- 2011⁄04⁄08(Fri)
- 03:30
2人の家出少年
2002年8月30日
俺が中2の夏休み、親とけんかして家出をした。自転車に乗って隣町まで行き、公園で野宿することにした。
8月31日
夕方頃1人で銭湯に行った。夏休みということもあり小学生もたくさんいた。その中で小学5~6年くらいの男子がいたのだがその子を見たとき俺は一目で気に入った。童顔で身長は145センチ程度と小柄だが、髪型はスポ刈で、全身小麦色の肌、肩・足・腹・背中にはほどよく筋肉がついていた。がっちりとした体にくらべ、ちんこは小さく、顔はめちゃくちゃかわいかった。俺はすぐにその子のそばまで近寄り、隣で体を洗いはじめた。しばらく体を洗っていると意外にもむこうから話し掛けてきた。
「兄ちゃんそれとって!」
「これ?」
「うんそうそう」
「はい」
「ありがとう」
そう言うとその子は湯船の方に歩いて行き、湯船に入った。俺もすぐさまあとを追って湯船に入り、その子の近くに入った。隣でその子の体を見ていたら興奮していつのまにか自分のチンコを勃起させていた。するとまたその子がまた
「兄ちゃんチンチンでっかいね~」といきなり言ってきた。
人なつっこくてエロい子だな~と思いながら
「そう?お前がちっちゃすぎるんじゃない?お前名前は?何年?」
「ぼくは井上俊介。小6だけど・・兄ちゃんは?」
「俺は中2。お前筋肉すごいな~スポーツなんかやってる?」
「うん。野球やってる。体は鍛えてるんだ!」と言いながら腕をまげて力こぶを見せてきた。そのあとしばらく雑談した後風呂からあがり、脱衣室に行った。もうすっかり友達になっていた。
俺がトランクスをはこうとした時、俊介は俺のチンコを見て
「どうやったら兄ちゃんみたいにちんちんでかくなるの?」
(やっぱこいつエロいな)そう思いながら
「お前ちっちゃいもんなー。毛も生えてないし。まだまだガキってことだよ」
そう言うと俊介はちょっと怒って
「うるさいなー・・・・・・・ちんちーん」
そういうと同時に俊介はいきなりおれのチンコをつかんできた。
「やったなー」
そういいながらおれも仕返しに俊介のチンコを10秒くらい揉んだ
「うおおおおおおおおおおおおおおおお」
こう叫び床に転げながら必死に耐えていた。やめてやると俊介はすぐに立ち上がりトランクスの上から俺のチンコにパンチをしてきた。。そのパンチが見事にクリーンヒットして激しい激痛が走った。飛び上がって耐えているのを俊介は笑いながらみてきたので俺は少し頭に来て、俊介を仰向けに倒し、両足をつかみトランクスの上から電気アンマをくらわした。最初は
「うおおおおおおおおおお」
と耐えていたが2分くらいやっていると俊介は何にも反応しなくなり、電気アンマをやめると体をぴくぴくさせて動かなく、半泣き状態でトランクスがじょじょに濡れていった。
『やべ、俊介お漏らししちゃったよやりすぎたかな~』
そう思った俺は俊介を起こしてやり
「ごめんな。やりすぎた」
と謝った。
そのあと近くの衣料品店に行き、新しいトランクスを買ってあげると喜んだ様子でまたなついて
きた。
その後、近くの公園に行き、2人で夜遅くまで遊んだ。俺は俊介と遊んでる時間が楽しくて、いつまでも遊んでいたいと思った。俊介はいつ帰るのかな?そんな事を思いながら
夜10時をまわった頃、俊介に
「帰らなくていいの?」
と聞いた。俊介はいきなり真顔になり
「兄ちゃん実は僕、帰る家がないんだ」
「えっ?」
「帰る家がないって……」
「家出したんだ、僕」
へへ、と悪戯っぽく笑う俊介だったけど、その目は笑ってなかった。俺が黙って見つめていると、
俊介の表情から感情が抜け落ちていった。まるで別人みたいに。
「……帰りたくない」
「どうして」
「…………」
俊介は何度か言葉にしようと唇を震わせていて、でもそれは形にならない。言いたくないんじゃ
なく、言えないのだと分かった。俺には分からない何かが、俊介の心を縛っている。
どうしよう──正直、すごく困った。俺だって家出してきたんだ。あてなんかない。けど、俊介を
このまま放り出すこともできなかった。
10分近く、俺と俊介はその場に立ち尽くしたままだった。
「……俺も家出してきたんだ」
「え?!」
「この近くの公園で野宿したんだ。お前より1日だけ先輩」
驚いたままの俊介に、俺は笑いかける。
「寝袋せまいけど、一緒に寝るか?」
できれば、これで俺を頼る気を無くしてほしい。そう思いながら、言った。理由は分からないけど、
家で飯が食えてベッドで眠れる方がいいに決まってる。自分のことは棚に上げて、俺は俊介を家に
帰してあげたいと考えていた。
だけど。
「うん! 兄ちゃんといっしょなら、僕どこでもいいよ」
俊介は俺の腕を掴んで、離れようとしなかった。
俺の他には頼る人なんかいない──俊介の大きな瞳は、そう言っているように見えた。
俺と俊介は少し遠回りして、コンビニに寄った。
「俊介、何食べる?」
「んー……これ!」
キョロキョロと見回していた俊介が持ってきたのは、80円くらいの安いクリームパンだった。
俺は短く刈り上げた俊介の頭を軽く叩く。
「もうちょっと高いのでもいいんだぞ」
「僕、クリームパン好きだもん」
「そっか……んじゃ、俺も同じのにするかな」
俺がそう言うと、俊介は大きな瞳を更に真ん丸にした後、何だか嬉しそうに笑った。
その後、2人で分け合えばいいようにスナック菓子と紙パックのコーヒー牛乳を買った。俺が会計を
済ませている間、俊介は漫画を読んでいた。それは別によかったけど、声を掛けてもなかなか離れようと
しない。すっかり漫画に夢中になっている。
俺はため息をつくと、近づいていって俊介の股間をぎゅっと掴んだ。
「いてっ!」
「こぉら、早く行くぞ」
「に、兄ちゃん! は、放してよぉ!」
周りにいた客の何人かが、俺たちのじゃれ合いを見て小さく笑っている。俊介はさすがに恥ずかしく
なったのか、漫画を置いて俺についてきた。店から出ると、俊介は顔を真っ赤にして俺のことを
睨んでくる。
「ひどいよ兄ちゃん!」
「お前が悪いんだろ。それにチンコ硬くなってたぞ」
「! 大声で言うなよ~っ!」
膨れっ面になっている表情が可愛くて、俺は殴るフリをしてくる俊介の頭を小突いてやった。弟がいたら、
こんな感じなのかなと──ふと、そう思った。
俺が一晩野宿した公園はそれほど広くないが、木々や茂みの手入れがあまりされていない。人通りも
ほとんどないから、茂みの傍で寝転がっていれば人目につくこともない。
隠しておいた荷物が無事なのを確かめて、俺は腰を下ろした。俊介はというと、この公園には初めて
来たのか、興味津々といった様子で辺りを眺めている。白のランニングシャツとカーキ色のハーフパンツ
という姿だから、俊介のほどよく鍛えられた身体が眩しいほどに露出している。
(……駄目だ駄目だ)
思わず興奮しかけていた自分に気づき、俺は慌てて頭を振った。いつの間にか俺は、俊介のことを守って
やりたいと思うようになっていた。もちろん、俺にできることなんてたかが知れてるけど……家出したと
告げた時の表情を見てしまったのに、放っておくなんてできなかった。
「兄ちゃん?」
「あ、わりぃ」
気がつくと、俊介がしゃがみ込んで俺の顔を覗きこんでいた。
「んじゃ、飯にしようか」
「うん!」
俊介は嬉しそうに、本当に嬉しそうに笑う。
どくん──。
やばい、と思った。
心臓が高鳴る。痛いくらいだ。俊介を見ているだけで、俺の何かがおかしくなっていきそうだった。
我慢しようと思っても、無理だった。俊介が、目の前にいるから。
「兄ちゃ……──」
俊介の言葉が途切れる。いや、俺が途切れさせたんだ。カサカサに乾いた唇が、俊介の小さくふっくらと
した唇に触れる。重なった瞬間、俊介の身体がびくっと震えたのが分かった。反射的に俺の右手が俊介の
左腕を掴んでいた。逃がしたくない。
「…………っ……んっ……」
「……はぁっ……んむぅ……」
初めてのキスだった。やり方なんて、ほとんど分からない。ただ重ね合わせ、苦しくなると少し離れ、
そしてまた触れ合う。きっとこんなの、本当のキスじゃないのかもしれない。
でも、それでもよかった。俊介の吐息が俺の肌を撫でていく。ドキドキする。ふと見ると、俊介は真っ赤な
顔のまま、目をぎゅっと閉じていた。
「…………」
俺は、掴んでいた俊介の腕を放した。触れ合っていた唇も。
一方的な口づけから解放された俊介は、その場にへたり込んだ。やっぱりショックだったのか、見開いた
瞳が今にも泣きそうな感じに潤んでいる。
「……ごめんな、俊介」
「……」
怒ってる、よな。当たり前だ。
どう謝ればいいか分からなくて、俺は俯いた。馬鹿だ。何やってるんだろう、俺は。守ってやりたいなんて、
とんだ嘘っぱちじゃないか。
俺が女より男に性的な興奮をするようになったのは、いつ頃からか分からない。けど、ちん毛が生えてきた
くらいから、男のチンコに興味が出てくるようになって──それが恋愛感情になっていくのに、あまり時間は
掛からなかった。
実のところ、家出の原因も隠しておいたホモ雑誌が見つかったからだ。父さんも母さんも、俺の言うことなんて
聞いてもくれず、ただ気持ち悪そうな目で俺を見つめるだけだった。
「……本当に、ごめん……」
ごめんなさい。ごめんなさい。
俺は、誰に謝っているんだろう。俊介に? 父さんに? 母さんに? 自分でも頭の中がグチャグチャに
なっていく。でも、好きなんだ。好きに……なっちゃったんだ。
「兄ちゃん」
「……」
顔を上げると、俊介が俺をじっと見つめていた。
「──クリームパン、食べよ」
そう言って「へへっ」と鼻の頭をこする。
太陽みたいに、眩しい笑顔だった。
9月1日(日)
ふと気がつくと朝になっていた。
はっと起き上がり、あたりを見回
すとそこには気持ちよさそうに
眠っている俊介の姿があった。。
≪~昨日のことは夢じゃなかったん
だ≫
ホッと胸を撫で下ろす俺がそこに
いた。
それからすこしして俊介が起きて
きた。
その表情からは明らかに疲れている
ことがうかがえる。
「俊介ー腹減ってるっしょ!ポテ
チ食わない?」
「うん!」
俺はこの場で昨日のことを謝ろうと思った。
「俊介ゴメンナ!昨日は急にキスなんかして」
「ううん。全然いいよ!僕のほうこそ急でビックリ
しただけだし…。それにボク、兄ちゃんのこと好きだしさ」
俊介は少し照れながらこう言ってきた。
スナック菓子をすべて食べ終わると、
急に俊介はだまりこんでしまった。。
「どうした?俊介ー」
「…。」
おれが明るく声をかけると俊介は
だまったまま静かに泣き始めた。
《泣き顔もかわいい》
そんなことを心の奥でかすかに感じていた時、
その時、俊介は家出した理由を静かに語り始めた。
「ぼくさ、一生懸命勉強してるんだけど頭悪くて…しかも、ばかみたいに
野球ばっかやってたからさ…。きのう、お母さんとケンカして
出て行けって言われちゃって…」
「そうか。でもさ!そんな事気にすんなよ!!俊介は俊介なりに勉強も努力したんだろ!それでだめだったんならしょうがねーじゃんそれにさ、俊介にだっていいところはたくさんあると思うよ。」
「……。」
そう言うと俊介は大泣きになり
俺の胸の中で泣き続けた。
1時間ほど経っただろうか・・
泣き疲れた俊介はそのまま俺の胸の中で
寝てしまっていた。
すべてをおれに話して安心して眠っているのだろうか。俊介の寝顔はとても気持ちよさそうだった。
俺が中2の夏休み、親とけんかして家出をした。自転車に乗って隣町まで行き、公園で野宿することにした。
8月31日
夕方頃1人で銭湯に行った。夏休みということもあり小学生もたくさんいた。その中で小学5~6年くらいの男子がいたのだがその子を見たとき俺は一目で気に入った。童顔で身長は145センチ程度と小柄だが、髪型はスポ刈で、全身小麦色の肌、肩・足・腹・背中にはほどよく筋肉がついていた。がっちりとした体にくらべ、ちんこは小さく、顔はめちゃくちゃかわいかった。俺はすぐにその子のそばまで近寄り、隣で体を洗いはじめた。しばらく体を洗っていると意外にもむこうから話し掛けてきた。
「兄ちゃんそれとって!」
「これ?」
「うんそうそう」
「はい」
「ありがとう」
そう言うとその子は湯船の方に歩いて行き、湯船に入った。俺もすぐさまあとを追って湯船に入り、その子の近くに入った。隣でその子の体を見ていたら興奮していつのまにか自分のチンコを勃起させていた。するとまたその子がまた
「兄ちゃんチンチンでっかいね~」といきなり言ってきた。
人なつっこくてエロい子だな~と思いながら
「そう?お前がちっちゃすぎるんじゃない?お前名前は?何年?」
「ぼくは井上俊介。小6だけど・・兄ちゃんは?」
「俺は中2。お前筋肉すごいな~スポーツなんかやってる?」
「うん。野球やってる。体は鍛えてるんだ!」と言いながら腕をまげて力こぶを見せてきた。そのあとしばらく雑談した後風呂からあがり、脱衣室に行った。もうすっかり友達になっていた。
俺がトランクスをはこうとした時、俊介は俺のチンコを見て
「どうやったら兄ちゃんみたいにちんちんでかくなるの?」
(やっぱこいつエロいな)そう思いながら
「お前ちっちゃいもんなー。毛も生えてないし。まだまだガキってことだよ」
そう言うと俊介はちょっと怒って
「うるさいなー・・・・・・・ちんちーん」
そういうと同時に俊介はいきなりおれのチンコをつかんできた。
「やったなー」
そういいながらおれも仕返しに俊介のチンコを10秒くらい揉んだ
「うおおおおおおおおおおおおおおおお」
こう叫び床に転げながら必死に耐えていた。やめてやると俊介はすぐに立ち上がりトランクスの上から俺のチンコにパンチをしてきた。。そのパンチが見事にクリーンヒットして激しい激痛が走った。飛び上がって耐えているのを俊介は笑いながらみてきたので俺は少し頭に来て、俊介を仰向けに倒し、両足をつかみトランクスの上から電気アンマをくらわした。最初は
「うおおおおおおおおおお」
と耐えていたが2分くらいやっていると俊介は何にも反応しなくなり、電気アンマをやめると体をぴくぴくさせて動かなく、半泣き状態でトランクスがじょじょに濡れていった。
『やべ、俊介お漏らししちゃったよやりすぎたかな~』
そう思った俺は俊介を起こしてやり
「ごめんな。やりすぎた」
と謝った。
そのあと近くの衣料品店に行き、新しいトランクスを買ってあげると喜んだ様子でまたなついて
きた。
その後、近くの公園に行き、2人で夜遅くまで遊んだ。俺は俊介と遊んでる時間が楽しくて、いつまでも遊んでいたいと思った。俊介はいつ帰るのかな?そんな事を思いながら
夜10時をまわった頃、俊介に
「帰らなくていいの?」
と聞いた。俊介はいきなり真顔になり
「兄ちゃん実は僕、帰る家がないんだ」
「えっ?」
「帰る家がないって……」
「家出したんだ、僕」
へへ、と悪戯っぽく笑う俊介だったけど、その目は笑ってなかった。俺が黙って見つめていると、
俊介の表情から感情が抜け落ちていった。まるで別人みたいに。
「……帰りたくない」
「どうして」
「…………」
俊介は何度か言葉にしようと唇を震わせていて、でもそれは形にならない。言いたくないんじゃ
なく、言えないのだと分かった。俺には分からない何かが、俊介の心を縛っている。
どうしよう──正直、すごく困った。俺だって家出してきたんだ。あてなんかない。けど、俊介を
このまま放り出すこともできなかった。
10分近く、俺と俊介はその場に立ち尽くしたままだった。
「……俺も家出してきたんだ」
「え?!」
「この近くの公園で野宿したんだ。お前より1日だけ先輩」
驚いたままの俊介に、俺は笑いかける。
「寝袋せまいけど、一緒に寝るか?」
できれば、これで俺を頼る気を無くしてほしい。そう思いながら、言った。理由は分からないけど、
家で飯が食えてベッドで眠れる方がいいに決まってる。自分のことは棚に上げて、俺は俊介を家に
帰してあげたいと考えていた。
だけど。
「うん! 兄ちゃんといっしょなら、僕どこでもいいよ」
俊介は俺の腕を掴んで、離れようとしなかった。
俺の他には頼る人なんかいない──俊介の大きな瞳は、そう言っているように見えた。
俺と俊介は少し遠回りして、コンビニに寄った。
「俊介、何食べる?」
「んー……これ!」
キョロキョロと見回していた俊介が持ってきたのは、80円くらいの安いクリームパンだった。
俺は短く刈り上げた俊介の頭を軽く叩く。
「もうちょっと高いのでもいいんだぞ」
「僕、クリームパン好きだもん」
「そっか……んじゃ、俺も同じのにするかな」
俺がそう言うと、俊介は大きな瞳を更に真ん丸にした後、何だか嬉しそうに笑った。
その後、2人で分け合えばいいようにスナック菓子と紙パックのコーヒー牛乳を買った。俺が会計を
済ませている間、俊介は漫画を読んでいた。それは別によかったけど、声を掛けてもなかなか離れようと
しない。すっかり漫画に夢中になっている。
俺はため息をつくと、近づいていって俊介の股間をぎゅっと掴んだ。
「いてっ!」
「こぉら、早く行くぞ」
「に、兄ちゃん! は、放してよぉ!」
周りにいた客の何人かが、俺たちのじゃれ合いを見て小さく笑っている。俊介はさすがに恥ずかしく
なったのか、漫画を置いて俺についてきた。店から出ると、俊介は顔を真っ赤にして俺のことを
睨んでくる。
「ひどいよ兄ちゃん!」
「お前が悪いんだろ。それにチンコ硬くなってたぞ」
「! 大声で言うなよ~っ!」
膨れっ面になっている表情が可愛くて、俺は殴るフリをしてくる俊介の頭を小突いてやった。弟がいたら、
こんな感じなのかなと──ふと、そう思った。
俺が一晩野宿した公園はそれほど広くないが、木々や茂みの手入れがあまりされていない。人通りも
ほとんどないから、茂みの傍で寝転がっていれば人目につくこともない。
隠しておいた荷物が無事なのを確かめて、俺は腰を下ろした。俊介はというと、この公園には初めて
来たのか、興味津々といった様子で辺りを眺めている。白のランニングシャツとカーキ色のハーフパンツ
という姿だから、俊介のほどよく鍛えられた身体が眩しいほどに露出している。
(……駄目だ駄目だ)
思わず興奮しかけていた自分に気づき、俺は慌てて頭を振った。いつの間にか俺は、俊介のことを守って
やりたいと思うようになっていた。もちろん、俺にできることなんてたかが知れてるけど……家出したと
告げた時の表情を見てしまったのに、放っておくなんてできなかった。
「兄ちゃん?」
「あ、わりぃ」
気がつくと、俊介がしゃがみ込んで俺の顔を覗きこんでいた。
「んじゃ、飯にしようか」
「うん!」
俊介は嬉しそうに、本当に嬉しそうに笑う。
どくん──。
やばい、と思った。
心臓が高鳴る。痛いくらいだ。俊介を見ているだけで、俺の何かがおかしくなっていきそうだった。
我慢しようと思っても、無理だった。俊介が、目の前にいるから。
「兄ちゃ……──」
俊介の言葉が途切れる。いや、俺が途切れさせたんだ。カサカサに乾いた唇が、俊介の小さくふっくらと
した唇に触れる。重なった瞬間、俊介の身体がびくっと震えたのが分かった。反射的に俺の右手が俊介の
左腕を掴んでいた。逃がしたくない。
「…………っ……んっ……」
「……はぁっ……んむぅ……」
初めてのキスだった。やり方なんて、ほとんど分からない。ただ重ね合わせ、苦しくなると少し離れ、
そしてまた触れ合う。きっとこんなの、本当のキスじゃないのかもしれない。
でも、それでもよかった。俊介の吐息が俺の肌を撫でていく。ドキドキする。ふと見ると、俊介は真っ赤な
顔のまま、目をぎゅっと閉じていた。
「…………」
俺は、掴んでいた俊介の腕を放した。触れ合っていた唇も。
一方的な口づけから解放された俊介は、その場にへたり込んだ。やっぱりショックだったのか、見開いた
瞳が今にも泣きそうな感じに潤んでいる。
「……ごめんな、俊介」
「……」
怒ってる、よな。当たり前だ。
どう謝ればいいか分からなくて、俺は俯いた。馬鹿だ。何やってるんだろう、俺は。守ってやりたいなんて、
とんだ嘘っぱちじゃないか。
俺が女より男に性的な興奮をするようになったのは、いつ頃からか分からない。けど、ちん毛が生えてきた
くらいから、男のチンコに興味が出てくるようになって──それが恋愛感情になっていくのに、あまり時間は
掛からなかった。
実のところ、家出の原因も隠しておいたホモ雑誌が見つかったからだ。父さんも母さんも、俺の言うことなんて
聞いてもくれず、ただ気持ち悪そうな目で俺を見つめるだけだった。
「……本当に、ごめん……」
ごめんなさい。ごめんなさい。
俺は、誰に謝っているんだろう。俊介に? 父さんに? 母さんに? 自分でも頭の中がグチャグチャに
なっていく。でも、好きなんだ。好きに……なっちゃったんだ。
「兄ちゃん」
「……」
顔を上げると、俊介が俺をじっと見つめていた。
「──クリームパン、食べよ」
そう言って「へへっ」と鼻の頭をこする。
太陽みたいに、眩しい笑顔だった。
9月1日(日)
ふと気がつくと朝になっていた。
はっと起き上がり、あたりを見回
すとそこには気持ちよさそうに
眠っている俊介の姿があった。。
≪~昨日のことは夢じゃなかったん
だ≫
ホッと胸を撫で下ろす俺がそこに
いた。
それからすこしして俊介が起きて
きた。
その表情からは明らかに疲れている
ことがうかがえる。
「俊介ー腹減ってるっしょ!ポテ
チ食わない?」
「うん!」
俺はこの場で昨日のことを謝ろうと思った。
「俊介ゴメンナ!昨日は急にキスなんかして」
「ううん。全然いいよ!僕のほうこそ急でビックリ
しただけだし…。それにボク、兄ちゃんのこと好きだしさ」
俊介は少し照れながらこう言ってきた。
スナック菓子をすべて食べ終わると、
急に俊介はだまりこんでしまった。。
「どうした?俊介ー」
「…。」
おれが明るく声をかけると俊介は
だまったまま静かに泣き始めた。
《泣き顔もかわいい》
そんなことを心の奥でかすかに感じていた時、
その時、俊介は家出した理由を静かに語り始めた。
「ぼくさ、一生懸命勉強してるんだけど頭悪くて…しかも、ばかみたいに
野球ばっかやってたからさ…。きのう、お母さんとケンカして
出て行けって言われちゃって…」
「そうか。でもさ!そんな事気にすんなよ!!俊介は俊介なりに勉強も努力したんだろ!それでだめだったんならしょうがねーじゃんそれにさ、俊介にだっていいところはたくさんあると思うよ。」
「……。」
そう言うと俊介は大泣きになり
俺の胸の中で泣き続けた。
1時間ほど経っただろうか・・
泣き疲れた俊介はそのまま俺の胸の中で
寝てしまっていた。
すべてをおれに話して安心して眠っているのだろうか。俊介の寝顔はとても気持ちよさそうだった。
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