2ntブログ
  • 2011⁄08⁄21(Sun)
  • 02:59

練習後の部室 アロエ

 夕暮れ時のE中学グラウンド。
 下校時間も迫った時刻、グラウンドを使用していたそれぞれの部はすでに練習を終えてお
り、コート整備や用具の後片付けに取り掛かっていた。
 そんな中の一つである野球部もまた、練習に励む部員達の一日が今日もまた終わろうとし
ていた。
「拓人」
 地面に散乱するボールの数々をケースに集めていた一年生の春山拓人は、突然背後からの
声で作業の手を止められる。
「は、はい……」
 強張らせた表情を向けた先には、二年生の沖が立っていた。
 沖はそんな拓人へほんのわずかな微笑を浮かべながら、ゆっくりと足を進めさらに間近に
まで迫ってきた。
 距離を詰められ、拓人はいつしかすっかり全身を硬直させて立ち竦んでしまう。
 そんな拓人の肩へと片腕を回し、乱暴にグイっと身を抱き寄せる。
「今日、ちょっと残ってくれるか?俺らの『自主練』に付き合って欲しいんだよ」
 周囲には聞こえない小さな声で、沖はそう拓人の耳元で囁くのだった。
 しかしその瞬間、拓人は露骨なまでの動揺を色濃くさせていく。
「終わったら、部室に来い。みんな待ってっから」
「……分かりました」
 震える声を引き絞り、拓人はそう答えるしかなかった。
 その時、沖の手が拓人の臀部辺りへと素早く伸ばされてくる。
「っ……!」
 ズボンの上から谷間へと指が食い込んでくるや、拓人はビクッと大きく身を震わせた。思
わず声も発してしまいそうになるも、寸前のところで押し殺す。
 ククッと、沖は嘲笑する様な笑みと眼差しを向ける。
「頼んだぜ、何せお前は期待のルーキーなんだしよ」
 そう言い残し、沖はすぐさま拓人から離れてその場から立ち去っていく。
 しかし沖がいなくなってもなお、青ざめた拓人はしばし固まったまま動く事が出来なかっ
た。布地越しに触れられた指の生々しい感触が未だに残る中、一年生でありながらピッチャ
ーとしての才能と頭角を見せ始めた拓人の、『追加練習』が始まろうとしていたのである。

部室の戸を開けると、すでに中では二年、三年の先輩達がたむろして待ち構えていた。
 脱ぎ捨てられたシャツやシューズなど部員達の様々な私物や練習用用具が乱雑に置かれ
た、臭気とホコリに満ちた典型的な男子運動部部室。しかし練習を終えて何も知らぬ部員
達が帰った後のその場所は、今や狂気と倒錯の空間へと一変していたのである。
「へへ、やっと主役のお出ましだぜ」
 先輩達の野卑な笑みと眼差しが、室内へと足を踏み入れる拓人へ集中して浴びせられて
いく。
 震えそうになる身体を懸命に堪え、拓人は彼らの前へと立つ。向けられるいくつもの視
線から表情を隠す様に、拓人は無言で顔を俯けていた。それが今の拓人に出来る、唯一に
してあまりに微弱な抵抗であった。
 やがてその内の一人、さっきこの部室へと呼び出した沖が、拓人へと最初の言葉を放つ。
「拓人、脱げ」
 沖は拓人の下半身へ視線を向けながら、そう簡素に命じてきた。
 その言葉で、拓人は一気に胸が締め付けられる様な苦しさを覚えていく。しかし抵抗も
懇願も無意味だという事は、拓人自身が一番よく分かっていた。早くこの忍従の時間から
解放されるためにも、拓人は彼らからの命令に対し、素直に従うしかなかった。
 先輩達の視線を一身に受けながら、拓人は強張り震える指先を自らのベルトへと伸ばし
ていく。
 狭い室内に、カチャカチャとベルトの金属音が響き渡る。
「ノロノロしてんな。てめぇ、そんくらいの事でどんだけ時間掛ける気なんだ」
「許してやれよ、才能ある新人ピッチャー君は俺ら凡人どもとは違うんだって。何事にお
いても、冷静沈着に動作を進めてんだろうよ」
「それか、わざと焦らして俺らの期待を盛り上げてるのかもよ」
 ベルトやズボンのホックを外す拓人に対し、次々とわざとらしい嫌味が飛び交う。
 それら言葉の一つ一つが、拓人のプライドを容赦なく踏み躙っていく。しかしそれ以上
に、こんな理不尽な目に遭いながらも何ら抗う事も出来ず従い続けるしかない自分自身と
いうものに、拓人は絶望的な無力感で苛まれていくのだった。
 やがてはついに、自らの手でファスナーをも引き下ろす。腰に対するズボンの締め付け
が、一気に緩んでいく。
(耐えろ!)
 拓人は己へと必死に言い聞かせ、覚悟を決める。そして先輩達の加虐的な監視の中で、
そのままズボンを下着ごと静かに摺り下ろしていくのだった。

露となり、周囲に曝け出される拓人の恥部へと彼らの視線は集中していく。そしてクス
クスと、嘲笑する様な笑いが拓人を包み込む。
 陰毛が薄っすらと目立ち始めたばかりの幼いペニスに、いくつもの眼差しが浴びせられ
る。無論、前を手で隠す事など拓人には許されはしない。完全なる見世物のごとく、拓人
はその無様な姿のままで先輩達の前に立ち続けねばならなかった。それは繊細な年頃の少
年にとって、あまりに耐え難い屈辱と精神的苦痛の時間。しかし拓人にとって、これは単
なる始まりでしかなかったのである。
 拓人は一切の感情を殺し、耐え続けた。しかし耐えるという事に努めようとすればする
程、むしろ彼らから自分のこんな恥ずかしい姿を見られているのだという事実を、より過
剰なまでに意識せずにいられなくなってしまう。それは同時に、拓人の鼓動を激しく高鳴
らせていき、身体を急速に熱くさせていくのだった。
(だめだ……また、俺……)
 羞恥心という感情の昂ぶりが、拓人の身体に屈折した反応を呼び覚ましていく。
「おいおい、もう勃ってきてんじゃん」
 一斉に彼らは色めき立つ。
 力なく垂れ下がっていた拓人のペニスは、何人もの人間に見守られる中、いつしかその
姿を確実に豹変させていく。
「何だよお前、俺達にフルチン見られて興奮してんのか?」
「………」
 拓人の表情に、悔しさが濃厚に滲んでいく。しかし拓人の意思や理性とはまるで無関係
に、ピクピクと幹を脈打たせながら、己のペニスが先輩達の前で逞しく直立していくのだ
った。
(何でだよ……何で俺……こんなに悔しいのに……こんなに辛い目に遭ってるのに……ど
うして……)
 到底受け入れなれないあまりに残酷な現実と自己嫌悪。拓人は自分自身で己の誇りを徹
底的に打ち砕いてしまう結果を、今日もまた招いてしまうのであった。
 そしてそんな拓人の醜態が、いよいよ彼らを勢い付かせていく。
 やがて三年生でキャプテンでもある村西が、拓人の前へと足を進めてくる。
「黙ってないで、何とか言えよ」
 絶望の中で佇む拓人の横へと村西は身を寄せるや、いきなり少年のペニスを掴んできた。

 ビクッと、拓人の身体が敏感に震える。
 口元を歪めながら、村西はそのまま拓人のペニスを乱暴に扱いていく。
「あっ……んんっ……!」
 押し殺す様な喘ぎを洩らしながら、拓人は腰を何度も捩らせる。
「先輩が聞いてんだ、ちゃんと答えるのが礼儀ってもんだろ?」
「………」
「いつまでたっても、生意気な野郎だ」
 黙り込む拓人に対し、苛立たしげに舌打ちをしながら村西は呟く。
 すると今度は、同じく三年の井上が拓人の前へと迫ってくる。
「お前さぁ、それでカッコ付けてるつもりか?俺らの前でチンポお勃てる変態に、今さら
何のプライドがあるってんだ?」
「ち、違います……俺は……」
 それでもなお、必死になって拓人は反論しようとする。
 しかしそんな中で、ペニスを掴む村西の手はいよいよその動作を加速させていく。
「んぁっ……ああっ……」
「変態だろが、正真正銘の」
「ひっ……やぁっ……!」
 さらに村西は、指で亀頭部分を集中的に刺激してくるのだった。
 痺れる様な敏感な刺激が、拓人の中で激しく駆け巡っていく。それは同時に否応なく、
拓人の中でもどかしいまでの疼きを掻き立ててきてしまう。
 そんな拓人の様子を、他の部員達は楽しそうに眺めてきていた。
「見ろよ、もうあんなにガマン汁垂らしてるぜ」
 二年の大西が、これ見よがしに指摘してくる。
 村西に股間を弄られながら、瞬く間に拓人の亀頭は潤いに満ちていき、先走りのカウパ
ーがドロドロと垂れ流れていく。
 息を荒げ、顔を高潮させていく拓人。耐え難い恥辱を強いられてもなお、幼い性感はい
よいよ鋭敏になっていき、火照り続ける股間は欲望を込み上がらせてきてしまう。
 しかしその時、急に村西はペニスから手を離してきた。
 カウパーに塗れながら、力強く何度も脈打つ拓人のペニス。今や限界にまで張り詰めて
逞しく反り返るそれは、まさに欲望の塊以外の何ものでもなかった。
関連記事
category
SS

TrackBack Url

http://shoutarou2003.blog.2nt.com/tb.php/685-31a12b76

最新コメント

カウンター

プロフィール

おおのれん

Author:おおのれん
ショタの体験談とか色々載っけていきます
ご要望等ありましたら、コメントにてどうぞ
また、体験談投稿もお待ちしています。
それもコメントにてどうぞ

リンクはフリーです。ご自由にどうぞ





https://amzn.to/3wP2x6p