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  • 2013⁄04⁄18(Thu)
  • 00:39

少年忍者の受難

ショタな忍者が敵のくノ一達に捕まってくすぐられるとか。

敵対関係に当たる女忍者組織の機密情報を盗もうと単身で乗り込み
あっけなく捕らわれてしまった未熟な見習い忍者少年、名はリュウタ。
此処に侵入した者は普通クノイチ達の技の練習台として利用されるのだが
リュウタのように幼く小さな子供では大人相手の技の練習には到底使えない。
話し合いの結果、彼は見習いクノイチ達の練習部屋に押し込められる事となる。

連れて行かれた部屋の中ではリュウタと同じ位か更に幼いクノイチ達が十数人、
部屋のあちこちで塊になってお互いの身体をくすぐり合っていた。
相手の弱点を一瞬で見抜いて的確に責める技術など、基礎能力の習得を目的として
見習いの彼女達はこの部屋の中で一日中くすぐりっこをして鍛練を重ねているのだ。
その指使いは非常に滑らかで、見ているだけでもムズムズするような動きなのだが、
幼女達はどんなにくすぐられても軽い笑みを零すだけで声を上げるには至らない。
責め手も受け手もこの訓練に慣れ過ぎてしまったのか、どこか退屈そうに見える。
リュウタを連行してきた上忍クノイチが号令を掛けると幼女達は手を止めて整列する。
上忍は好きなように使えば良いとだけ皆に伝え、リュウタを残して部屋を後にする。

言葉の意味がよく分からず、ただ呆然としているだけのリュウタだったが
次の一瞬、彼は仰向けに倒れたかと思うと床の上に大の字で抑え込まれてしまう。
彼の目に映ったのは先程まで退屈そうにくすぐり合っていた時の表情から一転、
キラキラとした笑顔で自分の顔を覗き込んで来る幼女クノイチ達だった。
人一倍くすぐったがりなリュウタはようやく状況を理解して慌てて逃げようとするが
両手足に数人の幼女達が馬乗りになっている為身動きを取る事すらも許されない。
敏感なリュウタの身体に無数の可愛らしい手が伸びてきた・・・。
【リュウタ】
歳は8~10歳ほど。忍者としてはまだまだの見習い階級。
着替えれば完璧な女装が出来るほど可愛らしい声や容姿をしているが
本人は他人に可愛いと思われる自分をとても気恥ずかしく思っている。
何とか手柄を立てて「可愛い見習い」を返上しようと敵の組織に忍び込むが
侵入した途端に発見されて取り押さえられるという大失敗をしでかす。
彼も忍者なりに厳しい苦痛を耐え抜く為の修行は積んでいるのだが
くすぐり責めや色気責めに対する免疫は全く持っていなかった。

【幼女クノイチ達】
6~10歳ほどの娘が十数人。本格的な修行に入る前に基礎を固めておく時期。
今後学んで行く性感技に必要な基礎能力を毎日のくすぐっこ修行で習得する。
彼女達の身に付けている見習い用のクノイチ装束は全体的に薄くて滑らかで肌の露出が多く、
貼り付くような薄地に覆われた幼い性器に至っては割れ目の形がくっきりと浮き出ている。
これはくすぐったさを高めると同時に幼い頃から羞恥心に慣れさせておくという狙いもある。
彼女達は休憩中、侵入者の男を激しく犯す先輩達の様子をこっそり覗き見る事も多いので
その無垢な外見とは裏腹に、男性をよがり狂わせるような行為に激しい欲求を抱いている。
非力で術も使えない彼女達だが、くすぐり技と禁断の魅力だけなら誰にも引けを取らない。




仰向け大の字のまま身動きの取れないリュウタの身体に
くすぐり幼女達の指がクネクネしながらゆっくりと迫ってくる。
何とかこの状況から逃げ出そうと力を込めるものの
幼女達の股が彼の手足をムニュムニュと挟み込んで絶対に放さない。
リュウタは危機感と恥ずかしさとで訳が分からず顔が真っ赤になり、
その表情が余りにも可愛過ぎたせいで幼女達の我慢も限界を迎える。

ゆっくりとじらすように近付いていた無数の手は一気に彼の身体に纏わり付き、
忍者装束越しにゴニョゴニョと蠢いて堪らないくすぐったさを与え始めた。
人一倍くすぐりに弱いリュウタがこんな刺激に耐えられる訳も無く
女の子のような可愛い笑い声を上げながらくすぐったそうに身悶え始めた。
幼女達は満面の笑顔で「こちょこちょこちょこちょこちょ・・・♪」と囁きながら
男の子を好きなように出来るという、ずっと夢見ていた状況を心から楽しんでいる。
やがて幼女達の手は装束の中にまで潜り込み、敏感な素肌を直接くすぐり始める。
足袋も脱がされて、露出した足の裏周辺は何十本もの蠢く指に覆い尽くされている。
分厚い忍者装束の上からくすぐられただけでも堪らなかったのに
スベスベした指の群れが全身を直に這い回るのは気が狂うほどの感覚だった。

永遠とも思える長い時間、リュウタは大声で笑い悶え苦しみ続けてとうとう気を失ってしまう。
そんな彼を見てようやく手を止めた幼女達はみんな夢心地といった表情を浮かべていて
目の前のくすぐったがりで可愛過ぎる男の子を愛おしそうに見つめている。
リュウタのくすぐり地獄はまだ始まったばかりだった。




リュウタが目を覚ますと、そこには同じくらいの年齢の少女が座っている。今まで少女の介抱を受けていたようだ。
少女はリュウタの顔を見てにっこりと笑った。それまでリュウタが見たこともない、美しい少女だった。
「気がついた? あなたの名前は?」
「リュウタ・・・ここはどこですか? あなたはだれですか?」
(馬鹿な男の子。忍者が自分の名前教えてどうするのよ)
少女は微笑み返すだけで答えなかった。

リュウタは気を失う前のことを少しずつ思い出していた。もしかしてこの少女が助けてくれたのかな。
目の前にいる美少女の優しそうな顔は、悪夢のようなくすぐり地獄のクノイチの一人とは思えない。

「早く元気になってね。だって・・・」
少女は言葉を切った。
(男の子をくすぐるのって、とっても楽しかったんだもの。元気になってもらわないと)

リュウタは少女に笑顔を見せて、うなずいた。

「それじゃ、私は他の仕事がありますから。明日の朝までゆっくり寝ててください」
正座していた少女は立ち上がると、部屋の出入り口に向かって歩いていった。
リュウタは少女の白い素足に目を奪われたが、慌てて立ち上がると少女を追った。
しかし体はまだ自由に動かず、追いつく前に少女は部屋を出てしまう。
出入り口の板戸は閉められ、外から鍵がかけられた。リュウタは初めて、捕らわれの身であることを知る。

リュウタはこの部屋から出る方法を考えた。
リュウタは年長の忍者が、自殺したように見せかけて逃げたと聞いている。
さいわい装束は無事だ。リュウタは窓枠によじ登ると、天井に帯の端を結びつけた。
反対側の端に輪を作って、本当に死なない程度に首にかけた。首を吊って死んだように見せかける。
先ほどの少女が朝の見回り来たら、驚いて戸を開くに違いない。
そして慌てて駆け寄ってくるだろう。逃げるのはその時だ。

リュウタはぶら下がったまま、朝が来るのを待った。それは長い時間に思えた…

夜が明ける頃、見回りの少女の足音が聞こえる。
(来たぞ・・・)
リュウタは目を閉じて、死んでいるようなふりをしていた。

昨日の少女が板戸の格子窓から覗くくと、リュウタの首吊りが目に飛び込んできた。
「あら、大変」
少女は後ろを振り返ると、妹分の少女クノイチに、上忍を呼んで来るようにささやいた。

リュウタはいらいらしていた。
(早く戸を開けてくれないかな・・・)

やっと戸が開かれた時、そこには昨日の上忍と三人の少女クノイチが入ってきた。
上忍は出口のところに立っている。
そして三人の美少女たちは、なにかささやきながら近づいてきた。
小柄なリュウタの力では、上忍一人がいるだけで逃げることは出来ない。そこに三人も少女がいたら、
今飛び降りて逃げようとしてもすぐに捕まってしまうのに違いない。
リュウタは死んだふりを続けた・・・

三人の少女はリュウタを見上げると、宙にぶら下がっているリュウタの足の裏をくすぐりはじめた。
思わず笑い出しそうになったが、それでは死んだふりがばれてしまう。
リュウタは目を閉じたまま、必死になってくすぐったさに抵抗した。
三人の少女たちの指先が、そっとリュウタの足の裏を撫でまわしつづける。
湧き上がるようなくすぐったさに、リュウタはついに笑い声をもらした。
「くっ・・・くくくくっ・・・」
それでもくすぐりはとまらない。リュウタはもうじっとしていることが出来なくなっていた。

少女たちは、リュウタがもじもじと、それでも懸命に我慢しようとしている姿を楽しんでいた。
目の前にある少年の二つの素足は、足首から下がなにか不思議な生き物のように動いている。
リュウタの足の裏が縮んだり、足の指が反ったりするのを見て、少女たちは楽しそうな笑い声を上げた。

ついに我慢の限界がきて、リュウタは大声をあげて笑い、足をばたつかせてしまう。
「死んだふり作戦」は失敗したのだ・・・

上忍はそんなリュウタを見て失笑すると、部屋に朝御飯を置いて出て行った。

「リュウタちゃん、あとでもっと遊んであげるわ」
昨日の美少女はリュウタを見上げた。その意地悪な笑顔を、リュウタは一生忘れないだろう・・・








【リョウタの第三話】


朝御飯が終わると、リョウタは三人の少女に手を引かれて川に連れて行かれた。
体を清めるためだ。すでに十人ほどの少女たちが身を清めていた。
恥ずかしさに真っ赤になったが、少女たちは気にも留めていないように見える。
装束は取り上げられ、今は下帯と薄い浴衣姿で、しかも浴衣の裾は膝より上である。
昨日までは張り切っていた見習の忍者少年も、今の里の子供にしか見えなかった。
「あははは、可愛いわ」
少女たちに囲まれたリョウタは顔を赤らめてうつむいた。

「これから私たちの修行場に行くんだけど、リョウタちゃん」
世話をしてくれる美少女は、何か意味ありげな笑みを浮かべる。
「そこに行くまで、私たちには逆らいませんっていう意思表示しないと、あとが大変よ」
リョウタは昨日の総掛かりのくすぐり地獄を思い出した。
「どうすればいいのですか?」
「両手をあげて、修行場につくまでずっと手を下ろさないこと」
リョウタは言われるままに頭の上に両手を乗せた。浴衣の袖の下から涼しい風が入る。

いや、入ってきたのは風ばかりではなかった。いつのまにかリョウタの後ろにいた美少女は、
袖の下から両手を差し込み、リョウタの脇に手を添えたのである。

少し触られただけだったが、くすぐったさのあまり思わず脇を閉じそうになった。
「手を下ろしたらどうなるか、わかってる?」
少女が耳元でささやいた。温かい吐息がリョウタの耳をくすぐる。
歯を食いしばり、笑い出しそうになるのをこらえながら、リョウタは両手を上げたまま歩いた。

「あの・・・どのくらい・・・歩く・・・のですか?」
言葉を発するたびに笑い声がほとばしりそうだ。
「あらリョウタちゃん、まだ何もしてないのにくすぐったがってるわね。こうしちゃうわよ?」
少女はからかうように指先をそっと動かし始めた。リョウタは我慢できずに笑い出す。
前を歩いていた幼い少女たちはリョウタの笑い声に気づいて、振り返った。

「ほらほらみんな見てるわよ。男の子なんだから我慢できるよね」
少女の指先はますます動きを早める。リョウタは脇を閉じないようにこらえるのが精一杯で、
歩くことも出来なくなっていた。
リョウタが立ち止まると、今朝少女と共にリョウタの足の裏をくすぐった二人の少女も近づき、
ふとももやふくらはぎを器用な指先でくすぐりはじめる。
必死に我慢してきたリョウタも、ついに大きな口をあけて笑い出すと、地面の上にひっくり返った。
その様子を見ていた幼女たちは、リョウタの滑稽な姿に吹き出した。

体の大きな少女が四人、リョウタの手と足を持った。
普段から訓練している彼女たちは、少女ながらも力は強い。
両手両足をしっかりとつかまれたリョウタの体は宙に浮いたまま身動きも出来ず、修行場までそのまま運ばれた。

修行場につくまでの間、リョウタよりも幼い少女たちが周りにまとわりつき、
不自由なリョウタの体中をくすぐりつづけた。笑いつづけたリョウタは、目的地に着く頃にはすっかり疲れ果てていた・・・








【リュウタの第四話】

少女は全部で十二人である。
彼女たちは階級が定められており、リュウタの世話をしてくれる少女は最高位の三段にいる。
二段は二人。この二人は、今朝三段の少女と一緒にリュウタをくすぐった美少女たちだった。
初段には三人、他の六人は段位を持っていない。段位はくすぐりの熟練やくすぐられる耐久で決まっているという。

いつもは三人の少女が選ばれ、その三人を一定の時間、他の九人でくすぐる。
しかし今日からはリュウタがいる。くすぐられる一人はリュウタ、他の二人をクジで決めることになった。
今回最初に選ばれたのは、段位を持たない幼い少女二人だった。

浴衣を脱がされ下帯一つのリュウタは中央の台に、両腕と両脚を伸ばした格好で寝かされた。
両手首・両足首を縄で拘束され、逃げることはもちろん、膝や肘を曲げることも出来ない。
リュウタの両側に幼い少女二人が、薄手の浴衣に素足という姿で仰向けになった。
二人は拘束されず、両手を胸の上に組んでいる。彼女たちの言うところによると、
段位を持たない少女たちは拘束しない決まりがあるのだ。

三段の少女の指示どおりに他の少女たちは位置についた。
段位を持たない少女たちの足元には、やはり段位を持たない少女たちが二人ずつ。
そして熟練した六人の少女たちは、リュウタを囲むように両側に三人ずつ座っている。

「覚悟はいいかしら?」
三段の美少女がリュウタの顔を覗き込んだ。嫌だといっても、何も変わらない。

少女の合図で、くすぐり我慢修行が開始された。
リュウタの両側にいる幼い少女たちは足の裏を二人にくすぐられている。
まだ修行に慣れていない彼女たちはくすくすと笑い声を漏らし始めていた。

だがリュウタはもっと大変だった。年齢が同じか年上の、熟練した少女たちのしなやかな手が、
素肌の上をすべるようにくすぐっているのだ。
足の裏、おなか、わきの下、首などを、たくさんの指先が撫でまわしている。
リュウタは笑いをこらえることが出来なくなっていた。
無駄とはわかっていても、手足を動かそうと渾身の力をこめた。だが縄はしっかりとリュウタの手首足首をとらえている。

「あらあら。小さな女の子たちは我慢してるのに」
「男の子なのにだらしないわね」

美少女の、からかうような言葉も、もう耳に入らなくなっていた。
少女たちはこちょこちょと指を動かして足の裏をくすぐり、指先だけでそつと体中を撫でまわし、
またわきの下や脇腹のところで細長い指をむにゅむにゅと動かしつづけた。

気が遠くなりかけた頃、三段の美少女の言葉で地獄のようなくすぐりが止んだ。
ようやく時間が過ぎたのだと、リュウタはほっと一息ついた。でもそれは、まだ本当の終わりではない・・・


段位を持たない六人の少女たちは交代で他の二人に足の裏をくすぐられ、それに耐える訓練を積む。
リュウタの両側には、また別の少女二人が横になっている。
さきほどリュウタの両側でくすぐりに耐えていた二人の幼女たちは、今度はくすぐる番のようだ。
またも美少女の掛け声でくすぐりが再開する。終了の合図があるまで二人の幼女たちはくすぐったさに耐えぬき、
そしてまたくすぐられる少女は交代する。
こうして段位を持たない少女たちは、全員が二人による足の裏くすぐりを受けた。

その間リュウタはずっと、熟練した少女たちが技を磨く実験台にされていた。
息も絶え絶えのリュウタを見て、十二人の少女たちは容赦なくからかいの言葉を投げつけた。

三段の美少女は、段位を持たない幼い少女たちに声をかけた。
「みんな、頑張ったわね」
幼女たちははにかんだ笑みを浮かべる。
「それなのにリュウタちゃんったら、ちっとも我慢できないんだから」

(だってぼくは六人がかりでくすぐられてたんだから・・・)

そんなリュウタの不満そうな表情を彼女は見逃さなかった。

「あら何か文句あるの?」
「ないです」
リュウタは慌てて答えると、周りの少女たちは大声で笑った。

「それじゃあ、こちょこちょに我慢できなかった罰を受けてもらうわね」

彼女は六人の幼い少女たちに振り向くと、リュウタを好きなようにくすぐるよう言った。
彼女たちは嬉しそうにリュウタの周りに集まると、一斉に体中をくすぐりはじめた。
さきほどまでの少女たちとは違い、熟練した手つきではなかったが、
それでも日頃から秘技を研究している少女たちである。それも六人が一緒にくすぐってくるのだ。
体力を奪われているリュウタは堪えることも出来ず、悲鳴に似た笑い声を上げるしかない。
リュウタは幼い少女たちのくすぐりに女の子のような笑い声をあげ、体を捩る。
妹のような女の子たちに弄ばれる屈辱は耐え難いものだった。

同じ頃、三段の美少女もリュウタの隣の台に仰向けになり、
他の五人の少女たちに体中をくすぐらせている。これは三段の少女の訓練方法だった。
くすぐられることへの耐久性を身につけた彼女だが、さすがに五人にくすぐられると笑い出さずにはいられないらしい。

こうして午前の長い長いくすぐり修行が終わった。リュウタは呼吸するのも困難になっており、
くすぐりが終わっているにもかかわらず、痙攣したように笑いが止まることがない。
少女たちは先ほどとは違った優しい笑みを見せながら、リュウタの手首と足首の縄を解いて、リュウタの体を自由にした。









【リュウタの第六話】


リュウタはいつもの少女と一緒に部屋に戻った。昼食を食べ終わると、しばらく休憩時間になる。
逃げないと油断したのだろう。少女はリュウタに背を向けた。
リュウタは後ろから少女に組みついた。浴衣の帯で少女を後ろ手に縛ると、
手ぬぐいで猿轡をして、また少女の帯で足首を縛り、床の上に転がした。
今までのお返しとばかり、少女の美しい素足をリュウタはくすぐってみたが、少女は反応しない。

(こんなことしてはいられないんだ)

自分の浴衣を少女にかぶせて、あたかもリュウタが部屋にいるように見せかけると、
下帯姿で部屋を出た。この屋敷に最初に忍び込んだとき、クノイチの服がしまっている場所をリュウタは確認している。
記憶を辿りながら、そしてだれにも見つからないよう警戒しながら、リュウタはその部屋を探し当てる。
おかっぱ頭のリュウタはクノイチの服を着ると少女にしか見えない。
この格好で上忍たちの目をくらましながら逃げる計画をリュウタは思いついたのだ。

廊下に出ると、顔を知られているクノイチたちの部屋とは反対側に向かった。
薄暗い廊下は迷路のように曲がりくねっている。角を曲がると、そこには上忍がいた。

(しまった・・・)

しかしここで慌てると計画は水の泡だ。顔を伏せながらお辞儀をして、しずしずと上忍とすれ違うことにした。

「ちょっと待って」
上忍が声をかけ、リュウタはぎくりと立ち止まった。
「は、はい」
リュウタは女の子の声音を使い返事をした。上忍は、それがリュウタだと気づかないようだ。
「この前捕まえた男の子はどうしてる?」
「・・・元気です・・・」
リュウタの胸はどきどきしていた。一言二言、さりげない会話をすると、上忍はそのまま歩いていった。

ほっと胸を撫で下ろしたリュウタは、上忍の部屋がありそうだと直感する。はたして立派なふすまの部屋に入ると、
そこは地位の高い人が使うような豪華さだった。リュウタは部屋を物色し、なにやら書簡のようなものを発見した。

(これはお手柄だ)

リュウタは懐に書簡をしまうと、逃げ道を求めて薄暗い廊下を歩いた。
よく天井裏に隠れる話を聞かされたが、この屋敷では天井は逆に警戒が厳しい。
リュウタは相手の裏をかき、クノイチに成りすまして脱出しようと考えたのである。

出口を求めて歩いていると、いつの間にか屋敷をぐるりと一周してしまったようだ。
クノイチたちの部屋の前に来てしまった。慌てて戻ろうとするが、少女たちの話し声が聞こえてくる。
反対側からも何人かの少女が歩いてきた。

リュウタは近くの部屋に入ると、そこに衣装箱があるのを見つけた。
長さはリュウタの身長と同じくらいで、横になれば隠れることは出来る。
リュウタは急いで箱の中に身を潜め、少女たちが立ち去るのを待った。

それは長い時間に思われた。

どうもおかしい。下から何か音が聞こえてくる。しかし今外に出るのは危険なので、
リュウタは息を潜めたまま箱の中でじっとしていた。
近くでガタッと音がした。箱の下から、たくさんの少女の手が生えてきたのである。
びっくりして出ようと箱から飛び出そうとしたが、蓋は鍵がかかったように開かなくなってしまった。

たくさんの手はリュウタの首、腋の下、脇腹、太もも、ふくらはぎ、足にまとわりつき、くすぐりはじめたのである。
狭い箱の中で自由が利かないリュウタは、ただただ笑いながら体を捩るしかなかった。

「ふふふふ。こんな仕掛けがあるなんて気づかなかったでしょ」
いつもの少女の声だ。リュウタは苦しい笑い声をあげながら彼女に謝りつづけた。

やっと箱から出してもらったリュウタの目の前には、意地悪な笑みを浮かべた少女たちと、
さきほど廊下ですれ違った上忍が立っている。

「盗んだものを出しな」
上忍の言葉にリュウタは懐から書簡を取り出した。
「読んでみな」
リュウタが書簡を開くと、こう書かれていた。

「リュウタちゃん残念だったね」

逃亡を計ったことと、少女の足の裏をくすぐった罰として、リュウタは今夜もくすぐりの刑にかけられる。









【リュウタの第七話】


リュウタは床の上に仰向けになり、両手と両足を伸ばしている。
午前のくすぐり修行の時と同じ姿勢だが、ひとつ違うことは、手も足も縛られていないことだ。
リュウタの目に少女が柔らかい布で目隠しをした。まわりには四人の少女たちが集まっている。

「リュウタちゃん、動いたらみんなでこちょこちょだからね」

美少女が耳元でささやいた。この時リュウタを囲んでいたのは四人の少女たちである。
リュウタの足元にいた一人が、右の足の裏を一瞬だけくすぐった。指先を素早く動かす。

「うははっ」
リュウタは思わず笑い、右足を左足の甲に擦りつけた。

「こらぁ。動いたらみんなでこちょこちょするぞ」
「す・・・すみません・・・」
目隠しをされているので、いつどこをくすぐられるのか見当がつかない。
いつもの美少女が無言で指示を出し、命令を受けた少女がリュウタをくすぐるのだ。
また別の少女が、すっと指先で左のわきの下を撫でる。リュウタの体がびくっと動くと、
少女たちはおかしそうに笑いをかみ殺しながら次の命令を待った。

くすぐるのは一瞬だけと決まっていて、リュウタは体のどこかをくすぐられるたびに、
口から漏れそうな笑い声を飲み込み、逃げたくなる衝動を抑えながら、
この恥ずかしいくすぐり責めに耐えるしかなかった。

二人の少女が両側から、人差し指で字を書くようにわきの下をなぞっていた。
むずむずという感触が走る。
リュウタは自分の意思と無関係に両手が動きそうになるのを必死に抑えた。

二人の少女が、それぞれ両手で足の裏と足の甲を同時にくすぐっている。
そして別の二人の少女が胸やわきの下、脇腹などを、そっと撫でまわすのだ。

「くくくくくくくく・・・」
リュウタはもう堪えることが出来なくなっていた。
そして大声で笑い出すと、体を「く」の字に曲げて笑い転げた。

ようやく目隠しが外された。美少女はリュウタを後ろから抱くと、両腕をリュウタの体に回した。
美少女に抱きつかれ、リュウタは顔を赤くしてどぎまぎするしかなかった。
だが少女は指先をリュウタの両脇あたりでくねくねと動かし、リュウタは体を捩りはじめた。
脇を閉じたくても、少女の腕があるので閉じることが出来なかった。
また少女は後ろからリュウタの首に唇をあてた。リュウタは首をすくめて笑い出した。

この時三人の少女たちは、リュウタのふとももから足の裏を、そのしなやかな指でくすぐりつづけた。
うっとりとした目でリュウタを見つめながら。











【リュウタの第八話】


屋敷の広い庭をリュウタは走った。うしろからたくさんの少女たちが追いかけてくる。
敷地は高い塀に囲まれており、子供の、しかも道具も持たないリュウタは飛び越えることは出来ない。
四方の門はきっとしっかり閉ざされているだろう。外に出ることは出来ないのだ。

庭の中は木々や大小の石が立ち並び、池もいくつかある。
リュウタは大きな石の陰に隠れて呼吸を整えた。リュウタを追いかけてきた少女が通り過ぎた。

この数日、リュウタはクノイチたちと一緒に忍術も習うようになっていた。
水の中に潜って隠れる「すいとんの術」。いつもくすぐりあって笑っているクノイチたちは息が長く続く。
リュウタもようやく少女たちと同じくらい呼吸を止めることが出来るようになっていた。
くすぐられて笑うことも修行の一つだということをリュウタは知った。

でもクノイチたちはいたずらだ。五、六人の少女たちと、水の中でどれくらい息が続くか競っていると、
リュウタの体をくすぐって笑わせてくる。リュウタはそこで息が続かなくなり、水面に顔出してしまうのだ。
そして負けた罰として、やっぱりくすぐられる。

長い距離を走ったり、高い垣根を飛び越えたりと、毎日厳しい修行がつづいた。
格闘術も少女たちと共に学んでいる。
初めていつもの美少女と組み合った時、リュウタは少し油断していた。この前も不意打ちとはいえ、
後ろから組みついて簡単に縛り上げたからだ。だが少女は予想外に強く、
リュウタは地面に仰向けに倒され、少女はリュウタの腹の上に馬乗りになった。

「まいりました」

リュウタは降参のしるしとしてばんざいするが、美少女は胸やわきの下をくすぐるので、
リュウタはくすくすと笑いながら両手で体を守るしかなかった。

「ほらほら手をどけて。こちょこちょできないわよ」
そうは言っても、わきの下をくすぐられても平気でいられるはずがない。
足をばたばたすると膝で少女の背中を蹴りそうなので、それだけは一生懸命我慢した。
笑い苦しむリュウタの姿を幼女たちはにこにこしながら見つめている。

そして毎日の訓練が終了すると、リュウタは手と足を拘束され、
動けないところを少女たちに体中をくすぐられるのだった・・・

リュウタが隠れている近くを数人の少女たちが探し始めた。見つかるのは時間の問題である。
リュウタは立ち上がると少女たちの反対方向に逃げ出した。少女たちの叫び声が聞こえる。

木立の中を逃げ回り、茂みに隠れ、そして走りつづけた。少女たちは意外に足が速い。
リュウタはそろそろ息が切れ始めていた。
物置小屋に潜んでいるところを、後ろから抱き付いてきたものがいる。

「捕まえた」
リュウタよりも小柄の、あどけない少女の笑顔がそこにあった。

リュウタはその少女に手を引かれて屋敷の前に戻った。いつもの美少女が笛を吹き、クノイチたちは全員戻ってきた。
この鬼ごっこは少女たちにとって敵を見つける練習であり、鬼役のリュウタには走り回る訓練なのである。

いつものようにリュウタは手と足を拘束され、少女たちがリュウタを囲んだ。
少女たちのたくさんの手が伸びてくると、リュウタの素肌を隙間なく撫でまわす。
息切れしているリュウタにとって、笑うのは苦しいことだった。
少女たちは目を輝かせながら、リュウタが体をくねらせて笑っている姿を楽しんでいた。

「いつまでもここにいてね」
リュウタを捕まえた少女は耳元でささやいた。
リュウタをくすぐる楽しみがあるから、クノイチたちは辛い修行にも耐えられるのだ。













【リュウタの第九話】


昼は忍術の訓練、夕方からは読み書きを習うのが見習クノイチたちの日課。
その日の課題を一通り学んだところで、師範を務める上忍クノイチの指示で、
十二人の少女たちは三人ずつ四つの班にわかれる。そして一人が選ばれ、正座すると、
他の二人がその二つの足の裏に人差し指で字を書く。
正座している少女は足の裏から伝わるくすぐったい感触から、自分の足の裏に書かれた字を当てる。
最後まで当てることが出来ないと、早く終わった班の少女たちもやってきて、次々に字を書かれる。
当てることも困難になる前に、早く正解を出すだろうと上忍は考えていた。

しかしこの遊びも少女たちが熱中したのは初めのうちだけだった。
次第に足の裏に字を書かれるのが楽しくて、わざと間違って延々字を書いてもらおうとする少女も出てきた。
字を書くほうの少女も、早く自分が足をくすぐられる立場になりたくて、
わざと間違えないで、早く交代して、と口論になることもあった。
リュウタの世話をしてくれる美少女もまたその一人である。
彼女は訓練も学問も熱心だが、足の裏をくすぐられるのはもっと好きだった。
わざと間違えて何度も足の裏に字を書かせて喜んでいたので、上忍もさすがに困っていた。

しかしリュウタが来てから彼女たちは変わった。女の子同士でくすぐりあうよりも、
抵抗できない男の子をくすぐり、必死に我慢しようとする姿を見る残酷な楽しみを覚えたのだ。…

いつものように、少女たちは三人ずつにわかれた。そしてそのうちの一つの班にリュウタが入る。
どの班に入るかは、最初に与えられた課題をいかに早くこなしたかで決められる。
こうして彼女たちは熱心に勉強に取り組むようになった。

それぞれの班から一人ずつの少女が正座した。リュウタの班はもちろんリュウタが正座する。
他の少女たちとは違い、リュウタだけは下帯だけになって目隠しすると、両手を頭の上で組んだ。
そして三人の少女たちが、リュウタの足の裏だけでなく、背中や胸やわきの下にまで字を書くのだ。
もちろん、もし手を下ろしたりしたら、あとで罰としてみんなにくすぐられる。
その代わり字を当てれば、少女の足の裏に字を書かせてもらえる。
だが上忍は少女たちだけの班には簡単な三文字を課題として与えるが、
リュタの班の少女たち出す課題は難解な五文字である。リュウタは字を体にかかれるあいだ、姿勢を保つのが精一杯で、
とてもなにが書かれているかを当てることは不可能に近い。
字を書くだけならまだいい。彼女たちは右手で字を書いているあいだ、左手でくすぐったりする。
むしろ、字を書くよりもくすぐるほうに熱心だ。

こうしているうちに、他の班の少女たちも課題を終わらせると、次々にリュウタのまわりに集まってきた。
六人がリュウタを囲んで字を書き、あるいは指先でそっと体のあちこちを撫でまわしていた。
リュウタはくすくすと笑いを漏らしながらも、必死になって姿勢を保とうと全身に力を入れつづけた。
可愛い男の子が身をくねらせもじもじする姿を見ながら、少女たちはおかしそうに笑った。

この日もリュウタは字を一つも当てることが出来なかった。
美少女は腹ばいになったリュウタの背中に馬乗りになり、器用な手先でわきの下をくすぐりはじめた。
両脇を閉じようとしても、少女の膝が邪魔をする。
「うはははははっ」
リュウタは少女たちに笑い悶える姿を見せるのが恥ずかしかったが、しかし笑わないではいられないのだ。

「残念だわ、たまにはリュウタちゃんに足の裏こちょこちょさせてあけようと思ったんだけどなぁ」
美少女がリュウタの耳に口を近づけてささやく。その温かい息がくすぐったい。

少女たちは代わる代わるリュウタの背に馬乗りになり、わきの下をくすぐってはリュウタを悶えさせていた。…
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