手足や胴体をベルトでベッドに固定された僕は、ピッチリと肌に張り付く黒い全身タイツのようなものを着せられ、その上に水泳部で使っているスパッツ型の競泳パンツを穿かされていた。この格好の意味が、全く分からなかった。
「っざけんなっ、離せっ、このヤロっ、ちっくしょ、戻せっ、悟と陸を元に戻せっ」
秀士の怒鳴り声が聞こえてきた。なんとか頭を持ち上げて和道の向こう側を見ると、そこには僕や和道同様に拘束された秀士の姿があった。秀士もまた、黒い生地で頭や手の先以外を覆われ、その上に青いサッカーシャツやサッカーパンツを着させられていた。裸足の僕や和道と違うのは、足にスパイクやストッキングを履かされていたことで、またストッキングの膨らみを見るとシンガードまで着けさせられているようだった。
そして秀士の向こう側には、自分の目を疑ってしまったのだけれど、頭や足の先までスッポリと黒く光る生地に覆われ、身動きしない人の姿が一つ、あった。
「悟や陸をどうするつもりだっ」
秀士の言葉にハッとする。
「まさかあれっ」
「陸だよ」
怒気を含んだ和道の言葉に、僕は息を飲み、そして叫んでいた。
「そんな…っ、りっくん、まさか死んでっ…」
「死んでるワケじゃねーよ。でも、ああなるらしい」
和道が顎を微かに動かした先を見ると、そこには奇妙な人影が一つ、直立していた。こんな時におかしな発想だけれど、僕はその姿を見た時、特撮のメタルヒーローものを思い出していた。胸や腕や足を甲冑のように覆う黒光りする防具、そしてフルフェイスヘルメットのようなもので覆われた頭部。その喉元は首にぴったりはまり、普通のヘルメットのように脱げるような状態にはなっていない。全体が樹脂のような光沢を持っていて、ゴーグル部分がどこか分からないのっぺりとした外観。そして、ヘルメットや防具の間で全身を覆う黒光りする革のようなビニールのような生地。今僕達が着せられている全身タイツが、もっと厚ぼったくなったような。これで、ヘルメットなどにもっと装飾があって黒一色ではなく色でも付いていたら、正に特撮に出てくる正義の味方だった。だが、視線の先で直立したまま微動すらしない人影は、正義の味方には思えなかった。まるで、悪役の戦闘員だった。その中に入っているのは、まさか。
「あれは悟が改造されちまった姿なんだってよ」
和道が吐き捨てるように言う。
「悟を戻せっ、陸を戻せっ」
秀士の怒鳴り声が響き続ける。
「かい…ぞう…?」
現実味の無い言葉を、僕はオウム返しに聞き返していた。
「あぁ、悟の兄貴にな」
「えぇっ」
僕は素っ頓狂な声を上げるしかなかった。
「少年戦闘員一号だってよ。ダメだ、俺頭狂ってきたかも。ワッケわっかんねぇ。悟は兄貴に改造されて洗脳されて、今日は俺達四人を誘拐して改造するために昼飯に誘ったんだってよ、兄貴の命令でっ。俺夢でも見てんじゃねーのか。言ってて笑えてきた」
「やれやれ、目が覚めたらうるさいねぇ」
室内に細いけれどよく通る声が現れた。悟のお兄さんだった。秀士も、和道も、僕も、拘束ベルトが首に食い込むのもお構いなしに頭を上げ、怒鳴って、喚いて、叫んだ。だけれど、耳許でカチリという音が聞こえて、僕達は声を失った。声を出そうとするのに、喉が全く動かなくなった。室内が一気に静かになる。
「秀士くん、和道くん、英太くん、君達の神経ももう僕の手の内にあるんだよ?そろそろ新しい人生を喜んで受け入れる準備をしてほしいもんだね。ほら、陸くんがそろそろ完成だ」
声は出せないけれど、頭や指はまだ動く。僕達は一斉に陸の方へ目を向ける。僕はこの時恐らく目を丸くしていたと思う。頭まで黒いものに覆われていた陸の体は、徐々に元に戻っていっていた。いや、戻っている筈が無い。黒いものが陸の体に吸収されていっているのだから。やがて、陸は全裸になった。全裸になった陸の股間では、その、えと、ち…、チンコが、大きく、ぼ…勃起して、下腹部に付く勢いで突き立っていた。
陸が寝ていたベッドの拘束ベルトが外される。陸は目を開けるとゆっくりと起き上がりベッドから降りた。意識を取り戻した陸は、でも、陸ではなかった。無表情でガランと空っぽのような瞳で悟のお兄さんの姿を見付けると、その方向へスタスタと歩き出した。なんとか声を掛けようと身悶えする僕達三人のことなんて全く視界に入っていないような雰囲気で。陸は全裸で勃起していたけれど、もう一つ普通でなかったのは、陸の胸だった。胸の中央にはまるで刺青されたかのような印が黒々と刻み込まれていた。細い円を二つ同心円状に重ねたマーク。まるで陸の改造終了を示す印であるかのようなそのマークは、和道の柔道着の下のアンダーシャツにも、同じ場所に白く印刷されていた。サッカーシャツに隠れて見えない秀士にも、そして僕にも、同じところに同じ印があるんだろう。そしてそれが体に転写された時、僕達はもう僕達ではなくなっているんだろう。僕の目は涙を流し始めていた。
陸は悟のお兄さんの前に立つと、ゆっくり頭を下げた。
「いい子だ」
悟のお兄さんはそう言いながら悟の頭に手を置いた。そして、
「変身してごらん」
「はい」
陸の声は、ゾッとする程に平坦で、まるで機械が棒読みしたようなものだった。陸が返事した直後、陸の体に変化が生じた。全裸だった体は、染み出すように現れたランニングシャツとランニングパンツを身に付けた。足には短めのソックスとランニングシューズが現れる。シューズと赤いユニフォームは、陸が部活動の時にいつも着ているものだった。続いて、陸の体からは黒いものが染み出してきた。それが、一旦陸の中に染み込んでいった黒い全身タイツであることはすぐに分かった。全身タイツは陸上部のユニフォームを溶かすように飲み込み、陸を再び頭から手足の先まで包んでしまった。更に、頭部や胸部を初めとしてあちこちの部位がどんどん厚みを増し、最終的には鎧のように固い素材に変化した。その姿は、既に改造を終え戦闘員と化した悟と全く同じだった。
「陸くんはまだ洗脳が完了していないからね、暫く頭の中を綺麗にして教育を続けよう。教育プログラムはユニカバーが実行してくれるから、そこに並んで待機しておくように」
ユニカバーとはなんだろう。陸や悟の体を覆っている黒いもののことだろうか。
「はい」
マイクとスピーカーを通したような陸の声は、ますます人間離れしていた。陸は戦闘員の姿でゆっくり歩くと、悟の横に並んで気を付けの姿勢で固まった。陸は、完全に陸ではなくなってしまった。
「じゃ、次は秀士くんの番だ。うるさい子から先に改造しておけば良かったかな」
悟のお兄さんは、さっきカレーをよそってくれた時と変わらない笑顔で、恐ろしいことを言い放った。秀士は声を出せないまま身をよじり、抵抗の意志を示そうとしていた。
「ちょっとローテクなんだけど、僕はこれが好きなんだよな」
そう言いながら、悟のお兄さんは一つの機械を手に取った。それはただの電気マッサージ器だった。モーターによって卵型の頭の部分が振動し、肩凝りを治すという普通に売られているマッサージ器。一体何に使うのか、僕には想像できなかった。
「気持良くしてあげるよ」
悟のお兄さんはマッサージ器のスイッチを入れる。ブーンという振動音が静かな室内に響く。お兄さんは、その振動部分を秀士のサッカーパンツに、秀士の股間に、押し当てた。秀士は目を見開き、首を横に勢い良く振りながらなんとか逃げようとする。でも、しっかり固定された体がマッサージ器から逃げられる筈が無かった。秀士は声の出ない口をパクパクと動かし、鼻水や涙を流しながら首を振り続けたけれど、限界はすぐに来た。秀士は見開いた目を天井に向けながら一旦固まり、そして今度は腰を小刻みに上下に動かし始めた。射精だ。僕も何度もマスターベーションをしたことがある。だけれど、他人から強制的に振動を与えられて射精するというのは…。気持いいんだろうな。僕はそう考えてしまった自分に、競泳パンツと全身タイツの下でチンコを固くしている自分に、驚愕して自己嫌悪を覚えた。僕はバカな想像を振り捨てて、秀士の様子をうかがった。悟のお兄さんは、射精を一通り終えたらしい秀士の体からマッサージ器を離すと、手で秀士の股間を掴んだり、撫で回し始めた。光沢感があって滑らかな生地のサッカーパンツ越しに秀士の膨らみを触るお兄さんの手に、僕はどうしようもない羨ましさを感じていた。
「気持ち良かったろ。君達少年の精液を吸収したユニカバーは、すぐに君達の体を改造し、洗脳してくれる。秀士くん、君もすぐに立派な戦闘員に生まれ変われるからね」
秀士は天井を見詰めたまま、全く身動きをしなくなっていた。その一方で、黒い生地の表面は泡立ったように激しく動き始め、ユニフォームを同化し、秀士の頭や手足に触手のように伸びて秀士の全身を包み込んでいった。
暫くして秀士の全身は真っ黒に覆われてしまい、そして、後は陸と同じだった。全裸で目覚めてベッドから降り立った秀士は、胸に黒い印を入れられ、悟のお兄さんが命じるままに動いた。笑ったり怒ったり表情豊かだった秀士は、陸や悟の姿に憤って怒鳴り散らしていた秀士は、今はただの人形のようになって、勃起したチンコを晒しながら悟のお兄さんの前に立っていた。
「いい子だ」
陸の時と同じように、秀士の頭に手を置く。
「はい。ありがとうございます。司令」
秀士の言葉に、僕はまた驚愕した。悟のお兄さんはクククと笑いを漏らしていた。
「反抗的だった分、洗脳が進んでいるようだね」
「はい。司令。俺は司令に忠誠を誓います」
僕は耳を疑った。洗脳が進むとこんなになってしまうのか。
「じゃあ、秀士くんも変身してあそこに整列しなさい」
「はい。司令。変身して整列します」
秀士の姿はまたたく間に戦闘員に変わり、三人目として悟や陸の列に加わった。
「さて、声を出すことを許してあげようか」
「あ…」
また耳許で小さな音がして、僕は声を取り戻した。
「な、なんでこんなことっ」
僕は悟のお兄さんに食って掛かった。
「なんで?それはこの世の中をより良くするためだよ。僕が思い描く通りにね」
「それと僕達がどう関係あるんだよっ」
「大有りだよ。この世の中を変えていくのは若い力だ。でも、若い子達には力が無い。腕力も権力もね。だから、僕が君達を改造して力を与えてあげる。そして僕の思うがままに動くように、力を使って間違いを犯さないように、教育してあげる。君達は悟の友達だからね、最初に僕の部下となる栄誉を与えてあげたんだよ。喜びなよ。君達は僕の忠実なしもべとなり、この世の中を直していく正義の味方として超常的な力を与えられたんだから」
「ワケ分かんないよっ」
「君達の世代はもうテレビは見ないかなぁ。正義の変身ヒーローになって活躍する、なんて想像を働かせたことは無いかなぁ」
僕は言葉を失った。僕の妄想と似ている。でも、僕のとは、違う。違う筈だった。
「僕の頭の中には理想郷の姿がある。その理想郷を実現していくことがこれからの正義なんだ。その正義のために働く。君達はこれから正に正義の味方の変身ヒーローになるんだよ」
「変だよ、それなんか変…」
僕の言葉に、悟のお兄さんは憐れみの表情を浮かべた。
「そう、僕の教育を受けないと、そう思っちゃうだろうね。悟だってそうだったよ。悟の場合は先ず洗脳を優先したから、喜んでユニカバーを着て改造を受け入れてくれたけどね」
僕は背筋に寒いものを感じた。
「さ、君はどうだい、和道くん?」
僕はハッとして隣の和道の様子をうかがった。声を出せる筈なのに、和道は静かなままだった。
「…」
和道の口が微かに動いた。
「なんだい?聞こえないよ」
悟のお兄さんが面白そうに訊き返す。
「…だ…」
「だから、聞こえないって」
悟のお兄さんはニヤニヤ笑いながら、いたぶるように和道を問い詰めた。和道は急に大声を上げた。
「もうやだっ、もう、やめてくれっ、こんなおかしなことっ、もうたくさんだっ」
そして、和道はボロボロと大粒の涙を流し始めた。
「もう…やだ…よ…おれ…」
「カズちゃんっ」
僕は思わず叫んでいた。小学生時代から体格が良くて、上級生や中学生から売られた喧嘩は必ず買ってお釣りを付けて返していた和道が、泣いている。そのこと自体が信じられなかった。和道の嗚咽は止まなかった。
「うっ、うぅ…、悟も…っ、陸もっ、秀士もっ…俺、もう、もう…」
「カズちゃんっ、こんなベッド壊してさっ、逃げよっ」
どうせできないことは分かっていたが、気休めの言葉でもかけたくなるくらいに和道の横顔は情けない表情に変わっていた。その和道が、次の瞬間、信じられない言葉を吐いた。
「もう、俺、いいよ…、早く、一緒になりたい…」
「…え?…えぇっ?」
「俺も改造される。俺も戦闘員になる」
「ちょっ、カズちゃんっ」
気が付くと、和道の瞳はただ虚ろに天井を見上げていた。もう涙を流してはいなかった。
「俺も司令のしもべになりたいですっ」
今度ははっきりと、和道は宣言した。悟のお兄さんはクックックッと嬉しそうに笑った。
「精神に負荷かかり過ぎちゃったかな。洗脳が先行していたようだね。いいかい、英太くん」
悟のお兄さんは僕の顔を覗き込んできた。
「ユニカバーは着用の瞬間から、徐々に人体に浸透し始める。和道くんは肉体より先に精神をユニカバーに委ねてしまったみたいだよ」
和道をベッドに押さえ付けていたベルトが全て外れた。和道はゆっくり上体を起こした。僕は最後の望みをかけて怒鳴った。
「カズちゃんしっかりしてっ。早く逃げてっ」
けれど、和道は僕の声には耳を貸さず、逃げ出そうともせず、悟のお兄さんが手渡してきたマッサージ器を素直に受け取った。
「さぁ、気持ち良くなろう。ユニカバーの中に射精したら、君もすぐに秀士くん達と一緒になれる」
和道は返事もせずにマッサージ器のスイッチを入れ、それを自分で自分の股間に押し当てた。
「あ、あ、あ、あ、あぁ、ああぁ、あああぁ、ああっ、あっ、あっ、ああっ、ああああああああっ!」
吼えるような声を上げて和道は全身をビクッ、ビクッ、と揺らし、それが収まると、ガクリと首を垂らして気を失ってしまった。マッサージ器がゴンと音を立てて床に落ちる。和道の口からツーッと涎が糸を引いて落ち、そしてユニカバーという名のアンダーウェアは、すぐに和道の全身を侵食していった。
改造された四人の戦闘員が整列した様子を見せ付けながら、悟のお兄さんは僕に尋ねてきた。
「さて、と。英太くんが最後だね。君はどうしたい?」
僕はあらん限りの怒鳴り声を上げた。
「四人を元に戻せ!僕はあんな風になりたくない!みんなを元に戻して家に帰せよっ」
すると悟のお兄さんは不思議そうに首を傾げ、僕に近付いてきた。
「おかしいね、君も洗脳が先行して進んでいたのかと思ったけど」
そして、突然僕のチンコを競泳パンツの上から掴んできた。
「ひゃっ、やっ、やめろっ」
「ほら、こんなにしっかり勃起してるのに」
そう言われて、僕もやっと自分のチンコが勃っていることに気付いた。なんでこんな時に。僕は一気に顔が赤くなるのを自覚していた。
「もしかして、元々こういうのが好きだったのかな?」
悟のお兄さんは僕のチンコを握ったまま、話を続けた。
「友達五人で選ばれし戦士になるとか、変身ヒーローになる力を授けられるとか、ピッチリした揃いのヒーロースーツを着るとか、でも仲間が敵に捕まって洗脳されて敵に回っちゃうとか、敵の戦闘員や怪人として改造されて敵の首領の命じるままに味方を苦しめるとか、最後に自分まで敵に洗脳されてしまって、喜んで敵の首領の足許に跪くとか…」
何を子供じみた話を。と話を聞きながら僕は思っていた。思おうとしていた。でも、悟のお兄さんには見透かされていた。
「ほら、やっぱり好きだったんだね。英太くんのおちんちん、ますます固くなってきちゃったね」
そう言って、悟のお兄さんはアッハッハと声を上げて笑い出した。
「元から素質のある英太くんには、ご褒美をあげよう。英太くんはどんなエッチなことをしたい?」
意味の分からない質問に対して、僕は無視を決め込んだ。悟のお兄さんの視線から逃げるように、僕は目を逸らした。けれど、僕の頭の中には急に性的な欲望が具体的に溢れ出した。おかしい。なんでだろう。フェラチオ?アナルセックス?変だよ、僕はそんな言葉は知らない。どんな風にやるのかも分からない。裏筋を舐め上げてほしい。パンパンパンパンと壊れるくらいに肛門に出し入れしてほしい。奥の奥を突き上げてほしい。なんで?なんで僕はこんなことを知っているんだ?乳首を吸い上げてほしい。耳の穴をベロベロ舐めまくってほしい。キスしてほしい舌を思い切り絡めて舌と舌をザリザリこすり合わせてくれたら凄く気持ちいい。いや、そんなことは僕は知らない。悟に乳首を胸を掴んで揉んでもらいたいバスケットボールを掴み慣れたその手で僕の胸を鷲掴みにしてよ乳首摘んでコリコリしてよ。何考えてんだ僕はそんな筈無い。陸とキスしたい陸と舌絡み合わせたいニコニコ笑顔が似合う陸のその口を犯すのは僕だし僕の口を犯すのは陸であってほしいそうでなきゃダメだ。おかしいよ僕はそんなこと望んでない。和道にはその大きな手で僕の頭をがっしり掴んで耳の穴の奥まで舌で犯してほしいいつも僕の頭をポンポンって撫でてくれるように手と舌で僕の頭を愛しまくってよ。ダメだよ僕は変になってる変態になってる。秀士には、あぁ、秀士、セックスしたいよ秀士、いつもバカみたいなスキンシップしてさ、いっそのこと僕の肛門を犯してよ秀士にガバガバにしてもらいたいんだ秀士になら全部あげたい全身グチャグチャにされたい秀士のザーメンなら上の口でも下の口でもいっぱいいっぱい飲み干したいんだ犯して犯して犯して犯して…っ。
「そうなんだ」
僕はハッとしていつの間にか目の前に迫っていた悟のお兄さんの顔を見詰めた。まさか、僕のおかしな妄想を見抜かれていた?
「見抜かれたも何も、君は全部話してくれたよ。英太くんのエッチな願望」
「えっ…」
まさか。
「英太くんは友達みんなのことを愛しちゃってたんだね。友達みんなから全身を犯されたいんだ」
「う、うそだっ」
僕が怒りの抗議をしても、悟のお兄さんはニヤニヤといやらしい笑みを深くするばかりだった。
「ユニカバーを着せられた君は、まだ僕のしもべとしては洗脳されてはいないけれど、ユニカバーの侵食は確実に受けているんだよ。君の頭の中にはエッチな知識がたくさん流れ込み、君の潜在的な願望を抉り出した。そして妄想に駆られた君は全てを口に出して、いや、叫びながらそのエッチな妄想を僕達に教えてくれたよ」
「そんなっ」
「悟には胸を、和道くんには耳を、それぞれ攻められたいんだね。陸くんとはキスしたくてしょうがない。そして、秀士くんのことが一番好きなのかな。お尻の穴を犯されたくて、秀士くんの精液を飲みたくて、たまらないんだね。英太くんって、見た目と違ってかなりエッチだねぇ」
「…!」
僕は声にならない叫び声を上げていた。
「いいよ。かなえてあげる君の願いを。でも、秀士くんとのセックスは改造完了後だね。まだ君の体はユニカバーと同化していないから、先ずは競泳パンツの上から秀士くんにフェラチオしてもらおう」
僕の頭は沸騰していた。怒りによってではなく、興奮によって。その興奮は、友達四人に囲まれた時、その姿を見た時に絶頂に達した。秀士は、陸は、和道は、悟は、闘員用に強化されたユニカバースーツを着せられつつ、顎から上のヘルメット部分だけは装備を解除していた。いつもの友達の顔が、戦闘スーツと共にある。それはとても、
「かっこいいっ、みんなかっこいいっ、僕も改造されたいっ」
僕はこの時はまだ洗脳されたわけではなかったと思う。僕の本心だったのだと思う。それくらいに、戦闘員として、悪のヒーローとして、改造された友達の姿は魅力的だった。
主な性感帯の全てを同時に刺激され、僕はこれまでにない量の精液をユニカバーに捧げることができた。僕は至福に包まれながら、自分の体が変えられていく感覚を楽しんでいた。
4
司令のしもべとしての改造と教育を終えた僕達五人は、毎日のように司令から与えられた任務を遂行し続けている。
例えば、クラスメートや部員達にユニカバーでできた洗脳用のチップを埋め込み、いつでも司令の忠実な兵士として行動するように準備を進めている。対外試合のように他校と交流を持てる場合には、洗脳チップの施術を行ないつつ、僕達のような戦闘員にスカウトするに値する候補者を探しリスト化している。学校の範囲を出ると、警察が取り締まらない犯罪者に私刑を加えたり、警察が捜査に行き詰まっている事件については当事者を洗脳して全てを自白させたり、汚職警官を見付けたら司令のしもべとして洗脳して更生させると共に、警察内部の情報を流させる使命を与えるようにしている。報道機関や芸能界も相当に腐っているから、目ぼしい関係者を見付けると洗脳を施し、情報源にしたり具体的な行動を起こさせたりしている。実効性の高い連中の中にしもべを増やしつつあるので次は永田町や霞が関だ、というのが司令の今後の作戦だ。
これらの任務を実行できているのは、やはりユニカバーという素晴らしい素材によって強化された僕達の体、そして戦闘スーツのお陰だった。また、ユニカバーは僕達に任務のための力を与えてくれるだけじゃない。ユニカバーは僕達に悦楽も与えてくれる。僕達五人はいつも悟の家に集まってお互いにセックスしたり精液を飲み合ったりしているのだけれど、ユニカバーと一体化した僕達は、戦闘スーツを着ながら、或いは部活動のユニフォーム姿で、フェラチオやアナルセックスを行なうことができる。僕が一番好きなのは、サカユニ姿の秀士に競パンを穿いたままの僕を犯してもらうこと、あとはお互い戦闘スーツ姿で兜合わせをすること。和道や陸も、それぞれ好きな性戯を持っている。
また、僕達は週に一回は司令が詰める研究所に行き、地下の秘密基地で司令に奉仕し精液を飲ませてもらいながら、司令の戦略や戦術を脳に記録して帰ってくる。
改造していただく直前、僕は自分が悪のヒーローに変えられる様を想像して興奮していた。でも、実際には違っていた。僕は悪のヒーローに悪堕ちしたわけではなかった。僕達は司令が描く理想世界を現実のものとするために、司令から与えられた使命に従って行動している。これは正義のために行動するヒーローそのものだ。仲の良い友達五人で正義の変身ヒーローになれたら、などという妄想を楽しんでいた時期もあったけれど、もう妄想じゃない。これは紛れもない現実だ。
僕は誇らしい気持ちを胸に抱きながら、隣の市の代表選手の首筋から細長い端子を引き抜いた。うっ、と呻き声を上げながら、新たなしもべは小さく痙攣した。これで君も僕達の仲間だ。ユニカバーの繊維が寄り集まって形成された洗脳用の端子は、素早く僕の腕の中に吸収されていく。県大会が行なわれた県営プールの更衣室で、僕は出場選手全員への洗脳チップ埋め込みを終え、無線通信で仲間達にそのことを報告した。
「グッ、ジョーブ。さすが英太。仕事早いなー」
頭の中に秀士の声が響く。僕の報告に一番に反応してくれるのはいつも秀士だった。
更衣室の中では、意識を取り戻した選手達がノロノロと立ち上がっていた。
みんな今日から、正義の味方の一員だよ。僕の言葉に、全員が無表情だけれど素直な返事を返してくる。いい子達だな。正義の味方はこうでないとね。僕の胸は嬉しい気持ちでいっぱいになり、またチンコも元気に勃起し始めた。司令に直接紹介したい選手については、後日研究所に自ら赴くように行動プログラムを刷り込んでおく必要がある。僕は良さそうな子に近付くと、再度洗脳用の端子を腕から伸ばした。
(おわり)
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